JP2004001312A - 印刷装置および印刷装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装着された用紙幅より小さいサイズの縁無し印刷結果を得る場合に用紙幅の伸縮を考慮すること。
【解決手段】記録紙搬送方向と直角方向にカットする第1カッター、カットされた記録紙をこのカット・ラインと直角にカットする第2カッターを備え、縁無し印刷を実現するために変倍処理された印刷用合成画像データと、これに対応して生成されているカット指示コマンドであって第2カッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受けて、前記第2のカッターによるカット済み用紙上に縁無し印刷結果を得ることが可能な印刷装置において、装着記録紙幅を測定するための用紙幅センサと、このセンサからの出力を受けて印刷データが想定する記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定して、これによりカット指示コマンドのデータを補正し、補正したデータを使用して第2カッターの制御を実行する。
【選択図】 図11
【解決手段】記録紙搬送方向と直角方向にカットする第1カッター、カットされた記録紙をこのカット・ラインと直角にカットする第2カッターを備え、縁無し印刷を実現するために変倍処理された印刷用合成画像データと、これに対応して生成されているカット指示コマンドであって第2カッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受けて、前記第2のカッターによるカット済み用紙上に縁無し印刷結果を得ることが可能な印刷装置において、装着記録紙幅を測定するための用紙幅センサと、このセンサからの出力を受けて印刷データが想定する記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定して、これによりカット指示コマンドのデータを補正し、補正したデータを使用して第2カッターの制御を実行する。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置および印刷装置の制御方法に関し、より詳細には2つのカッターを備えた印刷装置を使用して、最終的に縁無し印刷がされているカット済み用紙が出力されるようにする印刷装置および印刷装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロール紙を第1のカッターと第2のカッターを使用してカットする印刷装置で、用紙サイズと同一サイズの縁無し印刷を2つのカッターを使用して行う印刷装置が存在した。また1つのカッターを有する印刷装置で、用紙の搬送方向の左右にはみ出して印刷した後に、印刷領域の搬送方向の先端と後端を縁無しになるようにカットする印刷装置が存在した。また、CAD機のように印刷した画像の寸法の精度が要求される印刷装置において、印刷用ロール紙の搬送方向の搬送精度を補正するための調整機構を有する印刷装置が存在した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカッターを備えた印刷装置において、印刷結果のサイズ、正確に言えば、四辺形の一方のサイズは用紙の寸法によって決定され、所望のサイズの印刷結果を得るためにはその所望のサイズを有する用紙を使用するしか他に方法がなかった。したがって、所望のサイズが異なる毎に、印刷装置に装填する用紙を変更する煩わしさがあった。また、従来の第1のカッターと第2のカッターを有する印刷装置においても、その印刷装置に装着された用紙幅より小さいサイズの印刷結果を得るために、複数の画像を合成してその合成画像を印刷した後、そのカット位置を指示してカットし、最終的に縁無し印刷を実現するようなことは行われていない。その結果、従来のカッターを備えた印刷装置では、縁無し印刷結果を得る場合に、用紙の変更の煩わしさと用紙の無駄を共に解決することができないという問題があった。また、このような問題を解決した印刷装置およびその制御ソフトウェアも存在しなかった。
【0004】
また、ロール紙を使用した印刷装置において、ロールの搬送方向と直角な方向のカットに関して、その用紙幅の伸縮を考慮して、カット位置を自動補正する印刷装置は存在しなかった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、印刷用紙をその搬送方向の直交する方向にカットする第1のカッターと、第1のカッターのカット・ラインと直交する方向にカットする第2のカッターを有した印刷装置であって、その印刷装置に装着された用紙幅(搬送方向と直角な方向の寸法)より小さいサイズの縁無し印刷結果を得ることを可能とする印刷装置において、用紙幅方向の用紙の伸縮如何にかかわらず、均一な寸法の印刷結果を得ることが可能な印刷装置、および印刷装置の制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録紙に印刷し、印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインでカット可能な第1のカット手段、該第1のカット手段によりカットされた記録紙を前記第1のカット手段による第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインでカット可能な第2のカット手段を有し、縁無し印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカット手段によるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受けて、前記第2のカット手段によるカット済み用紙上に縁無し印刷結果を得ることが可能な印刷装置において、前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサと、前記用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出し、該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定する手段と、前記決定手段からのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正する補正手段と、前記補正手段からの出力を受けて、前記第2のカッターの制御を実行するカッター制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷装置であって、前記補正手段は、前記第2のカット手段によるカット済み用紙で縁無し印刷されたカット済み用紙の寸法を、前記用紙幅センサを使用して算出した用紙幅如何にかかわらず、あらかじめ定めた寸法とするように前記カット指示コマンドのデータを補正し、補正したデータを出力することを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、記録紙に印刷し、印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインでカット可能な第1のカッター、該第1のカッターによりカットされた記録紙を前記第1のカッターによる第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインでカット可能な第2のカッターを有し、縁無し印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受けて、前記第2のカッターによるカット済み用紙上に縁無し印刷結果を得ることが可能な印刷装置の制御方法において、前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出するステップと、該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定するステップと、前記決定するステップからのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正する補正ステップと、前記補正ステップからの出力を受けて、前記第2のカッターの制御を実行するカッター制御ステップとを備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の印刷装置の制御方法であって、前記補正ステップは、前記第2のカッターによるカット済み用紙で縁無し印刷されたカット済み用紙の寸法を、前記用紙幅センサを使用して算出した用紙幅如何にかかわらず、あらかじめ定めた寸法とするように前記カット指示コマンドのデータを補正し、補正したデータを出力することを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、印刷装置の制御方法であって、縁無し印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受ける受信ステップと、前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出するステップと、該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定するステップと、前記決定するステップからのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正し、補正されたデータを出力する補正ステップと、前記受信ステップで受信した印刷データに基づいて記録紙に印刷する印刷ステップと、前記受信した印刷データに基づいて、前記印刷ステップで印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインで第1のカッターによりカットする第1のカット制御ステップと、前記補正ステップで出力されたデータを使用して、前記第1のカット制御ステップによりカットされた記録紙を前記第1のカッターによる第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインで第2のカッターによりカットする第2のカット制御ステップ、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の印刷装置の制御方法であって、前記補正ステップは、前記第2のカッターによるカット済み用紙で縁無し印刷されたカット済み用紙の寸法を、前記用紙幅センサを使用して算出した用紙幅如何にかかわらず、あらかじめ定めた寸法とするように前記カット指示コマンドのデータを補正し、補正したデータを出力することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に記載の発明は、プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、縁無し印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受ける受信ステップと、前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出するステップと、該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定するステップと、前記決定するステップからのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正し、補正されたデータを出力する補正ステップと、前記受信ステップで受信した印刷データに基づいて記録紙に印刷する印刷ステップと、前記受信した印刷データに基づいて、前記印刷ステップで印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインで第1のカッターによりカットする第1のカット制御ステップと、前記補正ステップで出力されたデータを使用して、前記第1のカット制御ステップによりカットされた記録紙を前記第1のカッターによる第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインで第2のカッターによりカットする第2のカット制御ステップ、を実行することを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の記憶媒体において、前記記憶媒体として、サーバ・コンピュータおよびクライアント・コンピュータが読むことができるプログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスク、ハード・ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ・カード、ROMを用いることを特徴とする。
【0014】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の記憶媒体において、前記記憶媒体は、サーバ・コンピュータおよびクライアント・コンピュータに着脱可能であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態を説明する印刷装置の断面図である。符号101は印字ヘッドであり、上段ロール102または下段ロール103から供給される用紙は、用紙幅センサ114により用紙幅が測定され、印字ヘッド101により印刷し、印刷後、第1カッター104で印刷したロール紙をカットする。カットされた第1カット済み用紙107は、第1カッター104の下流に配置された搬送ローラ(第1の位置105)で用紙のそれまでの搬送方向の後端を保持した後、図中の矢印で示すように、搬送ローラを移動させて、第2の位置106の位置に移動して搬送ローラを逆転し、カットされた第1カット済み用紙107用紙を印字ヘッドの上方に配置された排紙部に排紙するように動作させる。次に、本印刷装置の上方に搬送される第1カット済み用紙107は、第1排紙ローラ108または第3排紙ローラ109のいずれかに搬送される。この選択は、第2カッター・ユニット部111の第2カッター121でのカットを指示された場合に、第1排紙ローラ108側に第1カット済み用紙107が搬送される。一方、第3排紙ローラ109側に搬送される場合は、第2カッター121でのカットを指示されない場合であり、搬送後、第1排紙部112に排紙される。第2カッター121でカットを指示された場合には、第1排紙ローラから第2カッター・ユニット部111に第1カット済み用紙107が搬送され、第2カッター121によるカット工程に移行する。
【0017】
図2は、第2カッター・ユニット部111の説明図である。図の左側は、図1に示す第2カッター・ユニット部111を▲1▼で示す方向から見た配置を示し、図の右側は、図の左側の部分を右側面から見た場合の配置を示している。図1を使用して説明したように第1搬送方向110から搬送されてきた第1カット済み用紙は、第1搬送方向110とは直角の第2搬送方向120の方向に搬送され、第2カッター121によってカット位置122の部分でカット指示に従ってカットされる。カット後、第2排紙ローラ123によりカットされた用紙は排紙されることになる。
【0018】
図3は、第1のカッターのカット・ライン方向に、図では垂直方向に2つの画像を並べて合成画像を生成して印刷した場合の、第2カッター・ユニット部によるカット位置説明図である。この図は、第1カット用紙107を、その中央部に示す点線で示すカット・ラインで、第11カット用紙と第12カット用紙の2つにカットする例を示している。実際のカットは、図に示した第2カット・ライン122の位置に点線で示した部分が到達した際に、第2カッター121によってカットが実行される。この場合、合成されて印刷された2つの画像が上下に配置されているので、カットして分離するが、その場合、第1カット位置124と第2カット位置125でカットし、第11カット用紙127と第12カット用紙128そして中央部の第1カット片126に分離する。ここで、第1カット片126はカット屑となる。
【0019】
図4は、第1排紙部112に排紙される用紙の説明図である。このように第1排紙部112に排紙される用紙は、第3カット済用紙113のように第1カッター104でのカットだけがなされた結果を得るために使用される。なお、図2〜図4における用紙の向きは統一している。
【0020】
ここで、第1カッターの制御について説明する。このカッターの制御は、通常、印刷装置内部で生成される。これから印刷しようとするロール紙の先端部は、あらかじめ印刷装置それ自身の主導によってプリカットあるいは、前回の印刷時の後端カット処理としてカットされているものとする。たとえば、縁無し印刷する際には、縁無し印刷する画像の用紙搬送方向に対しての先端部と両端部は用紙外にはみ出して印刷する。印刷後、先端部と両端部は用紙外にはみ出して印刷しているのでカットの必要はなく、一方、後端部は用紙上には、本来であれば、はみ出し部分となる部分も印刷される。ふち無し印刷を実現するためには、そのはみ出し相当部分を、第1のカッターで切り落とす必要があるので、このときのカット方法として、まずは、そのはみ出し相当部分を、印刷した画像の大部分を占める領域から削除するために、その境界でカットする。次に、次回の印刷に備えて、用紙上に残されたはみ出し部分の印刷領域をカットする。こうすることで、次の縁無し印刷を行うことができる。このときの第1カッターによるカット位置については、印刷すべき用紙サイズと縁無し印刷のために送られてくる画像サイズから後端部のはみ出し量を求めることができ、このはみ出し量を考慮して、印刷装置それ自身の主導制御によって第1のカッターでカットするものとする。
【0021】
図3においては、第1カッターのカット・ライン方向を、第2カッターを使用して2つのカット用紙に分割する場合を示しているが、後述する図7では、4つのカット用紙に分割する場合を示している。すなわち、第2カッターによる分割においては、その分割数そのものも、ユーザーの所望によって変更されるので、印刷装置それ自身によって決定することはできない。より詳細に説明すれば、印刷装置が入力した印刷すべきデータそのものから、第2カッターのカット位置を決定することはできない。
【0022】
したがって、図示した第2のカッターによってカットする位置については、ユーザー入力によって左右されるので、言い替えれば印刷される内容によってカット位置は左右されるが、その印刷される画像からカット位置を検出することが実際問題として不可能であるので、以下に説明するように、印刷する画像内容に応じてカット指示コマンドを生成して、印刷装置に対して送る必要が生じる。
【0023】
図5は、第2カッター121によるカット指示の説明図であり、図3に示した図を、時計方向に90度回転した場合を示している。図において、X軸は図1の印字ヘッド104による主走査方向を示し、Y軸は副走査方向を示している。図において、左右の端部は、図1に示したロール紙の幅Wそのものであり、カット指示は、この端部からの、第1のカッターのカット・ラインに直角な方向(X軸)の寸法で指示され、第1カット位置はX軸の座標(X1、0)を指定して、第2カット位置は、第1カット位置に対する相対値(ΔX1)で表される。
【0024】
図6は、印刷装置の第2カッターを制御するためのカット指示コマンド仕様の例を示す図であり、一般的に表現した場合を示している。図において、括弧内の2つのうち、最初の値は、用紙端部からのカットすべき最初の位置の寸法であり、端部を原点としたカットすべき最初の位置の座標である。その次のデータは、カットされた後の端部からカットすべき最初の位置の座標となる値であり、カット片の幅寸法でもある。図3で説明したカット位置を指示する場合は、データとしては(X1、ΔX1)の部分のみで示され、一般的には生成されるカット片の数に応じたデータ組が付加される。言い替えれば、カット指示コマンドのデータは、カット片のカット位置とそのカット片の幅のデータの組み合わせを含んで構成される。
【0025】
図7は、4つの画像を用紙の幅方向に合成して、その合成画像を縁無し印刷した後にカットすることで、それぞれの元の画像が、用紙幅より小さい縁無し印刷結果として得る場合に、用紙上に印刷された結果と、第2カッターによるカット指示の位置を示した図であり、図5と同じ方向の図を示している。なお、図7に示す縦方向の寸法は、縁無し印刷のために、図の上端と下端は、第1のカッターによってカットされているものとする。ここで、符号194〜199で示した点線が、第2のカッターによってカットするカット・ラインである。
【0026】
また図8は、図7に示したような印刷結果および第1のカッターによるカット結果を得るための合成画像の作成方法の例を示した図で、4つの画像を組み合わせて合成画像を作成する場合を示す図である。
【0027】
図8(a)は、入力した4つの画像を、用紙上に印刷すべき寸法に対してはみ出すように印刷用紙上に印刷する大きさに対応させてそれぞれ変倍処理した画像201〜204を示している。これらの画像は、あらかじめ定めた配列に並べられて1つの画像に合成されるが、その際に、他の画像に隣接する部分については、変倍処理画像からそのΔWの部分が削除されて、切り詰められた各画像を使用して合成される。左端に配置される画像は右端を削除し、右端に配置される画像は左端が削除され、その間に配置される画像は左右が削除された上で合成される。ただし、隣接する場合であっても、間に空白部分を有するように構成される場合もある。この合成位置は、印刷される画像枠の中心と拡大処理された拡大画像の中心位置が一致するように配置され、合成される。この図におけるΔWは、削除する部分の寸法を示したものである。実施例では説明を簡単にするために、縁無し印刷のためのはみ出し部分が、削除する部分と一致する場合で説明している。これに対して、実際に削除する部分の寸法は、最終的な縁無し印刷結果として得たいサイズに応じて決まるものであり、そのサイズが小さい場合には、削除が不要な場合もあり、ΔWとなる場合は、現実的にはこれより削除対象となる重なり部分を大きくできない限界のサイズとなる。
【0028】
図8(b)は、図8(a)に示した各画像を合成した場合を示し、この合成画像と用紙の幅Wとの関係、そして、第1カッターでカットされて第2カッター・ユニット部111に搬送されてくる用紙の高さ方向Hとの関係、変倍処理されただけの各画像の関係、等を示す図である。
【0029】
図8(c)に示す斜線の領域は、第2カッター・ユニット部111に搬送されてくる用紙の大きさを表し、符号200で示すその外側の枠の部分は、比較のためにこの用紙の大きさに対応する合成画像の大きさを表す部分である。ここで、両端部に矢印を有する直線は、第1と第2のカッターによるカット・ラインを示している。この図において、第2カッターでカットする部分は、合成画像中のそれぞれの画像の境界部分を、カット片として削除すると同時に、合成画像をそれぞれの画像に分割するためのものである。そして、カットされた合成画像の境界を含まない部分は、基本的には、縁無し印刷のためのはみ出し領域部分のみがカットされている。
【0030】
図9は、図8(c)に示したカット・ラインでカットしたそれぞれのカット用紙を、図8(c)に示した配置で表した図である。
【0031】
図10は、図8に例示した場合における合成画像を作成する手順を示したフローチャートである。処理を開始するにあたって、4つの画像データとそれぞれの画像の配置を指示するリスト・データが渡される。ここでは、4つの画像それぞれは、その画像形状が四辺形であり、その縦横比(アスペクト)がX:Hであり、最終的に用紙上に画像データで表される画像のアスペクト比が変更されずに、印刷されるものとする。そして、用紙上のそれぞれの画像の印刷エリアの寸法はX×Hであるとする。
【0032】
ステップS101で各画像を縁無し用に拡大しあるいは縮小する。具体的には、画像データで表される画像の(画像枠のアスペクトではない)アスペクトを変えずに、(X+2×ΔW)×(H+2×ΔH)の大きさに変換する。ここで、ΔW、ΔHは、用紙上の印刷枠中心と変換された画像の中心を一致させた場合に、印刷枠からはみ出す画像のはみだした量である。このはみ出し画像の生成は縁無し印刷を確実に行うためのものである。
【0033】
ステップS102で左端画像の削除処理を行い、ステップS103で中間部分に配置される画像の削除処理を行い、続いてステップS104で右端画像の削除処理を行い、最後にステップS105ですべての画像の合成処理を行い、合成画像を作成する。この画像端部の処理において、実際には、ΔWよりも小さい寸法部分を削除し、画像境界をカットするに切り落とされる部分が、はみ出し領域内とすることが望ましい。本実施例では図示していないが、この合成画像とカット指示コマンドを対で印刷装置に送信することにより、用紙幅より小さいサイズの縁無し印刷を実現することができる。
【0034】
以上の説明中におけるWは、たとえばロール紙の用紙幅である。ロール紙の用紙幅は、製造時において規定の幅とされていても、実際に印刷する時点においては、環境変化、たとえば湿度と温度等の影響を受けてロール紙は伸縮するので、変化する。一例として、フォト系の光沢紙などでは、最大2.5%程度の伸びがあると言われている。
【0035】
従って、たとえば、用紙幅が規定の用紙幅よりも2.5%の伸びている場合について、上述した処理を考察する。
【0036】
(考察1)
印刷前のロール紙の用紙幅を用紙幅センサ114で測定し、測定値を、たとえば、前述した合成画像とカット指示コマンドを生成する装置、たとえばクライアント・コンピュータに通信回線を介して送り、そのクライアント・コンピュータにおいて受信した測定値に基づいて、合成画像の生成およびカット指示コマンドの生成をすることで解決される。この場合、印刷時の用紙幅に応じて得られる印刷結果の寸法は異なることになるが、その外形とその内容との関係は相似形となる。
【0037】
(考察2)
クライアント・コンピュータにおける合成画像生成とカット指示コマンドの生成は規定の用紙幅を前提に行い、クライアント・コンピュータからの印刷指示を受けた印刷装置側において、用紙幅の伸縮に対する補正を、ある制約下で実行することが可能である。その制約とは、たとえば、用紙幅が規定値よりも2.5%大きい場合に備えて、前述のΔWの値を設定する必要がある。たとえば、印刷装置の印刷寸法や印刷位置の想定誤差に対してさらに用紙の伸縮を考慮したΔWの値を設定する。
【0038】
図11は、本発明に関係する処理を示した図であり、図11(a)は、たとえばクライアント・コンピュータ側で生成される合成画像とカット指示コマンドの関係を示す図である。図11(b)は、図11(a)に示されるような合成画像とカット指示コマンドを受けて、印刷装置側において受信したカット指示コマンドの値を、用紙幅センサからの用紙幅に基づいて変更し、変更されたカット指示コマンド(カット位置とカット幅)の値と、用紙および印刷される合成画像との位置関係を示す図である。外枠が想定する合成画像の印刷領域であり、内側の太い枠が、第1カッターでカットされて第2カッター部に搬送されるカット用紙であり、点線で示すラインが第2カッターによるカット位置を示している。なお、図11は説明のための図であり、実際の寸法の縮小図を示してはいない。
【0039】
図11(a)は、図7と同様であり、説明は省略する。図11(b)において、合成画像は、あらかじめ印刷用紙の伸縮を想定した大きさとされているので、用紙幅より大きく形成されており、たとえば、図の右部には印刷されない領域はない。
【0040】
図12は、本発明における印刷装置が印刷データを受けて印刷する際における受信したカット指示コマンドを補正する方法を示すフローチャートである。まず、ステップS1201で、用紙幅センサ114を使用して得た用紙幅データW1を取得し、ステップS1202で、取得した用紙幅W1から規定の用紙幅Wを減算し、規定の用紙との差分、すなわち伸縮分ΔW(=W1−W)の算出を行う。次にステップS1203で用紙のカット位置を指示するCutOffコマンドのカット位置とカット幅を補正する補正値αを算出する。ここで補正値αは、ΔW/(n−1)の演算から求められ、n−1は、受信したカット指示コマンドのデータ組数から求めることができる値である。たとえば、図6に示す各カット片の数であり、受信した合成画像中の画像数でもある。ステップS1204で、算出した補正値αを使用して受信したCutOffコマンドのカット位置データとカット幅データを補正する。以上の処理が終わると、ステップS1205で画像の印刷処理を行い、次のステップS1206で、印刷画像に基づいて第1カッター部でカット処理が実行される。最後に、ステップS1207で、第1カッター部でカントされたカット用紙に対し、第2カッター・ユニット部で補正後のCutOffコマンドに従ってカット処理を行い、すべての印刷処理を終了する。
【0041】
以上のように処理することにより、カット屑となるカット片の領域内に合成画像中の画像の境界が含まれ、残されたカット用紙はそれぞれ同一の寸法となることが理解されよう。
【0042】
上述した印刷装置側におけるカット指示コマンドの補正処理は、たとえば、同じ画像を3枚合成して、規定よりも2%の大きい用紙幅の印刷用紙に印刷した場合に、得られる3枚のカット済み用紙中の画像内容そのものは、その用紙外枠との関係で若干のずれが生ずるが、周辺部であり、また縁無し印刷を前提にしていることもあり、実際問題としては許容される範囲である。
【0043】
上述した本発明にかかわる処理を実行しない場合、たとえば、図11に示す場合では、右部に位置するカット済み用紙の横寸法は、他の位置のカット済み用紙と較べると、規定の用紙幅をWとした場合に、たとえば0.02Wだけ大きいことになる。ここで、ΔX+αを無視した場合、カット済み用紙の横幅は、W/3となり、0.02W/(W/3)=0.06となり、6%の大きさの違いとなる。実際にはΔX+αを無視することはできないので、6%以上の寸法違いとなる。ロール紙の用紙幅方向に4画面を合成した場合には、8%以上の寸法違いとなることが理解されよう。
【0044】
以上説明したように、ロール紙の用紙幅の伸縮は、上述したように用紙幅方向に複数の画像を合成して、印刷後のカット済み用紙として縁無し印刷結果を得る場合に、無視し得ないことが理解される。ここに、本発明が解決すべき目的があり、本発明によって、ロール紙の用紙幅の伸縮に起因する問題は解決される。
【0045】
なお、本実施形態においては、図1、図2に示したように第1のカッターで、印刷済みの用紙をカットし、カットされた印刷済みの用紙第2のカッター部まで搬送している。そして、第2のカッターによりカットされた用紙を再度カットしている。したがって、第2のカッターによるカット制御は、印字動作とは独立に実行することも可能である。言い替えれば、恰も、用紙上に印字するように用紙をカットするコマンドを入力して、用紙、この場合、図1に示す第2カッター・ユニットに装填された用紙のカット処理を実行させることができる、あるいはそのように動作させるのが容易であるのは言うまでもない。
【0046】
なお、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0047】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0048】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハード・ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ不揮発性のメモリ・カード、ROMなどを用いることができる。
【0049】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0050】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0051】
本発明は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体からそのプログラムを、パソコン通信など通信ラインを介して要求者に配信する場合にも適用できることは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1によれば、記録紙の搬送方向と直角に記録紙をカットする第1カッター、さらにカットされた記録紙をカット・ラインと直角にカットする第2カッターを有し、縁無し印刷を実現するために、変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成され、第2カッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受けて、最終的にカット済み用紙上に縁無し印刷結果を得ることが可能な印刷装置において、装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出し、算出した用紙幅データと印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、印刷データが想定している記録紙寸法と算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定し、これにより入力したカット指示コマンドのデータを補正して、第2カッターの制御を実行するので、最終的に得られたカット済み用紙の大きさを、記録紙の伸縮如何に関わらず、一定の大きさとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明する印刷装置の断面図である。
【図2】図1に示した第2カッター・ユニット部の説明図である。
【図3】第1のカッターのカット・ライン方向に、図では垂直方向に2つの画像を並べて合成画像を生成して印刷した場合の、第2カッター・ユニット部によるカット位置説明図である。
【図4】第1排紙部に排紙される用紙の説明図である。
【図5】第2カッター121によるカット指示の説明図である。
【図6】第2カッターに関するカット指示コマンド仕様の例を示す図である。
【図7】4つの画像を用紙の幅方向に合成して、その合成画像を縁無し印刷した後にカットすることで、それぞれの元の画像が、用紙幅より小さい縁無し印刷結果として得る場合に、用紙上に印刷された結果と、第2カッターによるカット指示の位置を示した図である。
【図8】図7に示したような印刷結果および第1のカッターによるカット結果を得るための合成画像の作成方法の例を示した図で、4つの画像を組み合わせて合成画像を作成する場合を示す図である。
【図9】図8(c)に示したカット・ラインでカットしたそれぞれのカット用紙を、図8(c)に示した配置で表した図である。
【図10】図8に例示した場合における合成画像を作成する手順を示したフローチャートである。
【図11】本発明にかかわる処理を示す図であり、受信したカット指示コマンドのデータを補正する処理を説明する図である。
【図12】本発明における印刷装置が印刷データを受けて印刷する際における受信したカット指示コマンドを補正する方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 印字ヘッド
102 上段ロール
103 下段ロール
104 第1カッター
105 搬送ローラ(第1の位置)
106 搬送ローラ(第2の位置)
107 第1カット済み用紙
108 第1排紙ローラ
109 第2排紙ローラ
110 第1搬送方向
111 第2カッター・ユニット部
112 第1排紙部
113 第3カット済み用紙
114 用紙幅センサ
120 第2搬送方向
121 第2カッター
122 第2カット・ライン
123 第2排紙ローラ
124 第1カット位置
125 第2カット位置
126 第1カット片
127 第11カット用紙
128 第12カット用紙
190 画像1
191 画像2
192 画像3
193 画像4
194 カット位置1
195 カット幅1
196 カット位置2
197 カット幅2
198 カット位置3
199 カット幅3
200 合成画像
201 拡大画像1
201’ 画像1の縁無し印刷
202 拡大画像2
202’ 画像2の縁無し印刷
203 拡大画像3
203’ 画像3の縁無し印刷
204 拡大画像4
204’ 画像4の縁無し印刷
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置および印刷装置の制御方法に関し、より詳細には2つのカッターを備えた印刷装置を使用して、最終的に縁無し印刷がされているカット済み用紙が出力されるようにする印刷装置および印刷装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロール紙を第1のカッターと第2のカッターを使用してカットする印刷装置で、用紙サイズと同一サイズの縁無し印刷を2つのカッターを使用して行う印刷装置が存在した。また1つのカッターを有する印刷装置で、用紙の搬送方向の左右にはみ出して印刷した後に、印刷領域の搬送方向の先端と後端を縁無しになるようにカットする印刷装置が存在した。また、CAD機のように印刷した画像の寸法の精度が要求される印刷装置において、印刷用ロール紙の搬送方向の搬送精度を補正するための調整機構を有する印刷装置が存在した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカッターを備えた印刷装置において、印刷結果のサイズ、正確に言えば、四辺形の一方のサイズは用紙の寸法によって決定され、所望のサイズの印刷結果を得るためにはその所望のサイズを有する用紙を使用するしか他に方法がなかった。したがって、所望のサイズが異なる毎に、印刷装置に装填する用紙を変更する煩わしさがあった。また、従来の第1のカッターと第2のカッターを有する印刷装置においても、その印刷装置に装着された用紙幅より小さいサイズの印刷結果を得るために、複数の画像を合成してその合成画像を印刷した後、そのカット位置を指示してカットし、最終的に縁無し印刷を実現するようなことは行われていない。その結果、従来のカッターを備えた印刷装置では、縁無し印刷結果を得る場合に、用紙の変更の煩わしさと用紙の無駄を共に解決することができないという問題があった。また、このような問題を解決した印刷装置およびその制御ソフトウェアも存在しなかった。
【0004】
また、ロール紙を使用した印刷装置において、ロールの搬送方向と直角な方向のカットに関して、その用紙幅の伸縮を考慮して、カット位置を自動補正する印刷装置は存在しなかった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、印刷用紙をその搬送方向の直交する方向にカットする第1のカッターと、第1のカッターのカット・ラインと直交する方向にカットする第2のカッターを有した印刷装置であって、その印刷装置に装着された用紙幅(搬送方向と直角な方向の寸法)より小さいサイズの縁無し印刷結果を得ることを可能とする印刷装置において、用紙幅方向の用紙の伸縮如何にかかわらず、均一な寸法の印刷結果を得ることが可能な印刷装置、および印刷装置の制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録紙に印刷し、印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインでカット可能な第1のカット手段、該第1のカット手段によりカットされた記録紙を前記第1のカット手段による第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインでカット可能な第2のカット手段を有し、縁無し印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカット手段によるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受けて、前記第2のカット手段によるカット済み用紙上に縁無し印刷結果を得ることが可能な印刷装置において、前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサと、前記用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出し、該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定する手段と、前記決定手段からのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正する補正手段と、前記補正手段からの出力を受けて、前記第2のカッターの制御を実行するカッター制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷装置であって、前記補正手段は、前記第2のカット手段によるカット済み用紙で縁無し印刷されたカット済み用紙の寸法を、前記用紙幅センサを使用して算出した用紙幅如何にかかわらず、あらかじめ定めた寸法とするように前記カット指示コマンドのデータを補正し、補正したデータを出力することを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、記録紙に印刷し、印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインでカット可能な第1のカッター、該第1のカッターによりカットされた記録紙を前記第1のカッターによる第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインでカット可能な第2のカッターを有し、縁無し印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受けて、前記第2のカッターによるカット済み用紙上に縁無し印刷結果を得ることが可能な印刷装置の制御方法において、前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出するステップと、該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定するステップと、前記決定するステップからのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正する補正ステップと、前記補正ステップからの出力を受けて、前記第2のカッターの制御を実行するカッター制御ステップとを備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の印刷装置の制御方法であって、前記補正ステップは、前記第2のカッターによるカット済み用紙で縁無し印刷されたカット済み用紙の寸法を、前記用紙幅センサを使用して算出した用紙幅如何にかかわらず、あらかじめ定めた寸法とするように前記カット指示コマンドのデータを補正し、補正したデータを出力することを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、印刷装置の制御方法であって、縁無し印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受ける受信ステップと、前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出するステップと、該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定するステップと、前記決定するステップからのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正し、補正されたデータを出力する補正ステップと、前記受信ステップで受信した印刷データに基づいて記録紙に印刷する印刷ステップと、前記受信した印刷データに基づいて、前記印刷ステップで印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインで第1のカッターによりカットする第1のカット制御ステップと、前記補正ステップで出力されたデータを使用して、前記第1のカット制御ステップによりカットされた記録紙を前記第1のカッターによる第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインで第2のカッターによりカットする第2のカット制御ステップ、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の印刷装置の制御方法であって、前記補正ステップは、前記第2のカッターによるカット済み用紙で縁無し印刷されたカット済み用紙の寸法を、前記用紙幅センサを使用して算出した用紙幅如何にかかわらず、あらかじめ定めた寸法とするように前記カット指示コマンドのデータを補正し、補正したデータを出力することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に記載の発明は、プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、縁無し印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受ける受信ステップと、前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出するステップと、該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定するステップと、前記決定するステップからのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正し、補正されたデータを出力する補正ステップと、前記受信ステップで受信した印刷データに基づいて記録紙に印刷する印刷ステップと、前記受信した印刷データに基づいて、前記印刷ステップで印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインで第1のカッターによりカットする第1のカット制御ステップと、前記補正ステップで出力されたデータを使用して、前記第1のカット制御ステップによりカットされた記録紙を前記第1のカッターによる第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインで第2のカッターによりカットする第2のカット制御ステップ、を実行することを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の記憶媒体において、前記記憶媒体として、サーバ・コンピュータおよびクライアント・コンピュータが読むことができるプログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスク、ハード・ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ・カード、ROMを用いることを特徴とする。
【0014】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の記憶媒体において、前記記憶媒体は、サーバ・コンピュータおよびクライアント・コンピュータに着脱可能であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態を説明する印刷装置の断面図である。符号101は印字ヘッドであり、上段ロール102または下段ロール103から供給される用紙は、用紙幅センサ114により用紙幅が測定され、印字ヘッド101により印刷し、印刷後、第1カッター104で印刷したロール紙をカットする。カットされた第1カット済み用紙107は、第1カッター104の下流に配置された搬送ローラ(第1の位置105)で用紙のそれまでの搬送方向の後端を保持した後、図中の矢印で示すように、搬送ローラを移動させて、第2の位置106の位置に移動して搬送ローラを逆転し、カットされた第1カット済み用紙107用紙を印字ヘッドの上方に配置された排紙部に排紙するように動作させる。次に、本印刷装置の上方に搬送される第1カット済み用紙107は、第1排紙ローラ108または第3排紙ローラ109のいずれかに搬送される。この選択は、第2カッター・ユニット部111の第2カッター121でのカットを指示された場合に、第1排紙ローラ108側に第1カット済み用紙107が搬送される。一方、第3排紙ローラ109側に搬送される場合は、第2カッター121でのカットを指示されない場合であり、搬送後、第1排紙部112に排紙される。第2カッター121でカットを指示された場合には、第1排紙ローラから第2カッター・ユニット部111に第1カット済み用紙107が搬送され、第2カッター121によるカット工程に移行する。
【0017】
図2は、第2カッター・ユニット部111の説明図である。図の左側は、図1に示す第2カッター・ユニット部111を▲1▼で示す方向から見た配置を示し、図の右側は、図の左側の部分を右側面から見た場合の配置を示している。図1を使用して説明したように第1搬送方向110から搬送されてきた第1カット済み用紙は、第1搬送方向110とは直角の第2搬送方向120の方向に搬送され、第2カッター121によってカット位置122の部分でカット指示に従ってカットされる。カット後、第2排紙ローラ123によりカットされた用紙は排紙されることになる。
【0018】
図3は、第1のカッターのカット・ライン方向に、図では垂直方向に2つの画像を並べて合成画像を生成して印刷した場合の、第2カッター・ユニット部によるカット位置説明図である。この図は、第1カット用紙107を、その中央部に示す点線で示すカット・ラインで、第11カット用紙と第12カット用紙の2つにカットする例を示している。実際のカットは、図に示した第2カット・ライン122の位置に点線で示した部分が到達した際に、第2カッター121によってカットが実行される。この場合、合成されて印刷された2つの画像が上下に配置されているので、カットして分離するが、その場合、第1カット位置124と第2カット位置125でカットし、第11カット用紙127と第12カット用紙128そして中央部の第1カット片126に分離する。ここで、第1カット片126はカット屑となる。
【0019】
図4は、第1排紙部112に排紙される用紙の説明図である。このように第1排紙部112に排紙される用紙は、第3カット済用紙113のように第1カッター104でのカットだけがなされた結果を得るために使用される。なお、図2〜図4における用紙の向きは統一している。
【0020】
ここで、第1カッターの制御について説明する。このカッターの制御は、通常、印刷装置内部で生成される。これから印刷しようとするロール紙の先端部は、あらかじめ印刷装置それ自身の主導によってプリカットあるいは、前回の印刷時の後端カット処理としてカットされているものとする。たとえば、縁無し印刷する際には、縁無し印刷する画像の用紙搬送方向に対しての先端部と両端部は用紙外にはみ出して印刷する。印刷後、先端部と両端部は用紙外にはみ出して印刷しているのでカットの必要はなく、一方、後端部は用紙上には、本来であれば、はみ出し部分となる部分も印刷される。ふち無し印刷を実現するためには、そのはみ出し相当部分を、第1のカッターで切り落とす必要があるので、このときのカット方法として、まずは、そのはみ出し相当部分を、印刷した画像の大部分を占める領域から削除するために、その境界でカットする。次に、次回の印刷に備えて、用紙上に残されたはみ出し部分の印刷領域をカットする。こうすることで、次の縁無し印刷を行うことができる。このときの第1カッターによるカット位置については、印刷すべき用紙サイズと縁無し印刷のために送られてくる画像サイズから後端部のはみ出し量を求めることができ、このはみ出し量を考慮して、印刷装置それ自身の主導制御によって第1のカッターでカットするものとする。
【0021】
図3においては、第1カッターのカット・ライン方向を、第2カッターを使用して2つのカット用紙に分割する場合を示しているが、後述する図7では、4つのカット用紙に分割する場合を示している。すなわち、第2カッターによる分割においては、その分割数そのものも、ユーザーの所望によって変更されるので、印刷装置それ自身によって決定することはできない。より詳細に説明すれば、印刷装置が入力した印刷すべきデータそのものから、第2カッターのカット位置を決定することはできない。
【0022】
したがって、図示した第2のカッターによってカットする位置については、ユーザー入力によって左右されるので、言い替えれば印刷される内容によってカット位置は左右されるが、その印刷される画像からカット位置を検出することが実際問題として不可能であるので、以下に説明するように、印刷する画像内容に応じてカット指示コマンドを生成して、印刷装置に対して送る必要が生じる。
【0023】
図5は、第2カッター121によるカット指示の説明図であり、図3に示した図を、時計方向に90度回転した場合を示している。図において、X軸は図1の印字ヘッド104による主走査方向を示し、Y軸は副走査方向を示している。図において、左右の端部は、図1に示したロール紙の幅Wそのものであり、カット指示は、この端部からの、第1のカッターのカット・ラインに直角な方向(X軸)の寸法で指示され、第1カット位置はX軸の座標(X1、0)を指定して、第2カット位置は、第1カット位置に対する相対値(ΔX1)で表される。
【0024】
図6は、印刷装置の第2カッターを制御するためのカット指示コマンド仕様の例を示す図であり、一般的に表現した場合を示している。図において、括弧内の2つのうち、最初の値は、用紙端部からのカットすべき最初の位置の寸法であり、端部を原点としたカットすべき最初の位置の座標である。その次のデータは、カットされた後の端部からカットすべき最初の位置の座標となる値であり、カット片の幅寸法でもある。図3で説明したカット位置を指示する場合は、データとしては(X1、ΔX1)の部分のみで示され、一般的には生成されるカット片の数に応じたデータ組が付加される。言い替えれば、カット指示コマンドのデータは、カット片のカット位置とそのカット片の幅のデータの組み合わせを含んで構成される。
【0025】
図7は、4つの画像を用紙の幅方向に合成して、その合成画像を縁無し印刷した後にカットすることで、それぞれの元の画像が、用紙幅より小さい縁無し印刷結果として得る場合に、用紙上に印刷された結果と、第2カッターによるカット指示の位置を示した図であり、図5と同じ方向の図を示している。なお、図7に示す縦方向の寸法は、縁無し印刷のために、図の上端と下端は、第1のカッターによってカットされているものとする。ここで、符号194〜199で示した点線が、第2のカッターによってカットするカット・ラインである。
【0026】
また図8は、図7に示したような印刷結果および第1のカッターによるカット結果を得るための合成画像の作成方法の例を示した図で、4つの画像を組み合わせて合成画像を作成する場合を示す図である。
【0027】
図8(a)は、入力した4つの画像を、用紙上に印刷すべき寸法に対してはみ出すように印刷用紙上に印刷する大きさに対応させてそれぞれ変倍処理した画像201〜204を示している。これらの画像は、あらかじめ定めた配列に並べられて1つの画像に合成されるが、その際に、他の画像に隣接する部分については、変倍処理画像からそのΔWの部分が削除されて、切り詰められた各画像を使用して合成される。左端に配置される画像は右端を削除し、右端に配置される画像は左端が削除され、その間に配置される画像は左右が削除された上で合成される。ただし、隣接する場合であっても、間に空白部分を有するように構成される場合もある。この合成位置は、印刷される画像枠の中心と拡大処理された拡大画像の中心位置が一致するように配置され、合成される。この図におけるΔWは、削除する部分の寸法を示したものである。実施例では説明を簡単にするために、縁無し印刷のためのはみ出し部分が、削除する部分と一致する場合で説明している。これに対して、実際に削除する部分の寸法は、最終的な縁無し印刷結果として得たいサイズに応じて決まるものであり、そのサイズが小さい場合には、削除が不要な場合もあり、ΔWとなる場合は、現実的にはこれより削除対象となる重なり部分を大きくできない限界のサイズとなる。
【0028】
図8(b)は、図8(a)に示した各画像を合成した場合を示し、この合成画像と用紙の幅Wとの関係、そして、第1カッターでカットされて第2カッター・ユニット部111に搬送されてくる用紙の高さ方向Hとの関係、変倍処理されただけの各画像の関係、等を示す図である。
【0029】
図8(c)に示す斜線の領域は、第2カッター・ユニット部111に搬送されてくる用紙の大きさを表し、符号200で示すその外側の枠の部分は、比較のためにこの用紙の大きさに対応する合成画像の大きさを表す部分である。ここで、両端部に矢印を有する直線は、第1と第2のカッターによるカット・ラインを示している。この図において、第2カッターでカットする部分は、合成画像中のそれぞれの画像の境界部分を、カット片として削除すると同時に、合成画像をそれぞれの画像に分割するためのものである。そして、カットされた合成画像の境界を含まない部分は、基本的には、縁無し印刷のためのはみ出し領域部分のみがカットされている。
【0030】
図9は、図8(c)に示したカット・ラインでカットしたそれぞれのカット用紙を、図8(c)に示した配置で表した図である。
【0031】
図10は、図8に例示した場合における合成画像を作成する手順を示したフローチャートである。処理を開始するにあたって、4つの画像データとそれぞれの画像の配置を指示するリスト・データが渡される。ここでは、4つの画像それぞれは、その画像形状が四辺形であり、その縦横比(アスペクト)がX:Hであり、最終的に用紙上に画像データで表される画像のアスペクト比が変更されずに、印刷されるものとする。そして、用紙上のそれぞれの画像の印刷エリアの寸法はX×Hであるとする。
【0032】
ステップS101で各画像を縁無し用に拡大しあるいは縮小する。具体的には、画像データで表される画像の(画像枠のアスペクトではない)アスペクトを変えずに、(X+2×ΔW)×(H+2×ΔH)の大きさに変換する。ここで、ΔW、ΔHは、用紙上の印刷枠中心と変換された画像の中心を一致させた場合に、印刷枠からはみ出す画像のはみだした量である。このはみ出し画像の生成は縁無し印刷を確実に行うためのものである。
【0033】
ステップS102で左端画像の削除処理を行い、ステップS103で中間部分に配置される画像の削除処理を行い、続いてステップS104で右端画像の削除処理を行い、最後にステップS105ですべての画像の合成処理を行い、合成画像を作成する。この画像端部の処理において、実際には、ΔWよりも小さい寸法部分を削除し、画像境界をカットするに切り落とされる部分が、はみ出し領域内とすることが望ましい。本実施例では図示していないが、この合成画像とカット指示コマンドを対で印刷装置に送信することにより、用紙幅より小さいサイズの縁無し印刷を実現することができる。
【0034】
以上の説明中におけるWは、たとえばロール紙の用紙幅である。ロール紙の用紙幅は、製造時において規定の幅とされていても、実際に印刷する時点においては、環境変化、たとえば湿度と温度等の影響を受けてロール紙は伸縮するので、変化する。一例として、フォト系の光沢紙などでは、最大2.5%程度の伸びがあると言われている。
【0035】
従って、たとえば、用紙幅が規定の用紙幅よりも2.5%の伸びている場合について、上述した処理を考察する。
【0036】
(考察1)
印刷前のロール紙の用紙幅を用紙幅センサ114で測定し、測定値を、たとえば、前述した合成画像とカット指示コマンドを生成する装置、たとえばクライアント・コンピュータに通信回線を介して送り、そのクライアント・コンピュータにおいて受信した測定値に基づいて、合成画像の生成およびカット指示コマンドの生成をすることで解決される。この場合、印刷時の用紙幅に応じて得られる印刷結果の寸法は異なることになるが、その外形とその内容との関係は相似形となる。
【0037】
(考察2)
クライアント・コンピュータにおける合成画像生成とカット指示コマンドの生成は規定の用紙幅を前提に行い、クライアント・コンピュータからの印刷指示を受けた印刷装置側において、用紙幅の伸縮に対する補正を、ある制約下で実行することが可能である。その制約とは、たとえば、用紙幅が規定値よりも2.5%大きい場合に備えて、前述のΔWの値を設定する必要がある。たとえば、印刷装置の印刷寸法や印刷位置の想定誤差に対してさらに用紙の伸縮を考慮したΔWの値を設定する。
【0038】
図11は、本発明に関係する処理を示した図であり、図11(a)は、たとえばクライアント・コンピュータ側で生成される合成画像とカット指示コマンドの関係を示す図である。図11(b)は、図11(a)に示されるような合成画像とカット指示コマンドを受けて、印刷装置側において受信したカット指示コマンドの値を、用紙幅センサからの用紙幅に基づいて変更し、変更されたカット指示コマンド(カット位置とカット幅)の値と、用紙および印刷される合成画像との位置関係を示す図である。外枠が想定する合成画像の印刷領域であり、内側の太い枠が、第1カッターでカットされて第2カッター部に搬送されるカット用紙であり、点線で示すラインが第2カッターによるカット位置を示している。なお、図11は説明のための図であり、実際の寸法の縮小図を示してはいない。
【0039】
図11(a)は、図7と同様であり、説明は省略する。図11(b)において、合成画像は、あらかじめ印刷用紙の伸縮を想定した大きさとされているので、用紙幅より大きく形成されており、たとえば、図の右部には印刷されない領域はない。
【0040】
図12は、本発明における印刷装置が印刷データを受けて印刷する際における受信したカット指示コマンドを補正する方法を示すフローチャートである。まず、ステップS1201で、用紙幅センサ114を使用して得た用紙幅データW1を取得し、ステップS1202で、取得した用紙幅W1から規定の用紙幅Wを減算し、規定の用紙との差分、すなわち伸縮分ΔW(=W1−W)の算出を行う。次にステップS1203で用紙のカット位置を指示するCutOffコマンドのカット位置とカット幅を補正する補正値αを算出する。ここで補正値αは、ΔW/(n−1)の演算から求められ、n−1は、受信したカット指示コマンドのデータ組数から求めることができる値である。たとえば、図6に示す各カット片の数であり、受信した合成画像中の画像数でもある。ステップS1204で、算出した補正値αを使用して受信したCutOffコマンドのカット位置データとカット幅データを補正する。以上の処理が終わると、ステップS1205で画像の印刷処理を行い、次のステップS1206で、印刷画像に基づいて第1カッター部でカット処理が実行される。最後に、ステップS1207で、第1カッター部でカントされたカット用紙に対し、第2カッター・ユニット部で補正後のCutOffコマンドに従ってカット処理を行い、すべての印刷処理を終了する。
【0041】
以上のように処理することにより、カット屑となるカット片の領域内に合成画像中の画像の境界が含まれ、残されたカット用紙はそれぞれ同一の寸法となることが理解されよう。
【0042】
上述した印刷装置側におけるカット指示コマンドの補正処理は、たとえば、同じ画像を3枚合成して、規定よりも2%の大きい用紙幅の印刷用紙に印刷した場合に、得られる3枚のカット済み用紙中の画像内容そのものは、その用紙外枠との関係で若干のずれが生ずるが、周辺部であり、また縁無し印刷を前提にしていることもあり、実際問題としては許容される範囲である。
【0043】
上述した本発明にかかわる処理を実行しない場合、たとえば、図11に示す場合では、右部に位置するカット済み用紙の横寸法は、他の位置のカット済み用紙と較べると、規定の用紙幅をWとした場合に、たとえば0.02Wだけ大きいことになる。ここで、ΔX+αを無視した場合、カット済み用紙の横幅は、W/3となり、0.02W/(W/3)=0.06となり、6%の大きさの違いとなる。実際にはΔX+αを無視することはできないので、6%以上の寸法違いとなる。ロール紙の用紙幅方向に4画面を合成した場合には、8%以上の寸法違いとなることが理解されよう。
【0044】
以上説明したように、ロール紙の用紙幅の伸縮は、上述したように用紙幅方向に複数の画像を合成して、印刷後のカット済み用紙として縁無し印刷結果を得る場合に、無視し得ないことが理解される。ここに、本発明が解決すべき目的があり、本発明によって、ロール紙の用紙幅の伸縮に起因する問題は解決される。
【0045】
なお、本実施形態においては、図1、図2に示したように第1のカッターで、印刷済みの用紙をカットし、カットされた印刷済みの用紙第2のカッター部まで搬送している。そして、第2のカッターによりカットされた用紙を再度カットしている。したがって、第2のカッターによるカット制御は、印字動作とは独立に実行することも可能である。言い替えれば、恰も、用紙上に印字するように用紙をカットするコマンドを入力して、用紙、この場合、図1に示す第2カッター・ユニットに装填された用紙のカット処理を実行させることができる、あるいはそのように動作させるのが容易であるのは言うまでもない。
【0046】
なお、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0047】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0048】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハード・ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ不揮発性のメモリ・カード、ROMなどを用いることができる。
【0049】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0050】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0051】
本発明は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体からそのプログラムを、パソコン通信など通信ラインを介して要求者に配信する場合にも適用できることは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1によれば、記録紙の搬送方向と直角に記録紙をカットする第1カッター、さらにカットされた記録紙をカット・ラインと直角にカットする第2カッターを有し、縁無し印刷を実現するために、変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成され、第2カッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受けて、最終的にカット済み用紙上に縁無し印刷結果を得ることが可能な印刷装置において、装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出し、算出した用紙幅データと印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、印刷データが想定している記録紙寸法と算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定し、これにより入力したカット指示コマンドのデータを補正して、第2カッターの制御を実行するので、最終的に得られたカット済み用紙の大きさを、記録紙の伸縮如何に関わらず、一定の大きさとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明する印刷装置の断面図である。
【図2】図1に示した第2カッター・ユニット部の説明図である。
【図3】第1のカッターのカット・ライン方向に、図では垂直方向に2つの画像を並べて合成画像を生成して印刷した場合の、第2カッター・ユニット部によるカット位置説明図である。
【図4】第1排紙部に排紙される用紙の説明図である。
【図5】第2カッター121によるカット指示の説明図である。
【図6】第2カッターに関するカット指示コマンド仕様の例を示す図である。
【図7】4つの画像を用紙の幅方向に合成して、その合成画像を縁無し印刷した後にカットすることで、それぞれの元の画像が、用紙幅より小さい縁無し印刷結果として得る場合に、用紙上に印刷された結果と、第2カッターによるカット指示の位置を示した図である。
【図8】図7に示したような印刷結果および第1のカッターによるカット結果を得るための合成画像の作成方法の例を示した図で、4つの画像を組み合わせて合成画像を作成する場合を示す図である。
【図9】図8(c)に示したカット・ラインでカットしたそれぞれのカット用紙を、図8(c)に示した配置で表した図である。
【図10】図8に例示した場合における合成画像を作成する手順を示したフローチャートである。
【図11】本発明にかかわる処理を示す図であり、受信したカット指示コマンドのデータを補正する処理を説明する図である。
【図12】本発明における印刷装置が印刷データを受けて印刷する際における受信したカット指示コマンドを補正する方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 印字ヘッド
102 上段ロール
103 下段ロール
104 第1カッター
105 搬送ローラ(第1の位置)
106 搬送ローラ(第2の位置)
107 第1カット済み用紙
108 第1排紙ローラ
109 第2排紙ローラ
110 第1搬送方向
111 第2カッター・ユニット部
112 第1排紙部
113 第3カット済み用紙
114 用紙幅センサ
120 第2搬送方向
121 第2カッター
122 第2カット・ライン
123 第2排紙ローラ
124 第1カット位置
125 第2カット位置
126 第1カット片
127 第11カット用紙
128 第12カット用紙
190 画像1
191 画像2
192 画像3
193 画像4
194 カット位置1
195 カット幅1
196 カット位置2
197 カット幅2
198 カット位置3
199 カット幅3
200 合成画像
201 拡大画像1
201’ 画像1の縁無し印刷
202 拡大画像2
202’ 画像2の縁無し印刷
203 拡大画像3
203’ 画像3の縁無し印刷
204 拡大画像4
204’ 画像4の縁無し印刷
Claims (9)
- 記録紙に印刷し、印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインでカット可能な第1のカット手段、該第1のカット手段によりカットされた記録紙を前記第1のカット手段による第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインでカット可能な第2のカット手段を有し、縁なし印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカット手段によるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受けて、前記第2のカット手段によるカット済み用紙上に縁無し印刷結果を得ることが可能な印刷装置において、
前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサと、前記用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出し、該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定する手段と、
前記決定手段からのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正する補正手段と、
前記補正手段からの出力を受けて、前記第2のカット手段の制御を実行するカッター制御手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記補正手段は、前記第2のカット手段によるカット済み用紙で縁無し印刷されたカット済み用紙の寸法を、前記用紙幅センサを使用して算出した用紙幅如何にかかわらず、あらかじめ定めた寸法とするように前記カット指示コマンドのデータを補正し、補正したデータを出力することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 記録紙に印刷し、印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインでカット可能な第1のカッター、該第1のカッターによりカットされた記録紙を前記第1のカッターによる第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインでカット可能な第2のカッターを有し、縁なし印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受けて、前記第2のカッターによるカット済み用紙上に縁無し印刷結果を得ることが可能な印刷装置の制御方法において、
前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出するステップと、
該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定するステップと、
前記決定するステップからのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正する補正ステップと、
前記補正ステップからの出力を受けて、前記第2のカッターの制御を実行するカット制御ステップと
を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 前記補正ステップは、前記第2のカッターによるカット済み用紙で縁無し印刷されたカット済み用紙の寸法を、前記用紙幅センサを使用して算出した用紙幅如何にかかわらず、あらかじめ定めた寸法とするように前記カット指示コマンドのデータを補正し、補正したデータを出力することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置の制御方法。
- 縁無し印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受ける受信ステップと、
前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出するステップと、
該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定するステップと、
前記決定するステップからのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正し、補正されたデータを出力する補正ステップと、
前記受信ステップで受信した印刷データに基づいて記録紙に印刷する印刷ステップと、
前記受信した印刷データに基づいて、前記印刷ステップで印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインで第1のカッターによりカットする第1のカット制御ステップと、
前記補正ステップで出力されたデータを使用して、前記第1のカット制御ステップによりカットされた記録紙を前記第1のカッターによる第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインで第2のカッターによりカットする第2のカット制御ステップ、
を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 前記補正ステップは、前記第2のカッターによるカット済み用紙で縁無し印刷されたカット済み用紙の寸法を、前記用紙幅センサを使用して算出した用紙幅如何にかかわらず、あらかじめ定めた寸法とするように前記カット指示コマンドのデータを補正し、補正したデータを出力することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置の制御方法。
- 縁無し印刷を実現するために、あらかじめ設定された記録材上の領域のサイズからあらかじめ設定した量がはみ出すように変倍処理された印刷用合成画像データと、前記印刷用合成画像データに対応して生成されているカット指示コマンドであって前記第2のカッターによるカットを指示するカット指示コマンドとを含む印刷データを受ける受信ステップと、
前記印刷装置に装着されている記録紙の幅を測定するための用紙幅センサからの出力を受けて印刷前の用紙幅を算出するステップと、
該算出した用紙幅データと前記印刷データ中の印刷対象の記録紙の大きさを示すデータとを使用して、前記印刷データが想定している記録紙寸法と前記算出した用紙幅との差分から記録紙の伸縮の大きさを決定するステップと、
前記決定するステップからのデータを使用して、前記入力手段で入力したカット指示コマンドのデータを補正し、補正されたデータを出力する補正ステップと、
前記受信ステップで受信した印刷データに基づいて記録紙に印刷する印刷ステップと、
前記受信した印刷データに基づいて、前記印刷ステップで印刷した記録紙を印刷時の記録紙の搬送方向と直角な第1のカット・ラインで第1のカッターによりカットする第1のカット制御ステップと、
前記補正ステップで出力されたデータを使用して、前記第1のカット制御ステップによりカットされた記録紙を前記第1のカッターによる第1のカット・ラインと直角な方向の第2のカット・ラインで第2のカッターによりカットする第2のカット制御ステップ、
を実行するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。 - 請求項7に記載の記憶媒体において、
前記記憶媒体として、サーバ・コンピュータおよびクライアント・コンピュータが読むことができるプログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスク、ハード・ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ・カード、ROMを用いることを特徴とする記憶媒体。 - 請求項7又は8に記載の記憶媒体において、
前記記憶媒体は、サーバ・コンピュータおよびクライアント・コンピュータに着脱可能であることを特徴とする記憶媒体。
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