[go: up one dir, main page]

JP2003533517A - 3−アリールイソチアゾール類及びその除草剤としての使用 - Google Patents

3−アリールイソチアゾール類及びその除草剤としての使用

Info

Publication number
JP2003533517A
JP2003533517A JP2001584259A JP2001584259A JP2003533517A JP 2003533517 A JP2003533517 A JP 2003533517A JP 2001584259 A JP2001584259 A JP 2001584259A JP 2001584259 A JP2001584259 A JP 2001584259A JP 2003533517 A JP2003533517 A JP 2003533517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
formula
alkoxy
compound
phenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001584259A
Other languages
English (en)
Inventor
サガセア,インゴ
メンケ,オラフ
ラック,ミカエル
ハンプレヒト,ゲルハルド
プール,ミヒャエル
ラインハルド,ロベルト
ウィッチェル,マッツィアス
ツァガー,シリル
ウォルター,ヘルムト
ウェストファーレン,カール−オットー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2003533517A publication Critical patent/JP2003533517A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D275/00Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings
    • C07D275/02Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D275/03Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings not condensed with other rings with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/80Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with one nitrogen atom and either one oxygen atom or one sulfur atom in positions 1,2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D417/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00
    • C07D417/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings
    • C07D417/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond

Landscapes

  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、式I(式中、変数X、Q、R1、R2、R3、R4、R5は請求項1に記載した意味を有する)で表される3-アリールイソチアゾール類に関する。本発明はまた、その塩及び有害な植物を制御するためのその使用に関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、3-アリールイソチアゾールおよびその農業上有用な塩、ならびにそ
の除草剤、乾燥剤または落葉剤としての使用に関する。
【0002】 無置換のフェニル環を有する3-フェニルイソチアゾールは、様々な著者によっ
て記載されている。L.B. Mylariらは、J. Med. Chem. 35(3) (1992), 457-465に
おいて、5-クロロメチルイソチアゾールのアルドースレダクターゼ阻害剤として
の使用について記載している。Tetrahedron 41 (1985),1885-1892では、3-フェ
ニル-5-メチルチオイソチアゾールが、イソチアゾリウム塩の反応と関連して記
載されている。Synthesis 4 (1987), 349-353において、M. Ishidaらは、トシル
イソチオシアネートからの3-フェニル-5-アルキルチオイソチアゾールの調製に
ついて記載している。5-エトキシ-および5-メチルチオ-4-シアノ-3-フェニル-イ
ソチアゾールは、例えば、Tetrahedron 40 (1984), 381-384、およびAust. J. C
hem. 42 (1989), 1291-1306に開示されている。
【0003】 5員のヘテロ芳香族部分構造を有する除草剤として活性な多くの化合物が、先
行技術において記載されている。例えば、EP-A 18 080、EP-A 18 497、EP-A 29
171、EP-A 49 760、EP-A 81 730、38、EP-A 709 380、DE-A 30 18 075、DE-A 30
38 636、DE-A 29 14 003、DE-A 39 29 673、DE-A 42 29 193 およびDE-A 195 3
0 767などである。
【0004】 JP-A 63233 982は、6員のヘタリール基または6員のヘタリール基で置換され
ている除草剤として活性なイソチアゾール-4-スルホンアミドについて記載して
いる。WO 97/38987、WO 97/38988およびWO 97/38996は、ベンゾイルイソチアゾ
ール構造を有する、高度に活性な除草剤を記載している。
【0005】 先行技術において知られている5員の複素環を有するいくつかの除草剤は、そ
の活性および/または有害な植物に対する選択性に関して不十分である。さらに
、既知の除草剤に対して考えられる耐性の形成を避けるために、除草剤としての
活性を有する新規な物質を提供することについて、一定の要求がある。
【0006】 本発明の目的は、有害な植物に対して、先行技術のものよりも優れた制御を可
能にする新規な除草剤を提供することである。有利には、該新規な除草剤は、有
害な植物に対して高度に活性である。さらに、作物植物と共存できることが望ま
しい。
【0007】 本発明者らは、イソチアゾール環の5位に、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アル
コキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ
、C1-C4-アルキルスルフィニル、C1-C4-ハロアルキルスルフィニル、C1-C4-アル
キルスルホニル、C1-C4-ハロアルキルスルホニル、C1-C4-アルキルスルホニルオ
キシおよびC1-C4-ハロアルキルスルホニルオキシからなる群より選択される置換
基を有し、3位に、少なくとも1置換されたおよび/または5員もしくは6員の
複素環に縮合したフェニル環を有する、3-アリールイソチアゾールによって、上
記目的が達成できることを見出した。
【0008】 従って、本発明は、式I:
【化7】 〔式中、変数X、Q、R1、R2、R3、R4、R5は、以下に定義されているとおりである
: Xは、化学結合、メチレン、1,2-エチレン、プロパン-1,3-ジイル、エテン-1,2
-ジイルもしくはエチン-1,2-ジイル鎖、またはヘテロ原子を介してフェニル環に
結合されたオキシメチレンもしくはチアメチレン鎖であり、ここで、該鎖はいず
れも、無置換であってもよいし、またはそれぞれの場合においてシアノ、カルボ
キシル、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、
(C1-C4-アルコキシ)カルボニル、ジ(C1-C4-アルキル)アミノおよびフェニルから
なる群より選択された1もしくは2個の置換基を有していてもよく; R1は、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4 -アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィニル、C1-C4 -ハロアルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキル
スルホニル、C1-C4-アルキルスルホニルオキシまたはC1-C4-ハロアルキルスルホ
ニルオキシであり; R2は、水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C1-C4-アルキルまたはC1-C4 -ハロアルキルであり; R3、は水素またはハロゲンであり; R4は、水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキ
ル、C1-C4-アルコキシまたはC1-C4-ハロアルコキシであり; R5は、水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、ハロスルホニル、-O-Y-R7、-O-CO-Y
-R7、-N(Y-R7)(Z-R8)、-N(Y-R7)-SO2-Z-R8、-N(SO2-Y-R7)(SO2-Z-R8)、-N(Y-R7)
-CO-Z-R8、-N(Y-R7)(O-Z-R8)、-S-Y-R7、-SO-Z-R7、-SO2-Y-R7、-SO2-O-Y-R7、-
SO2-N(Y-R7)(Z-R8)、-CO-Y-R7、-C(=NOR9)-Y-R7、C(=NOR9)-O-Y-R7、-CO-O-Y-R7 、-CO-S-Y-R7、-CO-N(Y-R7)(Z-R8)、-CO-N(Y-R7)(O-Z-R8)または-PO(O-Y-R7)2
あり; Qは、窒素または基C-R6{ここで、R6は水素である}であり;あるいは R4およびX-R5またはX-R5およびR6は、3もしくは4員鎖であり、その鎖員は、炭
素に加えて、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択された1、2もしくは3個
のヘテロ原子を含んでいてもよく、かつ該鎖は、無置換であってもよいし、また
はその部分に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよく、かつその鎖員はま
た、1もしくは2個の隣接しないカルボニル、チオカルボニルまたはスルホニル基
を含んでいてもよく; ここで、変数R3、R4および/または基X-R5のうち少なくとも1つは、水素とは異
なり、かつ変数Y、Z、R7、R8およびR9は、以下に定義されているとおりである: Y、Zは、互いに独立して、化学結合、メチレンまたはエチレン基であり、これ
らの基は、無置換であってもよいし、またはそれぞれの場合においてカルボキシ
ル、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C4-アルコキシ)カルボニルおよ
びフェニルからなる群より選択された1もしくは2個の置換基を有していてもよく
; R7、R8は、互いに独立して、水素、C1-C6-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1 -C4-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル
、C2-C6-ハロアルキニル、-CH(R10)(R11)、-C(R10)(R11)-NO2、-C(R10)(R11)-CN
、-C(R10)(R11)-ハロゲン、-C(R10)(R11)-OR12、-C(R10)(R11)-N(R12)R13、-C(R10 )(R11)-N(R12)-OR13、-C(R10)(R11)-SR12、-C(R10)(R11)-SO-R12、-C(R10)(R1 1 )-SO2-R12、-C(R10)(R11)-SO2-OR12、-C(R10)(R11)-SO2-N(R12)R13、-C(R10)(R11 )-CO-R12、-C(R10)(R11)-C(=NOR14)-R12、-C(R10)(R11)-CO-OR12、-C(R10)(R1 1 )-CO-SR12、-C(R10)(R11)-CO-N(R12)R13、-C(R10)(R11)-CO-N(R12)-OR13、-C(R10 )(R11)-PO(OR12)2、カルボニルもしくはチオカルボニル環員を含有していても
よいC3-C8-シクロアルキル、フェニル、またはカルボニルもしくはチオカルボニ
ル環員を含有していてもよい3、4、5、6もしくは7員ヘテロシクリルであり、こ
こで、それぞれの該シクロアルキル、該フェニルおよびそれぞれの該ヘテロシク
リル環は、無置換であってもよいし、またはそれぞれの場合においてシアノ、ニ
トロ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4 -ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチ
オ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキル
スルホニル、(C1-C4-アルキル)カルボニル、(C1-C4-ハロアルキル)カルボニル、
(C1-C4-アルキル)カルボニルオキシ、(C1-C4-ハロアルキル)カルボニルオキシ、
(C1-C4-アルコキシ)カルボニルおよびジ(C1-C4-アルキル)アミノからなる群より
選択された1、2、3もしくは4個の置換基を有していてもよく; R9は、水素、C1-C6-アルキル、C1-C4-アルコキシカルボニル-C1-C4-アルキル
、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アル
キニル、C2-C6-ハロアルキニル、C3-C8-シクロアルキル、フェニルまたはフェニ
ル-C1-C4-アルキルであり; ここで、変数R10〜R14は、以下に定義されているとおりである: R10、R11は、互いに独立して、水素、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-
C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル、(C1-C4-アルコキシ)カルボ
ニル-C1-C4-アルキルまたはフェニル-C1-C4-アルキルであり、ここで、該フェニ
ル環は、無置換であってもよいし、またはそれぞれの場合においてシアノ、ニト
ロ、カルボキシル、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキルおよび(C1-
C4-アルコキシ)カルボニルからなる群より選択された1〜3個の置換基を有してい
てもよく; R12、R13は、互いに独立して、水素、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、
C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル
、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルキニル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シ
クロアルキル-C1-C4-アルキル、フェニル、フェニル-C1-C4-アルキル、3〜7員ヘ
テロシクリルまたはヘテロシクリル-C1-C4-アルキルであり、ここで、それぞれ
の該シクロアルキルおよびそれぞれの該ヘテロシクリル環は、カルボニルもしく
はチオカルボニル環員を含有していてもよく、かつそれぞれの該シクロアルキル
、該フェニルおよびそれぞれの該ヘテロシクリル環は、無置換であってもよいし
、またはそれぞれの場合においてシアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、カル
ボキシル、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ
、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4 -アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキルスルホニル、(C1-C4-アルキル)カル
ボニル、(C1-C4-ハロアルキル)カルボニル、(C1-C4-アルキル)カルボニルオキシ
、(C1-C4-ハロアルキル)カルボニルオキシ、(C1-C4-アルコキシ)カルボニルおよ
びジ(C1-C4-アルキル)アミノからなる群より選択された1、2、3もしくは4個の置
換基を有していてもよく; R14は、水素、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-
C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルキニル、C3-C8-シクロ
アルキル、フェニルまたはフェニル-C1-C4-アルキルである。〕 で表される3-アリールイソチアゾールおよびIの農業上有用な塩に関する。
【0009】 さらに、本発明は、 化合物Iの、除草剤としてのならびに/または植物の乾燥および/もしくは
落葉のための使用、 活性物質として化合物Iを含有する、除草剤組成物ならびに植物の乾燥およ
び/または落葉のための組成物、 化合物Iの製造方法、ならびに化合物Iを用いた、除草剤組成物および植物
の乾燥および/または落葉のための組成物の製造方法、ならびに 化合物Iを用いた、望ましくない植生(有害な植物)の防除方法ならびに植物
の乾燥および/または落葉方法、 に関する。
【0010】 式Iで表される化合物は、置換基に1個以上のキラル中心を含み得る。その場
合、それらはエナンチオマーまたはジアステレオマー混合物として存在する。本
発明は、純粋なエナンチオマーまたはジアステレオマーとその混合物の双方を提
供する。
【0011】 好適な農業上有用な塩は、特に、カチオンおよびアニオンがそれぞれ化合物I
の除草作用に悪影響を及ぼさない、そのようなカチオンの塩またはそのような酸
の酸付加塩である。よって、特に好適なカチオンとしては、アルカリ金属(好ま
しくはナトリウムおよびカリウム)のイオン、アルカリ土類金属(好ましくはカ
ルシウム、マグネシウムおよびバリウム)のイオン、および遷移金属(好ましく
はマンガン、銅、亜鉛および鉄)のイオンが挙げられ、またアンモニウムイオン
(これは所望により1〜4個のC1-C4-アルキル置換基および/または1個のフェ
ニルもしくはベンジル置換基を有していてもよい)、好ましくはジイソプロピル
アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、トリメ
チルベンジルアンモニウムも挙げられ、さらにホスホニウムイオン、スルホニウ
ムイオン(好ましくはトリ(C1-C4-アルキル)スルホニウム)、およびスルホキソニ
ウムイオン(好ましくはトリ(C1-C4-アルキル)スルホキソニウム)も挙げられる。
【0012】 有用な酸付加塩のアニオンとしては、主として、塩化物イオン、臭化物イオン
、フッ化物イオン、硫酸水素イオン、硫酸イオン、リン酸二水素イオン、リン酸
水素イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、炭酸水素イオン、炭酸イオン、ヘキサ
フルオロケイ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、安息香酸イオン、ならび
にC1-C4-アルカン酸のアニオン、好ましくはギ酸イオン、酢酸イオン、プロピオ
ン酸イオンおよび酪酸イオンが挙げられる。これらは、化合物Iを対応するアニ
オンの酸、好ましくは塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸または硝酸と反応させる
ことによって形成することができる。
【0013】 置換基R1、R2、R4、R7〜R18の定義において挙げた、またはシクロアルキル、
フェニルもしくは複素環上またはX、YおよびZ上の基として挙げた有機分子の一
部分、例えばハロゲンという用語などは、個々の基のメンバーの個々の列挙に対
する集合的な用語である。全ての炭素鎖、すなわち、全てのアルキル、ハロアル
キル、フェニルアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシ、ハロアルコキ
シ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルス
ルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、アルケニル、ハロ
アルケニル、アルキニルおよびハロアルキニル基、ならびにより大きな基、例え
ばアルコキシカルボニル、フェニルアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコ
キシカルボニルアルキルなどにおける対応する基の一部分は、直鎖状でも分岐状
でもよく、接頭語Cn-Cmは、各場合において、基中に存在可能な炭素原子の数を
示す。ハロゲン化置換基は、好ましくは1、2、3、4または5個の同一または
異なるハロゲン原子を有する。ハロゲンという用語は、各場合において、フッ素
、塩素、臭素またはヨウ素を示す。
【0014】 他の意味の例としては、以下のものが挙げられる: C1-C4-アルキル:CH3、C2H5、n-プロピル、CH(CH3)2、n-ブチル、CH(CH3)-C2H5 、CH2-CH(CH3)2およびC(CH3)3; C1-C4-ハロアルキル:上記のC1-C4-アルキル基が、フッ素、塩素、臭素および
/またはヨウ素によって部分的もしくは完全に置換されたもの、すなわち、例え
ば、CH2F、CHF2、CF3、CH2Cl、ジクロロメチル、トリクロロメチル、クロロフル
オロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、2-フルオロエ
チル、2-クロロエチル、2-ブロモエチル、2-ヨードエチル、2,2-ジフルオロエチ
ル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-クロロ-2-フルオロエチル、2-クロロ-2,2-ジ
フルオロエチル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、C2 F5、2-フルオロプロピル、3-フルオロプロピル、2,2-ジフルオロプロピル、2,3
-ジフルオロプロピル、2-クロロプロピル、3-クロロプロピル、2,3-ジクロロプ
ロピル、2-ブロモプロピル、3-ブロモプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、
3,3,3-トリクロロプロピル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、ヘプタフルオ
ロプロピル、1-フルオロメチル-2-フルオロエチル、1-クロロメチル-2-クロロエ
チル、1-ブロモメチル-2-ブロモエチル、4-フルオロブチル、4-クロロブチル、4
-ブロモブチルまたはノナフルオロブチル; C1-C6-アルキル:上記のC1-C4-アルキル基、および、例えば、n-ペンチル、1-
メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、1-エ
チルプロピル、n-ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-
メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,
1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブ
チル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブ
チル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メ
チルプロピル、または1-エチル-2-メチルプロピル、好ましくはメチル、エチル
、n-プロピル、1-メチルエチル、n-ブチル、1,1-ジメチルエチル、n-ペンチルま
たはn-ヘキシル; C1-C6-ハロアルキル:上記のC1-C6-アルキルが、フッ素、塩素、臭素、および
/またはヨウ素によって部分的もしくは完全に置換されたもの、すなわち、例え
ば、C1-C4-ハロアルキルについて記載した基のうちの1つ、および5-フルオロ-1
-ペンチル、5-クロロ-1-ペンチル、5-ブロモ-1-ペンチル、5-ヨード-1-ペンチル
、5,5,5-トリクロロ-1-ペンチル、ウンデカフルオロペンチル、6-フルオロ-1-ヘ
キシル、6-クロロ-1-へキシル、6-ブロモ-1-ヘキシル、6-ヨード-1-へキシル、6
,6,6-トリクロロ-1-へキシル、またはドデカフルオロヘキシル; フェニル-C1-C4-アルキル:ベンジル、1-フェニルエチル、2-フェニルエチル
、1-フェニルプロパ-1-イル、2-フェニルプロパ-1-イル、3-フェニルプロパ-1-
イル、1-フェニルブタ-1-イル、2-フェニルブタ-1-イル、3-フェニルブタ-1-イ
ル、4-フェニルブタ-1-イル、1-フェニルブタ-2-イル、2-フェニルブタ-2-イル
、3-フェニルブタ-2-イル、4-フェニルブタ-2-イル、1-フェニルメチルエタ-1-
イル、1-フェニルメチル-1-メチルエタ-1-イルまたは1-フェニルメチルプロパ-1
-イル、好ましくはベンジルまたは2-フェニルエチル; ヘテロシクリル-C1-C4-アルキル:ヘテロシクリルメチル、1-ヘテロシクリル
エチル、2-ヘテロシクリルエチル、1-ヘテロシクリルプロパ-1-イル、2-ヘテロ
シクリルプロパ-1-イル、3-ヘテロシクリルプロパ-1-イル、1-ヘテロシクリルブ
タ-1-イル、2-ヘテロシクリルブタ-1-イル、3-ヘテロシクリルブタ-1-イル、4-
ヘテロシクリルブタ-1-イル、1-ヘテロシクリルブタ-2-イル、2-ヘテロシクリル
ブタ-2-イル、3-ヘテロシクリルブタ-2-イル、4-ヘテロシクリルブタ-2-イル、1
-ヘテロシクリルメチルエタ-1-イル、1-ヘテロシクリルメチル-1-メチルエタ-1-
イルまたは1-ヘテロシクリルメチルプロパ-1-イル、好ましくはヘテロシクリル
メチルまたは2-ヘテロシクリルエチル; C1-C4-アルコキシ:OCH3、OC2H5、n-プロポキシ、OCH(CH3)2、n-ブトキシ、OC
H(CH3)-C2H5、OCH2-CH(CH3)2、またはC(CH3)3、好ましくはOCH3、OC2H5、または
OCH(CH3)2; C1-C4-ハロアルコキシ:上記のようなC1-C4-アルコキシ基がフッ素、塩素、臭
素および/またはヨウ素により部分的または完全に置換されたもの、すなわち、
例えば、OCH2F、OCHF2、OCF3、OCH2Cl、OCH(Cl)2、OC(Cl)3、クロロフルオロメ
トキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、2-フルオロエ
トキシ、2-クロロエトキシ、2-ブロモエトキシ、2-ヨードエトキシ、2,2-ジフル
オロエトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、2-クロロ-2-フルオロエトキシ、2
-クロロ-2,2-ジフルオロエトキシ、2,2-ジクロロ-2-フルオロエトキシ、2,2,2-
トリクロロエトキシ、OC2F5、2-フルオロプロポキシ、3-フルオロプロポキシ、2
,2-ジフルオロプロポキシ、2,3-ジフルオロプロポキシ、2-クロロプロポキシ、3
-クロロプロポキシ、2,3-ジクロロプロポキシ、2-ブロモプロポキシ、3-ブロモ
プロポキシ、3,3,3-トリフルオロプロポキシ、3,3,3-トリクロロプロポキシ、2,
2,3,3,3-ペンタフルオロプロポキシ、OCF2-C2F5、1-(CH2F)-2-フルオロ-エトキ
シ、1-(CH2Cl)-2-クロロエトキシ、1-(CH2Br)-2-ブロモエトキシ、4-フルオロブ
トキシ、4-クロロブトキシ、4-ブロモブトキシまたはノナフルオロブトキシ、好
ましくはOCHF2、OCF3、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ
または2,2,2-トリフルオロエトキシ; C1-C6-アルキルチオ:SCH3、SC2H5、n-プロピルチオ、SCH(CH3)2、n-ブチルチ
オ、SCH(CH3)-C2H5、SCH2-CH(CH3)2またはSC(CH3)3、好ましくはSCH3またはSC2H5 ; C1-C4-ハロアルキルチオ:上記のようなC1-C4-アルキルチオ基がフッ素、塩素
、臭素および/またはヨウ素により部分的または完全に置換されたもの、すなわ
ち、例えばSCH2F、SCHF2、SCH2Cl、SCH(Cl)2、SC(Cl)3、SCF3、クロロフルオロ
メチルチオ、ジクロロフルオロ-メチルチオ、クロロジフルオロメチルチオ、2-
フルオロエチルチオ、2-クロロエチルチオ、2-ブロモエチルチオ、2-ヨードエチ
ルチオ、2,2-ジフルオロエチルチオ、2,2,2-トリフルオロエチルチオ、2-クロロ
-2-フルオロエチルチオ、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチルチオ、2,2-ジクロロ-2
-フルオロエチルチオ、2,2,2-トリクロロエチルチオ、SC2F5、2-フルオロプロピ
ルチオ、3-フルオロプロピルチオ、2,2-ジフルオロプロピルチオ、2,3-ジフルオ
ロプロピルチオ、2-クロロプロピルチオ、3-クロロプロピルチオ、2,3-ジクロロ
プロピルチオ、2-ブロモプロピルチオ、3-ブロモプロピルチオ、3,3,3-トリフル
オロプロピルチオ、3,3,3-トリクロロプロピルチオ、SCH2-C2F5、SCF2-C2F5、1-
(CH2F)-2-フルオロエチルチオ、1-(CH2Cl)-2-クロロエチルチオ、1-(CH2Br)-2-
ブロモエチルチオ、4-フルオロブチルチオ、4-クロロブチルチオ、4-ブロモブチ
ルチオまたはSCF2-CF2-C2F5、好ましくはSCHF2、SCF3、ジクロロフルオロメチル
チオ、クロロジフルオロメチルチオまたは2,2,2-トリフルオロエチルチオ; C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル:上記のようなC1-C4-アルコキシにより置
換されたC1-C4-アルキル、すなわち、例えばCH2-OCH3、CH2-OC2H5、n-プロポキ
シメチル、CH2-OCH(CH3)2、n-ブトキシメチル、(1-メチルプロポキシ)メチル、(
2-メチルプロポキシ)メチル、CH2-OC(CH3)3、2-(メトキシ)エチル、2-(エトキシ
)エチル、2-(n-プロポキシ)エチル、2-(1-メチルエトキシ)エチル、2-(n-ブトキ
シ)エチル、2-(1-メチルプロポキシ)エチル、2-(2-メチルプロポキシ)エチル、2
-(1,1-ジメチルエトキシ)エチル、2-(メトキシ)-プロピル、2-(エトキシ)プロピ
ル、2-(n-プロポキシ)プロピル、2-(1-メチルエトキシ)プロピル、2-(n-ブトキ
シ)プロピル、2-(1-メチルプロポキシ)プロピル、2-(2-メチルプロポキシ)プロ
ピル、2-(1,1-ジメチルエトキシ)プロピル、3-(メトキシ)プロピル、3-(エトキ
シ)プロピル、3-(n-プロポキシ)プロピル、3-(1-メチルエトキシ)プロピル、3-(
n-ブトキシ)プロピル、3-(1-メチルプロポキシ)プロピル、3-(2-メチルプロポキ
シ)プロピル、3-(1,1-ジメチルエトキシ)プロピル、2-(メトキシ)ブチル、2-(エ
トキシ)ブチル、2-(n-プロポキシ)ブチル、2-(1-メチルエトキシ)ブチル、2-(n-
ブトキシ)ブチル、2-(1-メチルプロポキシ)ブチル、2-(2-メチルプロポキシ)ブ
チル、2-(1,1-ジメチルエトキシ)ブチル、3-(メトキシ)ブチル、3-(エトキシ)ブ
チル、3-(n-プロポキシ)ブチル、3-(1-メチルエトキシ)ブチル、3-(n-ブトキシ)
ブチル、3-(1-メチルプロポキシ)ブチル、3-(2-メチルプロポキシ)ブチル、3-(1
,1-ジメチルエトキシ)ブチル、4-(メトキシ)ブチル、4-(エトキシ)ブチル、4-(n
-プロポキシ)ブチル、4-(1-メチルエトキシ)ブチル、4-(n-ブトキシ)ブチル、4-
(1-メチルプロポキシ)ブチル、4-(2-メチルプロポキシ)ブチルまたは4-(1,1-ジ
メチルエトキシ)ブチル、好ましくはCH2-OCH3、CH2-OC2H5、2-メトキシエチルま
たは2-エトキシエチル; C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル:上記のようなC1-C4-アルキルチオによ
り置換されたC1-C4-アルキル、すなわち、例えばCH2-SCH3、CH2-SC2H5、n-プロ
ピルチオメチル、CH2-SCH(CH3)2、n-ブチルチオメチル、(1-メチルプロピルチオ
)メチル、(2-メチルプロピルチオ)メチル、CH2-SC(CH3)3、2-(メチルチオ)エチ
ル、2-(エチルチオ)エチル、2-(n-プロピルチオ)エチル、2-(1-メチルエチルチ
オ)エチル、2-(n-ブチルチオ)エチル、2-(1-メチルプロピルチオ)エチル、2-(2-
メチルプロピルチオ)エチル、2-(1,1-ジメチルエチルチオ)エチル、2-(メチルチ
オ)プロピル、2-(エチルチオ)プロピル、2-(n-プロピルチオ)プロピル、2-(1-メ
チルエチルチオ)プロピル、2-(n-ブチルチオ)プロピル、2-(1-メチルプロピルチ
オ)プロピル、2-(2-メチルプロピルチオ)プロピル、2-(1,1-ジメチルエチルチオ
)プロピル、3-(メチルチオ)プロピル、3-(エチルチオ)プロピル、3-(n-プロピル
チオ)プロピル、3-(1-メチルエチルチオ)プロピル、3-(n-ブチルチオ)プロピル
、3-(1-メチルプロピルチオ)プロピル、3-(2-メチルプロピルチオ)プロピル、3-
(1,1-ジメチルエチルチオ)プロピル、2-(メチルチオ)ブチル、2-(エチルチオ)ブ
チル、2-(n-プロピルチオ)ブチル、2-(1-メチルエチルチオ)ブチル、2-(n-ブチ
ルチオ)ブチル、2-(1-メチルプロピルチオ)ブチル、2-(2-メチルプロピルチオ)
ブチル、2-(1,1-ジメチルエチルチオ)ブチル、3-(メチルチオ)ブチル、3-(エチ
ルチオ)ブチル、3-(n-プロピルチオ)ブチル、3-(1-メチルエチルチオ)ブチル、3
-(n-ブチルチオ)ブチル、3-(1-メチルプロピルチオ)ブチル、3-(2-メチルプロピ
ルチオ)ブチル、3-(1,1-ジメチルエチルチオ)ブチル、4-(メチルチオ)ブチル、4
-(エチルチオ)ブチル、4-(n-プロピルチオ)ブチル、4-(1-メチルエチルチオ)ブ
チル、4-(n-ブチルチオ)ブチル、4-(1-メチルプロピルチオ)ブチル、4-(2-メチ
ルプロピルチオ)ブチルまたは4-(1,1-ジメチルエチルチオ)ブチル、好ましくは
CH2-SCH3、CH2-SC2H5、2-メチルチオエチルまたは2-エチルチオエチル; (C1-C4-アルキル)カルボニル:CO-CH3、CO-C2H5、CO-CH2-C2H5、CO-CH(CH3)2
、n-ブチルカルボニル、CO-CH(CH3)-C2H5、CO-CH2-CH(CH3)2またはCO-C(CH3)3
好ましくはCO-CH3またはCO-C2H5; (C1-C4-ハロアルキル)カルボニル:上記のような(C1-C4-アルキル)カルボニル
基がフッ素、塩素、臭素および/またはヨウ素により部分的または完全に置換さ
れたもの、すなわち、例えばCO-CH2F、CO-CHF2、CO-CF3、CO-CH2Cl、CO-CH(Cl)2 、CO-C(Cl)3、クロロフルオロメチルカルボニル、ジクロロフルオロメチルカル
ボニル、クロロジフルオロメチルカルボニル、2-フルオロエチルカルボニル、2-
クロロエチルカルボニル、2-ブロモエチルカルボニル、2-ヨードエチルカルボニ
ル、2,2-ジフルオロエチルカルボニル、2,2,2-トリフルオロエチルカルボニル、
2-クロロ-2-フルオロエチルカルボニル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチルカルボ
ニル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチルカルボニル、2,2,2-トリクロロエチルカ
ルボニル、CO-C2F5、2-フルオロプロピルカルボニル、3-フルオロプロピルカル
ボニル、2,2-ジフルオロプロピルカルボニル、2,3-ジフルオロプロピルカルボニ
ル、2-クロロプロピルカルボニル、3-クロロプロピルカルボニル、2,3-ジクロロ
プロピルカルボニル、2-ブロモプロピルカルボニル、3-ブロモプロピルカルボニ
ル、3,3,3-トリフルオロプロピルカルボニル、3,3,3-トリクロロプロピルカルボ
ニル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピルカルボニル、CO-CF2-C2F5、1-(CH2F)-
2-フルオロエチルカルボニル、1-(CH2Cl)-2-クロロエチルカルボニル、1-(CH2Br
)-2-ブロモエチルカルボニル、4-フルオロブチルカルボニル、4-クロロブチルカ
ルボニル、4-ブロモブチルカルボニルまたはノナフルオロブチルカルボニル、好
ましくはCO-CF3、CO-CH2Clまたは2,2,2-トリフルオロエチルカルボニル; (C1-C4-アルキル)カルボニルオキシ:O-CO-CH3、O-CO-C2H5、O-CO-CH2-C2H5
O-CO-CH(CH3)2、O-CO-CH2-CH2-C2H5、O-CO-CH(CH3)-C2H5、O-CO-CH2-CH(CH3)2
たはO-CO-C(CH3)3、好ましくはO-CO-CH3またはO-CO-C2H5; (C1-C4-ハロアルキル)カルボニルオキシ:上記のような(C1-C4-アルキル)カル
ボニル基が、フッ素、塩素、臭素および/またはヨウ素により部分的または完全
に置換されたもの、すなわち、例えばO-CO-CH2F、O-CO-CHF2、O-CO-CF3、O-CO-C
H2Cl、O-CO-CH(Cl)2、O-CO-C(Cl)3、クロロフルオロメチルカルボニルオキシ、
ジクロロフルオロメチルカルボニルオキシ、クロロジフルオロメチルカルボニル
オキシ、2-フルオロエチルカルボニルオキシ、2-クロロエチルカルボニルオキシ
、2-ブロモエチルカルボニルオキシ、2-ヨードエチルカルボニルオキシ、2,2-ジ
フルオロエチルカルボニルオキシ、2,2,2-トリフルオロエチルカルボニルオキシ
、2-クロロ-2-フルオロエチルカルボニルオキシ、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチ
ルカルボニルオキシ、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチルカルボニルオキシ、2,2,2
-トリクロロエチルカルボニルオキシ、O-CO-C2F5、2-フルオロプロピルカルボニ
ルオキシ、3-フルオロプロピルカルボニルオキシ、2,2-ジフルオロプロピルカル
ボニルオキシ、2,3-ジフルオロプロピルカルボニルオキシ、2-クロロプロピルカ
ルボニルオキシ、3-クロロプロピルカルボニルオキシ、2,3-ジクロロプロピルカ
ルボニルオキシ、2-ブロモプロピルカルボニルオキシ、3-ブロモプロピルカルボ
ニルオキシ、3,3,3-トリフルオロプロピルカルボニルオキシ、3,3,3-トリクロロ
プロピルカルボニルオキシ、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピルカルボニルオキ
シ、ヘプタフルオロプロピルカルボニルオキシ、1-(CH2F)-2-フルオロエチルカ
ルボニルオキシ、1-(CH2Cl)-2-クロロエチルカルボニルオキシ、1-(CH2Br)-2-ブ
ロモエチルカルボニルオキシ、4-フルオロブチルカルボニルオキシ、4-クロロブ
チルカルボニルオキシ、4-ブロモブチルカルボニルオキシまたはノナフルオロブ
チルカルボニルオキシ、好ましくはO-CO-CF3、O-CO-CH2Cl、または2,2,2-トリフ
ルオロエチルカルボニルオキシ; (C1-C4-アルコキシ)カルボニル:CO-OCH3、CO-OC2H5、n-プロポキシカルボニ
ル、CO-OCH(CH3)2、n-ブトキシカルボニル、CO-OCH(CH3)-C2H5、CO-OCH2-CH(CH3 )2またはCO-OC(CH3)3、好ましくはCO-OCH3またはCO-OC2H5; (C1-C4-アルコキシ)カルボニル-C1-C4-アルキル:上記のような(C1-C4-アルコ
キシ)カルボニルにより置換されたC1-C4-アルキル、すなわち、例えばメトキシ
カルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、n-プロポキシカルボニルメチル
、(1-メチルエトキシカルボニル)メチル、n-ブトキシカルボニルメチル、(1-メ
チルプロポキシカルボニル)メチル、(2-メチルプロポキシカルボニル)メチル、(
1,1-ジメチルエトキシカルボニル)メチル、1-(メトキシカルボニル)エチル、1-(
エトキシカルボニル)エチル、1-(n-プロポキシカルボニル)エチル、1-(1-メチル
エトキシカルボニル)エチル、1-(n-ブトキシカルボニル)エチル、2-(メトキシカ
ルボニル)エチル、2-(エトキシカルボニル)エチル、2-(n-プロポキシカルボニル
)エチル、2-(1-メチルエトキシカルボニル)エチル、2-(n-ブトキシカルボニル)
エチル、2-(1-メチルプロポキシカルボニル)エチル、2-(2-メチルプロポキシカ
ルボニル)エチル、2-(1,1-ジメチルエトキシカルボニル)エチル、2-(メトキシカ
ルボニル)プロピル、2-(エトキシカルボニル)プロピル、2-(n-プロポキシカルボ
ニル)プロピル、2-(1-メチルエトキシカルボニル)プロピル、2-(n-ブトキシカル
ボニル)プロピル、2-(1-メチルプロポキシカルボニル)プロピル、2-(2-メチルプ
ロポキシカルボニル)プロピル、2-(1,1-ジメチルエトキシカルボニル)プロピル
、3-(メトキシカルボニル)プロピル、3-(エトキシカルボニル)プロピル、3-(n-
プロポキシカルボニル)プロピル、3-(1-メチルエトキシカルボニル)プロピル、3
-(n-ブトキシカルボニル)プロピル、3-(1-メチルプロポキシカルボニル)プロピ
ル、3-(2-メチルプロポキシカルボニル)プロピル、3-(1,1-ジメチルエトキシカ
ルボニル)プロピル、2-(メトキシカルボニル)ブチル、2-(エトキシカルボニル)
ブチル、2-(n-プロポキシカルボニル)ブチル、2-(1-メチルエトキシカルボニル)
ブチル、2-(n-ブトキシカルボニル)ブチル、2-(1-メチルプロポキシカルボニル)
ブチル、2-(2-メチルプロポキシカルボニル)ブチル、2-(1,1-ジメチルエトキシ
カルボニル)ブチル、3-(メトキシカルボニル)ブチル、3-(エトキシカルボニル)
ブチル、3-(n-プロポキシカルボニル)ブチル、3-(1-メチルエトキシカルボニル)
ブチル、3-(n-ブトキシカルボニル)ブチル、3-(1-メチルプロポキシカルボニル)
ブチル、3-(2-メチルプロポキシカルボニル)ブチル、3-(1,1-ジメチルエトキシ
カルボニル)ブチル、4-(メトキシカルボニル)ブチル、4-(エトキシカルボニル)
ブチル、4-(n-プロポキシカルボニル)ブチル、4-(1-メチルエトキシカルボニル)
ブチル、4-(n-ブトキシカルボニル)ブチル、4-(1-メチルプロポキシカルボニル)
ブチル、4-(2-メチルプロポキシカルボニル)ブチルまたは4-(1,1-ジメチルエト
キシカルボニル)ブチル、好ましくはメトキシカルボニルメチル、エトキシカル
ボニルメチル、1-(メトキシカルボニル)エチルまたは1-(エトキシカルボニル)エ
チル; (C1-C4-アルコキシ)カルボニル-C1-C4-アルコキシ:上記のような(C1-C4-アル
コキシ)カルボニルにより置換されたC1-C4-アルコキシ、すなわち、例えば、メ
トキシカルボニルメトキシ、エトキシカルボニルメトキシ、n-プロポキシカルボ
ニルメトキシ、(1-メチルエトキシカルボニル)メトキシ、n-ブトキシカルボニル
メトキシ、(1-メチルプロポキシカルボニル)メトキシ、(2-メチルプロポキシカ
ルボニル)メトキシ、(1,1-ジメチルエトキシカルボニル)メトキシ、1-(メトキシ
カルボニル)エトキシ、1-(エトキシカルボニル)エトキシ、1-(n-プロポキシカル
ボニル)エトキシ、1-(1-メチルエトキシカルボニル)エトキシ、1-(n-ブトキシカ
ルボニル)エトキシ、2-(メトキシカルボニル)エトキシ、2-(エトキシカルボニル
)エトキシ、2-(n-プロポキシカルボニル)エトキシ、2-(1-メチルエトキシカルボ
ニル)エトキシ、2-(n-ブトキシカルボニル)エトキシ、2-(1-メチルプロポキシカ
ルボニル)エトキシ、2-(2-メチルプロポキシカルボニル)エトキシ、2-(1,1-ジメ
チルエトキシカルボニル)エトキシ、2-(メトキシカルボニル)プロポキシ、2-(エ
トキシカルボニル)プロポキシ、2-(n-プロポキシカルボニル)プロポキシ、2-(1-
メチルエトキシカルボニル)プロポキシ、2-(n-ブトキシカルボニル)プロポキシ
、2-(1-メチルプロポキシカルボニル)プロポキシ、2-(2-メチルプロポキシカル
ボニル)プロポキシ、2-(1,1-ジメチルエトキシカルボニル)プロポキシ、3-(メト
キシカルボニル)プロポキシ、3-(エトキシカルボニル)プロポキシ、3-(n-プロポ
キシカルボニル)プロポキシ、3-(1-メチルエトキシカルボニル)プロポキシ、3-(
n-ブトキシカルボニル)プロポキシ、3-(1-メチルプロポキシカルボニル)プロポ
キシ、3-(2-メチルプロポキシカルボニル)プロポキシ、3-(1,1-ジメチルエトキ
シカルボニル)プロポキシ、2-(メトキシカルボニル)ブトキシ、2-(エトキシカル
ボニル)ブトキシ、2-(n-プロポキシカルボニル)ブトキシ、2-(1-メチルエトキシ
カルボニル)ブトキシ、2-(n-ブトキシカルボニル)ブトキシ、2-(1-メチルプロポ
キシカルボニル)ブトキシ、2-(2-メチルプロポキシカルボニル)ブトキシ、2-(1,
1-ジメチルエトキシカルボニル)ブトキシ、3-(メトキシカルボニル)ブトキシ、3
-(エトキシカルボニル)ブトキシ、3-(n-プロポキシカルボニル)ブトキシ、3-(1-
メチルエトキシカルボニル)ブトキシ、3-(n-ブトキシカルボニル)ブトキシ、3-(
1-メチルプロポキシカルボニル)ブトキシ、3-(2-メチルプロポキシカルボニル)
ブトキシ、3-(1,1-ジメチルエトキシカルボニル)ブトキシ、4-(メトキシカルボ
ニル)ブトキシ、4-(エトキシカルボニル)ブトキシ、4-(n-プロポキシカルボニル
)ブトキシ、4-(1-メチルエトキシカルボニル)ブトキシ、4-(n-ブトキシカルボニ
ル)ブトキシ、4-(1-メチルプロポキシカルボニル)ブトキシ、4-(2-メチルプロポ
キシカルボニル)ブチルまたは4-(1,1-ジメチルエトキシカルボニル)ブトキシ、
好ましくはメトキシカルボニルメトキシ、エトキシカルボニルメトキシ、1-(メ
トキシカルボニル)エトキシまたは1-(エトキシカルボニル)エトキシ; (C1-C4-アルコキシ)カルボニル-C1-C4-アルキルチオ:上記のような(C1-C4-ア
ルコキシ)カルボニルにより置換されたC1-C4-アルキルチオ、すなわち、例えば
、メトキシカルボニルメチルチオ、エトキシカルボニルメチルチオ、n-プロポキ
シカルボニルメチルチオ、(1-メチルエトキシカルボニル)メチルチオ、n-ブトキ
シカルボニルメチルチオ、(1-メチルプロポキシカルボニル)メチルチオ、(2-メ
チルプロポキシカルボニル)メチルチオ、(1,1-ジメチルエトキシカルボニル)メ
チルチオ、1-(メトキシカルボニル)エチルチオ、1-(エトキシカルボニル)エチル
チオ、1-(n-プロポキシカルボニル)エチルチオ、1-(1-メチルエトキシカルボニ
ル)エチルチオ、1-(n-ブトキシカルボニル)エチルチオ、2-(メトキシカルボニル
)エチルチオ、2-(エトキシカルボニル)エチルチオ、2-(n-プロポキシカルボニル
)エチルチオ、2-(1-メチルエトキシカルボニル)エチルチオ、2-(n-ブトキシカル
ボニル)エチルチオ、2-(1-メチルプロポキシカルボニル)エチルチオ、2-(2-メチ
ルプロポキシカルボニル)エチルチオ、2-(1,1-ジメチルエトキシカルボニル)エ
チルチオ、2-(メトキシカルボニル)プロピルチオ、2-(エトキシカルボニル)プロ
ピルチオ、2-(n-プロポキシカルボニル)プロピルチオ、2-(1-メチルエトキシカ
ルボニル)プロピルチオ、2-(n-ブトキシカルボニル)プロピルチオ、2-(1-メチル
プロポキシカルボニル)プロピルチオ、2-(2-メチルプロポキシカルボニル)プロ
ピルチオ、2-(1,1-ジメチルエトキシカルボニル)プロピルチオ、3-(メトキシカ
ルボニル)プロピルチオ、3-(エトキシカルボニル)プロピルチオ、3-(n-プロポキ
シカルボニル)プロピルチオ、3-(1-メチルエトキシカルボニル)プロピルチオ、3
-(n-ブトキシカルボニル)プロピルチオ、3-(1-メチルプロポキシカルボニル)プ
ロピルチオ、3-(2-メチルプロポキシカルボニル)プロピルチオ、3-(1,1-ジメチ
ルエトキシカルボニル)プロピルチオ、2-(メトキシカルボニル)ブチルチオ、2-(
エトキシカルボニル)ブチルチオ、2-(n-プロポキシカルボニル)ブチルチオ、2-(
1-メチルエトキシカルボニル)ブチルチオ、2-(n-ブトキシカルボニル)ブチルチ
オ、2-(1-メチルプロポキシカルボニル)ブチルチオ、2-(2-メチルプロポキシカ
ルボニル)ブチルチオ、2-(1,1-ジメチルエトキシカルボニル)ブチルチオ、3-(メ
トキシカルボニル)ブチルチオ、3-(エトキシカルボニル)ブチルチオ、3-(n-プロ
ポキシカルボニル)ブチルチオ、3-(1-メチルエトキシカルボニル)ブチルチオ、3
-(n-ブトキシカルボニル)ブチルチオ、3-(1-メチルプロポキシカルボニル)ブチ
ルチオ、3-(2-メチルプロポキシカルボニル)ブチルチオ、3-(1,1-ジメチルエト
キシカルボニル)ブチルチオ、4-(メトキシカルボニル)ブチルチオ、4-(エトキシ
カルボニル)ブチルチオ、4-(n-プロポキシカルボニル)ブチルチオ、4-(1-メチル
エトキシカルボニル)ブチルチオ、4-(n-ブトキシカルボニル)ブチルチオ、4-(1-
メチルプロポキシカルボニル)ブチルチオ、4-(2-メチルプロポキシカルボニル)
ブチルまたは4-(1,1-ジメチルエトキシカルボニル)ブチルチオ、好ましくはメト
キシカルボニルメチルチオ、エトキシカルボニルメチルチオ、1-(メトキシカル
ボニル)エチルチオまたは1-(エトキシカルボニル)エチルチオ; C1-C4-アルキルスルフィニル:SO-CH3、SO-C2H5、SO-CH2-C2H5、SO-CH(CH3)2
、n-ブチルスルフィニル、SO-CH(CH3)-C2H5、SO-CH2-CH(CH3)2またはSO-C(CH3)3 、好ましくはSO-CH3またはSO-C2H5; C1-C4-ハロアルキルスルフィニル:上記のようなC1-C4-アルキルスルフィニル
基が、フッ素、塩素、臭素および/またはヨウ素により部分的または完全に置換
されたもの、すなわち、例えば、SO-CH2F、SO-CHF2、SO-CF3、SO-CH2Cl、SO-CH(
Cl)2、SO-C(Cl)3、クロロフルオロメチルスルフィニル、ジクロロフルオロメチ
ルスルフィニル、クロロジフルオロメチルスルフィニル、2-フルオロエチルスル
フィニル、2-クロロエチルスルフィニル、2-ブロモエチルスルフィニル、2-ヨー
ドエチルスルフィニル、2,2-ジフルオロエチルスルフィニル、2,2,2-トリフルオ
ロエチルスルフィニル、2-クロロ-2-フルオロエチルスルフィニル、2-クロロ-2,
2-ジフルオロエチルスルフィニル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチルスルフィニ
ル、2,2,2-トリクロロエチルスルフィニル、SO-C2F5、2-フルオロプロピルスル
フィニル、3-フルオロプロピルスルフィニル、2,2-ジフルオロプロピルスルフィ
ニル、2,3-ジフルオロプロピルスルフィニル、2-クロロプロピルスルフィニル、
3-クロロプロピルスルフィニル、2,3-ジクロロプロピルスルフィニル、2-ブロモ
プロピルスルフィニル、3-ブロモプロピルスルフィニル、3,3,3-トリフルオロプ
ロピルスルフィニル、3,3,3-トリクロロプロピルスルフィニル、SO-CH2-C2F5、S
O-CF2-C2F5、1-(フルオロメチル)-2-フルオロエチルスルフィニル、1-(クロロメ
チル)-2-クロロエチルスルフィニル、1-(ブロモメチル)-2-ブロモエチルスルフ
ィニル、4-フルオロブチルスルフィニル、4-クロロブチルスルフィニル、4-ブロ
モブチルスルフィニルまたはノナフルオロブチルスルフィニル、好ましくはSO-C
F3、SO-CH2Clまたは2,2,2-トリフルオロエチルスルフィニル; C1-C4-アルキルスルホニル:SO2-CH3、SO2-C2H5、SO2-CH2-C2H5、SO2-CH(CH3)2 、n-ブチルスルホニル、SO2-CH(CH3)-C2H5、SO2-CH2-CH(CH3)2またはSO2-C(CH3 )3、好ましくはSO2-CH3またはSO2-C2H5; C1-C4-ハロアルキルスルホニル:上記のようなC1-C4-アルキルスルホニル基が
、フッ素、塩素、臭素および/またはヨウ素により部分的または完全に置換され
たもの、すなわち、例えば、SO2-CH2F、SO2-CHF2、SO2-CF3、SO2-CH2Cl、SO2-CH
(Cl)2、SO2-C(Cl)3、クロロフルオロメチルスルホニル、ジクロロフルオロメチ
ルスルホニル、クロロジフルオロメチルスルホニル、2-フルオロエチルスルホニ
ル、2-クロロエチルスルホニル、2-ブロモエチルスルホニル、2-ヨードエチルス
ルホニル、2,2-ジフルオロエチルスルホニル、2,2,2-トリフルオロエチルスルホ
ニル、2-クロロ-2-フルオロエチルスルホニル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル
スルホニル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチルスルホニル、2,2,2-トリクロロエ
チルスルホニル、SO2-C2F5、2-フルオロプロピルスルホニル、3-フルオロプロピ
ルスルホニル、2,2-ジフルオロプロピルスルホニル、2,3-ジフルオロプロピルス
ルホニル、2-クロロプロピルスルホニル、3-クロロプロピルスルホニル、2,3-ジ
クロロプロピルスルホニル、2-ブロモプロピルスルホニル、3-ブロモプロピルス
ルホニル、3,3,3-トリフルオロプロピルスルホニル、3,3,3-トリクロロプロピル
スルホニル、SO2-CH2-C2F5、SO2-CF2-C2F5、1-(フルオロメチル)-2-フルオロエ
チルスルホニル、1-(クロロメチル)-2-クロロエチルスルホニル、1-(ブロモメチ
ル)-2-ブロモエチルスルホニル、4-フルオロブチルスルホニル、4-クロロブチル
スルホニル、4-ブロモブチルスルホニルまたはノナフルオロブチルスルホニル、
好ましくはSO2-CF3、SO2-CH2Clまたは2,2,2-トリフルオロエチルスルホニル; ジ(C1-C4-アルキル)アミノ:N(CH3)2、N(C2H5)2、N,N-ジプロピルアミノ、N[C
H(CH3)2]2、N,N-ジブチルアミノ、N,N-ジ(1-メチルプロピル)アミノ、N,N-ジ(2-
メチルプロピル)アミノ、N[C(CH3)3]2、N-エチル-N-メチルアミノ、N-メチル-N-
プロピルアミノ、N-メチル-N-(1-メチルエチル)アミノ、N-ブチル-N-メチルアミ
ノ、N-メチル-N-(1-メチルプロピル)アミノ、N-メチル-N-(2-メチルプロピル)ア
ミノ、N-(1,1-ジメチルエチル)-N-メチルアミノ、N-エチル-N-プロピルアミノ、
N-エチル-N-(1-メチルエチル)アミノ、N-ブチル-N-エチルアミノ、N-エチル-N-(
1-メチルプロピル)アミノ、N-エチル-N-(2-メチルプロピル)アミノ、N-エチル-N
-(1,1-ジメチルエチル)アミノ、N-(1-メチルエチル)-N-プロピルアミノ、N-ブチ
ル-N-プロピルアミノ、N-(1-メチルプロピル)-N-プロピルアミノ、N-(2-メチル
プロピル)-N-プロピルアミノ、N-(1,1-ジメチルエチル)-N-プロピルアミノ、N-
ブチル-N-(1-メチルエチル)アミノ、N-(1-メチルエチル)-N-(1-メチルプロピル)
アミノ、N-(1-メチルエチル)-N-(2-メチルプロピル)アミノ、N-(1,1-ジメチルエ
チル)-N-(1-メチルエチル)アミノ、N-ブチル-N-(1-メチルプロピル)アミノ、N-
ブチル-N-(2-メチルプロピル)アミノ、N-ブチル-N-(1,1-ジメチルエチル)アミノ
、N-(1-メチルプロピル)-N-(2-メチルプロピル)アミノ、N-(1,1-ジメチルエチル
)-N-(1-メチルプロピル)アミノまたはN-(1,1-ジメチルエチル)-N-(2-メチルプロ
ピル)アミノ、好ましくはN(CH3)2またはN(C2H5); ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニル:例えば、N,N-ジメチルアミノカルボニ
ル、N,N-ジエチルアミノカルボニル、N,N-ジ-(1-メチルエチル)アミノカルボニ
ル、N,N-ジプロピルアミノカルボニル、N,N-ジブチルアミノカルボニル、N,N-ジ
-(1-メチルプロピル)アミノカルボニル、N,N-ジ-(2-メチルプロピル)アミノカル
ボニル、N,N-ジ-(1,1-ジメチルエチル)アミノカルボニル、N-エチル-N-メチルア
ミノカルボニル、N-メチル-N-プロピルアミノカルボニル、N-メチル-N-(1-メチ
ルエチル)アミノカルボニル、N-ブチル-N-メチルアミノカルボニル、N-メチル-N
-(1-メチルプロピル)アミノカルボニル、N-メチル-N-(2-メチルプロピル)アミノ
カルボニル、N-(1,1-ジメチルエチル)-N-メチルアミノカルボニル、N-エチル-N-
プロピルアミノカルボニル、N-エチル-N-(1-メチルエチル)アミノカルボニル、N
-ブチル-N-エチルアミノカルボニル、N-エチル-N-(1-メチルプロピル)アミノカ
ルボニル、N-エチル-N-(2-メチルプロピル)アミノカルボニル、N-エチル-N-(1,1
-ジメチルエチル)アミノカルボニル、N-(1-メチルエチル)-N-プロピルアミノカ
ルボニル、N-ブチル-N-プロピルアミノカルボニル、N-(1-メチルプロピル)-N-プ
ロピルアミノカルボニル、N-(2-メチルプロピル)-N-プロピルアミノカルボニル
、N-(1,1-ジメチルエチル)-N-プロピルアミノカルボニル、N-ブチル-N-(1-メチ
ルエチル)アミノカルボニル、N-(1-メチルエチル)-N-(1-メチルプロピル)アミノ
カルボニル、N-(1-メチルエチル)-N-(2-メチルプロピル)アミノカルボニル、N-(
1,1-ジメチルエチル)-N-(1-メチルエチル)アミノカルボニル、N-ブチル-N-(1-メ
チルプロピル)アミノカルボニル、N-ブチル-N-(2-メチルプロピル)アミノカルボ
ニル、N-ブチル-N-(1,1-ジメチルエチル)アミノカルボニル、N-(1-メチルプロピ
ル)-N-(2-メチルプロピル)アミノカルボニル、N-(1,1-ジメチルエチル)-N-(1-メ
チルプロピル)アミノカルボニルまたはN-(1,1-ジメチルエチル)-N-(2-メチルプ
ロピル)アミノカルボニル; ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニル-C1-C4-アルキル:ジ(C1-C4-アルキル)
アミノカルボニルによりモノ置換されたC1-C4-アルキル、例えば、ジ(C1-C4-ア
ルキル)アミノカルボニルメチル、1-または2-ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボ
ニルエチル、1-、2-または3-ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニルプロピル; ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニル-C1-C4-アルコキシ:ジ(C1-C4-アルキル
)アミノカルボニルによりモノ置換されたC1-C4-アルコキシ、例えば、ジ(C1-C4-
アルキル)アミノカルボニルメトキシ、1-または2-ジ(C1-C4-アルキル)アミノカ
ルボニルエトキシ、1-、2-または3-ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニルプロポ
キシ; ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニル-C1-C4-アルキルチオ:ジ(C1-C4-アルキ
ル)アミノカルボニルによりモノ置換されたC1-C4-アルキルチオ、例えば、ジ(C1 -C4-アルキル)アミノカルボニルメチルチオ、1-または2-ジ(C1-C4-アルキル)ア
ミノカルボニルエチルチオ、1-または2-または3-ジ(C1-C4-アルキル)アミノカル
ボニルプロピルチオ; C2-C6-アルケニル:ビニル、プロパ-1-エン-1-イル、アリル、1-メチルエテニ
ル、1-ブテン-1-イル、1-ブテン-2-イル、1-ブテン-3-イル、2-ブテン-1-イル、
1-メチルプロパ-1-エン-1-イル、2-メチルプロパ-1-エン-1-イル、1-メチルプロ
パ-2-エン-1-イル、2-メチルプロパ-2-エン-1-イル、n-ペンテン-1-イル、n-ペ
ンテン-2-イル、n-ペンテン-3-イル、n-ペンテン-4-イル、1-メチルブタ-1-エン
-1-イル、2-メチルブタ-1-エン-1-イル、3-メチルブタ-1-エン-1-イル、1-メチ
ルブタ-2-エン-1-イル、2-メチルブタ-2-エン-1-イル、3-メチルブタ-2-エン-1-
イル、1-メチルブタ-3-エン-1-イル、2-メチルブタ-3-エン-1-イル、3-メチルブ
タ-3-エン-1-イル、1,1-ジメチルプロパ-2-エン-1-イル、1,2-ジメチルプロパ-1
-エン-1-イル、1,2-ジメチルプロパ-2-エン-1-イル、1-エチルプロパ-1-エン-2-
イル、1-エチルプロパ-2-エン-1-イル、n-ヘキサ-1-エン-1-イル、n-ヘキサ-2-
エン-1-イル、n-ヘキサ-3-エン-1-イル、n-ヘキサ-4-エン-1-イル、n-ヘキサ-5-
エン-1-イル、1-メチルペンタ-1-エン-1-イル、2-メチルペンタ-1-エン-1-イル
、3-メチルペンタ-1-エン-1-イル、4-メチルペンタ-1-エン-1-イル、1-メチルペ
ンタ-2-エン-1-イル、2-メチルペンタ-2-エン-1-イル、3-メチルペンタ-2-エン-
1-イル、4-メチルペンタ-2-エン-1-イル、1-メチルペンタ-3-エン-1-イル、2-メ
チルペンタ-3-エン-1-イル、3-メチルペンタ-3-エン-1-イル、4-メチルペンタ-3
-エン-1-イル、1-メチルペンタ-4-エン-1-イル、2-メチルペンタ-4-エン-1-イル
、3-メチルペンタ-4-エン-1-イル、4-メチルペンタ-4-エン-1-イル、1,1-ジメチ
ルブタ-2-エン-1-イル、1,1-ジメチルブタ-3-エン-1-イル、1,2-ジメチルブタ-1
-エン-1-イル、1,2-ジメチルブタ-2-エン-1-イル、1,2-ジメチルブタ-3-エン-1-
イル、1,3-ジメチルブタ-1-エン-1-イル、1,3-ジメチルブタ-2-エン-1-イル、1,
3-ジメチルブタ-3-エン-1-イル、2,2-ジメチルブタ-3-エン-1-イル、2,3-ジメチ
ルブタ-1-エン-1-イル、2,3-ジメチルブタ-2-エン-1-イル、2,3-ジメチルブタ-3
-エン-1-イル、3,3-ジメチルブタ-1-エン-1-イル、3,3-ジメチルブタ-2-エン-1-
イル、1-エチルブタ-1-エン-1-イル、1-エチルブタ-2-エン-1-イル、1-エチルブ
タ-3-エン-1-イル、2-エチルブタ-1-エン-1-イル、2-エチルブタ-2-エン-1-イル
、2-エチルブタ-3-エン-1-イル、1,1,2-トリメチルプロパ-2-エン-1-イル、1-エ
チル-1-メチルプロパ-2-エン-1-イル、1-エチル-2-メチルプロパ-1-エン-1-イル
または1-エチル-2-メチルプロパ-2-エン-1-イル; C2-C6-ハロアルケニル:上記のようなC2-C6-アルケニルが、フッ素、塩素、臭
素および/またはヨウ素により部分的または完全に置換されたもの、すなわち、
例えば、2-クロロビニル、2-クロロアリル、3-クロロアリル、2,3-ジクロロアリ
ル、3,3-ジクロロアリル、2,3,3-トリクロロアリル、2,3-ジクロロブタ-2-エニ
ル、2-ブロモアリル、3-ブロモアリル、2,3-ジブロモアリル、3,3-ジブロモアリ
ル、2,3,3-トリブロモアリルおよび2,3-ジブロモブタ-2-エニル、好ましくはC3-
またはC4-ハロアルケニル; C2-C6-アルキニル:エチニルおよびC3-C6-アルキニル、例えば、プロパ-1-イ
ン-1-イル、プロパ-2-イン-1-イル、n-ブタ-1-イン-1-イル、n-ブタ-1-イン-3-
イル、n-ブタ-1-イン-4-イル、n-ブタ-2-イン-1-イル、n-ペンタ-1-イン-1-イル
、n-ペンタ-1-イン-3-イル、n-ペンタ-1-イン-4-イル、n-ペンタ-1-イン-5-イル
、n-ペンタ-2-イン-1-イル、n-ペンタ-2-イン-4-イル、n-ペンタ-2-イン-5-イル
、3-メチルブタ-1-イン-3-イル、3-メチルブタ-1-イン-4-イル、n-ヘキサ-1-イ
ン-1-イル、n-ヘキサ-1-イン-3-イル、n-ヘキサ-1-イン-4-イル、n-ヘキサ-1-イ
ン-5-イル、n-ヘキサ-1-イン-6-イル、n-ヘキサ-2-イン-1-イル、n-ヘキサ-2-イ
ン-4-イル、n-ヘキサ-2-イン-5-イル、n-ヘキサ-2-イン-6-イル、n-ヘキサ-3-イ
ン-1-イル、n-ヘキサ-3-イン-2-イル、3-メチルペンタ-1-イン-1-イル、3-メチ
ルペンタ-1-イン-3-イル、3-メチルペンタ-1-イン-4-イル、3-メチルペンタ-1-
イン-5-イル、4-メチルペンタ-1-イン-1-イル、4-メチルペンタ-2-イン-4-イル
または4-メチルペンタ-2-イン-5-イル、好ましくはプロパ-2-イン-1-イル; C2-C6-ハロアルキニル:上記のようなC2-C6-アルキニルが、フッ素、塩素、臭
素および/またはヨウ素により部分的または完全に置換されたもの、すなわち、
例えば、1,1-ジフルオロプロパ-2-イン-1-イル、1,1-ジフルオロブタ-2-イン-1-
イル、4-フルオロブタ-2-イン-1-イル、4-クロロブタ-2-イン-1-イル、5-フルオ
ロペンタ-3-イン-1-イルまたは6-フルオロヘキサ-4-イン-1-イル、好ましくはC3 -またはC4-ハロアルキニル; C3-C8-シクロアルキル:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチル; カルボニルまたはチオカルボニル環員を含むC3-C8-シクロアルキル:例えば、
シクロブタノン-2-イル、シクロブタノン-3-イル、シクロペンタノン-2-イル、
シクロペンタノン-3-イル、シクロヘキサノン-2-イル、シクロヘキサノン-4-イ
ル、シクロヘプタノン-2-イル、シクロオクタノン-2-イル、シクロブタンチオン
-2-イル、シクロブタンチオン-3-イル、シクロペンタンチオン-2-イル、シクロ
ペンタンチオン-3-イル、シクロヘキサンチオン-2-イル、シクロヘキサンチオン
-4-イル、シクロヘプタンチオン-2-イルまたはシクロオクタンチオン-2-イル、
好ましくはシクロペンタノン-2-イルまたはシクロヘキサノン-2-イル; C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル:シクロプロピルメチル、1-シクロプ
ロピルエチル、2-シクロプロピルエチル、1-シクロプロピルプロパ-1-イル、2-
シクロプロピルプロパ-1-イル、3-シクロプロピルプロパ-1-イル、1-シクロプロ
ピルブタ-1-イル、2-シクロプロピルブタ-1-イル、3-シクロプロピルブタ-1-イ
ル、4-シクロプロピルブタ-1-イル、1-シクロプロピルブタ-2-イル、2-シクロプ
ロピルブタ-2-イル、3-シクロプロピルブタ-2-イル、4-シクロプロピルブタ-2-
イル、1-(シクロプロピルメチル)エタ-1-イル、1-(シクロプロピルメチル)-1-(
メチル)エタ-1-イル、1-(シクロプロピルメチル)プロパ-1-イル、シクロブチル
メチル、1-シクロブチルエチル、2-シクロブチルエチル、1-シクロブチルプロパ
-1-イル、2-シクロブチルプロパ-1-イル、3-シクロブチルプロパ-1-イル、1-シ
クロブチルブタ-1-イル、2-シクロブチルブタ-1-イル、3-シクロブチルブタ-1-
イル、4-シクロブチルブタ-1-イル、1-シクロブチルブタ-2-イル、2-シクロブチ
ルブタ-2-イル、3-シクロブチルブタ-2-イル、4-シクロブチルブタ-2-イル、1-(
シクロブチルメチル)エタ-1-イル、1-(シクロブチルメチル)-1-(メチル)エタ-1-
イル、1-(シクロブチルメチル)プロパ-1-イル、シクロペンチルメチル、1-シク
ロペンチルエチル、2-シクロペンチルエチル、1-シクロペンチルプロパ-1-イル
、2-シクロペンチルプロパ-1-イル、3-シクロペンチルプロパ-1-イル、1-シクロ
ペンチルブタ-1-イル、2-シクロペンチルブタ-1-イル、3-シクロペンチルブタ-1
-イル、4-シクロペンチルブタ-1-イル、1-シクロペンチルブタ-2-イル、2-シク
ロペンチルブタ-2-イル、3-シクロペンチルブタ-2-イル、4-シクロペンチルブタ
-2-イル、1-(シクロペンチルメチル)エタ-1-イル、1-(シクロペンチルメチル)1-
(メチル)エタ-1-イル、1-(シクロペンチルメチル)プロパ-1-イル、シクロヘキシ
ルメチル、1-シクロヘキシルエチル、2-シクロヘキシルエチル、1-シクロヘキシ
ルプロパ-1-イル、2-シクロヘキシルプロパ-1-イル、3-シクロヘキシルプロパ-1
-イル、1-シクロヘキシルブタ-1-イル、2-シクロヘキシルブタ-1-イル、3-シク
ロヘキシルブタ-1-イル、4-シクロヘキシルブタ-1-イル、1-シクロヘキシルブタ
-2-イル、2-シクロヘキシルブタ-2-イル、3-シクロヘキシルブタ-2-イル、4-シ
クロヘキシルブタ-2-イル、1-(シクロヘキシルメチル)エタ-1-イル、1-(シクロ
ヘキシルメチル)-1-(メチル)エタ-1-イル、1-(シクロヘキシルメチル)プロパ-1-
イル、シクロヘプチルメチル、1-シクロヘプチルエチル、2-シクロヘプチルエチ
ル、1-シクロヘプチルプロパ-1-イル、2-シクロヘプチルプロパ-1-イル、3-シク
ロヘプチルプロパ-1-イル、1-シクロヘプチルブタ-1-イル、2-シクロヘプチルブ
タ-1-イル、3-シクロヘプチルブタ-1-イル、4-シクロヘプチルブタ-1-イル、1-
シクロヘプチルブタ-2-イル、2-シクロヘプチルブタ-2-イル、3-シクロヘプチル
ブタ-2-イル、4-シクロヘプチルブタ-2-イル、1-(シクロヘプチルメチル)エタ-1
-イル、1-(シクロヘプチルメチル)-1-(メチル)エタ-1-イル、1-(シクロヘプチル
メチル)プロパ-1-イル、シクロオクチルメチル、1-シクロオクチルエチル、2-シ
クロオクチルエチル、1-シクロオクチルプロパ-1-イル、2-シクロオクチルプロ
パ-1-イル、3-シクロオクチルプロパ-1-イル、1-シクロオクチルブタ-1-イル、2
-シクロオクチルブタ-1-イル、3-シクロオクチルブタ-1-イル、4-シクロオクチ
ルブタ-1-イル、1-シクロオクチルブタ-2-イル、2-シクロオクチルブタ-2-イル
、3-シクロオクチルブタ-2-イル、4-シクロオクチルブタ-2-イル、1-(シクロオ
クチルメチル)エタ-1-イル、1-(シクロオクチルメチル)-1-(メチル)エタ-1-イル
または1-(シクロオクチルメチル)プロパ-1-イル、好ましくはシクロプロピルメ
チル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチルまたはシクロヘキシルメチル
; カルボニルまたはチオカルボニル環員を含むC3-C8-シクロアルキル-C1-C4-ア
ルキル:例えば、シクロブタノン-2-イルメチル、シクロブタノン-3-イルメチル
、シクロペンタノン-2-イルメチル、シクロペンタノン-3-イルメチル、シクロヘ
キサノン-2-イルメチル、シクロヘキサノン-4-イルメチル、シクロヘプタノン-2
-イルメチル、シクロオクタノン-2-イルメチル、シクロブタンチオン-2-イルメ
チル、シクロブタンチオン-3-イルメチル、シクロペンタンチオン-2-イルメチル
、シクロペンタンチオン-3-イルメチル、シクロヘキサンチオン-2-イルメチル、
シクロヘキサンチオン-4-イルメチル、シクロヘプタンチオン-2-イルメチル、シ
クロオクタンチオン-2-イルメチル、1-(シクロブタノン-2-イル)エチル、1-(シ
クロブタノン-3-イル)エチル、1-(シクロペンタノン-2-イル)エチル、1-(シクロ
ペンタノン-3-イル)エチル、1-(シクロヘキサノン-2-イル)エチル、1-(シクロヘ
キサノン-4-イル)エチル、1-(シクロヘプタノン-2-イル)エチル、1-(シクロオク
タノン-2-イル)エチル、1-(シクロブタンチオン-2-イル)エチル、1-(シクロブタ
ンチオン-3-イル)エチル、1-(シクロペンタンチオン-2-イル)エチル、1-(シクロ
ペンタンチオン-3-イル)エチル、1-(シクロヘキサンチオン-2-イル)エチル、1-(
シクロヘキサンチオン-4-イル)エチル、1-(シクロヘプタンチオン-2-イル)エチ
ル、1-(シクロオクタンチオン-2-イル)エチル、2-(シクロブタノン-2-イル)エチ
ル、2-(シクロブタノン-3-イル)エチル、2-(シクロペンタノン-2-イル)エチル、
2-(シクロペンタノン-3-イル)エチル、2-(シクロヘキサノン-2-イル)エチル、2-
(シクロヘキサノン-4-イル)エチル、2-(シクロヘプタノン-2-イル)エチル、2-(
シクロオクタノン-2-イル)エチル、2-(シクロブタンチオン-2-イル)エチル、2-(
シクロブタンチオン-3-イル)エチル、2-(シクロペンタンチオン-2-イル)エチル
、2-(シクロペンタンチオン-3-イル)-エチル、2-(シクロヘキサンチオン-2-イル
)エチル、2-(シクロヘキサンチオン-4-イル)エチル、2-(シクロヘプタンチオン-
2-イル)エチル、2-(シクロオクタンチオン-2-イル)エチル、3-(シクロブタノン-
2-イル)プロピル、3-(シクロブタノン-3-イル)プロピル、3-(シクロペンタノン-
2-イル)プロピル、3-(シクロペンタノン-3-イル)プロピル、3-(シクロヘキサノ
ン-2-イル)プロピル、3-(シクロヘキサノン-4-イル)プロピル、3-(シクロヘプタ
ノン-2-イル)プロピル、3-(シクロオクタノン-2-イル)プロピル、3-(シクロブタ
ンチオン-2-イル)プロピル、3-(シクロブタンチオン-3-イル)プロピル、3-(シク
ロペンタンチオン-2-イル)プロピル、3-(シクロペンタンチオン-3-イル)プロピ
ル、3-(シクロヘキサンチオン-2-イル)プロピル、3-(シクロヘキサンチオン-4-
イル)プロピル、3-(シクロヘプタンチオン-2-イル)プロピル、3-(シクロオクタ
ンチオン-2-イル)プロピル、4-(シクロブタノン-2-イル)ブチル、4-(シクロブタ
ノン-3-イル)ブチル、4-(シクロペンタノン-2-イル)ブチル、4-(シクロペンタノ
ン-3-イル)ブチル、4-(シクロヘキサノン-2-イル)ブチル、4-(シクロヘキサノン
-4-イル)ブチル、4-(シクロヘプタノン-2-イル)ブチル、4-(シクロオクタノン-2
-イル)ブチル、4-(シクロブタンチオン-2-イル)ブチル、4-(シクロブタンチオン
-3-イル)ブチル、4-(シクロペンタンチオン-2-イル)ブチル、4-(シクロペンタン
チオン-3-イル)ブチル、4-(シクロヘキサンチオン-2-イル)ブチル、4-(シクロヘ
キサンチオン-4-イル)ブチル、4-(シクロヘプタンチオン-2-イル)ブチルまたは4
-(シクロオクタンチオン-2-イル)ブチル、好ましくはシクロペンタノン-2-イル
メチル、シクロヘキサノン-2-イルメチル、2-(シクロペンタノン-2-イル)エチル
または2-(シクロヘキサノン-2-イル)エチル。
【0015】 3〜7員ヘテロシクリルは、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から
選択される1、2または3個のヘテロ原子を有する、飽和の、部分的もしくは完全
に不飽和の複素環および芳香族複素環の双方を意味するものと解される。飽和の
3〜7員ヘテロシクリルはまた、カルボニルまたはチオカルボニル環員を有してい
てもよい。
【0016】 カルボニルまたはチオカルボニル環員を含んでいてもよい飽和複素環の例は、
オキシラニル、チイラニル、アジリジン-1-イル、アジリジン-2-イル、ジアジリ
ジン-1-イル、ジアジリジン-3-イル、オキセタン-2-イル、オキセタン-3-イル、
チエタン-2-イル、チエタン-3-イル、アゼチジン-1-イル、アゼチジン-2-イル、
アゼチジン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル、テトラヒドロフラン-3-イル
、テトラヒドロチオフェン-2-イル、テトラヒドロチオフェン-3-イル、ピロリジ
ン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、1,3-ジオキソラン-2-イル
、1,3-ジオキソラン-4-イル、1,3-オキサチオラン-2-イル、1,3-オキサチオラン
-4-イル、1,3-オキサチオラン-5-イル、1,3-オキサゾリジン-2-イル、1,3-オキ
サゾリジン-3-イル、1,3-オキサゾリジン-4-イル、1,3-オキサゾリジン-5-イル
、1,2-オキサゾリジン-2-イル、1,2-オキサゾリジン-3-イル、1,2-オキサゾリジ
ン-4-イル、1,2-オキサゾリジン-5-イル、1,3-ジチオラン-2-イル、1,3-ジチオ
ラン-4-イル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-5-イル、テ
トラヒドロピラゾール-1-イル、テトラヒドロピラゾール-3-イル、テトラヒドロ
ピラゾール-4-イル、テトラヒドロピラン-2-イル、テトラヒドロピラン-3-イル
、テトラヒドロピラン-4-イル、テトラヒドロチオピラン-2-イル、テトラヒドロ
チオピラン-3-イル、テトラヒドロピラン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリ
ジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、1,3-ジオキサン-2-イル
、1,3-ジオキサン-4-イル、1,3-ジオキサン-5-イル、1,4-ジオキサン-2-イル、1
,3-オキサチアン-2-イル、1,3-オキサチアン-4-イル、1,3-オキサチアン-5-イル
、1,3-オキサチアン-6-イル、1,4-オキサチアン-2-イル、1,4-オキサチアン-3-
イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、ヘキサヒ
ドロピリダジン-1-イル、ヘキサヒドロピリダジン-3-イル、ヘキサヒドロピリダ
ジン-4-イル、ヘキサヒドロピリミジン-1-イル、ヘキサヒドロピリミジン-2-イ
ル、ヘキサヒドロピリミジン-4-イル、ヘキサヒドロピリミジン-5-イル、ピペラ
ジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、ヘキサヒドロ-1,3,5-ト
リアジン-1-イル、ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン-2-イル、オキセパン-2-イル
、オキセパン-3-イル、オキセパン-4-イル、チエパン-2-イル、チエパン-3-イル
、チエパン-4-イル、1,3-ジオキセパン-2-イル、1,3-ジオキセパン-4-イル、1,3
-ジオキセパン-5-イル、1,3-ジオキセパン-6-イル、1,3-ジチエパン-2-イル、1,
4-ジオキセパン-2-イル、1,4-ジオキセパン-7-イル、ヘキサヒドロアゼピン-1-
イル、ヘキサヒドロアゼピン-2-イル、ヘキサヒドロアゼピン-3-イル、ヘキサヒ
ドロアゼピン-4-イル、ヘキサヒドロ-1,3-ジアゼピン-1-イル、ヘキサヒドロ-1,
3-ジアゼピン-2-イル、ヘキサヒドロ-1,3-ジアゼピン-4-イル、ヘキサヒドロ-1,
4-ジアゼピン-1-イルおよびヘキサヒドロ-1,4-ジアゼピン-2-イルである。
【0017】 カルボニルまたはチオカルボニル環員を含んでいてもよい不飽和複素環の例は
、ジヒドロフラン-2-イル、1,2-オキサゾリン-3-イル、1,2-オキサゾリン-5-イ
ル、1,3-オキサゾリン-2-イルである。
【0018】 芳香族へテロシクリルの例は、5員および6員の芳香族複素環式基、例えば、2-
フリルおよび3-フリルなどのフリル、2-チエニルおよび3-チエニルなどのチエニ
ル、2-ピロリルおよび3-ピロリルなどのピロリル、3-イソオキサゾリル、4-イソ
オキサゾリルおよび5-イソオキサゾリルなどのイソオキサゾリル、3-イソチアゾ
リル、4-イソチアゾリルおよび5-イソチアゾリルなどのイソチアゾリル、3-ピラ
ゾリル、4-ピラゾリルおよび5-ピラゾリルなどのピラゾリル、2-オキサゾリル、
4-オキサゾリルおよび5-オキサゾリルなどのオキサゾリル、2-チアゾリル、4-チ
アゾリルおよび5-チアゾリルなどのチアゾリル、2-イミダゾリルおよび4-イミダ
ゾリルなどのイミダゾリル、1,2,4-オキサジアゾール-3-イル、1,2,4-オキサジ
アゾール-5-イルおよび1,3,4-オキサジアゾール-2-イルなどのオキサジアゾリル
、1,2,4-チアジアゾール-3-イル、1,2,4-チアジアゾール-5-イルおよび1,3,4-チ
アジアゾール-2-イルなどのチアジアゾリル、1,2,4-トリアゾール-1-イル、1,2,
4-トリアゾール-3-イルおよび1,2,4-トリアゾール-4-イルなどのトリアゾリル、
2-ピリジニル、3-ピリジニルおよび4-ピリジニルなどのピリジニル、3-ピリダジ
ニルおよび4-ピリダジニルなどのピリダジニル、2-ピリミジニル、4-ピリミジニ
ルおよび5-ピリミジニルなどのピリミジニル、さらに2-ピラジニル、1,3,5-トリ
アジン-2-イルおよび1,2,4-トリアジン-3-イル、特に、ピリジル、ピリミジル、
フラニル、およびチエニルである。
【0019】 縮合環の例は、フェニルに加えて、上記のヘテロ芳香族基、特に、ピリジン、
ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、フラン、ジヒドロフラン、チオフェン、ジ
ヒドロチオフェン、ピロール、ジヒドロピロール、1,3-ジオキソラン、1,3-ジオ
キソラン-2-オン、イソオキサゾール、オキサゾール、オキサゾリノン、イソチ
アゾール、チアゾール、ピラゾール、ピラゾリン、イミダゾール、イミダゾリノ
ン、ジヒドロイミダゾール、1,2,3-トリアゾール、1,1-ジオキソジヒドロイソチ
アゾール、ジヒドロ-1,4-ジオキシン、ピリドン、ジヒドロ-1,4-オキサジン、ジ
ヒドロ-1,4-オキサジン-2-オン、ジヒドロ-1,4-オキサジン-3-オン、ジヒドロ-1
,3-オキサジン、ジヒドロ-1,3-チアジン-2-オン、ジヒドロ-1,4-チアジン、ジヒ
ドロ-1,4-チアジン-2-オン、ジヒドロ-1,4-チアジン-3-オン、ジヒドロ-1,3-チ
アジンおよびジヒドロ-1,3-チアジン-2-オンであり、これらは1、2または3個の
置換基を有していてもよい。縮合環上の好適な置換基の例は、R16、R17、R18
よびR19について下記に示した意味のものである。
【0020】 3-アリールイソチアゾールIの除草剤または乾燥/落葉剤としての使用に関し
て、好ましい化合物は、R2が水素ではなくまたはR4が水素ではなく、そして好ま
しくはR2およびR4が水素ではない化合物Iである。さらに好ましくは、変数が各
場合において単独でまたは組合せて下記に定義した意味を有する化合物Iである
: R1は、C1-C4-ハロアルキル、特にトリフルオロメチル、C1-C4-ハロアルコキシ
、特にジフルオロメトキシ、C1-C4-アルキルスルホニル、特にメチルスルホニル
、またはC1-C4-アルキルスルホニルオキシ、特にメチルスルホニルオキシであり
; R2は、ハロゲン、好ましくは、塩素、シアノ、C1-C4-アルキル、好ましくはメ
チル、そして特に塩素であり; R3は、水素、フッ素または塩素であり; R4は、ハロゲン、特に塩素、またはシアノであり; Xは、化学結合、、メチレン、エタン-1,2-ジイル、エテン-1,2-ジイルであり
、これらは無置換でもよいし、またはC1-C4-アルキル(特にメチル)およびハロ
ゲン(特に塩素)からなる群より選択される置換基を有していてもよく、例えば
、1-または2-クロロエタン-1,2-ジイル、1-または2-クロロエテン-1,2-ジイル、
1-または2-ブロモエタン-1,2-ジイル、1-または2-ブロモエテン-1,2-ジイル、1-
または2-メチルエタン-1,2-ジイル、1-または2-メチルエテン-1,2-ジイルであり
、特に化学結合、1-または2-クロロエタン-1,2-ジイル、1-または2-クロロエテ
ン-1,2-ジイル、1-または2-ブロモエテン-1,2-ジイル、1-または2-メチルエテン
-1,2-ジイルであり、Xがエタン-1,2-ジイル、エテン-1,2-ジイルで置換されてい
るとき、置換基は好ましくは基R5に隣接する炭素原子に位置し; R5は、水素、フッ素、ニトロ、クロロスルホニル、-O-Y-R7、-O-CO-Y-R7、-N(
Y-R7)(Z-R8)、-N(Y-R7)-SO2-Z-R8、-N(SO2-Y-R7)(SO2-Z-R8)、-S-Y-R7、-SO2-N(
Y-R7)(Z-R8)、-C(=NOR9)-Y-R7、-C(=NOR9)-O-Y-R7、-CO-O-Y-R7、-PO(O-Y-R7)ま
たは-CO-N(Y-R7)(Z-R8)であり、特に、-O-Y-R7、-S-Y-R7、-N(Y-R7)-SO2-Z-R8
たは-CO-O-Y-R7、特に好ましくは-O-Y-R7であり、 変数R5の定義において言及した変数R7、R8、R9、YおよびZは、下記に定義した
意味を有する: Y、Zは、互いに独立して、化学結合またはメチレンであり; R7、R8は、互いに独立して、水素、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-アルケニル、
C2-C6-アルキニル、-CH(R10)(R11)、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、-C(R10 )(R11)-N(R12)R13、-C(R10)(R11)-CO-OR12、-C(R10)(R11)-CO-N(R12)R13、C3-C8 -シクロアルキルまたはフェニルであり、シクロアルキルおよびフェニル環は、
無置換であってもよいし、またはそれぞれの場合において、シアノ、ニトロ、ハ
ロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルキルスルホニル、(C1-
C4-アルキル)カルボニル、(C1-C4-アルキル)カルボニルオキシおよび(C1-C4-
アルコキシ)カルボニルからなる群より選択された1もしくは2個の置換基を有し
ていてもよく; 特に水素、C1-C6-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C6-
アルケニル、C2-C6-アルキニル、-CH(R10)(R11)、-C(R10)(R11)-CO-OR12、-C(R1 0 )(R11)-CO-N(R12)R13、フェニルまたはC3-C8-シクロアルキルであり、特に好ま
しくは、水素、C1-C6-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C6-ア
ルケニル、C2-C6-アルキニル、-C(R10)(R11)-CO-OR12またはC3-C8-シクロアルキ
ルであり; ここで、変数R10、R11、R12およびR13は、互いに独立して、好ましくは下記に
定義した意味を有する: R10は、水素またはC1-C4-アルキル、特にメチルであり; R11は、水素またはメチルであり; R12、R13は、互いに独立して、水素、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2 -C6-アルキニル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキ
ルまたはC1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、特に水素またはC1-C6-アルキルで
ある; R9は、C1-C6-アルキル、C1-C4-アルコキシカルボニル-C1-C4-アルキル、C2-C6 -アルケニル、特に、メチルまたはエチルである。
【0021】 QがC-Hであり変数X、R3、R4およびR5が上記の通りである化合物Iは、下記にお
いて化合物IAと称する。式IAで表される化合物は、本発明において特に好ましい
。Q=Nである化合物は、下記において化合物IBと称する。
【0022】 式Iにおいて、R4とXR5またはXR5とR6は、3もしくは4員鎖を形成してもよく、
その鎖は、炭素に加えて、窒素、酸素および硫黄原子からなる群より選択された
1、2もしくは3個のヘテロ原子を含んでいてもよく、かつ該鎖は、無置換であっ
てもよいし、またはその部分に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよく、
かつその鎖員はまた、1もしくは2個の隣接しないカルボニル、チオカルボニルま
たはスルホニル基を含んでいてもよい。このような化合物は、下記においてそれ
ぞれ化合物ICおよび化合物IDと称する。
【0023】 これらのうちで、式IにおいてX-R5と一緒になったR4が式:-O-C(R15,R16)-CO-
N(R17)-、-S-C(R15,R16)-CO-N(R17)-、-N=C(R18)-O-または-N=C(R18)-S-で表さ
れる鎖であり、ここで、変数R15〜R18が、以下に定義されるとおりである化合物
I(化合物IC)が好ましい: R15、R16は、互いに独立して、水素、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、
C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアル
キニル、C3-C8-シクロアルキル、フェニルまたはフェニル-C1-C4-アルキルであ
り; R17は、水素、ヒドロキシル、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-
アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C4-アルコキシ、C1 -C4-ハロアルコキシ、C3-C6-アルケニルオキシ、C3-C6-アルキニルオキシ、C1-C4 -アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキルスルホニル、C1-C4-アルキルカルボ
ニル、C1-C4-ハロアルキルカルボニル、C1-C4-アルコキシカルボニル、C1-C4-ア
ルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシカルボニル-C1-C4-アルキル、C1-C4 -アルコキシカルボニル-C1-C4-アルコキシ、ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボ
ニル、ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニル-C1-C4-アルキル、ジ(C1-C4-アルキ
ル)アミノカルボニル-C1-C4-アルコキシ、フェニル、フェニル-C1-C4-アルキル
、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、または酸素
、窒素および硫黄からなる群より選択された1もしくは2個、好ましくは1個の環
ヘテロ原子を含有する3、4、5、6もしくは7員、好ましくは5もしくは6員の、好
ましくは飽和のヘテロシクリルであり; R18が、水素、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアル
キル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C4-ア
ルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-アルケニルオキシ、C3-C6-アルキニル
オキシ、C1-C4-アルキルアミノ、ジ(C1-C4-アルキル)アミノ、C1-C4-ハロアルコ
キシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィ
ニル、C1-C4-ハロアルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-ハ
ロアルキルスルホニル、C1-C4-アルキルカルボニル、C1-C4-ハロアルキルカルボ
ニル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシカルボニル、C1-C4 -アルコキシカルボニル-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシカルボニル-C1-C4-
アルコキシ、C1-C4-アルコキシカルボニル-C1-C4-アルキルチオ、ジ(C1-C4-アル
キル)アミノカルボニル、ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニル-C1-C4-アルキル
、ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニル-C1-C4-アルコキシ、ジ(C1-C4-アルキル
)アミノカルボニル-C1-C4-アルキルチオ、C3-C8-シクロアルキル、フェニル、フ
ェニル-C1-C4-アルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、または酸素、
窒素および硫黄からなる群より選択された1もしくは2個、好ましくは1個の環ヘ
テロ原子を含有する3、4、5、6もしくは7員、好ましくは5もしくは6員、好まし
くは飽和のヘテロシクリルである。
【0024】 変数R15〜R18は、好ましくは以下に定義する通りである: R15、R16は、互いに独立して、水素またはメチルであり; R17は、水素、ヒドロキシル、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C2-C6-
アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3 -C6-アルケニルオキシ、C3-C6-アルキニルオキシ、C1-C4-アルコキシカルボニル
-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシカルボニル-C1-C4-アルコキシ、C3-C8-シク
ロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、もしくはフェニル-C1-C4-
アルキル、または酸素、窒素および硫黄からなる群より選択された1個の環ヘテ
ロ原子を含有する3、4、5もしくは6員、好ましくは5もしくは6員の、好ましくは
飽和のヘテロシクリルであり; R18は、水素、ハロゲン、アミノ、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-
C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C4-アルコキシ
、C3-C6-アルケニルオキシ、C3-C6-アルキニルオキシ、C1-C4-アルキルアミノ、
ジ(C1-C4-アルキル)アミノ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-アルコキシカルボニル
-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシカルボニル-C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アル
コキシカルボニル-C1-C4-アルキルチオ、C3-C8-シクロアルキル、フェニル、フ
ェニル-C1-C4-アルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、または酸素、
窒素および硫黄からなる群より選択された1個の環ヘテロ原子を含有する3、4、
5もしくは6員、好ましくは5もしくは6員の、好ましくは飽和のヘテロシクリルで
ある。
【0025】 これらの化合物において、QおよびR3は上記で定義したとおりであり、Qは特に
CHであり、R3は特に、上記に好ましいものとして示した意味を有する。
【0026】 化合物ICの中で特に好ましい化合物は、R4がX-R5と一緒になって、式:-O-CH(
R15)-CO-N(R17)-または-S-CH(R15)-CO-N(R17)-で表される鎖を形成している化合
物である。R15およびR17は、特に、好ましいものとして示した意味を有する。こ
れらの中で特に非常に好ましい化合物は、化合物ICにおいて、鎖-O-CH(R15)-CO-
N(R17)-または-S-CH(R15)-CO-N(R17)-の窒素原子が式I中のフェニル環の基Qに隣
接する炭素原子(イミダゾリル基に関してメタ位)に結合している化合物である。
【0027】 Qが基C-R6であり、X-R5と一緒になったR6が式:-O-C(R15,R16)-CO-N(R17)-、-
S-C(R15,R16)-CO-N(R17)-、-N=C(R18)-O-または-N=C(R18)-S-で表される鎖であ
り、ここでR15〜R18が上記で定義した通りであり、特に、好ましいものとして示
した意味を有する化合物I(化合物ID)がさらにより好ましい。これらの中で、X
-R5と一緒になったR6が、式:-N=C(R18)-O-または-N=C(R18)-S-で表される鎖で
ある化合物が好ましい。これらのなかで、R3およびR4が上記の意味を有し、特に
、好ましいものとして示した意味を有するものが好ましい。
【0028】 式IAa(Q=CH、R1=CF3およびR2=Clである化合物IA)で表される化合物が特に好
ましく、ここで変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1列に
示された意味を有する(化合物IAa.1〜IAa.776)。
【化8】
【表1】 式IAb(Q=CH、R1=CF3およびR2=Brである化合物IA)で表される化合物が特に好
ましく、ここで変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1列に
示された意味を有する(化合物IAb.1〜IAb.776)。
【化9】
【0029】 式IAc(Q=CH、R1=OCHF2およびR2=Clである化合物IA)で表される化合物が特に
好ましく、ここで変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1列
に示された意味を有する(化合物IAc.1〜IAc.776)。
【化10】
【0030】 式IAd(Q=CH、R1=OCHF2およびR2=Brである化合物IA)で表される化合物が特に
好ましく、変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1列に示さ
れた意味を有する(化合物IAd.1〜IAd.776)。
【化11】
【0031】 式IAe(Q=CH、R1=SO2CH3およびR2=Clである化合物IA)で表される化合物が特
に好ましく、ここで変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1
列に示された意味を有する(化合物IAe.1〜IAe.776)。
【化12】
【0032】 式IAf(Q=CH、R1=OSO2CH3およびR2=Clである化合物IA)で表される化合物が特
に好ましく、ここで変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1
列に示された意味を有する(化合物IAf.1〜IAf.776)。
【化13】
【0033】 式IBa(Q=N、R1=CF3およびR2=Clである化合物IB)で表される化合物が特に好
ましく、ここで変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1列に
示された意味を有する(化合物IBa.1〜IBa.776)。
【化14】
【0034】 式IBb(Q=N、R1=CF3およびR2=Brである化合物IB)で表される化合物が特に好
ましく、ここで変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1列に
示された意味を有する(化合物IBb.1〜IBb.776)。
【化15】
【0035】 式IBc(Q=N、R1=OCHF2およびR2=Clである化合物IB)で表される化合物が特に
好ましく、ここで変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1列
に示された意味を有する(化合物IBc.1〜IBc.776)。
【化16】
【0036】 式IBd(Q=N、R1=OCHF2およびR2=Brである化合物IB)で表される化合物が特に
好ましく、ここで変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1列
に示された意味を有する(化合物IBd.1〜IBd.776)。
【化17】
【0037】 式IBe(Q=N、R1=SO2CH3およびR2=Clである化合物IB)で表される化合物が特に
好ましく、ここで変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1列
に示された意味を有する(化合物IBe.1〜IBe.776)。
【化18】
【0038】 式IBf(Q=N、R1=OSO2CH3およびR2=Clである化合物IB)で表される化合物が特
に好ましく、ここで変数R3、R4およびX-R5は同時に、各場合において表1中横1
列に示された意味を有する(化合物IBf.1〜IBf.776)。
【化19】
【0039】 好ましい化合物ICの例は、式ICa(Q=CH、R1=CF3およびR2=Clであり、変数R4
よびX-R5が鎖-OCH(R15)-C(O)-NR17-を形成する化合物IC)で表される化合物であ
り、ここでR3、R15およびR17は同時に、各場合において表2中横1列に示された
意味を有する(化合物ICa.1〜ICa.204)。
【化20】
【表2】 式ICb(Q=CH、R1=CF3およびR2=Brであり、R4およびX-R5が鎖-OCH(R15)-C(O)-N
R17-を形成する化合物IC)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3
R15およびR17は同時に、各場合において表2中横1列に示された意味を有する(
化合物ICb.1〜ICb.204)。
【化21】
【0040】 式ICc(Q=CH、R1=OCHF2およびR2=Clであり、R4およびX-R5が鎖-OCH(R15)-C(O)
-NR17-を形成する化合物IC)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3 、R15およびR17は同時に、各場合において表2中横1列に示された意味を有する
(化合物ICc.1〜ICc.204)。
【化22】
【0041】 式ICd(Q=CH、R1=OCHF2およびR2=Brであり、R4およびX-R5が鎖-OCH(R15)-C(O)
-NR17-を形成する化合物IC)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3 、R15およびR17は同時に、各場合において表2中横1列に示された意味を有する
(化合物ICd.1〜ICd.204)。
【化23】
【0042】 式ICe(Q=CH、R1=SO2CH3およびR2=Clであり、R4およびX-R5が鎖-OCH(R15)-C(O
)-NR17-を形成する化合物IC)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3 、R15およびR17は同時に、各場合において表2中横1列に示された意味を有す
る(化合物ICe.1〜ICe.204)。
【化24】
【0043】 式ICf(Q=CH、R1=OSO2CH3およびR2=Clであり、R4およびX-R5が鎖-OCH(R15)-C(
O)-NR17-を形成する化合物IC)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数
R3、R15およびR17は同時に、各場合において表2中横1列に示された意味を有す
る(化合物ICf.1〜ICf.204)。
【化25】
【0044】 好ましい化合物IDの例は、式ID(Q=C-R6、R1=CF3およびR2=Clであり、R6およ
びX-R5が鎖-O-C(R18)=N-を形成する化合物ID)で表される化合物であり、ここで
変数R3、R4およびR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を
有する(化合物IDa.1〜IDa.312)。
【化26】
【表3】 式IDb(Q=C-R6、R1=CF3およびR2=Brであり、R6およびX-R5が鎖-O-C(R18)=N-を
形成する化合物ID)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3、R4およ
びR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を有する(化合物I
Da.1〜IDa.312)。
【化27】
【0045】 式IDc(Q=C-R6、R1=OCHF2およびR2=Clであり、R6およびX-R5が鎖-O-C(R18)=N-
を形成である化合物ID)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3、R4 およびR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を有する(化
合物IDc.1〜IDc.312)。
【化28】
【0046】 式IDd(Q=C-R6、R1=OCHF2およびR2=Brであり、R6およびX-R5が鎖-O-C(R18)=N-
を形成する化合物ID)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3、R4
よびR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を有する(化合
物IDd.1〜IDd.312)。
【化29】
【0047】 式IDe(Q=C-R6、R1=SO2CH3およびR2=Clであり、R6およびX-R5が鎖-O-C(R18)=N
-を形成する化合物ID)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3、R4
およびR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を有する(化
合物IDe.1〜IDe.312)。
【化30】
【0048】 式IDf(Q=C-R6、R1=OSO2CH3およびR2=Clであり、R6およびX-R5が鎖-O-C(R18)=
N-を形成する化合物ID)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3、R4 およびR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を有する(化
合物IDf.1〜IDf.312)。
【化31】
【0049】 式IDg(Q=C-R6、R1=CF3およびR2=Clであり、R6およびX-R5が鎖-S-C(R18)=N-を
形成する化合物ID)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3、R4およ
びR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を有する(化合物I
Dg.1〜IDg.312)。
【化32】
【0050】 式IDh(Q=C-R6、R1=CF3およびR2=Brであり、R6およびX-R5が鎖-S-C(R18)=N-を
形成する化合物ID)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3、R4およ
びR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を有する(化合物I
Dh.1〜IDh.312)。
【化33】
【0051】 式IDi(Q=C-R6、R1=OCHF2およびR2=Clであり、R6およびX-R5が鎖-S-C(R18)=N-
を形成する化合物ID)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3、R4
よびR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を有する(化合
物IDi.1〜IDi.312)。
【化34】
【0052】 式IDk(Q=C-R6、R1=OCHF2およびR2=Brであり、R6およびX-R5が鎖-S-C(R18)=N-
を形成する化合物ID)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3、R4
よびR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を有する(化合
物IDk.1〜IDk.312)。
【化35】
【0053】 式IDl(Q=C-R6、R1=SO2CH3およびR2=Clであり、R6およびX-R5が鎖-S-C(R18)=N
-を形成する化合物ID)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3、R4
およびR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を有する(化
合物IDl.1〜IDl.312)。
【化36】
【0054】 式IDm(Q=C-R6、R1=OSO2CH3およびR2=Clであり、R6およびX-R5が鎖-S-C(R18)=
N-を形成する化合物ID)で表される化合物がさらに好ましく、ここで変数R3、R4 およびR18は同時に、各場合において表3中横1列に示された意味を有する(化
合物IDm.1〜IDm.312)。
【化37】
【0055】 本発明に係る式Iで表される3-アリールイソチアゾールは、3-アリールイソチ
アゾールの公知の調製方法と同様にして、特に以下に記載の合成経路により、調
製することができる。これ以降では、「アリール」は、式:
【化38】 で表される基を意味し、「ヘタリール」は、式:
【化39】 で表される基を意味する。ここで、R1〜R5、XおよびQは、先に定義したとおりで
ある。
【0056】 A) 式Iで表される化合物は、例えば、適切に置換されたアリール化合物から
イソチアゾール環を構築することにより調製することができる。
【0057】 A1 1例として、以下の反応順序:
【化40】 に従って式A1で表されるベンジルニトリルから式A4で表される4-アミノ-3-アリ
ールイソチアゾールを構築することが挙げられる。
【0058】 次に、4-アミノ-3-アリールイソチアゾールA4中の基Zを標準的方法により置換
基R1に変換する。NH2基から他の置換基R2への変換も、標準的方法により行うこ
とが可能である。原理的には、最初にA4中のアミノ基を他の置換基R2に変換して
化合物A5を与えるかまたは基Zを置換基R1に変換して化合物A5'を与えるかは、重
要ではない。
【化41】
【0059】 チアゾール環を構築するために、最初に、式A1で表されるベンジルニトリルを
塩基の存在下でニトロソ化剤、例えば、亜硝酸イソアミルのような亜硝酸アルキ
ルによりニトロソ化し、次に、トシルクロリドを用いてトシルオキシムA2に変換
する。式A1、A2およびA4中、アリールは先に定義したとおりである。式A2中のTs
は、トシル基(=CH3-C6H4-S02-)を意味する。次に、トシルオキシムA2を塩基の存
在下で式A3〔式中、Zは、電子求引基、例えば、カルボキシ-C1-C4-アルキル-ま
たはシアノ基である。〕で表されるメルカプタンと反応させて、式A4で表される
3-アリールイソチアゾールを与える。好適な化合物A3の例は、C1-C4-アルキルチ
オグリコレートである。
【0060】 A1のニトロソ化に好適な塩基は、例えば、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金
属水酸化物、炭酸カリウムおよび炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、
ナトリウムエトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド、水素化ナトリウムの
ようなアルカリ金属水素化物、ならびにトリエチルアミンのような第三級アミン
である。A2をA3と反応させてA4を与えるのに好適な塩基は、例えば、ピリジンお
よびモルホリンのような窒素塩基、またはナトリウムエトキシドのようなアルカ
リ金属アルコキシドである。
【0061】 上記の反応順序は、4-アミノ-3-アリールイソチアゾール-5-カルボン酸エステ
ル類(Z=アルキルオキシカルボニルである化合物A4)の調製を目的とする文献、例
えば、J. Beckらの米国特許第4544752号、米国特許第4346094号、J.Heterocycli
c Chem. 24 (1987), 243;ならびにK. Gewaldら, Liebigs Ann. Chem. 1979, 15
34-1546に記載されている。
【0062】 出発物質として使用されるベンジルニトリルは、文献から本質的に公知の方法
により、例えば下記の反応順序により、対応する安息香酸化合物A6から調製する
ことができる。
【化42】
【0063】 i 不活性有機溶媒中で、例えば、ジエチルエーテルもしくはテトラヒドロフ
ランのようなエーテル、またはジクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素、ま
たは以上の溶媒の混合物中で、例えば、A6をBH3-S(CH3)2のようなボラン錯体と
反応させることにより、A6をベンジルアルコールA7に還元し; ii 例えば、上記溶媒の1種においてA7をCBr4/PPh3と反応させることにより
、A7をハロゲン化して臭化ベンジルA8を与え、続いて、 iii 有機溶媒中、例えば、アセトン、エタノールまたはトリエチレングリコ
ール中で、コルベ(Kolbe)ニトリル合成の形でブロミドA8をNaCNと反応させる。
【0064】 A4またはA5'のイソチアゾール環の4位のアミノ基を他の置換基R2に変換する処
理は、例えば、以下に記載の合成順序を用いて行うことができる。
【化43】
【0065】 文献中で、この反応順序は、3-フェニルイソチアゾール-5-カルボン酸の場合
についてすでに報告されている(J. Beck et al. US 4544752 and US 4346094; J
. Beck et al, J. Heterocyclic Chem. 24 (1987), 243を参照されたい)。XR5=N
H2の変換に関してC1のところで述べた内容はまた、上記の反応順序にもあてはま
る。
【0066】 ここでは、最初に、ニトロソ化剤「NO+」を用いてA4またはA5'のイソチアゾー
ル環の4位のアミノ基をジアゾニウム基に変換する。次に、以下に列挙された基R2 を生成できるように、得られたジアゾニウム基を慣用的なやり方で変換する:
・R2=シアノまたはハロゲン{例えば、ザンドマイヤー(Sandmeyer)反応により:
例えば、Houben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie [Methods of Organic
Chemistry], Georg Thieme Verlag Stuttgart, Vol. 5/4, 4th edition 1960,
p. 438ffを参照されたい}、 ・R2=アルキルまたはハロアルキル{メールワイン(Meerwein)アリール化の形で
アルケンまたはハロアルケンと反応させることにより;例えば、C.S. Rondestre
dt, Org. React. 11 (1960), 189 and H.P. Doyle et al., J. Org. Chem. 42 (
1977), 2431を参照されたい}。
【0067】 好適なニトロソ化剤は、テトラフルオロホウ酸ニトロソニウム、塩化ニトロシ
ル、ニトロシル硫酸、亜硝酸アルキル、例えば、亜硝酸t-ブチルなど、または亜
硝酸の塩、例えば、亜硝酸ナトリウムなどである。
【0068】 次に、T. Naito et al. in Chem. Pharm. Bull. 16 (1968), pp. 148-159と同
じようにシアン化銅(I)を用いる変換により、ハロゲン化合物IまたはA5{R2=ハ
ロゲン}のその部分をシアン基などの他の基R2に変換することができる。
【0069】 式A4またはA5中のZがカルボキシアルキル基である場合、対応するトリフルオ
ロメチル化合物(R1=トリフルオロメチルである化合物I)を単純な方法で得ること
ができる。この目的のために、式A4またはA5で表されるイソチアゾールカルボン
酸エステルを加水分解して、式II:
【化44】 〔式中、変数X、Q、R2、R3、R4、R5は、請求項1に定義されているとおりである(
Z=COOHである式A4またはA5で表される化合物)。〕 で表される対応するイソチアゾールカルボン酸を与える。次に、カルボン酸IIを
フッ素化剤と反応させる。この変換は、例えば、T. Nickson, J. Fluorine Chem
. 55 (2) (1991), 173-177に従って、例えば、加熱しながら、好ましくは40〜10
0℃の範囲の温度でSF4/HFを用いてオートクレーブ中でカルボン酸を処理するこ
とにより達成することができる。R2=ハロゲンである本発明に係る化合物Iを調製
するために、この方法をうまく使用することができる。
【0070】 A2) 3-アリールイソチアゾールを構築するためのさらなる経路は、以下のス
キームで示されるGoerdelar et al. (Chem. Ber. 94 (1961), p. 2950)に記載の
5-アミノ-3-アリールイソチアゾール合成に従うものである(T. Naito et al., C
hem. Pharm. Bull. 16 (1) (1968), p. 148-159をも参照されたい)。
【化45】
【0071】 ここでは、最初に、式B1で表されるβ-イミノチオアミドの環化により5-アミ
ノ-3-アリールイソチアゾールB2を調製する。次に、B2を用いて、イソチアゾー
ル環の5位のアミノ基を変換することにより本発明に係る式B3で表される化合物
を調製する。化合物B1およびB2において、R2'は、水素、C1-C4-アルキルまたはC1 -C4-ハロアルキル、好ましくは水素である。
【0072】 B2中のR2'が水素である場合、5-アミノ基を基R1に変換する前に、基R2'をハロ
ゲン原子に変換することもできる(T. Naito et al., Chem. Pharm. Bull. 16 (1 ) (1968), 148-159、および以下のBのところに記載されているIのイソチアゾー
ル部分の4位のハロゲン化を参照されたい)。
【0073】 イソチアゾール環の5位に位置するアミノ基の変換は、A4またはA5'のイソチア
ゾール環の4位に位置するアミノ基の変換に関してA1のところに記載されている
手順と同じようにして、またC1のところに記載されているアミノ基NH2=X-R5の変
換手順に従って、行うことができる。変換は、イソチアゾール環の5位のアミノ
基のニトロソ化により開始される。次に、得られたジアゾニウム化合物をさらに
以下のように変換する。
【0074】 ・R1=アルコキシまたはハロアルコキシ:ジアゾニウム基からヒドロキシルへの
変換{例えば、フェノールへの分解により:例えば、Org. Synth. Coll. Vol. 3
(1955), p. 130を参照されたい}。次に、ハロゲン化アルキルとの反応により
エーテル合成の形でヒドロキシル化合物を対応するアルコキシまたはハロアルコ
キシ化合物に変換する。(ハロ)アルキルスルホニルクロリドとの反応によりヒド
ロキシル基を対応する(ハロ)アルキルスルホニルオキシ基に変換することも可能
である。
【0075】 ・R1=メルカプト、C1-C6-アルキルチオまたはハロアルキルチオ{例えばHouben-
Weyl, Methoden der Organischen Chemie, Georg Thieme Verlag Stuttgart, Vo
l. E11 1984, pp. 43 and 176を参照されたい}。次に、メルカプト基は、チオ
エーテル合成の形で、ハロゲン化アルキルとの反応によりアルキルチオまたはハ
ロアルキルチオ基に、例えば、ハロゲン化メチルとの反応によりメチルチオ基に
、またはクロロもしくはブロモジフルオロメタンとの反応によりジフルオロメチ
ルチオ基に変換される。次に、アルキルチオまたはハロアルキルチオ基を選択的
酸化により(ハロ)アルキルスルフィニルまたは(ハロ)アルキルスルホニル基に変
換することができる。
【0076】 化合物B3中の基R1がS-C1-C4-(ハロ)アルキルである場合(チオアルキルエーテ
ルB3a)、公知の方法で硫黄を酸化することによりB3aを対応するスルフィニルア
ルキル化合物B3b{R1=S(O)-C1-C4-(ハロ)アルキル}または対応するスルホニル(
ハロ)アルキル化合物B3c{R1=S(O)2-C1-C4-(ハロ)アルキル}に変換することが
できる。酢酸中でB3をH2O2で酸化することにより、またはB3をKMnO4で酸化する
ことにより、例えば、5-(ハロ)アルキルチオ-4-ハロイソチアゾールから5-(ハロ
)アルキルスルホニル-4-ハロイソチアゾールを調製することが可能である(T. Na
ito, Chem. Pharm. Bull. 16 (1) (1968), 148-159を参照されたい)。
【0077】 ヒドロキシル化合物B3d{R1=OHであるB3}は、エーテル合成の形で、ハロゲン
化アルキルとの反応によりR1=アルコキシまたはハロアルコキシである本発明に
係る化合物Iに、例えば、ヨウ化メチルのようなハロゲン化メチルとの反応によ
りメトキシ化合物に、またはクロロもしくはブロモジフルオロメタンとの反応に
よりジフルオロメトキシ化合物に変換することができる。好ましくは、強塩基の
存在下で反応を行う。
【0078】 本発明に係る好ましいR1=ジフルオロメトキシである化合物Iを調製するために
、例えば、対応する3-アリール-5-ヒドロキシイソチアゾールB3d(R1=ヒドロキ
シル)を好ましくは有機溶媒中でクロロジフルオロメタンと反応させる。この反
応は、好ましくは、塩基の存在下で行う。好適な塩基の例は、水酸化ナトリウム
もしくは水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物、炭酸カリウムもしくは
重炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウムもしくは重炭酸ナトリウムのようなアルカ
リ金属炭酸塩および重炭酸塩、あるいは有機塩基、例えば、ナトリウムメトキシ
ドもしくはエトキシドまたはカリウムメトキシドもしくはエトキシドのようなア
ルコキシド、特に、トリエチルアミンもしくはピリジンのような第三級アミンで
ある。
【0079】 好ましくは、気体クロロジフルオロメタンを、5-ヒドロキシイソチアゾールB3
d(好ましくは溶媒中に溶解または懸濁されたもの)と、適切な場合には塩基お
よび/またはさらなる触媒とを含有する反応混合物に、徐々に導入する。反応を
大気圧下で行う場合、好ましくは、低温凝縮器を用いて過剰のクロロジフルオロ
メタンガスをトラップする。しかしながら、約0.1〜100バールの圧力の密閉装置
(オートクレーブ)中において高いクロロジフルオロメタン圧力下で反応を行うこ
ともできる。反応温度は、通常、反応混合物の融点と沸点との間、好ましくは50
〜150℃の範囲の温度である。高収率を得るために、過剰のクロロジフルオロメ
タン(5-ヒドロキシイソチアゾールB3dを基準にして)を利用することが有利であ
ろう。過剰量は、例えば、使用する5-ヒドロキシイソチアゾールB3dのモル量の5
倍までとすることができる。
【0080】 好適な溶媒は、不活性有機溶媒、例えば、トルエンもしくはヘキサンのような
炭化水素類、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、メチル-t-ブチルエーテル
、ジオキサンもしくはテトラヒドロフラン(THF)のようなエーテル類、ジメチル
ホルムアミド(DMF)、N,N-ジメチルアセトアミド(DMA)もしくはN-メチルピロリド
ン(NMP)のようなアミド類、メタノールもしくはエタノールのようなC1-C6-アル
カノール類、またはそのほかにそのような溶媒の相互のまたは水との混合物であ
る。転化率を改良するかまたは反応速度を増大させるために、相間移動触媒、例
えば、テトラブチルアンモニウムクロリドのようなテトラアルキルアンモニウム
塩または18-クラウン-6もしくは15-クラウン-5のようなクラウンエーテルを触媒
量(5-ヒドロキシイソチアゾールを基準にして0.01〜20モル%)で添加することが
多くの場合有利である。
【0081】 ヒドロキシ化合物B3dをメチルスルホニルクロリドのようなハロゲン化アルキ
ルスルホニルまたはハロゲン化ハロアルキルスルホニルと反応させると、対応す
る(ハロ)アルキルスルホニルオキシ化合物I{R1=O-S(O)2-C1-C4-(ハロ)アルキル
}が得られる。好ましくは、トリエチルアミン、ピリジンまたはジメチルアミノ
ピリジンのような塩基の存在下で反応を行う。
【0082】 A3 本発明の対象にはならない5-アルキルイソチアゾール(R1=C1-C4-アルキル
、特にメチルである式Iで表される化合物)のハロゲン化により、5-ハロアルキル
イソチアゾールI{R1=C1-C4-ハロアルキル}をさらに得ることができる。5-アル
キルイソチアゾールのアルキル基は、例えば、遊離基ハロゲン化により、具体的
には、塩素、塩化スルフリル、またはN-クロロもしくはN-ブロモスクシンイミド
のようなN-ハロスクシンイミドを用いてハロゲン化することができる。これによ
り一般的にはモノハロ化合物が得られる。5-トリクロロメチル-3-アリールイソ
チアゾールは、標準的な方法を用いて光塩素化により対応する5-メチル化合物か
ら調製することができる(例えば、Houben Weyl 5/3, Methoden der Organischen
Chemie, Georg Thieme Verlag, p. 735 ff.およびOrganikum, 17th edition, p
. 161 ffに記載の方法により)。
【0083】 出発物質として使用される5-アルキルイソチアゾールの調製は、文献から公知
であるか、またはそこに記載されている方法と同じようにして行うことができる
(K. Akiba et al., J. Am. Chem. Soc. 107 (1985), 2721-2730; T. Naito, Che
m. Pharm. Bull. 16 (1) (1968), 148-159; M. Beringer, Helv. Chim. Acta 49 (1966), 2466-2469)。
【0084】 さらに、塩素-フッ素交換により、式Iで表される3-アリール-5-トリフルオロ
メチルイソチアゾールを5-トリクロロメチルイソチアゾールから調製することが
できる。この変換は、例えば、トリクロロメチル化合物を、HF、HF/SbCl5または
SbF5と反応させることにより行われる(例えば、Houben-Weyl E 10a, p. 133ff;
Houben-Weyl 5/3, p. 119を参照されたい)。
【0085】 A4 さらに、以下のスキームに従って、文献に記載の方法(Houben-Weyl E8a,
p. 686参照)と同じようにして5-アルキルチオ-4-シアノイソチアゾールを調製す
ることができる。
【化46】
【0086】 化合物I'(R1=S-C1-C4-アルキルかつR2=CNである化合物I)中のチオアルキル基
は、酸化により、例えば、KMnO4により、選択的にC1-C4-アルキルスルフィニル
またはアルキルスルホニル基に変換することができる。
【0087】 A5 さらに、5-アリール-1,3,4-オキサチアゾールをアセチレンカルボン酸エ
ステルと反応させ、続いてイソチアゾール環の5位に位置するカルボン酸エステ
ル基を基R1に変換することにより、以下のスキームに従って3-アリールイソチア
ゾールを調製することができる。アセチレンカルボン酸エステルを用いて5-アリ
ール-1,3,4-オキサチアゾールを3-アリールイソチアゾール-5-カルボン酸エステ
ルに変換することについては、R. K. Howeら(J. Org. Chem. 43 (1978), 3742-3
745およびそこに引用されている文献)により報告されている。5-アリール-1,3,4
-オキサチアゾール部分は、アリールカルボン酸から得られる。アリールカルボ
ン酸を公知の方法でカルボキサミドに変換し、次に、これを不活性有機溶媒中で
クロロカルボニルスルフェニルクロリド(Cl-C(O)-S-Cl)と反応させると5-アリー
ル-1,3,4-オキサチアゾールが得られる。
【化47】
【0088】 B) さらに、イソチアゾール環の4位の官能化により、例えば、R2が水素であ
る3-アリールイソチアゾールのハロゲン化により、3-アリールイソチアゾールI
を調製することができる。
【化48】
【0089】 好適なハロゲン化剤は、例えばフッ素、DAST(ジエチルアミノ硫黄トリフルオ
ライド)、塩素、N-クロロスクシンイミド、塩化スルフリル、塩化チオニル、ホ
スゲン、三塩化リン、オキシ塩化リン、臭素、N-ブロモスクシンイミド、三臭化
リン、およびオキシ臭化リンである。N-クロロスクシンイミドによるイソチアゾ
ールの塩素化については、K. Ohkataら、Heterocycles, 37 (1994), 859-868も
参照されたい。
【0090】 該反応は通常は不活性な溶媒/希釈剤中、例えば、炭化水素(例えばn-ヘキサ
ンおよびトルエン)、ハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン、四塩化炭素お
よびクロロホルム)、エーテル(例えばメチルtert-ブチルエーテル)、アルコール
(例えばメタノールおよびエタノール)、カルボン酸(例えば酢酸)、または極性非
プロトン性溶媒(例えばアセトニトリル)中で行う。
【0091】 反応温度は通常は反応混合物の融点と沸点の間であり、好ましくは0〜100℃で
ある。
【0092】 有用な生成物をできるだけ高収率で得るために、ハロゲン化剤を、出発物質に
基づいておよそ等モル量で、または最大でその5倍の過剰量で使用する。
【0093】C) Q=CHである化合物I(化合物IAまたはIC)は、フェニル環の官能基化によって
他の化合物IAに転化できる。以下はこの例である:C.1 XR 5 が水素である3-アリールイソチアゾールIAのニトロ化、および該工程で
得られた生成物の、式IAで表されるさらなる化合物への転化:
【化49】 好適なニトロ化剤は、例えば、濃硝酸、発煙硝酸などの種々の濃度の硝酸、硫
酸と硝酸の混合物、さらに硝酸アセチルおよび硝酸アルキルである。
【0094】 該反応は、溶媒を使わず過剰量のニトロ化剤中で行ってもよく、あるいは不活
性溶媒または希釈剤中において行うことができる。好適な溶媒または希釈剤は、
例えば水、鉱酸、有機酸、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素、無水酢酸な
どの無水物およびそれらの混合物である。
【0095】 出発物質IA{XR5=H}およびニトロ化剤は、有利にはほぼ等モル量で使用する
。しかしながら、出発物質の転化率を最適化するためには、過剰量、すなわちIA
に基づいて約10倍までのモル量のニトロ化剤を使用するのが有利であり得る。反
応を溶媒無しでニトロ化剤中で行う場合には、ニトロ化剤はより過剰量で存在す
る。
【0096】 反応温度は通常は-100℃〜200℃であり、好ましくは-30℃〜50℃である。
【0097】 続いて、XR5=NO2である化合物IAを還元してX-R5=NH2または-NHOHである化合物
IAを得ることができる:
【化50】
【0098】 該反応は、通常は、ニトロ化合物を鉄、亜鉛、スズなどの金属またはSnCl2
酸性反応条件下にて反応させることにより、または、水素化リチウムアルミニウ
ムおよび水素化ホウ素ナトリウムのような錯体水素化物を使用することにより行
うことができ、該反応は希釈せずにまたは溶媒もしくは希釈剤中で行うことがで
きる。好適な溶媒は、選択した還元剤に応じて、例えば、水、アルコール(例え
ばメタノール、エタノールおよびイソプロパノール)、またはエーテル(例えばジ
エチルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ンおよびエチレングリコールジメチルエーテル)である。
【0099】 金属を用いて還元を行う場合は、反応は、好ましくは、溶媒を用いずに、無機
酸中、特に濃塩酸もしくは希塩酸中、または液体有機酸中、例えば酢酸もしくは
プロピオン酸中で行う。しかしながら、不活性溶媒、例えば上記の不活性溶媒の
一つを用いて酸を希釈することも可能である。錯体水素化物を用いた還元は、好
ましくは溶媒中、例えばエーテルまたはアルコール中で行う。
【0100】 ニトロ化合物IA{X-R5=NO2}と還元剤はおおよそ等モル量使用されることが多
く;反応を最適化するためには、2つの化合物のうちの1つを過剰量、最大で約
10倍のモル量使用することが有利であり得る。
【0101】 酸の量は重要ではない。出発物質の還元を可能な限り完結させるためには、少
なくとも等モル量の酸を使用することが有利である。多くの場合、IA{X-R5=NO2 }に基づいて過剰量の酸を使用する。
【0102】 反応温度は通常は-30℃〜200℃の範囲であり、好ましくは0℃〜80℃の範囲で
ある。
【0103】 後処理については、通常は反応混合物を水で希釈し、そして生成物を濾過、結
晶化、または、実質的に水と不混和性の溶媒、例えば酢酸エチル、ジエチルエー
テルもしくは塩化メチレンを用いた抽出により単離する。所望であれば、続いて
生成物を通常の方法で精製してもよい。
【0104】 化合物IA{X-R5=NO2}のニトロ基は水素を用いて接触水素化することもできる
。この目的に適した触媒は、例えばラネーニッケル、炭素に担持されたパラジウ
ム、酸化パラジウム、白金および酸化白金であり、触媒の量は一般的には還元さ
れる化合物に基づいて0.05〜10.0モル%で十分である。
【0105】 反応は、溶媒無しで、または不活性溶媒または希釈剤中で、例えば酢酸、酢酸
および水の混合物、酢酸エチル、エタノールまたはトルエン中で行う。
【0106】 触媒の除去後、反応溶液を通常の方法で後処理して生成物を得る。
【0107】 水素化は大気圧の水素圧力下で、または高圧水素下で行うことができる。
【0108】 続いて、IA{X-R5=NH2}のアミノ基を通常の方法でジアゾ化することができる
。その後、ジアゾニウム塩は次の化合物I: X-R5がシアノまたはハロゲンである化合物I{例えばSandmeyer反応による:例
えばHouben-Wely, Methoden der Organischen Chemie, Georg Thieme Verlag St
uttgart, Vol. 5/4, 第4版 1960, p. 438以降を参照}、 X-R5がヒドロキシルである化合物I{例えばジアゾニウム塩を加熱してフェノ
ールを生じさせることによる:例えばOrg. Synth. Coll. Vol. 3 (1955), p. 13
0を参照}、 X-R5がメルカプトまたはC1-C6-アルキルチオである化合物I{例えばHouben-We
ly, Methoden der Organischen Chemie, Georg Thieme Verlag Stuttgart, Vol.
E11 1984, p. 43 および176を参照}、 X-R5がハロスルホニルである化合物I{例えばHouben-Wely, Methoden der Org
anischen Chemie, Georg Thieme Verlag Stuttgart, Vol. E11 1984, p. 1069以
降を参照}、 X-R5が例えば-CH2-CH(ハロゲン)-CO-O-Y-R7、-CH=C(ハロゲン)-CO-O-Y-R7、-C
H2-CH(ハロゲン)-PO-(O-Y-R7)2、-CH=C(ハロゲン)-CO-(O-Y-R7)2である化合物I
{これらはMeerweinアリール化の一般的な生成物である;例えば、C.S. Rondest
redt, Org. React. 11 (1960), 189およびH.P. Doyleら, J. Org. Chem. 42 (19
77), 2431参照}、 へとつながる。
【0109】 当該ジアゾニウム塩IA{X-R5=N2 }は、IA{X-R5=NH2}を、例えば塩酸、臭
化水素酸または硫酸などの酸の水溶液中で、ニトロソ化剤、例えば、亜硝酸ナト
リウムおよび亜硝酸カリウムのような亜硝酸塩と反応させることによりそれ自体
知られた方法で一般的に製造できる。
【0110】 ジアゾニウム塩IA{X-R5=N2 }を製造するために、アミノ化合物IA{X-R5=NH2 }を、水の不在下にて、例えば塩酸を含有する氷酢酸、無水アルコール、ジオ
キサンまたはテトラヒドロフラン、アセトニトリルまたはアセトン中で、亜硝酸
tert-ブチルおよび亜硝酸イソペンチルのような亜硝酸塩と反応させることがで
きる。
【0111】 得られるジアゾニウム塩の、X-R5がシアノ、塩素、臭素またはヨウ素である対
応する化合物IAへの転化は、特に好ましくは、シアン化銅(I)、塩化銅(I)、臭化
銅(I)、ヨウ化銅(I)などの銅(I)塩の溶液もしくは懸濁液またはアルカリ金属塩
の溶液で処理することにより行う(cf. A1)。
【0112】 得られるジアゾニウム塩の、対応するヒドロキシル化合物IA{X-R5=ヒドロキシ
ル}への転化は、ジアゾニウム塩IAを酸水溶液、好ましくは硫酸で処理すること
によって有利に行われる。硫酸銅(II)のような銅(II)塩の添加は、反応の進行に
積極的な影響を及ぼす。一般的に、この反応は0〜100℃、好ましくは反応混合物
の沸点にて行う。
【0113】 X-R5がメルカプト、C1-C6-アルキルチオまたはハロスルホニルである化合物IA
は、例えば、IAの当該ジアゾニウム塩を、硫化水素、アルカリ金属の硫化物、二
硫化ジメチルのような二硫化ジアルキル、または二酸化硫黄と反応させることに
より得られる。
【0114】 Meerweinアリール化は、通常はジアゾニウム塩とアルケンまたはアルキンとの
反応を伴う。アルケンまたはアルキンを、ジアゾニウム塩の量に基づいて、好ま
しくは最大約3000モル%の過剰量で使用する。
【0115】 ジアゾニウム塩IA{X-R5=N2 }の上記反応は、例えば水中、塩酸または臭化
水素酸の水溶液中、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトンなどのケト
ン中、アセトニトリルなどのニトリル中、ジオキサン、テトラヒドロフランなど
のエーテル中、またはメタノール、エタノールなどのアルコール中にて行うこと
ができる。
【0116】 各反応について別段の記載が無ければ、反応の温度は通常-30℃〜50℃である
【0117】 全ての反応パートナーは好ましくはほぼ化学量論的な量使用する;しかしなが
ら、一方または他方を最大約3000モル%までの過剰量で使用することも有利であ
り得る。
【0118】 メルカプト化合物IA{X-R5=SH}はまた、下記のX-R5がハロスルホニルである
化合物IAを還元することによっても得られる。好適な還元剤は、例えば鉄、亜鉛
、スズなどの遷移金属である(例えば、”The Chemistry of the Thiol Group”
, John Wiley, 1974, p. 216を参照)。
【0119】C.2 XR 5 が水素である3-アリールイソチアゾールIAのハロスルホン化:
【化51】 ハロスルホン化は、溶媒の不在下にて過剰量のスルホン化剤中で行ってもよく
、または、不活性溶媒/希釈剤中、例えばハロゲン化炭化水素、エーテル、アル
キルニトリルまたは鉱酸中にて行ってもよい。
【0120】 クロロスルホン酸は好ましい溶媒であると同時に好ましいスルホン化剤である
【0121】 用いるスルホン化剤の量は、通常は僅かに少ない量(約95モル%まで)か、ま
たは出発物質IA(X-R5=H)の1〜5倍過剰のモル量である。不活性溶媒の不存在下
では、より大過剰用いるのが有利であり得る。
【0122】 反応温度は、通常は0℃〜反応混合物の沸点までである。
【0123】 後処理のために反応混合物を例えば水と混合し、その上で生成物を通常通り単
離することができる。
【0124】C.3 X-R 5 がメチルである3-アリールイソチアゾールIAの側鎖のハロゲン化、およ びその生成物の、式IAで表されるさらなる化合物への転化:
【化52】 好適な溶媒の例としては、有機酸、無機酸、ハロゲン化されていてもよい脂肪
族または芳香族炭化水素が挙げられ、さらにまたエーテル、スルフィド、スルホ
キシドおよびスルホンも挙げられる。
【0125】 好適なハロゲン化剤は、例えば塩素、臭素、N-ブロモスクシンイミド、N-クロ
ロスクシンイミドまたは塩化スルフリルである。出発物質および用いるハロゲン
化剤に応じて、例えば、過酸化ジベンゾイルなどの有機過酸化物、またはアゾビ
スイソブチロニトリルなどのアゾ化合物といったフリーラジカル開始剤の添加、
または光の照射が反応の進行に有利な効果を有することがある。
【0126】 ハロゲン化剤の量は重要ではない。ハロゲン化される化合物IA(この場合X-R5 はメチル)に基づいて、化学量論量および大過剰量のハロゲン化剤の使用が可能
である。
【0127】 フリーラジカル開始剤を用いる場合、触媒量で通常は十分である。
【0128】 反応温度は、通常は-100℃〜200℃、主には10〜100℃または反応混合物の沸点
である。
【0129】 求核置換により、X-R5がCH2-ハロゲンであるこれらのハロゲン化生成物IAを、
下記のスキームに従ってそれらに対応するエーテル、チオエーテル、エステル、
アミンまたはヒドロキシルアミンに転化することができる:
【化53】
【0130】 用いる求核試剤は、適切なアルコール、チオール、カルボン酸またはアミンの
いずれかであり、この場合反応は好ましくは塩基(例えば、アルカリ金属水酸化
物、またはアルカリ土類金属水酸化物、またはアルカリ金属炭酸塩、またはアル
カリ土類金属炭酸塩)の存在下、または、アルコール、チオール、カルボン酸ま
たはアミンと塩基(例えばアルカリ金属水素化物)との反応により得られたこれ
らの化合物のアルカリ金属塩の存在下にて行われる。
【0131】 特に好適な溶媒は、非プロトン性有機溶媒、例えばテトラヒドロフラン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、またはトルエン、n-ヘキサンなどの
炭化水素である。
【0132】 反応は、反応混合物の融点〜沸点の温度にて、好ましくは0〜100℃にて行う。
【0133】 X-R5がCH(ハロゲン)2であるハロゲン化生成物IAを加水分解することで、対応
するアルデヒド(X-R5=CHOのIA)が得られる。また、後者を既知の方法で同様
に酸化して、カルボン酸IA{X-R5=COOH}を得ることができる:
【化54】
【0134】 X-R5がジハロメチルである化合物IAの加水分解は、好ましくは酸性条件下で、
特に溶媒無しで塩酸、酢酸、ギ酸もしくは硫酸中にて、または、列挙した酸のう
ちの1つの水溶液中にて、例えば酢酸と水との(例えば3:1の)混合物中にて行
う。
【0135】 反応温度は通常は0〜120℃である。
【0136】 X-R5がホルミルである加水分解生成物IAの、対応するカルボン酸への酸化は、
それ自体公知の方法で、例えばKornblumに従って行うことができる(特に、”Be
st Synthetic Methods”のシリーズの中の、A.H. Hainesによる”Methods for t
he Oxidation of Organic Compounds” の巻(Academic Press 1988)の179〜181
頁を参照)。好適な溶媒は例えばジメチルスルホキシドである。
【0137】 アルデヒドIA{X-R5=CHO}を、それ自体知られた方法で、Xが無置換または置
換されたエテン-1,2-ジイルであるオレフィン化合物IAに転化することもできる
【化55】
【0138】 好ましくオレフィン化は、Wittigの方法もしくはその改変法の1つ(好適な反
応パートナーはリンイリド、ホスホニウム塩およびホスホン酸塩である)により
、または、アルドール縮合により行う。
【0139】 ホスホニウム塩またはホスホン酸塩を用いる場合は、塩基の存在下で該反応を
行うことが有利である。特に好適な塩基は、アルカリ金属アルキル化物(例えばn
-ブチルリチウム)、アルカリ金属水素化物およびアルカリ金属アルコキシド(例
えば水素化ナトリウム、ナトリウムエトキシドおよびカリウムtert-ブトキシド)
、ならびにアルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物(例えば水酸
化カルシウム)である。
【0140】 完全な転化のためには、全ての反応パートナーをほぼ化学量論的な割合で使用
する;しかしながら、出発物質(X-R5=CHOのIA)に基づいて過剰量のリン化合物
および/または最大約10モル%までの塩基を使用することが好ましい。
【0141】 反応温度は一般的には-40〜150℃である。
【0142】 X-R5がホルミルである3-アリールイソチアゾールIAを、それ自体公知の方法に
より、例えば、好適な有機金属化合物Me-Y-R7(ここでMeは、卑金属、好ましく
はリチウムまたはマグネシウム)と反応させ、その後、この反応で得られたアル
コールを酸化することにより、X-R5が-CO-Y-R7である化合物IAに転化することが
できる(例えばJ. March, Advanced Organic Chemistry, 第3版, John Wiley, N
ew York 1985, p. 816以降および1057以降参照)。
【0143】 またX-R5が-CO-Y-R7である化合物IAを、さらにWittig反応にて反応させてもよ
い。反応パートナーとして必要な、従来知られていないホスホニウム塩、ホスホ
ン酸塩またはリンイリドは、それ自体公知の方法で製造できる(例えば、Houben
-Weyl, Methoden der Organischen Chemie, Vol. E1, p. 636以降およびVol. E2
, p. 345以降、Georg Thieme Verlag Stuttgart 1982; Chem. Ber. 95 (1962),
3933を参照)。
【0144】 X-R5がホルミルである化合物IAから他の3-アリールイソチアゾールIAを製造す
るための他の可能な方法としては、それ自体公知のアルドール縮合およびKnoeve
nagelまたはPerkinに従う縮合反応が挙げられる。これらの工程の適した条件は
、例えば、Nielson, Org. React. 16, (1968), 1以降{アルドール縮合}、Org.
React. 15, (1967), 204以降{Knoevenagel縮合}およびJohnson, Org. React.
1 (1942), 210以降{Perkin縮合}に記載されている。
【0145】 X-R5が-CO-Y-R7である化合物IAはまた、それ自体公知の方法によりそれらの対
応するオキシムに転化することができる{例えば、Houben-Weyl, Methoden der
Organischen Chemie, Georg Thieme Verlag Stuttgart, Vol. 10/4, 第4版、196
8, p. 55以降およびp. 73以降}:
【化56】
【0146】C.4 エーテル、チオエーテル、アミン、エステル、アミド、スルホンアミド、チ オエステル、ヒドロキシム酸エステル、ヒドロキシルアミン、スルホン酸誘導体 、オキシムまたはカルボン酸誘導体の合成: R5が、ヒドロキシル、アミノ、-NH-Y-R7、ヒドロキシルアミノ、-N(Y- R7)-OH
、-NH-O-Y-R7、メルカプト、ハロスルホニル、-C(=NOH)-Y- R7、カルボキシルま
たは-CO-NH-O-Z- R8である3-アリールイソチアゾールIAは、それ自体知られた方
法で、アルキル化、アシル化、スルホニル化、エステル化またはアミド化によっ
て、対応するエーテル{R5= -O-Y-R7であるIA}、エステル{R5= -O-CO-Y-R7である
IA}、アミン{R5= -N(Y-R7)(Z-R8)であるIA}、アミド{R5= -N(Y-R7)-CO-Z-R8であ
るIA}、スルホンアミド{R5= -N(Y-R7)-SO2-Z-R8または -N(SO2-Y-R7)(SO2-Z-R8)
であるIA}、ヒドロキシルアミン{R5= -N(Y-R7)(O-Z-R8)であるIA}、チオエーテ
ル{R5= -S-Y-R7であるIA}、スルホン酸誘導体{R5= -SO2-Y-R7、-SO2-O-Y-R7また
は-SO2-N(Y-R7)(Z-R8)であるIA}、オキシム{R5= -C(=NOR9)-Y-R7であるIA}、カ
ルボン酸誘導体{R5= -CO-O-Y-R7、-CO-S-Y-R7、-CO-N(Y-R7)(Z-R8)、-CO-N(Y-R7 )(O-Z-R8)であるIA}、またはヒドロキシム酸エステル{R5= -C(=NOR9)-O-Y-R7
あるI}に転化することができる。
【0147】 かかる転化は、例えばHouben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie, Geor
g Thieme Verlag Stuttgart(Vol. E16d, p. 1241以降; Vol. 6/1a, 第4版 198
0, p. 262以降; Vol. 8, 第4版 1952, p. 471以降, 516以降, 655以降, および
p. 686以降; Vol. 6/3, 第4版 1965, p. 10以降; Vol. 9, 第4版 1955, p. 103
以降, 227以降, 343以降, 530以降, 659以降, 745以降およびp. 735以降; Vol.
E5, p. 934以降, 941以降およびp. 1148以降)に記載されている。
【0148】 エーテル(X-R5=O-Y-R7である化合物I)は、例えば、対応するヒロドキシル化
合物(X-R5=OHである化合物I)を脂肪族ハロゲン化物Hal-Y-R7(Hal=塩素、臭素
またはヨウ素である)と反応させることにより、優れた収率で調製できる。この
反応は、フェノールのアルキル化について記載された方法(エーテル合成につい
ては、例えば、J. March “Advanced Organic Chemistry” 第3版、p.342以降
、およびそこで引用された文献を参照されたい)で、好ましくは、NaOHもしくは
アルカリ金属炭酸塩などの塩基または水素化ナトリウムの存在下で実施する。好
ましい反応媒質は、非プロトン性極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド、N-
メチルピロリドンまたはジメチルアセトニトリルである。
【0149】D) Qが窒素である式Iの化合物(化合物IB)の製造 上記のA、B、Cの項において既に言及した方法に加えて、下記のD.1およびD.2
が特に好適である。
【0150】D.1 X-R 5 =Hである化合物IBのピリジン環のハロゲン化: この目的のために、式I
B(X-R5=H)の3-ピリジルイソチアゾールを、最初に好ましくは対応する式IXの
ピリジンN-オキシドに転化する。式IX中、R1, R2, R3およびR4は先に定義したと
おりである。
【化57】
【0151】 この反応に適した酸化剤は、例えば過酸化水素、または、例えば過ギ酸、過酢
酸、トリフルオロ過酢酸、m-クロロ過安息香酸などの有機過酸である。
【0152】 好適な溶媒は、酸化に対して不活性な有機溶媒であり、例えば、炭化水素(例
えばトルエンもしくはヘキサン)、エーテル(例えばジエチルエーテル、ジメトキ
シエタン、メチルt-ブチルエーテル、ジオキサンもしくはテトラヒドロフラン)
、アルコール(例えばメタノールもしくはエタノール)、あるいはそのような溶媒
同士または水との混合物である。酸化を有機過酸を用いて行う場合、好ましい溶
媒は元の有機酸である。すなわち、例えば、適切であるならば上記溶媒のうちの
1つ以上との混合物である、ギ酸、酢酸またはトリフルオロ酢酸である。
【0153】 反応温度は、通常は反応混合物の融点〜沸点であり、好ましくは0〜150℃であ
る。
【0154】 高収率を得るためには、多くの場合、使用するIB(X-R5=Hである)に基づいて
最大で約5倍のモル過剰量で酸化剤を使用することが有利である。
【0155】 続いて、ピリジンN-オキシドIXをハロゲン化剤との反応によりIB(X-R5=ハロ
ゲン)に転化する。
【化58】
【0156】 好適なハロゲン化剤は、ハロゲン化ホスホリル(例えばPOCl3もしくはPOBr3)、
ハロゲン化リン(例えばPCl5、PBr5、PCl3またはPBr3)、ホスゲン、または、有機
もしくは無機酸ハロゲン化物(例えば塩化トリフルオロメタンスルホニル、塩化
アセチル、塩化ブロモアセチル、臭化アセチル、塩化ベンゾイル、二塩化フタロ
イル、塩化トルエンスルホニル、塩化チオニルもしくは塩化スルフリル)である
。適切な場合には、反応を、塩基(例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン
、またはヘキサメチルジシラザン)の存在下で行うのが有利であり得る。
【0157】 好適な溶媒は、不活性有機溶媒、例えば、炭化水素(例えばトルエンもしくは
ヘキサン)、エーテル(例えばジエチルエーテル、ジメトキシエタン、メチルt-ブ
チルエーテル、ジオキサンもしくはテトラヒドロフラン)、アミド(例えばDMF、D
MAもしくはNMP)またはそれらの混合物である。反応を液体のハロゲン化剤を用い
て行う場合は、好ましくはこのハロゲン化剤を、適切であるならば上記溶媒のう
ちの1つ以上との混合物の状態で、溶媒として用いることもできる。
【0158】 反応温度は、通常は反応混合物の融点〜沸点であり、好ましくは50〜150℃で
ある。
【0159】 高収率を得るためには、使用するIXに基づいて、モル過剰量のハロゲン化剤、
または最大で約5倍までの塩基を用いることが有利であり得る。
【0160】D2. 式IB(X-R 5 =ハロゲン)のハロピリジン上での求核置換: 下記のスキームに
おいて、この経路により得られる化合物の分類の例を示す。
【化59】 好適な求核試剤は、アルコール、チオール、アミン、カルボン酸、またはCH-
酸性化合物(例えば、ニトロメタンなどのニトロアルカン、マロン酸ジエチルな
どのマロン酸誘導体、もしくはシアノ酢酸メチルなどのシアノ酢酸誘導体)であ
る。反応を行うために、C.3において述べたことを適用する。
【0161】E) R 3 が式IIの基である式Iであって、R 4 がX-R 5 と共に、またはR 6 がX-R 5 と共に、 N=C(R 18 )-S-(化合物IC-1または化合物ID-1)またはN=C(R 18 )-O-(化合物IC-2ま たは化合物ID-2)の鎖のうちの1つである、化合物の製造: 化合物ICおよびIDの製造のために、AおよびBの項で述べた工程の使用、または
好適な出発物質を製造するためのこれらの工程の使用も同様に可能である。
【0162】 さらに、化合物IC-1、IC-2、ID-1およびID-2は、公知の方法と同様にして、閉
環反応により式IA-1、IA-2、IA-3またはIA-4の対応するオルト-アミノフェノー
ルまたはオルト-メルカプトアニリンから合成できる;この目的のための数多く
の方法が文献から知られている(例えば、Houben-Wely, Methoden der Organisc
hen Chemie, Vol. E8a, p. 1028以降、Georg-Thieme-Verlag, Stuttgart 1993お
よびVol. E8b, p. 881以降、Georg-Thieme-Verlag, Stuttgart 1994)。式IA-1
〜IA-4中、R1、R2、R3およびR4は先に定義したとおりである。X1、X2、X3および
X4は互いに独立してOHまたはSHである。
【化60】
【0163】E.1 R4がX-R5と共に、またはR6がX-R5と共に、N=C(R18)-S-の鎖を形成する化合物I
C-1またはID-1は、特に下記の方法により製造することもできる。
【0164】 この方法は、式IA-5、IA-6、IA-7またはIA-8のアミノフェニルイミダゾールと
ハロゲンおよびチオシアン酸アンモニウムとの反応、またはチオシアン酸のアル
カリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩との反応を伴う。こうしてそれぞれ式IC
-1a、IC-1bまたはID-1aもしくはID-1b(R18がNH2である化合物IC-1またはID-1)
の化合物が得られる。
【0165】
【化61】 アミノ基における続いて行う反応により、これらの化合物を他の化合物IC-1ま
たはID-1へと転化できる。
【0166】 好ましいハロゲンは塩素または臭素である;チオシアン酸のアルカリ金属/ア
ルカリ土類金属塩のうちで、好ましいものはチオシアン酸ナトリウムである。
【0167】 一般的には、反応は、不活性溶媒/希釈剤中、例えば、炭化水素(例えばトル
エンおよびヘキサン)、ハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン)、エーテル(
例えばテトラヒドロフラン)、アルコール(例えばエタノール)、カルボン酸(例え
ば酢酸)、または極性非プロトン性溶媒/希釈剤(例えばジメチルホルムアミド、
アセトニトリルおよびジメチルスルホキシド)中で行う。
【0168】 反応温度は、通常は反応混合物の融点〜沸点、好ましくは0〜150℃である。
【0169】 有用な生成物を高収率で得るために、ハロゲンおよびチオシアン酸アンモニウ
ムまたはチオシアン酸アルカリ金属/アルカリ土類金属塩を、IA-5、IA-6、IA-7
またはIA-8の量に基づいて、好ましくはほぼ等モル量で、または最大で約5倍過
剰のモル量で使用する。
【0170】 該方法の改変法には、はじめに、アミノフェニルイミダゾールIA-5、IA-6、IA
-7またはIA-8のNH2基を、チオシアン酸アンモニウムまたはチオシアン酸アルカ
リ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩を用いて、チオ尿素基(NH-C(S)-NH2基)
に転化することが含まれる。チオ尿素基は、次いでハロゲンによる処理によって
ベンゾチアゾール(R18=NH2であるIC-1またはID-1)に転化される。
【0171】 最後に、-N=C(NH2)-S-の鎖のアミノ基において、C.1)の項に既に記載した反応
と類似の反応を行うことが可能である。
【0172】E.2 R4がX-R5と共に、またはR6がX-R5と共に、-N=C(R18)-O-の鎖のうちの1つを形
成する式IC-1またはID-1の化合物は、式IA-5、IA-6、IA-7またはIA-8のアミノフ
ェニルイミダゾールをアジド基(N3基)に転化し、続いて得られたアジドフェニ
ルイミダゾールをカルボン酸で環化して式IC-2a、IC-2b、ID-2aまたはID-2bの化
合物を得ることにより製造することができる。
【0173】
【化62】 式IA-5、IA-6、IA-7またはIA-8のアミノフェニルイミダゾール中のアミノ基の
アジド基への転化は一般的には2つの工程、すなわち、アミノ基のジアゾ化およ
び得られたジアゾニウム塩のアジドによるその後の処理によって行う。ジアゾ化
を行うために、方法C.1)に述べたことを適用する。アリールアジドへの転化は、
好ましくはジアゾニウム塩をナトリウムアジドのようなアルカリ金属アジドもし
くはアルカリ土類金属アジドと反応させることにより、またはトリメチルシリル
アジドと反応させることにより行う。
【0174】 アジド化合物IA(X-R5=N3)とカルボン酸R18-COOHとの反応は、不活性有機溶
媒中、例えば、炭化水素(例えばトルエンまたはヘキサン)、ハロゲン化炭化水素
(例えばジクロロメタンもしくはクロロホルム)、エーテル(例えばジエチルエー
テル、ジメトキシエタン、メチルt-ブチルエーテル、ジオキサンもしくはテトラ
ヒドロフラン)、アミド(例えばDMF、DMAまたはNMP)、アセトニトリル中などで行
うか、または好ましくは溶媒なしで過剰量のカルボン酸R18COOH中のいずれかに
おいて行う。後者の場合は、リン酸のような鉱酸または五酸化リンとヘキサメチ
ルジシロキサンとの混合物のようなシリル化剤を添加することが有用であり得る
【0175】 反応は、好ましくは高温にて、例えば混合物の沸点にて行う。
【0176】F) X-R5がR4またはR6と共に、-O-C(R15, R17)-CO-N(R16)-または-S-C(R15, R16)-
CO-N(R17)-の鎖のうち1つを形成する式Iの化合物は、AおよびBの項で記載の方法
により製造できる。さらに、それらは原則として対応するアミノフェノールまた
はメルカプトアニリンIA-1、IA-2、IA-3もしくはIA-4から公知の方法、例えば米
国特許第4,798,620号に記載の方法により製造できる。この反応に関して、この
刊行物の開示は参照により本明細書中に特に組み入れる。
【0177】 特に、X-R5がR4と共にまたはR6と共に-O-C(R15, R16)-CO-N(R17)-の鎖を形成
する式Iの化合物は、式IA-9、IA-10、IA-11およびIA-12のニトロフェノキシ酢酸
誘導体から製造することもできる。この転化は、IA-9、IA-10、IA-11、IA-12中
のニトロ基を還元することにより行う。その場合、一般的には同時に還元的閉環
が起こり式IC-3a、IC-3b、ID-3aまたはID-3bの化合物が生じる。
【0178】
【化63】 式IA-9、IA-10、IA-11、IA-12、IC-3a、IC-3b、ID-3aまたはID-3bにおいて、R1 、R2、R3、R4、R15およびR16は先に定義したとおりである。R17’はHまたはOH
である。Raは、例えばメチルまたはエチルのようなC1-C4-アルキル基などの求核
的に置換され得る脱離基である。
【0179】 これらの還元は、C.1)の項中で芳香族ニトロ基の還元に関して述べた条件の下
で行うことができる。
【0180】 所望により、反応生成物は、アルキル化により式IC-3またはID-3で表されるさ
らなる化合物に転化することができる。これらの反応を行うためには、C.4の項
に述べたことを適宜適用する。
【0181】 別途記載しない場合は、上記の全ての方法は、有利には大気圧下または当該反
応混合物の自然の蒸気圧下において行う。
【0182】 さらに、本発明に係る式I-D:
【化64】 で表される7-(イソチアゾリル)-1,3-ベンゾオキサゾールの調製は、驚くべきこ
とに、式X:
【化65】 で表される2-ハロ-3-(イソチアゾール-3-イル)アニリドを周期表の第VIIa、VIII
aまたはIb遷移族の遷移金属化合物および塩基の存在下で環化することにより行
うことができる。ここで、式X中の変数R1〜R4およびR18は先に記載の意味を有し
、Halは臭素またはヨウ素である。
【0183】 好適な遷移金属化合物は、例えば、マンガン、レニウム、鉄、ルテニウム、オ
スミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金、銅
、銀または金化合物、特に、銅、マンガン、パラジウム、コバルトまたはニッケ
ル化合物である。上述の遷移金属の化合物の例は、それらのハロゲン化物、例え
ば、MnCl2、MnBr2、MnI2、ReCl3、ReBr3、ReI3、ReCl4、ReBr4、ReI4、ReCl5、R
eBr5、ReCl6、FeCl2、FeBr2、FeI2、FeCl3、FeBr3、RuCl2、RuBr2、RuI2、RuCl3 、RuBr3、RuI3、OsI、OsI2、OsCl3、OsBr3、OsI3、OsCl4、OsBr4、OsCl5、CoCl2 、CoBr2、CoI2、RhCl3、RhBr3、RhI3、IrCl3、IrBr3、IrI3、NiCl2、NiBr2、NiI2 、PdCl2、PdBr2、PdI2、PtCl2、PtBr2、PtI2、PtCl3、PtBr3、PtI3、PtCl4、Pt
Br4、PtI4、CuCl、CuBr、CuI、CuCl2、CuBr2、AgCl、AgBr、AgI、AuCl、AuI、Au
Cl3、AuBr3さらにはそれらの酸化物および硫化物、例えば、Cu2SおよびCu2Oであ
る。反応条件下で実際の触媒活性遷移金属化合物に変換されるならば、対象の遷
移金属をそのままの状態で本発明に係る方法に使用することも可能である。
【0184】 本発明に係る方法の好ましい実施形態では、使用される遷移金属は、銅(II)お
よび/または銅(I)化合物、特に、銅(I)ハロゲン化物、例えば、塩化銅(I)、臭化
銅(I)、ヨウ化銅(I)である。
【0185】 XからI-Dへの環化を触媒する遷移金属化合物に加えて、本発明に係る方法では
、対象の遷移金属の錯体配位子を構成する化合物である共触媒を使用することも
可能である。共触媒の例は、ホスフィン類、例えば、トリフェニルホスフィン、
トリ-o-トリルホスフィン、トリ-n-ブチルホスフィン、1,2-ビス(ジフェニルホ
スフィノ)エタン、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、亜リン酸エステ
ル類、例えば、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチルまたは亜リン酸トリイ
ソプロピル、スルフィド類、例えば、ジメチルスルフィド、さらにはシアニドお
よび一酸化炭素である。所望により、共触媒は、遷移金属を基準にして少なくと
も等モル量で一般に利用される。
【0186】 上記の遷移金属化合物を錯化合物として利用することも可能である。この化合
物は、好ましくは、1以上の上記の共触媒をリガンドとして有する。そのような
化合物の例は、[NiCl2(PPh3)2]、[Pd(PPh3)4]、[PdCl2(PPh3)2]、[PdCl2(dppe)]
、[PdCl2(dppb)]、[PdCl2(dppp)]、[CuBr(S(CH3)2)]、[CuI(P(OC2H5)3)]、[CuI(
P(OCH3)3)]、[CuCl(PPh3)3]または[AuCl(P(OC2H5)3)]である。
【0187】 所望により、活性炭、シリカゲル、アルミナなどの不活性担体またはスチレン
-ジビニルベンゼンコポリマーなどの不溶性ポリマーに遷移金属化合物を固定す
ることができる。
【0188】 本発明に係る方法では、遷移金属化合物は、化合物Xを基準にして、等モル量
でもまたは化学量論量未満もしくは過剰でも利用することができる。使用する遷
移金属対化合物Xのモル比は、通常0.01:1から5:1までの範囲、好ましくは0.02:1
から2:1までの範囲、特に0.05:1から約1:1.5までの範囲である。好ましい変形形
態では、等モル量の遷移金属化合物が使用される。すなわち、使用する遷移金属
対化合物Xのモル比は約1:1である。しかしながら、遷移金属化合物は、特に好ま
しくは、触媒量で、すなわち、化学量論量未満で利用される。この場合、使用す
る遷移金属対化合物Xのモル比は<1:1である。この変形形態では、使用する遷移
金属化合物対化合物Xのモル比は、特に好ましくは0.05:1から0.8:1までの範囲、
例えば0.1:1から0.3:1までの範囲である。
【0189】 本発明によれば、この方法は塩基の存在下で行われる。好適な塩基は、原理的
には、X中のアミド基を脱プロトン化することのできるすべての塩基性化合物で
ある。好ましいのは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属、特に、リチウム、
カリウム、ナトリウム、セシウムまたはカルシウム、のアルコキシド、アミド、
水素化物、水酸化物、重炭酸塩および炭酸塩のような塩基である。好適な塩基の
例は、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノ
ールおよびtert-ブタノールの、ナトリウムまたはカリウムアルコキシド、さら
には水素化ナトリウムおよび水素化カリウム、水素化カルシウム、ナトリウムア
ミド、カリウムアミド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸
ナトリウム、重炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化
リチウムである。この方法の好ましい実施形態では、使用する塩基は水素化ナト
リウムである。この方法の他の特に好ましい実施形態では、使用する塩基は、炭
酸カリウムおよび/または重炭酸カリウムである。塩基は、化学量論量未満もし
くは等モル量または過剰量で利用することができる。好ましくは、化合物Xを基
準にして少なくとも等モル量の塩基を使用する。特に、塩基(塩基当量として計
算)対化合物Xのモル比は、1:1から1:5までの範囲、特に好ましくは1:1から1:1.5
までの範囲にある。
【0190】 XからIDへの変換は、好ましくは有機溶媒中で行う。好適な溶媒は、原理的に
は、反応条件下で不活性なすべての有機溶媒である。これらは、例えば、ヘキサ
ンまたはトルエンのような炭化水素類;1,2-ジクロロエタンまたはクロロベンゼ
ンのようなハロゲン化炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、メ
チルtert-ブチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチル
エーテルおよびトリエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;
非プロトン性極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、N-メチルピロリ
ドン(NMP)、N,N-ジメチルアセトアミド(DMA)のような有機アミド類;ジメチルス
ルホキシド(DMSO);アセトニトリルまたはプロピオニトリルのような有機ニトリ
ル類;さらにはピリジンなどの第三級窒素塩基類である。もちろん、記載の溶媒
の混合物を使用することもできる。好ましいのは、DMSO、DMF、NMP、DMA、アセ
トニトリル、プロピオニトリル、ピリジン、ジメトキシエタン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテルおよびトリエチレングリコールジメチルエーテルのよう
な非プロトン性極性溶媒またはこれらの混合物である。
【0191】 当然のことながら、反応温度は、対象の化合物Xの反応性に依存する。一般的
には、反応温度は、室温未満にはならないであろう。好ましくは、XからIDへの
変換は、200℃未満の温度で行う。多くの場合、反応は、高温、例えば50℃超、
特に70℃超、特に好ましくは100℃超の温度で行われるであろう。反応は、好ま
しくは180℃未満、特に160℃未満の温度で行う。
【0192】 目標化合物I-Dを得るための反応生成物の後処理は、この目的のために慣用さ
れる方法を用いて行うことができる。例えば、一般的には、後処理を最初に抽出
により行うかまたは使用した溶媒を蒸留などの慣用的な方法により除去すること
になろう。反応混合物を水で希釈した後、揮発性有機溶媒を用いて反応混合物か
ら目標化合物I-Dを抽出することも可能である。この揮発性有機溶媒部分は、蒸
留により除去される。水を添加することにより反応混合物から目標化合物を沈澱
させることも可能である。これにより、記号I-Dで表される生成物を含有する粗
生成物が得られる。さらなる精製を行うために、結晶化またはアルミナもしくは
シリカゲルなどを用いるクロマトグラフィーのような慣用的方法を利用してもよ
い。純粋な異性体を得るために、この方法で得られた物質を光学活性な吸着質に
よるクロマトグラフィーにかけることも可能である。
【0193】 XからI-Dへの環化のために、式X中のR2が好ましくは水素とは異なる基である
化合物Xを用いることが好ましい。変数R1〜R4およびR18が、互いに独立してしか
し好ましくは互いに連携して、以下に定義されているとおりである式Xで表され
る化合物を用いることが好ましい。すなわち、 R1は、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルスルホニ
ル、またはアルキルスルホニルオキシ、特に、トリフルオロメチル、ジフルオロ
メトキシ、メチルスルホニルまたはメチルスルホニルオキシであり; R2は、ハロゲン、シアノ、C1-C4-アルキル;特に塩素であり; R3は、水素またはハロゲン;特にフッ素または塩素であり; R4は、フッ素、塩素またはシアノであり; R18は、水素、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C2-C4-アルケニル、C2-
C4-ハロアルケニル、C2-C4-アルキニル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1 -C4-アルコキシカルボニル-C1-C4アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シク
ロアルキル-C1-C4-アルキル、フェニル、フェニル-C1-C4-アルキル、4〜7員ヘテ
ロシクリルであり、ここで、該フェニル環、該シクロアルキル環および該ヘテロ
シクリル環は、無置換であってもよいし、またはシアノ、ハロゲン、C1-C4-アル
キル、C1-C4-ハロアルキルおよびC1-C4-アルコキシからなる群より選択された1
もしくは2個の置換基を有していてもよい。
【0194】 R18は、特に、水素、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C3 -C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、フェニルまたは
フェニル-C1-C4-アルキルである。
【0195】 式Xで表される化合物は新規であり、式I-Dで表されるベンゾオキサゾールを調
製するための有用な中間体である。したがって、式Xで表される化合物もまた、
本発明の内容の一部分を構成する。
【0196】 驚くべきことに、先に既に記載した式IA(XR5=NH2)で表される3-(イソチアゾー
ル-3-イル)アニリンから式Xで表される化合物を良好な収率で調製できることを
見いだした。
【化66】
【0197】 化合物IAから化合物Xを調製する方法は、下記のプロセスステップを含む。す
なわち、 i. 式IA(XR5=NH2)で表される3-(イソチアゾール-3-イル)アニリンのハロゲン
化により、式XIで表される2-ハロ-3-(イソチアゾール-3-イル)アニリンを与える
ステップ:
【化67】 ii. 2-ハロ-3-(イソチアゾール-3-イル)アニリンXIと式R18-C(O)-L〔式中、L
は脱離基である。〕で表されるアシル化剤との反応により、式Xで表されるアニ
リドおよび/または式XIIで表されるジアシル化合物を与えるステップ:
【化68】 iii. 適切な場合、化合物XIIの部分加溶媒分解により、式Xで表されるアニリ
ドを与えるステップ、 ここで、式IA、XIおよびXIIで表される化合物において、変数R1〜R4、R18およ
びHalは、先に定義したとおりである。これらの変数の好ましいおよび特に好ま
しい意味に対しても、化合物Xに対して先に述べた事項があてはまる。この変形
形態は、R2が水素とは異なる場合に特に用いられる。
【0198】 出発物質として使用される式IA(XR5=NH2)で表される3-(イソチアゾール-3-イ
ル)アニリンは、以上に記載の反応順序で得ることができる。
【0199】 式XIで表される2-ハロ-3-(イソチアゾール-3-イル)アニリンおよび式XIIで表
されるN,N-ジアシル-2-ハロ-3-(イソチアゾール-3-イル)アニリンも同様に新規
であり、XからI-Dを調製するのに有用な中間体である。
【0200】 式IA(XR5=NH2)で表される化合物から式XIで表される2-ハロ-3-(イソチアゾー
ル-3-イル)アニリンへの変換(ステップi))に好適なハロゲン化剤は、臭素、塩素
と臭素との混合物、塩化臭素、ヨウ素、ヨウ素と塩素との混合物、塩化ヨウ素、
N-ハロスクシンイミド類(例えば、N-ブロモスクシンイミド、N-ヨードスクシン
イミド)、次ハロゲン酸類(例えば、次臭素酸)、さらにはジブロモイソシアヌ
ル酸および臭素/ジオキサン複合体である。ハロゲン化剤は、一般的には、IA(XR5 =NH2)を基準にして等モル量または過剰量で、好ましくはほぼ化学量論的必要量
で利用される。モル過剰は、IA(XR5=NH2)の量の5倍まで可能である。上記のハロ
ゲン化剤のうちで好ましいのは、臭素化剤およびヨウ素化剤であり、この方法の
好ましい実施形態では、元素臭素が使用される。
【0201】 適切な場合、触媒量または化学量論量のルイス(Lewis)酸またはブレンステッ
ド(Broensted)酸触媒、例えば、塩化アルミニウムもしくは臭化アルミニウム、
塩化鉄(III)もしくは臭化鉄(III)、または硫酸、あるいは反応中に実際の触媒を
形成する触媒前駆体(具体的には鉄)を用いて、反応i)を促進することが可能で
ある。化合物XIをヨウ化物(Hal=ヨウ素)として調製する場合、硝酸、ヨウ素酸、
三酸化硫黄、過酸化水素または塩化アルミニウム/塩化銅(II)複合体を触媒とし
て使用することも可能である。
【0202】 反応i)の他の変形形態では、酸化剤を添加するとハロゲンを放出するハロゲン
化物塩の形態で所望のハロゲンが利用される。そのような「ハロゲン化剤」の例
は、塩化ナトリウムまたは臭化ナトリウムと過酸化水素との混合物である。
【0203】 ハロゲン化は、通常、不活性溶媒中、例えば、ヘキサンのような炭化水素中、
ジクロロメタン、トリクロロメタン、1,2-ジクロロエタンもしくはクロロベンゼ
ンのようなハロゲン化炭化水素中、ジオキサンのような環状エーテル中、酢酸、
プロピオン酸もしくはブタン酸のようなカルボン酸中、塩酸もしくは硫酸のよう
な鉱酸中、または水中で行われる。もちろん、先に記載の溶媒の混合物を使用す
ることもできる。
【0204】 適切な場合、反応は、塩基、例えば、KOHのようなアルカリ金属水酸化物、ま
たは酢酸ナトリウムもしくはプロピオン酸ナトリウムのようなカルボン酸のアル
カリ金属塩の存在下で行われる。
【0205】 反応温度は、一般的には、対象の溶媒の融点および沸点により決定される。好
ましくは、反応は、0〜100℃の範囲、特に0〜80℃の範囲の温度で行われる。
【0206】 ステップii)では、反応i)で得られた式XIで表される2-ハロ-3-(イソチアゾー
ル-3-イル)アニリンをアシル化剤R18-C(O)-Lと反応させる。ここで、R18は、先
に記載の意味を有する。Lは、慣用的な脱離基である。
【0207】 アシル化剤の例は、カルボン酸類(L=OH)、カルボン酸エステル類、例えば、C1 -C4-アルキルエステル(L=C1-C4-アルキル、特にメチルまたはエチル)、ビニルエ
ステル(L=CH=CH2)、2-プロペニルエステル(L=C(CH3)=CH2)、酸無水物類(L=O-C(O
)-R18)、酸ハロゲン化物類、特に、酸塩化物(L=ハロゲン、特に塩素)、無水物類
R18-C(O)-O-C(O)-R18とギ酸のようなカルボン酸類との混合物、さらには混合無
水物類(L=O-C(O)-R'、ここで、R'=Hまたは例えばC1-C6-アルキル)、例えば、ピ
バル酸(R'=tert-ブチル)とのまたはギ酸(式H-C(O)-O-C(O)-R18で表される化合物
)との混合無水物である。
【0208】 アシル化剤は、好ましくは、1モルの化合物XIを基準にして1.0〜5モル、特に1
.0〜2.0モルの量で利用される。
【0209】 適切な場合、酸性または塩基性触媒は、XIのアシル化に対して触媒量または化
学量論量で利用される。触媒は、好ましくは、1モルの化合物XIを基準にして0.0
01〜5モルの量、特に0.01〜1.2モルの量で使用される。
【0210】 塩基性触媒の例は、窒素塩基、例えば、トリエチルアミンのようなトリアルキ
ルアミン類、ピリジンそのものまたはジメチルアミノピリジンのようなピリジン
化合物類、さらには、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムのようなオキソ塩基
、またはナトリウム、カリウムもしくはカルシウムの水酸化物である。
【0211】 酸性触媒の例は、特に、硫酸のような鉱酸である。
【0212】 アシル化は、通常、溶媒中で行われる。好適な溶媒は、適切な場合、液状アシ
ル化剤そのもの、または適切な場合、液状触媒である。好適な溶媒は、このほか
、不活性有機溶媒、例えば、ヘキサンまたはトルエンのような炭化水素類、ジク
ロロメタン、トリクロロメタン、1,2-ジクロロエタンまたはクロロベンゼンのよ
うなハロゲン化炭化水素類、さらにはジオキサン、テトラヒドロフラン、メチル
tert-ブチルエーテルまたはジメトキシエタンのようなエーテル類である。
【0213】 このプロセスステップの好ましい実施形態では、XIの反応は、濃硫酸の存在下
、液状無水物中で行われる。他の実施形態では、反応は、水と水不混和性有機溶
媒とからなる2相系で行われる。この実施形態は、固形アシル化剤、例えば、固
形の酸塩化物を使用する場合に特に好適である。この場合、利用される触媒は、
塩基性触媒、特に無機塩基であることが多い。
【0214】 このプロセスステップのさらに好ましい実施形態では、XIと無水物(R18-CO)2O
もしくはR18-CO-O-CHOまたはカルボン酸R18-COOHとの反応は、不活性溶媒中、濃
硫酸の存在下で行われる。一般的には、この変形形態は、より少量、例えば、1
モルの化合物XIあたり1〜1.5モルのアシル化剤を必要とする。この変形形態は、
驚くべきことに、なんら有意量のN,N-ジアシル化合物XIIを形成することなく、
直接、良好な収率で、かつ高選択率で、モノ-N-アシル化合物Xを与える。
【0215】 XIのアシル化では、多くの場合、アニリドXに加えて、式XIIで表されるジアシ
ル化合物も形成される。反応をどのように行うかによって、式XIIで表されるジ
アシル化合物が唯一の反応生成物になることもある。この場合、ジアシル化合物
XIIは、しかるべきときは化合物Xとの混合物の状態で、部分加溶媒分解に付され
る。ここで、化合物XIIは、化合物Xおよびカルボン酸R18-COOH、またはその塩も
しくは誘導体、例えば、エステルR18-COOR'(例えば、R'=C1-C4-アルキル)に開裂
される。
【0216】 好適な加溶媒分解剤は、例えば、水またはアルコール、例えば、メタノール、
エタノールもしくはイソプロパノールのようなC1-C4-アルカノール、あるいはこ
れらのアルコールと水との混合物である。
【0217】 XIIの部分加溶媒分解は、好ましくは、酸性または塩基性触媒の存在下で行わ
れる。塩基性触媒の例は、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムのようなア
ルカリ金属水酸化物、あるいはC1-C4-アルカノールのアルコキシド、特に、ナト
リウムメトキシドもしくはカリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシドもし
くはカリウムエトキシドである。酸性触媒の例は、塩酸または硫酸のような鉱酸
である。
【0218】 加溶媒分解触媒は、通常、1モルの化合物XIIあたり0.1〜5モルの量で利用され
る。このプロセスステップの好ましい変形形態では、触媒は、1モルの化合物XII
あたり少なくとも0.5モルの量で、特に、化合物XIIを基準にして、ほぼ等モル量
またはモル過剰量、好ましくは2モルまでの量で、利用される。
【0219】 好ましい加溶媒分解剤は、C1-C4-アルカノールである。好ましい触媒は、アル
カリ金属水酸化物またはアルカリ金属C1-C4-アルコキシド、例えば、水酸化ナト
リウム、ナトリウムメトキシドおよびナトリウムエトキシドである。
【0220】 部分加溶媒分解は、通常、溶媒中で行われる。好適な溶媒は、特に、加溶媒分
解剤そのもの、例えば、C1-C4-アルカノールまたはこれらの加溶媒分解剤と不活
性溶媒との混合物である。不活性溶媒の例は、先に記載の溶媒である。
【0221】 本発明の好ましい実施形態では、Xを与えるXIIの加溶媒分解は、C1-C4-アルカ
ノール中、対応するアルコキシドの存在下で、好ましくは、ナトリウムメトキシ
ドまたはナトリウムエトキシドを有するメタノールまたはエタノール中で行われ
る。
【0222】 加溶媒分解温度は、多くの場合、0℃超であり、一般的には、溶媒の沸点によ
ってのみ制限される。反応温度は、好ましくは0〜100℃の範囲、特に20〜80℃の
範囲である。
【0223】 ステップi)、ii)およびiii)で得られた生成物XI、XIIおよびXは、後処理の目
的に慣用される方法を用いて単離することが可能である。しかるべき場合には、
さらなる後処理を施すことなく反応ii)の反応生成物を後続のステップiii)に使
用することができる。多くの場合、反応ii)またはiii)で得られた化合物Xの粗生
成物は、ベンゾオキサゾールI-Dに環化する前に結晶化および/またはクロマトグ
ラフィーによる精製に付される。
【0224】 反応混合物の後処理は通常はそれ自体公知の方法で行う。上記方法において別
途記載しない場合は、有用な生成物は、例えば水による反応溶液の希釈の後に濾
過、結晶化または溶媒抽出よる生成物の単離を行うことによって、または、溶媒
を除去し、水と好適な有機溶媒との混合液で残留物を分画し、そして有機相を後
処理して生成物を得ることによって得られる。
【0225】 式Iの3-アリールイソチアゾールは、調製物中に異性体混合物として得られる
。しかしながら、所望であるならば、これらは、結晶化またはクロマトグラフィ
ー(例えば光学活性吸着剤上でのクロマトグラフィー)のようなこの目的における
通常の方法を用いて、実質的に純粋な異性体へと分割できる。純粋な光学活性異
性体は、有利には適切な光学活性な出発物質から製造できる。
【0226】 式Iの農業上有用な塩は、対応する陽イオンの塩基、好ましくはアルカリ金属
水酸化物との反応により、または、対応する陰イオンの酸、好ましくは塩酸、臭
化水素酸、硫酸、リン酸もしくは硝酸との反応により形成することができる。
【0227】 金属イオンがアルカリ金属イオンではないIの塩は、対応するアルカリ金属塩
の通常の方法での陽イオン交換により製造でき、同様に、アンモニウム塩、ホス
ホニウム塩、スルホニウム塩およびスルホキソニウム塩は、アンモニア、水酸化
ホスホニウム、水酸化スルホニウムまたは水酸化スルホキソニウムを用いて製造
できる。
【0228】 化合物Iおよびそれらの農業上有用な塩は、異性体混合物の形態および純粋な
異性体の形態の両方で除草剤として有用である。化合物Iまたはその塩を含有す
る除草剤組成物は、とりわけ高い割合で適用した場合に、非作物領域の植生を非
常に効率的に制御する。それらは、コムギ、イネ、トウモロコシ、ダイズおよび
ワタのような作物中の広葉雑草およびイネ科雑草に対して、作物植物に何ら重大
な損害を与えることなく作用する。この効果は主に低い適用割合にて観察される
【0229】 それぞれの場合に用いる適用法に応じて、化合物Iまたはそれらを含む除草剤
組成物は、望ましくない植物を排除するためにさらに多数の作物植物において追
加的に用いることができる。好適な作物の例は以下の通りである: タマネギ(Allium cepa)、パイナップル(Ananas comosus)、落花生(Arachis hy
pogaea)、アスパラガス(Asparagus officinalis)、サトウダイコンアルチッシマ
種(Beta vulgaris spec. altissima)、サトウダイコンラパ種(Beta vulgaris sp
ec. rapa)、セイヨウアブラナ変種ナパス(Brassica napus var. napus)、セイヨ
ウアブラナ変種ナポブラシカ(Brassica napus var. napobrassica)、アブラナ変
種シルバストリス(Brassica rapa var. silvestris)、チャ(Camellia sinensis)
、ベニバナ(Carthamus tinctorius)、ヒッコリーイリノイネンシス(Carya illin
oinensis)、レモン(Citrus limon)、オレンジ(Citrus sinensis)、コーヒー(Cof
fea arabica)(Coffea canephora、Coffea liberica)、キュウリ(Cucumis sativu
s)、ギョウギシバ(Cynodon dactylon)、ニンジン(Daucus carota)、アブラヤシ(
Elaeis guineensis)、エゾヘビイチゴ(Fragaria vesca)、ダイズ(Glycine max)
、リクチワタ(Gossypium hirsutum)、(キワタ(Gossypium arboreum)、アジアワ
タ(Gossypium herbaceum)、ワタビチホリウム(Gossypium vitifolium))、ヒマワ
リ(Helianthus annuus)、パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)、オオムギ(Hordeu
m vulgare)、ホップ(Humulus lupulus)、サツマイモ(Ipomoea batatas)、カシグ
ルミ(Juglans regia)、レンズマメ(Lens culinaris)、アマ(Linum usitatissimu
m)、トマト(Lycopersicon lycopersicum)、リンゴ種(Malus spec.)、キャッサバ
(Manihot esculenta)、アルファルファ(Medicago sativa)、バショウ属種(Musa
spec.)、タバコ(Nicotiana tabacum)(N. rustica)、オリーブ(Olea europaea)、
イネ(Oryza sativa)、ライマメ(Phaseolus lunatus)、サヤインゲン(Phaseolus
vulgaris)、ヨーロッパトウヒ(Picea abies)、マツ種(Pinus spec.)、エンドウ(
Pisum sativum)、セイヨウミザクラ(Prunus avium)、モモ(Prunus persica)、セ
イヨウナシ(Pyrus communis)、スグリ(Ribes sylvestre)、トウゴマ(Ricinus co
mmunis)、サトウキビ(Saccharum officinarum)、ライムギ(Secale cereale)、ジ
ャガイモ(Solanum tuberosum)、モロコシ(Sorghum bicolor)(s. vulgare)、カカ
オ(Theobroma cacao)、アカツメクサ(Trifolium pratense)、コムギ属アエスチ
バム(Triticum aestivum)、マカロニコムギ(Triticum durum)、ソラマメ(Vicia
faba)、ブドウ(Vitis vinifera)およびトウモロコシ(Zea mays)。
【0230】 加えて、化合物Iは、遺伝子工学的方法を含む品種改良によって除草剤の作用
に対して耐性を示す作物において用いることもできる。
【0231】 さらに、本発明の式で表される3-アリールイソチアゾールおよびその農業上有
用な塩は植物の乾燥および/または落葉にも適している。
【0232】 乾燥剤の場合、特に、例えばジャガイモ、ナタネ、ヒマワリおよびダイズのよ
うな作物植物の地上部分を乾燥するのに好適である。このようにして、これらの
重要な作物植物の完全機械化収穫が可能になる。
【0233】 また、経済的に興味深いこととして、 例えば、柑橘類、オリーブ類または他の有害な果実、石果および堅果の種にお
ける、果実の裂開の調整または植物に対するその結合の減少、なぜならこれは、
これらの果実の収穫、また、有用な植物、特に綿花の調整された落葉を促すから
である。本発明の式Iで表される活性化合物およびその農業上有用な塩の適用に
よって促進される裂開は、植物の果実または葉と苗状との間に器官脱離組織が形
成されることによる。綿花の落葉は、特に非常に経済的に興味深い。なぜなら、
それによって収穫が促進されるからである。同時に、個々の植物が成熟する期間
を短縮すると、収穫される線維材料の品質が向上する。
【0234】 本発明の式Iの化合物またはそれらを含む除草剤組成物は、例えば、直接スプ
レー可能な水溶液、粉剤、懸濁液、そして高度に濃縮された水性、油性その他の
懸濁液もしくは分散液、エマルジョン、油性分散液、ペースト、倍散剤、散布用
原料、または顆粒の形態で、噴霧、霧化、散粉、散布または散水するか、または
種子を処理するかもしくは種子と混合することによって使用できる。使用形態は
意図する目的に依存する。いずれにしても、それらは本発明の活性化合物の極め
て微細な分散を保証するべきである。本発明の組成物は、式Iで表される化合物
または農場上有用なその塩の少なくとも一種の化合物の除草剤および作物防除剤
有効量の配合において慣用的な賦形剤を含む。
【0235】 好適な不活性助剤としては、本質的には以下のものが挙げられる:中〜高沸点
の鉱油留分、例えば灯油およびディーゼル油、さらにコールタール油および植物
油もしくは動物油、脂肪族、環状および芳香族炭化水素、例えばパラフィン、テ
トラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンおよびそれらの誘導体、アルキル
化ベンゼンおよびそれらの誘導体、アルコール、例えばメタノール、エタノール
、プロパノール、ブタノールおよびシクロヘキサノール、ケトン、例えばシクロ
ヘキサノン、強力な極性溶媒、例えばN-メチルピロリドンのようなアミンおよび
水。
【0236】 水系使用形態は、水を添加することによって、エマルジョン濃縮液、懸濁液、
ペースト、水和剤または水分散性顆粒から調製することができる。エマルジョン
、ペーストまたは油性分散液を調製するため、化合物Iを、そのままで、あるい
は油もしくは溶媒に溶解して、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤または乳化剤によっ
て水中に均質化することができる。あるいは、活性化合物、湿潤剤、粘着付与剤
、分散剤または乳化剤、および所望により溶媒もしくは油からなる濃厚液を調製
することができ、これらの濃厚液は水での希釈に適する。
【0237】 好適な界面活性剤は、芳香族スルホン酸、例えばリグノ−、フェノール−、ナ
フタレン−およびジブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩およびアンモニウム塩、ならびに脂肪酸の前記塩、アルキル-およびア
ルキルアリールスルホン酸の前記塩、アルキル硫酸、ラウリルエーテル硫酸およ
び脂肪アルコール硫酸の前記塩、ならびに硫酸化ヘキサ−、ヘプタ−およびオク
タデカノールの塩、および脂肪アルコールグリコールエーテルの塩、スルホン化
ナフタレンおよびその誘導体とホルムアルデヒドとの縮合体、ナフタレンもしく
はナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドとの縮合体、ポリ
オキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化イソオクチル−、オ
クチル−もしくはノニルフェノール、アルキルフェニルポリグリコールエーテル
、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテル
アルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アルコール/エチレンオキシド縮
合体、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテルもしくはポ
リオキシプロピレンアルキルエーテル、ラウリルアルコールポリグリコールエー
テルアセテート、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸廃液またはメチルセルロ
ースである。
【0238】 粉剤、散布用材料および倍散剤は、活性化合物を固体担体と共に混合するか、
または粉砕することによって調製することができる。
【0239】 顆粒剤、例えば、被覆顆粒、含浸顆粒および均質顆粒は、活性化合物を固体担
体に結合させることによって調製することができる。固体担体は鉱物土類、例え
ば、シリカ、シリカゲル、ケイ酸塩、タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョー
ク、陶土、黄土、粘土、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、粉砕した合成材料、肥料、例えば硫酸アンモニウム、リ
ン酸アンモニウム、硝酸アンモニウムおよび尿素、ならびに植物起源の産物、例
えば穀物ミール、樹皮ミール、木材ミールおよびナッツ殻ミール、セルロース粉
末、または他の固体担体である。
【0240】 即時使用可能な調製物中の活性化合物Iの濃度は広い範囲で変化しうる。一般
にこれらの製剤は、少なくとも1種類の活性化合物を0.001〜98重量%、好ましく
は0.01〜95重量%含む。活性化合物は90%〜100%、好ましくは95%〜100%の純
度(NMRスペクトルによる)で用いられる。
【0241】 本発明の化合物Iは例えば以下のようにして処方することができる: I. 20重量部の化合物IAa.10(表1参照)を、アルキル化ベンゼン80重量部
、酸化エチレン8〜10モルとオレイン酸N-モノエタノールアミド1モルとの付加生
成物10重量部、カルシウムドデシルベンゼンスルホネート5重量部、および酸化
エチレン40モルとヒマシ油1モルとの付加生成物5重量部からなる混合物に溶解す
る。この溶液を水100,000重量部に注ぎ、それを微細に分散させることで、0.02
重量%の活性化合物を含む水性分散液が得られる。
【0242】 II. 20重量部の化合物IAa.14を、シクロヘキサノン40重量部、イソブタノー
ル30重量部、酸化エチレン7モルとイソオクチルフェノール1モルとの付加生成物
20重量部、および酸化エチレン40モルとヒマシ油1モルとの付加生成物10重量部
からなる混合物に溶解する。この溶液を水100,000重量部に注ぎ、それを微細に
分散させることで、0.02重量%の活性化合物を含む水性分散液が得られる。
【0243】 III. 20重量部の活性化合物IAa.22を、シクロヘキサノン25重量部、沸点が2
10〜280℃である鉱油留分65重量部、および酸化エチレン40モルとヒマシ油1モル
との付加生成物10重量部からなる混合物に溶解する。この溶液を水100,000重量
部に注ぎ、それを微細に分散させることで、0.02重量%の活性化合物を含む水性
分散液が得られる。
【0244】 IV. 20重量部の活性化合物IAa.10を、ナトリウムジイソブチルナフタレンス
ルホネート3重量部、亜硫酸廃液から得られるリグノスルホン酸のナトリウム塩1
7重量部、および粉末状のシリカゲル60重量部と十分に混合し、この混合物をハ
ンマーミルで粉砕する。該混合物を水20,000重量部に微細に分散させることで、
0.1重量%の活性化合物を含むスプレー混合物が得られる。
【0245】 V. 3重量部の活性化合物IAa.727(Rエナンチオマー)を、微細なカオリン97
重量部と混合する。これにより、3重量%の活性化合物を含む倍散剤が得られる
【0246】 VI. 20重量部の活性化合物IAa.22を、ドデシルベンゼンスルホネートのカル
シウム塩2重量部、脂肪アルコールポリグリコールエーテル8重量部、フェノール
/尿素/ホルムアルデヒド縮合体のナトリウム塩2重量部、およびパラフィン性鉱
油68重量部と均質に混合する。これにより、安定した油性分散液が得られる。
【0247】 VII. 1重量部の化合物IAa.727(Rエナンチオマー)を、シクロヘキサノン70
重量部、エトキシル化イソオクチルフェノール20重量部、およびエトキシル化ヒ
マシ油10重量部からなる混合物に溶解する。これにより、安定したエマルジョン
濃厚液が得られる。
【0248】 VIII. 1重量部の化合物IAa.14を、シクロヘキサノン80重量部およびWettol(
登録商標)EM 31(エトキシル化ヒマシ油を基にした非イオン系乳化剤)20重量部か
らなる混合物に溶解する。これにより、安定したエマルジョン濃厚液が得られる
【0249】 式Iで表される3-アリールイソチアゾールおよび/またはその塩を含む除草剤組
成物または活性化合物は、作物植物の発生前もしくは後、または種子と一緒に適
用できる。除草剤組成物または活性化合物で予め処理した作物植物の種子をまく
ことによって、除草剤組成物または活性化合物を適用することもできる。特定の
作物植物がその活性化合物に十分に耐性でないときは、噴霧器を利用して、活性
化合物が敏感な作物植物の葉とできるだけ接触しないが、一方で、活性化合物が
下方または土壌表面で成長する望ましくない植物の葉には到達するように除草剤
化合物を噴霧するという適用技術を使用できる(post-directed, lay-by)。
【0250】 活性化合物の適用率は、調節する標的、季節、標的植物および成長段階に依存
して、0.001〜3.0、好ましくは0.01〜1.0 kg/haの活性物質である。
【0251】 作用範囲を拡大させ、相乗効果を達成するため、本発明の式Iの化合物を多く
の代表的な他の種類の除草剤活性化合物群もしくは成長調節活性化合物群と混合
し、一緒に適用することができる。混合物に好適な成分は、例えば、1,2,4-チア
ジアゾール、1,3,4-チアジアゾール、アミド、アミノリン酸およびその誘導体、
アミノトリアゾール、アニリド、アリールオキシ/ヘタリールオキシアルカン酸
およびそれらの誘導体、安息香酸およびその誘導体、ベンゾチアジアジノン、2-
アロイル-1,3-シクロヘキサンジオン、ヘテロアリールアリールケトン、ベンジ
ルイソオキサゾリジノン、メタ-CF3-フェニル誘導体、カルバメート、キノリン
カルボン酸およびその誘導体、クロロアセトアニリド、シクロヘキサン-1,3-ジ
オン誘導体、ジアジン、ジクロロプロピオン酸およびその誘導体、ジヒドロベン
ゾフラン、ジヒドロフラン-3-オン、ジニトロアニリン、ジニトロフェノール、
ジフェニルエーテル、ジピリジル、ハロカルボン酸およびそれらの誘導体、尿素
、3-フェニルウラシル、イミダゾール、イミダゾリノン、N-フェニル-3,4,5,6-
テトラヒドロフタルイミド、オキサジアゾール、オキシラン、フェノール、アリ
ールオキシフェノキシプロピオン酸エステルおよびヘテロアリールオキシフェノ
キシプロピオン酸エステル、フェニル酢酸およびその誘導体、フェニルプロピオ
ン酸およびその誘導体、ピラゾール、フェニルピラゾール、ピリダジン、ピリジ
ンカルボン酸およびその誘導体、ピリミジルエーテル、スルホンアミド、スルホ
ニル尿素、トリアジン、トリアジノン、トリアゾリノン、トリアゾールカルボキ
サミドおよびウラシルである。
【0252】 さらに、化合物Iを、単独でもしくは他の除草剤と組み合わせて一緒に、また
は他の作物保護剤、例えば害虫または植物病原性真菌もしくは細菌の駆除用薬剤
と一緒に混合物の形態で適用することは有利でありうる。また、栄養不足および
微量元素不足の処置に使用するミネラル塩溶液との混和性にも関心がもてる。ま
た非植物毒性の油または油濃縮物を添加することもできる。
【0253】 下記の実施例は本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するもので
はない。
【0254】I 調製例 代表的な化合物I(実施例1〜6)を、文献に記述されている方法と同じようにし
て調製した4-クロロイソチアゾール-5-カルボン酸メチル類から調製した。これ
に関しては、実施例1(ステップ1.1〜1.7)に記載されている合成順序ならびに 米国特許第4544752号、米国特許第4346094号(ステップ1.4〜1.7) J. Org. Chem. 28 (1963), 2436 (ステップ1.4) Houben-Weyl 10/4, p. 31 (ステップ1.4) Liebigs Ann. Chem. 1979, 1534-1546 (ステップ1.5) J. Heterocyclic Chem. 24 (1987), 243-245 (ステップ1.6) およびそこに引用されている文献に記載されている方法も参照されたい。これら
の方法は、その全体が参照により本発明に組み入れられるものとする。
【0255】 これ以降では、略号Meはメチルを意味する。
【0256】3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシフェニル)-4-クロロ-5-トリフルオロメチル イソチアゾール(実施例1)
【化69】
【0257】1.1 4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシベンジルアルコール(1) 46.5g(227mmol)の4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシ安息香酸を500mlのテトラ
ヒドロフランに加えた溶液に300ml(300mmol)のBH3・SMe2溶液(ジクロロメタン中
の1M溶液)を2時間かけて滴下し、そしてこの反応混合物を室温で3日間攪拌した
。氷冷しながら200mlの水を徐々に滴下することにより過剰のBH3を加水分解し、
次に塩酸を用いてpHをpH2に調節し、そして200mlの酢酸エチルで混合物を2回抽
出した。有機相を硫酸マグネシウムで脱水して減圧下で濃縮し、そしてトルエン
を2回添加して再び溶媒を減圧下で除去した。これにより40.6g(94%)のベンジル
アルコール1を得た。
【0258】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 3.9 (s, 3H, OMe), 4.7 (s, 2H, CH 2OH
), 7.0 (d, 1H, Ar-H), 7.1 (d, 1H, Ar-H)
【0259】1.2 臭化4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシベンジル (2) 38.8g(204mmcl)の4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシベンジルアルコール1を600
mlのテトラヒドロフランに加えた溶液に58.7g(224mmol)のトリフェニルホスフィ
ンを0〜5℃で添加し、10分後、74.4g(224mmol)の四臭化炭素を300mlのテトラヒ
ドロフランに加えた溶液を徐々に添加した(30分間かけた)。反応混合物を週末の
間室温で攪拌し、減圧下で濃縮し、次に、短いシリカゲルカラム(移動相シクロ
ヘキサン/酢酸エチル=2:1)に通して濾過した。減圧下で濃縮した後、粗生成物を
減圧蒸留した(b.p.89℃、0.26mbar)。これにより33.9g(66%)のベンジルブロミド
2を得た。
【0260】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 3.9 (s, 3H, OMe), 4.5 (s, 2H, CH 2Br
), 6.9 (d, 1H, Ar-H), 7.15 (d, 1H, Ar-H)
【0261】1.3 4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシベンジルシアニド(3) モレキュラーシーブを用いて脱水した600mlのトリエチレングリコールに22.6g
(89.2mmol)の4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシベンジルブロミド2を加えた溶液
に、6.6g(134 mmol)の乾燥したシアン化ナトリウム(減圧下、110℃で6時間)およ
びスパチュラ一掻き分のヨウ化ナトリウムを添加した。反応混合物を100℃で40
分間攪拌し、冷却後、3lの水に導入した。水相をジクロロメタンで2回抽出した
。ジクロロメタン相を硫酸マグネシウムで脱水し、そして濃縮して19gのシアン
化ベンジル3を得た。次に、水相を酢酸エチルでさらに3回抽出した。有機相を水
で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、そして減圧下で濃縮した。これによ
りさらに7.8gの生成物を得た。生成物には依然として比較的大量のトリエチレン
グリコールが含まれているが、これは後続の反応を妨害しない。
【0262】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 3.7 (s, 2H, CH 2CN), 3.9 (s, 3H, OMe
), 6.95 (d, 1H, Ar-H), 7.1 (d, 1H, Ar-H)
【0263】1.4 (4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシフェニル)-N-トシルオキシイミノアセト ニトリル(5) 5mlの無水エタノールを0.50g(11.6mmol)の水素化ナトリウム(60%)に添加した
。15分後、2.1g(10.5mmol)のベンジルニトリル3を25mlのエタノールに加えた溶
液を、0〜5℃で30分間かけて滴下し、そして同一温度で混合物をさらに20分間攪
拌した。次に、1.4g(11.6mmol)の亜硝酸n-ペンチルを0〜5℃で10分間かけて滴下
し、そして混合物を室温で一晩反応させた。減圧下で混合物を濃縮し、100mlの
ジエチルエーテルを添加し、次に、得られた沈殿を吸引濾過し、そして乾燥させ
た。これにより1.9g(72.2%)の、オキシムのナトリウム塩4を得た。これを直ちに
精製せずにオキシムトシラートに変換した。
【0264】 1.9g(7.6mmol)の得られたオキシムナトリウム塩4を40mlのDMFに加えた溶液を
、1.4g(7.6mmol)の塩化トシルと混合した。反応混合物を70〜75℃で30分間加熱
し、冷却後、1lの水に攪拌しながら添加した。混合物をメチルtert-ブチルエー
テルで3回抽出し、250mlの水で有機相を1回洗浄し、次に、硫酸マグネシウムで
脱水した。濃縮により60:40の比のZ/E混合物(5aと5b)として1.52g(52%)のオキシ
ムトシラート5を得た。
【0265】 1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 5a, 5b : δ(ppm) = 2.5 (2d, それぞれ3H, Me, 5
a + 5b), 3.9 (2s, それぞれ3H, OMe, 5a + 5b), 6.9 (d, 1H, Ar-H, 5b), 7.1
(d, 1H, Ar-H, 5a), 7.25 (2d, それぞれ1H, Ar-H, 5a + 5b), 7.4 (2d, それぞ
れ2H, Ar-H, 5a + 5b), 7.9 (d, 2H, Ar-H, 5b), 7.95 (d, 2H, Ar-H, 5a)
【0266】1.5 3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシフェニル)-4-アミノイソチアゾール-5 -カルボン酸メチル(6) 1.52g(4mmol)のオキシムトシラート5を20mlのエタノールに加えた懸濁液に、5
50mg(5.2mmnol)のメチルチオグリコレートを添加し、次に、520mg(6mmol)のモル
ホリンをエタノールに加えた溶液を、10分間かけて滴下した。混合物を室温で2
日間攪拌し、150mlの水を添加して混合物をさらに30分間攪拌し、そして得られ
た沈殿を吸引濾過した。乾燥させることにより、121〜124℃の融点を有する620m
g(49%)のイソチアゾール-5-カルボン酸メチル6を得た。
【0267】 1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ(ppm) = 3.9 (2s, それぞれ3H, OMe および COO
Me), 5.4 (bs, NH2), 7.1 (d, 1H, Ar-H), 7.3 (d, 1H, Ar-H)
【0268】1.6 3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシフェニル)-4-クロロイソチアゾール-5 -カルボン酸メチル(7) 4.0g(12.6mmol)のアミノイソチアゾール6を100mlのアセトニトリルに加えた懸
濁液を、2.1g(15.8mmol)のCuCl2および2.0g(19.0mmol)の亜硝酸tert-ブチルを50
mlのアセトニトリルに加えた溶液に、室温で30分間かけて添加し、そして混合物
を室温で一晩攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次に粗生成物をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル - シクロヘキサン/酢酸エチル)により精製した。これ
により2.1g(50%)のクロロ化合物7(融点131〜132℃)を得た。さらに、1.1g(29%)
の3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシフェニル)イソチアゾール-5-カルボン酸
メチル8(m.p.139〜142℃)を得た。
【0269】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): 7 : δ(ppm) = 3.9 (s, 3H, OMe または COOMe),
4.0 (s, 3H, OMe または COOMe), 7.0 (d, 1H, Ar-H), 7.3 (d, 1H, Ar-H) 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): 8 : δ(ppm) = 4.0 (2s, それぞれ3H, OMe および COOMe), 7.25 (d, 1H, Ar-H), 7.75 (d, 1H, Ar-H), 8.25 (d, 1H, イソチアゾ
ール-H)
【0270】1.7 3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシフェニル)-4-クロロイソチアゾール-5 -カルボン酸(9) 2.6g(7.7mmol)の3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシフェニル)-4-クロロイソ
チアゾール-5-カルボン酸メチル7を100mlのメタノールに加えた懸濁液を、0.34g
(8.5mmol)のNaOHを20mlの水に加えた溶液と混合し、混合物を室温で一晩攪拌し
た。減圧下でメタノールを除去し、次いで250mlの酢酸エチルでアルカリ性水相
を抽出し、次に塩酸を用いてpH 1に調節した。得られた沈殿を吸引濾過し、そし
て乾燥させた。これにより1.3gのカルボン酸9を得た。濾液を酢酸エチルで3回抽
出し、抽出物を硫酸マグネシウムで脱水することにより、濃縮後、さらに0.2gの
カルボン酸9を得た[全収量1.5g(61%)]。
【0271】 1H-NMR (DMSO, 270 MHz): δ(ppm) = 3.9 (s, 3H, OMe), 7.3 (d, 1H, Ar-H),
7.7 (d, 1H, Ar-H)
【0272】1.8 3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-メトキシフェニル)-4-クロロ-5-トリフルオロ
メチルイソチアゾール(化合物IAa.7) 1.7で得られた1.5g(47mmol)のイソチアゾールカルボン酸を最初にHC圧力容器
に入れた。次に、20gのフッ化水素(無水)を圧縮して容器に入れ、4gのガス状四
フッ化硫黄を加圧下で導入し、そして自生圧力(autogenous pressure) (3〜4バ
ール)下、60℃で、混合物を24時間攪拌した。容器のガス抜きを行ってから反応
器の内容物を300gの氷水上に注ぎ、濃度50%の水酸化ナトリウム水溶液でアルカ
リ性にして150mlの塩化メチレンと混合した。塩化メチレン相を分離回収し、水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、そして減圧下で濃縮した。シクロヘキサ
ン/酢酸エチルの勾配を用いてシリカゲルによるクロマトグラフィーで残渣を処
理した。これにより97.6%(GC)の純度を有する1.5gの標題化合物を得た(理論量の
90%)。
【0273】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 3.95 (s, 3H, OMe), 7.05 (d, 1H , Ar
-H); 7.30 (d, 1H, Ar-H)
【0274】3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-4-クロロ-5-トリフルオロメチ ルイソチアゾール(実施例2; 化合物IAa.6) 実施例1で得られた1.1g(3.2mmol)の化合物IAa.7を40mlのCH2Cl2に加えた溶液
に、3.3ml(3.3mmol)の三臭化ホウ素溶液(CH2Cl2中の1M溶液)を0〜5℃で滴下し、
そして混合物を室温で一晩攪拌した。次に、さらに3.3ml(3.3mmol)の三臭化ホウ
素溶液(CH2Cl2中の1M溶液)を添加し、混合物を室温で4時間攪拌した。100mlの氷
冷水を反応混合物に添加して相分離させ、そして水相を100mlのジクロロメタン
で2回抽出した。有機相を合わせて硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し
た。これにより1.0g(94%)のヒドロキシ化合物IAa.6を得た。
【0275】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 5.6 (bs, OH), 7.15 (d, 1H, Ar-H), 7
.25 (d, 1H, Ar-H)
【0276】ラセミ体の2-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(4-クロロ-5-トリフルオロメチルイソチ
アゾール-3-イル)フェノキシ]プロピオン酸メチル(実施例3 化合物IAa.22) 308mg(0.93mmol)の化合物IAa.6を20mlのDMFに加えた溶液を、141mg(1.02mmol)
のK2CO3と混合し、次いで170mg(1.02mmol)のラセミ体2-ブロモプロピオン酸メチ
ルと0〜5℃で2時間かけて混合し、そして混合物を室温で一晩攪拌した。次に、
混合物を減圧下で濃縮乾固し、残渣に100mlの水を添加し、そして100mlのメチル
tert-ブチルエーテルで2回抽出した。有機相を合わせて水で1回洗浄し、硫酸マ
グネシウムで脱水し、そして減圧下で濃縮した。これにより350mg(90%)のラセミ
体フェノキシプロピオン酸メチルIAa.22を得た。
【0277】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 1.7 [d, 3H, OCH(Me)COOMe], 3.8 (s,
3H, COOMe), 4.8 [q, 1H, OCH(Me)COOMe], 7.05 (d, 1H, Ar-H), 7.3 (d, 1H, A
r-H)
【0278】Rエナンチオマーの2-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル イソチアゾール-3-イル)フェノキシ]プロピオン酸メチル (実施例4; 化合物IAa. 727) 実施例3に記載した方法で、化合物IAa.6を2当量の(2S)-2-クロロプロピオン酸
メチルと反応させて、81%の収率でIAa.22のRエナンチオマーを得た。
【0279】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 1.7 [d, 3H, OCH(Me)COOMe], 3.8 (s,
3H, COOMe), 4.8 [q, 1H, OCH(Me)COOMe], 7.05 (d, 1H, Ar-H), 7.3 (d, 1H, A
r-H)
【0280】3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-プロパルギルオキシフェニル)-4-クロロ-5-トリフル オロメチルイソチアゾール(実施例5; 化合物IAa.10) 実施例3に記載した方法で、化合物IAa.6を1当量の臭化プロパギルと反応させ
て、53%の収率で標題化合物IAa.10を得た。
【0281】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 2.55 (t, 1H, CCH), 4.8 (d, 2H, OC
H2-CC), 7.2 (d, 1H, Ar-H), 7.3 (d, 1H, Ar-H)
【0282】{2-クロロ-5-[4-クロロ-5-トリフルオロメチルイソチアゾール-3-イル]-4-フル
オロフェノキシ}酢酸メチル(実施例6; 化合物IAa.14) 実施例3に記載した方法で、化合物IAa.6を1当量のブロモ酢酸メチルと反応さ
せて、87%の収率で標題化合物IAa.14を得た。
【0283】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 3.8 (s, 3H, COOMe), 4.7 (s, 2H, OCH2 COOMe), 7.0 (d, 1H, Ar-H), 7.35 (d, 1H, Ar-H)
【0284】
【化70】 R3=FかつR4=Clである式IAaで表される化合物;実施例1〜6
【表4】
【0285】3-(4-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルイソチアゾール(実施例7) R.K. Howeら(前掲箇所)に従って5-(4-クロロフェニル)-1,3,4-オキサチアゾー
ル-2-オンとプロピオル酸メチルとの熱分解反応により調製した8.9g(0.037mol)
の3-(4-クロロフェニル)イソチアゾール-5-カルボン酸を、最初に0.5 l HCオー
トクレーブに入れた。次に、45g(2.25mol)の無水フッ化水素を圧縮してオートク
レーブに入れ、そして28gの四フッ化硫黄を加圧下で添加した。混合物を60℃で2
4時間攪拌した。オートクレーブのガス抜きを行ってから反応器の内容物を500g
の氷上に注ぎ、濃度50%の水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にして350mlの塩
化メチレンと混合した。混合物を珪藻土に通して濾過し、次に塩化メチレン相を
分離回収し、そして硫酸マグネシウムで脱水した。塩化メチレン相を減圧下で濃
縮してシクロヘキサンと混合することにより、標題化合物を固体として沈澱させ
た。固体を濾別し、シクロヘキサン相をさらに濃縮して、より多くの生成物を沈
殿させた。98.8%(GC)の純度を有する合計8g(65%)の標題化合物を得た。
【0286】 1H-NMR (DMSO, 270 MHz): δ(ppm) = 7.55 (d, 2H , アリール-H); 8.10 (d,
2H, アリール-H); 8.7 (s, 1H, イソチアゾール-H)
【0287】4-クロロ-3-(2,4-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルイソチアゾール(実
施例8; 化合物IAa.243)
【化71】
【0288】8.1 (2,4-ジクロロフェニル)トシルオキシイミノアセトニトリル(11) 9.7g(52.2mmol)の2,4-ジクロロベンジルニトリルを20mlのジメチルホルムアミ
ドに加えた溶液を、2.3g(57.4mmol)の水酸化ナトリウム(60%)を250mlのジメチル
ホルムアミドに加えた懸濁液に、氷冷しながら反応温度を高くても20℃に設定し
た状態で滴下し、そして混合物を0〜5℃でさらに20分間攪拌した。次に、6.7g(5
7.4mmol)の亜硝酸n-ペンチルを0〜5℃で30分間かけて滴下し、そしてこの温度で
混合物をさらに30分間攪拌した。冷却を停止し、次いで、21.9g(114.7 mmol、2
当量)の塩化トシルを30mlのジメチルホルムアミドに加えた懸濁液を、反応混合
物に室温で添加し、次に、これを70℃まで加熱して70℃で3時間攪拌した。冷却
後、混合物を減圧下で濃縮し、油状残渣を攪拌しながら1.5lの水に加えた。400m
lのメチルtert-ブチルエーテルを添加し、そして混合物を室温で20分間攪拌した
。得られた沈殿を吸引濾過して濾別し、そして乾燥させた。これにより10.8gの
オキシムトシラート11を得た。濾液を相分離させ、そして水相をメチルtert-ブ
チルエーテルでさらに2回抽出した。有機相を合わせて硫酸マグネシウムで脱水
し、そして減圧下で濃縮した。これによりさらに10.4gの生成物を得た。全収量: 21.2 g (>100%)のオキシムトシラート11。これは少量のジメチルホルムアミド
を含有していた。
【0289】1 H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 2.5 (s, 3H, Me), 7.35〜7.45 (m, 4H, A
r-H), 7.5 (d, 1H, Ar-H), 7.95 (d, 2H, Ar-H)
【0290】8.2 4-アミノ-3-(2,4-ジクロロフェニル)イソチアゾール-5-カルボン酸メチル( 12) 8.1で得た21.2g(52.2mmol)のオキシムトシラート11を300mlのエタノールに加
えた懸濁液に、7.2g(67.9mmol)のチオグリコール酸メチルを添加し、次に、30℃
を超えない温度で2時間かけて9.1g(105mmol)のモルホリンを滴下した。混合物を
室温で一晩攪拌した。減圧下で濃縮した後、粗生成物をクロマトグラフィー(シ
リカゲル- シクロヘキサン/酢酸エチル=6:1〜1:1)により精製した。これにより
、7.5g(2,4-ジクロロベンジルニトリルを基準にして47%)の4-アミノ-3-(2,4-ジ
クロロフェニル)イソチアゾール-5-カルボン酸メチル12を得た。
【0291】 1H -NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 3.9 (s, 3H, COOMe), 5.2 (bs, 2H, N
H2), 7.4 (s, 2H, Ar-H), 7.55 (s, 1H, Ar-H)
【0292】8.3 4-クロロ-3-(2,4-ジクロロフェニル)イソチアゾール-5-カルボン酸メチル( 13) 2.1g(30.9mmol)のNaNO2を20mlの水に加えた溶液を、8.5g(28.1mmol)のアミノ
イソチアゾール12を100mlの濃塩酸に加えた溶液に、0〜5℃で滴下し、混合物を
さらに10分間攪拌した。この溶液を、100mlの塩酸に3.1g(30.9mmol)の塩化銅(I)
を加えた溶液に、0〜5℃で15分間かけて滴下し、そして混合物を同一温度でさら
に10分間攪拌した。次に、反応混合物を徐々に加熱し(N2の発生)、そして還流状
態で2時間加熱した。冷却後、反応混合物を1lの氷水に攪拌しながら加え、そし
て酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせて飽和NaCl溶液で1回洗浄し、硫酸
マグネシウムで脱水し、そして減圧下で濃縮した。これにより8.4g(93%)の4-ク
ロロ-3-(2,4-ジクロロフェニル)イソチアゾール-5-カルボン酸メチル13(1H-NMR
による純度: 約80〜90%)を得た。これを精製することなく後続の反応に使用した
。さらに3-(2,4-ジクロロフェニル)-イソチアゾール-5-カルボン酸メチル(14)が
副生物として得られた。
【0293】 1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 13: δ(ppm) = 4.0 (s, 3H, COOMe), 7.35 (m, 2H
, Ar-H), 7.55 (a, 1H, Ar-H) 1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 14: δ(ppm) = 4.0 (s, 3H, COOMe), 7.35 (m, 1H
, Ar-H), 7.5 (d, 1H, Ar-H), 7.75 (d, 1H, Ar-H), 8.2 (s, 1H, イソチアゾー
ル-H)
【0294】8.4 4-クロロ-3-(2,4-ジクロロフェニル)イソチアゾール-5-カルボン酸(15) 1.1g(28.3mmol)のNaOHを20mlの水に加えた溶液を、8.3g(25.7mmol)の4-クロロ
-3-(2,4-ジクロロフェニル)イソチアゾール-5-カルボン酸メチル13を100mlのメ
タノールに加えた懸濁液に添加し、そして混合物を室温で16時間攪拌した。減圧
下でメタノールを除去し、次に、200mlの水を添加し、そしてアルカリ性の水相
を200mlの酢酸エチルで抽出した。次に、塩酸を用いて水相をpH 1〜2に調節した
。水相を酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合わせて水で1回洗浄し、硫酸マグネ
シウムで脱水し、そして減圧下で濃縮した。これにより、融点193℃(分解)の固
体として6.9g(87%)の4-クロロ-3-(2,4-ジクロロフェニル)イソチアゾール-5-カ
ルボキシレート15を得た。
【0295】 1H-NMR (DMSO, 270 MHz): δ(ppm) = 7.6 (m, 2H, Ar-H), 7.9 (d, 1H, Ar-H)
【0296】8.5 4-クロロ-3-(2,4-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルイソチアゾー
8.4で得た12.2g(40mmol)のイソチアゾールカルボン酸15を最初にHC圧力容器に
入れた。次に、60g(3.0mol)のフッ化水素(無水)を圧縮して加え、加圧下で30.3g
(0.28mol)の四フッ化硫黄を添加し、そして固有圧力下(3〜4バール)、60℃で混
合物を24時間攪拌した。反応器のガス抜きを行って反応器の内容物を300gの氷水
上に注ぎ、そして濃度50%の水酸化ナトリウム水溶液を用いてアルカリ性にして1
50mlの塩化メチレンを添加した。塩化メチレン相を分離回収し、水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで脱水し、そして減圧下で濃縮した。シクロヘキサン/酢酸エチ
ルの勾配を用いてシリカゲルによるクロマトグラフィーで残渣を処理した。これ
により77%の収率で4-クロロ-3-(2,4-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチル
イソチアゾール(化合物IAa.243)を得た。
【0297】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 7.35 (d, 1H , Ar-H); 7.4 (dd, 1H, A
r-H), 7.55 (d, 1H, Ar-H)
【0298】4-クロロ-3-(2,4-ジクロロ-5-ニトロフェニル)-5-トリフルオロメチルイソチア
ゾール(実施例9; 化合物IAa.246)
【化72】 氷冷しながら、15mlの発煙硝酸を15mlの濃硫酸に滴下した。次に、実施例8で
得た9.6g(28.9mmol)の化合物IAa.243を少量ずつ1時間かけて氷冷しながら30℃を
超えない反応温度で添加し、そして混合物を室温で2時間攪拌した。次に、反応
混合物を攪拌しながら300mlの氷水に加え、そしてさらに2時間攪拌した。得られ
た沈殿を吸引濾過により濾別し、乾燥させ、そして200mlの酢酸エチルに溶解さ
せた。有機相を水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、そして減圧下で濃
縮した。これにより、融点104〜106℃の固体として9.9g(91%)の4-クロロ-3-(2,4
-ジクロロ-5-ニトロフェニル)-5-トリフルオロメチルイソチアゾールIAa.246を
得た。これをさらに精製することなく後続の反応に使用した(純度: >90%)。シク
ロヘキサン/酢酸エチルから結晶化させることによりニトロ化合物IAa.246の純粋
なサンプルを得た。
【0299】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 7.8 (s, 1H , Ar-H); 8.05 (s, 1H, Ar
-H)
【0300】2,4-ジクロロ-5-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル-3-イソチアゾリル)アニリン( 実施例10; IAa.247)
【化73】 5.0g(89.3mmol)の鉄粉末を10mlの水および1mlの氷酢酸に加えた懸濁液を、還
流状態で加熱した。この懸濁液に50mlのn-プロパノールを滴下し、続いて、実施
例9で得た9.4g(25mmol)の化合物IAa.246を少量ずつ10分間かけて添加した。次に
、混合物を還流下で3時間攪拌した。冷却後、反応混合物を減圧下で濃縮した。2
00mlの酢酸エチルおよびスパチュラ一掻き分の活性炭を残渣に添加した。セライ
ト(Celite)に通して濾過した後、濾液を濃縮した。これにより8.6g(99%)のアミ
ノ化合物IAa.247を得た。
【0301】 1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ(ppm) = 4.2 (bs, 2H, NH2), 6.8 (s, 1H , Ar-
H), 7.4 (s, 1H, Ar-H)
【0302】N-{2,4-ジクロロ-5-[4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソチアゾリル]フェ ニル}-N-(エチルスルホニル)エタンスルホンアミド(実施例11; 化合物IAa.769)
【化74】 実施例10で得た890mg(2.6mmol)の化合物IAa.247を40mlのCH2Cl2に加えた溶液
に、1.08g(10.8mmol)のトリエチルアミン、100mgのジメチルアミノピリジンおよ
び1.08g(8.4mmol)の塩化エタンスルホニルを添加し、そして混合物を室温で3日
間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次に残渣をクロマトグラフィーにかけた
(シクロヘキサン:酢酸エチル=9:1)。これにより融点153〜154℃を有する970mg(7
0%)の標題化合物を得た。
【0303】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 1.5 (t, 6H, CH3), 3.55-3.85 (m, 4H,
CH2), 7.5 (s, 1H, Ar-H), 7.75 (s, 1H, Ar-H)
【0304】N-{2,4-ジクロロ-5-[4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソチアゾリル]フェ ニル}エタンスルホンアミド(実施例12; 化合物IAa.770)
【化75】 実施例11で得た940mg(1.8mmol)の化合物IAa.769を30mlのメタノールに加えた
溶液に、320mg(1.8mmol)の、濃度39%のナトリウムメトキシドのメタノール溶液
を滴下した。反応混合物を室温で4時間攪拌し、濃度10%の塩酸を用いてpH 6に調
節し、そして減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにかけて融点135℃
を有する600mg(76%)の標題化合物を得た。
【0305】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 1.4 (t, 3H, CH3), 3.2 (q, 2H, CH2),
6.8 (s, 1H, NH), 7.6 (s, 1H, Ar-H), 7.75 (s, 1H, Ar-H)
【0306】N-{2,4-ジクロロ-5-[4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソチアゾリル]フェ ニル}メタンスルホンアミド(実施例13; 化合物IAa.361)
【化76】 実施例11および12と同じようにして、融点161〜164℃のメタンスルホンアミド
IAa.361を、実施例10で得た化合物IAa.247から調製した。
【0307】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 3.1 (s, 3H, CH3), 6.9 (bs, 1H, NH),
7.65 (s, 1H, Ar-H), 7.75 (s, 1H, Ar-H)
【0308】 R3=ClかつR4=Clである式IAaで表される化合物; 実施例8〜13
【化77】
【表5】
【0309】4,6-ジクロロ-7-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル-3-イソチアゾリル)-2-エチル -1,3-ベンゾオキサゾール(実施例14; 化合物IDa.55)
【化78】
【0310】14.1 2-ブロモ-4,6-ジクロロ-3-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル-3-イソチア
ゾリル)アニリン(16) 実施例10で得た3.5g(10mmol)の化合物IAa.247を50mlの酢酸に加えた溶液に、4
.1g(50mmol)の酢酸ナトリウムを添加し、次に室温で1.6g(10mmol)の臭素を添加
し、そして混合物を室温で一晩攪拌した。100mlの飽和重炭酸ナトリウム溶液お
よび150mlの酢酸エチル(ガスの発生)を反応混合物に滴下し、次に、これをさら
に10分間攪拌した。相分離させてから水相を酢酸エチルで2回抽出した。有機相
を合わせて飽和重炭酸ナトリウム溶液で中性になるまで洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで脱水し、シリカゲルに通して濾過し、そして減圧下で濃縮した。これにより
、融点77〜78℃の固体として4.1g(96%)の2-ブロモ-4,6-ジクロロ-3-(4-クロロ-5
-トリフルオロメチル-3-イソチアゾリル)アニリン16を得た。
【0311】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 4.65 (s, 2H, NH2), 7.4 (s, 1H, Ar-H
)
【0312】14.2 N-[2-ブロモ-4,6-ジクロロ-3-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル-3-イソチ アゾリル)フェニル]プロパンアミド(17) 1.5g(3.5mmol)の2-ブロモ-4,6-ジクロロ-3-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル-
3-イソチアゾリル)アニリン16を50mlのトルエンに加えた溶液に、0.5g(3.9mmol)
のプロピオン酸無水物および1滴の硫酸を添加し、そして混合物を室温で48時間
攪拌した。得られた沈殿を濾別し、メチルtert-ブチルエーテルで洗浄した。濾
液を減圧下で濃縮し、粗生成物を50mlの酢酸エチルに溶解し、40mlの水を添加し
、2N NaOHを用いてpHを10に調節し、そして混合物を室温で10分間攪拌した。相
分離させて水相を酢酸エチルで2回抽出した。有機相を合わせて硫酸マグネシウ
ムで脱水し、次に、減圧下で濃縮した。これにより、融点156℃を有する1.35g(8
0%)のN-[2-ブロモ-4,6-ジクロロ-3-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル-3-イソチ
アゾリル)フェニル]プロパンアミド17を得た。
【0313】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 1.3* (3H, CH3), 2.5* (2H, CH2), 6.9
5 (bs, 1H, NH), 7.65 (s, 1H , Ar-H) *非常に幅広いシグナル
【0314】14.3 4,6-ジクロロ-7-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル-3-イソチアゾリル)-2- エチル-1,3-ベンゾオキサゾール 1.2g(2.5mmol)の酸アミド17を10mlのジメチルホルムアミドに加えた溶液に、1
mlのピリジンおよび275mg(2.7mmol)のKHCO3を添加し、そして混合物を90℃で2時
間攪拌した。次に、80mg(0.52mmol)の臭化銅(I)を添加し、そして混合物を140℃
で2時間攪拌した。冷却後、沈殿を吸引濾過により濾別し、メチルtert-ブチルエ
ーテルで洗浄し、そして濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグ
ラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル=9:1)により精製した。これにより1.2g(>1
00%)のわずかに不純な生成物を得た。これをMPLCにより精製した。これにより30
0mg(30%)の所望のベンゾオキサゾールIDa.55を得た。
【0315】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 1.4 (t, 3H, CH3), 3.0 (q, 2H, CH2),
7.55 (s, 1H, Ar-H)
【0316】4,6-ジクロロ-7-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル-3-イソチアゾリル)-2-シクロ プロピル-1,3-ベンゾオキサゾール(実施例15; 化合物IDa.67)
【化79】
【0317】15.1 N-[2-ブロモ-4,6-ジクロロ-3-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル-3-イソチ アゾリル)フェニル]-N-(シクロプロピルカルボニル)シクロプロパンカルボキサ
ミド(19)およびN-[2-ブロモ-4,6-ジクロロ-3-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル- 3-イソチアゾリル)フェニル]シクロプロパンカルボキサミド(18) 実施例14.1で得た794mg(1.80mmol)の2-ブロモ-4,6-ジクロロ-3-(4-クロロ-5-
トリフルオロメチル-3-イソチアゾリル)アニリン16を20mlのピリジンに加えた溶
液に、100mgのジメチルアミノピリジンおよび390mg(3.7mmol)の塩化シクロプロ
パンカルボニルを添加し、そして混合物を60℃で6日間加熱した。混合物を減圧
下で濃縮して残渣を150mlの酢酸エチル中に取り込み、そして有機溶液を濃度10%
の塩酸で1回洗浄してから硫酸マグネシウムで脱水し、さらに減圧下で濃縮した
。カラムクロマトグラフィーにかけて、融点110℃を有する630mg(62%)のジアシ
ル化化合物19および融点194〜196℃を有する140mg(16%)のモノアシル化生成物18
を得た。
【0318】 600mg(1.1mmol)のジアシル化体19を40mlのメタノールに加えた溶液に、190mg(
1.1mmol)の、濃度30%のナトリウムメトキシドのメタノール溶液を添加し、そし
て混合物を室温で4時間攪拌した。次に、濃度10%の塩酸を用いてpHをpH5に調節
し、そして溶液を減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シクロヘキサ
ン/酢酸エチル9:1)にかけて、420mg(77%)のモノアシル化生成物18を得た。
【0319】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): 18: δ(ppm) = 0.8〜1.0 (m, 2H, シクロプロピル
), 1.15 (m, 2H, シクロプロピル), 1.6 (m, 1H, シクロプロピル), 7.2 (s, 1H
, NH), 7.65 (s, 1H, Ar-H) 1H-NMR (CDC13, 270 MHz): 19: δ(ppm) = 0.95 (m, 4H, シクロプロピル), 1
.2 (m, 4H, シクロプロピル), 2.1 (m, 2H, シクロプロピル), 7.75 (s, 1H, Ar
-H)
【0320】15.2 4,6-ジクロロ-7-(4-クロロ-5-トリフルオロメチル-3-イソチアゾリル)-2- シクロプロピル-1,3-ベンゾオキサゾール 実施例14.2に記載されている方法により化合物18を環化させて、36%の収率で
融点110〜111℃の標題化合物IDa.67を得た。
【0321】 1H-NMR (CDCl3, 270 MHz): δ(ppm) = 1.2〜1.35 (m, 4H, シクロプロピル),
2.2 (m, 1H, シクロプロピル), 7.55 (s, 1H, Ar-H)
【0322】II 使用例 II.1 除草作用 本発明に係る式Iで表される3-アリールイソチアゾール類の除草作用を温室実
験により実証した。
【0323】 使用した栽培容器は、基体として約3.0%の腐植を有するローム質砂土の入った
プラスチックポットであった。試験植物の種子は、植物種ごとに別々に播いた。
出芽前処理のために、播種直後、水中に懸濁または乳化させた活性化合物を微細
散布ノズルにより適用した。発芽および生育を促進するために容器に穏やかに灌
水し、その後、植物が根づくまで透明なプラスチックフードで覆った。活性化合
物が悪影響を及ぼさない限り、このカバーにより試験植物の一様な発芽が誘発さ
れた。
【0324】 出芽後処理のために、先ず、植物の習性に応じて3〜15cmの高さまで試験植物
を生育させ、その後になって初めて、水中に懸濁または乳化させた活性化合物で
処理した。この目的のために、試験植物を、直接播種して同一容器で生育させる
かまたは最初に苗として別に生育させてから処置の数日前に試験容器に移植した
。出芽後処理に対する施用率は、31.3および15.6gの活性物質(a.s.)/ヘクタール
(ha)であった。
【0325】 植物種に応じて、植物を10〜25℃または20〜35℃に保持した。試験期間は、2
〜4週間に及んだ。この期間中、植物を管理して、各処理に対する植物の応答を
評価した。
【0326】 評価は、0〜100の尺度を用いて行った。100は、植物の出芽がみられないかま
たは少なくとも地上部分が完全に破壊されることを意味し、0は、損傷がないか
または正常な生育過程を意味する。
【0327】
【表6】
【0328】 15.6および31.3gのa.s./haの施用率において、化合物番号 IAa.727は、上記の
有害植物に対して非常に良好な除草作用を示した。
【0329】II.2 乾燥剤/落葉剤作用 使用した試験植物は、温室条件下(雰囲気中の相対湿度50〜70%、昼間温度/夜
間温度がそれぞれ27℃および20℃)で生育させた4葉期(子葉を含めないで計算し
た)の若い綿植物であった。
【0330】 調製物の全重量を基準にして0.15重量%の脂肪アルコールエトキシレート(Plur
afac(登録商標)LF 700)をさらに含有する対象の活性化合物の水性調製物で滴
り落ちる程度まで若い綿植物の葉を処理した。適用した水の量は、約1000 l/ha
であった。13日後、落下した葉の枚数および落葉の度合いを調べた。未処理の対
照植物では、落葉はみられなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ラック,ミカエル ドイツ連邦共和国 69123 ハイデルベル グ,サンドウィンガート 67 (72)発明者 ハンプレヒト,ゲルハルド ドイツ連邦共和国 69469 ヴァインハイ ム,ローテ‐ターム‐シュトラーセ 28 (72)発明者 プール,ミヒャエル ドイツ連邦共和国 68623 ランペルトハ イム,ビュールシュテーテル シュトラー セ 95 (72)発明者 ラインハルド,ロベルト ドイツ連邦共和国 67061 ルードヴィッ ヒシャーフェン,プランクシュトラーセ 41 (72)発明者 ウィッチェル,マッツィアス ドイツ連邦共和国 67098 バド ドゥル クハイム,ヘーエンヴェグ 12ベー (72)発明者 ツァガー,シリル ドイツ連邦共和国 67061 ルードビヒシ ャーヘン,ゲオルグ‐ヘルウェイ‐シュト ラーセ 31 (72)発明者 ウォルター,ヘルムト ドイツ連邦共和国 67283 オブリッヒハ イム,グリュンスタッター シュトラーセ 82 (72)発明者 ウェストファーレン,カール−オットー ドイツ連邦共和国 67346 スペイヤー, ツム プファウエンツルム 17 Fターム(参考) 4C033 AA05 AA06 4C063 AA01 CC61 DD52 EE03 4H011 AB01 AB03 BA01 BB10 BC01 BC03 BC06 BC07 BC18 DA02 DA15 DA16 DC05 DC06 DD03 4H039 CA42 CH20

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 〔式中、変数X、Q、R1、R2、R3、R4、R5は、以下に定義されているとおりである
    : Xは、化学結合、メチレン、1,2-エチレン、プロパン-1,3-ジイル、エテン-1,2
    -ジイルもしくはエチン-1,2-ジイル鎖、またはヘテロ原子を介してフェニル環に
    結合されたオキシメチレンもしくはチアメチレン鎖であり、ここで、該鎖はいず
    れも、無置換であってもよいし、またはそれぞれの場合において、シアノ、カル
    ボキシル、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ
    、(C1-C4-アルコキシ)カルボニル、ジ(C1-C4-アルキル)アミノおよびフェニルか
    らなる群より選択された1もしくは2個の置換基を有していてもよく; R1は、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4 -アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィニル、C1-C4 -ハロアルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキル
    スルホニル、C1-C4-アルキルスルホニルオキシまたはC1-C4-ハロアルキルスルホ
    ニルオキシであり; R2は、水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C1-C4-アルキルまたはC1-C4 -ハロアルキルであり; R3、は水素またはハロゲンであり; R4は、水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキ
    ル、C1-C4-アルコキシまたはC1-C4-ハロアルコキシであり; R5は、水素、ニトロ、シアノ、ハロゲン、ハロスルホニル、-O-Y-R7、-O-CO-Y
    -R7、-N(Y-R7)(Z-R8)、-N(Y-R7)-SO2-Z-R8、-N(SO2-Y-R7)(SO2-Z-R8)、-N(Y-R7)
    -CO-Z-R8、-N(Y-R7)(O-Z-R8)、-S-Y-R7、-SO-Z-R7、-SO2-Y-R7、-SO2-O-Y-R7、-
    SO2-N(Y-R7)(Z-R8)、-CO-Y-R7、-C(=NOR9)-Y-R7、C(=NOR9)-O-Y-R7、-CO-O-Y-R7 、-CO-S-Y-R7、-CO-N(Y-R7)(Z-R8)、-CO-N(Y-R7)(O-Z-R8)または-PO(O-Y-R7)2
    あり; Qは、窒素または基C-R6{ここで、R6は水素である}であり;あるいは R4およびX-R5またはX-R5およびR6は、3もしくは4員鎖であり、その鎖員は、炭
    素に加えて、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択された1、2もしくは3個
    のヘテロ原子を含んでいてもよく、かつ該鎖は、無置換であってもよいし、また
    はその部分に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよく、かつその鎖員はま
    た、1もしくは2個の隣接しないカルボニル、チオカルボニルまたはスルホニル基
    を含んでいてもよく、 ここで、変数R3、R4および/または基X-R5のうち少なくとも1つは、水素とは異
    なり、かつ変数Y、Z、R7、R8およびR9は、以下に定義されているとおりである: Y、Zは、互いに独立して、化学結合、メチレンまたはエチレン基であり、これ
    らの基は、無置換であってもよいし、またはそれぞれの場合において、カルボキ
    シル、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C4-アルコキシ)カルボニルお
    よびフェニルからなる群より選択された1もしくは2個の置換基を有していてもよ
    く; R7、R8は、互いに独立して、水素、C1-C6-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1 -C4-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル
    、C2-C6-ハロアルキニル、-CH(R10)(R11)、-C(R10)(R11)-NO2、-C(R10)(R11)-CN
    、-C(R10)(R11)-ハロゲン、-C(R10)(R11)-OR12、-C(R10)(R11)-N(R12)R13、-C(R10 )(R11)-N(R12)-OR13、-C(R10)(R11)-SR12、-C(R10)(R11)-SO-R12、-C(R10)(R1 1 )-SO2-R12、-C(R10)(R11)-SO2-OR12、-C(R10)(R11)-SO2-N(R12)R13、-C(R10)(R11 )-CO-R12、-C(R10)(R11)-C(=NOR14)-R12、-C(R10)(R11)-CO-OR12、-C(R10)(R1 1 )-CO-SR12、-C(R10)(R11)-CO-N(R12)R13、-C(R10)(R11)-CO-N(R12)-OR13、-C(R10 )(R11)-PO(OR12)2、カルボニルもしくはチオカルボニル環員を含有していても
    よいC3-C8-シクロアルキル、フェニル、またはカルボニルもしくはチオカルボニ
    ル環員を含有していてもよい3、4、5、6もしくは7員ヘテロシクリルであり、こ
    こで、それぞれの該シクロアルキル、該フェニルおよびそれぞれの該ヘテロシク
    リル環は、無置換であってもよいし、またはそれぞれの場合においてシアノ、ニ
    トロ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4 -ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチ
    オ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキル
    スルホニル、(C1-C4-アルキル)カルボニル、(C1-C4-ハロアルキル)カルボニル、
    (C1-C4-アルキル)カルボニルオキシ、(C1-C4-ハロアルキル)カルボニルオキシ、
    (C1-C4-アルコキシ)カルボニルおよびジ(C1-C4-アルキル)アミノからなる群より
    選択された1、2、3もしくは4個の置換基を有していてもよく; R9は、水素、C1-C6-アルキル、C1-C4-アルコキシカルボニル-C1-C4-アルキル
    、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アル
    キニル、C2-C6-ハロアルキニル、C3-C8-シクロアルキル、フェニルまたはフェニ
    ル-C1-C4-アルキルであり; ここで、変数R10〜R14は、以下に定義されているとおりである: R10、R11は、互いに独立して、水素、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-
    C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル、(C1-C4-アルコキシ)カルボ
    ニル-C1-C4-アルキルまたはフェニル-C1-C4-アルキルであり、ここで、該フェニ
    ル環は、無置換であってもよいし、またはそれぞれの場合においてシアノ、ニト
    ロ、カルボキシル、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキルおよび(C1-
    C4-アルコキシ)カルボニルからなる群より選択された1〜3個の置換基を有してい
    てもよく; R12、R13は、互いに独立して、水素、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、
    C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル
    、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルキニル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シ
    クロアルキル-C1-C4-アルキル、フェニル、フェニル-C1-C4-アルキル、3〜7員ヘ
    テロシクリルまたはヘテロシクリル-C1-C4-アルキルであり、ここで、それぞれ
    の該シクロアルキルおよびそれぞれの該ヘテロシクリル環は、カルボニルもしく
    はチオカルボニル環員を含有していてもよく、かつそれぞれの該シクロアルキル
    、該フェニルおよびそれぞれの該ヘテロシクリル環は、無置換であってもよいし
    、またはそれぞれの場合においてシアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、カル
    ボキシル、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ
    、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4 -アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキルスルホニル、(C1-C4-アルキル)カル
    ボニル、(C1-C4-ハロアルキル)カルボニル、(C1-C4-アルキル)カルボニルオキシ
    、(C1-C4-ハロアルキル)カルボニルオキシ、(C1-C4-アルコキシ)カルボニルおよ
    びジ(C1-C4-アルキル)アミノからなる群より選択された1、2、3もしくは4個の置
    換基を有していてもよく; R14は、水素、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-
    C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルキニル、C3-C8-シクロ
    アルキル、フェニルまたはフェニル-C1-C4-アルキルである。〕 で表される3-アリールイソチアゾールおよびIの農業上有用な塩。
  2. 【請求項2】 式I中のQが窒素またはC-Hである、請求項1に記載の3-アリ
    ールイソチアゾール。
  3. 【請求項3】 X-R5と一緒になったR4が、式:-O-C(R15,R16)-CO-N(R17)-、
    -S-C(R15,R16)-CO-N(R17)-、-N=C(R18)-O-または-N=C(R18)-S-で表される鎖であ
    り、ここで、該変数R15〜R18が、以下に定義されているとおり、すなわち、 R15、R16が、互いに独立して、水素、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、
    C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアル
    キニル、C3-C8-シクロアルキル、フェニルまたはフェニル-C1-C4-アルキルであ
    り; R17が、水素、ヒドロキシル、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-
    アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C4-アルコキシ、C1 -C4-ハロアルコキシ、C3-C6-アルケニルオキシ、C3-C6-アルキニルオキシ、C1-C4 -アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキルスルホニル、C1-C4-アルキルカルボ
    ニル、C1-C4-ハロアルキルカルボニル、C1-C4-アルコキシカルボニル、C1-C4-ア
    ルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシカルボニル-C1-C4-アルキル、C1-C4 -アルコキシカルボニル-C1-C4-アルコキシ、ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボ
    ニル、ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニル-C1-C4-アルキル、ジ(C1-C4-アルキ
    ル)アミノカルボニル-C1-C4-アルコキシ、フェニル、フェニル-C1-C4-アルキル
    、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、または酸素
    、窒素および硫黄からなる群より選択された1もしくは2個の環ヘテロ原子を含有
    する3、4、5、6もしくは7員ヘテロシクリルであり、 R18が、水素、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアル
    キル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C4-ア
    ルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-アルケニルオキシ、C3-C6-アルキニル
    オキシ、C1-C4-アルキルアミノ、ジ(C1-C4-アルキル)アミノ、C1-C4-ハロアルコ
    キシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィ
    ニル、C1-C4-ハロアルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-ハ
    ロアルキルスルホニル、C1-C4-アルキルカルボニル、C1-C4-ハロアルキルカルボ
    ニル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシカルボニル、C1-C4 -アルコキシカルボニル-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシカルボニル-C1-C4-
    アルコキシ、C1-C4-アルコキシカルボニル-C1-C4-アルキルチオ、ジ(C1-C4-アル
    キル)アミノカルボニル、ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニル-C1-C4-アルキル
    、ジ(C1-C4-アルキル)アミノカルボニル-C1-C4-アルコキシ、ジ(C1-C4-アルキル
    )アミノカルボニル-C1-C4-アルキルチオ、C3-C8-シクロアルキル、フェニル、フ
    ェニル-C1-C4-アルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、または酸素、
    窒素および硫黄からなる群より選択された1もしくは2個の環ヘテロ原子を含有す
    る3、4、5、6もしくは7員ヘテロシクリルである、 請求項2に記載の3-アリールイソチアゾール。
  4. 【請求項4】 -X-R5と一緒になったR4が、式:-O-CH(R15)-CO-N(R17)-また
    は-S-CH(R15)-CO-N(R17)-で表される鎖であり、ここで、該鎖の窒素原子が、基Q
    に隣接する式I中のフェニル環の炭素原子に結合される、請求項3に記載の3-ア
    リールイソチアゾール。
  5. 【請求項5】 QがC-R6であり、かつX-R5と一緒になったR6が、式:-O-C(R1 5 ,R16)-CO-N(R17)-、-S-C(R15,R16)-CO-N(R17)-、-N=C(R18)-O-および-N=C(R18)
    -S-で表される鎖であり、ここで、該変数R15〜R18が、請求項3に定義されてい
    るとおりである、請求項1に記載の3-アリールイソチアゾール。
  6. 【請求項6】 式I中のR1が、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、
    メチルスルホニルおよびメチルスルホニルオキシからなる群より選択される、請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の3-アリールイソチアゾール。
  7. 【請求項7】 QがCHであり、R2がハロゲンであり、R3がフッ素または塩素
    であり、かつR4が塩素またはシアノである、請求項1または6に記載の3-アリー
    ルイソチアゾール。
  8. 【請求項8】 式I中のR2が塩素または臭素である、請求項1〜7のいずれ
    か1項に記載の3-アリールイソチアゾール。
  9. 【請求項9】 除草剤としてのまたは植物の乾燥/落葉のための、請求項1に
    記載の式Iで表される3-アリールイソチアゾール類およびそれらの農業上有用な
    塩の使用。
  10. 【請求項10】 除草剤として有効な量の請求項1に記載の少なくとも1種
    の式Iで表される3-アリールイソチアゾールまたはIの農業上有用な塩と、少なく
    とも1種の不活性液体および/または固体担体と、所望により少なくとも1種の界
    面活性剤とを含む、組成物。
  11. 【請求項11】 乾燥剤および/または落葉剤の作用を有する量の請求項1
    に記載の少なくとも1種の式Iで表される3-アリールイソチアゾールまたはIの農
    業上有用な塩と、少なくとも1種の不活性液体および/または固体担体と、所望に
    より少なくとも1種の界面活性剤とを含む、植物の乾燥および/または落葉のため
    の組成物。
  12. 【請求項12】 除草剤として有効な量の請求項1に記載の少なくとも1種
    の式Iで表される3-アリールイソチアゾールまたはIの農業上有用な塩を、植物、
    その生育地または種子に作用させることを含む、望ましくない植生の防除方法。
  13. 【請求項13】 乾燥剤および/または落葉剤の作用を有する量の請求項1
    に記載の少なくとも1種の式Iで表される3-アリールイソチアゾールまたはIの農
    業上有用な塩を植物に作用させることを含む、植物の乾燥および/または落葉方
    法。
  14. 【請求項14】 綿が処理される、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 R1がトリフルオロメチルである請求項1に記載の式Iで表
    される3-アリールイソチアゾールを調製する方法であって、式II: 【化2】 〔式中、変数X、Q、R2、R3、R4、R5は、請求項1に定義されているとおりである
    。〕 で表される3-アリールイソチアゾール-5-カルボン酸をフッ素化剤と反応させる
    ことを含む、上記方法。
  16. 【請求項16】 式I-D: 【化3】 〔式中、変数R1〜R4およびR18は、請求項1〜8のいずれかに定義されているとお
    りである。〕 で表される7-(イソチアゾリル)-1,3-ベンゾオキサゾールを調製する方法であっ
    て、式X: 【化4】 〔式中、Halは臭素またはヨウ素であり、かつ変数R1〜R4およびR18は先に定義し
    たとおりである。〕 で表される2-ハロ-3-(イソチアゾール-3-イル)アニリドを周期表の第VIIa、VIII
    aまたはIb遷移族の遷移金属化合物および塩基の存在下で反応させて式I-Dで表さ
    れる化合物を与えることを含む、上記方法。
  17. 【請求項17】 前記遷移金属化合物が、銅、マンガン、パラジウム、コバ
    ルトおよびニッケルの化合物から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記遷移金属化合物が銅(I)化合物から選択される、請求
    項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 使用する前記遷移金属と前記化合物IIとのモル比が、0.05
    :1から1:1までの範囲にある、請求項16〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 変数R1〜R4、R18およびHalが先に定義したとおりである、
    式Xで表される2-ハロ-3-(イソチアゾール-3-イル)アニリド。
  21. 【請求項21】 式XI: 【化5】 〔式中、変数R1〜R4、R18およびHalは、先に定義したとおりである。〕 で表される2-ハロ-3-(イソチアゾール-3-イル)アニリン。
  22. 【請求項22】 式XII: 【化6】 〔式中、変数R1〜R4、R18およびHalは、先に定義したとおりである。〕 で表されるN,N-ジアシル-2-ハロ-3-(イソチアゾール-3-イル)アニリン。
JP2001584259A 2000-05-15 2001-05-14 3−アリールイソチアゾール類及びその除草剤としての使用 Withdrawn JP2003533517A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10023770 2000-05-15
DE10023770.3 2000-05-15
PCT/EP2001/005457 WO2001087863A1 (de) 2000-05-15 2001-05-14 3-arylisothiazole und ihre verwendung als herbizide

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003533517A true JP2003533517A (ja) 2003-11-11

Family

ID=7642120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001584259A Withdrawn JP2003533517A (ja) 2000-05-15 2001-05-14 3−アリールイソチアゾール類及びその除草剤としての使用

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20040023807A1 (ja)
EP (1) EP1289970A1 (ja)
JP (1) JP2003533517A (ja)
AU (1) AU2001274034A1 (ja)
CA (1) CA2408686A1 (ja)
WO (1) WO2001087863A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005051932A1 (ja) * 2003-11-28 2005-06-09 Nippon Soda Co., Ltd. アリール複素環誘導体および農園芸用殺菌剤および殺虫剤
GB0823000D0 (en) * 2008-12-17 2009-01-28 Syngenta Participations Ag Isothiazole and pyrazole derivatives with plant growth regulating properties

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4144047A (en) * 1977-11-16 1979-03-13 Monsanto Company 3-Aryl-4-isoxazolecarboxylic acids as plant growth regulants
GB2201672A (en) * 1986-12-18 1988-09-07 Shell Int Research Diphenyl ether compounds
HUT63542A (en) * 1990-08-06 1993-09-28 Monsanto Co Herbicidal compositions comprising substituted arylalkyl sulfonyl pyrazole derivatives as active ingredient, process for exterminating unwanted plants and for producing the active ingredients
DE4328425A1 (de) * 1993-08-24 1995-03-02 Basf Ag Acylamino-substituierte Isoxazol- bzw. Isothiazolderivate, Verfahren zu deren Herstellung und ihre Verwendung
IL112721A0 (en) * 1994-03-10 1995-05-26 Zeneca Ltd Azole derivatives
GB9422667D0 (en) * 1994-11-10 1995-01-04 Zeneca Ltd Herbicides
GB9726989D0 (en) * 1997-12-22 1998-02-18 Ciba Geigy Ag Organic compounds

Also Published As

Publication number Publication date
AU2001274034A1 (en) 2001-11-26
US20040023807A1 (en) 2004-02-05
EP1289970A1 (de) 2003-03-12
CA2408686A1 (en) 2002-11-12
WO2001087863A1 (de) 2001-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4398866B2 (ja) 1−フェニルピロリジン−2−オン−3−カルボキサミド
US20040043903A1 (en) 2-Aryl-5-trifluoromethylpyridines
US6888003B2 (en) Method for producing 7-(pyrazole-3-yl) benzoxazoles
AU744339B2 (en) Substituted pyrazole-3-yl benzazoles
US6054413A (en) 1-sulfonyl-3-phenylpyrazoles and their use as herbicides and for desiccating or defoliating plants
US20030216257A1 (en) 1-aryl-4-alkyl halide-2(1h)-pyridones and their use as herbicides
US6482774B1 (en) Substituted (4-brompyrazole-3-yl) benzazoles
US6054412A (en) Substituted 4,5-di(trifluoromethyl)pyrazoles and their use as herbicides and for desiccating/defoliating plants
US6277790B1 (en) Substituted herbicide tetrazolinonecarboxylic acid amides
US6197973B1 (en) Substituted 3-phenylpyrazoles
JP2003533517A (ja) 3−アリールイソチアゾール類及びその除草剤としての使用
US6451734B1 (en) Substituted 3-benzylpyrazoles and their use as herbicides
US6096689A (en) 5-pyrazolylbenzoic acid derivatives as herbicides
JP2003519216A (ja) 4−アリール−1−ジフルオロメトキシイミダゾール
CZ20003987A3 (cs) Substituované (4-brompyrazol-3yl)benzazoly

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805