[go: up one dir, main page]

JP2003531652A - 外科手術用縫合器具およびその使用方法 - Google Patents

外科手術用縫合器具およびその使用方法

Info

Publication number
JP2003531652A
JP2003531652A JP2001570170A JP2001570170A JP2003531652A JP 2003531652 A JP2003531652 A JP 2003531652A JP 2001570170 A JP2001570170 A JP 2001570170A JP 2001570170 A JP2001570170 A JP 2001570170A JP 2003531652 A JP2003531652 A JP 2003531652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
channel
tool
suture
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001570170A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003531652A5 (ja
Inventor
サンコフ,グレゴリー・イー
フィールド,フレデリック・ピー
フォッグ,ダグラス・エイ
ガイヤー,ブレット
ライス,ジョン・ティー
Original Assignee
オーナックス・メディカル・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オーナックス・メディカル・インコーポレーテッド filed Critical オーナックス・メディカル・インコーポレーテッド
Publication of JP2003531652A publication Critical patent/JP2003531652A/ja
Publication of JP2003531652A5 publication Critical patent/JP2003531652A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/0469Suturing instruments for use in minimally invasive surgery, e.g. endoscopic surgery
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/064Surgical staples, i.e. penetrating the tissue
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/0467Instruments for cutting sutures
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/064Surgical staples, i.e. penetrating the tissue
    • A61B2017/0649Coils or spirals

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 少なくとも2つの対象部分に細長く柔軟な要素を導入する装置を開示した。一実施形態では装置が近位端および遠位端を含み、さらに、細長く柔軟な要素の近位端を前記装置の遠位端から、対象を貫通させるのに十分な力で通すことができるような方法で、細長く柔軟な要素を遠位端に向かって長手方向に前進させる前進ユニットを含む。装置はさらに、細長く柔軟な要素によって適用される固定する力を可変的に調整して対象に対する所望の固定を提供する固定ユニットを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (係属特許出願への参照) 本出願は、サンコフ(Gregory E.Sancoff)他によって19
99年8月3日に提出されたSURGICAL SUTURING INSTR
UMENT AND METHOD OF USEという名称の係属中の米国特
許出願第09/386273号の一部継続出願である。
【0002】 本特許出願は、サンコフ(Gregory E.Sancoff)他によって
2000年3月27日に提出されたSURGICAL SUTURING IN
STRUMENT AND METHOD OF USEという名称の係属中の
米国仮特許出願第60/192487号(代理人事件整理番号ONUX−15
PROV)の恩典を請求するものである。この特許出願は参照によって本明細書
に組み込まれる。
【0003】 (発明の分野) 本発明は医療用縫合器具に関し、より詳細には、組織などに縫合糸を通すため
の該器具中の駆動手段に関する。
【0004】 (発明の背景) 縫合器具は一般に、対象患者の2つ以上の部分(例えば筋肉、皮膚などの組織
)を引っ張って一緒にし、または物体を患者に付着させる(例えばヘルニア修復
手術中に手術用メッシュ片を患者の腹壁に付着させる)のに使用される。
【0005】 ある種の縫合器具は、後ろに1本の縫合材料が付いた針を対象中で使用する。 例えば、米国特許第3470875号、4027608号、4747358号
、5308353号、5674230号、5690653号、5759188号
および5766186号には、後ろに縫合材料が付いた針を対象に通す縫合器具
が開示されている。
【0006】 米国特許第4890615号、4935027号、5417700号および5
728112号には、中空の針を対象に通した後に針の端に縫合材料を通す縫合
器具が開示されている。
【0007】 以上の装置では全て、縫合材料を配置するのに、対象に針を通されなければな
らない。針は一般に、縫合材料のみを収容するのに必要な穴よりも大きな穴を対
象に残すので、これは一般に望ましくない。この点に関して、一般に、縫合する
物質のそれぞれの部分の変化をできる限り小さくすることが望ましいことを理解
されたい。
【0008】 針を使わずに縫合材料自体によって対象に穴をあける縫合器具が考案された。
しかしこの装置は、縫合材料および組織に加えられる可能性がある、張力の量に
関連して言えば、それに対応するのに十分な柔軟性を与えられない。
【0009】 具体的には米国特許第5499990号は、直径0.25mmのステンレス鋼
製の縫合ワイヤを、縫合器具の遠位端まで前進させ、その後、縫合ワイヤの遠位
端をらせん方向に移動させて、対象の2つの部分を接合する縫合を実施する縫合
器具を開示している。縫合器具を取り外した後に縫合ワイヤが組織の中へ後退し
ないようにするために、らせんを形成した後に、縫合ワイヤの先頭の部分と終り
の部分を組織の方へ折り曲げる。ステンレス鋼ワイヤは、このロック・セットを
保持するのに十分な堅さを有する。さらに、らせんを形成した後に、器具の遠位
端の一部分の上に外側管を前進させることによって、配置された縫合ワイヤのら
せんの半径を小さくすることができる。ステンレス鋼ワイヤは、この半径低減セ
ットを保持するのに十分な堅さを有する。
【0010】 しかし残念なことに、ワイヤが比較的に堅い(すなわちそのセットを保持する
のに十分に堅い)ので、あらゆる状況でこのようなシステムは、対象に加えられ
る適当な張力の量に関連して言えば、十分な柔軟性を与えられない。さらに、装
置が特に、らせん縫合だけを提供するようにしか構成されていないので、このよ
うなシステムは、適用される適当な縫合のタイプに関して十分な柔軟性を与えな
い。
【0011】 米国特許第5499990号に記載の縫合器具の上述の限界とは対照的に、縫
合器具は物質部分に接近し、これらを正しい生理学的な関係を有するように接合
し、適当な量の力でこれらの部分を押しつけることが望ましい。縫合材料に加え
られる力(または張力)が大きすぎる場合には、対象部分が壊死し、または縫合
材が対象を断ち切ってしまう可能性がある。縫合材料に加えられる張力が小さす
ぎる場合には、治癒過程が損なわれる可能性がある。
【0012】 米国特許第4453661号には、ステープルを適用するための手術器具が開
示されている。ステープルは、1本のワイヤの遠位端から形成される。ワイヤの
遠位端は対象に通され、その後、ダイと接触する。ダイによってワイヤは曲がり
、それによってステープルが形成される。ワイヤは、ダイによって課せられた曲
がりを保持する十分な堅さを有する。次いでステープル部分をナイフでワイヤか
ら切断する。この付着は、比較的に堅いワイヤから形成され、あらかじめ決めら
れた幾何学形状を有するステープルによって達成されるので、このようなシステ
ムもやはり、対象に加えられる適当な張力に関してあらゆる状況で十分な柔軟性
を与えるわけではないという問題がある。この手術器具はワイヤ・ステープルを
適用することだけに限定されているので、このシステムには、適用できる固定の
タイプに関しても制限がある。
【0013】 したがって、損傷が最小限になるような縫合を提供し、縫合材料の配置、適用
および引張りにおいて柔軟性を与える新しい縫合装置が求められている。 (発明の概要) 本発明は、対象に細長く柔軟な要素を導入する装置を提供する。一実施形態で
は装置が近位端および遠位端を含み、さらに、細長く柔軟な要素の遠位端を前記
装置の遠位端から、対象を貫通させるのに十分な力で通すことができるような方
法で、細長く柔軟な要素を装置の遠位端に向かって長手方向に前進させる前進ユ
ニットを含む。装置はさらに、細長く柔軟な要素によって適用される固定する力
を可変的に調整して対象に対する所望の固定を提供する固定ユニットを含む。
【0014】 他の実施形態では、装置が、細長く柔軟な要素を装置を通して装置の遠位端に
向かって導くガイド・チューブ、および装置の遠位端を回転させて、細長く柔軟
な要素を要素自体に巻きつかせ、それによって細長く柔軟な要素に固定力を調整
可能に適用する回転ユニットを含む。
【0015】 他の実施形態では装置が、細長く柔軟な要素が要素が組織の中を通ってループ
またはコイルを形成して、1つの組織部分を他の部分に付着させ、または要素の
一部分を選択された組織に付着させるような方法で、細長く柔軟な要素を装置の
遠位端から外へ導くための手段を含む。
【0016】 他の実施形態では本発明が、第1の物質層を第2の物質層に接合するためのツ
ールを提供する。前記ツールは、ハンドルと、前記ハンドルに装着されたエンド
・エフェクタ(端部において作用をなす要素)を備え、前記エンド・エフェクタ
は、ワイヤ・ガイドを保持する第1のチャネルと、第1のチャネルから延びる第
2のチャネルにして、ワイヤ・ガイドから延びる縫合ワイヤを支持する第2のチ
ャネルと、切断バーを保持する通路と、末端凹部とを有する。第2のチャネルは
、その中を通る縫合ワイヤ部分にループ形状を与えるために湾曲している。前記
末端凹部は、該末端凹部の底に曲面を有し、それによって、前記第2のチャネル
から出てきたループ形の縫合ワイヤを該末端凹部が受け取るようになされている
。このツールはさらに、前記ハンドルに装着されたワイヤ前進アクチュエータに
して、前記第2のチャネルならびに第1および第2の物質層を通して縫合ワイヤ
を移動させるワイヤ前進アクチュエータと、前記ハンドルに装着されたワイヤ切
断アクチュエータにして、切断バーを移動させて縫合ワイヤと切断係合させるワ
イヤ切断アクチュエータとを備える。
【0017】 他の実施形態では本発明が、第1の物質層を第2の物質層に接合するためのツ
ールを提供する。前記ツールは、ハンドルと、前記ハンドルに装着されたエンド
・エフェクタを備え、前記エンド・エフェクタが、ワイヤ・ガイドを保持する第
1のチャネルの一部分を画定する第1の溝を有する第1の固定部分と、第1のチ
ャネルから延びる第2のチャネルにして、ワイヤ・ガイドから延びる縫合ワイヤ
を支持する第2のチャネルと、切断バーを保持する通路の一部分と、前記エンド
・エフェクタの遠位端に末端凹部の一部分を画定する壁構造と、第1のチャネル
の残りの部分を画定する第1の溝を有する第2の固定部分と、前記通路の残りの
部分を画定する第2の溝と、前記第2のチャネルの残りの部分を画定する壁部分
と、末端凹部の残りの部分を画定する側壁とを備え、前記第2のチャネルは、そ
の中を通る縫合ワイヤ部分にループ形状を与えるために湾曲しており、末端凹部
が、該末端凹部の底を画定する前記エンド・エフェクタの曲面によって部分的に
画定されており、それによって、前記第2のチャネルから出てきたループ形の縫
合ワイヤを末端凹部が受け取るようになされており、このツールはさらに、前記
ハンドルに装着されたワイヤ前進アクチュエータにして、前記第2のチャネルな
らびに第1および第2の物質層を通して縫合ワイヤを移動させるワイヤ前進アク
チュエータと、前記ハンドルに装着されたワイヤ切断アクチュエータにして、切
断バーを移動させて縫合ワイヤと切断係合させるワイヤ切断アクチュエータとを
備える。
【0018】 本発明のこれらの目的および特徴ならびにその他の目的および特徴は、本発明
の好ましい実施形態の以下の詳細な説明を添付図面とともに検討することによっ
てより十分に開示され、または明らかにされる。添付図面では同じ参照番号が同
じ部分を指す。
【0019】 (好ましい実施形態の詳細な説明) 概説 最初に図1を参照すると、本発明の好ましい実施形態を含む縫合器具10が示
されている。縫合器具10は、ハウジング12、ハンドル14、シャフト16お
よびエンド・エフェクタ18を含む。縫合器具10はさらに、ワイヤ前進ボタン
20、ジョー(顎部材)閉鎖アクチュエータ22、ワイヤ切断アクチュエータ2
4、左親指作動回転ボタン26および右親指作動回転ボタン28(図3)を含む
。縫合器具10はさらに、ワイヤ供給カートリッジ30およびシャフト保持ナッ
ト32を含む。シャフト保持ナット32によってシャフト16を装置の残りの部
分から取り外し、洗浄することができる。
【0020】 後に詳細に論じるように、一般に縫合ワイヤ(必要な柔軟性および剛性を有す
る金属または他の適当な材料から形成されたワイヤを含む)は使用中に、ワイヤ
供給カートリッジ30中のワイヤ巻線から引き出され、ハウジング12およびシ
ャフト16を通してエンド・エフェクタ18まで押し出される。エンド・エフェ
クタ18は対向する一対のジョー部分を含む。ジョー部分は、ジョー部分を適当
な手術位置に配置したときにジョー閉鎖アクチュエータ22を作動させることに
よって、縫合対象の物質の付近で互いに合わさることができる。縫合ワイヤは、
ワイヤ前進ボタン20を作動させることによって、ハウジング12およびシャフ
ト16の中を通ってエンド・エフェクタ18に送られる。縫合ワイヤは、ジョー
部分間に置かれた組織を貫通するのに十分な力で一方のジョー部分から他方のジ
ョー部分へと駆動される。縫合ワイヤは、第2のジョー部分を通り抜けることが
できる。次いでジョー部分を互いから分離し、組織から遠ざけ、対象組織から2
つのそれぞれのジョー部分へ延びる縫合ワイヤを残す。次いで、左親指作動回転
ボタン26または右親指作動回転ボタン28を作動させることによって、シャフ
ト16およびエンド・エフェクタ18を(ワイヤ供給カートリッジ30と一緒に
)、ハウジング12およびハンドル14に対して回転させる。これによって、縫
合ワイヤの、組織から延びる部分がより合わされ、その結果、組織を貫通して延
びる閉じたループが形成される。この閉じたループのサイズは、ワイヤをより合
わせる程度を大きくすることによって調整可能に小さくすることができることを
理解されたい。次いで、より合わされた縫合ワイヤのループを、エンド・エフェ
クタ18のところで、縫合器具の中を後方へ延びる縫合ワイヤの残りの部分から
切断する。このような切断は、ワイヤ切断アクチュエータ24を作動させること
によって達成することができる。
【0021】 後に詳細に論じるようにワイヤ供給カートリッジ30は、縫合器具10とは別
個に供給することができる。すなわち、縫合手術を始める前にワイヤ供給カート
リッジ30を縫合器具10に装填することができる。やはり後に詳細に論じるよ
うに、ワイヤ供給カートリッジ30は使い捨て式カートリッジとすることができ
、そのため、そのワイヤを全て使い切った後に廃棄することができる。
【0022】 構造の詳細 図2および4に示すように、ハンドル14は、電池34を受けることができる
空洞を有する。他の実施形態ではこのユニットに、送電コードまたは他の適当な
電力源を介して電力が遠隔的に供給される。
【0023】 電池34は、アース(または負)電位をアース・コネクタ・ポスト36(図2
)に供給し、アース・コネクタ・ポスト36は回転アース・コミュニケータ38
と連絡する。回転アース・コミュニケータ38は、回転アース・コミュニケータ
38をアース・コネクタ・ポスト36に対して回転させたときにも、アース・コ
ネクタ・ポスト36との電気接触を維持することができる。この回転は、組織を
貫いて延びる閉じた縫合ワイヤをより合わせるためにシャフト16およびエンド
・エフェクタ18を回転させたときに起こる。
【0024】 電池34は、ワイヤ前進ボタン20および第1のコネクタ・ポスト40に正電
位を供給し、第1のコネクタ・ポスト40は第1の回転電気コミュニケータ42
と連絡する。第1の回転電気コミュニケータ42は、第1の回転電気コミュニケ
ータ42を第1のコネクタ・ポスト40に対して回転させたときにも、第1のコ
ネクタ・ポスト40との電気接触を維持することができる。電池34からの正電
位は、親指作動回転ボタン26、28(図3)および第2のコネクタ・ポスト4
4(図2)にも(並列に)供給され、第2のコネクタ・ポスト44は、第2の回
転電気コミュニケータ46と連絡する。第2の回転電気コミュニケータ46もや
はり、第2の回転電気コミュニケータ46を第2のコネクタ・ポスト44に対し
て回転させたときに、第2のコネクタ・ポスト44との電気接触を維持すること
ができる。それぞれのコネクタ・ポスト36、40および44には、そのそれぞ
れの回転コミュニケータとの接触を維持するために、ばねによってバイアスをか
けることができる。以上の構造から分かるように、それぞれのアクチュエータ・
ボタン20、26、28を押し下げることによって正電位をオンにすることがで
きる。ハンドル14はさらにキャップ48を含み、これを取り外して電池34を
挿入することができる。
【0025】 第1の回転電気コミュニケータ42は、図2および4に示したワイヤ前進モー
タ50と電気的に連絡している。ワイヤ前進モータ50の出力シャフトはマイタ
(miter)駆動歯車52に結合されており、マイタ駆動歯車52はマイタ従
動歯車54に結合されている。マイタ従動歯車54は、縫合ワイヤ58と接触し
た駆動ホイール56に結合されている。これについては図5〜10を参照して後
に詳細に説明する。
【0026】 第2の回転電気コミュニケータ46は、シャフト回転モータ60(図3および
4)と電気的に連絡しており、シャフト回転モータ60の出力は、内歯車64(
図4および11)に沿って回転するピニオン歯車62(図4、4Aおよび11)
に結合されている。図3に示すように、左親指作動回転ボタン26および右親指
作動回転ボタン28を提供して、使用者が自身の左手または右手の親指を使用し
てシャフト回転モータ60を作動させることができるようにすることができる。
この点に関して、左親指作動回転ボタン26と右親指作動回転ボタン28は並列
に配線されているので、どちらのボタン(ボタン26またはボタン28)を作動
させても、シャフト回転モータ60は同じ向きに回転することを理解されたい。
【0027】 ジョー閉鎖アクチュエータ22(図2および4)はジョー・リンケージ・カプ
ラ(結合部材)66に結合されており、ジョー・リンケージ・カプラ66はジョ
ー・リンケージ68(図2および14)と接触している。ジョー閉鎖アクチュエ
ータ22をハンドル14(図2)の方へ引くと、ジョー閉鎖アクチュエータ22
はそのピボット・ピン67(図4)を軸に回転して、ジョー・リンケージ・カプ
ラ66をバイアスばね69の力に逆らって遠位方向に駆動し、ジョー・リンケー
ジ68を、縫合器具10の遠位端に向かって前方へ移動させる。この動作によっ
て、可動ジョー部分98が固定ジョー部分96に対して閉じる(図17A)。こ
れについては後に詳細に論じる。続いてジョー閉鎖アクチュエータ22を解放す
ると、バイアスばね69(図4)がジョー・リンケージ・カプラ66を近位方向
に駆動して、ジョー・リンケージ68を近位方向に移動させる。この動作によっ
て、可動ジョー部分98が固定ジョー部分96に対して開く(図14)。これに
ついては後に詳細に論じる。装置の遠位端でのジョー・リンケージ68の動作に
ついては、図13および14を参照して後にさらに論じる。
【0028】 ワイヤ切断アクチュエータ24は、ワイヤ切断リンケージ・カプラ70(図2
および4)に結合されており、ワイヤ切断リンケージ・カプラ70はワイヤ切断
リンケージ72(図2、14および15)と接触している。ワイヤ切断アクチュ
エータ24をハンドル14(図2)の方へ引くと、ワイヤ切断アクチュエータ2
4はそのピボット・ピン73(図4)を軸に回転して、ワイヤ切断リンケージ・
カプラ70をバイアスばね69の力に逆らって近位方向に駆動し、ワイヤ切断リ
ンケージ72を、縫合器具10の遠位端から遠ざけて近位方向へ移動させる。こ
の動作によって、切断バー104(図14)が近位方向に移動して(図15)ワ
イヤを切断する。これについては後に詳細に論じる。続いてワイヤ切断アクチュ
エータ24を解放すると、バイアスばね69がワイヤ切断リンケージ・カプラ7
0を遠位方向に駆動して、ワイヤ切断リンケージ72を遠位方向に移動させる。
この動作によって切断バー104は遠位方向に移動して、図14に示した位置を
とる。ワイヤ切断リンケージ72は、先に論じたジョー・リンケージ68に隣接
し、ジョー・リンケージ68とは独立に移動する。装置の遠位端でのワイヤ切断
リンケージ72の動作については、図14および15を参照して後にさらに論じ
る。
【0029】 図1に示したワイヤ供給カートリッジ30は図5〜7に示すように、ワイヤ・
ガイド支持ユニット74を含む。(必要な柔軟性および剛性を有する金属または
他の適当な材料から形成されたワイヤを含む)縫合ワイヤ58の供給コイルを、
カートリッジ30のベースの中に供給することができ、縫合ワイヤ58は、図7
に示すように支持ユニット74に供給される。ワイヤ・ガイド76は、支持ユニ
ット74からエンド・エフェクタ18に隣接した縫合器具10の遠位端まで、縫
合ワイヤ58を包囲する(図5〜7、14および15)。ワイヤ・ガイド76は
、ハウジング12およびシャフト16中で縫合ワイヤが押されたときに縫合ワイ
ヤ58が曲がらないことを保証する。具体的には、縫合ワイヤが縫合器具10の
中を前進するときに縫合ワイヤ58が曲がらないように、ワイヤ・ガイド76が
縫合ワイヤ58と十分に緊密なすべりばめを形成することが好ましい。同時にワ
イヤ・ガイド76は、縫合ワイヤ58が器具の中を前進するときにワイヤに対す
る摩擦が最小になるように形成される。縫合ワイヤ58は非常に細く柔軟であり
、なんらかの側方支持がない場合にはきわめて曲がり易いので、上記のような特
性は重要である。
【0030】 例えば、縫合ワイヤ58がステンレス鋼製で、その直径が0.005インチの
直径である場合、ガイド76は内径0.008インチ、外径0.016とするこ
とができる。ただしこれらの値に限定されるわけではない。さらに、ワイヤ・ガ
イド76は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)または他の比較的に滑ら
かな材料から形成することが好ましい。あるいは、ワイヤ・ガイド76の内側を
潤滑剤でコーティングして、ワイヤ・ガイドの中で縫合ワイヤが密接に支持され
、ワイヤ・ガイドの中をワイヤが低い摩擦で通過するようにすることもできる。
【0031】 例えば、本発明の好ましい一形態では縫合ワイヤ58が、引張強さ170kp
siの316LVMステンレス鋼を含む。ただしこれに限定されるわけではない
【0032】 ワイヤ・ガイド76は支持ユニット74の中を延びているが(図7)、ワイヤ
・ガイド76は支持ユニット74の中央に2つの開口78を有する(ワイヤ・ガ
イド76の両側に1つずつ。図5にはその一方だけが示されている)。開口78
は縫合ワイヤ58の一部分を露出させ、そのため、ワイヤ駆動ホイール56(図
8)が縫合ワイヤ58と接触し、縫合器具10の遠位端に向かって縫合ワイヤを
前方へ送ることができる。これについては図8〜10を参照して後に詳細に論じ
る。
【0033】 図2、3、4Aおよび8に示すように、ハウジング12は駆動バレル・アセン
ブリ80を受け取る。駆動バレル・アセンブリ80は前述のモータ50および6
0を含み、遠位方向に延びるバレル・シャフト81(図4Aおよび8)を提供す
る。バレル・シャフト81の外側には回転コミュニケータ38、42および46
が位置する。バレル・シャフト81の遠位端には、シャフト16の近位端に位置
する結合ピン84(図2および4)を受け取るための凹部82(図4A)があり
、そのため駆動バレル・アセンブリ80が回転すると結合ピン84が回転し、し
たがってシャフト16も回転する。駆動バレル・アセンブリ80は図2および3
に示すように、軸受86によってハウジング12の内部に回転可能に保持されて
いる。
【0034】 次に図7〜10を参照する。ワイヤ供給カートリッジ30は、駆動バレル・ア
センブリ80の中心から離れる方向に解放レバー87を回転させて(図8および
9)、キャリッジ88を駆動バレル・アセンブリ80に対して移動させることに
よって駆動バレル・アセンブリ80に取り付けることができる。具体的には、解
放レバー87はピン90を軸に回転し、図8に示す位置から図9に示す位置へ解
放レバー87を回転させると、駆動バレル・アセンブリ80の中心から離れる方
向へキャリッジ88およびワイヤ従動ホイール92が引っ張られる。ワイヤ従動
ホイール92がワイヤ駆動ホイール56から十分に離れて、駆動バレル・アセン
ブリの中央通路93(図9)が露出するようになったら、(縫合ワイヤ58を覆
っている)ワイヤ・ガイド76を通路93に挿入し(図10)、ワイヤ・ガイド
支持ユニット74(図6、7および10)をホイール56と92の間に挿入して
(図10)、ワイヤ・ガイド76の両側に形成された開口78を通してホイール
56および92が縫合ワイヤ58の両側と接触するようにする。ワイヤ従動ホイ
ール92を縫合ワイヤ58としっかりと接触させるために、キャリッジ88上に
はバイアスばね94(図8〜10)が取り付けられている。他の実施形態では、
縫合ワイヤ58を遠位方向に(すなわちツールのエンド・エフェクタ18に向か
って前方へ)移動させるための追加の力を提供するために、ワイヤ従動ホイール
92をワイヤ駆動ホイール56によって間接的に駆動する。
【0035】 駆動バレル・アセンブリ80から遠位方向にピニオン歯車62(図4、4Aお
よび11)が延びており、これが、図4および11に示すようにハウジングの内
歯車64と係合する。この構造の結果、シャフト回転モータ60を作動させると
、ピニオン歯車62が内歯車64に沿って回転し、それに伴って駆動バレル・ア
センブリ80全体が回転する。駆動バレル・アセンブリ80にはシャフト16が
結合されているので、この回転によってシャフト16も回転する。具体的には駆
動バレル・アセンブリ80の回転が、駆動バレル・アセンブリ80の凹部82(
図8)に着座したシャフトの結合ピン84(図2、4および12)を介してシャ
フト16に伝えられる。
【0036】 エンド・エフェクタ18(図1および13〜16)は、固定ジョー部分96お
よび可動ジョー部分98を含む。可動ジョー部分98は、ジョー・リンケージ・
ピン100を介して前述のジョー・リンケージ68(図14)に結合されており
、そのため、(ジョー閉鎖アクチュエータ22をハンドル14の方へ引くことに
よって)ジョー・リンケージ68を遠位方向に動かすと、可動ジョー部分98は
ピボット・ピン102(図13)を軸に回転し、固定ジョー部分96に対して閉
じる。反対に、(ジョー・リンケージ・カプラ66、したがってジョー・リンケ
ージ68に働くバイアスばね69の力によって)ジョー・リンケージ68が近位
方向に移動すると、可動ジョー部分98は固定ジョー部分96から離れ、開く。
ジョー閉鎖アクチュエータ22を作動させてばね69のバイアスを打ち消さない
限り、可動ジョー部分98は通常、バイアスばね69の力によって固定ジョー部
分98に対して開いた状態(図1、13および14)に維持されることを理解さ
れたい。
【0037】 ワイヤ切断リンケージ72(図2、3、14および15)は切断バー104(
図14および15)に結合されている。後に詳細に論じるように切断バー104
は、縫合ワイヤ58を通すことができる小さな開口106を含む。切断バー10
4は、固定ジョー部分96に形成された通路107(図14、15、16および
17H)に滑動可能に受け取られることが好ましい。一方の位置(図14)では
切断バー104が固定ジョー部分96の中で、切断バー104の開口106が固
定ジョー部分96に形成されたチャネル108と整列するように配置され、それ
によって縫合ワイヤは、ワイヤ・ガイド76の遠位端から、固定ジョー部分96
に形成されたチャネル108(ここでワイヤは約90度向きを変える)、切断バ
ー104の開口106、固定ジョー部分96に形成されたチャネル延長部分10
8Aを通して可動ジョー部分98に到達することができる。これについては後に
詳細に論じる。しかし、ワイヤ切断アクチュエータ24をハンドル14の方へ引
くことによってワイヤ切断リンケージ72を近位方向に移動させると、切断バー
104も近位方向に移動して(図15)、(固定部分96の)チャネル108か
ら(切断バー104の)開口106の中に延びている縫合ワイヤを切断する。こ
の点に関して、ワイヤ切断アクチュエータ24を引くことによって切断バー10
4を近位方向に移動させたときに縫合ワイヤが2か所(すなわちチャネル108
のところとチャネル延長部分108Aのところ)で切断されることを防ぐために
、チャネル108よりも長いチャネル延長部分108Aを形成する(図14およ
び15参照)ことが望ましいことを理解されたい。しかし同時に、固定ジョー部
分のチャネル108およびチャネル延長部分108A、ならびに切断バーの開口
106のサイズは全て、縫合ワイヤ58に対し、固定ジョー部分96の中を通り
固定ジョー部分96から外へ出るときに縫合ワイヤにできるだけ多くの支持が提
供されるように決定されることも理解されたい。
【0038】 ワイヤ切断アクチュエータ24を作動させてばね69のバイアスを打ち消さな
い限り、切断バー104は通常、バイアスばね69の力によってその遠位位置(
すなわち切断バーの開口106が固定ジョー部分のチャネル108と整列した位
置)に保持されることを理解されたい。
【0039】 以上の構造を考慮すると以下のことが分かる:(1)解放レバー87(図8〜
10)を作動させることによって、ワイヤ従動ホイール92をワイヤ駆動ホイー
ル56から引き離し、次いでワイヤ駆動ホイール56の方へ移動させて、ワイヤ
供給カートリッジ30(図1および5〜7)を縫合器具10に装填することがで
き、(2)ジョー閉鎖アクチュエータ22を作動させることによって、可動ジョ
ー部分98が固定ジョー部分96に対して閉じ、(3)ワイヤ前進ボタン20を
作動させることによって、ワイヤ駆動ホイール56が、ハウジング12およびシ
ャフト16の中の縫合ワイヤ58を前進させ、(4)回転ボタン26および/ま
たは回転ボタン28を作動させることによって、シャフト16がハウジング12
に対して回転し、(5)ワイヤ切断アクチュエータ24を作動させることによっ
て、切断バー104が近位方向に移動して固定ジョー部分96から延びる縫合ワ
イヤを切断する。
【0040】 操作 縫合器具10を使用してワイヤ縫合58を対象に適用し、それによって所望の
縫合手術を実施することができる。
【0041】 一例として次に図17A〜17Jを参照する。ただしこれに限定されるわけで
はない。縫合器具10を使用して、縫合対象の2つの部分110、112を縫合
することができる。一般的なケースでは、部分110、112が、互いに再付着
させる必要がある切断された組織の2つのセクション、または互いに付着させる
必要がある以前から別個の2つの組織片を含む。しかしどちらか一方の部分11
0、112が、組織などに付着させる人工メッシュまたは他の物体を含む可能性
もある。さらに、一般的なケースでは、部分110、112が患者の体内の比較
的に深い位置に位置し、いわゆる「低侵襲手術(minimally inva
sive surgery)」、またはいわゆる「非観血的手術(closed
surgery)」の間に接近されるが、他の状況では、部分110、112
が、従来のいわゆる「観血的手術(open surgery)」の間に接近さ
れる。この後者の状況は、患者の体表面で実施される手技を含む。すなわち部分
110、112が体表の対象物者を含む。
【0042】 いずれにしても、まず最初に、ハンドル14の中に電池34がまだ入れられて
いない場合には電池34を挿入し、ワイヤ供給カートリッジ30がまだ取り付け
られていない場合には縫合器具にカートリッジ30を取り付けることによって、
縫合器具10を使用する準備を整える。先に述べたとおりワイヤ供給カートリッ
ジ30は、(1)駆動バレル・アセンブリの解放レバー87をその開位置(図9
)に移動させて、ワイヤ従動ホイール92をワイヤ駆動ホイール56から引き離
し、それによってバレル・アセンブリの中央通路93を露出させ、(2)ワイヤ
・ガイド76の遠位端が固定ジョー部分96に形成されたチャネル108と連絡
し(図14)、同時にカートリッジのワイヤ・ガイド支持ユニット74が、ワイ
ヤ駆動ホイール56とワイヤ従動ホイール92の間に配置される(図2)まで、
カートリッジの遠位端(すなわちワイヤ・ガイド76の遠位端)を、駆動バレル
・アセンブリ80およびシャフト16の中に通し、(3)駆動バレル・アセンブ
リの解放レバー87をその閉位置(図8)に戻して、ワイヤ駆動ホイール56お
よびワイヤ従動ホイール92がワイヤ・ガイドの開口78の中に延び、縫合ワイ
ヤ58と係合するようにすることによって、縫合器具10に取り付けられる。
【0043】 この時点で縫合器具10は使用の準備ができており、可動ジョー部分98は固
定ジョー部分96から離れて開き(すなわち、ジョー96、98は「閉」位置に
ある)、切断バー104はその前進位置(図14)にある。
【0044】 次に、ジョー閉鎖アクチュエータ22をハンドル14の方へ引くことによって
、可動ジョー部分98を動かして固定ジョー部分96と係合させ、次いで、縫合
器具10の遠位端を対象部分110、112の近くに移動させる(図17A)。
【0045】 いわゆる非観血的手術の場合には、このような配置が一般に、縫合器具の遠位
端をカニューレを通して内部体腔内に移動させることを含むが、しかし縫合器具
の遠位端を、他の方法で接近可能な体腔中へ直接に、例えば結腸または食道の中
へ直接に移動させることも考えられる。いわゆる観血的手術の場合には、このよ
うな配置が、より容易に接近可能な対象部分110、112に隣接させて縫合器
具の遠位端を配置することを含む。
【0046】 いずれにしても、縫合器具10の遠位端を対象部分110、112に隣接して
配置したら、ジョー閉鎖アクチュエータ22を解放して、可動ジョー部分98が
バイアスばね69(図4)の働きで固定ジョー部分96から離れ、開くようにす
る(図17B)。次いで縫合器具10の遠位端を、ジョー96、98が対象部分
110、112をまたぐように移動させ、次いで、ジョー閉鎖アクチュエータ2
2をハンドル14の方へ引くことによってジョー閉鎖アクチュエータ22を再び
作動させて、固定ジョー部分96に対して可動ジョー部分98を閉じ、それによ
って対象部分110、112を捕捉する(図17C)。
【0047】 次に、ワイヤ前進ボタン20を作動させて縫合ワイヤ58をワイヤ・ガイド7
6の遠位端から、固定ジョー部分のチャネル108、切断バー104の開口10
6、固定ジョー部分のチャネル延長部分108A、対象部分110、112、最
後に可動ジョー部分98に形成された開口113(図14、15および17C)
を通して前方へ駆動する。縫合ワイヤ58は、ワイヤ58の部分58Aが可動ジ
ョー部分98の下端から外へ約1センチメートル延びるように前進させることが
好ましい(図17C)。この点に関して、縫合ワイヤ58が固定ジョー部分96
を出て対象部分110、112と係合するときには、固定ジョー部分のチャネル
108、切断バーの開口106および固定ジョー部分のチャネル延長部分108
Aが細い縫合ワイヤを支持して、縫合ワイヤが対象部分110、112に侵入で
きるようにすることを理解されたい。
【0048】 その後、ジョー閉鎖アクチュエータ22を解放して、可動ジョー部分98を固
定ジョー部分96に対して「開」位置に戻し、次いで、縫合器具10の遠位端を
対象部分110、112から(例えば約1センチメートルくらい)後退させなが
ら、ワイヤ前進ボタン20を使用して追加の縫合ワイヤ58を繰り出す(図17
D)。
【0049】 次いで、ジョー閉鎖アクチュエータ22を使用して、ジョー部分98を固定ジ
ョー部分96と再び係合させる(図17E)。 次に、左親指作動回転ボタン26または右親指作動回転ボタン28を使用して
シャフト16、したがってエンド・エフェクタ18を回転させる。これによって
縫合ワイヤ58はより合わされ、対象部分110、112から縫合器具10に向
かって延びる比較的に大きな縫合ワイヤ58のループ116(図17F)が作ら
れる。しかし、回転ボタン26および/または回転ボタン28を使用して、シャ
フト16(したがってエンド・エフェクタ18)をさらに回転させると、縫合材
料のループ116は次第に小さくなり(図17G)、対象部分110、112に
対してしっかりとした結合が形成される。この点に関して、エンド・エフェクタ
18を回転させる時間が長いほど、縫合ワイヤ58がより合わされる量は増大し
、対象部分110、112を保持する力も大きくなることを理解されたい。この
点に関してさらに、縫合ワイヤ58は、対象部分110、112の強度に対して
その柔軟性を慎重に選択することが好ましいことを理解されたい。具体的には、
縫合ワイヤをより合わせ、ループ116を小さくするまでは、対象部分110、
112が大幅に変形したり、かつ/または断裂したりしないような柔軟性を有す
る縫合ワイヤ58を選択する。例えば実際には、哺乳動物のほとんどのタイプの
組織で直径0.005インチのステンレス鋼ワイヤを使用することができ、組織
の大幅な変形および/または断裂が生じることなく縫合ワイヤをより合わせるこ
とができることが分かっている。
【0050】 縫合ワイヤ58を所望の程度まで締めつけたら、ボタン26またはボタン28
を解放することによって、シャフト16およびエンド・エフェクタ18の回転を
停止させる。次いで、縫合ワイヤが固定ジョー部分のチャネル108から外に出
て切断バーの開口106に入っているときに、ワイヤ切断アクチュエータ24を
押し下げて(例えばハンドル14に向かって後方へ引く)、切断バー104を近
位方向に引き、それによって縫合ワイヤ58を切断する。この動作によって、対
象部分110、112を貫通して延びる縫合ワイヤが、ワイヤ供給カートリッジ
30、ワイヤ・ガイド76および固定ジョー部分のチャネル108の中に残って
いる縫合ワイヤから切り離される。
【0051】 次いでワイヤ切断アクチュエータ24を解放し、バイアスばね69によって切
断バー104をその遠位位置に戻し、次いでジョー閉鎖アクチュエータ22を解
放し、可動ジョー部分98を固定ジョー部分96から引き離す。次いで縫合器具
10を対象部分110、112から取り去る。この動作によって可動ジョー部分
98からワイヤ58Aが引き抜かれる(図17I)。
【0052】 次いで、配置された縫合ワイヤ58を対象部分110、112に押しつけて平
坦にし、またはボール状にまるめ、または他の方法で処理して、配置された縫合
ワイヤの輪郭を低減し、または配置された縫合ワイヤが邪魔になりにくくする(
図17J)。
【0053】 縫合器具10は、さまざまな縫合手術に幅広く適用できることを理解されたい
。具体的には縫合器具10は、「観血的」手術と「非観血的」手術の両方に適用
することができることを理解されたい。前者には、入口の大きな手技、比較的に
浅い手技および表面手技が含まれ、後者には、カニューレを使用して内部構造に
接近する手技、およびカニューレを使用せずに内部体腔に直接に接近する手技、
例えば結腸または食道内で実施される手技などが含まれる。ただしこれらに限定
されるわけではない。
【0054】 さらに、縫合器具10は、2つの組織部分を互いに付着させければならない場
合(例えば、切断された2つの組織片を互いに再付着させなければならない場合
、2つの別々の組織片を互いに付着させなければならない場合、単一の組織片の
2つのセクションを互いに接近させなければならない場合など)や、患者に物体
を付着させなければならない場合(例えば、ヘルニア修復手術中に患者の腹壁に
手術用メッシュを付着させなければならない場合など)に適用することができる
ことを理解されたい。
【0055】 縫合器具10は特に、一般腹腔鏡手術、一般胸部手術、心臓手術、一般腸管手
術、血管手術、皮膚手術および形成手術の分野で特定の応用を有すると考えられ
る。
【0056】 次に図18および19を参照すると、切断バー104の中心とほぼ整列するよ
うに固定ジョー部分のチャネル108を配置した場合(図18)には、切断され
た縫合ワイヤ58が比較的に平坦な先頭端58Bを有する(図19)ことが示さ
れている。しかし、縫合ワイヤ58の先頭端が比較的に鋭利であるときには有益
である。鋭利な先頭端は、後続の縫合ワイヤ部分のために対象に穴をあけるのに
役立つ。さらに、このような先頭端は、縫合ワイヤがほぼまっすぐな経路で対象
に侵入することを助け、その結果、縫合ワイヤが可動ジョー部分の開口113に
確実に収まる。こうするために、固定ジョー部分のチャネル108を切断バー1
04の中心からずらすと(図20)、比較的に鋭利な先端58Cを有する縫合ワ
イヤ58の先頭端58Bが形成されることが分かった(図21)。
【0057】 対象に縫合ワイヤを通すのではなしに、対象を結さつ目的に縫合器具10を使
用することもできる。例えば、縫合器具10を使用して、縫合ワイヤ58で血管
を結さつすることができる。この場合には、これまでに説明したタイプの縫合手
術のように縫合ワイヤ58を対象に通すのではなしに、縫合ワイヤ58が対象の
向こう側を通るように、縫合器具10を配置する。
【0058】 非限定的な一例として、一般的な結さつ手術では、まず最初に可動ジョー部分
98を固定ジョー部分96に対して開く。次いで縫合器具10を、その後に可動
ジョー部分98を固定ジョー部分96に向かって閉じたときに、固定ジョー部分
のチャネル108と可動ジョー部分の開口113がともに対象の向こう側にある
ように対象を挟んで配置する。次いで、可動ジョー部分98を固定ジョー部分9
6に対して閉じ、固定ジョー部分96から可動ジョー部分98へ、すなわち対象
の向こう側で縫合ワイヤ58を通す。次いで可動ジョー部分98を開き、器具を
対象から後退させながら縫合ワイヤ58を配置する。次いで可動ジョー部分98
を固定ジョー部分96に対して再び閉じる。次いで器具のシャフトを回転させて
結さつループを形成し、次いでループを小さくする。次いで切断バー104を作
動させて、ツールに残っている縫合ワイヤから結さつループを切り離し、可動ジ
ョー部材98を開き、手術部位から器具を取り去る。次いで、配置された縫合ワ
イヤ58を対象に押しつけて平坦にし、またはボール状にまるめ、または他の方
法で処理して、配置された縫合ワイヤの輪郭を低減し、または配置された縫合ワ
イヤが邪魔になりにくくする。当業者なら分かるとおり、結さつ目的で器具10
を使用する場合には、対象の向こう側に縫合ワイヤを通すことを容易にするため
、縦方向の長さがより大きい固定ジョー部分96および可動ジョー部分98を形
成することができる。さらに、対象を収容するための凹部をジョー・リンケージ
・ピン100(図16)と開口113の間に有する可動ジョー部材98を形成し
、それによって、可動ジョー部材98を動かして固定ジョー部材96と係合させ
るときに対象を圧迫しないようにすることができる。
【0059】 縫合ワイヤ58は、必要な柔軟性および剛性を有する金属または他の適当な材
料から形成されたワイヤを含むことができる。例えば縫合ワイヤ58は、ステン
レス鋼、チタン、タンタルなどを含むことができる。ただしこれらに限定される
わけではない。
【0060】 所望ならば、縫合ワイヤ58をさまざまな活性薬剤でコーティングすることも
できる。例えば、抗炎症薬、抗血液凝固薬、抗生物質、放射性薬剤などで縫合ワ
イヤ58をコーティングすることができる。
【0061】 次に図22を参照する。組織への侵入を容易にするためにワイヤに超音波エネ
ルギーを与えることもできる。具体的には、ワイヤは断面積が小さく、かつ軸方
向に装填したときに曲がりやすいので、最小の負荷でワイヤを組織中へ前進させ
ることができれば有益である。これは、ワイヤに超音波エネルギーを適切に適用
することによって達成することができる。
【0062】 固定ジョー部分96の内部の、ワイヤが組織に入る直前の、ワイヤ・ガイド経
路108の外側半径の、直角に曲がったところに圧電素子200を配置する。圧
電素子200はこの曲がりに沿った1つの位置のところで振動し、そのためこの
素子は、向きを変えるあいだワイヤを支持し、同時に組織の方向へ変位させる構
成要素となる。すでにあるワイヤ駆動手段に超音波周波数でのこの種の変位が加
わることによって、ワイヤの先端はより小さな力で組織に侵入する。ワイヤが座
屈する傾向の低減に加えて、ワイヤの負荷が低下することによって、ワイヤはよ
りまっすぐな経路で侵入することができる。
【0063】 次に図23Aを参照すると、固定ジョー部分96の中の湾曲したチャネル10
8に従って縫合ワイヤ58が進むために、状況によっては縫合ワイヤ58が固定
ジョー部分93から湾曲して出てくることがあることが示されている。いくつか
のケースでは、縫合ワイヤ58のこの湾曲がそれほど大きくなく、そのため事実
上無視することができる。しかし別の状況ではこの湾曲が十分に大きく、その結
果、固定ジョー部分96から進み出た縫合ワイヤが可動ジョー部分98の標的開
口113に収容されない可能性がある。この場合には縫合ワイヤ58の湾曲が重
大な問題を引き起こす。しかし、図23Bを参照すると、切断バーの開口106
の断面形状を修正して、縫合ワイヤが固定ジョー部分96から外へ出るときの縫
合ワイヤの望ましくない湾曲を防ぎ、縫合ワイヤをまっすぐな経路に戻す偏向ダ
イを提供することができることが分かる。あるいは、固定ジョー部分のチャネル
108の切断バー104に隣接した部分の断面形状を修正して、縫合ワイヤが固
定ジョー部分96から外へ出るときの縫合ワイヤの望ましくない湾曲を防ぎ、縫
合ワイヤをまっすぐな経路に戻す同様の偏向ダイを提供することもできる。さら
に、図23Cを参照すると、まっすぐな経路からそれた縫合ワイヤの捕捉を助け
るために、可動ジョー部分の開口113の口を大きくすることもできる。
【0064】 次に図24を参照すると、縫合器具10に、1本または数本の脚300を提供
することができることが示されている。脚300は縫合中の組織の安定化を助け
る。
【0065】 次に図25を参照すると、縫合中の組織の安定化を助けるために、ジョー40
5および410を備えたグラスパ(grasper)400を縫合器具10に追
加することができることが示されている。
【0066】 所望ならば、縫合器具10のエンド・エフェクタ18を、これまでの説明のよ
うに1つの固定ジョーと1つの可動ジョーを有するようにではなく、2つの対向
する可動ジョーを有するように構築することができる。
【0067】 所望ならばさらに、シャフト回転モータ60および親指ボタン26、28を、
一方のボタン(例えばボタン26)を押すと、エンド・エフェクタ18が一方の
方向(例えば時計回り)に回転し、もう一方のボタン(例えばボタン28)を押
すとエンド・エフェクタ18が反対方向(例えば反時計回り)に回転するように
構成することもできる。
【0068】 図26を参照すると、エンド・エフェクタの代替実施形態18’が、その中に
ワイヤ・ガイド76を保持するためのチャネル502および縫合ワイヤ58を支
持するためのより小さな直径のチャネル504を有する第1の固定部分500を
含むことが示されている。エンド・エフェクタ通路107は切断バー104を収
容する。
【0069】 図27および28に示すように、エンド・エフェクタの代替実施形態18’は
さらに、チャネル502および通路107の一部分を構成する第2の固定部分5
10を含む。エンド・エフェクタ18’の第2の固定部分510はさらに内部曲
面512を含む。曲面512は、第1の部分500によって提供された第1の側
壁516、第2の固定部分510によって提供された第2の側壁518(図27
)、およびエンド・エフェクタ18’の平坦な遠位端522(図28)に配置さ
れた開口520を有する凹部514の底を構成している。平坦な遠位端522は
、第1および第2の固定部分500、510のそれぞれの平坦な遠位端524お
よび526によって形成される。
【0070】 操作時、縫合ワイヤ58は先に説明したとおり器具の中を前進する。上述のエ
ンド・エフェクタの代替実施形態18’では、チャネル504の遠位部分528
(図29)が湾曲しており、そのためチャネル504から外へ出た後にワイヤ5
8は遠位方向に円形に駆動され、その結果、例えば組織Tに入り、その後、近位
方向に向きを変えて組織T’を貫通する。この円運動を任意の時刻に停止させて
図33に示すようなワイヤの部分円を形成することができ、あるいは、これをも
う一度繰り返すこと、またはワイヤ駆動手段を停止させるまで複数回繰り返すこ
ともできる。曲面512はワイヤ58を受け取り、組織に向かって円を描くよう
にワイヤを再び偏向させる働きをする。
【0071】 組織TとT’は互いの縁と縁が隣接している必要はなく、多くの状況では組織
が互いに積み重ねられる(図30〜32)。図30には、縫合ワイヤ58を組織
層TとT’の両方に突き通し、次いで再び層T’、Tを貫通して戻すことによっ
て縫合ループを確立する方法が概略的に示されている。選択した長さずつ縫合ワ
イヤ58を器具10から吐き出させ、離散的な個々のループを提供し、または選
択された数のループないし「ステッチ」を提供することができる。ループの自由
端530はより合わせることができる。図31には縫合ワイヤ58の同様のルー
プが示されているが、この例では、ワイヤ58が組織層Tを貫通し、次いで組織
層T’の内部でループを描き、再び層Tを貫通して戻っており、より合わせるた
めの2つの露出した端部530が残るように適切に切断されている。図32では
、単一のループが図31に示したループと同じように配置されているが、その自
由端530が互いから間隔を置いて残っており、本質的に、その自由端が層T、
T’の使用者に面した側にある「逆ファスナ」を提供している。ファスナの形成
を完了させるため、縫合ワイヤの自由端530にツール532(図33)を適用
することができる。
【0072】 縫合ワイヤ・ループの直径は、ワイヤの引張強さまたは硬さ、ワイヤの直径、
器具から外へ出るときのワイヤの曲率、侵入先の材料、遠位経路528の曲率、
およびエンド・エフェクタ18’の遠位端522の角度A(図29)によって決
まる。このようなファスナを形成するための縫合ワイヤの直径は約0.010イ
ンチであることが好ましいが、特定の応用では直径約0.003〜0.015イ
ンチのワイヤが有用であることが分かっている。
【0073】 図34を参照すると、ループ形のワイヤ58を動脈540の中に配置すること
ができ、それがステント542の働きをすることが示されている。 器具10を使用してさらに、ワイヤ58を吐出させて組織などに留めて、手術
部位から離れた位置に組織を移動させ保持することができる。あるいは、深層の
手術部位に隣接して固定されたワイヤを、他の器具を挿入するためのガイド・ワ
イヤとして使用することもできる。
【0074】 図35に、代替エンド・エフェクタ18”の一部分を示す。第1の固定部分5
00は、ワイヤ・ガイド76用のチャネル502および縫合ワイヤ用のより小径
のチャネル504を備える。図26に示した実施形態と同様に切断バー104の
ための通路107がある。図35に示した実施形態では切断バー104が、縫合
ワイヤ・チャネル504と交差したブレード・チャネル552の中に滑動可能に
配置された可撓性のブレード550を担持する。ワイヤ・チャネル504は、ワ
イヤが器具10から外へ出るときにワイヤに顕著なルーピングまたはコイリング
を与えるように構成されている。器具の固定部分500は、駆動された縫合ワイ
ヤの力を導き、非常に細く柔軟なワイヤを支持するデフェクタ(defecto
r)の働きをする曲面512を備えている。
【0075】 使用の際、所望の長さのワイヤが吐出された後に縫合ワイヤを切断したいとき
、オペレータは、ワイヤ切断アクチュエータ24を操作して切断バー104、し
たがってブレード550を遠位方向に駆動し、縫合ワイヤ・チャネル504とブ
レード・チャネル552が交差する位置でワイヤがブレード550によって切断
されるようにする。
【0076】 先に述べたとおり、器具から外へ出るときのワイヤの曲率は、縫合ループの直
径を決定するパラメータの1つである。図35に示した実施形態では顕著な曲率
が選択されている。手元の作業を考慮すれば、このような曲率が選択の問題であ
ることは明白である。縫合ループの直径を決定する別のパラメータが、エフェク
タ18”の遠位端522の角度Aである。図28および35の実施形態の修正実
施形態(図示せず)では、エンド・エフェクタ18’、18”を器具に枢動可能
に装着して、器具の軸に対する平坦な遠位端522の選択した角度配置を収容す
る。
【0077】 図36に、エンド・エフェクタの他の代替実施形態18’’’を示す。切断バ
ー104’は軸方向に移動するのではなしに回転することができる。この実施形
態では、縫合ワイヤがチャネル504および切欠き554の中を手術部位に向か
って前進する。ワイヤ切断アクチュエータ24を操作すると切断バー104’が
回転して、切欠き554のエッジ部分556が縫合ワイヤ58を切断する。
【0078】 図37を参照すると、器具10の他の代替実施形態ではシャフト16が、互い
にピボット式に接続された第1および第2のシャフト部分16a、16bを含み
、そのため、エンド・エフェクタ18に必要な角度を付けて、到達することが難
しい領域に接近し、かつ/または最適な接近角度を提供することができる。
【0079】 図38に示すように、エンド・エフェクタの側壁516、518および平坦な
遠位部分524、526を、縫合コイルを漏斗状に凹部514の中に導くための
スカラップ(scallop)形の表面560、562によって遮ることができ
る。このようにすると、普通ならば平坦な表面524、526に当たる可能性が
ある縫合ワイヤが、スカラップ形表面560、562の一方と係合し、それによ
って導かれて凹部514の曲面512と係合するであろう。
【0080】 図39〜41を参照すると、エンド・エフェクタ18の他の代替実施形態では
平坦な遠位部分524、526が、丸いカットアウト570、572を備えるこ
とが示されている。平坦な遠位面524、526を柔軟な組織に押しつけると、
組織は一般にカットアウト570、572の中に入り込み、それによって凹部5
14の中に入り込み、ワイヤ・チャネル504から出た縫合ワイヤが、組織の表
面下深く入り込むこと、すなわち組織により深く侵入することが可能になる。こ
の実施形態では、切断バー104’が、図39に示した位置から図40に示した
位置に軸方向に可動であり、ワイヤ・チャネル504の出口のすぐ近くで縫合ワ
イヤを切断することができる。
【0081】 図41に示すように、切断バー104’はその遠位端に、凹部514の曲面5
12と形状が一致した曲面574を備えることができる。したがって、切断バー
104’がその後退位置にあるとき、切断バーの表面574は凹部の曲面512
の延長となり、それによって縫合ワイヤをコイルの状態に導くことに貢献する。
【0082】 切断操作を実行することに加えて、切断バー104’は、軸方向に可動である
ときに、図33に示したツール532の機能を果たすことができる。すなわち、
やはり図33に示されているようにワイヤの自由端を組織内に曲げるなど、縫合
ワイヤ58を押して所望の形状にすることができる。切断バー104’の回転運
動と軸方向運動を組み合せて使用して、ワイヤ切断操作後にワイヤ成形操作を実
行することができる。
【0083】 縫合ワイヤ58の断面は一般に円形だが、他の断面形状のワイヤもコイリング
に役立つことを理解されたい。したがって縫合ワイヤは楕円形または多角形の断
面を有することができる。
【0084】 図42a〜42cに、手術中のエンド・エフェクタの他の実施形態を示す。縫
合ワイヤ・チャネル504の遠位部分528のすぐ近くにワイヤ先端形成ダイ5
80が配置されている。切断バー104を遠位方向に動かしてワイヤ58を切断
すると、切断バーが、切断されたワイヤの端530をダイ580の中に押し込ん
で(図42b)、切断されたワイヤの端を半径方向内側へ曲げる。ループ状ワイ
ヤの弾性リコイルの後であっても、切断された端部(切断端)530はループの
内側を向き、周囲の組織または隣接する器官を引っかけたり、または裂いてしま
うことがない。
【0085】 図43に、ワイヤ・チャネル504の遠位部分528の近位側にダイ580が
配置された代替実施形態を示す。切断バー104を近位方向に動かして縫合ワイ
ヤ58を切断し、次いで、切断バーの脚582の近位側にワイヤ58の切断端5
30をのせてさらに後退させ、これをダイ580と係合させる。ダイ580は、
形成されたループの内側へ向かってワイヤの切断端530を曲げる。次いで切断
バー104を遠位方向に十分に移動させてダイの中のワイヤ部分を解放して、縫
合ワイヤ58からエンド・エフェクタ18を外すことができるようにする。
【0086】 修正 本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく以上に説明した実施形態に数多
くの修正および変形を加えることができることを当業者は理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従って形成された縫合器具の側面図である。
【図2】 図1に示した縫合器具の一部分の側面断面図である。
【図3】 図1に示した縫合器具の一部分の上面断面図である。
【図4】 図4は、図1に示した縫合器具のいくつかの内部構成要素を示す概略部分側面
図である。 図4Aは、図1に示した縫合器具に組み込まれた駆動バレル・アセンブリの透
視図である。
【図5】 図1に示した縫合器具に組み込まれたワイヤ・ガイド支持ユニットの透視図で
ある。
【図6】 図5に示したワイヤ・ガイド支持ユニットを含む、縫合器具のワイヤ供給カー
トリッジの透視図である。
【図7】 図6に示したワイヤ供給カートリッジの部分断面透視図である。
【図8】 図1に示した縫合器具に組み込まれた駆動バレル・アセンブリの背面透視図で
ある。駆動バレル・アセンブリの解放レバーは閉位置にある。
【図9】 図8に示した駆動バレル・アセンブリの近位端(すなわち後部端)の透視図で
ある。解放レバーは開位置にある。
【図10】 同じ駆動バレル・アセンブリの近位端(すなわち後部端)の透視図である。 解放レバーは閉位置にあり、ワイヤ・ガイドおよびワイヤ・ガイド支持ユニット
が駆動バレル・アセンブリに対して前進されている(ただしワイヤ供給カートリ
ッジの残りの部分は図から除かれている)。
【図11】 図4の線11−11に沿ってとった概略図である。
【図12】 図1に示した縫合器具のシャフトおよびエンド・エフェクタ部分の側面図であ
る。
【図13】 図1に示した縫合器具のエンド・エフェクタ部分の側面図である。
【図14】 図13に示したエンド・エフェクタ部分の側面断面図である。エンド・エフェ
クタ部分の切断バーは前進位置(すなわち非切断位置)にある。
【図15】 図14に示したエンド・エフェクタ部分の側面断面図である。エンド・エフェ
クタ部分の切断バーは後退位置(すなわち切断位置)にある。
【図16】 図1に示した縫合器具のエンド・エフェクタ部分の透視図である。
【図17】 図17Aは、図1に示した縫合器具を用いて実施される縫合手術の一段階を示
す図である。 図17Bは、図1に示した縫合器具を用いて実施される縫合手術の図17Aの
段階に続く段階を示す図である。 図17Cは、図1に示した縫合器具を用いて実施される縫合手術の図17Bの
段階に続く段階を示す図である。 図17Dは、図1に示した縫合器具を用いて実施される縫合手術の図17Cの
段階に続く段階を示す図である。 図17Eは、図1に示した縫合器具を用いて実施される縫合手術の図17Dの
段階に続く段階を示す図である。 図17Fは、図1に示した縫合器具を用いて実施される縫合手術の図17Eの
段階に続く段階を示す図である。 図17Gは、図1に示した縫合器具を用いて実施される縫合手術の図17Fの
段階に続く段階を示す図である。 図17Hは、図1に示した縫合器具を用いて実施される縫合手術の図17Gの
段階に続く段階を示す図である。 図17Iは、図1に示した縫合器具を用いて実施される縫合手術の図17Hの
段階に続く段階を示す図である。 図17Jは、図1に示した縫合器具を用いて実施される縫合手術の図17Iの
段階に続く段階を示す図である。
【図18】 縫合器具の固定ジョー部分およびその関連切断バーの可能な1つの構造を示す
断面図である。
【図19】 図18に示した装置を用いて切断したワイヤ片を示す側面図である。
【図20】 縫合器具の固定ジョー部分およびその関連切断バーの可能な他の固定構造を示
す断面図である。
【図21】 図20に示した装置を用いて切断したワイヤ片を示す側面図である。
【図22】 装置のエンド・エフェクタ部分の側面断面図である。エンド・エフェクタ部分
がワイヤの侵入を助ける圧電素子を含んでいる。
【図23】 図23Aは、固定ジョー部分から出たときに縫合ワイヤがどのようにして湾曲
するかを示す、装置の固定ジョー部分の概略図である。 図23Bは、前述のワイヤの湾曲を妨げるために装置の断面形状をどのように
修正するかを示す、装置の固定ジョー部分の修正形態の概略図である。 図23Cは、縫合材料の捕捉を容易にするために可動ジョー部分の開口の口を
どのように広げるかを示す、装置の可動ジョー部分の修正形態の概略図である。
【図24】 縫合中の組織の安定化を助けるために1本または数本の脚が提供された、装置
の修正形態の概略図である。
【図25】 縫合中の組織の安定化を助けるために第2のジョー・セットが追加された、装
置の他の修正形態の概略図である。
【図26】 器具の代替エンド・エフェクタ部分の一部分の透視図である。
【図27】 同じ代替エンド・エフェクタ部分の他の部分の透視図である。
【図28】 図26および27に示した部分を含む代替エンド・エフェクタの透視図である
【図29】 手術中の代替エンド・エフェクタの概略図である。
【図30】 図29の代替エンド・エフェクタを用いて実施される代替縫合形態の概略図で
ある。
【図31】 図29の代替エンド・エフェクタを用いて実施される他の代替縫合形態の概略
図である。
【図32】 図29の代替エンド・エフェクタを用いて実施される他の代替縫合形態の概略
図である。
【図33】 図29の代替エンド・エフェクタを用いて実施される他の代替縫合形態の概略
図である。
【図34】 器具の代替エフェクタ部分によって生み出されるループ状縫合ワイヤの代替使
用方法を示す、概略破断側面図である。
【図35】 エンド・エフェクタの他の代替実施形態の端部の透視図である。
【図36】 器具のエンド・エフェクタ部分の他の代替実施形態の透視図である。
【図37】 器具の他の代替実施形態の側面図である。
【図38】 エンド・エフェクタの代替構成の透視図である。
【図39】 エンド・エフェクタの他の代替実施形態の透視図である。
【図40】 図39のエンド・エフェクタの代替実施形態の透視図である。
【図41】 図39のエンド・エフェクタの代替実施形態の透視図である。
【図42】 図42aは、代替エンド・エフェクタを使用した縫合を示す概略図である。 図42bは、図42aの代替エンド・エフェクタを使用した縫合を示す概略図
である。 図42cは、図42aの代替エンド・エフェクタを使用した縫合を示す概略図
である。
【図43】 エンド・エフェクタの他の代替実施形態の分解図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フィールド,フレデリック・ピー アメリカ合衆国ニューハンプシャー州 03862,ノース・ハンプトン,ウッドラン ド・ロード 5 (72)発明者 フォッグ,ダグラス・エイ アメリカ合衆国マサチューセッツ州01860, メリマック,サウス・プレザント・ストリ ート 15 (72)発明者 ガイヤー,ブレット アメリカ合衆国ニューハンプシャー州 03038,デリー,フロスト・ロード 36 (72)発明者 ライス,ジョン・ティー アメリカ合衆国マサチューセッツ州01773, リンカーン,レッド・レイル・ファーム 31 Fターム(参考) 4C060 BB02

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の物質層を第2の物質層に接合するためのツールであっ
    て、 ハンドルと、 前記ハンドルに装着されたエンド・エフェクタと、 を備え、 前記エンド・エフェクタが、 ワイヤ・ガイドを保持する第1のチャネルと、 第1のチャネルから延びる第2のチャネルにして、前記ワイヤ・ガイドから
    延びる縫合ワイヤを支持する第2のチャネルと、 切断バーを保持する通路と、 末端凹部と、 を有し、 前記第2のチャネルは、その中を通る前記縫合ワイヤの部分にループ形状を
    与えるために湾曲しており、 前記末端凹部が、その底部に曲面を有しており、それによって、末端凹部が
    、前記第2のチャネルから出てきたループ形状とされた前記縫合ワイヤが前記末
    端凹部によって受け取られるようになされており、 ツールがさらに、 前記ハンドルに装着されたワイヤ前進アクチュエータにして、前記第2のチャ
    ネルならびに第1および第2の物質層を通して前記縫合ワイヤを移動させるため
    のワイヤ前進アクチュエータと、 前記ハンドルに装着されたワイヤ切断アクチュエータにして、前記切断バーを
    移動させて前記縫合ワイヤと切断係合させるワイヤ切断アクチュエータと、 を備えたツール。
  2. 【請求項2】 前記エンド・エフェクタが平坦な遠位端を備えた、請求項1
    に記載のツール。
  3. 【請求項3】 前記切断バーが可撓性のブレード部分を含み、前記エンド・
    エフェクタにはブレード・チャネルが設けられ、該ブレード・チャネルの中に可
    撓性ブレードが配置され、前記第2のチャネルと交差したブレード・チャネルを
    備えた、請求項1に記載のツール。
  4. 【請求項4】 前記エンド・エフェクタが、前記ハンドルの少なくとも一部
    分に対して枢動可能に装着された、請求項1に記載のツール。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤ切断アクチュエータが、前記切断バーを軸方向に
    移動させて前記縫合ワイヤと切断係合させるようになされている、請求項1に記
    載のツール。
  6. 【請求項6】 前記ワイヤ切断アクチュエータが、その中心軸を中心に前記
    切断バーを回転運動させて、前記縫合ワイヤと切断係合させるようになされてい
    る、請求項1に記載のツール。
  7. 【請求項7】 前記末端凹部が、前記平坦な遠位端に開口を画定する漏斗状
    の側面を備え、該側面によって、前記ループ形状とされた前記縫合ワイヤを受け
    取り、且つ、受け取った縫合ワイヤを前記底部の曲面により形成された凹部に向
    かって導くようになされている、請求項2に記載のツール。
  8. 【請求項8】 前記エンド・エフェクタが、くぼんだカットアウトを有する
    平坦な遠位端を備えており、それによって、該遠位端を軟らかい物質層に押しつ
    けると該物質層が前記カットアウトの中に入り込み、その結果、前記縫合ワイヤ
    を深く侵入させることができるようになされている、請求項5に記載のツール。
  9. 【請求項9】 前記切断バーの遠位端の形状が凹形である、請求項5に記載
    のツール。
  10. 【請求項10】 前記エンド・エフェクタがさらに、前記第2のチャネルの
    遠位部分の近くに先端形成ダイを備え、前記切断バーが切断操作を実行した後に
    、前記ダイと前記切断バーとが互いに係合して、前記縫合ワイヤが形成している
    ループの内側へ向けて前記縫合ワイヤの切断端を曲げることができるようになさ
    れている、請求項1に記載のツール。
  11. 【請求項11】 前記第1および第2の物質層が、第1および第2の組織層
    を含む、請求項1に記載のツール。
  12. 【請求項12】 前記第1の物質層がプロテーゼを含み、前記第2の物質層
    が組織層を含む、請求項1に記載のツール。
  13. 【請求項13】 前記プロテーゼが手術用メッシュを含み、前記組織層が腹
    壁を含む、請求項12に記載のツール。
  14. 【請求項14】 第1の物質層を第2の物質層に接合するためのツールであ
    って、 ハンドルと、 該ハンドルに装着されたエンド・エフェクタと、 を備え、 前記エンド・エフェクタが、 ワイヤ・ガイドを保持するための第1のチャネルの一部分を画定する第1の
    溝を有する第1の固定部分と、 前記第1のチャネルから延びる第2のチャネルにして、前記ワイヤ・ガイド
    から延びる縫合ワイヤを支持するための第2のチャネルと、 切断バーを保持するための通路の一部分と、 前記エンド・エフェクタの遠位端に末端凹部の一部分を画定する壁構造と、 前記第1のチャネルの残りの部分を画定する第1の溝を有する第2の固定部
    分と、 前記通路の残りの部分を画定する第2の溝と、 前記第2のチャネルの残りの部分を画定する壁部分と、 前記末端凹部の残りの部分を画定する側壁と、 を備えており、 前記第2のチャネルが、その中を通る前記縫合ワイヤの部分にループ形状を
    与えるために湾曲しており、 前記末端凹部が、該末端凹部の底を画定する前記エンド・エフェクタの曲面
    によって部分的に画定されており、それによって、前記末端凹部が、前記第2の
    チャネルから出てきたループ形の縫合ワイヤを受け取るようになされており、 ツールがさらに、 前記ハンドルに装着されたワイヤ前進アクチュエータにして、前記第2のチャ
    ネルならびに第1および第2の物質層を通して縫合ワイヤを移動させるためのワ
    イヤ前進アクチュエータと、 前記ハンドルに装着されたワイヤ切断アクチュエータにして、前記切断バーを
    移動させて縫合ワイヤと切断係合させるためのワイヤ切断アクチュエータと、 を備えているツール。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2の固定部分がそれぞれ第1および第2
    の平坦な遠位端を備え、該第1の平坦な遠位端と第2の平坦な遠位端とが同じ平
    面にある、請求項14に記載のツール。
  16. 【請求項16】 前記切断バーが可撓性ブレード部分を含み、前記第1の固
    定部分が、ブレード・チャネルにして、その中に前記可撓性ブレード部分が配置
    されるようになされ、且つ、前記第2のチャネルと交差するブレード・チャネル
    を備えている、請求項14に記載のツール。
  17. 【請求項17】 前記エンド・エフェクタが、前記ハンドルの少なくとも一
    部分に対して枢動可能に装着されている、請求項14に記載のツール。
  18. 【請求項18】 前記ワイヤ切断アクチュエータが、前記切断バーを軸方向
    に移動させて前記縫合ワイヤと切断係合させるようになされている、請求項14
    に記載のツール。
  19. 【請求項19】 前記ワイヤ切断アクチュエータが、その中心軸を中心に切
    断バーを回転運動させて、前記縫合ワイヤと切断係合させるようになされている
    、請求項14に記載のツール。
  20. 【請求項20】 前記末端凹部が、前記平坦な遠位端に開口を画定する漏斗
    状の側面を備え、該側面によって、前記ループ形状とされた前記縫合ワイヤを受
    け取り、且つ、受け取った縫合ワイヤを前記底部の曲面により形成された凹部に
    向かって導くようになされている、請求項15に記載のツール。
  21. 【請求項21】 前記エンド・エフェクタが、くぼんだカットアウトを有す
    る平坦な遠位端を備えており、それによって、該遠位端を軟らかい物質層に押し
    つけると該物質層が前記カットアウトの中に入り込み、その結果、前記縫合ワイ
    ヤを深く侵入させることができるようになされている、請求項18に記載のツー
    ル。
  22. 【請求項22】 切断バーの遠位端の形状が凹形である、請求項18に記載
    のツール。
  23. 【請求項23】 前記第1の固定部分がさらに、前記第2のチャネルの遠位
    部分のすぐ近くに先端形成ダイを備え、切断バーが切断操作を実行した後に、前
    記ダイと切断バーが互いに係合して、前記縫合ワイヤが形成しているループの内
    側へ向けて前記縫合ワイヤの切断端を曲げることができるようになされている、
    請求項14に記載のツール。
  24. 【請求項24】 第1および第2の物質層が第1および第2の組織層を含む
    、請求項14に記載のツール。
  25. 【請求項25】 第1の物質層がプロテーゼを含み、第2の物質層が組織層
    を含む、請求項14に記載のツール。
  26. 【請求項26】 前記プロテーゼが手術用メッシュを含み、前記組織層が腹
    壁を含む、請求項25に記載のツール。
JP2001570170A 2000-03-27 2001-03-27 外科手術用縫合器具およびその使用方法 Pending JP2003531652A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US19248700P 2000-03-27 2000-03-27
US60/192,487 2000-03-27
PCT/US2001/009771 WO2001072206A2 (en) 2000-03-27 2001-03-27 Surgical suturing instrument and method of use

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003531652A true JP2003531652A (ja) 2003-10-28
JP2003531652A5 JP2003531652A5 (ja) 2008-06-19

Family

ID=22709881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001570170A Pending JP2003531652A (ja) 2000-03-27 2001-03-27 外科手術用縫合器具およびその使用方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1324703A4 (ja)
JP (1) JP2003531652A (ja)
AU (1) AU2001287261A1 (ja)
CA (1) CA2404193C (ja)
MX (1) MXPA02009444A (ja)
WO (1) WO2001072206A2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7037315B2 (en) * 2001-09-14 2006-05-02 Dvl Aquisition Sub, Inc. Surgical suturing instrument and method of use
WO2003096909A1 (en) * 2002-05-17 2003-11-27 Onux Medical, Inc. Surgical suturing instrument and method of use
US20060212045A1 (en) * 2005-03-08 2006-09-21 Peter Schilling Surgical suture cutter
WO2012006491A1 (en) * 2010-07-09 2012-01-12 The Regents Of The University Of Michigan Suturing system

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3858783A (en) * 1972-11-20 1975-01-07 Nikolai Nikolaevich Kapitanov Surgical instrument for stitching up tissues with lengths of suture wire
US4103690A (en) * 1977-03-21 1978-08-01 Cordis Corporation Self-suturing cardiac pacer lead
US4935027A (en) * 1989-08-21 1990-06-19 Inbae Yoon Surgical suture instrument with remotely controllable suture material advancement
US5417700A (en) * 1992-03-30 1995-05-23 Thomas D. Egan Automatic suturing and ligating device
DE4217202C2 (de) * 1992-05-23 1994-06-23 Kernforschungsz Karlsruhe Chirurgisches Nähinstrument
US5709693A (en) * 1996-02-20 1998-01-20 Cardiothoracic System, Inc. Stitcher
US5759188A (en) * 1996-11-27 1998-06-02 Yoon; Inbae Suturing instrument with rotatably mounted needle driver and catcher
US5766186A (en) * 1996-12-03 1998-06-16 Simon Fraser University Suturing device
US6332889B1 (en) * 1998-08-27 2001-12-25 Onux Medical, Inc. Surgical suturing instrument and method of use

Also Published As

Publication number Publication date
EP1324703A2 (en) 2003-07-09
EP1324703A4 (en) 2006-08-09
CA2404193C (en) 2009-05-26
AU2001287261A1 (en) 2001-10-08
CA2404193A1 (en) 2001-10-04
MXPA02009444A (es) 2003-03-10
WO2001072206A2 (en) 2001-10-04
WO2001072206A3 (en) 2003-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6527785B2 (en) Surgical suturing instrument and method of use
US6332889B1 (en) Surgical suturing instrument and method of use
US6767352B2 (en) Surgical suturing instrument and method of use
US7011668B2 (en) Surgical suturing instrument and method of use
US7131978B2 (en) Surgical suturing instrument and method of use
US7131980B1 (en) Surgical suturing instrument and method of use
US7037315B2 (en) Surgical suturing instrument and method of use
US6786913B1 (en) Surgical suturing instrument and method of use
JP4139221B2 (ja) 外科用縫合器具およびその使用方法
JP2008513144A (ja) 最小侵襲の縫合のための装置および方法
US10016194B2 (en) Devices and methods for continuous surgical suturing
JP2003531652A (ja) 外科手術用縫合器具およびその使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051213

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051213

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090331