JP2003501202A - 歯科矯正ブラケットおよびラッチ組立体 - Google Patents
歯科矯正ブラケットおよびラッチ組立体Info
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C7/00—Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
- A61C7/12—Brackets; Arch wires; Combinations thereof; Accessories therefor
- A61C7/28—Securing arch wire to bracket
- A61C7/30—Securing arch wire to bracket by resilient means; Dispensers therefor
-
- A—HUMAN NECESSITIES
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- Health & Medical Sciences (AREA)
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- Veterinary Medicine (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
歯科矯正ブラケット組立体は、ブラケットと、ブラケットに結合されたラッチとを備える。ラッチは、アーチワイヤをブラケットのアーチワイヤスロット内に着脱することを可能にするスロット開放位置と、アーチワイヤをアーチワイヤスロット内に保持するスロット閉鎖位置との間で移動可能である。ラッチは、ブラケットの本体を貫通してほぼ咬合側−歯肉側に延在する通路内に収容される第1部分と、ラッチがスロット閉鎖位置にあるときに、少なくとも1つのブラケット結合ウィングの舌側に収容される第2部分とを備える。
Description
【0001】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、広くは歯科矯正処置に使用するブラケットおよび結紮具に関する。
詳細には、本発明は、歯科矯正ブラケットと、アーチワイヤをブラケットのアー
チワイヤスロット内に解放自在に保持するためのラッチとの組立体に関する。
詳細には、本発明は、歯科矯正ブラケットと、アーチワイヤをブラケットのアー
チワイヤスロット内に解放自在に保持するためのラッチとの組立体に関する。
【0002】
2.関連技術の説明
歯科矯正治療は、歯科分野の特別なタイプの処置であり、歯科矯正的に正しい
位置に補正するために異常位置の歯を移動させることを含む。歯科矯正処置は、
多くの場合、患者の咬合を改善し、歯の美的外観を一般に強化する。
位置に補正するために異常位置の歯を移動させることを含む。歯科矯正処置は、
多くの場合、患者の咬合を改善し、歯の美的外観を一般に強化する。
【0003】
多くのタイプの歯科矯正処置プログラムは、一般に「ブレース」として周知さ
れている小さい器具とワイヤとの組合せを使用する必要がある。こうした処置プ
ログラムでは、ブラケットとして周知されている小型の器具を患者の前歯、犬歯
および小臼歯に固定し、アーチワイヤを各ブラケットのスロット内に挿入する。
このアーチワイヤは、歯の運動を案内して歯科矯正的に位置を補正するためのト
ラックを形成する。アーチワイヤの端部領域は、患者の大臼歯に固定される頬側
管として周知されている小さい器具内に一般に捕捉される。
れている小さい器具とワイヤとの組合せを使用する必要がある。こうした処置プ
ログラムでは、ブラケットとして周知されている小型の器具を患者の前歯、犬歯
および小臼歯に固定し、アーチワイヤを各ブラケットのスロット内に挿入する。
このアーチワイヤは、歯の運動を案内して歯科矯正的に位置を補正するためのト
ラックを形成する。アーチワイヤの端部領域は、患者の大臼歯に固定される頬側
管として周知されている小さい器具内に一般に捕捉される。
【0004】
矯正歯科医は、多くの場合、結紮具を使用してアーチワイヤをブラケットに接
続し、アーチワイヤをアーチワイヤスロット内で着座係合する向きに圧迫する。
市販されている歯科矯正結紮具の1種類のタイプは、小型の弾性Oリングである
。歯科矯正用Oリングは、アーチワイヤスロットの歯肉側(つまり、患者の歯肉
側または歯肉に最も近い側)および咬合側(つまり、歯の外側先端に最も近い側
)のブラケット本体に接続される小型のウィング(「結合ウィング」として周知
されている)の周囲のOリングを伸張させて取り付ける。Oリング結紮具は、取
り付けられた後、結合ウィングの周囲およびアーチワイヤの唇側(つまり、患者
の唇または頬に最も近い側)上でアーチワイヤスロットの舌側壁部(つまり、患
者の舌に最も近い壁部)に向かって延在する。
続し、アーチワイヤをアーチワイヤスロット内で着座係合する向きに圧迫する。
市販されている歯科矯正結紮具の1種類のタイプは、小型の弾性Oリングである
。歯科矯正用Oリングは、アーチワイヤスロットの歯肉側(つまり、患者の歯肉
側または歯肉に最も近い側)および咬合側(つまり、歯の外側先端に最も近い側
)のブラケット本体に接続される小型のウィング(「結合ウィング」として周知
されている)の周囲のOリングを伸張させて取り付ける。Oリング結紮具は、取
り付けられた後、結合ウィングの周囲およびアーチワイヤの唇側(つまり、患者
の唇または頬に最も近い側)上でアーチワイヤスロットの舌側壁部(つまり、患
者の舌に最も近い壁部)に向かって延在する。
【0005】
ステンレス鋼から製造された結紮具などのような金属製結紮具は、ブラケット
のアーチワイヤスロット内にアーチワイヤを保持するためにも使用される。金属
製結紮具は、最初は直線のワイヤの短い部分から一般に製造される。取付け時、
ワイヤ結紮具は結合ウィングの周囲に引っ掛けられてアーチワイヤの唇側上に延
在し、次に、結紮具の端部領域が一緒に捻られて、結紮具を所定の位置に保持す
るループが形成される。
のアーチワイヤスロット内にアーチワイヤを保持するためにも使用される。金属
製結紮具は、最初は直線のワイヤの短い部分から一般に製造される。取付け時、
ワイヤ結紮具は結合ウィングの周囲に引っ掛けられてアーチワイヤの唇側上に延
在し、次に、結紮具の端部領域が一緒に捻られて、結紮具を所定の位置に保持す
るループが形成される。
【0006】
残念ながら、歯科矯正医によっては、従来のエラストマー結紮具および金属製
結紮具に完全には満足していない。こうした結紮具は、最初の取付け時、および
アーチワイヤまたは結紮具の交換が望ましい再取付け時の両方において取付けに
多少時間がかかる。周知のとおり、結紮に必要な時間の節約は、歯科医が患者に
費やさなければならない合計時間を短縮し、その結果歯科矯正処置全体のコスト
を減少するのに役立つ可能性がある。
結紮具に完全には満足していない。こうした結紮具は、最初の取付け時、および
アーチワイヤまたは結紮具の交換が望ましい再取付け時の両方において取付けに
多少時間がかかる。周知のとおり、結紮に必要な時間の節約は、歯科医が患者に
費やさなければならない合計時間を短縮し、その結果歯科矯正処置全体のコスト
を減少するのに役立つ可能性がある。
【0007】
エラストマー結紮具および金属製結紮具には、その他の欠点もある。たとえば
、特定のポリウレタンエラストマー結紮具は、処置の過程で変形および力の減衰
を示した。場合によっては、エラストマー結紮具は、患者が消費する食物および
飲料によって汚れ、多少目障りになる。金属製結紮具は歯垢および食物の残骸を
保持する鋭利な端部を有する場合が多く、感染の危険性が増加する場合がある。
、特定のポリウレタンエラストマー結紮具は、処置の過程で変形および力の減衰
を示した。場合によっては、エラストマー結紮具は、患者が消費する食物および
飲料によって汚れ、多少目障りになる。金属製結紮具は歯垢および食物の残骸を
保持する鋭利な端部を有する場合が多く、感染の危険性が増加する場合がある。
【0008】
従来の結紮具に関連する問題を克服するため努力するうちに、アーチワイヤを
ブラケットに結合する様々なタイプのラッチを有する各種の歯科矯正ブラケット
が提案されるようになった。こうしたブラケットは、自己結紮ブラケットとして
も周知されている。このラッチは、クリップと、ばね部材と、カバーと、シャッ
ターと、取っ手、またはアーチワイヤをアーチワイヤスロット内に保持するため
にブラケット本体に接続されるその他の構造とを備える。
ブラケットに結合する様々なタイプのラッチを有する各種の歯科矯正ブラケット
が提案されるようになった。こうしたブラケットは、自己結紮ブラケットとして
も周知されている。このラッチは、クリップと、ばね部材と、カバーと、シャッ
ターと、取っ手、またはアーチワイヤをアーチワイヤスロット内に保持するため
にブラケット本体に接続されるその他の構造とを備える。
【0009】
ほぼU形の結紮ラッチクリップを有する自己結紮歯科矯正ブラケットの例は、
米国特許第3,772,787号、第4,248,588号および第4,492
,573号に記載されている。概して、こうしたブラケットのラッチは、ブラケ
ット本体上に摺動可能に取り付けられ、アーチワイヤスロットの開閉に必要な場
合、歯科用探針またはその他の小さい先端付きの歯科用器具を使用して本体に対
してクリップを移動する。「Speed」ブランドブラケットとして周知されて
いる自己結紮ブラケットは、アーチワイヤをブラケットに結紮するための移動可
能なほぼU形のクリップも有する。
米国特許第3,772,787号、第4,248,588号および第4,492
,573号に記載されている。概して、こうしたブラケットのラッチは、ブラケ
ット本体上に摺動可能に取り付けられ、アーチワイヤスロットの開閉に必要な場
合、歯科用探針またはその他の小さい先端付きの歯科用器具を使用して本体に対
してクリップを移動する。「Speed」ブランドブラケットとして周知されて
いる自己結紮ブラケットは、アーチワイヤをブラケットに結紮するための移動可
能なほぼU形のクリップも有する。
【0010】
その他のタイプの自己結紮ブラケットは、スロット開放位置とスロット閉鎖位
置との間で枢動可能な旋回式シャッターまたは閉鎖具に類似するラッチを有する
。たとえば、米国特許第4,712,999号は回転可能なカバープレートを有
し、このカバープレートは、スロットの一方の側に沿ってブラケットの結合ウィ
ングに一方の端部が枢着され、アーチワイヤスロットの反対側に沿って位置する
結合ウィングに他方の端部が解放自在に係合可能である。旋回式ラッチを有する
その他の歯科矯正ブラケットは、米国特許第4,103,423号、第5,51
6,284号および第5,685,711号に記載されている。
置との間で枢動可能な旋回式シャッターまたは閉鎖具に類似するラッチを有する
。たとえば、米国特許第4,712,999号は回転可能なカバープレートを有
し、このカバープレートは、スロットの一方の側に沿ってブラケットの結合ウィ
ングに一方の端部が枢着され、アーチワイヤスロットの反対側に沿って位置する
結合ウィングに他方の端部が解放自在に係合可能である。旋回式ラッチを有する
その他の歯科矯正ブラケットは、米国特許第4,103,423号、第5,51
6,284号および第5,685,711号に記載されている。
【0011】
米国特許第4,371,337号および第4,559,012号には、アーチ
ワイヤスロットの長手方向軸線周囲で回転するラッチを有する自己結紮歯科矯正
ブラケットが記載されている。これら特許のラッチは、ある程度円筒状の形態を
有し、嵌合する円筒状溝内に回転可能に収容され、外側に延在するアームは、ス
ロット開放位置とスロット閉鎖位置との間でラッチを回転可能に移動させるのを
促進するために設けられる。
ワイヤスロットの長手方向軸線周囲で回転するラッチを有する自己結紮歯科矯正
ブラケットが記載されている。これら特許のラッチは、ある程度円筒状の形態を
有し、嵌合する円筒状溝内に回転可能に収容され、外側に延在するアームは、ス
ロット開放位置とスロット閉鎖位置との間でラッチを回転可能に移動させるのを
促進するために設けられる。
【0012】
米国特許第5,711,666号に記載されている自己結紮歯科矯正ブラケッ
トは、可撓性の平坦なばね部材を備える結紮ラッチを有する。このばね部材の一
方の端部は、アーチワイヤスロットの一方の端部でブラケット本体に固定され、
ばね部材の反対側の端部は、ばね部材がスロット閉鎖位置に移動した時にラッチ
掛け金または留め金に解放自在に係合するノッチを有する。スロットを開放する
には、ノッチを留め金から離脱させ、アーチワイヤがアーチワイヤスロットから
外れるのに十分な向きにばね部材を曲げる。
トは、可撓性の平坦なばね部材を備える結紮ラッチを有する。このばね部材の一
方の端部は、アーチワイヤスロットの一方の端部でブラケット本体に固定され、
ばね部材の反対側の端部は、ばね部材がスロット閉鎖位置に移動した時にラッチ
掛け金または留め金に解放自在に係合するノッチを有する。スロットを開放する
には、ノッチを留め金から離脱させ、アーチワイヤがアーチワイヤスロットから
外れるのに十分な向きにばね部材を曲げる。
【0013】
その他のタイプの自己結紮歯科矯正ブラケットは、スロット開放位置とスロッ
ト閉鎖位置との間で摺動可能な本質的に平坦なプレートを備えるラッチを有する
。こうした構造体の例は、米国特許第5,094,614号、第5,322,4
35号および第5,613,850号に記載されている。概して、これら特許に
記載されている摺動ラッチは、アーチワイヤスロットの頬舌側に位置する直立溝
内で移動する。
ト閉鎖位置との間で摺動可能な本質的に平坦なプレートを備えるラッチを有する
。こうした構造体の例は、米国特許第5,094,614号、第5,322,4
35号および第5,613,850号に記載されている。概して、これら特許に
記載されている摺動ラッチは、アーチワイヤスロットの頬舌側に位置する直立溝
内で移動する。
【0014】
過去に提案されたもう1つのタイプの自己結紮ブラケットは、取っ手に類似す
る機能を果たすワイヤ材料の部分から製造されるラッチを有する。米国特許第4
,149,314号、第4,725,229号および第5,269,681号に
記載されている歯科矯正ブラケットは、スロット閉鎖位置とスロット開放位置位
置との間で旋回するワイヤ状のラッチを有する。米国特許第4,197,642
号および第4,260,375号に記載されている歯科矯正ブラケットは、スロ
ット開放位置とスロット閉鎖位置との間で摺動可能なワイヤラッチを有する。
る機能を果たすワイヤ材料の部分から製造されるラッチを有する。米国特許第4
,149,314号、第4,725,229号および第5,269,681号に
記載されている歯科矯正ブラケットは、スロット閉鎖位置とスロット開放位置位
置との間で旋回するワイヤ状のラッチを有する。米国特許第4,197,642
号および第4,260,375号に記載されている歯科矯正ブラケットは、スロ
ット開放位置とスロット閉鎖位置との間で摺動可能なワイヤラッチを有する。
【0015】
多くの歯科医は、自己結紮ではないブラケットよりも自己結紮歯科矯正ブラケ
ットを好む。なぜなら最初に別個になっているエラストマーOリングまたは金属
製結紮具ワイヤの取扱いを避けることができるからである。しかし、特定タイプ
の従来の自己結紮歯科矯正ブラケットは、製造コストが比較的高いという点で完
全には満足できるものではない。比較的高い製造コストは、一部には、従来の自
己結紮ブラケットの多くの構成要素が特別な性質であり、他の用途または機能が
ないという事実による。したがって、多くの場合より大量の生産に伴うコストの
低下または値引きが得られない。
ットを好む。なぜなら最初に別個になっているエラストマーOリングまたは金属
製結紮具ワイヤの取扱いを避けることができるからである。しかし、特定タイプ
の従来の自己結紮歯科矯正ブラケットは、製造コストが比較的高いという点で完
全には満足できるものではない。比較的高い製造コストは、一部には、従来の自
己結紮ブラケットの多くの構成要素が特別な性質であり、他の用途または機能が
ないという事実による。したがって、多くの場合より大量の生産に伴うコストの
低下または値引きが得られない。
【0016】
従来の自己結紮ブラケットに伴うことが多いもう1つの問題は、こうしたブラ
ケットにより可能な処置の選択肢が概して乏しいことに関連する。たとえば、歯
科矯正医は、処置を行う時に処置技術を変更し、フックを特定のブラケットに接
続するべきだと決定する場合がある。別法によると、歯科矯正医は、歯が意図す
る位置にさらに移動するように、特定のブラケットが対応する歯に対する回転力
を増加するべきであると決定する場合がある。残念ながら、回転力を与えるフッ
クおよび結紮具は、多くの従来の自己結紮ブラケットに接続できず、こうした状
況では、歯科矯正医は、最初に取り付けた自己結紮ブラケットを剥離して、こう
した特徴を提供する別のブラケットに交換する場合がある。周知のとおり、処置
の途中でのこうしたブラケットの取外しおよび交換は、歯科医にとっても患者に
とっても時間がかかり、コストの点で迷惑なことである。
ケットにより可能な処置の選択肢が概して乏しいことに関連する。たとえば、歯
科矯正医は、処置を行う時に処置技術を変更し、フックを特定のブラケットに接
続するべきだと決定する場合がある。別法によると、歯科矯正医は、歯が意図す
る位置にさらに移動するように、特定のブラケットが対応する歯に対する回転力
を増加するべきであると決定する場合がある。残念ながら、回転力を与えるフッ
クおよび結紮具は、多くの従来の自己結紮ブラケットに接続できず、こうした状
況では、歯科矯正医は、最初に取り付けた自己結紮ブラケットを剥離して、こう
した特徴を提供する別のブラケットに交換する場合がある。周知のとおり、処置
の途中でのこうしたブラケットの取外しおよび交換は、歯科医にとっても患者に
とっても時間がかかり、コストの点で迷惑なことである。
【0017】
従来の自己結紮ブラケットの特徴および機能を提供し、かつ必要な場合に、自
己結紮ではない従来のブラケットの特徴および機能を提供する歯科矯正ブラケッ
トに対する明確な必要性が当業界に存在する。この方法では、歯科医は、十分に
周知されている分かりやすい技術を用いて多様な処置を選択することができる。
さらに、こうしたブラケットが、従来の自己結紮ブラケットに比べて製造上比較
的安価であれば、明らかな利点であろう。
己結紮ではない従来のブラケットの特徴および機能を提供する歯科矯正ブラケッ
トに対する明確な必要性が当業界に存在する。この方法では、歯科医は、十分に
周知されている分かりやすい技術を用いて多様な処置を選択することができる。
さらに、こうしたブラケットが、従来の自己結紮ブラケットに比べて製造上比較
的安価であれば、明らかな利点であろう。
【0018】
発明の要約
本発明は、歯科矯正ブラケットおよびラッチ組立体に関する。ラッチの一部は
、ブラケットの咬合側−歯肉側通路内、たとえば従来の多くの歯科矯正ブラケッ
トに設けられている「垂直」溝に適合する。したがって、この組立体は、組立体
のブラケットが既存ブラケットと随意に同じであるか、または既存ブラケットに
密接に類似するため、比較的低コストで製造することができる。
、ブラケットの咬合側−歯肉側通路内、たとえば従来の多くの歯科矯正ブラケッ
トに設けられている「垂直」溝に適合する。したがって、この組立体は、組立体
のブラケットが既存ブラケットと随意に同じであるか、または既存ブラケットに
密接に類似するため、比較的低コストで製造することができる。
【0019】
ラッチは、溝内に解放自在に保持され、歯科医が必要に応じて容易に着脱でき
ることが好ましい。たとえば、歯科医は、処置の途中のある時点でラッチを取り
外し、通路を使用してフックまたはその他の補助的な構成要素を収容することを
選択する場合がある。ラッチを取り外すと、ブラケットは、エラストマーOリン
グまたはワイヤストランド結紮具を使用する従来の方法で結紮することができる
。さらに、本発明のラッチは、歯科医が都合の良い時、たとえばフックまたはそ
の他の補助具が必要ではなくなったときにブラケットに取り付けることができる
。
ることが好ましい。たとえば、歯科医は、処置の途中のある時点でラッチを取り
外し、通路を使用してフックまたはその他の補助的な構成要素を収容することを
選択する場合がある。ラッチを取り外すと、ブラケットは、エラストマーOリン
グまたはワイヤストランド結紮具を使用する従来の方法で結紮することができる
。さらに、本発明のラッチは、歯科医が都合の良い時、たとえばフックまたはそ
の他の補助具が必要ではなくなったときにブラケットに取り付けることができる
。
【0020】
さらに詳細には、本発明は、一態様では、基部を有する歯科矯正ブラケットと
、基部から延在する本体と、ほぼ近心−遠心方向に延在するアーチワイヤスロッ
トとを備える歯科矯正ブラケット組立体に関する。ブラケットは、少なくとも1
つの歯肉側結合ウィングと、少なくとも1つの咬合側結合ウィングと、ほぼ咬合
側−歯肉側方向に延在する通路とをさらに備える。この組立体は、第1部分と第
2部分とを有するラッチをさらに備える。第2部分は、アーチワイヤをアーチワ
イヤスロット内に保持するスロット閉鎖位置と、アーチワイヤをアーチワイヤス
ロット内に着脱するためのスロット開放位置との間で移動可能である。第2部分
は、第2部分がスロット閉鎖位置にあるときに少なくとも1つの結合ウィングの
舌側に延在する。第1部分は通路内に収容される。
、基部から延在する本体と、ほぼ近心−遠心方向に延在するアーチワイヤスロッ
トとを備える歯科矯正ブラケット組立体に関する。ブラケットは、少なくとも1
つの歯肉側結合ウィングと、少なくとも1つの咬合側結合ウィングと、ほぼ咬合
側−歯肉側方向に延在する通路とをさらに備える。この組立体は、第1部分と第
2部分とを有するラッチをさらに備える。第2部分は、アーチワイヤをアーチワ
イヤスロット内に保持するスロット閉鎖位置と、アーチワイヤをアーチワイヤス
ロット内に着脱するためのスロット開放位置との間で移動可能である。第2部分
は、第2部分がスロット閉鎖位置にあるときに少なくとも1つの結合ウィングの
舌側に延在する。第1部分は通路内に収容される。
【0021】
本発明のもう1つの態様は、歯科矯正ブラケット組立体に関する。この態様で
は、組立体は、基部を有する歯科矯正ブラケットと、基部から延在する本体と、
ほぼ近心−遠心方向に延在するアーチワイヤスロットとを備える。ブラケットは
、近心−歯肉側結合ウィングと、近心−咬合側結合ウィングと、遠心−歯肉側結
合ウィングと、遠心−咬合側結合ウィングとをさらに備える。ブラケットは、ほ
ぼ咬合側−歯肉側の基準軸線に沿って延在する通路を有する。この組立体は、第
1部分と、第2部分と、第3部分とを有するワイヤ結紮具をさらに備える。第2
部分は、結紮具の長さに沿った方向に第1部分と第3部分との間に位置する。第
2部分は、アーチワイヤスロット内にアーチワイヤを保持するスロット閉鎖位置
と、アーチワイヤをアーチワイヤスロット内に着脱するためのスロット開放位置
との間で移動可能である。第2部分は、第2部分がスロット閉鎖位置にあるとき
に、各々の結合ウィングを通り越して舌側に延在する。第1部分および第3部分
は、通路内に収容される。
は、組立体は、基部を有する歯科矯正ブラケットと、基部から延在する本体と、
ほぼ近心−遠心方向に延在するアーチワイヤスロットとを備える。ブラケットは
、近心−歯肉側結合ウィングと、近心−咬合側結合ウィングと、遠心−歯肉側結
合ウィングと、遠心−咬合側結合ウィングとをさらに備える。ブラケットは、ほ
ぼ咬合側−歯肉側の基準軸線に沿って延在する通路を有する。この組立体は、第
1部分と、第2部分と、第3部分とを有するワイヤ結紮具をさらに備える。第2
部分は、結紮具の長さに沿った方向に第1部分と第3部分との間に位置する。第
2部分は、アーチワイヤスロット内にアーチワイヤを保持するスロット閉鎖位置
と、アーチワイヤをアーチワイヤスロット内に着脱するためのスロット開放位置
との間で移動可能である。第2部分は、第2部分がスロット閉鎖位置にあるとき
に、各々の結合ウィングを通り越して舌側に延在する。第1部分および第3部分
は、通路内に収容される。
【0022】
本発明のさらに他の態様も、歯科矯正ブラケット組立体に関する。この態様で
は、組立体は、基部と、基部から延在する本体と、ほぼ近心−遠心方向に延在す
るアーチワイヤスロットとを有する歯科矯正ブラケットを備える。このブラケッ
トも、少なくとも1つの歯肉側結合ウィングと、少なくとも1つの咬合側結合ウ
ィングとを備える。各々の咬合側結合ウィングは、ほぼ咬合側方向に面する外側
端部領域を有する。各々の歯肉側結合ウィングは、ほぼ歯肉側方向に面する外側
端部領域を有する。ラッチは第1部分と第2部分とを有し、第1部分は本体に結
合される。第2部分は、アーチワイヤスロット内にアーチワイヤを保持するスロ
ット閉鎖位置と、アーチワイヤをアーチワイヤスロット内に着脱するためのスロ
ット開放位置との間で移動可能である。第2部分は、第2部分がスロット閉鎖位
置にあるときに、結合ウィングを通り越して舌側に延在する。第2部分は、第2
部分がスロット開放位置にある時に少なくとも1つの結合ウィングの外側端部領
域上に位置し、第2部分をスロット開放位置に保持するのが促進される。
は、組立体は、基部と、基部から延在する本体と、ほぼ近心−遠心方向に延在す
るアーチワイヤスロットとを有する歯科矯正ブラケットを備える。このブラケッ
トも、少なくとも1つの歯肉側結合ウィングと、少なくとも1つの咬合側結合ウ
ィングとを備える。各々の咬合側結合ウィングは、ほぼ咬合側方向に面する外側
端部領域を有する。各々の歯肉側結合ウィングは、ほぼ歯肉側方向に面する外側
端部領域を有する。ラッチは第1部分と第2部分とを有し、第1部分は本体に結
合される。第2部分は、アーチワイヤスロット内にアーチワイヤを保持するスロ
ット閉鎖位置と、アーチワイヤをアーチワイヤスロット内に着脱するためのスロ
ット開放位置との間で移動可能である。第2部分は、第2部分がスロット閉鎖位
置にあるときに、結合ウィングを通り越して舌側に延在する。第2部分は、第2
部分がスロット開放位置にある時に少なくとも1つの結合ウィングの外側端部領
域上に位置し、第2部分をスロット開放位置に保持するのが促進される。
【0023】
本発明のその他の詳細は、各請求項の特徴部分に規定される。
【0024】
好適な実施形態の詳細な説明
本発明の一実施形態による歯科矯正ブラケット組立体を図1〜図10に示し、
参照符号20により大まかに示す。組立体20は、歯科矯正ブラケット22と、
ブラケット22に結合されるラッチまたは結紮具24とを備える。結紮具24は
、ブラケット22に解放自在に結合されることが好ましい。
参照符号20により大まかに示す。組立体20は、歯科矯正ブラケット22と、
ブラケット22に結合されるラッチまたは結紮具24とを備える。結紮具24は
、ブラケット22に解放自在に結合されることが好ましい。
【0025】
ブラケット22は基部26を備え、この基部は歯の外面に直接付着するように
構成することが好ましい。基部26は、歯の凹形に一致する複雑な輪郭を有する
ことが好ましい。任意に、基部26には、歯に対するブラケット22の付着を強
化する一連の突出部を設ける。その他の選択肢として、基部26には、付着を強
化するためにワイヤメッシュ、微粒子、溝、アンダーカット、接着剤促進コーテ
ィングまたはこれらの組合せを設けても良い。
構成することが好ましい。基部26は、歯の凹形に一致する複雑な輪郭を有する
ことが好ましい。任意に、基部26には、歯に対するブラケット22の付着を強
化する一連の突出部を設ける。その他の選択肢として、基部26には、付着を強
化するためにワイヤメッシュ、微粒子、溝、アンダーカット、接着剤促進コーテ
ィングまたはこれらの組合せを設けても良い。
【0026】
ブラケット22も、外側に基部26から頬舌側方向(つまり、患者の唇または
頬に向かう方向)に延在する本体28を備える。本体28は、基部26と一体で
あるか、最初は別個でも良い。アーチワイヤスロット30は、本体28を貫通し
て延在し、近心(つまり、患者の歯列弓の中間に向かう方向)および遠心(つま
り、患者の歯列弓の中間から離れる方向)基準軸線にほぼ沿って延在する経路を
たどる。アーチワイヤスロット30は、図1および図2にのみ参照符号30で示
す。
頬に向かう方向)に延在する本体28を備える。本体28は、基部26と一体で
あるか、最初は別個でも良い。アーチワイヤスロット30は、本体28を貫通し
て延在し、近心(つまり、患者の歯列弓の中間に向かう方向)および遠心(つま
り、患者の歯列弓の中間から離れる方向)基準軸線にほぼ沿って延在する経路を
たどる。アーチワイヤスロット30は、図1および図2にのみ参照符号30で示
す。
【0027】
図示の実施形態では、ブラケット22は、一対の離間配置された咬合側結合ウ
ィング(つまり、患者の歯の外側先端に向かって延在する結合ウィング)、およ
び一対の離間配置された歯肉側結合ウィング(つまり、患者の歯肉または歯肉側
にむかって延在する結合ウィング)を有する「ツイン結合ウィング」ブラケット
である。さらに詳細には、ブラケット22は、近心−咬合側結合ウィング32と
、遠心−咬合側結合ウィング34と、近心−歯肉側結合ウィング36と、遠心−
歯肉側結合ウィング38とを有する。
ィング(つまり、患者の歯の外側先端に向かって延在する結合ウィング)、およ
び一対の離間配置された歯肉側結合ウィング(つまり、患者の歯肉または歯肉側
にむかって延在する結合ウィング)を有する「ツイン結合ウィング」ブラケット
である。さらに詳細には、ブラケット22は、近心−咬合側結合ウィング32と
、遠心−咬合側結合ウィング34と、近心−歯肉側結合ウィング36と、遠心−
歯肉側結合ウィング38とを有する。
【0028】
通路40は、咬合側−歯肉側基準軸線にほぼ沿って本体28を貫通して延在す
る。通路40は、アーチワイヤスロット30の舌側から舌側方向(つまり、患者
の舌に向かう方向)に離間配置することが好ましい。さらに、通路40は、近心
結合ウィング32、36と遠心結合ウィング34、38との間の中間に当たる経
路に沿って延在するように、本体28内の中心に位置することが好ましい。
る。通路40は、アーチワイヤスロット30の舌側から舌側方向(つまり、患者
の舌に向かう方向)に離間配置することが好ましい。さらに、通路40は、近心
結合ウィング32、36と遠心結合ウィング34、38との間の中間に当たる経
路に沿って延在するように、本体28内の中心に位置することが好ましい。
【0029】
図1〜図10に示す実施形態では、ブラケット22は、結合ウィング32、3
4、36、38は、アーチワイヤスロット30の長手方向中心軸線に垂直な方向
に延在するため、「角のない」ブラケットであると考えられる。しかし、代替例
として、ブラケット22は、結合ウィング32、34、36、38が互いに平行
な方向だが、アーチワイヤスロット30の長手方向軸線に対して90°以外の角
度で延在する「角のある」ブラケットでも良い。好ましくは、結合ウィング32
、34、36、38は、アーチワイヤスロット30が患者の咬合側平面に平行な
方向に向いたときに、ブラケット22が上に取り付けられる歯の長軸に平行な方
向に延在する。通路40は、結合ウィング32、34、36、38が延在する方
向に平行な関係で延在することが好ましい。
4、36、38は、アーチワイヤスロット30の長手方向中心軸線に垂直な方向
に延在するため、「角のない」ブラケットであると考えられる。しかし、代替例
として、ブラケット22は、結合ウィング32、34、36、38が互いに平行
な方向だが、アーチワイヤスロット30の長手方向軸線に対して90°以外の角
度で延在する「角のある」ブラケットでも良い。好ましくは、結合ウィング32
、34、36、38は、アーチワイヤスロット30が患者の咬合側平面に平行な
方向に向いたときに、ブラケット22が上に取り付けられる歯の長軸に平行な方
向に延在する。通路40は、結合ウィング32、34、36、38が延在する方
向に平行な関係で延在することが好ましい。
【0030】
好ましくは、本体28は、通路40の中心軸線に対してある角度で延在する一
対の壁部分42(図7にのみ参照符号を示す)を備える。壁部分42は、通路4
0に接近するにつれて互いの方向に収束し、通路40に至る多少漏斗状の入口を
形成する。収束角度は、図5の破線で観察することができる。
対の壁部分42(図7にのみ参照符号を示す)を備える。壁部分42は、通路4
0に接近するにつれて互いの方向に収束し、通路40に至る多少漏斗状の入口を
形成する。収束角度は、図5の破線で観察することができる。
【0031】
結紮具24は、第1部分44と、第2部分46と、第3部分48とを有する。
第2部分46は、結紮具24の長さに沿った方向(つまり、結紮具24が、図面
に示す構成と違って直線構成に引っ張られると仮定した場合)の第1部分44と
第3部分48との間に位置する。第2部分46は、概して、結紮具24が標準ま
たは弛緩した形状を呈するときの状態である近心および遠心方向に屈曲した部分
50(図1にのみ参照符号を示す)が形成された開ループの形状を取る。好まし
くは、第2部分46も、やはり一般に結紮具24が標準の弛緩した形状を呈する
ときのみの状態である一対の咬合側に最も屈曲した部分52、および歯肉側に最
も屈曲した部分54を備える(屈曲部分52、54も、図1にのみ参照符号を示
す)。
第2部分46は、結紮具24の長さに沿った方向(つまり、結紮具24が、図面
に示す構成と違って直線構成に引っ張られると仮定した場合)の第1部分44と
第3部分48との間に位置する。第2部分46は、概して、結紮具24が標準ま
たは弛緩した形状を呈するときの状態である近心および遠心方向に屈曲した部分
50(図1にのみ参照符号を示す)が形成された開ループの形状を取る。好まし
くは、第2部分46も、やはり一般に結紮具24が標準の弛緩した形状を呈する
ときのみの状態である一対の咬合側に最も屈曲した部分52、および歯肉側に最
も屈曲した部分54を備える(屈曲部分52、54も、図1にのみ参照符号を示
す)。
【0032】
結紮具24の第1部分44および第3部分48は、たとえば図1および図5に
破線で示すように、通路40内に並置して収容される。第1および第3部分44
、48は、これら部分44、48の他の部分に対してある角度で屈曲する外側端
部領域を備える。これら外側端部領域は、結紮具24が図1および図2に示す形
状を呈するときに、ほぼ近心−遠心方向に互いから離れて延在し、咬合側方向に
多少傾斜する。部分44、48の外側端部領域は各々、傾斜する個々の壁部分4
2に摺動可能に係合する。
破線で示すように、通路40内に並置して収容される。第1および第3部分44
、48は、これら部分44、48の他の部分に対してある角度で屈曲する外側端
部領域を備える。これら外側端部領域は、結紮具24が図1および図2に示す形
状を呈するときに、ほぼ近心−遠心方向に互いから離れて延在し、咬合側方向に
多少傾斜する。部分44、48の外側端部領域は各々、傾斜する個々の壁部分4
2に摺動可能に係合する。
【0033】
次に、組立体20の動作および使用方法について説明する。図1および図2で
は、組立体は、歯科矯正処置の開始前の状態として示されている。図1および図
2では、第2結紮具部分46の咬合側部分は、咬合側結合ウィング32、34の
頬舌側表面に当たり、第1および第3結紮具部分44、48は通路40内に収容
される。結紮具24は、第2結紮具部分46の咬合側部分が咬合側結合ウィング
32、34に対して付勢されるように賦形された場合に固有の弾力性を有する。
したがって、結紮具24は、使用以前には弛緩しているか、またはブラケット2
2に対して変位している状態を取らない。組立体20は、歯に取り付ける前、ま
たは歯に取り付けた後でアーチワイヤを収容する前の状態を図1および図2に示
す。
は、組立体は、歯科矯正処置の開始前の状態として示されている。図1および図
2では、第2結紮具部分46の咬合側部分は、咬合側結合ウィング32、34の
頬舌側表面に当たり、第1および第3結紮具部分44、48は通路40内に収容
される。結紮具24は、第2結紮具部分46の咬合側部分が咬合側結合ウィング
32、34に対して付勢されるように賦形された場合に固有の弾力性を有する。
したがって、結紮具24は、使用以前には弛緩しているか、またはブラケット2
2に対して変位している状態を取らない。組立体20は、歯に取り付ける前、ま
たは歯に取り付けた後でアーチワイヤを収容する前の状態を図1および図2に示
す。
【0034】
図3および図4では、結紮具24はスロット開放位置に移動し、アーチワイヤ
56はアーチワイヤスロット30内に配置されている。一般に、プローブまたは
探針などのような微細な先端を有する歯科用器具を使用して、第2結紮具部分4
6を図1および図2に示す静止つまりアイドル位置から図3および図4に示すス
ロット開放位置に変位させる。結紮具24をスロット開放位置に移動させると、
第2結紮具部分46は、標準の付勢状態に対抗する方向に歯肉側結合ウィング3
6、38に向かって移動し、図3に矢印で示す第1および第3部分44、48に
対して円弧上に旋回する。
56はアーチワイヤスロット30内に配置されている。一般に、プローブまたは
探針などのような微細な先端を有する歯科用器具を使用して、第2結紮具部分4
6を図1および図2に示す静止つまりアイドル位置から図3および図4に示すス
ロット開放位置に変位させる。結紮具24をスロット開放位置に移動させると、
第2結紮具部分46は、標準の付勢状態に対抗する方向に歯肉側結合ウィング3
6、38に向かって移動し、図3に矢印で示す第1および第3部分44、48に
対して円弧上に旋回する。
【0035】
好ましくは、第2結紮具部分46は、結紮具24が図3および図4に示すスロ
ット開放位置にあるときに、歯肉側結合ウィング36、38の外側の最も歯肉側
端部領域に当たる。この方法では、結紮具24は、図3および図4に示す構成を
取り、手動器具により開放状態を保つ必要はない。任意選択的に、歯肉側結合ウ
ィング36、38の外側端部領域は、第2結紮具部分46に結合して結紮具24
をスロット開放位置内に保持するのを促進する切り欠き、肩状部またはその他の
構造を有する。もう1つの代案として、第2結紮具部分46に係合して結紮具2
4をスロット開放位置内に保持するのを促進するため、保持肩状部、フランジま
たは棚状部などのような構造を近心−歯肉側結合ウィング36の近心側および遠
心−歯肉側結合ウィング38の遠心側に隣接して設ける。
ット開放位置にあるときに、歯肉側結合ウィング36、38の外側の最も歯肉側
端部領域に当たる。この方法では、結紮具24は、図3および図4に示す構成を
取り、手動器具により開放状態を保つ必要はない。任意選択的に、歯肉側結合ウ
ィング36、38の外側端部領域は、第2結紮具部分46に結合して結紮具24
をスロット開放位置内に保持するのを促進する切り欠き、肩状部またはその他の
構造を有する。もう1つの代案として、第2結紮具部分46に係合して結紮具2
4をスロット開放位置内に保持するのを促進するため、保持肩状部、フランジま
たは棚状部などのような構造を近心−歯肉側結合ウィング36の近心側および遠
心−歯肉側結合ウィング38の遠心側に隣接して設ける。
【0036】
アーチワイヤ56がアーチワイヤスロット30内に収容されると、結紮具24
はスロット開放位置から図1および図2に示すアイドル位置に移動する。次に、
結紮具24は、アイドル位置から図8〜図10に示すスロット閉鎖位置に移動す
る。結紮具24がスロット開放位置からスロット閉鎖位置に移動すると、第2部
分46は第1部分および第3部分44、46に対して円弧状に旋回する。結紮具
24がアイドル位置からスロット閉鎖位置に移動するときに、プローブ、探針ま
たはその他の微細な先端を有する器具などのような歯科用手動器具、または小さ
い先端を有するプライヤまたはピンセットなどのような把持器具を使用して、第
2結紮具部分46の中央の咬合側部分に係合し、図5〜図7に示すようにこの部
分を咬合側結合ウィング32、34の外側の咬合側端部を通り越して移動させる
。もう1つの選択肢として、歯科医の指を使用して、結紮具をスロット閉鎖位置
に変位させても良い。こうした閉鎖移動時、歯科医は、咬合側結合ウィング32
、34を十分通り越す長さを第2部分46に与えるのに必要な場合、第1および
第3結紮具部分44、48を通路40から部分的に引っ張るのに必要な少量の力
を加えれば良い。
はスロット開放位置から図1および図2に示すアイドル位置に移動する。次に、
結紮具24は、アイドル位置から図8〜図10に示すスロット閉鎖位置に移動す
る。結紮具24がスロット開放位置からスロット閉鎖位置に移動すると、第2部
分46は第1部分および第3部分44、46に対して円弧状に旋回する。結紮具
24がアイドル位置からスロット閉鎖位置に移動するときに、プローブ、探針ま
たはその他の微細な先端を有する器具などのような歯科用手動器具、または小さ
い先端を有するプライヤまたはピンセットなどのような把持器具を使用して、第
2結紮具部分46の中央の咬合側部分に係合し、図5〜図7に示すようにこの部
分を咬合側結合ウィング32、34の外側の咬合側端部を通り越して移動させる
。もう1つの選択肢として、歯科医の指を使用して、結紮具をスロット閉鎖位置
に変位させても良い。こうした閉鎖移動時、歯科医は、咬合側結合ウィング32
、34を十分通り越す長さを第2部分46に与えるのに必要な場合、第1および
第3結紮具部分44、48を通路40から部分的に引っ張るのに必要な少量の力
を加えれば良い。
【0037】
第2結紮具部分46の中央の咬合側部分が咬合側結合ウィング32、34の舌
側の位置に移動すると、第2結紮具部分46が解放され、結紮具24がスロット
閉鎖位置にスナップ嵌合することが可能になる。結紮具24に固有の弾力性によ
って、結紮具24は図8〜図10に示す形状を呈し、第2結紮具部分46の中央
の咬合側は、咬合側結合ウィング32、34の舌側に位置する結合ウィングのア
ンダーカットまたは切り欠き内に収容される。第2結紮具部分46が解放される
と、結紮具24の弾力性および固有付勢によって、第1および第3結紮具部分4
4、48は咬合側方向に変位し、その結果、第1および第3結紮具部分の外側端
部領域は、それぞれ近心方向および遠心方向に、かつ咬合側方向に壁部分42に
沿って摺動する。
側の位置に移動すると、第2結紮具部分46が解放され、結紮具24がスロット
閉鎖位置にスナップ嵌合することが可能になる。結紮具24に固有の弾力性によ
って、結紮具24は図8〜図10に示す形状を呈し、第2結紮具部分46の中央
の咬合側は、咬合側結合ウィング32、34の舌側に位置する結合ウィングのア
ンダーカットまたは切り欠き内に収容される。第2結紮具部分46が解放される
と、結紮具24の弾力性および固有付勢によって、第1および第3結紮具部分4
4、48は咬合側方向に変位し、その結果、第1および第3結紮具部分の外側端
部領域は、それぞれ近心方向および遠心方向に、かつ咬合側方向に壁部分42に
沿って摺動する。
【0038】
図8〜図10に示す結紮具24のスロット閉鎖定位では、アーチワイヤ56は
結紮具24によりアーチワイヤスロット30内に固定される。特に、第2結紮具
部分46は、結合ウィング32、34、36、38の舌側に沿ってほぼ近心−遠
心方向を通過し、さらにブラケット22の近心側および遠心側に隣接するアーチ
ワイヤ56の頬唇側上を通過する。ブラケット結合ウィング32、34、36、
38の舌側に沿った第2結紮具部分46の通路により、アーチワイヤ56は、ア
ーチワイヤ56をブラケット22から分離しがちな比較的大きい力が存在する場
合にも、アーチワイヤスロット30内の所定の位置に確実に保持される。標準の
弛緩形状に向かう結紮具24の固有付勢は、歯科医が結紮具24をスロット開放
位置に移動させることを望むときまで、結紮具24を所定の位置および図8〜図
10に示す形状に保持するのに役立つ。
結紮具24によりアーチワイヤスロット30内に固定される。特に、第2結紮具
部分46は、結合ウィング32、34、36、38の舌側に沿ってほぼ近心−遠
心方向を通過し、さらにブラケット22の近心側および遠心側に隣接するアーチ
ワイヤ56の頬唇側上を通過する。ブラケット結合ウィング32、34、36、
38の舌側に沿った第2結紮具部分46の通路により、アーチワイヤ56は、ア
ーチワイヤ56をブラケット22から分離しがちな比較的大きい力が存在する場
合にも、アーチワイヤスロット30内の所定の位置に確実に保持される。標準の
弛緩形状に向かう結紮具24の固有付勢は、歯科医が結紮具24をスロット開放
位置に移動させることを望むときまで、結紮具24を所定の位置および図8〜図
10に示す形状に保持するのに役立つ。
【0039】
アーチワイヤスロット30を開放するには、第2結紮具部分46を手動器具(
上記の器具など)に係合させ、咬合側結合ウィング32、34の外側先端を取り
除くのに十分な距離だけ咬合側方向に圧迫する。こうした咬合側の移動時、第1
および第3結紮具44、48は通路40から部分的に摺動する。次に、咬合側結
合ウィング32、34が取り除かれるまで、第2結紮具部分46の中央咬合側部
分を頬舌側方向に移動させる。こうした開放移動時、第1および第3結紮具部分
44、48の大部分は、別に必要がない限りブラケット22から分離しない。
上記の器具など)に係合させ、咬合側結合ウィング32、34の外側先端を取り
除くのに十分な距離だけ咬合側方向に圧迫する。こうした咬合側の移動時、第1
および第3結紮具44、48は通路40から部分的に摺動する。次に、咬合側結
合ウィング32、34が取り除かれるまで、第2結紮具部分46の中央咬合側部
分を頬舌側方向に移動させる。こうした開放移動時、第1および第3結紮具部分
44、48の大部分は、別に必要がない限りブラケット22から分離しない。
【0040】
結紮具24は、好ましくは円形断面形状を有し、任意選択的に、弾性材料から
製造された引抜きワイヤである。結紮具24に特に好ましい1種類の材料は、超
弾性、形状記憶特性またはこれら両方の特性を示す合金である。適切な材料の例
としては、ニッケル−チタン合金およびβチタン合金、並びに美的に好ましい材
料(歯着色材料などで被覆されたか、またはめっきされた合金が挙げられる。超
弾性の形状記憶合金は、永久変形しないか、または予め決められた記憶形状から
形状が変化せずに結紮具24を大きい偏向で屈曲させることができるという点で
有利である。
製造された引抜きワイヤである。結紮具24に特に好ましい1種類の材料は、超
弾性、形状記憶特性またはこれら両方の特性を示す合金である。適切な材料の例
としては、ニッケル−チタン合金およびβチタン合金、並びに美的に好ましい材
料(歯着色材料などで被覆されたか、またはめっきされた合金が挙げられる。超
弾性の形状記憶合金は、永久変形しないか、または予め決められた記憶形状から
形状が変化せずに結紮具24を大きい偏向で屈曲させることができるという点で
有利である。
【0041】
超弾性形状記憶合金は、結紮具24によって比較的低いが一貫した力をアーチ
ワイヤ56に加えることができ、アーチワイヤ56が舌側方向にアーチワイヤス
ロット30内に完全に着座するのに役立つという点でも有利である。結紮具24
によってアーチワイヤ56に加わる比較的低い力は、アーチワイヤ56とブラケ
ット22との間に比較的低い摩擦係数を提供し、特定の状況では、意図する位置
に歯を移動させるのに必要な合計時間を短縮することにより利益を提供する。
ワイヤ56に加えることができ、アーチワイヤ56が舌側方向にアーチワイヤス
ロット30内に完全に着座するのに役立つという点でも有利である。結紮具24
によってアーチワイヤ56に加わる比較的低い力は、アーチワイヤ56とブラケ
ット22との間に比較的低い摩擦係数を提供し、特定の状況では、意図する位置
に歯を移動させるのに必要な合計時間を短縮することにより利益を提供する。
【0042】
超弾性形状記憶合金材料から結紮具24を製造するもう1つの利点は、結紮具
24が、従来の多くの自己結紮ブラケットのクリップおよびラッチよりも非常に
可撓性であるという点である。多くの場合、歯科医は、従来の特定の自己結紮ブ
ラケットを使用する場合、処置の早期の段階で比較的小さいアーチワイヤを使用
することを選択する。なぜなら、こうしたブラケットの比較的可撓性がないクリ
ップまたはラッチは、特に歯が意図された最終的に望ましい位置から多少離れた
位置にある場合に、十分に変位できないかまたは閉鎖できないからである。本発
明の組立体20は、特にアーチワイヤ56が比較的大きいか、および/またはア
ーチワイヤスロット30内に完全には着座しない場合、アーチワイヤ56の唇側
を通すために必要なら、第2結紮具部分46が多少外側に頬舌側に変位できると
いう点で有利である。
24が、従来の多くの自己結紮ブラケットのクリップおよびラッチよりも非常に
可撓性であるという点である。多くの場合、歯科医は、従来の特定の自己結紮ブ
ラケットを使用する場合、処置の早期の段階で比較的小さいアーチワイヤを使用
することを選択する。なぜなら、こうしたブラケットの比較的可撓性がないクリ
ップまたはラッチは、特に歯が意図された最終的に望ましい位置から多少離れた
位置にある場合に、十分に変位できないかまたは閉鎖できないからである。本発
明の組立体20は、特にアーチワイヤ56が比較的大きいか、および/またはア
ーチワイヤスロット30内に完全には着座しない場合、アーチワイヤ56の唇側
を通すために必要なら、第2結紮具部分46が多少外側に頬舌側に変位できると
いう点で有利である。
【0043】
もう1つの選択肢として、結紮具24は、美的に好ましい合成樹脂状材料、好
ましくは半透明および無色の材料から製造する。適切な材料は、長高分子量のポ
リウレタンであり、たとえばAllied Signalが「Spectra」
の名称で市販しているものが挙げられる。これら材料は、ブラケット22も半透
明ポリカーボネートまたは半透明もしくは透明セラミック材料などのような美的
に好ましい材料、たとえば単結晶または多結晶アルミナなどから製造される場合
に特に好ましい。こうした材料は、モノフィラメントまたは編組された群のフィ
ラメントで良く、フィラメントを所定の位置に保持するために、通路を通してか
ら結び目に結合される。
ましくは半透明および無色の材料から製造する。適切な材料は、長高分子量のポ
リウレタンであり、たとえばAllied Signalが「Spectra」
の名称で市販しているものが挙げられる。これら材料は、ブラケット22も半透
明ポリカーボネートまたは半透明もしくは透明セラミック材料などのような美的
に好ましい材料、たとえば単結晶または多結晶アルミナなどから製造される場合
に特に好ましい。こうした材料は、モノフィラメントまたは編組された群のフィ
ラメントで良く、フィラメントを所定の位置に保持するために、通路を通してか
ら結び目に結合される。
【0044】
ブラケット22は、歯科矯正ブラケットを製造するために先行技術で周知され
ている多くの材料のどれかなど、適切などの材料から製造しても良い。適切な材
料の例としては、プラスチック(ポリカーボネートおよびガラス繊維強化ポリカ
ーボネートなど)、セラミック(透明な単結晶アルミナおよび透明な多結晶アル
ミナ)および金属(タイプ300ステンレス鋼など)が挙げられる。有利なこと
に、従来の「垂直スロット」ブラケットはブラケット22に使用することができ
るので、特別に製造したブラケットは不要である。
ている多くの材料のどれかなど、適切などの材料から製造しても良い。適切な材
料の例としては、プラスチック(ポリカーボネートおよびガラス繊維強化ポリカ
ーボネートなど)、セラミック(透明な単結晶アルミナおよび透明な多結晶アル
ミナ)および金属(タイプ300ステンレス鋼など)が挙げられる。有利なこと
に、従来の「垂直スロット」ブラケットはブラケット22に使用することができ
るので、特別に製造したブラケットは不要である。
【0045】
必要な場合、結紮具24は、第2結紮具部分46の中央咬合側部分を解放して
図1および図2に示す位置から咬合側結合ウィング32、34から離れる方向お
よび歯肉側方向に持ち上げて、第1および第3結紮具部分44、48を本体28
から離れる方向に引っ張って部分44、48を通路40から外すことによりブラ
ケット22から容易に取り外すことができる。次に、通路40は、処置の際に望
ましい場合、フックまたはその他の補助構成要素を収容するなど、他の用途に使
用することができる。結紮具24をブラケット22から取り外す時、ブラケット
22は、結合ウィング32、34、36、38の一部または全体の周囲にエラス
トマーOリング結紮具を使用する従来の歯科矯正ブラケットに類似する方法で結
紮される。
図1および図2に示す位置から咬合側結合ウィング32、34から離れる方向お
よび歯肉側方向に持ち上げて、第1および第3結紮具部分44、48を本体28
から離れる方向に引っ張って部分44、48を通路40から外すことによりブラ
ケット22から容易に取り外すことができる。次に、通路40は、処置の際に望
ましい場合、フックまたはその他の補助構成要素を収容するなど、他の用途に使
用することができる。結紮具24をブラケット22から取り外す時、ブラケット
22は、結合ウィング32、34、36、38の一部または全体の周囲にエラス
トマーOリング結紮具を使用する従来の歯科矯正ブラケットに類似する方法で結
紮される。
【0046】
ブラケット22および結紮具24は、図1および図2に示すように組み立てて
販売され、歯科医に供給されるか、または別個の構成要素として販売される。随
意に、結紮具24は単独で販売され、従来の「垂直スロット」ブラケットととも
に使用される。取付け時、必要に応じて、ピンセットまたはプライヤの小さい対
を使用して、弾性の第1および第3結紮部分44,48の外側端部領域を真直ぐ
な向きに曲げて、この部分を通路40内に配置することができる。こうした構成
は、破損または紛失した場合に、ブラケットを歯から剥離して別のブラケットに
交換する必要がある摺動クリップを有する従来の自己結紮ブラケットに比べて有
利である。
販売され、歯科医に供給されるか、または別個の構成要素として販売される。随
意に、結紮具24は単独で販売され、従来の「垂直スロット」ブラケットととも
に使用される。取付け時、必要に応じて、ピンセットまたはプライヤの小さい対
を使用して、弾性の第1および第3結紮部分44,48の外側端部領域を真直ぐ
な向きに曲げて、この部分を通路40内に配置することができる。こうした構成
は、破損または紛失した場合に、ブラケットを歯から剥離して別のブラケットに
交換する必要がある摺動クリップを有する従来の自己結紮ブラケットに比べて有
利である。
【0047】
組立体20の多くの変形が可能である。たとえば、結合ウィングブラケット以
外のブラケットを使用してもよく、たとえば1個の歯肉側結合ウィングおよび1
個の咬合側結合ウィングを有する1個の結合ウィングブラケットがある。3個の
結合ウィングを有するブラケットを使用することもでき、たとえば咬合側結合ウ
ィングおよび2つの離間配置された歯肉側結合ウィングがある。アーチワイヤリ
リーフを有するブラケットを使用することもでき、たとえば3M Unitek
から市販されている「Uni−Twin」ブランドのブラケットおよび「Min
i Uni−Twin」ブランドのブラケット、並びに米国特許第4,531,
911号および第5,857,850号に記載されているブラケットがある。
外のブラケットを使用してもよく、たとえば1個の歯肉側結合ウィングおよび1
個の咬合側結合ウィングを有する1個の結合ウィングブラケットがある。3個の
結合ウィングを有するブラケットを使用することもでき、たとえば咬合側結合ウ
ィングおよび2つの離間配置された歯肉側結合ウィングがある。アーチワイヤリ
リーフを有するブラケットを使用することもでき、たとえば3M Unitek
から市販されている「Uni−Twin」ブランドのブラケットおよび「Min
i Uni−Twin」ブランドのブラケット、並びに米国特許第4,531,
911号および第5,857,850号に記載されているブラケットがある。
【0048】
その他の代案として、結紮具24の向きは、第2結紮具部分46の中央部分が
歯肉側結合ウィング36、38に隣接し、第1および第3結紮具部分44、48
が本体24の咬合側から通路40に入るように、図示の向きからブラケット22
に対して逆でも良い。この場合、傾斜した壁部分42は、通路40の歯肉側開口
部に隣接して設けることが好ましい。
歯肉側結合ウィング36、38に隣接し、第1および第3結紮具部分44、48
が本体24の咬合側から通路40に入るように、図示の向きからブラケット22
に対して逆でも良い。この場合、傾斜した壁部分42は、通路40の歯肉側開口
部に隣接して設けることが好ましい。
【0049】
本発明のもう1つの実施形態による歯科矯正ブラケット組立体20aは、図1
1〜図15に示され、ブラケット22aおよびラッチ24aを備える。ブラケッ
ト22aは、基部26aと、基部26aから外側に延在する本体38aとを有す
る。ブラケット22aは、ほぼ近心−遠心方向に本体28aを貫通して延在する
アーチワイヤスロット30aも備える。矩形のアーチワイヤ(断面を示す)は、
スロット30a内に着座した位置で図12、図13および図15に示すが、図1
1および図14では省略する。
1〜図15に示され、ブラケット22aおよびラッチ24aを備える。ブラケッ
ト22aは、基部26aと、基部26aから外側に延在する本体38aとを有す
る。ブラケット22aは、ほぼ近心−遠心方向に本体28aを貫通して延在する
アーチワイヤスロット30aも備える。矩形のアーチワイヤ(断面を示す)は、
スロット30a内に着座した位置で図12、図13および図15に示すが、図1
1および図14では省略する。
【0050】
ブラケット22aは、近心−咬合側部分33aおよび遠心−咬合側部分35a
を備えた咬合側結合ウィングを有する。ブラケット22aは、近心−歯肉側部分
37aおよび遠心−歯肉側部分39aを備えた歯肉側結合ウィングも有する。結
合ウィング部分33a、37aは共に、米国特許第4,531,911号に記載
されているアーチワイヤリリーフに類似する方法でアーチワイヤリリーフを提供
する切り欠き41aを形成する。類似の切り欠き41aは、結合ウィング部分3
5a、39aにより形成される。
を備えた咬合側結合ウィングを有する。ブラケット22aは、近心−歯肉側部分
37aおよび遠心−歯肉側部分39aを備えた歯肉側結合ウィングも有する。結
合ウィング部分33a、37aは共に、米国特許第4,531,911号に記載
されているアーチワイヤリリーフに類似する方法でアーチワイヤリリーフを提供
する切り欠き41aを形成する。類似の切り欠き41aは、結合ウィング部分3
5a、39aにより形成される。
【0051】
ラッチ24aは、第1部分44aに枢着される第1部分44aおよび第2部分
46aを備える。第1部分44aは、上記の通路40に類似する「垂直」通路4
0a内に収容される。第1部分44aは、第1部分44aを通路40a内に保持
するために、円弧上に屈曲してほぼ近心−遠心方向に延在する咬合側端部領域4
7aを備える。歯科医は、第1部分44aの外側端部領域47aを真直ぐにする
と、必要に応じてラッチ24aをブラケット22aから取り外すことができる。
好ましくは、図示のとおり、外側端部領域47aは、必要な場合に部分47aを
容易に屈曲できるように、第1部分44aの他の領域に比べてより小さい断面積
を有する。
46aを備える。第1部分44aは、上記の通路40に類似する「垂直」通路4
0a内に収容される。第1部分44aは、第1部分44aを通路40a内に保持
するために、円弧上に屈曲してほぼ近心−遠心方向に延在する咬合側端部領域4
7aを備える。歯科医は、第1部分44aの外側端部領域47aを真直ぐにする
と、必要に応じてラッチ24aをブラケット22aから取り外すことができる。
好ましくは、図示のとおり、外側端部領域47aは、必要な場合に部分47aを
容易に屈曲できるように、第1部分44aの他の領域に比べてより小さい断面積
を有する。
【0052】
もう1つの選択肢として、外側端部領域47aは、第1部分44aを通路40
a内に保持するために拡大頭部と置き換えて良い。拡大頭部は、第1部分44a
の咬合側をスエージ加工またはピーニングして製造することができる。
a内に保持するために拡大頭部と置き換えて良い。拡大頭部は、第1部分44a
の咬合側をスエージ加工またはピーニングして製造することができる。
【0053】
ラッチ24aの第2部分46aは、本質的に成形屈曲パネルであり、ラッチ2
4aが図14および図15に示すスロット閉鎖位置にあるときに、結合ウィング
部分の下にある部分の構成にある程度一致することが好ましい。ラッチ24aは
、ラッチ24aがスロット閉鎖位置にあるときに、咬合側結合ウィング部分33
a、35aの咬合側端部および舌側の一部を通り越して延在する咬合側端部領域
49aを備える。随意に、外側端部領域49aは、ラッチ24aをスロット閉鎖
位置に容易に保持するため、結合ウィング部分33a、35aの嵌合凹部に適合
する突出部またはその他の構造(図示しない)を有する。
4aが図14および図15に示すスロット閉鎖位置にあるときに、結合ウィング
部分の下にある部分の構成にある程度一致することが好ましい。ラッチ24aは
、ラッチ24aがスロット閉鎖位置にあるときに、咬合側結合ウィング部分33
a、35aの咬合側端部および舌側の一部を通り越して延在する咬合側端部領域
49aを備える。随意に、外側端部領域49aは、ラッチ24aをスロット閉鎖
位置に容易に保持するため、結合ウィング部分33a、35aの嵌合凹部に適合
する突出部またはその他の構造(図示しない)を有する。
【0054】
第2ラッチ部分46aの歯肉側端部領域51aは、第1ラッチ部分44aの咬
合側端部に接続された近心−遠心ピンの周囲に延在する一対の離間配置された円
筒状ヒンジ部材を備える。ピンおよびヒンジ部材は共に、必要に応じて第2ラッ
チ部分46aが第1ラッチ部分44aに対して旋回して枢動するのを可能にする
ヒンジとして機能する。ヒンジ部材およびピンは、ラッチ24aが必要に応じて
アイドル位置、スロット開放位置およびスロット閉鎖位置の間で移動するのを可
能にするため、第2ラッチ部分46aがピンの中心軸線に沿って整列するほぼ近
心−遠心の基準軸線周囲で円弧上に枢動するのを可能にする。
合側端部に接続された近心−遠心ピンの周囲に延在する一対の離間配置された円
筒状ヒンジ部材を備える。ピンおよびヒンジ部材は共に、必要に応じて第2ラッ
チ部分46aが第1ラッチ部分44aに対して旋回して枢動するのを可能にする
ヒンジとして機能する。ヒンジ部材およびピンは、ラッチ24aが必要に応じて
アイドル位置、スロット開放位置およびスロット閉鎖位置の間で移動するのを可
能にするため、第2ラッチ部分46aがピンの中心軸線に沿って整列するほぼ近
心−遠心の基準軸線周囲で円弧上に枢動するのを可能にする。
【0055】
図11および図12は、スロット開放位置にあるラッチ24aを示す。好まし
くは、ラッチ24aは、前の段落に記載したヒンジ部材とピンとの間の摩擦によ
りスロット開放位置に保持される。また、図12は、静止つまりアイドル位置に
ある時のラッチ24aの位置を破線で示す。
くは、ラッチ24aは、前の段落に記載したヒンジ部材とピンとの間の摩擦によ
りスロット開放位置に保持される。また、図12は、静止つまりアイドル位置に
ある時のラッチ24aの位置を破線で示す。
【0056】
ラッチ24aを閉鎖するには、ラッチ24aを最初にスロット開放位置からア
イドル位置に移動させ、次に図13に示す向きに移動させる。後の方の移動時、
第1ラッチ部分44aは、ピンとブラケット本体の歯肉側との間に位置するばね
53aの付勢に対抗して咬合側に移動する。第1ラッチ部分44aが咬合側方向
に移動すると、第2ラッチ部分46aの咬合側端部領域49aは、図13に類似
する方法で咬合側結合ウィングの咬合側端部周囲に延在することが可能になる。
ラッチ24aは、指圧または適切な手動器具を使用して閉鎖することができる。
イドル位置に移動させ、次に図13に示す向きに移動させる。後の方の移動時、
第1ラッチ部分44aは、ピンとブラケット本体の歯肉側との間に位置するばね
53aの付勢に対抗して咬合側に移動する。第1ラッチ部分44aが咬合側方向
に移動すると、第2ラッチ部分46aの咬合側端部領域49aは、図13に類似
する方法で咬合側結合ウィングの咬合側端部周囲に延在することが可能になる。
ラッチ24aは、指圧または適切な手動器具を使用して閉鎖することができる。
【0057】
図14および図15は、スロット閉鎖位置におけるラッチ24aの位置を示す
。咬合側端部領域49aが咬合側結合ウィング部分33a、35aの咬合側−舌
側縁部を通り越した位置に変位すると、ラッチ24aに対する指圧または手動器
具の圧力が解放され、ばね53aは第2ラッチ部分46aを歯肉側方向に圧迫す
る。第2ラッチ部分46aが歯肉側方向に移動すると、咬合側端部領域49aは
、結合ウィング部分33a、35aの咬合側端部周囲にある所定の位置にスナッ
プ嵌合し、その後ラッチ24aをスロット閉鎖位置に保持する。
。咬合側端部領域49aが咬合側結合ウィング部分33a、35aの咬合側−舌
側縁部を通り越した位置に変位すると、ラッチ24aに対する指圧または手動器
具の圧力が解放され、ばね53aは第2ラッチ部分46aを歯肉側方向に圧迫す
る。第2ラッチ部分46aが歯肉側方向に移動すると、咬合側端部領域49aは
、結合ウィング部分33a、35aの咬合側端部周囲にある所定の位置にスナッ
プ嵌合し、その後ラッチ24aをスロット閉鎖位置に保持する。
【0058】
第2ラッチ部分46aは、必要に応じてラッチ24aの移動およびラッチ24
aの閉鎖を促進するため、多少の弾性を有する。任意選択的に、ラッチ24aは
、ラッチ24に関連して上記で説明した超弾性形状記憶合金から製造される。ラ
ッチ24aを開放するには、咬合側端部領域49aを歯科用プローブまたは探針
などのような適切な手動器具で把持し、咬合側結合ウィング部分33a、35a
の咬合側−舌側縁部周囲に移動させる。こうした移動時、第1ラッチ部分44a
は、必要に応じてばね53aの付勢に対抗して咬合側方向に変位される。
aの閉鎖を促進するため、多少の弾性を有する。任意選択的に、ラッチ24aは
、ラッチ24に関連して上記で説明した超弾性形状記憶合金から製造される。ラ
ッチ24aを開放するには、咬合側端部領域49aを歯科用プローブまたは探針
などのような適切な手動器具で把持し、咬合側結合ウィング部分33a、35a
の咬合側−舌側縁部周囲に移動させる。こうした移動時、第1ラッチ部分44a
は、必要に応じてばね53aの付勢に対抗して咬合側方向に変位される。
【0059】
本発明のもう1つの実施形態による歯科矯正ブラケット組立体20bを図16
および図17に示す。組立体20bは、次の段落に記載する態様を除いて、上記
の組立体20aと本質的に同じである。
および図17に示す。組立体20bは、次の段落に記載する態様を除いて、上記
の組立体20aと本質的に同じである。
【0060】
組立体20bは、ブラケット22bの「垂直」通路40b内に収容される第1
ラッチ部分44bを有するラッチ24bを備える。ブラケット22bは、ブラケ
ット22aと本質的に同じだが、通路40bは、第1ラッチ部分44bの断面積
を収容するために必要な場合、随意に通路40よりも断面が多少大きい点が異な
る。
ラッチ部分44bを有するラッチ24bを備える。ブラケット22bは、ブラケ
ット22aと本質的に同じだが、通路40bは、第1ラッチ部分44bの断面積
を収容するために必要な場合、随意に通路40よりも断面が多少大きい点が異な
る。
【0061】
第1ラッチ部分44bは、多少「U」形の構成を有する一対の脚部55bを備
える。脚部55bは、ほぼ近心−遠心基準軸線に沿って反対方向に延在する歯肉
側部分を有する。脚部55bは、通路40bの咬合側入り口付近の位置において
互いに離れて反対方向に延在する湾曲した咬合側部分をさらに有する。
える。脚部55bは、ほぼ近心−遠心基準軸線に沿って反対方向に延在する歯肉
側部分を有する。脚部55bは、通路40bの咬合側入り口付近の位置において
互いに離れて反対方向に延在する湾曲した咬合側部分をさらに有する。
【0062】
第2ラッチ部分46bは第2ラッチ部分46aに多少類似しているが、第2部
分46bは、脚部55bの歯肉側部分周囲に延在する一対のヒンジ部材を備える
点が異なる。このヒンジ部材および脚部55bの歯肉側部分は協働して、必要に
応じて第2ラッチ部分46bが第1ラッチ部分44bに対して枢動することを可
能にするヒンジとして機能する。
分46bは、脚部55bの歯肉側部分周囲に延在する一対のヒンジ部材を備える
点が異なる。このヒンジ部材および脚部55bの歯肉側部分は協働して、必要に
応じて第2ラッチ部分46bが第1ラッチ部分44bに対して枢動することを可
能にするヒンジとして機能する。
【0063】
第1ラッチ部分44bは弾力的であることが好ましい。必要な場合、歯科医は
、ラッチ24bを開放し、次に第1ラッチ部分44bを歯肉側方向に引っ張って
、脚部55bの咬合側部分を通路40bに平行な多少真直ぐな向きに変形させ、
脚部55bを通路40bから引き出すことができるようにして、ラッチ24bを
ブラケット22bから取り外すことができる。任意選択的に、歯科医は、小さい
先端を有するプライヤまたはその他の手動器具を使用して、脚部55bの咬合側
部分を真直ぐな平行な向きに曲げると、脚部55bを通路40bから容易に取り
出すことができる。ラッチ24bは、必要な場合、脚部55bの咬合側部分を真
直ぐにして通路40bに再度差し込むことにより、ブラケット22bに再接続す
ることができる。
、ラッチ24bを開放し、次に第1ラッチ部分44bを歯肉側方向に引っ張って
、脚部55bの咬合側部分を通路40bに平行な多少真直ぐな向きに変形させ、
脚部55bを通路40bから引き出すことができるようにして、ラッチ24bを
ブラケット22bから取り外すことができる。任意選択的に、歯科医は、小さい
先端を有するプライヤまたはその他の手動器具を使用して、脚部55bの咬合側
部分を真直ぐな平行な向きに曲げると、脚部55bを通路40bから容易に取り
出すことができる。ラッチ24bは、必要な場合、脚部55bの咬合側部分を真
直ぐにして通路40bに再度差し込むことにより、ブラケット22bに再接続す
ることができる。
【0064】
本発明のさらに他の実施形態による歯科矯正ブラケット組立体20cを図18
および図19に示す。組立体20cは、上記のブラケット22aと同じブラケッ
ト22cを備える。組立体20cは、以下の態様を除いて、ラッチ24aに多少
類似するラッチ24cも備える。
および図19に示す。組立体20cは、上記のブラケット22aと同じブラケッ
ト22cを備える。組立体20cは、以下の態様を除いて、ラッチ24aに多少
類似するラッチ24cも備える。
【0065】
ラッチ24cは、第1部分44cに枢着される第1部分44cおよび第2部分
46cを備える。第1ラッチ部分44cは第1ラッチ部分44aと同じだが、第
2ラッチ部分46cは第2ラッチ部分46aと多少異なる。図18に示すように
、第2ラッチ部分46cは、ブラケット22cのアーチワイヤスロットを横断し
て延在する中間領域と、アーチワイヤリリーフを提供する切り欠き(切り欠き4
1a)とを有する。しかし、結合ウィングの外側隅は、閉鎖された時に、第2ラ
ッチ部分46cにより覆われない。
46cを備える。第1ラッチ部分44cは第1ラッチ部分44aと同じだが、第
2ラッチ部分46cは第2ラッチ部分46aと多少異なる。図18に示すように
、第2ラッチ部分46cは、ブラケット22cのアーチワイヤスロットを横断し
て延在する中間領域と、アーチワイヤリリーフを提供する切り欠き(切り欠き4
1a)とを有する。しかし、結合ウィングの外側隅は、閉鎖された時に、第2ラ
ッチ部分46cにより覆われない。
【0066】
ラッチ24cの咬合側端部領域49cは、ある程度「T」形の構成を有し、ラ
ッチ24cが閉鎖されたときに、近心−咬合側結合ウィング部分33cと遠心−
咬合側結合ウィング部分35cとの間で舌側方向に延在する領域を有する。咬合
側端部ラッチ部分49cの外側端部領域は、ラッチ24cが閉鎖されたときに、
ほぼ近心−遠心基準軸線に沿って反対方向に、結合ウィング部分33c、35c
の舌側に沿って延在する。
ッチ24cが閉鎖されたときに、近心−咬合側結合ウィング部分33cと遠心−
咬合側結合ウィング部分35cとの間で舌側方向に延在する領域を有する。咬合
側端部ラッチ部分49cの外側端部領域は、ラッチ24cが閉鎖されたときに、
ほぼ近心−遠心基準軸線に沿って反対方向に、結合ウィング部分33c、35c
の舌側に沿って延在する。
【0067】
図18および図19に示すように、結合ウィング部分33c、35cは、ラッ
チ24cをスロット閉鎖位置内に保持するための確実な止め提供する。ラッチ2
4cを開放するには、ラッチ24cは、第2ラッチ部分46cの咬合側端部領域
49cが結合ウィング部分33c、35cから離れるまで、ばね53cの付勢に
対抗して咬合側方向に移動させる。
チ24cをスロット閉鎖位置内に保持するための確実な止め提供する。ラッチ2
4cを開放するには、ラッチ24cは、第2ラッチ部分46cの咬合側端部領域
49cが結合ウィング部分33c、35cから離れるまで、ばね53cの付勢に
対抗して咬合側方向に移動させる。
【0068】
当業者は、本発明にその他多くの変更も可能であることを理解するであろう。
したがって、本発明は、上記の特定の実施形態に限定されると考えるべきではな
く、以下の請求の範囲に含まれる公正な範囲および等価なものによってのみ限定
されるべきである。
したがって、本発明は、上記の特定の実施形態に限定されると考えるべきではな
く、以下の請求の範囲に含まれる公正な範囲および等価なものによってのみ限定
されるべきである。
【図1】
本発明による歯科矯正ブラケット組立体を舌側方向に見た前立面図であり、組
立体のワイヤ結紮具ラッチおよびブラケットは、分かりやすくするため、アーチ
ワイヤがブラケットのアーチワイヤスロット内に収容される前の状態で示されて
いる。
立体のワイヤ結紮具ラッチおよびブラケットは、分かりやすくするため、アーチ
ワイヤがブラケットのアーチワイヤスロット内に収容される前の状態で示されて
いる。
【図2】
図1に示され、図1の線2−2に沿って切った組立体の側断面図である。
【図3】
アーチワイヤをアーチワイヤスロット内に挿入することを可能にするため、結
紮具がスロット開放位置に移動されている以外、図2に多少類似する図である。
紮具がスロット開放位置に移動されている以外、図2に多少類似する図である。
【図4】
図3に示す歯科矯正ブラケットおよび結紮具組立体を歯肉側方向に見た端面図
である。
である。
【図5】
結紮具が、アーチワイヤをアーチワイヤスロット内に保持するためにスロット
閉鎖位置に向かって移動するある時点の状態で示されている以外、図1に多少類
似する前立面図である。
閉鎖位置に向かって移動するある時点の状態で示されている以外、図1に多少類
似する前立面図である。
【図6】
結紮具が図5の状態で示されている以外、図2および図3に多少類似する図で
ある。
ある。
【図7】
結紮具が図5および図6の状態で示されている以外、図4に多少類似する図で
ある。
ある。
【図8】
結紮具がスロット閉鎖位置にある状態で示されている以外、図1および図5に
多少類似する図である。
多少類似する図である。
【図9】
結紮具が図8の状態で示されている以外、図2、図3および図6に多少類似す
る図である。
る図である。
【図10】
結紮具が図8および図9のスロット閉鎖位置にある状態で示されている以外、
図4および図7に多少類似する図である。
図4および図7に多少類似する図である。
【図11】
本発明のもう1つの実施形態による歯科矯正ブラケット組立体を舌側方向に見
た前立面図であり、組立体のラッチおよびブラケットは、図1〜図10に示すラ
ッチおよびブラケットとは多少異なり、ラッチは、アーチワイヤをブラケットの
アーチワイヤスロット内に挿入することを可能にするスロット開放位置で示され
ている。
た前立面図であり、組立体のラッチおよびブラケットは、図1〜図10に示すラ
ッチおよびブラケットとは多少異なり、ラッチは、アーチワイヤをブラケットの
アーチワイヤスロット内に挿入することを可能にするスロット開放位置で示され
ている。
【図12】
図11に示され、図11の線12−12に沿って切った組立体の側断面図であ
り、さらに、ラッチがアイドル位置に移動した状態を破線で示している。
り、さらに、ラッチがアイドル位置に移動した状態を破線で示している。
【図13】
ラッチが、スロット閉鎖位置に向かって移動する時のある時点における状態で
示されている以外、図12に多少類似する図である。
示されている以外、図12に多少類似する図である。
【図14】
ラッチが、スロット閉鎖位置にある状態で示されている以外、図11に多少類
似する図である。
似する図である。
【図15】
ラッチが、スロット閉鎖位置にある図14の状態で示されている以外、図13
に多少類似する図である。
に多少類似する図である。
【図16】
本発明のさらにもう1つの実施形態による歯科矯正ブラケット組立体を舌側方
向に見た部分前立面図であり、組立体のラッチは、分かりやすくするためにスロ
ット閉鎖位置にある状態で示されている。
向に見た部分前立面図であり、組立体のラッチは、分かりやすくするためにスロ
ット閉鎖位置にある状態で示されている。
【図17】
図16に示され、図16の線17−17に沿って切った組立体の側断面図であ
る。
る。
【図18】
本発明のもう1つの実施形態により構成されたブラケット組立体を舌側方向に
見た前立面図であり、組立体のラッチがスロット閉鎖位置にある状態を示す。
見た前立面図であり、組立体のラッチがスロット閉鎖位置にある状態を示す。
【図19】
図18に示す組立体を歯肉側方向に見た端面図である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML,
MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K
E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW
),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,
TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,
BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C
R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI
,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,
IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K
Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD
,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,
PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S
L,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN
,YU,ZA,ZW
(72)発明者 カルソ,ジョセフ エム.
アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427,
セント ポール,ピー.オー.ボックス
33427
Fターム(参考) 4C052 JJ02 JJ03
Claims (40)
- 【請求項1】 歯科矯正ブラケット組立体であって、 基部、該基部から延在する本体およびほぼ近心−遠心方向に延在するアーチワ
イヤスロットを有する歯科矯正ブラケットであって、少なくとも1つの歯肉側結
合ウィング、少なくとも1つの咬合側結合ウィングおよびほぼ咬合側−歯肉側方
向に延在する通路をさらに備える歯科矯正ブラケットと、 第1部分および第2部分を有するラッチであって、該第2部分は、前記アーチ
ワイヤスロット内にアーチワイヤを保持するスロット閉鎖位置と、アーチワイヤ
を前記アーチワイヤスロット内に着脱するためのスロット開放位置との間で移動
可能であり、該第2部分が該スロット閉鎖位置にあるときに該第2部分が少なく
とも1つの前記結合ウィングの舌側に延在し、該第1部分は前記通路内に収容さ
れるラッチと、 を備える歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項2】 前記第2部分が前記スロット開放位置と前記スロット閉鎖位
置との間で移動するに従い、前記第1部分が、ほぼ咬合側−歯肉側基準軸線に沿
った方向に前記通路内で移動可能である、請求項1記載の歯科矯正ブラケット組
立体。 - 【請求項3】 前記ラッチがワイヤ結紮具である、請求項1記載の歯科矯正
ブラケット組立体。 - 【請求項4】 前記第2部分が前記スロット閉鎖位置にあるときに、前記結
紮具がすべての結合ウィングの舌側に延在する、請求項3記載の歯科矯正ブラケ
ット組立体。 - 【請求項5】 各々の前記結合ウィングが外側端部領域を備え、前記第2部
分が前記スロット開放位置にあるときに、該第2部分が少なくとも1つの結合ウ
ィングの該外側端部領域に当接される、請求項3記載の歯科矯正ブラケット組立
体。 - 【請求項6】 前記結紮具が第3部分を備え、前記第2部分が、該結紮具の
長さに沿った方向性を有して該第3部分と前記第1部分との間に位置し、該第3
部分が、前記第1部分と並んで前記通路内に収容される、請求項3記載の歯科矯
正ブラケット組立体。 - 【請求項7】 前記第1部分および前記第3部分の各々が、ほぼ近心−遠心
方向へ互いに離れて延在する外側端部領域を備える、請求項6記載の歯科矯正ブ
ラケット組立体。 - 【請求項8】 前記本体が、咬合側−歯肉側基準軸線に対して角度を成して
延在すると共に、前記通路に隣接して相互方向に収束する一対の壁部分を備え、
前記結紮具の前記外側端部領域の各々が個々の壁部分に摺動式に係合する、請求
項7記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項9】 前記第2部分がスロット開放位置からスロット閉鎖位置に移
動するに従い、前記第1部分および前記第3部分が、前記通路内でほぼ咬合側−
歯肉側基準軸線に沿った方向へ一体的に摺動する、請求項7記載の歯科矯正ブラ
ケット組立体。 - 【請求項10】 前記本体が、ほぼ咬合側−歯肉側方向に延在する中心基準
軸線を備え、前記通路が該中心基準軸線に沿って延在する、請求項1記載の歯科
矯正ブラケット組立体。 - 【請求項11】 前記通路が前記アーチワイヤスロットの舌側に位置する、
請求項10記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項12】 前記ラッチが弾性を有する、請求項1記載の歯科矯正ブラ
ケット組立体。 - 【請求項13】 前記ラッチが形状記憶合金から製造される、請求項12記
載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項14】 前記合金が、ニッケル−チタンおよびβチタンから成る群
から選択される、請求項13記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項15】 前記通路が、前記基部に隣接する位置で前記本体を貫通し
て延在する、請求項1記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項16】 前記第1部分が前記通路内に解放自在に収容される、請求
項1記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項17】 前記第2部分が、舌側方向に見てほぼ開ループ形状を有す
る、請求項1記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項18】 前記第2部分が前記スロット閉鎖位置にあるときに、該第
2部分が、少なくとも1つの前記結合ウィングを唇方向に横断して延在する、請
求項1記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項19】 前記第2部分が前記スロット閉鎖位置にあるときに、前記
第2部分が、各々の結合ウィングの大部分を横断して唇方向に延在する、請求項
18記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項20】 前記第1部分を前記本体に対して特定の方向に付勢するた
めのばねを備える、請求項18記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項21】 歯科矯正ブラケット組立体であって、 基部、該基部から延在する本体およびほぼ近心−遠心方向に延在するアーチワ
イヤスロットを有する歯科矯正ブラケットであって、近心−歯肉側結合ウィング
、近心−咬合側結合ウィング、遠心−歯肉側結合ウィングおよび遠心−咬合側結
合ウィングを備えるとともに、ほぼ咬合側−歯肉側基準軸線に沿って延在する通
路をさらに備える歯科矯正ブラケットと、 第1部分、第2部分および第3部分を有するワイヤ結紮具であって、該第2部
分は、該結紮具の長さに沿った方向性を有して該第1部分と該第3部分との間に
位置し、該第2部分は、前記アーチワイヤスロット内にアーチワイヤを保持する
スロット閉鎖位置と、アーチワイヤを該アーチワイヤスロット内に着脱するため
のスロット開放位置との間で移動可能であり、該第2部分が該スロット閉鎖位置
にある時に、該第2部分が前記各々の結合ウィングを通り越して舌側に延在し、
該第1部分および該第3部分は前記通路内に収容されるワイヤ結紮具と、 を備える歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項22】 前記第2部分がスロット閉鎖位置からスロット開放位置に
移動するに従い、前記第1部分および前記第3部分が一体的に、ほぼ咬合側−歯
肉側基準軸線に沿った方向に前記通路内で移動する、請求項21記載の歯科矯正
ブラケット組立体。 - 【請求項23】 前記通路が前記アーチワイヤスロットの舌側に位置する、
請求項21記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項24】 前記第2部分が前記スロット閉鎖位置にあるときに、前記
結紮具が各々の結合ウィングの舌側に延在する、請求項21記載の歯科矯正ブラ
ケット組立体。 - 【請求項25】 前記結合ウィングの各々が外側端部領域を備え、前記第2
部分が前記スロット開放位置にあるときに、該第2部分が少なくとも1つの結合
ウィングの該外側端部領域に当接される、請求項21記載の歯科矯正ブラケット
組立体。 - 【請求項26】 前記第1部分および前記第3部分の各々が、ほぼ近心−遠
心方向へ互いに離れて延在する外側端部領域を備える、請求項21記載の歯科矯
正ブラケット組立体。 - 【請求項27】 前記本体が、咬合側−歯肉側基準軸線に対して角度を成し
て延在するとともに、前記通路に隣接して相互方向に収束する一対の壁部分を備
え、前記結紮具の前記外側端部領域の各々が、個々の壁部分に摺動式に係合する
、請求項26記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項28】 各々の結合ウィングが、前記アーチワイヤスロットの長さ
に対して特定の角度で前記アーチワイヤスロットから離れる方向に延在し、前記
通路が、前記結合ウィングの延長方向に平行に延在する中心軸線を有する、請求
項21記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項29】 前記結紮具が形状記憶合金から製造される、請求項21記
載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項30】 前記第1部分が前記通路内に解放可能に収容される、請求
項21記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項31】 歯科矯正ブラケット組立体であって、 基部、該基部から延在する本体およびほぼ近心−遠心方向に延在するアーチワ
イヤスロットを有する歯科矯正ブラケットであって、少なくとも1つの歯肉側結
合ウィングおよび少なくとも1つの咬合側結合ウィングをさらに備え、各咬合側
結合ウィングが、ほぼ咬合側方向に面する外側端部領域を有し、各歯肉側結合ウ
ィングが、ほぼ歯肉側方向に面する外側端部領域を有する歯科矯正ブラケットと
、 第1部分および第2部分を有するラッチであって、該第1部分は前記本体に結
合され、該第2部分は、前記アーチワイヤスロット内にアーチワイヤを保持する
スロット閉鎖位置と、アーチワイヤを該アーチワイヤスロット内に着脱するため
のスロット開放位置との間で移動可能であり、該第2部分が該スロット閉鎖位置
にあるときに、該第2部分が前記結合ウィングの各々を通り越して舌側に延在し
、該第2部分が該スロット開放位置にあるときに、該第2部分が少なくとも1つ
の結合ウィングの前記外側端部領域に当接されて、該第2部分を該スロット開放
位置に保持するようになっているラッチと、 を備える歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項32】 前記第2部分が前記スロット開放位置と前記スロット閉鎖
位置との間で移動するに従い、前記第1部分が、ほぼ咬合側−歯肉側基準軸線に
沿った方向に前記通路内で移動可能である、請求項31記載の歯科矯正ブラケッ
ト組立体。 - 【請求項33】 前記第2部分が前記スロット閉鎖位置にあるときに、前記
ラッチが前記結合ウィングすべての舌側に延在する、請求項31記載の歯科矯正
ブラケット組立体。 - 【請求項34】 前記ラッチが、第3部分を含むワイヤ結紮具を備え、前記
第2部分が、該ラッチの長さに沿った方向性を有して該第3部分と前記第1部分
との間に位置し、該第3部分が、該第1部分と並んで前記通路内に収容される、
請求項31記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項35】 前記第1部分および前記第3部分の各々が、ほぼ近心−遠
心方向へ互いに離れて延在する外側端部領域を備える、請求項34記載の歯科矯
正ブラケット組立体。 - 【請求項36】 前記本体が、咬合側−歯肉側基準軸線に対して角度を成し
て延在するとともに、前記通路に隣接して相互方向に収束する一対の壁部分を備
え、前記結紮具の前記外側端部領域の各々が個々の壁部分に摺動式に係合する、
請求項35記載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項37】 前記第2部分がスロット開放位置からスロット閉鎖位置に
移動するに従い、前記第1部分および前記第3部分が一体的に、ほぼ咬合側−歯
肉側基準軸線に沿った方向に前記通路内で摺動する、請求項35記載の歯科矯正
ブラケット組立体。 - 【請求項38】 前記本体が、ほぼ咬合側−歯肉側方向に延在する中心基準
軸線を備え、前記通路が該中心基準軸線に沿って延在する、請求項31記載の歯
科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項39】 前記ラッチが形状記憶合金から製造される、請求項31記
載の歯科矯正ブラケット組立体。 - 【請求項40】 前記通路が前記アーチワイヤスロットの舌側に位置する、
請求項31記載の歯科矯正ブラケット組立体。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/330,695 | 1999-06-11 | ||
US09/330,695 US6325622B1 (en) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | Orthodontic bracket and latch assembly |
PCT/US1999/022200 WO2000076419A1 (en) | 1999-06-11 | 1999-09-24 | Orthodontic bracket and latch assembly |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003501202A true JP2003501202A (ja) | 2003-01-14 |
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---|---|---|---|
JP2001502762A Pending JP2003501202A (ja) | 1999-06-11 | 1999-09-24 | 歯科矯正ブラケットおよびラッチ組立体 |
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EP (1) | EP1189549A1 (ja) |
JP (1) | JP2003501202A (ja) |
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