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JP2003318050A - 大型トランスの処理方法 - Google Patents

大型トランスの処理方法

Info

Publication number
JP2003318050A
JP2003318050A JP2002119238A JP2002119238A JP2003318050A JP 2003318050 A JP2003318050 A JP 2003318050A JP 2002119238 A JP2002119238 A JP 2002119238A JP 2002119238 A JP2002119238 A JP 2002119238A JP 2003318050 A JP2003318050 A JP 2003318050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
large transformer
treating
cleaning
pcb
transformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002119238A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Hara
雅史 原
Katsuhiko Shinoda
克彦 篠田
Takeshi Suzuki
武志 鈴木
Kenji Nishizawa
賢二 西澤
Toshimi Otsuka
利美 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002119238A priority Critical patent/JP2003318050A/ja
Publication of JP2003318050A publication Critical patent/JP2003318050A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

Landscapes

  • Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型トランス等のPCB汚染機器の完全処
理を図ることができる大型トランスの処理方法を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 有機ハロゲン化物(PCB)11が絶縁
油として用いられている大型トランス12を設置してい
る環境から大型トランス12を隔離手段13にて隔離す
る隔離工程14と、隔離した大型トランス12内から有
機ハロゲン化物11を液抜きする液抜き工程15と、有
機ハロゲン化物11を抜き出した大型トランス12を解
体する解体工程16と、解体処理された構成材17から
紙・木・樹脂等の有機物18と金属等の無機物19とに
分離する分離工程20と、液抜きした有機ハロゲン化物
11を分解処理する有害物質分解処理工程21とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば大型トランス
等のPCB汚染機器の完全処理を図ることができる大型
トランスの処理方法に関する。
【0002】
【背景技術】近年では、PCB(Polychlorinated biph
enyl, ポリ塩化ビフェニル:ビフェニルの塩素化異性体
の総称)が強い毒性を有することから、その製造および
輸入が禁止されている。このPCBは、1954年頃か
ら国内で製造開始されたものの、カネミ油症事件をきっ
かけに生体・環境への悪影響が明らかになり、1972
年に行政指導により製造中止、回収の指示(保管の義
務)が出された経緯がある。PCBは、ビフェニル骨格
に塩素が1〜10個置換したものであり、置換塩素の数
や位置によって理論的に209種類の異性体が存在し、
現在、市販のPCB製品において約100種類以上の異
性体が確認されている。また、この異性体間の物理・化
学的性質や生体内安定性および環境動体が多様であるた
め、PCBの化学分析や環境汚染の様式を複雑にしてい
るのが現状である。さらに、PCBは、残留性有機汚染
物質のひとつであって、環境中で分解されにくく、脂溶
性で生物濃縮率が高く、さらに半揮発性で大気経由の移
動が可能であるという性質を持つ。また、水や生物など
環境中に広く残留することが報告されている。このPC
Bは平成4(1997)年に廃PCB、PCBを含む廃油、
PCB汚染物が廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基
づく特別管理廃棄物に指定され、さらに、平成9(199
7)年にはPCB汚染物として木くず、繊維くずが、追
加指定された。PCB処理物となる電気機器としては、
高圧トランス、高圧コンデンサ、低圧トランス・コンデ
ンサ、柱上トランスがあり、廃PCB等としては、熱媒
体に用いたものは絶縁油として用いたもの、また、これ
らの洗浄に用いた灯油等があり、廃感圧紙としては、ノ
ーカーボン紙に使用されたカプセルオイルがあり、さら
に、これらのPCBの使用又は熱媒の交換、絶縁油の再
生、漏洩の浄化、PCB含有物の処理等の際に用いられ
た活性炭や、廃白土、廃ウェス類、作業衣等のPCB汚
染物がある。現在これらは厳重に保管がなされている
が、早急なPCBの処理が望まれている。
【0003】近年では、このようなトランス等に使用さ
れているPCBを処理する技術が種々開発されており、
例えば特開平9−79531号公報に記載の技術が知ら
れている。
【0004】図13に、上記提案にかかるPCBの処理
方法のフローチャートを示す。図13に示すように、ま
ず、PCBが封入されているトランスから油を抜き取り
(ステップS901)、さらに溶剤洗浄によって内部に
付着しているPCBを除去し(ステップS902)、回
収する(ステップS903)。洗浄後の溶剤は、トラン
スから抜き出した油と共に分解処理され(ステップS9
04)、無害化される。
【0005】つぎに、油抜きしたトランスを乾燥させて
PCBを無酸素下高温常圧加熱によって蒸発させ(ステ
ップS905)、PCBの飛散を防止する。そして、乾
燥後のトランスを解体し(ステップS906)、ケース
とトランスコアを分離する。ケースは、電炉や転炉のス
クラップ源に供される(ステップS907)。一方、ト
ランスコアは、モービルシャー等によってその銅コイル
を切断され、コイル線と鉄心とに分離される(ステップ
S908)。
【0006】分離された鉄心は溶融炉にて溶融され、回
収される(ステップS909)。また、分離した銅コイ
ルおよびこれに付着した紙などの有機物は、誘導加熱炉
にて溶融される(ステップS910)。そして、上記溶
融した銅は回収され、各溶融炉で発生したPCBガス
は、1200℃で高温熱分解することにより無害化され
る(ステップS911)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のPCB処理方法では、銅コイルに使用されている紙
などの有機物を分離することなく、溶融炉にて燃焼させ
るようにしているため、PCBを含む排ガスが発生し、
これを高温熱分解することで無害化しようとしている
が、単に高温で分解することによってはPCBや副生す
る恐れのあるダイオキシン類を十分に除去できない問題
点がある。また、銅コイルを洗浄することなく燃焼させ
ているため、PCBが付着したまま銅を回収するおそれ
がある。
【0008】一方、銅コイルを洗浄することになれば、
当該銅コイルに用いられている紙や木にPCBが染み込
んでいるために何十時間もかかってしまい、実用的では
ないという問題点がある。
【0009】また、PCBの燃焼処理ではPCBを保存
していた容器や処理等の際に用いられた活性炭や、廃白
土、廃ウェス類、作業衣等のPCB汚染物の処理をする
ことができず、完全処理ができないという問題がある。
【0010】特に設置型の大型トランスにおいては、地
下電力設備や外部の建屋内に保管されているが、容量が
大きいので、そのまま処理設備へ搬送することができな
いという、問題がある。
【0011】特に、地下に設置されている場合には、エ
レベータにそのまま搭載することができないという、問
題がある。
【0012】本発明は上述した問題に鑑み、例えばPC
Bで汚染された大型トランスのPCB汚染物を完全に処
理することができる大型トランスの処理方法を提供する
ことを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
第1の発明は、有機ハロゲン化物を含む大型トランスの
無害化処理方法であって、大型トランスを設置している
環境から大型トランスを隔離する隔離工程と、隔離した
大型トランス内から有機ハロゲン化物を液抜きする液抜
き工程と、有機ハロゲン化物を抜き出した大型トランス
を解体する解体工程と、解体処理された構成材から紙・
木・樹脂等の有機物と金属等の無機物とに分離する分離
工程と、液抜きした有機ハロゲン化物を分解処理する有
害物質分解処理工程とを、具備することを特徴とする大
型トランスの処理方法にある。
【0014】第2の発明は、第1の発明において、上記
隔離工程と液抜き工程と解体工程とを大型トランスの設
置場所で行うことを特徴とする大型トランスの処理方法
にある。
【0015】第3の発明は、第2の発明において、上記
解体工程で解体処理された大型トランスの構成材を密閉
容器を用いて、有害物質分解処理工程へ搬送する搬送工
程を具備することを特徴とする大型トランスの処理方法
にある。
【0016】第4の発明は、第1の発明において、上記
液抜き後の大型トランス内を洗浄液で洗浄する第1の洗
浄工程を具備することを特徴とする大型トランスの処理
方法にある。
【0017】第5の発明は、第1の発明において、上記
液抜き後の大型トランスを洗浄する洗浄工程が、粗洗浄
工程と仕上洗浄工程とを具備することを特徴とする大型
トランスの処理方法にある。
【0018】第6の発明は、第1の発明において、上記
分離工程が大型トランスの構成材を分割破砕する破砕工
程であることを特徴とする大型トランスの処理方法にあ
る。
【0019】第7の発明は、第6の発明において、上記
分離工程が破砕工程により破砕された破砕片から紙・木
・樹脂等の有機物と金属等の無機物とに選別する選別工
程を具備することを特徴とする大型トランスの処理方法
にある。
【0020】第8の発明は、第7の発明において、上記
分離された紙・木・樹脂等の有機物を微粉砕してスラリ
ー化する微粉砕工程を具備することを特徴とする大型ト
ランスの処理方法にある。
【0021】第9の発明は、第1又は2の発明におい
て、上記分離された構成材を脆化させる脆化工程を具備
することを特徴とする大型トランスの処理方法にある。
【0022】第10の発明は、第9の発明において、上
記脆化工程が構成材を真空若しくは不活性雰囲気下での
加熱工程であることを特徴とする大型トランスの処理方
法にある。
【0023】第11の発明は、第1の発明において、上
記分離工程で分離した金属等の無機物を洗浄液で洗浄す
る第2の洗浄工程を具備することを特徴とする大型トラ
ンスの処理方法にある。
【0024】第12の発明は、第7の発明において、上
記選別工程で選別した金属等の無機物を洗浄液で洗浄す
る第2の洗浄工程を具備することを特徴とする大型トラ
ンスの処理方法にある。
【0025】第13の発明は、第1の発明において、上
記有害物質分解処理工程が水熱分解処理する水熱分解処
理方法又は超臨界水酸化処理する超臨界水酸化処理方法
であることを特徴とする大型トランスの処理方法にあ
る。
【0026】第14の発明は、第13の発明において、
上記水熱分解処理方法の高温高圧の反応器の反応条件が
圧力27MPa以上、温度380℃以上の熱水であり、
上記熱水中で析出した炭酸ナトリウム(Na2CO3)の
結晶と、脱塩素反応および酸化分解反応により有機ハロ
ゲン化物を無害化することを特徴とする大型トランスの
処理方法にある。
【0027】第15の発明は、第14の発明において、
上記有機ハロゲン化物がPCBであることを特徴とする
大型トランスの処理方法にある。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明による大型トランスの処理
方法の実施の形態を以下に説明するが、本発明はこれら
の実施の形態に限定されるものではない。
【0029】本発明の大型トランスの処理方法の概略を
図1に示す。図1に示すように、本実施の形態にかかる
大型トランスの処理方法は、有機ハロゲン化物(PC
B)11が絶縁油として用いられている大型トランス1
2を設置している環境から大型トランス12を隔離手段
13にて隔離する隔離工程14と、隔離した大型トラン
ス12内から有機ハロゲン化物11を液抜きする液抜き
工程15と、有機ハロゲン化物11を抜き出した大型ト
ランス12を解体する解体工程16と、解体処理された
構成材17から紙・木・樹脂等の有機物18と金属等の
無機物19とに分離する分離工程20と、液抜きした有
機ハロゲン化物11を分解処理する有害物質分解処理工
程21とを具備するものである。
【0030】また、本実施の形態では、構成材17を搬
送する搬送工程22を設けていると共に、上記分離工程
20で分離された金属等の無機物19を洗浄液23で洗
浄する洗浄工程24を設けている。
【0031】さらに、本実施の形態では、上記分離工程
20で分離された紙・木・樹脂等の有機物18を微粉砕
処理する微粉砕工程25を設けてスラリー26とし、該
スラリー26を有害物質分解処理工程21で分解処理す
るようにしている。また、上記洗浄工程27における洗
浄廃液27も有害物質分解処理工程21で分解処理する
ようにしている。
【0032】本発明の大型トランスの処理方法によれ
ば、大型トランスを一貫処理することができることにな
る。
【0033】ここで、本発明で無害化処理する有機ハロ
ゲン化物は、大型トランス12において従来熱媒体とし
て使用していたPCBをいう。
【0034】次に、処理対象である大型トランスの一例
を説明する。図2は、一般的な大型トランスの構造を示
す図であり、図3は冷却フィンの構成図、図3(b)は
図3(a)のI−I線断面図である。これらの図面に示
すように、大型トランス12は、鉄心31に対して銅コ
イル32を巻いたトランスコア33を鉄製の容器本体3
4内に収納した構成であり、絶縁油35としてPCB
(PCB濃度60%)を内部に封入したものである。
【0035】また、図2及び図3に示すように、大型ト
ランス12の場合には、絶縁油35の冷却効率向上のた
めに内部に絶縁油35の通路36を有する冷却フィン3
7が外部に設けられている。この大型トランスは大きさ
にもよるが、重量が数百Kg〜1トン程度であり、搬送
が困難な場合が多い。以下の実施の形態では、設置場所
における大型トランスの解体・分離を行うと共に、その
解体処理物である有機ハロゲン化物汚染物の処理につい
て説明する。
【0036】ここで、上記大型トランス液抜き工程15
及び解体工程16は、図4に示すように、大型トランス
12が設置されている部屋41において、隔離手段42
を用いて行っている。上記隔離手段42としては、例え
ばガス不透過性を有する樹脂製フィルムを用いて解体処
理を行い、解体処理後の使用済のフィルムは後述する有
害物質分解処理工程21で分解処理を行うようにしてい
る。
【0037】上記隔離手段42内において、液抜き工程
及び解体作業の際には、有機ハロゲン化物の一部が揮発
するので、該揮発して有機ハロゲン化物を吸着するため
のフィルタ手段43を備えた換気ライン44を設置する
ようにし、換気ライン44に介装した吸引ポンプ45に
より強制的に部屋41内の換気を行うようにしている。
【0038】上記液抜き工程15において液抜きされた
有機ハロゲン化物は密閉容器に保管し、後述する有害物
質分解処理工程21で分解処理を行うようにしている。
【0039】また、部屋41内の有機ハロゲン化物であ
るPCB濃度を計測するための分析装置50が設置され
ている。
【0040】上記分析装置50はPCBの濃度を迅速に
計測する必要があるので、レーザイオン化による計測手
段を用いるのが好ましい。
【0041】図5に上記排気ガスモニタリング手段の具
体的な装置を示す。図5に示すように、排気ガスモニタ
リング手段であるレーザイオン化飛行時間型質量分析装
置50は、採取試料を真空チャンバー内へ連続的に導入
する試料導入手段であるキャピラリカラム54と、導入
された試料である洩れだし分子線53にレーザ光55を
照射し、レーザイオン化させるレーザ照射手段56と、
レーザイオン化した分子を収束させる収束部と、該収束
された分子を選択濃縮するイオントラップ57と、一定
周期で放出され、リフレクトロン58で反射されたイオ
ンを検出するイオン検出器59を備えた飛行時間型質量
分析装置60とを具備してなるものである。
【0042】そして、この検出器59により検出された
信号強度の比較から測定対象のPCB濃度を求めること
ができる。
【0043】図6に上記レーザイオン化飛行時間型質量
分析装置を用いた、計測システムを示す。図6に示すよ
うに、PCB濃度計測システム62は、PCB排出ライ
ンから分枝したガスサンプリングライン63が真空チャ
ンバ52と接続されており、該ライン61より真空チャ
ンバ52内に洩れだし分子線として試料が導入され、レ
ーザ照射装置56からのレーザ光55によりイオン化さ
れ飛行時間型質量分析装置60によりイオンが検出され
る。なお、図中、符号63は真空チャンバ52内を真空
にする真空排気装置、64はこれらの装置を制御するコ
ントローラである。 この計測システムを用いることに
より、PCB濃度を検出感度が0.01mg/Nm3 、検
出時間が1分以内の高感度迅速分析が可能となり、リア
ルタイム分析が可能とる。
【0044】上記液抜き工程15では、図7に示すよう
に、隔離手段42により隔離された部屋41内の大型ト
ランス12から回収ライン71により密閉式の回収容器
72にPCB11を回収するようにしている。
【0045】その後、大型トランス12内の内部を第1
の洗浄工程により行うようにしている。この第1の洗浄
工程では、洗浄液タンク73内の洗浄剤74をポンプ7
5を用いて内部に圧送し、洗浄処理を行っている。洗浄
後の洗浄廃液76は、蒸留手段77により蒸留した後、
洗浄液タンク73に戻し、再利用している。蒸留残渣物
78はPCBが含有されているので、密閉容器に保管
し、上記回収された回収容器72内のPCBと共に、後
述する有害物質分解処理工程21で分解処理を行うよう
にしている。
【0046】上記解体工程16での解体作業は、当該設
置場所から安全に可搬可能となる大きさとなるように解
体すればよい。
【0047】また、搬送工程22における搬出に際して
は、構成材17は密閉容器に封入してから行うようにし
ている。
【0048】そして、構成材17は搬送された後、有機
物18と無機物19とに分別処理して、完全分解を行う
ようにしている。
【0049】<分離工程20>分離工程20では、構成
材17であるコア部等を分離している。
【0050】この分離工程20では破砕手段により破砕
された破砕片から紙・木・樹脂等の有機物18と金属等
の無機物(銅線)19とに選別する選別手段を含むこと
により、有用な銅等の無機物を回収することができる。
【0051】また、紙等が接着した金属は先ず、アルカ
リ処理を行ってから、紙と金属とを分離するようにして
もよい。
【0052】ここで、上記選別手段としては、例えば比
重選別法、磁石選別法、ふるい選別法等の自動選別法を
挙げることができるが、公知の選別手段により有機物と
無機物とを分離することができるものであればこれらに
限定されるものではない。
【0053】また、上記選別手段が乾式選別法又は湿式
選別法のいずれかとすることが好ましい。上記乾式選別
法の場合には、選別の前に脱脂処理手段及び乾燥処理手
段により、脱脂・乾燥させることでその後の処理効率が
向上する。一方、湿式選別の場合には、上記脱脂処理及
び乾燥処理が不要となり、しかも水処理での選別となる
ので、その後の、有害物質分解処理工程21である例え
ば水熱分解処理手段へそのまま選別品を移動できるの
で、好ましい。この湿式選別法の場合には、乾式選別法
の場合に較べ、汚染した空気を処理する必要がないの
で、有利である。また、上記湿式選別で用いた処理水は
再利用することも可能である。
【0054】また、銅コイル85の分割破砕は、例えば
図8に示すような2軸の剪断ミル等の破砕装置83を用
いて行うようにすることができる。
【0055】<乾式分別法>図8は、銅コイルの分割破
砕による分離系統の一例を示す説明図である。まず、銅
コイル85を破砕機83により細かく破砕する。続い
て、銅コイル85の破砕片86を振動ふるい87にかけ
ると共に下方から送風88することで、コイルを構成す
る紙・木片を飛ばし、紙・木89と銅線90とを風力分
離する。なお、上記破砕サイズは、紙・木89を分離す
るのに十分な約5mm程度の大きさとするが、条件に応
じて破砕サイズを適宜変更(数mmから数十mm程度)
することができる。
【0056】また、上記破砕サイズは、実質的に紙と銅
とを分離できる大きさであれば、上記サイズに限定され
ない。さらに、破砕機83への投入量は装置の能力によ
るが、連続処理する場合は、下流の風力分離の能力を考
慮して決定する必要がある。続いて、上記風力分離され
た紙・木89は、サイクロン91で微粒子と分離され
る。微粒子はバグフィルター92で捕捉され、ろ過され
たガスは活性炭槽93を通過して排気される。
【0057】<湿式分別法>また、紙と銅との分離に
は、上記風力分離手段以外の方法を用いることもでき
る。例えば銅コイル85の破砕片を水中に入れ、沈殿し
た銅片90と浮いた紙片89とを分離する方法、篩を用
いて比重差により分離する方法等のような湿式分離手段
を用いるようにしてもよい。
【0058】また、破砕機83において破砕された破砕
片86を水流中に落下させる際に、落下地点で破砕片8
6に振動を付与し、水流中での比重差によって銅片90
と、紙・木89とに分離するようにしてもよい。
【0059】この湿式分別法によれば、乾式分別法の場
合のような排気ガスの処理をすることがなく、しかも水
処理により比重分離なので、分離された紙・木89は水
熱分解システム23にそのまま投入することができ、好
適である。また、分離用の処理水は必要に応じて循環し
て再利用することもできる。
【0060】ここで、分離された紙・木89は、PCB
の含有量が極微量の場合には、そのまま焼却処理するこ
ともできる。
【0061】<第2の洗浄工程>また、洗浄液23を用
いた第2の洗浄工程22により、分離した無機物19を
洗浄処理している。
【0062】この洗浄工程22において、大型トランス
12の場合には、冷却フィン37の構造が特殊であるの
で、単なる浸漬法による洗浄では、洗浄基準を満足する
ことができない場合がある。そこで、第2の洗浄工程2
2での洗浄の前処理として、冷却フィン37の構成材を
真空加熱炉に投入して、真空若しくは不活性雰囲気下で
の加熱により、内部の狭隘部に残留しているPCBを揮
発させて、外部へ追い出すようにしている。
【0063】ここで、上記真空加熱炉炉内の温度は20
0℃〜600℃程度、加熱時間は3時間〜12時間程度
とするのが好ましく、炉内の圧力は、不活性ガス置換後
に常圧以下とするのが好ましい。
【0064】上記洗浄液は、例えばベンゼン,トルエ
ン,キシレン,アセトン,ノルマル−ヘキサン,イソ−
オクタン,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレ
ン,イソプロピルアルコール等の有機溶剤、または代替
フロンや界面活性剤等の洗浄剤等を挙げることができる
が、本発明はこれらに限定されるものではなく、PCB
等を洗浄処理できる溶剤であればいずれであってもよ
い。この洗浄には超音波発振器を用いて洗浄効率を向上
させるようにしてもよい。特に洗浄液としてIPA等の
アルコール系洗浄剤を用いるのが好ましい。
【0065】また、真空加熱処理を行わない場合には、
フィン37を裁断機により、裁断し、炭化水素系の洗浄
剤(NS100(商品名))等を用いて洗浄するように
してもよい。また、IPA洗浄を併用するようにしてい
もよい。
【0066】また、フィン37の狭隘部の通路等の洗浄
効率の向上のために、穴あけを行った後に裁断し、その
後洗浄工程22で洗浄処理するようにしてもよい。
【0067】この洗浄においては、例えば図9に示すよ
うに、解体工程において発生した金属および碍子と、コ
ア切断工程において分別した鉄心や破砕片や分離した銅
線等を容器収納槽110又は網状のバスケッット111
内に入れ、洗浄液112を用いて超音波洗浄槽113に
て洗浄する。なお、洗浄に際しては、バスケット111
等を回転式として洗浄効率を向上させるようにしてもよ
い。
【0068】この洗浄に先立ち、鉄心は鋼板が積層され
てなるので、上述した2軸剪断破砕機械等により、鉄心
を破砕し、積層部分のPCBの除去効率を向上するよう
にしてもよい。
【0069】この洗浄廃液27は、前述した有害物質分
解処理工程21において無害化される。洗浄した金属、
碍子、鉄心および銅片は回収され、リサイクル又は廃棄
に供される。
【0070】<微粉砕工程>分離した有機物18は有機
ハロゲン化物が付着又は含有しているので、有機ハロゲ
ン化物を分解処理する必要がある。図10に示すよう
に、分離工程20で分離した紙や木等の有機物18を超
微粉砕ミル94にてスラリー化してスラリー26を得
る。このスラリー化において、容器等に付着したPCB
を拭き取った布切れ等も同時にスラリーとすることもで
きる。
【0071】上記スラリー化は、図11に示す微粉砕ミ
ルを用いて行うことができる。図11に示すように、こ
の微粉砕ミル94は、分離した有機物18を投入するホ
ッパ101と、ホッパ101を取り付けた外筒ドラム1
02と、外筒ドラム102内に設置され内部で回転する
内筒103と、外筒ドラム102内側および内筒103
表面に設けた攪拌翼列104と、微粒化を促進させる充
填物104aと、内筒103の軸受105と、モータお
よび減速機(図示省略)とから構成されている。また、
外筒ドラム102内の下流には、分級目板106が設け
られ、ホッパ101と外筒ドラム102の取り付け部分
には、スラリー化に用いる油または水を導入するための
ノズル107が設けられている。さらに、外筒ドラム1
02の下流にはスラリーの排出口108が設けられ、こ
の排出口108はスラリー95を受けるスラリータンク
109に繋がっている。
【0072】<有害物質処理工程21>
【0073】つぎに、有害物質処理工程21において、
油抜きした絶縁油であるPCB、洗浄により発生した洗
浄廃液27、スラリー26等を分解処理する。
【0074】この水熱分解は、熱水中で炭酸ナトリウム
(Na2CO3)の結晶を析出させ、この結晶の高い表面
活性によりPCBの塩素(Cl)と反応することでNa
Clを生成する工程(脱塩素反応)と、脱塩素後のPC
Bおよび油分を酸化して二酸化炭素と水に分解する工程
(酸化分解反応)とから構成されている。この水熱分解
では、炭酸ナトリウムを用いることでPCBから分離し
たClは腐食性の高いHClではなく、無害のNaCl
となるため、環境中に排出することが可能になる。
【0075】図12は、PCBの水熱分解処理システム
120の構成図である。
【0076】図12に示すように、筒形状の一次反応器
122と、燃焼用の油123a、液抜きしたPCB12
3b、水酸化ナトリウム123c及び水123dを各々
加圧する加圧ポンプ124a〜dと、水と水酸化ナトリ
ウムとの混合液を予熱する予熱器125と、例えば配管
を巻いた構成の二次反応器126と、冷却器127およ
び減圧弁128を備えている。また、減圧弁127の下
流には、気水分離器129、活性炭槽130が配置され
ており、排ガス(CO2 )131は煙突132から外部
へ排出され、排水(H2 O,NaCl)133は別途、
必要に応じて排水処理される。また、酸素の配管135
は、一次反応器122に対して直結している。なお、反
応器は、必要に応じて例えば1次反応器を並設したり、
又は上記二次反応器126を必要に応じて省略すること
もできる。
【0077】上記装置において、加圧ポンプ124a〜
dによる加圧により一次反応器122内は、約26MP
aまで昇圧される。また、予熱器125は、PCB、H
2OおよびNaOHの混合処理液123を300℃程度
に予熱する。また、一次反応器122内には酸素が噴出
しており、内部の反応熱により380℃〜400℃まで
昇温する。この亜臨界状態の水熱中で析出した炭酸ナト
リウム(Na2 CO3)の結晶とPCBとが反応し、脱
塩素反応および酸化分解反応を起こし、NaCl、CO
2およびH2Oに分解されている。つぎに、冷却器127
では、二次反応器126からの流体を100℃程度に冷
却すると共に後段の減圧弁128にて大気圧まで減圧す
る。そして、気水分離器129によりCO2および水蒸
気と処理水とが分離され、CO2および水蒸気は、活性
炭槽130を通過して環境中に排出される。
【0078】ここで、反応器である1次反応器122及
び二次反応器122内でのPCBの水熱分解反応につい
て説明する。
【0079】まず、反応開始時には油、有機溶剤等が酸
化剤供給源から塔内に供給される酸化剤(本実施形態で
は酸素を使用する)により酸化され二酸化炭素を生成す
る。例えば、有機溶剤としてトルエン(C6 5
3 )を使用した場合を例にとると、C6 5 CH3
9O2 →4H2 O+7CO2 の反応によりCO2 が生成
する。この酸化反応は発熱反応であり、これにより系内
の温度は上昇し、それに応じて圧力も上昇する。本実施
形態では、一次反応器122内の温度、圧力はそれぞれ
380℃、26MPa程度に維持した場合に最もPCB
の分解率が向上することが判明している。
【0080】上記により生成したCO2 は、一次反応器
122内にPCBとともに供給された水酸化ナトリウム
と反応し炭酸ナトリウム(Na2 CO3 )を生成する。 2NaOH+CO2 →Na2 CO3 +H2 O …(A) 次に、上記(A)の反応により生成したNa2 CO
3 は、PCBと反応し、PCBを脱塩及び酸化分解す
る。 C126 Cl4 +12.5O2 +2Na2 CO3 →4NaCl+3H2 O+14CO2 …(B) なお、上記の塩素数4のPCBの場合であるが、他の塩
素数のものについても同様な反応が生じ、PCBがH2
O、CO2 、NaClに分解される。上記(B)の反応
により生じたCO2 は更に、上記(A)の反応によりN
aOHと反応し(B)の反応に必要とされるNa2 CO
3 を生成するようになる。ところで、上記(B)のPC
B分解反応においては、炭酸ナトリウム(Na2
3 )は反応剤として作用する他に、(B)の分解反応
は促進する触媒としても作用している。また、上記
(B)の分解反応はアルカリ雰囲気(例えばpH10以
上)で促進されることが判明している。
【0081】上記水熱分解装置120によれば、現在で
のPCBの排出基準値(3ppb)以下の0.5ppb以
下まで分解でき、完全分解ができる。これによりPCB
含有物品の完全処理が可能となり、PCBの完全消滅が
可能となる。
【0082】また、1次反応器122に供給されるスラ
リー16の性状を上述した特有のパラメータとすること
で、スラリーの搬送効率及び分解効率が向上し、PCB
等の有害物質の迅速的且つ効率的な処理を行なうことが
できる。
【0083】このように、上記水熱分解システム120
を用いることで、熱水中にて確実にPCBを分解するこ
とができるようになる。また、PCB以外の有機化合物
も分解可能であり、PCB中に含まれるダイオキシン
類、PCBに汚染された紙、木、布などの有機物、およ
びケースの洗浄に使用する洗浄剤も同様に分解処理が可
能になる。なお、上記水熱分解方法は本願出願人により
既に開示されており、詳しくは特開平11−639号公
報、特開平11−253795号公報等を参照された
い。以上のPCB処理方法によれば、PCBを含むトラ
ンス等を安全かつ確実に処理することができる。
【0084】上記熱水分解装置120によれば、現在で
のPCBの排出基準値(3ppb)以下の0.5ppb以
下まで分解でき、完全分解ができる。これによりPCB
含有物品の完全処理が可能となり、PCBの完全消滅が
可能となる。
【0085】これにより、有害物質のみならず、大型ト
ランスの処理に用いた容器、処理の際に発生する各種有
害物質汚染物等を一貫して完全無害化することができ
る。
【0086】上記有害物質分解処理工程21は水熱分解
処理する水熱分解処理手段又は超臨界水酸化処理する超
臨界水酸化処理手段又はバッチ式水熱分解処理手段等を
挙げることができるが、公知の有害物質処理手段により
有害物質を分解処理することができるものであればこれ
らに限定されるものではない。上記有害物質分解処理工
程21は連続して処理する方法及びバッチ処理する方法
を適宜採用することができる。なお、連続して完全分解
処理するような場合には、水熱分解処理手段を用いるこ
とが好ましい。
【0087】このように、上記水熱分解システム120
を用いることで、水熱中にて確実にPCBを分解するこ
とができるようになる。また、PCB以外の有機化合物
も分解可能であり、PCB中に含まれるダイオキシン
類、PCBに汚染された紙、木、布などの有機物、およ
びケースの洗浄に使用した洗浄剤も同様に分解処理が可
能になる。なお、上記水熱分解方法は本願出願人により
既に開示されており、詳しくは特開平11−639号公
報、特開平11−253795号公報等を参照された
い。以上のPCB処理方法によれば、PCBを含むトラ
ンス等を安全かつ確実に処理することができる。
【0088】また、有害物質の各種処理等の際に用いら
れた活性炭や、廃白土、廃ウェス類、作業衣等のPCB
汚染物を処理する場合には、必要に応じて裁断又は破砕
手段を介して裁断・破砕した後、上記微粉砕工程25へ
供給して、スラリー26とすることで、その後の、有害
物質分解処理工程21へそのまま連続して供給すること
ができる。なお、直接有害物質分解処理工程21へ供給
して処理することもできる。
【0089】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明によれ
ば、有害物質(例えばPCB、有害廃棄塗料、有害薬
品、廃棄樹脂等)が付着又は含有又は保存されている大
型トランスを効率よく処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大型トランス処理工程の概略図である。
【図2】大型トランスの概略図である。
【図3】大型トランスのフィン部の概略図である。
【図4】大型トランス処理の隔離工程の概略図である。
【図5】レーザ計測装置の概略図である。
【図6】レーザ計測装置の外観図である。
【図7】大型トランス処理工程の概略図である。
【図8】大型トランス処理の分離工程の概略図である。
【図9】大型トランス処理の洗浄工程の概略図である。
【図10】大型トランス処理の微粉砕装置の概略図であ
る。
【図11】大型トランス処理の微粉砕装置の概略図であ
る。
【図12】水熱分解処理システムの概略図である。
【図13】水熱分解処理システムの概略図である。
【符号の説明】
11 有機ハロゲン化物 12 大型トランス 13 隔離手段 14 隔離工程 15 液抜き工程 16 解体工程 17 構成材 18 有機物 19 無機物 20 分離工程 21 有害物質分解処理工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 5/00 C07B 37/06 C07B 35/06 C07C 25/18 37/06 B09B 3/00 Z C07C 25/18 5/00 Z 3/00 304Z 303Z (72)発明者 鈴木 武志 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 西澤 賢二 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 大塚 利美 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 2E191 BA13 BB00 BC01 BD11 4D004 AA22 AB06 CA02 CA04 CA08 CA09 CA10 CA22 CA39 CA40 DA03 DA06 DA07 4H006 AA05 AC13 AC26 BC10 BC11 BE60 EA22

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ハロゲン化物を含む大型トランスの
    無害化処理方法であって、 大型トランスを設置している環境から大型トランスを隔
    離する隔離工程と、 隔離した大型トランス内から有機ハロゲン化物を液抜き
    する液抜き工程と、 有機ハロゲン化物を抜き出した大型トランスを解体する
    解体工程と、 解体処理された構成材から紙・木・樹脂等の有機物と金
    属等の無機物とに分離する分離工程と、 液抜きした有機ハロゲン化物を分解処理する有害物質分
    解処理工程とを、具備することを特徴とする大型トラン
    スの処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記隔離工程と液抜き工程と解体工程とを大型トランス
    の設置場所で行うことを特徴とする大型トランスの処理
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記解体工程で解体処理された大型トランスの構成材を
    密閉容器を用いて、有害物質分解処理工程へ搬送する搬
    送工程を具備することを特徴とする大型トランスの処理
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記液抜き後の大型トランス内を洗浄液で洗浄する第1
    の洗浄工程を具備することを特徴とする大型トランスの
    処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記液抜き後の大型トランスを洗浄する洗浄工程が、粗
    洗浄工程と仕上洗浄工程とを具備することを特徴とする
    大型トランスの処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 上記分離工程が大型トランスの構成材を分割破砕する破
    砕工程であることを特徴とする大型トランスの処理方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記分離工程が破砕工程により破砕された破砕片から紙
    ・木・樹脂等の有機物と金属等の無機物とに選別する選
    別工程を具備することを特徴とする大型トランスの処理
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記分離された紙・木・樹脂等の有機物を微粉砕してス
    ラリー化する微粉砕工程を具備することを特徴とする大
    型トランスの処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2において、 上記分離された構成材を脆化させる脆化工程を具備する
    ことを特徴とする大型トランスの処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 上記脆化工程が構成材を真空若しくは不活性雰囲気下で
    の加熱工程であることを特徴とする大型トランスの処理
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項1において、 上記分離工程で分離した金属等の無機物を洗浄液で洗浄
    する第2の洗浄工程を具備することを特徴とする大型ト
    ランスの処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項7において、 上記選別工程で選別した金属等の無機物を洗浄液で洗浄
    する第2の洗浄工程を具備することを特徴とする大型ト
    ランスの処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項1において、 上記有害物質分解処理工程が水熱分解処理する水熱分解
    処理方法又は超臨界水酸化処理する超臨界水酸化処理方
    法であることを特徴とする大型トランスの処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 上記水熱分解処理方法の高温高圧の反応器の反応条件が
    圧力27MPa以上、温度380℃以上の熱水であり、
    上記熱水中で析出した炭酸ナトリウム(Na2CO3)の
    結晶と、脱塩素反応および酸化分解反応により有機ハロ
    ゲン化物を無害化することを特徴とする大型トランスの
    処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 上記有機ハロゲン化物がPCBであることを特徴とする
    大型トランスの処理方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101082795B1 (ko) 2009-06-04 2011-11-11 김병문 폴리염화비페닐이 함유된 고상폐기물 처리장치 및 방법
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