JP2003518777A - 発散領域を有する半導体レーザ素子 - Google Patents
発散領域を有する半導体レーザ素子Info
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Abstract
(57)【要約】
単一モード光ファイバに結合するためのリッジ型半導体レーザは、挟幅平行領域、発散領域、次いで出力ファセットに隣接する広幅平行領域を含むリッジを有する。レーザのための励起領域は、リッジの全面積より小さくすることができ、“T”形状をもつことができる。リッジの高さは約350から550nmであり、挟幅平行領域の長さはリッジ全長の0.4倍より大きいことが好ましい。出力部の広幅平行領域により、低動作温度、レーザキャビティ内における定パワー密度、及び小非点収差をもたらす低熱抵抗をレーザに与えることができる。
Description
【0001】発明の背景
本発明は概ね半導体レーザデバイスに関し、さらに詳しくは、補助補正光学系
なしの単一モード光ファイバへの結合に適合されたリッジ型高パワーレーザに関
する。
なしの単一モード光ファイバへの結合に適合されたリッジ型高パワーレーザに関
する。
【0002】
光通信の発展にともない、半導体レーザは遠距離通信システムにおいて重要な
コンポーネントになってきている。これらのレーザデバイスは比較的高いパワー
レベルにおける高品位の発光、特に単一横モード発光を可能にする。高パワー単
一モード半導体レーザは、特に光ファイバ増幅器の励起レーザとして用いること
ができる。
コンポーネントになってきている。これらのレーザデバイスは比較的高いパワー
レベルにおける高品位の発光、特に単一横モード発光を可能にする。高パワー単
一モード半導体レーザは、特に光ファイバ増幅器の励起レーザとして用いること
ができる。
【0003】
標準的半導体レーザにおいては、活性領域がp−n接合に埋め込まれている。
多層構造により、活性領域の両側に高屈折率領域がつくられている。このように
すれば、これらの層に平行に伝搬する光を活性領域内で導波することができる。
多層構造により、活性領域の両側に高屈折率領域がつくられている。このように
すれば、これらの層に平行に伝搬する光を活性領域内で導波することができる。
【0004】
レーザには、周囲の領域に対し垂直方向に厚い領域を有する、リッジ型半導体
レーザが知られている。光導波区画を得るため、(例えば選択エッチングで)層の
厚さを変えることにより、屈折率の横方向変調を得ることができる。(通常、リ
ッジと呼ばれる)厚い領域は、横方向の領域より高い実効屈折率を有する。屈折
率段差の大きさは、周囲の領域に対するリッジの厚さに依存する。リッジにおけ
る屈折率の実数部はリッジの外側より大きいから、光をリッジにそって導波する
ことができる。この導波機構は屈折率導波と称される。
レーザが知られている。光導波区画を得るため、(例えば選択エッチングで)層の
厚さを変えることにより、屈折率の横方向変調を得ることができる。(通常、リ
ッジと呼ばれる)厚い領域は、横方向の領域より高い実効屈折率を有する。屈折
率段差の大きさは、周囲の領域に対するリッジの厚さに依存する。リッジにおけ
る屈折率の実数部はリッジの外側より大きいから、光をリッジにそって導波する
ことができる。この導波機構は屈折率導波と称される。
【0005】
さらに、p側及びn側に被着された金属コンタクトを通して活性領域に電流を
注入することができる。光利得はキャリア濃度の関数として増加するから、コン
タクト下の領域の利得はその外側の領域より高く、レーザ光は高利得領域を伝搬
するであろう。この導波機構は利得導波と称される。リッジ型レーザにおいては
屈折率導波及び利得導波のいずれも導波機構として用いられ、それぞれの機構の
寄与比は、リッジにより誘起される実数屈折率の変化及び注入電流に依存する。
注入することができる。光利得はキャリア濃度の関数として増加するから、コン
タクト下の領域の利得はその外側の領域より高く、レーザ光は高利得領域を伝搬
するであろう。この導波機構は利得導波と称される。リッジ型レーザにおいては
屈折率導波及び利得導波のいずれも導波機構として用いられ、それぞれの機構の
寄与比は、リッジにより誘起される実数屈折率の変化及び注入電流に依存する。
【0006】
ストライプ型半導体レーザにおいては、利得導波だけが光導波区画でおこる。
ストライプ型レーザは、1つまたはそれより多くの半導体接合にかけて荷電キャ
リアを注入することにより誘導放出が生じるデバイスである。デバイスのミラー
化表面が、注入電流密度がある閾値レベルより大きいときに、誘導放出がレーザ
発振をおこさせるであろうキャビティを形成する。
ストライプ型レーザは、1つまたはそれより多くの半導体接合にかけて荷電キャ
リアを注入することにより誘導放出が生じるデバイスである。デバイスのミラー
化表面が、注入電流密度がある閾値レベルより大きいときに、誘導放出がレーザ
発振をおこさせるであろうキャビティを形成する。
【0007】
光通信システムにおいて、例えばエルビウムドープ光ファイバ増幅器の励起光
源として、有効に使用されるためには、半導体レーザダイオードは、レーザによ
り放出された光を伝えるであろう単一モード光ファイバに高効率で結合され得る
べきである。従来のレーザには非点収差があり、単一モードファイバと高効率で
結合するためには、放出光の縦発散を補償するための補正光学系が必要である。
さらに、高パワーレーザには、横方向での高効率ファイバ結合を達成するために
も、補助補正光学系が必要である。この補助補正光学系は、以降、単に“補助光
学系”と称される。
源として、有効に使用されるためには、半導体レーザダイオードは、レーザによ
り放出された光を伝えるであろう単一モード光ファイバに高効率で結合され得る
べきである。従来のレーザには非点収差があり、単一モードファイバと高効率で
結合するためには、放出光の縦発散を補償するための補正光学系が必要である。
さらに、高パワーレーザには、横方向での高効率ファイバ結合を達成するために
も、補助補正光学系が必要である。この補助補正光学系は、以降、単に“補助光
学系”と称される。
【0008】
半導体レーザ素子における利得導波及び屈折率導波のための様々な構造が、特
許及び刊行物に開示されている。例えば米国特許第4,251,780号は、レ
ーザの平坦表面上でオフセット配置されたストライプを有する、多層プレーナ型
の注入型レーザを開示している。この特許は、オフセット配置が、劈開された端
面ファセットに直交していないストライプすなわち基板チャネルであり、横モー
ドを安定化することを開示している。横モード制御を強化するため、放物線形ま
たは台形のレーザストライプが述べられている。いくつかの実施形態においては
、中央の直線区画に結合された2つの放物線区画が、ストライプのオフセット配
置に与えられている。
許及び刊行物に開示されている。例えば米国特許第4,251,780号は、レ
ーザの平坦表面上でオフセット配置されたストライプを有する、多層プレーナ型
の注入型レーザを開示している。この特許は、オフセット配置が、劈開された端
面ファセットに直交していないストライプすなわち基板チャネルであり、横モー
ドを安定化することを開示している。横モード制御を強化するため、放物線形ま
たは台形のレーザストライプが述べられている。いくつかの実施形態においては
、中央の直線区画に結合された2つの放物線区画が、ストライプのオフセット配
置に与えられている。
【0009】
米国特許第4,942,585号は、広幅出力ファセットと狭幅ミラーファセ
ットとの間に、台形の励起利得媒体層を有する半導体レーザを開示している。こ
のレーザは、広幅出力ファセットを有し、よって出力ファセットにおけるパワー
密度を破滅的光学ミラー損傷を回避するに十分に低くすることにより、高パワー
を提供する。利得層の出力端に対向する端部において、利得層は単一モード出力
を保証するために、側縁が平行にされ、屈折率導波される。出力端部において、
利得層は平行側縁部から出力ファセットまで外向きに発散する。利得層の発散領
域全体が、光を誘導放出するために励起される。
ットとの間に、台形の励起利得媒体層を有する半導体レーザを開示している。こ
のレーザは、広幅出力ファセットを有し、よって出力ファセットにおけるパワー
密度を破滅的光学ミラー損傷を回避するに十分に低くすることにより、高パワー
を提供する。利得層の出力端に対向する端部において、利得層は単一モード出力
を保証するために、側縁が平行にされ、屈折率導波される。出力端部において、
利得層は平行側縁部から出力ファセットまで外向きに発散する。利得層の発散領
域全体が、光を誘導放出するために励起される。
【0010】
米国特許第4,349,905号は、幅にテーパが付けられた活性ストライプ
領域を有するストライプ型半導体レーザを開示している。このストライプ型レー
ザ構造は、レーザ発振のための閾値電流密度を下げることを可能にする一対の広
幅区画、不要なモードの発振を排除するための挟幅区画、及び広幅区画を挟幅区
画に連結する一対のテーパ付ストライプ区画を有する。この特許はさらに、広幅
区画を挟幅区画に連結する単一のテーパ付区画を有し、挟幅区画が出力ファセッ
トに達している、ストライプ型レーザ構造を開示している。この構造においては
、緊密に集束されたビームが必要な場合に、狭いストライプ幅により最小イメー
ジ寸法が縮小される。
領域を有するストライプ型半導体レーザを開示している。このストライプ型レー
ザ構造は、レーザ発振のための閾値電流密度を下げることを可能にする一対の広
幅区画、不要なモードの発振を排除するための挟幅区画、及び広幅区画を挟幅区
画に連結する一対のテーパ付ストライプ区画を有する。この特許はさらに、広幅
区画を挟幅区画に連結する単一のテーパ付区画を有し、挟幅区画が出力ファセッ
トに達している、ストライプ型レーザ構造を開示している。この構造においては
、緊密に集束されたビームが必要な場合に、狭いストライプ幅により最小イメー
ジ寸法が縮小される。
【0011】
米国特許第4,689,797号は、狭幅導波路区画及び増幅器区画をもつ活
性層を有する半導体レーザを開示している。挟幅導波路区画は横モード安定性を
提供し、一方増幅器区画は高パワーレーザ発振に必要な注入キャリアの大蓄積槽
を提供する。このレーザ構造はさらに、増幅器区画近くに反射率が90〜97%
の背面ファセット及び導波路区画近くに反射率が10%より低い前面ファセット
を含む。したがって、挟幅導波路区画がデバイスの出力端に達している。
性層を有する半導体レーザを開示している。挟幅導波路区画は横モード安定性を
提供し、一方増幅器区画は高パワーレーザ発振に必要な注入キャリアの大蓄積槽
を提供する。このレーザ構造はさらに、増幅器区画近くに反射率が90〜97%
の背面ファセット及び導波路区画近くに反射率が10%より低い前面ファセット
を含む。したがって、挟幅導波路区画がデバイスの出力端に達している。
【0012】
英国特許第2317744A号は、単一チップに形成された、リッジ搭載また
は埋込型レーザ構造を有する、材料加工に適するテーパ付半導体レーザの非干渉
性アレイを開示している。この出願は、アレイを形成するレーザが直線領域及び
テーパ付領域を有することを開示している。テーパ付区画の側縁は直線であって
も、放物線形にしたがっていてもよく、出力端に実質的に平行である。この態様
で形成されたレーザは小さなスポットに集束させることができ、よって材料を、
化学変化、アブレーションまたは焼成を生じさせるに十分に加熱することができ
る。
は埋込型レーザ構造を有する、材料加工に適するテーパ付半導体レーザの非干渉
性アレイを開示している。この出願は、アレイを形成するレーザが直線領域及び
テーパ付領域を有することを開示している。テーパ付区画の側縁は直線であって
も、放物線形にしたがっていてもよく、出力端に実質的に平行である。この態様
で形成されたレーザは小さなスポットに集束させることができ、よって材料を、
化学変化、アブレーションまたは焼成を生じさせるに十分に加熱することができ
る。
【0013】
出願人は、パワー出力を増大させ得る既知のレーザ構造では、低い熱抵抗、レ
ーザキャビティ内での低いパワー密度、及びデバイスの総体的電気光学性能に関
して利点が得られないことに気付いた。
ーザキャビティ内での低いパワー密度、及びデバイスの総体的電気光学性能に関
して利点が得られないことに気付いた。
【0014】
さらに、出願人は、補助光学系を必要とせずには従来の高パワーレーザを単一
モード光ファイバに高効率で結合できないことに気付いた。
モード光ファイバに高効率で結合できないことに気付いた。
【0015】発明の概要
出願人等は、導波区画、例えばリッジの形状が適切な高パワー半導体レーザ素
子により、熱抵抗を低くし、レーザキャビティ内のパワー密度を低くして、望み
通りに高出力パワーを得られることを見いだした。さらに、出願人等は、狭幅平
行領域、発散領域、次いで出力ファセットに隣接する広幅平行領域をもつ導波区
画を有する半導体レーザ素子により、上記の有益な結果が得られると同時に、補
助光学系を使用することなく単一モード光ファイバへの結合が可能となることを
見いだした。
子により、熱抵抗を低くし、レーザキャビティ内のパワー密度を低くして、望み
通りに高出力パワーを得られることを見いだした。さらに、出願人等は、狭幅平
行領域、発散領域、次いで出力ファセットに隣接する広幅平行領域をもつ導波区
画を有する半導体レーザ素子により、上記の有益な結果が得られると同時に、補
助光学系を使用することなく単一モード光ファイバへの結合が可能となることを
見いだした。
【0016】
第1の態様にしたがえば、本発明は、背面ファセットと前面ファセットとの間
に長さ方向に延びる長さがLの光導波区画を含み、光導波区画が: 単一モード伝搬光を導波するための、背面ファセットに隣接する、幅がW1で
長さがL1の、実質的に平行な側縁を有する挟幅部分; 単一モード伝搬光を断熱的に拡幅するための、幅がW1からW3まで広がる、
長さがL2の発散部分; を含む、単一モード高パワーレーザ光を放出するための半導体素子において: 長さL1が0.4Lより大きく; 光導波区画が、前面ファセットに隣接する、実質的に平行な側縁を有する、幅
がW3で長さが20μmより大きいL3の広幅部分を含み; 幅W3が5から20μmの範囲にある; 半導体素子に関する。
に長さ方向に延びる長さがLの光導波区画を含み、光導波区画が: 単一モード伝搬光を導波するための、背面ファセットに隣接する、幅がW1で
長さがL1の、実質的に平行な側縁を有する挟幅部分; 単一モード伝搬光を断熱的に拡幅するための、幅がW1からW3まで広がる、
長さがL2の発散部分; を含む、単一モード高パワーレーザ光を放出するための半導体素子において: 長さL1が0.4Lより大きく; 光導波区画が、前面ファセットに隣接する、実質的に平行な側縁を有する、幅
がW3で長さが20μmより大きいL3の広幅部分を含み; 幅W3が5から20μmの範囲にある; 半導体素子に関する。
【0017】
レーザを形成するために、背面ファセットには高反射コーティングが施され、
前面ファセットには低反射コーティングが施される。
前面ファセットには低反射コーティングが施される。
【0018】
出願人等は、そのようなレーザが高出力パワー条件の下で高信頼性を達成でき
ることを見いだした。このことは、特に、保守費用が高くなることから信頼性が
極めて重要な課題である海中での使用のための光増幅器の励起に本レーザを適合
させる。
ることを見いだした。このことは、特に、保守費用が高くなることから信頼性が
極めて重要な課題である海中での使用のための光増幅器の励起に本レーザを適合
させる。
【0019】
光増幅器を形成するため、前面ファセット及び背面ファセットのいずれにも無
反射コーティングが施される。
反射コーティングが施される。
【0020】
一実施形態において、放出レーザ光の波長は約980nmである。この実施形
態において、W3は5から11μmの範囲にあることが好ましく、W1は3から
5μmの範囲にあることが好ましい。
態において、W3は5から11μmの範囲にあることが好ましく、W1は3から
5μmの範囲にあることが好ましい。
【0021】
L3は少なくとも0.04Lであることが有利である。
【0022】
L3は少なくとも0.1Lであることが好ましい。
【0023】
L1は0.8Lより小さいことが有利である。
【0024】
L2は100μmより大きいことが有利である。
【0025】
発散部分は、発散角が2.5°より小さい、直側縁を有することが好ましい。
【0026】
別の実施形態にしたがえば、放出レーザ光の波長は約1480nmである。
【0027】
一般に、半導体素子は縦方向に複数の層を含む。
【0028】
好ましい実施形態にしたがえば、前記複数の層の上部層の内の少なくとも1つ
にリッジが定められ、リッジにより光導波区画が定められる。
にリッジが定められ、リッジにより光導波区画が定められる。
【0029】
半導体素子は:上面及び下面を有する活性層;活性層の上面及び下面のそれぞ
れに重なる屈折率がnのコア層、ここでnは活性層からの距離とともに低下する
;それぞれのコア層に重なるクラッド層;並びにクラッド層の内の1つに重なる
上部薄層及びクラッド層の内のもう1つに重なる基板層を含む。
れに重なる屈折率がnのコア層、ここでnは活性層からの距離とともに低下する
;それぞれのコア層に重なるクラッド層;並びにクラッド層の内の1つに重なる
上部薄層及びクラッド層の内のもう1つに重なる基板層を含む。
【0030】
一般に、励起電極はリッジ表面に重ねて定められる。励起電極は、リッジの全
面に重ねて定めることができる。あるいは、励起電極はT字形であって、光導波
区画の挟幅及び発散部分に重なる幅がW1であり、光導波区画の広幅部分に重な
る幅がW3である。別の代替形態にしたがえば、励起電極は幅がW1のストライ
プである。
面に重ねて定めることができる。あるいは、励起電極はT字形であって、光導波
区画の挟幅及び発散部分に重なる幅がW1であり、光導波区画の広幅部分に重な
る幅がW3である。別の代替形態にしたがえば、励起電極は幅がW1のストライ
プである。
【0031】
第2の態様にしたがえば、本発明は、背面ファセットと前面ファセットとの間
に長さ方向に延びる長さがLの光導波区画を含み、光導波区画が: 単一モード伝搬光の導波のための、実質的に平行な側縁を有する、幅がW1で
長さがL1の、背面ファセットに隣接する挟幅部分;及び 単一モード伝搬光を断熱的に拡幅するための、幅がW1からW3まで広がる、
長さがL2の発散部分; を含む、ピグテイル処理された半導体素子に関する。
に長さ方向に延びる長さがLの光導波区画を含み、光導波区画が: 単一モード伝搬光の導波のための、実質的に平行な側縁を有する、幅がW1で
長さがL1の、背面ファセットに隣接する挟幅部分;及び 単一モード伝搬光を断熱的に拡幅するための、幅がW1からW3まで広がる、
長さがL2の発散部分; を含む、ピグテイル処理された半導体素子に関する。
【0032】
本光半導体素子は、モードフィールド径MFDを有する単一モードファイバに
結合され、長さL1が0.4Lより大きい。光導波区画は、実質的に平行な側縁
を有する、幅がW3で長さが20μmより大きいL3の、前面ファセットに隣接
する広幅部分を含む。幅W3は、0.6MFDから1.4MFDの範囲にある。
結合され、長さL1が0.4Lより大きい。光導波区画は、実質的に平行な側縁
を有する、幅がW3で長さが20μmより大きいL3の、前面ファセットに隣接
する広幅部分を含む。幅W3は、0.6MFDから1.4MFDの範囲にある。
【0033】
幅W3は、0.85MFDから1.15MFDの範囲にあることが好ましい。
【0034】
単一モードファイバとの結合は、バットカプリングであることが好ましい。
【0035】
第3の態様にしたがえば、本発明は、希土類元素ドープ光ファイバ、励起光を
提供するための、上述したようなピグテイル処理された半導体素子、及び励起光
の希土類元素ドープ光ファイバへの結合に適するダイクロイックカプラーを含む
、光ファイバ増幅器に関する。
提供するための、上述したようなピグテイル処理された半導体素子、及び励起光
の希土類元素ドープ光ファイバへの結合に適するダイクロイックカプラーを含む
、光ファイバ増幅器に関する。
【0036】
上述の概略的説明及び以下の詳細な説明は例示であって、説明のためのもので
しかなく、特許請求の範囲で定められる本発明のさらなる説明を提供することが
目的とされていることは当然である。以下の詳細な説明は、本発明の実施ととも
に、本発明のさらなる利点及び目的を説明し、示唆する。
しかなく、特許請求の範囲で定められる本発明のさらなる説明を提供することが
目的とされていることは当然である。以下の詳細な説明は、本発明の実施ととも
に、本発明のさらなる利点及び目的を説明し、示唆する。
【0037】好ましい実施形態の詳細な説明
本明細書に組み入れられて、本明細書の一部をなす添付図面は、本発明の実施
形態を示し、記述とともに、本発明の利点及び原理を説明するに役立つ。
形態を示し、記述とともに、本発明の利点及び原理を説明するに役立つ。
【0038】
例が添付図面に示され、本発明の説明から明らかであろう、本発明にしたがう
様々な実施形態をここで参照する。図面においては、可能な限り、相異なる図面
で同じまたは同様の要素を同じ参照数字で表わす。
様々な実施形態をここで参照する。図面においては、可能な限り、相異なる図面
で同じまたは同様の要素を同じ参照数字で表わす。
【0039】
図1は、本発明の好ましい実施形態に整合する半導体レーザ素子100の斜視
図(尺度図ではない)を示す。従来の態様で、レーザ100は一連の材料層を含む
。レーザ100に特に好ましい縦型構造が図2に簡略に示される。詳しくは、レ
ーザ素子100の縦型構造は、2つのAlxGa1−xAsクラッド層202,
202’に挟まれた、分布屈折率分離閉込めヘテロ構造200(GRIN領域)を
含む。ここで、xは一般に0.4より小さい。好ましい例においては、x=0.
27である。クラッド層202,202’の厚さは一般に、約1〜2μmである
。
図(尺度図ではない)を示す。従来の態様で、レーザ100は一連の材料層を含む
。レーザ100に特に好ましい縦型構造が図2に簡略に示される。詳しくは、レ
ーザ素子100の縦型構造は、2つのAlxGa1−xAsクラッド層202,
202’に挟まれた、分布屈折率分離閉込めヘテロ構造200(GRIN領域)を
含む。ここで、xは一般に0.4より小さい。好ましい例においては、x=0.
27である。クラッド層202,202’の厚さは一般に、約1〜2μmである
。
【0040】
GRIN領域200は、2つのAlxGa1−xAsコア層200b及び20
0b’を含む。コア層200bはGRIN領域200の下部に配置され、コア層
200b’は上部に配置される。層200b及び200b’内では、Alレベル
xが、それぞれの層が層202または202’のそれぞれに隣接する端面からほ
ぼx=0.1の値まで徐々に減少する。図2には、縦型積層にかけての、エネル
ギーギャップEg及び屈折率nが簡略に描かれている。図示されるように、クラ
ッド層202,202’を起点にして活性領域200aに向かい、エネルギーギ
ャップは減少し、屈折率は増大する。半導体材料ではよく知られているように、
屈折率の増大はエネルギーギャップの減少に対応し、逆もまた同じである。活性
領域200aは層200bと200b‘との間に挟まれる。活性領域200aの
一例はInyGa1−yAs量子井戸であり、ここで好ましくはy=0.22で
ある。全GRIN領域200の厚さは一般に約0.2〜2μmであり、活性領域
200aだけの厚さは一般に6〜7nmである。
0b’を含む。コア層200bはGRIN領域200の下部に配置され、コア層
200b’は上部に配置される。層200b及び200b’内では、Alレベル
xが、それぞれの層が層202または202’のそれぞれに隣接する端面からほ
ぼx=0.1の値まで徐々に減少する。図2には、縦型積層にかけての、エネル
ギーギャップEg及び屈折率nが簡略に描かれている。図示されるように、クラ
ッド層202,202’を起点にして活性領域200aに向かい、エネルギーギ
ャップは減少し、屈折率は増大する。半導体材料ではよく知られているように、
屈折率の増大はエネルギーギャップの減少に対応し、逆もまた同じである。活性
領域200aは層200bと200b‘との間に挟まれる。活性領域200aの
一例はInyGa1−yAs量子井戸であり、ここで好ましくはy=0.22で
ある。全GRIN領域200の厚さは一般に約0.2〜2μmであり、活性領域
200aだけの厚さは一般に6〜7nmである。
【0041】
半導体レーザ素子100のための縦型構造は、n型ドープGaAs基板層20
4及びp型ドープGaAs薄層206も含む。GaAs基板層204の厚さは一
般に100μmないしこれより厚い。出願人が試験した好ましい実施形態におい
て、基板層204の厚さは150μmである。上部薄層206の厚さはほぼ10
0nmである。2つのGaAs層204,206はp−n接合を実現する。特に
上部層206は、電流注入による励起のためのオーミックコンタクトを実現する
ために、強くp型ドープされる。
4及びp型ドープGaAs薄層206も含む。GaAs基板層204の厚さは一
般に100μmないしこれより厚い。出願人が試験した好ましい実施形態におい
て、基板層204の厚さは150μmである。上部薄層206の厚さはほぼ10
0nmである。2つのGaAs層204,206はp−n接合を実現する。特に
上部層206は、電流注入による励起のためのオーミックコンタクトを実現する
ために、強くp型ドープされる。
【0042】
図2及び図1において、上部層202’及び206は全体として参照数字20
1をもつ1つのグループに統合され、下部層は全体として参照数字203をもつ
1つのグループに統合される。
1をもつ1つのグループに統合され、下部層は全体として参照数字203をもつ
1つのグループに統合される。
【0043】
図2は半導体レーザ素子100のための縦型構造の一例を示しているが、他の
縦型構造を得ることもできる。代替構造は、例えば、量子井戸をもたないかまた
は1つより多くの量子井戸をもつことができ、それぞれの層の厚さが異なってい
てもよく、様々な層の組成及び/または半導体化合物が異なっていてもよい。
縦型構造を得ることもできる。代替構造は、例えば、量子井戸をもたないかまた
は1つより多くの量子井戸をもつことができ、それぞれの層の厚さが異なってい
てもよく、様々な層の組成及び/または半導体化合物が異なっていてもよい。
【0044】
図1を参照すれば、レーザ素子100は、屈折率導波を達成するためのリッジ
102を含む。リッジ102は、図2で先に説明した縦型構造を成長させてしま
えば、チップ100の上部層201に通常のエッチング手法を施すことより作成
できる。リッジを定めるエッチング深さは、GRIN領域200の中心とエッチ
面104との間の距離である、残差RESを用いて測定することができる。RE
Sは約350から550nmの範囲にあることが好ましい。
102を含む。リッジ102は、図2で先に説明した縦型構造を成長させてしま
えば、チップ100の上部層201に通常のエッチング手法を施すことより作成
できる。リッジを定めるエッチング深さは、GRIN領域200の中心とエッチ
面104との間の距離である、残差RESを用いて測定することができる。RE
Sは約350から550nmの範囲にあることが好ましい。
【0045】
レーザ100の長さ方向に沿うリッジ102の幅は一定ではない。図1に示さ
れるように、リッジ102は3つの区画:第1の領域106,第2の領域108
,及び第3の領域110として見ることができる。第1の領域106は、側縁が
実質的に平行であることが好ましい長さL1、及び幅W1を有する。本説明にお
いて“実質的に平行な側縁”とは、以降、側縁間の相対的発散が0.1°より小
さいことを意味する。第2の領域108は長さL2を有し、第1の領域106と
は違って、幅がW1に始まりW3まで増大する、発散型側縁を有する。第3の領
域110は、側縁が実質的に平行であることが好ましい長さL3、及び幅W3を
有する。図1に示されるように、W3はW1より大きい。
れるように、リッジ102は3つの区画:第1の領域106,第2の領域108
,及び第3の領域110として見ることができる。第1の領域106は、側縁が
実質的に平行であることが好ましい長さL1、及び幅W1を有する。本説明にお
いて“実質的に平行な側縁”とは、以降、側縁間の相対的発散が0.1°より小
さいことを意味する。第2の領域108は長さL2を有し、第1の領域106と
は違って、幅がW1に始まりW3まで増大する、発散型側縁を有する。第3の領
域110は、側縁が実質的に平行であることが好ましい長さL3、及び幅W3を
有する。図1に示されるように、W3はW1より大きい。
【0046】
上述したように、レーザデバイス100の励起のためのオーミックコンタクト
を実現するために、リッジ102の全表面はp型ドープすることができる。ある
いは、いくつかの領域を励起されないままにすることでコンタクトを施すことが
できる。レーザ素子100に好ましい励起方式においては、幅がW1及びW3の
“T”型励起電極11となるようにドーピングが施され、リッジ102の発散領
域は励起されない。図3は、リッジ102の一部分を励起する“T”形励起電極
302をもつ、そのようなドーピング形状を示す。この形状において、広幅領域
110及び挟幅領域106の全領域が励起されるが、テーパ付領域108は一部
分しか励起されない。代替様式において、励起は、挟幅領域106の幅を有し、
テーパ付領域108及び広幅領域110を通って延びる、ストライプだけでおこ
り得る。本発明の範囲を逸脱することなく、様々な励起様式を採用し得ることは
当然である。
を実現するために、リッジ102の全表面はp型ドープすることができる。ある
いは、いくつかの領域を励起されないままにすることでコンタクトを施すことが
できる。レーザ素子100に好ましい励起方式においては、幅がW1及びW3の
“T”型励起電極11となるようにドーピングが施され、リッジ102の発散領
域は励起されない。図3は、リッジ102の一部分を励起する“T”形励起電極
302をもつ、そのようなドーピング形状を示す。この形状において、広幅領域
110及び挟幅領域106の全領域が励起されるが、テーパ付領域108は一部
分しか励起されない。代替様式において、励起は、挟幅領域106の幅を有し、
テーパ付領域108及び広幅領域110を通って延びる、ストライプだけでおこ
り得る。本発明の範囲を逸脱することなく、様々な励起様式を採用し得ることは
当然である。
【0047】
リッジ102の挟幅領域106に隣接するファセット112は、リッジ102
に対して垂直であり、85%より高い反射率を得るため、誘電体膜の被着による
高反射コーティングが施される。広幅領域110に隣接するファセット114は
、リッジ102に対して垂直であり、20%より低く、好ましくは15%より低
い、例えば約9%の反射率を得るため、誘電体膜の被着による低反射コーティン
グが施される。よって、高反射ファセット112(“背面ファセット”)と低反射
ファセット114(“前面ファセット”)によりキャビティが定められる。電流注
入により、キャビティ内でレーザ光を発生し、適切に増幅することができる。縦
方向では、屈折率がGRIN領域200(図2参照)で高くなっているから、その
ようなレーザ光は実質的にGRIN領域200自体に閉じ込められ、最大強度は
活性層200aに一致する。
に対して垂直であり、85%より高い反射率を得るため、誘電体膜の被着による
高反射コーティングが施される。広幅領域110に隣接するファセット114は
、リッジ102に対して垂直であり、20%より低く、好ましくは15%より低
い、例えば約9%の反射率を得るため、誘電体膜の被着による低反射コーティン
グが施される。よって、高反射ファセット112(“背面ファセット”)と低反射
ファセット114(“前面ファセット”)によりキャビティが定められる。電流注
入により、キャビティ内でレーザ光を発生し、適切に増幅することができる。縦
方向では、屈折率がGRIN領域200(図2参照)で高くなっているから、その
ようなレーザ光は実質的にGRIN領域200自体に閉じ込められ、最大強度は
活性層200aに一致する。
【0048】
水平(横)方向においては、実効屈折率プロファイルの横方向変動を誘起するリ
ッジ102の存在により、光導波区画が生じる。この結果、実効屈折率プロファ
イルはリッジ102自体の下で高く、残りの領域では低い。そのような効果は、
屈折率導波機構として知られている。すなわち、横方向では、レーザ光が実質的
にリッジ102の下の領域に閉じ込められる。詳しくは、横方向でレーザの単一
モード動作を得るに適する屈折率段差が得られるように、リッジ102の高さを
定める残差RESの量が選ばれる。さらに、電流注入による励起が利得導波を生
じさせる。レーザの出力ファセットは、広幅領域110に隣接する前面ファセッ
ト114である。レーザの発光波長は約980nmであることが好ましい。
ッジ102の存在により、光導波区画が生じる。この結果、実効屈折率プロファ
イルはリッジ102自体の下で高く、残りの領域では低い。そのような効果は、
屈折率導波機構として知られている。すなわち、横方向では、レーザ光が実質的
にリッジ102の下の領域に閉じ込められる。詳しくは、横方向でレーザの単一
モード動作を得るに適する屈折率段差が得られるように、リッジ102の高さを
定める残差RESの量が選ばれる。さらに、電流注入による励起が利得導波を生
じさせる。レーザの出力ファセットは、広幅領域110に隣接する前面ファセッ
ト114である。レーザの発光波長は約980nmであることが好ましい。
【0049】
代替形態において、既知の技法にしたがい、レーザの構造、例えば縦方向構造
及び活性材料を適切に選択することにより、本発明のレーザを別の波長、例えば
約1480nmで発光するように適合させることができる。
及び活性材料を適切に選択することにより、本発明のレーザを別の波長、例えば
約1480nmで発光するように適合させることができる。
【0050】
レーザ100は、単一モードファイバ(図1に示されていない)にレーザ100
を結合することによりピグテイル処理される。ファイバのレーザに向かう末端上
に、発散を縦方向でのみ補償するために、補正円柱レンズが形成される。横方向
には補助光学系が用いられず、代わりにバットカプリングが用いられる。この構
成において、リッジ102の第3の領域110の幅W3は、単一モードファイバ
のモードフィールド径(MFD)と同等とすべきである。発光波長において単一モ
ードとなるファイバをレーザとの結合に用いることが好ましい。一般に、W3は
約5から20μmの範囲で選ばれる。波長に依存して、W3の値は、MFD±4
0%MFDで定められる範囲で選ばれることが好ましい。W3は、MFD±15
%MFDで定められる範囲で選ばれることがさらに好ましい。
を結合することによりピグテイル処理される。ファイバのレーザに向かう末端上
に、発散を縦方向でのみ補償するために、補正円柱レンズが形成される。横方向
には補助光学系が用いられず、代わりにバットカプリングが用いられる。この構
成において、リッジ102の第3の領域110の幅W3は、単一モードファイバ
のモードフィールド径(MFD)と同等とすべきである。発光波長において単一モ
ードとなるファイバをレーザとの結合に用いることが好ましい。一般に、W3は
約5から20μmの範囲で選ばれる。波長に依存して、W3の値は、MFD±4
0%MFDで定められる範囲で選ばれることが好ましい。W3は、MFD±15
%MFDで定められる範囲で選ばれることがさらに好ましい。
【0051】
約980nmの発光波長に対しては、MFD値が約8〜8.5μmの単一モー
ドファイバを有益に用いることができる。この場合W3の値は、好ましくは約5
から11μm、さらに好ましくは約7から9μmの範囲で選ばれる。
ドファイバを有益に用いることができる。この場合W3の値は、好ましくは約5
から11μm、さらに好ましくは約7から9μmの範囲で選ばれる。
【0052】
図4はリッジ102を、長さ方向(Z)及び横方向(X)について関係する幾何学
的形状パラメータとともに示す。3つの領域106,108及び110は相異な
る役割をもち、出願人は、以下に説明するように、この構造の電気光学性能を劣
化させずに高パワーのレーザ発振を得るためには、3つの領域の幾何学的寸法を
慎重に決定しなければならないことを見いだした。高パワーは一般に、約100
mWより大きいと見なされている。
的形状パラメータとともに示す。3つの領域106,108及び110は相異な
る役割をもち、出願人は、以下に説明するように、この構造の電気光学性能を劣
化させずに高パワーのレーザ発振を得るためには、3つの領域の幾何学的寸法を
慎重に決定しなければならないことを見いだした。高パワーは一般に、約100
mWより大きいと見なされている。
【0053】
第1の領域106は、レーザの動作中に横方向での単一モード選択を提供し、
よって第1の領域106は“単一モード領域”と称される。レーザの単一モード
動作は、第1に、リッジ102の高さにより制御される。高パワーにおいては、
キャビティ内でのレーザ光発振中に高次モードが起発されることが可能であり、
レーザに結合された単一モードファイバへのエネルギー結合を最大にするために
は、このような高次モードの伝搬が回避されなければならない。よって、単一モ
ード領域106は、高次モードを効率的に除去するため、すなわち高効率モード
フィルタとして作用するために、十分に狭く、十分に長くしなければならない。
他方で、単一モード領域106の幅は、良好なオーミックコンタクト及び適度に
低い電流密度を提供するに十分にとるべきである。
よって第1の領域106は“単一モード領域”と称される。レーザの単一モード
動作は、第1に、リッジ102の高さにより制御される。高パワーにおいては、
キャビティ内でのレーザ光発振中に高次モードが起発されることが可能であり、
レーザに結合された単一モードファイバへのエネルギー結合を最大にするために
は、このような高次モードの伝搬が回避されなければならない。よって、単一モ
ード領域106は、高次モードを効率的に除去するため、すなわち高効率モード
フィルタとして作用するために、十分に狭く、十分に長くしなければならない。
他方で、単一モード領域106の幅は、良好なオーミックコンタクト及び適度に
低い電流密度を提供するに十分にとるべきである。
【0054】
単一モード領域106の幅W1は、考慮している好ましい発光波長範囲に対し
て3から5μmの範囲で選ばれ得ることが好ましい。長さL1に関しては、出願
人により実施されたコンピュータシミュレーションが、高パワーにおいて安定な
レーザ発振作用を得るためには、L=L1+L2+L3をキャビティ全長として
、単一モード領域106の長さL1を好ましくは約0.4Lより大きくすべきで
あることを示した。この値より小さいL1では、モード選択性が劣る結果になり
得る。
て3から5μmの範囲で選ばれ得ることが好ましい。長さL1に関しては、出願
人により実施されたコンピュータシミュレーションが、高パワーにおいて安定な
レーザ発振作用を得るためには、L=L1+L2+L3をキャビティ全長として
、単一モード領域106の長さL1を好ましくは約0.4Lより大きくすべきで
あることを示した。この値より小さいL1では、モード選択性が劣る結果になり
得る。
【0055】
発散領域108は、キャビティ内を伝搬する単一モードの拡幅及び増幅を提供
し、よって、キャビティに沿い出力ファセットに向かうパワー密度が低められ、
同時に全光パワーが高められる。拡幅は断熱的に、すなわち高次モードへのエネ
ルギー結合はなしに、得られなければならない。断熱条件は、伝搬モードの横方
向寸法に依存する、発散領域108の発散角θを非常に小さな値に制限する。発
散領域108は“断熱領域”と称することができる。考慮している波長範囲に対
しては、約2.5°より小さい角度が好ましい。角度θは約1.5°より小さい
ことがさらに好ましい。角度θは1°より小さいことがさらに一層好ましい。発
散領域108の側縁を、拡幅が断熱的に行われる限り、図4に示される直側縁と
は異なる、別の様式になし得ることは、当業者であれば容易に理解できる。発散
領域108の長さは100μmより大きいことが好ましい。
し、よって、キャビティに沿い出力ファセットに向かうパワー密度が低められ、
同時に全光パワーが高められる。拡幅は断熱的に、すなわち高次モードへのエネ
ルギー結合はなしに、得られなければならない。断熱条件は、伝搬モードの横方
向寸法に依存する、発散領域108の発散角θを非常に小さな値に制限する。発
散領域108は“断熱領域”と称することができる。考慮している波長範囲に対
しては、約2.5°より小さい角度が好ましい。角度θは約1.5°より小さい
ことがさらに好ましい。角度θは1°より小さいことがさらに一層好ましい。発
散領域108の側縁を、拡幅が断熱的に行われる限り、図4に示される直側縁と
は異なる、別の様式になし得ることは、当業者であれば容易に理解できる。発散
領域108の長さは100μmより大きいことが好ましい。
【0056】
レーザの出力ファセットに隣接する広幅平行領域110は、モードの増幅を提
供し、断熱領域108が出力ファセットで終端する実施形態に対するいくつかの
利点を達成する。考慮している波長範囲に対し、W3は5から11μmの範囲に
あることが好ましい。W3は7から9μmの範囲にあることがさらに好ましい。
供し、断熱領域108が出力ファセットで終端する実施形態に対するいくつかの
利点を達成する。考慮している波長範囲に対し、W3は5から11μmの範囲に
あることが好ましい。W3は7から9μmの範囲にあることがさらに好ましい。
【0057】
第1の利点は、製造プロセスが簡易化されることである。
【0058】
図5を参照すれば、少なくとも2つのデバイスを形成できる長いチップ500
または502から出発してレーザを作成できる。次いで、2つのレーザを分離す
るために劈開作業を行うことができる。チップ500は広幅平行領域をもたず、
合体する2つのフレア形領域がある場合、動作可能なデバイスを確保するために
は劈開が精確でなければならない。例えば、チップ500に対する劈開が2つの
フレア形領域の合体線に精確に一致しなければ、区画(1)は使用可能であり得る
が、区画(2)は、相方とはかなり異なる、許容できない形状寸法をもつ。他方で
、長いチップ502が広幅平行領域をもつ場合、劈開にはより大きい許容度が許
され、よって製造歩留が高くなる。長いチップ502を用いる本発明の実施形態
に同じ不正確な劈開を施せば、若干異なるが実質的には同じ特性をもつデバイス
(3)及び(4)が得られる。
または502から出発してレーザを作成できる。次いで、2つのレーザを分離す
るために劈開作業を行うことができる。チップ500は広幅平行領域をもたず、
合体する2つのフレア形領域がある場合、動作可能なデバイスを確保するために
は劈開が精確でなければならない。例えば、チップ500に対する劈開が2つの
フレア形領域の合体線に精確に一致しなければ、区画(1)は使用可能であり得る
が、区画(2)は、相方とはかなり異なる、許容できない形状寸法をもつ。他方で
、長いチップ502が広幅平行領域をもつ場合、劈開にはより大きい許容度が許
され、よって製造歩留が高くなる。長いチップ502を用いる本発明の実施形態
に同じ不正確な劈開を施せば、若干異なるが実質的には同じ特性をもつデバイス
(3)及び(4)が得られる。
【0059】
図6A〜D及び7A〜Dは、様々な形状のリッジ型レーザに関するコンピュー
タシミュレーションの結果を報告する。図6A〜Dに報告される結果は、キャビ
ティ全長Lを750μm、発散領域108の長さL2を200μm、光導波区画
の屈折率段差を0.003、励起電流を350mAとして得られた。単一モード
領域の幅W1は4.6μm、一方広幅領域の最大幅W3は9μmとした。図6A
及び6Cは、単一モード領域長L1をそれぞれ400μm及び200μmとして
得られた、GRIN領域平面における電磁場の等高線図を示す。図からわかるよ
うに、200μmをこえる長さにより、安定なレーザ発振作用を得るに望ましい
寸法が得られている。同じ結果が、横方向におけるファーフィールドの挙動をそ
れぞれL1=400μm及びL1=200μmについてプロットした、図6B及
び6Dを比較することによりわかる。図6Bでは安定なプロファイルが見られる
が、図6Dでは、モード選択性が劣り、対応して高次モードにエネルギーが結合
することによる、望ましくない発振が示される。
タシミュレーションの結果を報告する。図6A〜Dに報告される結果は、キャビ
ティ全長Lを750μm、発散領域108の長さL2を200μm、光導波区画
の屈折率段差を0.003、励起電流を350mAとして得られた。単一モード
領域の幅W1は4.6μm、一方広幅領域の最大幅W3は9μmとした。図6A
及び6Cは、単一モード領域長L1をそれぞれ400μm及び200μmとして
得られた、GRIN領域平面における電磁場の等高線図を示す。図からわかるよ
うに、200μmをこえる長さにより、安定なレーザ発振作用を得るに望ましい
寸法が得られている。同じ結果が、横方向におけるファーフィールドの挙動をそ
れぞれL1=400μm及びL1=200μmについてプロットした、図6B及
び6Dを比較することによりわかる。図6Bでは安定なプロファイルが見られる
が、図6Dでは、モード選択性が劣り、対応して高次モードにエネルギーが結合
することによる、望ましくない発振が示される。
【0060】
図7A〜Dの結果は、キャビティ全長Lを1500μm、テーパ付領域長L2
を200μm、光導波区画の屈折率段差を0.003、励起電流を650mAと
して得られた。単一モード領域の幅W1は4.6μm、一方広幅領域の最大幅W
3は9μmとした。図7A及び7Bは、単一モード領域長L1を900μmとし
て得られた、それぞれGRIN領域平面及び出力ファセット上の横方向における
結果のプロットである。図からわかるように、非常に安定したレーザ発振作用が
得られている。図7C及び7Dは、単一モード領域長L1を400μmとして得
られた、対応する結果のプロットである。図からわかるように、望ましくない発
振が生じている。好ましくは、単一モード領域106の幅が狭いことによる高ピ
ークパワー密度を回避するために、長さL1は約0.8Lより小さくするべきで
ある。
を200μm、光導波区画の屈折率段差を0.003、励起電流を650mAと
して得られた。単一モード領域の幅W1は4.6μm、一方広幅領域の最大幅W
3は9μmとした。図7A及び7Bは、単一モード領域長L1を900μmとし
て得られた、それぞれGRIN領域平面及び出力ファセット上の横方向における
結果のプロットである。図からわかるように、非常に安定したレーザ発振作用が
得られている。図7C及び7Dは、単一モード領域長L1を400μmとして得
られた、対応する結果のプロットである。図からわかるように、望ましくない発
振が生じている。好ましくは、単一モード領域106の幅が狭いことによる高ピ
ークパワー密度を回避するために、長さL1は約0.8Lより小さくするべきで
ある。
【0061】
電気抵抗及び熱抵抗に関する限り、広幅平行領域110をより長くすれば、断
熱領域108及び広幅平行領域110の両者からなる大きな断面積により、非常
に小さな値を得ることができる。固定されたキャビティ全長L並びに幅W1及び
W3の値に対し、本発明の好ましい実施形態(例:図5の(3)及び(4))は、断熱
領域が出力ファセットで終端するデバイス(例:図5の(1))に比較して、より大
きな断面積を有する。すなわち、本発明のデバイスでは電気抵抗が減少する。ま
た、断熱領域108に続く広幅平行領域108をリッジ102に有する、好まし
いデバイスでは熱抵抗も減少する。熱抵抗は:
熱領域108及び広幅平行領域110の両者からなる大きな断面積により、非常
に小さな値を得ることができる。固定されたキャビティ全長L並びに幅W1及び
W3の値に対し、本発明の好ましい実施形態(例:図5の(3)及び(4))は、断熱
領域が出力ファセットで終端するデバイス(例:図5の(1))に比較して、より大
きな断面積を有する。すなわち、本発明のデバイスでは電気抵抗が減少する。ま
た、断熱領域108に続く広幅平行領域108をリッジ102に有する、好まし
いデバイスでは熱抵抗も減少する。熱抵抗は:
【数1】
として定義される。ここで、ΔTはデバイスの活性領域200と基板204との
間の温度差、P散失は動作中の散失パワーである。熱抵抗が低いほど、動作温度
が低くなる。一般的に言って、動作温度が低いほど、温度効果により誘起される
横方向での屈折率プロファイルエンハンスメントが対応して弱くなり、高パワー
が関与するときに高次モードを起発する確率が低くなるから、有利である。さら
に、動作温度が低くなればデバイスの信頼性が高くなる。出願人は、本発明のレ
ーザが思いがけなくも、出力ファセット114に隣接する広幅平行領域110の
存在により、低動作温度の有益な効果を強めることを見いだした。
間の温度差、P散失は動作中の散失パワーである。熱抵抗が低いほど、動作温度
が低くなる。一般的に言って、動作温度が低いほど、温度効果により誘起される
横方向での屈折率プロファイルエンハンスメントが対応して弱くなり、高パワー
が関与するときに高次モードを起発する確率が低くなるから、有利である。さら
に、動作温度が低くなればデバイスの信頼性が高くなる。出願人は、本発明のレ
ーザが思いがけなくも、出力ファセット114に隣接する広幅平行領域110の
存在により、低動作温度の有益な効果を強めることを見いだした。
【0062】
図8及び9は、リッジに相異なる幾何学的構造を仮定した3種のレーザ:(a)
リッジに発散領域をもたない従来の構造を有するレーザ;(b)断熱領域の広幅領
域が出力ファセットで終端する、従来の構造を有するレーザ;及び(c)断熱領域
の広幅領域及び出力ファセットに隣接する広幅平行領域をもつ本発明にしたがう
レーザについて実行された、シミュレーションの結果を報告する。これら3つの
レーザについては、縦方向構造も、リッジ高さ、出力パワー及びデバイス長も、
同じとした。単一モード領域の幅W1(レーザ(a)については、この幅が全リッジ
幅に相当する)は4.6μmとした。レーザ(b)及び(c)については、断熱領域
の最大幅W3を9μmとした。レーザ(c)については、この幅が出力ファセット
114に隣接する広幅平行領域110の幅に相当する。表1に、様々な領域の幾
何学的寸法を要約してある。
リッジに発散領域をもたない従来の構造を有するレーザ;(b)断熱領域の広幅領
域が出力ファセットで終端する、従来の構造を有するレーザ;及び(c)断熱領域
の広幅領域及び出力ファセットに隣接する広幅平行領域をもつ本発明にしたがう
レーザについて実行された、シミュレーションの結果を報告する。これら3つの
レーザについては、縦方向構造も、リッジ高さ、出力パワー及びデバイス長も、
同じとした。単一モード領域の幅W1(レーザ(a)については、この幅が全リッジ
幅に相当する)は4.6μmとした。レーザ(b)及び(c)については、断熱領域
の最大幅W3を9μmとした。レーザ(c)については、この幅が出力ファセット
114に隣接する広幅平行領域110の幅に相当する。表1に、様々な領域の幾
何学的寸法を要約してある。
【0063】
【表1】
表からわかるように、レーザ(b)及び(c)については同じ単一モード領域長L1
を用いた。
を用いた。
【0064】
図8A及び8Bは、全長L=1250μmのデバイスについての結果を報告す
る。図8Aは3つのレーザについての、出力ファセットにおける横方向X(図4
参照)での活性層内の(基板204の温度に相当する、レーザ自体の下におかれた
ペルチェセルの温度に対する)温度プロファイルのプロットである。図8Bは、
キャビティに沿う長さ方向Z(図4参照)における活性層内の温度プロファイルの
プロットである。
る。図8Aは3つのレーザについての、出力ファセットにおける横方向X(図4
参照)での活性層内の(基板204の温度に相当する、レーザ自体の下におかれた
ペルチェセルの温度に対する)温度プロファイルのプロットである。図8Bは、
キャビティに沿う長さ方向Z(図4参照)における活性層内の温度プロファイルの
プロットである。
【0065】
図8Aに示されるように、レーザ(b)及び(c)はいずれも、パワー密度が低い
ことにより、レーザ(a)のプロファイルより大きなプロファイルを有する。それ
にもかかわらず、レーザ(b)は実質的にレーザ(a)と同じ温度エンハンスメント
を有し、一方レーザ(c)はかなり低いピークを有する。低減量が25%であるこ
とに注意すべきである。このかなりの温度低下により、先に述べたように、高次
モードを励起することなく高パワー動作が可能となる。
ことにより、レーザ(a)のプロファイルより大きなプロファイルを有する。それ
にもかかわらず、レーザ(b)は実質的にレーザ(a)と同じ温度エンハンスメント
を有し、一方レーザ(c)はかなり低いピークを有する。低減量が25%であるこ
とに注意すべきである。このかなりの温度低下により、先に述べたように、高次
モードを励起することなく高パワー動作が可能となる。
【0066】
図8Bに示されるように、レーザ(b)及び(c)はいずれもレーザ(a)よりも低
下したプロファイルを有するが、レーザ(c)はキャビティ全体に沿って最低の温
度を有し、かなりの温度低下を示している。z方向にキャビティに沿う温度は、
出力ファセットに隣接する領域で特に低下している。
下したプロファイルを有するが、レーザ(c)はキャビティ全体に沿って最低の温
度を有し、かなりの温度低下を示している。z方向にキャビティに沿う温度は、
出力ファセットに隣接する領域で特に低下している。
【0067】
デバイスの全長を1500μmとして得られた、図8A〜8Bに対応するデー
タのプロットである図9A〜9Bには、さらに一層強められた結果が示される。
表2に、様々な領域の幾何学的寸法を要約してある。
タのプロットである図9A〜9Bには、さらに一層強められた結果が示される。
表2に、様々な領域の幾何学的寸法を要約してある。
【0068】
【表2】
表1と表2との間の比較によりわかるように、400μmではなく650μmで
ある、広幅平行領域110の長さL3だけが、レーザ(c)における違いである。
図9A〜9Bに示されるように、横方向及び長さ方向のいずれにおいても、温度
の低下はL3が長くなるとさらに一層顕著である。図10A及び10Bは、図9
A及び9Bと同じレーザについての、キャビティピークに沿うピークパワープロ
ファイルのプロットである。試料レーザ(c)についての、出力ファセットに隣接
する広幅平行領域110の有益な効果は、より低いピークパワー密度を得ること
に対しても明白である。
ある、広幅平行領域110の長さL3だけが、レーザ(c)における違いである。
図9A〜9Bに示されるように、横方向及び長さ方向のいずれにおいても、温度
の低下はL3が長くなるとさらに一層顕著である。図10A及び10Bは、図9
A及び9Bと同じレーザについての、キャビティピークに沿うピークパワープロ
ファイルのプロットである。試料レーザ(c)についての、出力ファセットに隣接
する広幅平行領域110の有益な効果は、より低いピークパワー密度を得ること
に対しても明白である。
【0069】
温度プロファイル及びピークパワープロファイルに関する有益な結果が、広幅
平行領域をレーザの出力ファセットに隣接させる、すなわちパワーが高い領域に
配するという適切な選択によるものであることに注意すべきである。このような
結果は、横方向寸法が小さいスポットサイズを有する高パワー単一モードレーザ
に対して重要である。このタイプのレーザにより、横方向でのバットカプリング
による単一モードファイバへの効率的な接続が可能になる。横方向寸法がより大
きい(考慮している発光波長範囲において20μmまたはそれより大きい)レーザ
については、温度プロファイル及びピークパワープロファイルへの効果は、スポ
ット面積がより大きいことからパワー密度が低下するという事実により、弱めら
れる。
平行領域をレーザの出力ファセットに隣接させる、すなわちパワーが高い領域に
配するという適切な選択によるものであることに注意すべきである。このような
結果は、横方向寸法が小さいスポットサイズを有する高パワー単一モードレーザ
に対して重要である。このタイプのレーザにより、横方向でのバットカプリング
による単一モードファイバへの効率的な接続が可能になる。横方向寸法がより大
きい(考慮している発光波長範囲において20μmまたはそれより大きい)レーザ
については、温度プロファイル及びピークパワープロファイルへの効果は、スポ
ット面積がより大きいことからパワー密度が低下するという事実により、弱めら
れる。
【0070】
出願人は、本発明による効果が認められるためには、出力ファセットに隣接す
る広幅平行領域の長さL3を、好ましくは少なくとも20μmとすべきであるこ
とも見いだした。有益であるためには、広幅平行領域長L3を少なくとも0.0
4Lとすべきである。さらに好ましくは、広幅平行領域長L3を少なくとも0.
1Lとすべきである。さらに一層好ましくは、広幅平行領域長L3を少なくとも
0.2Lとすべきである。
る広幅平行領域の長さL3を、好ましくは少なくとも20μmとすべきであるこ
とも見いだした。有益であるためには、広幅平行領域長L3を少なくとも0.0
4Lとすべきである。さらに好ましくは、広幅平行領域長L3を少なくとも0.
1Lとすべきである。さらに一層好ましくは、広幅平行領域長L3を少なくとも
0.2Lとすべきである。
【0071】
様々な条件(200mWから350mWにわたる出力パワー、25℃から75
℃の外装温度、約980nmの発光波長)で試験した、300をこえる本発明に
したがう、全長が750μmの、フレア形デバイスについて収集された信頼性デ
ータは、本発明にしたがうフレア形構造により、同じ条件(出力パワー、外装温
度)で動作する、キャビティ長Lが同じでフレア構造をもたない従来のレーザで
得られた値に比べて40%よりさらに低い(FIT単位の)故障率を達成できるこ
とを示した。この結果は、信頼性がコンポーネントの最重要課題である用途(例
:海中用途)に対して特に重大な意義をもつ。
℃の外装温度、約980nmの発光波長)で試験した、300をこえる本発明に
したがう、全長が750μmの、フレア形デバイスについて収集された信頼性デ
ータは、本発明にしたがうフレア形構造により、同じ条件(出力パワー、外装温
度)で動作する、キャビティ長Lが同じでフレア構造をもたない従来のレーザで
得られた値に比べて40%よりさらに低い(FIT単位の)故障率を達成できるこ
とを示した。この結果は、信頼性がコンポーネントの最重要課題である用途(例
:海中用途)に対して特に重大な意義をもつ。
【0072】
出力ファセットに隣接する広幅平行領域のその他の利点は、レーザの出力ファ
セットから放出されるビームの光学特性に関する。
セットから放出されるビームの光学特性に関する。
【0073】
図11は出力ファセットにおけるビーム強度プロファイルのプロットを示す。
詳しくは、実線1102は、本発明にしたがうL1=400μm、L2=200
μm、L3=150μmのレーザのビーム強度プロファイルを表わす。破線11
04は、(上記のレーザ(b)のような)出力ファセットまで続く発散断熱区画をも
つ、L1=400μm及びL2=350μmのレーザのビーム強度プロファイル
を表わす。いずれのレーザにおいても、W1=4.6μm及びW3=9μmであ
る。図11に示されるように、本発明にしたがうレーザに対するビーム強度プロ
ファイル1102はより低く、より幅が広い。これに対応して、高パワーが関与
する場合に、破滅的な光学ミラー損傷(COMD)を回避するために有益な、出力
ファセットにおけるパワー密度の低下が得られる。
詳しくは、実線1102は、本発明にしたがうL1=400μm、L2=200
μm、L3=150μmのレーザのビーム強度プロファイルを表わす。破線11
04は、(上記のレーザ(b)のような)出力ファセットまで続く発散断熱区画をも
つ、L1=400μm及びL2=350μmのレーザのビーム強度プロファイル
を表わす。いずれのレーザにおいても、W1=4.6μm及びW3=9μmであ
る。図11に示されるように、本発明にしたがうレーザに対するビーム強度プロ
ファイル1102はより低く、より幅が広い。これに対応して、高パワーが関与
する場合に、破滅的な光学ミラー損傷(COMD)を回避するために有益な、出力
ファセットにおけるパワー密度の低下が得られる。
【0074】
図12は、図11について論じたレーザの出力ファセットにおけるビームの位
相プロファイルのプロットである。図から明らかなように、本発明のレーザに対
するビームの位相プロファイル1202(実線)は、発散領域はもつが広幅平行領
域110はもたない従来のレーザに対する位相プロファイル1204(破線)に比
べて平坦化されている。言い換えれば、本発明にしたがうレーザは非点収差がよ
り小さい。非点収差が小さいほどパワーのファイバへの結合の効率をより高くで
き、よって結合における補助光学系が不要になるので、上記の様相は極めて重要
である。さらに、キャビティの低反射ファセットで反射されて戻るレーザ光部分
が平坦な波面を有し、よってキャビティ自体において極めて急速に結合すること
になるので、キャビティ内において有益な効果がある。他方で、非点収差をもつ
ビームは低反射面における後方反射後に、キャビティ内での結合の効率が低い発
散波面をもたらし、よってキャビティ自体内でのビームの位相安定化が遅れる。
相プロファイルのプロットである。図から明らかなように、本発明のレーザに対
するビームの位相プロファイル1202(実線)は、発散領域はもつが広幅平行領
域110はもたない従来のレーザに対する位相プロファイル1204(破線)に比
べて平坦化されている。言い換えれば、本発明にしたがうレーザは非点収差がよ
り小さい。非点収差が小さいほどパワーのファイバへの結合の効率をより高くで
き、よって結合における補助光学系が不要になるので、上記の様相は極めて重要
である。さらに、キャビティの低反射ファセットで反射されて戻るレーザ光部分
が平坦な波面を有し、よってキャビティ自体において極めて急速に結合すること
になるので、キャビティ内において有益な効果がある。他方で、非点収差をもつ
ビームは低反射面における後方反射後に、キャビティ内での結合の効率が低い発
散波面をもたらし、よってキャビティ自体内でのビームの位相安定化が遅れる。
【0075】
下表3に、約980nmの波長で発光する本発明のレーザの構造の有用な例の
幾何学的寸法を報告する。このようなレーザは150mWよりかなり高いパワー
をファイバに結合できる。
幾何学的寸法を報告する。このようなレーザは150mWよりかなり高いパワー
をファイバに結合できる。
【0076】
【表3】
本明細書で説明した半導体レーザ素子は一般に、エルビウムドープ光ファイバ
増幅器またはレーザに対する励起レーザとして用いることができる。本説明の教
示にしたがうことにより、また既知の技法にしたがって縦方向構造及び材料を選
択することにより、当業者であれば、他の希土類元素がドープされた活性ファイ
バに対する励起源を提供するために、他の特定の波長における高パワーレーザ発
光を達成することができる。説明したレーザは、とりわけ、増幅され得るチャネ
ルの数を増加させることができる、増幅器利得及び/または増幅器出力パワーを
高め得るという点において、既存の光ファイバ増幅器の能力を増進できる。さら
に、本発明のレーザは高い信頼性を有し、よって海中光増幅器の励起に特に有益
なレーザとなる。
増幅器またはレーザに対する励起レーザとして用いることができる。本説明の教
示にしたがうことにより、また既知の技法にしたがって縦方向構造及び材料を選
択することにより、当業者であれば、他の希土類元素がドープされた活性ファイ
バに対する励起源を提供するために、他の特定の波長における高パワーレーザ発
光を達成することができる。説明したレーザは、とりわけ、増幅され得るチャネ
ルの数を増加させることができる、増幅器利得及び/または増幅器出力パワーを
高め得るという点において、既存の光ファイバ増幅器の能力を増進できる。さら
に、本発明のレーザは高い信頼性を有し、よって海中光増幅器の励起に特に有益
なレーザとなる。
【0077】
当業者には知られているように、光増幅器は一般に1つまたはそれより多くの
励起レーザ及び1つまたはそれより多くのエルビウムドープ活性ファイバまたは
、一般には、希土類元素ドープ活性ファイバを備える。1つまたは複数の励起レ
ーザは、1つまたはそれより多くのダイクロイックカプラー、例えば融着ファイ
バカプラーまたは微小光学カプラーにより、1つまたは複数のファイバに結合さ
れる。海中遠距離通信システムに用いるための光増幅器は一般に、気密の防水容
器に封入される。
励起レーザ及び1つまたはそれより多くのエルビウムドープ活性ファイバまたは
、一般には、希土類元素ドープ活性ファイバを備える。1つまたは複数の励起レ
ーザは、1つまたはそれより多くのダイクロイックカプラー、例えば融着ファイ
バカプラーまたは微小光学カプラーにより、1つまたは複数のファイバに結合さ
れる。海中遠距離通信システムに用いるための光増幅器は一般に、気密の防水容
器に封入される。
【0078】
本発明の範囲または精神を逸脱することなく開示されたプロセス及び作成物に
様々な改変及び変形がなされ得ることは、当業者には明らかであろう。本明細書
の考察及び本明細書に開示された本発明の実施から、本発明のその他の実施形態
が当業者には明らかであろう。例えば、上記説明にしたがう幾何学的構造をもつ
導波区画を有する、利得導波機構を用いるストライプ型レーザを達成できる。別
の例として、無反射(AR)コーティングをファセットに施すことにより、上述し
たような幾何学的構造をもつ半導体増幅器を実現できる。増幅器の場合には、い
ずれのファセットも光ファイバでピグテイル処理されることが好ましい。後方反
射を低減するために、傾斜(すなわち、リッジに垂直ではない)ファセットをさら
に取り入れ得ることが好ましい。
様々な改変及び変形がなされ得ることは、当業者には明らかであろう。本明細書
の考察及び本明細書に開示された本発明の実施から、本発明のその他の実施形態
が当業者には明らかであろう。例えば、上記説明にしたがう幾何学的構造をもつ
導波区画を有する、利得導波機構を用いるストライプ型レーザを達成できる。別
の例として、無反射(AR)コーティングをファセットに施すことにより、上述し
たような幾何学的構造をもつ半導体増幅器を実現できる。増幅器の場合には、い
ずれのファセットも光ファイバでピグテイル処理されることが好ましい。後方反
射を低減するために、傾斜(すなわち、リッジに垂直ではない)ファセットをさら
に取り入れ得ることが好ましい。
【0079】
本明細書及び例は典型例でしかないと見なされるべきであり、本発明の真の範
囲は特許請求の範囲で示されることは当然である。
囲は特許請求の範囲で示されることは当然である。
【図1】
本発明の一実施形態に整合する半導体レーザを示す斜視図
【図2】
本発明に整合する半導体レーザの縦型積層構造の断面図並びに縦型積層構造の
エネルギーギャップ及び屈折率の変化の略図
エネルギーギャップ及び屈折率の変化の略図
【図3】
リッジの一部分を励起するための“T”形コンタクトを有する、図1の半導体
レーザ内のリッジの部分平面図
レーザ内のリッジの部分平面図
【図4】
図1の半導体レーザ内のリッジの部分平面図
【図5】
製造プロセス中に劈開を受けている、図1の半導体レーザ内のリッジの部分平
面図
面図
【図6A】
リッジの全長が750μm、リッジの断熱領域長が200μm及び励起電流が
350mAのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が400μmの場合
の、電磁場の等高線図
350mAのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が400μmの場合
の、電磁場の等高線図
【図6B】
リッジの全長が750μm、リッジの断熱領域長が200μm及び励起電流が
350mAのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が400μmの場合
の、ファーフィールドプロファイル
350mAのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が400μmの場合
の、ファーフィールドプロファイル
【図6C】
図6A〜6Bのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が200μmの
場合の、電磁場の等高線図
場合の、電磁場の等高線図
【図6D】
図6A〜6Bのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が200μm
の場合の、ファーフィールドプロファイル
の場合の、ファーフィールドプロファイル
【図7A】
リッジの全長が1500μm、リッジの断熱領域長が200μm及び励起電流
が650mAのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が900μmの場
合の、電磁場の等高線図
が650mAのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が900μmの場
合の、電磁場の等高線図
【図7B】
リッジの全長が1500μm、リッジの断熱領域長が200μm及び励起電流
が650mAのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が900μmの場
合の、ファーフィールドプロファイル
が650mAのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が900μmの場
合の、ファーフィールドプロファイル
【図7C】
図7A〜7Bのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が400μmの
場合の、電磁場の等高線図
場合の、電磁場の等高線図
【図7D】
図7A〜7Bのリッジ型レーザの、リッジの単一モード領域長が400μmの
場合の、ファーフィールドプロファイル
場合の、ファーフィールドプロファイル
【図8A】
リッジ全長が1250μmの、3つの代表的レーザに対する、活性層内の横方
向温度プロファイルのプロット
向温度プロファイルのプロット
【図8B】
リッジ全長が1250μmの、3つの代表的レーザに対する、活性層内の長さ
方向温度プロファイルのプロット
方向温度プロファイルのプロット
【図9A】
リッジ全長が1500μmの、3つの代表的レーザに対する、活性層内の横方
向温度プロファイルのプロット
向温度プロファイルのプロット
【図9B】
リッジ全長が1500μmの、3つの代表的レーザに対する、活性層内の長さ
方向温度プロファイルのプロット
方向温度プロファイルのプロット
【図10A】
図8A〜8Bの3つの代表的なレーザに対する、キャビティに沿う長さ方向ピ
ークパワープロファイルのプロット
ークパワープロファイルのプロット
【図10B】
図9A〜9Bの3つの代表的なレーザに対する、キャビティに沿う長さ方向ピ
ークパワープロファイルのプロット
ークパワープロファイルのプロット
【図11】
従来のレーザと比較した、本発明に整合するレーザに対する、出力ファセット
におけるビーム強度プロファイルのプロット
におけるビーム強度プロファイルのプロット
【図12】
従来のレーザと比較した、本発明に整合するレーザに対する、出力ファセット
におけるビームの位相プロファイルのプロット
におけるビームの位相プロファイルのプロット
100 半導体レーザ素子
102 リッジ
106 挟幅領域
108 発散領域
110 広幅平行領域
114 出力ファセット
200 GRIN層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF
,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,
ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G
M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ
,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,
MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,
AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B
Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK
,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,
GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J
P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR
,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,
MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R
O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ
,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,
VN,YU,ZA,ZW
(72)発明者 モラスカ,サルヴァトーレ
イタリア国 I−22100 コモ ヴィア
メンタナ 11
(72)発明者 トレッツィ,フィオレンツォ
イタリア国 I−20040 アグリアテ ヴ
ィア モンヴィソ 20
Fターム(参考) 5F073 AA13 AA46 AA61 AA73 AA74
AA83 AA89 BA03 CA07 EA19
EA24 EA29 FA25
Claims (22)
- 【請求項1】 背面ファセットと前面ファセットとの間に長さ方向に延びる
長さがLの光導波区画を備え、前記光導波区画が: 単一モード伝搬光を導波するための、前記背面ファセットに隣接する、幅がW
1で長さがL1の、実質的に平行な側縁を有する挟幅部分; 前記単一モード伝搬光を断熱的に拡幅するための、幅がW1からW3まで広が
る、長さがL2の発散部分; を含む、単一モード高パワーレーザ光を放出するための半導体素子において: 前記長さL1が0.4Lより大きく; 前記光導波区画が、前記前面ファセットに隣接する、幅がW3で、長さが20
μmより大きいL3の、実質的に平行な側縁を有する広幅部分を含み;前記幅W
3が5から20μmの範囲にある; ことを特徴とする半導体素子。 - 【請求項2】 前記背面ファセットに高反射コーティングが施され、前記前
面ファセットに低反射コーティングが施されていることを特徴とする請求項1記
載の半導体素子。 - 【請求項3】 前記前面ファセット及び背面ファセットのいずれにも無反射
コーティングが施されていることを特徴とする請求項1記載の半導体素子。 - 【請求項4】 前記放出レーザ光の波長が約980nmであることを特徴と
する請求項1記載の半導体素子。 - 【請求項5】 前記幅W3が5から11μmの範囲にあることを特徴とする
請求項4記載の半導体素子。 - 【請求項6】 前記幅W1が3から5μmの範囲にあることを特徴とする請
求項4記載の半導体素子。 - 【請求項7】 前記長さL3が少なくとも0.04Lであることを特徴とす
る請求項1記載の半導体素子。 - 【請求項8】 前記長さL3が少なくとも0.1Lであることを特徴とする
請求項7記載の半導体素子。 - 【請求項9】 前記長さL1が0.8Lより小さいことを特徴とする請求項
1記載の半導体素子。 - 【請求項10】 前記長さL2が100μmより大きいことを特徴とする請
求項1から9のいずれか1項記載の半導体素子。 - 【請求項11】 前記発散部分が、発散角が2.5°より小さい、直側縁を
有することを特徴とする請求項1記載の半導体素子。 - 【請求項12】 前記放出レーザ光の波長が約1480nmであることを特
徴とする請求項1記載の半導体素子。 - 【請求項13】 縦方向に複数の層を含むことを特徴とする請求項1記載の
半導体素子。 - 【請求項14】 リッジが前記複数の層の上部層の内の少なくとも1つに定
められ、前記リッジにより前記光導波区画が定められることを特徴とする請求項
13記載の半導体素子。 - 【請求項15】 請求項13及び14の内の少なくとも1つに記載の半導体
素子において: 上面及び下面を有する活性層; 前記活性層の前記上面及び下面のそれぞれに重なる、屈折率がnの、コア層;
ここでnは前記活性層からの距離とともに低下する; 前記コア層のそれぞれに重なるクラッド層; 前記クラッド層の内の1つに重なる上部薄層、及び前記クラッド層の内の別の
1つに重なる基板層; を含むことを特徴とする半導体素子。 - 【請求項16】 前記リッジの表面に重ねて定められる励起電極を含むこと
を特徴とする請求項13記載の半導体素子。 - 【請求項17】 前記励起電極が前記リッジの全表面に重ねて定められるこ
とを特徴とする請求項16記載の半導体素子。 - 【請求項18】 前記励起電極がT字形であり、前記光導波区画の前記挟幅
部分及び発散部分に重なる幅W1及び前記光導波区画の前記広幅部分に重なる幅
W3を有することを特徴とする請求項16記載の半導体素子。 - 【請求項19】 背面ファセットと前面ファセットの間に長さ方向に延びる
長さがLの光導波区画を含み、前記光導波区画が: 単一モード伝搬光を導波するための、前記背面ファセットに隣接する、幅がW
1で長さがL1の、実質的に平行な側縁を有する挟幅部分; 前記単一モード伝搬光を断熱的に拡幅するための、幅がW1からW3まで広が
る、長さがL2の、発散部分; を含む、単一モード高パワーレーザ光を放出するためのピグテイル処理された半
導体素子において: 前記半導体素子が、モードフィールド径MFDを有する単一モードファイバに
結合され; 前記長さL1が0.4Lより大きく; 前記光導波区画が、前記前面ファセットに隣接する、幅がW3で、長さが20
μmより大きいL3の、実質的に平行な側縁を有する広幅部分を含み; 前記幅W3が0.6MFDから1.4MFDの範囲にある; ことを特徴とするピグテイル処理された半導体素子。 - 【請求項20】 前記単一モードファイバとの前記結合がバットカプリング
であることを特徴とする請求項19記載のピグテイル処理された半導体素子。 - 【請求項21】 希土類元素ドープ光ファイバ、励起光を提供するための請
求項19記載のピグテイル処理された半導体素子、及び前記励起光の前記希土類
元素ドープ光ファイバへの結合に適するダイクロイックカプラーを備えることを
特徴とする光ファイバ増幅器。 - 【請求項22】 防水容器をさらに備え、前記希土類元素ドープ光ファイバ
、ピグテイル処理された半導体素子及びダイクロイックカプラーが前記容器に封
入されていることを特徴とする請求項21記載の光ファイバ増幅器。
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