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JP2003512990A - コーティング剤およびコートされた粒状肥料 - Google Patents

コーティング剤およびコートされた粒状肥料

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Publication number
JP2003512990A
JP2003512990A JP2001534233A JP2001534233A JP2003512990A JP 2003512990 A JP2003512990 A JP 2003512990A JP 2001534233 A JP2001534233 A JP 2001534233A JP 2001534233 A JP2001534233 A JP 2001534233A JP 2003512990 A JP2003512990 A JP 2003512990A
Authority
JP
Japan
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wax
coating
fertilizer
amine
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001534233A
Other languages
English (en)
Inventor
トーマス、ドナルド・レイ
シアッシオ、コリーヌ・グラディ
コリンズ、ケリー
Original Assignee
ミシシッピー・ケミカル・コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ミシシッピー・ケミカル・コーポレーション filed Critical ミシシッピー・ケミカル・コーポレーション
Publication of JP2003512990A publication Critical patent/JP2003512990A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/30Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings
    • C05G5/38Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings layered or coated with wax or resins

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーティング剤およびコートされた粒状肥料を提供すること。 【解決手段】 コートされた肥料が、このコートされた肥料の製造方法と共に提供される。このコートされた肥料は、第一、第二、または第三の、直鎖または分枝炭化水素鎖アミン、または環式炭化水素基を含むアミンである少なくとも1つのアミン化合物と、微晶質ワックス、パラフィンワックス、または軟質合成ワックスとから成るコーティングを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水蒸気バリア保護コーティングを有する粒状物質に関する。特に、
本発明は、アミンと微晶質ワックスおよび/または合成ワックスとの混合物でコ
ートされた、硝酸アンモニウムのような粒状肥料に関する。
【0002】
【従来の技術】
バルクで貯蔵されている粒状肥料は、化学物質塩の組成、固体の温度、および
大気中の水蒸気圧に依存する速度で大気から湿分を吸収する(「肥料の物理的性
質、およびそれらの測定方法(Physical Properties of
Fertilizers and Methods for Measuri
ng Them)」、Bulletin Y−147、ナショナル・ファーティ
ライザー・ディベラプメント・センター(National Fertiliz
er Development Center)、1979年10月)。粒状肥
料の品質は、生産中にそれらの湿分含量を減らし、貯蔵中に湿分吸収を防ぐこと
によって改良することができると一般に理解されている。このことは、脱湿が行
われない場合に、多量のバルクの堆積として貯蔵されている肥料に特に当てはま
る。
【0003】 肥料用の様々なコーティングが提案されている。Obrestadらの米国特
許第5,472,530号は、自由に流れる硝酸アンモニウム粒子を生産するた
めに設計されたコーティングを開示している。Simmsらの米国特許第4,5
21,239号は、アミンとポリシロキサンとの組合わせを含む、硝酸アンモニ
ウム用の保護コーティングを開示している。肥料用のその他のコーティングは、
NovascuesらのEP00574306号;KjohlらのEP0025
5665号;およびUrengらの米国特許第5,294,251号に開示され
ている。これらのコーティングは、戸外の湿った大気中にバルクで貯蔵された肥
料による水の取込みに制限を与え、実質的な外皮の形成を制限し、ダスト形成お
よび吸湿性の減少、腐食抵抗性、および防水特性を与えると教示されている。
【0004】 肥料、例えば硝酸アンモニウムについての最も商業的に有効なコーティング技
術では、ケーキング防止特性、および防湿性さえも与えると主張している。しか
しながらこれらの効力のメカニズムは、これらの物質が疎水性であると言うこと
以外は一般に議論されていない。通常の商品として入手しうるコーティング剤に
は、ガロリルアルキル−アリールスルホネート、アニオン性および非イオン性界
面活性剤(ロベコ・インダストリーズ社(Lobeco Industries
)によって販売されているもの)、リラミンおよびアーモフロー脂肪アミンコー
ティング(アクゾ・ノーベル社(Akzo Nobel)によって販売されてい
るもの)、ペトロ−Ag(ウイトコ社(Witco Corporation)
によって販売されているアミンベースのコーティング)、ペルフロー(IWCス
トックハウゼン社(Stockhausen)によって販売されているもう1つ
のアミンベースのコーティング)、およびラジアミン(フィナ・ケミカルズ(F
ina Chemicals)によって販売されているもの)が含まれる。
【0005】 固体肥料、特に硝酸アンモニウムは通常、活性ケーキング防止剤でコートされ
ている。これらのケーキング防止剤は、肥料塩が可溶である場合、およびこれら
の塩が粒子間の飽和水性フィルム層から再結晶化される場合に、微粒子間の接触
面積を減少させるのに役立つ(D.C.Thompson、1972)。しかし
ながら、市販されているケーキング防止剤は、良好でない防湿層になる傾向があ
る。
【0006】 硝酸アンモニウムの場合、ケーキング防止剤は、貯蔵における実質的なケーキ
ングを防ぐのに役立ちうるが、湿分はこのコーティング層を通して吸収され続け
、内部の添加剤および乾燥剤相の飽和を引起す。これらの乾燥剤相がひとたび飽
和すると、熱サイクルの間に望ましくない結晶相転移が発生することがあり、そ
の結果、製品の劣化を生じる。このことは、湿分がバルクの堆積において垂直に
移動する時の、バルクの堆積の表面上のけばの形成、このけば層の下の外皮層の
形成、および深い部分の堆積のケーキングによって証明される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の1つの目的は、優れた水蒸気バリア特性をも有する適切
なケーキング防止剤を提供することにある。
【0008】 本発明の他の目的は、ケーキングおよびコーティングによる湿分吸収から保護
されている、コートされた粒状肥料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のこの目的およびその他の目的は、アミンまたはアミンの混合物、およ
び微晶質ワックス、パラフィンワックス、および/または合成ワックスのうちの
少なくとも1つの、粒状肥料への適用方法の発見によって満たされた。この方法
は、袋詰め及びバルクの貯蔵における優れた耐ケーキング性を与え、結果として
コートされた粒子が提供される。さらにはこれらの混合物は、肥料による水蒸気
吸収への抵抗性を与え、このようにして製品の貯蔵寿命を増加させる。
【0010】
【発明の実施の形態】
粒状肥料用コーティング剤として好結果を生じる材料は、いくつかの望ましい
特徴を有していなければならない。このコーティング剤は、肥料物質と適合性の
あるものでなければならない。すなわちこれは、肥料の劣化を引起してはならず
、これを危険なものにしてもならない。このことは硝酸アンモニウムについて特
に心配な事である。コートされた肥料は、保護されていない人によって取り扱わ
れることが多く、また耕作地に用いられるので、このコーティング剤は非毒性で
なければならない。例えば、硝酸アンモニウムの場合のように吸湿性塩がコート
されているようないくつかの場合、肥料は周囲の空気から水を吸収しやすい。そ
の結果、小球化された肥料のケーキングおよび分解が生じる。したがって、許容
しうるコーティング剤は、粒状吸湿性肥料による湿分吸収を実質的に妨げるか、
またはこれを排除しなければならない。
【0011】 コーティングのもう1つの重要な側面は、粒子上のコーティングが、これらの
粒子の非コート区域において粒子と粒子との接触を妨げるのに十分なほど均一で
なければならないことである。もし、この種類の接触が、硝酸アンモニウムの貯
蔵中に妨げられなければ、粒子の暴露表面が互いに接触するのを防ぐには不十分
なコーティング物質が存在する場合、粒子間に結合が発生するので、肥料粒子の
ケーキングが結果として生じるであろう。コーティング剤用の原料は、コートさ
れた肥料製品の多量の生産が妨げられないように、豊富に供給されなければなら
ない。コーティング材料は、これが適用された時から、コートされた肥料が耕作
地に使用されるまで、肥料粒子にしっかりと結合しなければならない。
【0012】 コーティング剤が有すべきであるが強制的ではないその他の有利な特徴は、1
トンあたりの肥料を基準として、成分のコストが妥当なものであること、および
、操作の観点から容易に取り扱うことができる方がよいということである。しか
しながら、これらの要因のどちらに関しても、優れたコート肥料製品が生産され
る限り、なんらかの費用および不都合は許容しうる。
【0013】 本発明のコーティング剤は、前記特徴のすべてを満たすことが発見された。本
コーティング剤は、アミンと微晶質および/または合成ワックスとの混合物であ
る。
【0014】 本コーティング組成物のアミン成分は、室温で半固体または固体である物質で
ある。アミンは、約43℃から約93℃の温度で溶融すべきであり、これらの温
度で分解すべきでない。適切なアミンには、1炭素鎖あたり12から18個の炭
素原子の第一、第二、および第三の、直鎖、および分枝鎖アミン、並びに5から
8個の炭素の環式炭化水素基を有するアミンが含まれる。飽和環式アミンおよび
飽和ポリアミンも、これらが前記所望の物理的性質を有する限り、用いることが
できる。アミンの混合物も用いることができ、実際、工業的に得られた長鎖脂肪
アミンは多くの場合、アミン化合物の混合物であり、本発明への使用にまったく
適している。不飽和炭化水素および芳香族炭化水素基を含んでいるアミンは、有
害な組成物を形成する危険が高くなるので、硝酸アンモニウム等をコーティング
する時には避ける方がよい。これは、比較的低い危険度の基体にコートされる時
、実質的に非常に少ない要因である。好ましいアミン組成物は、下記式を有する
アミンの混合物である: CH−(CH−CH−CH−NH 式中、xは6、7、および8である。 この特定の混合物は、下記を特徴とする: (a)24℃で固体; (b)融点(℃):49℃〜54℃; (c)凝結点(℃):43℃; (d)比重(150/60)、g/cc:0.794; (e)粘度(66℃)cp:3 (f)無色; (g)97%純度。
【0015】 コーティング組成物のワックス成分は、軟質または硬質微晶質ワックス、パラ
フィンワックス、または軟質合成ワックスである方がよい。このワックス成分は
、単一コーティング組成物を生じるために、アミン成分と混和しうるものでなけ
ればならず、あるいは2部分コーティング組成物の一方として粒状肥料上にアミ
ン成分と共に同時にまたは連続してコートされうるものでなければならない。微
晶質ワックスは、脱水され、脱油され、かつグレードに応じて脱色された原油か
らのタンク底部生成物である。パラフィンワックスと比較して、微晶質ワックス
は、より高い融点、正アルカンのより低い割合、より多いイソ−およびシクロ−
アルカン、より高い分子量、より高い引火点、およびより幅広い融点吸熱量を有
する。微晶質ワックスの硬度は、油含量およびその他の添加剤、例えばポリエチ
レンの量を含むいくつかの要因によって変えることができる。微晶質ワックスの
これらの特性およびその他の特性は、Tuttleの「石油製品における石油ワ
ックスハンドブック(The Petroleum Waxes in Pet
roleum Products Handbook)」、およびUnmuth
の「石油ワックス−これらの組成および物理的性質(Petroleum Wa
xes−Their Composition and Physical P
roperties)」、CSMA年次総会、シカゴ、1975年5月に記載さ
れている。これらの引例の内容全体は、本明細書の一部をなす。
【0016】 合成ワックスは、フィッシャー・トロプシュ反応によって生成されたパラフィ
ンである。ここにおいて石炭が、ガス発生器において酸素の存在下に燃やされ、
COおよびHを生じる。ついでガスストリームが、鉄触媒上で炭化水素に転化
され、結果として生じた生成物が、ワックスの様々な合成パラフィングレードに
精製される。これらの合成物は、非常に狭い範囲の物理的性質を有する。石油ワ
ックスは一般に、C18〜C70範囲における炭化水素を有する。他方で微晶質
ワックスは、小から極小の針様結晶を有するC36〜C70範囲における炭化水
素を有する。パラフィンワックスは、板様結晶を有するC18〜C56範囲にお
ける炭化水素を有する。
【0017】 好ましい微晶質ワックスは、約60℃から約100℃の温度において溶融する
方がよく、25℃において約3から60のATSM針入度を有しており、80か
ら95%の正アルカンと20から5%の非正アルカンとから構成されている。微
晶質ワックスの混合物が用いられてもよい。より好ましい微晶質ワックスは、約
74℃から約96℃の温度において溶融し、ATSM針入度が25℃において約
3から35であり、85から93%の正アルカンと15から7%の非正アルカン
とから構成されている。これらの基準に合致する商品として入手しうる微晶質ワ
ックスは、ビー・スクエア195アンバー、FR5315、ビクトリー・ライト
微晶質ワックス、C1035微晶質ワックス、およびSP200軟質合成ワック
スであり、これらすべては、サウスカロライナ州ロックヒル(Rock Hil
l,South Carolina)のバレコ・プロダクツ社(Bareco
Products)から入手しうる。
【0018】 アミンおよびワックスコーティング成分は、肥料粒子上にコーティング剤の均
一で許容しうるコーティングを粒子に備えさせるために工業的に許容しうるあら
ゆる方法によって肥料粒子に適用されてもよい。バッチ手順および連続手順の両
方を、本組成物の成分を混合するために用いることができる。用いられるアミン
は、最も普通には周囲温度で固体であるので、アミンを液化するのに十分な温度
まで通常は加熱される。54℃から93℃の範囲の温度が通常はアミンを液化す
るには十分である。ついで均質な混合物を得るのに十分な時間、所望の量にある
ワックスとアミンを混合する。混合は、単純な攪拌タンクにおいて、インライン
静的混合器、あるいはこれら2つの成分の均質混合物を調製するのに十分なその
他のこのような同様な装置において実施されてもよい。混合装置、並びにすべて
の生産装置は、反応体によって腐蝕されない材料からできている方がよい。調製
された混合物質の量は、コーティング剤のある一定の深さになるまで、ある一定
量の肥料粒子をコートするのに十分なものである方がよい。
【0019】 ワックスと組合わされたアミンの量は、ある範囲にわたって様々であってもよ
いが、必須の要求用件は、前記特徴を有するコーティング組成物を生じる反応体
の比である。これら2つの反応体の幅広い比の範囲は、許容しうるアミン:ワッ
クス比5/95から95/5で用いることができる。これらの限界のどちらの側
の比も用いることができる。しかしながらこれらの限界を超えることによって得
られる利点は無い。好ましい操作範囲は、アミン:ワックス比70/30から9
0/10である。
【0020】 調製されるコーティング混合物は直ちに用いられてもよく、あるいはこれは後
で使用するために貯蔵されてもよい。コーティング混合物の性質は、この製品を
取り扱う時は、職員が適切な保護衣服を用いる方がよいようなものである。好ま
しくはこのコーティング混合物は、高温(周囲温度以上)では酸化または分解が
加速されるので、溶融形態では数日間以上貯蔵されない。このコーティング混合
物が数日間以上の間貯蔵されることになるならば、この混合物は、冷却によって
固化され、ついで使用前に再溶融される方がよい。ガス、例えば窒素の不活性雰
囲気下における貯蔵が好ましい。
【0021】 本発明のコーティング混合物も、アミン反応体も、熱い硝酸アンモニウムメル
トと接触させられない方がよい。アミンおよびワックスはどちらも有機物質なの
で、アミンまたはワックスの熱い硝酸アンモニウムとの接触は、潜在的に有害な
状況を生じうるであろう。このために、あらゆるスピル、および適用されたコー
ティングを有する残留硝酸アンモニウムは、適切に処分される方がよく、硝酸ア
ンモニウムプラントに再循環されない方がよい。このような有害な制約下にない
肥料物質については、このような注意は減らすか、無くすことができる。
【0022】 ひとたび調製され、すぐに使用されるコーティング混合物は、液体状態にある
。この混合物は、高容積の商品量で、粒状固体基体へ液体を適用するためのあら
ゆる許容しうる妥当な方法によって粒状肥料に適用することができる。通常、温
められた混合物は、例えば噴霧、フィルムローリング、肥料粒子が滴下されてい
る回転ドラムへの液体混合物の噴霧等の技術によって適用される。コーティング
混合物は、肥料粒子への適用の間、これが液体のままであるのに十分なほど高い
温度に保持されなければならない。約54℃から約93℃、好ましくは65℃か
ら82℃の範囲の温度が、この混合物を溶融状態に保つのに十分である。いくつ
かのコーティングプロセスとは異なり、肥料粒子を加熱する必要はない。硝酸ア
ンモニウム肥料の場合、生産から得られた粒状製品は高温にある。生産という観
点からは、粒状硝酸アンモニウム製品は、31℃から35℃の範囲の温度にある
間に都合よくコートされうる。このコーティング混合物の性質は、これが16℃
から110℃の温度範囲を有する硝酸アンモニウム肥料に容易に適用されうるよ
うなものである。
【0023】 肥料粒子をコートするためにどんな方法が用いられても、液化コーティング剤
とこれらの粒子との接触時間に関して比較的決定的な唯一の要因は、均一なコー
ティングを得るのに十分なほど接触が長い方がよいということである。ローリン
グコーティング技術が用いられる時、これらの粒子は、均一な粒子コーティング
を得るのに十分な距離をロールするだけである方がよい。
【0024】 これらの粒子がひとたびコートされたら、これらは袋に入れられる前に冷却さ
れるだけでよい。コーティングが適用されて肥料粒子を冷却する場合には、粒子
のそれ以上の冷却は必要でない。硝酸アンモニウムの場合、コーティング装置の
中での強制対流冷却が用いられてもよいが、これが必要なわけではない。しかし
ながら粒子の冷却は、適用されたコーティング剤の固化を助ける。コーティング
剤は、肥料粒子が好ましい温度範囲内まで冷却された時、比較的冷たい下部肥料
基体によってコーティングから熱を奪う伝導によって固化する。コートされた粒
子の対流冷却が用いられるならば、コーティング剤が粒子を均一にコートするの
に十分な時間を有することができないほど急速に粒子を冷却しないように注意し
なければならない。
【0025】 コーティング条件は、適用されたコーティングの重量が、十分に保護的なコー
ティングを与えるようなものである。通常、0.005〜0.20重量%の範囲
の量が、良好な結果を生じるのに十分であり、より好ましい量は、0.01〜0
.05重量%である。コーティングが0.005重量%未満であるならば、これ
らの粒子は、前記の必要な特徴を有する均一コーティングを生じるのに十分な量
のコーティング剤でコートされないことがある。コーティング剤が0.20%を
超える量で適用されるならば、それ以上の利点を認めることなく、追加の費用を
負うことになる。
【0026】 本発明のコーティング剤は、肥料以外の物質をコートするために用いられても
よい。実際、ケーキングを生ずる傾向があるほとんどあらゆる粒状固体物質がコ
ートされてもよい。コートされる固体は、コーティング剤と適合しうるものでな
ければならない。
【0027】 本発明を一般的に説明したが、それ以上の理解は、あるいくつかの特別な実施
例を参照して得ることができる。これらの実施例は、例証のみを目的としてここ
に挙げられており、別の特定がなされていなければ、限定するためのものではな
い。
【0028】
【実施例】
実施例1 粒状肥料に適用された薄層コーティングは1〜2ミクロンよりも厚くないこと
があるので、肥料粒子に適用されたこれらのコーティングの水蒸気透過度を測定
することは困難である。本発明者らの初期の研究は、適切なコーティング系の疎
水性および防湿性を調査することによって、様々なコーティング配合物をスクリ
ーニングすることに集中していた。低い水蒸気透過度(WVTR)は、よりよい
防湿性を意味する。
【0029】 スクリーニング方法 本発明者らの初期の研究では、多数の候補コーティング物質の疎水性をスクリ
ーニングするために設計された技術を用いた。候補の種類には、アミド、エステ
ル、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪アミン、グリセロールエステル、ヒドロゲル
、亜麻仁油、シリコーン、ソルビタールエステル、様々な界面活性剤、エマルジ
ョン、およびワックスが含まれる。全部で228の様々なコーティング配合物が
スクリーニングされた。
【0030】 第一の技術では、硝酸アンモニウムのコートされたウエハー上の水滴接触角を
測定した。これらのウエハーを、Mg(NO添加剤を含む溶融ANからキ
ャストした。直径約2インチ、厚さ1/4インチのウエハーを、配合コーティン
グ剤をエアブラシで適用してコートした。これらのウエハーを、可変速度ドライ
ブによって制御された回転ステージに取り付けた。このステージが回転するにつ
れて、ウエハーは噴霧されたコーティング路に垂直に通過した。ウエハーを17
0°Fまで予め加熱し、コーティングも同様に適切な温度まで加熱した。各ウエ
ハーを、エアブラシ路上への4〜8パスによってコートした。ついでコートされ
たウエハー上の水滴の接触角を、定量画像分析(QIA)によって測定した。水
滴の画像は、ナショナル・インスティテュート・フォー・ヘルス・イメージ1.
5QIAソフトウエアを用いて、電荷結合素子カメラを用いて、これがコートさ
れたウエハー上に載せられた時に捕えらた。ついで、外部接触角を、ソフトウエ
アツールを用いて記録した。70%アミン:30%シロキサンコーティング剤で
コートされたウエハー上で測定された水滴接触角(WDCA)は、米国特許第4
,521,239号にしたがって調製された場合、約95°である。この技術は
、90°未満のWDCAでの疎水性コーティングについてスクリーニングするた
めに用いた。この技術によって同定された物質の最も有望な種類には、微晶質ワ
ックスおよび合成ワックスが含まれていた。
【0031】 第二の技術、すなわち薄膜水蒸気透過度(WVTR)は、防湿層を形成する能
力に基づいた候補物質をスクリーニングするために用いた。これらの実験は、酢
酸セルロース上にこれらの系のフィルムを形成することによって調査された様々
なストレートなコーティング系に対して実施した。酢酸セルロースは、これ自体
がこのようなあまり良くない防湿層であるので、優れた基体である(Hagen
maierおよびShaw、1991およびVivianら、1985)。酢酸
セルロースについてのWVTRは、まず単独で定量化した。ついでコーティング
剤フィルムについて測定されたWVTRは、Hagenmaierらの「乳化ポ
リエチレンワックスを用いて製造されたコーティングの透過性(Permeab
ility of Coatings Made with Emulsifi
ed Polyethylene Wax)」、J.Agric.Food C
hem.Vol 39、No.10、1705−1708、(1991)、およ
びHagenmaierらの「気体および水蒸気へのセラックコーティングの透
過性(Permeability of Shellac Coatings
to Gases and Water Vapor)」、J.Agric.F
ood Chem.Vol 39、No.5、825〜827、(1991)に
記載されているような通常の方法によって、酢酸セルロース基体の影響(aff
ect)に対して数学的に修正した。これらの引例の内容は、本明細書の一部を
なす。ASTM方法F1249−90、「変調赤外線センサーを用いたプラスチ
ックフィルムを通る透湿性の標準的テスト方法(Standard Test
Method for Water Vapor Transmission
Through Plastic Film Using a Modulat
ed Infrared Sensor)」を、調査された様々なコーティング
についてWVTRを定量化するために用いた。WVTRデータを収集するために
、モダン・コントロールズ社(Modern Controls Inc.)の
パーマトラン−W3/31を用いた。
【0032】 実施例2 コーティング剤を調査する最も重要な側面の1つは、フィルムとしての本発明
のコーティングのキャスティングおよびテストである。この物質がフィルムとし
て得られた後、これをモダン・コントロールズ社のパーマトラン−W3/31で
その水蒸気透過度(WVTR)について調査した。
【0033】 すべてのフィルムは次のように調製した。フィルムを、5ミル酢酸セルロース
の基体上にキャストし、これを滑らかな表面に接着させた。コーティング剤物質
を、沸騰させずに透明溶液になるまで温め、温められたヘキサンと組合わせると
、コーティング剤の10〜15容積%溶液が生じた。濃度範囲は、ヘキサン中の
異なる溶解性による。5〜50ミルのキャスティングレベルを有するBykガー
ドナー正方形キャスティングツールを用いてフィルムを製造した。8mLのサン
プル容積を、キャスティングツールの中心に注ぎ入れ、これを回転させると、5
0ミルフィルムが生じた。このツールを、酢酸セルロースを横断して安定的に引
っ張った。このフィルムを一晩静かに放置した。フィルムを、キャスティングか
ら最低24時間後にWVTRについてテストした。
【0034】 テスト前、各々のフィルムを、モダン・コントロールズ社によって供給された
アルミニウムテープマスクでマスキングした。マスキングによって、このフィル
ムの5cmのみを一時にテストすることができた。一貫した厚さのフィルムを
、この小さい面積について得ることができるであろう。このフィルムはまた、コ
ーティング剤フィルムへのあらゆる損傷を防ぐ5ミルの酢酸セルロースのカバー
シートを有していた。これは、酢酸セルロースの2つの層の間にコーティング剤
の「サンドイッチ」をつくり出した。
【0035】 各々のフィルムを、100°Fおよび100%相対湿度(RH)で、100s
ccmの窒素流でテストした。最初のテストによって、WVTRの4つの15分
測定が一貫した値を生じることが明らかになった。より短時間のテストは、真の
WVTRに達したことを保証しないであろうし、より長時間のテストは、結果と
してフィルムへの損傷を生じた。各々のテストは、マスキングされたサンプルコ
ーティング剤フィルムと標準的マイラーフィルムとの二重運転から構成されてい
た。その速度を測定しない水蒸気流量である状態調節の時間は、用いなかった。
【0036】 WVTRが測定された後、各フィルムの厚さを、マイクロメーターで10桁で
決定し、最高および最低測定値を廃棄し、残りの値を平均した。フィルム厚さは
、ほかのフィルムと比べて0.16ミルよりも大きく、0.44ミルよりも小さ
くなければならない。パーマトラン装置から得られたWVTRおよび平均測定フ
ィルム厚さを、プログラミングされたエクセルスプレッドシートに入力し、前記
Hagenmaierらの引例に記載された方法にしたがって透過性を計算した
【0037】 下記表1は、調査された系についての典型的な薄膜のWVTRデータを示す。
【0038】
【表1】 A=バレコ・ビクトリー・ライト・軟質微晶質ワックス B=バレコC1035硬質微晶質ワックス C=バレコSP200軟質合成ワックス D=米国特許第4,521,239号 E=サウスカロライナ州ロベコのロベコ・インダストリーズ F=バレコSC4095軟質パラフィンワックス これらの疎水性および薄膜の調査をさらに裏づけるために、硝酸マグネシウム
添加剤を含む硝酸アンモニウム小球のバッチを、多様なコーティング剤でコート
した。
【0039】 小球コーティング方法 生産プラントの最終冷却段階から得られ、スクリーニングされ、コートされて
いない硝酸アンモニウム小球を、すべての実験室およびパイロット規模の評価お
よび最適化試験のために用いた。実験室試験用の2000gバッチおよびパイロ
ット規模試験用の100ポンドバッチを、特別な運転のための設計に応じて、必
要にしたがって120°および180°Fの間でに再加熱した。配合されたコー
ト剤を、加熱小球のタンブル床に油圧スプレーを用いて適用した。これらの小球
は、ひとたびコートされたら、実験室混合ドラムで10分間、およびパイロット
規模の混合ドラムで15分間タンブルを続けた。米国特許第4,521,239
号にしたがって調製された70%アミン:30%反応性シロキサンコーティング
剤を用いた対照テストを、すべての試験に含めた。実際のコーティングレベルは
、濡れた濾紙上に100gの硝酸アンモニウム粒子を置いて、重量測定によって
決定した。この濾紙に、水1.4リットルを通して硝酸アンモニウムを溶解した
。乾燥および冷却後、濾紙上に残留する残渣の重量差を測定し、コーティングレ
ベルを決定する。この調査において用いられた硝酸アンモニウム小球はすべて、
約1.83%Mg(NO添加剤を含んでいた。
【0040】 各系についてのコーティングレベルは、約0.045重量%であった。ついで
コートされた小球が制御された環境室(28℃/58%RH)において流動化さ
れた時にこれらのコート小球を湿潤化することによって、加速湿分吸収速度実験
を実施した。一次吸収速度定数を決定し、表2に示す。
【0041】 加速湿分吸収速度法 加速湿分吸収速度(AMAR)データを、実験室コート小球に対して収集した
。コート小球300gを、制御された環境室(81OF、54%RH)内の流動
床において湿潤させた。サンプルを5分毎に収集し、カール・フィッシャー滴定
によって湿分分析値を決定した。ついで小球対時間の湿分含量を、直線的に回帰
させた。もしもこの速度がHO濃度に正比例しているならば、この反応は一次
的であるといわれる。その理由は、 速度=d[HO]/dt −d[HO]/dtK[HO](n=1の場合) 式中、Kは速度定数である。 K−Fデータ対時間のlog10を回帰させることによって、この線の勾配は
、Kを計算するために用いることができる。 ここにおいて、勾配=K/12.303である。
【0042】 実験室コートされた小球についてのAMARデータを、3部収集した。これら
のデータを、対照よりもすぐれた薄膜WVTRを有する候補コーティング材料を
さらにスクリーニングするために用いた。
【0043】
【表2】 測定された薄膜WVTRとコート小球一次吸収速度定数との間の関係は、まっ
たく直線的であることが観察される。
【0044】 実施例3 様々な配合物でコートされた硝酸アンモニウム肥料の貯蔵品質を比較するため
に、コート小球バルクばら貯蔵およびバッグ(袋詰め)貯蔵テストを用いた。こ
れらの貯蔵テストは、これら2つのスクリーニング技術の予測を実証する。対照
(70%アミン:30%反応性シロキサン)よりも明らかに性能が優れている系
には、アミンと混合された微晶質ワックスまたは合成ワックスを含んでいるもの
が含まれていた。これらの新規な系は、ポリアルキル官能性シロキサンを含む対
照またはその他の系よりも、バルクの堆積全体においてより小さい表面劣化およ
びより小さい湿分吸収を示した。
【0045】 小球を、実施例1に記載されているようにコートした。
【0046】 加速ケーキングテスト これらの小球化された肥料を、サンプルシリンダーの中で24時間特定の圧力
に付して、加速ケーキング試験を実施した。ケーキングの過酷度は、サンプルシ
リンダーの底部に位置する開口部に肥料を強制的に通すのに必要とされる圧力の
量によって測定される。このテストを実施する場合、300gの肥料を、ステン
レス鋼サンプルシリンダー(直径10cm)に入れ、このシリンダーを水平にす
る。このシリンダーの中のラムを用いて圧力を加える。特定の圧力下での24時
間後、圧力を開放してシリンダーを開く。ついでシリンダーの底部にある開口部
に肥料を強制的に通すために、例えばラムを用いて、シリンダーの中の肥料「プ
ラグ」に圧力を加える。この開口部に肥料を強制的に通すのに必要とされる圧力
(psi)は、肥料のケーキングの過酷度に比例する。本テストは、90psi
gのシリンダー圧力を用いて実施した。ケーキングテストは、新たにコートされ
た小球に対して、これらの物質が加速湿分吸収テスト中に湿潤された後で実施し
た。実験室規模のコーティング試験については、非常にわずかなケーキングしか
観察されなかった(ほとんどの場合ケーキングはなかった)。したがってケーキ
ング指数応答は、コーティング性能の原則的な指標としては用いなかった。
【0047】 貯蔵品質評価 パイロットプラントコート硝酸アンモニウム小球の品質を、3ヶ月間、制御さ
れた環境のバルク倉庫における貯蔵によって評価した。製品を、900ポンドの
重量下、プラスチックバルブ袋に入れて、およびカバーされていない400ポン
ド容量の登録商標プレキシグラス(Plexiglas)バルク貯蔵容器に貯蔵
した。倉庫は、一定の50%相対湿度で、80°Fおよび96°Fの間の日々の
サイクル乾球温度にプログラミングした。
【0048】 各テストからの単一バッグを、1ヶ月および3ヶ月後に評価した。900ポン
ドの重量下の貯蔵における1ヶ月後、5つのテストバッグと1つの対照とは区別
できなかった。3ヶ月後、これらのバッグのどれも、75%バッグセット以上の
ものを示さなかった。有意なケーキングまたは微粉は、バッグ貯蔵テスト中に観
察されなかった。さらにはバッグ(袋詰め)保存の3ヶ月後、コートされた物質
のすべてが、0.5%未満の湿分を含んでいた。
【0049】 各々の登録商標プレキシグラス(Plexiglas)バルク貯蔵容器を、約
400ポンドのパイロットコートされた硝酸アンモニウム小球で満たした。これ
らの貯蔵容器を、3ヶ月間毎月調べた。表面劣化(けばおよび外皮)の量を評価
し、毎月、湿分プロフィールサンプルを収集するために、セグメント粒子プロー
ブを用いた。さらには貯蔵の3ヶ月後、各々の貯蔵容器から深い堆積のサンプル
(〜10”深さ)を集めた。
【0050】 品質評価方法 ついである一定の試験の間、これらの材料の性能をランク付けするために、品
質評価システムを用いた。
【0051】 バルクビン(貯蔵容器)観察結果および湿分プロフィールデータを用いて、パ
イロットプラントコート物質の品質を識別した。各々の種類の観察結果を、評価
されたすべての物質について、最低(最悪)から最高(最良)までランク付けし
た。ついで視覚的観察結果を、低い、中程度、高いという3つのカテゴリーにグ
ループ分けした。低い品質の評価を値1、中程度を2、高い品質を値3とした。
湿分プロフィールデータを同様にグループ分けした。ついである一定のテストに
対して実施された観察のすべてについて品質の評価を合計すると、一ヶ月基準と
3ヶ月試験全体の両方に関して、全体の品質評価を生じた。ついでこれらの全体
的な品質評価を用いて、対照と5つのテスト物質の相対的貯蔵性能をランク付け
した。この実施によって、本発明者らは、主観的意見に全面的に頼ることなく、
これらの物質の性能を定量的にランク付けすることができた。
【0052】 例えば試験P119〜P125の間に、2つの合成ワックス、2つの微晶質ワ
ックス、およびシロキサンベースのコーティングを、3ヶ月の貯蔵テスト中に対
照コーティングと比較した。
【0053】 ランク付けされた品質評価によって、6つのコーティング試験を2つの異なる
グループに分けた。最良の品質評価を有するトップグループには、テストP11
9、P123、およびP125が含まれていた。実際に、これらの3つは、3ヶ
月調査の間にこれらの全体的評価において非常に類似していた。ランク付けされ
た品質評価の最低グループも、しっかりとグループ分けされ、これにはP121
(対照)、P122、およびP124が含まれていた。下記表3参照。
【0054】 表3に示されている物質の品質をランク付けするために用いられた方法を、下
記に記載する。
【0055】 1.貯蔵容器の観察結果および品質評価は、いくぶん主観的であった。表4お
よび表5の観察結果から、0〜1/4”のけばを有するわずか1インチの軟らか
い外皮を示す物質には高い評価が与えられ、3インチの軟らかい外皮および1/
8”のけばを有する物質には、中程度の評価が与えられ、4インチの中位の外皮
およびけばのない貯蔵容器には、低い評価が与えられたことが分かる。ここで外
皮にはけばよりも大きい重要性が与えられたが、それはこれらの試験中にほとん
どけばが形成されなかったからである。
【0056】 2.湿分プロフィールデータは、セグメント粒子プローブを用いて収集され、
これは、いくつかの異なる深さにある、各々の貯蔵容器の小球湿分含量を比較す
るために用いられた。各々の深さについて、観察された最低湿分の値と最高湿分
の値との間の範囲を、3つに分けた。下部1/3に入ったある一定の材料につい
てのデータには、高い評価が与えられた(低湿分=高い品質)。同様に、この範
囲の上部1/3に入っているデータには低い品質評価が与えられた、等々である
【0057】 3.1ヶ月の袋観察において差が見られなかったので、これは1ヶ月品質評価
には影響を与えなかった。袋に入れられた物質の品質における差は、3ヶ月目に
見られた。
【0058】
【表3】 このようにして、調査された物質の品質全体を、下記のようにランク付けした
【0059】 最良 最悪 P123→P119およびP125→P124→P121→P122
【表4】
【表5】 本発明に関する多くの修正および変形も、前記教示から考えて可能であること
は明らかである。したがって添付クレームの範囲内において、本発明はここに特
別に記載されているものとは異なる方法で実施することができると理解されるべ
きである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年10月15日(2001.10.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 コリンズ、ケリー アメリカ合衆国、ミシシッピー州 39056 クリントン、エイボンデイル・ドライブ 313 Fターム(参考) 4D075 DA11 DC50 EA05 EA37 EC07 4H061 AA01 AA02 BB03 DD03 DD18 EE22 EE25 EE27 FF08 FF15 GG15 GG18 HH22 HH28 LL02 LL26

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第一、第二、または第三の、直鎖または分枝炭化水素鎖アミン、または
    環式炭化水素基を含むアミンである、少なくとも1つのアミン化合物、および (b)微晶質ワックス、パラフィンワックス、または軟質合成ワックス から基本的に構成されるコーティングを有するコートされた肥料。
  2. 【請求項2】 前記アミンが、単一化合物であるか、または43℃から93℃の温度で溶融す
    るアミンの混合物である、請求項1に記載のコートされた肥料。
  3. 【請求項3】 前記アミンが、単一化合物であるか、または12から18個の炭素原子を含む
    第一、第二、または第三の、直鎖または分枝鎖アミンであるアミンの混合物であ
    る、請求項2に記載のコートされた肥料。
  4. 【請求項4】 前記アミンが、式CH−(CH−CH−CH−NH(xが6、
    7、または8である)の化合物の混合物である、請求項3に記載のコートされた
    肥料。
  5. 【請求項5】 前記コーティングにおけるアミンとワックスの重量比が5:95から95:5
    である、請求項1に記載のコートされた肥料。
  6. 【請求項6】 前記範囲が70:30から90:10である、請求項1に記載のコートされた
    肥料。
  7. 【請求項7】 (b)が微晶質ワックスである、請求項1に記載のコートされた肥料。
  8. 【請求項8】 (b)がパラフィンワックスである、請求項1に記載のコートされた肥料。
  9. 【請求項9】 前記微晶質ワックスが、単一ワックスであるか、または60℃から100℃で
    溶融し、かつ80から95%の正アルカンと5から20%の非正アルカンとを含
    む微晶質ワックスの混合物である、請求項7に記載のコートされた肥料。
  10. 【請求項10】 前記微晶質ワックスが、単一ワックスであるか、または74℃から96℃で溶
    融し、かつ85から95%の正アルカンと7から15%の非正アルカンとを含む
    微晶質ワックスの混合物である、請求項7に記載のコートされた肥料。
  11. 【請求項11】 前記肥料が、硝酸アンモニウム小球である、請求項1に記載のコートされた肥
    料。
  12. 【請求項12】 コーティングの量が、0.01から0.05重量%である、請求項1に記載の
    コートされた肥料。
  13. 【請求項13】 コーティングの量が、0.01から0.05重量%である、請求項12に記載
    のコートされた肥料。
  14. 【請求項14】 前記コーティングが、130HO/m日またはそれ以下の水蒸気透過率を
    有する、請求項1に記載のコートされた肥料。
  15. 【請求項15】 コートされた硝酸アンモニウム粒子が肥料である、請求項1に記載のコートさ
    れた肥料。
  16. 【請求項16】 第一、第二、または第三の、直鎖または分枝炭化水素鎖アミン、または環式炭
    化水素基を含むアミンである、少なくとも1つのアミン化合物とこの肥料とを接
    触させること;および16℃から約110℃の温度にある微晶質ワックス、パラ
    フィンワックス、または軟質合成ワックスと肥料とを、この肥料粒子上にコーテ
    ィングを得るのに十分な時間接触させることを含む、肥料をコーティングする方
    法。
  17. 【請求項17】 前記混合物が、54℃から93℃の温度で肥料に適用される、請求項16に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 前記肥料に適用される前記混合物の量が、0.005重量%から0.2重量%
    である、請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記微晶質ワックスが、単一ワックスであるか、または60℃から100℃で
    溶融し、かつ80から95%の正アルカンと5から20%の非正アルカンとを含
    む微晶質ワックスの混合物である、請求項16に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記微晶質ワックスが、単一ワックスであるか、または74℃から96℃で溶
    融し、かつ85から95%の正アルカンと7から15%の非正アルカンとを含む
    微晶質ワックスの混合物である、請求項16に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記アミンが、単一化合物であるか、または12から18個の炭素原子を含む
    第一、第二、または第三の、直鎖または分枝鎖アミン化合物であるアミンの混合
    物である、請求項16に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記コーティングにおけるアミンとワックスの比が5:95から95:5であ
    る、請求項16に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記肥料が、硝酸アンモニウム小球である、請求項16に記載の方法。
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