[go: up one dir, main page]

JP2003507479A - Gaba受容体リガンドとしてのイミダゾ−トリアジン誘導体 - Google Patents

Gaba受容体リガンドとしてのイミダゾ−トリアジン誘導体

Info

Publication number
JP2003507479A
JP2003507479A JP2001518708A JP2001518708A JP2003507479A JP 2003507479 A JP2003507479 A JP 2003507479A JP 2001518708 A JP2001518708 A JP 2001518708A JP 2001518708 A JP2001518708 A JP 2001518708A JP 2003507479 A JP2003507479 A JP 2003507479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
triazine
compound
ylmethoxy
triazol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001518708A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003507479A5 (ja
Inventor
カーリング,ウイリアム・ロバート
ギブリン,アレクサンダー・リチヤード
ムーア,ケビン・ウイリアム
モイズ,クリストフアー・リチヤード
ローリー,マイケル
ストリート,レズリー・ジヨージフ
Original Assignee
メルク シャープ エンド ドーム リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メルク シャープ エンド ドーム リミテッド filed Critical メルク シャープ エンド ドーム リミテッド
Publication of JP2003507479A publication Critical patent/JP2003507479A/ja
Publication of JP2003507479A5 publication Critical patent/JP2003507479A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/22Anxiolytics

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 8位に置換されていても良いシクロアルキル、フェニルもしくはヘテロアリール置換基、2位に置換アルコキシ部分、3位に広範囲の置換基、ならびに5位に置換されていても良いアルキルもしくはシクロアルキル置換基を有するある種の置換イミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン誘導体は、GABA受容体に対する選択的リガンドであって、特に該受容体のα2および/またはα3サブユニットに対する親和力が高く、従って不安および痙攣などの中枢神経系の障害の治療および/または予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、ある種の置換イミダゾ−トリアジン誘導体およびそれらの治療での
使用に関する。詳細には本発明は、GABA受容体のリガンドであることから
、有害な精神状態の治療に有用である置換イミダゾ[1,2−d][1,2,4
]トリアジン誘導体に関係するものである。
【0002】 (背景技術) 主要な抑制性神経伝達物質γ−アミノ酪酸(GABA)の受容体は、(1)リ
ガンド依存性イオンチャンネルスーパーファミリーに属するGABA受容体お
よび(2)G蛋白連結受容体スーパーファミリーに属すると考えられるGABA 受容体という2つの主要な種類に分けられる。個々のGABA受容体サブユ
ニットをコードする最初のcDNAがクローン化されて以来、哺乳動物の既知の
構成メンバーの数は次第に増えて、少なくとも6種類のαサブユニット、4種類
のβサブユニット、3種類のγサブユニット、1種類のδサブユニット、1種類
のεサブユニットおよび2種類のρサブユニットが含まれるようになった。
【0003】 GABA受容体遺伝子ファミリーの多様性が明らかになったことで、それの
リガンド依存性イオンチャンネルについての理解が大きく進んだが、亜型の多様
性の程度についての理解はなお初期の段階である。αサブユニット、βサブユニ
ットおよびγサブユニットは、cDNAを細胞中に一過性トランスフェクション
により発現される完全機能性GABA受容体を形成する上での最低要件を構成
することが示されている。上記のように、δ、εおよびρサブユニットも存在す
るが、GABA受容体群ではごくわずかに存在するのみである。
【0004】 受容体の大きさについての研究および電子顕微鏡による可視化から、他の種類
のリガンド依存性イオンチャンネルファミリー同様、天然GABA受容体は5
量体の形で存在するという結論が得られている。17種類から少なくとも1個の
αサブユニット、1個のβサブユニットおよび1個のγサブユニットを選択する
と、10000種類を超える5量体サブユニットの組み合わせが存在し得る。さ
らに、この計算では、イオンチャンネル周囲のサブユニットの配置に全く制限が
なかった場合に可能と考えられる別の順列を考慮していない(すなわち、5種類
のサブユニットから構成される受容体については、120種類の可能な変形があ
り得る)。
【0005】 存在する受容体サブタイプ組合せには、特にα1β2γ2、α2β2/3γ2
、α3βγ2/3、α2βγ1、α5β3γ2/3、α6βγ2、α6βδおよ
びα4βδなどがある。1個のα1サブユニットを含むサブタイプ組合せは脳の
ほとんどの領域に存在し、ラットにおけるGABA受容体の40%強に相当す
ると考えられている。α2およびα3サブユニットを含むサブタイプ組合せはそ
れぞれ、ラットにおけるGABA受容体の約25%および17%に相当すると
考えられている。α5サブユニットを含むサブタイプ組合せは主として、海馬お
よび大脳皮質で発現され、ラットにおけるGABA受容体の約4%を占めるも
のと考えられている。
【0006】 全ての既知GABA受容体の特徴的性質は、多数の調節部位の存在であり、
そのうちの一つはベンゾジアゼピン(BZ)結合部位である。BZ結合部位は、
GABA受容体調節部位の中で最も研究の進んだものであり、ジアゼパムおよ
びテマゼパムなどの不安緩解薬が働く部位である。GABA受容体遺伝子ファ
ミリーのクローニング以前では、ベンゾジアゼピン結合部位は従来から、放射性
リガンド結合研究に基づいて、BZ1およびBZ2という2種類の亜型に細分さ
れていた。BZ1亜型は、βサブユニットおよびγ2とともにα1サブユニット
を含むGABA受容体と薬理的に等価であることが明らかになっている。それ
は最も豊富なGABA受容体亜型であり、脳における全GABA受容体のほ
ぼ半分を占めると考えられている。
【0007】 他の2つの主要な群は、α2βγ2サブタイプおよびα3βγ2/3サブタイ
プである。これらを合わせると、GABA受容体の全種類のうちのさらに約3
5%を構成している。薬理的には、その組み合わせは、放射性リガンド結合によ
って以前に定義されたBZ2亜型と等価であるように思われる。ただし、BZ2
亜型には、ある種のα5含有亜型組合せも含まれていると考えられる。これまで
のところ、十分に選択的な作働薬および拮抗薬が知られていないことから、これ
らの亜型の生理的役割は不明である。
【0008】 現在、α1βγ2、α2βγ2またはα3βγ2サブユニットでBZ作働薬と
して作用する薬剤は、望ましい不安緩解性を有するであろうと考えられている。
BZ作働薬として作用することによってGABA受容体のベンゾジアゼピン結
合部位の調節剤となる化合物を、以後、「GABA受容体作働薬」と称する。
α1選択的GABA受容体作働薬であるアルピデム(alpidem)およびゾルピ
デム(zolpidem)は臨床的に催眠薬として処方され、BZ1結合部位で作用する
公知の不安緩解薬に関連する鎮静の少なくとも一部に、α1サブユニットを含む
GABA受容体が介在していることが示唆される。従って、α1よりα2およ
び/またはα3サブユニットと良好に相互作用するGABA受容体作働薬は、
不安治療に有効であって、しかも鎮静誘発性が軽減されるものと考えられる。さ
らに、α1で拮抗薬または逆作働薬である薬剤を用いて、α1作働薬によって生
じた鎮静や催眠を元に戻すことができると考えられる。
【0009】 従って、GABA受容体の選択的リガンドである本発明の化合物は、中枢神
経系の各種障害の治療および/または予防に有用である。そのような障害には、
広場恐怖症を伴うまたは伴わないパニック障害、パニック障害歴のない広場恐怖
症、社会恐怖症などの動物恐怖症その他の恐怖症、強迫性障害、外傷後および急
性ストレス障害などのストレス障害、全身性または物質誘発性不安障害などの不
安障害;神経症;痙攣;片頭痛;例えば単発もしくは再発の主要な抑鬱障害、気
分変調障害、双極性Iおよび双極性II躁病障害および循環病などの抑鬱障害ま
たは双極性障害;精神分裂症などの精神病障害;脳虚血から生じる神経変性;注
意欠乏性活動亢進障害;ならびに時差ボケまたは交代勤務の影響に苦しむ患者の
場合のような日周期リズムの障害などがある。
【0010】 GABA受容体の選択的リガンドが有効である可能性のあるさらに別の障害
には、疼痛および侵害受容;特に化学療法もしくは放射線療法によって誘発され
る嘔吐のような急性、遅発性および期待性の嘔吐などの嘔吐、ならびに手術後の
吐き気および嘔吐;神経性食欲不振および神経性多食症などの摂食障害;月経前
症候群;例えば対麻痺患者での筋痙攣もしくは痙直;ならびに聴力喪失などがあ
る。GABA受容体の選択的リガンドは、麻酔あるいは胃の内視鏡検査のよう
な内視鏡検査などの軽い手術前の前投与薬として有効な場合もある。
【0011】 本発明は、各種GABA受容体亜型で所望の結合性を有するイミダゾ−トリ
アジン誘導体類を提供するものである。本発明による化合物は、ヒトGABA 受容体のα2および/またはα3サブユニットのリガンドとして良好な親和性を
有するものである。本発明の化合物は、α1サブユニットよりα2および/また
はα3サブユニットに良好に作用し得る。望ましくは本発明の化合物は、α1サ
ブユニットと比較してα2および/またはα3サブユニットに対して、選択的効
力に関して機能的選択性を示すものである。
【0012】 本発明の化合物は、後述するアッセイで測定した場合に、α2および/または
α3サブユニットに対する結合親和力(K)が100nM以下、代表的には5
0nM以下、理想的には10nM以下であるGABA受容体亜型リガンドであ
る。本発明による化合物は、α1サブユニットと比較して、α2および/または
α3サブユニットに対して少なくとも2倍、好適には少なくとも5倍、有利には
少なくとも10倍の選択的親和性を有することができる。しかしながら、α1サ
ブユニットと比較したα2および/またはα3サブユニットに対する結合親和性
に関して選択的ではない化合物も本発明の範囲に含まれる。そのような化合物は
望ましくは、α1サブユニットと比較したα2および/またはα3サブユニット
に対する選択的効力に関して機能的選択性を示す。
【0013】 (発明の開示) 本発明は、下記式Iの化合物または該化合物の塩もしくはプロドラッグを提供
する。
【0014】
【化8】
【0015】 式中、 Yは水素、C1−6アルキルまたはC3−7シクロアルキルを表し; ZはC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C4−7シクロアルケニル
、C6−8ビシクロアルキル、アリール、C3−7ヘテロシクロアルキル、ヘテ
ロアリールまたはジ(C1−6)アルキルアミノを表し;それらの基はいずれも
置換されていても良く; RはC3−7シクロアルキル、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジニ
ルを表し;それらの基はいずれも置換されていても良く; RはC3−7シクロアルキル(C1−6)アルキル、アリール(C1−6
アルキルまたはヘテロアリール(C1−6)アルキルを表し;それらの基はいず
れも置換されていても良い。
【0016】 本発明はさらに、Yが水素またはC1−6アルキルを表し;Z、RおよびR が上記で定義の通りである上記で定義の式Iの化合物または該化合物の塩もし
くはプロドラッグをも提供する。
【0017】 上記のZ、RおよびRは、未置換であるかあるいは1以上、好ましくは1
個もしくは2個の置換基によって置換されていても良い。概してZ、Rおよび
の基は未置換であるかモノ置換である。Z、RおよびRの基上に存在し
ても良い置換基の例としては、C1−6アルキル、アリール(C1−6)アルキ
ル、ピリジル(C1−6)アルキル、ハロゲン、ハロ(C1−6)アルキル、シ
アノ、シアノ(C1−6)アルキル、水酸基、ヒドロキシメチル、C1−6アル
コキシ、C3−7シクロアルキル(C1−6)アルコキシ、C3−7シクロアル
コキシ、アミノ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1− )アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル(C1−6)アルキル
、N−(C1−6)アルキルピペリジニル、ピロリジニル(C1−6)アルキル
、ピペラジニル(C1−6)アルキル、モルホリニル(C1−6)アルキル、ジ
(C1−6)アルキルモルホリニル(C1−6)アルキルおよびイミダゾリル(
1−6)アルキルなどがある。代表的な置換基には、C1−6アルキル、アリ
ール(C1−6)アルキル、ハロゲン、シアノ、水酸基、ヒドロキシメチル、C 1−6 アルコキシおよびC3−7シクロアルキル(C1−6)アルコキシなどが
ある。特定の置換基には、C1−6アルキルまたはハロゲン、特にメチル、エチ
ル、フッ素または塩素、特別にはメチル、フッ素または塩素などがある。
【0018】 (発明を実施するための最良の形態) 本明細書で使用する場合、「C1−6アルキル」という表現は、メチル基およ
びエチル基、ならびに直鎖および分岐のプロピル基、ブチル基、ペンチル基およ
びヘキシル基を含むものである。特定のアルキル基は、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、tert−ブチルおよび1,1−ジメチルプロピルであ
る。「C1−6アルコキシ」などの派生表現は、同様に解釈すべきものである。
【0019】 代表的なC3−7シクロアルキル基には、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチルおよびシクロヘキシルなどがある。
【0020】 本明細書で使用される「C3−7シクロアルキル(C1−6)アルキル」とい
う表現は、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル
およびシクロヘキシルメチルを含むものである。
【0021】 代表的なC4−7シクロアルケニル基には、シクロブテニル、シクロペンテニ
ルおよびシクロヘキセニルなどがある。
【0022】 代表的なC6−8ビシクロアルキル基には、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル
およびビシクロ[2.2.1]ヘプチルなどがある。
【0023】 代表的なアリール基には、フェニルおよびナフチル、好ましくはフェニルなど
がある。
【0024】 本明細書で使用される「アリール(C1−6)アルキル」という表現には、ベ
ンジル、フェニルエチル、フェニルプロピルおよびナフチルメチルなどがある。
【0025】 好適なヘテロシクロアルキル基には、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジ
ニル、ピペラジニル、モルホリニルおよびチオモルホリニル基などがある。
【0026】 好適なヘテロアリール基には、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ピ
リダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノキザリニル、フリル、ベンゾフリ
ル、ジベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、ピロリル、インドリル、ピラ
ゾリル、インダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチ
アゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾ
リル、トリアゾリルおよびテトラゾリル基などがある。
【0027】 本明細書で使用される「ヘテロアリール(C1−6)アルキル」という表現は
、フリルメチル、フリルエチル、チエニルメチル、チエニルエチル、ピラゾリル
メチル、オキサゾリルメチル、オキサゾリルエチル、イソオキサゾリルメチル、
チアゾリルメチル、チアゾリルエチル、イミダゾリルメチル、イミダゾリルエチ
ル、ベンズイミダゾリルメチル、オキサジアゾリルメチル、オキサジアゾリルエ
チル、チアジアゾリルメチル、チアジアゾリルエチル、トリアゾリルメチル、ト
リアゾリルエチル、テトラゾリルメチル、テトラゾリルエチル、ピリジニルメチ
ル、ピリジニルエチル、ピリダジニルメチル、ピリミジニルメチル、ピラジニル
メチル、キノリニルメチル、イソキノリニルメチルおよびキノキザリニルメチル
などがある。
【0028】 本明細書で使用する「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨ
ウ素を含むものであり、特にはフッ素または塩素である。
【0029】 医薬品で使用する場合、式Iの化合物の塩は医薬的に許容される塩である。し
かしながら、本発明による化合物または該化合物の医薬的に許容される塩の製造
において、他の塩が有用な場合がある。本発明の化合物の好適な医薬的に許容さ
れる塩には、例えば、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、フマル酸、マレイン酸、
コハク酸、酢酸、安息香酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、炭酸またはリン酸な
どの医薬的に許容される酸の溶液と本発明の化合物の溶液とを混合することで形
成することができる酸付加塩などがある。さらに、本発明の化合物が酸性部分を
有する場合、該化合物の好適な医薬的に許容される塩には、例えばナトリウム塩
もしくはカリウム塩などのアルカリ金属塩;例えばカルシウム塩もしくはマグネ
シウム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびに例えば4級アンモニウム塩などの
好適な有機配位子で形成される塩などがあり得る。
【0030】 本発明は、その範囲に、上記式Iの化合物のプロドラッグを含むものである。
概してそのようなプロドラッグは、in vivoで容易に必要な式Iの化合物に変換
することができる式Iの化合物の官能基誘導体である。好適なプロドラッグ誘導
体の選択および製造についての従来の方法は、文献に記載されている(例:Desi
gn of Prodrugs, ed.H.Bundgaard, Elsevier, 1985)。
【0031】 本発明による化合物が1以上の不斉中心を有する場合、該化合物はそれに従っ
て、エナンチオマーとして存在することができる。本発明による化合物が2以上
の不斉中心を有する場合、該化合物はさらに、ジアステレオマーとして存在する
ことができる。そのような異性体およびあらゆる割合でのそれらの混合物はいず
れも、本発明の範囲に含まれることは明らかである。
【0032】 置換基Yの代表的なものには、水素、メチル、エチルおよびシクロプロピルな
どがあり、特には水素またはメチルである。1実施態様においてYは水素を表す
。別の実施態様においてYはメチルを表す。さらに別の実施態様においてYはエ
チルを表す。さらに別の実施態様においてYは、シクロプロピルを表す。
【0033】 置換基Zの好適なものの例としては、メチル、エチル、イソプロピル、ter
t−ブチル、1,1−ジメチルプロピル、メチル−シクロプロピル、シクロブチ
ル、メチル−シクロブチル、シクロペンチル、メチル−シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、シクロブテニル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシ−1−イル、ビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−1−イル、フェニル、フルオロフェニル、クロロフェ
ニル、ピロリジニル、メチル−ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チ
オモルホリニル、ピリジニル、フリル、チエニル、クロロ−チエニルおよびジエ
チルアミノなどがある。
【0034】 Zの具体例としては、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェ
ニル、フルオロフェニル、クロロフェニルおよびチエニルなどがある。
【0035】 Zの代表例としては、シクロブチル、シクロペンチル、フェニルおよびクロロ
フェニルなどがある。
【0036】 特定の実施態様において置換基Zは、未置換であるかC1−6アルキル、特に
メチルによって置換されたC3−7シクロアルキルを表す。好ましくはZは、シ
クロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル、具体的にはシクロブチルま
たはシクロペンチル、特にはシクロブチルを表す。
【0037】 別の実施態様においてZは、tert−ブチルを表す。
【0038】 さらに別の実施態様においてZは、フェニルを表す。
【0039】 さらに別の実施態様においてZは、フルオロフェニル、特には2−フルオロフ
ェニルを表す。
【0040】 さらに別の実施態様においてZは、クロロフェニル、特には3−クロロフェニ
ルを表す。
【0041】 さらに別の実施態様においてZは、チエニル、特にはチエン−2−イルを表す
【0042】 R基上の代表的な適宜の置換基の例としては、メチル、フッ素およびメトキ
シ、特にはフッ素などがある。
【0043】 Rの代表的なものには、シクロプロピル、フェニル、メチルフェニル、フル
オロフェニル、ジフルオロフェニル、メトキシフェニル、フリル、チエニル、メ
チル−チエニルおよびピリジニルなどがある。より詳細にはRは、未置換また
はモノ置換またはジ置換フェニルを表すことができる。最も詳細にはRは、フ
ェニル、フルオロフェニルまたはジフルオロフェニルを表す。
【0044】 好適にはRはアリール(C1−6)アルキルまたはヘテロアリール(C1− )アルキルを表し、そのいずれの基も置換されていても良い。
【0045】 本発明による化合物における置換基Rの好適なものとしては、シクロヘキシ
ルメチル、ベンジル、ピラゾリルメチル、イソオキサゾリルメチル、チアゾリル
メチル、チアゾリルエチル、イミダゾリルメチル、ベンズイミダゾリルメチル、
オキサジアゾリルメチル、トリアゾリルメチル、テトラゾリルメチル、ピリジニ
ルメチル、ピリダジニルメチル、ピリミジニルメチル、ピラジニルメチル、キノ
リニルメチル、イソキノリニルメチルおよびキノキザリニルメチルなどがあり、
これらの基はいずれも、1以上の置換基によって置換されていても良い。
【0046】 好適にはRは、置換されていても良いトリアゾリルメチル基を表す。
【0047】 R基上に存在しても良い好適な置換基の例としては、C1−6アルキル、ア
リール(C1−6)アルキル、ピリジル(C1−6)アルキル、ハロゲン、ハロ
(C1−6)アルキル、シアノ、シアノ(C1−6)アルキル、ヒドロキシメチ
ル、C1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル(C1−6)アルコキシ、ア
ミノ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6)アルキ
ル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル(C1−6)アルキル、N−(C 1−6 )アルキルピペリジニル、ピロリジニル(C1−6)アルキル、ピペラジ
ニル(C1−6)アルキル、モルホリニル(C1−6)アルキルおよびジ(C −6 )アルキルモルホリニル(C1−6)アルキルなどがある。
【0048】 R基上の特定の置換基の具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、
ベンジル、ピリジニルメチル、塩素、クロロメチル、シアノ、シアノメチル、ヒ
ドロキシメチル、エトキシ、シクロプロピルメトキシ、ジメチルアミノメチル、
アミノエチル、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−
メチルピペリジニル、ピロリジニルエチル、ピペラジニルエチル、モルホリニル
メチルおよびジメチルモルホリニルメチルなどがあり、詳細にはメチルまたはエ
チル、特にはメチルである。
【0049】 Rの代表的なものとしては、ヒドロキシメチル−シクロヘキシルメチル、シ
アノベンジル、ヒドロキシメチル−ベンジル、ピラゾリルメチル、ジメチル−ピ
ラゾリルメチル、メチル−イソオキサゾリルメチル、チアゾリルメチル、メチル
−チアゾリルメチル、エチル−チアゾリルメチル、メチル−チアゾリルエチル、
イミダゾリルメチル、メチル−イミダゾリルメチル、エチル−イミダゾリルメチ
ル、ベンジル−イミダゾリルメチル、ベンズイミダゾリルメチル、メチル−オキ
サジアゾリルメチル、トリアゾリルメチル、メチル−トリアゾリルメチル、エチ
ル−トリアゾリルメチル、プロピル−トリアゾリルメチル、ベンジル−トリアゾ
リルメチル、ピリジニルメチル−トリアゾリルメチル、シアノメチル−トリアゾ
リルメチル、ジメチルアミノメチル−トリアゾリルメチル、アミノエチル−トリ
アゾリルメチル、ジメチルアミノエチル−トリアゾリルメチル、ジメチルアミノ
カルボニルメチル−トリアゾリルメチル、N−メチルピペリジニル−トリアゾリ
ルメチル、ピロリジニルエチル−トリアゾリルメチル、ピペラジニルエチル−ト
リアゾリルメチル、モルホリニルエチル−トリアゾリルメチル、メチル−テトラ
ゾリルメチル、ピリジニルメチル、メチル−ピリジニルメチル、ジメチル−ピリ
ジニルメチル、エトキシ−ピリジニルメチル、シクロプロピルメトキシ−ピリジ
ニルメチル、ピリダジニルメチル、クロロ−ピリダジニルメチル、ピリミジニル
メチル、ピラジニルメチル、キノリニルメチル、イソキノリニルメチルおよびキ
ノキザリニルメチルなどがある。
【0050】 Rの好ましいものは、メチル−トリアゾリルメチルである。
【0051】 Rの別の好ましいものは、エチル−トリアゾリルメチルである。
【0052】 本発明による化合物の特定の小群は、下記式IIAの化合物ならびにその化合
物の塩およびプロドラッグによって表される。
【0053】
【化9】
【0054】 式中、 Y、ZおよびRは上記式Iに関して定義した通りであり; mは1または2、好ましくは1であり; R12はアリールまたはヘテロアリールであり、そのいずれの基も置換されて
いても良い。
【0055】 好適にはR12は、フェニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、
イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラ
ゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノリニル、
イソキノリニルまたはキノキザリニルなどがあり、それらの基はいずれも1以上
の置換基によって置換されていても良い。
【0056】 R12の特定のものは、置換されていても良いトリアゾリルである。
【0057】 R12基上の代表的な置換基の例としては、C1−6アルキル、アリール(C 1−6 )アルキル、ピリジル(C1−6)アルキル、ハロゲン、シアノ、シアノ
(C1−6)アルキル、ヒドロキシメチル、C1−6アルコキシ、C3−7シク
ロアルキル(C1−6)アルコキシ、ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6 )アルキル、アミノ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノカル
ボニル(C1−6)アルキル、N−(C1−6)アルキルピペリジニル、ピロリ
ジニル(C1−6)アルキル、ピペラジニル(C1−6)アルキルおよびモルホ
リニル(C1−6)アルキルなどがある。
【0058】 R12基上の具体的な置換基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、
ベンジル、ピリジニルメチル、塩素、シアノ、シアノメチル、ヒドロキシメチル
、エトキシ、シクロプロピルメトキシ、ジメチルアミノメチル、アミノエチル、
ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチルピペリジ
ニル、ピロリジニルエチル、ピペラジニルエチルおよびモルホリニルメチルなど
があり、詳細にはメチルまたはエチルであり、特にはメチルである。
【0059】 R12の特定のものとしては、シアノフェニル、ヒドロキシメチル−フェニル
、ピラゾリル、ジメチル−ピラゾリル、メチル−イソオキサゾリル、チアゾリル
、メチル−チアゾリル、エチル−チアゾリル、イミダゾリル、メチル−イミダゾ
リル、エチル−イミダゾリル、ベンジル−イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、
メチル−オキサジアゾリル、トリアゾリル、メチル−トリアゾリル、エチル−ト
リアゾリル、プロピル−トリアゾリル、ベンジル−トリアゾリル、ピリジニルメ
チル−トリアゾリル、シアノメチル−トリアゾリル、ジメチルアミノメチル−ト
リアゾリル、アミノエチル−トリアゾリル、ジメチルアミノエチル−トリアゾリ
ル、ジメチルアミノカルボニルメチル−トリアゾリル、N−メチルピペリジニル
−トリアゾリル、ピロリジニルエチル−トリアゾリル、ピペラジニルエチル−ト
リアゾリル、モルホリニルエチル−トリアゾリル、メチル−テトラゾリル、ピリ
ジニル、メチル−ピリジニル、ジメチル−ピリジニル、エトキシ−ピリジニル、
シクロプロピルメトキシ−ピリジニル、ピリダジニル、クロロ−ピリダジニル、
ピリミジニル、ピラジニル、キノリニル、イソキノリニルおよびキノキザリニル
などがある。
【0060】 R12の好適なものは、メチル−トリアゾリルである。
【0061】 R12の別の好適なものは、エチル−トリアゾリルである。
【0062】 上記式IIAの化合物の特定の小集合は、下記式IIBの化合物ならびにその
化合物の医薬的に許容される塩によって表される。
【0063】
【化10】
【0064】 式中、 YおよびRは上記式Iに関して定義した通りであり; Qは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フ
ェニルまたはチエニル環の残基を表し; Rは水素、メチル、フッ素または塩素を表し; Rは水素、メチルまたはエチルを表す。
【0065】 本発明はさらに、Qがシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシルまたはフェニル環の残基を表し;Y、R、RおよびRが上記で
定義の通りである上記で示した式IIBの化合物またはその化合物の医薬的に許
容される塩をも提供する。
【0066】 上記式IIBに関して、Rは好適にはフェニル、フルオロフェニルまたはジ
フルオロフェニルを表す。
【0067】 特定の実施態様においてQは好適には、シクロブチル環の残基を表す。別の実
施態様においてQはシクロペンチル環の残基を表す。さらに別の実施態様におい
てQはシクロヘキシル環の残基を表す。さらに別の実施態様においてQはフェニ
ル環の残基を表す。さらに別の実施態様においてQはチエニル環の残基を表す。
【0068】 好適にはRは水素、フッ素または塩素、詳細には水素または塩素、特には水
素を表す。
【0069】 好適にはRはメチルまたはエチル、特にはメチルを表す。
【0070】 上記式IIAの化合物の別の小群は、下記式IICの化合物ならびにその化合
物の医薬的に許容される塩によって表される。
【0071】
【化11】
【0072】 式中、 YおよびRは上記式Iに関して定義した通りであり; Q、RおよびRは上記IIBに関して定義した通りである。
【0073】 本発明の範囲に含まれる具体的な化合物には、 3,8−ジフェニル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
−3−イルメトキシ)イミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン; 8−(2−フルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]ト
リアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
2,4]トリアジン; 8−(2−フルオロフェニル)−2−(1−メチル−1H−[1,2,4]ト
リアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
2,4]トリアジン; 8−(2,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,
4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d]
[1,2,4]トリアジン; 8−(4−フルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]ト
リアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
2,4]トリアジン; 8−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,
4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d]
[1,2,4]トリアジン; 3−シクロブチル−8−(2−フルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H
−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−イミダゾ[1,2−d]
[1,2,4]トリアジン; 3−(3−クロロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリ
アゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,2
,4]トリアジン; 3−シクロブチル−5−メチル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]ト
リアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−5−メチル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]
トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
,2,4]トリアジン; 8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2−メチル−2H−[1
,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2
−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−5−エチル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]
トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−5−エチル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]
トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−5−シクロプロピル−2−(2−メチル−2H−[1,
2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−
d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2
−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミ
ダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロヘキシル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2
−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3,8−ビス(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2−メチル−2
H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[1,2−d]
[1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−(2−エチ
ル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−5−メチルイミ
ダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(3
−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)イミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(1
−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(1
−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)イミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
−3−イルメトキシ)−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチルイミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2
−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロヘキシル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
−3−イルメトキシ)−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチルイミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
−3−イルメトキシ)−5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
,2,4]トリアジン; 2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)
−5−メチル−8−フェニル−3−(チエン−2−イル)イミダゾ[1,2−d
][1,2,4]トリアジン ならびにこれらの塩およびプロドラッグなどがある。
【0074】 本発明はさらに、処置を必要とする患者に対して、有効量の上記で定義の式I
の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩を投与する段階を有してなる、
不安の治療および/または予防方法をも提供するものである。
【0075】 さらに本発明は、処置を必要とする患者に対して、有効量の上記で定義の式I
の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩を投与する段階を有してなる、
痙攣(例えば、癲癇や関連障害を患う患者において)の治療および/または予防
方法をも提供するものである。
【0076】 ヒトGABA受容体のα3サブユニットに対する本発明による化合物の結合
親和力(K)は、簡便には、以下に記載のアッセイで測定されるものである。
本発明の化合物のα3サブユニット結合親和力(K)は、理想的には10nM
以下であり、好ましくは2nM以下であり、より好ましくは1nM以下である。
【0077】 本発明による化合物は、ヒトGABA受容体のα3サブユニットを発現する
安定にトランスフェクションされた組換え細胞系におけるGABA EC20
答を、理想的には40%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以
上強化するものである。さらに本発明の化合物は、ヒトGABA受容体のα1
サブユニットを発現する安定にトランスフェクションされた組換え細胞系におけ
るGABA EC20応答を、理想的には30%以下、好ましくは20%以下、
より好ましくは10%以下で強化するものである。
【0078】 ヒトGABA受容体のα3およびα1サブユニットを発現する安定にトラン
スフェクションされた細胞系におけるGABA EC20応答の強化は、簡便に
は、ウォフォードらの報告(Wafford et al, Mol. Pharmacol., 1996, 50, 670-
678)に記載のプロトコールに類似の方法によって測定することができる。その
方法は好適には、安定にトランスフェクションされた真核細胞、代表的には安定
にトランスフェクションされたマウスLtk線維芽細胞の培養物を用いて行う
【0079】 本発明による化合物は、徐々に高度になる迷路試験(elevated plus maze)お
よび飲料水摂取の条件抑止試験での陽性応答によって示される不安緩解活性を示
す(Dawson et al., Psychopharmacology, 1995, 121, 109-117参照)。さらに
本発明の化合物は、応答選択性(鎖牽引)試験から得られる適切な結果によって
確認されたところでは、実質的に非鎮静性である(Bayley et al., J. Psychoph
armacol., 1996, 10, 206-213参照)。
【0080】 本発明による化合物はさらに、抗痙攣活性をも示す場合がある。それは、ブリ
ストウら報告の方法(Bristow et al., J.Pharmacol.Exp.Ther., 1996, 279, 49
2-501)に類似のプロトコールに従って、ラットおよびマウスでのペンチレンテ
トラゾール誘発発作を遮断する能力によって示すことができる。
【0081】 行動効果を引き出すためには、本発明の化合物は理想的には脳浸透性である。
すなわち、該化合物は、いわゆる「血液−脳関門」を通過することができる。好
ましくは本発明の化合物は、経口投与することで、その有益な治療作用を行うこ
とができるものである。
【0082】 本発明はさらに、医薬的に許容される担体と組み合わせて、1以上の本発明の
化合物を含有する医薬組成物をも提供するものである。好ましくは該組成物は、
経口投与、非経口投与、経鼻投与、舌下投与もしくは経直腸投与用あるいは吸入
もしくは通気による投与用の錠剤、丸薬、カプセル、粉剤、粒剤、無菌の非経口
液剤もしくは懸濁液、計量エアロゾルもしくは液体噴霧剤、滴剤、アンプル、自
動注射装置または坐剤などの単位製剤とする。錠剤などの固体製剤を製造するに
は、主要有効成分を、コーンスターチ、ラクトース、ショ糖、ソルビトール、タ
ルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムもしくは
ガム類などの従来の打錠成分ならびに水などの他の医薬用希釈剤と混和して、本
発明の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩の均一混合物を含む固体予
備製剤組成物を得る。これらの予備製剤組成物が均一であると言う場合、有効成
分が組成物全体に均一に分散していることで、組成物を同等の効果を有する錠剤
、丸薬およびカプセルなどの単位製剤に容易に小分けできることを意味する。次
に、その固体予備製剤組成物を、本発明の有効成分0.1mg〜約500mgを
含む上記の種類の単位製剤に小分けする。代表的な単位製剤には、有効成分を1
〜100mg、例えば1、2、5、10、25、50もしくは100mg含有さ
せる。該新規組成物の錠剤もしくは丸薬には、コーティングその他の調合を行っ
て、作用期間延長の利点を与える製剤を得ることができる。例えば、錠剤もしく
は丸薬には、内側製剤成分と外側製剤成分を含有させ、外側成分を内側成分を覆
う外被の形態とすることができる。胃での崩壊に対して耐久性とする上で役立ち
、内側成分を十二指腸中に無変化のまま通過させるかまたは徐放させることがで
きる腸溶層によって、これら2種類の成分を分離することができる。そのような
腸溶層またはコーティング層には各種材料を用いることができ、そのような材料
には、多くのポリマー酸および例えばシェラック、セチルアルコールおよび酢酸
セルロースなどの材料とポリマー酸との混合物などがある。
【0083】 本発明の新規組成物を組み込んだ、経口投与用または注射用の液剤製剤には、
水溶液、好適に芳香を付けたシロップ、水系もしくは油系の懸濁液、および綿実
油、ゴマ油、ヤシ油または落花生油などの食用油との芳香を付けた乳濁液、なら
びにエリキシル剤および類似の医薬媒体などがある。水系懸濁液用の好適な分散
剤もしくは懸濁剤には、トラガカント、アカシア、アルギン酸化合物、デキスト
ラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニル
ピロリドンまたはゼラチン等の合成および天然のガムなどがある。
【0084】 不安の治療においては、好適な用量レベルは1日約0.01〜250mg/k
g、好ましくは1日約0.05〜100mg/kg、特には1日約0.05〜5
mg/kgである。該化合物は、1日1〜4回の投与法で投与することができる
【0085】 上記で定義した式Iの化合物は、下記式IIIの化合物と下記式IVの化合物
とを反応させる段階を含む方法によって製造することができる。
【0086】
【化12】
【0087】 式中、Y、Z、RおよびRは上記で定義した通りであり;Lは好適な脱
離基を表す。
【0088】 脱離基Lは好適にはハロゲン原子であり、特には塩素である。
【0089】 化合物IIIとIVとの間の反応は簡便には、水素化ナトリウムもしくは炭酸
カリウムなどの塩基存在下、代表的にはN,N−ジメチルホルムアミドなどの好
適な溶媒中、それら反応物を撹拌することで行う。
【0090】 別の手順において上記で定義の式Iの化合物は、トリフェニルホスフィンおよ
びアゾジカルボン酸ジエチルの存在下に、上記で定義の式IIIの化合物と下記
式Vの化合物
【0091】
【化13】
【0092】 (式中、Rは上記で定義した通りである)とを反応させる段階を有する方法に
よって製造することができる。
【0093】 この反応は簡便には、代表的にはテトラヒドロフランなどの不活性溶媒中、0
℃付近の温度で行う。
【0094】 上記式IIIの中間体は、下記式VIの化合物を下記式VIIの化合物と反応
させることで製造することができる。
【0095】
【化14】
【0096】 式中、Y、ZおよびRは上記で定義した通りであり;Lは好適な脱離基で
あり;Xはハロゲン原子、好ましくは塩素を表す。
【0097】 脱離基Lは好適にはハロゲン原子であり、例えば塩素または臭素である。
【0098】 化合物VIとVIIの間の反応は簡便には、代表的にはピリジン存在下、塩化
メチレンなどの溶媒中で反応物を撹拌し、次にそうして得られた生成物を1,2
−ジクロロエタンまたはn−ブタノールなどの溶媒中ヨウ化ナトリウムおよびト
リエチルアミンとともに加熱することで行うことができる。別法として、化合物
VIとVIIの間の反応は、代表的には約1モル当量のトリエチルアミンなどの
有機塩基存在下、1,2−ジクロロエタンなどの好適な溶媒中0℃で撹拌し、次
に追加の約1モル当量のトリエチルアミン存在下に加熱還流することで行うこと
ができる。
【0099】 さらに別の手順では上記で定義の式Iの化合物は、遷移金属触媒存在下に、下
記式VIIIの化合物を下記式IXの化合物と反応させる段階を有する方法によ
って製造することができる。
【0100】
【化15】
【0101】 式中、Y、Z、RおよびRは上記で定義した通りであり;Lは好適な脱
離基である。
【0102】 脱離基Lは代表的にはハロゲン原子であり、例えば臭素である。
【0103】 化合物VIIIとIXの間の反応で使用される遷移金属触媒は好適には、トリ
ス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)であり、その場合反応は簡
便には、代表的にはトリ−tert−ブチルホスフィンおよび炭酸セシウム存在
下に、1,4−ジオキサンなどの溶媒中高温で行う。
【0104】 脱離基Lが臭素を表す式IXの中間体は、下記式Xの化合物を臭素化するこ
とで製造することができる。
【0105】
【化16】
【0106】 式中、Y、RおよびRは上記で定義した通りである。
【0107】 臭素化反応は簡便には、例えば四塩化炭素およびクロロホルムの混合液などの
好適な溶媒中、式Xの適切な化合物を臭素で処理することで行う。
【0108】 式Xの中間体は、化合物IIIとIVの間の反応について上述した条件と同様
の条件下に、上記で定義の式IVの化合物を下記式XIの化合物と反応させるこ
とで製造することができる。
【0109】
【化17】
【0110】 式中、YおよびRは上記で定義した通りである。
【0111】 別法として式Xの中間体は、化合物IIIとVの間の反応について上述した条
件と同様の条件下に、トリフェニルホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジエチル
の存在下で、上記で定義の式Vの化合物と上記で定義の式XIの化合物を反応さ
せることで製造することができる。
【0112】 式XIの中間体は、化合物VIとVIIの間の反応について上述した条件と同
様の条件下に、上記で定義の式VIの化合物と下記式XIIの化合物を反応させ
ることで製造することができる。
【0113】
【化18】
【0114】 式中、LおよびXは上記で定義した通りである。
【0115】 上記の式IVおよびVの中間体は、WO98/04559に記載の手順または
それに類似の方法によって製造することができる。
【0116】 市販されていない場合、式VI、VII、VIIIおよびXIIの原料は、後
述の実施例に記載の方法と同様の方法によって、あるいは当業界で公知の標準的
方法によって製造することができる。
【0117】 適宜、次に上記のいずれかの方法から最初に得られた式Iの化合物を、当業界
で公知の方法によって処理して、別の式Iの化合物とすることができることは明
らかであろう。例えば、代表的には標準的なアルキル化法によって、例えば水素
化ナトリウムとN,N−ジメチルホルムアミドの存在下にハロアルキル誘導体で
処理することで、あるいはトリフェニルホスフィンとアゾジカルボン酸ジエチル
の存在下にヒドロキシアルキル誘導体で処理することで、Rが未置換である最
初に得られた式Iの化合物を、Rが置換されている相当する化合物に変換する
ことができる。さらに、R置換基が塩素などのハロゲン原子で置き換わった最
初に得られた式Iの化合物を、代表的には封管中で1,4−ジオキサンなどの溶
媒中にて加熱しながら、適切なジ(C1−6)アルキルアミンで処理することで
、R置換基がジ(C1−6アルキル)アミノ部分によって置き換わった相当す
る化合物に変換することができる。
【0118】 本発明による化合物についての上記製造方法によって立体異性体の混合物が生
じる場合、それらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来の方法によっ
て分離することができる。本発明の新規化合物はラセミ体で製造される場合があ
るか、あるいは個々のエナンチオマーをエナンチオ特異的合成もしくは分割によ
って得ることができる。例えば、分取HPLCなどの標準的な方法によって、あ
るいは(−)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸および/または(+)−ジ−p
−トルオイル−l−酒石酸などの光学活性な酸を用いた塩形成によってジアステ
レオマー対を生成し、次に分別結晶および遊離塩基の再生を行うことで、それら
新規化合物を、構成成分のエナンチオマーに分割することができる。それら新規
化合物はさらに、ジアステレオマーエステルもしくはアミドの生成と、次にクロ
マトグラフィー分離およびキラル補助剤部分の脱離によって分割することもでき
る。
【0119】 上記合成手順のいずれにおいても、関係するいずれかの分子上の感受性基もし
くは反応性基を保護することが必要および/または望ましい場合がある。それは
、マコーミーの編著(Protective Groups in Organic Chemistry, ed. J. F. W.
McOmie, Plenum Press, 1973)やグリーンらの著作(T.W.Greene & P. G. M. Wu
ts, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 1991)に
記載のものなどの従来の保護基によって行うことができる。保護基は、当業界で
公知の方法を用いて、簡便な後段階で脱離させることができる。
【0120】 以下、実施例によって本発明による化合物の製造を説明する。
【0121】 本発明による化合物は、Ltk細胞で安定に発現されるα2またはα3サブ
ユニットを含むヒトGABA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に対する[ H]−フルマゼニル(flumazenil)の結合を強力に阻害する。
【0122】 試薬 ・リン酸緩衝生理食塩水(PBS) ・アッセイ緩衝液:10mM KHPO、100mM KCl(室温でのp
H7.4) ・[H]−フルマゼニル(α1β3γ2細胞については18nM;α2β3
γ2細胞については18nM;α3β3γ2細胞については10nM)のアッセ
イ緩衝液溶液 ・フルニトラゼパムの100μMアッセイ緩衝液溶液 ・アッセイ緩衝液に再懸濁させた細胞(1トレイを10mLに)。
【0123】 細胞の回収 細胞から上清を除去する。PBS(約20mL)を加える。細胞を掻き取り、
50mL遠心管に入れる。さらに10mLのPBSでその手順を繰り返して、ほ
とんどの細胞を取るようにする。卓上遠心装置で3000rpmにて20分間遠
心することで細胞をペレット状とし、所望に応じて冷凍する。ペレットを、細胞
トレイ(25cm×25cm)当たり10mLの緩衝液に再懸濁させる。
【0124】 アッセイ 深い96ウェルプレートまたは試験管中で行うことができる。各試験管には、 ・アッセイ緩衝液300μL ・[H]−フルマゼニル50μL(α1β3γ2細胞については1.8nM
;α2β3γ2細胞については1.8nM;α3β3γ2細胞については1.0
nMの最終濃度) ・化合物を10%DMSOに溶解させる場合には緩衝液または溶媒担体(例:
10%DMSO)50μL(合計);最終濃度10μMでの被験化合物またはフ
ルニトラゼパム(非特異的結合を求めるため) ・細胞100μL を入れる。
【0125】 アッセイ液を40℃で1時間インキュベーションし、細胞回収装置(Tomtecま
たはBrandelのいずれか)を用いてGF/Bフィルターで濾過し、次に氷冷アッ
セイ緩衝液3mLで3回洗浄する。フィルターを乾燥し、液体シンチレーション
カウンティングによってカウントを行う。総結合についての予想値は、液体シン
チレーションカウンティングを用いる場合には、総カウントで3000〜400
0dpm、非特異的結合で200dpm未満であり、メルチレックス(meltilex
)固体シンチラント(scintillant)を用いてカウンティングを行う場合には、
総カウントで1500〜2000dpm、非特異的結合で200dpm未満であ
る。結合パラメータを非線形最小二乗回帰分析によって求め、それから、各被験
化合物について阻害定数Kを計算することができる。
【0126】 添付の実施例の化合物を上記のアッセイで調べたところ、全ての化合物が、ヒ
トGABA受容体のα2および/またはα3サブユニットからの[H]−フ
ルマゼニルの置換について100nM以下のK値を有することが認められた。
【0127】 実施例1 3,8−ジフェニル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
−3−イルメトキシ)イミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン。
【0128】 a)ヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシム 2−イソニトロソアセトフェノン(50g、335mmol)のメタノール(
500mL)溶液をヒドラジン・1水和物(19.5mL、402mmol)で
処理した。反応混合物を室温で20時間撹拌し、その後メタノールを減圧下に留
去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO;20%EtOAc
/ヘキサン)によって精製して、ヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキ
シム37g(227mmol;68%)を白色固体として得た。
【0129】
【化19】
【0130】 b)6−フェニル−[1,2,4]トリアジン−4−オキサイド ヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシム(30g、184mmol
)およびオルトギ酸トリエチル(30.6mL、184mmol)の混合物に、
4−トルエンスルホン酸・1水和物(3.5g、18.4mmol)を加えた。
反応混合物を、撹拌しながら110℃で30分間加熱した。冷却した反応混合物
をCHCl/ヘキサンから再結晶して、6−フェニル−[1,2,4]トリ
アジン−4−オキサイド27g(156mmol、85%)を淡黄色固体として
得た。
【0131】
【化20】
【0132】 c)6−フェニル−[1,2,4]トリアジン 6−フェニル−[1,2,4]トリアジン−4−オキサイド(27g、156
mmol)および亜リン酸トリエチル(500mL)の混合物を30分間加熱還
流した。冷却した反応混合物を減圧下に溶媒留去し、残留物をフラッシュクロマ
トグラフィー(SiO;50%EtO/ヘキサン)によって精製して、6−
フェニル−[1,2,4]トリアジン19g(121mmol、78%)を黄色
固体として得た。
【0133】
【化21】
【0134】 d)6−フェニル−[1,2,4]トリアジン−5−イルアミン 6−フェニル−[1,2,4]トリアジン(18g、115mmol)の無水
液体アンモニア(1リットル)中混合物に、−37℃で窒素雰囲気下にて、過マ
ンガン酸カリウム(22.6g、143mmol)を1回で加えた。反応混合物
を−37℃で30分間撹拌し、アンモニアを留去した。残留物にプロパン−2−
オール(800mL)を加え、得られた混合物を10分間加熱還流し、ハイフロ
(hyflo)濾過した。濾液を減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュクロマ
トグラフィー(SiO;4%MeOH/CHCl+0.5%NH)によ
って精製して、6−フェニル−[1,2,4]トリアジン−5−イルアミン9.
8g(57mmol、50%)を黄色固体として得た。
【0135】
【化22】
【0136】 e)3,8−ジフェニルイミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン− 2−オール 6−フェニル−[1,2,4]トリアジン−5−イルアミン(1.1g、6.
4mmol)およびトリエチルアミン(891μL、6.4mmol)の脱水1
,2−ジクロロエタン(75mL)溶液に窒素雰囲気下で、2−クロロ−2−フ
ェニルアセチルクロライド(1.01mL、6.4mmol)を滴下した。反応
混合物を0℃で90分間撹拌し、トリエチルアミン(891μL、6.4mmo
l)を加え、得られた混合物を30分間加熱還流した。冷却した反応混合物をC
Cl(100mL)と水(100mL)との間で分配した。有機層を分液
し、MgSOで脱水し、減圧下に溶媒留去した。固体残留物をCHCl
よびMeOHの1:1混合液(10mL)で磨砕し、濾過し、乾燥して、3,8
−ジフェニルイミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン−2−オール7
80mg(2.7mmol、42%)を淡黄色固体として得た。
【0137】
【化23】
【0138】 f)3,8−ジフェニル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾ ール−3−イルメトキシ)イミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン 3,8−ジフェニルイミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン−2−
オール(500mg、1.74mmol)および3−クロロメチル−2−メチル
−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩(320mg、1.91mmol)
の脱水N,N−ジメチルホルムアミド溶液に窒素雰囲気下で、水素化ナトリウム
(60%オイル中分散品153mg、3.8mmol)を加えた。反応混合物を
室温で72時間撹拌した。混合物をEtOAc(80mL)と水(150mL)
との間で分配し、有機層を分液し、水層を追加のEtOAc(80mL)で2回
抽出した。合わせたEtOAc層を飽和NaCl溶液(100mL)で洗浄し、
分液し、MgSOで脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュクロ
マトグラフィー(SiO;2%MeOH/CHCl+0.5%NH)に
よって精製し、さらにCHClから再結晶することによって、3,8−ジフ
ェニル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメト
キシ)イミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン235mg(0.6m
mol、35%)を白色固体として得た。
【0139】 元素分析:C2117O・0.5HO・0.07CHCl 実測値:C、63.66;H、4.23;N、24.54 理論値:C、63.47;H、4.59;N、24.59; 融点:179℃(CHClから)。
【0140】
【化24】
【0141】 実施例2 8−(2−フルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]ト
リアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
2,4]トリアジン。
【0142】 ヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシムに代えてヒドラゾノ−(2
−フルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用い、実質的に実施例1の
手順と同様にして、標題化合物を白色固体として得た。
【0143】 元素分析:C2116FNO・2.2%灰分 実測値:C、61.32;H、3.82;N、23.80 理論値:C、61.43;H、3.93;N、23.89; 融点:195℃(CHClから)。
【0144】
【化25】
【0145】 実施例3 8−(2−フルオロフェニル)−2−(1−メチル−1H−[1,2,4]ト
リアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
2,4]トリアジン。
【0146】 ヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシムに代えてヒドラゾノ−(2
−フルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用い、3−クロロメチル−
2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾールに代えて3−クロロメチル−1
−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾールを用い、実質的に実施例1の手順
と同様にして、標題化合物を白色固体として得た。
【0147】 元素分析:C2116FNO・1.7%灰分 実測値:C、61.88;H、3.81;N、23.93 理論値:C、61.78;H、3.95;N、24.01; 融点:186℃(CHCl/ヘキサンから)。
【0148】
【化26】
【0149】 実施例4 8−(2,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,
4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d]
[1,2,4]トリアジン。
【0150】 ヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシムに代えてヒドラゾノ−(2
,5−ジフルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用い、実質的に実施
例1の手順と同様にして、標題化合物を白色固体として得た。
【0151】 元素分析:C2115O・3.25%灰分 実測値:C、58.29;H、3.45;N、22.58 理論値:C、58.23;H、3.49;N、22.63; 融点:200℃(CHCl/ヘキサンから)。
【0152】
【化27】
【0153】 実施例5 8−(4−フルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]ト
リアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
2,4]トリアジン。
【0154】 ヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシムに代えてヒドラゾノ−(4
−フルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用い、実質的に実施例1の
手順と同様にして、標題化合物を白色固体として得た。
【0155】 元素分析:C2116FNO・0.75CHCl 実測値:C、56.11;H、3.72;N、21.12 理論値:C、56.17;H、3.79;N、21.08; 融点:130℃(CHClから)。
【0156】
【化28】
【0157】 実施例6 8−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,
4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d]
[1,2,4]トリアジン。
【0158】 ヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシムに代えてヒドラゾノ−(2
,6−ジフルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用い、実質的に実施
例1の手順と同様にして、標題化合物を白色固体として得た。
【0159】 元素分析:C2115O・0.1HO 実測値:C、59.67;H、3.29;N、23.28 理論値:C、59.88;H、3.64;N、23.29; 融点:190℃(CHCl/ヘキサンから)。
【0160】
【化29】
【0161】 実施例7 3−シクロブチル−8−(2−フルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H
−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[1,2−d][
1,2,4]トリアジン。
【0162】 ヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシムに代えてヒドラゾノ−(2
−フルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用い、2−クロロ−2−フ
ェニルアセチルクロライドに代えて2−ブロモ−2−シクロブチルアセチルクロ
ライド(Gleason, Tetrahedron Lett., 1970, 39, 3431の方法によってシクロブ
チルアセチルクロライドから製造)を用い、実質的に実施例1の手順と同様にし
て、標題化合物を白色固体として得た。
【0163】 元素分析:C1918FNO・0.2灰分 実測値:C、58.99;H、4.47;N、25.20 理論値:C、58.90;H、4.68;N、25.31; 融点:120℃(CHCl/ヘキサンから)。
【0164】
【化30】
【0165】 実施例8 3−(3−クロロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリ
アゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,2
,4]トリアジン。
【0166】 2−クロロ−2−フェニルアセチルクロライドに代えて2−クロロ−2−(3
−クロロフェニル)アセチルクロライドを用い、実質的に実施例1の手順と同様
にして、標題化合物を白色固体として得た。
【0167】 元素分析:C2116ClNO・0.25HO 実測値:C、59.56;H、3.72;N、23.26 理論値:C、59.72;H、3.94;N、23.21; 融点:80〜84℃。
【0168】
【化31】
【0169】 実施例9 3−シクロブチル−5−メチル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]ト
リアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
2,4]トリアジン。
【0170】 オルトギ酸トリエチルに代えてオルト酢酸トリメチルを用い、2−クロロ−2
−フェニルアセチルクロライドに代えて2−ブロモ−2−シクロブチルアセチル
クロライドを用い、実質的に実施例1の手順と同様にして、標題化合物を白色固
体として得た。
【0171】 元素分析:C2021O・0.3HO 実測値:C、63.19;H、5.41;N、25.40 理論値:C、63.08;H、5.72;N、25.75; 融点:160℃(CHCl/ヘキサンから)。
【0172】
【化32】
【0173】 実施例10 3−シクロペンチル−5−メチル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]
トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
,2,4]トリアジン。
【0174】 オルトギ酸トリエチルに代えてオルト酢酸トリメチルを用い、2−クロロ−2
−フェニルアセチルクロライドに代えて2−ブロモ−2−シクロペンチルアセチ
ルクロライドを用い、実質的に実施例1の手順と同様にして、標題化合物を白色
固体として得た。
【0175】 元素分析:C2123O 実測値:C、65.08;H、5.78;N、25.44 理論値:C、64.76;H、5.95;N、25.17; 融点:137℃(CHCl/ヘキサンから)。
【0176】
【化33】
【0177】 実施例11 8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2−メチル−2H−[1
,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2
−d][1,2,4]トリアジン。
【0178】 6−フェニル−[1,2,4]トリアジン−5−イルアミンに代えて5−アミ
ノ−6−(2−フルオロフェニル)−3−メチル−[1,2,4]トリアジン(
Uchytilova, Collect. Czech. Chem. Commun., 1972, 37, 2221-2226の方法によ
って製造)を用い、実質的に実施例1の手順と同様にして、標題化合物を白色泡
状物として得た。
【0179】
【化34】
【0180】 実施例12 3−シクロペンチル−5−エチル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]
トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
,2,4]トリアジン。
【0181】 a)3−シクロペンチル−5−エチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d] [1,2,4]トリアジン−2−オール オルトギ酸トリエチルに代えてオルトプロピオン酸トリメチルを用い、2−ク
ロロ−2−フェニルアセチルクロライドに代えて2−ブロモ−2−シクロペンチ
ルアセチルクロライドを用いて、実質的に実施例1の手順に従って、標題化合物
を黄褐色固体として得た。
【0182】
【化35】
【0183】 b)3−シクロペンチル−5−エチル−2−(2−エチル−2H−[1,2, 4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d] [1,2,4]トリアジン 実施例12a)の生成物(150mg、0.48mmol)および(2−エチ
ル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)メタノール(93mg、0
.73mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に0℃で、トリフェニル
ホスフィン(192mg、0.73mmol)を加え、次にアゾジカルボン酸ジ
エチル(110μL、0.73mmol)を撹拌しながら滴下した。2時間後、
テトラヒドロフランを減圧下に留去し、残留物を塩化メチレン(50mL)に溶
かし、水で洗浄した(20mLで2回)。有機相を分液し、MgSOで脱水し
、濾過し、減圧下に溶媒留去した。粗生成物を分取TLC(SiO;30%酢
酸エチル/イソヘキサン)によって精製し、生成物についてエーテル/イソヘキ
サンからの再結晶を行って、白色固体として35mg(17%)を得た。
【0184】
【化36】
【0185】 実施例13 3−シクロペンチル−5−エチル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]
トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
,2,4]トリアジン。
【0186】 (2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)メタノールに
代えて(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)メタノー
ルを用い、さらに樹脂結合トリフェニルホスフィンを用いて、実質的に実施例1
2の手順に従って、標題化合物を白色固体として得た。
【0187】
【化37】
【0188】 実施例14 3−シクロペンチル−5−シクロプロピル−2−(2−メチル−2H−[1,
2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−
d][1,2,4]トリアジン。
【0189】 オルトプロピオン酸トリエチルに代えてシクロプロパンカルボン酸トリメチル
エステル(Ueno, J. Med. Chem., 1991, 34, 2468の方法によってシクロプロピ
ルシアニドから製造)を用い、(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾー
ル−3−イル)メタノールに代えて(2−メチル−2H−[1,2,4]トリア
ゾール−3−イル)メタノールを用い、さらに樹脂結合トリフェニルホスフィン
を用いて、実質的に実施例12の手順に従って、標題化合物を白色固体として得
た。
【0190】
【化38】
【0191】 実施例15 3−シクロペンチル−8−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2
−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミ
ダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン。
【0192】 段階a)でヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシムに代えてヒドラ
ゾノ−(2,6−ジフルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用い、段
階c)でn−ブタノールに代えて1,2−ジクロロエタンを用い、段階d)で3
−クロロメチル−2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩に代え
て3−クロロメチル−2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩を
用いて、実質的に実施例25の手順に従って、標題化合物を黄褐色固体として得
た。
【0193】
【化39】
【0194】 実施例16 3−シクロヘキシル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2
−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン。
【0195】 段階a)でヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシムに代えてヒドラ
ゾノ−(2−フルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用い、段階c)
で2−ブロモ−2−シクロペンチルアセチルクロライドに代えて2−ブロモ−2
−シクロヘキシルアセチルクロライドを、さらにn−ブタノールに代えて1,2
−ジクロロエタンを用い、段階d)で3−クロロメチル−2−エチル−2H−[
1,2,4]トリアゾール塩酸塩に代えて3−クロロメチル−2−メチル−2H
−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩を用いて、実質的に実施例25の手順に従
って、標題化合物を白色固体として得た。
【0196】
【化40】
【0197】 実施例17 3,8−ビス(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2−メチル−2
H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[1,2−d]
[1,2,4]トリアジン。
【0198】 段階a)でヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシムに代えてヒドラ
ゾノ−(2−フルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用い、段階c)
で2−ブロモ−2−シクロペンチルアセチルクロライドに代えて2−ブロモ−2
−(2−フルオロフェニル)アセチルクロライドを、さらにn−ブタノールに代
えて1,2−ジクロロエタンを用い、段階d)で3−クロロメチル−2−エチル
−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩に代えて3−クロロメチル−2−メ
チル−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩を用いて、実質的に実施例25
の手順に従って、標題化合物を黄褐色固体として得た。
【0199】
【化41】
【0200】 実施例18 3−シクロペンチル−8−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−(2−エチ
ル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−5−メチルイミ
ダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン。
【0201】 3−クロロメチル−2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩に
代えて3−クロロメチル−2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸
塩を用いて、実質的に実施例15の手順に従って、標題化合物を黄褐色固体とし
て得た。
【0202】
【化42】
【0203】 実施例19 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(3
−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)イミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン。
【0204】 ヒドラゾノ−(2,6−ジフルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムに
代えてヒドラゾノ−(2−フルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用
い、3−クロロメチル−2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾールに代え
て4−クロロメチル−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール塩酸塩を
用いて、実質的に実施例15の手順に従って、標題化合物を白色固体として得た
【0205】
【化43】
【0206】 実施例20 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(1
−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン。
【0207】 ヒドラゾノ−(2,6−ジフルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムに
代えてヒドラゾノ−(2−フルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用
い、3−クロロメチル−2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩
に代えて3−クロロメチル−1−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール塩
酸塩を用いて、実質的に実施例15の手順に従って、標題化合物を白色固体とし
て得た。
【0208】
【化44】
【0209】 実施例21 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(1
−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)イミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン。
【0210】 ヒドラゾノ−(2,6−ジフルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムに
代えてヒドラゾノ−(2−フルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用
い、3−クロロメチル−2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩
に代えて4−クロロメチル−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール塩
酸塩を用いて、実質的に実施例15の手順に従って、標題化合物を白色固体とし
て得た。
【0211】
【化45】
【0212】 実施例22 3−シクロペンチル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
−3−イルメトキシ)−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチルイミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン。
【0213】 ヒドラゾノ−(2,6−ジフルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムに
代えてヒドラゾノ−(2−フルオロフェニル)−アセトアルデヒドオキシムを用
いて、実質的に実施例18の手順に従って、標題化合物を白色固体として得た。
【0214】
【化46】
【0215】 実施例23 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2
−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン。
【0216】 3−クロロメチル−1−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩に
代えて3−クロロメチル−2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸
塩を用いて、実質的に実施例20の手順に従って、標題化合物を白色固体として
得た。
【0217】
【化47】
【0218】 実施例24 3−シクロヘキシル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
−3−イルメトキシ)−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチルイミダゾ[
1,2−d][1,2,4]トリアジン。
【0219】 3−クロロメチル−2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩に
代えて3−クロロメチル−2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸
塩を用いて、実質的に実施例16の手順に従って、標題化合物を白色固体として
得た。
【0220】
【化48】
【0221】 実施例25 3−シクロペンチル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
−3−イルメトキシ)−5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
,2,4]トリアジン。
【0222】 a)3−メチル−6−フェニル−[1,2,4]トリアジン−4−オキサイド ヒドラゾノ−フェニル−アセトアルデヒドオキシム(28g、168mmol
)の塩化メチレン(300mL)溶液に室温で窒素下に、オルト酢酸トリメチル
(19mL、168mmol)およびp−トルエンスルホン酸(1.6g、8.
4mmol)を加えた。反応混合物を18時間撹拌し、減圧下に濃縮した。キシ
レン(300mL)を加え、次にオルト酢酸トリメチル(19mL、168mm
ol)を加え、混合物を130℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下に溶媒
留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO;50%EtOA
c/ヘキサン)によって精製し、生成物を塩化メチレンおよび酢酸エチルの混合
液から再結晶して、標題化合物を白色固体とて得た(11.5g)。
【0223】
【化49】
【0224】 b)5−アミノ−3−メチル−6−フェニル−[1,2,4]トリアジン 3−メチル−6−フェニル−[1,2,4]トリアジン−4−オキサイド(3
g、16mmol)のクロロホルム(80mL)溶液に、p−トルエンスルホニ
ルクロライド(3.05g、16mmol)を加え、混合物を窒素下に室温で3
0分間撹拌した。その混合物にアンモニア水(12%品48mL)およびアンモ
ニアのジオキサン溶液(0.5M溶液160mL)を加え、室温で72時間撹拌
した。有機層を水層から分液し、水層を塩化メチレンで抽出し(20mLで2回
)、合わせた有機層をMgSOで脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をフ
ラッシュクロマトグラフィー(SiO;20%EtOAc/ヘキサン)によっ
て精製して、標題化合物を得た(1.7g)。
【0225】
【化50】
【0226】 c)3−シクロペンチル−5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d] [1,2,4]トリアジン−2−オール 5−アミノ−3−メチル−6−フェニル−[1,2,4]トリアジン(0.2
g、1.07mmol)の塩化メチレン(20mL)溶液にピリジン(0.10
4mL、1.28mmol)を加え、次に2−ブロモ−2−シクロペンチルアセ
チルクロライド(0.266mL、1.18mmol;Gleason, Tetrahedron L
ett., 1970, 39, 3431の方法によってシクロペンチルアセチルクロライドから製
造)を滴下した。反応混合物を18時間撹拌し、その後塩化メチレンを減圧下に
留去した。残留物をn−ブタノール(20mL)に溶かし、それにトリエチルア
ミン(1mL)およびヨウ化ナトリウム(0.010g)を加え、得られた混合
物を120℃で18時間加熱した。n−ブタノールを減圧下に留去し、残留物を
フラッシュクロマトグラフィー(SiO;60%EtOAc/ヘキサン)によ
って精製して、標題化合物を得た(0.178g)。
【0227】
【化51】
【0228】 d)3−シクロペンチル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾ ール−3−イルメトキシ)−5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d] [1,2,4]トリアジン 3−シクロペンチル−5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
,2,4]トリアジン−2−オール(175mg、0.59mmol)および3
−クロロメチル−2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール塩酸塩(13
0mg、0.71mmol)の脱水N,N−ジメチルホルムアミド溶液に窒素雰
囲気下で、炭酸カリウム(329mg、2.37mmol)を加えた。反応混合
物を室温で3時間撹拌し、減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュクロマト
グラフィー(SiO;2%MeOH/CHCl)によって精製し、生成物
を酢酸エチル/イソヘキサンから再結晶して、標題化合物(45mg)を白色固
体として得た。
【0229】 融点:94〜96℃。
【0230】
【化52】
【0231】 実施例26 2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)
−5−メチル−8−フェニル−3−(チエン−2−イル)−イミダゾ[1,2−
d][1,2,4]トリアジン。
【0232】 a)5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリア ジン−2−オール 5−アミノ−3−メチル−6−フェニル−[1,2,4]トリアジン(実施例
25段階b);550mg、2.96mmol)の塩化メチレン溶液に、ブロモ
アセチルブロマイド(0.308mL、3.55mmol)、ピリジン(0.3
57mL、4.44mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(10mg)
を加えた。反応混合物を窒素下に室温で2時間撹拌し、減圧下に溶媒留去した。
残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO;40%酢酸エチル/ヘキサ
ン)によって精製して、5−(ブロモアセトアミド)−3−メチル−6−フェニ
ル−[1,2,4]トリアジン(475mg)、m/z(ES)307/30
9(M+H)を得た。その生成物(470mg、1.53mmol)の1,2
−ジクロロエタン溶液に、トリエチルアミン(0.235mL、1.68mmo
l)およびヨウ化ナトリウム(10mg)を加え、混合物を4時間加熱還流した
。冷却後、標題化合物が溶液から結晶化し、それを濾取して220mgを得た。
【0233】
【化53】
【0234】 b)2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキ シ)−5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリア ジン 3−シクロペンチル−5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
,2,4]トリアジン−2−オールに代えて5−メチル−8−フェニルイミダゾ
[1,2−d][1,2,4]トリアジン−2−オールを用い、実質的に実施例
25段階d)の手順に従って、標題化合物を白色固体として得た。
【0235】
【化54】
【0236】 c)3−ブロモ−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3 −イルメトキシ)−5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,2 ,4]トリアジン 2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)
−5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン
(205mg、0.61mmol)の四塩化炭素(100mL)およびクロロホ
ルム(50mL)の混合溶液中に、臭素(34.2μL、0.67mmol)を
滴下した。混合物を1時間撹拌し、溶媒を減圧下に除去し、残留物をジエチルエ
ーテルおよびメタノールの混合液から再結晶して、標題化合物を得た(160m
g)。
【0237】
【化55】
【0238】 d)2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキ シ)−5−メチル−8−フェニル−3−(チエン−2−イル)イミダゾ[1,2 −d][1,2,4]トリアジン 3−ブロモ−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イ
ルメトキシ)−5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,2,4
]トリアジン(70mg、0.169mmol)、2−チオフェンボロン酸(3
2mg、0.254mmol)および炭酸セシウム(110mg、0.338m
mol)の脱水1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を、凍結−ポンプ−解凍
サイクルを3回行うことで脱気した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラ
ジウム(0)(15.5mg、0.017mmol)およびトリ−tert−ブ
チルホスフィンの0.1M 1,4−ジオキサン溶液(0.406mL、0.4
06mmol)を加え、混合物をさらに2回の凍結−ポンプ−解凍サイクルを行
うことでさらに脱気してから、窒素下に90℃で17時間加熱した。混合物をガ
ラス繊維紙で濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を飽和NaCl溶液で洗浄し
、分液し、MgSOで脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュク
ロマトグラフィー(SiO;2%MeOH/CHCl)によって精製し、
生成物をCHClから再結晶して標題化合物(10.4mg)を白色固体と
して得た。
【0239】
【化56】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ギブリン,アレクサンダー・リチヤード イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク (72)発明者 ムーア,ケビン・ウイリアム イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク (72)発明者 モイズ,クリストフアー・リチヤード イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク (72)発明者 ローリー,マイケル イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク (72)発明者 ストリート,レズリー・ジヨージフ イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク Fターム(参考) 4C050 AA01 BB05 CC07 EE04 FF04 FF05 GG03 HH03 HH04 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CB05 MA01 NA14 NA15 ZA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式Iの化合物または該化合物の塩もしくはプロドラッグ
    。 【化1】 [式中、 Yは水素、C1−6アルキルまたはC3−7シクロアルキルを表し; ZはC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C4−7シクロアルケニル
    、C6−8ビシクロアルキル、アリール、C3−7ヘテロシクロアルキル、ヘテ
    ロアリールまたはジ(C1−6)アルキルアミノを表し;それらの基はいずれも
    置換されていても良く; RはC3−7シクロアルキル、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジニ
    ルを表し;それらの基はいずれも置換されていても良く; RはC3−7シクロアルキル(C1−6)アルキル、アリール(C1−6
    アルキルまたはヘテロアリール(C1−6)アルキルを表し;それらの基はいず
    れも置換されていても良い。]
  2. 【請求項2】 下記式IIAによって表される請求項1に記載の化合物なら
    びに該化合物の塩およびプロドラッグ。 【化2】 [式中、 Y、ZおよびRは請求項1で定義の通りであり; mは1または2であり; R12はアリールまたはヘテロアリールであり、そのいずれの基も置換されて
    いても良い。]
  3. 【請求項3】 下記式IIBによって表される請求項2に記載の化合物なら
    びに該化合物の塩。 【化3】 [式中、 YおよびRは請求項1で定義の通りであり; Qは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フ
    ェニルまたはチエニル環の残基を表し; Rは水素、メチル、フッ素または塩素を表し; Rは水素、メチルまたはエチルを表す。]
  4. 【請求項4】 下記式IICによって表される請求項2に記載の化合物なら
    びに該化合物の塩。 【化4】 [式中、 YおよびRは請求項1で定義の通りであり; Q、RおよびRは請求項3で定義の通りである。]
  5. 【請求項5】 3,8−ジフェニル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
    −3−イルメトキシ)イミダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン; 8−(2−フルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]ト
    リアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
    2,4]トリアジン; 8−(2−フルオロフェニル)−2−(1−メチル−1H−[1,2,4]ト
    リアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
    2,4]トリアジン; 8−(2,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,
    4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d]
    [1,2,4]トリアジン; 8−(4−フルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]ト
    リアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
    2,4]トリアジン; 8−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,
    4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2−d]
    [1,2,4]トリアジン; 3−シクロブチル−8−(2−フルオロフェニル)−2−(2−メチル−2H
    −[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[1,2−d][
    1,2,4]トリアジン; 3−(3−クロロフェニル)−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリ
    アゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,2
    ,4]トリアジン; 3−シクロブチル−5−メチル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]ト
    リアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1,
    2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−5−メチル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]
    トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
    ,2,4]トリアジン; 8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2−メチル−2H−[1
    ,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−フェニルイミダゾ[1,2
    −d][1,2,4]トリアジン から選択される化合物ならびに該化合物の塩およびプロドラッグ。
  6. 【請求項6】 3−シクロペンチル−5−エチル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]
    トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
    ,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−5−エチル−2−(2−メチル−2H−[1,2,4]
    トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
    ,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−5−シクロプロピル−2−(2−メチル−2H−[1,
    2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−8−フェニルイミダゾ[1,2−
    d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2
    −(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミ
    ダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロヘキシル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2
    −メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[
    1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3,8−ビス(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2−メチル−2
    H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[1,2−d]
    [1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−(2−エチ
    ル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−5−メチルイミ
    ダゾ[1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(3
    −メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)イミダゾ[
    1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(1
    −メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[
    1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(1
    −メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)イミダゾ[
    1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
    −3−イルメトキシ)−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチルイミダゾ[
    1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−(2
    −メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)イミダゾ[
    1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロヘキシル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
    −3−イルメトキシ)−8−(2−フルオロフェニル)−5−メチルイミダゾ[
    1,2−d][1,2,4]トリアジン; 3−シクロペンチル−2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール
    −3−イルメトキシ)−5−メチル−8−フェニルイミダゾ[1,2−d][1
    ,2,4]トリアジン; 2−(2−エチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)
    −5−メチル−8−フェニル−3−(チエン−2−イル)イミダゾ[1,2−d
    ][1,2,4]トリアジン から選択される化合物ならびに該化合物の塩およびプロドラッグ。
  7. 【請求項7】 医薬的に許容される担体とともに、請求項1に記載の式Iの
    化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくは該化合物のプロドラッグ
    を含む医薬組成物。
  8. 【請求項8】 不安の治療および/または予防用の医薬品製造における請求
    項1に記載の式Iの化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくは該化
    合物のプロドラッグの使用。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の化合物の製造方法であって、 (A)下記式IIIの化合物と下記式IVの化合物とを反応させる段階: 【化5】 [式中、Y、Z、RおよびRは請求項1で定義した通りであり;Lは好
    適な脱離基を表す。];あるいは (B)トリフェニルホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジエチルの存在下に、
    上記で定義の式IIIの化合物と下記式Vの化合物 【化6】 (式中、Rは請求項1で定義した通りである)とを反応させる段階;あるいは (C)遷移金属触媒存在下に、下記式VIIIの化合物を下記式IXの化合物
    と反応させる段階: 【化7】 (式中、Y、Z、RおよびRは請求項1で定義の通りであり;Lは好適
    な脱離基を表す。);ならびに (D)その後に所望に応じて、最初に得られた式Iの化合物を標準的な方法に
    よって別の式Iの化合物に変換する段階 を有する方法。
  10. 【請求項10】 不安の治療および/または予防方法であって、そのような
    治療を必要とする患者に対して、有効量の請求項1に記載の式Iの化合物または
    該化合物の医薬的に許容される塩もしくは該化合物のプロドラッグを投与する段
    階を有する方法。
JP2001518708A 1999-08-23 2000-08-17 Gaba受容体リガンドとしてのイミダゾ−トリアジン誘導体 Withdrawn JP2003507479A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9919957.2A GB9919957D0 (en) 1999-08-23 1999-08-23 Therapeutic agents
GB9919957.2 1999-08-23
PCT/GB2000/003199 WO2001014377A1 (en) 1999-08-23 2000-08-17 Imidazo-triazine derivatives as ligands for gaba receptors

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003507479A true JP2003507479A (ja) 2003-02-25
JP2003507479A5 JP2003507479A5 (ja) 2007-10-11

Family

ID=10859670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001518708A Withdrawn JP2003507479A (ja) 1999-08-23 2000-08-17 Gaba受容体リガンドとしてのイミダゾ−トリアジン誘導体

Country Status (10)

Country Link
US (1) US6608062B1 (ja)
EP (1) EP1212324B1 (ja)
JP (1) JP2003507479A (ja)
AT (1) ATE253066T1 (ja)
AU (1) AU775008B2 (ja)
CA (1) CA2380452C (ja)
DE (1) DE60006260T2 (ja)
ES (1) ES2208404T3 (ja)
GB (1) GB9919957D0 (ja)
WO (1) WO2001014377A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010509312A (ja) * 2006-11-10 2010-03-25 アデックス ファーマ ソシエテ アノニム Gabab受容体調節因子としての新規トリアジンジオン誘導体

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9923078D0 (en) * 1999-09-29 1999-12-01 Phytopharm Plc Sapogenin derivatives and their use
GB0210127D0 (en) 2002-05-02 2002-06-12 Merck Sharp & Dohme Therapeutic agents
AU2003252499B2 (en) * 2002-07-12 2007-11-08 Japan Science And Technology Agency Drugs for improving the prognosis of brain injury and a method of screening the same
EP2258358A3 (en) 2005-08-26 2011-09-07 Braincells, Inc. Neurogenesis with acetylcholinesterase inhibitor
AU2006282896A1 (en) 2005-08-26 2007-03-01 Braincells, Inc. Neurogenesis by muscarinic receptor modulation
WO2007047978A2 (en) 2005-10-21 2007-04-26 Braincells, Inc. Modulation of neurogenesis by pde inhibition
WO2007053596A1 (en) 2005-10-31 2007-05-10 Braincells, Inc. Gaba receptor mediated modulation of neurogenesis
ES2391472T3 (es) 2005-12-20 2012-11-27 Astrazeneca Ab Derivados de cinnolina sustituidos como moduladores del receptor de GABAA y método para su síntesis
US7465795B2 (en) 2005-12-20 2008-12-16 Astrazeneca Ab Compounds and uses thereof
US20100216734A1 (en) 2006-03-08 2010-08-26 Braincells, Inc. Modulation of neurogenesis by nootropic agents
EP2382975A3 (en) 2006-05-09 2012-02-29 Braincells, Inc. Neurogenesis by modulating angiotensin
EP2026813A2 (en) 2006-05-09 2009-02-25 Braincells, Inc. 5 ht receptor mediated neurogenesis
CA2662491A1 (en) 2006-09-08 2008-03-13 Braincells, Inc. Combinations containing a 4-acylaminopyridine derivative
WO2010099217A1 (en) 2009-02-25 2010-09-02 Braincells, Inc. Modulation of neurogenesis using d-cycloserine combinations
EP4362946A4 (en) * 2021-06-29 2025-05-21 Zomagen Biosciences Ltd Nlrp3 modulators
WO2023028534A1 (en) * 2021-08-25 2023-03-02 Ptc Therapeutics, Inc. Inhibitors of nlrp3

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3422194A (en) * 1967-08-15 1969-01-14 Smithkline Corp The treatment of depression with imidazo(1,2-b)-as-triazines and compositions thereof
EP0915875B1 (en) 1996-07-25 2003-04-09 MERCK SHARP & DOHME LTD. Substituted triazolo-pyridazine derivatives as ligands for gaba receptors
ES2291043T3 (es) 1998-10-16 2008-02-16 MERCK SHARP & DOHME LIMITED Derivados de pirazolotriazina como ligandos para receptores de gaba.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010509312A (ja) * 2006-11-10 2010-03-25 アデックス ファーマ ソシエテ アノニム Gabab受容体調節因子としての新規トリアジンジオン誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
GB9919957D0 (en) 1999-10-27
AU775008B2 (en) 2004-07-15
DE60006260D1 (de) 2003-12-04
EP1212324B1 (en) 2003-10-29
US6608062B1 (en) 2003-08-19
DE60006260T2 (de) 2004-07-29
WO2001014377A1 (en) 2001-03-01
EP1212324A1 (en) 2002-06-12
AU6707700A (en) 2001-03-19
CA2380452C (en) 2008-10-28
ATE253066T1 (de) 2003-11-15
ES2208404T3 (es) 2004-06-16
CA2380452A1 (en) 2001-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6476030B1 (en) Pyrazolo-triazine derivatives as ligands for GABA receptors
EP1149102B1 (en) Triazolo-pyridazine derivatives as ligands for gaba receptors
US6541484B2 (en) Pyrazolo-pyridine derivatives as ligands for GABA receptors
JP2003507479A (ja) Gaba受容体リガンドとしてのイミダゾ−トリアジン誘導体
JP2002501066A (ja) Gaba受容体に対するリガンドとしてのトリアゾロ−ピリダジン誘導体
US6593325B1 (en) Pyrido-pyridazine derivatives as ligands for GABA receptors
US6872720B2 (en) Pyrazolo-triazine derivatives as ligands for gaba receptors
JP2002518391A (ja) Gaba受容体のリガンドとしてのトリアゾロ−ピリジン誘導体
JP2002501067A (ja) Gaba受容体に対するリガンドとしてのトリアゾロ−ピリダジン誘導体
US6303597B1 (en) Triazolo-pyridazine derivatives as ligands for GABA receptors
US6730676B2 (en) Pyrazino-pyridazine derivatives as ligands for GABA receptors
JP2002518392A (ja) Gaba受容体のリガンドとしてのトリアゾロピリミジン類
JP2002501071A (ja) Gaba受容体のリガンドとしてのトリアゾロ−ピリダジン誘導体
US6699859B1 (en) Triazolo-pyridazine derivatives as ligands for GABA receptors
JP2002501069A (ja) Gaba受容体のためのリガンドとしてのトリアゾロ−ピリダジン誘導体
WO2004014891A1 (en) Pyridazine derivatives as ligands for gaba receptors

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070815

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070815

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20091210