JP2003314124A - 戸当り部品およびそれを用いた扉構造体 - Google Patents
戸当り部品およびそれを用いた扉構造体Info
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Landscapes
- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】閉じ状態の扉がわずかな風圧等で開くことがな
く、また、軽く開けられる戸当り部品およびそれを用い
た扉構造体を提供する。 【解決手段】可動扉4とその枠部材3の各々に取付けら
れた磁石9,10と、いずれか一方の磁石9または10
を可動扉4または枠部材3に対して進退可能な状態で支
持する可動部材14とから構成され、両磁石9,10の
極性は、可動扉4が閉じて両磁石9,10が対向したと
きに両磁石9,10間に吸引力が作用して可動部材14
を突出させて可動扉4の閉じ状態を維持するとともに、
可動扉4の移動により両磁石9,10の相対位置が上記
の対向した位置から変位すると両磁石9,10間に反発
力が作用して可動部材14が後退するように設定されて
いる。こうすることにより、可動扉4の閉じた状態が安
定的にえられ、また、可動扉4は、弱い力で簡単に開け
ることができる。
く、また、軽く開けられる戸当り部品およびそれを用い
た扉構造体を提供する。 【解決手段】可動扉4とその枠部材3の各々に取付けら
れた磁石9,10と、いずれか一方の磁石9または10
を可動扉4または枠部材3に対して進退可能な状態で支
持する可動部材14とから構成され、両磁石9,10の
極性は、可動扉4が閉じて両磁石9,10が対向したと
きに両磁石9,10間に吸引力が作用して可動部材14
を突出させて可動扉4の閉じ状態を維持するとともに、
可動扉4の移動により両磁石9,10の相対位置が上記
の対向した位置から変位すると両磁石9,10間に反発
力が作用して可動部材14が後退するように設定されて
いる。こうすることにより、可動扉4の閉じた状態が安
定的にえられ、また、可動扉4は、弱い力で簡単に開け
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸当り部品および
それを用いた扉構造体に関するものである。
それを用いた扉構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、出入口に設置されたヒンジ回動
式の扉においては、はいる人と出る人が、それぞれ閉じ
た状態にある扉を出入口の内外両側から押し開けるの
で、扉の回動角度は全域で約180度におよぶこととな
る。
式の扉においては、はいる人と出る人が、それぞれ閉じ
た状態にある扉を出入口の内外両側から押し開けるの
で、扉の回動角度は全域で約180度におよぶこととな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような形式の扉
であると、扉を押し開ける重さを、子供や女性あるいは
高齢者が軽く開けられるようにしておく必要がある。こ
のように、閉じた扉を軽く開けられるようにしておく
と、わずかな風圧で扉が開き(例えば、5度〜10度の
開き角)、建物内に隙間風が入り、暖房や冷房等のエネ
ルギー面で不経済となる。
であると、扉を押し開ける重さを、子供や女性あるいは
高齢者が軽く開けられるようにしておく必要がある。こ
のように、閉じた扉を軽く開けられるようにしておく
と、わずかな風圧で扉が開き(例えば、5度〜10度の
開き角)、建物内に隙間風が入り、暖房や冷房等のエネ
ルギー面で不経済となる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、閉じ状態の扉がわずかな風圧等で開くことがな
く、また、軽く開けられる戸当り部品およびそれを用い
た扉構造体の提供を目的とする。
もので、閉じ状態の扉がわずかな風圧等で開くことがな
く、また、軽く開けられる戸当り部品およびそれを用い
た扉構造体の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の戸当り部品は、出入口や開口窓等を開閉す
る可動扉と上記出入口や開口窓等を形成する枠部材とに
配置される戸当り部品であって、上記可動扉とそれに対
応する上記枠部材の各々に取付けられた磁石と、いずれ
か一方の磁石を上記可動扉または上記枠部材に対して進
退可能な状態で支持する可動部材とから構成され、上記
両磁石の極性は、上記可動扉が閉じて両磁石が対向した
ときに両磁石間に吸引力が作用して上記可動部材を突出
させて可動扉の閉じ状態を維持するとともに、可動扉の
移動により両磁石の相対位置が上記の対向した位置から
変位すると両磁石間に反発力が作用して上記可動部材が
後退するように設定されていることを要旨とする。
め、本発明の戸当り部品は、出入口や開口窓等を開閉す
る可動扉と上記出入口や開口窓等を形成する枠部材とに
配置される戸当り部品であって、上記可動扉とそれに対
応する上記枠部材の各々に取付けられた磁石と、いずれ
か一方の磁石を上記可動扉または上記枠部材に対して進
退可能な状態で支持する可動部材とから構成され、上記
両磁石の極性は、上記可動扉が閉じて両磁石が対向した
ときに両磁石間に吸引力が作用して上記可動部材を突出
させて可動扉の閉じ状態を維持するとともに、可動扉の
移動により両磁石の相対位置が上記の対向した位置から
変位すると両磁石間に反発力が作用して上記可動部材が
後退するように設定されていることを要旨とする。
【0006】すなわち、本発明の戸当り部品は、上記可
動扉とそれに対応する上記枠部材の各々に取付けられた
磁石と、いずれか一方の磁石を上記可動扉または上記枠
部材に対して進退可能な状態で支持する可動部材とから
構成され、上記両磁石の極性は、上記可動扉が閉じて両
磁石が対向したときに両磁石間に吸引力が作用して上記
可動部材を突出させて可動扉の閉じ状態を維持するとと
もに、可動扉の移動により両磁石の相対位置が上記の対
向した位置から変位すると両磁石間に反発力が作用して
上記可動部材が後退するように設定されている。
動扉とそれに対応する上記枠部材の各々に取付けられた
磁石と、いずれか一方の磁石を上記可動扉または上記枠
部材に対して進退可能な状態で支持する可動部材とから
構成され、上記両磁石の極性は、上記可動扉が閉じて両
磁石が対向したときに両磁石間に吸引力が作用して上記
可動部材を突出させて可動扉の閉じ状態を維持するとと
もに、可動扉の移動により両磁石の相対位置が上記の対
向した位置から変位すると両磁石間に反発力が作用して
上記可動部材が後退するように設定されている。
【0007】上記可動扉が閉じて両磁石が対向したとき
に、両磁石間に吸引力が作用して上記可動部材を突出さ
せて可動扉の閉じ状態を維持するので、両磁石間の吸引
力により可動扉は閉じ位置をしっかりと維持し、わずか
な風圧等で簡単に開くようなことがない。このような可
動扉の閉じ状態に対して、押し開ける力を作用させる
と、両磁石間に相対変位がなされるので、両磁石の異極
同士の対向した吸引関係が消滅し、今度は、両磁石の極
性が同極同士の反発力が生じる関係となる。この反発力
によって上記可動部材が後退させられて、可動扉の開き
動作に可動部材が緩衝することがない。また、上記の開
き途上における反発力は、開く力を助成するので、可動
扉の開き動作が軽量化されて、子供や女性あるいは高齢
者にとって好都合である。
に、両磁石間に吸引力が作用して上記可動部材を突出さ
せて可動扉の閉じ状態を維持するので、両磁石間の吸引
力により可動扉は閉じ位置をしっかりと維持し、わずか
な風圧等で簡単に開くようなことがない。このような可
動扉の閉じ状態に対して、押し開ける力を作用させる
と、両磁石間に相対変位がなされるので、両磁石の異極
同士の対向した吸引関係が消滅し、今度は、両磁石の極
性が同極同士の反発力が生じる関係となる。この反発力
によって上記可動部材が後退させられて、可動扉の開き
動作に可動部材が緩衝することがない。また、上記の開
き途上における反発力は、開く力を助成するので、可動
扉の開き動作が軽量化されて、子供や女性あるいは高齢
者にとって好都合である。
【0008】上述の動作において、可動扉が閉じ両磁石
が対向して両磁石間に吸引力が作用しているときには、
可動扉の閉じ状態がしっかりと維持されているのである
が、可動扉を最初にやや強く押すと両磁石の対向関係に
位置ずれが生じる。磁石の吸引力あるいは反発力は、磁
石間距離の変化にともなって急激に変化するので、上記
のようにやや強く押す開度区間はごくわずかとなり、子
供や女性あるいは高齢者であっても、可動扉の初期開扉
には実質的に支障はない。
が対向して両磁石間に吸引力が作用しているときには、
可動扉の閉じ状態がしっかりと維持されているのである
が、可動扉を最初にやや強く押すと両磁石の対向関係に
位置ずれが生じる。磁石の吸引力あるいは反発力は、磁
石間距離の変化にともなって急激に変化するので、上記
のようにやや強く押す開度区間はごくわずかとなり、子
供や女性あるいは高齢者であっても、可動扉の初期開扉
には実質的に支障はない。
【0009】さらに、可動扉が閉じてくるときには、最
初に両磁石は同極同士の対向関係となるので、可動扉の
全閉直前に可動扉は磁石の反発力を受けることとなる。
これによって、ある速度で閉じてきた可動扉に制動力が
作用し、全閉直前で減速され、その後、両磁石の異極同
士が対向した全閉状態となる。このように、全閉になる
直前に可動扉が減速されることは、扉にソフトな挙動を
付与することができて、落ち着きのある建具の動作がえ
られる。
初に両磁石は同極同士の対向関係となるので、可動扉の
全閉直前に可動扉は磁石の反発力を受けることとなる。
これによって、ある速度で閉じてきた可動扉に制動力が
作用し、全閉直前で減速され、その後、両磁石の異極同
士が対向した全閉状態となる。このように、全閉になる
直前に可動扉が減速されることは、扉にソフトな挙動を
付与することができて、落ち着きのある建具の動作がえ
られる。
【0010】なお、本発明が適用される「扉」は、ヒン
ジで支持された回動式の扉、レールや溝でガイドされる
往復式の扉等を意味している。
ジで支持された回動式の扉、レールや溝でガイドされる
往復式の扉等を意味している。
【0011】本発明の戸当り部品において、上記可動扉
が上記出入口や開口窓等を開いているときに、上記可動
部材を所定位置に停止させておくとともに、上記両磁石
間に生じる吸引力または反発力による可動部材の進退動
作を許容する可動部材制御手段が配置されている場合に
は、上記可動部材が可動部材制御手段により所定位置に
停止しているので、可動扉が閉じてきたときに、先ず最
初に成立する両磁石の同極同士の対向間隔が、上記制動
力をえるのに適した値とすることができ、可動扉の閉じ
速度の減速が適正に行われる。そして、可動部材の停止
位置が適正に設定されることにより、可動扉が閉じてき
たときに可動部材が可動扉または上記枠部材に干渉する
ことを防止できる。また、可動扉が開いているときに、
可動部材を、出入口や開口窓等の通過空間中に突出しな
い位置に設定しておくことにより、突起物に被服等を引
っ掛けるようなことがない。
が上記出入口や開口窓等を開いているときに、上記可動
部材を所定位置に停止させておくとともに、上記両磁石
間に生じる吸引力または反発力による可動部材の進退動
作を許容する可動部材制御手段が配置されている場合に
は、上記可動部材が可動部材制御手段により所定位置に
停止しているので、可動扉が閉じてきたときに、先ず最
初に成立する両磁石の同極同士の対向間隔が、上記制動
力をえるのに適した値とすることができ、可動扉の閉じ
速度の減速が適正に行われる。そして、可動部材の停止
位置が適正に設定されることにより、可動扉が閉じてき
たときに可動部材が可動扉または上記枠部材に干渉する
ことを防止できる。また、可動扉が開いているときに、
可動部材を、出入口や開口窓等の通過空間中に突出しな
い位置に設定しておくことにより、突起物に被服等を引
っ掛けるようなことがない。
【0012】本発明の戸当り部品において、上記可動部
材が長尺なものとされている場合には、上記出入口や開
口窓等を形成する枠部材と可動扉との隙間が、実質的に
問題にならない程度に狭くすることができるので、隙間
風の吹込み防止,明かり漏れ防止,遮音性向上,扉揺れ
防止等において効果的である。
材が長尺なものとされている場合には、上記出入口や開
口窓等を形成する枠部材と可動扉との隙間が、実質的に
問題にならない程度に狭くすることができるので、隙間
風の吹込み防止,明かり漏れ防止,遮音性向上,扉揺れ
防止等において効果的である。
【0013】さらに、本発明の扉構造体において、上記
の戸当り部品を可動扉に組付けることにより、閉じ位置
が正常に維持され、開扉が行いやすく、ソフトな閉扉挙
動等がえられる。
の戸当り部品を可動扉に組付けることにより、閉じ位置
が正常に維持され、開扉が行いやすく、ソフトな閉扉挙
動等がえられる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
しく説明する。
【0015】図は、本発明の戸当り部品の一実施の形態
を示す。
を示す。
【0016】建築物の壁1に出入口2が設けられ、この
出入口2を形成する枠部材3が出入口2の内縁に取付け
られている。上記枠部材3にはまり込んだ状態で可動扉
4が配置され、この可動扉4はヒンジ5により壁1に取
付けられて、回動動作で開閉するように配置されてい
る。
出入口2を形成する枠部材3が出入口2の内縁に取付け
られている。上記枠部材3にはまり込んだ状態で可動扉
4が配置され、この可動扉4はヒンジ5により壁1に取
付けられて、回動動作で開閉するように配置されてい
る。
【0017】上記可動扉4の開閉動作を適正に行うため
に、戸当り部品6が配置されている。この戸当り部品6
は、可動扉4側に取付けられる部品7と、枠部材3側に
取付けられる部品8から構成されている。両部品7,8
の主要な部材として磁石9,10がそれぞれ設けられて
いる。可動扉4側においては、磁石9が収容ケース11
内に格納され、そのフランジ12がボルト13で可動扉
4の自由端側に固定されている。そして、上記磁石9の
極性は可動扉4の開閉方向で見て、一方にN極,他方に
S極が配置されている。
に、戸当り部品6が配置されている。この戸当り部品6
は、可動扉4側に取付けられる部品7と、枠部材3側に
取付けられる部品8から構成されている。両部品7,8
の主要な部材として磁石9,10がそれぞれ設けられて
いる。可動扉4側においては、磁石9が収容ケース11
内に格納され、そのフランジ12がボルト13で可動扉
4の自由端側に固定されている。そして、上記磁石9の
極性は可動扉4の開閉方向で見て、一方にN極,他方に
S極が配置されている。
【0018】上記枠部材3側に配置された磁石10は、
枠部材3に対して進退可能な状態とされている。この進
退動作を行わせるために、可動部材14が枠部材3に取
付けられ、可動部材14の収容ケース15に磁石10が
格納してある。この磁石10の極性は可動扉4の開閉方
向で見て、一方にS極,他方にN極が配置されている。
図2に示したように可動扉4が全閉状態になっていると
きには、両磁石9,10が対向した位置関係となってお
り、このときの両磁石9,10の極性は、異極同士が対
応する状態になっていて、両磁石9,10間には吸引力
が作用するようになっている。なお、両磁石9,10の
外形形状は、直方体である。
枠部材3に対して進退可能な状態とされている。この進
退動作を行わせるために、可動部材14が枠部材3に取
付けられ、可動部材14の収容ケース15に磁石10が
格納してある。この磁石10の極性は可動扉4の開閉方
向で見て、一方にS極,他方にN極が配置されている。
図2に示したように可動扉4が全閉状態になっていると
きには、両磁石9,10が対向した位置関係となってお
り、このときの両磁石9,10の極性は、異極同士が対
応する状態になっていて、両磁石9,10間には吸引力
が作用するようになっている。なお、両磁石9,10の
外形形状は、直方体である。
【0019】なお、両磁石9,10は各々の収容ケース
11,15内に圧入されるか、あるいは接着剤を用いて
収容ケース11,15から抜け出ないようにしてある。
また、両磁石9,10の磁力線の形態を最も効果的なも
のとするために、可動扉4,収容ケース11,可動部材
14,枠部材3等は、アルミニュウムや合成樹脂などの
非磁性材料で製作することが望ましい。さらに、上記の
実施の形態では、可動扉4が出入口2に対して開閉動作
をするものを掲げているが、それ以外の出入口とはなら
ない開口窓を開閉する場合であっても、本発明を適用す
ることができる。
11,15内に圧入されるか、あるいは接着剤を用いて
収容ケース11,15から抜け出ないようにしてある。
また、両磁石9,10の磁力線の形態を最も効果的なも
のとするために、可動扉4,収容ケース11,可動部材
14,枠部材3等は、アルミニュウムや合成樹脂などの
非磁性材料で製作することが望ましい。さらに、上記の
実施の形態では、可動扉4が出入口2に対して開閉動作
をするものを掲げているが、それ以外の出入口とはなら
ない開口窓を開閉する場合であっても、本発明を適用す
ることができる。
【0020】上記可動部材14は、図2の左側から見る
と長方形で、四角い筒状の断面形状(いわゆる箱型)で
あり、それを進退自在な状態で受け入れるガイド孔16
が枠部材3にあけられ、そこに可動部材14が挿入され
ている。可動部材14の端部にはストッパ用のフランジ
17が形成され、それが枠部材3側のストッパ面18に
当ることにより、可動部材14の最大突出長さL1が設
定されている。また、図2の可動扉4の全閉状態におい
ては、可動扉4の端面と可動部材14の端面との間にわ
ずかな空隙L2が設けてある。
と長方形で、四角い筒状の断面形状(いわゆる箱型)で
あり、それを進退自在な状態で受け入れるガイド孔16
が枠部材3にあけられ、そこに可動部材14が挿入され
ている。可動部材14の端部にはストッパ用のフランジ
17が形成され、それが枠部材3側のストッパ面18に
当ることにより、可動部材14の最大突出長さL1が設
定されている。また、図2の可動扉4の全閉状態におい
ては、可動扉4の端面と可動部材14の端面との間にわ
ずかな空隙L2が設けてある。
【0021】なお、上記フランジ17に調整ボルト(図
示していない)をストッパ面18に達するまでねじ込
み、この調整ボルトを回して上記最大突出長さL1を調
整することにより、空隙L2の寸法を最適化することが
できる。このようにして空隙L2を最適化することによ
り、後述の両磁石9,10間に作用する吸引力や反発力
を適正な値に設定することができる。
示していない)をストッパ面18に達するまでねじ込
み、この調整ボルトを回して上記最大突出長さL1を調
整することにより、空隙L2の寸法を最適化することが
できる。このようにして空隙L2を最適化することによ
り、後述の両磁石9,10間に作用する吸引力や反発力
を適正な値に設定することができる。
【0022】つぎに、図3に示した作動図にしたがって
作動順序を説明する。
作動順序を説明する。
【0023】同図(A)は、開いていた可動扉4が同図
の下方に移動してきて閉じつつある状態である。この段
階では、両磁石9,10の間には磁気的な関係は実質的
になく、可動部材14はその露出端面が枠部材3と面一
になるような待機位置に停止している。さらに可動扉4
が閉じてきて(B)の状態になると、両磁石9,10の
S極同士が対向するので、両磁石9,10間には反発力
が作用し、これによって可動部材14は(B)に示した
ようにガイド孔16の奥の方へ移動させられる。この移
動により、可動扉4が可動部材14に干渉することが確
実に防止される。同時に、(B)の段階で可動扉4の磁
石9が反発力を受けるので、可動扉4の閉扉移動に制動
力が作用して、可動扉4は全閉間際に減速され、ソフト
な全閉動作がえられる。
の下方に移動してきて閉じつつある状態である。この段
階では、両磁石9,10の間には磁気的な関係は実質的
になく、可動部材14はその露出端面が枠部材3と面一
になるような待機位置に停止している。さらに可動扉4
が閉じてきて(B)の状態になると、両磁石9,10の
S極同士が対向するので、両磁石9,10間には反発力
が作用し、これによって可動部材14は(B)に示した
ようにガイド孔16の奥の方へ移動させられる。この移
動により、可動扉4が可動部材14に干渉することが確
実に防止される。同時に、(B)の段階で可動扉4の磁
石9が反発力を受けるので、可動扉4の閉扉移動に制動
力が作用して、可動扉4は全閉間際に減速され、ソフト
な全閉動作がえられる。
【0024】さらに、可動扉4が(C)の位置まで移動
すると、今度は、両磁石9,10の極性が異極同士の対
向関係となるので、両磁石9,10間には吸引力が作用
し、それによって可動部材14が最大突出長さL1の位
置まで引き出される。この(C)の位置が可動扉4の全
閉状態であり、両磁石9,10間に作用する吸引力によ
り、可動扉4の全閉状態が維持され、風圧等で勝手に開
くようなことが防止される。
すると、今度は、両磁石9,10の極性が異極同士の対
向関係となるので、両磁石9,10間には吸引力が作用
し、それによって可動部材14が最大突出長さL1の位
置まで引き出される。この(C)の位置が可動扉4の全
閉状態であり、両磁石9,10間に作用する吸引力によ
り、可動扉4の全閉状態が維持され、風圧等で勝手に開
くようなことが防止される。
【0025】可動扉4が全閉となっている(C)の状態
から可動扉4を開くときには、両磁石9,10が異極同
士で対向してそこには吸引力が作用しているので、最
初、少し強く押すと異極同士の位置関係がずれ始める。
このようなずれ長さが大きくなると急激に上記吸引力が
低下するので、その後は、軽い力で押し開けることがで
きる。そして、可動扉4の開扉過渡期に両磁石9,10
が同極同士になると、両磁石9,10間には反発力が作
用するので、可動部材14がガイド孔16内に自動的に
収容される。また、この反発力が開く力を助成すること
となり、可動扉4の開き操作が楽になる。
から可動扉4を開くときには、両磁石9,10が異極同
士で対向してそこには吸引力が作用しているので、最
初、少し強く押すと異極同士の位置関係がずれ始める。
このようなずれ長さが大きくなると急激に上記吸引力が
低下するので、その後は、軽い力で押し開けることがで
きる。そして、可動扉4の開扉過渡期に両磁石9,10
が同極同士になると、両磁石9,10間には反発力が作
用するので、可動部材14がガイド孔16内に自動的に
収容される。また、この反発力が開く力を助成すること
となり、可動扉4の開き操作が楽になる。
【0026】上記可動扉4の端面と可動部材14の端面
との間には、上述のような空隙L2が設けてある。この
空隙L2に緩衝機能のある部材を介在させることによ
り、可動扉4の閉じ挙動をよりソフトなものとすること
ができる。図4は、その事例を示しており、可動部材1
4の端面に起毛シート19を貼りつけ、同シート19の
起毛部分20を可動扉4の端面に押し当てるようにして
ある。起毛シート19以外の部材としては、ゴム,スポ
ンジ,モヘア等が使用できる。これらの部材を図4に示
したように配置することにより、隙間風の吹込み防止,
明かり漏れ防止,遮音性向上,扉揺れ防止等において効
果的である。
との間には、上述のような空隙L2が設けてある。この
空隙L2に緩衝機能のある部材を介在させることによ
り、可動扉4の閉じ挙動をよりソフトなものとすること
ができる。図4は、その事例を示しており、可動部材1
4の端面に起毛シート19を貼りつけ、同シート19の
起毛部分20を可動扉4の端面に押し当てるようにして
ある。起毛シート19以外の部材としては、ゴム,スポ
ンジ,モヘア等が使用できる。これらの部材を図4に示
したように配置することにより、隙間風の吹込み防止,
明かり漏れ防止,遮音性向上,扉揺れ防止等において効
果的である。
【0027】図5,図6は、本発明の戸当り部品の第2
の実施の形態である。これは、上記可動扉4が出入口2
を開いているときに、可動部材14を所定位置に停止さ
せておくとともに、上記両磁石9,10間に生じる吸引
力または反発力による可動部材14の進退動作を許容す
る可動部材制御手段21が配置されている場合である。
の実施の形態である。これは、上記可動扉4が出入口2
を開いているときに、可動部材14を所定位置に停止さ
せておくとともに、上記両磁石9,10間に生じる吸引
力または反発力による可動部材14の進退動作を許容す
る可動部材制御手段21が配置されている場合である。
【0028】上記可動部材制御手段21は、可動部材1
4に溶接等で固定されたガイドロッド22と、壁1のよ
うな静止部材に形成されているとともにこのガイドロッ
ド22を進退自在に支持するガイド部23と、ガイドロ
ッド22の中央部に固定されたフランジ24と、このフ
ランジ24の両側とガイド部23との間に介在した圧縮
コイルスプリング25,26とから構成されている。そ
して、可動部材14は可動扉4の上端部から下端部にわ
たって全高と同じ長さに延びる長尺なものとされてい
る。それ以外は、上記実施の形態と同様であり、同様の
部分には同じ符号を付している。
4に溶接等で固定されたガイドロッド22と、壁1のよ
うな静止部材に形成されているとともにこのガイドロッ
ド22を進退自在に支持するガイド部23と、ガイドロ
ッド22の中央部に固定されたフランジ24と、このフ
ランジ24の両側とガイド部23との間に介在した圧縮
コイルスプリング25,26とから構成されている。そ
して、可動部材14は可動扉4の上端部から下端部にわ
たって全高と同じ長さに延びる長尺なものとされてい
る。それ以外は、上記実施の形態と同様であり、同様の
部分には同じ符号を付している。
【0029】この可動部材制御手段21は、可動扉4が
開いているときには、両圧縮コイルスプリング25,2
6が釣り合った位置で停止しているので、可動部材14
も所定の待機位置に停止している。この停止位置は、図
6に示したように、可動部材14の露出端面と枠部材3
の内面とが一仮想平面上に配置されて略面一となるよう
にしておくことにより、可動扉4が開いたときに枠部材
3の内面に突出部分がなくなって、見栄えを良くし、人
や車椅子等の通行の妨げとならず、しかも、可動扉4が
閉じてきたときに可動扉4と可動部材14との干渉を防
止するのに有効である。また、可動部材14が上記のよ
うに長尺なものとされているので、可動扉4の高さ全域
にわたって、隙間風の吹込み防止,明かり漏れ防止,遮
音性向上,扉揺れ防止等において効果的である。
開いているときには、両圧縮コイルスプリング25,2
6が釣り合った位置で停止しているので、可動部材14
も所定の待機位置に停止している。この停止位置は、図
6に示したように、可動部材14の露出端面と枠部材3
の内面とが一仮想平面上に配置されて略面一となるよう
にしておくことにより、可動扉4が開いたときに枠部材
3の内面に突出部分がなくなって、見栄えを良くし、人
や車椅子等の通行の妨げとならず、しかも、可動扉4が
閉じてきたときに可動扉4と可動部材14との干渉を防
止するのに有効である。また、可動部材14が上記のよ
うに長尺なものとされているので、可動扉4の高さ全域
にわたって、隙間風の吹込み防止,明かり漏れ防止,遮
音性向上,扉揺れ防止等において効果的である。
【0030】さらに、両磁石9,10間に吸引力が作用
しているときには、可動部材14が引き出されるので圧
縮コイルスプリング25は圧縮され、上記吸引力が消滅
すると、圧縮コイルスプリング25の復元張力で可動部
材14が直ちに元の位置に復帰する。また、両磁石9,
10間に反発力が作用しているときにおいても、上記の
吸引力の場合とは逆に他方の圧縮コイルスプリング26
が圧縮され、上記反発力が消滅すると、圧縮コイルスプ
リング26の復元張力で可動部材14が直ちに元の位置
に復帰する。このような圧縮コイルスプリング25,2
6による可動部材の復帰は、可動部材14を迅速に所定
の待機位置に復帰させて、つぎの動作に首尾よく備える
という効果がある。それ以外は、上記実施の形態と同様
の作用効果を奏する。
しているときには、可動部材14が引き出されるので圧
縮コイルスプリング25は圧縮され、上記吸引力が消滅
すると、圧縮コイルスプリング25の復元張力で可動部
材14が直ちに元の位置に復帰する。また、両磁石9,
10間に反発力が作用しているときにおいても、上記の
吸引力の場合とは逆に他方の圧縮コイルスプリング26
が圧縮され、上記反発力が消滅すると、圧縮コイルスプ
リング26の復元張力で可動部材14が直ちに元の位置
に復帰する。このような圧縮コイルスプリング25,2
6による可動部材の復帰は、可動部材14を迅速に所定
の待機位置に復帰させて、つぎの動作に首尾よく備える
という効果がある。それ以外は、上記実施の形態と同様
の作用効果を奏する。
【0031】なお、この例において、可動部材14の進
退をガイドロッド22でガイドするのではなく、可動部
材14の長手方向の複数箇所に、進退方向に延びるガイ
ド突部を設け、ガイド孔16の側面に進退方向に延びる
ように設けたガイド溝と嵌合させてガイドするようにし
ても良い。
退をガイドロッド22でガイドするのではなく、可動部
材14の長手方向の複数箇所に、進退方向に延びるガイ
ド突部を設け、ガイド孔16の側面に進退方向に延びる
ように設けたガイド溝と嵌合させてガイドするようにし
ても良い。
【0032】図7は、本発明の戸当り部品の第3の実施
の形態である。これは、細長い磁石9A,10Aを都合
4本一組で使用して前述の磁石9,10と同じ極性を設
定したものである。それ以外は、上記各実施の形態と同
様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
の形態である。これは、細長い磁石9A,10Aを都合
4本一組で使用して前述の磁石9,10と同じ極性を設
定したものである。それ以外は、上記各実施の形態と同
様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0033】このような磁石9A,10Aの配置によ
り、可動扉4側の磁石9Aと枠部材3側の磁石10Aと
の磁束の形態を、強い吸引力や反発力がえられるように
することができる。それ以外は、上記各実施の形態と同
様の作用効果を奏する。
り、可動扉4側の磁石9Aと枠部材3側の磁石10Aと
の磁束の形態を、強い吸引力や反発力がえられるように
することができる。それ以外は、上記各実施の形態と同
様の作用効果を奏する。
【0034】図8は、本発明の戸当り部品の第4の実施
の形態である。これは、前述の実施の形態とは逆に、可
動部材14が可動扉4側に配置され、静止した磁石10
が枠部材3側に配置されたものである。それ以外は、上
記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号
を付している。
の形態である。これは、前述の実施の形態とは逆に、可
動部材14が可動扉4側に配置され、静止した磁石10
が枠部材3側に配置されたものである。それ以外は、上
記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号
を付している。
【0035】上記のように可動部材14を可動扉4側に
配置することにより、枠部材3の方の形状変更に自由度
を持たせることができる。それ以外は、上記各実施の形
態と同様の作用効果を奏する。
配置することにより、枠部材3の方の形状変更に自由度
を持たせることができる。それ以外は、上記各実施の形
態と同様の作用効果を奏する。
【0036】図9は、本発明の戸当り部品の第5の実施
の形態である。これは、前述の可動扉4の形式がスライ
ドドア27になった場合であり、両磁石9,10はスラ
イドドア27の往復方向に直交する向きに対向させてあ
る。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様
の部分には同じ符号を付している。
の形態である。これは、前述の可動扉4の形式がスライ
ドドア27になった場合であり、両磁石9,10はスラ
イドドア27の往復方向に直交する向きに対向させてあ
る。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様
の部分には同じ符号を付している。
【0037】スライドドア27においては、例えば、1
本のレール上にある複数のスライドドア27を特定の位
置に停止させるときには、何らかの節度ある停止位置決
め手段が必要となるが、上記の両磁石9,10の配置に
より、所定の位置にスライドドア27を停止させること
ができる。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用
効果を奏する。
本のレール上にある複数のスライドドア27を特定の位
置に停止させるときには、何らかの節度ある停止位置決
め手段が必要となるが、上記の両磁石9,10の配置に
より、所定の位置にスライドドア27を停止させること
ができる。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用
効果を奏する。
【0038】図10は、本発明の戸当り部品の第6の実
施の形態である。これは、2枚の可動扉4A,4Bが観
音開きとなっていて、一方の可動扉4Aに磁石9が固定
的に取付けられ、他方の可動扉4Bに磁石10が可動部
材14を介して取付けられている。この場合は、可動扉
4Aが揺動的に開閉機能を果たす扉であり、他方の可動
扉4Bは静止した枠部材3と同格の位置付けとなる。こ
のようにいずれか一方の可動扉4Aまたは4Bが本発明
の枠部材としての機能を果たすことにより、図1や図2
と同等な戸当り部品がえられる。それ以外は、上記各実
施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付し
ている。
施の形態である。これは、2枚の可動扉4A,4Bが観
音開きとなっていて、一方の可動扉4Aに磁石9が固定
的に取付けられ、他方の可動扉4Bに磁石10が可動部
材14を介して取付けられている。この場合は、可動扉
4Aが揺動的に開閉機能を果たす扉であり、他方の可動
扉4Bは静止した枠部材3と同格の位置付けとなる。こ
のようにいずれか一方の可動扉4Aまたは4Bが本発明
の枠部材としての機能を果たすことにより、図1や図2
と同等な戸当り部品がえられる。それ以外は、上記各実
施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付し
ている。
【0039】上記のように観音開きの形式であっても、
左右の可動扉4A,4Bが一直線に整列した閉じ状態が
えられる。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用
効果を奏する。
左右の可動扉4A,4Bが一直線に整列した閉じ状態が
えられる。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用
効果を奏する。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の戸当り部品によ
れば、上記可動扉が閉じて両磁石が対向したときに、両
磁石間に吸引力が作用して上記可動部材を突出させて可
動扉の閉じ状態を維持するので、両磁石間の吸引力によ
り可動扉は閉じ位置をしっかりと維持し、わずかな風圧
等で簡単に開くようなことがない。このような可動扉の
閉じ状態に対して、押し開ける力を作用させると、両磁
石間に相対変位がなされるので、両磁石の異極同士の対
向した吸引関係が消滅し、今度は、両磁石の極性が同極
同士の反発力が生じる関係となる。この反発力によって
上記可動部材が後退させられて、可動扉の開き動作に可
動部材が緩衝することがない。また、上記の開き途上に
おける反発力は、開く力を助成するので、可動扉の開き
動作が軽量化されて、子供や女性あるいは高齢者にとっ
て好都合である。
れば、上記可動扉が閉じて両磁石が対向したときに、両
磁石間に吸引力が作用して上記可動部材を突出させて可
動扉の閉じ状態を維持するので、両磁石間の吸引力によ
り可動扉は閉じ位置をしっかりと維持し、わずかな風圧
等で簡単に開くようなことがない。このような可動扉の
閉じ状態に対して、押し開ける力を作用させると、両磁
石間に相対変位がなされるので、両磁石の異極同士の対
向した吸引関係が消滅し、今度は、両磁石の極性が同極
同士の反発力が生じる関係となる。この反発力によって
上記可動部材が後退させられて、可動扉の開き動作に可
動部材が緩衝することがない。また、上記の開き途上に
おける反発力は、開く力を助成するので、可動扉の開き
動作が軽量化されて、子供や女性あるいは高齢者にとっ
て好都合である。
【0041】上述の動作において、可動扉が閉じ両磁石
が対向して両磁石間に吸引力が作用しているときには、
可動扉の閉じ状態がしっかりと維持されているのである
が、可動扉を最初にやや強く押すと両磁石の対向関係に
位置ずれが生じる。磁石の吸引力あるいは反発力は、磁
石間距離の変化にともなって急激に変化するので、上記
のようにやや強く押す開度区間はごくわずかとなり、子
供や女性あるいは高齢者であっても、可動扉の初期開扉
には実質的に支障はない。
が対向して両磁石間に吸引力が作用しているときには、
可動扉の閉じ状態がしっかりと維持されているのである
が、可動扉を最初にやや強く押すと両磁石の対向関係に
位置ずれが生じる。磁石の吸引力あるいは反発力は、磁
石間距離の変化にともなって急激に変化するので、上記
のようにやや強く押す開度区間はごくわずかとなり、子
供や女性あるいは高齢者であっても、可動扉の初期開扉
には実質的に支障はない。
【0042】さらに、可動扉が閉じてくるときには、最
初に両磁石は同極同士の対向関係となるので、可動扉の
全閉直前に可動扉は磁石の反発力を受けることとなる。
これによって、ある速度で閉じてきた可動扉に制動力が
作用し、全閉直前で減速され、その後、両磁石の異極同
士が対向した全閉状態となる。このように、全閉になる
直前に可動扉が減速されることは、扉にソフトな挙動を
付与することができて、落ち着きのある建具の動作がえ
られる。
初に両磁石は同極同士の対向関係となるので、可動扉の
全閉直前に可動扉は磁石の反発力を受けることとなる。
これによって、ある速度で閉じてきた可動扉に制動力が
作用し、全閉直前で減速され、その後、両磁石の異極同
士が対向した全閉状態となる。このように、全閉になる
直前に可動扉が減速されることは、扉にソフトな挙動を
付与することができて、落ち着きのある建具の動作がえ
られる。
【0043】また、上述のような戸当り部品を組み込ん
だ扉を使用して、より動作性にすぐれた扉構造体を設置
することができる。
だ扉を使用して、より動作性にすぐれた扉構造体を設置
することができる。
【図1】本発明の一実施の形態の戸当り部品およびそれ
を用いた扉構造体を示す正面図である。
を用いた扉構造体を示す正面図である。
【図2】図1の〔2〕−〔2〕断面図である。
【図3】上記戸当り部品の作動順序を示す断面図であ
る。
る。
【図4】起毛シートの配置状態を示す断面図である。
【図5】本発明の戸当り部品の第2の実施の形態を示す
正面図である。
正面図である。
【図6】図5の〔6〕−〔6〕断面図である。
【図7】本発明の戸当り部品の第3の実施の形態を示す
断面図である。
断面図である。
【図8】本発明の戸当り部品の第4の実施の形態を示す
断面図である。
断面図である。
【図9】本発明の戸当り部品の第5の実施の形態を示す
断面図である。
断面図である。
【図10】本発明の戸当り部品の第6の実施の形態を示
す断面図である。
す断面図である。
1 壁
2 出入口
3 枠部材
4,4A,4B 可動扉
5 ヒンジ
6 戸当り部品
7 部品
8 部品
9,9A 磁石
10,10A 磁石
11 収容ケース
12 フランジ
13 ボルト
14 可動部材
15 収容ケース
16 ガイド孔
17 フランジ
18 ストッパ面
19 起毛シート
20 起毛部分
21 可動部材制御手段
22 ガイドロッド
23 ガイド部
24 フランジ
25,26 圧縮コイルスプリング
27 スライドドア
L1 最大突出長さ
L2 空隙
Claims (4)
- 【請求項1】 出入口や開口窓等を開閉する可動扉と上
記出入口や開口窓等を形成する枠部材とに配置される戸
当り部品であって、上記可動扉とそれに対応する上記枠
部材の各々に取付けられた磁石と、いずれか一方の磁石
を上記可動扉または上記枠部材に対して進退可能な状態
で支持する可動部材とから構成され、上記両磁石の極性
は、上記可動扉が閉じて両磁石が対向したときに両磁石
間に吸引力が作用して上記可動部材を突出させて可動扉
の閉じ状態を維持するとともに、可動扉の移動により両
磁石の相対位置が上記の対向した位置から変位すると両
磁石間に反発力が作用して上記可動部材が後退するよう
に設定されている戸当り部品。 - 【請求項2】 上記可動扉が上記出入口や開口窓等を開
いているときに、上記可動部材を所定位置に停止させて
おくとともに、上記両磁石間に生じる吸引力または反発
力による可動部材の進退動作を許容する可動部材制御手
段が配置されている請求項1記載の戸当り部品。 - 【請求項3】 上記可動部材が長尺なものとされている
請求項1または2記載の戸当り部品。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の戸
当り部品が組み付けられた扉構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002124285A JP2003314124A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 戸当り部品およびそれを用いた扉構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002124285A JP2003314124A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 戸当り部品およびそれを用いた扉構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003314124A true JP2003314124A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29539356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002124285A Pending JP2003314124A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 戸当り部品およびそれを用いた扉構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003314124A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008008961A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2008274741A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-11-13 | Seiko Epson Corp | 扉体の開閉装置、記録装置 |
KR101663982B1 (ko) * | 2016-02-29 | 2016-10-12 | 김현국 | 여닫이 도어용 양방향 스토퍼 |
-
2002
- 2002-04-25 JP JP2002124285A patent/JP2003314124A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008008961A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2008274741A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-11-13 | Seiko Epson Corp | 扉体の開閉装置、記録装置 |
KR101663982B1 (ko) * | 2016-02-29 | 2016-10-12 | 김현국 | 여닫이 도어용 양방향 스토퍼 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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|
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|
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