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JP2003314942A - 集熱器 - Google Patents

集熱器

Info

Publication number
JP2003314942A
JP2003314942A JP2002176037A JP2002176037A JP2003314942A JP 2003314942 A JP2003314942 A JP 2003314942A JP 2002176037 A JP2002176037 A JP 2002176037A JP 2002176037 A JP2002176037 A JP 2002176037A JP 2003314942 A JP2003314942 A JP 2003314942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
fluid
pressure
diaphragm
collector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002176037A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Tanaka
攻明 田中
Kenichi Fujiwara
健一 藤原
Hideaki Sato
英明 佐藤
Mitsuharu Inagaki
充晴 稲垣
Kazutoshi Nishizawa
一敏 西沢
Seiji Inoue
誠司 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2002176037A priority Critical patent/JP2003314942A/ja
Publication of JP2003314942A publication Critical patent/JP2003314942A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱機器の修理又は交換作業の作業性を向上
させる。 【解決手段】 集熱用ダイヤフラム101に流体圧を供
給する流体通路の上流側にバルブ(電磁弁104a)を
設ける。これにより、熱媒体を集熱器100から排水す
ることなく集熱器100を発熱機器120から取り外す
ことができるので、集熱器100の集熱能力を損なうこ
となく、発熱機器120の修理又は交換の作業性を向上
させることができる。したがって、本発明に係る集熱器
100を携帯電話携帯電話基地局内の電子機器を冷却す
る冷却システムに適用して有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱機器の熱を集
める集熱器に関するもので、携帯電話基地局内の電子機
器等の冷却を行う冷却装置に用いて有効である。
【0002】
【従来の技術】電子機器等の発熱機器の熱を集める集熱
器として、例えば特開昭63−283048号公報に記
載の発明では、発熱機器の放熱面と対向する位置に、薄
板を蛇腹状にしたベローズを配置するとともに、発熱機
器から熱を集める際には、ベローズ内に冷却水を充填循
環させて冷却水の流体圧によりベローズを発熱体に密着
させるように圧接させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発熱機器を
修理又は交換する際には、集熱器を発熱機器から取り外
す必要があるが、上記公報に記載の発明のごとく、流体
圧でベローズ等の応動部材を変位膨張させる集熱器で
は、集熱器を発熱機器から取り外す際に集熱器から流体
を排水する必要があるので、集熱器を発熱機器から取り
外す作業、つまり発熱機器の修理又は交換作業が煩雑
で、作業性が低いという問題がある。以下、この問題を
第1の問題と呼ぶ。
【0004】また、上記公報に記載の発明では、ベロー
ズを変位膨張させる十分な流体圧を発生させるポンプを
必要とするので、集熱器の製造原価低減を図ることが難
しいという問題がある。以下、この問題を第2の問題と
呼ぶ。
【0005】さらに、ベローズ内の流体圧のみでベロー
ズと発熱機器とを隙間無く完全に密着させることは困難
であるので、集熱能力を向上させることが難しいという
問題がある。以下、この問題を第3の問題と呼ぶ。
【0006】本発明は、上記点に鑑み、上記第1〜3の
問題のうち少なくとも1の問題を解決する、又は集熱器
の集熱能力を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、発熱機器
(120)の熱を集める集熱器であって、流体圧を受け
て変位して発熱機器(120)の放熱面(122a)に
接触する集熱用ダイヤフラム(101)と、集熱用ダイ
ヤフラム(101)が固定され、集熱用ダイヤフラム
(101)に流体圧力を作用させる圧力室(102)を
構成する集熱器ケーシング(103)と、圧力室(10
2)の流体導入口側に設けられ、流体通路を開閉するバ
ルブ装置(104)とを備えることを特徴とする。
【0008】これにより、発熱機器(120)の修理又
は交換作業時には、バルブ装置(104)を閉じれば、
圧力室(102)への流体の供給が停止するので、集熱
用ダイヤフラム(101)に作用する流体圧が無くな
り、集熱用ダイヤフラム(101)が放熱面(122
a)から離れる。
【0009】したがって、流体を集熱器から排出するこ
となく集熱器を発熱機器(120)から取り外すことが
できるので、発熱機器(120)の修理又は交換の作業
性を向上させることができる。
【0010】請求項2に記載の発明では、バルブ装置
(104)は、発熱機器(120)の発熱量が所定量以
下となったときに、流体通路を閉じるように構成されて
いることを特徴とする。
【0011】これにより、流体の漏れ量を最小限に止め
ることができるとともに、発熱機器(120)の修理又
は交換の際に、バルブ装置(104)を閉じるためのス
イッチ操作を行うことなく、直ちに発熱機器(120)
の修理又は交換の作業を始めることができ、発熱機器
(120)の修理又は交換の作業性を向上させることが
できる。
【0012】請求項3に記載の発明では、バルブ装置
(104)は、流体圧が所定圧力以下となったときに、
流体通路を閉じるように構成されていることを特徴とす
る。
【0013】これにより、流体の漏れ量を最小限に止め
ることができるとともに、発熱機器(120)の修理又
は交換の際に、バルブ装置(104)を閉じるためのス
イッチ操作を行うことなく、直ちに発熱機器(120)
の修理又は交換の作業を始めることができ、発熱機器
(120)の修理又は交換の作業性を向上させることが
できる。
【0014】請求項4に記載の発明では、バルブ装置
(104)は、発熱機器(120)の通電信号がないと
きに、流体通路を閉じるように構成されていることを特
徴とする。
【0015】これにより、流体の漏れ量を最小限に止め
ることができるとともに、発熱機器(120)の修理又
は交換の際に、バルブ装置(104)を閉じるためのス
イッチ操作を行うことなく、直ちに発熱機器(120)
の修理又は交換の作業を始めることができ、発熱機器
(120)の修理又は交換の作業性を向上させることが
できる。
【0016】請求項5に記載の発明では、圧力室(10
2)に流体を供給するポンプ装置(10a、10b)
は、圧力室(102)内の圧力が所定圧力以下となった
ときに停止するように構成されていることを特徴とす
る。
【0017】これにより、流体の漏れ量を最小限に止め
ることができるとともに、発熱機器(120)の修理又
は交換の際に、ポンプ装置(10a、10b)を停止さ
せるためのスイッチ操作を行うことなく、直ちに発熱機
器(120)の修理又は交換の作業を始めることがで
き、発熱機器(120)の修理又は交換の作業性を向上
させることができる。
【0018】請求項6に記載の発明では、圧力室(10
2)に流体を供給するポンプ装置(10a、10b)
は、発熱機器(120)の発熱量が所定量以下となった
ときに停止するように構成されていることを特徴とす
る。
【0019】これにより、流体の漏れ量を最小限に止め
ることができるとともに、発熱機器(120)の修理又
は交換の際に、ポンプ装置(10a、10b)を停止さ
せるためのスイッチ操作を行うことなく、直ちに発熱機
器(120)の修理又は交換の作業を始めることがで
き、発熱機器(120)の修理又は交換の作業性を向上
させることができる。
【0020】請求項7に記載の発明では、圧力室(10
2)に流体を供給するポンプ装置(10a、10b)
は、発熱機器(120)の通電信号がないときに停止す
るように構成されていることを特徴とする。
【0021】これにより、流体の漏れ量を最小限に止め
ることができるとともに、発熱機器(120)の修理又
は交換の際に、ポンプ装置(10a、10b)を停止さ
せるためのスイッチ操作を行うことなく、直ちに発熱機
器(120)の修理又は交換の作業を始めることがで
き、発熱機器(120)の修理又は交換の作業性を向上
させることができる。
【0022】請求項8に記載の発明では、発熱機器(1
20)の放熱する熱を集める集熱器であって、発熱機器
(120)から熱を受けて内圧が変化する圧力室(10
7)を構成するとともに、圧力室(107)内の圧力に
応じて変位する放熱用ダイヤフラム(108)と、圧力
室(107)内の圧力が上昇して放熱用ダイヤフラム
(108)が変位したときに、放熱用ダイヤフラム(1
08)と接触する集熱板(109)とを備えることを特
徴とする。
【0023】このように本発明では、発熱機器(12
0)が発する熱を利用して集熱用ダイヤフラム(10
8)を変位させることができるので、流体を圧送するポ
ンプのポンプ仕事又はポンプの吐出圧を低減することが
できる。
【0024】したがって、ポンプとして、比較的吐出圧
の小さなポンプを採用することができるので、集熱器の
製造原価低減を図ることができる。
【0025】請求項9に記載の発明では、集熱板(10
9)に集められた熱を回収する流体が流通する流体通路
を開閉するバルブ装置(104)が設けられていること
を特徴とする。
【0026】これにより、請求項1に記載の発明と同様
に、流体を集熱器から排出することなく集熱器を発熱機
器(120)から取り外すことができるので、発熱機器
(120)の修理又は交換の作業性を向上させることが
できる。
【0027】請求項10に記載の発明では、バルブ装置
(104)は、流体圧が所定圧力以下となったときに、
流体通路を閉じるように構成されていることを特徴とす
る。
【0028】これにより、流体の漏れ量を最小限に止め
ることができるとともに、発熱機器(120)の修理又
は交換の際に、バルブ装置(104)を閉じるためのス
イッチ操作を行うことなく、直ちに発熱機器(120)
の修理又は交換の作業を始めることができ、発熱機器
(120)の修理又は交換の作業性を向上させることが
できる。
【0029】請求項11に記載の発明では、集熱板(1
09)に集められた熱を回収する流体を循環させるポン
プ装置(10a、10b)を有しており、ポンプ装置
(10a、10b)は、流体圧が所定圧力以下となった
ときに停止するように構成されていることを特徴とす
る。
【0030】これにより、流体の漏れ量を最小限に止め
ることができるとともに、発熱機器(120)の修理又
は交換の際に、ポンプ装置(10a、10b)を停止さ
せるためのスイッチ操作を行うことなく、直ちに発熱機
器(120)の修理又は交換の作業を始めることがで
き、発熱機器(120)の修理又は交換の作業性を向上
させることができる。
【0031】請求項12に記載の発明では、集熱板(1
09)に集められた熱を回収する流体を循環させるポン
プ装置(10a、10b)を有しており、ポンプ装置
(10a、10b)は、発熱機器(120)の発熱量が
所定量以下となったときに停止するように構成されてい
ることを特徴とする。
【0032】これにより、流体の漏れ量を最小限に止め
ることができるとともに、発熱機器(120)の修理又
は交換の際に、ポンプ装置(10a、10b)を停止さ
せるためのスイッチ操作を行うことなく、直ちに発熱機
器(120)の修理又は交換の作業を始めることがで
き、発熱機器(120)の修理又は交換の作業性を向上
させることができる。
【0033】請求項13に記載の発明では、内圧に応じ
て変位するダイヤフラム(101、108)を伝熱面
(122a、109)に接触させて発熱機器(120)
の熱を集める集熱器であって、ダイヤフラム(101、
108)の外側に密閉空間(110)を設け、この密閉
空間(110)内の圧力を低下させることにより伝熱面
(122a、109)とダイヤフラム(101、10
8)とを密着させるように構成したことを特徴とする。
【0034】これにより、内圧が低くてもダイヤフラム
(101)を確実に伝熱面(122a、109)に密着
させることができるので、ダイヤフラム(101)と伝
熱面(122a、109)との接触熱抵抗を小さくする
ことができる。
【0035】請求項14に記載の発明では、密閉空間
(110)内の圧力を低下させた後、少なくとも空気よ
り熱伝導率が高い流体を密閉空間(110)内に充填す
ることができるように構成したことを特徴とする。
【0036】これにより、ダイヤフラム(101)と伝
熱面(122a、109)との接触熱抵抗を確実に小さ
くすることができる。
【0037】請求項15に記載の発明では、複数個の発
熱体(121)からなる発熱機器(120)を冷却する
冷却装置であって、複数個の発熱体(121)それぞれ
に対応する数だけ設けられ、発熱体(121)の熱を集
める請求項1ないし10のいずれか1つに記載に集熱器
(100)と、集熱器(100)に集められた熱を回収
して冷却する冷却手段(4)とを備えることを特徴とす
る。
【0038】これにより、修理又は交換する発熱体(1
21)に対応する集熱器(100)のみ外すことができ
るので、修理又は交換の作業性を向上させることができ
る。
【0039】請求項16に記載の発明では、発熱機器
(120)及び集熱器(100)の位置を決める位置決
め手段(131、132)が設けられたベース部材(1
06)を備えることを特徴とする。
【0040】これにより、例えば発熱機器(120)を
集熱器(100)から取り外した後、再び発熱機器(1
20)を集熱器(100)に取り付ける際に、発熱機器
(120)と集熱器(100)との隙間寸法を容易に精
度よく管理することができるので、発熱機器(120)
の修理又は交換作業を容易なものとすることができる。
【0041】また、隙間寸法を精度よく管理することが
可能であるので、ダイヤフラム(101)の密着度合い
(接触面圧)を精度よく管理でき、発熱機器(120)
の修理又は交換作業等の際に集熱能力が大きく低下する
ことを防止できる。
【0042】請求項17に記載の発明では、発熱機器
(120)の熱を集める集熱器であって、流体圧を受け
て発熱機器(120)の放熱面(122a)に接触する
集熱用ダイヤフラム(101)と、集熱用ダイヤフラム
(101)を挟んで放熱面(122a)と反対側に位置
して集熱用ダイヤフラム(101)に対して対向配置さ
れ、突起部(113)を有する集熱器内面構造体(11
4)とを備えることを特徴とする。
【0043】これにより、突起部(113)が、流体流
れを乱す乱流促進体として機能し、流体と集熱用ダイヤ
フラム(101)との熱伝達率を増大させるので、放熱
面(122a)から集熱用ダイヤフラム(101)への
熱移動が促進され、発熱機器(120)を確実に冷却す
ることができる。
【0044】請求項18に記載の発明では、集熱用ダイ
ヤフラム(101)は凹凸がない薄膜状のものであるこ
とを特徴とする。
【0045】これにより、集熱用ダイヤフラム(10
1)が容易に撓み変形するので、流体圧を受けて集熱用
ダイヤフラム(101)が放熱面(122a)に接触し
たときに、放熱面(122a)に密着するように馴染
む。
【0046】したがって、放熱面(122a)と集熱用
ダイヤフラム(101)との接触熱抵抗を小さくするこ
とができるので、放熱面(122a)から集熱用ダイヤ
フラム(101)への熱移動が促進され、発熱機器(1
20)を確実に冷却することができる。
【0047】なお、請求項19に記載の発明のごとく、
集熱用ダイヤフラム(101)と突起部(113)の先
端との隙間寸法(Δ1)を1mm以下とすれば、集熱用
ダイヤフラム(101)と突起部(113)の先端との
隙間を流れる熱媒体の流速を増大させることができるの
で、集熱用ダイヤフラム(101)と熱媒体との熱伝達
率を高めることができる。
【0048】請求項20に記載の発明では、突起部(1
13)は、流体の流通方向において所定の間隔を有して
複数設けられており、さらに、突起部(113)のうち
流体の流通方向と略平行な部位の外形寸法(L1)は、
発熱体(121)のうち流体の流通方向と略平行な部位
の外形寸法(L2)より小さいことを特徴とする。
【0049】これにより、突起部(113)で反射して
上流側の突起部(113)に衝突し、その流通方向を集
熱用ダイヤフラム(101)側に転向して集熱用ダイヤ
フラム(101)に衝突する反転流れを、集熱用ダイヤ
フラム(101)のうち発熱体(121)に対応する部
位に衝突させることができるので、発熱体(121)の
熱をより確実に放熱面(122a)から集熱用ダイヤフ
ラム101側に放熱させることができる。
【0050】請求項21に記載の発明では、突起部(1
13)側から突起部(113)及び発熱体(121)を
見たとき、突起部(113)のうち流体流れ下流側の端
部(113b)より流体流れ下流側に、発熱体(12
1)のうち流体流れ下流側の端部(121a)が位置し
ていることを特徴とする。
【0051】これにより、反転流れを集熱用ダイヤフラ
ム(101)のうち発熱体(121)に対応する部位に
確実に衝突させることができるので、発熱体(121)
の熱をより確実に放熱面(122a)から集熱用ダイヤ
フラム(101)側に放熱させることができる。
【0052】請求項22に記載の発明では、流体が発熱
体(121)に対応する部位に集約するようにして流れ
るように構成したことを特徴とする。
【0053】これにより、発熱体(121)を確実に冷
却することができる。
【0054】請求項23に記載の発明では、複数個の発
熱体(121)からなる発熱機器(120)を冷却する
冷却装置であって、流体圧を受けて変位して発熱機器
(120)の放熱面(122a)に接触する集熱用ダイ
ヤフラム(101)、集熱用ダイヤフラム(101)が
固定されて集熱用ダイヤフラム(101)に流体圧力を
作用させる圧力室(102)を構成する集熱器ケーシン
グ(103)、圧力室(102)の流体導入口側に設け
られて流体通路を開閉する開閉弁(104a)、及び圧
力室(102)の流体導出口側に設けられて所定の圧力
損失を発生させる絞り手段(104d)を有し、発熱体
(121)の熱を集める複数個の集熱器(100)と、
複数個の集熱器(100)の流体導出口側に設けられ、
集熱用ダイヤフラム(101)が放熱面(122a)に
接触しない程度の所定の流体圧を発生させる流体圧発生
手段(130)とを備えることを特徴とする。
【0055】これにより、流体圧が圧力室(102)内
に作用しても絞り手段(104d)があるため、圧力室
(102)の流体導出口側の圧力は流体圧発生手段(1
30)により設定された圧力となる。
【0056】また、流体体入口側の開閉弁(104a)
を閉じると、圧力室(102)内の圧力は、流体圧発生
手段(130)により設定された圧力となる。
【0057】このとき、流体出口側がその他の集熱器
(100)と連通しているが、絞り手段(104d)が
流体出口側に設けられているため、開閉弁(104a)
を閉じた圧力室(102)の圧力は上昇しない。
【0058】したがって、開閉弁(104a)を閉じる
ことにより、集熱用ダイヤフラム(101)を確実に放
熱面(122a)から離すことができるので、特定の発
熱機器(120)の修理交換を容易に行うことができ
る。
【0059】請求項24に記載の発明では、流体圧発生
手段は、蓄えられた流体の自重により所定の流体圧を発
生させるリザーブタンク(130)であることを特徴と
するものである。
【0060】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0061】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る集熱器を携帯電話基地局1内の電子機器を
冷却する冷却システムに適用したものであって、図1は
冷却システムの模式図である。
【0062】そして、携帯電話基地局1内には、回路制
御盤及びバッテリ等からなる第1発熱体2と、電波出力
用アンプ、電波出力制御盤及び整流器等からなる第2発
熱体3と、両発熱体2、3を冷却する冷凍機4(一転鎖
線で囲まれた部分)とが設けられている。
【0063】ここで、冷凍機4は、第1発熱体2から吸
熱し、その吸熱した熱により吸着剤を加熱することによ
り稼働する吸着式冷凍機であり、以下、冷凍機4につい
て述べる。
【0064】なお、吸着剤は、冷媒(本実施形態では、
水)を吸着するとともに、加熱されることにより吸着し
ていた冷媒を脱離するもので、本実施形態では、シリカ
ゲルやゼオライト等の固体吸着剤を採用している。
【0065】吸着器5は内部が略真空に保たれた状態で
冷媒が封入されたものであり、この吸着器5内には、吸
着剤と熱媒体とを熱交換する第1熱交換器6と、熱媒体
と吸着器5内に封入された冷媒とを熱交換する第2熱交
換器7とが収納されている。なお、熱媒体として、本実
施形態では、エチレングリコール系の不凍液が混入され
た水を採用している。
【0066】なお、本実施形態では、複数個の吸着器5
a、5bから構成されており、紙面右側の吸着器5a
(以下、第1吸着器5aと呼ぶ。)と紙面左側の吸着器
5b(以下、第2吸着器5bと呼ぶ。)とは、同じ構成
であるので、両者を総称して呼ぶときは、吸着器5と表
記する。また、熱交換器6、7の添え字aは第1吸着器
5a内の熱交換器であることを示し、bは第2吸着器5
b内の熱交換器であることを示し、紙面右側の吸着器5
aを以下、第1吸着器5aと呼び、紙面左側の吸着器5
bを以下、第2吸着器5bと呼ぶ。
【0067】室外熱交換器8は携帯電話基地局1の建物
外に配設されて熱媒体と室外空気(放熱対象)とを熱交
換するものであり、この室外熱交換器8は、第1、2放
熱器8a、8b及び冷却風を送風するファン8cからな
るもので、第1放熱器8aは第2放熱器8bより冷却風
流れ上流側に設けられている。
【0068】また、第1集熱器100aは第1発熱体2
で発生する熱を集めてその集めた熱と熱媒体と熱交換さ
せるものであり、第2集熱器100bは第2発熱体3で
発生する熱を集めてその集めた熱と熱媒体と熱交換させ
るものであり、バルブ9a〜9eは熱媒体流れを切り替
えるロータリ式バルブであり、10a〜10cは熱媒体
を循環させるポンプである。なお、第1集熱器100a
及び第2集熱器100bは同じ構造であるので、以下、
両集熱器100a、100bを総称するときは集熱器1
00と呼び、第1発熱体2及び第2発熱体3を総称する
ときは、発熱体121と呼ぶ。
【0069】次に、集熱器100について図2に基づい
て述べる。
【0070】図2(a)は発熱体121が装着された発
熱機器120に集熱器100を装着した状態を示す斜視
図であり、図2(b)は発熱機器120に集熱器100
を装着した状態を示す断面図である。
【0071】放熱板122は発熱体121に接触して発
熱機器120の放熱面122aを構成するものであり、
カバー123は放熱板122に固定されて発熱体121
を覆うものであり、このカバー123、放熱板122、
発熱体121等ににより発熱機器120が構成されてい
る。
【0072】一方、集熱器100は、流動性有する熱媒
体の圧力を受けて変位して放熱面122aに接触する薄
膜状の集熱用ダイヤフラム101、この集熱用ダイヤフ
ラム101が固定されて集熱用ダイヤフラム101に流
体圧力を作用させる圧力室102を構成する集熱器ケー
シング103、圧力室102熱媒体導入口側に設けられ
て熱媒体通路を開閉するバルブ装置104、及び集熱用
ダイヤフラム101のうち圧力室102側の面に接合さ
れて熱媒体と集熱した熱との熱交換を促進する波状のフ
ィン105等から構成されている。
【0073】因みに、バルブ装置104は、熱媒体通路
を開閉する電磁弁104a、圧力室102内の圧力を検
出する圧力センサ104b、放熱板122又は集熱用ダ
イヤフラム101の温度(本実施形態では、放熱板12
2の温度)を検出する温度センサ104c、並びに圧力
センサ104b及び温度センサ104cの検出信号、及
び発熱体121の通電信号等に基づいて電磁弁104a
を開閉する電子制御装置(図示せず。)からなるもので
ある。
【0074】なお、後述するように、圧力室102に流
体圧が作用していないときは、図2(b)の実線で示す
ように、放熱板122と集熱用ダイヤフラム101とは
所定の隙間δを有して離隔している。
【0075】また、放熱板122は、銅、鉛、アルミニ
ウム、鉄、金、銀、ベリリウム、マグネシウム、タング
ステン、亜鉛等の熱伝導率の高い金属とすることが望ま
しい。
【0076】次に、集熱器100の作動及びその特徴を
述べる。
【0077】ポンプ10a、10bを稼動させて圧力室
102内に熱媒体を充填循環させる。これにより、集熱
用ダイヤフラム101の圧力室102側に作用する熱媒
体による流体圧が、集熱用ダイヤフラム101の放熱板
122側の圧力(大気圧)より大きくなるので、集熱用
ダイヤフラム101は、図2(b)の波線で示すよう
に、放熱板122に接触するまで膨らむように変位す
る。
【0078】したがって、集熱用ダイヤフラム101は
流体圧が作用した状態で放熱板122に接触するので、
集熱用ダイヤフラム101全体が略均一に放熱板122
と接触するするとともに、集熱用ダイヤフラム101と
放熱板122との接触熱抵抗が小さくなり、放熱板12
2から集熱器100への放熱量が増大する。
【0079】そして、発熱機器120の修理又は交換作
業時には、ポンプ10a、10bを停止させるとともに
電磁弁104aを閉じる。これにより、圧力室102へ
の熱媒体の供給が停止するので、集熱用ダイヤフラム1
01に作用する流体圧が無くなり、集熱用ダイヤフラム
101が放熱板122から離れる。
【0080】したがって、熱媒体を集熱器100から排
水することなく集熱器100を発熱機器120から取り
外すことができるので、発熱機器120の修理又は交換
の作業性を向上させることができる。
【0081】また、電子制御装置は、圧力センサ104
bの検出圧力が所定圧力以下となったときは、集熱器1
00、すなわち冷却システムのいずれかの部位で熱媒体
の漏れが発生したものと見なし、電磁弁104aを閉じ
るとともにポンプ10a、10bを停止させる。なお、
ポンプ10cのみが作動しているときはポンプ10cを
停止する。
【0082】これにより、熱媒体の漏れ量を最小限に止
めることができるとともに、発熱機器120の修理又は
交換の際に、電磁弁104aを閉じるためのスイッチ操
作及びポンプ10a、10b又はポンプ10cを停止す
るためのスイッチ操作を行うことなく、直ちに発熱機器
120の修理又は交換の作業を始めることができ、発熱
機器120の修理又は交換の作業性を向上させることが
できる。
【0083】同様に、電子制御装置は、温度センサ10
4cの検出温度が所定温度以下となったとき、又は発熱
体121の通電信号が無いときは、発熱機器120に不
具合が発生したもの見なし、電磁弁104aを閉じると
ともにポンプ10a、10bを停止する。なお、ポンプ
10cのみが作動しているときはポンプ10cを停止す
る。
【0084】これにより、熱媒体の漏れ量を最小限に止
めることができるとともに、発熱機器120の修理又は
交換の際に、電磁弁104aを閉じるためのスイッチ操
作及びポンプ10a、10b又はポンプ10cを停止す
るためのスイッチ操作を行うことなく、直ちに発熱機器
120の修理又は交換の作業を始めることができ、発熱
機器120の修理又は交換の作業性を向上させることが
できる。
【0085】なお、本実施形態では、電磁弁104aを
閉じると同時にポンプ10a、10b又はポンプ10c
を停止させたが、ポンプ10a、10b又はポンプ10
cを稼動させたまま電磁弁104aを閉じる、又は電磁
弁104aを開いたままポンプ10a、10b又はポン
プ10cを停止させてもよい。但し、発熱機器120を
集熱器100から取り外す場合には、ポンプ10a、1
0b又はポンプ10cは停止させる必要がある。
【0086】次に、本実施形態に係る冷却システムの作
動を述べる。
【0087】1.冷凍機4(吸着式冷凍機)の基本作動
モード このモードは、以下に述べる第1、2基本作動モードを
所定時間毎に切換運転するものである。因みに、所定時
間は、吸着剤に吸着されていた冷媒を脱離させるに必要
な時間に基づいて適宜選定されるものである。
【0088】なお、本実施形態では、第1発熱体2は1
50℃以下となるように冷却(吸熱)されており、第2
発熱体3は外気温度(35℃〜45℃)以下程度となる
ように冷却され、冷凍機4は70℃以上、100℃以下
で所定の冷凍能力が発揮するように各種諸元が決定され
ている。
【0089】1.1 第1基本作動モード このモードでは、図3に示すように、第2集熱器100
bと第2吸着器5bの第2熱交換器7bとの間で熱媒体
を循環させることにより、第2吸着器5b内の冷媒を蒸
発させて第2集熱器100bに冷却された熱媒体を供給
することによって第2発熱体3を冷却するとともに、第
2吸着器5b内で蒸発した気相冷媒すなわち水蒸気を第
2吸着器5b内の吸着剤にて吸着する。
【0090】このとき、吸着剤は凝縮熱に相当する熱量
を発熱し、かつ、吸着剤の温度が上昇すると吸着能力が
低下するので、室外熱交換器8にて冷却された熱媒体を
第2吸着器5bの第1熱交換器6bに供給することによ
り吸着剤を冷却する。
【0091】一方、第1吸着器5aの第1熱交換器6a
には、第1集熱器100aにて熱媒体に吸熱された熱
を、熱媒体を介して第1吸着器5aの吸着剤に供給する
ことより吸着剤を加熱し、吸着剤に吸着していた冷媒を
脱離させるとともに、第1吸着器5aの第2熱交換器7
aに室外熱交換器8にて冷却された熱媒体を供給し、そ
の脱離した気相冷媒(水蒸気)を第2熱交換器7aにて
冷却して凝縮させる。
【0092】以下、冷媒を蒸発させて冷凍能力を発揮し
つつ、その蒸発した気相冷媒を吸着剤にて吸着させてい
る状態にある吸着器5のことを、「吸着工程にある吸着
器5」と呼び、吸着剤を加熱して吸着していた冷媒を脱
離させつつ、その脱離した冷媒を冷却凝縮させている状
態にある吸着器5のことを、「脱離工程にある吸着器
5」と呼ぶ。
【0093】1.2 第2基本作動モード このモードはは、第1基本作動モードとは逆に、第1吸
着器5aを吸着工程とし、第2吸着器5bを脱離工程と
するものである。
【0094】具体的には、図4に示すように、第2集熱
器100bと第1吸着器5aの第2熱交換器7aとの間
で熱媒体を循環させることにより、第1吸着器5a内の
冷媒を蒸発させて第2集熱器100bに冷却された熱媒
体を供給することによって第2発熱体3を冷却するとと
もに、第1吸着器5a内で蒸発した気相冷媒(水蒸気)
を第1吸着器5a内の吸着剤にて吸着する。
【0095】このとき、室外熱交換器8にて冷却された
熱媒体を第1吸着器5aの第1熱交換器6aに供給する
ことにより吸着剤を冷却する。
【0096】一方、第2吸着器5bの第1熱交換器6b
には、第1集熱器100aにて熱媒体に吸熱された熱
を、熱媒体を介して第2吸着器5bの吸着剤に供給する
ことより吸着剤を加熱し、吸着剤に吸着していた冷媒を
脱離させるとともに、第2吸着器5bの第2熱交換器7
bに室外熱交換器8にて冷却された熱媒体を供給し、そ
の脱離した気相冷媒を第2熱交換器7bにて冷却して凝
縮させる。
【0097】2.過熱運転モード この運転モードは、第1発熱体2の発熱量が冷凍機4に
て吸着可能な所定の熱量を超えたときに実行されるモー
ドである。ここで、所定の熱量とは、例えば、冷凍機4
の最大冷凍能力を冷凍機4の最大成績係数で除した値等
をである。
【0098】具体的には、第1基本作動モードと第2基
本作動モードとを切り換える際に、第1熱交換器6の熱
媒体出口側を切り換えるバルブ9bを、第1熱交換器6
の熱媒体入口側を切り換えるバルブ9aより先に切り換
え作動させた後、所定時間が経過した後、バルブ9aを
作動させるものである。
【0099】これにより、図5、6に示すように、第1
集熱器100aにて熱媒体に吸熱された熱は、吸着材、
すなわち冷凍機4に供給されることなく、室外熱交換器
8より外気中に放熱される。
【0100】なお、過熱運転モードが実行される時間
は、第1発熱体2の発熱量、冷凍機4にて吸着可能な熱
量、及び外気温度等に基づいて適宜選定されるものであ
る。
【0101】因みに、図5は第1基本作動モードから第
2基本作動モードに移行する際に実行される過熱運転モ
ードを示しており、図6は第2基本作動モードから第1
基本作動モードに移行する際に実行される過熱運転モー
ドを示している。
【0102】3.少熱運転モード このモードは、第1発熱体2の発熱量が、冷凍機4を稼
働させるに必要な所定量の熱量を下回ったときに実行さ
れるモードである。
【0103】具体的には、第1基本作動モードと第2基
本作動モードとを切り換える際に、第1熱交換器6の熱
媒体入口側を切り換えるバルブ9aを、第1熱交換器6
の熱媒体出口側を切り換えるバルブ9bより先に切り換
え作動させた後、所定時間が経過した後、バルブ9bを
作動させるものである。
【0104】これにより、図7、8に示すように、吸着
剤を加熱するために第1熱交換器6に供給されていた熱
媒体が、室外熱交換器8に流れることなく、第1集熱器
100aに戻ってくるので、第1発熱体2で発生した熱
を無駄なく冷凍機4に供給することができる。
【0105】なお、少熱運転モードが実行される時間も
過熱運転モード時と同様に、第1発熱体2の発熱量、冷
凍機4、すなわち吸着剤にて吸着可能な熱量、及び外気
温度等に基づいて適宜選定されるものである。
【0106】因みに、図7は第1基本作動モードから第
2基本作動モードに移行する際に実行される少熱運転モ
ードを示しており、図8は第2基本作動モードから第1
基本作動モードに移行する際に実行される少熱運転モー
ドを示している。
【0107】4.直接冷却モード このモードは、冬場等の外気温度が十分に低くなり、外
気温度が第2発熱体3の冷却温度、つまり第2発熱体3
の許容耐熱温度より低いとき、又は冷凍機4が故障した
ときに実行されるモードであり、図9に示すように、ポ
ンプ10a、10bを停止させるとともに、第1発熱体
2、つまり第1集熱器100aには、第1放熱器8aの
みにて冷却された熱媒体が供給され、第2発熱体3、つ
まり第2集熱器100bには、第1放熱器8a及び第2
放熱器8bにて冷却された熱媒体が供給される。
【0108】なお、外気温度は、図示しない外気温度セ
ンサにより検出しており、本実施形態では、検出値が1
5℃以下となったときにこのモードを実行する。
【0109】また、冷凍機4が故障したか否かの判断
は、吸着器5内の圧力が所定値(本実施形態では、70
KPa)以上となったとき、吸着工程にある吸着器5の
第2熱交換器7から流出する熱媒体の温度が所定値(本
実施形態では、20℃)以上となったとき、吸着工程に
ある吸着器5の第2熱交換器7から流出する熱媒体の温
度が第2熱交換器7の入口における熱媒体温度と等しく
なったとき、及び吸着器5の第1熱交換器6に流入する
熱媒体温度と第1熱交換器6から流出する熱媒体温度と
が等しくなったときのいずれかの場合に冷凍機4が故障
したものと見なしている。
【0110】(第2実施形態)本実施形態は、図10に
示すように、発熱機器120及び集熱器100の位置を
決める位置決め手段として、位置決め用突起部131及
びこの位置決め用突起部131と嵌合する位置決め用溝
132を設けたものである。
【0111】具体的には、集熱器ケーシング103を板
状のベース部材106に溶接やボルト等の接合方法によ
り固定するとともに、ベース部材106に位置決め用突
起部131を設け、一方、発熱機器120(本実施形態
では、放熱板122)に位置決め用溝132を設けたも
のである。
【0112】これにより、例えば発熱機器120を集熱
器100から取り外した後、再び発熱機器120を集熱
器100に取り付ける際に、放熱板122と集熱器10
0との隙間δの寸法を容易に精度よく管理することがで
きるので、発熱機器120の修理又は交換作業を容易な
ものとすることができる。
【0113】また、隙間δの寸法を精度よく管理するこ
とが可能となるので、集熱用ダイヤフラム101と放熱
板122との密着度合い(接触面圧)を精度よく管理で
き、放熱板122から集熱器100への放熱量が、発熱
機器120の修理又は交換作業等の際に大きく低下する
ことを防止できる。
【0114】(第3実施形態)本実施形態は、第2実施
形態の変形例であり、具体的には、図11に示すよう
に、位置決め用突起部131及び位置決め用溝132を
複数本(本実施形態では、2本)とするとともに、放熱
板122及び集熱用ダイヤフラム101が略水平となる
ように集熱器100及び発熱機器120を横置きにした
ものである。
【0115】(第4実施形態)上述の実施形態では、ポ
ンプ10a、10b又はポンプ10cから圧送される熱
媒体の流体圧により集熱用ダイヤフラム101を変位さ
せるように膨らませたが、本実施形態は、図12に示す
ように、発熱機器120から熱を受けて内圧が変化する
密閉された圧力室107を、放熱板122と圧力室10
7内の圧力に応じて変位する薄膜状の放熱用ダイヤフラ
ム108とから構成するとともに、集熱集熱用ダイヤフ
ラム101に換えてポンプ10a、10b又はポンプ1
0cから圧送される熱媒体の流体圧では殆ど変位しない
剛性を有する集熱板109を集熱器ケーシング103に
固定したものである。
【0116】また、圧力室107内には、発熱体121
から発せられる熱で蒸発することができる程度の沸点及
び蒸発潜熱を有する冷媒が封入されているとともに、放
熱用ダイヤフラム108の圧力室107側には、冷媒と
放熱用ダイヤフラム108(集熱板109)との熱交換
を促進するフィン108aが接合されている。
【0117】因みに、圧力室107に封入する冷媒は、
例えば、水、アルコール、フロン、アンモニア、臭化リ
チウム、オイル、エチレングリコール系の不凍液が混入
された水等が適切である。
【0118】なお、フィン108aは薄帯板状に形成さ
れているとともに、下方側に配置された液冷媒溜まり部
107aに凝縮した冷媒が速やかに流れ落ちるようにそ
の長手方向が上下方向に延びている。
【0119】因みに、集熱板109は、銅、鉛、アルミ
ニウム、鉄、金、銀、ベリリウム、マグネシウム、タン
グステン、亜鉛等の熱伝導率の高い金属とすることが望
ましい。
【0120】次に、本実施形態の特徴的作動及びその効
果を述べる。
【0121】発熱体121、つまり発熱機器120が発
熱すると、圧力室107内のうち発熱体121近傍に存
在する冷媒が蒸発し、圧力室107内の圧力が上昇する
ので、放熱用ダイヤフラム108が集熱板109側に膨
らむように変位し、図12(b)の波線で示すように、
放熱用ダイヤフラム108と集熱板109が接触する。
【0122】したがって、放熱用ダイヤフラム108は
圧力室107内の流体圧、つまり蒸気圧が作用した状態
で集熱板109に接触するので、放熱用ダイヤフラム1
08全体が略均一に集熱板109と接触するするととも
に、放熱用ダイヤフラム108と集熱板109との接触
熱抵抗が小さくなり、放熱用ダイヤフラム108から集
熱板109への放熱量が増大する。
【0123】なお、液冷媒溜まり部107aにて発熱体
121から吸熱して蒸発した冷媒は、フィン108aに
て冷却凝縮されてフィン108aの表面を伝って下方側
に流れ、液冷媒溜まり部107aにて再び発熱体121
にて加熱された蒸発する。
【0124】このように、本実施形態では、発熱機器1
20が発する熱を利用して放熱用ダイヤフラム108を
変位させているので、熱媒体を圧送するポンプ10a、
10b又はポンプ10cのポンプ仕事又はポンプの吐出
圧を低減することができる。
【0125】したがって、ポンプ10a、10b又はポ
ンプ10cとして、比較的吐出圧の小さなポンプを採用
することができるので、集熱器100、すなわち冷却シ
ステムの製造原価低減を図ることができる。
【0126】また、発熱機器120の修理又は交換作業
時には、発熱体121を停止させれば、自然に放熱用ダ
イヤフラム108が集熱板109から離れるので、集熱
器100のうち熱媒体が循環する部位、つまり集熱板1
09及び集熱器ケーシング103等と、放熱用ダイヤフ
ラム108等の圧力室107側とを別体とすることがで
きる。
【0127】したがって、熱媒体を集熱器100から排
水することなく集熱器100を発熱機器120から取り
外すことができるので、発熱機器120の修理又は交換
の作業性を向上させることができる。
【0128】なお、バルブ装置104の作動は上述の実
施形態と同じであるので、詳細説明は省略する。
【0129】(第5実施形態)本実施形態は、第4実施
形態に対して、第2実施形態と同様に、発熱機器120
及び集熱器100の位置を決める位置決め手段として、
位置決め用突起部131及びこの位置決め用突起部13
1と嵌合する位置決め用溝132を設けたものである。
【0130】但し、本実施形態では、図13に示すよう
に、集熱器100のうち放熱用ダイヤフラム108等の
圧力室107側、発熱機器120及びベース部材106
を溶接やボルト等の等の接合方法により一体化するとと
もに、集熱器ケーシング103に位置決め用溝132を
設けたものである。
【0131】(第6実施形態)本実施形態は、第4実施
形態に対して、第3実施形態を適用したものである。具
体的には、図14に示すように、位置決め用突起部13
1及び位置決め用溝132を複数本(本実施形態では、
2本)とするとともに、放熱板109及び放熱用ダイヤ
フラム108が略水平となるように集熱器100及び発
熱機器120を横置きにしたものである。
【0132】なお、本実施形態では、液冷媒溜まり部1
07aを下方側に位置させる必要があるので、発熱機器
120を集熱器100より下方側に配置している。
【0133】(第7実施形態)本実施形態は、図15、
16に示すように、集熱用ダイヤフラム101、10
8、つまり圧力室102、107の外側を囲むようにO
リング110a等のパッキンを配置し、集熱用ダイヤフ
ラム101、108、つまり圧力室102、107の外
側に密閉空間110を設け、この密閉空間110内の圧
力を低下させることにより伝熱面である放熱板122又
は集熱板109と集熱用ダイヤフラム101、108と
を隙間無く密着させるように構成したものである。
【0134】なお、図15は第1実施形態に対して本実
施形態を適用したものであり、図16は第4実施形態に
対して本実施形態を適用したものであり、以下、図15
を例に本実施形態の作動及びその効果を述べる。
【0135】ポンプ10a、10b又はポンプ10cを
稼動させて圧力室102内に熱媒体を充填循環させて、
図15(b)の波線で示すように、集熱用ダイヤフラム
101を放熱板122に接触するまで膨らむように変位
させると同時に、排出ポート111から密閉空間110
内の空気を真空ポンプ等のポンプ手段により排出する。
【0136】これにより、圧力室102内の流体圧が低
くても、圧力室102と密閉空間110との圧力差が大
きくなるので、集熱用ダイヤフラム101を確実に放熱
板122に密着させることができる。
【0137】そして、密閉空間110内の圧力が所定圧
力まで低下したときにバルブ112にて排出ポート11
1を閉じるとともに、液体充填口(図示せず。)から少
なくとも空気より熱伝導率が高い流体を充填する。
【0138】これにより、集熱用ダイヤフラム101と
放熱板122との間に残った空隙に空気より熱伝導率が
高い流体が満たされるので、集熱用ダイヤフラム101
と放熱板122との間の接触熱抵抗を小さくすることが
できる。
【0139】なお、空気より熱伝導率が高い流体として
は、1気圧における沸点が373.15K以上のものが
好ましく、具体的には、水、エチレングリコール、グリ
セリン、トルエン、オクタン、クロルベンゼン、潤滑
油、スピンドル油、変圧器油、ケロシン、シリコン油、
水銀、セシウム、カリウム、ルビジウム、ナトリウム等
である。
【0140】なお、本実施形態は、上記公報にに記載の
ごとく、ベローズを用いた集熱器にも適用することがで
きるものである。
【0141】(第8実施形態)図17は本実施形態に係
る集熱器100を示す模式図であり、本実施形態に係る
集熱器100は、集熱器ケーシング103のうち、集熱
用ダイヤフラム101を挟んで放熱面122aと反対側
に位置して集熱用ダイヤフラム101に対して対向する
位置に、複数個の突起部113を有する集熱器内面構造
体114を配置したことを特徴とするものである。因み
に、図18は突起部113部分を示す斜視図である。
【0142】なお、集熱器内面構造体114及び集熱器
ケーシング103はポリプロピレンやフェノール等の熱
伝導率の低い材質で構成することが望ましいが、金属で
あっても良い。
【0143】また、図19は突起部113及び放熱面1
22a部分の拡大図であり、複数個の突起部113のう
ち少なくとも発熱体121の個数分は、発熱機器120
に対応する部位に位置しているとともに、集熱用ダイヤ
フラム101と突起部113の先端との隙間113aの
隙間寸法Δ1が1mm以下となっている。
【0144】そしてさらに、突起部113のうち熱媒体
の流通方向と略平行な部位の外形寸法L1が、発熱体1
21のうち熱媒体の流通方向と略平行な部位の外形寸法
L2より小さくなるように設定されている。
【0145】これにより、突起部113が、冷媒である
熱媒体の流れを乱す乱流促進体として機能し、熱媒体と
集熱用ダイヤフラム101との熱伝達率を増大させるの
で、放熱面122aから集熱用ダイヤフラム101への
熱移動が促進され、発熱体121を確実に冷却すること
ができる。
【0146】また、本実施形態では、集熱用ダイヤフラ
ム101はフィン105等の凹凸がない薄膜状のもので
あるので、集熱用ダイヤフラム101が容易に撓み変形
する。
【0147】したがって、熱媒体の圧力を受けて集熱用
ダイヤフラム101が変位して放熱面122aに接触し
たときに、放熱面122aに密着するように馴染むの
で、放熱面122aと集熱用ダイヤフラム101との接
触熱抵抗を小さくすることができる。延いては、放熱面
122aから集熱用ダイヤフラム101への熱移動が促
進されるので、発熱体121を確実に冷却することがで
きる。
【0148】また、隙間寸法Δ1が1mm以下と小さい
ため、隙間113aを流れる熱媒体の流速を増大させる
ことができる。したがって、集熱用ダイヤフラム101
と熱媒体との熱伝達率を高めることができるので、放熱
面122aから集熱用ダイヤフラム101への熱移動が
促進され、発熱体121を確実に冷却することができ
る。
【0149】また、突起部113が発熱体121に対応
する部位に位置しているので、発熱体121の熱をより
確実に放熱面122aから集熱用ダイヤフラム101側
に放熱させることができる。
【0150】ところで、図19に示すように、紙面左側
に位置する上流側の突起部113を乗り越えて下流側に
流れる熱媒体は、紙面右側に位置する下流側の突起部1
13に衝突する。そして、一部の熱媒体は突起部113
で反射して上流側の突起部113に衝突し、さらにその
流通方向を集熱用ダイヤフラム101側に転向して集熱
用ダイヤフラム101に衝突する。以下、この下流側の
突起部113に衝突して反転する熱媒体流れを反転流れ
という。
【0151】このとき、本実施形態では、突起部113
のうち熱媒体の流通方向と略平行な部位の外形寸法L1
が、発熱体121のうち熱媒体の流通方向と略平行な部
位の外形寸法L2より小さくなっているので、反転流れ
を集熱用ダイヤフラム101のうち発熱体121に対応
する部位に衝突させることができ、発熱体121の熱を
より確実に放熱面122aから集熱用ダイヤフラム10
1側に放熱させることができる。
【0152】(第9実施形態)本実施形態は第8実施形
態の変形例であり、本実施形態では、図20に示すよう
に、ポンプ10a、10bを稼動させて圧力室102内
に熱媒体を充填循環させる前の段階において、放熱面1
22aと集熱用ダイヤフラム101とが接触するように
発熱機器120と集熱器100とを設置したものであ
る。
【0153】次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0154】上述の実施形態のごとく、圧力室102内
に熱媒体を充填循環させる前の段階において、放熱面1
22aと集熱用ダイヤフラム101と間に隙間δ(図1
7参照)がある場合には、発熱機器120と集熱器10
0との設置バラツキにより隙間δが大きく変動する可能
性がある。
【0155】そして、仮に隙間δが大きくなってしまう
と、放熱面122aと集熱用ダイヤフラム101との接
触圧力が低下して両者122a、101間の接触熱抵抗
が増大してしまうので、放熱面122aから集熱用ダイ
ヤフラム101への熱移動が阻害されてしまう。
【0156】したがって、上述の実施形態のごとく、圧
力室102内に熱媒体を充填循環させる前の段階におい
て、放熱面122aと集熱用ダイヤフラム101と間に
隙間δ(図17参照)がある場合には、発熱機器120
と集熱器100との設置位置を精度良く管理する必要が
ある。
【0157】これに対して、本実施形態では、ポンプ1
0a、10bを稼動させて圧力室102内に熱媒体を充
填循環させる前段階において、放熱面122aと集熱用
ダイヤフラム101とが接触するように発熱機器120
と集熱器100とを設置しているので、圧力室102内
の圧力を小さくしても、放熱面122aと集熱用ダイヤ
フラム101との接触圧力が所定圧力以下となることを
防止しつつ、接触圧力の大きさが大きくばらつくことを
防止できる。
【0158】したがって、集熱器100及び発熱機器1
20の耐圧構造を簡素なものすることができるととも
に、比較的吐出圧が小さいポンプ10a、10bを採用
することができるので、集熱器100の製造原価を低減
しつつ、発熱機器120を安定的に冷却することができ
る。
【0159】(第10実施形態)第8、9実施形態で
は、突起部113の中心線CLと発熱体121の中心線
CLとが略一致していたが(図19参照)、本実施形態
は、図21に示すように、突起部113側から見たと
き、すなわち矢視Aから突起部113及び発熱体121
を熱媒体流れと平行な仮想面Sに投影したときに(特
に、図21(b)参照)、突起部113のうち熱媒体流
れ下流側の端部113bより熱媒体流れ下流側に、発熱
体121のうち熱媒体流れ下流側の端部121aが位置
するように、突起部113の中心線CLに対して発熱体
121の中心線CLを熱媒体流れ下流側にずらしたもの
である。
【0160】これにより、反転流れを集熱用ダイヤフラ
ム101のうち発熱体121に対応する部位に確実に衝
突させることができるので、発熱体121の熱をより確
実に放熱面122aから集熱用ダイヤフラム101側に
放熱させることができる。
【0161】(第11実施形態)本実施形態は、図22
〜図27に示すように、集熱用ダイヤフラム101のう
ち熱媒体と接触する側に複数個の突起部101aを設け
たものである。
【0162】これにより、熱媒体の流れがさらに乱され
るとともに、熱媒体の集熱用ダイヤフラム101との伝
熱面積が増大するので、放熱面122aから集熱用ダイ
ヤフラム101への熱移動が促進され、発熱体121を
確実に冷却することができる。
【0163】なお、図27に示す例では、突起部113
のうち、熱媒体の流通方向における角部113cを丸く
する又は面取ることにより、突起部113の下流側に圧
力損失を誘発する渦が発生することを防止して、圧力室
102内での熱媒体の圧力損失低減を図ったものであ
る。因みに、図28は図27の斜視図である。
【0164】(第12実施形態)第8〜10実施形態で
は、隙間113aを小さくすることにより熱媒体の流速
を増大させたが、本実施形態は、図29に示すように、
第2の突起部113dを設けて熱媒体通路を縮小し、熱
媒体が発熱体121に対応する部位に集約して流れるよ
うにしたものである。
【0165】これにより、発熱体121を確実に冷却す
ることができる。
【0166】(第13実施形態)本実施形態は、図30
に示すように、複数個の集熱器100を有する場合にお
いて、各圧力室102の熱媒体出口側に所定の圧力損失
を発生させる固定絞り104dを設けるとともに、蓄え
られた流体の自重により各圧力室102の熱媒体出口側
に所定の流体圧(静圧)を作用させるリザーブタンク1
30を設けたものである。
【0167】ここで、リザーブタンク130の高さ及び
熱媒体量は、ポンプ10a、10bによる流体圧が集熱
用ダイヤフラム101に作用していないときに、集熱用
ダイヤフラム101が放熱面122aに接触しない程度
の圧力が圧力室102に発生する程度の高さ及び熱媒体
量である。
【0168】次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0169】複数個の集熱器100を有する場合におい
ては、複数個の集熱器100のうち特定の発熱機器12
0の修理交換すべく、熱媒体入口側の電磁弁104a閉
じても、熱媒体出口側がその他の集熱器100と連通し
ているので、上述の実施形態、つまり圧力室102の熱
媒体出口側に固定絞り104d及びリザーブタンク13
0がない場合には、圧力室102内の圧力は低下せず、
集熱用ダイヤフラム101が放熱面122aに接触した
ままとなる。
【0170】これに対して、本実施形態では、圧力室1
02の熱媒体出口側に固定絞り104d及びリザーブタ
ンク130が設けられているので、熱媒体入口側の電磁
弁104dを閉じると、圧力室102内及び熱媒体出口
側の圧力は、リザーブタンク130により設定された圧
力となる。
【0171】このとき、熱媒体出口側がその他の集熱器
100と連通しているが、固定絞り104dが熱媒体出
口側に設けられているため、電磁弁104aを閉じた圧
力室102の圧力は上昇しない。
【0172】したがって、電磁弁104aを閉じること
により、集熱用ダイヤフラム101を確実に放熱面12
2aから離すことができるので、特定の発熱機器120
の修理交換を容易に行うことができる。
【0173】また、固定絞り104dにより他の圧力室
102から流体圧が回り込むことを抑制するので、ポン
プ10a、10bを止めることなく、つまり他の発熱機
器120の冷却を停止することなく、特定の発熱機器1
20を修理交換することができる。
【0174】なお、リザーブタンク130の位置は、圧
力室102より上方側に位置させれば、圧力室102内
の空気を容易に抜くことができる。
【0175】また、本実施形態では、リザーブタンク1
30を大気開放として大気圧を圧力室102に作用させ
たが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例
えば錘により所定圧力を圧力室102に作用させてもよ
い。
【0176】(その他の実施形態)なお、発熱体121
は上述の実施形態に示されたもののみ限定されるもので
はなく、例えば整流器、変圧器、電気変換器、電気機
器、電子機器、電波増幅器、電波発信機、インバータ、
パワーモジュール、コンデンサ、ヒータ、燃料電池、半
導体素子、バッテリ等の電気機器が考えられる。
【0177】また、熱媒体は上述の実施形態に示された
もののみ限定されるものではなく、例えば水やアンモニ
ア等の自然冷媒や、フロリナート等のフッ化炭素系冷
媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷
媒、メタノール、エタノール等のアルコール系冷媒、ア
セトン等のケトン系冷媒等が考えられる。
【0178】また、上述の実施形態では、携帯電話基地
局を例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、ビル、地下室、工場、倉庫、住宅、車
庫及び車両等の空間内に配設された複数種類の発熱体
(例えば、ガスタービンエンジン、ガスエンジン、ディ
ーゼルエンジン、ガソリンエンジン、燃料電池、電子機
器、電気機器、電気変換器、蓄電池等)の冷却に適用す
ることができる。
【0179】また、上述の実施形態では、複数個(例え
ば2個)の発熱体121に1台の集熱器100が設けら
れていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
複数個のそれぞれに対応する数だけ設ければ、修理又は
交換する発熱体121に対応する集熱器100のみ外せ
ばよいので、修理又は交換の作業性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る冷却システムの模式図
である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る集熱器において、
(a)は発熱体が装着された発熱機器に集熱器を装着し
た状態を示す斜視図であり、(b)は発熱機器に集熱器
を装着した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る第1基本作動モー
ドにおける熱媒体流れを示す模式図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る第2基本作動モー
ドにおける熱媒体流れを示す模式図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る過熱運転モードに
おける熱媒体流れを示す模式図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る過熱運転モードに
おける熱媒体流れを示す模式図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る少熱運転モードに
おける熱媒体流れを示す模式図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る少熱運転モードに
おける熱媒体流れを示す模式図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る直接冷却モードに
おける熱媒体流れを示す模式図
【図10】本発明の第2実施形態に係る集熱器におい
て、(a)は発熱体が装着された発熱機器に集熱器を装
着した状態を示す斜視図であり、(b)は発熱機器に集
熱器を装着した状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る集熱器におい
て、(a)は発熱体が装着された発熱機器に集熱器を装
着した状態を示す斜視図であり、(b)は発熱機器に集
熱器を装着した状態を示す断面図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る集熱器におい
て、(a)は発熱体が装着された発熱機器に集熱器を装
着した状態を示す斜視図であり、(b)は発熱機器に集
熱器を装着した状態を示す断面図である。
【図13】本発明の第5実施形態に係る集熱器におい
て、(a)は発熱体が装着された発熱機器に集熱器を装
着した状態を示す斜視図であり、(b)は発熱機器に集
熱器を装着した状態を示す断面図である。
【図14】本発明の第6実施形態に係る集熱器におい
て、(a)は発熱体が装着された発熱機器に集熱器を装
着した状態を示す斜視図であり、(b)は発熱機器に集
熱器を装着した状態を示す断面図である。
【図15】本発明の第7実施形態に係る集熱器におい
て、(a)は発熱体が装着された発熱機器に集熱器を装
着した状態を示す斜視図であり、(b)は発熱機器に集
熱器を装着した状態を示す断面図である。
【図16】本発明の第7実施形態に係る集熱器におい
て、(a)は発熱体が装着された発熱機器に集熱器を装
着した状態を示す斜視図であり、(b)は発熱機器に集
熱器を装着した状態を示す断面図である。
【図17】本発明の第8実施形態に係る集熱器の模式図
である。
【図18】本発明の第8実施形態に係る集熱器の斜視図
である。
【図19】本発明の第8実施形態に係る集熱器の一部拡
大図である。
【図20】本発明の第9実施形態に係る集熱器の模式図
である。
【図21】本発明の第10実施形態に係る集熱器の模式
図である。
【図22】本発明の第11実施形態に係る集熱器の模式
図である。
【図23】本発明の第11実施形態に係る集熱器の模式
図である。
【図24】本発明の第11実施形態に係る集熱器の模式
図である。
【図25】本発明の第11実施形態に係る集熱器の模式
図である。
【図26】本発明の第11実施形態に係る集熱器の模式
図である。
【図27】本発明の第11実施形態に係る集熱器の斜視
図である。
【図28】本発明の第11実施形態に係る集熱器の斜視
図である。
【図29】本発明の第12実施形態に係る集熱器の斜視
図である。
【図30】本発明の第13実施形態に係る冷却装置の説
明図である。
【符号の説明】
100…集熱器、101…ダイヤフラム、104a…電
磁弁、120…発熱機器、121…発熱体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 英明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 稲垣 充晴 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 西沢 一敏 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 井上 誠司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L044 AA01 AA04 BA06 CA12 CA14 DB01 DB02 DD07 FA02 FA04 GA02 HA03 JA00 JA03 KA04 KA05 5E322 AA05 AA08 DA01 DA02

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱機器(120)の熱を集める集熱器
    であって、 流体圧を受けて変位して前記発熱機器(120)の放熱
    面(122a)に接触する集熱用ダイヤフラム(10
    1)と、 前記集熱用ダイヤフラム(101)が固定され、前記集
    熱用ダイヤフラム(101)に流体圧力を作用させる圧
    力室(102)を構成する集熱器ケーシング(103)
    と、 前記圧力室(102)の流体導入口側に設けられ、流体
    通路を開閉するバルブ装置(104)とを備えることを
    特徴とする集熱器。
  2. 【請求項2】 前記バルブ装置(104)は、前記発熱
    機器(120)の発熱量が所定量以下となったときに、
    前記流体通路を閉じるように構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の集熱器。
  3. 【請求項3】 前記バルブ装置(104)は、前記流体
    圧が所定圧力以下となったときに、前記流体通路を閉じ
    るように構成されていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の集熱器。
  4. 【請求項4】 前記バルブ装置(104)は、前記発熱
    機器(120)の通電信号がないときに、前記流体通路
    を閉じるように構成されていることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれか1つに記載の集熱器。
  5. 【請求項5】 前記圧力室(102)に流体を供給する
    ポンプ装置(10a、10b)は、前記圧力室(10
    2)内の圧力が所定圧力以下となったときに停止するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1つに記載の集熱器。
  6. 【請求項6】 前記圧力室(102)に流体を供給する
    ポンプ装置(10a、10b)は、前記発熱機器(12
    0)の発熱量が所定量以下となったときに停止するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれか1つに記載の集熱器。
  7. 【請求項7】 前記圧力室(102)に流体を供給する
    ポンプ装置(10a、10b)は、前記発熱機器(12
    0)の通電信号がないときに停止するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つ
    に記載の集熱器。
  8. 【請求項8】 発熱機器(120)の放熱する熱を集め
    る集熱器であって、 前記発熱機器(120)から熱を受けて内圧が変化する
    圧力室(107)を構成するとともに、前記圧力室(1
    08)内の圧力に応じて変位する放熱用ダイヤフラム
    (108)と、 前記圧力室(107)内の圧力が上昇して前記放熱用ダ
    イヤフラム(108)が変位したときに、前記放熱用ダ
    イヤフラム(108)と接触する集熱板(109)とを
    備えることを特徴とする集熱器。
  9. 【請求項9】 前記集熱板(109)に集められた熱を
    回収する流体が流通する流体通路を開閉するバルブ装置
    (104)が設けられていることを特徴とする請求項8
    に記載の集熱器。
  10. 【請求項10】 前記バルブ装置(104)は、流体圧
    が所定圧力以下となったときに、前記流体通路を閉じる
    ように構成されていることを特徴とする請求項8又は9
    に記載の集熱器。
  11. 【請求項11】 前記集熱板(109)に集められた熱
    を回収する流体を循環させるポンプ装置(10a、10
    b)を有しており、 前記ポンプ装置(10a、10b)は、流体圧が所定圧
    力以下となったときに停止するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1つに記
    載の集熱器。
  12. 【請求項12】 前記集熱板(109)に集められた熱
    を回収する流体を循環させるポンプ装置(10a、10
    b)を有しており、 前記ポンプ装置(10a、10b)は、前記発熱機器
    (120)の発熱量が所定量以下となったときに停止す
    るように構成されていることを特徴とする請求項8ない
    し11のいずれか1つに記載の集熱器。
  13. 【請求項13】 内圧に応じて変位するダイヤフラム
    (101、108)を伝熱面(122a、109)に接
    触させて発熱機器(120)の熱を集める集熱器であっ
    て、 前記ダイヤフラム(101、108)の外側に密閉空間
    (110)を設け、この密閉空間(110)内の圧力を
    低下させることにより前記伝熱面(122a、109)
    と前記ダイヤフラム(101、108)とを密着させる
    ように構成したことを特徴とする集熱器。
  14. 【請求項14】 前記密閉空間(110)内の圧力を低
    下させた後、少なくとも空気より熱伝導率が高い流体を
    前記密閉空間(110)内に充填することができるよう
    に構成したことを特徴とする請求項3に記載の集熱器。
  15. 【請求項15】 複数個の発熱体(121)からなる発
    熱機器(120)を冷却する冷却装置であって、 前記複数個の発熱体(121)それぞれに対応する数だ
    け設けられ、前記発熱体(121)の熱を集める請求項
    1ないし10のいずれか1つに記載に集熱器(100)
    と、 前記集熱器(100)に集められた熱を回収して冷却す
    る冷却手段(4)とを備えることを特徴とする冷却装
    置。
  16. 【請求項16】 前記発熱機器(120)及び前記集熱
    器(100)の位置を決める位置決め手段(131、1
    32)が設けられたベース部材(106)を備えること
    を特徴とする請求項15に記載の冷却装置。
  17. 【請求項17】 発熱機器(120)の熱を集める集熱
    器であって、 流体圧を受けて前記発熱機器(120)の放熱面(12
    2a)に接触する集熱用ダイヤフラム(101)と、 前記集熱用ダイヤフラム(101)を挟んで前記放熱面
    (122a)と反対側に位置して前記集熱用ダイヤフラ
    ム(101)に対して対向配置され、突起部(113)
    を有する集熱器内面構造体(114)とを備えることを
    特徴とする集熱器。
  18. 【請求項18】 前記集熱用ダイヤフラム(101)は
    凹凸がない薄膜状のものであることを特徴とする請求項
    17に記載の集熱器。
  19. 【請求項19】 前記集熱用ダイヤフラム(101)と
    前記突起部(113)の先端との隙間寸法(Δ1)は、
    1mm以下であることを特徴とする請求項17又は18
    に記載の集熱器。
  20. 【請求項20】 前記突起部(113)は、前記流体の
    流通方向において所定の間隔を有して複数設けられてお
    り、 さらに、前記突起部(113)のうち前記流体の流通方
    向と略平行な部位の外形寸法(L1)は、前記発熱体
    (121)のうち前記流体の流通方向と略平行な部位の
    外形寸法(L2)より小さいことを特徴とする請求項1
    7ないし19のいずれか1つに記載の集熱器。
  21. 【請求項21】 前記突起部(113)側から、前記突
    起部(113)及び前記発熱体(121)を見たとき、
    前記突起部(113)のうち流体流れ下流側の端部(1
    13b)より流体流れ下流側に、前記発熱体(121)
    のうち流体流れ下流側の端部(121a)が位置してい
    ることを特徴とする請求項17ないし20のいずれか1
    つに記載の集熱器。
  22. 【請求項22】 前記流体が前記発熱体(121)に対
    応する部位に集約するようにして流れるように構成した
    ことを特徴とする請求項17ないし21のいずれか1つ
    に記載の集熱器。
  23. 【請求項23】 複数個の発熱体(121)からなる発
    熱機器(120)を冷却する冷却装置であって、 流体圧を受けて変位して前記発熱機器(120)の放熱
    面(122a)に接触する集熱用ダイヤフラム(10
    1)、前記集熱用ダイヤフラム(101)が固定されて
    前記集熱用ダイヤフラム(101)に流体圧力を作用さ
    せる圧力室(102)を構成する集熱器ケーシング(1
    03)、前記圧力室(102)の流体導入口側に設けら
    れて流体通路を開閉する開閉弁(104a)、及び前記
    圧力室(102)の流体導出口側に設けられて所定の圧
    力損失を発生させる絞り手段(104d)を有し、前記
    発熱体(121)の熱を集める複数個の集熱器(10
    0)と、 前記複数個の集熱器(100)の流体導出口側に設けら
    れ、前記集熱用ダイヤフラム(101)が前記放熱面
    (122a)に接触しない程度の所定の流体圧を発生さ
    せる流体圧発生手段(130)とを備えることを特徴と
    する冷却装置。
  24. 【請求項24】 前記流体圧発生手段は、蓄えられた流
    体の自重により前記所定の流体圧を発生させるリザーブ
    タンク(130)であることを特徴とする請求項23に
    記載の冷却装置。
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