[go: up one dir, main page]

JP2003504501A - 流体流からのメルカプタンの除去方法 - Google Patents

流体流からのメルカプタンの除去方法

Info

Publication number
JP2003504501A
JP2003504501A JP2001510567A JP2001510567A JP2003504501A JP 2003504501 A JP2003504501 A JP 2003504501A JP 2001510567 A JP2001510567 A JP 2001510567A JP 2001510567 A JP2001510567 A JP 2001510567A JP 2003504501 A JP2003504501 A JP 2003504501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
fluid stream
alkanolamine
cleaning liquid
mercaptans
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001510567A
Other languages
English (en)
Inventor
フーゴ ランドルフ
ヴァーグナー ルーペルト
エス ホルスト トーマス
グロースマン クリストフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=7914958&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2003504501(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2003504501A publication Critical patent/JP2003504501A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
    • B01D53/1456Removing acid components
    • B01D53/1462Removing mixtures of hydrogen sulfide and carbon dioxide
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
    • B01D53/1487Removing organic compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
    • B01D53/1493Selection of liquid materials for use as absorbents
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Extraction Or Liquid Replacement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、メルカプタン含有流体流、殊には炭化水素ガス、例えば天然ガス、重油もしくは重質残油中からの合成ガスまたは石油精製ガスから、あるいは液状炭化水素、例えばLPG(液化石油ガス)からメルカプタンの除去のための方法に関する。本発明により、このような流体流を吸収ゾーンまたは抽出ゾーン中で、少なくとも1種の炭素原子2〜12個を有する脂肪族アルカノールアミンを含む洗浄液と緊密に接触させる。吸収ゾーンまたは抽出ゾーンに、少なくともCO およびHSが流体流から実質的に完全に除去される量の洗浄液を送入する。引き続いて、十分に洗浄された流体流および負荷された洗浄液をたがいに分離し、かつ流体流および洗浄液を吸収ゾーンから取り出す。COおよびHSの十分に完全な除去の際に、メルカプタンの大部分もガス流から除去され、洗浄液中に特記するほどの割合の炭化水素ガスが溶解されていない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、メルカプタンを含む流体流から、殊には炭化水素ガス、例えば天然
ガス、重油もしくは重質残油からの合成ガスまたは石油精製ガス、あるいは液状
炭化水素、例えばLPG(液化石油ガス)からメルカプタンの除去のための方法
に関する。
【0002】 化学工業における多数のプロセス内で、酸性気体、例えばCO、HS、S
、CS、HCN、COSまたはメルカプタンが不純物として含まれる流体
流が発生する。
【0003】 ここに述べるLPG流または気体流は、例えば、油田からの炭化水素ガス、化
学プロセスからの合成ガスまたは有機物質、例えば石炭または石油の部分酸化の
際の反応ガスなどであることができる。これらの流体流からの硫黄化合物の除去
は、種々の理由から特に重要である。例えば、天然ガスの硫黄化合物含有量は、
適合する処理手段により、天然ガス源で直ちに低下させなければならず、それと
いうのも、天然ガスは、通常上記の硫黄化合物の他にかなりの量の同伴水も含む
からである。しかし水溶液中でこれらの硫黄化合物は酸として存在しかつ腐食作
用を有する。従って、パイプライン中で天然ガスを輸送するために、硫黄含有不
純物の規定された限界を遵守しなればならない。さらに、多数の硫黄化合物は、
低濃度でも悪臭を有し、なかでも硫化水素(HS)は著しく有毒である。
【0004】 炭化水素ガス、例えば天然ガスのCO含有量も通常大幅に低下させなければ
ならないが、それというのも、COの高い濃度はガスの燃焼熱を低下させ、同
時に導管および装置の腐食を起こす場合があるからである。
【0005】 従って、流体流、例えば炭化水素ガスまたはLPGから酸性気体成分を除去す
るための多数の方法がこれまで開発された。最も広まっている方法では、酸性気
体を含む流体混合物を有機溶剤また有機溶剤の水溶液にいわゆるガス洗浄により
接触させる。
【0006】 気体洗浄方法およびこれに相当してこれらの方法に使用される洗浄溶液に対し
て多数の特許文献が存在する。基本的には、その際、ガス洗浄のための溶剤の異
なる2種の種類に分類できる。
【0007】 一方では、物理的吸収過程に基づくいわゆる物理溶剤が使用され、すなわち、
酸性気体は物理溶剤中に溶解する。代表的な物理溶剤は、シクロテトラメチレン
スルホン(スルホラン)およびこれらの誘導体、脂肪族酸アミド、NMP(N−
メチルピロリドン)、N−アルキル化ピロリドンおよび相当するピペリドン、メ
タノールおよびポリエチレングリコールのジアルキルエーテル類から成る混合物
(セレクソール(R) (Selexol)、ユニオン・カーバイド社(Union Carbide, Da
nbury, Conn. USA))である。
【0008】 もう一方では、化学溶剤が使用され、その作用過程は化学反応の過程に基づき
、これにより酸性気体を簡単に除去できる化合物に転換する。例えば、工業規模
で最も度々化学溶剤として使用されるアルカノールアミンから成る水溶液は、酸
性気体の通過により塩を形成し、これを熱により分解するかおよび/または蒸気
を用いてストリピングできる。アルカノールアミン溶液は、加熱またはストリッ
ピングにより再生され、再使用できる。有利には、炭化水素気体流から酸性気体
不純物を除去する際に使用されるアルカノールアミンは、モノエタノールアミン
(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)
、ジイソプロピルアミン(DIPA)、ジグリコールアミン(DGA)およびメ
チルジエタノールアミン(MDEA)を含む。
【0009】 第一級および第二級アルカノールアミンは、殊には洗浄されたガスが著しく低
いCO含有量(例えば10ppm CO)を有していなければならない場
合のガス洗浄に適する。しかし、高い初期CO含有量を有する気体混合物から
Sの除去のためには、HSに対する溶液の効果がCOの加速する吸収に
より大幅に低下して不利となると認められる。その外にも、第一級および第二級
アルカノールアミンの溶液の再生の際に、大量の蒸気が必要である。
【0010】 欧州特許出願公開(EP−A)第0322924号明細書から、例えば、第三
級アルカノールアミン、殊にはMDEAが、HSおよびCOを含む気体混合
物からHSの選択的除去のために殊に適することが公知である。
【0011】 ドイツ特許出願公開(DE−A)第1542415号明細書中には、物理吸収
の効率も化学溶剤の効率もモノアルキルアルカノールアミンまたはモルホリンお
よびこれらの誘導体の添加により上昇できることが提案されている。ドイツ特許
出願公開(DE−A)第1904428号明細書中には、MDEA溶液の吸収特
性の改善のための促進剤としてのモノメチルエタノールアミン(MMEA)の添
加が記載されている。
【0012】 米国特許(US)第4336233号明細書内には、気体流中からCOおよ
びHSを除去するためにその時点で最も有効であった洗浄溶液が記載されてい
る。それは、大体においてメチルジエタノールアミン(MDEA)1.5〜4.
5モル/lおよび吸収促進剤としてのピペラジン0.05〜0.8モル/lの水
溶液であった(aMDEA(R)、BASF株式会社、Ludwigshafen)。MDE
Aを用いるCOおよびHSの除去は、さらに下記の特許明細書内に出願人に
より記載されている。米国特許(US)第4551158号明細書、米国特許(
US)第4553984号明細書、米国特許(US)第4537753号明細書
、米国特許(US)第4999031号明細書、カナダ特許(CA)第1291
321号明細書およびカナダ特許(CA)第1295810号明細書。メルカプ
タンを含む気体流からメルカプタンの除去は、これらの工業所有権中には述べら
れていない。
【0013】 メルカプタンは、1個の水素原子が塩化水素基Rにより置換されたHSの置
換された形である。従って、一般式はRSHで表される。メルカプタンの性質は
、炭化水素鎖の長さに大きく関係する。メルカプタンは、水溶液中では同様に酸
として作用するが、しかし例えばHSよりは実質的に弱い。従って炭化水素鎖
の長さが長くなると、メルカプタンは炭化水素として挙動し、これは炭化水素気
体流からその除去を著しく困難にする。すなわち、例えば、MEA溶液およびD
EA溶液を用いるとメチルメルカプタンは約45〜50%だが、しかしエチルメ
ルカプタンは20〜25%のみ、またプロピルメルカプタンは0〜10%のみが
除去されると文献中に報告されている(A.コールおよびR.ニールセン「ガス
精製」(A. Kohl and R. Nielsen:"Gas Purification", 5th. Edition, 1997, 15
5ページ)。「ガスコンディションニングおよび処理」("Gas Conditioning and
Processing", Vol. 4: "Gas Treating and Liquid Sweeting", 4th Ed., J. M.
Campbell & Company, 1998)中、第51ページに、アミン水溶液は、気体流から
メルカプタン除去に全く適しないかまたは著しく制限されると報告されている。
メルカプタンは、一部の天然ガス源、殊には北アメリカ大陸中のものに存在し、
また典型的には大部分の液状または液化石油精製炭化水素製品(LGP)中に含
まれる。しかしまたメルカプタンはその腐食性および不快な臭気性のために炭化
水素気体または炭化水素液体から十分に除去しなければならない。通常、処理し
て精製された炭化水素は、重合反応などに使用されるように、メルカプタン1〜
20ppm以上を含んではならない。
【0014】 メルカプタン含有流体流からメルカプタン除去のために、文献中には種々の溶
液成分が提案されている。
【0015】 米国特許(US)第4808765号明細書中には、酸性気体を気体状炭化水
素流から除去するための3工程法が記載されている。第一吸収工程において、選
択性HS吸収剤としてMDEAおよび選択性COS吸収剤としてDIPAを含
む洗浄水溶液中で、HSは十分にそしてCOSは一部分が除去される。第一級
アルカノールアミンのアルカリ性水溶液を洗浄溶液として使用する第二処理工程
において、残留COSの大部分が除去される。最後に第三工程においてメルカプ
タンがアルカリ水溶液(NaOH)を用いて除去される、この方法は、個別の洗
浄溶液を分離して再生しなければならないので、装置的に経費がかかる。また、
アルカリ溶液の残留物を除去するために、炭化水素気体流も引き続いて水を用い
て洗浄しなければならない。
【0016】 米国特許(US)第4462968号明細書中では、従来のアルカノールアミ
ン溶液はHSを濃度4ppm以下まで除去できるけれども、然しこの方法はメ
ルカプタンの除去には適しないと示唆されている。従って、米国特許(US)第
4462968号明細書中は、メルカプタン除去のために、過酸化水素または水
−過酸化水素とアンモニアとまたはアミンとの組み合わせから成る洗浄溶液を提
案している。しかしこの方法は、最高で50ppmの硫黄含有量を有する気体流
の場合に一工程法で適用できるだけである。これより高い硫黄含有量の場合には
二段法を行わなくてはならず、その際、最初にHSをアルカノールアミン洗浄
液を用いて除去し、次いで第二段でメルカプタン、硫化物および二硫化物を過酸
化水素含有洗浄溶液を用いて除去する。
【0017】 米国特許(US)第4484934明細書中では、気体流からメルカプタンお
よびその他の硫黄化合物の除去のための非希釈メトキシエチル−ピロリドンから
成る物理溶剤を記載している。さらに水、アミンおよびメトキシエチル−ピロリ
ドンから成る溶剤を記載している。
【0018】 最後に、国際特許出願公開WO95/13128号中には、洗浄溶液がポリア
ルキレングリコール−アルキルエーテル、例えばメトキシトリグリコール、第二
級モノアルカノールアミンおよび場合によりその他のアミン、例えばMDEAお
おびDEAを含む、気体流からメルカプタンを吸収するための方法および溶剤が
記載されている。
【0019】 しかし、気体流からメルカプタンの除去のための物理溶剤、例えばメトキシト
リグリコールの使用には、欠点が付随する。物理溶剤は、典型的には過剰状態で
操作され、従ってメルカプタンだけでなく、大量の有価製品、天然ガスの場合に
は炭化水素ガスも溶剤中に吸収される。圧力を高くすると増加する炭化水素の吸
収は、特に高圧で操作する天然ガス洗浄の場合に不利である。吸収された有価物
は、次いでフレアガスとして燃焼されて損失となるかまたは吸収剤−供給物に還
流され、これは必要な再圧縮のためおよび内部流の増加のために装置の巨大化お
よび高い運転コストをもたらす。
【0020】 従って、本発明は、気体状または液体状炭化水素流から酸性気体成分の除去の
ための方法であって、これが他の酸性気体成分の他にメルカプタンも確かに除去
し、かつその際簡単でコスト的に有利に実現される方法を提供するという技術的
問題に基づく。
【0021】 この課題は、本明細書の請求項1記載の方法により解決される。本発明による
と、メルカプタンおよびその他の酸性気体、殊にはCOおよび/またはH
を含む流体流からメルカプタンの除去のための方法を提供し、これによると流体
流を吸収ゾーンならびに抽出ゾーン中において、炭素原子1〜12個を有する少
なくとも1種の脂肪族アルカノールアミンを含む洗浄液を密接に接触させ、その
際、少なくともCOおよびHSが実質的に完全に流体流から除去される量の
洗浄液を吸収ゾーンならびに抽出ゾーンに流入させる。吸収ゾーンにおける流体
流と洗浄液との密接な接触は、メルカプタンおよびその他の酸性気体が洗浄液に
より取り込まれるように行う。引き続いて、十分に洗浄された流体流および負荷
された洗浄液をたがいに分離しかつ吸収ゾーンならびに抽出ゾーンから取り出す
。メルカプタンおよびその他の酸性気体成分を負荷され、かつ吸収ゾーンから取
り出された洗浄液は、通常引き続いて再生される。次いで、再生された洗浄液は
、吸収ゾーンの循環系内に再び導入できる。
【0022】 流体流は、本発明による方法においては気体状または液体状炭化水素流である
ことができる。天然ガスは気体流の典型的な例であり、一方LPGは液体流の例
である。
【0023】 本発明による方法において、洗浄液は、有利には水溶液であり、かつ殊に有利
には脂肪族アルカノールアミン10〜70質量%を含む。脂肪族アルカノールア
ミンに関連して記載する本発明の場合には、これは種々のアルカノールアミンの
混合物も意味することができ、その際、以上に記載した割合は、アルカノールア
ミンの全含有量を対象とする。
【0024】 本発明による方法は、流体流からメルカプタンの除去のための公知の方法に対
して、使用される洗浄液がメルカプタンに対する物理溶剤を少量、有利には最大
5%含むだけであるということを特徴とする。殊に有利には、洗浄液はメルカプ
タンに対する慣用の物理溶剤を含まない。メルカプタンおよびその他の酸性気体
は水およびアルカノールアミン中にも一定の溶解度を有するけれども、これらは
本来の意味での物理溶剤とは見なされない。さらに、用語「物理溶剤」とは、本
発明に関連しては、殊には気体洗浄の場合に典型的に使用される物理溶剤、例え
ばシクロテトラメチレンスルホン(スルホラン)、脂肪族酸アミド、NMP、N
−アルキル化ピロリドン、メタノールまたはポリエチレングリコールのアルキル
エーテルまたはジアルキルエーテルを考えるべきである。このような溶剤は、本
発明による洗浄液の場合に有利には使用されないが、それというのも本発明によ
り提案する過剰操作方法では有価製品の炭化水素ガスの高い損失に結びつくから
である。
【0025】 アルカノールアミン水溶液は、これまでHSおよびCOの除去のためにの
み使用された。意外にも、本発明による方法によると、これらの自体公知の洗浄
液を用いてメルカプタンも流体流から除去することが可能である。供給ガス中に
存在する限りにおいてCOおよび同様に供給ガスが存在する限りにおいてH Sを実質的に完全に流体流から除去されるように吸収カラムを設計することで十
分であるという本発明の基礎となる観察は専門家にとって殊に意外である。この
ために必要な洗浄液の量は、これにより同時に流体流からメルカプタンの十分な
除去をもたらす。例えば、天然ガスの場合に、本発明による方法を用いて、メル
カプタン含有量の75%〜95%の低下が得られ、これはいわゆるアミン洗浄の
文献中、すなわち洗浄液としてアミン水溶液を用いる洗浄では困難ないし全く不
可能と見なされていたことである。
【0026】 炭化水素含有流体流からCOおよびHSの除去は、専門家には日常的なこ
とである。規定された装置パラメーターおよび精製ガスまたはLPGに所望の仕
様から出発して、所定の洗浄液に対する運転パラメーターを算出できる商業的な
プログラムが既に存在する(ここで例えばブライアン・リサーチ・アンド・エン
ジニアリング(Brian Research and Engineering)のプログラムTSWEETが挙
げられる)。本発明により、COおよHSを与えられた流体流から、例えば
COを多くても500ppm、有利には50ppmまで、ならびにHSを多
くても10ppm、有利には4ppmに低下させるように運転パラメーターを設
計することを提案する。これから算出できる所要洗浄液量を用いると、本発明に
より流体流中のメルカプタンの大部分が除去される。
【0027】 本発明による方法を用いてメルカプタンを流体流から十分に除去でき、一方同
時に比較的少量の気体状,ならびにLPGの場合には液体状の炭化水素が洗浄液
中に溶けるだけである。このように有価物はほとんど損失とならず、従って従来
のメルカプタン除去に使用された物理溶剤の欠点が避けられる。典型的には、吸
収領域から取り出される洗浄液は、炭化水素1質量%以下、有利には炭化水素0
.3質量%以下、殊に有利には炭化水素0.1質量%以下を含む。
【0028】 発明者は、効率的、すなわち十分なメルカプタン(すなわち実質的にはメチル
メルカプタン、エチルメルカプタンおよびプロピルメルカプタン)除去のために
、すべての酸性気体成分(例えば天然ガスの場合には主としてCO、HS、
COS)が除去されなければならないことを認めることができた。メルカプタン
を十分に除去し、一方では例えばCOおよびHSを不完全にしか除去せずま
たパーセント程度で処理ガス中にまだ存在するようにすることはできない。個別
の成分の吸収は、大まかにいえば酸強度の順序、すなわち実質的にHS、CO 、COS、メルカプタンの順序に従う。メルカプタンは非常に弱い酸として、
ある意味では最後の成分として洗浄液により吸収されるので、従って本発明によ
ると、HS、COおよびCOSの他にさらにメルカプタンを吸収できるため
に過剰の吸収液の使用が提案される。本発明者は、少な過ぎる溶剤の場合に、よ
り強い酸によりメルカプタンが排除され、その結果、少量のメルカプタンのみが
吸収されたということを認めた。本発明により天然ガスの洗浄などに選定したよ
うな典型的な値は、しばしば、10〜50L(洗浄液)/立方メートル(s.t
.p)(ガス流中の酸性気体)の範囲内に入る(ms.t.p=0℃および1
01.325kPa(1.01325バール絶対)におけるm)。しかし、本
発明により提案する洗浄液中の酸性気体成分の吸収は正確に化学量論的には行わ
れないので、過剰量の正確な定義は記載できない。殊に、洗浄液の最適比率は、
平衡状態にある供給ガスならびに供給LPG中の酸性気体比率により定まり、こ
れらはそれぞれの操作パラメーター、ガス洗浄の場合には殊には供給ガス温度お
よび供給ガス圧力、供給ガス組成、(再生した)洗浄液の温度、洗浄液の残留負
荷量、吸収塔底温度、カラムの分離効率(充填高さならびにトレイの数)等に関
係する(その際、通常は吸収塔底温度は自由パラメーターではなく、吸収熱によ
り規定される)。上記の基本的な考察から出発して、専門家は洗浄液の必要な過
剰量を、それぞれの操作条件を例えば上記のプログラムTSWEETを用いて算
出し、かつ算出した値から出発していくらかの実用試験を行って操作条件を最適
化できる。
【0029】 アミン洗浄を用いるメルカプタン除去のための商業的なプログラムは存在しな
いけれども、それはこれまでアミン洗浄はこの目的に対して不適当とみなされて
いたからである。しかし、本発明により提案される方法を用いて、メルカプタン
除去は、従来のアミン洗浄を用いて除去できる酸性気体COおよびHSの除
去に還元できる。例えば、プログラムTSWEETを用いて、COおよびH Sの95%除去が得られる洗浄液量を算出できる。この理論的に得られた溶剤量
を、次いで本発明により5〜30%、有利には10〜20%増加させる。この過
剰量を用いて、流体流中に含まれるメルカプタンの大部分も除去できる。
【0030】 有利には、脂肪族アルカノールアミンとして第三級アルカノールアミン、例え
ばトリエタノールアミン(TEA)またはメチルジエタノールアミン(MDEA
)が使用され、その際、MDEAの使用が殊に有利である。
【0031】 有利には、洗浄液は、なかでも活性化剤として第一級または第二級アミン、殊
には第一級または第二級アルカノールアミンまたは場合によりOおよびNから選
ばれた別のヘテロ原子を有する飽和5員または6員N−複素環0〜20質量%を
含む。有利には活性化剤は、モノエタノールアミン、モノメチルエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、ピペラジン、メチルピペラジンおよびモルホリンから
成る群から選ばれる。有利な活性化剤として、本発明による方法中でピペラジン
を濃度0.5〜15質量%、殊に有利には3〜8質量%で使用する。
【0032】 本発明による方法は、慣用的にガス洗浄またはLPG洗浄に使用される洗浄装
置内で実施できる。流体流と洗浄液との緊密な接触を保証する好適な洗浄装置は
、例えばランダム充填(Fuellkoerper)カラム、規則充填(Packung)カラムおよび
棚段カラム、軸流洗浄装置、ジェット洗浄装置、ベンチュリ洗浄装置および回転
噴霧洗浄装置、有利には規則充填カラム、ランダム充填カラムおよび棚段カラム
である。
【0033】 吸収カラム内には、洗浄液は典型的には塔頂で40〜70℃および塔底で50
〜100℃の温度を有する。カラム内の全圧は、一般に1〜120バール、有利
には10〜100バールである。
【0034】 本発明による方法は、1工程または複数の連続した部分工程で実施できる。後
者の場合に、酸性気体成分を含む流体流は、それぞれの部分工程で洗浄液のそれ
ぞれの部分流と密接に接触される。例えば、吸収ゾーンの種々の位置で、吸収剤
の部分流を送入でき、その際、吸収カラムを使用する場合などでは、塔底から塔
頂までの連続した部分工程中に導入する洗浄液の温度を通常は低くする。
【0035】 酸性気体成分を負荷された洗浄液を再生し、次いで低下した負荷量で吸収ゾー
ン内に返還することができる。典型的には、再生の際に吸収ゾーンでの高い圧力
から低い圧力の負荷した洗浄液の減圧が起きる。減圧は、例えば絞り弁で行うこ
とができる。追加または代替として、洗浄液を減圧タービンに導入して発電機を
駆動して発電することも可能である。このようにして洗浄液から減圧の際に取り
出されたエネルギーは、例えば洗浄液の循環系内の液体ポンプの駆動のために使
用できる。
【0036】 酸性気体成分の遊離は、洗浄液の再生の際に例えば減圧カラム、例えば直立ま
たは水平に設置されたフラッシュ容器内または内部装置を備えた向流カラム内で
行うことができる。複数の減圧カラムを連続して設置することも可能であり、そ
の中では異なる圧力で再生される。例えば、洗浄液を最初に前減圧カラム内で高
い圧力、例えば再生ゾーン内の酸性気体成分の分圧より約1.5バール高くして
再生し、次いで主減圧カラム内でこれより低い圧力例えば1〜2バール(絶対)
で再生することができる。多段減圧法の場合に、第一減圧カラム内では、有利に
は不活性ガス、例えば吸収された炭化水素、また後続の減圧カラム内では酸性気
体成分が遊離される。
【0037】 有利には同様に前置されるストリッピングを用いて、再生の際にさらに酸性気
体を洗浄液から除去できる。このために洗浄液およびストリッピング媒体、有利
にはここでは水蒸気が有利な高温ガスとを、向流でランダム充填物、規則充填物
またはトレイを設置した脱着カラムを通って通過させる。有利には、ストリッピ
ングの圧力は1〜3バール(絶対)、温度90〜130℃である。
【0038】 酸性気体成分の洗浄液への負荷がそれぞれの部分工程ごとに低下する複数の連
続した部分工程内の洗浄液の再生は、例えば米国特許(US)第4336233
号明細書中に記載されている。これによると、純粋のストリッピングを行わない
減圧循環を用いる粗洗浄を行い、その際負荷された洗浄液は減圧タービンを介し
て減圧され、また前減圧カラムおよび主減圧カラム内で段階的に再生される。こ
の別方法は、なかでも洗浄すべき酸性気体が高い分圧を有する場合および洗浄ガ
スの純度に低い要求のみがなされている場合に利用される。
【0039】 本発明の方法の別の有利な態様では、洗浄工程ならびに吸収工程の連続した部
分工程において使用される洗浄液の部分流が再生工程の連続した部分工程により
得られそして酸性気体成分の低下する負荷を有する。その際有利には、殊には酸
性成分を含む供給気体またはLPGを引き続いて減圧カラム内の部分再生の後か
つストリピングの前の洗浄液の第一部分流と、およびストリッピングの後に得ら
れる洗浄液の第二部分流と密接に接触させる方法である。
【0040】 例えば、米国特許(US)第4336233号明細書中に記載されてように、
粗洗浄および高度洗浄の二段の部分工程としての吸収工程、および再生工程は、
工程毎に減圧タービン、前減圧カラムおよび主減圧カラム内の減圧により、なら
びに引き続いてのストリッピングにより行うことができる。この場合に、粗洗浄
のための洗浄液の部分流は主減圧カラムに、また高度洗浄のための部分流はスト
リッピングに由来する。
【0041】 再生された吸収剤は、通常吸収ゾーン中の送入部分から吸収ゾーン内に熱交換
器を介して導かれて洗浄工程に必要な温度に上げられる。例えば、ストリッピン
グカラムを出る再生された洗浄液は熱を除去でき、またまだ酸性気体を含む洗浄
液をストリッピングカラムの入口前に導く。
【0042】 本発明による方法は、典型的には洗浄液を用いる装置構成のガス洗浄および引
き続いての再生を用いて実施でき、例えば米国特許(US)第4336233号
明細書中には一工程および二工程洗浄法および殊に詳細には欧州特許出願公開(
EP−A)第0322924号明細書中に減圧工程およびストリッピング工程を
有する一段洗浄法が記載されている。この両方の文献を明示して引用する。
【0043】 本発明により、これまで気体流からのCOおよびHSの除去にのみ使用さ
れていた自体公知の活性化メチルジエタノールアミン水溶液を、メルカプタン含
有流体流からのメルカプタンの除去のために使用することを特に提案する。本発
明の対象は、これによると、メルカプタン含有流体流、殊には炭化水素ガス、例
えば天然ガスまたはLPGからのメルカプタンの除去のための活性化MDEA水
溶液の使用にも関する。このような洗浄液は、高濃度溶液ならびに商標aMDE
(R)(製造者:BASF株式会社、Ludwigshafen、ドイツ国)としてピペラ
ジンを活性化剤として販売されている。使用者は、高濃度溶液がほぼ下記の組成
となるまで薄める:メチルジエタノールアミン10〜70質量%、ピペラジン0
.5〜15質量%および水30〜60質量%。
【0044】 本発明による方法は、以下に添付の図面を参照して詳細に説明する。図面内の
図は、一工程洗浄法における本発明による方法の実施例を示し、これに減圧カラ
ムおよびストリッピングカラムを用いる洗浄液の再生が続く。
【0045】 図を参照すると、本発明による方法の実施のための有利な構成、例えばメルカ
プタンおよびその他の酸性気体を含む天然ガス中からメルカプタンを除去するた
めに使用される方法が認められる。
【0046】 例えば天然ガスを有価製品として得ることができ、またさらに酸性気体例えば
S、COおよびメルカプタンを含む流体混合物を、送入口10を介して吸
収カラム11内に導く。吸収カラム内への入口の前に、例えば粗ガスから液滴を
除去するための(図示していない)分離装置を設置することができる。吸収カラ
ム11は、吸収ゾーン12を有し、その中で酸性粗ガスと酸性気体分が低い洗浄
液との緊密な接触が確保され、洗浄液は導管13を介して吸収カラム11の塔頂
部分に達し、処理するガスに向流で導かれる。吸収領域12は、例えばトレイ(
棚段)、すなわちシーブトレイまたは泡鐘トレイなどを通って、または充填物を
通って実現される。典型的には、20〜34段のトレイが使用される。吸収カラ
ム11の塔頂部分には、洗浄液の揮発性成分の損失を減少するために逆洗浄トレ
イ14の1〜5段が設置される。例えば泡鐘トレイとして形成された逆洗浄トレ
イ14は、コンデンセート導管15を介して水が供給され、これを通って処理し
たガスが導かれる。
【0047】 メルカプタンを含む酸性気体成分を十分に除去された天然ガス流は、吸収カラ
ム11を塔頂出口16から出る。導管16中には、殊にカラム11内に逆洗浄ト
レイが設置されていない場合に、(図示していない)分離装置を設置でき、これ
は同伴した洗浄液をガス流から取り除く。
【0048】 ここに記載した一工程吸収装置の代わりに、二工程法も適用でき、これは例え
ば米国特許(US)第4336233号明細書中の第2図に図示されている。
【0049】 酸性気体を含む洗浄液は、吸収カラム11を導管17を介して出て、場合によ
り存在する減圧タービン18および導管18を介して第一減圧カラム20の塔頂
部分に達する。減圧カラム20中で、軽質炭化水素を洗浄液から蒸発除去できる
ように洗浄液の圧力を突然低下させる。これらの炭化水素は、焼却または吸収カ
ラム11に返還できる。しかし、本発明による方法は、吸収カラム11を出た洗
浄液中に吸収された炭化水素の割合が、洗浄液の過剰な使用にもかかわらず非常
に少ないことが特徴である。従って、減圧カラム20から吸収カラム11中への
炭化水素のコストがかかる返還の大部分を行わなくて済む。洗浄液は塔底にある
導管21を介して第一減圧カラム20を出て、他方、蒸発した炭化水素は導管2
2を介して減圧カラム20の塔頂から取り出される。
【0050】 図示した実施例において、洗浄液は、引き続いて例えば低圧カラム(すなわち
いわゆる低圧フラッシュ)として構成できる第二減圧カラム23に達する。場合
により設置される逆洗トレイ24を通過して導管25を介して揮発性が低い酸性
気体が蒸発する。第二減圧カラム23の塔頂には、塔頂分配装置を有する熱交換
器または凝縮器26を設置でき、これは洗浄液の同伴液滴を減圧カラム内に返還
する。凝縮器26は、場合によりバイパス導管27を通ってバイパスされること
ができる。洗浄液は第二減圧カラム23を導管28を通って出て、ポンプ29を
介して熱交換器30を通ってポンプ輸送され、ここで吸収カラム11に返還すべ
き再生洗浄液の熱を取り去られる。導管28中には中間貯槽31が設置され、こ
の中で場合によりCOSの加水分解が行われる。引き続いて洗浄液はストリッピ
ングカラム32の塔頂部分に達し、この中で洗浄液は気体流、例えば水蒸気と向
流に導かれる。ストリッピングカラム32中で残留した酸性気体部分が洗浄液か
ら除去される。洗浄液はストリッピングカラム32の塔底領域を導管33を介し
て出て、一方ストリップされた酸性気体部分は導管34を介して第二減圧カラム
23の塔底領域に返還される。導管33を通って流出する洗浄液は分配装置35
に達し、ここで洗浄液の一部は導管36を介してリボイラー38に輸送され、こ
れは液を加熱して蒸気として導管39を介してストリプ管内に返還する。洗浄液
の他の部分は、分配装置35から導管37を介してポンプ40に達し、ここで、
バイパス経路41として図示したように減圧タービン18に結合する。減圧ター
ビンはポンプ40の駆動に必要なエネルギーの一部分を供給する。導管42を介
して、再生されて酸性気体分が低い洗浄液は熱交換器30に達し、ここで熱を導
管28を通ってストリッピングカラム内に導かれる洗浄液に渡す。次いで、再生
された洗浄液は、導管43および13を介して吸収カラム11に返還され、ここ
であらためて酸性気体を取り込むことができる。吸収カラムの入口前に別の熱交
換器44を設置することができ、これは洗浄液を必要な導入温度まで冷却する。
同様に、洗浄液を吸収カラム11に入る前に浄化するために、フィルターおよび
その他の(図示していない)浄化装置を設置することができる。
【0051】 導管43、13の領域内に、必要な供給量が再生された洗浄液のみでは到達で
きない場合には、また新しい洗浄液のための(図示していない)導管を設置する
ことができる。
【0052】 供給する洗浄液の量は、ポンプの能力によりおよび(図示していない)弁装置
および絞り弁装置により調節できる。
【0053】 以下には、本発明を実施例により詳細に説明する。
【0054】 実施例: 実施例1:天然ガスの洗浄のためのパイロット装置 吸収カラムおよび洗浄液再生のためのストリッピングカラムから成る天然ガス精
製のためのパイロット装置に、供給ガスとして天然ガス200m/時間(s.
t.p.)を送入した。圧力6MPa(60バール絶対)および温度40℃で、
供給ガスは下記の酸性成分を含んでいた:HS9.52%(v/v)、CO 2.99%(v/v)、およびCHSH144ppm。カラムの吸収領域は
、高さ9mのランダム充填物 IMTP25(ノートン社(Firma Norton))から
形成されていた。吸収塔頂温度(すなわち導入する再生洗浄液の温度)は40℃
であった。
【0055】 ガスを下記の組成を有する洗浄液0.875m/時間を用いて処理した:M
DEA38.1質量%、ピペラジン3.5質量%および水58.4質量%。実際
的に完全に再生された洗浄液を使用した。洗浄液の残留負荷は洗浄液1000k
gあたりに酸性気体2m以下であった。
【0056】 吸収カラムの塔頂から取り出された精製ガスは、CO 0%、HS5.3
ppm、CHSH26ppmを含んでいた。このように供給ガス中に含ま
れていたCHSHの84.2%が除去できた。
【0057】 実施例2:天然ガスの精製のための商業用装置 トレイ20段を有する吸収カラム1基、フラッシュカラム1基およびストリッ
プカラム1基から成る天然ガス精製のための商業用装置に供給ガスとして天然ガ
ス53.625m/時間(s.t.p.)を送入した。圧力5.77MPa(
57.7バール(絶対))および温度30℃で、供給ガスは下記の酸性成分:H S11.92%(v/v)、CO 5.86%(v/v)、CHSH37
ppm、COH6.1ppmおよびCOH3.3ppmを含
んでいた。吸収塔頂温度は48℃であった。
【0058】 MDEA33.5質量%、ピペラジン6.5質量%および水60.0質量%の
組成を有するガスを洗浄液180m/時間で気体を処理した。この場合にも実
質的に完全に再生した洗浄液を使用した。洗浄液の残留負荷はこの場合にも洗浄
液1000kgあたりに酸性気体2m以下であった。
【0059】 精製ガスは、CO 0.37%、HS3.0ppm、CHSH2.5
ppm、COH1.0ppmおよびCOH1.0ppmを含
んでいた。供給ガス中に含まれていたCHSHの94.4%、COH8
6.6質量%およびCOH75.6質量%が除去された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一工程洗浄法における本発明による方法の実施例を示す。
【符号の説明】
10 送入口、 11 吸収カラム、 12 吸収ゾーン、 13 導管、
14 逆洗浄トレイ、 15 コンデンセート導管、 16 塔頂出口、 17
導管、 18 減圧タービン、 19 導管、 20 第一減圧カラム、 2
1 導管、 22 導管、 23 第二減圧カラム、 24 逆洗浄トレイ、
25 導管、 26 凝縮器、 27 バイパス導管、 28 導管、 29
ポンプ、 30 熱交換器、 31 中間貯槽、 32 ストリッピングカラム
、 33 導管、 34 導管、 35 分配装置、 36 導管、 37 導
管、 38 リボイラー、 39 導管、 40 ポンプ、 41 バイパス経
路、 42 導管、 43 導管、 44 熱交換器
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年7月24日(2001.7.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA, ZW (72)発明者 トーマス エス ホルスト カナダ国 アルバータ サウス ウェスト カルガリー 1740−トゥウェンティーフ ォース ストリート (72)発明者 クリストフ グロースマン ドイツ連邦共和国 リンブルガーホーフ マインシュトラーセ 6 Fターム(参考) 4D020 AA03 AA04 AA08 BA16 BA23 BB03 BC01 BC02 CB08 CB18 CB25 CC09 DA03 DB05 DB07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルカプタンおよびその他の酸性気体、殊にはCOおよび
    /またはHSを含む流体流からのメルカプタンの除去のための方法であって、
    流体流を、吸収ゾーンならびに抽出ゾーン中において炭素原子2〜12個を有す
    る少なくとも1種の脂肪族アルカノールアミンを含む洗浄液と密接に接触させ、
    その際、少なくともCOおよびHSが実質的に完全に流体流から除去される
    ような量の洗浄液を吸収ゾーンならびに抽出ゾーンに供給し、かつ 十分に洗浄された流体流および負荷された洗浄液をたがいに分離しかつ吸収ゾー
    ンならびに抽出ゾーンから取り出す、流体流からのメルカプタンの製造方法。
  2. 【請求項2】 洗浄液が、除去すべき酸性気体に対して過剰な脂肪族アルカ
    ノールアミンを含む、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 洗浄液が、アルカーノールアミン10〜70質量%を含む、
    請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 洗浄液が、メルカプタンのための物理溶剤を最大5質量%含
    む、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 アルカノールアミンとして第三級アルカノールアミンを使用
    する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 第三級アルカノールアミンとしてメチルジエタノールアミン
    を使用する、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 洗浄液が、その他に活性化剤として第一級または第二級アミ
    ン、殊には第一級または第二級アルカノールアミンまたは飽和5員または6員で
    、場合によりOおよびNから選ばれた別のヘテロ原子を有するN−複素環を0〜
    20質量%含む、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 活性化剤が、モノエタノールアミン、モノメチルエタノール
    アミン、ジエタノールアミン、ピペラジン、メチルピペラジンおよびモルホリン
    から成る群から選ばれている、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 メルカプタンを含む流体流からメルカプタンを除去するため
    の、炭素原子2〜12個を有する少なくとも1種の脂肪族アルカノールアミンの
    使用。
  10. 【請求項10】 メルカプタンを含む流体流からメルカプタンを除去するた
    めの、少なくとも1種の脂肪族アルカノールアミンおよび活性化剤として役立つ
    飽和5員または6員で、場合によりOおよびNから選ばれた別のヘテロ原子を有
    する少なくとも1種のN−複素環を含む混合物の使用。
  11. 【請求項11】 アルカノールアミンが第三級アルカノールアミン、有利に
    はメチルジエタノールアミンである、請求項9または10記載の使用。
  12. 【請求項12】 活性化剤がピペラジンまたはメチルピペラジンである、請
    求項10または11記載の使用。
  13. 【請求項13】 混合物が、メチルジエタノールアミン10〜70質量%、
    ピペラジン0.5〜15質量%および水を含む、請求項12記載の使用。
JP2001510567A 1999-07-15 2000-07-14 流体流からのメルカプタンの除去方法 Withdrawn JP2003504501A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19933301.7 1999-07-15
DE19933301A DE19933301A1 (de) 1999-07-15 1999-07-15 Verfahren zum Entfernen von Mercaptanen aus Fluidströmen
PCT/EP2000/006749 WO2001005488A1 (de) 1999-07-15 2000-07-14 Verfahren zum entfernen von mercaptanen aus fluidströmen

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003504501A true JP2003504501A (ja) 2003-02-04

Family

ID=7914958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001510567A Withdrawn JP2003504501A (ja) 1999-07-15 2000-07-14 流体流からのメルカプタンの除去方法

Country Status (10)

Country Link
US (1) US6740230B1 (ja)
EP (1) EP1196233B1 (ja)
JP (1) JP2003504501A (ja)
AR (1) AR024717A1 (ja)
AU (1) AU6693800A (ja)
CA (1) CA2379233A1 (ja)
DE (2) DE19933301A1 (ja)
MY (1) MY125763A (ja)
PE (1) PE20010604A1 (ja)
WO (1) WO2001005488A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009105664A3 (en) * 2008-02-20 2009-12-03 Gtlpetrol Llc Systems and processes for processing hydrogen and carbon monoxide
JP2012183537A (ja) * 2003-11-10 2012-09-27 Basf Se 酸性ガスを流体の流れから除去することによって高い圧力下にある酸性ガス流を取得する方法

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10036173A1 (de) * 2000-07-25 2002-02-07 Basf Ag Verfahren zum Entsäuern eines Fluidstroms und Waschflüssigkeit zur Verwendung in einem derartigen Verfahren
DE10135370A1 (de) * 2001-07-20 2003-01-30 Basf Ag Verfahren zur Entfernung saurer Gase aus einem Gasstrom
DE10208253A1 (de) * 2002-02-26 2003-09-04 Lurgi Ag Verfahren zur Entfernung von Merkaptan aus Rohgas
DE10210729A1 (de) * 2002-03-12 2003-10-02 Basf Ag Verfahren zum Entsäuern eines Fluidstroms und Waschflüssigkeit zur Verwendung in einem derartigen Verfahren
CN100411710C (zh) * 2003-03-21 2008-08-20 陶氏环球技术公司 从含有硫化羰的酸性气体中除去硫化羰的改良的组合物和方法
US7740691B2 (en) * 2006-01-10 2010-06-22 Edwin W. Cash Gas treating method and apparatus
DE102006010595A1 (de) 2006-03-06 2007-09-13 Uhde Gmbh Lösungsmittel zur Abtrennung von sauren Gasbestandteilen aus technischen Gasen
WO2008073935A1 (en) * 2006-12-13 2008-06-19 Dow Global Technologies Inc. Method and composition for removal of mercaptans from gas streams
US8535419B2 (en) * 2009-04-01 2013-09-17 Zephyr Gas Services Llc Modular amine plant
US8461335B2 (en) * 2009-06-30 2013-06-11 Nalco Company Acid gas scrubbing composition
US8541622B2 (en) * 2009-06-30 2013-09-24 Nalco Company Acid gas scrubbing composition
US9555364B2 (en) 2009-06-30 2017-01-31 Nalco Company Acid gas scrubbing composition
CN102218260B (zh) * 2010-04-13 2013-04-03 中国石油化工集团公司 一种脱除恶臭气体中硫化物的吸收剂
US8318114B2 (en) 2010-04-16 2012-11-27 Nalco Company Composition for treating acid gas
US8765083B2 (en) 2010-11-19 2014-07-01 Nalco Company Acid gas absorbent composition
US8815083B2 (en) * 2012-11-29 2014-08-26 Merichem Company Treating sulfur containing hydrocarbons recovered from hydrocarbonaceous deposits
US9468883B2 (en) * 2013-03-29 2016-10-18 The University Of Kentucky Research Foundation Solvent and method for removal of an acid gas from a fluid stream
US9328292B2 (en) 2013-08-23 2016-05-03 Uop Llc Method and device for improving efficiency of sponge oil absorption
RU2568213C1 (ru) * 2014-10-23 2015-11-10 Андрей Владиславович Курочкин Способ очистки газа от сероводорода
RU2626351C1 (ru) * 2016-11-22 2017-07-26 Андрей Владиславович Курочкин Установка очистки газа от сероводорода
US11229875B1 (en) 2020-09-25 2022-01-25 Ineos Americas, Llc Scrubbing fluid and methods for using same

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1058304A (en) 1964-03-12 1967-02-08 Shell Int Research Process for the purification of fluids
DE1903065A1 (de) 1969-01-22 1970-08-27 Basf Ag Verfahren zur Entfernung von Kohlendioxid aus Gasgemischen
DE1904428C3 (de) 1969-01-30 1975-05-22 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur Entfernung von sauren Bestandteilen aus Gasen
DE2551717C3 (de) 1975-11-18 1980-11-13 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen und ggf. COS aus Gasen
US4462968A (en) 1982-08-23 1984-07-31 The Goodyear Tire & Rubber Company Finishing process for the removal of sulfur compounds from a gas stream
DE3236600A1 (de) 1982-10-02 1984-04-05 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zum entfernen von co(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts) und gegebenenfalls h(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts)s aus erdgasen
DE3308088A1 (de) 1983-03-08 1984-09-27 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zum entfernen von co(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts) und/oder h(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts)s aus gasen
US4484934A (en) 1984-01-27 1984-11-27 Combustion Engineering, Inc. Physical solvent for gas sweetening
US4553984A (en) 1984-03-06 1985-11-19 Basf Aktiengesellschaft Removal of CO2 and/or H2 S from gases
IT1191805B (it) 1986-06-11 1988-03-23 Snam Progetti Processo per la rimozione selettiva di acido solfidrico
FR2600554B1 (fr) 1986-06-30 1988-09-02 Elf Aquitaine Procede et dispositif pour la desacidification d'un gaz renfermant h2s ou/et co2 ainsi que des mercaptans
US4808765A (en) 1987-07-17 1989-02-28 The Dow Chemical Company Sulfur removal from hydrocarbons
US4840777A (en) 1988-01-12 1989-06-20 Uop Process for inhibiting mono and diethanolamine degradation
DE3828227A1 (de) 1988-08-19 1990-02-22 Basf Ag Verfahren zum entfernen von co(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts) und gegebenenfalls h(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts) aus gasen
CA2176222C (en) * 1993-11-09 2001-01-23 Paul Garland Absorption of mercaptans
US5462721A (en) * 1994-08-24 1995-10-31 Crescent Holdings Limited Hydrogen sulfide scavenging process
DE19828977A1 (de) 1998-06-29 1999-12-30 Basf Ag Verfahren zur Entfernung saurer Gasbestandteile aus Gasen
DE19854353A1 (de) * 1998-11-25 2000-06-21 Clariant Gmbh Verfahren zur Reinigung von Gasen
US6337059B1 (en) * 1999-05-03 2002-01-08 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Absorbent compositions for the removal of acid gases from gas streams

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012183537A (ja) * 2003-11-10 2012-09-27 Basf Se 酸性ガスを流体の流れから除去することによって高い圧力下にある酸性ガス流を取得する方法
WO2009105664A3 (en) * 2008-02-20 2009-12-03 Gtlpetrol Llc Systems and processes for processing hydrogen and carbon monoxide
US7988765B2 (en) 2008-02-20 2011-08-02 Gtlpetrol Llc Systems and processes for processing hydrogen and carbon monoxide
AU2009215419B2 (en) * 2008-02-20 2014-01-09 Gtlpetrol Llc Systems and processes for processing hydrogen and carbon monoxide
US8753427B2 (en) 2008-02-20 2014-06-17 Gtlpetrol Llc Systems and processes for processing hydrogen and carbon monoxide

Also Published As

Publication number Publication date
DE19933301A1 (de) 2001-01-18
AR024717A1 (es) 2002-10-23
CA2379233A1 (en) 2001-01-25
DE50008248D1 (de) 2004-11-18
EP1196233B1 (de) 2004-10-13
PE20010604A1 (es) 2001-05-28
WO2001005488A1 (de) 2001-01-25
MY125763A (en) 2006-08-30
EP1196233A1 (de) 2002-04-17
AU6693800A (en) 2001-02-05
US6740230B1 (en) 2004-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003504501A (ja) 流体流からのメルカプタンの除去方法
JP4681208B2 (ja) 流体流の脱酸法およびこの種の方法へ使用するのための洗浄液
US7374734B2 (en) Absorbing agent and method for eliminating acid gases from fluids
JP4388819B2 (ja) 流体流の脱酸法及び該方法で使用される洗浄液
CA2674874C (en) Method for purifying a gas mixture containing acid gases
CA2386397C (en) Method for removing cos from a stream of hydrocarbon fluid and wash liquid for use in a method of this type
EP2867345A1 (en) Aqueous alkanolamine absorbent composition comprising piperazine for enhanced removal of hydrogen sulfide from gaseous mixtures and method for using the same
JP6679572B2 (ja) 流体のストリームからの硫化水素および二酸化炭素の除去
US7004997B2 (en) Method for removal of acid gases from a gas flow
JP2012505747A (ja) ガス流からの酸性ガスの除去
JPS59168093A (ja) ガスからco↓2及び/又はh↓2sを除去する方法
JPH0464359B2 (ja)
EP2866919A1 (en) Aqueous alkanolamine solution and process for the removal of h2s from gaseous mixtures
JP4851679B2 (ja) 炭化水素の流体流の脱酸法
AU2011320717B2 (en) Use of 2-(3-aminopropoxy)ethan-1-ol as an absorbent to remove acidic gases
EP3297746A1 (en) An aqueous alkanolamine composition and process for the selective removal of hydrogen sulfide from gaseous mixtures
CA1212820A (en) Removal of co.sub.2 and/or h.sub.2s from gases
EA017639B1 (ru) Способ осушки и демеркаптанизации газовых смесей
EA036135B1 (ru) Способ обработки содержащего углеводороды потока текучей среды и устройство для его осуществления

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002