JP2003531119A - (7α,11β)−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オンの4−N−ブチルシクロヘキサン酸エステル及びウンデカン酸エステルの製造方法及びそれらの医学用途 - Google Patents
(7α,11β)−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オンの4−N−ブチルシクロヘキサン酸エステル及びウンデカン酸エステルの製造方法及びそれらの医学用途Info
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Abstract
Description
000年4月4日出願の米国仮特許出願第60/194,440号の利益を主張し、これら
両方とも引用により本明細書に含まれるものである。 【0002】 発明の分野 本発明は概して、アンドロゲンステロイドのエステルの製造方法及び使用方法
に関する。 【0003】 発明の背景 アンドロゲンは、ヒト男性の性ホルモンを識別するために使用される用語であ
る。ステロイドとして化学的に分類されるこれらのホルモンは、精巣、副腎皮質
、及びかなり少ない程度ではあるが卵巣によって体内で産生される。テストステ
ロンは恐らく最も広く認識されているアンドロゲンであり、第二次性徴、性欲及
び精子産生能力を含むヒトにおける男性の特徴の発達の原因である。 【0004】 ヒトがテストステロンを合成できないとき、欠乏しているホルモンを置き換え
ることに向けられた治療が通常とられる。しかし、実際にはこの治療は問題があ
りうる。例えば、テストステロンは経口投与されたとき、弱い活性を示すのみで
ある。非経口投与が可能であるが、テストステロンは、ほんの短時間だけ体内で
活性を維持するので、それは実用的ではない。それ故、天然のテストステロンの
受容可能な代替物であるいわゆる合成アンドロゲンを同定することに研究の焦点
があてられてきた。 【0005】 種々のアンドロゲンのエステルを含む多数の経口用及び注射可能な合成アンド
ロゲンが、何年にもわたって開発されてきた。これらのエステルは、その対応す
る生物活性なアルコールに体内で加水分解されるが、それらは、身体による合成
アンドロゲンの急速な分解を遅らせるので、それでもそれらは投与される。これ
は、血流に達する生物活性なアルコールの量を最大化する。 【0006】 不幸にも、これらのアンドロゲンエステルの活性は予測できない。同じエステ
ル基をもつ異なるアンドロゲンは、同じ基本化学構造を有するが異なるエステル
基を有するアンドロゲンと同様に、種々のそして予測できないレベルの活性を示
す。 【0007】 実用可能な注射可能合成アンドロゲンとして出現したエステルの1つが、テス
トステロン・エナンテートである。このエナンテートは、性機能低下男性のホル
モン置換療法のための筋肉内(IM)注射により、及び幾つかの実験的男性避妊
薬のアンドロゲン成分として現在広範に使用されている。この活性剤の1つの欠
点は、それが格別に長時間作用するものではないということである(性機能低下
男性において正常(治療的)範囲内にテストステロンレベルを維持するために、
それは2週間毎にIM投与されねばならない)。 【0008】 より詳細には、テストステロン・エナンテートは、2又は3週間毎に投与量2
00mgで、性機能低下の治療のために現在IM投与される。このエナンテート
を男性の避妊のために使用する場合、毎週約200〜400mg、非経口で投与
されうるし、避妊のためにエストロゲン又はプロゲスチンと共にアンドロゲン成
分として使用される場合、2週間毎に約200mg投与されうる。テストステロ
ン・ブシクレート(bucyclate)は、例えば米国特許第4,948,790号に開示される
別の合成アンドロゲンである。性機能低下の治療のために非経口で投与される場
合、約2〜3月間活性を保持するために、このブシクレートは、投与量約120
0mg(その溶解性のために、各々1mlの3回の注射として与えられる)を必
要とするだろう。 【0009】 経口投与後、活性を示すアンドロゲンの開発はそれほど成功しなかった。現在
、最も広く使用されている有効な経口製剤は、活性成分としてメチルテストステ
ロンを含む(1日当たり10〜50mgのメチルテストステロンが投与される)
。しかし、この活性剤は、その付随する肝毒性の故に、アンドロゲン置換療法で
必要な長期間ベースで投与できない。メチルテストステロンなどのC17位でアル
キル化したアンドロゲンがこのような毒性を示すことが周知である。C17アルキ
ル基の除去は、一見してこの問題への明白な解決であるように思われうるが、こ
の位置のアルキル化は、経口投与後、肝臓による該活性剤の分解を防止するため
に必要であると考えられている。 【0010】 米国特許第5,952,319号は、合成アンドロゲンに関する開発努力の例である。
この特許は、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−
3−オン・17β−トランス−4−n−ブチルシクロヘキサン・カルボキシレー
ト(本明細書では、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エスト
レン−3−オン・ブシクレートという)を含む多くの活性の可能性のある合成ア
ンドロゲンを同定するが、それは、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキ
シ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートの生物活性に関しデータを提供し
ていない。別の合成アンドロゲン、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキ
シエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートの生物活性に関する
入手できるデータも同様にない。 【0011】 それ故、アンドロゲンの投与を必要とするアンドロゲン置換及び他の治療に付
随する上述の問題及び他の問題を克服する手段の必要性が存在する。 【0012】 発明の簡単な要旨 本発明は、1局面において、約1mg/日〜約25mg/日の7α,11β−
ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート、7
α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・1
7−ウンデカノエート、又はそれらの混合物の、必要のある患者への経口投与を
含む、患者にホルモン治療を提供する方法を提供することによって、上記の必要
性及び他の必要性を満たす。 【0013】 本発明のこの局面は、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エ
ストレン−3−オン・ブシクレート(本明細書中“ブシクレート”ともいう)及
び7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン
・17−ウンデカノエート(本明細書中“ウンデカノエート”ともいう)は、各
々がC17位のアルキル基をたとえ欠いても、経口投与後分解せず、また現在の経
口標準品であるメチルテストステロンよりもずっと活性を示すという予期せざる
発見の重大な部分に基づいている。これらの驚くべき発見は、同じ治療をもたら
すために、経口メチルテストステロンを投与するときに必要とされる投与量より
も有意に低いブシクレート及び/又はウンデカノエートの経口投与量を用いて行
われるアンドロゲンの投与を必要とするホルモン治療を可能とする。ブシクレー
ト及びウンデカノエートを使用することの更に期待される利点は、これらの化合
物はC17位でアルキル化されていないので、たとえあったとしても、肝毒性は最
小であるはずだということである。 【0014】 別の局面において、本発明は、少なくとも約2週間の間隔でブシクレート及び
/又はウンデカノエートを約1mg〜約100mg非経口投与すること、好まし
くはずっと長い間隔で約600mgまでを非経口投与すること、例えば、最大約
3月間、有効な治療を提供する600mgを単回投与することを含む、ホルモン
治療を提供する方法を含む。 【0015】 本発明のこの局面は、非経口投与時の該ブシクレート及び該ウンデカノエート
の驚くべき相対的に高い力価及び予期せざる長期間活性において部分的には基づ
いている(該力価は他の強力なアンドロゲンステロイドのエステル(それらのブ
サイクリック(bucyclic)エステルでさえ)よりも高く、その活性はより長く続
く)。この活性は、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エスト
レン−3−オン・ブシクレート以外の強力なアンドロゲンステロイドの幾つかの
ブサイクリックエステルの製造及び評価の観点において予期せざるものであった
。エステルの後者の群は失望させる結果を与えた。 【0016】 本発明の別の局面は、室温で、これらの活性剤を比較的高収量で、かつ有利に
は固体形態で、好ましくは結晶形態で提供する、ブシクレート及びウンデカノエ
ートを製造する分離したプロセスを含む。両者とも固体形態で製造できるので、
非経口投与のための微結晶水性懸濁液の製造が可能である。更に、これらの活性
剤は室温で固体であるので、固体の平均粒子サイズ及び粒子サイズ分布を制御す
ることができ、それによって、それぞれの懸濁液の非経口投与後の活性の持続に
ポジティブに影響を与える。 【0017】 本発明の関連局面は、無定形形態、又は好ましくは結晶形態の特定の中間体、
並びにブシクレート及びウンデカノエートを製造するための上記好適なプロセス
で使用される1つ以上の工程を含む。 【0018】 本発明の更なる局面は、錠剤、カプレット、徐放性錠剤、油性担体中にブシク
レート及び/又はウンデカノエートを含むソフトゲルキャップ、経皮パッチ、前
充填シリンジ、バイアルなどを含むこれらの2つの活性剤の種々の製剤(ここで
、その中に含まれるブシクレート及び/又はウンデカノエートの量は、それらの
予期せざる相対的高力価及び長期間活性の観点で決定されうる)を含む。 【0019】 本発明のホルモン治療は、男性及び女性のホルモン置換療法、男性の避妊、及
び女性の乳癌などの特定の癌治療を含むがそれらに限定されないと考えられる。 【0020】 本発明のこれらの及び他の局面及び特徴は、添付の図面を参照し、好適な実施
態様の以下の説明で最も良く理解されうる。 【0021】 以下の段落で記載した本発明の種々の局面は、好適な実施態様に重点をおいて
記載してある。しかし、好適な実施態様の変形がうまく使用されえ、本発明が、
本明細書で具体的に記載したのとは異なって実施されうることが意図されている
ことは、当業者に明らかであろう。それ故、本発明の方法、プロセス及び製剤は
、本明細書記載の好適な実施態様に限定されるものとして解釈されるべきではな
い。 【0022】 好適な実施態様の詳細な説明 本発明は、ホルモン治療の必要のある患者にホルモン治療を提供する種々の方
法を提供する。各方法は、特定の活性剤、7α,11β−ジメチル−17β−ヒ
ドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート及び7α,11β−ジメチ
ル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエー
トを、組合わせて、又は好ましくは単独で投与することを必要とする。種々の炭
素原子の位置を識別する数字を伴って、ブシクレート及びウンデカノエート活性
剤の化学構造を、それぞれ図1と図12に記載する。 【0023】 重要な部分において、本発明は、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキ
シ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート及び7α,11β−ジメチル−1
7β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートの両
方が、インビボで驚くべき、そして予期せざる性質を示すという発見による。こ
れらの性質は、存在する別の合成アンドロゲン、例えば、メチルテストステロン
、テストステロン・エナンテートと較べて、相対的に低い量で、より長い時間間
隔で、より少ない副作用で、経口又は非経口で、これらの活性剤を投与すること
を可能とする。これらの2つの周知の化合物(メチルテストステロン、テストス
テロン・エナンテート)の化学構造を、それぞれ図2Aと図2Bに記載する。 【0024】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・
ブシクレート及び7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−
エン−3−オン・17−ウンデカノエートの驚くべき性質は、これらの活性剤を
、アンドロゲンが必要な又は所望される任意のホルモン治療に良く適合したもの
にする。例示だけであり、該活性剤の治療的使用を限定するつもりはないが、該
活性剤は、性機能低下男性の治療に使用されうる。該活性剤はまた、オス動物に
おける生殖能力抑制を誘導又は維持するために、投与(単独で、又はより効果的
には、1つ以上のステロイド性プロゲスチンもしくはエストロゲンと組合わせて
)されうる。更に、そしてそれらの蛋白同化性の故に、該活性剤は、筋肉の成長
及び維持を促進及び維持するために投与されうる。これらの性質は、AIDSな
どの筋肉消耗性の疾患に罹患したヒトには特に重要でありうるが、比較的低筋肉
量を典型的に有する高齢者にはより一般的に適用できる。更に、該活性剤は、癌
の治療、例えば、女性の乳癌のピリアティブ(pilliative)治療のために使用さ
れうる。 【0025】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・
ブシクレート及び7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−
エン−3−オン・17−ウンデカノエートの予期せざる性質は、Sprague-Dawley
ラットで行った一連のインビボ動物研究後、発見された。これらの実験に基づき
、ブシクレート及びウンデカノエートは、C17位におけるアルキル化の欠如にも
かかわらず、経口投与後、分解しないばかりか、現在の経口標準品であるメチル
テストステロンよりもずっと活性を示すことが予想外に見出された。更に、この
アルキル化の欠如は、いずれの付随する肝毒性をも最小化又は除去することが期
待される。このように、上述の、そして他の治療は、同じ治療を達成するために
、予期したよりも有意に低い、そしてメチルテストステロンを投与するときに要
求されるよりも少ないブシクレート及びウンデカノエートの投与量を用いて行わ
れうる。このことは、現存する合成アンドロゲンと関連する肝毒性の付随する懸
念無しに成就される。 【0026】 より詳細には、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレ
ン−3−オン・ブシクレートの経口活性は、メチルテストステロンよりも約4倍
大きいことが知見された。ウンデカノエート、即ち7α,11β−ジメチル−1
7β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートの経
口活性は、メチルテストステロンの約2倍であることが知見された。更に、そし
てブシクレート及びウンデカノエートの両方に関し、この経口活性は、該活性剤
を油性担体と共に製剤化したとき、最大化することが知見された。活性の予期せ
ざる高レベルはまた、ブシクレート及びウンデカノエートの非経口投与に関し発
見された。経口製剤とは対照的に、非経口製剤が水性担体に該活性剤を含んでい
る場合、活性は最大化された。 【0027】 一般的記載として、アンドロゲンを必要とするいずれのホルモン置換治療(例
えば性機能低下の治療)のための7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ
−4−エストレン−3−オン・ブシクレートの有効な経口投与量は、同じ効果を
生じさせるために必要なメチルテストステロンの経口投与量の約1/4であろう
ことが知見された。例えば、そして性機能低下の場合に、7α,11β−ジメチ
ル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートは、治療上
有効量で経口投与されうる。より詳細には、経口投与量は、約1mg/日〜約2
5mg/日、有利には約2mg/日〜約20mg/日、好ましくは約15mg/
日までの範囲でありうる。この治療を達成するための、ウンデカノエートの投与
は、上述のブシクレートの治療投与量範囲で行われうるが、好ましくは、ウンデ
カノエートの僅かに低い経口活性の故に、ブシクレートの投与量範囲に対し比較
的大きなレベルで行われる。例えば、ウンデカノエートは、約1mg/日〜約7
5mg/日、有利には約2mg/日〜約50mg/日、好ましくは約25mg/
日まで投与されうる。 【0028】 mg/日を基準に記載された本明細書記載の経口投与レジメンは、1日当たり
患者へその投与レベルを提供できる任意の投与レジメンを含む。例えば、ブシク
レート又はウンデカノエートの徐放性製剤は、毎日投与される必要はないだろう
が、必要な1日投与量を提供するだろう。しかし、1日ベースでの治療的投与量
の投与は、治療の好適な方法である。 【0029】 癌、例えば、女性の乳癌の治療のために、ブシクレートの有効な経口投与量は
変わりうるが、少なくとも約10mg/日、有利には少なくとも約25mg/日
、好ましくは少なくとも約50mg/日の範囲であろう。上述のように、この治
療を達成するためのウンデカノエートの投与は、上述のブシクレートの治療投与
量範囲内で行われうるが、好ましくは、ブシクレートの投与量範囲に対し比較的
大きなレベルで行われる。例えば、ウンデカノエートは、少なくとも約20mg
/日、有利には少なくとも約50mg/日、好ましくは少なくとも約100mg
/日の量で投与されうる。 【0030】 男性の避妊のための7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エス
トレン−3−オン・ブシクレートの使用において、有効な経口投与量は、約1m
g/日〜約25mg/日、有利には約2mg/日〜約20mg/日、そして約1
5mg/日までの範囲でありうる。上述のように、この治療を達成するためのウ
ンデカノエートの投与は、上述のブシクレートの治療投与量範囲内で行われうる
が、好ましくは、ブシクレートの投与量範囲に対し比較的大きなレベルで行われ
る。例えば、ウンデカノエートは、約1mg/日〜約50mg/日、有利には約
2mg/日〜約40mg/日、そして約30mg/日までの範囲の量で投与され
うる。 【0031】 性機能低下などの慢性ホルモン治療を必要とする状態の場合、注射可能なブシ
クレート及び/又はウンデカノエートの製剤が好ましくは投与される。この選択
は、これらの活性剤が、水性製剤中に分散されたとき(好ましくは懸濁液として
)、驚くべき強力で長時間作用するという予期せざる発見に基づく。これらの性
質を考えると、ブシクレート及びウンデカノエートは、テストステロン・エナン
テート(油性担体中で)及びテストステロン・ブシクレートの両方と比較してよ
り低投与量の水性製剤中で、そして比較的長い間隔で投与されうる。より詳細に
は、そして比較例によって、水性製剤中に分散されたとき、ブシクレート及びウ
ンデカノエートの投与量は一般的に、実質的に等価な治療結果を提供するために
必要なテストステロン・エナテート(ゴマ油担体中で提供される)の投与量の約
1/3〜約3/4の範囲でありえ、その後者の投与量の約1/2〜約2/3が好
ましい。テストステロン・エナンテートに関し、水性担体中に分散されたとき、
ブシクレート及びウンデカノエートは、実質的に等価な治療効果を提供するため
に、テストステロン・エナンテートの投与量の約1/4〜約1/2が投与されう
る。しかし、どちらの活性剤も非水性担体中、例えばゴマ油又は他の植物油から
構成される油性担体中で製剤化されるならば、長期間にわたるその力価は維持さ
れるが、ゴマ油担体中のテストステロン・エナンテートの力価と実質的に等しい
ことが発見された。 【0032】 長時間作用するアンドロゲン活性の故に、特に、有効量で水性担体中で非経口
的に投与されるとき、ブシクレート及びウンデカノエートは、約2週間と等しい
間隔で、又は約2週間超の間隔で投与されうる。より詳細には、それらは、約1
月の間隔で、好ましくは約2月の間隔で、そして最も好ましくは約3月毎に1回
投与されうる。このことは、より頻繁なベースでの治療用注射を必要とする現存
するレジメンに比較して、患者に重要な利点を提供する。 【0033】 再び言うが、任意の間隔で水性製剤中で非経口的に投与されるブシクレート又
はウンデカノエートの投与量は、実質的に同様の治療結果を達成するために使用
されるテストステロン・エナンテートの量よりも有意に少ないであろう。例えば
、性機能低下を治療する場合、ブシクレート及びウンデカノエートは、約2週間
毎に約1mg〜約100mg、有利にはその期間中約25〜約75mg;約1月
毎に約200mgまで、有利にはその期間中約50mg〜約150mg;約2月
毎に約400mgまで、有利にはその期間中約100〜約300mg;約3月毎
に約600mgまで、有利にはその期間中約150mg〜約450mgの範囲の
量で投与されうる。これらの投与量は(有利には、各期間の初めに単回注射によ
って提供される)、同じ期間にわたって同様の治療効果を提供するために使用さ
れうるテストステロン・エナンテート及びテストステロン・ブシクレートの投与
量よりも少ない。 【0034】 更なる例を挙げると、非経口投与を介した男性の避妊に有効なブシクレート又
はウンデカノエートの投与量は、単独で使用されるならば、約25mg/週〜約
200mg/週、有利には約150mg/週まで、好ましくは約50mg/週〜
約100mg/週の範囲でありうる。より典型的な様式で使用されるならば、即
ち、エストロゲン及び/又はプロゲスチンと組合わせるならば、ブシクレート又
はウンデカノエートの非経口投与量は、約2週間毎に約1mg〜約100mg、
有利には2週間毎に約2mg〜約75mg、好ましくは2週間毎に約50mgま
での範囲でありうる。勿論、ブシクレート及びウンデカノエートの長期間作用す
る活性の故に、これらの投与量は、上記の期間を超える活性の場合、実質的に線
形ベースで投与されうる。 【0035】 有利には、ブシクレート及びウンデカノエートの増大した力価は、患者の快適
性及びコスト見込みからは望ましい単回注射により有効量が投与されうるという
点で更なる利点を可能とする。テストステロン・エナンテートを用いる等価な治
療結果は、複数回注射を必要としよう。勿論、ブシクレート又はウンデカノエー
トの比較的低投与量の複数回注射は、もし必要ならば、又は所望ならば、投与さ
れうる。 【0036】 ブシクレート又はウンデカノエートは、癌の治療において単独で投与されうる
が、好ましくは、1つ以上の抗癌剤と組合わせて(例えば、シスプラチン、カル
ボプラチン、ドキソルビシン、パクリタキセル、タキソテール、メトトレキサー
ト、フルオロウラシル、カンプトテシン、シクロホスファミド及びそれらの混合
物などの治療有効量の化学療法剤、並びに治療有効量の抗血管形成剤を単独又は
組合わせて)投与される。適切な抗腫瘍剤及び抗血管形成剤の同定並びに関連す
る投与レジメンは周知であり、それ故、本明細書では繰り返さない。上記の薬剤
の投与のタイミングは、投与が本発明の治療方法を妨害しない限り、いつでも行
いうる。 【0037】 ブシクレート及びウンデカノエートは、任意の適切なプロセスを用い製造しう
るが、本発明の更なる局面は、室温で、比較的高収量で、固体形態、好ましくは
結晶形態でこれらの活性剤を提供する、下記の好適な合成経路の発見である。室
温で固体形態でのこれらの活性剤の製造は重要であった。それは、平均粒子径約
1−50μm、好ましくは約3−30μmで、注射可能製剤に含まれるとき、こ
れらの活性剤の長期間作用効果が増大するという更なる発見を導いたからである
。従って、注射可能剤として製剤化するとき、ブシクレート又はウンデカノエー
トの平均粒子径は、好ましくは上述の範囲内である。 【0038】 室温で固体として、ブシクレート及びウンデカノエートは、テストステロン・
エナンテートと顕著な対照をなす。後者は室温で液体として存在し、このことは
長期間にわたってはその活性に有害に影響を与える。更に、エナンテートは、再
構成のための凍結乾燥品もしくは粉末、又は錠剤、カプレットもしくは他の固体
投与形態としては市場化から除外されている。 【0039】 図11を見ると、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エスト
レン−3−オン・ブシクレートの好適な合成が描かれている。一般的に、この合
成は、 (a)化合物1 【0040】 【化26】 【0041】 のエーテル基をカルボニル基に変換し、化合物2 【0042】 【化27】 【0043】 を提供する工程と、 (b)化合物2のカルボニル基をケタール化し、化合物4 【0044】 【化28】 【0045】 を提供する工程と、 (c)化合物4をエポキシ化し、化合物5のエポキシド 【0046】 【化29】 【0047】 を提供する工程と、 (d)化合物5のエポキシド環を開き、C11にアルキル基を置換し、グリニャー
ル試薬の使用によって、化合物6 【0048】 【化30】 【0049】 6a:R=アルファ−Me 6b:R=ベータ−Me (11α−及び11β−メチル異性体、それぞれ化合物6a及び6bの混合物を
含む)を提供する工程と、 (e)化合物6を脱ケタール化及び脱水し、化合物7 【0050】 【化31】 【0051】 7a:R=アルファ−Me 7b:R=ベータ−Me (11α−及び11β−メチル異性体、それぞれ化合物7a及び7bの混合物を
含む)を提供する工程と、 (f)化合物7aを、化合物9 【0052】 【化32】 【0053】 に変換する工程と、 (g)化合物9を、化合物10 【0054】 【化33】 【0055】 に変換する工程と、 (h)化合物10をエステル化し、化合物I(7α,11β−ジメチル−17β
−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート)を提供する工程と、
を含む。 工程(a)はまた、望ましくない副産物である化合物3 【0056】 【化34】 【0057】 を与えうる。 【0058】 所望ならば、工程(f)の前に、化合物7の11α−及び11β−メチル異性
体をケタール化し、化合物8 【0059】 【化35】 【0060】 を提供し、次いで、化合物8を脱ケタール化及びエピマー化し、それによって、
11β−メチル異性体に対する所望の11α−メチル異性体の比を高めてもよい
。 【0061】 図16を見ると、ウンデカノエートの製造のための好適な合成経路が記載され
ている。この合成は、上記ブシクレート合成で使用される工程(a)−(g)を
含む。しかし、その後、化合物10をエステル化し、化合物II(ウンデカノエ
ート)を提供する。 【0062】 上記合成経路の間に形成される1つ以上の中間体もまた、本発明の一部と考え
られ、特にそれらの中間体の好適な結晶形態はそうである。更に、中間体の比較
的高い収量及び/又は純度などの利点を提供する、特定のプロセス工程及びそれ
らの組合わせは、本発明の更なる局面を構成する。 【0063】 医薬として許容される担体は、必要のある患者への活性剤の投与を容易にする
ために、有利には各活性剤と組合わせる。錠剤、カプセル、カプレット及びソフ
トゲルキャップ(油性担体を有する)などの経口及びバッカル投与形態のための
適切な担体は、周知であり、活性剤と組合わせて使用されうる。好ましくは、ブ
シクレート及び/又はウンデカノエートの経口投与製剤は、油性担体を含み、ソ
フトゲルキャップの形態で提供される。なぜなら、この製剤は、経口投与時該活
性剤の有利な性質を高めることが知見されたからである。油性担体を提供するた
めに使用されうる油状物質の例は、植物油、例えば、オリーブ油、ベニバナ油、
コーン油、ヒマワリ油、綿実油、ツバキ油、米ヌカ油、大豆油、ゴマ油、小麦胚
種油、ココナッツ油、ピーナッツ油、ナタネ油など、魚油、例えば、イカ油、タ
ラ油など、肝油、例えば、サメ肝油、タラ肝油など、脂肪層油、例えば、アザラ
シ油、シロナガスクジラ油など、貝油、例えば、アワビ油、カキ油など、医薬油
状物質、例えば、ヒマシ油、脂肪酸グリセライド、ビタミンE、ビタミンA、ビ
タミンKなど、ポリエチレングリコールなど、及びそれらの混合物を含むが、そ
れらに限定されない。 【0064】 非経口投与の場合、本明細書記載の本発明の利点を維持する如何なるタイプの
担体でも使用しうる。しかし、好ましくは、そして上記のように、ブシクレート
及び/又はウンデカノエートは、注射に適切な水性担体中に懸濁される。水性担
体の水成分は、重量パーセントベースで、少なくともその半分、好ましくは、水
性担体の少なくとも約80重量%、より好ましくは、水性担体の少なくとも約9
0重量%を構成すべきである。好適な非経口製剤の例は、水性担体約1ml中に
懸濁された活性剤を300mgまで含むものである。例示的な水性担体は、1g
ベンジルアルコール、0.5gナトリウム・カルボキシエチルセルロース50、
0.376gリン酸水素二ナトリウム二水和物、1.495gリン酸二水素ナト
リウム二水和物を混合し、水性担体の容積を100mlまでにするように注射用
水(WFI)を加えて製造しうる。 【0065】 注射剤として製剤化されるとき、活性剤は、任意の適切な形態(例えば、再構
成のための凍結乾燥品、乾燥粉末、すぐに使える液体)で、任意の適切な容器(
例えば、バイアル、前充填シリンジ)などで、提供されうる。 【0066】 活性剤はまた、経皮的に投与しうる。経皮的送達デバイスは周知である。例示
的な経皮デバイスは、米国特許第5,635,203号及び同第6,024,976号に記載されて
いる。経皮的送達デバイスを使用するとき、治療のためにデバイスに含まれるブ
シクレート及び/又はウンデカノエートの量は、本明細書記載の如く、非経口投
与量の約5%〜約25%、好ましくは、その投与量の約10%〜約20%の範囲
であるべきである。 【0067】 以下の実施例を、本発明の更なる例示として提供するが、本発明をいかなる面
でも限定するものとは解釈されるべきではない。 【0068】 実施例1 本実施例は、経口投与したときの、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロ
キシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート(CDB−4386A)、その
遊離アルコール(CDB−1321D)、テストステロン・ブシクレート(CD
B−1781V−1)、メチルテストステロン(CDB−110)、テストステ
ロン(CDB−111C)及びテストステロン・エナンテート(CDB−112
a)のアンドロゲン力価のデータを提供する。 【0069】 未成熟(約21日齢)Sprague-Dawleyラットを麻酔下精巣摘出し、試験を受け
る活性剤の各投与量レベルに対し10匹の動物の群に無作為に割り振った。各活
性剤を、10%エタノール/ゴマ油に溶解し、精巣摘出の日に始まる7日間毎日
、胃管栄養(経口)によって投与した。動物を最後の投与24時間後に殺し、腹
部前立腺及び精嚢を切り出し、脂肪と結合組織を取り除いて、湿った濾紙にブロ
ットし、0.1mg近くまで重量を測った。例えば、Hershberger,L.ら,Myotro
phic Activity of 19-nortestosterone And Other Steroids Determined By Mod
ified Levator And Muscle Method, Proc.Soc.Exptl.Biol.Med. 83,175-180(195
3)を参照。PROPHETデータマネージメントシステムを用いる通常の方法によって
回帰分析を行った。例えば、Bliss,C., The Statistics of Bioassay(Academic
Press, New York,1952);Hollister,C.,Nucleic Acids Res. 16,1873-75(1988)
を参照。腹部前立腺重量を終点として使用した。なぜなら、それはアンドロゲン
刺激に対し感受性のある器官であるからである。 【0070】 この研究から得たデータを、図3及び図4でグラフ形態で示す。このデータは
、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・
ブシクレートの経口アンドロゲン活性が、メチルテストステロンの約4倍(3.
77倍、95%信頼区間で2.25−6.33)及び遊離アルコール(1321
D)とテストステロン・ブシクレート(1781V−1)の少なくとも4倍強力
であることを示す。7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エスト
レン−3−オン・ブシクレートはまた、経口投与されたテストステロンそれ自体
(111−C)又はテストステロン・エナンテート(112a)よりも約10−
100倍強力である。 【0071】 実施例2 本実施例は、非経口で投与した(皮下注射によって)ときの、7α,11β−
ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートの遊
離アルコール(CDB−1321D)、7α,11β−ジメチル−17β−ヒド
ロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートの11α−メチルアナログ(
CDB−4386)、テストステロン・ブシクレート(CDB−1781a,−
1781V2)及びテストステロン・エナンテート(CDB−112E)と比べ
ての7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン
・ブシクレート(CDB−4386A)の活性の持続を示すデータを提供する。 【0072】 未成熟(約21日齢)Sprague-Dawleyラットを麻酔下精巣摘出し、試験を受け
る活性剤の各投与量レベルに対し10匹の動物の群に無作為に割り振った。精巣
摘出の日に始まる7日間毎日、皮下注射によって各活性剤を投与した。動物を最
後の投与24時間後に殺し、腹部前立腺及び精嚢を切り出し、脂肪と結合組織を
取り除いて、湿った濾紙にブロットし、0.1mg近くまで重量を測った。PROP
HETデータマネージメントシステムを用いる通常の方法によって回帰分析を行っ
た。腹部前立腺重量を終点として使用した。なぜなら、それはアンドロゲン刺激
に対し感受性のある器官であるからである。 【0073】 テストステロン・エナンテートを除いて、各活性剤を、2つの異なる担体中に
製剤化した:(1)水性懸濁液及び(2)ゴマ油中。テストステロン・エナンテ
ートは、ゴマ油担体のみを用いて製剤化した。なぜなら、室温でそれは、液体と
して存在し、それ故、水性懸濁液として製剤化できなかったからである。 【0074】 水性懸濁液を提供するために使用した担体は以下のように製剤化した:1gベ
ンジルアルコール、0.5gナトリウム・カルボキシエチルセルロース50、0
.376gリン酸水素二ナトリウム二水和物、1.495gリン酸二水素ナトリ
ウム二水和物。担体の容積を100mlまでにするように注射用水(WFI)を
加える。 【0075】 各製剤を、0.6mg/0.2mlの濃度で製造した。更なる比較データを得
るために、テストステロン・ブシクレートを、より高い投与量(1.0mg/0
.2ml)で水性懸濁液中に製剤化した。 【0076】 図5にグラフ的に示す結果は、他のアンドロゲンエステルと比較して、7α,
11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレ
ート(CDB−4386A)の予期せざる活性を実証する。同じ量を投与したと
き、特に7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−
オン・ブシクレートを水性懸濁液として製剤化したとき、比較のエステルによっ
て示される活性をはるかに超える、力価と持続の両方における活性を、7α,1
1β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレー
トは示す。化学構造の観点から7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−
4−エストレン−3−オン・ブシクレートに“近い”と見られうるCDB−43
86でさえ、その活性は、それにも係わらず、7α,11β−ジメチル−17β
−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートと比較して相対的に低
い活性を示す。 【0077】 更に、テストステロン・ブシクレート(1.0mg)のより高い投与量の力価
と長期間活性の両方は、水性懸濁液の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロ
キシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート(0.6mg)のより低い投与
量によって提供されるものよりも有意に小さかった。 【0078】 実施例3 本実施例は、テストステロン及びその誘導体の相対的アンドロゲン活性を示す
。 【0079】 未成熟(約21日齢)Sprague-Dawleyラットを麻酔下精巣摘出し、試験を受け
る活性剤の各投与量レベルに対し10匹の動物の群に無作為に割り振った。各活
性剤を、10%エタノール/ゴマ油に溶解し、精巣摘出の日に始まる7日間毎日
、胃管栄養(経口)又は皮下注射によって投与した。動物を最後の投与24時間
後に殺し、腹部前立腺及び精嚢を切り出し、脂肪と結合組織を取り除いて、湿っ
た濾紙にブロットし、0.1mg近くまで重量を測った。PROPHETデータマネー
ジメントシステムを用いる通常の方法によって回帰分析を行った。腹部前立腺重
量を終点として使用した。なぜなら、それは、アンドロゲン刺激に対し感受性の
ある器官であるからである。 【0080】 図6及び図7は、活性剤のアンドロゲンアッセイのグラフ表示である。各デー
タポイントは、各投与量レベルの各前立腺重量の平均(n=10)と平均の標準
誤差(SEM)を表す。 【0081】 データから、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン
−3−オン・ブシクレート(CDB−4386A)は、現在の経口標準品である
メチルテストステロン(CDB−110)の経口活性の殆ど4倍(3.77倍、
95%C.I.で、2.3−6.3)を示した。しかし、皮下投与後、7α,1
1β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレー
トは、テストステロン(CDB−111C)の活性のほんの0.4倍を示した(
0.4倍、95%C.I.で0.2−0.6)。経口での知見は予期せざるもの
であった。なぜなら、テストステロン及びそのエステルは、経口投与時低い活性
しか示さないからである。 【0082】 皮下投与時の比較的弱い活性はまた、実施例5の7α,11β−ジメチル−1
7β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートの長く作用する活
性での結果の観点で予期せざるものであった。一方、テストステロンは、皮下注
射後、活性の予期されたレベルを示した。皮下投与後、7α,11β−ジメチル
−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート(CDB−4
386A)の11α−メチルアナログ(CDB−4415)の弱い活性は、7α
,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシク
レート(CDB−4386A)分子の立体コンフィギュレーションの重要性を示
す。 【0083】 如何なる特定の理論にも縛られることを望まないが、7α,11β−ジメチル
−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートの経口活性は
、消化管での分解及び/又は肝臓による急速な代謝に対するその抵抗性によるも
のでありうる。7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン
−3−オン・ブシクレートの親油性は、該活性剤の胸部リンパへの吸収を可能と
し、それによって、門脈系へ直接入ることと肝臓による代謝を避けることも可能
である。 【0084】 更に、皮下投与のもとでの7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4
−エストレン−3−オン・ブシクレートによって経験される活性の欠如は、比較
的短い7日間投与期間にわたって注射部位から該活性剤の遅い放出、及び恐らく
代謝を反映しているかもしれない。しかし、この同じ性質は、水性ビヒクル中で
の非経口投与後の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレ
ン−3−オン・ブシクレートに長く作用する活性をもたらす。 【0085】 上記に加え、対応するエステルの皮下投与後、幾つかの遊離アルコールのアン
ドロゲン力価及びアンドロゲンレセプターへの相対的結合親和性も測定した。結
果を、以下の表に示す。 【0086】 【表1】 【0087】 A:7α−メチル−19−ノルテストステロン−17β−ブシクレート B:7α−メチル−5α−ジヒドロ−19−ノルテストステロン−17β−ブシ
クレート C:7α−メチル−14−デヒドロ−テストステロン−17β−ブシクレート D:7α−メチル−D−ホモ−テストステロン−17β−ブシクレート E:7α,11α−ジメチル−19−ノルテストステロン−17β−ブシクレー
ト F:7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン
・ブシクレート(CDB−4386A) G:テストステロン・ブシクレート 【0088】 上記データは、特定のアンドロゲンブシクレートエステル(7α,11β−ジ
メチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート、CD
B−4386Aなど)の活性は、その対応する遊離アルコールのアンドロゲン活
性ベースでは予測できないことを示す。より詳細には、7α,11β−ジメチル
−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートの優れた活性
は、このデータからは予測できなかった。 【0089】 実施例4 本実施例は、比較的長時間にわたって、7α,11β−ジメチル−17β−ヒ
ドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを含む種々のテストステロ
ンエステルの相対的活性を更に説明する。 【0090】 未成熟(約21日齢)Sprague-Dawleyラットを麻酔下精巣摘出し、無作為に4
0匹以上の群に割り振った。動物は、精巣摘出の日に水性懸濁担体及び/又は油
性担体(10%エタノール/90%ゴマ油又はオレイン酸エチル)の0.2ml
中各エステル0.6mgの単回皮下注射を受けた。エステルが室温で固体ではな
い場合、10%エタノール/ゴマ油又はオレイン酸エチルを担体として用いた。
本実施例では、水性懸濁液を提供するために用いた担体は、以下のように製剤化
した:1gベンジルアルコール、0.5gナトリウム・カルボキシエチルセルロ
ース50、0.376gリン酸水素二ナトリウム二水和物、1.495gリン酸
二水素ナトリウム二水和物。担体の容積を100mlまでにするように注射用水
(WFI)を加える。 【0091】 各群から5匹の動物を、1週間又は2週間の間隔で殺し、腹部前立腺及び精嚢
を切り出し、脂肪と結合組織を取り除いて、湿った濾紙にブロットし、0.1m
g近くまで重量を測った。 【0092】 腹部前立腺重量を終点として使用した。なぜなら、それは、アンドロゲン刺激
に対し感受性のある器官であるからである。前に特定したPROPHETデータマネー
ジメントシステムを用いる通常の方法によって回帰分析を行った。 【0093】 図8及び図9は、活性剤のアンドロゲンアッセイのグラフ表示である。各デー
タポイントは、各投与量レベルの各前立腺重量の平均(n=10)及び平均の標
準誤差(SEM)を示す。 【0094】 図8は、油性担体及び水性担体中の両方における7α,11β−ジメチル−1
7β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート(CDB−438
6A)、両方の担体中のその11α−メチルアナログ(CDB−4386)、及
び油性担体中のテストステロン・エナンテート(CDB−112E)の皮下投与
後、10週間期間にわたって1週間の間隔での腹部前立腺重量のグラフである。
水性ビヒクル中の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレ
ン−3−オン・ブシクレートは、腹部前立腺重量の最も劇的な増大及び維持を示
した。曲線下面積(AUC、台形公式によって計算した)は、ゴマ油中で、7α
,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシク
レートの場合、テストステロン・エナンテートの場合よりも約3倍大きかった。
この実験では11α−メチルアナログは不活性であったので、評価は投与8週間
後に中止した。この実験は、予期せざる、そして望ましい長期間アンドロゲン活
性を提供する、水性懸濁液形態での7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキ
シ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを提供する能力の重要性を強調す
る。この実験はまた、C11置換基の立体コンフィギュレーションの重要性を強調
する。 【0095】 図9は、幾つかの異なるブシクレート・エステル、即ち7α,11β−ジメチ
ル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート(CDB−
4386A)、7α−メチル−14−デヒドロ−19−ノルテストステロン−1
7β−ブシクレート(CDB−4327A)、7α−メチル−19−ノルテスト
ステロン−17β−ブシクレート(CDB−4288)、7α−メチル―16−
デヒドロ−D−ホモ−19−ノルテストステロン−17β−ブシクレート(CD
B−4318)及び7α−メチル−5α−ジヒドロ−19−ノルテストステロン
−17β−ブシクレート(CDB−4289)の投与後20週まで、種々の時間
間隔での腹部前立腺重量のグラフである。7α,11β−ジメチル−17β−ヒ
ドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート以外の全てのエステルは油
性担体中で投与された。なぜなら、それらは、室温で固体として存在しないか又
は低融点を有するからである。水性担体中に懸濁された7α,11β−ジメチル
−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートは、このパラ
メーターが計算された10週期間にわたって最大のAUCを示した。しかし、C
DB−4327Aは、20週の観察期間全体にわたって、腹部前立腺サイズの驚
くべき刺激を示した。これは、現在知られている最も活性のある合成アンドロゲ
ンの1つである。残りの活性剤は、相対的に弱い活性を示した。この実験は、活
性の予測は、活性剤の構造、又は活性剤の投与と関連して使用される担体に基づ
くものではないことを証明していると言うことができる。 【0096】 検死で動物から採った血清サンプルは、遊離アルコール(7α,11β−ジメ
チル−19−ノルテストステロン)の存在を示し、それは、10週の観察期間に
わたって時間と共に減少した。結果を図10に提供する。水性担体中に懸濁した
7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブ
シクレートは、遊離アルコールの最高レベルを提供し、10週の観察期間にわた
ってこれらの相対的に高いレベルを維持した。 【0097】 実施例6 本実施例は、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン
−3−オン・ブシクレート(化合物I)を合成するための好適なプロセスを記載
する。図11を参照しうる。 【0098】 A. 7α−メチルエストラ−4,9−ジエン−3,17−ジオン(化合物2) の製造 逆プラスチック漏斗を通し窒素フラッシュの下、五フッ化アンチモン(110
mL,5.79mol)をテフロン(登録商標)ジャーに計って入れた。4℃に
冷却したフッ化水素(436nL,21.8mol)を、最初にテフロン分離漏
斗に集め、次いで非常に注意して、窒素フラッシュ下、反応容器に加えた。急速
な混合を確実にすることを失敗すると爆発が起こりうる。混合液を撹拌しながら
、それを0℃まで20分間冷却した。7α−メチルエストロン・メチルエステル
(化合物1,25.0g,83.8mmol)を、窒素下注意深く加えた。反応
系を0℃で2.5時間撹拌し、その後、それを、飽和炭酸カリウム(300mL
,900g/1000mL)と氷との混合液を含むプラスチックビーカーにゆっ
くりと注いだ。pHを約8に調整するために、更なる炭酸カリウムを使用した。
次いで、この混合液を塩化メチレンで抽出し(3回)、有機部を水とブラインで
洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を真空除去し、粗油状物24.8gを
得た。この粗物質は化合物2と異性体副産物4,6−ジエン−ジオン−3,20
(化合物3)を2:1の比で含む。それ故、粗物質を、CH2Cl2中3%アセ
トンで溶出するシリカゲル(63−200メッシュ)のドライカラムクロマトグ
ラフィーに供した。これは、所望の生成物(化合物2)15gを含むセグメント
を与えた。抽出後、溶媒のエバポレーション、続いてエーテルによる粉砕によっ
て、収率38.8%で、化合物2を9.24g得た。この物質からの母液を、カ
ラムの他のプリンシプル(principle)部と混合し、同じ条件を用いて再クロマト
を行った。セグメントの粉砕により、所望の生成物(化合物2)を更に0.19
g得た。全量は、収率39.6%で9.43gであった。m.p. 204-205℃. (Lit
. m.p. = (8). FRIR (KBr, 拡散反射) : νmax3454, 3282, 3030, 2968, 2928,
2902, 1737, 1652, 1600及び1580 cm-l. NUR (1H, CDCl3) δ 0.859 (d, 3H, J=
3.5Hz), C7α-CH3), 1.001 (s, 3H, C18-CH3)及び5.726 (s, 1H, C4-CH). NMR (
13C, CDCl3) δ 12.641, 21.835, 24.885, 25.576, 28.021, 30.626, 35,621, 3
6.893, 39.416, 42.4779, 45.966, 123.259 (C-4), 126.081 (C-10)m 140.295 (
C-9), 154.572 (C-5), 199.052 (C-3)及び219.633 (C-17). 【0099】 B. 3,3−エチレンジオキシ−7α−メチル−17β−ヒドロキシエストラ −5(10),9(11)−ジエン(化合物4)の製造 ジオン(化合物2,10.0g,35.16mmol)のTHF(500mL
)溶液を0℃に冷却し、水素化トリ−tert−ブトキシアルミニウムリチウムのT
HF溶液(1.0M/THF,40.0mL,8.9mmol)で滴下処理した
。混合液を0℃で2時間撹拌した。EtOAc(10.0mL)を加え、溶媒の
大部分を真空除去した。残渣を冷0.1N HClで希釈し、水性混合液をEt
OAcで抽出した(3回)。EtOAc層を水とブラインで洗浄し、一緒にし、
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をエバポレートし、安定な泡状物10.61g
を得た。次いで、該物質をベンゼン(1L)に溶解した。エチレングリコール(
10.0mL)を加え、次いでp−トルエンスルホン酸(500mg)を加えた
。得られた混合液を加熱還流しつつ、Dean-Starkトラップからベンゼン約500
mLを排出した。混合液を冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で希釈した。ベン
ゼン溶液を水とブラインで洗浄した。水性洗浄液をEtOAcで抽出した(2回
)。一緒にした有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をエバポレートし
て、安定な泡状物12.61gを得た。該物質をクロマトグラフし(CH2Cl2 中5%アセトン)、ケタール(化合物4)を収率87%で10.05g得た。NM
R (CDC13) δ 0.725 (s, 3H, C18-CH3), 0.727 (d, 3H, J=7.2Hz, C7α-CH3), 3
.777 (t, 1H, J=8.7Hz, C17α-CH), 3.979 (m, 4H, 3-ケタール)及び5.638 (m,
1H, C11=CH). MS (EI) m/z : 相対強度: 330 (M+). 【0100】 C. 3,3−エチレンジオキシ−7α−メチル−5α,10α−エポキシ−1 7β−ヒドロキシエストラ−9(11)エン(化合物5)の製造 CH2Cl2(150mL)中のヘキサフルオロアセトン(30.0g,136
.2mmol)の溶液を、0℃に冷却した。激しく撹拌しながら、30%過酸化
水素(14.0mL,136.2mmol)と固体のリン酸水素二ナトリウム(
5.86g,41.30mmol)を加えた。得られた混合液を0℃で1/2時
間撹拌した。CH2Cl2(300mL)中のケタール(化合物4,15.0g,
45.39mmol)の溶液を加え、混合液を4℃で24時間撹拌した。次いで
、混合液を10%亜硫酸ナトリウム溶液で希釈し、次いでCH2Cl2で抽出した
(3回)。抽出液を水とブラインで洗浄し、一緒にし、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒をエバポレートして、化合物5を16.26g得た。この物質は、更に
精製せずに次の反応で使用した。NMR (CDCl3) δ 0.725 (s, 3H, C18-CH3), 0.7
62 (d, 3H, J=7.2Hz, C7α-CH3), 3.758 (t, 1H, J= 8.7Hz, C17α-CH), 3.895
(d, 4H, 3-ケタール)及び6.00 (m, 1H, C11=CH). 【0101】 D. 3,3−エチレンジオキシ−7α,11β−ジメチル−5α,17β−ジ ヒドロキシエストラ−9−エン(化合物6)の製造 メチルマグネシウムブロミド(1.4M THF/トルエン,210mL,2
95mmol)の溶液をTHF(150mL)に加え、塩化銅(I)(2.92
g,29.5mmol)を加えた。室温で1/2時間撹拌後、THF(450m
L)中のエポキシド(化合物5,16.26g,46.99mmol)の溶液を
5分かけて滴下した。混合液を室温で3時間撹拌した。混合液を飽和塩化アンモ
ニウム溶液で希釈し、1/2時間、混合液中に空気をバブリングし、Cu(I)
をCu(II)に酸化した。水性混合液をエーテルで抽出した(3回)。エーテ
ル抽出液を水とブラインで洗浄し、一緒にし、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
をエバポレートして、黄色半固体16.70gを得た。該物質をエーテルで粉砕
し、固体を濾過して、グリニャール生成物の混合物(7α,11α−ジメチル及
び7α,11β−ジメチル、それぞれ化合物6a及び6bと命名)8.86gを
得た。濾液のエバポレーションにより、安定な泡状物7.4gを得た。全量は、
定量収量で16.26gであった。 【0102】 E. 異性体化合物7b及び7a(約3/7混合物として)への化合物6a及び 6bの混合物の加水分解 上記工程Dからの固体(化合物6a及び6bを含む;16.26g,54.2
mmol)を、酢酸/THF/水(3:1:1,500mL)に溶解し、2時間
加熱還流した。溶媒を真空蒸発させ、混合液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で希釈
した。次いで、混合液をCH2Cl2で抽出した。CH2Cl2抽出液を水、ブライ
ンで洗浄し、一緒にし、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒をエバポレートして
、7.45gを得た。該物質をクロマトグラフし(10%アセトン/塩化メチレ
ン)、化合物7a及び7b(それぞれ、7α,11α−ジメチル及び7α,11
β−ジメチル)を5.12g得た。工程Dで得られた泡状物を同じように処理し
、クロマトグラフィー後、化合物7a及び7bを更に2.73g得た。全量は、
収率45.9%で7.85gであった。NMR (CDC13) δ 0.747 (d, 3H, J=7Hz,
C7α-CH3), 0.780 (s, 3H, 化合物6bのC18-CH3), 0.963 (s, 3H, 化合物6aのC18
-CH3), 1.077 (d, 3H, J=7Hz, C11α-CH3), 1.173 (d, 3H, J=7Hz, C11β-CH3),
及び3.770 (t, 1H, J=8.7Hz, C17α-CH. 【0103】 F. 3,3−エチレンジオキシ−7α,11−ジメチル−17β−ヒドロキシ エストラ−5(10),9(11)−ジエン(化合物8)の製造 ベンゼン(500mL)中の化合物7a/7b(2.0g,6.65mmol
)の溶液を、エチレングリコール(5.0mL)とp−トルエンスルホン酸(2
50mg)で処理した。混合液を、水の共沸除去を伴いながら還流加熱した。溶
媒約250mLを蒸留除去した。混合液を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム
溶液で希釈した。混合液をEtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を水とブラ
インで洗浄し、一緒にし、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をエバポレートして
、収率93.9%で安定な泡状物2.15gを得た。該物質はTLCで均一で、
出発物質より極性ではなかった。NNM (CDCl3) δ 0.716 (s, 3H, C18-CH3), 0.7
25 (d, 3H, J=7.2Hz, C7α-CH3), 1.801 (br s, 3H, C11-CH3), 3.755 (t, 1H,
J=8.7, C17α-CH) 及び4.003 (m, 4H, 3-ケタール). 【0104】 G. 化合物8の加水分解経由による7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロ キシエストラ−4,9−ジエン−3−オン(化合物7b/7a,約10/1)の 製造 ケタール(化合物8,2.15g,6.24mmol)をメタノール(200
mL)に溶解し、10%HClを10.0mL加えた。溶液を18時間還流加熱
した。溶媒を真空蒸発させ、残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で希釈した。水性
混合液をCH2Cl2で抽出した。塩化メチレン抽出液を水とブラインで洗浄し、
一緒にし、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をエバポレートして、安定な泡状物
1.89gを得た。該物質をクロマトグラフし(CH2Cl2中10%アセトン)
、収率50.8%で7α,11β−ジメチル化合物(化合物7b)950mgを
得た。また、化合物7a/7b混合物703mgが単離され、ケタール化と平衡
プロセスへ再び供され、更なる物質を得た。化合物7b:NMR (CDC13) δ 0.790
(d, 3H, J=7.2Hz, C7α-CH3), 0.963 (s, 3H, C18-CH3), 1.172 (d, 3H, C11β
-CH3), 3.186 (m, 5ライン, 1H, C11α-CH), 3.661 (t, 1H, J=8.7Hz, C17α-CH
)及び5.702 (s, 1H, C4-CH). 【0105】 H. 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オ ン(化合物10)の製造 小片に切断されたリチウム線(253mg,36.45mmol)を、(ナト
リウムから)再蒸留したアンモニア(300mL)に加え、1/2時間、混合液
をアンモニア還流(−35℃)しながら撹拌した。混合液を−78℃に冷却し、
THF(300mL)中のジエノン(化合物7b,3.65g,12.15mm
ol)の溶液とt−ブタノール(1.16mL,12.15mmol)を滴下し
た。添加が完了したら、反応液を15分撹拌し、過剰のリチウムをイソプレン(
約1.0mL)の添加によって破壊し、最後に、固体塩化アンモニウム(15g
)の添加でクエンチした。アンモニアをアルゴンガス下エバポレートし、混合液
を0.1Nリン酸緩衝液pH=7.0で希釈した。混合液をエーテルで抽出した
。エーテル抽出物を水とブラインで洗浄し、一緒にし、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒をエバポレートして、定量収量で淡黄色固体として化合物9を3.83
g得た。該物質はTLCで均一であり、更に精製せず以下の反応で使用した。NM
R (CDCl3) δ 0.812 (d, 3H, J=7.2Hz, C7α-CH3)m 0.877 (s, 3H, C18-CH3), 0
.903 (d, 3H, J=7.2 Hz, C11β-CH3), 2.754 (br q, 2H, C4-CH2-), 及び3.660
(t, 1H, J=8.8Hz, C17α-CH). 【0106】 上記で製造された物質をメタノール(400mL)に溶解し、10%HCl(
20mL)を加え、混合液を3時間還流加熱した。溶媒をエバポレートし、残渣
を飽和重炭酸ナトリウム溶液で希釈した。混合液をCH2Cl2で抽出した。塩化
メチレン抽出液を水とブラインで洗浄し、一緒にし、硫酸ナトリウムで乾燥した
。溶媒をエバポレートして、安定な泡状物3.81gを得た。該物質をクロマト
グラフし(CH2Cl2中10%アセトン)、収率96.5%で化合物10を3.
54g得た。該物質を、エーテル/ヘキサンから再結晶し、収率86%で細かな
白色針状結晶として化合物10を3.14g得た。融点=155−157℃。流
速1mL/分及びλ=240nmで、50%水性CH3CNで溶出するNovaPak
C18カラムでの逆相HPLCによる分析は、この物質が99%超の純度を有する
ことを示した。FTIR (KBr,拡散反射) : νmax3470, 2950, 1663及び1622cm-l. N
MR (CDC13) δ 0.770 (d, 3H, J=7.2Hz, C7α-CH3), 0.886 (s, 3H, C18-CH3),
1.075 (d, 3H, J=7.2Hz, C11β-CH3), 3.626 (t, 1H, J=8.7Hz, C17α-CH)及び5
.849 (br s, 1H, C4-CH). MS (EI) m/z 相対強度: 302 (M+). C20H3002の分析計
算値: C, 79.42, H, 10.00. 実測値: C, 79.18; H, 10.00. 【0107】 I. 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オ ン・17β−トランス−4−n−ブチルシクロヘキサン・カルボキシレート(化
合物I)の製造 ベンゼン(10mL)に溶解したトランス−4−n−ブチルシクロヘキサンカ
ルボン酸クロリド(化合物11,2.25g,110mmol)を、ベンゼン(
100mL)とピリジン(5.0mL)の混合物中の7α,11β−ジメチル−
17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン(化合物10,608mg,2
mmol)の溶液に加えた。混合液を室温で一晩撹拌した。混合液を氷浴で冷却
し、1.0N水酸化ナトリウム溶液で希釈した。水性混合液をエーテルで抽出し
た。エーテル抽出液を、1.0N水酸化ナトリウム溶液(2回)、水及びブライ
ンで洗浄した。一緒にした有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をエバポ
レートして、半固体1.72gを得た。ヘキサンからの該物質(化合物I)の再
結晶により、収率82%で白色粉末765mgを得た。融点=130−132℃
。流速1.25mL/分及びλ=240nmで、CH3CNで溶出するNovaPak
C18カラムでの逆相HPLCによる分析は、化合物Iが99%超の純度であるこ
とを示した。FTIR (KBr,拡散反射) νmax 2933, 1726, 1669及び1621cm-1. MR (
CDCl3) δ 0.779 (d, 3H, J=7.2Hz, C7α-CH3), 0.886 (t, 3H, n-ブチル CH3),
0.923 (s, 3H, C18-CH3), 1.057 (d, 3H, J=7.2Hz, C11β-CH3), 4.545 (t, 1H
, J=8.7Hz, C17α-CH)及び5.848 (br s, 1H, C4-CH). MS (EI) m/z 相対強度: 4
68 (M+, 6.9), 358 (65.3), 302 (12.5), 284 (20.8), 269 (6.9), 259 (12.5),
174 (62.5), 159 (26.5), 147 (19.4), 139 (25.0), 119 (18.1), 110 (75.0),
105 (8.1), 97 (36.1), 83 (100), 69 (38.9)及び55 (58.3). 【0108】 実施例7 本実施例は、皮下注射を介して投与したとき、メチルテストステロン(CDB
−111C)に比較してのウンデカノエート(CDB−4521A)のアンドロ
ゲン力価に関するデータを提供する。 【0109】 未成熟(約21日齢)Sprague-Dawleyラットを麻酔下精巣摘出し、試験を受け
る活性剤の各投与量レベルに対し10匹の動物の群に無作為に割り振った。各活
性剤を、10%エタノール/ゴマ油に溶解し、精巣摘出の日に始まる7日間毎日
、皮下注射によって投与した。動物を最後の投与24時間後に殺し、腹部前立腺
及び精嚢を切り出し、脂肪と結合組織を取り除いて、湿った濾紙にブロットし、
0.1mg近くまで重量を測った。例えば、Hershberger,L.ら,Myotrophic Act
ivity of 19-nortestosterone And Other Steroids Determined By Modified Le
vator And Muscle Method, Proc.Soc.Exptl.Biol.Med. 83,175-180(1953)を参照
。PROPHETデータマネージメントシステムを用いる通常の方法によって回帰分析
を行った。例えば、Bliss,C., The Statistics of Bioassay(Academic Press, N
ew York,1952);Hollister,C.,Nucleic Acids Res. 16,1873-75(1988)を参照。
腹部前立腺重量を終点として使用した。なぜなら、それは、アンドロゲン刺激に
対し感受性のある器官であるからである。 【0110】 この研究から得たデータを、図13にグラフ形態で示す。このデータは、油性
担体中で投与したとき、ウンデカノエート(CDB−4521A)の皮下アンド
ロゲン活性は、テストステロンのものの約半分(0.52倍、95%信頼区間で
、0.29−0.93)であることを示す。ウンデカノエートを水性担体中で投
与したときに得られた結果と比較した場合、このデータは驚くべきものであった
。 【0111】 実施例8 本実施例は、油性担体又は水性担体中で経口投与したときの、ウンデカノエー
ト(CDB−4521)及びメチルテストステロン(CDB−110)のアンド
ロゲン力価に関するデータを提供する。 【0112】 未成熟(約21日齢)Sprague-Dawleyラットを麻酔下精巣摘出し、試験を受け
る活性剤の各投与量レベルに対して10匹の動物の群に無作為に割り振った。4
つの投与形態を調製した。最初の2つの形態は、10%エタノール/ゴマ油中の
各活性剤の溶液を構成した。第3と第4の投与形態は、水性担体中での各活性剤
の懸濁液(実施例2に記載、上記)を構成した。次いで、これらの投与形態を、
精巣摘出の日に始まる7日間毎日、動物群を分別するために胃管栄養(経口)に
よって投与した。各担体をまた、対照として動物群を分別するために投与した(
単独)。動物を最後の投与24時間後に殺し、腹部前立腺及び精嚢を切り出し、
脂肪と結合組織を取り除いて、湿った濾紙にブロットし、0.1mg近くまで重
量を測った。例えば、Hershberger,L.ら,Myotrophic Activity of 19-nortesto
sterone And Other Steroids Determined By Modified Levator And Muscle Met
hod, Proc.Soc.Exptl.Biol.Med. 83,175-180(1953)を参照。PROPHETデータマネ
ージメントシステムを用いる通常の方法によって回帰分析を行った。例えば、Bl
iss,C., The Statistics of Bioassay(Academic Press, New York,1952);Holli
ster,C.,Nucleic Acids Res. 16,1873-75(1988)を参照。腹部前立腺重量を終点
として使用した。なぜなら、それは、アンドロゲン刺激に対し感受性のある器官
であるからである。 【0113】 この研究から得たデータを、図14と図4にグラフ形態で示す。このデータは
、油性担体中でのウンデカノエート(CDB−4521A)の経口アンドロゲン
活性は、同じ油性担体でのメチルテストステロンの約2倍(2.36倍、95%
信頼区間で)強力であることを示す。対照的に、実施例2、上記、に記載した水
性担体中のウンデカノエートの経口投与は、同じ水性担体中のメチルテストステ
ロンの力価とほぼ同じ力価(0.95倍、95%信頼区間で、0.36−2.5
)を示した。 【0114】 実施例9 本実施例は、比較的長期間にわたってテストステロン・エナンテート(CDB
−112F)のものと較べた7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエス
トル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート(化合物II)の相対活性
を更に説明する。 【0115】 未成熟(約21日齢)Sprague-Dawleyラットを麻酔下精巣摘出し、無作為に4
0匹以上の群に割り振った。動物は、精巣摘出の日に水性懸濁担体及び/又は油
性担体(保存剤として5mg/mlクロロブタノールを含む10%エタノール/
90%ゴマ油、又はオレイン酸エチル)の0.2ml中ウンデカノエート0.6
mgの単回皮下注射を受けた。第1の標準として、10%エタノール/ゴマ油又
はオレイン酸エチル担体を用いて、第2の標準として、10%エタノール/ゴマ
油担体を用いて、エナンテートエステルを処方した。 【0116】 本実施例では、水性懸濁液を提供するために用いた担体は、以下のように処方
した:1gベンジルアルコール、0.5gナトリウム・カルボキシエチルセルロ
ース50、0.376gリン酸水素二ナトリウム二水和物、1.495gリン酸
二水素ナトリウム二水和物。担体の容積を100mlまでにするように注射用水
(WFI)を加える。 【0117】 各群から5匹の動物を1週間又は2週間間隔で殺し、腹部前立腺及び精嚢を切
り出し、脂肪と結合組織を取り除いて、湿った濾紙にブロットし、0.1mg近
くまで重量を測った。 【0118】 腹部前立腺重量を終点として使用した。なぜなら、それは、アンドロゲン刺激
に対し感受性のある器官であるからである。前に特定したPROPHETデータマネー
ジメントシステムを用いる通常の方法によって回帰分析を行った。 【0119】 図15は、活性剤のアンドロゲンアッセイのグラフ表示である。各データポイ
ントは、各製剤レベルの各前立腺重量の平均(n=10)と平均の標準誤差(S
EM)を表す。 【0120】 より詳細には、図15は、油性担体と水性担体の両方中でのウンデカノエート
(CDB−4521)、油性担体中でのテストステロン・エナンテート(CDB
−112F)、及び油性担体(10%エタノール/ゴマ油)単独の皮下投与後1
0週の期間にわたっての1週間間隔での腹部前立腺重量のグラフである。水性ビ
ヒクル中のウンデカノエートは、腹部前立腺重量の最も劇的な増大と維持を示し
た。曲線下面積(AUC、台形公式によって計算された)は、ウンデカノエート
の場合(1817mg−週)は、油性担体中のテストステロン・エナンテートの
場合(AUC559mg−週)よりも約3倍大きかった。 【0121】 この実験は、予期せざる、そして望ましい長期間アンドロゲン活性を提供する
、水性懸濁液形態でのウンデカノエートを提供する能力の重要性を強調する。こ
の実験はまた、C11置換基の立体コンフィギュレーションの重要性を強調する。 【0122】 実施例10 本実施例は、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エ
ン−3−オン・17−ウンデカノエート(化合物II)を合成するための好適な
プロセスを記載する。図16を参照しうる。 【0123】 実施例6に記載した化合物10の合成は完了した。その後、ウンデカノエート
を、良好な収率で、白色粉末として化合物IIを提供するピリジン中ウンデカノ
イルクロリドによる化合物10の処理によって製造した。 【0124】 ベンゼン(20mL)とピリジン(2.0mL)の混合物中の7α,11β−
ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン(化合物10,2
52mg,0.83mmol)の溶液を、ウンデカノイルクロリド(化合物12
,500mg,2.44mmol)で処理した。混合液を室温で一晩撹拌した。
次いで、混合液を氷浴で冷却し、冷0.1N水酸化ナトリウム溶液で希釈した。
得られた水性混合液をエーテルで抽出した。エーテル抽出液を水とブラインで洗
浄し、一緒にし、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をエバポレートして、油状物
525mgを得た。該物質を、10%アセトン/CH2Cl2を用いてクロマトグ
ラフし、油状物398mgを得た。該物質を冷ペンタンから再結晶し、収率94
%で白色粉末として化合物IIを369.2mg得た。融点=62−64℃。流
速1.0mL/mm及びλ=240nmで、CH3CNで溶出するNovaPak C18
カラムでの逆相HPLCによる分析は、化合物IIは少なくとも99.9%の純
度を有することを示した。FTIR (KBr,拡散反射) : νmax2914, 1733, 1678及び1
628cm-1. 1HNMR (CDCl3) δ 0.782 (d, 3H, J = 7.2Hz, C7α-CH3), 0.880 (t,
3H, J =9Hz, -(CH2)9CH 3,), 0.922 (s, 3H, C18-CH3), 1.058 (d, 3H, J =7.2Hz
, C11β-CH3), 4.565 (t, 1H, J =8.4Hz, C17α-CH)及び5.849 (s, 1H, C4-CH=)
. MS (EI) m/z (相対強度) : 470 (M+, 100), 302 (60), 284 (78), 259 (67),
175 (89), 110 (69)及び55 (96). C3lH5003として分析計算値: C, 79.10; H, 10
.70. 実測値: C, 79.33; H, 10.91. 【0125】 特許、特許出願及び刊行物を含む、本明細書で引用した任意の参考文献は、引
用によりその全部が本明細書に含まれるものとする。更に、単数での成分への本
明細書での言及は、その特定の成分の少なくとも1つ、即ち1つ以上を示し包含
することが意図されている。 【0126】 好適な実施態様を強調して本発明を記載したが、好適な実施態様の変形が使用
されえ、本発明が本明細書に具体的に記載したものとは異なって実施されうるこ
とが意図されていることは、当業者に明白であろう。それ故、本発明は、以下の
特許請求の範囲によって規定される本発明の精神と範囲内に包含される全ての改
変を含む。 【図面の簡単な説明】 【図1】 図1は、非アルキル化C17位を含む、種々の炭素原子位置を識別する数字を伴
った、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オ
ン・ブシクレートの化学構造を示す。 【図2】 図2Aは、メチルテストステロンの化学構造を示す。 図2Bは、テストステロン・エナンテートの化学構造を示す。 【図3】 図3は、経口投与後の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エ
ストレン−3−オン・ブシクレートのアンドロゲン力価及び他の化合物のそれを
比較するグラフである。 【図4】 図4は、経口投与後の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エ
ストレン−3−オン・ブシクレートのアンドロゲン力価及び他の化合物のそれを
比較するグラフである。 【図5】 図5は、皮下注射後の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エ
ストレン−3−オン・ブシクレートの活性の持続及び他の化合物のそれを比較す
るグラフである。 【図6】 図6は、経口及び皮下注射後の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ
−4−エストレン−3−オン・ブシクレートのアンドロゲン力価及び他の化合物
のそれを比較するグラフである。 【図7】 図7は、皮下注射後の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エ
ストレン−3−オン・ブシクレートのアンドロゲン力価及び他の化合物のそれを
比較するグラフである。 【図8】 図8は、皮下注射後の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エ
ストレン−3−オン・ブシクレートの活性の持続及び他の化合物のそれを比較す
るグラフである。 【図9】 図9は、皮下注射後の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エ
ストレン−3−オン・ブシクレートの活性の持続及び他の化合物のそれを比較す
るグラフである。 【図10】 図10は、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−
3−オン・ブシクレート及び他の化合物の皮下注射後のテストステロン血清レベ
ル(pg/ml)を比較するグラフである。 【図11】 図11は、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−
3−オン・ブシクレートを製造するための好適な方法の説明である。 【図12】 図12は、非アルキル化C17位を含む、種々の炭素原子位置を識別する数字を
伴った、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3
−オン・17−ウンデカノエートの化学構造を示す。 【図13】 図13は、皮下注射後の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエスト
ル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート及びテストステロンのアンド
ロゲン力価を比較するグラフである。 【図14】 図14は、経口投与後の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエスト
ル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート及びメチルテストステロンの
アンドロゲン力価を比較するグラフである。 【図15】 図15は、皮下注射後の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエスト
ル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートの活性の持続とテストステロ
ン・エナンテート(CDB−112F)のそれを比較するグラフである。 【図16】 図16は、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン
−3−オン・17−ウンデカノエートを製造するための好適な方法の説明である
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 約25mg/日までの7α,11β−ジメチル−17β−ヒ
ドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを必要のある患者に経口投
与することを含む、患者へのホルモン治療の提供方法。 【請求項2】 ホルモン治療を少なくとも3月続ける、請求項1に記載の方
法。 【請求項3】 ホルモン治療が男性患者における性機能低下の治療である、
請求項1に記載の方法。 【請求項4】 約20mg/日までの7α,11β−ジメチル−17β−ヒ
ドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを患者に投与する、請求項
3に記載の方法。 【請求項5】 約15mg/日までの7α,11β−ジメチル−17β−ヒ
ドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを患者に投与する、請求項
4に記載の方法。 【請求項6】 ホルモン治療が男性の避妊である、請求項1に記載の方法。 【請求項7】 治療を少なくとも3月続ける、請求項6に記載の方法。 【請求項8】 約20mg/日までの7α,11β−ジメチル−17β−ヒ
ドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを患者に投与する、請求項
6に記載の方法。 【請求項9】 約15mg/日までの7α,11β−ジメチル−17β−ヒ
ドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを患者に投与する、請求項
6に記載の方法。 【請求項10】 エストロゲン、プロゲスチン、又は両方の投与を更に含む
、請求項6に記載の方法。 【請求項11】 ホルモン治療が患者における筋肉量の促進及び維持である
、請求項1に記載の方法。 【請求項12】 治療を少なくとも3月続ける、請求項11に記載の方法。 【請求項13】 ホルモン治療が女性における乳癌のピリアティブ治療であ
る、請求項1に記載の方法。 【請求項14】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エス
トレン−3−オン・ブシクレートを、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロ
キシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート及び油性担体を含む製剤として
投与する、請求項1に記載の方法。 【請求項15】 治療期間中、平均投与量約400mg/月までの7α,1
1β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレー
トを患者に非経口で投与することを含む、患者へのホルモン治療の提供方法。 【請求項16】 固体としての7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキ
シ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート及び水性担体を含む製剤として7
α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシ
クレートを非経口で投与し、ホルモン治療期間中投与される7α,11β−ジメ
チル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートの平均量
は、約50mg/週までであるように、各間隔で投与される7α,11β−ジメ
チル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートの量を選
択する、請求項15に記載の方法。 【請求項17】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エス
トレン−3−オン・ブシクレートが結晶性であり、製剤が水性担体中の7α,1
1β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレー
トの懸濁液を含む、請求項16に記載の方法。 【請求項18】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エス
トレン−3−オン・ブシクレート及び水性担体を含む製剤として7α,11β−
ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを非
経口で投与し、約1月以上の期間に1度、約200mgまでの7α,11β−ジ
メチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを投与
する、請求項15に記載の方法。 【請求項19】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エス
トレン−3−オン・ブシクレート及び水性担体を含む製剤として7α,11β−
ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを非
経口で投与し、約2月以上の期間に1度、約400mgまでの7α,11β−ジ
メチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを投与
する、請求項15に記載の方法。 【請求項20】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エス
トレン−3−オン・ブシクレート及び水性担体を含む製剤として7α,11β−
ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを非
経口で投与し、約3月以上の期間に1度、約600mgまでの7α,11β−ジ
メチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを投与
する、請求項15に記載の方法。 【請求項21】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エス
トレン−3−オン・ブシクレート及び水性担体を含む製剤として7α,11β−
ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを非
経口で投与し、約2週間以上の期間に1度、約100mgまでの7α,11β−
ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを投
与する、請求項15に記載の方法。 【請求項22】 ホルモン治療が男性患者における性機能低下の治療である
、請求項15に記載の方法。 【請求項23】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エス
トレン−3−オン・ブシクレート及び水性担体を含む非経口製剤中で7α,11
β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート
を投与する、請求項15に記載の方法。 【請求項24】 少なくとも約1月の間隔に1度、約150mg〜約450
mgの7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オ
ン・ブシクレートを非経口で投与する、請求項15に記載の方法。 【請求項25】 少なくとも約2月の間隔に1度、7α,11β−ジメチル
−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを非経口で投
与する、請求項24に記載の方法。 【請求項26】 少なくとも約3月の間隔に1度、7α,11β−ジメチル
−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを非経口で投
与する、請求項25に記載の方法。 【請求項27】 ホルモン治療が男性の避妊である、請求項15に記載の方
法。 【請求項28】 約200mg/週まで、7α,11β−ジメチル−17β
−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを非経口で投与する、
請求項27に記載の方法。 【請求項29】 避妊有効量のエストロゲン、プロゲスチン、又はそれらの
混合物の投与を更に含み、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−
エストレン−3−オン・ブシクレートを、少なくとも約2週の間隔で約100m
gまで非経口で投与する、請求項27に記載の方法。 【請求項30】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エス
トレン−3−オン・ブシクレートを、少なくとも約2週の間隔で約75mgまで
非経口で投与する、請求項29に記載の方法。 【請求項31】 約25mgまでの7α,11β−ジメチル−17β−ヒド
ロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート、及び医薬として許容される
担体を含む経口投与製剤。 【請求項32】 医薬として許容される担体が油を含む、請求項31に記載
の経口投与製剤。 【請求項33】 製剤が約20mgまでの7α,11β−ジメチル−17β
−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを含む、請求項32に
記載の経口投与製剤。 【請求項34】 製剤が約15mgまでの7α,11β−ジメチル−17β
−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレートを含む、請求項33に
記載の経口投与製剤。 【請求項35】 約300mgまでの7α,11β−ジメチル−17β−ヒ
ドロキシ−4−エストレン−3−オン・ブシクレート、及び水を含む非経口投与
用水性製剤。 【請求項36】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エス
トレン−3−オン・ブシクレートが結晶形態である、請求項35に記載の水性製
剤。 【請求項37】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エス
トレン−3−オン・ブシクレートの製造方法であって、 (a)化合物1 【化1】 のエーテル基をカルボニル基に変換し、化合物2 【化2】 を提供する工程と; (b)化合物2のカルボニル基をケタール化し、化合物4 【化3】を提供する工程と; (c)化合物4をエポキシ化し、化合物5のエポキシド 【化4】 を提供する工程と; (d)化合物5のエポキシド環を開き、C11にアルキル基を置換し、グリニャー
ル試薬の使用によって、化合物6 【化5】6a:R=アルファ−Me 6b:R=ベータ−Me (7α−及び7β−メチル異性体、それぞれ化合物6a及び6bの混合物を含む
)を提供する工程と; (e)化合物6を脱ケタール化及び脱水し、化合物7 【化6】 7a:R=アルファ−Me 7b:R=ベータ−Me を提供する工程と; (f)化合物7aを、化合物9 【化7】に変換する工程と; (g)化合物9を、化合物10 【化8】 に変換する工程と; (h)化合物10をエステル化し、化合物I 【化9】 (7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン・
ブシクレート)を提供する工程と; を含む方法。 【請求項38】 工程(f)の前に、化合物7の異性体をケタール化し、化
合物8 【化10】 を提供し、次いで、化合物8を脱ケタール化し、次にエピマー化を行うことを更
に含み、11α−メチル異性体(化合物7a)に対する11β−メチル異性体(
化合物7b)の比を増大させる、請求項37に記載のプロセス。 【請求項39】 155〜157℃の融点を有する式10 【化11】 の結晶性化合物。 【請求項40】 式5 【化12】の化合物。 【請求項41】 式6 【化13】 6a:R=アルファ−Me 6b:R=ベータ−Me の化合物。 【請求項42】 式7 【化14】7a:R=アルファ−Me 7b:R=ベータ−Me の化合物。 【請求項43】 式9 【化15】 の化合物。 【請求項44】 130〜132℃の融点を有する、式I 【化16】の結晶性化合物。 【請求項45】 結晶性化合物Iの純度が少なくとも99%である、請求項
42に記載の化合物。 【請求項46】 必要のある患者への約75mg/日までの7α,11β−
ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカ
ノエートの経口投与を含む、患者へのホルモン治療の提供方法。 【請求項47】 ホルモン治療を少なくとも3月続ける、請求項46に記載
の方法。 【請求項48】 ホルモン治療が男性患者における性機能低下の治療である
、請求項46に記載の方法。 【請求項49】 約50mg/日までの7α,11β−ジメチル−17β−
ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートを患者に投
与する、請求項48に記載の方法。 【請求項50】 約25mg/日までの7α,11β−ジメチル−17β−
ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートを患者に投
与する、請求項49に記載の方法。 【請求項51】 ホルモン治療が男性の避妊である、請求項46に記載の方
法。 【請求項52】 治療を少なくとも3月続ける、請求項51に記載の方法。 【請求項53】 約50mg/日までの7α,11β−ジメチル−17β−
ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートを患者に投
与する、請求項51に記載の方法。 【請求項54】 約30mg/日までの7α,11β−ジメチル−17β−
ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートを患者に投
与する、請求項51に記載の方法。 【請求項55】 エストロゲン、プロゲスチン、又は両方の投与を更に含む
、請求項51に記載の方法。 【請求項56】 ホルモン治療が、患者における筋肉量の促進及び維持であ
る、請求項46に記載の方法。 【請求項57】 治療を少なくとも3月続ける、請求項56に記載の方法。 【請求項58】 ホルモン治療が、女性における乳癌のピリアティブ治療で
ある、請求項46に記載の方法。 【請求項59】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−
4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートを、7α,11β−ジメチル−1
7β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート及び
油性担体を含む製剤として投与する、請求項47に記載の方法。 【請求項60】 治療期間中、平均投与量約600mg/月までの7α,1
1β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウ
ンデカノエートを患者に非経口で投与することを含む、患者へのホルモン治療の
提供方法。 【請求項61】 固体としての7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキ
シエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート及び水性担体を含む
製剤として7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−
3−オン・17−ウンデカノエートを非経口で投与し、ホルモン治療期間中投与
される7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−
オン・17−ウンデカノエートの平均量が、約50mg/週までであるように、
各間隔で投与される7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4
−エン−3−オン・17−ウンデカノエートの量を選択する、請求項60に記載
の方法。 【請求項62】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−
4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートが結晶性であり、製剤が水性担体
中の7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オ
ン・17−ウンデカノエートの懸濁液を含む、請求項61に記載の方法。 【請求項63】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−
4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート及び水性担体を含む製剤として7
α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・1
7−ウンデカノエートを非経口で投与し、少なくとも約1月の期間に1度、約6
00mgまでの7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エ
ン−3−オン・17−ウンデカノエートを投与する、請求項60に記載の方法。 【請求項64】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−
4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート及び水性担体を含む製剤として7
α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・1
7−ウンデカノエートを非経口で投与し、少なくとも約2月の期間に1度、約4
50mgまでの7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エ
ン−3−オン・17−ウンデカノエートを投与する、請求項60に記載の方法。 【請求項65】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−
4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート及び水性担体を含む製剤として7
α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・1
7−ウンデカノエートを非経口で投与し、少なくとも約3月の期間に1度、約3
00mgまでの7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エ
ン−3−オン・17−ウンデカノエートを投与する、請求項60に記載の方法。 【請求項66】 ホルモン治療が男性患者における性機能低下の治療である
、請求項60に記載の方法。 【請求項67】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−
4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート及び水性担体を含む非経口製剤中
で7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン
・17−ウンデカノエートを投与する請求項61に記載の方法。 【請求項68】 少なくとも約1月の期間に1度、約150mg〜約450
mgの7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−
オン・17−ウンデカノエートを非経口で投与する、請求項67に記載の方法。 【請求項69】 少なくとも約2月の期間に1度、7α,11β−ジメチル
−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート
を非経口で投与する、請求項68に記載の方法。 【請求項70】 少なくとも約3月の期間に1度、7α,11β−ジメチル
−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート
を非経口で投与する、請求項67に記載の方法。 【請求項71】 ホルモン治療が男性の避妊である、請求項60に記載の方
法。 【請求項72】 約200mg/週までの平均投与量で、7α,11β−ジ
メチル−17β−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノ
エートを非経口で投与する、請求項71に記載の方法。 【請求項73】 避妊有効量のエストロゲン、プロゲスチン、又はそれらの
混合物の投与を更に含み、7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエスト
ル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートを、少なくとも約2週の間隔
で約100mgまで非経口で投与する、請求項71に記載の方法。 【請求項74】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−
4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートを、少なくとも約1月の間隔で約
75mgまで非経口で投与する、請求項73に記載の方法。 【請求項75】 約75mgまでの7α,11β−ジメチル−17β−ヒド
ロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート及び医薬として
許容される担体を含む経口投与製剤。 【請求項76】 医薬として許容される担体が油を含む、請求項50に記載
の経口投与製剤。 【請求項77】 製剤が約25mgまでの7α,11β−ジメチル−17β
−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートを含む、
請求項76に記載の経口投与製剤。 【請求項78】 製剤が約15mgまでの7α,11β−ジメチル−17β
−ヒドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートを含む、
請求項77に記載の経口投与製剤。 【請求項79】 約600mgまでの7α,11β−ジメチル−17β−ヒ
ドロキシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート、及び水を含
む非経口投与用水性製剤。 【請求項80】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−
4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートは結晶形態である、請求項79に
記載の水性製剤。 【請求項81】 7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエストル−
4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート(化合物II)の製造方法であっ
て、 (a)化合物1 【化17】 のエーテル基をカルボニル基に変換し、化合物2 【化18】 を提供する工程と; (b)化合物2のカルボニル基をケタール化し、化合物4 【化19】 を提供する工程と; (c)化合物4をエポキシ化し、化合物5のエポキシド 【化20】 を提供する工程と; (d)化合物5のエポキシド環を開き、C11にアルキル基を置換し、グリニャー
ル試薬の使用によって、化合物6 【化21】6a:R=アルファ−Me 6b:R=ベータ−Me (7α−及び7β−メチル異性体、それぞれ化合物6a及び6bの混合物を含む
)を提供する工程と; (e)化合物6を脱ケタール化及び脱水し、化合物7 【化22】 7a:R=アルファ−Me 7b:R=ベータ−Me を提供する工程と; (f)化合物7aを、化合物9 【化23】に変換する工程と; (g)化合物9を、化合物10 【化24】 に変換する工程と; (h)化合物10をエステル化し、化合物II 【化25】 を提供する工程と; を含む方法。 【請求項83】 結晶形態である7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロ
キシエストル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエート(化合物II)。 【請求項84】 融点62〜64℃を有する、請求項83に記載の化合物。 【請求項85】 結晶性7α,11β−ジメチル−17β−ヒドロキシエス
トル−4−エン−3−オン・17−ウンデカノエートの純度が少なくとも99%
である、請求項83に記載の化合物。
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