JP2004000549A - 電気かみそりの内刃ユニット及び外刃ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】内刃にコーティングされる樹脂の密着性を高め、樹脂厚を均一に調整可能であり、しかも回転効率を向上できる電気かみそりの内刃ユニットを提供する。
【解決手段】外方にドーム状に膨出したリブ12により多数の孔11が形成された外刃1の刃面3に摺接する内刃2を備えた電気かみそりの内刃ユニットにおいて、当該外刃1の刃面3と摺接する内刃2の刃面4に凹部5を形成し、該凹部5に樹脂6を充填することにより内刃2の刃面4の摺動を滑らかにして回転効率を改善する。
【選択図】 図1
【解決手段】外方にドーム状に膨出したリブ12により多数の孔11が形成された外刃1の刃面3に摺接する内刃2を備えた電気かみそりの内刃ユニットにおいて、当該外刃1の刃面3と摺接する内刃2の刃面4に凹部5を形成し、該凹部5に樹脂6を充填することにより内刃2の刃面4の摺動を滑らかにして回転効率を改善する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は、回転式或いは往復式の電気かみそりの本体ケースの上部に、外刃に摺接する内刃を備えた電気かみそりの内刃ユニット及び外刃が外刃フレームに支持されて装着される電気かみそりの外刃ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
回転式或いは往復式の電気かみそりは、駆動源(モータ)、駆動機構、電源部、操作スイッチなどを備えた本体ケースの上部に、内刃ユニット及び外刃ユニットが着脱可能に組み込まれた刃ヘッド部が設けられている。
【0003】
内刃ユニットは樹脂製の内刃基台上に複数の内刃が周方向に起立形成されている。内刃ユニットは、内刃基台が本体ケース側より延設された駆動軸の軸端に嵌合して、刃ヘッド部に装着される。また、外刃ユニットは、外刃フレームに外刃が一体に支持されている。外刃ユニットは内刃ユニットを覆って刃ヘッド部に装着される。上記内刃ユニットは、刃ヘッド部に1箇所のみに設けられる製品もあるが複数箇所に設けられる製品もある。
【0004】
外刃と内刃の対向面には刃面が各々形成されている。外刃は、例えば髭が入り込む孔がリブにより仕切られて網目状に形成されている。内刃は、例えば内刃基台と共に回転駆動若しくは往復動され、内刃の刃面が外刃の刃面に摺動して回転若しくは往復動する際にリブにより仕切られた孔より入り込んだ髭を剃り落とすようになっている。
【0005】
図3に、回転式電気かみそりの外刃51と内刃52との配置を例示する。外刃51の髭が進入する孔57を仕切るリブ58の外面部53には、肌当たりを良くしたり、特有の意匠デザインを施すためにテフロン(登録商標)などの樹脂54がコーティングされているものがあった。また、外刃51の内面凹部55にも内刃52の刃面56の摺動をスムーズにするため樹脂54が充填されたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示す外刃51において、外面部53や内面凹部55にコーティングされた樹脂54の付着力が確保されていないと使用中に剥離し易いという課題があった。例えば、外面部53の樹脂54が剥離すれば、肌当たりが悪くなり、デザイン性も低下する。また、内面凹部55の樹脂54が剥離すれば、内刃52の刃面56との摩擦が大きくなり、回転効率(往復式においては振動効率)が低下する。また、特に外刃51の外面部53に塗付される樹脂54の厚さを調整する場合、基準になるものがないため、場所毎に樹脂厚が不均一になるという課題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、外刃及び内刃にコーティングされる樹脂の密着性を高め、樹脂厚を均一に調整可能であり、しかも内刃の駆動効率を向上できる電気かみそりの内刃ユニット及び外刃ユニットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次の構成を備える。
即ち、電気かみそりの本体ケースの上部に、外刃に摺接する内刃を備えた電気かみそりの内刃ユニットにおいて、前記外刃の刃面に摺接する前記内刃の刃面に凹部が形成され、該凹部に樹脂が充填されていることを特徴とする。
【0009】
また、電気かみそりの本体ケースの上部に、外刃が外刃フレームに支持されて装着される電気かみそりの外刃ユニットにおいて、前記外刃の外面部に形成された凹部に樹脂が充填されていることを特徴とする。
また、前記外刃の外面凹部が形成された反対面側の内面凹部に樹脂が充填されていることを特徴とする。
また、前記外面凹部と内面凹部とが連通しており、該外面凹部と内面凹部とに連通孔を通じて樹脂が充填されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面と共に詳述する。
電気かみそりは回転式と往復式(レシプロ式)とがあるが、以下の実施例では回転式電気かみそりについて例示する。
図1は内刃及び外刃の部分拡大断面図、図2は他例に係る内刃及び外刃の部分拡大断面図である。
【0011】
先ず、回転式電気かみそりの概略構成について説明する。
駆動源や駆動機構を備えた本体ケースの上部に、外刃ユニットと内刃ユニットを備えた刃ヘッド部が設けられている。内刃ユニットは樹脂製の内刃基台上に複数の内刃が周方向に起立形成されている。内刃ユニットは、内刃基台が本体ケース側より延設された駆動軸の軸端に嵌合して、刃ヘッド部に装着される。また、外刃ユニットは、外刃フレームに外刃が支持されている。外刃ユニットは内刃ユニットを覆って刃ヘッド部に装着される。
【0012】
図1において、外刃1と内刃2とは対向して配置されている。外刃1及び内刃2は、ステンレススチールなどの金属刃が用いられている。外刃1は例えば網目状に形成され、外方にドーム状に膨出したリブ12により多数の孔11が形成されている。外刃1と内刃2の対向面、即ち本実施例では外刃1のリブ12の端面に刃面3が形成され、内刃2の先端に刃面4が形成されている。内刃2は図示しない内刃基台と共に回転駆動され、内刃2の刃面4が外刃1の刃面3に摺動して回転する際に、リブ12に仕切られた孔11より内側へ入り込んだ髭を剃り落とすようになっている。
【0013】
内刃2の刃面4には凹部5が形成されている。この凹部5には、例えばテフロン(登録商標)樹脂やフッソ樹脂などの樹脂6が充填されている。この樹脂6は凹部5に例えば吹き付けなどにより充填されており剥離し難くなっている。また、樹脂6は凹部5の上縁部が基準になるので刃面4より厚く充填されることはなく、樹脂厚の調整も容易に行える。上記凹部5に充填された樹脂6により、内刃2の刃面4の摺動を滑らかにして回転効率を改善することができる。
【0014】
また、外刃1のリブ12の外面部7には外面凹部8が形成されている。この外面凹部8に、例えばテフロン(登録商標)樹脂やフッソ樹脂などの樹脂6が充填されている。この樹脂6は外面凹部8に例えば吹き付けなどにより充填されており、剥離し難くなっている。樹脂6は外面凹部8の上縁部が基準となるので、外面部7より厚く充填されることはなく、樹脂厚の調整も容易に行える。上記外面凹部8に均一に充填された樹脂6により、外刃1の肌当たりを良くすることができ、また樹脂6が剥離し難いため、外面部7に施された特有の意匠デザインが損なわれずに、デザイン性も維持できる。尚、リブ12に形成された樹脂6が充填される外面凹部8は、髭などのシェービングエリアに相当するリブ12の全域若しくは部分的に形成されているのが好ましいが、シェービングエリア外(例えば外刃1に形成された飾り孔どうしを仕切るリブなど)に、全域或いは部分的に形成されていても良い。或いは、外刃1の全域にわたって樹脂6が充填される外面凹部8が形成されていても良い。
【0015】
また、図1において、外刃1の外面凹部8が形成された反対面側の内面凹部9にも樹脂6が充填されていても良い。これにより、内刃2の刃面4に埋めこまれた樹脂6との相乗効果により内刃2の摺動がよりスムーズになり、回転効率の向上が期待できる。
【0016】
また、他例としては、図2において、内刃2の構造は同様であるが、外刃1の外面凹部8と内面凹部9とが連通孔10により連通していても良い。この場合、外面凹部8と内面凹部9とは連通孔10を通じて樹脂6が充填されている。
この樹脂6も外刃1の外面凹部8及び内面凹部9より厚くならずに充填できるので、樹脂厚の調整が容易である。また、樹脂6の外刃1に対する食いつきを向上することができるので、外刃1の肌当たり性やデザイン性を良好に維持することができ、内刃2の刃面4の摺動がよりスムーズになり、回転効率を向上させることもできる。
【0017】
以上、本発明の好適な実施例について述べてきたが、本発明は上述した回転式の電気かみそりに限定されるものではなく、往復式の電気かみそりの内刃ユニット及び外刃ユニットに適用することも可能である。また、外刃1の外面凹部8や内刃2の凹部4の形状やデザインは任意であり、充填される樹脂6の材質も任意である。また、内刃ユニットと外刃ユニットとは、1組設けられている製品でも、複数設けられている製品でも何れにも適用可能である等、発明の本旨を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0018】
【発明の効果】
本発明に係る電気かみそりの内刃ユニットを用いれば、外刃の刃面に摺接する内刃の刃面に凹部が形成され、該凹部に樹脂が充填されているので、内刃の刃面の摺動を滑らかにして回転効率を改善することができる。また、凹部に充填された樹脂は剥離し難く、樹脂厚の調整も容易に行える。
また、電気かみそりの外刃ユニットを用いれば、外刃の外面凹部に樹脂が充填されているので、外刃の肌当たり性やデザイン性を良好に維持できる。凹部に充填された樹脂は剥離し難く、樹脂厚の調整も容易に行えるので、外刃の厚さを任意に調整することができる。
また、外刃の外面凹部が形成された反対面側の内面凹部に樹脂が充填されている場合には、外刃及び内刃の刃面どうしの摩擦を減少させて駆動効率を改善することができる。
また、外刃の外面凹部と内面凹部とが連通しており、該外面凹部と内面凹部とに連通孔を通じて樹脂が充填されている場合には、樹脂の外刃に対する食いつきを向上することができるので、外刃の肌当たり性やデザイン性を良好に維持することができ、内刃の刃面との摺動がよりスムーズになり、回転効率を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内刃及び外刃の部分拡大断面図である。
【図2】他例に係る内刃及び外刃の部分拡大断面図である。
【図3】従来の内刃及び外刃の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 外刃
2 内刃
3、4刃面
5 凹部
6 樹脂
7 外面部
8 外面凹部
9 内面凹部
10 連通孔
11 孔
12 リブ
【発明の属する利用分野】
本発明は、回転式或いは往復式の電気かみそりの本体ケースの上部に、外刃に摺接する内刃を備えた電気かみそりの内刃ユニット及び外刃が外刃フレームに支持されて装着される電気かみそりの外刃ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
回転式或いは往復式の電気かみそりは、駆動源(モータ)、駆動機構、電源部、操作スイッチなどを備えた本体ケースの上部に、内刃ユニット及び外刃ユニットが着脱可能に組み込まれた刃ヘッド部が設けられている。
【0003】
内刃ユニットは樹脂製の内刃基台上に複数の内刃が周方向に起立形成されている。内刃ユニットは、内刃基台が本体ケース側より延設された駆動軸の軸端に嵌合して、刃ヘッド部に装着される。また、外刃ユニットは、外刃フレームに外刃が一体に支持されている。外刃ユニットは内刃ユニットを覆って刃ヘッド部に装着される。上記内刃ユニットは、刃ヘッド部に1箇所のみに設けられる製品もあるが複数箇所に設けられる製品もある。
【0004】
外刃と内刃の対向面には刃面が各々形成されている。外刃は、例えば髭が入り込む孔がリブにより仕切られて網目状に形成されている。内刃は、例えば内刃基台と共に回転駆動若しくは往復動され、内刃の刃面が外刃の刃面に摺動して回転若しくは往復動する際にリブにより仕切られた孔より入り込んだ髭を剃り落とすようになっている。
【0005】
図3に、回転式電気かみそりの外刃51と内刃52との配置を例示する。外刃51の髭が進入する孔57を仕切るリブ58の外面部53には、肌当たりを良くしたり、特有の意匠デザインを施すためにテフロン(登録商標)などの樹脂54がコーティングされているものがあった。また、外刃51の内面凹部55にも内刃52の刃面56の摺動をスムーズにするため樹脂54が充填されたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示す外刃51において、外面部53や内面凹部55にコーティングされた樹脂54の付着力が確保されていないと使用中に剥離し易いという課題があった。例えば、外面部53の樹脂54が剥離すれば、肌当たりが悪くなり、デザイン性も低下する。また、内面凹部55の樹脂54が剥離すれば、内刃52の刃面56との摩擦が大きくなり、回転効率(往復式においては振動効率)が低下する。また、特に外刃51の外面部53に塗付される樹脂54の厚さを調整する場合、基準になるものがないため、場所毎に樹脂厚が不均一になるという課題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、外刃及び内刃にコーティングされる樹脂の密着性を高め、樹脂厚を均一に調整可能であり、しかも内刃の駆動効率を向上できる電気かみそりの内刃ユニット及び外刃ユニットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次の構成を備える。
即ち、電気かみそりの本体ケースの上部に、外刃に摺接する内刃を備えた電気かみそりの内刃ユニットにおいて、前記外刃の刃面に摺接する前記内刃の刃面に凹部が形成され、該凹部に樹脂が充填されていることを特徴とする。
【0009】
また、電気かみそりの本体ケースの上部に、外刃が外刃フレームに支持されて装着される電気かみそりの外刃ユニットにおいて、前記外刃の外面部に形成された凹部に樹脂が充填されていることを特徴とする。
また、前記外刃の外面凹部が形成された反対面側の内面凹部に樹脂が充填されていることを特徴とする。
また、前記外面凹部と内面凹部とが連通しており、該外面凹部と内面凹部とに連通孔を通じて樹脂が充填されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面と共に詳述する。
電気かみそりは回転式と往復式(レシプロ式)とがあるが、以下の実施例では回転式電気かみそりについて例示する。
図1は内刃及び外刃の部分拡大断面図、図2は他例に係る内刃及び外刃の部分拡大断面図である。
【0011】
先ず、回転式電気かみそりの概略構成について説明する。
駆動源や駆動機構を備えた本体ケースの上部に、外刃ユニットと内刃ユニットを備えた刃ヘッド部が設けられている。内刃ユニットは樹脂製の内刃基台上に複数の内刃が周方向に起立形成されている。内刃ユニットは、内刃基台が本体ケース側より延設された駆動軸の軸端に嵌合して、刃ヘッド部に装着される。また、外刃ユニットは、外刃フレームに外刃が支持されている。外刃ユニットは内刃ユニットを覆って刃ヘッド部に装着される。
【0012】
図1において、外刃1と内刃2とは対向して配置されている。外刃1及び内刃2は、ステンレススチールなどの金属刃が用いられている。外刃1は例えば網目状に形成され、外方にドーム状に膨出したリブ12により多数の孔11が形成されている。外刃1と内刃2の対向面、即ち本実施例では外刃1のリブ12の端面に刃面3が形成され、内刃2の先端に刃面4が形成されている。内刃2は図示しない内刃基台と共に回転駆動され、内刃2の刃面4が外刃1の刃面3に摺動して回転する際に、リブ12に仕切られた孔11より内側へ入り込んだ髭を剃り落とすようになっている。
【0013】
内刃2の刃面4には凹部5が形成されている。この凹部5には、例えばテフロン(登録商標)樹脂やフッソ樹脂などの樹脂6が充填されている。この樹脂6は凹部5に例えば吹き付けなどにより充填されており剥離し難くなっている。また、樹脂6は凹部5の上縁部が基準になるので刃面4より厚く充填されることはなく、樹脂厚の調整も容易に行える。上記凹部5に充填された樹脂6により、内刃2の刃面4の摺動を滑らかにして回転効率を改善することができる。
【0014】
また、外刃1のリブ12の外面部7には外面凹部8が形成されている。この外面凹部8に、例えばテフロン(登録商標)樹脂やフッソ樹脂などの樹脂6が充填されている。この樹脂6は外面凹部8に例えば吹き付けなどにより充填されており、剥離し難くなっている。樹脂6は外面凹部8の上縁部が基準となるので、外面部7より厚く充填されることはなく、樹脂厚の調整も容易に行える。上記外面凹部8に均一に充填された樹脂6により、外刃1の肌当たりを良くすることができ、また樹脂6が剥離し難いため、外面部7に施された特有の意匠デザインが損なわれずに、デザイン性も維持できる。尚、リブ12に形成された樹脂6が充填される外面凹部8は、髭などのシェービングエリアに相当するリブ12の全域若しくは部分的に形成されているのが好ましいが、シェービングエリア外(例えば外刃1に形成された飾り孔どうしを仕切るリブなど)に、全域或いは部分的に形成されていても良い。或いは、外刃1の全域にわたって樹脂6が充填される外面凹部8が形成されていても良い。
【0015】
また、図1において、外刃1の外面凹部8が形成された反対面側の内面凹部9にも樹脂6が充填されていても良い。これにより、内刃2の刃面4に埋めこまれた樹脂6との相乗効果により内刃2の摺動がよりスムーズになり、回転効率の向上が期待できる。
【0016】
また、他例としては、図2において、内刃2の構造は同様であるが、外刃1の外面凹部8と内面凹部9とが連通孔10により連通していても良い。この場合、外面凹部8と内面凹部9とは連通孔10を通じて樹脂6が充填されている。
この樹脂6も外刃1の外面凹部8及び内面凹部9より厚くならずに充填できるので、樹脂厚の調整が容易である。また、樹脂6の外刃1に対する食いつきを向上することができるので、外刃1の肌当たり性やデザイン性を良好に維持することができ、内刃2の刃面4の摺動がよりスムーズになり、回転効率を向上させることもできる。
【0017】
以上、本発明の好適な実施例について述べてきたが、本発明は上述した回転式の電気かみそりに限定されるものではなく、往復式の電気かみそりの内刃ユニット及び外刃ユニットに適用することも可能である。また、外刃1の外面凹部8や内刃2の凹部4の形状やデザインは任意であり、充填される樹脂6の材質も任意である。また、内刃ユニットと外刃ユニットとは、1組設けられている製品でも、複数設けられている製品でも何れにも適用可能である等、発明の本旨を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0018】
【発明の効果】
本発明に係る電気かみそりの内刃ユニットを用いれば、外刃の刃面に摺接する内刃の刃面に凹部が形成され、該凹部に樹脂が充填されているので、内刃の刃面の摺動を滑らかにして回転効率を改善することができる。また、凹部に充填された樹脂は剥離し難く、樹脂厚の調整も容易に行える。
また、電気かみそりの外刃ユニットを用いれば、外刃の外面凹部に樹脂が充填されているので、外刃の肌当たり性やデザイン性を良好に維持できる。凹部に充填された樹脂は剥離し難く、樹脂厚の調整も容易に行えるので、外刃の厚さを任意に調整することができる。
また、外刃の外面凹部が形成された反対面側の内面凹部に樹脂が充填されている場合には、外刃及び内刃の刃面どうしの摩擦を減少させて駆動効率を改善することができる。
また、外刃の外面凹部と内面凹部とが連通しており、該外面凹部と内面凹部とに連通孔を通じて樹脂が充填されている場合には、樹脂の外刃に対する食いつきを向上することができるので、外刃の肌当たり性やデザイン性を良好に維持することができ、内刃の刃面との摺動がよりスムーズになり、回転効率を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内刃及び外刃の部分拡大断面図である。
【図2】他例に係る内刃及び外刃の部分拡大断面図である。
【図3】従来の内刃及び外刃の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 外刃
2 内刃
3、4刃面
5 凹部
6 樹脂
7 外面部
8 外面凹部
9 内面凹部
10 連通孔
11 孔
12 リブ
Claims (4)
- 電気かみそりの本体ケースの上部に、外刃に摺接する内刃を備えた電気かみそりの内刃ユニットにおいて、
前記外刃の刃面に摺接する前記内刃の刃面に凹部が形成され、該凹部に樹脂が充填されていることを特徴とする電気かみそりの内刃ユニット。 - 電気かみそりの本体ケースの上部に、外刃が外刃フレームに支持されて装着される電気かみそりの外刃ユニットにおいて、
前記外刃の外面部に形成された凹部に樹脂が充填されていることを特徴とする電気かみそりの外刃ユニット。 - 前記外刃の外面凹部が形成された反対面側の内面凹部に樹脂が充填されていることを特徴とする請求項2記載の電気かみそりの外刃ユニット。
- 前記外面凹部と内面凹部とが連通しており、該外面凹部と内面凹部とに連通孔を通じて樹脂が充填されていることを特徴とする請求項4記載の電気かみそりの外刃ユニット。
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---|---|---|---|
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CA002425800A CA2425800A1 (en) | 2002-04-18 | 2003-04-17 | Inner cutter unit and outer cutter unit for an electric shaver |
DE60300210T DE60300210T2 (de) | 2002-04-18 | 2003-04-17 | Innenmessereinheit und Aussenmessereinheit für einen elektrischen Rasierer |
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Applications Claiming Priority (2)
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