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JP2003501629A - 免疫ロゼットを用いる細胞分離法 - Google Patents

免疫ロゼットを用いる細胞分離法

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JP2003501629A JP2001500864A JP2001500864A JP2003501629A JP 2003501629 A JP2003501629 A JP 2003501629A JP 2001500864 A JP2001500864 A JP 2001500864A JP 2001500864 A JP2001500864 A JP 2001500864A JP 2003501629 A JP2003501629 A JP 2003501629A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、免疫ロゼットを用いて細胞を分離する方法に関する。この方法は、有核細胞および赤血球を含有する試料を、有核細胞と赤血球との免疫ロゼット形成を可能にする抗体組成物と接触させることを含む。この抗体組成物は、好ましくは、2価抗体またはテトラマー抗体複合体を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、免疫ロゼットを用いて細胞を分離する方法に関する。本発明は、本
発明の方法に用いるための新規な抗体組成物を含む。
【0002】 (発明の背景) 多くの応用例において、生物試料中のある種の細胞集団を濃縮、あるいは枯渇
することが望ましい。血液学、免疫学、および腫瘍学の分野は、骨髄、脾臓、胸
腺、および胎児肝臓など、関連する組織からの末梢血、および細胞懸濁液の試料
に依存している。これらの不均質な試料から特定の細胞型を分離することが、こ
れらの分野での研究や、ある種の悪性疾患や免疫/造血障害の診断と治療にとっ
て不可欠である。
【0003】 T細胞、および抗原提示細胞などの免疫細胞が精製された集団は、免疫機能の
研究のために必要であり、免疫療法に用いられている。細胞、分子、および生化
学的プロセスの研究では、単離された特定の細胞型を分析する必要がある。T細
胞サブセット、B細胞、好塩基性細胞、NK細胞、および樹状細胞を単離するた
めに、数多くの手法が用いられてきた。
【0004】 造血幹細胞の単離もまた、非常に関心の高い分野である。幹細胞の純粋な集団
は、造血の研究を容易にすることになり、末梢血および/または骨髄由来の造血
細胞の移植は、悪性、非悪性および遺伝的疾患を含む多様な疾患の治療のために
、高用量化学療法および/または放射線療法と組み合わせて用いられることが多
くなった。そのような移植物中には、長期の造血再構築が可能な細胞は非常に少
なく、したがって造血幹細胞を精製するための手法を開発することが強く鼓舞さ
れる。さらに、移植受容者にリスクをもたらす移植組織中の細胞を除去するため
に用いられる手法の有効性が、重大な合併症、さらに言えば移植手法の成功を左
右する。そのような細胞には、同種異系移植片における移植片対宿主病(GVH
D)の原因であるTリンパ球、悪性増殖の再発を引き起こす可能性のある自己移
植における腫瘍細胞が含まれる。不必要な細胞を除去して移植物の量を減らすこ
とにより、注入される低温保存剤の量を低減することも重要である。
【0005】 場合によっては、たとえば骨髄移植組織のような生物試料から腫瘍細胞を除去
する、または枯渇させることが望ましい。気管支、乳管、胃腸管および尿生殖管
の上皮癌は、今日見られる固形腫瘍の主要な型である。微小転移性腫瘍細胞の移
動は、上皮癌患者の予後経過を示す重要な因子であると考えられている(Bra
un等、2000年、Vaughan等、1990年)。そのような転移性細胞
を検出する能力は、組織、または液体試料採取の有効性、および腫瘍検出法の感
度によって制限される。血液試料中の循環上皮腫瘍細胞を濃縮する手法は、転移
性疾患を検出する能力を高め、そのような希少な細胞の研究や、疾病の拡散を可
能にする生物的変化を確定することが容易となろう。
【0006】 造血細胞、および免疫細胞は、密度などの物理特性に基づいて、および周期細
胞を殺傷するある種の薬剤への感受性に基づいて分離されてきた。細胞表面抗原
に対するモノクローナル抗体の登場は、異なる細胞型の識別、および分離の可能
性を大いに広げた。モノクローナル抗体を用いて血液、および関連する細胞懸濁
液から細胞集団を分離するには、2つの基本的なアプローチがある。それらの違
いは、抗体で識別/標識される細胞が所望の細胞であるか、または所望でない細
胞であるかという点である。
【0007】 ポジティブ選択法では、所望の細胞を抗体で標識し、残りの標識されていない
/所望でない細胞から回収する。ネガティブ選択では、所望でない細胞を標識し
、除去する。抗体/補体処理や免疫毒素の使用は、ネガティブ選択法であるが、
FACS選別やほとんどのバッチ式免疫吸着法は、ポジティブ選択とネガティブ
選択の両方に使用することができる。免疫吸着法では、細胞はモノクローナル抗
体で選択され、残りの細胞から回収することのできるもの、たとえばビーズカラ
ム、フラスコ、磁性粒子などの表面に優先的に結合させる。免疫吸着法は、モノ
クローナル抗体を用い標的細胞に対する高い特異性を維持するが、FAC選別と
は違って臨床採取で多量の細胞を直接に処理するためにスケールアップすること
ができ、かつ免疫毒素などの細胞毒性試薬は補体を用いる危険を回避できるので
、臨床でも研究でも人気があった。しかしながら、免疫吸着法は、デバイスすな
わち細胞を分離するための表面、たとえばビーズカラム、パンニングフラスコ、
または磁石などの使用を必要とする。
【0008】 造血幹細胞、免疫細胞、および循環上皮腫瘍細胞を単離するための現在の手法
はすべて、まず赤血球を除去し、次にデバイスまたは人工粒子に抗体を介して付
着させる段階を含む(Firat等、1988年;de Wynter等、19
75年;Shpall等、1994年;Thomas等、1994年;Milt
enyi Biotec Inc.、Gladbach、Germany)。ポ
ジティブ選択の場合、装置または粒子から細胞を回収するさらなる段階がある。
これらの複数の工程はすべて時間がかかり、細胞損失を招く。Slaper−C
ortenbach等(1990年)は、免疫ロゼット形成を用いて、通常急性
白血病(cALL)細胞の骨髄を駆逐する方法を述べている。この方法は、最初
に骨髄試料から赤血球を除去してcALL細胞に結合する抗体で標識する必要が
ある。次に標識赤血球を試料に戻して添加するとcALL細胞は免疫ロゼットを
形成する。この枯渇方法は、続いてcALL細胞を補体を介して溶解させるとき
、もっとも有効に機能する。
【0009】 密度分離は、顆粒細胞、および赤血球から末梢血単核細胞を単離するために通
例用いられる。フィコール(Ficoll)(Amersham Pharma
cia Biotech AB、Uppsala、Sweden)は、この用途
に用いられるもっとも一般的な密度溶液である。フィコール密度分離では、全血
をフィコールに重層し、次に遠心分離する。赤血球と顆粒細胞は細胞ペレットと
して沈降し、単核細胞はフィコールと血漿の界面に残留する。この手法が成功す
るかどうかは、単核細胞と顆粒細胞の間の密度の差異にかかっている。全血が2
4時間より長く保存された場合顆粒細胞の密度が変化し、赤血球と共にペレット
とならない。保存血液または細胞密度が変化した試料からは、1回の密度分離で
純粋な単核細胞の懸濁液を得ることはできない。
【0010】 これまでに述べたように、生物試料から所望の細胞を分離する、または所望で
ない細胞を除去する新規な方法を提供することが当分野において求められている
。 (発明の概要)
【0011】 本発明者等は、細胞を試料中に存在している赤血球と免疫ロゼット形成させる
ことによって、その細胞を分離する方法を開発した。本発明の方法は、従来技術
の方法に比べてはるかに簡単であるにもかかわらず、同等に有効な免疫アフィニ
ティ手法である。「デバイス」、すなわち細胞懸濁液に通常存在しない人工分離
表面(たとえば、磁性粒子、アフィニティカラム)を必要としない。最初に試料
から赤血球を回収して抗体で標識した後にそれらを再び添加する必要もない。特
定の細胞型を、試料内に存在する自己赤血球と交差結合させ、できたロゼットを
その後、沈降、または遠心分離によって除去する。
【0012】 したがって、実施形態の1つでは、本発明は、 (1)有核細胞と赤血球が免疫ロゼットを形成できる条件下で、(a)少なく
とも1種の、分離しようとする有核細胞上の抗原に結合する抗体と、それが直接
または間接的に結合している(b)少なくとも1種の、赤血球に結合する抗体、
とを含む抗体組成物に試料を接触させる段階、および (2)試料から免疫ロゼットを除去する段階を含む、有核細胞と赤血球を含む
試料から有核細胞を分離する方法を提供する。
【0013】 この方法は、ポジティブ選択とネガティブ選択プロトコルの両方に用いること
ができる。この方法は、全血、骨髄、胎児肝臓、臍帯血、軟膜懸濁液、胸膜およ
び腹膜滲出液、ならびに胸腺細胞および脾細胞の試料を含む、赤血球を含有する
任意の試料に用いることができる。 ここで本発明を図面に関して説明する。
【0014】 発明の詳細な説明 I.本発明の方法 前述のとおり、本発明は、細胞を赤血球と共に免疫ロゼット形成させることに
よって、その細胞を分離する方法に関する。
【0015】 もっとも広い態様では、本発明は、 (1)有核細胞と赤血球が免疫ロゼットを形成できる条件下で、(a)少なく
とも1種の、分離しようとする有核細胞上の抗原に結合する抗体と、それが直接
または間接的に結合している(b)少なくとも1種の、赤血球に結合する抗体、
とを含む抗体組成物に試料を接触させる段階、および (2)試料から免疫ロゼットを除去する段階を含む、有核細胞と赤血球を含む
試料から有核細胞を分離する方法を提供する。
【0016】 この方法は、ポジティブおよびネガティブ選択プロトコルの両方に用いること
ができる。ポジティブ選択においては、所望の細胞がロゼットを形成する。その
ような実施形態ではこの方法はさらに、免疫ロゼットの赤血球を溶解し、所望の
細胞を分離する段階を含むことになる。したがって、ポジティブ選択法において
、抗体組成物は、(a)試料から得るまたは分離することを所望する有核細胞に
特異的な少なくとも1種の抗体を含有する。
【0017】 好ましくは本発明の方法は、ネガティブ選択プロトコルに用いられる。ネガテ
ィブ選択においては、所望の細胞は免疫ロゼット形成せず、免疫ロゼット除去後
も試料中に残存する。ネガティブ選択法において抗体組成物は、(a)試料から
除去することを所望する細胞に特異的な少なくとも1種の抗体を含有することに
なる。したがって、本発明は、 (1)所望でない細胞と赤血球が免疫ロゼットを形成できる条件下で、(a)
少なくとも1種の、所望でない細胞上の抗原に結合する抗体と、それが直接また
は間接的に結合している(b)少なくとも1種の、赤血球に結合する抗体、とを
含む抗体組成物に試料を接触させる段階、および (2)試料から免疫ロゼットを除去する段階を含む、所望の細胞、赤血球、お
よび所望でない細胞を含む試料において所望の細胞を濃縮し回収するためのネガ
ティブ選択法を提供する。
【0018】 段階(1)で形成された赤血球と所望でない細胞との間の免疫ロゼットは、様
々な手法を用いて所望の細胞から分離することができる。1つのやり方は、免疫
ロゼットを含有する試料を、浮遊密度溶液(icoll−Hypaqueなど)
に重層し、遠心分離する。免疫ロゼットはペレットとなり、所望の細胞は、浮遊
密度溶液と試料との間の界面に留まる。次に所望の細胞をその後の使用のために
界面から回収する。別のやりかたでは、段階(1)で得られた免疫ロゼットを含
有する試料を、沈殿試薬(ヒドロキシエチルデンプン、ゼラチン、メチルセルロ
ースなど)と混合して、ロゼットを沈降させる。懸濁状態の所望の細胞はその後
の使用のために回収する。他の実施形態において、段階(1)で得られた免疫ロ
ゼットを含有する試料を、遠心分離や向流溶離(Counter Flow E
lutriation)を利用してまたは利用せずに沈降させる。所望の細胞は
懸濁液中に留まり、後で使用するために回収される。
【0019】 本発明に用いる抗体組成物は、以下にさらに詳しく記載する。 本発明の方法は、血液(特に臍帯血、および全血)、骨髄、胎児肝臓、軟膜懸
濁液、胸膜および腹膜滲出液、ならびに胸腺細胞および脾細胞の懸濁液を含む、
赤血球を含有する生物試料の処理に用いることができる。驚いたことに、本発明
者等は、この方法で前処理なしに全血または全骨髄から細胞を直接除去できるこ
とを見出した。これは、従来技術の方法と比べて、本発明の方法の著しい利点で
ある。特に、赤血球を除去し、標識し、試料に戻して添加する必要がない。
【0020】 本発明の方法は、これに限定されるものではないが、T細胞、B細胞、NK細
胞、樹状細胞、単核細胞、好塩基性細胞、マスト細胞、前駆細胞、幹細胞、およ
び腫瘍細胞を含む任意の細胞型の濃縮された試料を調製するために用いることが
できる。
【0021】 一実施形態において、本発明の方法は、骨髄試料から造血前駆細胞および幹細
胞標品を調製するために用いることができる。たとえば、本発明の方法は、試料
からBリンパ球、Tリンパ球、単核細胞、NK細胞、顆粒細胞、および/または
腫瘍細胞を枯渇させまたは除いて、移植や当分野の技術者ならすぐわかる他の治
療法に用いる造血前駆細胞および幹細胞標品を調製するためのネガティブ選択プ
ロトコルに用いることができる。たとえば、同種異系移植組織の場合、ドナーか
ら骨髄または血液を採取し、本明細書に記載の方法によって前駆細胞および幹細
胞を濃縮することができる。ネガティブ選択を用いることにより、標品中のヒト
造血前駆細胞および幹細胞は抗体で被覆または変性されておらず、移植などの当
分野の技術者に容易に認められる他の治療法に極めて適している。
【0022】 他の実施形態において、本発明の方法は、血液から成熟樹状細胞およびそれら
の前駆体を単離回収するために用いることができる。樹状細胞は、in vit
roおよびin vivoの両方でT細胞を活性化することのできる抗原提示細
胞を含み、いろいろ有用な適用ができる。一例として、抗腫瘍T細胞反応を誘発
するために、in vitroで樹状細胞に腫瘍抗原を負荷(パルス)し、in
vivoに注入することができる。
【0023】 他の実施形態において、本発明の方法はさらに、血液や骨髄などの試料から、
T細胞、B細胞、NK細胞、単核細胞、樹状細胞、好塩基性細胞、プラスマ細胞
など選択された分化細胞型が濃縮された細胞標品を調製するのに用いることがで
きる。これは、成長因子産生とその成長因子に対する反応などの特定の細胞間相
互作用を研究を可能にする。さらに、特定の細胞型に関する分子的、生化学的分
析を可能にする。NK細胞、樹状細胞、およびT細胞が濃縮された細胞標品は、
ある種の悪性疾患に対する免疫療法に用いることもできる。
【0024】 他の実施形態において、本発明の方法は、非造血転移性腫瘍細胞などの腫瘍細
胞を試料から分離するために用いることができる。この方法は、転移性疾患の診
断および検出、転移性疾患の進行の監視、または治療の効能の監視を助けるため
に、患者の血液、骨髄、ならびに腹膜および胸膜滲出液から、非造血腫瘍細胞を
検出する際に有用である。
【0025】 II.抗体組成物 本発明は、本発明の方法に用いるための抗体組成物を含む。この抗体組成物は
(a)有核細胞上の抗原に結合する抗体少なくとも1種と、それが直接または間
接的に結合している(b)少なくとも1種の、赤血球上の抗原に結合する抗体、
とを含むことになる。
【0026】 「少なくとも1種の抗体」という用語は、その抗体組成物が、少なくとも1種
類の抗体(少なくとも1つの抗体分子とは異なる)を含むことを意味する。1種
類の抗体とは、特定の抗原に結合する抗体を意味する。たとえば、抗原CD2に
結合する抗体は、1種類の抗体とみなされる。好ましくは、本発明の抗体組成物
は、(a)有核細胞に結合する複数種の抗体を含有する。
【0027】 2種の抗体(a)および(b)は、二価抗体または二重特異性抗体を調製する
ことによって、直接結合してもよい。2種の抗体(a)および(b)は、たとえ
ばテトラマー抗体複合体を調製することによって、間接的に結合してもよい。こ
れらはすべて以下に記載する。
【0028】 一態様では、有核細胞に特異的な抗体は、赤血球に特異的な抗体と直接結合し
ている。一実施形態において、本発明の抗体組成物は、有核細胞に特異的な少な
くとも1種の抗体、その抗体が直接結合している(b)赤血球に特異的な少なく
とも1種の抗体、とを含む二価抗体を含有する。二価抗体は、たとえばN−スク
シンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネート(SPDP)を用い
ることによって、1つの抗体を他の抗体に化学的に結合することによって調製で
きる。
【0029】 他の実施形態において、抗体組成物は二重特異性抗体を含有する。二重特異性
抗体は、赤血球に特異的な抗体の可変領域と、分離する有核細胞の表面上の少な
くとも1種の抗原に特異的な可変領域とを含む。この二重特異性抗体は、ハイブ
リッドハイブリドーマを形成することによって調製することができる。このハイ
ブリッドハイブリドーマは、Staerz、およびBevan(1986年、P
NAS(USA)83:1453)、ならびにStaerz、およびBevan
(1986年、Immunology Today 7:241)に開示されて
いるものなど、当分野で知られている手法によって調製することができる。二重
特異性抗体はまた、Staerz等(1985年、Nature 314:62
8)、およびPerez等(1985年、Nature 316:354)に記
載されているような手法を用いて化学的手段によって、または組換え免疫グロブ
リン遺伝子構築体を発現させることによって構築することができる。
【0030】 他の態様において、本発明の抗体組成物は、(a)有核細胞型に特異的な少な
くとも1種の抗体、その抗体が間接的に結合している(b)赤血球に特異的な少
なくとも1種の抗体、とを含む。「間接的に結合」とは、抗体(a)および抗体
(b)が互いに直接には共有結合してはいないが、免疫複合体などの結合部分に
よって連結していることを意味する。好ましい実施形態では、テトラマー抗体複
合体を形成することで有核細胞型に対する抗体は赤血球に特異的な抗体に間接的
に結合する。テトラマー抗体複合体は、赤血球に結合することのできる第1のモ
ノクローナル抗体と、分離する有核細胞に結合することのできる第2のモノクロ
ーナル抗体を混合することによって調製することができる。この第1および第2
のモノクローナル抗体は第1の動物種由来である。第1の動物種の抗体のFc部
分に対する第2の動物種のモノクローナル抗体のほぼ等モル量を、第1および第
2の抗体と反応させる。第1および第2の抗体は、第1の動物種の抗体のFc部
分に対する第2の動物種のモノクローナル抗体のF(ab’)部分と反応させ
ることもできる(テトラマー抗体複合体、およびその調製方法の説明として参照
により本明細書の一部とするLansdorpの米国特許第4868109号を
参照のこと)。
【0031】 好ましくは、赤血球に特異的な抗体は、抗グリコフォリンA抗体である。本発
明の抗体組成物に含まれる抗グリコフォリンA抗体は、赤血球を結合するために
用いられる。グリコフォリンAに特異的なモノクローナル抗体の例は、10F7
MN(米国特許第4752582号、細胞系統:ATCC受託番号HB−816
2)、およびD2.10(Immunotech、Marseille、Fra
nce)である。
【0032】 好ましくは、有核細胞に特異的な抗体は、抗体の組み合わせである。この抗体
の組み合わせは、多くの細胞型を試料から除去することができるように、いくつ
かの細胞型に特異的であってよい。抗体の組み合わせを用いるとき、各抗体は赤
血球に特異的な抗体に(直接、または間接的に)結合される。
【0033】 好ましい実施形態において、抗体組成物は、(a)赤血球に結合する抗グリコ
フォリンA抗体、(b)免疫ロゼット形成を望む有核細胞型と結合する抗体、な
らびに(c)(a)および(b)両方のFc部分と結合する抗体、任意選択でF
(ab’)抗体断片でもよい、からなるテトラマー複合体である。(a):(
b):(c)のモル比は、およそ1:3:4である。数種の細胞型を分離すると
き、複合体は数種の抗有核細胞抗体(b)を用いて作製される。次にこの複合体
を混合し、本発明の方法で用いるための抗体組成物を形成することができる。図
1は、テトラマー抗体複合体によって形成されたロゼットの概略図である。
【0034】 本発明のコンテクストにおいて、抗体は、モノクローナル抗体、ポリクローナ
ル抗体、抗体断片(たとえばFabやF(ab’))、キメラ抗体、2価また
は二重特異性抗体、およびテトラマー抗体複合体を含むものと理解される。抗体
は、それらが適切な親和性(結合定数)、たとえば10−1以上、で結合す
る場合、有核細胞または赤血球の表面上の選択された抗原に対して反応性である
と理解される。
【0035】 モノクローナル抗体は、好ましくは本発明の抗体組成物に用いられる。有核細
胞の表面上の選択された抗原に特異的なモノクローナル抗体は、通常の手法を用
いて容易に生成することができる。たとえば、モノクローナル抗体は、Kohl
erおよびMilstein、1975年によって最初に開発されたハイブリド
ーマ手法によって生成することができる(Nature 256、495〜49
7;参照により本明細書の一部とする米国特許RE32011、第490261
4号、第4543439号、および第4411993号も参照のこと;Mono
clonal Antibodies、Hybridomas:A New D
imension in Biological Analyses、Plen
um Press、Kennett、McKearn、およびBechtol(
編)、1980年、ならびにAntibodies:A Laboratory
Manual、HarlowおよびLane(編)、Cold Spring
Harbor Laboratory Press、1988年も参照のこと
)。モノクローナル抗体を構築するために、他の手法も用いることができる(た
とえば、William D.Huse等、1989年、「Generatio
n of a Large Combinational Library o
f the Immunoglobulin Repertoire in P
hage Lambda」、Science 246:1275〜1281、L
.Sastry等;1989年、「Cloning of the Immun
ological Repertoire in Escherichia c
oli for Generation of Monoclonal Cat
alytic Antibodies:Construction of a
Heavy Chain Variable Region−Specific
cDNA Library」、Proc.Natl.Acad.Sci US
A 86:5728〜5732;Kozbor等、1983年、Immunol
.Today 4、72、ヒトB細胞ハイブリドーマ手法に関して;Cole等
、1985年、Monoclonal Antibodies in Canc
er Therapy、Allen R.Bliss,Inc.、77〜96頁
、ヒトモノクローナル抗体を生成するためのEBVハイブリドーマ手法に関して
、を参照のこと;さらに、Michelle Alting−Mees等、19
90年、「Monoclonal Antibody Expression
Libraries:A Rapid Alternative to Hyb
ridomas」、Strategies in Molecular Bio
logy 3:1〜9も参照のこと)。ハイブリドーマ細胞は、抗原に特異的に
反応する抗体産生について免疫化学的にスクリ−ニングすることができ、モノク
ローナル抗体を単離することができる。
【0036】 抗体は通常の手法を用いて断片にし、全抗体に関して上述したものと同じ方法
で使う断片を選別することができる。たとえば、抗体をペプシンで処理すること
によって、F(ab’)断片をつくることができる。結果として生じるF(a
b’)断片は、処理してジスルフィド架橋を還元することにより、Fab’断
片とすることができる。
【0037】 本発明はさらに、キメラ抗体誘導体、すなわち非ヒト動物可変領域とヒト不変
領域とを合わせた抗体分子を企図する。キメラ抗体分子は、たとえばマウス、ラ
ット、または他の種の抗体に由来する抗原結合ドメインとヒト不変領域とを含む
ことができる。これまでにキメラ抗体を作製するための様々なアプローチが述べ
られており、それを用いて、分化細胞、または腫瘍細胞表面上の選択された抗原
を認識する免疫グロブリン可変領域を持つキメラ抗体を作製することができる。
たとえば、Morrison等、1985年、Proc.Natl.Acad.
Sci.USA 81、6851;Takeda等、1985年、Nature
314:452;Cabilly他、米国特許第4816567号;Boss
他、米国特許第4816397号;Tanaguchi他、欧州特許公開EP1
71496;欧州特許公開第0173494号、英国特許GB2177096B
を参照のこと。
【0038】 2価抗体は、化学的複合、体細胞ハイブリダイゼーション、または遺伝子工学
手法によって調製することができる。
【0039】 化学的連結は、ε−アミノ基またはヒンジ部のチオール基と、ホモおよびヘテ
ロ2官能性試薬の使用に基づく。5,5’−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)
(DNTB)などのホモ2官能性試薬は、2つのFabの間にジスルフィド結合
を生成し、0−フェニレンジマレイミド(O−PDM)は、2つのFabの間に
チオエーテル結合を生成する(Brenner等、1985年、Glennie
等、1987年)。N−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピ
オネート(SPDP)などのヘテロ2官能性試薬は、クラスやアイソタイプに関
わらず、抗体の露出アミノ基とFab部分を連結する(Van Dijk等、1
989年)。
【0040】 体細胞ハイブリダイゼーションには、クアドローマを生成する、2つの確立し
たハイブリドーマの融合(MilsteinおよびCuello、1983年)
、またはトリオーマを生成する、第2の抗原で免疫化されたマウス由来のリンパ
球と1種の確立したハイブリドーマの融合(NolanおよびKennedy、
1990年)が含まれる。ハイブリッドハイブリドーマは、特定の薬剤耐性マー
カに耐性の各ハイブリドーマ細胞系統を作ることによって(De Lau等、1
989年)、または各ハイブリドーマを異なる蛍光色素で標識し、ヘテロ蛍光細
胞を選別することによって(Karawajew等、1987年)選択される。
【0041】 遺伝子工学には、プラスミドに特定の抗体断片をコードするDNA配列とプラ
スミドを連結し、組換えタンパク質を発現させる組換えDNAに基づく技術を使
用することが含まれる。二重特異性抗体はまた、リンカーを用いて2つの1本鎖
Fv(scFv)断片をつなぐことによって単一共有結合構造とする(Wint
erおよびMilstein、1991年)、転写因子fosおよびjun由来
のロイシンジッパー共発現配列とする(Kostelny等、1992年)、p
53の相互作用領域を共発現するヘリックス−ターン−ヘリックスとする(Rh
einnecker等、1996年)、またはダイアボディとする(Holli
ger等、1993年)ことにより作製することもできる。
【0042】 表1は、本発明の方法に用いることのできる、有核細胞上の特定のヒト抗原に
対する抗体の例を示す。本発明の方法は、他の種に関しても用いることができる
。有核細胞に対する1種または複数の抗体の選択は、試料の性質、濃縮または枯
渇する細胞の選択、方法がポジティブかネガティブ選択プロトコルであるかによ
って決まることになる。すべての場合において、免疫ロゼットが形成される有核
細胞に対する抗体(または複数の抗体)は、本発明の方法に用いられるとき、赤
血球に特異的な抗体に直接または間接に結合することになる。
【0043】 本発明の方法および抗体組成物は、好ましくは、特定の細胞型に関して濃縮さ
れた細胞標品を調製するためにネガティブ選択プロトコルにおいて用いられる。
これは、単離したい特定の細胞型に対する抗体を欠く抗体組成物を用いることに
よって達成される。したがって、本発明は、(a)所望でない細胞上の抗原に結
合する少なくとも1種の抗体、その抗体が結合している(b)赤血球に結合する
少なくとも1種の抗体、とを含む、所望の細胞、赤血球および所望でない細胞を
含有する試料中において、所望の細胞を濃縮し回収するための抗体組成物を提供
する。ヒトの細胞に関して本発明のネガティブ選択プロトコルにおいて用いるこ
とのできる抗体組成物の特定の実施形態を、表2に記載する。この表は、特定の
細胞型を濃縮する上述の方法において抗体(a)として用いることのできる、特
定の抗原に対する抗体のリストまたはカクテルを提供する。ほとんどの場合にお
いて、必須の抗体に関するいくつかの選択、ならびにいくつかの任意選択の抗体
を提供する。たとえば、T細胞を濃縮する場合、抗体(a)は、(1)CD16
および/またはCD66bおよび/またはCD11bおよび/またはCD15、
(2)CD19および/またはCD20および/またはCD21および/または
CD22および/またはCD24および/またはIg、ならびに(3)CD36
および/またはCD14に対する抗体のカクテルであることができる。このカク
テルは任意選択で、CD33および/またはCD56および/またはIgEおよ
び/またはCD41に対する抗体を含むことができる。表2に挙げた抗体の組み
合わせに加えて、参照により本明細書の一部とする米国特許第5877299号
に記載されているような特定の細胞型を濃縮するために他の抗体組み合わせを用
いてよいことを、当分野の技術者は理解するであろう。本発明は細胞濃縮標品を
調製するための免疫ロゼットの形成に関するので、当分野の技術者は、他の抗体
や抗体組み合わせを用いてもよいことが理解できよう。
【0044】 本発明の方法および抗体組成物は、細胞標品を調製するために、所望の細胞が
免疫ロゼット形成されるポジティブ選択プロトコルに用いることができる。ポジ
ティブ選択プロトコルに有用な抗体組み合わせのいくつかの例を以下に記載する
【0045】 ポジティブ選択プロトコルで非造血性腫瘍細胞を分離するための抗体組成物は
、腫瘍細胞に発現した非造血性抗原に特異的な抗体、たとえば乳癌や肺癌腫、な
らびに神経芽腫細胞の表面上に発現した抗原に対する抗体などを含む。上皮腫瘍
細胞に発現した非造血抗原に対する抗体は、(たとえば、表3に示したように)
市販品製造元から入手でき、あるいは当分野で知られている手法を用いて調製す
ることもできる。
【0046】 ポジティブ選択プロトコルでB細胞を分離するには抗体組成物は、CD24お
よび/またはCD19および/またはCD20および/またはCD22に対する
抗体を含有する。
【0047】 ポジティブ選択プロトコルでT細胞を分離するには、抗体組成物はCD3およ
び/またはCD2および/またはCD5および/または、CD4およびCD8の
両方に対する抗体を含有する。
【0048】 ポジティブ選択プロトコルでNK細胞を分離するには、抗体組成物はCD56
に対する抗体を含有する。
【0049】 ポジティブ選択プロトコルで顆粒細胞を分離するには、抗体組成物はCD16
および/またはCD66eおよび/またはCD66bに対する抗体を含有する。
【0050】 ポジティブ選択プロトコルで単核細胞を分離するには、抗体組成物はCD14
に対する抗体を含有する。 以下の非限定的な実施例は本発明を例示するものである。
【0051】
【実施例】
実施例1 テトラマーの調製 本発明の方法に使用するテトラマー抗体複合体を調製するために、以下のプロ
トコルを用いることができる。(a)ロゼット形成する細胞に特異的な抗体(た
とえば、抗CD2、CD3、CD4、CD8、CD14、CD16、CD19な
ど)1mgを取る。(b)3mgの抗グリコフォリンA抗体(対赤血球)を添加
し、充分に混合する。(c)次に4.0mgのP9抗体、または2.72mgの
P9F(ab’)抗体断片を添加する。37℃で一晩インキュベートする。P
9抗体は、段階(a)および(b)で添加した抗体のFc部分に結合し、テトラ
マー抗体複合体を生じる。テトラマーの調製に関するさらなる情報は、参照によ
り本明細書の一部とするLansdorpの米国特許第4868109号を参照
されたい。有核細胞に発現した抗原に対する異なる抗体を包含するテトラマー抗
体複合体は別々に調製し、その後混合する。 この抗体組成物は、枯渇を望む細胞に応じて、種々のテトラマー抗体複合体を
合わせることによって作製する。種々のテトラマー抗体複合体の濃度は多様であ
り、典型的に、有核細胞に発現した抗原に対する抗体は、テトラマー複合体中1
0〜30μg/mlである。次にこの組成物を細胞中1/10に希釈し、それに
より細胞懸濁液中の各抗有核細胞抗体の最終濃度は1.0〜3.0μg/mlと
なる。
【0052】 実施例2 フィコールを用いる免疫ロゼット法 フィコールハイペークを用いて、全末梢血から細胞を免疫ロゼット形成させる
ためのネガティブ選択プロトコルを以下に述べる。 1.全末梢血1ml当たり100μlの抗体組成物を添加する。 2.室温で20分インキュベートする。 3.等量のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)+2%子ウシ胎児血清(FCS)
で試料を希釈し、緩やかに混合する。 4.フィコールハイパークの上部に希釈試料を加層するか、または希釈試料の
下部にフィコールを加層する。 5.ブレーキなし、室温、1200×gで20分間、遠心分離する。 6.フィコール、プラスマ界面から濃縮細胞を除去する。 7.濃縮細胞を5〜10倍量のPBS+2%FBSで洗浄する。 注:単核細胞や他の付着細胞を濃縮する場合、1mMのEDTAを全血試料、
およびすべての洗浄/希釈溶液に添加する。
【0053】 実施例3 ヘタスターチ(hetastarch)沈降を用いる免疫ロゼット法 ヘタスターチを用いて、全末梢血から細胞を免疫ロゼット形成させるためのネ
ガティブ選択プロトコルを以下に述べる。ヘタスターチは、凝集作用によって赤
血球沈降速度を高める化合物の1つである。 1.血液5ml当たり1mlの食塩水中6%ヘタスターチを添加し、混合する
。 2.各抗有核細胞抗体の最終濃度が1.0〜2.0μg/mlとなるように、
実施例1に記載した抗体組成物を全血に添加する。 3.室温で10分インキュベートする。 4.室温、50×gで5分間、遠心分離する。 5.上澄みを除去する。この分画は濃縮細胞を含有する。 6.濃縮細胞分画を2〜5倍量のPBS+2%ウシ胎児血清(FBS)で洗浄
する。
【0054】 実施例4 ヘタスターチ/イオジキサノール混合物を用いる免疫ロゼット法 全末梢血から細胞を免疫ロゼット形成させるためのネガティブ選択プロトコル
を以下に述べる。 1.血液5ml当たり1mlの食塩水中6%ヘタスターチを添加し、混合する
。 2.0.6mlの60%w/vイオジキサノールを添加し混合する。イオジキ
サノールは、水溶液密度を相当に高める化合物の1つである。 3.各抗有核細胞抗体の最終濃度が1.0〜2.0μg/mlとなるように、
実施例1に記載した抗体組成物を全血に添加する。 3.室温で10分インキュベートする。 4.室温、50×gで5分間、遠心分離する。 5.上澄みを回収する。この分画は濃縮細胞を含有する。 6.濃縮細胞分画を2〜5倍量のPBS+2%FBSで洗浄する。
【0055】 実施例5 免疫ロゼット法 ポジティブ選択 全末梢血から細胞を免疫ロゼット形成させるためのポジティブ選択プロトコル
を以下に述べる。 1.1mlの血液を取りわけておく。 2.10mlの血液をフィコールパーク(Ficoll−Paque)に重層
し、ブレーキなし、室温、1200×gで、20分間、遠心分離する。 3.フィコール−血漿界面のMNC層をとり、PBS+2%FBSで洗浄する
。 4.細胞をカウントし、1×10/mlになるよう再懸濁する。 5.試料の量を測定し、量Aとする。 6.段階1で取っておいた血液0.2mlを添加する。 7.PBS+2%FBSで、全量を量Aの2倍にする。 8.実施例1に合成を記載した、所与の抗原に特異的なテトラマー抗体複合体
を、最終濃度1.0μg/mlで添加する。 9.室温で20分インキュベートする。 10.PBS+2%FBSで2倍に希釈し、密度1.085g/ml、オスモ
ル濃度280mOsmに調製したパーコール(Percoll)に重層する。 11.段階2のとおり、1200×gで20分間、遠心分離する。 12.上澄みを捨て、濃縮細胞を含有するペレットを再懸濁する。 13.赤血球を塩化アンモニウム溶液で溶解し、PBS+2%FBSで洗浄す
る。
【0056】 実施例6 T細胞の濃縮 フィコールを用いる免疫ロゼット形成 本実施例は、実施例2に記載した方法を用いる、全末梢血からのT細胞の濃縮
を例示する。CD16、CD19、CD36、およびCD56に対する抗体を含
有するテトラマー抗体複合体のT細胞濃縮カクテルを調製した。表4に示した結
果は、本発明の方法が50%に近い回収率で、T細胞の純度95%をもたらすこ
とを示す。
【0057】 実施例7 CD8T細胞の濃縮 フィコールを用いる免疫ロゼット形成 本実施例は、実施例2に記載した方法を用いる、全末梢血からのCD8T細
胞の濃縮を例示する。テトラマー抗体複合体の2種のカクテルを試験した。1つ
のカクテルは、CD4、CD16、CD19、CD36、およびCD56に対す
る抗体を含有し、もう一方は、CD4、CD16、CD19、CD36、CD5
6、およびIgEに対する抗体を含有した。表5に示した結果は、カクテルに抗
IgEを添加することで、回収率に影響を及ぼさず、CD8T細胞の純度が向
上することを示す。
【0058】 実施例8 CD4T細胞の濃縮 フィコールを用いる免疫ロゼット形成 本実施例は、実施例2に記載した方法を用いる、全末梢血からのCD4T細
胞の濃縮を例示する。テトラマー抗体複合体の2種のCD4T細胞濃縮カクテル
を調製した。1つのカクテルは、CD8、CD16、CD19、CD36、およ
びCD56に対する抗体を含有した。もう一方のカクテルは、CD8、CD16
、CD19、CD36、CD56、およびIgEに対する抗体を含有した。表6
に示した結果は、本発明の方法が回収率46%で、CD4T細胞の純度93%
をもたらし、かつ濃縮カクテルに抗IgEを添加することで、CD4T細胞の
純度が向上することを示す。
【0059】 実施例9 B細胞の濃縮 フィコールを用いる免疫ロゼット形成 本実施例は、実施例2に記載した方法を用いる、全末梢血からのB細胞の濃縮
を例示する。テトラマー抗体複合体の2種のB細胞濃縮カクテルを調製した。1
つのカクテルは、CD2、CD3、CD16、CD36、およびCD56に対す
る抗体を含有した。もう一方のカクテルは、CD2、CD3、CD16、CD3
6、CD56、およびIgEに対する抗体を含有した。表7に示した結果は、本
発明の方法が回収率43%で、B細胞の純度88%をもたらし、かつカクテルに
抗IgEを添加することで、B細胞の純度が向上することを示す。
【0060】 実施例10 NK細胞の濃縮−フィコールを用いる免疫ロゼット形成 本実施例は、実施例2に記載した方法を用いる、全末梢血からのNK細胞の濃
縮を例示する。テトラマー抗体複合体の2種のNK細胞濃縮カクテルを調製した
。1つのカクテルは、CD3、CD4、CD19、CD66b、およびCD36
に対する抗体を含有した。もう一方のカクテルは、CD3、CD4、CD19、
CD66b、CD36、およびIgEに対する抗体を含有した。表8に示した結
果は、本発明の方法が回収率44%で、NK細胞の純度74%をもたらし、かつ
カクテルに抗IgEを添加することで、純度は向上するが、回収率が低下するこ
とを示す。
【0061】 実施例11 前駆細胞の濃縮 本実施例は、実施例2に記載した方法を用いる、全臍帯血からの前駆細胞の濃
縮を例示する。テトラマー抗体複合体の2種の異なるカクテル、 (a)CD2、CD3、CD14、CD16、CD19、CD24、CD56
、およびCD66bに対するテトラマー抗体複合体を含有する前駆細胞濃縮カク
テル、 (b)CD2、CD14、CD19、およびCD66bに対するテトラマー抗
体複合体を含有する減量(debulking)カクテルを用いた。 表9に示した結果は、本発明の方法が、広範な前駆細胞濃縮カクテルの場合、
回収率53%で、CD34細胞の純度29%のをもたらし、4抗体減量カクテ
ルの場合、純度はわずか5%、回収率45%となることを示す。
【0062】 実施例12 単核細胞の濃縮 フィコールを用いる免疫ロゼット形成 本実施例は、実施例2に記載した方法を用いる、全末梢血からの単核細胞の濃
縮を例示する。テトラマー抗体の単核細胞濃縮カクテルをいくつか調製した(表
10を参照)。表10に示した結果は、本発明の方法がCD14の回収率65
%で、CD14細胞の純度76%をもたらし、抗CD8または抗IgEの添加
は単核細胞の純度を向上させたが、抗CD8とIgE両方の添加は付加的な効果
を有さなかったことを示す。
【0063】 実施例13 非造血腫瘍細胞の濃縮 本実施例は、実施例2に記載した方法を用いる、全末梢血からの乳癌細胞の濃
縮を例示する。CAMA乳癌細胞系統由来の細胞を、頻度1/10、1/10 、および1/10で全末梢血の試料に接種した。テトラマー抗体複合体の3
種の腫瘍細胞濃縮カクテルを調製した。このカクテルの抗体組成を表11に記載
する。表12に示した結果は、本発明の方法が、腫瘍細胞の回収率20〜50%
で、2logを超える腫瘍細胞の濃縮をもたらすことを示す。より広範なカクテ
ルは、より高度の腫瘍細胞の濃縮をもたらす。
【0064】 実施例14 T細胞の濃縮−抗CD36による抗CD14代替の効果 本実施例は、抗CD14を抗CD36に変えて濃縮カクテルを変更したとき、
実施例2に記載した方法を用いる全末梢血からのT細胞の濃縮が向上することを
例示する。表13の結果は、抗体を置き換えた場合、CD3の純度%が24%
増加することを示している。
【0065】 実施例15 ヘタスターチ沈降を用いる特定細胞集団の濃縮 本実施例は、実施例3に記載した方法を用いる、全末梢血からの多様な細胞集
団の濃縮を例示する。 CD16、CD19、CD36、およびCD56に対する抗体を含有するテト
ラマー抗体複合体のT細胞濃縮カクテルを調製した。本発明の方法は、回収率6
0%で、95%を超えるT細胞の純度をもたらす。 CD2、CD3、CD16、CD36、およびCD56に対する抗体を含有す
るテトラマー抗体複合体のB細胞濃縮カクテルを調製した。本発明の方法は、回
収率39%で、B細胞の純度75%をもたらす。 CD3、CD4、CD19、CD36、およびCD66bに対する抗体を含有
するテトラマー抗体複合体のNK細胞濃縮カクテルを調製した。本発明の方法は
、回収率27%で、NK細胞の純度65%をもたらす。
【0066】 実施例16 ヘタスターチ/イオジキサノール混合物を用いる特定細胞集団の濃縮 本実施例は、実施例4に記載した方法を用いる、全末梢血からの多様な細胞集
団の濃縮を例示する。表14に記載した結果を以下に要約する。 CD16、CD19、CD36、およびCD56に対する抗体を含有するテト
ラマー抗体複合体のT細胞濃縮カクテルを調製した。本発明の方法は、回収率6
1%で、T細胞の純度95%をもたらす。 CD8、CD16、CD19、CD36、およびCD56に対する抗体を含有
するテトラマー抗体複合体のCD4T細胞濃縮カクテルを調製した。本発明の
方法は、回収率64%で、CD4T細胞の純度89%をもたらす。 CD4、CD16、CD19、CD36、およびCD56に対する抗体を含有
するテトラマー抗体複合体のCD8T細胞濃縮カクテルを調製した。本発明の
方法は、回収率43%で、CD8T細胞の純度80%をもたらす。 CD2、CD3、CD16、CD36、およびCD56に対する抗体を含有す
るテトラマー抗体複合体のB細胞濃縮カクテルを調製した。本発明の方法は、回
収率58%で、B細胞の純度84%をもたらす。 CD3、CD4、CD19、CD36、およびCD66bに対する抗体を含有
するテトラマー抗体複合体のNK細胞濃縮カクテルを調製した。本発明の方法は
、回収率50%で、NK細胞の純度80%をもたらす。
【0067】 実施例17 異なる成層媒質を用いる免疫ロゼット形成 本実施例は、段階4のフィコールハイペークを異なる媒質に替えることによっ
て、実施例2の方法を変更できることを例示する。フィコールの密度は1.07
7g/ml、オスモル濃度は約300mOsmであった。パーコールとイオジキ
サノールの溶液を、密度1.085g/ml、オスモル濃度は280mOsmで
調製した。CD2、CD3、CD16、CD36、およびCD56に対する抗体
複合体を含有するB細胞濃縮カクテルを調製した。 表15に示した2つの別の試料に関するB細胞濃縮の結果は、より高い密度の
別の成層媒質を使用することによって、B細胞の純度を低下させることなく、B
細胞の回収率を増大できることを示す。
【0068】 実施例18 免疫ロゼットを用いるT細胞の駆逐 本実施例は、実施例2に記載した方法を用いる、全末梢血からのT細胞の除去
を例示する。CD3に対するテトラマー抗体複合体のT細胞駆逐カクテルを調製
した。本発明の方法は、2.3logでCD3細胞の枯渇をもたらした。
【0069】 実施例19 免疫ロゼットを用いるB細胞の駆逐 本実施例は、実施例2に記載した方法を用いる、全末梢血からのB細胞の除去
を例示する。CD19に対するテトラマー抗体複合体のB細胞駆逐カクテルを調
製した。本発明の方法は、3.0logでCD19細胞の枯渇をもたらした。
【0070】 実施例20 免疫ロゼット形成を用いる乳癌細胞の駆逐 本実施例は、実施例2に記載した方法を用いる、1〜5%CAMA乳癌細胞を
接種した全末梢血からの乳癌細胞の除去を例示する。抗乳癌抗体5E11、およ
びBRST1を含有するテトラマー抗体複合体の駆逐カクテルを調製した。表1
6に示した結果は、本発明の方法が1.0〜1.4logで乳癌細胞の枯渇をも
たらすことを示す。
【0071】 実施例21 あらかじめ保存された全末梢血からの顆粒細胞の除去 全末梢血試料中の顆粒細胞の密度は、24時間を超える保存によって減少する
。新鮮全血から赤血球と顆粒細胞を除去するために通例用いられる密度分離方法
は、保存された血液試料からは有効に顆粒細胞を除去しない。保存顆粒細胞の沈
降速度を、免疫ロゼット形成によって、標準フィコール密度分離(1.077g
/ml)で有効に除去できるように増大することができる。本実施例は、実施例
2に記載した方法を用いる、保存(48時間)全末梢血からの顆粒細胞の除去を
例示する。CD66bに対するテトラマー抗体複合体を含有する顆粒細胞枯渇カ
クテルを調製した。表17に示した結果は、本発明の方法が1.8〜2.6lo
gの顆粒細胞の枯渇をもたらすことを示す。
【0072】 実施例22 免疫ロゼット形成を用いる特定細胞集団のポジティブ選択 本実施例は、実施例5に記載したポジティブ選択方法を用いる、全末梢血から
のCD8の濃縮を例示する。CD8に対するテトラマー抗体複合体を調製した
。本発明の方法はCD8の濃縮をもたらし、単核細胞分画%は最初の25%か
らペレット中の32%となる。
【0073】 現在好ましいとみなされる実施例に関して本発明を述べたが、本発明は開示さ
れた実施例に限定されないものであると理解される。それとは反対に、本発明は
添付される請求の範囲の精神および範囲内に包含される多様な修正、および同等
の翻案を含むことを意図する。
【0074】 すべての出版物、特許、および特許出願は、それぞれ個々の出版物、特許、ま
たは特許出願が、完全な形で参照により組み込まれると明確かつ個別に指示され
た場合と同じ程度に、参照により本明細書に組み込まれる。 表4 表5 表6 表7 表8 表9 表10 表11 表12 表13 表14 表15 表16 表17 本明細書で参照した参考文献のリスト 1. Braun等、N.Engl.J.Med.、342:525:533 2. M.B.Brenner 、I.S.Trowbridge、J.L.Strominger、1985年、Cell 40:183〜1
90 3. W.B.De Lau、A.E.Van Loon、K.Heije、D.Valerio、B.J.Bast、1989年、J.Im
munol.Methods、117:1〜8 4. E.A.deWynter等、1975年、Stem Cells、Vol.13:524〜532 5. Firat等、1988年、Bone Marrow Transplantation、Vol.21:933〜938 6. M.J.Glennie、H.M.McBride、A.T.Worth、G.T.Stevenson、1987年、J.Immuno
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28 22. J.Van Dijk等、1989年、Int.J.Cancer 44:738〜743 23. Vaughan等、1990年、Proc.Am.Soc.Clin.Oncol.9:9 24. G.Winter、C.Milstein、1991年、Nature、349:293〜299
【図面の簡単な説明】
【図1】 テトラマー抗体複合体を用いて所望でない有核細胞の周囲に形成した赤血球の
ロゼットの概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/203,477 (32)優先日 平成12年5月11日(2000.5.11) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ピーターズ,ケリー カナダ ヴィ5ヴィ 1イー6 ブリティ ッシュ コロンビア,ヴァンクーバー,イ ースト エイティーンス アヴェニュー 228,スート 103 (72)発明者 ランスドープ,ピーター カナダ ヴィ6アール 2エックス4 ブ リティッシュ コロンビア,ヴァンクーバ ー,ウエスト フォーティーンス アヴェ ニュー 4068 Fターム(参考) 4B065 AA90X BA25 BD39

Claims (67)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の細胞、赤血球、および所望でない細胞を含有する試料
    において所望の細胞を濃縮し回収するネガティブ選択方法であって、 (1)所望でない細胞と赤血球とが免疫ロゼットを形成可能な条件下で、(a
    )少なくとも1種の、所望でない細胞上の抗原に結合する抗体と、それが直接ま
    たは間接的に結合している(b)少なくとも1種の、赤血球に結合する抗体、と
    を含む抗体組成物に試料を接触させる段階、および (2)試料から免疫ロゼットを分離して所望の細胞が濃縮された試料を得る段
    階を含む方法。
  2. 【請求項2】 段階(2)において免疫ロゼットが密度分離によって分離さ
    れる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 段階(2)において免疫ロゼットが沈降によって分離される
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3およ
    び/またはCD5、(2)CD19および/またはCD20および/またはCD
    21および/またはCD22および/またはCD24、ならびに(3)CD66
    bおよび/またはCD16に結合することのできる抗体を含む、単核細胞を濃縮
    し回収するための請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 抗体(a)が、さらにCD56および/またはCD8を含む
    請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3およ
    び/または、CD4およびCD8の両方、(2)CD16および/またはCD6
    6bおよび/またはCD11bおよび/またはCD15、ならびに(3)CD3
    6および/またはCD14に結合することのできる抗体を含む、B細胞を濃縮し
    回収するための請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項6に記載の方法
  8. 【請求項8】 抗体(a)が、抗原(1)CD16および/またはCD66
    bおよび/またはCD11bおよび/またはCD15、(2)CD19および/
    またはCD20および/またはCD21および/またはCD22および/または
    CD24および/またはIg、ならびに(3)CD36および/またはCD14
    に結合することのできる抗体を含む、T細胞を濃縮および回収するための請求項
    1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項8に記載の方法
  10. 【請求項10】 抗体(a)が、抗原(1)CD8、(2)CD16および
    /またはCD66bおよび/またはCD11bおよび/またはCD15、(3)
    CD19および/またはCD20および/またはCD21および/またはCD2
    2および/またはCD24および/またはIg、ならびに(4)CD36および
    /またはCD14に結合することのできる抗体を含む、CD4T細胞を濃縮し
    回収するための請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項10に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 抗体(a)が、抗原(1)CD4、(2)CD16および
    /またはCD66bおよび/またはCD11bおよび/またはCD15、(3)
    CD19および/またはCD20および/またはCD21および/またはCD2
    2および/またはCD24および/またはIg、ならびに(4)CD36および
    /またはCD14に結合することのできる抗体を含む、CD8T細胞を濃縮し
    回収するための請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項12に記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 抗体(a)が、抗原(1)CD3、(2)CD66bおよ
    び/またはCD15、(3)CD19および/またはCD20および/またはC
    D21および/またはCD22および/またはCD24、ならびに(4)CD3
    6および/またはCD14に結合することのできる抗体を含む、NK細胞を濃縮
    し回収するための請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 抗体(a)が、さらにCD4を含む請求項14に記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 抗体(a)が、抗原(1)CD3、(2)CD2、(3)
    CD14、(4)CD15、(5)CD16、(6)CD19、(7)CD24
    、(8)CD34、(9)CD36、(10)CD56、および(11)CD4
    5RAに結合することのできる抗体を含む、好塩基性細胞を濃縮し回収するため
    の請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 抗体(a)が、抗原(1)CD3、(2)CD14、(3
    )CD16、(4)CD19、(5)CD34、(6)CD56、および(7)
    CD66bに結合することのできる抗体を含む、樹状細胞を濃縮し回収するため
    の請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3、
    (2)CD16および/またはCD66b、(3)CD19および/またはCD
    24、ならびに(4)CD14に結合することのできる抗体を含む、造血前駆細
    胞を濃縮し回収するための請求項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項18に記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3、
    (2)CD16および/またはCD66b、(3)CD19および/またはCD
    24、(4)CD14、(5)CD45RA、(6)CD33、ならびに(7)
    CD10に結合することのできる抗体を含む、赤血球前駆細胞を濃縮し回収する
    ための請求項1に記載の方法。
  21. 【請求項21】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項20に記載の
    方法。
  22. 【請求項22】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3、
    (2)CD16および/またはCD66b、(3)CD19および/またはCD
    24、ならびに(4)CD14、(5)CD71、ならびに(6)CD10に結
    合することのできる抗体を含む、骨髄前駆細胞を濃縮し回収するための請求項1
    に記載の方法。
  23. 【請求項23】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項22に記載の
    方法。
  24. 【請求項24】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3、
    (2)CD16および/またはCD66b、(3)CD19および/またはCD
    24、ならびに(4)CD14、(5)CD45RA、ならびに(6)CD10
    に結合することのできる抗体を含む、巨核球前駆細胞を濃縮し回収するための請
    求項1に記載の方法。
  25. 【請求項25】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項24に記載の
    方法。
  26. 【請求項26】 抗体(a)が、抗原(1)CD45、および(2)CD6
    6bに結合することのできる抗体を含む、非造血腫瘍細胞を濃縮し回収するため
    の請求項1に記載の方法。
  27. 【請求項27】 抗体(a)が、さらにCD2、CD16、CD19、CD
    36、およびCD38を含む請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 抗体(a)が、抗原(1)CD45、および(2)CD6
    6bに結合することのできる抗体を含む、上皮腫瘍細胞を濃縮し回収するための
    請求項1に記載の方法。
  29. 【請求項29】 抗体(a)が、さらにCD2、CD16、CD19、CD
    36およびCD38を含む請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 抗体(a)が、抗原CD66b、またはCD66abce
    に結合することのできる抗体を含む、顆粒細胞を含有する試料から単核細胞を濃
    縮し回収するための請求項1に記載の方法。
  31. 【請求項31】 試料が保存された全血または臍帯血である請求項30に記
    載の方法。
  32. 【請求項32】 試料中の顆粒細胞の密度が、新鮮血液からの顆粒細胞の密
    度よりも低い請求項31に記載の方法。
  33. 【請求項33】 抗体組成物が、(a)所望でない細胞上の抗原に結合する
    抗体、(b)赤血球に結合する抗体、ならびに(c)(a)および(b)で定義
    された抗体のFc部分に結合する2種の抗体を含み、(a)および(b)の抗体
    が同一の動物種の抗体であり、(c)の抗体が(a)および(b)の抗体と異な
    る動物種の抗体であるテトラマー抗体複合体を含む、請求項1に記載の方法。
  34. 【請求項34】 (a)少なくとも1種の、所望でない細胞上の抗原に結合
    する抗体と、それが直接または間接的に結合している(b)少なくとも1種の、
    赤血球に結合する抗体とを含む、所望の細胞、赤血球、および所望でない細胞を
    含有する試料において所望の細胞を濃縮し回収するための抗体組成物。
  35. 【請求項35】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3お
    よび/またはCD5、(2)CD19および/またはCD20および/またはC
    D21および/またはCD22および/またはCD24、ならびに(3)CD6
    6bおよび/またはCD16に結合することのできる抗体を含む、単核細胞を濃
    縮し回収するための請求項34に記載の組成物。
  36. 【請求項36】 抗体(a)が、さらにCD56および/またはCD8を含
    む請求項35に記載の組成物。
  37. 【請求項37】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3お
    よび/または、CD4およびCD8の両方、(2)CD16および/またはCD
    66bおよび/またはCD11bおよび/またはCD15、ならびに(3)CD
    36および/またはCD14に結合することのできる抗体を含む、B細胞を濃縮
    し回収するための請求項34に記載の組成物。
  38. 【請求項38】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項37に記載の
    組成物。
  39. 【請求項39】 抗体(a)が、抗原(1)CD16および/またはCD6
    6bおよび/またはCD11bおよび/またはCD15、(2)CD19および
    /またはCD20および/またはCD21および/またはCD22および/また
    はCD24および/またはIg、ならびに(3)CD36および/またはCD1
    4に結合することのできる抗体を含む、T細胞を濃縮し回収するための請求項3
    4に記載の組成物。
  40. 【請求項40】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項39に記載の
    組成物。
  41. 【請求項41】 抗体(a)が、抗原(1)CD8、(2)CD16および
    /またはCD66bおよび/またはCD11bおよび/またはCD15、(3)
    CD19および/またはCD20および/またはCD21および/またはCD2
    2および/またはCD24および/またはIg、ならびに(4)CD36および
    /またはCD14に結合することのできる抗体を含む、CD4T細胞を濃縮し
    回収するための請求項34に記載の組成物。
  42. 【請求項42】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項41に記載の
    組成物。
  43. 【請求項43】 抗体(a)が、抗原(1)CD4、(2)CD16および
    /またはCD66bおよび/またはCD11bおよび/またはCD15、(3)
    CD19および/またはCD20および/またはCD21および/またはCD2
    2および/またはCD24および/またはIg、ならびに(4)CD36および
    /またはCD14に結合することのできる抗体を含む、CD8T細胞を濃縮し
    回収するための請求項34に記載の組成物。
  44. 【請求項44】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項43に記載の
    組成物。
  45. 【請求項45】 抗体(a)が、抗原(1)CD3、(2)CD66bおよ
    び/またはCD15、(3)CD19および/またはCD20および/またはC
    D21および/またはCD22および/またはCD24、ならびに(4)CD3
    6および/またはCD14に結合することのできる抗体を含む、NK細胞を濃縮
    し回収するための請求項34に記載の組成物。
  46. 【請求項46】 抗体(a)が、さらにCD4を含む請求項45に記載の組
    成物。
  47. 【請求項47】 抗体(a)が、抗原(1)CD3、(2)CD2、(3)
    CD14、(4)CD15、(5)CD16、(6)CD19、(7)CD24
    、(8)CD34、(9)CD36、(10)CD56、および(11)CD4
    5RAに結合することのできる抗体を含む、好塩基性細胞を濃縮し回収するため
    の請求項34に記載の組成物。
  48. 【請求項48】 抗体(a)が、抗原(1)CD3、(2)CD14、(3
    )CD16、(4)CD19、(5)CD34、(6)CD56、および(7)
    CD66bに結合することのできる抗体を含む、樹状細胞を濃縮し回収するため
    の請求項34に記載の組成物。
  49. 【請求項49】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3、
    (2)CD16および/またはCD66b、(3)CD19および/またはCD
    24、ならびに(4)CD14に結合することのできる抗体を含む、造血前駆細
    胞を濃縮し回収するための請求項34に記載の組成物。
  50. 【請求項50】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項49に記載の
    組成物。
  51. 【請求項51】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3、
    (2)CD16および/またはCD66b、(3)CD19および/またはCD
    24、(4)CD14、(5)CD45RA、(6)CD33、ならびに(7)
    CD10に結合することのできる抗体を含む、赤血球前駆細胞を濃縮し回収する
    ための請求項34に記載の組成物。
  52. 【請求項52】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項51に記載の
    組成物。
  53. 【請求項53】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3、
    (2)CD16および/またはCD66b、(3)CD19および/またはCD
    24、ならびに(4)CD14、(5)CD71、ならびに(6)CD10に結
    合することのできる抗体を含む、骨髄前駆細胞を濃縮し回収するための請求項3
    4に記載の組成物。
  54. 【請求項54】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項53に記載の
    組成物。
  55. 【請求項55】 抗体(a)が、抗原(1)CD2および/またはCD3、
    (2)CD16および/またはCD66b、(3)CD19および/またはCD
    24、ならびに(4)CD14、(5)CD45RA、ならびに(6)CD10
    に結合することのできる抗体を含む、巨核球前駆細胞を濃縮し回収するための請
    求項34に記載の組成物。
  56. 【請求項56】 抗体(a)が、さらにCD56を含む請求項55に記載の
    組成物。
  57. 【請求項57】 抗体(a)が、抗原(1)CD45、および(2)CD6
    6bに結合することのできる抗体を含む、非造血腫瘍細胞を濃縮し回収するため
    の請求項34に記載の組成物。
  58. 【請求項58】 抗体(a)が、さらにCD2、CD16、CD19、CD
    36、およびCD38を含む請求項57に記載の組成物。
  59. 【請求項59】 抗体(a)が、抗原(1)CD45、および(2)CD6
    6bに結合することのできる抗体を含む、上皮腫瘍細胞を濃縮し回収するための
    請求項34に記載の組成物。
  60. 【請求項60】 抗体(a)が、さらにCD2、CD16、CD19、CD
    36、およびCD38を含む請求項59に記載の組成物。
  61. 【請求項61】 抗体(a)が、抗原CD66b、またはCD66abce
    に結合することのできる抗体を含む、顆粒細胞を含有する試料から単核細胞を濃
    縮し回収するための請求項34に記載の組成物。
  62. 【請求項62】 有核細胞と赤血球を含む試料から有核細胞を分離する方法
    であって、 (1)(a)少なくとも1種の、分離されるべき有核細胞上の抗原に結合する
    抗体と、その抗体が直接または間接的に結合している(b)少なくとも1種の、
    赤血球に結合する抗体、とを含む抗体組成物に、有核細胞と赤血球とが免疫ロゼ
    ットを形成可能な条件下で試料を接触させる段階、および (2)試料の残部と免疫ロゼットを分離する段階を含む方法。
  63. 【請求項63】 抗体組成物が二価抗体を含み、有核細胞に結合する抗体が
    、赤血球に結合する抗体に直接結合している請求項62に記載の方法。
  64. 【請求項64】 (a)有核細胞上の抗原に結合する抗体、(b)赤血球に
    結合する抗体、ならびに(c)(a)および(b)で定義された抗体のFc部分
    に結合する2種の抗体を含み、(a)および(b)の抗体が同一の動物種の抗体
    であり、(c)の抗体が(a)および(b)の抗体と異なる動物種の抗体である
    テトラマー抗体複合体を、抗体組成物が含む請求項62に記載の方法。
  65. 【請求項65】 有核細胞が、T細胞、B細胞、NK細胞、樹状細胞、単核
    細胞、好塩基性細胞、樹状細胞、プラスマ細胞、マスト細胞、造血前駆細胞、造
    血幹細胞、前駆細胞、および腫瘍細胞からなるグループから選択される請求項6
    2に記載の方法。
  66. 【請求項66】 赤血球に結合する抗体が、抗グリコフォリンA抗体である
    請求項62に記載の方法。
  67. 【請求項67】 さらに(3)免疫ロゼット中の赤血球を溶解して細胞を単
    離する段階を含む請求項62に記載の方法。
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