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JP2003340903A - ゴムをコードに被覆する装置と方法 - Google Patents

ゴムをコードに被覆する装置と方法

Info

Publication number
JP2003340903A
JP2003340903A JP2002153468A JP2002153468A JP2003340903A JP 2003340903 A JP2003340903 A JP 2003340903A JP 2002153468 A JP2002153468 A JP 2002153468A JP 2002153468 A JP2002153468 A JP 2002153468A JP 2003340903 A JP2003340903 A JP 2003340903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
cord
passage
coating
main passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002153468A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Ochi
隆昭 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Belting Ltd filed Critical Mitsuboshi Belting Ltd
Priority to JP2002153468A priority Critical patent/JP2003340903A/ja
Publication of JP2003340903A publication Critical patent/JP2003340903A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 未加硫ゴムを伝動ベルト等の心線として使用
されるコードの表面に連続して被覆し、伝動ベルトの接
着ゴムを不必要とした、ゴムをコードに被覆する装置と
方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 (1)押出スクリューの回転により未加
硫ゴムを混練し押出しする押出機2と、(2)押出機2
に連結し、バイパス通路15、本通路16、そして排出
通路17の各ゴム通路を形成する一対のダイ3a、3b
と、(3)一対のダイ3a、3b中にあって本通路16
に直面するように設けたコード走行部4と、(4)一方
のダイのコード走行部4内に配置し、上記コードをガイ
ド穴21へ通過させ本通路16まで案内する案内部材5
と、(5)他方のダイのコード走行部4内に配置し、ゴ
ムを付着したコードを貫通路25へ通して被覆固着する
ゴム被覆型6、そして(6)排出通路17から排出する
ゴム量を制御できる調節部材7を備えたゴムをコードに
被覆する装置にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴムをコードに被覆
する装置と方法に係り、詳しくは未加硫ゴムを伝動ベル
ト等の心線として使用されるコードの表面に連続して被
覆し、伝動ベルトの接着ゴムを不必要とした、ゴムをコ
ードに被覆する装置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Vベルト、Vリブドベルト、歯付ベルト
等の動力伝動用などの工業用ベルトには、抗張体である
心線としてポリエステル繊維、アラミド繊維、あるいは
ガラス繊維等の繊維材料を素材としたコードが使用され
ている。このコードはゴム材料との接着性を高めるた
め、RFL処理のみ、またはエポキシまたはイソシアネ
ート化合物で前処理した後にRFL処理をしたり、RF
L処理をした後にゴム糊を付着していた。
【0003】上記コードは、通常コードデイップ処理機
において駆動ロールによって一定の張力を付与しながら
連続的にクリールから引き出され、デイップ槽内で接着
液を含浸した後、オーブン内に送られて加熱乾燥後、オ
ーブン外で冷却されて第1の処理工程を終了した後、更
に第2、第3、第4と同様の処理工程を繰り返し通過
し、それぞれの工程ごとに異なった配合による処理液の
含浸付着と、異なったオーブン温度条件と張力条件下で
加熱延伸処理され、ベルトに最適なコード物性を付与し
てリールに巻き取られ、デイップ処理を完結していた。
【0004】また、他の方法としては、比較的大径のロ
ールに沿わせた状態で処理液中を通過させたり、浴槽中
に配置した2つのロール間に心線を渡すように巻き付け
て処理液中を通過させるなどの手段が採られていた。
【0005】また、更に他の方法としては、特開平8−
108496号公報には、スプールより巻き出されたス
チールコードを、ゴム押出機を通過させてスチールコー
ドの全表面にゴムを同芯円状に被覆することが記載され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、デイップ処理
機の場合には、処理液はゴムや樹脂を基材とした溶液を
使用するため、長時間の運転中にこれらの内容物が固化
することがあった。固化物の付着によって自動開閉弁が
詰まり、作動不良のトラブルを引き起こし易く、そのう
え一般に溶媒として使用されているトルエンなどの有機
溶剤を含む処理液が使用されているから、これらの工程
においては防火防災上、レベルスイッチや自動切替弁な
どと処理液との接触する部位には防爆機器を使用する必
要があった。しかも、装置の重装備化による大型化、保
全作業の困難性、設備費用の上昇を招くなどといった多
くの欠点を有していた。
【0007】また、コードをゴム糊を入れた浴槽中を通
過させる場合には、ゴム糊の粘度が小さく設定されてい
ることから、多くのゴム分をコードへ付着させることが
困難で、ゴム糊をオーバーコートしたコードを用いて伝
動ベルトを成形する場合には、接着ゴムシートを使用し
てベルト本体のゴム層へ接着していた。
【0008】本発明は叙上の如き実状に鑑み、これに対
処するもので、未加硫ゴムを伝動ベルト等の心線として
使用されるコードの表面に連続して被覆し、伝動ベルト
の接着ゴムを不必要とした、ゴムをコードに被覆する装
置と方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成すべ
く本願請求項1記載の発明は、未加硫ゴムをコードの表
面に連続して被覆する装置であり、押出スクリューの回
転により未加硫ゴムを混練して押出しする押出機と、該
押出機に連結し、バイパス通路、本通路、そして排出通
路の各ゴム通路を形成する一対のダイと、上記一対のダ
イ中にあって本通路に直面するように設けたコード走行
部と、上記一方のダイのコード走行部内に配置し、上記
コードをガイド孔へ通して本通路まで案内する案内部材
と、上記他方のダイのコード走行部内に配置し、ゴムを
付着したコードを貫通路へ通して被覆固着するゴム被覆
型と、を具備するゴムをコードに被覆する装置にある。
【0010】この装置では、押出機で押出されたゴム
を、常時、一対のダイで形成したバイパス通路、本通
路、そして排出通路の各ゴム通路を流動させ、そして上
記コードを一対のダイの走行部に設置した案内部材のガ
イド穴へ通過させて本通路を横断させることで、ゴムを
付着し、続いてゴム被覆型の貫通路を通すことによって
連続してコード表面に万弁なく被覆固定し、またゴム被
覆型で被覆するゴムの断面形状を任意に決定するように
したものである。尚、ゴムとして伝動ベルトの接着ゴム
を、コードとして伝動ベルトの心線を使用すると、伝動
ベルトの成形の際には接着ゴムが不必要になる。
【0011】本願請求項2記載の発明は、上記排出通路
から排出するゴム量を制御できる調節部材を有している
ゴムをコードに被覆する装置にあり、ゴムの排出量を少
なくして本通路の内圧を上昇させてコードへのゴムの付
着量を高めることができる。一方、被覆処理していない
場合には、ゴムの排出量を大きくして、ゴムを残留させ
ることなく主にバイパス通路を経由して排出通路から外
部に配置したタンクに収容し、再利用する。
【0012】本願請求項3記載の発明は、ゴム被覆型の
貫通路の断面が矩形であるゴムをコードに被覆する装置
にあり、コードに被覆するゴムの断面を長方形、正方形
のような矩形にすることによって伝動ベルトの心線とし
て使用した場合、スピニング時の心線の並びが良好にな
る。
【0013】本願請求項4記載の発明は、上記案内部材
に設けたガイド孔が2つ設けられているゴムをコードに
被覆する装置にあり、ゴムを被覆する処理能力が一段と
高まる。
【0014】本願請求項5記載の発明は、上記押出機か
ら押出された未加硫ゴムは、常時バイパス通路、本通
路、そして排出通路を流れるようになっているゴムをコ
ードに被覆する装置であり、ゴムを残留を阻止したもの
である。
【0015】本願請求項6記載の発明は、コードの表面
に未加硫ゴムを連続して被覆する方法において、押出ス
クリューにより混練し押出したゴムを、ダイの外周方向
に設けたバイパス通路、直線状の本通路、そして排出通
路の各ゴム通路を滞留させることなく流動排出させ、同
時にコードを本通路を横断するように移動させ、そして
本通路でゴムを付着し、付着したゴムを所定の断面形状
になるようにコードに被覆固定するゴムをコードに被覆
する方法にある。
【0016】即ち、本発明の方法では、押出機で押出さ
れたゴムを、常時、ダイの外周方向に設けたバイパス通
路、直線状の本通路、そして排出通路の各ゴム通路を流
動させ、そして上記コードを一対のダイの走行部に設置
した案内部材のガイド穴へ通過させて本通路を横断させ
ることで、ゴムを付着し、続いてゴム被覆型の貫通路を
通すことによって連続してコード表面に万弁なく被覆固
定し、またゴム被覆型で被覆するゴムの断面形状を任意
に決定するようにしたものである。尚、ゴムとして伝動
ベルトの接着ゴムを、コードとして伝動ベルトの心線を
使用すると、伝動ベルトの成形の際には接着ゴムが不必
要になる。
【0017】本願請求項7記載の発明は、コードにゴム
を被覆する工程では、本通路の内圧を高めてゴムがコー
ドに付着しやすいように、ゴムの排出量を少なく調整す
るゴムをコードに被覆する方法にあり、これによってゴ
ムのコードへの付着量を高め、また付着を確実にする。
【0018】本願請求項8記載の発明は、コードにゴム
を被覆しない工程では、ゴムが各ゴム通路に滞留しない
ようにゴムの排出量を多く調整するゴムをコードに被覆
する方法にある。
【0019】本願請求項9記載の発明は、ゴムが伝動ベ
ルトに使用する接着ゴムであるゴムをコードに被覆する
方法にある。
【0020】本願請求項10記載の発明は、排出したゴ
ムを再利用するゴムをコードに被覆する方法にある。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るゴムをコード
に被覆する装置の断面図、図2は図1をA−A方向から
見た断面図、図3は図1をB−B方向から見た断面図、
図4は案内部材の正面図、ぞじて図5はゴム被覆型の正
面図である。
【0022】本発明の装置1は、未加硫ゴムをコードの
表面に連続して被覆する装置であり、次の構成からなっ
ている。即ち、本装置1は、押出機2と、バイパス通
路、本通路、そして排出通路の各ゴム通路を形成する一
対のダイ3a、3bと、一対のダイ中にあって本通路に
交差するように設けたコード走行部4と、コードをガイ
ド穴へ通過させ本通路まで案内する案内部材5と、ゴム
を付着したコードを貫通路へ通して被覆固着するゴム被
覆型6、そして排出通路から排出するゴム量を制御する
調節部材7を備えている。
【0023】上記押出機2は、シリンダー10内に押出
スクリュー11を収容し、ゴム(ゴム配合物)12を原
料投入口(図示せず)から入れて押出スクリュー11の
回転によりを混練し押出しする。この時、シリンダー1
0内の空気やゴムから発生したガス等は、排気口(図示
せず)から排出される。シリンダー10の温度はゴム種
に応じて変更するが、通常40〜100°Cに調節さ
れ、ゴムはミキシングされやすい温度に加熱して熱可塑
化し、押出成形しやすい状態にする。また、この場合の
混練時間はゴムの加硫が進行しない程度に調節する。
【0024】一対のダイ3a、3bは、中心部で合体す
るように取付け部材14を介して該押出機2に固定し、
混練したゴム12をダイの外周方向に設けたバイパス通
路15、直線状の本通路16、そして排出通路17へ流
動させる各ゴム通路を形成している。即ち、ゴム12は
一方のダイ3bの外周部に設けた窪み状のバイパス通路
15を180度の右回りルートと左回りルートに分流し
て再度合流して排出通路17から外部へ排出され、同時
に一方のダイ3bの中心点を通る直線状の本通路16を
経由して排出通路17から外部へ排出される。バイパス
通路15は押出された所定量のゴム12をダイ3中で滞
留、固化させないように、常時ゴム通路中を流動させる
必要があるために設けられている。一方、本通路16は
入口を広くしてゴムを入れやすくし、後述するようにこ
れと交差する方向に移動するコード19にゴム12を被
覆加工する部位になり、この通路16にもゴム12を常
時流動させている。尚、取付け部材14はダイ3の温度
を60〜150℃に調節することができる加熱手段を備
えている。
【0025】コード走行部4は、一対のダイ3a、3b
中にあって本通路16に直面するように設けた空間部で
あり、コード19を走行させながら本通路16へ突入さ
せ、ゴム12を被覆加工する。
【0026】案内部材5は、一方のダイ3aのコード走
行部4内に配置され、上記コード19をガイド穴21へ
通過させ本通路16まで案内する。上記案内部材5は図
4に示すように段差状の円盤体の中心部に2本のコード
12を通す2個のガイド穴21が設けられ、位置決めピ
ン22をコード走行部4の内壁に設けたガイド溝23に
嵌め込むことによって、案内部材5を正確に設定してい
る。無論、ガイド穴21は2つ以上設けることもでき
る。
【0027】ゴム被覆型6は、他方のダイ3bのコード
走行部4内に配置し、貫通路25を貫通させてコード1
9にゴム12を被覆させる。即ち、図5に示すように、
ゴム被覆型6は円盤体の中心部に出口面積の大きい開放
部26を備えた貫通路25を有し、円筒状の押え部材2
6を差し込むことによってダイ3bの底面に設置されて
いる。その際、ゴム被覆型6はこれに挿入した位置決め
ピン27をコード走行部4の内壁に設けたガイド溝28
に嵌め込むことによって正確に設置されている。
【0028】上記案内部材5とゴム被覆型6を正確に設
置すれば、コード12をガイド穴21から本通路16、
ダイ3bの底面に設けたガイド穴、貫通路25、そして
開放部26から外部へと直線状に走行させ、ゴムを確実
に所定量を被覆することができる。
【0029】上記調節部材7は排出通路17から排出す
るゴム量を制御するものであり、図3に示すように貫通
孔31を軸と直角方向に設けた回転ピン30が取付け部
材14に挿入され、貫通孔31を排出通路17に一致さ
せると通路が全開状態になってゴムの排出量が最も多く
なり、回転ピン30を回転させると貫通孔31と排出通
路17で形成された弁が小さくなってゴムの排出量を少
なくする機構になっている。
【0030】ゴムの排出量を少なくすると、本通路16
の内圧が上昇してコード19へのゴム12の付着を確実
にし、またその量を高めることができる。一方、被覆処
理していない場合には、通路を全開にしてゴム12の排
出量を大きくして、ゴムを残留させることなく主にバイ
パス通路15を経由して排出通路17から外部に配置し
たタンク33に収容する。タンク33に収容したゴムは
再利用することができる。
【0031】しかして、コード19の表面にゴム12を
連続して被覆する方法では、 (1)初期設定として、コード12をガイド穴21へ挿
入し本通路16を横断させ、ダイ3bの底面に設けたガ
イド穴、貫通路25、そして開放部26から抜き出して
走行可能な状態にする。
【0032】(2)続いて、ダイの温度を60〜120
℃に調節した後、押出スクリューによって混練し押出し
たゴム12をダイ3bの外周部に設けたバイパス通路1
5、直線状の本通路16、そして排出通路17を滞留さ
せることなく流動排出させる。ゴム12はバイパス通路
15を180度の右回りルートと左回りルートに分流し
て再度合流して排出通路17から外部へ排出され、同時
に本通路16を経由して排出通路17から外部へ排出さ
れる。このとき、調節部材7によって排出通路17の弁
を全開状態にしてゴムの排出量が多くする。
【0033】(3)調節部材7によって排出通路17の
弁をやや締めた状態にして本通路16の内圧を高める
と、コード19を5〜10m/秒で走行させながらゴム
を付着し、ゴム被覆型6の貫通路25で付着したゴムを
コードの表面へ被覆固定する。
【0034】(4)ゴムを被覆したコードを150〜2
20℃に温度調節した加熱乾燥炉中を走行させながら乾
燥して、伝動ベルトの成形ドラムへ直接スピニングする
ができる。この場合、ゴムとして伝動ベルトの接着ゴム
を、またコードとして伝動ベルトの心線を使用すれば、
接着ゴムシートが不要な成形方法になる。
【0035】(5)ゴム被覆を一時中断する場合には、
コードを抜き取らず、押出機の投入したゴムが無くなる
まで排出通路17の通路を全開状態にして、ゴムの排出
量が多くしてゴム流れを良好にする。排出したゴムは再
利用できる。
【0036】ここで使用するゴム12は、天然ゴム、ブ
チルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、エチレン−プロピレンゴム、アルキル化クロロスル
ファン化ポリエチレン、水素化ニトリルゴム、水素化ニ
トリルゴムと不飽和カルボン酸金属塩との混合ポリマ
ー、エチレン−プロピレンゴム(EPR)やエチレン−
プロピレン−ジエンモノマー(EPDM)からなるエチ
レン−α−オレフィンエラストマー等のゴム材の単独、
またはこれらの混合物が使用される。ジエンモノマーの
例としては、ジシクロペンタジエン、メチレンノルボル
ネン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエ
ン、シクロオクタジエンなどがあげられる。
【0037】上記ゴムには、軟化剤、カーボンブラック
からなる補強剤、充填剤、老化防止剤、加硫促進剤、加
硫剤等が添加される。
【0038】上記軟化剤としては、一般的なゴム用の可
塑剤、例えばジブチルフタレート(DBP)、ジオクチ
ルフタレート(DOP)等のフタレート系、ジオクチル
アジペート(DOA)等のアジペート系、ジオクチルセ
バケート(DOS)等のセバケート系、トリクレジルホ
スフェート等のホスフェートなど、あるいは一般的な石
油系の軟化剤が含まれる。尚、上記ゴムは、伝動ベルト
の接着ゴムが好適である。
【0039】ここで使用するコード19には、ポリエチ
レンテレフタレート繊維、エチレン−2,6−ナフタレ
ートを主たる構成単位とするポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維からなるロープが使用され、ゴムとの接着性を
改善する目的で接着処理が施される。このような接着処
理としては繊維をレゾルシン−ホルマリン−ラテックス
(RFL液)に浸漬後、加熱乾燥して表面に均一に接着
層を形成するのが一般的である。しかし、これに限るこ
となくエポキシ又はイソシアネート化合物で前処理を行
なった後に、RFL液で処理する方法等もある。
【0040】
【発明の効果】以上のように本願請求項に係る発明のゴ
ムをコードに被覆する装置と方法では、押出機で押出さ
れたゴムを、常時、一対のダイで形成したバイパス通
路、本通路、そして排出通路の各ゴム通路を流動させ、
そして上記コードを一対のダイの走行部に設置した案内
部材のガイド穴へ通過させて本通路を横断させること
で、ゴムを付着し、続いてゴム被覆型の貫通路を通すこ
とによって連続してコード表面に万弁なく被覆固定し、
またゴム被覆型で被覆するゴムの断面形状を任意に決定
するようにしたものである。尚、ゴムとして伝動ベルト
の接着ゴムを、コードとして伝動ベルトの心線を使用す
ると、伝動ベルトの成形の際には接着ゴムが不必要にな
る。
【0041】また、上記排出通路から排出するゴム量を
制御できる調節部材を使用することによって、ゴムの排
出量を少なくして本通路の内圧を上昇させてコードへの
ゴムの付着量を高めることができ、一方被覆処理してい
ない場合には、ゴムの排出量を大きくして、ゴムを残留
させることなく主にバイパス通路を経由して排出通路か
ら外部に配置したタンクに収容でき、またタンクに収容
したゴムも再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴムをコードに被覆する装置の断
面図である。
【図2】図1をA−A方向から見た断面図である。
【図3】図1をB−B方向から見た断面図である。
【図4】案内部材の正面図である。
【図5】型成形部材の正面図である。
【符号の説明】
1 ゴムをコードに被覆する装置 2 押出機 3,3a、3b ダイ 4 コード走行部 5 案内部材 6 ゴム被覆型 7 調節部材 11 押出スクリュー 12 ゴム 15 バイパス通路 16 本通路 17 排出通路 19 コード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未加硫ゴムをコードの表面に連続して被
    覆する装置であり、 押出スクリューの回転により未加硫ゴムを混練して押出
    しする押出機と、 該押出機に連結し、バイパス通路、本通路、そして排出
    通路の各ゴム通路を形成する一対のダイと、 上記一対のダイ中にあって本通路に直面するように設け
    たコード走行部と、 上記一方のダイのコード走行部内に配置し、上記コード
    をガイド孔へ通して本通路まで案内する案内部材と、 上記他方のダイのコード走行部内に配置し、ゴムを付着
    したコードを貫通路へ通して被覆固着するゴム被覆型
    と、を具備することを特徴とするゴムをコードに被覆す
    る装置。
  2. 【請求項2】 上記排出通路から排出するゴム量を制御
    できる調節部材を有している請求項1記載のゴムをコー
    ドに被覆する装置。
  3. 【請求項3】 ゴム被覆型の貫通路の断面が矩形である
    請求項1又は2記載のゴムをコードに被覆する装置。
  4. 【請求項4】 上記案内部材に設けたガイド孔が2つ設
    けられている請求項1〜3の何れかに記載のゴムをコー
    ドに被覆する装置。
  5. 【請求項5】 上記押出機から押出された未加硫ゴム
    は、常時バイパス通路、本通路、そして排出通路を流れ
    るようになっている請求項1〜4に何れかに記載のゴム
    をコードに被覆する装置。
  6. 【請求項6】 コードの表面に未加硫ゴムを連続して被
    覆する方法において、押出スクリューにより混練し押出
    したゴムを、ダイの外周方向に設けたバイパス通路、直
    線状の本通路、そして排出通路の各ゴム通路を滞留させ
    ることなく流動排出させ、同時にコードを本通路を横断
    するように移動させ、そして本通路でゴムを付着し、付
    着したゴムを所定の断面形状になるようにコードに被覆
    固定することを特徴とするゴムをコードに被覆する方
    法。
  7. 【請求項7】 コードにゴムを被覆する工程では、本通
    路の内圧を高めてゴムがコードに付着しやすいように、
    ゴムの排出量を少なく調整する請求項6記載のゴムをコ
    ードに被覆する方法。
  8. 【請求項8】 コードにゴムを被覆しない工程では、ゴ
    ムが各ゴム通路に滞留しないようにゴムの排出量を多く
    調整する請求項6記載のゴムをコードに被覆する方法。
  9. 【請求項9】 ゴムが伝動ベルトに使用する接着ゴムで
    ある請求項6記載のゴムをコードに被覆する方法。
  10. 【請求項10】 排出したゴムを再利用する請求項6〜
    8記載の何れかに記載のゴムをコードに被覆する方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007129624A1 (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Nippon Sheet Glass Company, Limited 補強用コードおよびその製造方法、並びに、その補強用コードを用いた製品
JP2021008086A (ja) * 2019-07-02 2021-01-28 住友ゴム工業株式会社 ゴム被覆ヘッド及びゴム被覆コードの製造装置

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