JP2004000664A - アジャスト駒用連結ピン,それを用いた時計バンド及び装身具 - Google Patents
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Abstract
【課題】特別な工具を使わずに、シャープペンシルの先端軸筒のような極細体を用いて、簡易にアジャスト駒の取り付けや取り除きのできるアジャスト駒用連結ピン及びそのアジャスト駒用連結ピンを用いた時計バンド、装身具を提供する。
【解決手段】アジャスト駒4aを他の駒4bと連結させる連結ピンであって、アジャスト駒4aと他の駒4bとで形成されるピン穴40,43に挿通されるピン本体1と、ピン本体1の中央部に幅広く巻装するように取り付けられた弾性体からなる係止体33とを備え、その係止体33がピン穴40の内壁に圧接することでピン穴40,43内で固定され、アジャスト駒4aと他の駒4bとが連結される。また、この連結ピン1の端部を他方のピン穴方向へ押圧することで、連結ピン1は他方のピン穴から抜き出され、アジャスト駒4aと他の駒4bとが分離される。
【選択図】 図4
【解決手段】アジャスト駒4aを他の駒4bと連結させる連結ピンであって、アジャスト駒4aと他の駒4bとで形成されるピン穴40,43に挿通されるピン本体1と、ピン本体1の中央部に幅広く巻装するように取り付けられた弾性体からなる係止体33とを備え、その係止体33がピン穴40の内壁に圧接することでピン穴40,43内で固定され、アジャスト駒4aと他の駒4bとが連結される。また、この連結ピン1の端部を他方のピン穴方向へ押圧することで、連結ピン1は他方のピン穴から抜き出され、アジャスト駒4aと他の駒4bとが分離される。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本件発明は、駒(ブロック)を組み合わせ、或いは駒と板とを組み合わせて構成される時計バンドや装身具のアジャスト駒において、特別な工具を使わずに簡易にアジャスト駒の取り付けや取り除きのできるアジャスト駒用連結ピン及びそれを用いた時計バンド、装身具の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、駒を組み合わせて構成される時計バンドや装身具のサイズをその装着部分に合わせて調整するためには、アジャスト駒といわれる調整駒を取り除き、または取り付けることによって行われる。従来、このアジャスト駒を取り除くには、取り除くアジャスト駒と他の駒とを連結させている連結ピンを外さなければならず、この連結ピンを外すために目打ちなどの特別の工具が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
時計バンドや装身具を購入する際、専門店でそのサイズを調整してもらう場合には、このような調整作業は格別の問題がない。しかし、サイズの合わない装身具を個人的に調整しようとする場合には、前記のように工具を使う必要があるために、適切な工具がないとアジャスト駒の取り除き作業ができなく、不便である。また、工具があっても、細かい面倒な作業であるために自分では作業ができず、専門店で調整してもらう場合も多い。
【0004】
特に、近年のテレビやインターネットなどを利用した通信販売、専門店以外での装身具販売の普及に伴い、未調整の装身具を購入する場合も多くなり、特別の工具を使わずに、簡易に時計バンドや装身具のサイズを調整できる構造が求められている。そこで、本件発明の請求項1〜4は、特別の工具を使わずに簡易にアジャスト駒の取り付け及び取り除きのできるアジャスト駒用連結ピンの構造を提供することを目的とする。また、請求項5と6は、そのアジャスト駒用連結ピンを用いた時計バンド、装身具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、アジャスト駒を他の駒と連結させる連結ピンであって、アジャスト駒と他の駒とのピン穴を一致させ、そのピン穴に挿通されるピン本体と、ピン本体の中央部に幅広く巻装するように取り付けられた弾性体からなる係止体とを備え、その係止体がピン穴の内壁に圧接することでピン穴内で固定され、アジャスト駒と他の駒とが連結されるとともに、この連結ピンの端部を少しの力で他方のピン穴方向へ押圧することで、ピン穴に固定されている連結ピンは、他方のピン穴から抜き出され、アジャスト駒と他の駒とが分離されることを特徴とする。
【0006】
ここで、「アジャスト駒」とは、時計バンドや装身具のサイズをその装着部分に合わせて調整するための取り除き可能な駒をいう。「他の駒」とは、アジャスト駒であってもよいし、時計バンドや装身具を構成するその他のツナギ駒であってもよい。また、「係止体」はシリコンゴムが好ましいが、その他のゴムやプラスチック、ウレタンなどの高分子系素材も挙げられる。「ピン本体」は、従来通りステンレス鋼などの金属材で構成されている。
【0007】
請求項2記載の発明は、係止体が複数並列に巻装するように取り付けられたものであり、請求項3記載の発明は、係止体がピン本体を挟むように対に取り付けられたものであり、請求項4記載の発明は、係止体が、ピン本体に規則的または不規則的に散点的に取り付けられたものである。
【0008】
請求項5記載の発明は、請求項1から4いずれかに記載のアジャスト駒用連結ピンを用いた時計バンドであり、請求項6記載の発明は、請求項1から4いずれかに記載のアジャスト駒用連結ピンを用いた装身具である。
【0009】
【作用】
請求項1から4に記載の発明は、ピン本体と係止体とを備えたアジャスト駒用連結ピン(以下「連結ピン」)である。ピン本体がアジャスト駒と他の駒とのピン穴を一致させたピン穴内に挿通され、ピン本体に取り付けられた係止体がその弾性力によってピン穴内の内壁に圧接する。これにより、本件発明の連結ピンがピン穴内で固定され、アジャスト駒と他の駒とが連結される。また、こうしてピン穴内に固定されている連結ピンに対し、その一方のピン穴に、例えばシャープペンシルの先端軸筒のような極細体を差し込み、この連結ピンの端部を少しの力で他方のピン穴方向へ押圧することで、ピン穴に固定されている連結ピンは、他方のピン穴から抜き出され、アジャスト駒と他の駒とが分離される。さらに、この連結ピンを一方のピン穴から指などで押し込むようにすると、弾性体からなる係止体は圧縮し、ピン穴内に挿通される。
【0010】
【発明の実施の形態】
本件発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本件発明に係るアジャスト駒用連結ピンの基本構成を示す説明用一部切欠断面図、図2は、変形例1を示す説明用一部切欠断面図、図3は、変形例2を示す説明用一部切欠断面図、図4は、他の実施形態を示す斜視図。図5は、アジャスト駒を含んで構成された時計バンドの一部分を示す斜視図、図6は、同分解した拡大斜視図である。
【0011】
図1に示すアジャスト駒用連結ピン10a(以下「連結ピン10a」)は、ステンレス鋼で構成された円柱状のピン本体1の両端部にシリコンゴムで構成された係止体3が巻装するように取り付けてある。この構成の連結ピン10aの変形例1として、図2に示すアジャスト駒用連結ピン10b(以下「連結ピン10b」)は、ピン本体1において、その両端部に切り溝2,2を形成してある。この切り溝2は、図示では角状に切り込んであるが、これに限らず円弧状や底面に歯状の刻みなどを設けてもよい。そして、この切り溝2,2に表面を膨出させたシリコンゴムで構成された係止体30が強固に巻装されている。
【0012】
また、変形例2として、図3に示すアジャスト駒用連結ピン10c(以下「連結ピン10c」)は、ピン本体1の両端部に表面を膨出させ、且つ外端を小径にしたシリコンゴムで一体構成の係止体31が、強固に取り付けられ、例えば、接着剤と図示する補強片32によりピン本体1の両端部に固着してある。
【0013】
ここで、係止体は、ピン本体1の両端部ではなく、図4(ア)〜(エ)に示すような取り付け方であってもよい。なお、係止体の取り付け方は、これに限られるものではない。図4(ア)は係止体33をピン本体1の中央部に幅広く巻装したものであり、図4(イ)は係止体34を複数並列に巻装した例である。この他、図4(ウ)は係止体35がピン本体1の外周を巻装するのではなく、ピン本体1を挟むように対に取り付けたものであり、図4(エ)は係止体36を規則的または不規則的に散点的に取り付けたものである。要するに、係止体はピン本体がピン穴に挿通された場合に、ピン穴の内壁に圧接されるようにピン本体に取り付けられていればよい。
【0014】
図5は、アジャスト駒4を含んで構成された時計バンド5の一部分を示し、このアジャスト駒4の連結方法の一例を図6を参照して説明する。ここでは、連結ピン10aを使用して説明するが、連結ピン10b,10cや図4に示す連結ピンについても同様である。
【0015】
互いに隣合うアジャスト駒4a,4bにおいて、一方のアジャスト駒4aの凸部41を他方のアジャスト駒4bの凹部42に嵌め合って、それぞれのピン穴40,43を一致させて、このピン穴40,43内に連結ピン10aを通すと、連結ピン10aを介して隣合うアジャスト駒4a,4bは連結する。このようにして、順次隣合うアジャスト駒は連結されて時計バンド5が構成される。
【0016】
すなわち、連結ピン10aにおける係止体3の外径の直径をφAとし、ピン本体1の直径をφBとする。また、各アジャスト駒4a,4bのピン穴40,43の直径をφCとするとき、φA>φC>φBの関係を満足することにより、係止体3はピン穴43の内壁に密に圧接し、連結ピン10aはピン穴43内で強固に固定される。その結果、互いに隣合うアジャスト駒4a,4bは、強固な連結状態を確保できる。
【0017】
また、連結ピン10aの固定されている連結用ピン穴43の一方に先端が極細体のもの、例えば、シャープペンシルの先端軸筒を差し込み、連結ピン10aに対して他方のピン穴方向へ少しの押圧力を加えて、連結ピン10aを他方から押し出せばよく、その取り外しが簡易に行えるものである。そして、アジャスト駒の連結を切り離し、装身部分の長さに合うようにアジャスト駒の数を調整できる。
【0018】
次に互いに隣合うアジャスト駒4a,4bを連結させるためにそれぞれのピン穴40,43を一致させて、この一致させたピン穴40,43の一方から連結ピン10aの一方を挿通する。その挿通時には、弾性体たるシリコンゴムの係止体3の直径Aは圧縮するので、指などの軽い力でピン本体1を押し込むだけで挿通できる。挿通された連結ピン10aは、係止体3がその弾力性によってピン穴43の内壁に圧接し、ピン穴43内で固定される。なお、連結させるアジャスト駒4は、図示する例に限定されるものではなく、各種のアジャスト駒が利用できる。
【0019】
この実施形態では、アジャスト駒同志の切り離し及び連結について説明してあるが、アジャスト駒とツナギ駒との場合にも応用できること勿論である。
【0020】
【発明の効果】
請求項1から4に記載の発明によれば、アジャスト駒と他の駒とを連結している連結ピンをピン穴から抜き出し及び挿通する作業には専用工具を必要とせずに例えばシャープペンシルの先端軸筒のような極細体を用いて簡易に行えるため、アジャスト駒の調整が誰にでも容易にできる。また、連結ピンはピン穴内で係止体によってしっかりと固定され、連結ピンがピン穴から脱落することはなく、アジャスト駒と他の駒とは確実に連結できる。
【0021】
請求項5及び6記載の発明によれば、アジャスト駒の取り付け及び取り除きが簡易に行え、そのサイズの調整が容易な時計バンド、装身具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明に係るアジャスト駒用連結ピンの基本構成を示す説明用一部切欠断面図。
【図2】変形例1を示す説明用一部切欠断面図。
【図3】変形例2を示す説明用一部切欠断面図。
【図4】(ア)他の実施形態を示す斜視図。
(イ)同他の実施形態を示す斜視図。
(ウ)同他の実施形態を示す斜視図。
(エ)同他の実施形態を示す斜視図。
【図5】アジャスト駒を含んで構成された装身具の一部分を示す斜視図。
【図6】同分解した拡大斜視図。
【符号の説明】
1 ピン本体
33 係止体
4a,4b アジャスト駒
10b アジャスト駒用連結ピン
40, 43 連結用ピン穴
【発明の属する技術分野】
本件発明は、駒(ブロック)を組み合わせ、或いは駒と板とを組み合わせて構成される時計バンドや装身具のアジャスト駒において、特別な工具を使わずに簡易にアジャスト駒の取り付けや取り除きのできるアジャスト駒用連結ピン及びそれを用いた時計バンド、装身具の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、駒を組み合わせて構成される時計バンドや装身具のサイズをその装着部分に合わせて調整するためには、アジャスト駒といわれる調整駒を取り除き、または取り付けることによって行われる。従来、このアジャスト駒を取り除くには、取り除くアジャスト駒と他の駒とを連結させている連結ピンを外さなければならず、この連結ピンを外すために目打ちなどの特別の工具が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
時計バンドや装身具を購入する際、専門店でそのサイズを調整してもらう場合には、このような調整作業は格別の問題がない。しかし、サイズの合わない装身具を個人的に調整しようとする場合には、前記のように工具を使う必要があるために、適切な工具がないとアジャスト駒の取り除き作業ができなく、不便である。また、工具があっても、細かい面倒な作業であるために自分では作業ができず、専門店で調整してもらう場合も多い。
【0004】
特に、近年のテレビやインターネットなどを利用した通信販売、専門店以外での装身具販売の普及に伴い、未調整の装身具を購入する場合も多くなり、特別の工具を使わずに、簡易に時計バンドや装身具のサイズを調整できる構造が求められている。そこで、本件発明の請求項1〜4は、特別の工具を使わずに簡易にアジャスト駒の取り付け及び取り除きのできるアジャスト駒用連結ピンの構造を提供することを目的とする。また、請求項5と6は、そのアジャスト駒用連結ピンを用いた時計バンド、装身具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、アジャスト駒を他の駒と連結させる連結ピンであって、アジャスト駒と他の駒とのピン穴を一致させ、そのピン穴に挿通されるピン本体と、ピン本体の中央部に幅広く巻装するように取り付けられた弾性体からなる係止体とを備え、その係止体がピン穴の内壁に圧接することでピン穴内で固定され、アジャスト駒と他の駒とが連結されるとともに、この連結ピンの端部を少しの力で他方のピン穴方向へ押圧することで、ピン穴に固定されている連結ピンは、他方のピン穴から抜き出され、アジャスト駒と他の駒とが分離されることを特徴とする。
【0006】
ここで、「アジャスト駒」とは、時計バンドや装身具のサイズをその装着部分に合わせて調整するための取り除き可能な駒をいう。「他の駒」とは、アジャスト駒であってもよいし、時計バンドや装身具を構成するその他のツナギ駒であってもよい。また、「係止体」はシリコンゴムが好ましいが、その他のゴムやプラスチック、ウレタンなどの高分子系素材も挙げられる。「ピン本体」は、従来通りステンレス鋼などの金属材で構成されている。
【0007】
請求項2記載の発明は、係止体が複数並列に巻装するように取り付けられたものであり、請求項3記載の発明は、係止体がピン本体を挟むように対に取り付けられたものであり、請求項4記載の発明は、係止体が、ピン本体に規則的または不規則的に散点的に取り付けられたものである。
【0008】
請求項5記載の発明は、請求項1から4いずれかに記載のアジャスト駒用連結ピンを用いた時計バンドであり、請求項6記載の発明は、請求項1から4いずれかに記載のアジャスト駒用連結ピンを用いた装身具である。
【0009】
【作用】
請求項1から4に記載の発明は、ピン本体と係止体とを備えたアジャスト駒用連結ピン(以下「連結ピン」)である。ピン本体がアジャスト駒と他の駒とのピン穴を一致させたピン穴内に挿通され、ピン本体に取り付けられた係止体がその弾性力によってピン穴内の内壁に圧接する。これにより、本件発明の連結ピンがピン穴内で固定され、アジャスト駒と他の駒とが連結される。また、こうしてピン穴内に固定されている連結ピンに対し、その一方のピン穴に、例えばシャープペンシルの先端軸筒のような極細体を差し込み、この連結ピンの端部を少しの力で他方のピン穴方向へ押圧することで、ピン穴に固定されている連結ピンは、他方のピン穴から抜き出され、アジャスト駒と他の駒とが分離される。さらに、この連結ピンを一方のピン穴から指などで押し込むようにすると、弾性体からなる係止体は圧縮し、ピン穴内に挿通される。
【0010】
【発明の実施の形態】
本件発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本件発明に係るアジャスト駒用連結ピンの基本構成を示す説明用一部切欠断面図、図2は、変形例1を示す説明用一部切欠断面図、図3は、変形例2を示す説明用一部切欠断面図、図4は、他の実施形態を示す斜視図。図5は、アジャスト駒を含んで構成された時計バンドの一部分を示す斜視図、図6は、同分解した拡大斜視図である。
【0011】
図1に示すアジャスト駒用連結ピン10a(以下「連結ピン10a」)は、ステンレス鋼で構成された円柱状のピン本体1の両端部にシリコンゴムで構成された係止体3が巻装するように取り付けてある。この構成の連結ピン10aの変形例1として、図2に示すアジャスト駒用連結ピン10b(以下「連結ピン10b」)は、ピン本体1において、その両端部に切り溝2,2を形成してある。この切り溝2は、図示では角状に切り込んであるが、これに限らず円弧状や底面に歯状の刻みなどを設けてもよい。そして、この切り溝2,2に表面を膨出させたシリコンゴムで構成された係止体30が強固に巻装されている。
【0012】
また、変形例2として、図3に示すアジャスト駒用連結ピン10c(以下「連結ピン10c」)は、ピン本体1の両端部に表面を膨出させ、且つ外端を小径にしたシリコンゴムで一体構成の係止体31が、強固に取り付けられ、例えば、接着剤と図示する補強片32によりピン本体1の両端部に固着してある。
【0013】
ここで、係止体は、ピン本体1の両端部ではなく、図4(ア)〜(エ)に示すような取り付け方であってもよい。なお、係止体の取り付け方は、これに限られるものではない。図4(ア)は係止体33をピン本体1の中央部に幅広く巻装したものであり、図4(イ)は係止体34を複数並列に巻装した例である。この他、図4(ウ)は係止体35がピン本体1の外周を巻装するのではなく、ピン本体1を挟むように対に取り付けたものであり、図4(エ)は係止体36を規則的または不規則的に散点的に取り付けたものである。要するに、係止体はピン本体がピン穴に挿通された場合に、ピン穴の内壁に圧接されるようにピン本体に取り付けられていればよい。
【0014】
図5は、アジャスト駒4を含んで構成された時計バンド5の一部分を示し、このアジャスト駒4の連結方法の一例を図6を参照して説明する。ここでは、連結ピン10aを使用して説明するが、連結ピン10b,10cや図4に示す連結ピンについても同様である。
【0015】
互いに隣合うアジャスト駒4a,4bにおいて、一方のアジャスト駒4aの凸部41を他方のアジャスト駒4bの凹部42に嵌め合って、それぞれのピン穴40,43を一致させて、このピン穴40,43内に連結ピン10aを通すと、連結ピン10aを介して隣合うアジャスト駒4a,4bは連結する。このようにして、順次隣合うアジャスト駒は連結されて時計バンド5が構成される。
【0016】
すなわち、連結ピン10aにおける係止体3の外径の直径をφAとし、ピン本体1の直径をφBとする。また、各アジャスト駒4a,4bのピン穴40,43の直径をφCとするとき、φA>φC>φBの関係を満足することにより、係止体3はピン穴43の内壁に密に圧接し、連結ピン10aはピン穴43内で強固に固定される。その結果、互いに隣合うアジャスト駒4a,4bは、強固な連結状態を確保できる。
【0017】
また、連結ピン10aの固定されている連結用ピン穴43の一方に先端が極細体のもの、例えば、シャープペンシルの先端軸筒を差し込み、連結ピン10aに対して他方のピン穴方向へ少しの押圧力を加えて、連結ピン10aを他方から押し出せばよく、その取り外しが簡易に行えるものである。そして、アジャスト駒の連結を切り離し、装身部分の長さに合うようにアジャスト駒の数を調整できる。
【0018】
次に互いに隣合うアジャスト駒4a,4bを連結させるためにそれぞれのピン穴40,43を一致させて、この一致させたピン穴40,43の一方から連結ピン10aの一方を挿通する。その挿通時には、弾性体たるシリコンゴムの係止体3の直径Aは圧縮するので、指などの軽い力でピン本体1を押し込むだけで挿通できる。挿通された連結ピン10aは、係止体3がその弾力性によってピン穴43の内壁に圧接し、ピン穴43内で固定される。なお、連結させるアジャスト駒4は、図示する例に限定されるものではなく、各種のアジャスト駒が利用できる。
【0019】
この実施形態では、アジャスト駒同志の切り離し及び連結について説明してあるが、アジャスト駒とツナギ駒との場合にも応用できること勿論である。
【0020】
【発明の効果】
請求項1から4に記載の発明によれば、アジャスト駒と他の駒とを連結している連結ピンをピン穴から抜き出し及び挿通する作業には専用工具を必要とせずに例えばシャープペンシルの先端軸筒のような極細体を用いて簡易に行えるため、アジャスト駒の調整が誰にでも容易にできる。また、連結ピンはピン穴内で係止体によってしっかりと固定され、連結ピンがピン穴から脱落することはなく、アジャスト駒と他の駒とは確実に連結できる。
【0021】
請求項5及び6記載の発明によれば、アジャスト駒の取り付け及び取り除きが簡易に行え、そのサイズの調整が容易な時計バンド、装身具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明に係るアジャスト駒用連結ピンの基本構成を示す説明用一部切欠断面図。
【図2】変形例1を示す説明用一部切欠断面図。
【図3】変形例2を示す説明用一部切欠断面図。
【図4】(ア)他の実施形態を示す斜視図。
(イ)同他の実施形態を示す斜視図。
(ウ)同他の実施形態を示す斜視図。
(エ)同他の実施形態を示す斜視図。
【図5】アジャスト駒を含んで構成された装身具の一部分を示す斜視図。
【図6】同分解した拡大斜視図。
【符号の説明】
1 ピン本体
33 係止体
4a,4b アジャスト駒
10b アジャスト駒用連結ピン
40, 43 連結用ピン穴
Claims (6)
- アジャスト駒を他の駒と連結させる連結ピンであって、
アジャスト駒と他の駒とのピン穴を一致させ、そのピン穴に挿通されるピン本体と、
ピン本体の中央部に幅広く巻装するように取り付けられた弾性体からなる係止体とを備え、
その係止体がピン穴の内壁に圧接することでピン穴内で固定され、アジャスト駒と他の駒とが連結されるとともに、
この連結ピンの端部を少しの力で他方のピン穴方向へ押圧することで、ピン穴に固定されている連結ピンは、他方のピン穴から抜き出され、アジャスト駒と他の駒とが分離されることを特徴とするアジャスト駒用連結ピン。 - 係止体が、複数並列に巻装するように取り付けられた請求項1記載のアジャスト駒用連結ピン。
- 係止体が、ピン本体を挟むように対に取り付けられた請求項1記載のアジャスト駒用連結ピン。
- 係止体が、ピン本体に規則的または不規則的に散点的に取り付けられた請求項1記載のアジャスト駒用連結ピン。
- 請求項1から4いずれかに記載のアジャスト駒用連結ピンを用いた時計バンド。
- 請求項1から4いずれかに記載のアジャスト駒用連結ピンを用いた装身具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003188509A JP2004000664A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | アジャスト駒用連結ピン,それを用いた時計バンド及び装身具 |
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JP2003188509A JP2004000664A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | アジャスト駒用連結ピン,それを用いた時計バンド及び装身具 |
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JP2000291048A Division JP3538753B2 (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | アジャスト駒用連結ピン及びこれを用いた時計バンド・装身具 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=30438410
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---|---|---|---|
JP2003188509A Pending JP2004000664A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | アジャスト駒用連結ピン,それを用いた時計バンド及び装身具 |
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---|---|
JP (1) | JP2004000664A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100743348B1 (ko) * | 2006-10-12 | 2007-07-26 | 조양현 | 조인트캡 |
CN103386550A (zh) * | 2013-07-31 | 2013-11-13 | 深圳市大族激光科技股份有限公司 | 激光焊接表带的方法 |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003188509A patent/JP2004000664A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100743348B1 (ko) * | 2006-10-12 | 2007-07-26 | 조양현 | 조인트캡 |
CN103386550A (zh) * | 2013-07-31 | 2013-11-13 | 深圳市大族激光科技股份有限公司 | 激光焊接表带的方法 |
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