JP2003326005A - 針送りミシン - Google Patents
針送りミシンInfo
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- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 15
- 239000011435 rock Substances 0.000 claims description 2
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000011324 bead Substances 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
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- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 針送り状態と下送り状態との切換えるための
構成を簡単化する。 【解決手段】 段ネジ40によってリンク部材39が揺
動用ネジ穴36aの位置で連結されたときには、水平送
り軸32の揺動により針棒揺動クランク36が揺動する
ので、リンク部材39が駆動して、針棒台が揺動し、段
ネジ40によってリンク部材39が固定用ネジ穴32a
の位置で連結されたときには、水平送り軸32の揺動及
び針棒揺動クランク36が揺動するにも拘わらず、リン
ク部材39の一端部は所定の位置で保持されるので、針
棒台が所定の固定位置に保持される。
構成を簡単化する。 【解決手段】 段ネジ40によってリンク部材39が揺
動用ネジ穴36aの位置で連結されたときには、水平送
り軸32の揺動により針棒揺動クランク36が揺動する
ので、リンク部材39が駆動して、針棒台が揺動し、段
ネジ40によってリンク部材39が固定用ネジ穴32a
の位置で連結されたときには、水平送り軸32の揺動及
び針棒揺動クランク36が揺動するにも拘わらず、リン
ク部材39の一端部は所定の位置で保持されるので、針
棒台が所定の固定位置に保持される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫針と送り歯との協働
で加工布を布送りする針送りミシンに関するものであ
る。
で加工布を布送りする針送りミシンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、ジーンズなどの比較的
厚手の加工布を縫製する場合における加工布の布送り不
良を確実に防止するため、加工布に縫針を刺した状態
で、縫針を送り歯と同期して揺動し、送り歯による布送
りを助勢するように構成した針送りミシンが知られてい
る。前記針送りミシンには、縫針と送り歯との協働で加
工布を布送りする針送り状態と、送り歯のみで加工布を
布送りする下送り状態とに切換える為の切換え装置が設
けられており、この切換え装置を加工布の布厚に応じて
切換えて、厚手や薄手の何れの加工布でも設定された送
りピッチ毎に縫目を確実に形成できるようになってい
る。
厚手の加工布を縫製する場合における加工布の布送り不
良を確実に防止するため、加工布に縫針を刺した状態
で、縫針を送り歯と同期して揺動し、送り歯による布送
りを助勢するように構成した針送りミシンが知られてい
る。前記針送りミシンには、縫針と送り歯との協働で加
工布を布送りする針送り状態と、送り歯のみで加工布を
布送りする下送り状態とに切換える為の切換え装置が設
けられており、この切換え装置を加工布の布厚に応じて
切換えて、厚手や薄手の何れの加工布でも設定された送
りピッチ毎に縫目を確実に形成できるようになってい
る。
【0003】前記切換え装置として、例えば、特開平1
1−104383号公報には、針送り状態時において
は、揺動軸の一端に取り付けられた揺動体と、針振り機
構を駆動するための揺動ロッドとを連結するようになっ
ている。また、下送り状態時においては、揺動体と揺動
ロッドとの連結を解除して、ミシン機枠に取り付けられ
たリンク固定板と揺動ロッドとを連結するようにしてい
る。また、リンク固定板の取り付け位置を調整すること
により、前後方向における針の停止位置を調整できるよ
うに構成されている。
1−104383号公報には、針送り状態時において
は、揺動軸の一端に取り付けられた揺動体と、針振り機
構を駆動するための揺動ロッドとを連結するようになっ
ている。また、下送り状態時においては、揺動体と揺動
ロッドとの連結を解除して、ミシン機枠に取り付けられ
たリンク固定板と揺動ロッドとを連結するようにしてい
る。また、リンク固定板の取り付け位置を調整すること
により、前後方向における針の停止位置を調整できるよ
うに構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
針送りミシンにおいては、リンク固定板なる別部材を新
たに用意しなくてはならないという問題点がある。
針送りミシンにおいては、リンク固定板なる別部材を新
たに用意しなくてはならないという問題点がある。
【0005】また、リンク固定板の取り付け位置が調整
可能となっているため、逆に、針の揺動位置(揺動範
囲)を調節するため針振り機構と揺動ロッドとの連結位
置を決めるための基準がないという問題点がある。
可能となっているため、逆に、針の揺動位置(揺動範
囲)を調節するため針振り機構と揺動ロッドとの連結位
置を決めるための基準がないという問題点がある。
【0006】また、連結軸を中心に揺動ロッドを回動さ
せた軌跡上に、揺動ロッドとリンク固定板との接続位置
がくるようにリンク固定板を配置する必要があり、他の
部材が邪魔になる可能性があるという問題点がある。
せた軌跡上に、揺動ロッドとリンク固定板との接続位置
がくるようにリンク固定板を配置する必要があり、他の
部材が邪魔になる可能性があるという問題点がある。
【0007】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、針送り状態と下送り状態
との切換えるための構成を簡単化できる針送りミシンを
提供することにある。
れたものであり、その目的は、針送り状態と下送り状態
との切換えるための構成を簡単化できる針送りミシンを
提供することにある。
【0008】また、針の揺動位置(揺動範囲)を調節す
るため針振り機構と揺動ロッドとの連結位置を決めるた
めの基準を備えた針送りミシンを提供することにある。
るため針振り機構と揺動ロッドとの連結位置を決めるた
めの基準を備えた針送りミシンを提供することにある。
【0009】また、リンク機構の一端を固定する場所が
他の部材の邪魔にならない針送りミシンを提供すること
にある。
他の部材の邪魔にならない針送りミシンを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係わる針送りミシンは、上下動する針棒
を有し、布送り方向に揺動自在に支持された針棒台と、
針棒台を揺動するために回動する回動軸と、その回動軸
に取り付けられ、回動軸の回動に従って揺動する揺動部
材と、針棒台と連結され、針棒台を布送り方向に揺動さ
せる針棒揺動軸と、その針棒揺動軸と揺動部材の一端部
とを連動連結するリンク機構とを備えた針送りミシンに
おいて、前記リンク機構の一端部に設けられた貫通穴を
通って前記揺動部材の一端部に設けられた揺動用ネジ穴
と連結するネジ部材と、前記回動軸の回動中心に設けら
れ、前記リンク機構の一端部に設けられた貫通穴を通っ
て前記ネジ部材が連結するための固定用ネジ穴とを備え
たことを特徴としている。
に、請求項1に係わる針送りミシンは、上下動する針棒
を有し、布送り方向に揺動自在に支持された針棒台と、
針棒台を揺動するために回動する回動軸と、その回動軸
に取り付けられ、回動軸の回動に従って揺動する揺動部
材と、針棒台と連結され、針棒台を布送り方向に揺動さ
せる針棒揺動軸と、その針棒揺動軸と揺動部材の一端部
とを連動連結するリンク機構とを備えた針送りミシンに
おいて、前記リンク機構の一端部に設けられた貫通穴を
通って前記揺動部材の一端部に設けられた揺動用ネジ穴
と連結するネジ部材と、前記回動軸の回動中心に設けら
れ、前記リンク機構の一端部に設けられた貫通穴を通っ
て前記ネジ部材が連結するための固定用ネジ穴とを備え
たことを特徴としている。
【0011】この構成によれば、回動軸の回動中心に固
定用ネジ穴を開けるだけなので、針送り状態と下送り状
態との切換えるための構成を簡単化できる。
定用ネジ穴を開けるだけなので、針送り状態と下送り状
態との切換えるための構成を簡単化できる。
【0012】また、請求項2に係わる針送りミシンは、
上下動する針棒を有し、布送り方向に揺動自在に支持さ
れた針棒台と、針棒台を揺動するために回動する回動軸
と、その回動軸に取り付けられ、回動軸の回動に従って
揺動する揺動部材と、針棒台と連結され、針棒台を布送
り方向に揺動させる針棒揺動軸と、その針棒揺動軸と揺
動部材の一端部とを連動連結するリンク機構とを備えた
針送りミシンにおいて、前記揺動部材の一端部と前記リ
ンク機構の一端部との連結を着脱可能とする着脱手段
と、前記回動軸の回動中心位置に設けられ、前記着脱手
段によって前記揺動部材の一端部から離脱された前記リ
ンク機構の一端部と連結するための係合部材とを備えた
ことを特徴としている。
上下動する針棒を有し、布送り方向に揺動自在に支持さ
れた針棒台と、針棒台を揺動するために回動する回動軸
と、その回動軸に取り付けられ、回動軸の回動に従って
揺動する揺動部材と、針棒台と連結され、針棒台を布送
り方向に揺動させる針棒揺動軸と、その針棒揺動軸と揺
動部材の一端部とを連動連結するリンク機構とを備えた
針送りミシンにおいて、前記揺動部材の一端部と前記リ
ンク機構の一端部との連結を着脱可能とする着脱手段
と、前記回動軸の回動中心位置に設けられ、前記着脱手
段によって前記揺動部材の一端部から離脱された前記リ
ンク機構の一端部と連結するための係合部材とを備えた
ことを特徴としている。
【0013】この構成によれば、回動軸の回動中心位置
にてリンク機構の一端部が係合部材と連結するため、リ
ンク機構の一端を固定するための他の場所を用意する必
要がなく、よって他の部材の邪魔になることはない。
にてリンク機構の一端部が係合部材と連結するため、リ
ンク機構の一端を固定するための他の場所を用意する必
要がなく、よって他の部材の邪魔になることはない。
【0014】また、請求項3に係わる針送りミシンは、
請求項1または2に記載の針送りミシンにおいて、前記
リンク機構の他端部と前記針棒揺動軸との連結位置を調
整可能な調整部を備えたことを特徴としている。
請求項1または2に記載の針送りミシンにおいて、前記
リンク機構の他端部と前記針棒揺動軸との連結位置を調
整可能な調整部を備えたことを特徴としている。
【0015】この構成によれば、連結位置を調整するこ
とにより針棒の固定位置を簡単に調整できる。
とにより針棒の固定位置を簡単に調整できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について図
面に基いて説明する。本実施例は、本縫い針送りミシン
に本発明を適用した場合のものである。電子制御式本縫
い針送りミシンMは、図1に示すように、ミシンベッド
10と、このミシンベッド10の右端部から上方に延び
る脚柱部11と、この脚柱部11の上端部からミシンベ
ッド10に対向するように左方に延びるミシンアーム1
2とからなっている。そして、ミシンアーム12には、
左右方向に延びる上軸15が機枠5に回転自在に支持さ
れ、針棒上下動機構20や天秤上下動機構が設けられて
いる。
面に基いて説明する。本実施例は、本縫い針送りミシン
に本発明を適用した場合のものである。電子制御式本縫
い針送りミシンMは、図1に示すように、ミシンベッド
10と、このミシンベッド10の右端部から上方に延び
る脚柱部11と、この脚柱部11の上端部からミシンベ
ッド10に対向するように左方に延びるミシンアーム1
2とからなっている。そして、ミシンアーム12には、
左右方向に延びる上軸15が機枠5に回転自在に支持さ
れ、針棒上下動機構20や天秤上下動機構が設けられて
いる。
【0017】この天秤上下動機構は、通常のミシンと同
様なのでその説明を省略し、針棒上下動機構20につい
て簡単に説明すると、下端部に縫針(図示略)を取付け
た針棒21は、上下方向に延びる針棒台22に上下動可
能に支持され、この針棒台22はその上端部において、
機枠5に固着された支軸23により前後揺動可能に支持
されている。一方、上軸15の左端部には針棒クランク
24が固着され、この針棒クランク24に連結ロッド2
5の上端部が回動可能に枢着され、連結ロッド25の下
端部は針棒抱き26を介して針棒21の高さ方向中央部
に連結されている。従って、上軸15の回転により針棒
クランク24が回転するので、連結ロッド25及び針棒
抱き26を介して針棒21が上下往復駆動される。
様なのでその説明を省略し、針棒上下動機構20につい
て簡単に説明すると、下端部に縫針(図示略)を取付け
た針棒21は、上下方向に延びる針棒台22に上下動可
能に支持され、この針棒台22はその上端部において、
機枠5に固着された支軸23により前後揺動可能に支持
されている。一方、上軸15の左端部には針棒クランク
24が固着され、この針棒クランク24に連結ロッド2
5の上端部が回動可能に枢着され、連結ロッド25の下
端部は針棒抱き26を介して針棒21の高さ方向中央部
に連結されている。従って、上軸15の回転により針棒
クランク24が回転するので、連結ロッド25及び針棒
抱き26を介して針棒21が上下往復駆動される。
【0018】前記ミシンベッド10には、左右方向に延
びる下軸16が機枠5に回転自在に支持され、下軸16
の右端部に連結されたタイミングプーリ27と上軸15
の右端部に固着したタイミングプーリ28とに亙ってタ
イミングベルト29が張架されている。従って、ミシン
モータ(図示略)の回転駆動により上軸15が回転駆動
され、同時にタイミングベルト29を介して下軸16が
回転駆動される。
びる下軸16が機枠5に回転自在に支持され、下軸16
の右端部に連結されたタイミングプーリ27と上軸15
の右端部に固着したタイミングプーリ28とに亙ってタ
イミングベルト29が張架されている。従って、ミシン
モータ(図示略)の回転駆動により上軸15が回転駆動
され、同時にタイミングベルト29を介して下軸16が
回転駆動される。
【0019】前記下軸16には円板状の偏心輪34が固
着され、この偏心輪34には水平送り連杆30の後端部
が回転可能に外嵌され、水平送り連杆30の前端部は水
平送りリンク31の下端部に固着され、水平送りリンク
31の上端部は、左右方向に延びる水平送り軸(本発明
の回動軸に相当する)32に固着された水平送り腕33
に回動可能に連結されている。従って、下軸16の回転
駆動により、偏心輪34を介して水平送り連杆30の前
端部が、図示しない送り調節器に沿って前後方向に揺動
するので、水平送りリンク31と水平送り腕33を介し
て水平送り軸32が揺動する。ここで、下軸16の左端
部において、図示外の送り歯の上下動の為の送り歯上下
動機構が連結され、また水平送り軸32の左端部におい
て、送り歯を前後動させる送り歯前後動機構が連結され
ている。
着され、この偏心輪34には水平送り連杆30の後端部
が回転可能に外嵌され、水平送り連杆30の前端部は水
平送りリンク31の下端部に固着され、水平送りリンク
31の上端部は、左右方向に延びる水平送り軸(本発明
の回動軸に相当する)32に固着された水平送り腕33
に回動可能に連結されている。従って、下軸16の回転
駆動により、偏心輪34を介して水平送り連杆30の前
端部が、図示しない送り調節器に沿って前後方向に揺動
するので、水平送りリンク31と水平送り腕33を介し
て水平送り軸32が揺動する。ここで、下軸16の左端
部において、図示外の送り歯の上下動の為の送り歯上下
動機構が連結され、また水平送り軸32の左端部におい
て、送り歯を前後動させる送り歯前後動機構が連結され
ている。
【0020】次に、前記針棒21を送り歯の前後動と調
時させて前後方向に揺動させる連結機構35について説
明する。前記水平送り軸32の右端部には、正面視略L
字状の針棒揺動クランク(本発明の揺動部材に相当す
る)36が固着され、この針棒揺動クランク36の一端
部には前後方向に延びるリンク部材39の一端部がネジ
部材としての段ネジ40により回動可能に枢支されてい
る。
時させて前後方向に揺動させる連結機構35について説
明する。前記水平送り軸32の右端部には、正面視略L
字状の針棒揺動クランク(本発明の揺動部材に相当す
る)36が固着され、この針棒揺動クランク36の一端
部には前後方向に延びるリンク部材39の一端部がネジ
部材としての段ネジ40により回動可能に枢支されてい
る。
【0021】ここで、図2に示すように、段ネジ40は
ネジ部40aと段部40bとを含んで構成され、リンク
部材39の一端部に形成された貫通穴39aを挿通して
針棒揺動クランク36の一端部に形成された揺動用ネジ
穴36aに螺着可能になっている。
ネジ部40aと段部40bとを含んで構成され、リンク
部材39の一端部に形成された貫通穴39aを挿通して
針棒揺動クランク36の一端部に形成された揺動用ネジ
穴36aに螺着可能になっている。
【0022】また、水平送り軸32の回動中心位置には
段ネジ40が螺着可能な固定用ネジ穴32aが形成され
ている。そして、段ネジ40をリンク部材39の一端部
に形成された貫通穴39aを挿通して水平送り軸32の
固定用ネジ穴32aに螺着可能となっている。この固定
用ネジ穴32aの位置にリンク部材39の一端部を位置
させることにより、針棒揺動クランク36が揺動しても
リンク部材39が駆動しないように構成されている。
段ネジ40が螺着可能な固定用ネジ穴32aが形成され
ている。そして、段ネジ40をリンク部材39の一端部
に形成された貫通穴39aを挿通して水平送り軸32の
固定用ネジ穴32aに螺着可能となっている。この固定
用ネジ穴32aの位置にリンク部材39の一端部を位置
させることにより、針棒揺動クランク36が揺動しても
リンク部材39が駆動しないように構成されている。
【0023】よって、本実施形態における段ネジ40及
び固定用ネジ穴32aが本発明の請求項2の着脱手段及
び係合部材に相当している。
び固定用ネジ穴32aが本発明の請求項2の着脱手段及
び係合部材に相当している。
【0024】一方、前記上軸15と平行に配設された針
棒揺動軸42の右端部には、上下方向に延びる針棒揺動
連杆(リンク部材と共に本発明のリンク機構を構成す
る)43の上端部が固着され、この針棒揺動連杆43の
下端部はリンク部材39の後端部に回動可能に連結され
ている。更に、針棒揺動軸42の左端部には針棒揺動腕
44の基端部が固着され、この針棒揺動腕44の先端部
は、前記針棒台22の下端部に形成した上下方向向きの
係合溝22aに摺動可能に係合している。従って、段ネ
ジ40によってリンク部材39が図2に示す揺動用ネジ
穴36aの位置で連結されたときには、水平送り軸32
の揺動により針棒揺動クランク36が揺動するので、リ
ンク部材39が駆動して、針棒揺動連杆43と針棒揺動
軸42とを介して針棒揺動腕44が同時に揺動すること
になり、針棒台22の揺動により針棒21が前後に往復
揺動される。
棒揺動軸42の右端部には、上下方向に延びる針棒揺動
連杆(リンク部材と共に本発明のリンク機構を構成す
る)43の上端部が固着され、この針棒揺動連杆43の
下端部はリンク部材39の後端部に回動可能に連結され
ている。更に、針棒揺動軸42の左端部には針棒揺動腕
44の基端部が固着され、この針棒揺動腕44の先端部
は、前記針棒台22の下端部に形成した上下方向向きの
係合溝22aに摺動可能に係合している。従って、段ネ
ジ40によってリンク部材39が図2に示す揺動用ネジ
穴36aの位置で連結されたときには、水平送り軸32
の揺動により針棒揺動クランク36が揺動するので、リ
ンク部材39が駆動して、針棒揺動連杆43と針棒揺動
軸42とを介して針棒揺動腕44が同時に揺動すること
になり、針棒台22の揺動により針棒21が前後に往復
揺動される。
【0025】しかし、段ネジ40によってリンク部材3
9が図2に示す固定用ネジ穴32aの位置で連結された
ときには、水平送り軸32の揺動及び針棒揺動クランク
36が揺動するにも拘わらず、リンク部材39の一端部
は所定の位置で保持されるので、針棒台22が所定の固
定位置に保持され、その結果針棒21は前後に揺動する
ことなく所定の固定位置で上下駆動される。
9が図2に示す固定用ネジ穴32aの位置で連結された
ときには、水平送り軸32の揺動及び針棒揺動クランク
36が揺動するにも拘わらず、リンク部材39の一端部
は所定の位置で保持されるので、針棒台22が所定の固
定位置に保持され、その結果針棒21は前後に揺動する
ことなく所定の固定位置で上下駆動される。
【0026】次に、針棒台22の固定位置の調整方法に
ついて説明する。尚、針棒台22の固定位置は縫い針が
垂直方向になっている状態が望ましく、基本的にはミシ
ンの出荷時に調整及び決定された後はほとんど調整され
ることがないものである。
ついて説明する。尚、針棒台22の固定位置は縫い針が
垂直方向になっている状態が望ましく、基本的にはミシ
ンの出荷時に調整及び決定された後はほとんど調整され
ることがないものである。
【0027】まず、図3に実線にて示すように、段ネジ
40をリンク部材39の一端部に形成された貫通穴39
aを挿通して水平送り軸32の固定用ネジ穴32aに螺
着した状態で、針棒揺動連杆43の他端部(本発明のリ
ンク機構の他端部に相当する)の締め付けネジ(本発明
の調整部に相当する)43aを弛める。そうすると針棒
揺動軸42及び針棒台22がフリーの状態になるので、
作業者が針棒21等を前後に調整して縫い針が垂直方向
に向くようにする。その状態で、締め付けネジ43aを
締め付けて針棒揺動軸42と針棒揺動連杆43とを固定
する。
40をリンク部材39の一端部に形成された貫通穴39
aを挿通して水平送り軸32の固定用ネジ穴32aに螺
着した状態で、針棒揺動連杆43の他端部(本発明のリ
ンク機構の他端部に相当する)の締め付けネジ(本発明
の調整部に相当する)43aを弛める。そうすると針棒
揺動軸42及び針棒台22がフリーの状態になるので、
作業者が針棒21等を前後に調整して縫い針が垂直方向
に向くようにする。その状態で、締め付けネジ43aを
締め付けて針棒揺動軸42と針棒揺動連杆43とを固定
する。
【0028】このように一旦、針棒揺動軸42と針棒揺
動連杆43との連結位置を調整及び固定しておけば、図
3の2点鎖線で示す針送り状態から何時下送り状態に変
更しても針棒台22の固定位置が狂うことはない。この
ように、固定用ネジ穴32aを針棒揺動軸42と針棒揺
動連杆43との連結位置の調整のための基準としている
ので、針棒揺動軸42と針棒揺動連杆43との連結位置
の調整を簡単に行うことができる。
動連杆43との連結位置を調整及び固定しておけば、図
3の2点鎖線で示す針送り状態から何時下送り状態に変
更しても針棒台22の固定位置が狂うことはない。この
ように、固定用ネジ穴32aを針棒揺動軸42と針棒揺
動連杆43との連結位置の調整のための基準としている
ので、針棒揺動軸42と針棒揺動連杆43との連結位置
の調整を簡単に行うことができる。
【0029】次に、実施の変形の形態について説明す
る。
る。
【0030】本実施の形態においては、水平送り軸32
に固定用ネジ穴32aを形成しているが、針棒揺動クラ
ンク36が水平送り軸32の端面を覆い隠すような構成
の場合、針棒揺動クランク36に固定用ネジ穴を形成し
てもよい。この場合、水平送り軸32の回動中心位置に
相当する位置に形成することになる。
に固定用ネジ穴32aを形成しているが、針棒揺動クラ
ンク36が水平送り軸32の端面を覆い隠すような構成
の場合、針棒揺動クランク36に固定用ネジ穴を形成し
てもよい。この場合、水平送り軸32の回動中心位置に
相当する位置に形成することになる。
【0031】また、固定用ネジ穴32a、揺動用ネジ穴
36aの代わりに、水平送り軸32、針棒揺動クランク
36のそれぞれにネジピンを立設し、段ネジ40の代わ
りにナット等によってリンク部材39をそれぞれ連結す
るようにしてもよい。
36aの代わりに、水平送り軸32、針棒揺動クランク
36のそれぞれにネジピンを立設し、段ネジ40の代わ
りにナット等によってリンク部材39をそれぞれ連結す
るようにしてもよい。
【0032】また、ミシンの種類も1本針本縫いミシン
や、2本針本縫いミシン、玉縁縫いミシン等の各種の針
送りミシンに適用できる。
や、2本針本縫いミシン、玉縁縫いミシン等の各種の針
送りミシンに適用できる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に係わる
針送りミシンは、回動軸の回動中心に固定用ネジ穴を開
けるだけなので、針送り状態と下送り状態との切換える
ための構成を簡単化できる。
針送りミシンは、回動軸の回動中心に固定用ネジ穴を開
けるだけなので、針送り状態と下送り状態との切換える
ための構成を簡単化できる。
【0034】また、請求項2に係わる針送りミシンは、
揺動部材の一端部と前記リンク機構の一端部との連結を
着脱可能とする着脱手段と、回動軸の回動中心位置に設
けられ、着脱手段によって揺動部材の一端部から離脱さ
れたリンク機構の一端部と連結するための係合部材とを
備えているため、回動軸の回動中心位置にてリンク機構
の一端部が係合部材と連結するので、リンク機構の一端
を固定するための他の場所を用意する必要がなく、よっ
て他の部材の邪魔になることはない。
揺動部材の一端部と前記リンク機構の一端部との連結を
着脱可能とする着脱手段と、回動軸の回動中心位置に設
けられ、着脱手段によって揺動部材の一端部から離脱さ
れたリンク機構の一端部と連結するための係合部材とを
備えているため、回動軸の回動中心位置にてリンク機構
の一端部が係合部材と連結するので、リンク機構の一端
を固定するための他の場所を用意する必要がなく、よっ
て他の部材の邪魔になることはない。
【0035】また、請求項3に係わる針送りミシンは、
請求項1または2に記載の針送りミシンにおいて、リン
ク機構の他端部と針棒揺動軸との連結位置を調整可能な
調整部を備えているので、連結位置を調整することによ
り針棒の固定位置を簡単に調整できる。
請求項1または2に記載の針送りミシンにおいて、リン
ク機構の他端部と針棒揺動軸との連結位置を調整可能な
調整部を備えているので、連結位置を調整することによ
り針棒の固定位置を簡単に調整できる。
【図1】電子制御式本縫い針送りミシンの内部機構の概
略斜視図である。
略斜視図である。
【図2】図1の針棒揺動クランクとリンク部材との連結
部分を示した分解斜視図である。
部分を示した分解斜視図である。
【図3】上記ミシンの内部機構の要部側面図である。
21 針棒
22 針棒台
32 水平送り軸
32a 固定用ネジ穴
36 針棒揺動クランク
36a 揺動用ネジ穴
39 リンク部材
40 段ネジ
42 針棒揺動軸
43 針棒揺動連杆
43a 締め付けネジ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 岩越 弘恭
名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー
工業株式会社内
(72)発明者 水谷 智晴
名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー
工業株式会社内
Fターム(参考) 3B150 AA01 BA01 BA03 CB26 CE02
CE03 CE05 CE23 CE25 DB04
DB08 DE01 DE06 DE14 JA02
JA20 JA28 JA29 JA33
Claims (3)
- 【請求項1】 上下動する針棒を有し、布送り方向に揺
動自在に支持された針棒台と、針棒台を揺動するために
回動する回動軸と、その回動軸に取り付けられ、回動軸
の回動に従って揺動する揺動部材と、針棒台と連結さ
れ、針棒台を布送り方向に揺動させる針棒揺動軸と、そ
の針棒揺動軸と揺動部材の一端部とを連動連結するリン
ク機構とを備えた針送りミシンにおいて、 前記リンク機構の一端部に設けられた貫通穴を通って前
記揺動部材の一端部に設けられた揺動用ネジ穴と連結す
るネジ部材と、 前記回動軸の回動中心に設けられ、前記リンク機構の一
端部に設けられた貫通穴を通って前記ネジ部材が連結す
るための固定用ネジ穴とを備えたことを特徴とする針送
りミシン。 - 【請求項2】 上下動する針棒を有し、布送り方向に揺
動自在に支持された針棒台と、針棒台を揺動するために
回動する回動軸と、その回動軸に取り付けられ、回動軸
の回動に従って揺動する揺動部材と、針棒台と連結さ
れ、針棒台を布送り方向に揺動させる針棒揺動軸と、そ
の針棒揺動軸と揺動部材の一端部とを連動連結するリン
ク機構とを備えた針送りミシンにおいて、 前記揺動部材の一端部と前記リンク機構の一端部との連
結を着脱可能とする着脱手段と、 前記回動軸の回動中心位置に設けられ、前記着脱手段に
よって前記揺動部材の一端部から離脱された前記リンク
機構の一端部と連結するための係合部材とを備えたこと
を特徴とする針送りミシン。 - 【請求項3】 前記リンク機構の他端部と前記針棒揺動
軸との連結位置を調整可能な調整部を備えたことを特徴
とする請求項1または2に記載の針送りミシン。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002132541A JP2003326005A (ja) | 2002-05-08 | 2002-05-08 | 針送りミシン |
CNB031309119A CN100412251C (zh) | 2002-05-08 | 2003-05-07 | 针送料缝纫机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002132541A JP2003326005A (ja) | 2002-05-08 | 2002-05-08 | 針送りミシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003326005A true JP2003326005A (ja) | 2003-11-18 |
Family
ID=29416641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002132541A Pending JP2003326005A (ja) | 2002-05-08 | 2002-05-08 | 針送りミシン |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003326005A (ja) |
CN (1) | CN100412251C (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4605455B2 (ja) * | 2005-03-25 | 2011-01-05 | ブラザー工業株式会社 | ミシンの布送り装置 |
CN101314901B (zh) * | 2008-07-09 | 2012-09-19 | 中捷缝纫机股份有限公司 | 双针缝纫机中送料处的切换机构 |
CN109706643B (zh) * | 2019-01-24 | 2021-08-31 | 李永坚 | 缝纫机针杆部分连接组件 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2625152C3 (de) * | 1976-06-04 | 1978-12-07 | Pfaff Industriemaschinen Gmbh, 6750 Kaiserslautern | Nähmaschine mit Differentialtransport |
JP2682346B2 (ja) * | 1992-08-22 | 1997-11-26 | ブラザー工業株式会社 | 針送り機能付きミシンの針送り/下送り切換え装置 |
JP3714578B2 (ja) * | 1997-10-02 | 2005-11-09 | Juki株式会社 | 針送りミシン |
JP4450947B2 (ja) * | 2000-05-10 | 2010-04-14 | Juki株式会社 | ミシンの針振り装置 |
-
2002
- 2002-05-08 JP JP2002132541A patent/JP2003326005A/ja active Pending
-
2003
- 2003-05-07 CN CNB031309119A patent/CN100412251C/zh not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1456728A (zh) | 2003-11-19 |
CN100412251C (zh) | 2008-08-20 |
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