[go: up one dir, main page]

JP2003321401A - 選ばれた重合禁止剤を使用してビニル芳香族モノマーを安定化する方法及びそれにより製造されたポリマー - Google Patents

選ばれた重合禁止剤を使用してビニル芳香族モノマーを安定化する方法及びそれにより製造されたポリマー

Info

Publication number
JP2003321401A
JP2003321401A JP2003123487A JP2003123487A JP2003321401A JP 2003321401 A JP2003321401 A JP 2003321401A JP 2003123487 A JP2003123487 A JP 2003123487A JP 2003123487 A JP2003123487 A JP 2003123487A JP 2003321401 A JP2003321401 A JP 2003321401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl aromatic
tert
aromatic monomer
aryl
butylcatechol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003123487A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4418641B2 (ja
Inventor
James T Merrill
ジエイムズ・テイ・メリル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fina Technology Inc
Original Assignee
Fina Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=29269562&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2003321401(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Fina Technology Inc filed Critical Fina Technology Inc
Publication of JP2003321401A publication Critical patent/JP2003321401A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4418641B2 publication Critical patent/JP4418641B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C4/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a larger number of carbon atoms
    • C07C4/08Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a larger number of carbon atoms by splitting-off an aliphatic or cycloaliphatic part from the molecule
    • C07C4/12Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a larger number of carbon atoms by splitting-off an aliphatic or cycloaliphatic part from the molecule from hydrocarbons containing a six-membered aromatic ring, e.g. propyltoluene to vinyltoluene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C7/00Purification; Separation; Use of additives
    • C07C7/20Use of additives, e.g. for stabilisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F112/00Homopolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring
    • C08F112/02Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical
    • C08F112/04Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical containing one ring
    • C08F112/06Hydrocarbons
    • C08F112/08Styrene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/38Polymerisation using regulators, e.g. chain terminating agents, e.g. telomerisation
    • C08F2/40Polymerisation using regulators, e.g. chain terminating agents, e.g. telomerisation using retarding agents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビニル芳香族モノマーの改良された安定化方
法を提供する。 【解決方法】 ビニル芳香族モノマーが重合するのを防
止するのに十分な濃度で7−アリール−キノンメチドが
存在しているビニル芳香族モノマーと7−アリール−キ
ノンメチドの混合物を加熱し、ビニル芳香族モノマーと
7−アリール−キノンメチドを分離して塔頂ビニル芳香
族モノマー留出物と塔底物質を生成させ、そしてビニル
芳香族モノマーが重合するのを防止するのに十分な濃度
で4−tert−ブチルカテコールを留出物に導入し、
その際4−tert−ブチルカテコールが本質的に塔底
物質中に入らないように4−tert−ブチルカテコー
ルを留出物中に導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は選ばれた重合禁止剤
を使用してビニル芳香族モノマーを安定化する方法及び
それにより製造されたポリマーに関する。本発明は特に
スチレンモノマーを安定化する方法及びそれにより製造
されたポリスチレンポリマーに関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】 米国特許第4,466,904号
【0004】
【特許文献2】 米国特許第5,750,765号
【0005】
【特許文献3】 米国特許第6,024,894号
【0006】
【特許文献4】 米国特許第4,032,547号
【0007】
【特許文献5】 米国特許第6.348,598号モノ
マースチレン、α−メチルスチレン等の如きビニル芳香
族化合物は容易に重合すること及びこのような重合の速
度は温度の増加と共に増加することは周知である。これ
らの及び他のビニル芳香族化合物の現代の製造方法は、
分離及び精製プロセスを含む。このような分離及び精製
はしばしば蒸留により達成される。
【0008】種々のタイプの重合禁止剤がビニル芳香族
化合物の製造及び貯蔵期間中の重合を防止するのに使用
されてきた。例えば、Watson等への
【特許文献1】は、ビニル芳香族化合物の重合を禁止す
るための有用な禁止剤が4−tert−ブチルカテコー
ル(TBC)、フェノチアジン及び2,6−ジニトロ−
p−クレゾールを包含することを開示している。特にT
BCは、早すぎる重合を防止するのに良好な有効性を有
しそして廃棄物処理において特別な注意を必要とするこ
とがある窒素及び/又はハロゲン化物を含んでいない貯
蔵用途のための好ましい重合禁止剤である。ビニル芳香
族モノマーの重合を防止するためのこのような重合禁止
剤の使用はしはしば安定化と言われ、そして存在する有
効量の重合禁止剤を有するモノマーは安定化されている
と言われる。
【0009】ある重合禁止剤は酸素の不存在下によく働
く。2,6−ジニトロ−p−クレゾールは酸素のないプ
ロセスにおいてビニル芳香族モノマー中の重合禁止剤と
してよく働く。他のものは働かない。ビニル芳香族モノ
マーの製造における重合禁止剤として有用な他の種類の
化合物はフェニレンジアミン類である。フェニレンジア
ミン及びTBCの如きある種の重合禁止剤はビニル芳香
族モノマーの重合を禁止するのに酸素の存在を必要とす
る。
【0010】7−置換されたキノンメチドとして記載さ
れたもっと最近の種類の禁止剤はNesvadba等へ
【特許文献2】及びArhancet等への
【特許文献3】に開示されている。Nesvadbaに
おいては、これらの重合禁止剤は前記したメチド類より
も活性であることが開示されている。Arhancet
においては、7−置換されたキノンメチド類は、N,N
−ビス(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンと組
み合わせて使用されるとき特に有用であると開示されて
いる。
【0011】一般にこのような重合禁止剤、特にTBC
の使用は、問題がない訳ではない。例えば、多くの用途
について、TBCはビニル芳香族モノマーの重合の前に
除去されなければならない。ビニル芳香族モノマーから
TBCを除去するための1つの方法はアルミナを通すろ
過である。ビニル芳香族モノマーからTBCを除去する
ための他の方法は、ビニル芳香族モノマーを水性水酸化
ナトリウム又は水酸化カリウムで洗浄することにより行
われる。
【0012】
【課題を解決するための手段】1つの観点においては、
本発明はビニル芳香族モノマーを製造する方法である。
この方法は、ビニル芳香族モノマーが重合するのを防止
するのに十分な濃度で7−アリール−キノンメチドが存
在しているビニル芳香族モノマーと7−アリール−キノ
ンメチドの混合物を加熱し、ビニル芳香族モノマーと7
−アリール−キノンメチドを分離して塔頂ビニル芳香族
モノマー留出物(overhead vinyl ar
omatic monomer distilate)
と塔底物質(bottoms material)を生
成させ、そしてビニル芳香族モノマーが重合するのを防
止するのに十分な濃度で4−tert−ブチルカテコー
ルを該留出物に導入し、その際4−tert−ブチルカ
テコールが本質的に該塔底物質中に入らないように4−
tert−ブチルカテコールを該留出物中に導入するこ
とを含む。
【0013】他の観点では、本発明は、重合禁止剤とし
て7−アリール−キノンメチドを使用してビニル芳香族
モノマーを製造する方法においてビニル芳香族モノマー
と4−tert−ブチルカテコールの混合物を再処理す
る(reworking)方法である。この方法は、ビ
ニル芳香族モノマーと4−tert−ブチルカテコール
の混合物が7−アリール−キノンメチドを使用して安定
化されたビニル芳香族モノマーと接触する前に、ビニル
芳香族モノマーと4−tert−ブチルカテコールの混
合物から4−tert−ブチルカテコールの実質的にす
べてを除去することを含む。
【0014】本発明の他の観点は、ビニル芳香族モノマ
ー中の選ばれた重合禁止剤をその場で不活性化する方法
である。この方法は、(A)ビニル芳香族モノマーと、
4−tert−ブチルカテコール及び7−アリール−キ
ノンメチドよりなる群から選ばれる重合禁止剤との混合
物及び(B)4−tert−ブチルカテコール及び7−
アリール−キノンメチドよりなる群から選ばれる化合物
を混合することを含み、その際(A)の重合禁止剤は
(B)の化合物と同じではなく、そして(A)の重合禁
止剤と(B)の化合物との比はビニル芳香族モノマーの
重合が実質的に禁止されないような比である。
【0015】更に他の観点では、本発明はビニル芳香族
モノマーを製造する方法である。この方法は、7−アリ
ール−キノンメチド重合禁止剤及び4−tert−ブチ
ルカテコール重合禁止剤の存在下にビニル芳香族モノマ
ーを加熱することを含み、そして更に、ビニル芳香族モ
ノマーの重合を防止するのに有効な量で存在しておりそ
してヒドロキシルアミンではない少なくとも1種の他の
重合禁止剤を使用することも含む。
【0016】本発明の他の観点は、安定化されていない
ビニル芳香族モノマー、4−tert−ブチルカテコー
ル及び7−アリール−キノンメチドを含む配合物から製
造されたビニル芳香族ポリマーである。
【0017】
【好ましい態様の詳しい説明】1つの観点では、本発明
は、ビニル芳香族モノマーを製造する方法における工程
の改良であって、ビニル芳香族モノマーの重合を禁止す
るのに有効な量の7−アリール−キノンメチドを該方法
において使用する工程改良である。本発明の目的には、
7−アリール−キノンメチドは一般式
【0018】
【化1】
【0019】式中、R1及びR2は独立にH、C4〜C18
アルキル、C5〜C12シクロアルキル又はC7〜C15フェ
ニルアルキルである、を有するこれらの化合物として定
義される。好ましくは、R1及びR2はtert−ブチ
ル、tert−アミル、tert−オクチル、シクロヘ
キシル、α−メチルベンジル又はα,α−ジメチルベン
ジルである。R3は好ましくはアリール、又はC1〜C6
アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、
カルボキシもしくはそれらの混合物で置換されたアリー
ルである。これらの化合物を製造するための方法は
【特許文献4】に見いだされうる。この特許は引用によ
り本明細書に組み込まれる。最も好ましくは、7−アリ
ール−キノンメチドは2,6−ジ−tert−ブチル−
4−ベンジリデン−シクロ−2,5−ジエノンである。
【0020】本発明の重要な観点は、2つの重合禁止
剤、7−アリール−キノンメチドとTBCは、組み合わ
せて使用されるとき、各々が別々に使用される場合と同
じ程度には重合を禁止しないということの発見である。
換言すれば、これらの2つの化合物を一緒に使用する
と、それらはビニル芳香族モノマーにおける重合をかな
りの程度お互いに禁止できなくすることができるという
現象が観察された。
【0021】ビニル芳香族モノマーを製造する方法にお
いて、該方法で重合禁止剤を使用して製造されたままに
モノマーを安定化することは通常よく行われている。こ
の方法の或る決定的に重要な部分においては、モノマ
ー、汚染物及び重合禁止剤を含んでなる中間物質を加熱
して比較的低い沸点のモノマーを蒸留して、主としてモ
ノマーである留出物と、モノマー、重合したモノマー及
び副生汚染物を含む塔底物質を生成させる。この方法に
おいてこの点で、典型的には蒸留装置における或る場所
で、モノマー留出物にTBCを加えてポリマーの生成を
防止することは一般的である。
【0022】比較的少量のTBCが重合禁止するのに無
駄な比較的多量の7−アリール−キノンメチドを減少さ
せることができる。ビニル芳香族モノマー製造方法が該
方法の禁止剤として7−アリール−キノンメチドを使用
しておりそしてTBCのいくらかが該方法に再び入りそ
して塔底物質中に集まることを許容するような位置でT
BCがその方法の蒸留装置に加えられるならば、塔底物
質は重合を開始し、そして急速に粘度が増加することが
できる。これらの塔底物質はしばしば燃焼させることに
より通常捨てられる。これらの塔底物質が凝固点まで又
はそれが容易にポンプで送ることができなくなるかもし
くは捨てるために除去することができなくなる丁度その
点まで粘度が増加すると、プロセス中断又は装置の運転
停止が起こり得る。このような問題による製造設備の予
想外の運転停止のコストは、洗浄コスト及び製品損失に
おいて1,000,000.00ドルを容易に越えるこ
とがある。
【0023】7−アリール−キノンメチドとTBCとの
望まれない相互作用による費用のかかる運転停止を回避
することはビニル芳香族モノマーを製造する技術分野に
おいて望ましいであろう。それ故、1つの観点では、本
発明は、加熱されたビニル芳香族モノマーが重合するの
を防止するのに有効な量で7−アリール−キノンメチド
を本方法において使用し、そしてビニル芳香族モノマー
留出物の重合を防止するのに有効な量でTBCをビニル
芳香族モノマー留出物に加える、ビニル芳香族モノマー
を製造するための方法におけるプロセス改良であって、
ビニル芳香族モノマーが7−アリール−キノンメチドに
より安定化されるいかなる点においてもTBCが該プロ
セスに入るのを防止することを含んでなる改良である。
本発明の方法の加熱工程及び蒸留工程は本方法の同じ部
分又は異なる部分において起こりうることに留意された
い。
【0024】ビニル芳香族モノマーを製造する方法が蒸
留塔を含む本発明の1つの態様では、TBCはビニル芳
香族モノマー溜出物が蒸留塔を出るまでビニル芳香族モ
ノマー溜出物に加えられないであろう。この態様の利点
は、TBCを本方法の残りから実質的に排除することが
できるということであるが、本方法においてこの点まで
TBCを加えるのを遅らせることは過剰のポリマー生成
をもたらすことがある。
【0025】ビニル芳香族モノマーを製造するための方
法が蒸留塔を含む本発明の他の態様においては、TBC
は塔内で加えられるが、しかしTBCのすべてが実質的
に蒸留塔塔底に到達するのを防止する別の再循環システ
ムから下流で加えられる。この態様の利点はより低いポ
リマー生成である。何故ならば、モノマーは重合禁止剤
と混合されない時間をより少なく費やすからである。こ
のようなシステムの欠点は投資コストがより大きいこと
であろう。
【0026】TBCが実質的に蒸留塔塔底に入らないよ
うにTBCをビニル芳香族溜出物に導入する本発明の方
法では、蒸留塔塔底中のTBC濃度は10ppm未満、
好ましくは5ppm未満、最も好ましくは1ppm未満
である。望ましくない量のポリマー生成の前にしかもT
BCを蒸留塔塔底に入らせることもなく有効量のTBC
を芳香族モノマー溜出物に加えるためのビニル芳香族モ
ノマーを製造する当業者に有用であることが知られてい
るいかなる方法も本発明の方法と共に使用することがで
きる。
【0027】TBCは貯蔵されるべきビニル芳香族モノ
マーと共に使用するための好ましい重合禁止剤である。
ときには、貯蔵中のビニル芳香族モノマーは規格(sp
ecification)を満足しないか又はある他の
理由で販売される状態にないであろう。このような規格
はずれの材料を「再処理する」(“rework”)こ
とはビニル芳香族モノマーを製造する分野においては一
般的である。本発明の目的には、物質を再処理すること
は、物質が精製されるかさもなければ所望の規格に戻さ
れるように、製造工程にそれを再循環することを意味す
る。明らかに、重合禁止剤として7−アリール−キノン
メチドを使用する方法にTBC重合禁止剤を含む物質を
再処理することは望ましくないことがある。それ故、本
発明の他の観点は、ビニル芳香族モノマーが重合するの
を防止するための有効量において7−アリール−キノン
メチドが使用される方法において有効量のTBCを使用
して安定化されたビニル芳香族モノマーを再処理する方
法において、再処理されるべきビニル芳香族モノマーが
7−アリール−キノンメチドを使用して安定化されたビ
ニル芳香族モノマーと接触する前に、TBCを再処理さ
れるべきビニル芳香族モノマーから除去することを含む
改良である。
【0028】このようなビニル芳香族モノマーを製造す
る当業者に知られたビニル芳香族モノマーからTBCを
除去するのに有用ないかなる方法も本発明と共に使用す
ることができる。例えば、水性塩基による洗浄を、アル
ミナを通すろ過を使用することができると同じく使用す
ることができる。
【0029】TBCと7−アリール−キノンメチドとの
望ましくない相互作用によりビニル芳香族モノマー製造
プラントの運転停止を回避するのに使用すことができる
他の方法は、塔底物質の急速な重合を防止するのに有効
な量で追加の禁止剤が蒸留塔塔底中に存在するような濃
度で少なくとも1種の追加の重合禁止剤を該方法におい
て使用することである。このような解決法は、運転停止
を引き起こすことがある塔底物の粘度の急速な増加及び
モノー中のポリマー生成を防止するであろうが、しかし
7−アリール−キノンメチドを単独で使用することの利
点の少なくともいくらかを犠牲にすることも要求するで
あろう。
【0030】好ましい7−アリール−キノンメチド中の
窒素及びハロゲンの如きヘテロ原子の不存在又は低い存
在は塔底物質の廃棄の点から望ましいことがありえよ
う。特に望まれる廃棄の方法が燃料として燃やすことで
ある場合には、NOx等の如き化合物の排出を減少させ
る必要はこのような廃棄実施コストを著しく増加させる
ことがある。低窒素及びハロゲン又は窒素及びハロゲン
不含有重合禁止剤の使用はこれらのコストを減少させる
か又はなくする。
【0031】本発明の方法で使用することができる追加
の重合禁止剤は、フェノチアジン、2,6−ジニトロ−
p−クレゾール、2−sec−ブチル−4,6−ジニト
ロフェノール及び他のフェノール類及びポリヒドロキシ
芳香族化合物、例えば、ヒドロキノン及びヒドロキノン
モノメチルエーテル;芳香族アミン、例えば、N,N′
−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N−フ
ェニル−N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェ
ニレンジアミン及びN,N′−ジフェニル−p−フェニ
レンジアミンを包含する。例えば
【特許文献5】に開示されているN−オキシル化合物の
如きN−オキシル化合物も有用である。この特許は引用
により本明細書に組み込まれる。本明細書で別に述べら
れたとおり以外に、ビニル芳香族モノマーと共に使用す
るための重合禁止剤として適当ないかなる組成物も本発
明の方法と共に使用することができる。
【0032】本発明はいかなるビニル芳香族モノマーの
製造及び貯蔵においても使用することができることを意
図する。このようなモノマーの例はモノマースチレン及
びα−メチルスチレンである。本発明は特にスチレンの
製造及び貯蔵を指向する。
【0033】本発明の他の態様は、(A)ビニル芳香族
モノマーと、TBC及び7−アリール−キノンメチドよ
りなる群から選ばれる重合禁止剤との混合物、及び
(B)TBC及び7−アリール−キノンメチドよりなる
群から選ばれる化合物を混合することを含んでなり、そ
の際(A)の重合禁止剤は(B)の化合物と同じではな
い、ビニル芳香族モノマー中の選ばれた重合禁止剤をそ
の場で不活性化する方法である。重合の前に、ビニル芳
香族モノマーから重合禁止剤を除去することがしばしば
望ましい。上記した先行技術の方法、即ち、蒸留、苛性
洗浄及びろ過を使用するよりはむしろ、1つの重合禁止
剤の効果を有効量の他の重合禁止剤の添加により打ち消
すことができる。換言すれば、モノマーがTBCで安定
化されるならば、7−アリール−キノンメチドの添加は
TBCの安定化効果に打ち勝つのに使用することができ
る。
【0034】TBC及び7−アリール−キノンメチドの
内、TBCは7−アリール−キノンメチドのビニル芳香
族モノマーの重合を禁止する能力を無効にすることにお
いて重量でより有効である。例えば、TBC15〜30
ppm及び7−アリール−キノンメチド100ppmを
含むスチレンモノマーは、重合禁止剤が存在しない同じ
モノマーとほぼ同じ速度でポリマーを生成するであろ
う。重合安定化に対するTBCの有効性は周知でありそ
して7−アリール−キノンメチドは例えば、2,6−ジ
ニトロ−p−クレゾールとほぼ同じ効果がある。2つの
物質のビニル芳香族モノマーを安定化する能力を実質的
に除去するのに必要な7−アリール−キノンメチド対T
BCの割合は約3:1〜約40:1、好ましくは約4:
1〜25:1、最も好ましくは約5:1〜6:1であ
る。
【0035】他の態様では、本発明は、7−アリール−
キノンメチド重合禁止剤と4−tert−ブチルカテコ
ール重合禁止剤の存在下ビニル芳香族モノマーを加熱す
ることを含んでなり、そして更にビニル芳香族モノマー
の重合を抑制するのに有効な量で存在しておりそしてヒ
ドロキシルアミンではない少なくとも1種の他の重合禁
止剤を使用することも含んでなる、ビニル芳香族モノマ
ーを製造する方法である。本発明の重合禁止剤の組み合
わせから排除されたヒドロキシルアミンは一般式
【0036】
【化2】
【0037】式中、R1及びR2は同一であるか又は相異
なりそして水素、アルキル、アリール、アルカリール、
アラルキル又はヒドロキシアルキル基であり、そして好
ましくは約3〜約20個の炭素原子を有する、を有す
る。7−アリール−キノンメチドと他の重合禁止剤との
いかなる他の組み合わせも本発明の範囲内にあることを
意図する。重合禁止剤は、ビニル芳香族モノマー又はポ
リマーを製造する当業者にこのような物質を混合するの
に有用であることが知られているいかなる方法も使用し
て安定化されたモノマーと混合することができる。
【0038】本発明の他の態様は、安定化されていない
ビニル芳香族モノマー、TBC及び7−アリール−キノ
ンメチドを含む配合物から製造されたビニル芳香族ポリ
マーである。好ましくは、TBCは約10〜約30pp
mのポリマー中の濃度で存在する。やはり好ましくは、
7−アリール−キノンメチドは既に開示された割合の範
囲内でそしてTBCを重合を禁止するのに有効ならしめ
るのに十分な量で又は約30ppm〜約240ppmの
濃度で存在する。
【0039】
【実施例】下記の実施例は本発明を説明するために与え
られる。これらの実施例は本発明の範囲を限定すること
を意図するものではなく、それらはそのように解釈され
るべきではない。量は特記しない限り重量部又は重量百
分率で示される。
【0040】実施例1 酸素の不存在下に約122℃の温度で2,6−ジ−te
rt−ブチル−4−ベンジリデン−シクロ−2,5−ジ
エノン100重量ppmをスチレンモノマーと混合する
ことにより、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ベン
ジリデン−シクロ−2,5−ジエノンの有効性のフラス
コ試験を行う。90分の後、スチレンモノマーのサンプ
ルをメタノール沈殿を使用してポリマー含有率について
試験する。ポリマー含有率は2.5%であることが決定
される。
【0041】実施例2 2,6−ジ−tert−ブチル−4−ベンジリデン−シ
クロ−2,5−ジエノンとスチレンモノマーの混合物が
15ppmの4−tert−ブチルカテコールを更に含
むことを除いては、実施例1を繰り返しそして実質的に
同じく試験した。ポリマー含有率は10%であることが
決定される。
【0042】実施例3 100ppmのフェニレンジアミンを更にモノマーと混
合することを除いては、実施例1を繰り返しそして実質
的に同じく試験をする。酸素の欠如はフェニレンジアミ
ンが重合禁止剤として作用するのを防止することに留意
されたい。ポリマー含有率は2%であることが決定され
る。
【0043】実施例4 100ppmのフェニレンジアミン及び100ppmの
2−sec−ブチル−4,6−ジニトロフェノールと混
合される15ppmの4−tert−ブチルカテコール
を含有するスチレンモノマーを使用してフラスコ試験を
行う。モノマー混合物を酸素の不存在下に2時間122
℃で加熱する。混合物のサンプルを採取しそしてポリマ
ー含有率について分析する。酸素の欠如はフェニレンジ
アミンが重合禁止剤として作用するのを防止することに
留意されたい。ポリマー含有率は2%であることが決定
される。
【0044】実施例5 フラスコ試験を行いそして2−sec−ブチル−4,6
−ジニトロフェノールの代わりに2,6−ジ−tert
−ブチル−4−ベンジリデン−シクロ−2,5−ジエノ
ン使用することを除いては実施例4と実質的に同じくし
て試験する。ポリマー含有率は約6%であることが決定
される。
【0045】実施例6 フラスコ試験を行いそして重合禁止剤を使用しないこと
を除いては実施例4と実質的に同じく試験する。ポリマ
ー含有率は約13%であることが決定される。
【0046】実施例1は、2,6−ジ−tert−ブチ
ル−4−ベンジリデン−シクロ−2,5−ジエノンで禁
止されたモノマー中のポリマー生成の程度を示す。実施
例2は、同じモノマーへの4−tert−ブチルカテコ
ールの添加はポリマー生成を増加させることを示す。実
施例3は、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ベンジ
リデン−シクロ−2,5−ジエノンで禁止されたモノマ
ーにフェニレンジアミンを加えることは重合禁止剤とし
て作用するためにフェニレンジアミンにより必要とされ
る酸素の不存在下においてすらポリマー生成の増加を引
き起こさないことを示す。実施例4は両方とも重合禁止
剤として作用するのに酸素を必要とする4−tert−
ブチルカテコール及びフェニレンジアミンの両方を2−
sec−ブチル−4,6−ジニトロフェノールに加える
ことの効果がポリマー生成を増加させないことを示す。
実施例5は、2−sec−ブチル−4,6−ジニトロフ
ェノールの代わりに2,6−ジ−tert−ブチル−4
−ベンジリデン−シクロ−2,5−ジエノンを使用して
実施例4を繰り返すことはポリマー生成を増加させるこ
とを示す。実施例6は禁止されていなシステムのポリマ
ー生成の程度を示す。
【0047】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0048】1.ビニル芳香族モノマーが重合するのを
防止するのに十分な濃度で7−アリール−キノンメチド
が存在しているビニル芳香族モノマーと7−アリール−
キノンメチドの混合物を加熱し、ビニル芳香族モノマー
と7−アリール−キノンメチドを分離して塔頂ビニル芳
香族モノマー留出物と塔底物質を生成させ、そしてビニ
ル芳香族モノマーが重合するのを防止するのに十分な濃
度で4−tert−ブチルカテコールを留出物に導入
し、その際4−tert−ブチルカテコールが本質的に
塔底物質中に入らないように4−tert−ブチルカテ
コールを留出物に導入する、ことを含んでなるビニル芳
香族モノマーを製造する方法。
【0049】2.ビニル芳香族モノマーがスチレンであ
る上記1に記載の方法。
【0050】3.7−アリール−キノンメチドが2,6
−ジ−tert−ブチル−4−ベンジリデン−シクロ−
2,5−ジエノンである上記2に記載の方法。
【0051】4.スチレンモノマー溜出物及び蒸留塔塔
底物を生成する蒸留塔を使用する蒸留により分離を行う
上記3に記載の方法。
【0052】5.ビニル芳香族モノマー溜出物が蒸留塔
を出た後の点で4−tert−ブチルカテコールをビニ
ル芳香族モノマー溜出物中に導入する上記4に記載の方
法。
【0053】6.蒸留塔が、蒸留塔塔底に戻る物質の実
質的にすべてを集める塔再循環システムを有する上記4
に記載の方法。
【0054】7.塔再循環システムから下流の点で4−
tert−ブチルカテコールをビニル芳香族モノマー溜
出物に導入する上記6に記載の方法。
【0055】8.蒸留塔塔底物が10ppm未満の4−
tert−ブチルカテコール含有率を有する上記4に記
載の方法。
【0056】9.蒸留塔塔底物が1ppm未満の4−t
ert−ブチルカテコール含有率を有する上記4に記載
の方法。
【0057】10.重合禁止剤として7−アリール−キ
ノンメチドを使用してビニル芳香族モノマーを製造する
方法においてビニル芳香族モノマーと4−tert−ブ
チルカテコールの混合物を再処理する方法であって、ビ
ニル芳香族モノマーと4−tert−ブチルカテコール
の混合物が7−アリール−キノンメチドを使用して安定
化されたビニル芳香族モノマーと接触する前に、ビニル
芳香族モノマーと4−tert−ブチルカテコールの混
合物から4−tert−ブチルカテコールの実質的にす
べてを除去することを含んでなる方法。
【0058】11.ビニル芳香族モノマーがスチレンで
ありそして7−アリール−キノンメチドが2,6−ジ−
tert−ブチル−4−ベンジリデン−シクロ−2,5
−ジエノンである上記10に記載の方法。
【0059】12.4−tert−ブチルカテコールの
実質的にすべての除去を蒸留、水性塩基による洗浄及び
アルミナを通すろ過よりなる群から選ばれる方法により
行う上記11に記載の方法。
【0060】13.上記12の生成物が1ppm未満の
4−tert−ブチルカテコール濃度を有する上記12
に記載の方法。
【0061】14.(A)ビニル芳香族モノマーと、4
−tert−ブチルカテコール及び7−アリール−キノ
ンメチドよりなる群から選ばれる重合禁止剤との混合
物、及び(B)4−tert−ブチルカテコール及び7
−アリール−キノンメチドよりなる群から選ばれる化合
物を混合することを含んでなり、その際(A)の重合禁
止剤は(B)の化合物と同じではなく、そして(A)の
重合禁止剤と(B)の化合物との比はビニル芳香族モノ
マーの重合が実質的に禁止されないような比である、ビ
ニル芳香族モノマー中の選ばれた重合禁止剤をその場で
不活性化する方法。
【0062】15.ビニル芳香族モノマーがスチレンで
ありそして7−アリール−キノンメチドが2,6−ジ−
tert−ブチル−4−ベンジリデン−シクロ−2,5
−ジエノンである上記14に記載の方法。
【0063】16.2,6−ジ−tert−ブチル−4
−ベンジリデン−シクロ−2,5−ジエノン対4−te
rt−ブチルカテコールの比が約3:1〜約40:1で
ある上記15に記載の方法。
【0064】17.2,6−ジ−tert−ブチル−4
−ベンジリデン−シクロ−2,5−ジエノン対4−te
rt−ブチルカテコールの比が約4:1〜25:1であ
る上記16に記載の方法。
【0065】18.2,6−ジ−tert−ブチル−4
−ベンジリデン−シクロ−2,5−ジエノン対4−te
rt−ブチルカテコールの比が約5:1〜6:1である
上記17に記載の方法。
【0066】19.7−アリール−キノンメチド重合禁
止剤及び4−tert−ブチルカテコール重合禁止剤の
存在下にビニル芳香族モノマーを加熱することを含んで
なり、そして更に、ビニル芳香族モノマーの重合を防止
するのに有効な量で存在しておりそしてヒドロキシルア
ミンではない少なくとも1種の他の重合禁止剤を使用す
ることも含んでなる、ビニル芳香族モノマーを製造する
方法。
【0067】20.ビニル芳香族モノマーがスチレンで
ありそして7−アリール−キノンメチドが2,6−ジ−
tert−ブチル−4−ベンジリデン−シクロ−2,5
−ジエノンである上記19に記載の方法。
【0068】21.少なくとも1種の他の重合禁止剤が
フェノチアジン、2,6−ジニトロ−p−クレゾール、
2−sec−ブチル−4,6−ジニトロフェノール、ヒ
ドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、N,
N′−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N
−フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−
フェニレンジアミン及びN,N′−ジフェニル−p−フ
ェニレンジアミンよりなる群から選ばれる上記20に記
載の方法。
【0069】22.安定化されていないビニル芳香族モ
ノマー、4−tert−ブチルカテコール及び7−アリ
ール−キノンメチドを含む配合物から製造されたビニル
芳香族ポリマー 23.ビニル芳香族ポリマーがポリスチレンでありそし
て7−アリール−キノンメチドが2,6−ジ−tert
−ブチル−4−ベンジリデン−シクロ−2,5−ジエノ
ンである上記22に記載のビニル芳香族ポリマー。
フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AD11 AD41 BC50 4J011 AA09 NA18 NA23 NB03 NC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル芳香族モノマーが重合するのを防
    止するのに十分な濃度で7−アリール−キノンメチドが
    存在しているビニル芳香族モノマーと7−アリール−キ
    ノンメチドの混合物を加熱し、ビニル芳香族モノマーと
    7−アリール−キノンメチドを分離して塔頂ビニル芳香
    族モノマー留出物と塔底物質を生成させ、そしてビニル
    芳香族モノマーが重合するのを防止するのに十分な濃度
    で4−tert−ブチルカテコールを留出物に導入し、
    その際4−tert−ブチルカテコールが本質的に塔底
    物質中に入らないように4−tert−ブチルカテコー
    ルを留出物中に導入する、ことを含んでなるビニル芳香
    族モノマーを製造する方法。
  2. 【請求項2】 重合禁止剤として7−アリール−キノン
    メチドを使用してビニル芳香族モノマーを製造する方法
    においてビニル芳香族モノマーと4−tert−ブチル
    カテコールの混合物を再処理する方法であって、ビニル
    芳香族モノマーと4−tert−ブチルカテコールの混
    合物が7−アリール−キノンメチドを使用して安定化さ
    れたビニル芳香族モノマーと接触する前に、ビニル芳香
    族モノマーと4−tert−ブチルカテコールの混合物
    から4−tert−ブチルカテコールの実質的にすべて
    を除去することを含んでなる方法。
  3. 【請求項3】 (A)ビニル芳香族モノマーと、4−t
    ert−ブチルカテコール及び7−アリール−キノンメ
    チドよりなる群から選ばれる重合禁止剤との混合物、並
    びに(B)4−tert−ブチルカテコール及び7−ア
    リール−キノンメチドよりなる群から選ばれる化合物、
    を混合することを含んでなり、 その際(A)の重合禁止剤は(B)の化合物と同じでは
    なく、そして(A)の重合禁止剤と(B)の化合物との
    比はビニル芳香族モノマーの重合が実質的に禁止されな
    いような比である、ビニル芳香族モノマー中の選ばれた
    重合禁止剤をその場で不活性化する方法。
  4. 【請求項4】 7−アリール−キノンメチド重合禁止剤
    及び4−tert−ブチルカテコール重合禁止剤の存在
    下にビニル芳香族モノマーを加熱することを含んでな
    り、そして更に、ビニル芳香族モノマーの重合を防止す
    るのに有効な量で存在しておりそしてヒドロキシルアミ
    ンではない少なくとも1種の他の重合禁止剤を使用する
    ことも含んでなる、ビニル芳香族モノマーを製造する方
    法。
  5. 【請求項5】 安定化されていないビニル芳香族モノマ
    ー、4−tert−ブチルカテコール及び7−アリール
    −キノンメチドを含む配合物から製造されたビニル芳香
    族ポリマー
JP2003123487A 2002-05-06 2003-04-28 選ばれた重合禁止剤を使用してビニル芳香族モノマーを安定化する方法 Expired - Fee Related JP4418641B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/139524 2002-05-06
US10/139,524 US6960279B2 (en) 2002-05-06 2002-05-06 Method for stabilizing vinyl aromatic monomers using selected polymerization inhibitors and polymers prepared therewith

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009240496A Division JP2010013483A (ja) 2002-05-06 2009-10-19 選ばれた重合禁止剤を使用してビニル芳香族モノマーを安定化する方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003321401A true JP2003321401A (ja) 2003-11-11
JP4418641B2 JP4418641B2 (ja) 2010-02-17

Family

ID=29269562

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003123487A Expired - Fee Related JP4418641B2 (ja) 2002-05-06 2003-04-28 選ばれた重合禁止剤を使用してビニル芳香族モノマーを安定化する方法
JP2009240496A Withdrawn JP2010013483A (ja) 2002-05-06 2009-10-19 選ばれた重合禁止剤を使用してビニル芳香族モノマーを安定化する方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009240496A Withdrawn JP2010013483A (ja) 2002-05-06 2009-10-19 選ばれた重合禁止剤を使用してビニル芳香族モノマーを安定化する方法

Country Status (10)

Country Link
US (2) US6960279B2 (ja)
EP (2) EP1837322B1 (ja)
JP (2) JP4418641B2 (ja)
KR (1) KR20030086928A (ja)
CN (2) CN101054335A (ja)
AT (2) ATE370110T1 (ja)
CA (1) CA2423209A1 (ja)
DE (2) DE60315542T2 (ja)
ES (2) ES2291589T3 (ja)
TW (2) TW200710101A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012516933A (ja) * 2009-02-05 2012-07-26 ナルコ カンパニー キノンメチド/アルキルヒドロキシルアミンの組み合わせを用いる、ビニル芳香族モノマーの重合阻害法
JP2013539473A (ja) * 2010-06-03 2013-10-24 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ビニル芳香族モノマーの重合を抑制する方法及び組成物
JP2014524504A (ja) * 2011-08-26 2014-09-22 ドルフ ケタール ケミカルズ(インド)プライベート リミテッド スチレンの重合を抑制及び阻害する添加剤組成物、製造方法、並びにその使用
JP2014527509A (ja) * 2011-06-13 2014-10-16 ナルコ カンパニー ビニルモノマーの重合を阻害するための相乗的組合せ
JP2020132678A (ja) * 2019-02-13 2020-08-31 栗田工業株式会社 不飽和芳香族単量体の重合を抑制する方法

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007052891A1 (de) 2007-11-02 2009-05-07 Evonik Degussa Gmbh Verfahren zur Stabilisierung von olefinisch ungesättigten Monomeren
US8187346B2 (en) 2008-12-29 2012-05-29 Fina Technology, Inc. Stabilization of pygas for storage
EP2585490B1 (en) 2010-08-02 2014-07-02 Dow Global Technologies LLC Compositions and method of inhibiting polymerization of vinyl-aryl monomers
FR2979348B1 (fr) * 2011-08-25 2013-08-09 Rhodia Operations Procede de preparation d'une composition inhibitrice comprenant un compose a base d'au moins deux solides inhibiteurs de polymerisation
US9206268B2 (en) * 2011-09-16 2015-12-08 General Electric Company Methods and compositions for inhibiting polystyrene formation during styrene production
US8901362B2 (en) * 2012-02-02 2014-12-02 General Electric Company Methods and compositions for styrene inhibition via in situ generation of quinone methides
DE102013204950A1 (de) 2013-03-20 2014-09-25 Evonik Industries Ag Verfahren und Zusammensetzung zur Inhibierung der Polymerisation von Cyclopentadienverbindungen
EP3820836A1 (en) 2018-07-13 2021-05-19 Ecolab USA, Inc. Compositions of oxygenated amines and quinone methides as antifoulants for vinylic monomers
TW202005938A (zh) 2018-07-13 2020-02-01 美商藝康美國公司 具有胺穩定劑之聚合抑制劑及阻滯劑組合物
CN114163290B (zh) * 2021-12-06 2024-02-27 万华化学集团股份有限公司 一种碱洗塔黄油抑制剂及其制备方法
CN116553996A (zh) * 2023-07-07 2023-08-08 吉林金海化工新材料有限公司 一种阻聚剂及其应用

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4003800A (en) * 1976-01-02 1977-01-18 Gulf Research & Development Company Styrene purification process
US4032547A (en) 1976-02-23 1977-06-28 Gulf Research & Development Company Quinone alkide synthesis system
US4434307A (en) * 1982-12-27 1984-02-28 Atlantic Richfield Company Inhibiting polymerization of vinyl aromatic monomers
US4466904A (en) 1983-01-10 1984-08-21 Cosden Technology, Inc. Polymerization co-inhibitors for vinyl aromatic compounds
US4616774A (en) * 1984-03-01 1986-10-14 Plus Corporation Stapler
US5254760A (en) * 1992-07-29 1993-10-19 Ciba-Geigy Corporation Inhibiting polymerization of vinyl aromatic monomers
SG49028A1 (en) * 1994-01-25 1998-05-18 Sumitomo Chemical Co A method fo inhibiting polymerization of vinyl compound and polymerization inhibitor used therein
US5616774A (en) 1995-04-14 1997-04-01 Ciba-Geigy Corporation Inhibition of unsaturated monomers with 7-aryl quinone methides
US5583247A (en) 1995-04-14 1996-12-10 Ciba-Geigy Corporation 7-substituted quinone methides as inhibitors for unsaturated monomers
US6348598B1 (en) 1997-11-12 2002-02-19 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. N-oxyl compounds, process for the preparation thereof, and process for inhibiting the polymerization of vinyl monomers with the same
US6024894A (en) 1998-03-25 2000-02-15 Betzdearborn Inc. Compositions and methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization
US6685823B2 (en) * 2000-10-16 2004-02-03 Uniroyal Chemical Company, Inc. C-nitrosoaniline compounds and their blends as polymerization inhibitors
CA2422655A1 (en) * 2000-10-16 2002-04-25 Uniroyal Chemical Company, Inc. Blends of quinone alkide and nitroxyl compounds as polymerization inhibitors
US20040034247A1 (en) * 2002-08-16 2004-02-19 Sherif Eldin Compositions and methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012516933A (ja) * 2009-02-05 2012-07-26 ナルコ カンパニー キノンメチド/アルキルヒドロキシルアミンの組み合わせを用いる、ビニル芳香族モノマーの重合阻害法
JP2013539473A (ja) * 2010-06-03 2013-10-24 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ビニル芳香族モノマーの重合を抑制する方法及び組成物
JP2014527509A (ja) * 2011-06-13 2014-10-16 ナルコ カンパニー ビニルモノマーの重合を阻害するための相乗的組合せ
JP2014524504A (ja) * 2011-08-26 2014-09-22 ドルフ ケタール ケミカルズ(インド)プライベート リミテッド スチレンの重合を抑制及び阻害する添加剤組成物、製造方法、並びにその使用
KR101812624B1 (ko) 2011-08-26 2017-12-27 도르프 케탈 케미칼즈 (인디아) 프라이비트 리미티드 스타이렌의 중합화의 제어 및 억제를 위한 첨가제 조성물, 및 그의 제조와 사용 방법
JP2020132678A (ja) * 2019-02-13 2020-08-31 栗田工業株式会社 不飽和芳香族単量体の重合を抑制する方法
JP7247630B2 (ja) 2019-02-13 2023-03-29 栗田工業株式会社 不飽和芳香族単量体の重合を抑制する方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW200402318A (en) 2004-02-16
EP1362838B1 (en) 2007-08-15
TW200710101A (en) 2007-03-16
ATE439384T1 (de) 2009-08-15
CN101054335A (zh) 2007-10-17
TWI278338B (en) 2007-04-11
US6960279B2 (en) 2005-11-01
EP1837322A2 (en) 2007-09-26
JP4418641B2 (ja) 2010-02-17
DE60315542D1 (de) 2007-09-27
EP1837322A3 (en) 2008-04-30
DE60315542T2 (de) 2008-05-15
ES2291589T3 (es) 2008-03-01
US20060020089A1 (en) 2006-01-26
CA2423209A1 (en) 2003-11-06
KR20030086928A (ko) 2003-11-12
ATE370110T1 (de) 2007-09-15
CN1326816C (zh) 2007-07-18
EP1362838A3 (en) 2004-03-24
JP2010013483A (ja) 2010-01-21
EP1362838A2 (en) 2003-11-19
CN1456542A (zh) 2003-11-19
EP1837322B1 (en) 2009-08-12
DE60328839D1 (de) 2009-09-24
ES2330799T3 (es) 2009-12-15
US20030205452A1 (en) 2003-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010013483A (ja) 選ばれた重合禁止剤を使用してビニル芳香族モノマーを安定化する方法
JP4070461B2 (ja) 重合およびポリマー成長を抑制するための組成物および方法
TWI537250B (zh) 乙烯系不飽和單體之多組分聚合反應抑制劑
JP4562987B2 (ja) C−ニトロソアニリン化合物及びそれらの重合阻止剤としての混合物
EP1896387B1 (en) Ortho-nitrosophenols as polymerization inhibitors
EP0765856A1 (en) Stabilized acrylic acid compositions
US4409408A (en) Inhibiting polymerization of vinyl aromatic monomers
JP2004513985A (ja) 重合抑制剤としての、キノンアルカイドとニトロキシル化合物の混合物
JP2003520259A (ja) 不飽和単量体の重合抑制
JP2012516933A (ja) キノンメチド/アルキルヒドロキシルアミンの組み合わせを用いる、ビニル芳香族モノマーの重合阻害法
JPWO2004083156A1 (ja) 芳香族ビニル化合物の重合抑制剤および重合抑制方法
US20040034247A1 (en) Compositions and methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization
JP3919659B2 (ja) 低温ニトロキシル含有流の再循環
EP1474377A1 (en) Nitrosophenols and c-nitrosoanilines as polymerization inhibitors
JP5175550B2 (ja) 重合禁止剤としてのニトロフェノール類を伴うスルホン化フェノール類
RU2380347C2 (ru) Сульфированные фенолы с нитрофенолами как ингибиторы полимеризации

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060420

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090817

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees