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JP2003323947A - 電源コネクタ装置 - Google Patents

電源コネクタ装置

Info

Publication number
JP2003323947A
JP2003323947A JP2002129658A JP2002129658A JP2003323947A JP 2003323947 A JP2003323947 A JP 2003323947A JP 2002129658 A JP2002129658 A JP 2002129658A JP 2002129658 A JP2002129658 A JP 2002129658A JP 2003323947 A JP2003323947 A JP 2003323947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
connector
output
output voltage
switching knob
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002129658A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Kitano
三郎 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002129658A priority Critical patent/JP2003323947A/ja
Publication of JP2003323947A publication Critical patent/JP2003323947A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気機器を電源装置に接続する際、電源装置
は電気機器の所望する以外の電源電圧を出力できないよ
うにし、これにより電気機器の破損を防止できる電源コ
ネクタ装置を提供する。 【解決手段】 電源装置の出力電圧を電気機器に供給す
る場合、受電コネクタ10の凹部11と出力コネクタ1
の出力電圧切換ノブ2とを嵌合して受電コネクタ10と
出力コネクタ1とを完全に接合する。これにより、電源
装置では出力電圧切換ノブ2の位置に対応する電圧が電
気機器への所望する電源電圧として出力される。凹部1
1と出力電圧切換ノブ2が嵌合されない場合、受電コネ
クタ10と出力コネクタ1が完全に接合されていないの
で、電源装置の出力電圧は電気機器に供給されない。し
たがって、電気機器の破損を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源電圧を発生す
る電源装置と、該電源装置からの電源電圧を受電する電
気機器とを接続する電源コネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、出力電圧の設定値を電圧設定
スイッチにより切り換え、定格電圧の異なる電気機器に
対して、それぞれの電源電圧を供給できるように構成さ
れた電源装置が知られている。このような電源装置を用
いて電気機器に電源電圧を供給する際、電源装置の出力
電圧を電気機器の定格電圧に合わせるため、ユーザは電
源装置の電圧設定スイッチを操作して電源装置の出力電
圧の設定を行うが、ここで、もし電圧設定スイッチによ
る設定を誤り、電源装置の出力電圧が電気機器の定格電
圧を超えた場合、電気機器には定格電圧を超える電源電
圧が供給され、最悪の場合、電気機器は破損し、安全上
の問題点が発生する危険性がある。
【0003】そこで、上記のような問題点を解決するた
めに、例えば、特開平7−231562号公報に示され
る電源装置の安全装置が公表されている。この従来技術
では電源装置に外部コネクタの接続を受ける装置コネク
タを設け、電源装置内の出力電圧切換スイッチからの出
力電圧を設定した信号と、装置コネクタからどの出力電
圧を選択するかの出力電圧設定確認信号とを受けて、両
信号を比較して一致した場合のみ電源装置から電源電圧
を出力するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においても、電源装置および電気機器の配置なら
びにコネクタの配置を配慮しない限り、ユーザが間違え
た外部コネクタを装置コネクタに接続する虞があり、こ
れにより、電源装置は電気機器の定格電圧を越える電源
電圧を出力する場合があり、電気機器の破損に至る危険
が発生する。
【0005】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、電気機器を電源装置に接続する際、
電源装置は電気機器の所望する以外の電源電圧を出力で
きないようにし、これにより電気機器の破損を防止でき
る電源コネクタ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる課題を解決するべ
く、請求項1の発明は、電源電圧を発生する電源装置
と、該電源装置からの電源電圧を受電する電気機器とを
接続する電源コネクタ装置において、前記電源装置側に
接続され該電源装置の出力電圧の切り換えを機構的な位
置により行うための移動可能な出力電圧切換ノブを有す
る出力コネクタと、前記電気機器側に接続され該電気機
器に供給する所望の電圧を前記出力コネクタから受ける
ため前記出力電圧切換ノブの位置決めを行うための位置
決め機構を有する受電コネクタとを備え、前記受電コネ
クタを前記出力コネクタに接合したとき、前記出力電圧
切換ノブが前記位置決め機構により位置決めされること
により、前記電源装置の出力電圧を前記電気機器への所
望の電圧に切り換えるように構成したことを特徴とする
電源コネクタ装置を提供する。
【0007】この請求項1の発明においては、前記電源
装置の前記出力電圧を前記電気機器に供給する場合、前
記受電コネクタの位置決め機構と前記出力コネクタの出
力電圧切換ノブとを嵌合して前記受電コネクタと前記出
力コネクタとを完全に接合する。これにより、前記電源
装置では前記位置決め機構により位置決めされた前記出
力電圧切換ノブの位置に対応する電圧が前記電気機器へ
の所望する電源電圧として出力される。
【0008】しかし、前記位置決め機構と前記出力電圧
切換ノブが嵌合されない場合、前記受電コネクタと前記
出力コネクタが完全に接合されていないので、前記電源
装置の出力電圧は前記電気機器に供給されない。このよ
うに位置決め機構と出力電圧切換ノブを設けたことによ
り、受電コネクタと出力コネクタが間違って接合される
ようなことがなくなり、電気機器に所望する以外の電源
電圧が供給されることがないので、電気機器の破損を防
止できる。
【0009】請求項2の発明では、請求項1に記載の電
源コネクタ装置において、前記出力電圧切換ノブの移動
に伴って、前記電源装置の出力電圧の設定に関連する抵
抗を切り換えるためのスライド接点を、前記出力電圧切
換ノブに設けたので、前記出力電圧切換ノブが移動する
と、そのスライド接点がスライドして前記抵抗が切り換
わる。したがって、前記出力電圧切換ノブの位置に対応
する抵抗情報により、前記電源装置の出力電圧を設定す
ることができ、例えば、電源電圧の出力電圧を3V,5
V,9V,10V・・・というように正確な電圧に段階
的に切り換えることができる。
【0010】請求項3の発明では、請求項1に記載の電
源コネクタ装置において、前記出力電圧切換ノブの移動
に伴って、前記電源装置の出力電圧の設定に関連する抵
抗を可変にする可変抵抗器を、前記出力電圧切換ノブに
関連して設けたので、前記出力電圧切換ノブが移動する
と、前記可変抵抗器の抵抗が連続的に切り換わる。した
がって、前記出力電圧切換ノブの位置に対応する抵抗情
報により、前記電源装置の出力電圧を多くの種類設定す
ることができ、電源装置の汎用性が高まる。
【0011】請求項4の発明では、請求項1に記載の電
源コネクタ装置において、前記出力電圧切換ノブと前記
位置決め機構とが嵌合した後、前記出力コネクタと前記
受電コネクタとの接合を確認するために用いられる接合
確認用機構を、前記出力コネクタおよび前記受電コネク
タの双方に渡って設けたので、前記接合確認用機構の状
態を見れば、前記出力電圧切換ノブと前記位置決め機構
とが嵌合され、前記出力コネクタと前記受電コネクタと
が完全に接合されているかどうかの確認をすることがで
きる。
【0012】請求項5の発明では、請求項4に記載の電
源コネクタ装置において、前記接合確認用機構は前記出
力コネクタおよび前記受電コネクタの双方に渡って少な
くとも2個設けられ、これら2個の接合確認用機構間を
前記受電コネクタ側で短絡し前記電源装置の出力のオン
/オフを制御するラインを、前記出力コネクタ側で前記
2個の接合確認用機構間に接続することにより、前記電
源装置の出力のオン/オフ制御を行うように構成したの
で、前記出力コネクタと前記受電コネクタとが完全に接
合された場合は前記電源装置の出力がオンされ、前記出
力コネクタと前記受電コネクタとが接合されていない場
合や完全に接合されていない場合は前記電源装置の出力
がオフされる。したがって、電源装置からの出力電圧を
受電する電気機器に定格電圧を超える電圧が与えられる
ようなことがないので、電気機器の破損を防止できる。
【0013】請求項6の発明では、請求項4に記載の電
源コネクタ装置において、前記接合確認用機構は、前記
受電コネクタ側においては前記出力コネクタと前記受電
コネクタとを固定するためのクランパー金具であり、前
記出力コネクタ側においては前記出力コネクタと前記受
電コネクタとが固定されたときの前記クランパー金具に
接触する接合確認用ターミナルである。したがって、前
記クランパー金具により、前記出力コネクタと前記受電
コネクタとは振動などによって容易に外れるようなこと
がない。また、前記クランパー金具を接合確認用プラグ
の代用とすることができるため、構成が簡単となり、製
造コストの削減を図れる。
【0014】請求項7の発明では、請求項4に記載の電
源コネクタ装置において、前記接合確認用機構は、前記
受電コネクタ側においては前記出力コネクタと前記受電
コネクタとを固定するためのクランパー金具であり、前
記出力コネクタ側においては前記出力コネクタと前記受
電コネクタとが固定されたときの前記クランパー金具に
螺子を介して接触する接合確認用ターミナルである。し
たがって、前記出力コネクタと前記受電コネクタとが、
結果的に前記螺子により強固に固定されるので双方のコ
ネクタの接合が確実なものとなる。
【0015】請求項8の発明では、請求項5に記載の電
源コネクタ装置において、前記ラインとは、前記電源装
置の出力をオン/オフ制御するトランジスタの制御端子
と前記電源装置の負極側出力ラインとの間に、リード線
を介して接続される接合確認用機構を経由する電導性の
ラインである。したがって、前記接合確認用機構が前記
ラインに接続されていないときは、前記トランジスタは
前記電源装置の出力をオフさせるように動作し、前記接
合確認用機構が前記ラインに接続されているときは、前
記トランジスタは前記電源装置の出力をオンさせるよう
に動作する。
【0016】請求項9の発明では、請求項5に記載の電
源コネクタ装置において、前記ラインとは、電源電圧の
正極側出力ラインと正極側出力端子との間に接続された
トランジスタの制御端子と、前記電源電圧の負極側出力
ラインとの間に、リード線を介して接続される接合確認
用機構を経由する電導性のラインである。したがって前
記接合確認用機構が前記ラインに接続されていないとき
は、前記トランジスタは前記電源装置の出力をオフさせ
るように動作し、前記接合確認用機構が前記ラインに接
続されているときは、前記トランジスタは前記電源装置
の出力をオンさせるように動作する。
【0017】請求項10の発明では、請求項1に記載の
電源コネクタ装置において、前記出力コネクタにおける
前記出力電圧切換ノブの頂部は概略三角形状を有する突
起であり、前記受電コネクタにおける前記位置決め機構
は底部が概略三角形状の窪みを有する凹部である。この
構成によれば、前記出力コネクタと前記受電コネクタと
を接合させると、前記出力電圧切換ノブが前記位置決め
機構に嵌合して、自動的に電気機器の所望する電圧値に
電源装置の出力電圧が設定され、ユーザによる電圧設定
操作の煩わしさが解消する。
【0018】請求項11の発明では、請求項1に記載の
電源コネクタ装置において、前記電気機器が複数の異な
る電源電圧を必要とし、前記電源装置が複数の異なる電
圧を出力する場合、前記出力電圧切換ノブおよび位置決
め機構の個数を前記電源電圧の個数に対応して設けたの
で、複数の異なる電源電圧を必要とする電気機器に対す
る電源装置の複数の出力電圧を設定するのが容易に行う
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施の形態について説明する。図1は請求項1の
発明に対応する実施形態に係る電源コネクタ装置の要部
構成を示す斜視図である。図1に示すように、この電源
コネクタ装置は、出力コネクタ1と受電コネクタ10と
を含み構成されている。
【0020】出力コネクタ1は概略直方体形状のケース
1aを有し、このケース1aの前面には、スリット状に
形成されたスリット穴3が設けられている。このスリッ
ト穴3には穴に沿ってスライドさせることができる出力
電圧切換ノブ2が設けられている。この出力電圧切換ノ
ブ2は、スリット穴3をスライドさせることにより位置
が決められ、電源装置の出力電圧を設定する。また、こ
の出力電圧切換ノブ2の位置を示す位置情報は、位置情
報伝達線6,7を介して電源装置に伝送され、これに応
答して電源装置はその位置情報に対応する電圧を出力
し、出力リード線4,5を介して出力コネクタ1に伝送
する。
【0021】また、出力コネクタ1のケース1aの前面
には、図示しないターミナルを内部にそれぞれ有するプ
ラグ挿入穴8,9が設けられている。それらのターミナ
ルは出力リード線4,5にそれぞれ接続され、プラグ挿
入穴8,9に後述する受電コネクタ10のプラグ12,
13を挿入することにより、電源装置の出力電圧がプラ
グ12,13に伝達される。
【0022】受電コネクタ10は概略直方体形状のケー
ス10aを有し、このケース10aの前面には、所望す
る電圧を、出力コネクタ1を介して電源装置から取り出
すために前記出力電圧切換ノブ2の位置決めを行う凹部
(穴)11が設けられ、また出力コネクタ1のプラグ挿
入穴8,9の内部に備えられたターミナルと接触するプ
ラグ12,13が設けられている。プラグ12,13で
受けた出力コネクタ1からの出力電圧は、リード線1
4,15を介して電気機器に伝送される。
【0023】凹部11は、電気機器に所望する電圧が供
給されるような位置に予め設定される。即ち、出力コネ
クタ1の出力電圧切換ノブ2が凹部11に挿入された位
置で固定され、この位置の出力電圧切換ノブ2により設
定された電圧がプラグ12,13に伝達されるので、凹
部11の位置を決めれば所望する電圧が電気機器に供給
できることになる。したがって、凹部11の位置は電気
機器の電源電圧(定格電圧)に応じて予め設定されてい
る。
【0024】出力コネクタ1の出力電圧切換ノブ2と受
電コネクタ10の凹部11との位置が合致しない場合
は、図1中の2点鎖線で示すように、出力コネクタ1と
受電コネクタ10とが接合しないため、ユーザは双方の
コネクタ1,10が合致するように出力電圧切換ノブ2
の位置をスリット穴3に沿ってスライドして調整する。
したがって、受電コネクタ10に接続される電気機器に
は所望の電圧が供給されることになる。
【0025】なお、出力コネクタ1のプラグ挿入穴8,
9と受電コネクタ10のプラグ12,13とは、出力コ
ネクタ1と受電コネクタ10との接合状態における位置
決め精度を高めるための機能も兼ねている。また、この
ような位置決め精度を高めるため、別に、出力コネクタ
1のケース1aの前面に穴を設け、受電コネクタ10の
ケース10aの前面に位置決め用突起を設けても良い。
また、逆に、出力コネクタ1のケース1aの前面に位置
決め用突起を設け、受電コネクタ10のケース10aの
前面に穴を設けても良い。
【0026】また、出力コネクタ1における出力電圧切
換ノブ2の位置決めに関しては、出力電圧切換ノブ2の
頂部に凹部を設け、受信コネクタ10のケース10aの
前面に、その凹部に嵌合する突起を設け、これにより出
力電圧切換ノブ2の位置を決めても良い。
【0027】以上説明したように本実施形態によれば、
出力コネクタ1に設けられた出力電圧切換ノブ2は電源
装置の出力電圧の設定値を代表し、受電コネクタ10の
凹部11の位置は所望の電源電圧を代表していることか
ら、出力電圧切換ノブ2と凹部11とが嵌合しない限
り、双方のコネクタ1,10が接合しなく、しかも、双
方のコネクタ1,10の接合操作時に、先に出力電圧切
換ノブ2と凹部11とが嵌合し、この後、後述する電力
伝達ターミナル30,31と電力伝達プラグ32,33
との間が接続を開始するような構成(図4参照)にする
ことにより、電源装置は電気機器の要求値以外の電圧を
出力し得ないことになる。
【0028】従来の電源コネクタ装置では、電源装置の
電圧ミスマッチによる電気機器の破損を防止するため、
予め決めた特定の電気機器に専用するように使用が指定
されているものが殆どであったが、本実施形態の電源コ
ネクタ装置では、出力コネクタの出力電圧切換ノブの位
置と受電コネクタの凹部の位置との電圧表現に関する基
準が一致している限り、従来の電源コネクタ装置のよう
な専用の使用指定の必要がなく、他の電気機器にも使用
することができる。
【0029】また、使用している電気機器が消耗などに
より故障し、修理が不可能になってその電気機器を廃棄
する場合、従来では、その電気機器専用の電源コネクタ
装置も不要となり、その電気機器と一緒に電源コネクタ
装置も廃棄せざるを得ず、資源の無駄使いになるという
欠点があったが、本実施形態の電源コネクタ装置では他
の電気機器にも使用できる汎用性があるので、廃棄する
必要がない。
【0030】したがって、本実施形態の電源コネクタ装
置は、電気機器と切り離して販売することができ、単独
で販売できる市場を形成することができる。また、この
電源コネクタ装置は、各電気機器に対する専用性から開
放されるため、機種の統一が図れ、大量生産による製造
コストの削減が見込むことができる。
【0031】図2は、請求項2の発明に対応する実施形
態に係る出力電圧切換ノブを採用した出力コネクタの内
部構成を示す断面図である。図2の(a)は出力コネク
タ1を側面から見た断面図であり、図2の(b)は図2
の(a)に示すスライド接点23から内部を見た断面図
である。
【0032】図2において、出力コネクタ1のケース1
aの内部には、絶縁板70と、絶縁板70に固定された
コモン接点24と、絶縁板70に固定された接点16,
17,18,19と、接点16,17間に接続された抵
抗20と、接点17,18間に接続された抵抗21と、
接点18,19間に接続された抵抗22とが設けられて
いる。これらの抵抗20,21,22は電源装置の出力
電圧の設定に関連する抵抗である。
【0033】出力電圧切換ノブ2の一方側はケース1a
から突出し、その他方側はケース1aの内部でスリット
穴3の縦幅よりも厚みが小さくなった形状となっており
ケース1a内に収納されている。この出力電圧切換ノブ
2の他方側の端面には、スライド接点23が固定されて
いる。このスライド接点23は、出力電圧切換ノブ2の
スリット穴3でのスライドによる移動に従い、絶縁板7
0に固定されたコモン接点24と接点16,17,1
8,19間を接触しながらスライドするようになってい
る。
【0034】このような構成により、出力電圧切換ノブ
2をスライドさせると、接点16,17,18,19の
何れかに接触するので、出力電圧切換ノブ2の位置情報
は抵抗20,21,22に関連する抵抗情報に変換さ
れ、位置情報伝達線6,7を介して電源装置に伝送され
ることになる。したがって、電源装置は、前記伝達され
てきた抵抗情報に基づいて電圧を設定し、出力コネクタ
1を介して受電コネクタ10(図1参照)に接続された
電気機器に所望の電圧を供給することができる。この場
合、電源装置の出力電圧を例えば、3V,5V,9V,
10Vというように正確な電圧に段階的に切り換えるこ
とができる。
【0035】なお、本実施形態では、抵抗を4段切換と
しているが、必要に応じて接点の個数を増やすと、これ
に応じて切換段数を増やすことができる。
【0036】図3は、請求項3の発明に対応する実施形
態に係る出力電圧切換ノブを採用した出力コネクタの内
部構成を示す断面図である。図3の(a)は出力コネク
タ1を側面から見た断面図であり、図3の(b)は図3
の(a)に示すスライド接点23から内部を見た断面図
である。
【0037】図3において、出力コネクタ1のケース1
aの内部には、絶縁板70と、絶縁板70の表面に固定
されたコモン接点24と、絶縁板70の表面に固定され
た抵抗膜25とが設けられている。抵抗膜25とコモン
接点24とスライド接点23とにより可変抵抗器が構成
され、この可変抵抗器は、電源装置の出力電圧の設定に
関連する抵抗になる。
【0038】出力電圧切換ノブ2の一方側はケース1a
から突出し、その他方側はケース1aの内部でスリット
穴3の縦幅よりも厚みが小さくなった形状となっており
ケース1a内に収納されている。この出力電圧切換ノブ
2の他方側の端面には、スライド接点23が固定されて
いる。このスライド接点23は、出力電圧切換ノブ2の
スリット穴3でのスライドによる移動に従い、絶縁板7
0に固定されたコモン接点24と抵抗膜25間を接触し
ながらスライドするようになっている。
【0039】このような構成により、出力電圧切換ノブ
2をスライドさせると、スライド接点23がコモン接点
24と抵抗膜25をスライドし、これにより、コモン接
点24と抵抗膜25間の抵抗値が変化するので、出力電
圧切換ノブ2の位置情報はその抵抗値に関連する抵抗情
報に変換され、位置情報伝達線6,7を介して電源装置
に伝送されることになる。したがって、電源装置は、前
記伝達されてきた抵抗情報に基づいて電圧を設定し、出
力コネクタ1を介して受電コネクタ10(図1参照)に
接続された電気機器に所望の電圧を供給することができ
る。また、出力コネクタ1には前述した可変抵抗器が備
えられているので、電源装置の出力電圧を連続的に切り
換えることが可能になる。
【0040】図4は、請求項4,5の発明に対応する実
施形態に係る接合確認用機構を採用した出力コネクタ1
と受電コネクタ10とが接合されている状態における要
部を示す断面図である。この出力コネクタ1には、前述
したような出力電圧切換ノブ2と、出力リード線4が接
続された電力伝達ターミナル30と、出力リード線5が
接続された電力伝達ターミナル31の他に、リード線2
6が接続された接合確認用ターミナル34と、リード線
27が接続された接合確認用ターミナル35とが設けら
れている。
【0041】受電コネクタ10には、出力電圧切換ノブ
2が嵌合される凹部11と、リード線15に接続された
電力伝達プラグ32と、リード線14に接続された電力
伝達プラグ33の他に、リード線28が接続された接合
確認用プラグ36と、リード線29が接続された接合確
認用プラグ37とが設けられている。
【0042】なお、本実施形態で言う接合確認用機構と
は接合確認用ターミナル34,35および接合確認用プ
ラグ36,37のことを言う。
【0043】出力コネクタ1と受電コネクタ10とが接
合している状態では、出力電圧切換ノブ2が凹部11
に、電力伝達プラグ32,33が電力伝達ターミナル3
0,31に、接合確認用プラグ36,37が接合確認用
ターミナル34,35にそれぞれ嵌合されている。特
に、接合確認用プラグ36,37と接合確認用ターミナ
ル34,35が追加されているので、出力コネクタ1と
受電コネクタ10との接合が正確になされているかを確
認することができる。
【0044】ここで、電力伝達ターミナル30,31と
電力伝達プラグ32,33間の嵌合距離をd3とし、接
合確認用ターミナル34,35と接合確認用プラグ3
6,37間の嵌合距離をd1とし、出力電圧切換ノブ2
と凹部11間の嵌合距離をd2とすると、各嵌合距離
は、d3>d2>d1という関係になる。したがって、
出力コネクタ1と受電コネクタ10との接合操作時に、
先ず、電力伝達ターミナル30,31と電力伝達プラグ
32,33がそれぞれ接触し、次に出力電圧切換ノブ2
と凹部11が嵌合し、最後に接合確認用ターミナル3
4,35と接合確認用プラグ36,37がそれぞれ接触
することになる。
【0045】接合確認用ターミナル34,35と接合確
認用プラグ36,37がそれぞれ接触すると、リード線
28,29、接合確認用プラグ36,37、接合確認用
ターミナル34,35およびリード線26,27をそれ
ぞれ介して電気機器からの接合確認信号が電源装置に送
られ、これにより電源装置では出力コネクタ1と受電コ
ネクタ10とが正確に接合しているということを確認す
る。
【0046】この確認の後、電源装置は、出力電圧切換
ノブ2が凹部11に嵌合したときの出力電圧切換ノブ2
の位置に対応する出力電圧を選択し、出力リード線4,
5、電力伝達ターミナル30,31、電力伝達プラグ3
2,33、およびリード線15,14を介して電気機器
に電圧を出力する。即ち、電源装置は出力電圧を完全に
確定した後、電気機器に電圧を出力することになり、電
気機器にとっては安全性が高まる。
【0047】なお、接合確認用ターミナル34,35お
よび接合確認用プラグ36,37が無い場合において
も、出力コネクタ1と受電コネクタ10との接合操作時
に、先に出力電圧切換ノブ2と凹部11とが嵌合し、こ
の後、電力伝達ターミナル30,31および電力伝達プ
ラグ32,33とが接触を開始するような構造的な工夫
が必要となる。このような構造にしないと、電源装置は
出力電圧が確定する前に電圧を出力することになり、こ
の電圧が電気機器の定格電圧を超える場合、電気機器は
破損する危険性が生じる。
【0048】また、出力電圧切換ノブ2の高さ(突出
量)を極端に大きくすると、その出力電圧切換ノブ2は
機械的強度が不足して折れるなどの問題が発生する危険
が生じるので、電力伝達ターミナル30と電力伝達プラ
グ32との間の接触長さ(距離)、および電力伝達ター
ミナル31と電力伝達プラグ33との間の接触長さ(距
離)が制限され、これにより、各接触点の抵抗値が増加
し、電源装置の出力電流が制限されるという問題が生じ
る。
【0049】しかし、本実施形態によると、最先に電力
伝達ターミナル30,31と電力伝達プラグ32,33
とがそれぞれ接触するため、電力伝達ターミナル30,
31と電力伝達プラグ32,33間の接触長さ(距離)
が前記のような制限を解除し接触点の抵抗値を少なくす
ることができ、電源装置の出力電流を大きな値に設定で
きる。
【0050】また、出力コネクタ1と受電コネクタ10
との接合操作時に、先に出力電圧切換ノブ2と凹部11
とが嵌合し、この後、電力伝達ターミナル30,31お
よび電力伝達プラグ32,33間がそれぞれ接触を開始
するような構成である場合でも、接合確認用ターミナル
34,35および接合確認用プラグ36,37を使用す
ることにより、電気機器に対する電源電圧の二重の保護
を行える構成が実現できる。
【0051】ところで、接合確認用機構(接合確認用タ
ーミナルおよび接合確認用プラグ)が出力コネクタ1と
受電コネクタ10間に2個設けられていない場合、出力
コネクタ1と受電コネクタ10との接合操作時、双方の
コネクタ1,10が多少斜め方向から装着されると、出
力電圧切換ノブ2と凹部11との嵌合が完全に終了する
前に、例えば接合確認用ターミナル34と接合確認用プ
ラグ36とが接触する虞があり、これにより双方のコネ
クタ1,10の接合が完了したと誤認されるようなこと
が生じる。
【0052】しかし、図4に示すように接合確認用機構
が2個設けられている場合、即ち、接合確認用ターミナ
ル34および接合確認用プラグ36から成る接合確認用
機構と、接合確認用ターミナル35および接合確認用プ
ラグ37から成る接合確認用機構との2個の接合確認用
機構が設けられている場合は、出力コネクタ1と受電コ
ネクタ10との接合操作時、双方のコネクタ1,10が
多少斜め方向から装着されても、出力電圧切換ノブ2と
凹部11との嵌合が完全に終了する前に、接合確認用タ
ーミナル34と接合確認用プラグ36との接触と、接合
確認用ターミナル35と接合確認用プラグ37との接触
とが同時に起きるようなことがなく、これにより双方の
コネクタ1,10の接合が完了したと誤認されるような
ことがない。
【0053】なお、出力コネクタおよび受電コネクタの
正面面積が大きく、例えば概略正四角形を有する場合
は、コネクタの四隅に接合確認用機構としての接合確認
用ターミナルおよび接合確認用プラグを設け、これらの
接合確認用ターミナルと接合確認用プラグが全て所定の
接触完了後、電源装置が電圧を出力するようにしても良
い。
【0054】図5は、請求項6の発明に対応する実施形
態に係る接合確認用機構を採用した出力コネクタ1と受
電コネクタ10とが接合されている状態における要部を
示す断面図である。弾性および導電性を併せ持つ板材料
により形成されたクランパー金具40は、受電コネクタ
10の後面および両側面を囲むように受電コネクタ10
に固着されている。このクランパー金具40の両側面に
設けられた穴41,42は出力コネクタ1の両側面に設
けられた突起38,39と嵌合し、双方のコネクタ1,
10が振動などにより容易に外れないようになってい
る。
【0055】出力コネクタ1に装着された接合確認用タ
ーミナル34,35は、クランパー金具40が突起3
8,39に適合した状態にてクランパー金具40に接触
する。したがって、接合確認用ターミナル34、クラン
パー金具40、および接合確認用ターミナル35を介し
た導通路が形成され、この導通路が形成されたことがリ
ード線26,27を介して電源装置に導かれる。これに
より、電源装置は、リード線26,27間が導通状態に
あるときに出力電圧を送出し、リード線26,27間が
非導通状態であるときは電圧の出力を停止する。
【0056】なお、出力コネクタ1と受電コネクタ10
との接合操作時に、出力電圧切換ノブ2(図1参照)と
凹部11(図1参照)との嵌合完了後、クランパー金具
40の穴41,42と出力コネクタ1の突起38,39
とが嵌合するように構造的および寸法的に配慮した構成
にする。
【0057】本実施形態においては、双方のコネクタ
1,10が振動などにより容易に外れないように設けら
れているクランパー金具40を、前述した接合確認用タ
ーミナルおよび接合確認用プラグの代用とすることがで
きるため、構成が簡単となり、製造コストの削減が図れ
る。
【0058】図6は、請求項7の発明に対応する実施形
態に係る接合確認用機構を採用した出力コネクタ1と受
電コネクタ10とが接合されている状態における要部を
示す断面図である。導電性を持つ板材料により形成され
たクランパー金具40は、受電コネクタ10の後面およ
び両側面を囲むように受電コネクタ10に固着され、そ
の両側面の端の方が、クランパー金具40の穴および出
力コネクタ1の穴を通して接合確認用ターミナル34,
35に電気的に接触する螺子43,44により固定され
る。
【0059】接合確認用ターミナル34,35の一方端
部には、螺子43,44がそれぞれ嵌合するように、内
周面に雌螺子が刻まれた穴がそれぞれ設けられており、
各穴に螺子43,44を嵌合することにより、双方のコ
ネクタ1,10が振動などにより容易に外れないように
している。
【0060】このような構成により、接合確認用ターミ
ナル34、螺子43、クランパー金具40、螺子44、
および接合確認用ターミナル35を介した電気的な導通
路が形成され、この導通路が形成されたことがリード線
26,27を介して電源装置に導かれる。これにより、
電源装置は、リード線26,27間が導通状態にあると
きに出力電圧を送出し、リード線26,27間が非導通
状態であるときは電圧の出力を停止する。
【0061】なお、出力コネクタ1と受電コネクタ10
との接合操作時に、出力電圧切換ノブ2(図1参照)と
凹部11(図1参照)との嵌合完了後、クランパー金具
40の螺子穴と受電コネクタ10の螺子穴との位置が合
致するように構造的および寸法的に配慮した構成にす
る。
【0062】本実施形態においては、螺子止めにより、
双方のコネクタ1,10がより強固に固定されるので、
前述した接合確認用ターミナルと接合確認用プラグの接
触よりも完全なものとなる。
【0063】図7は、請求項5,8の発明に対応する実
施形態に係るラインを採用した電源装置の回路図であ
る。この電源装置71において、FET45の出力側
(ドレイン、ソース)とトランス46の1次巻線47と
が直列に接続され、トランス46の2次巻線48の一端
はダイオード49およびライン81を介してターミナル
59に接続され、2次巻線48の他端は負極側出力ライ
ン82を介してターミナル60に接続されている。
【0064】正極側出力ライン81と負極側出力ライン
82との間には、コンデンサ50、フォトカプラ51を
構成するフォトダイオード51aと抵抗52とシャント
レギュレータ53との直列回路、抵抗54と抵抗55と
の直列回路、および抵抗57と等価スイッチ58との直
列回路が接続されている。また、NPNトランジスタ5
6のコレクタは、フォトカプラ51のフォトダイオード
51aと抵抗52との接続点に接続され、そのベースは
抵抗57と等価スイッチ58との接続点に接続され、そ
のエミッタはライン82に接続されている。また、抵抗
54と抵抗55との接続点はシャントレギュレータ53
のリファレンス端子に接続されている。
【0065】次に電源装置71の動作について説明す
る。図示しない制御回路からの制御信号がFET45の
ゲートに与えられることにより、FET45がスイッチ
ング動作を行い、この結果、トランス46の1次巻線4
7に高周波電流が流れる。これにより、トランス46の
2次巻線48に発生した高周波電圧はダイオード49お
よびコンデンサ50により整流平滑され、この整流平滑
された電圧はターミナル59,60間に与えられる。更
にターミナル59,60間の電圧は図1に示す出力リー
ド線4,5を介して出力コネクタ1に導かれる。
【0066】シャントレギュレータ53のリファレンス
端子にはターミナル59,60間の電圧を抵抗54,5
5により分圧した電圧がリファレンス電圧として与えら
れ、このリファレンス電圧に基づいてシャントレギュレ
ータ53が制御され、また、フォトカプラ51のフォト
ダイオード51a、抵抗52、シャントレギュレータ5
3、および抵抗54,55により電圧検出回路が構成さ
れ、この電圧検出回路による検出結果がフォトカプラ5
1を介して図示しない制御回路に与えられる。これによ
り、制御回路は前記検出結果に基づいてFET45を制
御し、結果的に本電源装置71の出力電圧を一定にす
る。
【0067】なお、抵抗55を図1に示す位置情報伝達
線6,7間に設けられたの抵抗(図2では抵抗20,2
1,22、図3では抵抗膜25)に置き換えることによ
り、電気機器の所望する出力電圧に設定することができ
る。
【0068】等価スイッチ58は、接合確認用ターミナ
ル34,35に接続されたリード線26,27(図4、
図5、図6参照)間の導通/非導通を示す等価的なスイ
ッチである。この等価スイッチ58がオフ(リード線2
6,27間が非導通)のときNPNトランジスタ56が
抵抗57を介して導かれる電流によりオンし、この結
果、フォトカプラ51のフォトダイオード51aに大き
な電流が流れる。これにより、図示しない制御回路はタ
ーミナル59,60間の電圧である出力電圧が大きく上
昇したものと認識し、出力電圧を0V付近に降下させ
る。
【0069】したがって、出力コネクタ1と受電コネク
タ10とが接合されていない場合や正しく接合されてい
ない場合は、リード線26,27間は非導通になってい
るので、ターミナル59,60間の電圧は0V付近とな
り、電気機器には電源電圧が供給されることがない。
【0070】また、等価スイッチ58がオン(リード線
26,27間が導通)のとき、NPNトランジスタ56
がオフし、この結果、フォトカプラ51のフォトダイオ
ード51aにはシャントレギュレータ53によりドライ
ブされる電流のみが流れ、抵抗54,55により設定さ
れる電圧がターミナル59,60から送出される。
【0071】したがって、出力コネクタ1と受電コネク
タ10とが正しく接合されている場合は、リード線2
6,27間は導通になっているので、ターミナル59,
60間の電圧は電気機器が所望する電圧となり、電気機
器に所望する電圧を供給することができる。
【0072】なお、NPNトランジスタ56およびフォ
トダイオード51aに定格以上の電流が流れるのを防止
するため、NPNトランジスタ56とフォトダイオード
51a間に抵抗を追加しても良い。
【0073】図8は、請求項5,9の発明に対応する実
施形態に係るラインを採用した電源装置の回路図であ
る。電源装置72において、直流電源発生回路61の一
方の出力端子と出力ターミナル59との間には、NPN
トランジスタ62のコレクタおよびエミッタが接続さ
れ、そのベースは抵抗63および螺子イッチ58を介し
てライン73に接続されている。直流電源発生回路61
の他方の出力端子は、負極側出力ライン73を介して出
力ターミナル60に接続されている。直流電源発生回路
61の出力電圧値は位置情報伝達線6,7(図1参照)
間の抵抗情報により制御されるものとする。
【0074】等価スイッチ58は、接合確認用ターミナ
ル34,35に接続されたリード線26,27(図4、
図5、図6参照)間の導通/非導通を示す等価的なスイ
ッチである。この等価スイッチ58がオフ(リード線2
6,27間が非導通)のときPNPトランジスタ62の
ベース電流が流れないため、PNPトランジスタ62が
オフとなり、直流電源発生回路61の出力電圧はPNP
トランジスタ62で遮断され、ターミナル59,60間
には電圧が発生しない。したがって、出力コネクタ1と
受電コネクタ10とが正しく接合されていない場合は、
電気機器に電圧が供給されることがないので安全性が高
い。
【0075】また、等価スイッチ58がオン(リード線
26,27間が導通)のとき、PNPトランジスタ62
がオンし、直流電源発生回路61の出力電圧がターミナ
ル59,60から送出され、出力コネクタ1への出力リ
ード線4,5(図1参照)に導かれる。したがって、出
力コネクタ1と受電コネクタ10とが正しく接合されて
いる場合は、リード線26,27間は導通になっている
ので、ターミナル59,60間の電圧は電気機器が所望
する電圧となり、電気機器に所望する電圧を供給するこ
とができる。
【0076】本実施形態においては、接合確認用ターミ
ナルおよび接合確認用プラグの接続がオンし、正常に動
作しているとき、直流電源発生回路61の出力電流がP
NPトランジスタ62を流れるため、このPNPトラン
ジスタ62によるコレクタ損失が発生し、電源装置の電
力変換効率を多少劣化させるが、接合確認用ターミナル
および接合確認用プラグの接続がオフのとき、PNPト
ランジスタ62は直流電源発生回路61の出力を完全に
遮断することができる。
【0077】これに対して図7に示す回路では、接合確
認用ターミナルおよび接合確認用プラグの接続がオン
し、正常に動作しているとき、直流電源発生回路の出力
電流の経路上にトランジスタが設けられていないため、
電源装置の電力変換効率に悪影響を与えないが、接合確
認用ターミナルおよび接合確認用プラグの接続がオフの
とき、NPNトランジスタ56をドライブするために必
要な最低限の電圧が電源出力ラインに残存することにな
る。この程度の残存電圧では大抵の電気機器は故障しな
いが、厳密に遮断を要求される電気機器に用いる場合は
図8に示す回路が向いている。
【0078】図9は、請求項10の発明に対応する実施
形態に係る出力コネクタ1と受電コネクタ10とが接合
されている状態における要部を示す断面図である。出力
電圧切換ノブ2の頂部および受電コネクタ10の凹部1
1の底部は実線で示すように概略三角形の尖った形状を
しており、互いの先端部が一致した状態で、出力電圧切
換ノブ2の位置が決定される。この結果、前述したよう
に出力電圧切換ノブ2に対応した電圧が電気機器の供給
されることになる。
【0079】次に、この受電コネクタ10を出力コネク
タ1から外し、別の定格電圧の電気機器に接続されてい
る受電コネクタ10aを出力コネクタ1に嵌合させるも
のとする。この別の電気機器は、先に接続されていた電
気機器とは異なった電源電圧を所望するので、受電コネ
クタ10aの凹部の底部が一点鎖線66で示すような形
状を有するものとする。
【0080】この受電コネクタ10aと出力コネクタ1
とを接合する際、出力電圧切換ノブ2の位置が一点鎖線
67で示す位置にスライド移動し、受電コネクタ10a
が出力コネクタ1に嵌合される。これにより、電源装置
は出力電圧切換ノブ2の位置に対応した電圧、即ち、新
たに接続した別の電気機器が要求する定格電圧に切り換
えて電圧を出力する。なお、電気機器の所望する電源電
圧(電源装置の出力電圧)は、受電コネクタにおける凹
部の最低部の位置に対応させて設定することができる。
【0081】なお、図1に示す実施形態では、出力コネ
クタと受電コネクタを接合させる前に、ユーザが出力電
圧切換ノブを電気機器の要求する電圧値に対応する位置
にセットする必要があり、もし、セット位置の誤りによ
り双方のコネクタが接合しなければ再度セットし直さな
ければならないと言う煩わしさがある。これに対し本実
施形態では、出力コネクタと受電コネクタを接合するだ
けで、上述したように出力電圧切換ノブが自動的に凹部
に嵌合し、電気機器の要求する電圧値に対応する位置に
出力電圧切換ノブがセットされるため、ユーザの煩わし
さが解消すると言う効果も得られる。
【0082】ところで、一般に、複数の電源電圧が要求
される電気機器があるが、このような場合には、例えば
複数の電源電圧の数に対応した出力電圧切換ノブを出力
コネクタに設け、電気機器の受電コネクタに、その複数
の出力電圧切換ノブに対応した数だけ凹部を設け、各出
力電圧切換ノブと各凹部とをそれぞれ嵌合させることに
より、複数の電源電圧を所望する電圧値に設定すること
ができる(請求項11の発明に対応する実施形態)。し
たがって、複数の電源電圧を要求される電気機器に対し
ても容易に対応することができる。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電源電圧
を発生する電源装置と、該電源装置からの電源電圧を受
電する電気機器とを接続する電源コネクタ装置におい
て、前記電源装置側に接続され該電源装置の出力電圧の
切り換えを機構的な位置により行うための移動可能な出
力電圧切換ノブを有する出力コネクタと、前記電気機器
側に接続され該電気機器に供給する所望の電圧を前記出
力コネクタから受けるため前記出力電圧切換ノブの位置
決めを行うための位置決め機構を有する受電コネクタと
を備え、前記受電コネクタを前記出力コネクタに接合し
たとき、前記出力電圧切換ノブが前記位置決め機構によ
り位置決めされることにより、前記電源装置の出力電圧
を前記電気機器への所望の電圧に切り換えるように構成
している。
【0084】このような構成において、前記電源装置の
前記出力電圧を前記電気機器に供給する場合は前記受電
コネクタの位置決め機構と前記出力コネクタの出力電圧
切換ノブとを嵌合して前記受電コネクタと前記出力コネ
クタとを完全に接合する。これにより前記電源装置では
前記位置決め機構により位置決めされた前記出力電圧切
換ノブの位置に対応する電圧が前記電気機器への所望す
る電源電圧として出力される。
【0085】しかし、前記位置決め機構と前記出力電圧
切換ノブが嵌合されない場合、前記受電コネクタと前記
出力コネクタが完全に接続されていないので、前記電源
装置の出力電圧は前記電気機器に供給されない。このよ
うに位置決め機構と出力電圧切換ノブを設けたことによ
り、受電コネクタと出力コネクタが間違って接続される
ようなことがなくなり、電気機器に所望する以外の電源
電圧が供給されることがないので、電気機器の破損を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明に対応する実施形態に係る電
源コネクタ装置の要部構成を示す斜視図である。
【図2】 請求項2の発明に対応する実施形態に係る出
力電圧切換ノブを採用した出力コネクタの内部構成を示
す断面図である。
【図3】 請求項3の発明に対応する実施形態に係る出
力電圧切換ノブを採用した出力コネクタの内部構成を示
す断面図である。
【図4】 請求項4,5の発明に対応する実施形態に係
る接合確認用機構を採用した出力コネクタと受電コネク
タとが接合されている状態における要部を示す断面図で
ある。
【図5】 請求項6の発明に対応する実施形態に係る接
合確認用機構を採用した出力コネクタと受電コネクタと
が接合されている状態における要部を示す断面図であ
る。
【図6】 請求項7の発明に対応する実施形態に係る接
合確認用機構を採用した出力コネクタと受電コネクタと
が接合されている状態における要部を示す断面図であ
る。
【図7】 請求項5,8の発明に対応する実施形態に係
るラインを採用した電源装置の回路図である。
【図8】 請求項5,9の発明に対応する実施形態に係
るラインを採用した電源装置の回路図である。
【図9】 請求項10の発明に対応する実施形態に係る
出力コネクタと受電コネクタとが接合されている状態に
おける要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・出力コネクタ、2・・・出力電圧切換ノブ、
6,7・・・位置情報伝達線、10・・・受電コネク
タ、11・・・凹部(位置決め機構)、20,21,2
2・・・抵抗、23・・・スライド接点、24・・・コ
モン接点、25・・・抵抗膜、26,27,28,29
・・・リード線、34,35・・・接合確認用ターミナ
ル(接合確認用機構)、36,37・・・接合確認用プ
ラグ(接合確認用機構)、40・・・クランパー金具
(接合確認用機構)、43,44・・・螺子、56,6
2・・・NPNトランジスタ、58・・・等価スイッチ
(ラインのオン/オフに相当する等価的なスイッチ)、
71,72・・・電源装置、82・・・負極側出力ライ
ン。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧を発生する電源装置と、該電源
    装置からの電源電圧を受電する電気機器とを接続する電
    源コネクタ装置において、前記電源装置側に接続され該
    電源装置の出力電圧の切り換えを機構的な位置により行
    うための移動可能な出力電圧切換ノブを有する出力コネ
    クタと、前記電気機器側に接続され該電気機器に供給す
    る所望の電圧を前記出力コネクタから受けるため前記出
    力電圧切換ノブの位置決めを行うための位置決め機構を
    有する受電コネクタとを備え、前記受電コネクタを前記
    出力コネクタに接合したとき、前記出力電圧切換ノブが
    前記位置決め機構により位置決めされることにより、前
    記電源装置の出力電圧を前記電気機器への所望の電圧に
    切り換えるように構成したことを特徴とする電源コネク
    タ装置。
  2. 【請求項2】 前記出力電圧切換ノブの移動に伴って、
    前記電源装置の出力電圧の設定に関連する抵抗を切り換
    えるためのスライド接点を、前記出力電圧切換ノブに設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の電源コネクタ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記出力電圧切換ノブの移動に伴って、
    前記電源装置の出力電圧の設定に関連する抵抗を可変に
    する可変抵抗器を、前記出力電圧切換ノブに関連して設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の電源コネクタ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記出力電圧切換ノブと前記位置決め機
    構とが嵌合した後、前記出力コネクタと前記受電コネク
    タとの接合を確認するために用いられる接合確認用機構
    を、前記出力コネクタおよび前記受電コネクタの双方に
    渡って設けたことを特徴とする請求項1に記載の電源コ
    ネクタ装置。
  5. 【請求項5】 前記接合確認用機構は前記出力コネクタ
    および前記受電コネクタの双方に渡って少なくとも2個
    設けられ、これら2個の接合確認用機構間を前記受電コ
    ネクタ側で短絡し、前記電源装置の出力のオン/オフを
    制御するラインを、前記出力コネクタ側で前記2個の接
    合確認用機構間に接続することにより、前記電源装置の
    出力のオン/オフ制御を行うように構成したことを特徴
    とする請求項4に記載の電源コネクタ装置。
  6. 【請求項6】 前記接合確認用機構は、前記受電コネク
    タ側においては前記出力コネクタと前記受電コネクタと
    を固定するためのクランパー金具であり、前記出力コネ
    クタ側においては前記出力コネクタと前記受電コネクタ
    とが固定されたときの前記クランパー金具に接触する接
    合確認用ターミナルであることを特徴とする請求項4に
    記載の電源コネクタ装置。
  7. 【請求項7】 前記接合確認用機構は、前記受電コネク
    タ側においては前記出力コネクタと前記受電コネクタと
    を固定するためのクランパー金具であり、前記出力コネ
    クタ側においては前記出力コネクタと前記受電コネクタ
    とが固定されたときの前記クランパー金具に螺子を介し
    て接触する接合確認用ターミナルであることを特徴とす
    る請求項4に記載の電源コネクタ装置。
  8. 【請求項8】 前記ラインとは、前記電源装置の出力を
    オン/オフ制御するトランジスタの制御端子と前記電源
    装置の負極側出力ラインとの間に、リード線を介して接
    続される接合確認用機構を経由する電導性のラインであ
    ることを特徴とする請求項5に記載の電源コネクタ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ラインとは、電源電圧の正極側出力
    ラインと正極側出力端子との間に接続されたトランジス
    タの制御端子と、前記電源電圧の負極側出力ラインとの
    間に、リード線を介して接続される接合確認用機構を経
    由する電導性のラインであることを特徴とする請求項5
    に記載の電源コネクタ装置。
  10. 【請求項10】 前記出力コネクタにおける前記出力電
    圧切換ノブの頂部は概略三角形状を有する突起であり、
    前記受電コネクタにおける前記位置決め機構は底部が概
    略三角形状の窪みを有する凹部であることを特徴とする
    請求項1に記載の電源コネクタ装置。
  11. 【請求項11】 前記電気機器が複数の異なる電源電圧
    を必要とし、前記電源装置が複数の異なる電圧を出力す
    る場合、前記出力電圧切換ノブおよび位置決め機構の個
    数を前記電源電圧の個数に対応して設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の電源コネクタ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008198613A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Harting Electric Gmbh & Co Kg コネクタ用のコーディング装置
CN100492780C (zh) * 2006-05-26 2009-05-27 新巨企业股份有限公司 电源输出防呆装置
JP2011096654A (ja) * 2009-10-12 2011-05-12 Schneider Electric Industries Sas 構成可能な検出装置
JP2020047381A (ja) * 2018-09-14 2020-03-26 株式会社東芝 コネクタ装置および伝送ケーブル

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