JP2003505227A - 微生物フィルターおよび水からの微生物の除去方法 - Google Patents
微生物フィルターおよび水からの微生物の除去方法Info
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
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- A61L2/0011—Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor for pharmaceuticals, biologicals or living parts using physical methods
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Abstract
(57)【要約】
反応性表面を有する支持体および前記支持体の反応性表面と共有的に結合されるポリマーを含み、前記ポリマーが液体中の微生物を引き付けるための複数の陽イオン基を含有する濾過基材、を包含する液体から微生物を除去するためのフィルターが開示されている
Description
【0001】
[技術分野]
本発明は、液体から微生物を除去するためのフィルター、液体からの微生物所
除去方法、およびフィルターの製造方法に関する。特に本発明は、蛇口取付フィ
ルターおよびポアスルーフィルターで遭遇する条件下での飲料水からの細菌およ
びウイルスの除去のためのフィルター技術に関する。
除去方法、およびフィルターの製造方法に関する。特に本発明は、蛇口取付フィ
ルターおよびポアスルーフィルターで遭遇する条件下での飲料水からの細菌およ
びウイルスの除去のためのフィルター技術に関する。
【0002】
[発明の背景]
飲料水から汚染物質を除去するために多数のフィルターデザインが利用可能で
ある。デザインの例は、米国特許第5,709,794号(Emmons他)、第5,
536,394号(Lund他)、第5,525,214号(Hembree)、第5,1
06,500号(Hembree他)および第5,268,093号(Hembree他)(こ
れらは元々Recovery Engineering, Inc.に譲渡された)に記載されている。
ある。デザインの例は、米国特許第5,709,794号(Emmons他)、第5,
536,394号(Lund他)、第5,525,214号(Hembree)、第5,1
06,500号(Hembree他)および第5,268,093号(Hembree他)(こ
れらは元々Recovery Engineering, Inc.に譲渡された)に記載されている。
【0003】
膜技術を利用するいくつかのフィルターデザインは、サブミクロンサイズの微
生物を除去するために提唱された。例えば米国特許第5,017,292号(Di
Leo他)は、多孔性膜支持体、限外濾過分離特性を有する表面スキン層および支
持体のものより小さい平均孔サイズを有する中間多孔質帯を含む複合膜を記載す
る。
生物を除去するために提唱された。例えば米国特許第5,017,292号(Di
Leo他)は、多孔性膜支持体、限外濾過分離特性を有する表面スキン層および支
持体のものより小さい平均孔サイズを有する中間多孔質帯を含む複合膜を記載す
る。
【0004】
固体表面に微生物を付着させるために、化学力が用いられ得る(Bitton and M
arshall, “Adsorption of Micro organisms to Surfaces,” John Wiley & Son
s, New York, pages 1-57およびGerba C.P., “Applied and Theoretical Aspec
ts of Virus Adsorption to Surfaces,” Adv. Appl. Microbiol., vol.30, pag
es133-168(1984)参照)。彼等の考察によれば、電荷相互作用は、ウイルスお
よび吸着表面間の相互作用の主因であると考えられ得る。ほとんどのウイルスが
、グルタミン酸、アスパラギン酸、ヒスチジンおよびチロシンのようなアミノ酸
を含有するタンパク質ポリペプチドから成るコートを有する。これらのアミノ酸
は、イオン化時に、ウイルスキャプシド(viral capsid)に電荷を与えるカルボ
キシルおよびアミノ基を含有する。
arshall, “Adsorption of Micro organisms to Surfaces,” John Wiley & Son
s, New York, pages 1-57およびGerba C.P., “Applied and Theoretical Aspec
ts of Virus Adsorption to Surfaces,” Adv. Appl. Microbiol., vol.30, pag
es133-168(1984)参照)。彼等の考察によれば、電荷相互作用は、ウイルスお
よび吸着表面間の相互作用の主因であると考えられ得る。ほとんどのウイルスが
、グルタミン酸、アスパラギン酸、ヒスチジンおよびチロシンのようなアミノ酸
を含有するタンパク質ポリペプチドから成るコートを有する。これらのアミノ酸
は、イオン化時に、ウイルスキャプシド(viral capsid)に電荷を与えるカルボ
キシルおよびアミノ基を含有する。
【0005】
水から微生物を除去する手段としての電荷相互作用の理論に基づいて、細菌吸
着のために正に荷電したイオン交換樹脂が利用されてきた(Daniels,”Developm
ents In Industrial Microbiology”, Vol. 13; Proceedings of the twenty-ei
ghth General Meeting of the Society for Industrial Microbiology, pages21
1-243(1972))。これらのイオン交換樹脂の基本的枠組みは、炭化水素網目構
造の主鎖に化学的に結合された陽イオン性または陰イオン性のイオン化可能基を
含む弾性三次元炭化水素網目構造である。網目構造は、普通は固定され、一般的
溶媒に不溶性で、そして化学的に不活性である。マトリックスに結合されたイオ
ン化可能官能基は、水中に存在した他の対イオンに交換され得る対イオンを有す
る活性イオンを保有する。市販のイオン交換樹脂の典型例は、ジビニルベンゼン
(DVB)で架橋されたポリスチレンおよびDVBと共重合したメタクリレート
である。ポリスチレンの場合、三次元網目構造が先ず形成され、次に官能基がク
ロロメチル化によりベンゼン環に導入される。イオン化可能基は高親水性である
ため、樹脂構造中のそれらの基の存在が多いほど、より多くの樹脂が膨潤して、
水の流動を制限する。これらの樹脂が示す流動に対する抵抗は、K. Dorfner,”I
on Exchangers” Ann Arbor Science Publishers, Inc., pages 16-35, New Yor
k(1962)により考察されているように、通常2〜12%の範囲で架橋度を制御
した。低度の架橋では、炭化水素網目構造はより容易に延伸され、膨潤は大きく
なり、樹脂は小イオンを迅速に交換し、相対的に大型のイオンを交換させること
さえある。逆に、架橋が増大されて高液体流に対して構造がより剛性になると、
炭化水素マトリックスは低弾性になり、樹脂網目構造中の孔は狭くなり、交換過
程は遅くなり、そして交換体樹脂は大型イオンが構造に進入しないようにするそ
の傾向を増す。官能基保有ポリマーを架橋することにより製造されるイオン交換
樹脂は、オングストロームサイズ範囲の有機および無機イオンの除去に首尾よく
適用されてきたが、しかしそれらは普通は相対的に大型サイズの微生物には適さ
ない。さらに、マトリックスが膨潤し、孔が狭くなるために流動抵抗は増大する
。
着のために正に荷電したイオン交換樹脂が利用されてきた(Daniels,”Developm
ents In Industrial Microbiology”, Vol. 13; Proceedings of the twenty-ei
ghth General Meeting of the Society for Industrial Microbiology, pages21
1-243(1972))。これらのイオン交換樹脂の基本的枠組みは、炭化水素網目構
造の主鎖に化学的に結合された陽イオン性または陰イオン性のイオン化可能基を
含む弾性三次元炭化水素網目構造である。網目構造は、普通は固定され、一般的
溶媒に不溶性で、そして化学的に不活性である。マトリックスに結合されたイオ
ン化可能官能基は、水中に存在した他の対イオンに交換され得る対イオンを有す
る活性イオンを保有する。市販のイオン交換樹脂の典型例は、ジビニルベンゼン
(DVB)で架橋されたポリスチレンおよびDVBと共重合したメタクリレート
である。ポリスチレンの場合、三次元網目構造が先ず形成され、次に官能基がク
ロロメチル化によりベンゼン環に導入される。イオン化可能基は高親水性である
ため、樹脂構造中のそれらの基の存在が多いほど、より多くの樹脂が膨潤して、
水の流動を制限する。これらの樹脂が示す流動に対する抵抗は、K. Dorfner,”I
on Exchangers” Ann Arbor Science Publishers, Inc., pages 16-35, New Yor
k(1962)により考察されているように、通常2〜12%の範囲で架橋度を制御
した。低度の架橋では、炭化水素網目構造はより容易に延伸され、膨潤は大きく
なり、樹脂は小イオンを迅速に交換し、相対的に大型のイオンを交換させること
さえある。逆に、架橋が増大されて高液体流に対して構造がより剛性になると、
炭化水素マトリックスは低弾性になり、樹脂網目構造中の孔は狭くなり、交換過
程は遅くなり、そして交換体樹脂は大型イオンが構造に進入しないようにするそ
の傾向を増す。官能基保有ポリマーを架橋することにより製造されるイオン交換
樹脂は、オングストロームサイズ範囲の有機および無機イオンの除去に首尾よく
適用されてきたが、しかしそれらは普通は相対的に大型サイズの微生物には適さ
ない。さらに、マトリックスが膨潤し、孔が狭くなるために流動抵抗は増大する
。
【0006】
米国特許第4,361,486号(Hou他)は、水性流体から可溶性鉄および
マンガンを除去するために、ならびに流体から微生物を除去し、不活性化するた
めに用いられ得るフィルターを記載する。フィルターは、実質的に不活性な多孔
質マトリックス上に固定された過酸化マグネシウムまたは過酸化カルシウムを含
めたある量の粒状物質を含む。フィルター媒質は、粒状物質または不活性多孔質
マトリックスの表面を表面改質剤で改質することにより電気的陽性ポテンシャル
を提供され得る。Hou他(”Capture of a Latex Beads, Bacteria, Endotoxin,
and Viruses by Charge-Modified Filters,” Appl. Environ. Microbiol., vol
.40, no.5, pages892-896, Nov. 1980)は、水からの微生物およびその他の陰性
荷電粒子の除去における電気的陽性フィルターの使用を報告する。電荷改質フィ
ルターは、米国特許第4,305,782号および第4,473,474号(Os
treicher等)に開示されている。
マンガンを除去するために、ならびに流体から微生物を除去し、不活性化するた
めに用いられ得るフィルターを記載する。フィルターは、実質的に不活性な多孔
質マトリックス上に固定された過酸化マグネシウムまたは過酸化カルシウムを含
めたある量の粒状物質を含む。フィルター媒質は、粒状物質または不活性多孔質
マトリックスの表面を表面改質剤で改質することにより電気的陽性ポテンシャル
を提供され得る。Hou他(”Capture of a Latex Beads, Bacteria, Endotoxin,
and Viruses by Charge-Modified Filters,” Appl. Environ. Microbiol., vol
.40, no.5, pages892-896, Nov. 1980)は、水からの微生物およびその他の陰性
荷電粒子の除去における電気的陽性フィルターの使用を報告する。電荷改質フィ
ルターは、米国特許第4,305,782号および第4,473,474号(Os
treicher等)に開示されている。
【0007】
米国特許第4,352,884号(Nakashima他)は、コポリマーで被覆され
た支持体で構成される生物活性物質のための担体を開示する。支持体は、無機物
、例えばガラス、活性炭、シリカおよびアルミナ、ならびに有機ポリマー、例え
ばポリスチレン、ポリエチレン、ポリビニルクロリド、ナイロン、ポリエステル
、ポリメチル、メタクリレートおよび天然高級ポリマー、例えばセルロースを含
めた種々の物質のうちの1つであり得る。コポリマーは、アクリレートまたはメ
タクリレートモノマーおよび共重合可能不飽和カルボン酸または不飽和アミンで
あり得る。
た支持体で構成される生物活性物質のための担体を開示する。支持体は、無機物
、例えばガラス、活性炭、シリカおよびアルミナ、ならびに有機ポリマー、例え
ばポリスチレン、ポリエチレン、ポリビニルクロリド、ナイロン、ポリエステル
、ポリメチル、メタクリレートおよび天然高級ポリマー、例えばセルロースを含
めた種々の物質のうちの1つであり得る。コポリマーは、アクリレートまたはメ
タクリレートモノマーおよび共重合可能不飽和カルボン酸または不飽和アミンで
あり得る。
【0008】
米国特許第3,898,188号(Rembawn他)および米国特許第3,784
,649号(Buckman他)は、多第四級アンモニウム樹脂を生成するための二ハ
ロゲン化物および二第三級アミンの重合を記載する。これらのポリマーは、上水
道の浄化における凝集剤としての実用性を見出している。本物質は、殺菌作用を
示すこともまたは有効な殺細菌および殺真菌剤としても知られている。
,649号(Buckman他)は、多第四級アンモニウム樹脂を生成するための二ハ
ロゲン化物および二第三級アミンの重合を記載する。これらのポリマーは、上水
道の浄化における凝集剤としての実用性を見出している。本物質は、殺菌作用を
示すこともまたは有効な殺細菌および殺真菌剤としても知られている。
【0009】
Preston, D.R.他(”Removal of Viruses from Tapwater by Fiberglass Filt
ers Modified with a Combination of Cationic Polymers,” Wat. Sci. Tech.
Vol. 21, No.3, PP93-98(1989))は、pH5〜9で水からエンテロウイルスを
吸着し得る電気的陽性フィルターの開発を記載する。この論文は、陽イオン性ポ
リマーの水性溶液中にフィルターを浸漬し、処理フィルターを風乾させることに
より、電気的陰性繊維ガラスフィルターが電気的陽性フィルターに変換され得る
ことを報告する。陽イオン性ポリマーポリエチレンイミンおよびナルコ陽イオン
性ポリマー7111は、環境水からエンテロウイルスを回収し得るフィルターを
製造するために用いられ得る。
ers Modified with a Combination of Cationic Polymers,” Wat. Sci. Tech.
Vol. 21, No.3, PP93-98(1989))は、pH5〜9で水からエンテロウイルスを
吸着し得る電気的陽性フィルターの開発を記載する。この論文は、陽イオン性ポ
リマーの水性溶液中にフィルターを浸漬し、処理フィルターを風乾させることに
より、電気的陰性繊維ガラスフィルターが電気的陽性フィルターに変換され得る
ことを報告する。陽イオン性ポリマーポリエチレンイミンおよびナルコ陽イオン
性ポリマー7111は、環境水からエンテロウイルスを回収し得るフィルターを
製造するために用いられ得る。
【0010】
蛇口取付型飲料水フィルターは、米国特許第5,525,214号に記載され
ている。概して、蛇口取付型飲料水フィルターは、化学的および無機汚染物質な
らびに大型微生物を除去するための濾過基材を含む。一般的フィルター媒質とし
ては炭素が挙げられるが、これはしばしば多孔質ブロックの形態である。さらに
別の汚染物質、例えば鉛は、選択的吸着剤の付加により除去され得る。さらに、
蛇口取付型飲料水フィルターに一般的に用いられる濾過基材は、小型微生物およ
び粒子の除去のためのマイクロフィルターと併用されてきた。微小濾過は通常は
、炭素ブロックの微細多孔性の結果として、または中空繊維膜物質を含めた第二
フィルターの使用を伴って成し遂げられる。
ている。概して、蛇口取付型飲料水フィルターは、化学的および無機汚染物質な
らびに大型微生物を除去するための濾過基材を含む。一般的フィルター媒質とし
ては炭素が挙げられるが、これはしばしば多孔質ブロックの形態である。さらに
別の汚染物質、例えば鉛は、選択的吸着剤の付加により除去され得る。さらに、
蛇口取付型飲料水フィルターに一般的に用いられる濾過基材は、小型微生物およ
び粒子の除去のためのマイクロフィルターと併用されてきた。微小濾過は通常は
、炭素ブロックの微細多孔性の結果として、または中空繊維膜物質を含めた第二
フィルターの使用を伴って成し遂げられる。
【0011】
[発明の概要]
液体から微生物を除去するためのフィルターが、本発明により提供される。フ
ィルターは、反応性表面を有する支持体および支持体の反応性表面に共有結合さ
れたポリマーを含めた微生物濾過基材を含む。ポリマーは、液体中の微生物を引
き付けるための複数の陽イオン基を含有する。濾過基材は、10ml/g−秒よ
り大きい水中のMS−2ウイルス除去係数を示す。
ィルターは、反応性表面を有する支持体および支持体の反応性表面に共有結合さ
れたポリマーを含めた微生物濾過基材を含む。ポリマーは、液体中の微生物を引
き付けるための複数の陽イオン基を含有する。濾過基材は、10ml/g−秒よ
り大きい水中のMS−2ウイルス除去係数を示す。
【0012】
支持体と共有結合されるポリマーは、好ましくは少なくとも1つのポリアミド
−ポリアミンポリマー、ポリアミンポリマーおよびそれらの混合物である。ポリ
アミド−ポリアミンポリマーの例としては、以下の反復単位:
−ポリアミンポリマー、ポリアミンポリマーおよびそれらの混合物である。ポリ
アミド−ポリアミンポリマーの例としては、以下の反復単位:
【0013】
【化12】
【0014】
(式中、式I〜IIIのnは各々、約10〜100,000である)
を少なくとも1つ有するポリマーが挙げられる。ポリアミド−ポリアミンポリマ
ーは、好ましくは約25,000〜約2,000,000、さらに好ましくは約
500,000〜1,500,000の数平均分子量を有する。ポリマーは、式
I〜IIIのいずれか1つまたはそれ以上の反復単位を含めた別個のポリマーの
混合物として、あるいは式I〜IIIのいずれかまたは式I〜IIIの任意の組
合せの反復単位を含有するコポリマーとして提供され得る。ポリアミンポリマー
は、ポリエチレンアミンおよび架橋剤、例えばジエポキシ架橋剤の反応生成物を
含み得る。ポリエチレンイミンポリマーは、好ましくは次式の反復単位を有する
:
ーは、好ましくは約25,000〜約2,000,000、さらに好ましくは約
500,000〜1,500,000の数平均分子量を有する。ポリマーは、式
I〜IIIのいずれか1つまたはそれ以上の反復単位を含めた別個のポリマーの
混合物として、あるいは式I〜IIIのいずれかまたは式I〜IIIの任意の組
合せの反復単位を含有するコポリマーとして提供され得る。ポリアミンポリマー
は、ポリエチレンアミンおよび架橋剤、例えばジエポキシ架橋剤の反応生成物を
含み得る。ポリエチレンイミンポリマーは、好ましくは次式の反復単位を有する
:
【0015】
【化13】
−(CH2−CH2−NH)n− IV
【0016】
(式中、nは約10〜1,000,000である)。ポリエチレンイミンポリマ
ーは、好ましくは約800〜約1,000,000の数平均分子量を有する。ジ
エポキシ架橋剤は、好ましくはジグリシジルエーテル、例えば1,4−ブタンジ
オールのジグリシジルエーテルである。
ーは、好ましくは約800〜約1,000,000の数平均分子量を有する。ジ
エポキシ架橋剤は、好ましくはジグリシジルエーテル、例えば1,4−ブタンジ
オールのジグリシジルエーテルである。
【0017】
支持体は、好ましくは、支持体およびポリマー間に共有結合を提供するために
ポリマーと反応し得る表面を有する支持体である。好ましくは、支持体の反応性
表面は、エポキシ基およびアゼチジニウム基を含めたポリマーの反応性基と反応
し得る官能基を含む。支持体上に存在し得る官能基の例としては、ヒドロキシル
基、アミン基およびヒドロスルフィル基が挙げられる。支持体は、繊維性物質お
よび/または粒状物質の形態で提供され得る。好ましい物質としては、ガラス、
シリカ(珪藻土を含む)、アルミナ、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、セルロースおよびそれらの混合物が
挙げられる。好ましい支持体としてはガラス繊維ウェブが挙げられる。
ポリマーと反応し得る表面を有する支持体である。好ましくは、支持体の反応性
表面は、エポキシ基およびアゼチジニウム基を含めたポリマーの反応性基と反応
し得る官能基を含む。支持体上に存在し得る官能基の例としては、ヒドロキシル
基、アミン基およびヒドロスルフィル基が挙げられる。支持体は、繊維性物質お
よび/または粒状物質の形態で提供され得る。好ましい物質としては、ガラス、
シリカ(珪藻土を含む)、アルミナ、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、セルロースおよびそれらの混合物が
挙げられる。好ましい支持体としてはガラス繊維ウェブが挙げられる。
【0018】
濾過基材は、少なくとも約0.001ミリ当量/濾過基材1グラムの電荷密度
を有する。さらに、濾過基材は好ましくは、抽出水中の20ppm未満の窒素の
抽出物を示し、この場合、抽出物は室温で2時間、250mlの無窒素水中に2
gの濾過基材を浸漬後にHachDR−700比色計により確定される。
を有する。さらに、濾過基材は好ましくは、抽出水中の20ppm未満の窒素の
抽出物を示し、この場合、抽出物は室温で2時間、250mlの無窒素水中に2
gの濾過基材を浸漬後にHachDR−700比色計により確定される。
【0019】
水からの微生物の除去方法が、本発明により提供される。本方法は、ポリマー
を支持体表面に対して反応させて、ポリマーおよび支持体表面間に共有結合を示
す濾過基材を提供する過程を含む。ポリマーは、微生物を引き付けるための複数
の陽イオン基を含み、そして濾過基材は10ml/g−秒より大きい水中のMS
−2ウイルス除去係数を示す。本方法は、濾過基材に水を通して水から微生物を
除去する過程を包含する。
を支持体表面に対して反応させて、ポリマーおよび支持体表面間に共有結合を示
す濾過基材を提供する過程を含む。ポリマーは、微生物を引き付けるための複数
の陽イオン基を含み、そして濾過基材は10ml/g−秒より大きい水中のMS
−2ウイルス除去係数を示す。本方法は、濾過基材に水を通して水から微生物を
除去する過程を包含する。
【0020】
蛇口取付フィルターが、本発明により提供される。蛇口取付フィルターは、流
入口、流出口および内部領域を有するハウジングを含む。内部領域は、水処理物
質を含有する。水処理物質は、反応性表面を有する支持体およびその支持体の反
応性表面に共有結合されるポリマーを有する濾過基材を含む。ポリマーは、微生
物を引き付けるための複数の陽イオン基を含有する。蛇口取付フィルターは、ハ
ウジングの流入口への水の流れを制御するための弁、および弁を蛇口に取り付け
るためのアダプターを包含する。
入口、流出口および内部領域を有するハウジングを含む。内部領域は、水処理物
質を含有する。水処理物質は、反応性表面を有する支持体およびその支持体の反
応性表面に共有結合されるポリマーを有する濾過基材を含む。ポリマーは、微生
物を引き付けるための複数の陽イオン基を含有する。蛇口取付フィルターは、ハ
ウジングの流入口への水の流れを制御するための弁、および弁を蛇口に取り付け
るためのアダプターを包含する。
【0021】
ポアスルーフィルターが、本発明により提供される。ポアスルーフィルターは
、流入口、流出口および内部領域を有するハウジングを含む。内部領域は、ひだ
付き濾過基材を含む。ひだ付き濾過基材は、反応性表面を有する支持体およびそ
の反応性表面に共有結合されるポリマーを包含する。さらにポリマーは、水中の
微生物を引き付けるための複数の陽イオン基を含有する。内部領域はさらに、微
生物濾過基材の層をひだ付き微生物濾過基材と組合せて含み得る。例えば微生物
濾過基材の層は、ひだ付き微生物濾過基材周囲に提供され得る。
、流入口、流出口および内部領域を有するハウジングを含む。内部領域は、ひだ
付き濾過基材を含む。ひだ付き濾過基材は、反応性表面を有する支持体およびそ
の反応性表面に共有結合されるポリマーを包含する。さらにポリマーは、水中の
微生物を引き付けるための複数の陽イオン基を含有する。内部領域はさらに、微
生物濾過基材の層をひだ付き微生物濾過基材と組合せて含み得る。例えば微生物
濾過基材の層は、ひだ付き微生物濾過基材周囲に提供され得る。
【0022】
微生物濾過基材の製造方法が、本発明により提供される。本方法は、支持体、
例えばガラス繊維ウェブを提供し、ポリマーで支持体をコーティングし、そして
被覆支持体を加熱して、乾燥させ、ポリマーを支持体に対して共有反応させる過
程を包含する。ポリマーは、好ましくはポリアミド−ポリアミンポリマー、ポリ
アミンポリマーおよびそれらの混合物のうちの少なくとも1つであり、好ましく
は約0.1重量%〜約10重量%の固体含量で提供される。
例えばガラス繊維ウェブを提供し、ポリマーで支持体をコーティングし、そして
被覆支持体を加熱して、乾燥させ、ポリマーを支持体に対して共有反応させる過
程を包含する。ポリマーは、好ましくはポリアミド−ポリアミンポリマー、ポリ
アミンポリマーおよびそれらの混合物のうちの少なくとも1つであり、好ましく
は約0.1重量%〜約10重量%の固体含量で提供される。
【0023】
[発明の詳しい説明]
本発明は、細菌およびウイルスを含めた微生物を除去するための微生物濾過基
材を含むフィルターに関する。水の濾過のためにフィルターが用いられる場合、
それは、水処理物質と呼ばれ得る。微生物濾過基材は、本明細書中では濾過基材
と呼ばれ、フィルターの他の構成成分と組合せて用いられ得る。微生物は一般に
、約1μ未満のサイズを有する。飲料水に関して用いるための慣用的フィルター
は、典型的には3μまたはそれ以上のサイズを有する汚染物質を除去する。
材を含むフィルターに関する。水の濾過のためにフィルターが用いられる場合、
それは、水処理物質と呼ばれ得る。微生物濾過基材は、本明細書中では濾過基材
と呼ばれ、フィルターの他の構成成分と組合せて用いられ得る。微生物は一般に
、約1μ未満のサイズを有する。飲料水に関して用いるための慣用的フィルター
は、典型的には3μまたはそれ以上のサイズを有する汚染物質を除去する。
【0024】
本発明の濾過基材により除去され得る微生物としては、細菌およびウイルスが
挙げられる。細菌は一般に、約0.2μ〜約10μのサイズを有する。飲料水中
に時々見出され、本発明のフィルターにより除去され得る特定の種の細菌として
は、大腸菌、サルモネラ属の腸チフス菌、その他のサルモネラ属、赤痢菌属、コ
レラ菌、エルジニア属のYersinia enterocolitica、レジオネラ属、緑膿菌、Aer
cmonas spp、非定型マイコバクテリウム属およびそれらの混合物が挙げられる。
ウイルスは、典型的には約10nm〜約200nmのサイズを有する。飲料水中
に時々見出され、本発明のフィルターによりそこからの除去が特に問題であるウ
イルスとしては、アデノウイルス、エンテロウイルス、A型肝炎ウイルス、E型
肝炎ウイルス、ノーウォークウイルス、ロタウイルス、スモールラウンドウイル
ス(ノーウォークウイルス以外)およびそれらの混合物が挙げられる。
挙げられる。細菌は一般に、約0.2μ〜約10μのサイズを有する。飲料水中
に時々見出され、本発明のフィルターにより除去され得る特定の種の細菌として
は、大腸菌、サルモネラ属の腸チフス菌、その他のサルモネラ属、赤痢菌属、コ
レラ菌、エルジニア属のYersinia enterocolitica、レジオネラ属、緑膿菌、Aer
cmonas spp、非定型マイコバクテリウム属およびそれらの混合物が挙げられる。
ウイルスは、典型的には約10nm〜約200nmのサイズを有する。飲料水中
に時々見出され、本発明のフィルターによりそこからの除去が特に問題であるウ
イルスとしては、アデノウイルス、エンテロウイルス、A型肝炎ウイルス、E型
肝炎ウイルス、ノーウォークウイルス、ロタウイルス、スモールラウンドウイル
ス(ノーウォークウイルス以外)およびそれらの混合物が挙げられる。
【0025】
ほとんどのウイルスが、グルタミン酸、アスパラギン酸、ヒスチジンおよびチ
ロシンのようなアミノ酸を含有するタンパク質ポリペプチドを含むコートを有す
る。概して、これらのアミノ酸は、イオン化されて、ウイルスキャプシドに電荷
を与える弱酸性および塩基性基(即ち、カルボキシルおよびアミノ基)を含有す
る。さらに、ポリペプチド中の各アミノ酸イオン化基は、特徴的解離定数を有す
る。種々のポリペプチド間の解離定数の変動は、ほとんどのウイルスが、pHに
伴って連続的に変化し、等電点電気泳動により測定され、等電点(IEP)とし
て表される正味電荷を有することを確実にする。
ロシンのようなアミノ酸を含有するタンパク質ポリペプチドを含むコートを有す
る。概して、これらのアミノ酸は、イオン化されて、ウイルスキャプシドに電荷
を与える弱酸性および塩基性基(即ち、カルボキシルおよびアミノ基)を含有す
る。さらに、ポリペプチド中の各アミノ酸イオン化基は、特徴的解離定数を有す
る。種々のポリペプチド間の解離定数の変動は、ほとんどのウイルスが、pHに
伴って連続的に変化し、等電点電気泳動により測定され、等電点(IEP)とし
て表される正味電荷を有することを確実にする。
【0026】
微生物濾過基材
微生物濾過基材は、多孔質支持体および支持体に共有結合されるポリマー組成
物を含む。微生物濾過基材は、ポリマー改質濾過基材と呼ばれ得る。ポリマー改
質濾過基材は、それを通って液体を流動させる。本発明のフィルターにより処理
され得る好ましい液体は、水である。ポリマー組成物は支持体に共有結合され、
液体中に存在する微生物を吸着する基を含む。液体は微生物濾過基材を通って流
動し、微生物はポリマー上に提供される基により吸着される。さらに、ポリマー
および支持体間の共有結合は、実施例11に示したような共有結合を有さずに調
製されたフィルターと比較して、フィルターから液体へのポリマーの浸出低減を
提供する。
物を含む。微生物濾過基材は、ポリマー改質濾過基材と呼ばれ得る。ポリマー改
質濾過基材は、それを通って液体を流動させる。本発明のフィルターにより処理
され得る好ましい液体は、水である。ポリマー組成物は支持体に共有結合され、
液体中に存在する微生物を吸着する基を含む。液体は微生物濾過基材を通って流
動し、微生物はポリマー上に提供される基により吸着される。さらに、ポリマー
および支持体間の共有結合は、実施例11に示したような共有結合を有さずに調
製されたフィルターと比較して、フィルターから液体へのポリマーの浸出低減を
提供する。
【0027】
支持体は、好ましくはポリマー組成物に対して反応性である表面を有する多孔
質支持体である。支持体は、好ましくは、操作条件下で望ましい流量でそれを通
って水を流動させるのに十分多孔性である。支持体と共有結合されるポリマーの
存在は、支持体の多孔性または支持体を通過する液体の流量を有意に低減しない
、と予測される。即ち、それに結合されたポリマーを含む支持体は、意図された
操作条件下で望ましい程度の流動を提供すると予測される。蛇口取付フィルター
適用の場合には、蛇口取付フィルター(濾過基材を含む)を通る水の流量は、6
0psi(4.128kg/cm2)またはそれ以下の上水道圧という条件下で
、そして濾過基材が約1リットル未満の容積内に提供される場合、少なくとも約
1リットル/分であるべきである。ポアスルー適用の場合には、濾過基材が約1
リットル未満の容積内に提供される場合、6インチ(152.4mm)の水(約
0.5psi(0.035kg/cm2)またはそれ以下)のヘッド下で、フィ
ルターカートリッジ(濾過基材を含む)が少なくとも約1リットル/10分の速
度でそれに水流を通させるのが望ましい。
質支持体である。支持体は、好ましくは、操作条件下で望ましい流量でそれを通
って水を流動させるのに十分多孔性である。支持体と共有結合されるポリマーの
存在は、支持体の多孔性または支持体を通過する液体の流量を有意に低減しない
、と予測される。即ち、それに結合されたポリマーを含む支持体は、意図された
操作条件下で望ましい程度の流動を提供すると予測される。蛇口取付フィルター
適用の場合には、蛇口取付フィルター(濾過基材を含む)を通る水の流量は、6
0psi(4.128kg/cm2)またはそれ以下の上水道圧という条件下で
、そして濾過基材が約1リットル未満の容積内に提供される場合、少なくとも約
1リットル/分であるべきである。ポアスルー適用の場合には、濾過基材が約1
リットル未満の容積内に提供される場合、6インチ(152.4mm)の水(約
0.5psi(0.035kg/cm2)またはそれ以下)のヘッド下で、フィ
ルターカートリッジ(濾過基材を含む)が少なくとも約1リットル/10分の速
度でそれに水流を通させるのが望ましい。
【0028】
支持体は、好ましくは、ポリマーと反応して、支持体およびポリマー間に共有
結合を提供し得る表面を含む。好ましくは、支持体の反応性表面は、エポキシ基
およびアゼチジニウム基を含めたポリマーの反応性基と反応し得る官能基を含む
。支持体の反応性表面上の官能基の例としては、ヒドロキシル基、アミン基およ
びヒドロスルフィル基が挙げられる。支持体は、繊維性物質および/または粒状
物質の形態で提供され得る。好ましい物質としては、ガラス、シリカ(珪藻土を
含む)、アルミナ、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニル
アルコール、ポリアミド、セルロースおよびそれらの混合物が挙げられる。
結合を提供し得る表面を含む。好ましくは、支持体の反応性表面は、エポキシ基
およびアゼチジニウム基を含めたポリマーの反応性基と反応し得る官能基を含む
。支持体の反応性表面上の官能基の例としては、ヒドロキシル基、アミン基およ
びヒドロスルフィル基が挙げられる。支持体は、繊維性物質および/または粒状
物質の形態で提供され得る。好ましい物質としては、ガラス、シリカ(珪藻土を
含む)、アルミナ、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニル
アルコール、ポリアミド、セルロースおよびそれらの混合物が挙げられる。
【0029】
繊維から調製される支持体の場合には、繊維は約0.2μ〜約25μの平均直
径を有するのが好ましい。さらに支持体は、異なる直径サイズの繊維の混合物を
含み得る。繊維から調製される支持体の例としては、織布、不織布および編布が
挙げられる。概して、支持体は約0.5μ〜約2μの範囲の平均孔サイズを有す
るのが好ましい。孔が小さすぎる場合、所望の用途のための濾過基材を通る流量
は低すぎるか、または所望の流量を生じるのに必要な圧力低下が大きすぎると考
えられる。さらに、孔サイズが大きすぎる場合は、支持体に共有結合されたポリ
マーは、微生物を十分に吸着するのに十分な密度および近接性を有し得ないと考
えられる。好ましい支持体は、ガラス繊維である。好ましいガラス繊維支持体は
、Ahlstrom Technical Papersから入手可能である。ウイルスを吸着するのに用
いるための好ましいガラス繊維支持体としては、Ahlstrom Technical Papersか
らの等級151ガラス繊維が挙げられる。細菌を吸着するための好ましいガラス
繊維支持体としては、等級164が挙げられる。
径を有するのが好ましい。さらに支持体は、異なる直径サイズの繊維の混合物を
含み得る。繊維から調製される支持体の例としては、織布、不織布および編布が
挙げられる。概して、支持体は約0.5μ〜約2μの範囲の平均孔サイズを有す
るのが好ましい。孔が小さすぎる場合、所望の用途のための濾過基材を通る流量
は低すぎるか、または所望の流量を生じるのに必要な圧力低下が大きすぎると考
えられる。さらに、孔サイズが大きすぎる場合は、支持体に共有結合されたポリ
マーは、微生物を十分に吸着するのに十分な密度および近接性を有し得ないと考
えられる。好ましい支持体は、ガラス繊維である。好ましいガラス繊維支持体は
、Ahlstrom Technical Papersから入手可能である。ウイルスを吸着するのに用
いるための好ましいガラス繊維支持体としては、Ahlstrom Technical Papersか
らの等級151ガラス繊維が挙げられる。細菌を吸着するための好ましいガラス
繊維支持体としては、等級164が挙げられる。
【0030】
粒子から調製される支持体の場合には、粒子は多孔性であり、約5μ〜約50
μの平均サイズを有するのが好ましい。概して、繊維から調製された支持体の状
況における前記の理由のために、粒子は約0.2μ〜約2μの平均孔サイズを有
するのが望ましい。さらに、支持体は繊維および粒子の混合物から調製され得る
と理解されるべきである。
μの平均サイズを有するのが好ましい。概して、繊維から調製された支持体の状
況における前記の理由のために、粒子は約0.2μ〜約2μの平均孔サイズを有
するのが望ましい。さらに、支持体は繊維および粒子の混合物から調製され得る
と理解されるべきである。
【0031】
支持体の厚みは、好ましくは、濾過基材の生成において支持体表面へのポリマ
ー移動の発生率を低減するよう十分に小さい。概して、濾過基材の厚み全体で相
対的に均一にポリマーが提供されるのが望ましい。ポリマーを含まない濾過基材
中の領域を有するのは一般的に望ましくない。濾過基材中のポリマーの非存在は
、濾過基材中の電荷密度を低減する。相対的に厚みの薄い濾過基材を提供するこ
とにより、ポリマーが濾過基材の厚み全体に相対的に均一に分布され得る、とい
うことが判明した。さらに、濾過基材の単一層中に存在し得る瑕疵の発生を低減
するために、濾過基材を包むかまたは層にするのが好ましい。濾過基材の製造が
多くのポリマーを含まない小領域を生じる場合には、濾過基材を包装または層化
して2つまたはそれ以上の層を提供すると、ポリマー上の陽イオン基の引力を受
けることなく濾過基材を通過する液体(例えば水)の危険性が低減される。ほと
んどの用途において、濾過基材は層化されて、少なくとも2つの層を、さらに好
ましくは約2つ〜約6つの層を提供する。液体と接触する表面積を増大するため
に、濾過基材はひだ付き基材として提供され得る。概して支持体の厚みは、好ま
しくは約0.25mm〜約1.5mmである。
ー移動の発生率を低減するよう十分に小さい。概して、濾過基材の厚み全体で相
対的に均一にポリマーが提供されるのが望ましい。ポリマーを含まない濾過基材
中の領域を有するのは一般的に望ましくない。濾過基材中のポリマーの非存在は
、濾過基材中の電荷密度を低減する。相対的に厚みの薄い濾過基材を提供するこ
とにより、ポリマーが濾過基材の厚み全体に相対的に均一に分布され得る、とい
うことが判明した。さらに、濾過基材の単一層中に存在し得る瑕疵の発生を低減
するために、濾過基材を包むかまたは層にするのが好ましい。濾過基材の製造が
多くのポリマーを含まない小領域を生じる場合には、濾過基材を包装または層化
して2つまたはそれ以上の層を提供すると、ポリマー上の陽イオン基の引力を受
けることなく濾過基材を通過する液体(例えば水)の危険性が低減される。ほと
んどの用途において、濾過基材は層化されて、少なくとも2つの層を、さらに好
ましくは約2つ〜約6つの層を提供する。液体と接触する表面積を増大するため
に、濾過基材はひだ付き基材として提供され得る。概して支持体の厚みは、好ま
しくは約0.25mm〜約1.5mmである。
【0032】
支持体に化学的に結合されるポリマーは、好ましくは流入液で洗い落とされな
いポリマーであり、微生物を引き付けるイオン基を含む。支持体上の電荷密度を
強化するためには、2つまたはそれ以上の異なるポリマーの混合物を提供するの
が有益であり得る。異なるポリマーを一緒に混合することにより、液体からの微
生物の除去のための支持体上のより良好な適用範囲を提供し得る、ということを
出願人等は発見した。即ち、微生物濾過基材中の微生物誘引基の密度は、ポリマ
ーを一緒に混合し、それらのポリマーを支持体に化学的に結合させることにより
増大され得る。
いポリマーであり、微生物を引き付けるイオン基を含む。支持体上の電荷密度を
強化するためには、2つまたはそれ以上の異なるポリマーの混合物を提供するの
が有益であり得る。異なるポリマーを一緒に混合することにより、液体からの微
生物の除去のための支持体上のより良好な適用範囲を提供し得る、ということを
出願人等は発見した。即ち、微生物濾過基材中の微生物誘引基の密度は、ポリマ
ーを一緒に混合し、それらのポリマーを支持体に化学的に結合させることにより
増大され得る。
【0033】
微生物誘引基は好ましくは、飲料水のpHに一般的に関連したpHを有する流
体中に提供される場合、陽性荷電基である。概して、飲料水のpHの範囲は、約
5〜約9である。微生物を引き付けるのに特に有効であることが判明した荷電基
の例としては、第一級アミン、第二級アミンおよび第三級アミンが挙げられる。
体中に提供される場合、陽性荷電基である。概して、飲料水のpHの範囲は、約
5〜約9である。微生物を引き付けるのに特に有効であることが判明した荷電基
の例としては、第一級アミン、第二級アミンおよび第三級アミンが挙げられる。
【0034】
ポリマー組成物中に用いられ得る第一のポリマーは、陽イオン電荷を含有する
ポリマーである。第一ポリマーは、ポリマー主鎖上に陽イオン電荷を含み得る。
好ましくは第一ポリマーとしては、ポリアミド−ポリアミンポリマーが挙げられ
る。その主鎖上に陽イオン電荷を有するポリアミド−ポリアミンポリマーは、好
ましくは次式の反復単位を有する第二級アミンベースのアゼチジニウムポリマー
である:
ポリマーである。第一ポリマーは、ポリマー主鎖上に陽イオン電荷を含み得る。
好ましくは第一ポリマーとしては、ポリアミド−ポリアミンポリマーが挙げられ
る。その主鎖上に陽イオン電荷を有するポリアミド−ポリアミンポリマーは、好
ましくは次式の反復単位を有する第二級アミンベースのアゼチジニウムポリマー
である:
【0035】
【化14】
【0036】
式Iの反復単位を有する好ましいポリアミド−ポリアミンポリマーは、約10
〜約100,000、さらに好ましくは約1,000〜約75,000のn値を
有する。ポリアミド−ポリアミンポリマーは、好ましくは約25,000〜2,
000,000、さらに好ましくは約500,000〜約1,500,000の
数平均分子量を有する。第一ポリマーは、式Iを有すると同定されたものの他に
、反復単位を含むコポリマーであり得る。
〜約100,000、さらに好ましくは約1,000〜約75,000のn値を
有する。ポリアミド−ポリアミンポリマーは、好ましくは約25,000〜2,
000,000、さらに好ましくは約500,000〜約1,500,000の
数平均分子量を有する。第一ポリマーは、式Iを有すると同定されたものの他に
、反復単位を含むコポリマーであり得る。
【0037】
ポリマー組成物中に用いられる第二ポリマーとしては、陽イオン電荷を有する
ポリマーが挙げられる。陽イオン電荷は、側基上および/または主鎖上に提供さ
れ得る。好ましい第二ポリマーとしては、ポリアミド−ポリアミンポリマーが挙
げられる。側基上に陽イオン電荷を有するポリアミド−ポリアミンポリマーは、
好ましくは1つ又はそれ以上の次式の反復単位を有する第三級アミンベースのエ
ポキシドポリマーである:
ポリマーが挙げられる。陽イオン電荷は、側基上および/または主鎖上に提供さ
れ得る。好ましい第二ポリマーとしては、ポリアミド−ポリアミンポリマーが挙
げられる。側基上に陽イオン電荷を有するポリアミド−ポリアミンポリマーは、
好ましくは1つ又はそれ以上の次式の反復単位を有する第三級アミンベースのエ
ポキシドポリマーである:
【0038】
【化15】
【0039】
式IIおよび/またはIIIの反復単位を有する好ましいポリアミド−ポリア
ミンポリマーは、好ましくは約10〜約100,000、さらに好ましくは約1
,000〜約75,000のn値を有する。ポリアミド−ポリアミンポリマーは
、好ましくは約25,000〜2,000,000、さらに好ましくは約500
,000〜約1,500,000の数平均分子量を有する。第二ポリマーは、式
IIおよびIIIを有すると同定されたものの他に、反復単位を含むコポリマー
であり得る。さらにコポリマーは、式IIおよびIIIでの反復単位の両方を含
み得る。
ミンポリマーは、好ましくは約10〜約100,000、さらに好ましくは約1
,000〜約75,000のn値を有する。ポリアミド−ポリアミンポリマーは
、好ましくは約25,000〜2,000,000、さらに好ましくは約500
,000〜約1,500,000の数平均分子量を有する。第二ポリマーは、式
IIおよびIIIを有すると同定されたものの他に、反復単位を含むコポリマー
であり得る。さらにコポリマーは、式IIおよびIIIでの反復単位の両方を含
み得る。
【0040】
第三ポリマーは、濾過基材を形成するためにポリマー組成物中に単独で、また
は電荷密度増大を提供するために第一ポリマーおよび/または第二ポリマーと組
合せて用いられ得る。第三ポリマーは、好ましくは微生物の吸着のための陽イオ
ン基を有する。第三ポリマーが第一ポリマーおよび/または第二ポリマーと組合
せて用いられる場合、支持体上の第一ポリマーおよび/または第二ポリマー間の
隙間をそれで充填させるのに十分に低い分子量を有する。その他のポリマー間の
隙間を充填することの利点は、微生物濾過基材中の電荷の密度を増大することで
ある。第三ポリマーとして用いられ得るポリマーの例は、好ましくはポリエチレ
ンイミン(PEI)から調製され得る。概して、ポリエチレンイミンは、次式を
有する反復単位を含む:
は電荷密度増大を提供するために第一ポリマーおよび/または第二ポリマーと組
合せて用いられ得る。第三ポリマーは、好ましくは微生物の吸着のための陽イオ
ン基を有する。第三ポリマーが第一ポリマーおよび/または第二ポリマーと組合
せて用いられる場合、支持体上の第一ポリマーおよび/または第二ポリマー間の
隙間をそれで充填させるのに十分に低い分子量を有する。その他のポリマー間の
隙間を充填することの利点は、微生物濾過基材中の電荷の密度を増大することで
ある。第三ポリマーとして用いられ得るポリマーの例は、好ましくはポリエチレ
ンイミン(PEI)から調製され得る。概して、ポリエチレンイミンは、次式を
有する反復単位を含む:
【0041】
【化16】
−(CH2−CH2−NH)n− IV
【0042】
好ましいポリエチレンイミンポリマーは、約5〜約500,000、さらに好
ましくは約10〜約100,000のn値を有する。ポリエチレンイミンポリマ
ーは、好ましくは約300〜約1,000,000の数平均分子量を有する。ポ
リエチレンイミンポリマーは、それが支持体と反応し、支持体とおよび/または
支持体に共有結合されたその他のポリマーと共有結合するようになるように、架
橋剤と反応し得る。架橋剤の例としては、二官能価架橋剤、例えば1,4−ブタ
ンジオールのジグリシジルエーテルが挙げられる。二エポキシ架橋剤は、それら
がポリマー中のアミノ基と反応し得るエポキシ基および支持体(例えばガラス繊
維)と反応し得る別のエポキシ基を提供するために、好ましい。
ましくは約10〜約100,000のn値を有する。ポリエチレンイミンポリマ
ーは、好ましくは約300〜約1,000,000の数平均分子量を有する。ポ
リエチレンイミンポリマーは、それが支持体と反応し、支持体とおよび/または
支持体に共有結合されたその他のポリマーと共有結合するようになるように、架
橋剤と反応し得る。架橋剤の例としては、二官能価架橋剤、例えば1,4−ブタ
ンジオールのジグリシジルエーテルが挙げられる。二エポキシ架橋剤は、それら
がポリマー中のアミノ基と反応し得るエポキシ基および支持体(例えばガラス繊
維)と反応し得る別のエポキシ基を提供するために、好ましい。
【0043】
支持体表面に対して十分に反応する第三ポリマーを提供するためには、ポリエ
チレンイミンポリマーを、約5重量%〜約60重量%の、好ましくは約20重量
%〜約50重量%の架橋剤と反応させるのが好ましい。
チレンイミンポリマーを、約5重量%〜約60重量%の、好ましくは約20重量
%〜約50重量%の架橋剤と反応させるのが好ましい。
【0044】
第三ポリマーは、それが異なる構造差の形態構造を提供する分枝鎖球状ポリマ
ーであり、そして他のポリマーと反応し得るという点で、第一および第二ポリマ
ーと異なる。第三ポリマーの第一ポリマーとの反応は、例えば以下の一般式によ
り提供され得る:
ーであり、そして他のポリマーと反応し得るという点で、第一および第二ポリマ
ーと異なる。第三ポリマーの第一ポリマーとの反応は、例えば以下の一般式によ
り提供され得る:
【0045】
【化17】
【0046】
第三ポリマーと他のポリマーとの反応は、支持体に共有結合され、微生物の吸
着のために異なる比率で第一級、第二級および第三級アミンを有するポリマーを
生じ得る。
着のために異なる比率で第一級、第二級および第三級アミンを有するポリマーを
生じ得る。
【0047】
陽イオン基を有する第一ポリマーを陽イオン基を有する第二ポリマーと組合せ
ることにより、濾過基材中の電荷密度が、1つだけのポリマーが支持体に共有結
合される場合には電荷密度に相対して増大され得る。さらに、第三ポリマーの付
加は、電荷密度をさらに増大する、と予測される。電荷密度増大は、所定質量の
濾過基材に関するより良好なレベルの微生物除去を提供すると予測される。濾過
基材の電荷密度は、微生物吸着に利用可能な基の数に対応すると考えられる。微
生物濾過基材に関する電荷密度は、ポリマーの電荷密度および支持体上のポリマ
ーの重量%を知るために算定され得る。概して、微生物吸着を提供するのに十分
な支持体上のポリマーを提供するが、しかしその意図された用途において濾過基
材を通る流れを実質的に制限する程多すぎるポリマーを用いないのが望ましい。
概して、支持体上に提供されるポリマーの量は、乾燥ベースで、約0.05重量
%〜約20重量%、さらに好ましくは約0.3重量%〜約10重量%である。概
して、濾過基材中の電荷密度を最大にするために、高電荷密度を有する支持体に
対してポリマーを反応させるのが望ましい。支持体と反応させ得る望ましいポリ
マーとしては、約0.1ミリ当量/グラム〜100ミリ当量/グラムの電荷密度
を有するポリマーが挙げられる。好ましくは、ポリマーの電荷密度は、少なくと
も約1ミリ当量/グラムである。その結果生じる濾過基材は、好ましくは少なく
とも約0.001ミリ当量/グラムの、好ましくは約0.01ミリ当量/グラム
〜約100ミリ当量/グラムの範囲の電荷密度を有する。算定電荷密度は一般に
、滴定により確定される電荷密度に対応する、と予測される。
ることにより、濾過基材中の電荷密度が、1つだけのポリマーが支持体に共有結
合される場合には電荷密度に相対して増大され得る。さらに、第三ポリマーの付
加は、電荷密度をさらに増大する、と予測される。電荷密度増大は、所定質量の
濾過基材に関するより良好なレベルの微生物除去を提供すると予測される。濾過
基材の電荷密度は、微生物吸着に利用可能な基の数に対応すると考えられる。微
生物濾過基材に関する電荷密度は、ポリマーの電荷密度および支持体上のポリマ
ーの重量%を知るために算定され得る。概して、微生物吸着を提供するのに十分
な支持体上のポリマーを提供するが、しかしその意図された用途において濾過基
材を通る流れを実質的に制限する程多すぎるポリマーを用いないのが望ましい。
概して、支持体上に提供されるポリマーの量は、乾燥ベースで、約0.05重量
%〜約20重量%、さらに好ましくは約0.3重量%〜約10重量%である。概
して、濾過基材中の電荷密度を最大にするために、高電荷密度を有する支持体に
対してポリマーを反応させるのが望ましい。支持体と反応させ得る望ましいポリ
マーとしては、約0.1ミリ当量/グラム〜100ミリ当量/グラムの電荷密度
を有するポリマーが挙げられる。好ましくは、ポリマーの電荷密度は、少なくと
も約1ミリ当量/グラムである。その結果生じる濾過基材は、好ましくは少なく
とも約0.001ミリ当量/グラムの、好ましくは約0.01ミリ当量/グラム
〜約100ミリ当量/グラムの範囲の電荷密度を有する。算定電荷密度は一般に
、滴定により確定される電荷密度に対応する、と予測される。
【0048】
ポリマーは、それらを支持体に結合させる反応性基を含む。ガラスと結合する
反応性基としては、アゼチジニウムおよびエポキシド基が挙げられる。例えば、
以下の反応は、ガラスに対するアゼチジニウム基を含有するポリマーの共有結合
を表すと考えられる:
反応性基としては、アゼチジニウムおよびエポキシド基が挙げられる。例えば、
以下の反応は、ガラスに対するアゼチジニウム基を含有するポリマーの共有結合
を表すと考えられる:
【0049】
【化18】
【0050】
アゼチジニウム基は、第二級アミンをエピクロロヒドリンと反応させることによ
り得られる。
り得られる。
【0051】
以下の反応は、ガラスに対するエポキシ基を含有するポリマーの共有結合を表
すと考えられる:
すと考えられる:
【0052】
【化19】
【0053】
第三ポリマーは、支持体に対する第一および/または第二ポリマーの反応後に
、あるいは支持体に対する第一および/または第二ポリマーの反応前に、第二コ
ーティングとして支持体(例えばガラス繊維)に対して反応させ得る。第三ポリ
マーの第一および/または第二ポリマーとの反応は、第一級、第二級、第三級お
よび第四級アミンを異なる比率で生じる、と予測される。ポリマー中に第一級、
第二級、第三級および第四級アミン基の存在を提供することにより、濾過基材は
、Murray, Ph.D. Dissertation, Stanford University, 1978に考察された等電
点電気泳動法により測定されるそれらの等電点から記録されるような異なる電荷
特徴を有する微生物をより良好に捕獲しまたは吸着し得ると考えられる。
、あるいは支持体に対する第一および/または第二ポリマーの反応前に、第二コ
ーティングとして支持体(例えばガラス繊維)に対して反応させ得る。第三ポリ
マーの第一および/または第二ポリマーとの反応は、第一級、第二級、第三級お
よび第四級アミンを異なる比率で生じる、と予測される。ポリマー中に第一級、
第二級、第三級および第四級アミン基の存在を提供することにより、濾過基材は
、Murray, Ph.D. Dissertation, Stanford University, 1978に考察された等電
点電気泳動法により測定されるそれらの等電点から記録されるような異なる電荷
特徴を有する微生物をより良好に捕獲しまたは吸着し得ると考えられる。
【0054】
ポリマー組成物中に提供されるポリマーの割合は、電荷密度の増大を、したが
って濾過基材に関する吸着能力増大を提供するために変えられ得る。第一ポリマ
ー、第二ポリマーおよび第三ポリマーはそれぞれ単独で、あるいは1つ又はそれ
以上の他のポリマーと組合せて用いられ得る。好ましくは第一ポリマーおよび第
二ポリマーは、約1:9〜約9:1、さらに好ましくは約1:2〜約2:1の重
量比で提供される。第三ポリマーが第一ポリマーおよび第二ポリマーと組合せて
用いられる場合、それは好ましくは第一および第二ポリマー対第三ポリマーを約
9:1〜約1:9、さらに好ましくは約3:1〜約1:1の重量比で提供される
。概して、第三ポリマーは、第一および第二ポリマーの互いとの混和性に比較し
て、第一および第二ポリマーと比較的に低混和性である。したがって、支持体に
対して第一、第二および第三ポリマーを反応させる場合、第一および第二ポリマ
ーを支持体と反応させ、次に第三ポリマーを支持体と反応させるのがしばしば望
ましい。
って濾過基材に関する吸着能力増大を提供するために変えられ得る。第一ポリマ
ー、第二ポリマーおよび第三ポリマーはそれぞれ単独で、あるいは1つ又はそれ
以上の他のポリマーと組合せて用いられ得る。好ましくは第一ポリマーおよび第
二ポリマーは、約1:9〜約9:1、さらに好ましくは約1:2〜約2:1の重
量比で提供される。第三ポリマーが第一ポリマーおよび第二ポリマーと組合せて
用いられる場合、それは好ましくは第一および第二ポリマー対第三ポリマーを約
9:1〜約1:9、さらに好ましくは約3:1〜約1:1の重量比で提供される
。概して、第三ポリマーは、第一および第二ポリマーの互いとの混和性に比較し
て、第一および第二ポリマーと比較的に低混和性である。したがって、支持体に
対して第一、第二および第三ポリマーを反応させる場合、第一および第二ポリマ
ーを支持体と反応させ、次に第三ポリマーを支持体と反応させるのがしばしば望
ましい。
【0055】
ポリマー組成物は、好ましくは支持体上のポリマー組成物の適用範囲を最大に
する条件下で支持体と反応させられる。濾過基材の電荷密度を増大するために、
できるだけ多くの支持体上のポリマーを提供するのが望ましい。好ましくは、ポ
リマー組成物は、水性浴中で支持体に適用される。概して、約0.1重量%〜約
10重量%、さらに好ましくは約1.0重量%〜約7重量%の固体含量を有する
水性浴を提供するのが好ましい。第一および第二ポリマーが一緒に適用され、そ
の後第三ポリマーが適用される状況では、第一および第二ポリマーは、約0.1
〜約10重量%の固体を含有する水性浴中に適用され、次に第三ポリマーが約0
.1〜約10重量%の固体含量を有する水性浴中に適用され得る。この種類の連
続適用では、第三ポリマーで支持体を被覆する前に、第一および第二ポリマーを
支持体と反応させるのが好ましい。さらに、ポリマーはこれらの同一個体濃度で
連続的に適用され得る。
する条件下で支持体と反応させられる。濾過基材の電荷密度を増大するために、
できるだけ多くの支持体上のポリマーを提供するのが望ましい。好ましくは、ポ
リマー組成物は、水性浴中で支持体に適用される。概して、約0.1重量%〜約
10重量%、さらに好ましくは約1.0重量%〜約7重量%の固体含量を有する
水性浴を提供するのが好ましい。第一および第二ポリマーが一緒に適用され、そ
の後第三ポリマーが適用される状況では、第一および第二ポリマーは、約0.1
〜約10重量%の固体を含有する水性浴中に適用され、次に第三ポリマーが約0
.1〜約10重量%の固体含量を有する水性浴中に適用され得る。この種類の連
続適用では、第三ポリマーで支持体を被覆する前に、第一および第二ポリマーを
支持体と反応させるのが好ましい。さらに、ポリマーはこれらの同一個体濃度で
連続的に適用され得る。
【0056】
支持体は、ポリマーで支持体の表面を湿潤するのに十分な長さの時間、ポリマ
ー浴と接触される。概して十分な湿潤は、通常は支持体がポリマー浴に接触後、
約1秒〜約10分以内に行われる。水性浴中に支持体を浸漬することによりポリ
マーは支持体に適用され得るが、しかし、支持体にポリマーを適用するための代
替的技法が利用可能であると理解されるべきである。例えば、ポリマーは支持体
に対して噴霧として適用され得る。噴霧適用の場合、固体濃度は、水性浴による
適用の説明に見出されるのと同様であり得る。さらに、その他の固体濃度が利用
可能であると理解されるべきである。
ー浴と接触される。概して十分な湿潤は、通常は支持体がポリマー浴に接触後、
約1秒〜約10分以内に行われる。水性浴中に支持体を浸漬することによりポリ
マーは支持体に適用され得るが、しかし、支持体にポリマーを適用するための代
替的技法が利用可能であると理解されるべきである。例えば、ポリマーは支持体
に対して噴霧として適用され得る。噴霧適用の場合、固体濃度は、水性浴による
適用の説明に見出されるのと同様であり得る。さらに、その他の固体濃度が利用
可能であると理解されるべきである。
【0057】
一旦ポリマーが支持体上に提供されると、湿潤化支持体は乾燥され、ポリマー
は支持体と、および支持体上に存在する他のポリマーと反応させられる。好まし
くは、湿潤支持体は、存在する水を蒸発させ、ポリマーの反応を進行させるため
に、約150゜F〜約400゜F(66〜204℃)で炉中に入れられる。ポリ
マー被覆支持体は対流炉中で約150゜F〜約400゜F(66〜204℃)の
温度で約1分〜約30分間加熱される。所望により、ポリマー被覆支持体は、加
熱処理前に滴下乾燥させられ得る。
は支持体と、および支持体上に存在する他のポリマーと反応させられる。好まし
くは、湿潤支持体は、存在する水を蒸発させ、ポリマーの反応を進行させるため
に、約150゜F〜約400゜F(66〜204℃)で炉中に入れられる。ポリ
マー被覆支持体は対流炉中で約150゜F〜約400゜F(66〜204℃)の
温度で約1分〜約30分間加熱される。所望により、ポリマー被覆支持体は、加
熱処理前に滴下乾燥させられ得る。
【0058】
ポリマー浴のpHは、反応を促進するために調整され得る。好ましくはpHは
約5〜約11、さらに好ましくは約7〜約9である。ガラス繊維の場合、アルカ
リ性は、ガラス繊維を活性化し、さらにガラス繊維上のポリマーの反応を促進す
るための触媒として作用するのに役立つ。
約5〜約11、さらに好ましくは約7〜約9である。ガラス繊維の場合、アルカ
リ性は、ガラス繊維を活性化し、さらにガラス繊維上のポリマーの反応を促進す
るための触媒として作用するのに役立つ。
【0059】
「微生物除去係数」は、水から微生物を除去するためのフィルターの効力を評
価するために有用である。微生物除去係数を確定するための方程式および技法は
、実施例9に記載されている。概して、本発明の微生物濾過基材は、少なくとも
約10ml/g−秒の微生物除去係数を提供する。好ましくは、本発明の微生物
濾過基材は、約500ml/g−秒より大きい、さらに好ましくは約1,000
ml/g−秒より大きい微生物除去係数を提供する。特に好ましい用途において
は、微生物除去係数は約100,000〜約10,000,000ml/g−秒
である。
価するために有用である。微生物除去係数を確定するための方程式および技法は
、実施例9に記載されている。概して、本発明の微生物濾過基材は、少なくとも
約10ml/g−秒の微生物除去係数を提供する。好ましくは、本発明の微生物
濾過基材は、約500ml/g−秒より大きい、さらに好ましくは約1,000
ml/g−秒より大きい微生物除去係数を提供する。特に好ましい用途において
は、微生物除去係数は約100,000〜約10,000,000ml/g−秒
である。
【0060】
本発明の微生物濾過基材は、水からのウイルス除去を提供するための多数のフ
ィルター用途に利用され得る。環境例としては、飲料水を提供するための水の濾
過が挙げられる。都市水道を濾過するために一般に用いられる市販装置は、蛇口
取付型フィルターおよびポアスルーフィルターとして特徴づけられる。携帯用フ
ィルターがさらに利用可能であり、本発明によると、例えば河川、小川および/
または湖の水を濾過して飲料水を提供するために用いられ得る。
ィルター用途に利用され得る。環境例としては、飲料水を提供するための水の濾
過が挙げられる。都市水道を濾過するために一般に用いられる市販装置は、蛇口
取付型フィルターおよびポアスルーフィルターとして特徴づけられる。携帯用フ
ィルターがさらに利用可能であり、本発明によると、例えば河川、小川および/
または湖の水を濾過して飲料水を提供するために用いられ得る。
【0061】
蛇口取付型フィルター
ここで、図1および2を参照すると、本発明の蛇口取付型フィルターが、参照
番号10で示されている。蛇口取付型フィルター10は、家庭の水の処理のため
に蛇口12に取り付けられて示されている。
番号10で示されている。蛇口取付型フィルター10は、家庭の水の処理のため
に蛇口12に取り付けられて示されている。
【0062】
蛇口取付型フィルター10は、上部部分22および上部部分22にねじ込まれ
る蓋24を含むハウジング20を含む。第一Oリング26は、溝28に提供され
て、上部部分22と蓋24との間に水密密封を作成する。交換可能フィルターカ
ートリッジ40は、下から上部部分22に挿入され、蓋24は上部部分22にね
じ込まれて、ハウジング20中にカートリッジ40を固定する。
る蓋24を含むハウジング20を含む。第一Oリング26は、溝28に提供され
て、上部部分22と蓋24との間に水密密封を作成する。交換可能フィルターカ
ートリッジ40は、下から上部部分22に挿入され、蓋24は上部部分22にね
じ込まれて、ハウジング20中にカートリッジ40を固定する。
【0063】
水は、以下のようにハウジング20およびカートリッジ40を通って流れる。
水は流入口開口部21で弁体30からハウジング20に入り、カートリッジ40
とハウジング20との間の環状間隙60を満たす。上蓋62は、水がカートリッ
ジ40を周回しないようにするために提供される。同様にカートリッジベース6
4は水がカートリッジ40を周回しないようにするために提供される。カートリ
ッジベース64は、流出口66を通って蛇口取付フィルター10から濾過水を流
出させる開口部65を含む。第二Oリング67は、カートリッジベース64を蓋
24に密封するために提供される。
水は流入口開口部21で弁体30からハウジング20に入り、カートリッジ40
とハウジング20との間の環状間隙60を満たす。上蓋62は、水がカートリッ
ジ40を周回しないようにするために提供される。同様にカートリッジベース6
4は水がカートリッジ40を周回しないようにするために提供される。カートリ
ッジベース64は、流出口66を通って蛇口取付フィルター10から濾過水を流
出させる開口部65を含む。第二Oリング67は、カートリッジベース64を蓋
24に密封するために提供される。
【0064】
水は、環状間隙60からカートリッジ40を通って径方向に流れ、支持管70
の内側に集まる。次に、濾過水は流出口66を通って流れる。カートリッジ40
は、濾過基材72および74ならびに炭素ブロック76の層を含有する。濾過基
材72の層および濾過基材74の層は、濾過基材の2つの層の外被として示され
る。濾過基材は一層のまたは数層の濾過基材を含み得ると理解されるべきである
。さらに、カートリッジ40は濾過基材72を伴って、しかし濾過基材74は伴
わずに提供され得るし、その逆もある。支持管70は、炭素ブロック76に対し
て濾過基材72を保持するために提供される。支持管70は、好ましくは、そこ
を通る水の流れを実質的に制限しないが、しかし濾過基材74を支持する多孔質
管である。概して、濾過基材72および74ならびに炭素ブロック76は、好ま
しくは、接着剤でカートリッジの底および上部で上蓋62およびカートリッジベ
ース64と合体接着される。
の内側に集まる。次に、濾過水は流出口66を通って流れる。カートリッジ40
は、濾過基材72および74ならびに炭素ブロック76の層を含有する。濾過基
材72の層および濾過基材74の層は、濾過基材の2つの層の外被として示され
る。濾過基材は一層のまたは数層の濾過基材を含み得ると理解されるべきである
。さらに、カートリッジ40は濾過基材72を伴って、しかし濾過基材74は伴
わずに提供され得るし、その逆もある。支持管70は、炭素ブロック76に対し
て濾過基材72を保持するために提供される。支持管70は、好ましくは、そこ
を通る水の流れを実質的に制限しないが、しかし濾過基材74を支持する多孔質
管である。概して、濾過基材72および74ならびに炭素ブロック76は、好ま
しくは、接着剤でカートリッジの底および上部で上蓋62およびカートリッジベ
ース64と合体接着される。
【0065】
カートリッジ40は炭素ブロック76を伴って示されているが、しかし、炭素
ブロックが特定の用途に関して望ましくない場合には、炭素ブロックは別の種類
のフィルターと取り換えられ得ると理解されるべきである。例えば、炭素ブロッ
ク76を本発明のひだ付き濾過基材と取り換えるのは有益であり得る。
ブロックが特定の用途に関して望ましくない場合には、炭素ブロックは別の種類
のフィルターと取り換えられ得ると理解されるべきである。例えば、炭素ブロッ
ク76を本発明のひだ付き濾過基材と取り換えるのは有益であり得る。
【0066】
カートリッジ40を通る水の流れは、図1に示された矢印の方向に沿ってハウ
ジング20を回転することにより変えられる。弁体30は、ねじ山81を有する
ねじ込み取付部材またはナット80を介して蛇口12に結合する。保持環82は
、取付部材80が自由に回転するよう、弁体30に付けられる。ワッシャー83
は保持環82を蛇口12の末端に密封する。本体保持装置87は弁体を心棒91
上に保持し、図1の矢印の方向に沿って弁体30に対するハウジングの回転を可
能にする。ハウジング20を回転することにより、水の流れはフィルターに転じ
られるか、あるいは通風装置88および流出口84に変えられ得る。別のOリン
グ95は、漏出を低減するために提供される。
ジング20を回転することにより変えられる。弁体30は、ねじ山81を有する
ねじ込み取付部材またはナット80を介して蛇口12に結合する。保持環82は
、取付部材80が自由に回転するよう、弁体30に付けられる。ワッシャー83
は保持環82を蛇口12の末端に密封する。本体保持装置87は弁体を心棒91
上に保持し、図1の矢印の方向に沿って弁体30に対するハウジングの回転を可
能にする。ハウジング20を回転することにより、水の流れはフィルターに転じ
られるか、あるいは通風装置88および流出口84に変えられ得る。別のOリン
グ95は、漏出を低減するために提供される。
【0067】
ここで図3を参照すると、蛇口取付型フィルターの代替的実施態様が参照番号
100で示されている。蛇口取付型フィルター100は、蛇口取付型フィルター
10で確認された特徴の多くを有する。水は、流入口開口部121を通って、ハ
ウジング120および内部ハウジング104の間の環状間隙102に流れる。次
に水は、ハウジングトップ108と内部ハウジングトップ110との間に提供さ
れる上部溝106に流れる。次に水は通路112を通って、カートリッジ140
と内部ハウジング104の間に提供された内部環状溝114に流れる。カートリ
ッジ140を通る水の流れは図2に関して前記下ものと同様である。
100で示されている。蛇口取付型フィルター100は、蛇口取付型フィルター
10で確認された特徴の多くを有する。水は、流入口開口部121を通って、ハ
ウジング120および内部ハウジング104の間の環状間隙102に流れる。次
に水は、ハウジングトップ108と内部ハウジングトップ110との間に提供さ
れる上部溝106に流れる。次に水は通路112を通って、カートリッジ140
と内部ハウジング104の間に提供された内部環状溝114に流れる。カートリ
ッジ140を通る水の流れは図2に関して前記下ものと同様である。
【0068】
図3に示された装置の利点は、フィルターカートリッジ140および内部ハウ
ジング104がより便利な交換フィルター130を提供するために役立つ点であ
る。したがって、交換フィルター130は、上部部分122から蓋124を切り
離し、使用済みフィルターを取り外して、新しいフィルターを導入し、蓋124
を上部部分122にねじ込むことにより、蛇口取付型フィルター100から容易
に除去され得る。利点は、単一Oリング126がフィルター130と上部部分1
22の間のハウジング120内に提供され得ることである。
ジング104がより便利な交換フィルター130を提供するために役立つ点であ
る。したがって、交換フィルター130は、上部部分122から蓋124を切り
離し、使用済みフィルターを取り外して、新しいフィルターを導入し、蓋124
を上部部分122にねじ込むことにより、蛇口取付型フィルター100から容易
に除去され得る。利点は、単一Oリング126がフィルター130と上部部分1
22の間のハウジング120内に提供され得ることである。
【0069】
本発明の濾過基材を含むよう修正され得る蛇口取付型フィルターとしては、米
国特許第5,525,241号(この開示内容は、参照によりそのまま本明細書
中に含まれる)に記載された蛇口取付型フィルターが挙げられる。
国特許第5,525,241号(この開示内容は、参照によりそのまま本明細書
中に含まれる)に記載された蛇口取付型フィルターが挙げられる。
【0070】
ポアスルーフィルター
ここで図4を参照すると、ポアスルーフィルターカートリッジが参照番号20
0で示されている。ポアスルーフィルター200は、従来の水差し型濾過槽中に
置かれ得る。これらの型の濾過槽は、Recovery Engineering, Inc. およびBriti
aから市販されている。
0で示されている。ポアスルーフィルター200は、従来の水差し型濾過槽中に
置かれ得る。これらの型の濾過槽は、Recovery Engineering, Inc. およびBriti
aから市販されている。
【0071】
ポアスルーフィルターカートリッジ200は、外部シェル202およびフィル
ター205を含有する内部領域203を含む。フィルター205は、熱溶融型接
着剤206で外部シェル202にくっつけられるひだ付き濾過基材204を含む
。底蓋208は、熱溶融型接着剤209により濾過基材204の底にくっつけら
れる。開口部212は、ポアスルーフィルターカートリッジ200から水を出さ
せるために提供される。
ター205を含有する内部領域203を含む。フィルター205は、熱溶融型接
着剤206で外部シェル202にくっつけられるひだ付き濾過基材204を含む
。底蓋208は、熱溶融型接着剤209により濾過基材204の底にくっつけら
れる。開口部212は、ポアスルーフィルターカートリッジ200から水を出さ
せるために提供される。
【0072】
粒状炭素および/またはイオン交換樹脂のような疎基材220は、カートリッ
ジ200の一部として内部領域203の内側に置かれ得る。スロット付カバー2
22は、外部シェル202の上部にしっかり留め付けられて、疎素材を含入する
。冗長度を付加するために、濾過基材の別個の円筒224がひだ付き基材204
の外側に巻くことが可能である。
ジ200の一部として内部領域203の内側に置かれ得る。スロット付カバー2
22は、外部シェル202の上部にしっかり留め付けられて、疎素材を含入する
。冗長度を付加するために、濾過基材の別個の円筒224がひだ付き基材204
の外側に巻くことが可能である。
【0073】
密封230は、水がカートリッジ200を周回するのを防止するために提供さ
れる。したがって、慣用的水差型濾過槽の上部領域中に提供される水は、開口部
240を通って、カートリッジ200の内部領域203に流れる。次に水は、疎
基材220を含むフィルター205を通って流れ、濾過基材204および224
(存在する場合)を通って外側に流れ、開口部242を通って出る。
れる。したがって、慣用的水差型濾過槽の上部領域中に提供される水は、開口部
240を通って、カートリッジ200の内部領域203に流れる。次に水は、疎
基材220を含むフィルター205を通って流れ、濾過基材204および224
(存在する場合)を通って外側に流れ、開口部242を通って出る。
【0074】
ひだ付き濾過基材204および包装濾過基材224は、好ましくは本発明のポ
リマー処理の濾過基材から提供される。
リマー処理の濾過基材から提供される。
【0075】
米国特許出願第08/843,358号(1997年4月16日提出)の開示内容は
すべて、参照により本明細書中に含まれる。本発明の濾過基材は、米国特許出願
第08/843,358号に記載されたフィルター中に提供され得る。
すべて、参照により本明細書中に含まれる。本発明の濾過基材は、米国特許出願
第08/843,358号に記載されたフィルター中に提供され得る。
【0076】
実験
濾過基材の調製
この試験に用いられる異なる多孔度のガラス繊維フィルター基材は、図5に示
したようなフィルター全体の流量対圧力を測定することにより特徴づけられる。
このような基材中の孔サイズは不均一で、正確に限定できない。Ahlstrom Techn
ical Papersからの等級151フィルターは、ある程度の細菌低減を示す。これ
は、機械的スクリーニングのためであると考えられる。等級164を用いた結果
は、この主張を支持する(実施例8参照)。
したようなフィルター全体の流量対圧力を測定することにより特徴づけられる。
このような基材中の孔サイズは不均一で、正確に限定できない。Ahlstrom Techn
ical Papersからの等級151フィルターは、ある程度の細菌低減を示す。これ
は、機械的スクリーニングのためであると考えられる。等級164を用いた結果
は、この主張を支持する(実施例8参照)。
【0077】
ポリマーコーティング溶液の調製:
ポリマーAは、第二級アミンベースアゼチジニウム型ポリマーである。このポ
リマーは、ポリマーアミド基中に挿入された第二級アミンを有し、さらにエピク
ロロヒドリンと反応して、米国特許第2,926,154号および第2,926
,116号に開示されているようにヒドロキシルまたはアミノ基に架橋するため
のアゼチジウム基を生成する。
リマーは、ポリマーアミド基中に挿入された第二級アミンを有し、さらにエピク
ロロヒドリンと反応して、米国特許第2,926,154号および第2,926
,116号に開示されているようにヒドロキシルまたはアミノ基に架橋するため
のアゼチジウム基を生成する。
【0078】
ポリマーBは、アルキルジアルキルアミン、典型的にはメチルジアルキルアミ
ン(MDAA)のラジカル開始重合により生成される第三級アミンベースのエポ
キシド型ポリマーである。第三級アミンはエピクロロヒドリンと反応して、グリ
シジル第四級アンモニウムポリマーを生成するが、これは、それらのクロロヒド
リン形態として安定化させることができる。それらは、アルカリ硬化湿潤強度樹
脂として特徴付けられている(米国特許第3,700,633号、第3,772
,076号、第3,833,531号参照)。
ン(MDAA)のラジカル開始重合により生成される第三級アミンベースのエポ
キシド型ポリマーである。第三級アミンはエピクロロヒドリンと反応して、グリ
シジル第四級アンモニウムポリマーを生成するが、これは、それらのクロロヒド
リン形態として安定化させることができる。それらは、アルカリ硬化湿潤強度樹
脂として特徴付けられている(米国特許第3,700,633号、第3,772
,076号、第3,833,531号参照)。
【0079】
前記の2つのポリマーは比較可能であり、異なる割合で混合され、水で必要濃
度に稀釈され、次にガラス繊維基材を浸漬コーティングするために約9.0のp
Hにアルカリ調製できる。架橋反応は、乾燥中に水分子が基材から除去されると
すぐに開始する。この場合のポリマーコーティングは、図6に示したpH範囲で
それらの荷電強度を有する異なる割合の第二級、第三級および第四級の混合物で
ある。
度に稀釈され、次にガラス繊維基材を浸漬コーティングするために約9.0のp
Hにアルカリ調製できる。架橋反応は、乾燥中に水分子が基材から除去されると
すぐに開始する。この場合のポリマーコーティングは、図6に示したpH範囲で
それらの荷電強度を有する異なる割合の第二級、第三級および第四級の混合物で
ある。
【0080】
ポリマーAおよびBはともに、約3.0ミリ当量/グラムの電荷密度を提供す
る。しかしながら、それは分子構造差であり、電荷部位の位置は微生物に対する
それらの相互作用を最大にすることを我々は見出した。ガラス繊維と反応するポ
リマーは、濾過基材の流動特性を実質的に妨げないが、しかし所望レベルの微生
物吸着を提供する量で提供されるべきである。さらに、ポリマーは支持体ととも
に残存し、濾過中の水または液体中に吸いつかない、ポリマーは支持体と共有結
合されるのが望ましい。概して、微生物吸着を提供するのに十分な支持体上のポ
リマーを提供するが、しかしその意図された用途において濾過基材を通る流れを
実質的に制限する程の多すぎるポリマーを用いないのが望ましい。
る。しかしながら、それは分子構造差であり、電荷部位の位置は微生物に対する
それらの相互作用を最大にすることを我々は見出した。ガラス繊維と反応するポ
リマーは、濾過基材の流動特性を実質的に妨げないが、しかし所望レベルの微生
物吸着を提供する量で提供されるべきである。さらに、ポリマーは支持体ととも
に残存し、濾過中の水または液体中に吸いつかない、ポリマーは支持体と共有結
合されるのが望ましい。概して、微生物吸着を提供するのに十分な支持体上のポ
リマーを提供するが、しかしその意図された用途において濾過基材を通る流れを
実質的に制限する程の多すぎるポリマーを用いないのが望ましい。
【0081】
検定技法:
MS−2は膜を有さず、小型タンパク質−DNA複合体分子と非常によく似た
行動をとり、したがって、広範囲の温度に亘って水中で全く安定している。
行動をとり、したがって、広範囲の温度に亘って水中で全く安定している。
【0082】
MS−2は、Hurst, C., “Appl. Environ. Microbiol. 60:3462(1994)”に
よる手順にしたがって検定される。この試験に用いられるバクテリオファージお
よび対応する細菌宿主株は、以下の通りであった:MS−2(ATCC1559
7−B1)およびその宿主大腸菌C−3000(ATCC15597)は、Amer
ican Type Culture Collection, Rockville, Marylandから購入した。宿主細菌
の増殖のために用いた基本培地は、変法LB培地(培地1065ATCC)であ
った。伝統的二層寒天法を用いて、直径10cmペトリ皿で、バクテリオファー
ジプラーク形成検定を実施した。底寒天層は、1%寒天(Bacto寒天、 Difco)
を含有するLB培地から成っていた。上部寒天層は、0.8%寒天を含有するL
B培地を基礎にした。各プレートの上部鑑定層は、3mlの上部寒天培地;LB
培地中に稀釈した1mlのMS2;およびLB培地中の細菌宿主の0.2mlの
新鮮な培養から成っていた。プラーク形成を可能にするための検定プレートの接
種は、37℃で16時間実施した。ウイルス力価は、PFU(プラーク形成単位
)/稀釈バクテリオファージ1mlとして算定した。
よる手順にしたがって検定される。この試験に用いられるバクテリオファージお
よび対応する細菌宿主株は、以下の通りであった:MS−2(ATCC1559
7−B1)およびその宿主大腸菌C−3000(ATCC15597)は、Amer
ican Type Culture Collection, Rockville, Marylandから購入した。宿主細菌
の増殖のために用いた基本培地は、変法LB培地(培地1065ATCC)であ
った。伝統的二層寒天法を用いて、直径10cmペトリ皿で、バクテリオファー
ジプラーク形成検定を実施した。底寒天層は、1%寒天(Bacto寒天、 Difco)
を含有するLB培地から成っていた。上部寒天層は、0.8%寒天を含有するL
B培地を基礎にした。各プレートの上部鑑定層は、3mlの上部寒天培地;LB
培地中に稀釈した1mlのMS2;およびLB培地中の細菌宿主の0.2mlの
新鮮な培養から成っていた。プラーク形成を可能にするための検定プレートの接
種は、37℃で16時間実施した。ウイルス力価は、PFU(プラーク形成単位
)/稀釈バクテリオファージ1mlとして算定した。
【0083】
適正条件で増殖させた大腸菌は、MS−2を強力に引き付けてプラークを形成
する受容体を有する。高精度は、適量MS−2対大腸菌の適正比のみで成し遂げ
ることができる。
する受容体を有する。高精度は、適量MS−2対大腸菌の適正比のみで成し遂げ
ることができる。
【0084】
実施例1:ウイルス濃度およびポリマーコーティングにおける変化を伴うウイ
ルス吸着の作用 2×109、8×107および2×106PFU/mlの濃度で、28nmのバ
クテリオファージMS−2ウイルスを含有する流入水を、濾過基材の2つの層に
通した。濾過基材の層は、A型濾過基材(A)、B型濾過基材(B)、混合Aお
よびB型濾過基材(AB)ならびに連続適用AおよびB型濾過基材(A次にB)
として特徴づけることができる。混合AおよびB型濾過基材は、ポリマーAおよ
びBの混合物を濾過基材上で反応させて、AB濾過基材を提供することにより調
製できる。反応基材上のAポリマーを反応させ、次に反応基材上のBポリマーを
反応させることにより、A次にB濾過基材を生成する。
ルス吸着の作用 2×109、8×107および2×106PFU/mlの濃度で、28nmのバ
クテリオファージMS−2ウイルスを含有する流入水を、濾過基材の2つの層に
通した。濾過基材の層は、A型濾過基材(A)、B型濾過基材(B)、混合Aお
よびB型濾過基材(AB)ならびに連続適用AおよびB型濾過基材(A次にB)
として特徴づけることができる。混合AおよびB型濾過基材は、ポリマーAおよ
びBの混合物を濾過基材上で反応させて、AB濾過基材を提供することにより調
製できる。反応基材上のAポリマーを反応させ、次に反応基材上のBポリマーを
反応させることにより、A次にB濾過基材を生成する。
【0085】
ガラス繊維のウェブ(等級151、Ahlstrom Technical Papers)を提供し、
第二級アミンベースのアゼチジニウムポリマーをガラス繊維のウェブに対して反
応させることにより、A型濾過基材を調製した。第二級アミンベースのアゼチジ
ニウムポリマーは、次式を有する:
第二級アミンベースのアゼチジニウムポリマーをガラス繊維のウェブに対して反
応させることにより、A型濾過基材を調製した。第二級アミンベースのアゼチジ
ニウムポリマーは、次式を有する:
【0086】
【化20】
【0087】
第二級アミンベースのアゼチジニウムポリマーは、約1,000,000の数
平均分子量を有し、30%の固体重量%で、4〜5のpHで水中で利用可能であ
る。このポリマーは、本明細書中ではポリマーAと呼ばれる。
平均分子量を有し、30%の固体重量%で、4〜5のpHで水中で利用可能であ
る。このポリマーは、本明細書中ではポリマーAと呼ばれる。
【0088】
B型濾過基材は、第三級アミンベースのエポキシドポリマーをガラス繊維のウ
ェブと反応させることにより調製した。用いたガラス繊維は、Ahlstrom Technic
al Papersからの等級151ガラス繊維であった。第三級アミンベースのエポキ
シドポリマーは、次式を有する:
ェブと反応させることにより調製した。用いたガラス繊維は、Ahlstrom Technic
al Papersからの等級151ガラス繊維であった。第三級アミンベースのエポキ
シドポリマーは、次式を有する:
【0089】
【化21】
【0090】
第三級アミンベースのエポキシドは約1,000,000の数平均分子量を有
し、約20%の固体重量%で、4〜5のpHで水中で利用可能である。このポリ
マーは、本明細書中ではポリマーBと呼ばれる。
し、約20%の固体重量%で、4〜5のpHで水中で利用可能である。このポリ
マーは、本明細書中ではポリマーBと呼ばれる。
【0091】
AB濾過基材は、ポリマーAおよびポリマーBをAhlstrom Technical Papers
からの等級151ガラス繊維のウェブに反応させることにより調製した。
からの等級151ガラス繊維のウェブに反応させることにより調製した。
【0092】
ポリマーAをAhlstrom Technical Papersからの等級151ガラス繊維のウェ
ブに反応させることにより、A次にB濾過基材を調製した。ポリマーAがガラス
繊維と反応したら、次にポリマーBをガラス繊維と反応させる。
ブに反応させることにより、A次にB濾過基材を調製した。ポリマーAがガラス
繊維と反応したら、次にポリマーBをガラス繊維と反応させる。
【0093】
表1で同定される濾過基材は、濾過基材の調製に用いたポリマー浴中に提供さ
れたポリマーの重量%を示す。固体重量%として表1で同定されるポリマーAお
よび/またはBの指示重量%を有するポリマー浴を提供することにより、濾過基
材を調製した。次にガラス繊維をポリマー浴に浸漬させた。ガラス繊維が十分湿
潤されたことを確認したら、それを取り出し、約5分間滴下乾燥させ、次に30
0゜F(149℃)で約6分間、対流炉中に入れた。重量%固体を試料用に変更
した。ポリマー浴中の重量%固体を、表1の第二欄に報告する。例えば、試料番
号1の濾過基材は、1.5重量%のポリマーAを含む浴から調製し、試料番号2
は3.0重量%ポリマーAを含むポリマー浴から調製した。ポリマー浴がポリマ
ーAおよびポリマーBの混合物を含む場合、ポリマーA対ポリマーBの比率は重
量を基礎にして1:1である。
れたポリマーの重量%を示す。固体重量%として表1で同定されるポリマーAお
よび/またはBの指示重量%を有するポリマー浴を提供することにより、濾過基
材を調製した。次にガラス繊維をポリマー浴に浸漬させた。ガラス繊維が十分湿
潤されたことを確認したら、それを取り出し、約5分間滴下乾燥させ、次に30
0゜F(149℃)で約6分間、対流炉中に入れた。重量%固体を試料用に変更
した。ポリマー浴中の重量%固体を、表1の第二欄に報告する。例えば、試料番
号1の濾過基材は、1.5重量%のポリマーAを含む浴から調製し、試料番号2
は3.0重量%ポリマーAを含むポリマー浴から調製した。ポリマー浴がポリマ
ーAおよびポリマーBの混合物を含む場合、ポリマーA対ポリマーBの比率は重
量を基礎にして1:1である。
【0094】
濾過基材を通過するバクテリオファージMS−2ウイルスの流量を200ml
/分に制御した。濾過基材を47mm円板に切断し、47mm膜フィルターホル
ダーに入れた。フィルター全体の圧力低下は5psi未満で、有効フィルター表
面積は約12.5cm2である。概算接触時間は50%基材多孔度と仮定して約
0.1秒である。流入流のpHは約9に保持した。
/分に制御した。濾過基材を47mm円板に切断し、47mm膜フィルターホル
ダーに入れた。フィルター全体の圧力低下は5psi未満で、有効フィルター表
面積は約12.5cm2である。概算接触時間は50%基材多孔度と仮定して約
0.1秒である。流入流のpHは約9に保持した。
【0095】
この実施例の結果を、表1に報告する。「重量増分%」という表題の欄は、ガ
ラス繊維に付加したポリマーの重量を示す。流入流濃度を表1に報告する。
ラス繊維に付加したポリマーの重量を示す。流入流濃度を表1に報告する。
【0096】
このようなフィルター基材によるウイルスに関する好ましい吸着動力学を、本
実施例により示す。試料番号1〜4は、ポリマー濃度作用が約6%レベルで、好
ましくは3%レベルで安定水準に達することを示す。B型濾過基材は、A型濾過
基材よりウイルス捕獲に関してわずかに良好である。最良の結果は、ポリマーA
およびBの混合物の重量比が1:1である試料番号6で観察し得る。A型樹脂の
後にB型樹脂の第二層をコーティングすることによる二重コーティング法は、試
料番号5で示されるように有益であることを立証する。
実施例により示す。試料番号1〜4は、ポリマー濃度作用が約6%レベルで、好
ましくは3%レベルで安定水準に達することを示す。B型濾過基材は、A型濾過
基材よりウイルス捕獲に関してわずかに良好である。最良の結果は、ポリマーA
およびBの混合物の重量比が1:1である試料番号6で観察し得る。A型樹脂の
後にB型樹脂の第二層をコーティングすることによる二重コーティング法は、試
料番号5で示されるように有益であることを立証する。
【0097】
データは、電荷密度、ウイルス濃度および接触時間要件間の関係を実証する。
濾過基材は、単一ポリマーコーティングによってさえ、約106PFU/mlの
低濃度のウイルスを除去するのに相対的に有効であるが、一方、混合ポリマーコ
ーティングまたは長期接触時間は、4対数低減より高い結果を達成するための1
06PFU/mlウイルスの除去のために有益である。
濾過基材は、単一ポリマーコーティングによってさえ、約106PFU/mlの
低濃度のウイルスを除去するのに相対的に有効であるが、一方、混合ポリマーコ
ーティングまたは長期接触時間は、4対数低減より高い結果を達成するための1
06PFU/mlウイルスの除去のために有益である。
【0098】
【表1】
【0099】
実施例2:MS−2吸着に及ぼす第三ポリマーの影響
第三ポリマー(ポリマーC)を含む濾過基材の吸着特性を、ポリマーAを含む
濾過基材ならびにポリマーAおよびBを含む濾過基材の場合と比較した。ポリマ
ーCは、次式を有するポリエチレンイミン(PEI)ポリマーから調製した:
濾過基材ならびにポリマーAおよびBを含む濾過基材の場合と比較した。ポリマ
ーCは、次式を有するポリエチレンイミン(PEI)ポリマーから調製した:
【0100】
【化22】
−(CH2−CH2−NH)n− IV
【0101】
800の数平均分子量を有し、水溶液中で98%の固体重量%であるポリエチ
レンイミンポリマーを提供した。1部のPEIポリマーを0.5部の1,4−ブ
タンジオールのジグリシジルエーテルを用いて乳化し(強機械的撹拌下で)、コ
ロイド溶液を生成させた。次にポリマーを1重量%固体に稀釈して、ポリマーC
を提供した。実施例1に記載した技法にしたがって、ポリマーCをガラス繊維に
適用した。ポリマーCをAB濾過基材上で反応させることにより、表2の試料番
号9および10により同定される濾過基材を調製した。濾過基材を生成するため
に用いたポリマー濃度を、表2に示す。試料番号9および10に関しては、ポリ
マーAおよびBをガラス繊維に反応させ、次にポリマーCを反応させた、と理解
されるべきである。
レンイミンポリマーを提供した。1部のPEIポリマーを0.5部の1,4−ブ
タンジオールのジグリシジルエーテルを用いて乳化し(強機械的撹拌下で)、コ
ロイド溶液を生成させた。次にポリマーを1重量%固体に稀釈して、ポリマーC
を提供した。実施例1に記載した技法にしたがって、ポリマーCをガラス繊維に
適用した。ポリマーCをAB濾過基材上で反応させることにより、表2の試料番
号9および10により同定される濾過基材を調製した。濾過基材を生成するため
に用いたポリマー濃度を、表2に示す。試料番号9および10に関しては、ポリ
マーAおよびBをガラス繊維に反応させ、次にポリマーCを反応させた、と理解
されるべきである。
【0102】
表2に示した試料に関して、実施例1の手順を反復した。濾過基材の2つの層
を通過する濾液の流量は、200ml/分で提供した。接触時間は約0.165
秒で、濾過される容積は500mlであった。結果を表2に報告する。
を通過する濾液の流量は、200ml/分で提供した。接触時間は約0.165
秒で、濾過される容積は500mlであった。結果を表2に報告する。
【0103】
試料番号9および10は、第二コーティングとして第三ポリマーを用いること
の付加的寄与を実証する。ポリマーCは大型分子(ポリマーAおよびB)間の間
隙を継ぎ合わせると考えられる。
の付加的寄与を実証する。ポリマーCは大型分子(ポリマーAおよびB)間の間
隙を継ぎ合わせると考えられる。
【0104】
【表2】
【0105】
実施例3:MS−2除去に及ぼすポリマー濃度および吸着時間の影響
本実施例は、吸着時間とウイルス除去効率との間の関係を説明する。濾過基材
の量および流量は、ウイルス吸着時間に影響を及ぼす因子である。ウイルス除去
の効率は、流量低減または濾過基材の量の増大のいずれかによる吸着時間の増大
に伴って増大する。
の量および流量は、ウイルス吸着時間に影響を及ぼす因子である。ウイルス除去
の効率は、流量低減または濾過基材の量の増大のいずれかによる吸着時間の増大
に伴って増大する。
【0106】
前記実施例に示した一般的手順にしたがったが、接触時間を変更した。接触時
間は濾液が濾過基材と接触する時間であると理解されるべきである。したがって
、濾過基材の厚みまたは層の数、ならびに流量を変えて、接触時間を変更した。
結果を表3に報告する。
間は濾液が濾過基材と接触する時間であると理解されるべきである。したがって
、濾過基材の厚みまたは層の数、ならびに流量を変えて、接触時間を変更した。
結果を表3に報告する。
【0107】
2.5重量%対3重量%の1:1重量比ポリマーAおよびBを含有する水性ポ
リマー浴から濾過基材を調製することにより、最も好ましい結果を得た。表3に
示したように、試料番号6〜10はMS−2の6.9対数低減より大きい低減を
達成する。
リマー浴から濾過基材を調製することにより、最も好ましい結果を得た。表3に
示したように、試料番号6〜10はMS−2の6.9対数低減より大きい低減を
達成する。
【0108】
1リットルの水が指示流量で濾過基材を通過して流れた後に、各試料に関する
測定値を得た。同一濾過基材を、流量を増大して試験した。例えば、試料番号1
および2は、一濾過基材で実行した試験結果である。試料番号3〜5は、別の濾
過基材で実行した試験の結果であった。
測定値を得た。同一濾過基材を、流量を増大して試験した。例えば、試料番号1
および2は、一濾過基材で実行した試験結果である。試料番号3〜5は、別の濾
過基材で実行した試験の結果であった。
【0109】
【表3】
【0110】
接触時間=表面積×基材厚×基材多孔度/流量=12.5cm2×0.044
cm×層数/流量
cm×層数/流量
【0111】
実施例4:MS−2除去に及ぼすAB濃度の影響
本実施例は、濾過基材上のAB混合物の電荷密度の一関数としてのウイルス除
去能力を説明する。実施例1に記載した一般的技法にしたがって、濾過基材を調
製した。試料の各々に関して、表4に示した重量%固体で1:1重量比で提供さ
れたポリマーAおよびポリマーBからポリマー浴を調製した。用いたガラス繊維
は、Ahlstrom Technical Papersからの等級151ガラス繊維であった。試験し
た濾過基材は、12.5cm2の表面積および0.044cmの厚みを有する。
流量は500ml/分で、接触時間は0.033秒であった。この実施例の結果
を表4に報告する。
去能力を説明する。実施例1に記載した一般的技法にしたがって、濾過基材を調
製した。試料の各々に関して、表4に示した重量%固体で1:1重量比で提供さ
れたポリマーAおよびポリマーBからポリマー浴を調製した。用いたガラス繊維
は、Ahlstrom Technical Papersからの等級151ガラス繊維であった。試験し
た濾過基材は、12.5cm2の表面積および0.044cmの厚みを有する。
流量は500ml/分で、接触時間は0.033秒であった。この実施例の結果
を表4に報告する。
【0112】
ウイルス突破点は、濾過基材上のウイルス吸着がもはや望ましいレベルで起き
ないレベルである。即ち、ウイルスを結合するための部位が不通になるかまたは
飽和し、ウイルスが濾過基材上に吸着されるよりむしろ濾過基材を通過して流れ
始めると考えられる。
ないレベルである。即ち、ウイルスを結合するための部位が不通になるかまたは
飽和し、ウイルスが濾過基材上に吸着されるよりむしろ濾過基材を通過して流れ
始めると考えられる。
【0113】
ポリマーAおよびBの混合物は、被験濾過基材に関するウイルス突破点を遅延
すると考えられる。さらに、濾過基材上のポリマーAおよびBの濃度の増大はウ
イルス突破点を遅延する傾向がある。
すると考えられる。さらに、濾過基材上のポリマーAおよびBの濃度の増大はウ
イルス突破点を遅延する傾向がある。
【0114】
表4および本出願におけるその後の表の多くでは、報告した試料の多くは実際
には同一試験測定の一部であると理解されるべきである。例えば、表4に置いて
、試料番号1〜6は特定の濾過基材の試験から得た。測定値は、所定容積の流出
流が濾過基材を通って流れた後に得た。
には同一試験測定の一部であると理解されるべきである。例えば、表4に置いて
、試料番号1〜6は特定の濾過基材の試験から得た。測定値は、所定容積の流出
流が濾過基材を通って流れた後に得た。
【0115】
【表4】
【0116】
実施例5:フィルター突破点に及ぼすウイルス濃度の影響
本実施例は、フィルター突破点に及ぼすウイルス濃度の影響を実証する。突破
点とは、フィルターが生物体捕獲に関して失敗を示し始める点を指すと理解され
るべきである。それは、その能力が十分に利用され得ず、さらに微生物捕獲に関
する効率が活性部位の数の損失のために低減するという点で、前記実施例4と異
なる。
点とは、フィルターが生物体捕獲に関して失敗を示し始める点を指すと理解され
るべきである。それは、その能力が十分に利用され得ず、さらに微生物捕獲に関
する効率が活性部位の数の損失のために低減するという点で、前記実施例4と異
なる。
【0117】
実施例1にしたがって試料を調製した。0.082秒の接触時間を生じる20
0ml/分という流量を1層の濾過基材に課した。試験した濾過基材は、 Ahlst
rom Technical Papersから入手可能な等級151ガラス繊維ならびに1.5重量
%のポリマーAおよびB混合ポリマーを含有する浴から調製したが、この場合、
ポリマーAおよびポリマーBを50/50比で混合し、151ガラス繊維と反応
させた。結果は、特定試験条件下で1×104PFU/mlの低ウイルス濃度で
は突破は起きなかったが、1×105PFU/mlのウイルスは400ml濾過
後に突破し、1×106PFU/mlのウイルスは早期に突破することを示し、
このことは、多数のMS−2は利用可能な捕獲部位を迅速に飽和して、初期突破
を生じたことを示している。
0ml/分という流量を1層の濾過基材に課した。試験した濾過基材は、 Ahlst
rom Technical Papersから入手可能な等級151ガラス繊維ならびに1.5重量
%のポリマーAおよびB混合ポリマーを含有する浴から調製したが、この場合、
ポリマーAおよびポリマーBを50/50比で混合し、151ガラス繊維と反応
させた。結果は、特定試験条件下で1×104PFU/mlの低ウイルス濃度で
は突破は起きなかったが、1×105PFU/mlのウイルスは400ml濾過
後に突破し、1×106PFU/mlのウイルスは早期に突破することを示し、
このことは、多数のMS−2は利用可能な捕獲部位を迅速に飽和して、初期突破
を生じたことを示している。
【0118】
【表5】
【0119】
実施例6:フィルター多孔度の影響
本実施例は、ウイルス吸着に及ぼすフィルター多孔度の影響を示すために提供
する。この実施例では、Ahlstrom Technical Papersからの等級164および1
51を有するガラス繊維基材を比較した。濾過基材は、実施例1に記載した技法
にしたがって調製したが、この場合、ポリマー浴は、1:1の重量比で提供され
る1.5重量%のポリマーAおよびポリマーBを含む。0.04mmの厚みおよ
び12.5cm2の表面積を有する単一層として、濾過基材を提供した。濾過基
材を通過する流量は500ml/分、接触時間は0.033秒であった。等級1
64を有するガラス繊維から試料番号1〜8を調製した。試料番号9〜15は、
等級151を有するガラス繊維を用いて調製した。この実施例の結果を表6に報
告する。
する。この実施例では、Ahlstrom Technical Papersからの等級164および1
51を有するガラス繊維基材を比較した。濾過基材は、実施例1に記載した技法
にしたがって調製したが、この場合、ポリマー浴は、1:1の重量比で提供され
る1.5重量%のポリマーAおよびポリマーBを含む。0.04mmの厚みおよ
び12.5cm2の表面積を有する単一層として、濾過基材を提供した。濾過基
材を通過する流量は500ml/分、接触時間は0.033秒であった。等級1
64を有するガラス繊維から試料番号1〜8を調製した。試料番号9〜15は、
等級151を有するガラス繊維を用いて調製した。この実施例の結果を表6に報
告する。
【0120】
等級151より孔サイズが相対的に大きい基材等級164は、同一試験条件下
でのMS−2吸着に関して有効性が低いことが判明した。相対的に大きい孔を有
するフィルターによる微生物捕獲における有効性低減は、微生物および濾過基材
上のそれらの吸着基間の接触効率を改善するために、より厚い基材(即ちより多
い層)を提供することにより、またはより多数の荷電基で架橋することにより補
償できる。
でのMS−2吸着に関して有効性が低いことが判明した。相対的に大きい孔を有
するフィルターによる微生物捕獲における有効性低減は、微生物および濾過基材
上のそれらの吸着基間の接触効率を改善するために、より厚い基材(即ちより多
い層)を提供することにより、またはより多数の荷電基で架橋することにより補
償できる。
【0121】
【表6】
【0122】
実施例7:MS−2除去に及ぼす第三ポリマーの影響
本実施例は、ポリマーAおよびBの存在に加えてポリエチレンイミン含有ポリ
マー(ポリマーC)を含む濾過基材の性能を評価する。用いたガラス繊維はAhls
trom Technical Papersから等級151であった。ガラス繊維上にポリマーを提
供するための技法は、実施例2に記載した技法にしたがって提供された。試験は
、1,000ml/分の流量で2つの層の濾過基材を通して、0.033秒の接
触時間を提供して実行した。本実施例の結果を表7に報告する。
マー(ポリマーC)を含む濾過基材の性能を評価する。用いたガラス繊維はAhls
trom Technical Papersから等級151であった。ガラス繊維上にポリマーを提
供するための技法は、実施例2に記載した技法にしたがって提供された。試験は
、1,000ml/分の流量で2つの層の濾過基材を通して、0.033秒の接
触時間を提供して実行した。本実施例の結果を表7に報告する。
【0123】
【表7】
【0124】
Shell Oil Co.からのヘロキシ67ジエポキシドを用いて、BASF製のポリ
エチレンイミド等級FG(分子量800)をガラス繊維と架橋した。1.5重量
%濃度のポリマーCのコーティング溶液は、濾過基材を通過する液流の実質的変
化を提供しないが、一方微生物除去能力を有意に改善する。
エチレンイミド等級FG(分子量800)をガラス繊維と架橋した。1.5重量
%濃度のポリマーCのコーティング溶液は、濾過基材を通過する液流の実質的変
化を提供しないが、一方微生物除去能力を有意に改善する。
【0125】
低分子量のポリマーCは、その低粘度および濾過基材を通過する流れを有意に
低減することなく濾過基材に付加的電荷寄与を提供するその能力のために有益で
あると考えられる。
低減することなく濾過基材に付加的電荷寄与を提供するその能力のために有益で
あると考えられる。
【0126】
実施例8:荷電フィルターによる細菌除去
本実施例は、細菌を吸着するための本発明の濾過基材の有効性を実証する。除
去の査定のために用いた試験生物は、K.t., クレブシエラ属のKlebsiella ter
rigena(ATCC−33257)、E.c.大腸菌(ATCC−15597)お
よびB.d.、ブレブンドーマ属のBrevundomas diminuta(ATCC−1156
8)であった。それらはすべて、LBブロス(培地1065ATCC)中で一夜
増殖させ、定常増殖期での生物を得ることにより調製した。平均細菌力価は、約
1×109CFU/mlである。新鮮な培養細菌を脱イオン水にpH9.0で付
加することにより、特定濃度の微生物試験を調製した。
去の査定のために用いた試験生物は、K.t., クレブシエラ属のKlebsiella ter
rigena(ATCC−33257)、E.c.大腸菌(ATCC−15597)お
よびB.d.、ブレブンドーマ属のBrevundomas diminuta(ATCC−1156
8)であった。それらはすべて、LBブロス(培地1065ATCC)中で一夜
増殖させ、定常増殖期での生物を得ることにより調製した。平均細菌力価は、約
1×109CFU/mlである。新鮮な培養細菌を脱イオン水にpH9.0で付
加することにより、特定濃度の微生物試験を調製した。
【0127】
ポアプレート技法のコロニー計数法により、フィルターを通した後に濾液中に
除去された細菌を検定した。1mlの濾液をペトリ皿に注ぎ入れ、45℃を越え
ない温度で5〜10mlのトリプシン大豆寒天(TSA)と混合し、これを次に
プレート中で固化させた。ポアプレートを37℃で一夜インキュベートし、コロ
ニーを計数し、CFU(コロニー形成単位)/mlとして表す。コロニー数を用
いる計算法に当てはめると、インキュベーション時に産生されるコロニーの数の
上限が示されると考えられる。この限界は、各成育可能微生物が隣接物によって
悪影響を及ぼされることなく可視的コロニーとしてそれ自体を発現し得るという
ものである。
除去された細菌を検定した。1mlの濾液をペトリ皿に注ぎ入れ、45℃を越え
ない温度で5〜10mlのトリプシン大豆寒天(TSA)と混合し、これを次に
プレート中で固化させた。ポアプレートを37℃で一夜インキュベートし、コロ
ニーを計数し、CFU(コロニー形成単位)/mlとして表す。コロニー数を用
いる計算法に当てはめると、インキュベーション時に産生されるコロニーの数の
上限が示されると考えられる。この限界は、各成育可能微生物が隣接物によって
悪影響を及ぼされることなく可視的コロニーとしてそれ自体を発現し得るという
ものである。
【0128】
プレート中に生成されるコロニーの計数可能数を示すために、pH7.0で、
1:10稀釈で、0.025Mのリン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)で濾液を連
続稀釈した。3Mからのペトリ皮膜好気性計数プレートは、3つの異なる種類の
の好気性細菌の検定に用いられてきた。プレートは、標準栄養、冷水溶解性ゲル
化剤およびコロニー計算を促すテトラゾリウム指示薬を含有する既製品培地系で
ある。試料1mlをプレート上に分散させ、プレートを35℃で48時間インキ
ュベートする。次に可視的コロニーの数をCFU/mlで表す。
1:10稀釈で、0.025Mのリン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)で濾液を連
続稀釈した。3Mからのペトリ皮膜好気性計数プレートは、3つの異なる種類の
の好気性細菌の検定に用いられてきた。プレートは、標準栄養、冷水溶解性ゲル
化剤およびコロニー計算を促すテトラゾリウム指示薬を含有する既製品培地系で
ある。試料1mlをプレート上に分散させ、プレートを35℃で48時間インキ
ュベートする。次に可視的コロニーの数をCFU/mlで表す。
【0129】
細菌除去のために適用されるフィルター基材は、相対的に目の粗い多孔度の等
級164を利用する。等級151にポリマーを架橋するのと同一手順を等級16
4に適用した。水中の3種類の異なる一般的に既知の細菌、Kt、BdおよびE
cをそれぞれ試験の供給源としてpH9の脱イオン水中に分散させた。表8−1
〜8−3に示した条件にしたがって、濾過を実施した。特定容積の細菌含有水を
濾過後、濾液を試験管に収集した。1mlの稀釈濾液を10mlのトリプシンダ
イズ寒天(TSA)と混合し、その後ポアプレートを検定することにより、3つ
の異なる種類の細菌すべてを検定した。電荷変更フィルターによる細菌除去の効
力は、それらの物理的サイズ以外に、微生物と架橋ポリマー間の化学構造相互作
用により多く依存していると思われる。同一条件下で濾過されたEcより良好な
B.d.除去に関する結果は、フィルター表面の電荷に対するそれらの表面化学特
性のためであると説明できる。化学官能価(chemical functionality)の重要性は
、混合ポリマーAB対AB’間でさらに実証される。AB’型は一貫してAB型
より良好な結果を示す。化学物質の量および種類が最適化されると、フィルター
層の数の増大または流量の低減による接触時間の増大は、微生物除去効率におい
て別の主要な役割を演じる。1秒未満の接触時間で6対数より大きい細菌低減を
生じる好ましい流動動力学は、164等級のガラス基質上のAB‘ポリマーコー
ティングを用いて成し遂げられる。
級164を利用する。等級151にポリマーを架橋するのと同一手順を等級16
4に適用した。水中の3種類の異なる一般的に既知の細菌、Kt、BdおよびE
cをそれぞれ試験の供給源としてpH9の脱イオン水中に分散させた。表8−1
〜8−3に示した条件にしたがって、濾過を実施した。特定容積の細菌含有水を
濾過後、濾液を試験管に収集した。1mlの稀釈濾液を10mlのトリプシンダ
イズ寒天(TSA)と混合し、その後ポアプレートを検定することにより、3つ
の異なる種類の細菌すべてを検定した。電荷変更フィルターによる細菌除去の効
力は、それらの物理的サイズ以外に、微生物と架橋ポリマー間の化学構造相互作
用により多く依存していると思われる。同一条件下で濾過されたEcより良好な
B.d.除去に関する結果は、フィルター表面の電荷に対するそれらの表面化学特
性のためであると説明できる。化学官能価(chemical functionality)の重要性は
、混合ポリマーAB対AB’間でさらに実証される。AB’型は一貫してAB型
より良好な結果を示す。化学物質の量および種類が最適化されると、フィルター
層の数の増大または流量の低減による接触時間の増大は、微生物除去効率におい
て別の主要な役割を演じる。1秒未満の接触時間で6対数より大きい細菌低減を
生じる好ましい流動動力学は、164等級のガラス基質上のAB‘ポリマーコー
ティングを用いて成し遂げられる。
【0130】
この実施例に用いたガラス繊維は、Ahlstrom Technical Papersからの等級1
64である。本実施例の結果は、表8−1、表8−2、表8−3においてK.t
.、E.c.、B.d.に関してそれぞれ報告される。本実施例は、異なる種の
細菌を水から除去するための本発明の濾過基材の有効性を実証する。
64である。本実施例の結果は、表8−1、表8−2、表8−3においてK.t
.、E.c.、B.d.に関してそれぞれ報告される。本実施例は、異なる種の
細菌を水から除去するための本発明の濾過基材の有効性を実証する。
【0131】
ポリマーB‘は、米国特許第4,537,657号および第4,501,86
2号に記載されているように、メチルビス(3−アミノプロピルアミン)(MB
APA)を二カルボン酸と重合することにより生成される第三級アミンベースの
エポキシドポリマーである。
2号に記載されているように、メチルビス(3−アミノプロピルアミン)(MB
APA)を二カルボン酸と重合することにより生成される第三級アミンベースの
エポキシドポリマーである。
【0132】
【表8】
【0133】
【表9】
【0134】
【表10】
【0135】
実施例9:微生物除去に及ぼす電荷密度の影響
濾過基材上の化学官能基および微生物の表面間の電荷相互作用は、水から微生
物を除去するための主な力であると考えられる。したがって、フィルターによる
ウイルス吸着性は、濾過基材上に提供される利用可能電荷密度に直接関連すると
予測される。電荷密度が高いほど、微生物吸着に利用可能な荷電基の数は多い。
ポリマーAおよびBの荷電密度は、ポリマー供給元によれば3ミリ当量/グラム
である。濾過基材1グラム当たりの概算電荷密度を算定し、基材上で反応したポ
リマーの重量を基礎にして表9において報告する。電荷密度を微生物除去能力と
相関させるために、微生物除去係数を指標として採用した。
物を除去するための主な力であると考えられる。したがって、フィルターによる
ウイルス吸着性は、濾過基材上に提供される利用可能電荷密度に直接関連すると
予測される。電荷密度が高いほど、微生物吸着に利用可能な荷電基の数は多い。
ポリマーAおよびBの荷電密度は、ポリマー供給元によれば3ミリ当量/グラム
である。濾過基材1グラム当たりの概算電荷密度を算定し、基材上で反応したポ
リマーの重量を基礎にして表9において報告する。電荷密度を微生物除去能力と
相関させるために、微生物除去係数を指標として採用した。
【0136】
微生物除去係数の有用な指標は、Kawabata, 他のApplied and Environmental
Microbiology 46, pages 203-210, 1983から適合させる。この指標は、微生物除
去におけるフィルターの有効性を評価するのに利用可能である。前記実施例で分
かるように、接触時間に対するウイルス微生物数の対数の関係は、接触の初期段
階で一般的に線状として特徴づけることができるが、これは、本プロセスが一次
速度にしたがうことを示す。したがって、除去係数を我々は以下のように定義す
る:
Microbiology 46, pages 203-210, 1983から適合させる。この指標は、微生物除
去におけるフィルターの有効性を評価するのに利用可能である。前記実施例で分
かるように、接触時間に対するウイルス微生物数の対数の関係は、接触の初期段
階で一般的に線状として特徴づけることができるが、これは、本プロセスが一次
速度にしたがうことを示す。したがって、除去係数を我々は以下のように定義す
る:
【0137】
【数1】
【0138】
式中、N0は細菌に関してCFU/mlで、MS−2ウイルスに関してPFU
/mlで表される微生物数の初期値であり、Ntは接触線tでの数値であり、V
は濾過された容積であり、Wは濾過に適用されたフィルター物質の乾燥重量であ
り、tはフィルター物質の総容積を流量で割って、フィルター中の多孔度を50
%と仮定することによりほぼ概算される接触時間である。
/mlで表される微生物数の初期値であり、Ntは接触線tでの数値であり、V
は濾過された容積であり、Wは濾過に適用されたフィルター物質の乾燥重量であ
り、tはフィルター物質の総容積を流量で割って、フィルター中の多孔度を50
%と仮定することによりほぼ概算される接触時間である。
【0139】
MS−2除去係数は、1.8x106PFU/mlのMS−2を含有するpH
9の水1〜4リットルを、151ガラス繊維および100ml/分で異なる電荷
密度のポリマーAB混合物から調製される1層の濾過基材を通過させることによ
り算定する。本実施例では、データは実施例4から採用する。前記の数値に基づ
いて算定したMS−2除去係数を表9に表記し、ml/g−秒で表す。電荷密度
およびMS−2除去係数間の関係を、表9に示す。濾過基材を通過するウイルス
含有水の容積増大に伴うウイルス除去係数の低減は、ウイルス吸着により占めら
れる活性部位の漸次損失のためであると考えられる。ウイルス捕獲に利用可能な
より活性な基による高電荷密度は、除去係数低減の低下を示す。フィルター重量
、接触時間、濾過容積および微生物濃度に基づいて算定した微生物除去係数は、
濾過基材中に提供される化学官能基の程度を同定するための有益な指標として役
立つ。
9の水1〜4リットルを、151ガラス繊維および100ml/分で異なる電荷
密度のポリマーAB混合物から調製される1層の濾過基材を通過させることによ
り算定する。本実施例では、データは実施例4から採用する。前記の数値に基づ
いて算定したMS−2除去係数を表9に表記し、ml/g−秒で表す。電荷密度
およびMS−2除去係数間の関係を、表9に示す。濾過基材を通過するウイルス
含有水の容積増大に伴うウイルス除去係数の低減は、ウイルス吸着により占めら
れる活性部位の漸次損失のためであると考えられる。ウイルス捕獲に利用可能な
より活性な基による高電荷密度は、除去係数低減の低下を示す。フィルター重量
、接触時間、濾過容積および微生物濃度に基づいて算定した微生物除去係数は、
濾過基材中に提供される化学官能基の程度を同定するための有益な指標として役
立つ。
【0140】
【表11】
【0141】
実施例10:微生物除去に及ぼすタイプ2の水の影響
「微生物的水清浄器」の性能要件を満たすために、1987年にEPAにより発
表された“Guide Standard and Protocol for Testing Microbiological Water
Purifiers”にしたがって、濾過基材を試験水タイプ2で試験した。この水は、
ユニットがハロゲン消毒剤を含む試験のストレス試験相のために意図され、以下
の化学的および物理的特徴で構成された: (a)塩素またはその他の消毒剤残渣を含有しない、 (b)pH9.0±0.2、 (c)フミン酸の付加による10mg/lの総有機炭素(TOC)、 (d)A.C.塵粒子の付加による30NTUの濁度、 (e)海水塩の付加による1,500mg/lの総溶解固体(TDS)。
表された“Guide Standard and Protocol for Testing Microbiological Water
Purifiers”にしたがって、濾過基材を試験水タイプ2で試験した。この水は、
ユニットがハロゲン消毒剤を含む試験のストレス試験相のために意図され、以下
の化学的および物理的特徴で構成された: (a)塩素またはその他の消毒剤残渣を含有しない、 (b)pH9.0±0.2、 (c)フミン酸の付加による10mg/lの総有機炭素(TOC)、 (d)A.C.塵粒子の付加による30NTUの濁度、 (e)海水塩の付加による1,500mg/lの総溶解固体(TDS)。
【0142】
実施例1と同様に試験を実行したが、但し、A.C.微細塵粒子により引き起
こされる早期目詰まりを避けるために、予備フィルターとしてRecovery Enginee
ring, Inc.から入手可能なPUR(商標)ハイカー(商品名)フィルターカート
リッジを用いた。予備フィルター中の粒状活性炭をこの試験のために除去した。
微生物低減の効率に及ぼすタイプ2の水中のTOCおよびTDC付加により引き
起こされる妨害は、試験結果から全く明らかである。EPA特殊化タイプ2試験
水中の海水塩およびフミン酸の存在のための電荷部位の損失または電荷弱化を補
償するために、フィルター基材のさらに別の層が付加されねばならない。
こされる早期目詰まりを避けるために、予備フィルターとしてRecovery Enginee
ring, Inc.から入手可能なPUR(商標)ハイカー(商品名)フィルターカート
リッジを用いた。予備フィルター中の粒状活性炭をこの試験のために除去した。
微生物低減の効率に及ぼすタイプ2の水中のTOCおよびTDC付加により引き
起こされる妨害は、試験結果から全く明らかである。EPA特殊化タイプ2試験
水中の海水塩およびフミン酸の存在のための電荷部位の損失または電荷弱化を補
償するために、フィルター基材のさらに別の層が付加されねばならない。
【0143】
【表12】
【0144】
タイプ2水中のフミン酸も、フィルター基材により吸着されることが判明した
。フィルター中の荷電部位に対するフミン酸およびウイルスの両方の競合的吸着
は、図10に示したようにウイルス吸着能力の低減を生じる。試料1および2中
の3層のフィルター基材によるMS−2除去の2対数低減の損失を観察した場合
、さらに別の層を付加して、フミン酸吸着による電荷部位の損失を補償した。電
荷部位付加は、MS−2吸着効率を試料3において元の6.7対数低減に上げた
が、やはり、タイプ2中の10ppmフミン酸の存在により引き起こされる効率
低減を示し始める。試料5〜7は、競合分子としてのフミン酸の存在下でのMS
−2吸着のための併合AおよびBポリマーの使用を実証する。高濃度でのAおよ
びB混合ポリマーの使用によってのみ、試料8〜11で示されるような、フミン
酸および微生物の両方に対する吸着を満たすのに十分な電荷部位数を提供できる
であろう。
。フィルター中の荷電部位に対するフミン酸およびウイルスの両方の競合的吸着
は、図10に示したようにウイルス吸着能力の低減を生じる。試料1および2中
の3層のフィルター基材によるMS−2除去の2対数低減の損失を観察した場合
、さらに別の層を付加して、フミン酸吸着による電荷部位の損失を補償した。電
荷部位付加は、MS−2吸着効率を試料3において元の6.7対数低減に上げた
が、やはり、タイプ2中の10ppmフミン酸の存在により引き起こされる効率
低減を示し始める。試料5〜7は、競合分子としてのフミン酸の存在下でのMS
−2吸着のための併合AおよびBポリマーの使用を実証する。高濃度でのAおよ
びB混合ポリマーの使用によってのみ、試料8〜11で示されるような、フミン
酸および微生物の両方に対する吸着を満たすのに十分な電荷部位数を提供できる
であろう。
【0145】
実施例11:フィルター抽出可能物質に及ぼす架橋反応の影響
濾過基材を離れるポリマーの量を評価するために抽出試験により濾過基材を検
査した。抽出試験は、2gの濾過基材を250mlの無窒素水中に室温で2時間
浸漬することにより、実施した。Eaton他により編集された”Standard met
hod for the examination of water and waste water,” Apha, Washington, D.
C.に記載されているような過硫酸塩法を用いて、抽出物の試料を消化した。本方
法は、100℃〜110℃でのアルカリ酸化を利用して、窒素を硝酸塩に転化す
る。次に、HachDR−700比色計を用いて硝酸塩を分析することにより、総窒
素を確定する。結果は、抽出水中の窒素の量(ppm)として表される。試験し
た濾過基材を下記の表11に示す。各濾過基材に関する抽出試験の結果として提
供された窒素の量を表11に示す。
査した。抽出試験は、2gの濾過基材を250mlの無窒素水中に室温で2時間
浸漬することにより、実施した。Eaton他により編集された”Standard met
hod for the examination of water and waste water,” Apha, Washington, D.
C.に記載されているような過硫酸塩法を用いて、抽出物の試料を消化した。本方
法は、100℃〜110℃でのアルカリ酸化を利用して、窒素を硝酸塩に転化す
る。次に、HachDR−700比色計を用いて硝酸塩を分析することにより、総窒
素を確定する。結果は、抽出水中の窒素の量(ppm)として表される。試験し
た濾過基材を下記の表11に示す。各濾過基材に関する抽出試験の結果として提
供された窒素の量を表11に示す。
【0146】
【表13】
【0147】
濾過基材はすべて、Ahlstrom Technical Papersから入手可能な等級151ガ
ラス繊維から調製した。ガラス基材を、表11に示した重量%固体を有するポリ
マー浴に浸漬した。ポリマー浴中に2つのポリマーを提供した場合、ポリマーは
1:11の重量比で提供した。試料番号1は、3重量%のポリマーAおよびポリ
マーB’を含有するポリマー浴から調製した。試料番号2は、1.5重量%ポリ
マーAおよびポリマーB’を含有するポリマー浴から調製した。試料番号3は、
3.0重量%ポリマーB’を含有するポリマー浴から調製した。試料番号4は、
3.0重量%のB‘に類似の、しかしアジチジウム基を含有しないポリマーを含
有するポリマー浴から調製した。試料番号5は、3.0重量%のポリエチレンイ
ミンを含有するポリマー浴から調製した。試料番号6は、3.0重量%のポリマ
ーAに類似するがしかしアジチジウム基を含有しないポリマーを含有するポリマ
ー浴から調製した。濾過基材を乾燥し、300゜Fの温度で6分間硬化させた。
試料番号4〜6の場合、ポリマーはガラス繊維と反応しなかったと考えられる。
これに対比して、試料番号1〜3中のポリマーは共有結合によりガラス繊維と反
応し例えば考えられる。
ラス繊維から調製した。ガラス基材を、表11に示した重量%固体を有するポリ
マー浴に浸漬した。ポリマー浴中に2つのポリマーを提供した場合、ポリマーは
1:11の重量比で提供した。試料番号1は、3重量%のポリマーAおよびポリ
マーB’を含有するポリマー浴から調製した。試料番号2は、1.5重量%ポリ
マーAおよびポリマーB’を含有するポリマー浴から調製した。試料番号3は、
3.0重量%ポリマーB’を含有するポリマー浴から調製した。試料番号4は、
3.0重量%のB‘に類似の、しかしアジチジウム基を含有しないポリマーを含
有するポリマー浴から調製した。試料番号5は、3.0重量%のポリエチレンイ
ミンを含有するポリマー浴から調製した。試料番号6は、3.0重量%のポリマ
ーAに類似するがしかしアジチジウム基を含有しないポリマーを含有するポリマ
ー浴から調製した。濾過基材を乾燥し、300゜Fの温度で6分間硬化させた。
試料番号4〜6の場合、ポリマーはガラス繊維と反応しなかったと考えられる。
これに対比して、試料番号1〜3中のポリマーは共有結合によりガラス繊維と反
応し例えば考えられる。
【0148】
ポリマーの組合せは、単一ポリマーより少ない抽出可能物を示すということが
表11のデータから観察される。これは、ポリマー間の反応の結果であり得ると
考えられる。試料番号4〜6は、試料番号1〜3により提示されたレベルより平
均で10倍高い抽出物中窒素レベルを提供する。
表11のデータから観察される。これは、ポリマー間の反応の結果であり得ると
考えられる。試料番号4〜6は、試料番号1〜3により提示されたレベルより平
均で10倍高い抽出物中窒素レベルを提供する。
【0149】
フィルター基材からの抽出可能物または濾過可能物は、ポリマー濃度、ポリマ
ー構造中の架橋剤の種類、ならびに架橋条件の関数である。架橋剤を含有しない
ポリマーは、特にガラス繊維表面上のシリカがアルカリ条件下でイオン価される
場合、共有結合を形成しないだけで、単に電荷相互作用によりガラス繊維表面に
吸着されると予測される。
ー構造中の架橋剤の種類、ならびに架橋条件の関数である。架橋剤を含有しない
ポリマーは、特にガラス繊維表面上のシリカがアルカリ条件下でイオン価される
場合、共有結合を形成しないだけで、単に電荷相互作用によりガラス繊維表面に
吸着されると予測される。
【0150】
実施例12:ポアスルーフィルター
本実施例では、標準ポアスルー型フィルター(PURプラス、Recovery Engin
eering,Inc.製)を改質し、試験した。フィルターは、前記実施例中に引用したA
hlstrom164と同様のひだ付き型不織ガラス基材を含有するが、但し、本基材
はより目の粗い多孔度、結合材および積層外層を有する。この基材を、前記と同
様の方法で、1.5%ABポリマー混合物で処理した。試料番号1では、2つの
ひだ付きポリマー処理濾過基材をフィルター中に並べて集成した。1.25リッ
トルの試験水で上部槽を充填し、1リットルがフィルターを通過した後に水の試
料を収集することにより、このフィルターを試験する。この最初の1リットルは
、フィルターを通過するのに約5分をようするが、これは市販のこの種の製品に
関する典型的な流速である。前記の結果は、典型的流速でポアスルー装置中でウ
イルスを除去できることを示し、そして1層は低レベル除去を成し遂げるのに十
分である一方、2層はより高い除去レベルを生じる。
eering,Inc.製)を改質し、試験した。フィルターは、前記実施例中に引用したA
hlstrom164と同様のひだ付き型不織ガラス基材を含有するが、但し、本基材
はより目の粗い多孔度、結合材および積層外層を有する。この基材を、前記と同
様の方法で、1.5%ABポリマー混合物で処理した。試料番号1では、2つの
ひだ付きポリマー処理濾過基材をフィルター中に並べて集成した。1.25リッ
トルの試験水で上部槽を充填し、1リットルがフィルターを通過した後に水の試
料を収集することにより、このフィルターを試験する。この最初の1リットルは
、フィルターを通過するのに約5分をようするが、これは市販のこの種の製品に
関する典型的な流速である。前記の結果は、典型的流速でポアスルー装置中でウ
イルスを除去できることを示し、そして1層は低レベル除去を成し遂げるのに十
分である一方、2層はより高い除去レベルを生じる。
【0151】
【表14】
【0152】
実施例13:蛇口取付型フィルター
本実施例では、蛇口取付型フィルター(PURプラス、Recovery Engineering
,Inc.製)を改質し、試験した。フィルターは、主に複数の粉末活性炭からなる
成形フィルター素子を含有する。この素子は、通常は外径2インチ、内径5/8
インチおよび長さ2.5インチである(中間に孔を有する右回り円筒)。フィル
ター素子を改質して、外径を1.82インチとし、次に1.5%AB樹脂で処理
した151基材の長さ24インチ、幅2.5インチ片で包んだ。これは、4層の
ウイルス除去基材を有するブロックを包む。ウイルスを含有するpH9.0の水
をポンプで60psiでフィルターを通すことにより、このフィルターを試験す
る。上の表は、その条件および結果を要約する。結果は、非常に高い濃度でも、
水中のウイルスを除去する実際の蛇口取付型フィルターの能力を示す(試験1お
よび2)。濃度が低下すると(試験3)、フィルターの能力は非常に高くなり、
これは、80ガロン後に突破の徴候が認められないことを示す。
,Inc.製)を改質し、試験した。フィルターは、主に複数の粉末活性炭からなる
成形フィルター素子を含有する。この素子は、通常は外径2インチ、内径5/8
インチおよび長さ2.5インチである(中間に孔を有する右回り円筒)。フィル
ター素子を改質して、外径を1.82インチとし、次に1.5%AB樹脂で処理
した151基材の長さ24インチ、幅2.5インチ片で包んだ。これは、4層の
ウイルス除去基材を有するブロックを包む。ウイルスを含有するpH9.0の水
をポンプで60psiでフィルターを通すことにより、このフィルターを試験す
る。上の表は、その条件および結果を要約する。結果は、非常に高い濃度でも、
水中のウイルスを除去する実際の蛇口取付型フィルターの能力を示す(試験1お
よび2)。濃度が低下すると(試験3)、フィルターの能力は非常に高くなり、
これは、80ガロン後に突破の徴候が認められないことを示す。
【0153】
【表15】
【0154】
前記の明細書、実施例およびデータは、本発明の組成物の製造および使用の完
全な説明を提供する。本発明の精神および特許請求の範囲を逸脱することなく、
本発明の多数の実施態様を成すことが可能な、本発明は前記の特許請求の範囲に
存在する。
全な説明を提供する。本発明の精神および特許請求の範囲を逸脱することなく、
本発明の多数の実施態様を成すことが可能な、本発明は前記の特許請求の範囲に
存在する。
【図1】
本発明の原理による蛇口取付フィルターの透視図である。
【図2】
線2−2に沿った図1の蛇口取付フィルターの断面図である。
【図3】
本発明の原理による蛇口取付フィルターの代替的実施態様の横断図である。
【図4】
本発明の原理によるポアスルーフィルターの横断図である。
【図5】
ガラス媒質に関する流動特性のグラフである。
【図6】
ポリマー荷電特性のpH作用を示すグラフである。
10 蛇口取り付け型フィルター
20 ハウジング
30 弁体
40 フィルターカートリッジ
60 環状間隙
70 支持管
72 濾過基材
76 炭素ブロック層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B01J 20/26 B01J 20/26 H
C02F 1/28 C02F 1/28 S
C08G 69/26 C08G 69/26
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML,
MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K
E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG
,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,
RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,
AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C
A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM
,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,
GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K
E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS
,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,
MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R
U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM
,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,
ZA,ZW
(72)発明者 ホウ,ケネス シー
アメリカ合衆国オハイオ州、ウエスト、チ
ェスター、フォックス、セッジ、ウェイ
2475シー
(72)発明者 ブレトル,ドナルド エス
アメリカ合衆国オハイオ州、ウエスト、チ
ェスター、ウッドグレン、ドライブ 7951
(72)発明者 ヘンブリー,リチャード ディ
アメリカ合衆国ミネソタ州、エディナ、ロ
ック、ムーア、ドライブ 6305
Fターム(参考) 4D019 AA03 BA13 BB10 BC05 BC08
CA03 CB04 CB06
4D024 AA02 AB07 BA01 BA02 BA03
BA17 BB01 BB02 BB05 BB08
BC02 CA13
4D026 AA02 AB11
4G066 AA04B AA05B AA71B AC26
AC27 AD07 AE10B BA09
CA01 DA07 EA20 FA07 FA21
FA37
4J001 DA01 DB05 DC06 DC11 EB02
EB04 EC02 EC23 EC27 JA01
Claims (32)
- 【請求項1】 液体から微生物を除去するためのフィルターであって、 反応性表面を有する支持体および前記支持体の反応性表面と共有的に結合され
るポリマーを含み、前記ポリマーが液体中の微生物を引き付けるための複数の陽
イオン基を含有する濾過基材、 を包含するフィルターであり、 前記濾過基材が10ml/g−秒より大きい水中のMS−2ウイルス除去係数
を示すことを特徴とするフィルター。 - 【請求項2】 前記ポリマーが少なくとも1つのポリアミド−ポリアミンポ
リマー、ポリアミンポリマーおよびそれらの混合物を包含することを特徴とする
請求項1記載の液体から微生物を除去するためのフィルター。 - 【請求項3】 前記ポリマーが、以下の反復単位: 【化1】 (式中、nは10〜100,000であることを特徴とする) を有するポリアミド−ポリアミンポリマーを前記反応性表面に反応させる結果で
あることを特徴とする請求項1記載の液体から微生物を除去するためのフィルタ
ー。 - 【請求項4】 前記ポリマーが、以下の反復単位: 【化2】 (式中、nは10〜100,000であることを特徴とする) を有するポリアミド−ポリアミンポリマーを前記反応性表面に反応させる結果で
あることを特徴とする請求項1記載の液体から微生物を除去するためのフィルタ
ー。 - 【請求項5】 前記ポリマーが、以下の反復単位: 【化3】 (式中、nは10〜100,000であることを特徴とする) を有するポリアミド−ポリアミンポリマーを前記反応性表面に反応させる結果で
あることを特徴とする請求項1記載の液体から微生物を除去するためのフィルタ
ー。 - 【請求項6】 前記ポリマーが、以下の反復単位: 【化4】 を有するポリマーの混合物を前記反応性表面に反応させる結果であることを特徴
とする請求項1記載の液体から微生物を除去するためのフィルター。 - 【請求項7】 前記ポリマーが、以下の反復単位: 【化5】 を有するポリマーの混合物を前記反応性表面に反応させる結果であることを特徴
とする請求項1記載の液体から微生物を除去するためのフィルター。 - 【請求項8】 前記ポリマーの混合物が、ジグリシジルエーテルと次式: 【化6】 −(CH2−CH2−NH)n− IV (式中、nは10〜1,000,000であることを特徴とする) の反復単位を有するポリマーとの反応生成物であるポリアミドポリマーを包含す
ることを特徴とする請求項6記載の液体から微生物を除去するためのフィルター
。 - 【請求項9】 前記ポリマーの混合物が、ジグリシジルエーテルと次式: 【化7】 −(CH2−CH2−NH)n− IV (式中、nは10〜1,000,000であることを特徴とする) の反復単位を有するポリマーとの反応生成物であるポリアミドポリマーを包含す
ることを特徴とする請求項7記載の液体から微生物を除去するためのフィルター
。 - 【請求項10】 前記ポリマーが、ジグリシジルエーテルと次式: 【化8】 −(CH2−CH2−NH)n− IV (式中、nは10〜1,000,000であることを特徴とする) の反復単位を有するポリマーとの反応生成物であるポリアミドポリマーを前記反
応性表面に反応させる結果であることを特徴とする請求項1記載の液体から微生
物を除去するためのフィルター。 - 【請求項11】 前記濾過基材が少なくとも0.001ミリ当量/濾過基材
1グラムの電荷密度を有することを特徴とする請求項1記載の液体から微生物を
除去するためのフィルター。 - 【請求項12】 前記支持体がガラス、シリカ、アルミナ、ポリスチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、セルロー
スおよびそれらの混合物のうちの少なくとも1つを包含することを特徴とする請
求項1記載の液体から微生物を除去するためのフィルター。 - 【請求項13】 前記支持体がガラス繊維を包含する請求項1記載の液体か
ら微生物を除去するためのフィルター。 - 【請求項14】 前記濾過基材が抽出水中の20ppm未満の窒素の抽出物
を示し、前記抽出物が室温で2時間、250mlの無窒素水中に2gの濾過基材
を浸漬後に確定されることを特徴とする請求項1記載の液体から微生物を除去す
るためのフィルター。 - 【請求項15】 水からの微生物の除去方法であって、 (a)ポリマーを支持体表面に対して反応させて、前記ポリマーおよび前記支
持体表面間に共有結合を示す濾過基材を提供し、前記ポリマーが微生物を引き付
けるための複数の陽イオン基を含み、ならびに前記濾過基材が10ml/g−秒
より大きい水中のMS−2ウイルス除去係数を示し、および (b)前記濾過基材に水を通して前記水から微生物を除去する 過程を包含する方法。 - 【請求項16】 前記微生物が、キャンピロバクター属のCampylobacter je
juni、C.Coli、病原性大腸菌、サルモネラ属の腸チフス菌、その他のサルモネラ
属、赤痢菌属、コレラ菌、エルジニア属のYersinia enterocolitica、レジオネ
ラ属、緑膿菌、Aercmonas spp、非定型マイコバクテリウム属およびそれらの混
合物のうちの少なくとも1つを包含することを特徴とする請求項15記載の水か
らの微生物の除去方法。 - 【請求項17】 前記微生物が、アデノウイルス、エンテロウイルス、A型
肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、ノーウォークウイルス、ロタウイルス、スモ
ールラウンドウイルスおよびそれらの混合物のうちの少なくとも1つを包含する
ことを特徴とする請求項15記載の水からの微生物の除去方法。 - 【請求項18】 蛇口取付フィルターであって、 (a)流入口、流出口および内部領域を有するハウジングであって、前記内部
領域が水処理物質を含有し、前記水処理物質が、反応性表面を有する支持体およ
び前記支持体の前記反応性表面に共有的に結合されるポリマーを包含する濾過基
材を含み、前記ポリマーが水中の微生物を引き付けるための複数の陽イオン基を
含有するハウジングと、 (b)前記ハウジングの流入口への水の流れを制御するための弁と、 (c)前記弁を蛇口に取り付けるためのアダプター、 とを包含する蛇口取付フィルター。 - 【請求項19】 前記弁が第一流出口および第二流出口を包含し、該第一流
出口が前記ハウジングの前記流入口と流体接続して提供され、該第二流出口が前
記処理物質を側管に通すために提供されることを特徴とする請求項18記載の蛇
口取付フィルター。 - 【請求項20】 前記処理物質が外部円筒表面および内部円筒表面を有する
カーボンブラック円筒を包含することを特徴とする請求項18記載の蛇口取付フ
ィルター。 - 【請求項21】 前記濾過基材が前記カーボンブラック円筒の前記外部円筒
表面に隣接して提供されることを特徴とする請求項20記載の蛇口取付フィルタ
ー。 - 【請求項22】 前記濾過基材が前記カーボンブラック円筒の前記内部円筒
表面に隣接して提供されることを特徴とする請求項20記載の蛇口取付フィルタ
ー。 - 【請求項23】 前記処理物質が前記カーボンブラック円筒の前記円筒表面
の内部に提供される前記濾過基材を支持する多孔質管をさらに包含することを特
徴とする請求項22記載の蛇口取付フィルター。 - 【請求項24】 前記ポリマーがポリアミド−ポリアミンポリマー、ポリア
ミンポリマーおよびそれらの混合物のうちの少なくとも1つを包含することを特
徴とする請求項18記載の蛇口取付フィルター。 - 【請求項25】 ポアースルーフィルターであって、 (a)流入口、流出口および内部領域を有するハウジングと、 (b)前記ハウジングの内部領域内に提供される水処理物質であって、前記水
処理物質がひだ付き濾過基材を含み、前記濾過基材が反応性表面を有する支持体
および前記支持体の反応性表面に共有的に結合されるポリマーを包含し、前記ポ
リマーが水中の微生物を引き付けるための複数の陽イオン基を含有する水処理物
質、 とを包含するポア−スルーフィルター。 - 【請求項26】 前記水処理物質が活性炭をさらに包含することを特徴とす
る請求項25記載のポア−スルーフィルター。 - 【請求項27】 前記水処理物質がイオン交換樹脂をさらに包含することを
特徴とする請求項25記載のポア−スルーフィルター。 - 【請求項28】 前記ポリマーがポリアミド−ポリアミンポリマー、ポリア
ミンポリマーおよびそれらの混合物のうちの少なくとも1つを包含することを特
徴とする請求項25記載のポア−スルーフィルター。 - 【請求項29】 前記ポリマーが、以下の反復単位: 【化9】 (式中、nは10〜100,000であることを特徴とする) を有するポリアミド−ポリアミンポリマーを前記反応性表面に反応させる結果で
あることを特徴とする請求項25記載のポア−スルーフィルター。 - 【請求項30】 前記ポリマーが、以下の反復単位: 【化10】 (式中、nは10〜100,000であることを特徴とする) を有するポリアミド−ポリアミンポリマーを前記反応性表面に反応させる結果で
あることを特徴とする請求項25記載のポア−スルーフィルター。 - 【請求項31】 前記ポリマーが、以下の反復単位: 【化11】 (式中、nは10〜100,000であることを特徴とする) を有するポリアミド−ポリアミンポリマーを前記反応性表面に反応させる結果で
あることを特徴とする請求項25記載のポア−スルーフィルター。 - 【請求項32】 水から微生物を除去するためのフィルターの製造方法であ
って、 (a)ガラス繊維ウェブを提供し、 (b)0.1重量%〜10重量%の固体含量を有するポリマー浴でガラス繊維
ウェブをコーティングするが、この場合、前記ポリマーはポリアミド−ポリアミ
ンポリマー、ポリアミンポリマーおよびそれらの混合物のうちの少なくとも1つ
を包含し、ガラス繊維ウェブに反応性である基を含有し、 (c)被覆ガラス繊維を加熱して、乾燥させ、前記ポリマーをガラス繊維ウェ
ブに対して共有反応させる、 過程とを包含する方法。
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