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JP2004001023A - 金属製容器の成形方法 - Google Patents

金属製容器の成形方法 Download PDF

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JP2004001023A
JP2004001023A JP2002157863A JP2002157863A JP2004001023A JP 2004001023 A JP2004001023 A JP 2004001023A JP 2002157863 A JP2002157863 A JP 2002157863A JP 2002157863 A JP2002157863 A JP 2002157863A JP 2004001023 A JP2004001023 A JP 2004001023A
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forming
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JP2002157863A
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Toru Irie
入江 徹
Tatsufumi Suzuki
鈴木 達史
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Sango Co Ltd
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Sango Co Ltd
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Abstract

【課題】非円形断面の本体部から略円形断面の端部に至る滑らか面を確保しつつ、簡単に成形することができ、容易に量産し得る、金属製容器の成形方法を提供する。
【解決手段】非円形断面の金属製管状ワークの端部を、例えばプレス加工により縮径して非円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第1の縮径端部13を形成した後、第1の縮径端部13に対しスピニング加工を行ない、その略円形断面以内の略円形断面を有する第2の縮径端部15を形成する。あるいは、金属板を屈曲、接合し(もしくは、複数の金属製分割体を接合し)、本体部及び第1の縮径端部を有する中間加工部材を形成し、これにスピニング加工を行ない第2の縮径端部を形成することとしてもよい。更に、第1の縮径端部の中心軸と第2の縮径端部の中心軸とが、少なくとも同軸、偏芯、傾斜及び捩れの何れか一つの関係にある状態でスピニング加工を行なうこととしてもよい。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非円形断面の本体部と略円形断面の端部を有する金属製容器の成形方法に関し、例えば、自動車の排気系における触媒コンバータの容器や消音器の外筒として好適な金属製容器の成形方法に係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車の排気系における触媒コンバータや消音器に供する金属製容器に関しては、車両搭載性の向上が企図され、例えば本体部が楕円形断面等の非円形断面に形成されるのに対し、端部は、排気管等と接合するため略円形断面に形成される。このような金属製容器に関し、特開2001−286955号公報には、楕円状断面の管の端部を縮径させる成形方法として、ロールを楕円状断面の管の周りに相対回転させるとともに、上記管の軸線方向に相対移動させながら、上記管に押し当てることにより、先端に向かうにしたがって管端部の長径を縮径させるとともに、管端部の短径を上記長径より小さい割合で縮径させて、管先端の断面をほぼ真円にする方法が提案されている。更に、ロールを楕円状の回転軌跡に添うように構成することも開示されている。
【0003】
また、特開2002−66665号公報には、断面楕円形の筒体の端部を略真円形に加工する方法に関し、筒体の端部を当該筒体の中心軸と略同軸となる略真円形に形成する第1の工程と、上記端部の中心軸を中心に回転させてこの端部を縮径しながら略真円形に加工する第2の工程を備えた筒体の加工方法が提案されている。そして、第1の工程の具体的方法として、筒体の本体部の中心軸と同軸または偏心させた軸に沿って円形型を押し込み、第2の工程の具体的方法として、筒体の本体部の中心軸と同軸または傾斜させた軸を中心にスピニング加工によって縮径する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然し乍ら、前掲の特開2001−286955号公報に記載の管の成形方法においては、ロールを楕円状の回転軌跡に維持しつつ管の端部に向けて縮小していくという制御は、極めて困難であり、複雑なロール制御装置とプログラムが必要となるだけでなく、加工時間が長く量産に適さないという問題が残る。例えば、同公報に記載の方法による加工時間は通常のスピニング加工に比べ10倍以上となるものと予想される。
【0005】
また、前掲の特開2002−66665号公報に記載の筒体の加工方法においては、第2の工程によって形成される真円の周長と楕円の周長が同じ値に設定されており、同公報の図3に記載のように端部と本体部との間に、くびれ部(楕円から真円への徐変部)が形成されるので、触媒コンバータや消音器に供する金属製容器としては好ましくない。これに対し、上記のくびれ部を無くすために、第2の工程時にくびれ部も含めてスピニング加工することとすると、非円形断面と円形断面のワークに対しスピニングローラが断続的に接触及び空走することになるので、意図しない変形を生ずるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、非円形断面の本体部から略円形断面の端部に至る滑らか面を確保しつつ、簡単に成形することができ、容易に量産し得る、金属製容器の成形方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載のように、非円形断面の本体部と略円形断面の端部を有する金属製容器の成形方法において、非円形断面の金属製管状ワークの端部を縮径し、少なくとも一端に至るまで連続して前記非円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第1の縮径端部を形成し、該第1の縮径端部に対しスピニング加工を行ない、前記第1の縮径端部の略円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第2の縮径端部を形成することとしたものである。従って、第1の縮径端部は本体部の外周面の軸方向延長面からはみ出さないように形成され、このように形成された略円形断面の第1の縮径端部に対しスピニング加工が行われるので、第2の縮径端部を円滑に成形することができる。
【0008】
前記金属製容器の成形方法において、請求項2に記載のように、前記管状ワークに対しプレス加工を行って前記第1の縮径端部を形成することとするとよい。
【0009】
あるいは、請求項3に記載のように、非円形断面の本体部と略円形断面の端部を有する金属製容器の成形方法において、金属板を屈曲、接合して、前記本体部と、前記本体部から少なくとも一端に至るまでの間に形成し、該一端に至るまで連続して前記非円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第1の縮径端部とを備えた管状部材を形成し、該管状部材の前記第1の縮径端部に対しスピニング加工を行ない、前記第1の縮径端部の略円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第2の縮径端部を形成することとしてもよい。尚、上記の管状部材は、中間加工部材ということができる。
【0010】
また、請求項4に記載のように、非円形断面の本体部と略円形断面の端部を有する金属製容器の成形方法において、複数の金属製分割体(所謂、半体)を接合して、前記本体部と、前記本体部から少なくとも一端に至るまでの間に形成し、該一端に至るまで連続して前記非円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第1の縮径端部とを備えた管状部材を形成し、該管状部材の前記第1の縮径端部に対しスピニング加工を行ない、前記第1の縮径端部の略円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第2の縮径端部を形成することとしてもよい。上記の管状部材も、中間加工部材ということができる。
【0011】
前記請求項1乃至4に記載の金属製容器の成形方法において、更に、請求項5に記載のように、前記第1の縮径端部の中心軸と前記第2の縮径端部の中心軸とが、少なくとも同軸、偏芯、傾斜及び捩れの何れか一つの関係にある状態でスピニング加工を行なうこととすれば、端部を所望の形状に形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記の構成になる金属製容器の成形方法の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、加工対象の金属製管状ワークとして例えば図7に示す楕円形断面の金属管M1を用いているが、楕円形断面に限らず、長円断面、複数の曲率を有する面を組み合わせた断面、多角形断面等の、非円形断面の金属製管状ワークを加工対象とすることができる。そして、最終製品としては、本実施形態では例えば図15に示す自動車用の触媒コンバータの容器としているが、本発明の金属製容器の成形方法は、自動車用のディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)の金属容器、消音器の外筒をはじめ、各種圧力容器等(図示せず)の成形に供することができる。
【0013】
図1は本発明の金属製容器の成形方法の一実施形態に係る工程図を示すもので、先ず、図1の工程(A)において、楕円形断面の金属管(図7のM1)の端部を縮径して楕円形断面の範囲以内の円形断面、即ち、金属管の非加工部の外周面の仮想延長面から径方向外側に延出しない円形断面を有する第1の縮径端部13を形成する。このとき、本体部11から第1の縮径端部13に至る外面は滑らかなテーパ面に形成され、第1のテーパ部12が形成される。本実施形態における工程(A)においては、絞りダイス1によって図2に示すようにプレス加工、より詳細にはスウェージングが行われるが、これについては後に詳細に説明する。尚、図1に記載の態様においては、第1の縮径端部13の外径が本体部11の短径と略等しくなるように形成されているが、後述する図4及び図5に記載のように、第1の縮径端部13の外径が本体部11の短径より小となるように形成してもよい。
【0014】
次に、図1の工程(B)において、第1の縮径端部13に対し、スピニングローラ2によってスピニング加工を行ない、楕円形断面の範囲以内の円形断面を有する第2の縮径端部15を形成する。このときのスピニング加工は、第1の縮径端部13の中心軸と第2の縮径端部15の中心軸とが同軸となるように行われ、第1の縮径端部13から第2の縮径端部15に至る外面は滑らかなテーパ面に形成され、第2のテーパ部14が形成される。即ち、図1の実施形態においては、本体部11、第1のテーパ部12、第1の縮径端部13、第2のテーパ部14及び第2の縮径端部15の夫々の中心軸が全て同軸(一直線)となる。本実施態様に供するスピニング装置としては一般的な装置を用いればよいが、例えば、後述するように特開2001−25826号に記載のスピニング加工装置を用いれば、端部を種々の形状に形成することができる。尚、図1の(B)の右側には、中間加工部材10の右側面図を示している。
【0015】
図2は、上記第1のテーパ部12及び第1の縮径端部13を形成する方法の第1実施例を示すもので、成形後の第1のテーパ部12及び第1の縮径端部13の外面形状と同じ内面形状の凹部1aを有する絞りダイス1を用いる。図2の(A1)に示すように、保持具3に楕円形断面の金属管M1の一端を保持し、他端側から絞りダイス1を金属管M1の管軸に沿って保持具3方向に移動させると、図2の(A2)に示すように、金属管M1の端部に第1のテーパ部12及び第1の縮径端部13が形成される。
【0016】
図3は、前述の第1の縮径端部13の外径が本体部11の短径より小となるように形成する場合のプレス加工状態、より詳細には平行スウェージング加工状態を示すもので、これにより図4及び図5に示す中間加工部材が形成される。即ち、本体部11から少なくとも一端に至るまでの間に第1のテーパ部12及び第1の縮径端部13が形成される。このときの第1の縮径端部13は、図5から明らかなように、本体部11から一端に至るまで連続して本体部11の短径より小の外径を有する略円形断面に形成される。これに対し、図6(及び、図1の(A))に示すように、第1の縮径端部13を本体部11の短径と等しい外径を有する略円形断面に形成しても、本体部11の略円形断面の範囲以内の円形断面となり、図1の(B)の工程に供される。
【0017】
図7は、前述の第1のテーパ部12及び第1の縮径端部13をプレス加工にて形成する方法の第2実施例を示すもので、図3の絞りダイス1を軸方向に均等に二分割したダイス4及び5によって、楕円形断面の金属管M1の端部を挟持し、ダイス4及び5を管軸方向に駆動してプレス加工を行うものである。これは、上記の実施例同様、冷間加工が望ましいが、熱間加工としてもよい。
【0018】
図8及び図9は、図4の第1のテーパ部12及び第1の縮径端部13と同様の端部を形成する方法に関し、所謂U−O造管工法による第3実施例を示すもので、例えば特公平7−63758号公報に記載の方法により、先ず、金属板(図示せず)を屈曲し、断面U字状の中間加工部材M2を形成する。このとき、目標形状の第1のテーパ部12及び第1の縮径端部13の一部を構成する部分M22及びM23が形成されるように屈曲される。次に、断面U字状の中間加工部材M2の軸に平行な開口端面を衝合させて溶接接合すると、図9に示すように、本体部21と、本体部21から一端に至るまでの間にその楕円形断面の範囲以内の円形断面を有する第1の縮径端部23と、両者を滑らかに接続する第1のテーパ部22とを備えた中間加工部材20が形成される。即ち、本体部21に連続して第1のテーパ部22及び第1の縮径端部23が形成され、図4の第1のテーパ部12及び第1の縮径端部13に対応する端部が形成される。尚、中間加工部材M2の開口端面の接合に際しては、造管に用いる各種溶着工法を用いてもよいが、特にレーザ溶接が望ましい。
【0019】
図10及び図11は、図4の第1のテーパ部12及び第1の縮径端部13と同様の端部を形成する方法に関し、第4実施例を示すもので、本実施例では、2枚の金属板(図示せず)をプレス加工し、目標形状の第1のテーパ部12及び第1の縮径端部13を2分割した部分に対応する部分M32a,M32b及びM33a,M33bを形成した一対の金属製分割体(所謂、半体)M3aと金属製分割体M3bを形成し、夫々の軸に平行な開口端面を衝合させて溶接接合する。これにより、図11に示すように、本体部31と、本体部31から一端に至るまでの間にその楕円形断面の範囲以内の円形断面を有する第1の縮径端部33と、両者を滑らかに接続する第1のテーパ部32とを備えた中間加工部材30が形成される。即ち、本体部31に連続して、図4の第1のテーパ部12及び第1の縮径端部13に対応する端部が形成される。この金属製分割体M3aと金属製分割体M3bとの接合に際しても、造管に用いる各種溶着工法を用いてもよいが、特にレーザ溶接が望ましい。
【0020】
尚、本実施形態では、本体部31の軸と第1の縮径端部13の中心軸とが同軸とされているが、これに限らず、特公平7―63758号公報に記載の技術を用いて、両軸を、相対的に偏芯、傾斜及び捩れ(skew)の何れかの関係に形成することとしてもよく、本体部31を軸方向に亘って複雑に屈曲させ、あるいは断面変化するように形成してもよい。このように、任意に屈曲あるいは断面変化させることが可能であれば、特に、軸方向に長い容器を車両等に搭載する場合において、周辺の部品との干渉を避けることができ、有効である。
【0021】
また、前述の図1の工程(B)にて行われるスピニング加工は、第1の縮径端部13の中心軸と第2の縮径端部15の中心軸とが同軸となるように行われるが、第1の縮径端部の中心軸と第2の縮径端部の中心軸とが、少なくとも同軸、偏芯、傾斜及び捩れ(skew)の何れか一つの関係にある状態でスピニング加工を行うこととすれば、端部を種々の形状に成形することができる。以下、第1の縮径端部の中心軸と第2の縮径端部とが偏芯又は傾斜の関係にある端部を形成する場合の実施例を示す。
【0022】
図12及び図13は、例えば、特許第2957153号あるいは特開2001−25826号に記載のスピニング加工装置を用いて、第1の縮径端部13の中心軸C1に対し、距離OFだけ偏芯した中心軸C2を有する第2の縮径端部17を形成するもので、第1の縮径端部13と第2の縮径端部17との間はテーパ面に形成され、第2のテーパ部16が形成される。尚、図12の右側に中間加工部材10aの右側面図を示すように、図12の態様は第2の縮径端部17の中心軸C2を長径方向に偏芯させたものであるが、図13に示すように、第2の縮径端部17の中心軸C2を短径方向に偏芯させたものとすることもできる。また、図12及び図13に記載の態様においては、第1の縮径端部13の外径が本体部11の短径と略等しくなるように形成されているが、図4及び図5に記載のように第1の縮径端部13の外径が本体部11の短径より小となるように形成してもよい。更に、スピニング加工を行う前段階(図2乃至図11に示す加工段階)において、第1の縮径端部を形成すべき部分を予めある程度偏芯させておくこととしてもよい。
【0023】
図14は、例えば、特許第2957154号あるいは特開2001−25826号に記載のスピニング加工装置を用いて、第1の縮径端部13の中心軸C1に対し、角度θだけ傾斜した中心軸C3を有する第2の縮径端部19を形成するもので、第1の縮径端部13と第2の縮径端部19との間はテーパ面に形成され、第2のテーパ部18が形成される。尚、図14の右側に中間加工部材10bの右側面図を示すように、図14の態様は第2の縮径端部19の中心軸C3を長径方向に傾斜させたものであるが、第2の縮径端部19の中心軸C3を短径方向に傾斜させたものとすることもできる(図示省略)。また、図14に記載の態様においても、第1の縮径端部13の外径が本体部11の短径と略等しくなるように形成されているが、第1の縮径端部13の外径が本体部11の短径より小となるように形成してもよい。更に、スピニング加工を行う前段階(図2乃至図11に示す加工段階)において、第1の縮径端部を形成すべき部分を予めある程度傾斜させておくこととしてもよい。
【0024】
尚、本願に記載の実施形態では図1及び図14に示すように、加工対象のワークの回りをスピニングローラ2が公転する、所謂「ワーク固定式」のスピニング加工が行なわれるが、これに限ることなく、ワーク側が回転しワークとスピニングローラが逆の関係となる「ワーク回転式」としてもよい。もっとも、後者の方法で図14に示す加工を行う場合には、ワークをクランプして回転させつつ傾斜制御を行なわなければならないので、複雑な装置を必要とし加工時間も長くなる。
【0025】
図15は、上記の金属製容器の成形方法を用いて製造した触媒コンバータの一例を示すもので、前述の第1の縮径端部13を形成する前に、緩衝マット(図示せず)が巻回された(あるいは、円筒状の緩衝マットに収容された)触媒担体CAが本体部11内に収容される。図15の触媒コンバータは、本体部11内に触媒担体CA等を収容した後、一端側(図15の左側)に、第1の縮径端部13の中心軸C1に対して偏芯した中心軸C2を有する第2の縮径端部17を形成し、他端側(図15の右側)に、第1の縮径端部13の中心軸C1に対して傾斜した中心軸C3を有する第2の縮径端部19を形成したものである。而して、図15の触媒コンバータの最終形状は、図16に示すように、被スピニング加工部分である第1のテーパ部16と第2のテーパ部18のみにスピニング条痕が残る外形となる。
【0026】
更に、図示は省略するが、第1の縮径端部の中心軸と第2の縮径端部の中心軸とが捩れ(skew)の関係にある状態でスピニング加工を行うこともでき、前述の同軸、偏芯及び傾斜に、捩れを加え、これらの少なくとも一つの関係にある状態でスピニング加工を行うこととすれば、触媒コンバータ(の金属容器)の端部を所望の形状に成形することができる。このように、触媒コンバータの端部形状を自由に設定することができるので、複雑な接合構造の排気システムに対しても、容易に適用することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので以下に記載の効果を奏する。即ち、請求項1に記載の金属製容器の成形方法においては、非円形断面の金属製管状ワークの端部を縮径し、少なくとも一端に至るまで連続して非円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第1の縮径端部を形成し、該第1の縮径端部に対しスピニング加工を行ない、第1の縮径端部の略円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第2の縮径端部を形成するとしているので、管状ワークとスピニングローラとの間の断続的な接触及び空走を惹起することなく、また複雑なスピニングローラ制御を必要とすることなく、端部に所望の円形断面形状の縮径部を容易に形成することができる。これにより、非円形断面の本体部から略円形断面の端部に至る滑らか面を確保しつつ、金属製容器を簡単に成形することができ、量産への移行を容易に行うことができる。しかも、端部成形の自由度を大きく向上させることができるので、製品としての形状自由度の向上に大きく貢献することができる。
【0028】
前記金属製容器の成形方法において、請求項2に記載のように、管状ワークに対しプレス加工を行うことすれば、一般的なプレス加工によって、第1の縮径端部を備えた中間加工部材を迅速且つ安価に製造することができる。
【0029】
また、請求項3に記載のように、金属板を屈曲、接合して、第1の縮径端部を備えた管状部材を形成することとしても、第1の縮径端部を備えた中間加工部材を迅速且つ安価に製造することができる。
【0030】
あるいは、請求項4に記載のように、複数の金属製分割体を接合して、第1の縮径端部を備えた管状部材を形成することとしても、第1の縮径端部を備えた中間加工部材を迅速且つ安価に製造することができる。
【0031】
更に、上記金属製容器の成形方法において、請求項5に記載のように、第1の縮径端部の中心軸と第2の縮径端部の中心軸とが、少なくとも同軸、偏芯、傾斜及び捩れの何れか一つの関係にある状態でスピニング加工を行なうことすれば、金属容器の端部を所望の形状に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法を示す工程図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法における第1の縮径部の成形方法の第1実施例を示す工程図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法における第1の縮径部の成形状況を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法において第1の縮径部が成形された中間加工部材の一例を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法において第1の縮径部が成形された中間加工部材の一例を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法において第1の縮径部が成形された中間加工部材の他の例を示す側面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法における第1の縮径部の成形方法の第2実施例による成形状況を示す斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法における第1の縮径部の成形方法の第3実施例による第1中間加工部材の一例を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法における第1の縮径部の成形方法の第3実施例による第2中間加工部材の一例を示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法における第1の縮径部の成形方法の第4実施例による第1中間加工部材の一例を示す斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法における第1の縮径部の成形方法の第4実施例による第2中間加工部材の一例を示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法における第2の縮径部の成形方法の一例を示す工程図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法における第2の縮径部の成形後の金属製容器の他の例を示す側面図である。
【図14】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法における第2の縮径部の成形方法の他の例を示す工程図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法によって成形した触媒コンバータの断面図である。
【図16】本発明の一実施形態に係る金属製容器の成形方法によって成形した触媒コンバータの外形を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ダイス, 2 スピニングローラ, 11 本体部, 12 テーパ部,
13 第1の縮径部, 14 第1のテーパ部, 15 第2の縮径部,
16 第2のテーパ部, 17 第2の縮径部, 18 第2のテーパ部,
19 第2の縮径部, 10,10a,10b 中間加工部材,
CA 触媒担体

Claims (5)

  1. 非円形断面の本体部と略円形断面の端部を有する金属製容器の成形方法において、非円形断面の金属製管状ワークの端部を縮径し、少なくとも一端に至るまで連続して前記非円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第1の縮径端部を形成し、該第1の縮径端部に対しスピニング加工を行ない、前記第1の縮径端部の略円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第2の縮径端部を形成することを特徴とする金属製容器の成形方法。
  2. 前記管状ワークに対しプレス加工を行って前記第1の縮径端部を形成することを特徴とする請求項1記載の金属製容器の成形方法。
  3. 非円形断面の本体部と略円形断面の端部を有する金属製容器の成形方法において、金属板を屈曲、接合して、前記本体部と、前記本体部から少なくとも一端に至るまでの間に形成し、該一端に至るまで連続して前記非円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第1の縮径端部とを備えた管状部材を形成し、該管状部材の前記第1の縮径端部に対しスピニング加工を行ない、前記第1の縮径端部の略円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第2の縮径端部を形成することを特徴とする金属製容器の成形方法。
  4. 非円形断面の本体部と略円形断面の端部を有する金属製容器の成形方法において、複数の金属製分割体を接合して、前記本体部と、前記本体部から少なくとも一端に至るまでの間に形成し、該一端に至るまで連続して前記非円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第1の縮径端部とを備えた管状部材を形成し、該管状部材の前記第1の縮径端部に対しスピニング加工を行ない、前記第1の縮径端部の略円形断面の範囲以内の略円形断面を有する第2の縮径端部を形成することを特徴とする金属製容器の成形方法。
  5. 前記第1の縮径端部の中心軸と前記第2の縮径端部の中心軸とが、少なくとも同軸、偏芯、傾斜及び捩れの何れか一つの関係にある状態でスピニング加工を行なうことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の金属製容器の成形方法。
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