JP2003328984A - 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機 - Google Patents
電動送風機及びそれを用いた電気掃除機Info
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Abstract
機効率が得られる交直両用の電動送風機を提供するこ
と。 【解決手段】 1つのロータコア36と2つの整流子3
8、39を有し、ロータコアを共用してそれぞれの整流
子に対して巻線37を行って構成されたロータ34と、
それぞれの整流子に対して給電を行う2対のカーボンブ
ラシ44、45と、ロータコアの外周に、1つのステー
タコア32に前記2種類のロータ巻線に応じた2種類の
巻線33を施してなるステータ31と、それらを内包す
るブラケット42、43と、ロータにより回転駆動され
るインペラ49を備えた電動送風機とすることにより、
ロータ巻線仕様に合った、界磁の巻線(磁束の調整)が
可能で、AC使用時、DC使用時とも高い電動送風機効
率が得られるものである。
Description
使用する交流と直流両使用型の電動送風機とそれを用い
た電気掃除機に関するものである。
9、図10を用いて説明する。
ネットである。2はロータで、シャフト3に通されたロ
ータコア4にAC側とDC側の2種類の電機子巻線5を
施し、AC側の整流子6と、DC側の整流子7を同軸上
にロータコア4を挟んで配置して、シャフト3の両端に
設けられた第1の軸受8、第2の軸受9によって回転自
在に支持されている。前記界磁マグネット1は反負荷側
のブラケット11の内側でロータ2の外周に位置して固
定され、ロータ2は負荷側のブラケット10、反負荷側
のブラケット11に固定された第1の軸受8、第2の軸
受9によって支持されている。また、反負荷側ブラケッ
ト11には、AC側のカーボンブラシ12と、DC側の
カーボンブラシ13を、それぞれAC側の異形管14
と、DC側の異形管15を介して挿入して装備してい
る。そして、上記各部1〜15によりモータ部16を形
成している。
部(負荷側)には、インペラ17が備えられ、インペラ
17の外周部には通風路を形成するエアーガイド18が
配されており、ケーシング19がこれらを覆うように取
り付けられており、これらによりファン部20を構成し
ている。
として電動送風機21を構成しているものである。
す。22は電池であり、DC側のカーボンブラシ13へ
と接続されている。23は交流電源で、整流器24、コ
ンデンサ25を経て、AC側のカーボンブラシ12へと
接続されている。
ず、AC駆動の場合は、界磁がマグネットで、磁束が一
方向のため、交流を直流に変換する必要がある。交流電
源23の正弦波は整流器24で整流され、次に、コンデ
ンサ25によって平滑される。これがAC側のカーボン
ブラシ12に供給されると、次にAC側の整流子6に伝
わり、界磁マグネット1で発生した磁束とAC側の電機
子巻線5を通る電流との間で力が発生し、ロータ2が回
転する。次にロータ2が回転することにより、ロータ2
のシャフト3に固定された負荷であるインペラ17が回
転し、インペラ17内の空気を増速し、増速された空気
はエアーガイド18にて減速されて電動送風機21内部
を流れ、ロータ2、界磁マグネット1、AC側のカーボ
ンブラシ12を冷却しながら、反負荷側のブラケット1
1の排気口(図示せず)より排出される。
接DC側のカーボンブラシ13に電力が供給されると、
それがDC側の整流子7に伝わり、界磁マグネット1で
発生した磁束とDC側の電機子巻線5を通る電流との間
で力が発生し、ロータ2が回転する。次にロータ2が回
転することにより、ロータ2のシャフト3に固定された
インペラ17が回転し、インペラ17内の空気を増速
し、増速された空気はエアーガイド18にて減速されて
電動送風機21内部を流れ、ロータ2、界磁マグネット
1、DC側のカーボンブラシ13を冷却しながら、反負
荷側ブラケット11の排気口(図示せず)より排出され
る。
の整流子を備えた交直両用の電動送風機(以降、2整流
子型電動送風機と呼ぶことにする)では、界磁にマグネ
ットを用いているため、磁束が一定で、AC側の、また
は、DC側のどちらか一方のロータ巻線仕様に合わせて
マグネットのフラックスを設定するか、あるいは、その
中間あたりを狙ったフラックスを選定せざるを得ないた
め、モータの特性としては、ACまたはDCのどちらか
に偏った特性になるか、どっちつかずの中途半端な特性
とならざるを得なかった。特に、AC駆動時の電圧10
0Vに対し、DC駆動時の電圧が低い場合には、その傾
向が顕著に表れた。また、AC駆動時には、整流回路2
4を介して交流を一旦直流に変換する必要があり、整流
回路24での熱損失は必ず発生した。さらには、整流後
の波形がリップルを多く含む場合には、電動送風機のブ
ラシ寿命の低下や、効率の低下を招き、その対策とし
て、大容量の平滑コンデンサが必要となることがあっ
た。そうすると、さらに、突入電流抑制手段が必要にな
ったり、コスト的な面でも不利になりやすかった。
で、AC駆動、DC駆動共に効率が高く、AC駆動時に
は、整流回路等が不要でコスト的にも有利な交直両用の
電動送風機とそれを用いた電気掃除機を提供することを
目的とする。
に、本発明の電動送風機は、AC側、DC側の2種類の
巻線を施した1つのロータコアおよびAC側、DC側の
2つの整流子を有するロータと、ロータコアの外周に位
置し、1つのステータコアに前記ロータの巻線に応じた
2種類の巻線を施してなるステータとを装備したもので
ある。
界磁の巻線(磁束の調整)が可能で、AC駆動、DC駆
動共に効率が高く、AC駆動時には、整流回路等が不要
でコスト的にも有利な交直両用の電動送風機とそれを用
いた電気掃除機を提供することができる。
側、DC側の2種類の巻線を施した1つのロータコアお
よびAC側、DC側の2つの整流子を有するロータと、
それぞれの整流子に対して給電を行う2対のカーボンブ
ラシと、ロータコアの外周に位置し、1つのステータコ
アに前記ロータの巻線に応じた2種類の巻線を施してな
るステータと、前記ロータにより回転駆動されるインペ
ラと、前記各部を内包するブラケットとを装備した電動
送風機とすることにより、ロータの巻線仕様に合った、
界磁の巻線(磁束の調整)が可能で、AC駆動、DC駆
動共に効率が高く、AC駆動時には、整流回路等が不要
でコスト的にも有利な交直両用の電動送風機を提供する
ことができる。
をインペラ側に、AC側の整流子を反インペラ側に配設
した請求項1に記載の電動送風機とすることにより、D
C側の整流子及びカーボンブラシにインペラで発生した
冷却風が多量に当たるため、部品の温度上昇を抑えるこ
とが可能で、DC側のカーボンブラシ寿命も良化するも
のである。
をインペラ側に、DC側の整流子を反インペラ側に配設
した請求項1に記載の電動送風機とすることにより、A
C側の整流子及びカーボンブラシにインペラで発生した
冷却風が多量に当たるため、部品の温度上昇を抑えるこ
とが可能で、AC側のカーボンブラシ寿命も良化するも
のである。
DC側の巻線をAC側の巻線よりも先に施した請求項1
〜3のいずれか1項に記載の電動送風機とすることによ
り、AC側の巻線にインペラで発生した冷却風を多量に
当てることができるため、巻線の温度上昇を抑えること
ができる。
AC側の巻線をDC側の巻線よりも先に施した請求項1
〜3のいずれか1項に記載の電動送風機とすることによ
り、DC側の巻線にインペラで発生した冷却風を多量に
当てることができるため、巻線の温度上昇を抑えること
ができる。
のいずれか一方の整流子をスリット式とした請求項1〜
5のいずれか1項に記載の電動送風機とすることによ
り、スリット式とした方の整流子片の幅を小さく抑える
ことができ、全体として整流子の径小化が図れ、カーボ
ンブラシと整流子の摺動損を抑えることができ、電動送
風機の効率アップが図れるものである。
の整流子をスリット式とした請求項1〜5のいずれか1
項に記載の電動送風機とすることにより、両方の整流子
片の幅を小さく抑えることができ、全体として整流子の
径小化が図れ、カーボンブラシと整流子の摺動損を抑え
ることができ、電動送風機の効率アップが図れるもので
ある。
をスリット式とし、整流子片の数をロータコアのスロッ
ト数と同一に設定した請求項1〜5のいずれか1項に記
載の電動送風機とすることにより、DC側の整流がよく
なり、スパーク抑制か可能で、DC側のカーボンブラシ
寿命を良化することができる。
をスリット式とし、整流子片の数をロータコアのスロッ
ト数の1/2に設定した請求項1〜5のいずれか1項に
記載の電動送風機とすることにより、DC側の整流子の
径小化が可能で、カーボンブラシと整流子の摺動損を抑
えることができ、電動送風機の効率アップが図れるもの
である。
線のうち、AC用の巻線をDC用の巻線よりも先に施し
た請求項1〜9のいずれか1項に記載の電動送風機とす
ることにより、DC側のステータの巻線にインペラで発
生した冷却風を多量に当てることができるため、巻線の
温度上昇を抑えることができる。
線のうち、DC用の巻線をAC用の巻線よりも先に施し
た請求項1〜9のいずれか1項に記載の電動送風機とす
ることにより、AC側のステータの巻線にインペラで発
生した冷却風を多量に当てることができるため、巻線の
温度上昇を抑えることができる。
種類の巻線を、同時にステータコアへ巻き付けた請求項
1〜9のいずれか1項に記載の電動送風機とすることに
より、ステータの巻線工程が一度で済み、組立て工数の
削減につながるものである。
2記載の電動送風機を用いた電気掃除機とすることによ
り、高い吸込性能と耐久性を備え、コスト的にも安価な
交直両用の電気掃除機を提供できる。
ながら説明する。
ける電動送風機を示したものである。
C側およびDC側の2種類の巻線33を施してなるステ
ータである。34はロータで、シャフト35に通された
ロータコア36にAC側とDC側の2種類の巻線37を
施し、AC側の整流子38と、DC側の整流子39を同
軸上にロータコア36を挟んで配置して、シャフト35
の両端に設けられた第1の軸受40、第2の軸受41に
よって回転自在に支持されている。ステータ31は反負
荷側のブラケット43の内側でロータ34の外周に位置
して固定され、ロータ34は負荷側ブラケット42、反
負荷側ブラケット43に固定された第1の軸受40、第
2の軸受41によって支持されている。また、反負荷側
ブラケット43には、AC側のカーボンブラシ44と、
DC側のカーボンブラシ45を、それぞれAC側の異形
管46と、DC側の異形管47を介して挿入して装備し
ている。そして、上記各部31〜47によりモータ部4
8を形成している。
端部(負荷側)には、インペラ49が備えられ、インペ
ラ49の外周部には通風路を形成するエアーガイド50
が配されており、ケーシング51がこれらを覆うように
取り付けられており、これらによりファン部52を構成
している。
として電動送風機53を構成しているものである。
ず、AC駆動の場合、AC側の巻線33に電力が供給さ
れると、AC側のカーボンブラシ44、AC側の整流子
38に伝わり、AC側の巻線33で発生した磁束とAC
側の巻線37を通る電流との間で力が発生し、ロータ3
4が回転する。次にロータ34が回転することにより、
ロータ34のシャフト35に固定されたインペラ49が
回転し、インペラ49内の空気を増速し、増速された空
気はエアーガイド50にて減速されて電動送風機53内
部を流れ、ロータ34、巻線33、AC側のカーボンブ
ラシ44を冷却しながら、反負荷側ブラケット43の排
気口(図示せず)より排出される。
巻線33に電力が供給されると、DC側のカーボンブラ
シ45、DC側の整流子39に伝わり、DC側の巻線3
3で発生した磁束とDC側の巻線37を通る電流との間
で力が発生し、ロータ34が回転する。次にロータ34
が回転することにより、ロータ34のシャフト35に固
定されたインペラ49が回転し、インペラ49内の空気
を増速し、増速された空気はエアーガイド50にて減速
されて電動送風機53内部を流れ、ロータ34、巻線3
3、DC側のカーボンブラシ45を冷却しながら、反負
荷側ブラケット43の排気口(図示せず)より排出され
る。
において、電気の流れとしては、ステータの巻線→カー
ボンブラシ→整流子→ロータの巻線→整流子→カーボン
ブラシ→ステータの巻線となるが、回路的にはACとD
Cはそれぞれ完全に分離されている。また、従来は、界
磁にマグネットを用いていたので、磁束が一定であった
のに対し、本実施例では、ロータだけでなく、ステータ
の巻線仕様も、AC、DCそれぞれに必要な磁束が得ら
れるように巻くことが可能であるため、所望の電動送風
機のPQ特性を得ることができる。また、このようない
わゆるユニバーサルモータはもともと交直両用であるこ
とから、AC駆動時にも、波形を整流することなくその
ままインプットできるため、界磁マグネット式にくらべ
て、コスト的にも有利である。さらには、界磁マグネッ
ト式の場合は、電動送風機に流れる電流が大きい場合、
波形を平滑する大容量のコンデンサも必要であり、その
ため、起動時の突入電流を防止する手段が必要であっ
た。本実施例の電動送風機ではそのようなコンデンサや
突入防止手段も必要なく、この点でも大変有利となって
いる。
子39、カーボンブラシ45はインペラ49側(負荷
側)に、AC側のそれらは、反負荷側に備えられてい
る。交直両用の電気掃除機の場合、DCの電圧は電池本
数によって定まるが、通常、電気掃除機本体の質量や体
積の関係で、電池本数は制限され、DCはACよりもか
なり低い電圧での運転となる場合が多い。しかしなが
ら、DC運転時の吸込み力を重視したいときには、その
分入力を上げる必要があるため、電流値が増大し、DC
側のカーボンブラシ45、整流子39に温度的に大きな
負担がかかる。そのような使い方をするときには、本実
施例のようにDC側の整流子39、カーボンブラシ45
をインペラ49側に配設すると、それらの部品に発生し
た冷却風が当たりやすくなるため、効率よく冷却が可能
で、温度上昇抑制や、ブラシ寿命の改善等につがなる。
なお、AC使用時の吸込み性能を重視し、AC使用時に
DC使用時よりも大きな電流を流したい時には、AC側
の整流子38、カーボンブラシ44を負荷側へ配設する
ことで、AC側の冷却効率をあげることも同様に可能で
ある。
両方の効率を高めた電動送風機および、コスト的にもよ
り安価な電動送風機を提供できる。また、AC側、DC
側のいずれかのカーボンブラシ、整流子を効率良く冷却
することができ、温度上昇に有利で、耐久性に対して
も、高い信頼性が得られるものである。
ける電動送風機について図2を用いて説明する。なお、
上記実施例1と同一構成部品については同一符号を付し
て、その説明を省略する。
化して示しているが、DC用の巻線37DをAC用の巻
線37Aよりも先に施しているものである。
用の巻線径は温度上昇や電動送風機効率の問題などか
ら、AC用の巻線径よりも太くせざるを得ない。そのと
き、巻線の単位長さあたりの質量はDCの巻線の方が重
くなる。ロータコア36を共用する2整流子型の電動送
風機53では、ロータコア36に巻かれた巻線のボリュ
ームは自ずと大きくなり、質量も増える。つまり、巻線
に働く回転時の遠心力が大きくなるので、本実施例のよ
うに、太くて重いDC用の巻線37Dを先に巻き、その
上から細くて軽いAC用の巻線37Aを施した方が、巻
線にかかる起動時の遠心力が少なく、巻線のズレによる
レイヤーショート等を防止することができる。
線37Aより、DC側の巻線37Dを先に施したことに
より、起動時の耐久性を良化することができ、信頼性の
高い電動送風機を提供できる。
ける電動送風機について図3を用いて説明する。なお、
上記実施例1、2と同一構成部品については同一符号を
付して、その説明を省略する。
化して示しているが、AC用の巻線37AをDC用の巻
線37Dよりも先に施しているものである。
用の巻線径は温度上昇や電動送風機効率の問題などか
ら、AC用の巻線径よりも太くせざるを得ない。そのた
め、DC用の巻線37Dは屈曲性が悪く、小さく巻き付
けにくいことになる。そのため、DCよりも屈曲性のよ
い、AC用の巻線37Aを先にコアに巻きつける方が、
巻線が容易で、占積率も高くなる。また、電気掃除機の
仕様にもよるが、電圧の低いDC用の巻線37Dの方が
流れる電流が多い場合が多く、それが外側に巻かれる方
が、巻線からの放熱性という点では有利に働く。
線37Dより、AC用の巻線37Aを先に施したことに
より、コアに対して効率良く巻く事ができ、温度的にも
信頼性の高い電動送風機を提供できる。
ける電動送風機について図4を用いて説明する。なお、
上記実施例1〜3と同一構成部品については同一符号を
付して、その説明を省略する。
たはAC側)の整流子39を示している。ロータ34の
巻線はスリットの切られた整流子片へヒュージングによ
り溶着されている。
ック式とは異なり、少ない幅の範囲内でヒュージングが
行えるため、子片の幅を狭くすることが可能であり、そ
の結果、整流子39の径を小さくできる。電動送風機5
3はそのロータ34が回転する際、カーボンブラシ45
と整流子39との接触が摺動損失となり、その分、効率
が低下するが、整流子39の径が小さければ小さいほ
ど、その損失は低減する方向となり、電動送風機の効率
は良化する。
たはAC側)の整流子39をスリット式にすることで、
電動送風機の効率低下を抑制することができるものであ
る。
をスリット式にすることで、この効果はさらに増大す
る。
ける電動送風機について図5を用いて説明する。なお、
上記実施例1〜4と同一構成部品については同一符号を
付して、その説明を省略する。
にDC側の整流子39を、下側にロータコア36を示し
ている(巻線は図示せず)。整流子39は子片に溝を掘
って巻線を挟み込みヒュージングを行う、スリット式で
ある。また各断面より明らかなように、整流子39の子
片の数とロータコア36のスロット60の数は同一の1
2個である。
用の巻線はAC用の巻線より太い線が巻かれるため、フ
ック式だと整流子39の径が大きくなってしまう。ま
た、整流子片の数は多い方が、整流がよくなってスパー
クが抑制され、その結果、ブラシ寿命が良化するが、フ
ック式だと整流子39の径が大きくなるため、その代償
として、電動送風機の効率が低下する。ところが、本実
施例のように、子片数を増やすと同時にスリット式を用
いると、整流をよくしながら、電動送風機の効率の低下
を防ぐことができる。
リット式とし、前記整流子片の数をロータコア36のス
ロット60の数と同一に設定したので、DC側の整流が
よくなり、スパーク抑制が可能で、DC側のカーボンブ
ラシ寿命を良化しつつ、電動送風機の効率低下を防ぐも
のである。
ける電動送風機について図6を用いて説明する。なお、
上記実施例1〜5と同一構成部品については同一符号を
付して、その説明を省略する。
側にDC側の整流子39を、下側にロータコア36を示
している(巻線は図示せず)。整流子39はスリット式
である。また各断面より明らかなように、整流子39の
子片の数はロータコア36のスロット60数の1/2
で、6個である。カーボンブラシ45と整流子39の摺
動損を極力減らし、電動送風機の効率を向上したい場
合、子片の数を少なくし、スリット式の整流子を用いる
とよい。
リット式とし、前記整流子片の数をロータコア36のス
ロット数の1/2に設定したので、整流子39の径をか
なり小さくすることができ、電動送風機の効率を向上さ
せることができる。
ける電動送風機について図7を用いて説明する。なお、
上記実施例1〜6と同一構成部品については同一符号を
付して、その説明を省略する。
の巻線33の様子を簡素化して示しているが、AC用の
巻線33AをDC用の巻線33Dよりも先に施したもの
である。
用の巻線径は温度上昇や電動送風機効率の問題などか
ら、AC用の巻線径よりも太くせざるを得ない。そのた
め、DC用の巻線33Bよりも屈曲性のよい、AC用の
巻線33Aを先にコアに巻きつける方が、巻線が容易
で、占積率も高くなる。また、電気掃除機の仕様にもよ
るが、電圧の低いDC巻線の方が流れる電流が多い場合
が多く、それが外側に巻かれる方が、巻線からの放熱性
という点では有利に働く。
線33BよりもAC用の巻線33Aを先に施したことに
より、コアに対して効率良く巻く事ができ、温度的にも
信頼性の高い電動送風機を提供できる。
ける電動送風機について図8を用いて説明する。なお、
上記実施例1〜7と同一構成部品については同一符号を
付して、その説明を省略する。
の巻線33の様子を簡素化して示しているが、DC用の
巻線33DをAC用の巻線33Aよりも先に施したもの
である。
用の巻線径は温度上昇や電動送風機効率の問題などか
ら、AC用の巻線径よりも太くせざるを得ない。そのと
き当然、巻線の質量はDCの方が重くなる。ステータコ
ア32を共用する2整流子型の電動送風機53では、ス
テータコア32に巻かれた巻線のボリュームは自ずと大
きくなり、質量も増える。つまり、DC用の巻線33D
がAC用の巻線33Aよりも外側に巻かれた場合、電動
送風機53の回転時の振動によって、巻線のズレが発生
しやすく、その結果、界磁巻線のレイヤーショートが起
こる可能性が高い。そこで、質量の大きいDC側の巻線
を先に巻いてやれば、そのようなことは回避しやすい。
線33Aより、DC側の巻線33Dを先に施したことに
より、電動送風機53の振動に対して、耐久性を良化す
ることができ、信頼性の高い電動送風機53を提供でき
る。
に同時に巻く方法も考えられる。この場合は、巻線工程
が1回で済むため、工数の削減につながるという効果が
期待できる。
電動送風機を構成することができることは言うまでもな
い。そして、各実施例の電動送風機を用いて電気掃除機
を構成することにより、高い吸込性能と耐久性を備え、
コスト的にも安価な交直両用の電気掃除機が提供でき
る。
仕様に合った、界磁の巻線(磁束の調整)が可能で、A
C駆動、DC駆動共に効率が高く、AC駆動時には、整
流回路等が不要でコスト的にも有利な交直両用の電動送
風機とそれを用いた電気掃除機を提供することができる
ものである。
の部分断面図
の部分断面図
の部分側面図
図
図
部の部分断面図
部の部分断面図
Claims (13)
- 【請求項1】 AC側、DC側の2種類の巻線を施した
1つのロータコアおよびAC側、DC側の2つの整流子
を有するロータと、それぞれの整流子に対して給電を行
う2対のカーボンブラシと、ロータコアの外周に位置
し、1つのステータコアに前記ロータの巻線に応じた2
種類の巻線を施してなるステータと、前記ロータにより
回転駆動されるインペラと、前記各部を内包するブラケ
ットとを装備した電動送風機。 - 【請求項2】 DC側の整流子をインペラ側に、AC側
の整流子を反インペラ側に配設した請求項1に記載の電
動送風機。 - 【請求項3】 AC側の整流子をインペラ側に、DC側
の整流子を反インペラ側に配設した請求項1に記載の電
動送風機。 - 【請求項4】 ロータコアへのDC側の巻線をAC側の
巻線よりも先に施した請求項1〜3のいずれか1項に記
載の電動送風機。 - 【請求項5】 ロータコアへのAC側の巻線をDC側の
巻線よりも先に施した請求項1〜3のいずれか1項に記
載の電動送風機。 - 【請求項6】 AC側、DC側のいずれか一方の整流子
をスリット式とした請求項1〜5のいずれか1項に記載
の電動送風機。 - 【請求項7】 AC、DC両側の整流子をスリット式と
した請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動送風機。 - 【請求項8】 DC側の整流子をスリット式とし、整流
子片の数をロータコアのスロット数と同一に設定した請
求項1〜5のいずれか1項に記載の電動送風機。 - 【請求項9】 DC側の整流子をスリット式とし、整流
子片の数をロータコアのスロット数の1/2に設定した
請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動送風機。 - 【請求項10】 ステータの巻線のうち、AC用の巻線
をDC用の巻線よりも先に施した請求項1〜9のいずれ
か1項に記載の電動送風機。 - 【請求項11】 ステータの巻線のうち、DC用の巻線
をAC用の巻線よりも先に施した請求項1〜9のいずれ
か1項に記載の電動送風機。 - 【請求項12】 ステータの2種類の巻線を、同時にス
テータコアへ巻き付けた請求項1〜9のいずれか1項に
記載の電動送風機。 - 【請求項13】 請求項1〜12記載の電動送風機を用
いた電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002132692A JP4110825B2 (ja) | 2002-05-08 | 2002-05-08 | 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002132692A JP4110825B2 (ja) | 2002-05-08 | 2002-05-08 | 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機 |
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