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JP2003526177A - マルチフィラメントニッケル−チタン合金引き抜き超弾性ワイヤ - Google Patents

マルチフィラメントニッケル−チタン合金引き抜き超弾性ワイヤ

Info

Publication number
JP2003526177A
JP2003526177A JP2000537225A JP2000537225A JP2003526177A JP 2003526177 A JP2003526177 A JP 2003526177A JP 2000537225 A JP2000537225 A JP 2000537225A JP 2000537225 A JP2000537225 A JP 2000537225A JP 2003526177 A JP2003526177 A JP 2003526177A
Authority
JP
Japan
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cable
nickel
titanium
diameter
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000537225A
Other languages
English (en)
Inventor
アベラネット,フランシスコ・ジェイ
バレス,トーマス・オー
Original Assignee
ゼネラル・サイエンス・アンド・テクノロジー・コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゼネラル・サイエンス・アンド・テクノロジー・コーポレーション filed Critical ゼネラル・サイエンス・アンド・テクノロジー・コーポレーション
Publication of JP2003526177A publication Critical patent/JP2003526177A/ja
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    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
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    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0693Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core having a strand configuration
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
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    • A61M25/09Guide wires
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    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 可撓性が高いケーブル(100)は、2本、好ましくは3本以上のストランドすなわちニッケル−チタン合金ワイヤ(102,104,106)を含む。該ワイヤは、対になって、ワイヤロープ(108)を形成する。ニッケル−チタン合金ワイヤロープ(108)は、連続ダイ(110)を通して、引き抜き加工されて、ケーブル(100)の外表面がほぼ滑らかになって、ケーブル(100)全体の断面が円形になり、ワイヤロープ(108)全体の直径が20〜50%減少する。次いで、ケーブル(100)は、焼き鈍しされて、冷間加工による影響が取り除かれる。結果的に得られるケーブルは、同じ直径の単一ストランドのニッケル−チタンワイヤ(102,104,106)と比較して、改良された可撓性(すなわち、低い弾性率)を有することが見いだされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は、1997年5月2日付けで出願された米国特許出願08/843,
405号の一部継続出願、1997年11月4日付けで出願された米国特許第特
許出願08/963,686号の一部継続出願、1997年10月7日付けで出
願されたPCT米国97/18057号の一部継続出願であり、また、1996
年10月11日付けで出願された米国特許第08/730,489(現在放棄)
及び1997年5月15日付けで出願された米国特許第08/856,571号
(現在放棄)の優先権を主張するものであり、これら出願の全ては、その全体を
参考として引用し本明細書に含めてある。
【0002】
【発明の背景】
【0003】
【発明の分野】
本発明は、低弾性率を有するワイヤに関する。より具体的には、本発明は、ニ
ッケル−チタン合金ワイヤの改良に関する。本発明は、その特許出願の幾つかの
ガイドワイヤの技術、その特許出願の他の電気ケーブル技術等を含む多くの技術
に適用可能である。
【0004】
【現在の技術】
ワイヤは圧延機及び引き抜き加工ベンチを使用してインゴットから製造されて
いる。ワイヤに製造すべき材料の予備的な熱処理が圧延機内で行われ、この圧延
機内で、白熱ビレット(四角断面インゴット)を圧延して丸いワイヤロッドにす
る。雰囲気の酸素の作用によりミルスケールの被覆がロッドの高温の表面に形成
され、これを除去しなければならない。この脱スケールは、色々な物理的方法(
例えば、ショットブラスト)又は酸洗いにより、すなわち、ワイヤロッドを希釈
した硫酸又は塩化水酸又はフッ化水素との混合体の浴中に浸漬させることにて行
うことができる。酸洗い後、ワイヤロッドは、振動熱処理を施し、この熱処理に
より、酸によってルーズとされたスケールが脱落する。残りの酸は、ワイヤロッ
ドを石灰水中に浸漬させて除去する。
【0005】 ワイヤを製造する実際の工程は、引き抜き加工と称され、引き抜き加工ベンチ
により低温状態の金属にて行われる。従来技術の図1には、簡単な引き抜き加工
ベンチ10が図示されている。ワイヤ12は、色々な寸法の多数の穴、例えば、
16(ダイ)が設けられた引き抜き加工プレート14を通じて引き出す。これら
のダイは、ダイに入るワイヤ12の直径からダイから出るワイヤ12´のより小
さい直径までテーパーが付けられた穴を有する。太いワイヤロッド12は、スイ
フトと呼ばれる垂直のスプール18の上でコイル状に巻かれ且つベベル歯車24
により駆動される垂直軸22に取り付けられた回転ドラム20によりダイを通じ
て引き出される。ドラムは、クラッチ26により駆動装置から切り離すことがで
きる。ワイヤをダイに通すためには、ワイヤの端部を先端まで鋭利にし且つダイ
を通じて進める。ワイヤは、把持装置により保持され且つ迅速にダイを通じて引
き出される。このことは、ワイヤの潤滑により促進される。ダイが通る毎に、ワ
イヤの直径は、特定の程度だけ縮小する。次々と小さい直径のダイにワイヤを連
続的に通すことにより、順々に細くなるワイヤが製造される。現代のワイヤ業界
で使用されるダイは、通常、太い寸法用には、炭化タングステン又は細い寸法用
には、ダイヤモンドで出来た精密製造の工具である。ダイの設計及び構造は比較
的複雑であり、ダイは、単結晶の天然又は合成ダイヤモンド、多結晶ダイヤモン
ド、又は共に混合し且つ冷間加圧して炭化ニブの形状とされたタングステン及び
コバルト粉体の混合体を含む、多岐に亙る材料にて製造することができる。
【0006】 第16の断面図が従来技術の図2に図示されている。全体として、ワイヤの引
き抜き加工に使用されるダイは、外側鋼製ケーシング30と、上述したように、
炭化物又はダイヤモンド等にて製造することができる内側ニブ32とを備えてい
る。ダイは、ベルとして公知の大きい直径の入口34を有しており、この入口3
4は、ダイに入るワイヤがワイヤと共に潤滑剤を引き出すような形状とされてい
る。ベルの形状により、静水圧が増大し、ダイ内への潤滑剤の流れを促進する。
直径が実際に縮小する箇所である、ダイの領域36はアプローチ角度と称される
。ダイの設計において、このアプローチ角度は1つの重要なパラメータである。
アプローチ角度に続く領域38は、支持領域と称される。この支持領域は、直径
を縮小させないが、ワイヤに摩擦抗力を発生させる。この支持領域38の主たる
機能は、ダイの出口を変更せずに、円錐形のアプローチ面36を再仕上げするこ
と(ダイの磨耗に起因する表面の損傷を除去するため)を可能にすることである
。ダイの最後の領域40は、後逃がし部と称される。後逃がし部は、金属ワイヤ
がダイから去るとき、該金属ワイヤが僅かに膨張することを許容する。この後逃
がし部は、また、引き抜き加工が停止し、またダイがワイヤの経路と非整合状態
となったならば、磨耗が生じする可能性を最小にもする。
【0007】 ワイヤの引き抜き加工法は、簡単な金属加工法であるように思われるが、当業
者は、多くの異なるパラメータが引抜き加工したワイヤの物理的品質に影響を与
えることが理解されよう。こうしたパラメータの内、引抜き応力及び流れ応力は
1つの重要な役割を果す。これらのパラメータが入念に検討されないならば、引
き抜き加工したワイヤは引張り強度が低下することになる。ワイヤの引抜き加工
の実際的な点に関する説明は、1979年10月のワイヤジャーナル(Wire
Journal)のライト、ロジャー N(Wright、Roger N.
)による「物理的な分析及びダイの設計(Mechanical Analys
is and Die Design)」に記載されており、その完全な開示内
容は、参考として引用し、本明細書に含めてある。
【0008】 上述したワイヤの製造方法は、異なる型式のワイヤを製造するために使用する
ことができる。全体として、ワイヤが使用される技術に依存して、製造されたワ
イヤの色々な特徴が関心事となる。これらの特徴は、非限定的に、ワイヤの電気
的抵抗、引張り強度及び可撓性を含む。ワイヤの可撓性は、他の分野でも同様に
重要であるが、特に、ステント及びガイドワイヤにワイヤを利用する医療分野に
てワイヤの可撓性は、特に重要である。この理由のため、最近、医療技術は、超
弾性的特徴を呈するニッケル−チタン(ニチノール(Nitinol))に対し
多くの関心を示している。
【0009】
【発明の概要】
このため、本発明の1つの目的は、従来技術のニッケル−チタン合金ワイヤに
優る可撓性の特徴が向上した、ニッケル−チタン合金ケーブルを提供することで
ある。
【0010】 以下に詳細に説明するこの目的に従って、本発明の高可撓性を有するケーブル
は、1本のワイヤロープを形成し得るように撚ったニッケル−チタン合金のスト
ランドを、2本、好ましくは3本以上を含む。他の実施の形態によれば、ワイヤ
ロープには中央コアワイヤが設けられる一方、幾つかの実施の形態によれば、ワ
イヤロープは、中央コアワイヤを全く備えない。ニッケル−チタン合金ワイヤロ
ープは、連続的なダイを通じて引き抜かれ、形成されるケーブルの外面が実質的
に平滑となり、ケーブルの断面は実質的に円形であり、ワイヤロープの全体の直
径が20乃至50%だけ縮小する迄、その直径を縮小させる。次に、ケーブルは
焼鈍しして、冷間加工の効果(影響)を除去し、中央コアを有し又は有さずに形
成されるケーブル/ワイヤは、同一直径の単一ストランドのニッケル−チタンワ
イヤと比べて、可撓性が向上する(すなわち、低弾性率)ことが判明している。
【0011】 本発明の追加的な目的及び有利な点は、添付図面に関する詳細な説明を参照す
ることにより、当業者に明らかになるであろう。
【0012】
【好ましい実施例の説明】コアワイヤのない撚合わされて引き抜き加工されたケーブル 図3ないし図5を参照すると、本発明による高い可撓性を有する、ニッケル−
チタン合金ケーブル100は、以下の方法により製造される。ニッケル−チタン
合金(即ち、ニチノル Nitinol)ワイヤ102,104,106の3本
のストランドが共に撚られて(コアワイヤのない)ニッケル−チタン合金ワイヤ
ロープ108を形成する。ワイヤロープ108は公知のワイヤ引き抜き方法及び
装置を使用してダイ110を通して引き抜かれ、それにより、その直径が減少す
る。ニッケル−チタン合金ワイヤロープ108は直径を減少させるダイを通して
連続的に引き抜かれることが望ましい。引き抜き工程の間、ワイヤ102,10
4,106は可塑的に変形される。連続引き抜き工程が完了した後、ケーブル1
00は図5に示されているように略円形の横断面になるが、以下により詳細に説
明するように、同じ断面積の単一ストランドのニッケル−チタン合金ワイヤに対
して可撓性が増大する。所望するならば、ケーブル100の略滑らかな表面を抽
出又は共抽出材料で容易に絶縁することができる。
【0013】 コアワイヤのない撚合わされ引き抜かれたニッケル−チタンケーブルの好まし
い実施形態によると、ワイヤロープ108は直径を減少させる多数のダイを通し
て連続的に引き出される。その結果得られたケーブル100は直径が約25ない
し50%小さく、ワイヤロープ108の直径より少なくとも30%小さいことが望
ましい。例1 3本ストランドの0.254mm直径のニチノルワイヤが約2.032mmの
撚り目長さ(lay length)で螺旋状に撚られて約0.533mm直径
のワイヤロープを形成し、0.483mm(0.019インチ)、0.457m
m(0.018インチ)、0.406mm(0.016インチ)、0.356m
m(0.014インチ)、及び0.330mm(0.013インチ)直径の連続
ダイを通して送られてニチノルケーブルを形成する。各ダイを通った後、ニチノ
ルケーブルはダイの直径より僅かに大きい直径に丸められることに注意するべき
である。このようにして、最後のダイを通った後、ニチノルケーブルは直径が0
.330mm(0.013インチ)ではなく0.356mm(0.014インチ
)であることが分かった。このようにして形成されたニチノルケーブルは次に約
500℃の温度で約1分間焼き鈍しされケーブルから冷間工程での効果(影響)
を取り除く。結果として得られた、撚合わされ、引き抜かれたニチノルケーブル
片は異なった径のピンの周りにケーブル片を巻き付けることにより、及び一対の
プライヤでケーブルを挟むことにより曲げ半径試験がなされ、ゼロ・ダイヤメー
ターベンド(zero−diameter bend)を模擬試験する。比較試
験が0.356mm(0.014インチ)のニチノルワイヤ(単一ストランド)
について実施された。曲げ試験の結果は、(180°−X°)/180°の式に
より計算されたパーセント復元で表1に記載されており、ここで、X°はワイヤ
又はケーブルによる歪みの、湾曲前のワイヤ長手方向軸線からの角度である。
【0014】 表1 ピン直径(mm) %復元NiTiケーブル %復元NiTiワイヤ 5.105mm 100 100 (0.201インチ) 4.292mm 100 98.3 (0.169インチ) 3.937mm 100 98.0 (0.155インチ) 3.531mm 100 94.4 (0.139インチ) 3.073mm 99.1 93.8 (0.121インチ) 2.362mm 98.8 92.7 (0.093インチ) 1.981mm 98.0 91.6 (0.078インチ) 0.991mm 96.1 63.8 (0.039インチ) 0.864mm 91.6 55.5 (0.034インチ) 0.686mm 95.8 53.6 (0.027インチ) 0ダイヤメーターベンド 38.8 6.6 表1の試験の結果から、本発明によるニチノールケーブルが同じ直径のニチノ
ールワイヤに比較して可撓性を顕著に増加することが分かる。例えば、ニチノー
ルケーブルは、残留ひずみ(set)をおびる(すなわち、ほぼ100%の回復
)ことなく、ケーブルの直径の約9倍の小さな直径を有するピンの回りで撚られ
ることが可能であり、一方、ニチノールワイヤはワイヤの約12ないし13倍の
直径を有するピンの回りでよられるとき残留びずみをおびる。更に、ニチノール
ケーブルは、ケーブル直径の約2倍の直径を有するピンの回りで撚られるとき9
0%以上回復する。一方、ニチノールワイヤは同様に撚られたとき約90度曲が
る。したがって、ニチノールケーブルの回復可能な弾性ひずみはニチノールワイ
ヤの回復可能な弾性ひずみより顕著に低いことが分かる。更に、本発明のニチノ
ールケーブルは応力が発生されたマルテンサイト相に入る前に高い弾性特性を示
す。例2 3ストランドの0.152mm(0.006インチ)直径のニチノールワイヤ
は約2.032mm(0.08インチ)の撚り長さで撚られて約0.330mm
(0.013インチ)の直径のロープを形成し、かつ0.279mm(0.01
1インチ)、0.254mm(0.010インチ)、0.229mm(0.00
9インチ)、0.203mm(0.008インチ)及び0.178mm(0.0
07インチ)直径の連続するダイを通して供給しニチノールケーブルを形成する
。各ダイの後で、ニチノールケーブルはダイの直径よりわずかに大きい直径に絞
り変えられた。このように、最後のダイの後、ニチノールケーブルの直径は0.
178mm(0.007インチ)よりもむしろ0.203mm(0.008イン
チ)であった。このように成形されたニチノールケーブルは、約500℃で約1
分間焼きなまされ、ケーブルから冷間成形の影響を除去する。そのようにして撚
られかつ引き抜かれたニチノールケーブルのピースはケーブルの部片を異なる直
径を有するピンの回りで巻くことによりかつケーブルの後部をプライヤによりそ
れ自身に止めることによって直径ゼロの曲げに似せる。比較テストは0.203
mm(0.008インチ)直径のニチノールワイヤ(単一ストランド)について
行われた。曲げ半径試験の結果は、(180°−X°)/180°に従って計算
されたパーセント回復で、表2に示され、そこにおいて、X°は曲げの前のワイ
ヤの長手方向軸線からワイヤ又はケーブルが受けた残留歪みの角度である。
【0015】 表 2 ピン直径(インチ) %回復NiTiケーブル %回復NiTiワイヤ 0.247 100 99.2 0.231 100 99.2 0.201 99.9 99.4 0.169 99.9 99.4 0.139 99.7 99.6 0.109 99.4 98.3 0.078 99.0 98.2 0.050 99.3 92.5 0.040 97.5 61.7 0.027 97.2 55.6 0直径曲げ 93.3 47.2 表2の試験結果から、本発明のニチロールケーブルが、同じ直径のニチロール
ワイヤに比較して著しく可撓性が増加したことが明らかである。例えば、ニチノ
ールケーブルは、ケーブルの直径のわずか約6倍の直径を有するピンの回りで撚
られるとき、99%又はそれ以上回復可能であることが分かる。一方ニチロール
ワイヤはその直径の2倍の直径で(すなわいケーブルの12倍の直径)でそのよ
うな特性を失う。更に、ニチノールケーブルは、0直径の曲げをまねるようにプ
ライヤで把持されたとき、93%以上回復し、一方ニチノールワイヤは90°よ
り大きい残留ひずみをおびる。例3 0.005インチ径のニッケル−チタン合金(50パーセント−50パーセン
ト)ワイヤの3本のストランドが、約0.042インチの撚り目長さ(lay
length)で螺旋状に撚られ、約0.011インチ径のワイヤ・ロープを形
成し、それから0.0100インチ、0.0090インチ、0.0080インチ
、0.0075インチおよび0.0070インチ径の連続ダイに通され、ニッケ
ル−チタン・ケーブルとされる。最後のダイを通過したとき、ニッケル−チタン
・ケーブルは約0.0080インチの直径になっている。このようにして形成さ
れたニッケル−チタン・ケーブルは、それから約1分間、約500度Cの温度で
焼き鈍しされ、冷間加工の影響をケーブルから除去する。その結果、ケーブルは
非常に好ましい柔軟特性を有するものになる。更に、コア・ワイヤがないため、
0.0080インチ径のケーブルを所望により削って減径することができる。例
えば、0.0080インチ径のケーブルの一部にテーパを付け、先端部分が例え
ば0.0040インチ径または0.0025インチ径あるいは他の寸法径で終端
するようにしてもよい。あるいはまた、0.0080インチ径のケーブルの一部
を、テーパを付けることなく削り、所望の径の先端部分を形成するようにしても
よい。例4 0.006インチ径のニチノール(Nitinol)・ワイヤの4本のスト
ランドが、約0.082インチの撚り目長さで撚られ、約0.015インチ径の
ワイヤ・ロープを形成し、それから0.014インチ、0.013インチ、0.
012インチ、0.011インチ、0.010インチおよび0.009インチ径
の連続ダイに通され、ニチノール・ケーブルとされる。最後のダイを通過したと
き、ニチノール・ケーブルは約0.010インチの直径になっている。このよう
にして形成されたニチノール・ケーブルは、それから約90秒間、約500度C
の温度で焼き鈍しされ、冷間加工の影響をケーブルから除去する。その結果、ケ
ーブルは非常に好ましい柔軟特性を有するものになる。例5 0.015インチ径のニッケル−チタン合金(51パーセント−49パーセ
ント)ワイヤの3本のストランドが、約0.110インチの撚り目長さ(lay
length)で撚られ、約0.032インチ径のワイヤ・ロープを形成し、
それから0.029インチ、0.026インチ、0.024インチ、0.022
インチおよび0.020インチ径の連続ダイに通され、ニッケル−チタン・ケー
ブルとされる。最後のダイを通過したとき、ニッケル−チタン・ケーブルは約0
.021インチの直径になっている。このようにして形成されたニッケル−チタ
ン・ケーブルは、それから約75秒間、約500度Cの温度で焼き鈍しされ、冷
間加工の影響をケーブルから除去する。その結果、ケーブルは非常に好ましい柔
軟特性を有するものになる。例6 0.010インチ径のニチノール・ワイヤの2本のストランドと、0.00
5インチ径のニチノール・ワイヤの2本のストランドが一緒になって(0.01
0インチ径のストランドの間に0.005インチ径のストランドを配置する)、
約0.080インチの撚り目長さで撚られ、約0.020インチ径のワイヤ・ロ
ープを形成し、それから0.018インチ、0.016インチ、0.014イン
チ、0.012インチおよび0.011インチ径の連続ダイに通され、ニチノー
ル・ケーブルとされる。最後のダイを通過したとき、ニチノール・ケーブルは、
角のとれた横断面形状をしており、約0.012インチの直径になっている。こ
のようにして形成されたニチノール・ケーブルは、それから約60秒間、約50
0度Cの温度で焼き鈍しされ、冷間加工の影響をケーブルから除去する。その結
果、ケーブルは非常に好ましい柔軟特性を有するものになる。例7 0.028インチ径のニチノール(Nitinol)・ワイヤの3本のストラ
ンドが、約0.240インチの撚り目長さで撚られ、約0.057インチ径のワ
イヤ・ロープを形成し、それから0.053インチ、0.049インチ、0.0
45インチ、0.041インチおよび0.037インチ径の連続ダイに通され、
ニチノール・ケーブルとされる。最後のダイを通過したとき、ニチノール・ケー
ブルは、角のとれた横断面形状をしており、約0.039インチの直径になって
いる。このようにして形成されたニチノール・ケーブルは、それから約90秒間
、約500度Cの温度で焼き鈍しされ、冷間加工の影響をケーブルから除去する
。その結果、ケーブルは非常に好ましい柔軟特性を有するものになる。コアワイヤを有する、撚り及び引き抜き加工されたケーブル 図6〜図8を参照すると、本発明による中心コアワイヤを有する可撓性の高い
ニッケル−チタン合金からなるケーブル200は、以下の方法によって製造され
る。ニッケル−チタン合金(例えば、ニチロール)ワイヤ202、204、20
6、208、210は、コアワイヤ212の周囲に相互に密接させて結び付けて
(撚り合わせて)ニッケル−チタン合金のワイヤロープ214を形成する。ワイ
ヤロープ214は、公知の引き抜き方法を使用してダイ216を介して引き抜か
れる。引き抜き工程中に、ワイヤ202、204、206、208、210、2
12は塑性的に変形される。連続的な引き抜き工程の後に、ケーブル200は、
図8に示されているようにほぼ円形断面を呈するが、以下においてより詳細に説
明するように、同じ断面の単一ストランドのニッケル−チタン合金ワイヤに対し
て高い可撓性を示す。所望ならば、ケーブル200の実質的に滑らかな表面は、
押し出し成形又は同時押し出し成形材料によって容易に絶縁することができる。
【0016】 コアワイヤを有する撚り合わせられ且つ引き抜かれたニッケル−チタン合金ケ
ーブルのこの好ましい実施形態によれば、ワイヤロープ214は、直径が次第に
小さくなる複数のダイを介して連続的に引き抜かれる。この結果得られたケーブ
ル200は、ワイヤロープ214の直径よりも約20%乃至50%好ましくは少
なくとも30%小さい直径を有する。例8 上記の図7及び8によって示されているように、5本のストランドからなり直
径が0.254mm(0.010インチ)のニチノールワイヤを、単一のストラ
ンドからなり直径が0.254mm(0.010インチ)のニチノールのコアワ
イヤの周囲に、約2.032mm(0.080インチ)の撚り目長さで螺旋状に
撚り合わせて直径が約0.762mm(0.030インチ)のワイヤロープを形
成し、直径が0.711mm、0.635mm、0.559mm、0.483m
m及び0.432mm(0.028インチ、0.025インチ、0.022イン
チ、0.019インチ及び0.017インチ)の一連のダイに中に送り込んでニ
チノールケーブルを形成する。各ダイを通した後に、ニチノールケーブルはダイ
の直径よりも若干大きい直径に戻る。従って、最後のダイに通した後のニチノー
ルケーブルの直径は、0.432mm(0.017インチ)ではなく0.457
mm(0.018インチ)である。このようにして形成されたニチノールケーブ
ルを、次いで、約500℃の温度で約1分間アニールしてケーブルから冷間加工
の作用を除去する。本発明のニチノールケーブルは、同じ直径のニチノールワイ
ヤと比較して極めて高い可撓性を示す。ニチノールケーブルの回復可能な弾性変
形は、ニチノールワイヤの回復可能な弾性変形よりも極めて大きい。更に、本発
明のニチノールケーブルは、応力によって誘導されるマルテンサイト相に入る前
に高い弾性を呈する。例9 直径が0.125mm(0.006インチ)のニチノールワイヤの6本のスト
ランドを、直径が0.125mm(0.006インチ)のニチノールコアワイヤ
の単一のストランドの周囲に、約0.457mm(0.080インチ)の撚り目
長さで螺旋状に撚り合わせて直径が約2.032mm(0.018インチ)のワ
イヤロープを形成し、直径が0.432mm、0.381mm、0.356mm
、0.330mm及び0.305mm(0.017インチ、0.015インチ、
0.014インチ、0.013インチ及び0.012インチ)の一連のダイに中
に送り込んでニチノールケーブルを形成した。各ダイを通した後に、ニチノール
ケーブルはダイの直径よりも若干大きい直径に戻った。従って、最後のダイに通
した後のニチノールケーブルの直径は、0.305mm(0.012インチ)で
はなく0.330mm(0.013インチ)であった。このようにして形成され
たニチノールケーブルを、次いで、約500℃の温度で約1分間アニールしてケ
ーブルから冷間加工による影響を除去した。この結果得られたケーブルは、極め
て好ましい可撓性を示した。例10 直径が0.254mm(0.010インチ)のニチノールワイヤの3本のスト
ランドを、直径が0.254mm(0.010インチ)のニチノールコアワイヤ
の単一のストランドの周囲に、約0.457mm(0.080インチ)の撚り目
長さで螺旋状に撚り合わせて直径が約2.032mm(0.028インチ)のワ
イヤロープを形成し、直径が0.635mm、0.559mm、0.483mm
、0.406mm及び0.330mm(0.025インチ、0.022インチ、
0.019インチ、0.016インチ及び0.013インチ)の一連のダイに中
に送り込んでニチノールケーブルを形成する。各ダイを通した後に、ニチノール
ケーブルはダイの直径よりも若干大きい直径に戻る。従って、最後のダイに通し
た後のニチノールケーブルの直径は、0.330mm(0.013インチ)では
なく0.356mm(0.014インチ)である。このようにして形成されたニ
チノールケーブルを、次いで、約500℃の温度で約1分間アニールしてケーブ
ルから冷間加工の効果を除去した。この結果得られたケーブルは、極めて好まし
い可撓性を示す。例11 直径0.010インチを有するニッケル−チタン合金(50%−50%)のコ
アワイヤからなる単一ストランドの周りに、直径0.010インチを有するニッ
ケル−チタン合金(50%−50%)のワイヤからなる4本のストランドを、撚
り目長さ(lay length)が約0.080インチになるよう螺旋状に撚
り合わせて、直径約0.030インチのワイヤロープを形成し、該ワイヤロープ
を直径0.027インチ、0.024インチ、0.021インチ、0.018イ
ンチ及び0.015インチの連続的なダイに供給し、ニッケル−チタンケーブル
を形成する。各ダイを通過後、ニッケル−チタンケーブルはそのダイの直径より
わずかに大きい直径にリバウンドする。従って、最後のダイを通過した後は、ニ
ッケル−チタンケーブルは0.015インチでなく0.016インチの直径を有
する。このように形成されたニッケル−チタンケーブルは、その後、約500℃
で約1分間焼き鈍しされ、ケーブルから冷間加工による影響を除去する。得られ
たケーブルは非常に好ましい可撓性を示す。例12 直径0.010インチを有するニッケル−チタン合金のコアワイヤからなる単
一ストランドの周りに、直径0.010インチを有するニッケル−チタン合金(
51%−49%)のワイヤからなる7本のストランドを、撚り目長さが約0.0
80インチになるよう螺旋状に撚り合わせて、直径約0.030インチのワイヤ
ロープを形成し、該ワイヤロープを直径0.029インチ、0.027インチ、
0.024インチ、0.021インチ及び0.019インチの連続的なダイに供
給し、ニッケル−チタンケーブルを形成する。各ダイを通過後、ニッケル−チタ
ンケーブルはそのダイの直径よりわずかに大きい直径にリバウンドする。従って
、最後のダイを通過した後は、ニッケル−チタンケーブルは0.019インチで
なく0.020インチの直径を有する。このように形成されたニッケル−チタン
ケーブルは、その後、約500℃で約1分間焼き鈍しされ、ケーブルから冷間加
工の効果を除去する。得られたケーブルは非常に好ましい可撓性を示す。例13 直径0.005インチを有するニチノール(Nitinol)コアワイヤから
なる単一ストランドの周りに、直径0.015インチを有するニチノールワイヤ
からなる3本のストランドを、撚り目長さが約0.080インチになるよう螺旋
状に撚り合わせて、直径約0.025インチの第一のワイヤロープを形成し、該
ワイヤロープを直径0.023インチ、0.020インチ、0.017インチ、
0.015インチ及び0.013インチの連続的なダイに供給し、直径約0.0
14インチにリバウンドするニチノールケーブルを形成する。このように形成さ
れた直径0.014インチのニチノールケーブルは、その後、約500℃で約7
5秒間焼きなましされ、ケーブルから冷間加工の効果を除去する。得られたケー
ブルは非常に好ましい可撓性を示す。例14 直径0.028インチを有するニチノールコアワイヤからなる単一ストランド
の周りに、直径0.010インチを有するニチノールワイヤからなる8本のスト
ランドを、撚り目長さ(lay length)が約0.080インチになるよ
う螺旋状に撚り合わせて、直径約0.048インチの第一のワイヤロープを形成
し、該ワイヤロープを直径0.046インチ、0.044インチ、0.042イ
ンチ、0.040インチ及び0.038インチの連続的なダイに供給し、直径約
0.040インチにリバウンドするニチノールケーブルを形成する。このように
形成された直径0.040インチのニチノールケーブルは、その後、約500℃
で約75秒間焼きなましされ、ケーブルから冷間加工の効果を除去する。得られ
たケーブルは非常に好ましい可撓性を示す。例15 直径0.010インチを有するニチノールコアワイヤからなる単一ストランド
の周りに、直径0.010インチを有するニチノールワイヤからなる5本のスト
ランドを、撚り目長さ(lay length)が約0.080インチになるよ
う螺旋状に撚り合わせて、直径約0.030インチの第一のワイヤロープを形成
し、該ワイヤロープを連続的なダイに供給して、図7と図8に示し、実施例8で
説明したような、直径0.018インチのニチノールケーブル200を形成する
。直径0.018インチのニチノールケーブルは、その後、好ましくは、焼きな
ましされる。図9に参照して、直径0.018インチを有するニチノールケーブ
ル200の周りに、直径0.010インチを有するニチノールワイヤからなる8
本のストランド220,222,224,226,228,230,232,2
34を、撚り目長さが約0.080インチになるよう螺旋状に撚り合わせて、直
径約0.039インチの新たなワイヤロープ236を形成する。図10に参照し
て、新たなワイヤロープ236は直径0.037インチ、0.035インチ、0
.033インチ、0.0315インチ及び0.030インチの連続的なダイに供
給され、直径約0.032インチにリバウンドするニチノールケーブル238を
形成する。このように形成されたニチノールケーブルは、その後、約500℃で
約75秒間焼きなましされ、ケーブルから冷間加工の効果を除去する。得られた
ケーブルは非常に好ましい可撓性を示す。例16 0.25mm(0.010インチ)直径のNitinolワイヤ5本のストラ
ンドが、2.03mm(0.008インチ)直径のニチノールコア・ワイヤ1本
のストランドのまわりに約2.03mm(0.080インチ)の横置き長さで螺
旋状に捩られて、約0.71mm(0.028インチ)の直径の第1ワイヤ・ロ
ープを形成し、そして、0.66、0.61、0.53、0.46、0.38m
m(0.026、0.024、0.021、0.018、0.015インチ)の
直径の連続ダイスを通過させられて、0.41mm(0.016インチ)直径(
回復後)を有するNitinolケーブルを形成する。0.41mm(0.01
6インチ)のニチノールケーブルが好ましくは焼鈍される。0.18mm(0.
007インチ)直径のニチノールワイヤ6本のストランドが0.41mm(0.
016インチ)直径のニチノールケーブルのまわりに約2.03mm(0.08
0インチ)の横置き長さで螺旋状に捩られて、約0.76mm(0.032イン
チ)の直径の新ワイヤ・ロープを形成する。0.76、0.71、0.66、0
.61、0.56mm(0.030、0.028、0.026、0.024、0
.022インチ)の直径の連続ダイスを通過させられて約0.58mm(0.0
23インチ)直径に回復するニチノールケーブルを形成する。そのように形成さ
れたニチノールケーブルは、約75秒間、約500℃の温度で焼鈍されて、ケー
ブルから冷間加工効果を除去し、生成ケーブルが極めて好ましい特性を示す。極
めて好ましい特性を示すニッケル−チタン合金ケーブルのいくつかの実施例が記
載され、図示された。本発明の格別の実施例が記載されたが、本発明は特許請求
の範囲および明細書の記載から照らしてそれに限定されるべきではない。したが
って、格別の直径を有する格別の数のストランドが開示されたが、異なる数のス
トランド(例えば、5、6、それ以上)および異なる直径が用いられうる。さら
に、いくつかの実施例においては、コアー・ワイヤが単独のニッケル−チタンの
ストランドと、コアー・ワイヤのまわりに多数のストランドから形成されたケー
ブルとして開示されたが、コアー・ワイヤがここに記載された方法によって形成
されたニッケル−チタン・ケーブルでもよく、また、コアー・ワイヤが同一直径
または異なる直径を捩れワイヤから有していてもよい。また、ストランドは螺旋
捩れおよび格別の横置き長さを有するように示されてきたが、その他の形式のス
トランドの捩れが用いられ、その他の横置き長さが類似の成果を伴って利用され
うる。事実、横置き長さが減少されるので、製品ケーブルはより柔軟になる。さ
らに、格別の形状が使用されるダイスの数およびロープの直径の特別の減少に関
して開示されたが、他の形状が、少なくとも20%、好ましくは30%の減少で
使用されうる。さらに、時間の格別の長さで一定の温度での焼鈍することが記載
されてきたが、その他の温度および時間がケーブルの冷間加工を実質的に維持す
るように利用されうる。したがって、その他の変更が本発明の精神および特許請
求の範囲の記載からなされうることは、当業者にとって理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術のワイヤ引き抜き加工装置の概略図的な斜視図である。
【図2】 従来技術の引き抜き加工ダイの概略図的な断面図である。
【図3】 本発明によるダイを通じて引き抜き加工される中央コアを有しないワイヤロー
プの概略図である。
【図4】 図3の線4−4に沿った断面図である。
【図5】 図3の線5−5に沿った断面図である。
【図6】 本発明によるダイを通じて引き抜き加工される中央コアを有するワイヤロープ
の概略図である。
【図7】 図6の線7−7に沿った断面図である。
【図8】 図6の線8−8に沿った断面図である。
【図9】 本発明に従いダイを通じて引き抜き加工される前の別の例によるワイヤロープ
の断面図である。
【図10】 図9のワイヤロープから製造されたケーブルの断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,GH,G M,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 5G307 EA02 EA06 EF09 5G325 BA08 BC02 BC03

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのダイを介して引き抜き加工されて、実質的
    に円形断面を有する可撓性ケーブルを形成する、少なくとも2つの対となったニ
    ッケル−チタンワイヤを具備する、ニッケル−チタンケーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 前記少なくとも2つの対となったニッケル−チタンワイヤは、少なくとも3つ
    のニッケル−チタンワイヤを具備する、ニッケル−チタンワイヤ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 前記ケーブルは、前記すくなくとも3つの対となったニッケル−チタンワイヤ
    全体の直径の略20%乃至50%小さい断面直径を有する、ニッケル−チタン・
    ケーブル。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 前記少なくとも3つの対となったニッケル−チタンワイヤは、ちょうど3つの
    螺旋状に撚り合わされたニッケル−チタンワイヤである、ニッケル−チタンケー
    ブル。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 前記少なくとも1つのダイは、漸次径が小さくなる開口の複数のダイを具備す
    る、ニッケル−チタンケーブル。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 前記少なくとも3つの対となったニッケル−チタンワイヤは、0.0127c
    m(0.005インチ)乃至0.7112cm(0.028インチ)の直径を有
    する、ニッケル−チタンケーブル。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 前記ケーブルは、0.02032cm(0.008インチ)乃至0.9906
    cm(0.39インチ)の断面直径の実質的に円形断面を有する、ニッケル−チ
    タンケーブル。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 少なくとも2つの対となったニッケル−チタンワイヤは、ちょうど4本のワイ
    ヤを有する、ニッケル−チタンケーブル。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 前記4本のワイヤの各々は同じ直径を有する、ニッケル−チタンケーブル。
  10. 【請求項10】請求項8に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 前記4本のワイヤのうち、第1の2本のワイヤは第1の直径を有し、前記4本
    のワイヤのうち、残りの第2の2本のワイヤは、第1の直径と異なる、第2の直
    径を有する、ニッケル−チタンケーブル。
  11. 【請求項11】請求項1に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 前記少なくとも2つのニッケル−チタンワイヤは、ニッケル−チタンコアワイ
    ヤを中心として、その回りで対となり、該少なくとも2つのニッケル−チタンワ
    イヤと該コアワイヤは、少なくともと1つのダイで引き抜きされて、実質的に円
    形断面を有する可撓性ケーブルに形成される、ニッケル−チタンケーブル。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 前記コアワイヤは第1の直径を有し、前記対となったワイヤのうち、少なくと
    も1つのワイヤは、該第1の直径とは異なる第2の直径を有する、ニッケル−チ
    タンケーブル。
  13. 【請求項13】請求項11に記載のニッケル−チタンケーブルにおいて、 前記コアワイヤは、実質的に円形断面を有する可撓性コアケーブルで、該可撓
    性コアケーブルは、もう1つのニッケル−チタンワイヤを中心として、その回り
    で撚り合わされた少なくとも2つの追加のニッケル−チタンワイヤを備える、ニ
    ッケル−チタンケーブル。
  14. 【請求項14】ニッケル−チタンケーブルを製造する方法にして、 a)少なくとも2つのニッケル−チタンワイヤのストランドを対にして1本の
    ニッケル−チタンワイヤロープを形成する工程、及び b)前記ワイヤロープを少なくとも1つのダイに通して引き抜いて、実質的に
    円形断面を有するケーブルに形成する工程とを具備する、方法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の方法において、 前記少なくとも2つのストランドは、少なくとも3つのストランドを具備する
    、方法
  16. 【請求項16】請求項14に記載の方法において、 c)前記ケーブルを焼き鈍しして、冷間加工による影響を取り除く工程を更に
    具備する、方法。
  17. 【請求項17】請求項14記載の方法において、 前記引き抜き工程は、前記ワイヤロープ全体の断面直径を約20〜50%減少
    することを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】請求項14記載の方法において、 前記引き抜き工程は、前記ワイヤロープ全体の断面直径を約30〜40%減少
    することを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】請求項14記載の方法において、 前記引き抜き工程は、直径を減少させた複数のダイを通して連続引き抜きを行
    うことを含むことを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】請求項15記載の方法において、 前記少なくとも3本のストランドを対にする工程は、ちょうど3本のストラン
    ドを螺旋状にねじることを含むことを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】請求項15記載の方法において、 前記少なくとも3本のストランドは、直径0.0127cm(0.005イン
    チ)乃至0.7112cm(0.28インチ)のストランドを含むことを特徴と
    する方法。
  22. 【請求項22】請求項14記載の方法において、 前記ケーブルは、0.02032cm(0.008インチ)乃至0.0006
    cm(0.039インチ)の断面を有することを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】請求項14記載の方法において、 前記少なくとも2本のストランドを対にする工程は、ちょうど4本のストラン
    ドを螺旋状にねじる工程を含むことを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】請求項23記載の方法において、 前記4本のストランドの各々は、同じ直径であることを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】請求項23記載の方法において、 前記4本のストランドのうち2本は、第1の直径を有し、残りの2本は、上記
    第1の直径とは異なる第2の直径を有することを特徴とする方法。
  26. 【請求項26】請求項14記載の方法において、 前記少なくとも2本のニッケル−チタンワイヤのストランドを撚り合わせる工
    程は、ニッケル−チタンコアワイヤを中心として、その回りに少なくとも2本の
    ニッケル−チタンワイヤのストランドを撚り合わせる工程を含むことを特徴とす
    る方法。
  27. 【請求項27】請求項26記載の方法において、さらに、 c)第1のケーブルを中心として、その回りに少なくとも2本のニッケル−チタ
    ンワイヤのストランドを撚り合わせて、第2のニッケル−チタンワイヤロープを
    形成する工程と、 d)上記第2のワイヤロープを少なくとも1個のダイを通して引き抜き、実質的
    に円形の断面形状を有する第2のケーブルを形成する工程とを備えることを特徴
    とする方法。
  28. 【請求項28】請求項27記載の方法において、さらに、 e)前記第1のケーブルを形成した後、第1のケーブルを焼き鈍しして、冷間加
    工による影響を取り除く工程を備えることを特徴とする方法。
  29. 【請求項29】請求項28記載の方法において、さらに、 f)前記第2のケーブルを形成した後、第2のケーブルを焼き鈍しして、冷間加
    工による影響を取り除く工程を備えることを特徴とする方法。
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