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JP2003331889A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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Publication number
JP2003331889A
JP2003331889A JP2002138919A JP2002138919A JP2003331889A JP 2003331889 A JP2003331889 A JP 2003331889A JP 2002138919 A JP2002138919 A JP 2002138919A JP 2002138919 A JP2002138919 A JP 2002138919A JP 2003331889 A JP2003331889 A JP 2003331889A
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JP
Japan
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fuel gas
fuel
fuel cell
hydrogen
pressure
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JP2002138919A
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Inventor
Tetsuya Uehara
哲也 上原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to CNB038013355A priority patent/CN1322621C/zh
Priority to EP03719183A priority patent/EP1504485B1/en
Priority to PCT/JP2003/005179 priority patent/WO2003096460A1/en
Priority to KR1020047005391A priority patent/KR100599901B1/ko
Priority to US10/491,589 priority patent/US7402352B2/en
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間放置後であっても確実にかつ短時間で
起動できる燃料電池システムを提供する。 【解決手段】 開閉弁を用いた水素置換バルブ8は、水
素ラインを水素で置換するための燃料ガス排出手段であ
り、パージ弁7より大きな開口面積に設定している。起
動操作を開始すると、燃料極及び燃料配管内ガスを水素
で置換するため、水素置換バルブ8を開き、可変絞り弁
3から略一定流量でシステムに水素を供給して、水素配
管4,燃料極内部及び水素戻り配管6からなる水素ライ
ン内を新規に供給した水素で置き換える水素置換(燃料
ガス置換)を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料電池システムに
係り、特に、起動時間を短縮することができる燃料電池
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、燃料電池システムの起動方法と
して、特許第2735396号に記載されたものがあ
る。この従来例では、起動時は、燃料と空気を供給し、
燃料電池の出力電圧を監視し、この出力電圧値が電圧許
容下限値を超えた時点で、電力負荷を取り出すようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料電
池の出力電圧が上昇した状態であっても、電力負荷を取
り出すと問題が起こる場合がある。例えば、燃料電池シ
ステムを長時間運転せずに放置した場合を考える。放置
状態では、燃料電池の燃料極及び燃料配管内の燃料ガス
は、システム外に徐々に拡散したり、徐々に燃料電池内
で空気中の酸素と反応して失われるため、燃料極及び燃
料配管内は空気、または窒素が充満した状態となる。
【0004】ここで、燃料電池システムを起動するため
に、燃料極、空気極にそれぞれ燃料ガス、空気を供給す
ると、燃料極または燃料通路内の空気が燃料ガスに十分
置き換わっていなくても、すぐに燃料電池の出力電圧は
立ち上がる。しかし、ここですぐに負荷を取り出すと、
燃料通路または燃料極内の燃料ガス濃度が不充分なた
め、急激な電圧降下が発生し、負荷を安定して取り出せ
ないという問題点があった。
【0005】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するためになされたものであり、その目的は、長
時間放置後であっても確実にかつ短時間で起動できる燃
料電池システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、燃料電池本体から排出された排燃料ガスを
外部へ排出する燃料ガス排出手段を燃料電池システムに
備え、燃料電池システムの起動時に、燃料ガス供給手段
から燃料極に燃料ガスを供給しつつ、排燃料ガスを燃料
ガス排出手段から排出することにより、燃料ガス供給通
路および燃料極内部を燃料ガスで置換することを要旨と
する。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、燃料電池システムの起
動時に、燃料ガス通路および燃料電池の燃料極が確実に
燃料ガスで置換され、長時間放置の後であっても確実に
短時間で起動できるという効果がある。
【0008】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 〔第1実施形態〕図1は、本発明に係る燃料電池システ
ムの第1実施形態の構成を説明する構成図である。同図
において、燃料電池本体である燃料電池スタック1は、
固体高分子電解質膜を挟んで酸化剤極と燃料極を対設し
た燃料電池構造体をセパレータで挟持し、複数これを積
層したものである。燃料極に供給する燃料ガスとしては
水素、酸化剤極に供給する酸化剤としては空気を用い
る。
【0009】水素タンク2(燃料ガス供給手段)の水素
ガスは、可変絞り弁3を介して燃料電池スタック1に供
給される。可変絞り弁3は、通常運転時は、燃料電池ス
タック1への水素供給圧が適正になるように、コントロ
ーラ15で制御される。
【0010】なお、本実施形態では、水素タンク2と可
変絞り弁3との間に、圧力レギュレータ12を設け、水
素タンク2の残圧に関わらず、可変絞り弁3に一定圧力
の水素ガスを供給するように制御している。
【0011】可変絞り弁3と燃料電池スタック1の間の
水素配管4(燃料ガス供給通路)には、イジェクタ5が
設けられる。燃料電池スタック1から排出される排燃料
ガスである余剰水素は、燃料循環配管である水素戻り配
管6を介してイジェクタ5の吸入口に戻され、通常運転
時は、イジェクタ5で水素を循環させることにより、燃
料電池スタック1の反応効率を上げている。
【0012】開閉弁を用いたパージ弁7は、通常運転時
に、例えば燃料電池スタック内の水素通路が水で閉塞さ
れた場合等に、一時的に水素ラインをパージするための
パージ手段である。
【0013】開閉弁を用いた水素置換バルブ8は、起動
時に水素ラインを水素で置換するための燃料ガス排出手
段であり、パージ弁7より大きな開口面積に設定してい
る。コンプレッサ9は、空気を圧縮して燃料電池スタッ
ク1の酸化剤極の入口に供給し、酸化剤極の出口に設け
られた空気圧調整弁11により酸化剤極の空気圧が調整
される。燃料電池スタック1への空気の供給及び空気圧
の制御は、コントローラ15がコンプレッサ9及び空気
圧調整弁11を制御することにより行われる。
【0014】次に、上記構成による燃料電池システムの
起動手順の概要を、図2のフローチャートに基づいて説
明する。まず、ステップ(以下、ステップをSと略す)
11で起動操作を開始すると、燃料極及び燃料配管内ガ
スの置換開始の指示が出る。次いで、S12で水素置換
バルブ8を開き、続いてS13で略一定流量(例えば1
00L/分 程度)でシステムに水素を供給して、水素
配管4,燃料極内部及び水素戻り配管6からなる水素ラ
イン内を新規に供給した水素で置き換える水素置換(燃
料ガス置換)を行う。
【0015】本実施形態では、一定流量で水素を供給す
るために、水素置換時の可変絞り弁3の開度を一定にす
るようにした。可変絞り弁3の上流/下流の圧力比が
1.9以上であれば、可変絞り弁3はチョーク状態とな
る。従って、圧力レギュレータ12の設定圧を十分高く
すれば、可変絞り弁3の下流圧に影響されず、開度が一
定なら流量が一定となるのである。
【0016】S14で、所定時間(例えば10秒程度)
が経過したことをもって水素ラインが十分置換されたこ
とを判定し、水素置換を終了、すなわち可変絞り弁3を
閉じて、水素の供給を止める。前記所定時間は、予め上
記の置換流量で十分な置換ができる必要最小限の時間を
実験的に求め、この必要最小限の時間にある程度の余裕
度を加えて、その時間だけ置換するようにするのであ
る。
【0017】S15で水素置換バルブ8を閉じ、S16
では、通常運転操作に基づき空気、水素を供給し、電力
負荷取り出しを開始する。
【0018】なお、本実施形態では、パージ弁7とは別
に、パージ弁7より開口面積の大きい水素置換バルブ8
を設けた。従来のパージ弁7とは別個に水素置換バルブ
8を設けた理由は、パージ弁7は燃料消費率を悪化させ
ないために、必要最小限の開口面積としたいが、そうす
ると、起動時の水素置換で、大きな流量を流そうとした
時に圧損が大きくなってしまうためである。
【0019】もちろん、一つの開閉弁をパージ弁7兼水
素置換バルブとして用いても構わない。この場合、バル
ブ開口面積を大きくすると、通常運転中にパージする時
のパージ流量が不必要に多くなり、燃料消費が増える。
【0020】これとは逆に、バルブ開口面積を小さくす
ると、起動時に水素置換流量を大きくしようとすると、
バルブの圧損により燃料電池スタックにかかる圧力が高
くなってしまい、燃料電池スタックにダメージを与えて
しまうおそれがあり、水素置換流量を小さくせざるをえ
なくなり、必要な置換時間が長くなり、起動時間が延び
てしまう。
【0021】ただし、バルブ一つとすることにより、低
コスト化が可能であり、燃料消費率、起動時間、コスト
のバランスで、バルブを一つにするか二つにするか選択
すべきである。
【0022】なお、以上イジェクタで水素を循環させる
システムについて説明してきたが、外部動力による水素
循環ポンプを用いて水素を循環させるシステム、水素を
循環させないシステムにおいても本発明を適用可能であ
ることは言うまでもない。
【0023】以上説明したように本実施形態によれば、
起動時に燃料ガス供給通路及び燃料極内部を確実に必要
十分な水素置換を行うため、長期間放置後であっても、
確実な起動が短時間で可能となるという効果がある。
【0024】特に、燃料ガスの供給流量を略一定とする
ことで、所定時間が経過したことをもって十分置換され
たと判定できるので、簡単な制御により上記効果を得る
ことが出来る。
【0025】また、可変絞り弁の開度を一定とすること
で燃料ガスの供給流量が略一定となるので制御構成がよ
り簡単なものになる。
【0026】〔第2実施形態〕図3は、本発明に係る燃
料電池システムの第2実施形態の構成を説明する構成図
である。本実施形態と第1実施形態との相違は、可変絞
り弁3とイジェクタ5との間に、イジェクタ入口圧を検
知する圧力センサ13を設けたことと、燃料電池スタッ
ク1に供給する水素圧を検知するための圧力センサ14
を設けたことである。その他の構成は、図1と同様であ
るので、同一の構成要素には同一符号を付与して重複す
る説明を省略する。
【0027】本実施形態では、起動時の水素置換におい
て、圧力センサ13が検出するイジェクタ入口圧が一定
(例えば0.5バール程度)となるように、可変絞り弁
3の開度をコントローラ15が調整するようにした。
【0028】イジェクタ5は、その入口側のノズルによ
り流路が絞られるため、水素を流すと圧損が発生する。
従って、水素置換時のイジェクタ入口圧を高く、置換時
にイジェクタ5がチョークする値に設定すれば、イジェ
クタ5の上流圧を一定にすることにより、水素置換時の
供給水素流量を一定に出来るのである。
【0029】次に、本実施形態における水素置換手順を
図4のフローチャートで説明する。まず、S21で置換
開始の指示が出ると、S22で水素置換バルブ8を開
け、S23で圧力センサ13が検出するイジェクタ5の
入口圧が所定の値となるように可変絞り弁3の開度を調
整しながら水素を供給する。水素供給、すなわち実際の
置換時間が所定時間となったら、S24で可変絞り弁3
を閉じて水素供給を終了し、S25で水素置換バルブ8
を閉じて、一連の置換作用を終了する。
【0030】なお、イジェクタ5のノズルの大きさ、水
素置換流量等によっては、水素置換時にイジェクタ5を
チョーク状態とできない場合がある。
【0031】イジェクタの大きさは、燃料電池スタック
の特性により決まる、通常運転時にイジェクタで循環さ
せたい水素量によって決められるべきである。
【0032】また、水素置換流量は、多すぎると排出さ
れる水素量が多くなり、排出水素を燃焼させる図示しな
い燃焼器が大型化したり、燃費が悪化するため、極端に
多くすることはできない。
【0033】例えば、ノズル面積の大きなイジェクタを
用い、水素置換流量を少ない設定にした場合は、置換時
にイジェクタをチョーク状態で維持できなくなるのであ
る。
【0034】このような場合は、図5に示すように、燃
料電池スタック1の入口圧に応じて、水素要求流量が所
定の一定値となるイジェクタ入口圧を予めコントローラ
15に記憶させておき、その圧力となるように可変絞り
弁3を調整すれば、全く同様の効果を得ることができる
のである。
【0035】以上説明してきたように、本実施形態によ
れば、第1実施形態と同様に、起動時に確実に必要十分
な水素置換を行うため、長期間放置後であっても、確実
な起動が可能となったのである。
【0036】特に、既存のイジェクタを用い、イジェク
タがチョークする特性を利用して、イジェクタ上流の燃
料ガス圧力が所定値となるように、可変絞り弁開度を調
整することにより、簡単かつ確実に燃料ガスの供給流量
を略一定とすることができる。
【0037】また、イジェクタ上流の燃料ガス圧力をイ
ジェクタ下流の燃料ガス圧力に応じて決めるので、イジ
ェクタ下流の燃料ガス圧力が変動しても簡単かつ確実に
燃料ガスの供給流量を略一定とすることができる。
【0038】〔第3実施形態〕本実施形態の構成は、図
3に示した第2実施形態と同様である。図6には、水素
置換時の燃料電池スタック入口圧の推移を示す。図6の
実線は、起動前に燃料電池システムの水素ラインが、完
全に空気で満たされており、置換に最も時間を要する場
合である。
【0039】水素供給を始めると、いったん燃料電池ス
タック入口圧が上昇し、置換が進むにつれて圧力は低下
し、水素ラインが完全に水素で満たされると、圧力は一
定(P0)(例えば3kPa)となる。
【0040】これは、空気は水素に対して分子量が大き
く、一定流量で置換した場合、水素置換バルブを通過す
る時の圧力が水素に対して大きいためである。すなわ
ち、置換流量一定の場合、イジェクタ下流圧で、水素ラ
インにどの程度空気が残存しているかが判定できるので
ある。
【0041】本実施形態では、イジェクタ下流圧として
燃料電池スタック入口圧を用いたのである。
【0042】また、同図の破線は、起動前に燃料電池シ
ステムの水素ラインに、水素が残存していた場合の一例
である。水素ラインが空気で満たされている実線の場合
は、置換をt1時間行う必要があるのに対し、水素が残
存している破線の場合は、t2(t2<t1)でよいこ
とがわかる。
【0043】本実施形態では、この特性を利用し、水素
置換時に燃料電池スタックの入口圧が所定値(P0)を
下回った時点で置換を終了するようにした。すなわち、
イジェクタ入口圧を検知する圧力センサ13が燃料ガス
濃度を検出する手段の役割もかねて燃料電池スタックの
入口圧が所定値(P0)を下回ったことを燃料極内、燃
料ガス通路の水素濃度が所定値以上(発電に必要な最低
限の濃度以上)となったとみなしている。
【0044】次に、本実施形態における起動時の水素置
換を図7のフローチャートに基づいて説明する。
【0045】まずS31で置換開始の指示が出ると、S
32で水素置換バルブ8を開け、S33で圧力センサ1
3が検出するイジェクタ入口圧が所定値となるように可
変絞り弁3の開度を調整しながら水素を供給する。S3
4で圧力センサ14が検出する燃料電池スタック1の入
口圧が所定値以下か判定し、所定値以上の場合はそのま
ま水素供給を続けるように、所定値以下の場合はS35
で可変絞り弁3を閉じて水素供給を終了し、S36で水
素置換バルブ8を閉じて、一連の置換作業を終了する。
【0046】こうすることにより、燃料電池システムの
水素ライン内の水素残存量(濃度)に応じて、必要最小
限の置換時間とすることが可能となり、置換により失わ
れる水素量を最小に抑え、起動時間を短縮しつつ、確実
な起動が可能となったのである。
【0047】また、燃料ガス排出手段である水素置換バ
ルブ8上流のガス圧力値で水素ライン内の水素残存量
(濃度)を判別することができるようになり、水素濃度
専用のセンサを用いる必要も無い。
【0048】また、燃料ガスの供給流量を略一定として
おくことで、燃料極内、または燃料ガス通路内の燃料ガ
スの増加に伴い燃料ガス排出手段上流の圧力が所定値以
下となったことが判定しやすくなる。本発明を適用しな
い場合、燃料ガスの供給流量が略一定でなくなり、燃料
ガス排出手段上流の圧力が所定値以下となっても燃料極
内、または燃料ガス通路内の燃料ガスの増加に伴うもの
か、燃料ガス供給流量の変動に伴うものか判別が困難と
なり、制御が不確実となる。
【0049】なお、本実施形態では、燃料電池スタック
入口圧を検出する圧力センサ14を用いたが、圧力セン
サの位置は、イジェクタより下流であれば、例えば燃料
電池スタック下流でもよいことは言うまでもない。
【0050】本来は、水素置換バルブ入口圧を使うのが
理想的であるが、燃料電池スタックの圧損が十分小さけ
れば、上記のように燃料電池スタック入口圧で代用でき
るのである。
【0051】なお、イジェクタ入口圧を一定にすること
により置換流量を一定とするようにしたが、可変絞り弁
開度を一定にして、置換流量を一定となるようにしても
よい。
【0052】〔第4実施形態〕本実施形態の構成は、図
3に示した第2実施形態と同様である。上記の第3実施
形態では、水素ライン内が空気で満たされている場合
に、置換時の燃料電池スタック入口圧力が例えば最大4
0kPaまで上がる水素置換流量、水素置換バルブの設
定にした場合に、十分置換された後の状態では、圧力が
約3kPaとなる。このような最大圧力40kPaに耐
えて、かつ低圧力を精度よく検知するためには高価な圧
力センサが必要となる。
【0053】圧力センサの精度が低い場合は、十分に置
換されていないのに置換終了判定してしまったり、セン
サ指示値上は圧力がP0まで落ちずに、置換が終了しな
くなる不具合が予測される。
【0054】そこで、本実施形態では、判定圧力を図6
のP0よりもやや高いP1(例えば6kPa)とし、そ
のかわりに、燃料電池スタック入口圧がP1以下となっ
た後も、所定時間(例えば3秒程度)水素供給を続ける
ようにした。
【0055】図8は、本実施形態の水素置換動作を説明
するフローチャートである。図7の第3実施形態との相
違は、S45で、スタック入口圧力が所定値(P1)以
下となった後に、さらに所定時間水素を供給し続け、置
換を続けることである。
【0056】こうすることにより、安価で精度の低い圧
力センサを用いつつ、確実に必要十分な置換を行ない、
安定して起動することが可能となったのである。
【0057】なお、イジェクタ入口圧を一定にすること
により置換流量を一定とするようにしたが、可変絞り弁
開度を一定にして、置換流量を一定となるようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料電池システムの第1実施形態
の構成を説明する構成図である。
【図2】第1実施形態の動作を説明するフローチャート
である。
【図3】本発明に係る燃料電池システムの第2実施形態
の構成を説明する構成図である。
【図4】第2実施形態の動作を説明するフローチャート
である。
【図5】燃料電池スタック入口圧力に対する水素流量が
所定値となるイジェクタ入口圧力を示す図である。
【図6】第3実施形態における水素置換時の燃料電池ス
タック入口圧力の時間変化を示す図である。
【図7】第3実施形態の動作を説明するフローチャート
である。
【図8】第4実施形態の動作を説明するフローチャート
である。
【符号の説明】
1…燃料電池スタック 2…水素タンク 3…可変絞り弁 4…水素配管 5…イジェクタ 6…水素戻り配管 7…パージ弁 8…水素置換バルブ 9…コンプレッサ 10…空気配管 11…空気圧調整弁 12…圧力レギュレータ 13…圧力センサ 14…圧力センサ 15…コントローラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質膜を挟んで燃料極と酸化剤極が対
    設された燃料電池本体と、 燃料電池本体に燃料ガス供給通路を介して燃料ガスを供
    給する燃料ガス供給手段と、を備えた燃料電池システム
    において、 燃料電池本体から排出された排燃料ガスを外部へ排出す
    る燃料ガス排出手段を備え、 燃料電池システムの起動時に、前記燃料ガス供給手段か
    ら略一定の流量で燃料極に燃料ガスを供給しつつ、排燃
    料ガスを前記燃料ガス排出手段から排出することによ
    り、前記燃料ガス供給通路および燃料極内部を燃料ガス
    で置換する燃料ガス置換を行うことを特徴とする燃料電
    池システム。
  2. 【請求項2】 燃料電池運転中に、燃料電池本体から排
    出された排燃料ガスの少なくとも一部を一時的に外部に
    排出するパージ手段を有し、 前記燃料ガス排出手段が、前記パージ手段よりも大きな
    開口面積を有することを特徴とする請求項1に記載の燃
    料電池システム。
  3. 【請求項3】 前記燃料ガス供給通路に可変絞り弁を備
    え、 前記燃料ガス置換時に、前記可変絞り弁の開度を一定と
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    燃料電池システム。
  4. 【請求項4】 前記燃料ガス供給通路の流量を制御する
    可変絞り弁と、 前記可変絞り弁と燃料電池本体との間に配設されたイジ
    ェクタと、 燃料電池本体から排出された排燃料ガスを前記イジェク
    タの吸入口に戻す燃料循環配管と、 前記イジェクタ上流の燃料ガス圧力を検出する圧力検出
    手段と、を備え、 前記燃料ガス置換時に、前記イジェクタ上流の燃料ガス
    圧力が所定値となるように、前記可変絞り弁開度を調整
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    燃料電池システム。
  5. 【請求項5】 前記イジェクタ下流の燃料ガス圧力を検
    出する圧力検出手段を備え、 前記燃料ガス置換時に、前記イジェクタ上流の燃料ガス
    圧力の所定値をイジェクタ下流の燃料ガス圧力に応じて
    決めることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記燃料ガス置換を所定時間経過したら
    終了させることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何
    れか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 【請求項7】 燃料電池本体の燃料極内、または燃料ガ
    ス通路内の燃料ガス濃度を検出する燃料ガス濃度検出手
    段を備え、 該燃料ガス濃度検出手段が検出した燃料ガス濃度に基づ
    いて、前記燃料ガス置換を終了させることを特徴とする
    請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の燃料電池シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記燃料ガス排出手段上流の燃料ガス圧
    力を検出する圧力検出手段を備え、 該圧力検出手段が検出した圧力に基づいて、前記燃料ガ
    ス置換を終了させることを特徴とする請求項1乃至請求
    項5の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  9. 【請求項9】 前記圧力検出手段が所定の圧力低下を検
    出した時から所定時間経過後に、前記燃料ガス置換を終
    了させることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 電解質膜を挟んで燃料極と酸化剤極が
    対設された燃料電池本体と、 燃料電池本体に燃料ガス供給通路を経て燃料ガスを供給
    する燃料ガス供給手段と、を備えた燃料電池システムに
    おいて、 燃料電池本体から排出された排燃料ガスを外部へ排出す
    る燃料ガス排出手段と、 該燃料ガス排出手段上流の燃料ガス圧力を検出する圧力
    検出手段と、を備え、 燃料電池システムの起動時に、前記燃料ガス供給手段か
    ら燃料極に燃料ガスを供給しつつ、排燃料ガスを前記燃
    料ガス排出手段から排出することにより、前記燃料ガス
    供給通路および燃料電池本体の燃料極内部を燃料ガスで
    置換する燃料ガス置換を行い、 前記圧力検出手段が検出した圧力に基づいて、前記燃料
    ガス置換を終了させることを特徴とする燃料電池システ
    ム。
  11. 【請求項11】前記圧力検出手段が検出した圧力が所定
    値に低下した時から、所定時間経過後に、前記燃料ガス
    置換を終了させることを特徴とする請求項10に記載の
    燃料電池システム。
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