JP2003313520A - 粘着シート - Google Patents
粘着シートInfo
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Abstract
ながらも、特定のエネルギーを作用させることにより、
被着体との剥離を容易化し、被着体との分別を容易に行
なうことが可能な粘着シートを提供することを課題とす
るものである。 【解決手段】 シート状基材2に、第1の接着剤パター
ン3aおよび第2の接着剤パターン3bのいずれかをホ
ットメルト接着剤もしくは電離放射線硬化性接着剤で、
他方を粘着剤で構成し、被着体への貼り付けの際には、
高周波、電離放射線等により接着力を向上させ、剥離の
際にも、高周波、電離放射線等を用いて、接着力を低下
させ、剥離を容易にすることができた。
Description
ギーに対する挙動の異なる接着剤を併用した粘着シート
に関するもので、被着体に十分な接着力を有して接着す
ることが可能でありながら、外部からのエネルギー付与
により、被着体からの剥離が容易な粘着シートに関する
ものである。
が適用されたものであるので、シート状物を被着体に貼
り付ける際に、その都度、接着剤を適用する手間から解
放される利点があり、様々な用途に使用されている。
同じ粘着剤が適用してあるので、一旦、被着体に貼り付
けた後、接着力が向上した段階では、粘着シートを被着
体から剥離することは困難になる。被着体に貼り付けら
れた状態では、容易に剥離できることはむしろ欠点であ
るが、使用が終了して廃棄する際に、剥離できないこと
は逆に欠点になり得る。
外観を隠蔽し、かつ被着体の表面の性質を補う目的で貼
り付けられるものであるので、被着体と粘着シートのシ
ート状基材とは異なる素材で構成されていることが多
く、被着体と粘着シートの積層体を廃棄する際には、資
源の再利用性を向上させるために、被着体と粘着シート
とを分ける必要が生じるからである。
付けると、経時的に接着力が向上して行き、一定期間経
過後には、機械的に剥がそうとしても、剥がすためのき
っかけを作ることすら困難である上、剥がそうとして
も、粘着シートが破断したり、もしくは粘着シートが被
着体の表面部分と一体に接着したまま剥離してしまい、
粘着シートと被着体とを円滑に分けることが困難である
から、折角の貴重な材料が資源として再使用できない問
題があった。
ては、被着体に貼った状態では十分な接着力を有しなが
らも、特定のエネルギーを作用させることにより、被着
体との剥離を容易化し、被着体との分別を容易に行なう
ことが可能な粘着シートを提供することを課題とするも
のである。
ートの粘着剤層を、単一な粘着剤のみで構成する代り
に、粘着剤による区域に加えて、例えば、高周波により
接着可能な接着剤を併用することにより、高周波により
短時間で接着力の向上が可能となり、かつ、接着後に高
周波を作用させると、再び溶融して接着力が低下し、粘
着シートを容易に剥離できることが判明し、本発明に到
達した。
ギーにより接着力が実質上変化しない接着剤からなる第
1の接着剤パターンと、外部から付与されるエネルギー
により接着力が上昇し、さらに外部から付与されるエネ
ルギーにより接着力が低下する接着剤からなる第2の接
着剤パターンとが、シート状基材上に並べられているこ
とを特徴とする粘着シートに関するものである。第2の
発明は、第1の発明において、前記第1の接着剤パター
ンが、感圧接着剤からなるものであり、前記第2の接着
剤パターンが、ホットメルト接着剤からなることを特徴
とする粘着シートに関するものである。第3の発明は、
第1の発明において、前記第1の接着剤パターンが、感
圧接着剤からなるものであり、前記第2の接着剤パター
ンが、電離放射線硬化性接着剤からなることを特徴とす
る粘着シートに関するものである。第4の発明は、第1
〜第3いずれかの発明において、前記第1および第2の
接着剤パターンが、均一に並べられていることを特徴と
する粘着シートに関するものである。第5の発明は、第
1〜第3いずれかの発明において、前記第1および第2
の接着剤パターンが、前記シート状基材の周縁部と、前
記周縁部以外の部分とに区分けされて並べられているこ
とを特徴とする粘着シートに関するものである。
ば、図1(a)に示すように、シート状基材2に、各々
が一辺の長さLの正方形を、図中の左右方向および上下
方向に2Lのピッチで配列した第1の接着剤パターン3
aと、第1の接着剤パターン3aの空白部を埋める、や
はり一辺の長さLの正方形で、図中の左右方向および上
下方向に2Lのピッチで配列した第2の接着剤パターン
3bとの二種類の接着剤パターンが並べられたものであ
る。
圧接着剤、即ち、通常の粘着剤で構成し、第2の接着剤
パターン3bは、例えば、ホットメルト接着剤で構成す
るとよい。このように構成された粘着シート1を被着体
に貼り付ける際には、まず、感圧接着剤の部分の粘着力
を利用して被着体上に固定し、その後、熱プレス等によ
りホットメルト接着剤に熱を与えることにより、ホット
メルト接着剤による接着を行なわせて、被着体上に粘着
シート1を強固に接着させるものである。
した粘着シート1を剥がす際には、ホットメルト接着剤
で構成する第2の接着剤パターン3bに熱を与えて、ホ
ットメルト接着剤を溶融させ、直ちに粘着シート1を剥
離すれば、ホットメルト接着剤で構成された第2の接着
剤パターンにおける接着力が低下しているので、粘着シ
ート1全体の接着力が低下し、容易に粘着シート1を剥
離することができる。
着剤パターン3bによる接着を行なわせる際、および、
被着体上に接着された粘着シートを剥離する際の加熱手
段としては、加熱装置を備えたローラ状、もしくは平板
状のプレス装置を用いて行なう熱プレスのほか、高周波
加熱、もしくは超音波加熱等の加熱手段を利用すること
ができる。
は、二種類の接着剤パターンが、いわゆる市松状に並べ
られて形成されたものであるが、二種類の接着剤パター
ンを並べる態様としては、種々のものがあり得る。
すように、シート状基材2に、第1の接着剤パターン3
aが等間隔のストライプ状(縞状)に形成され、第2の
接着剤パターン3bがそれらの間を埋めたものであって
もよく、図1(b)に示す例においては、各パターンを
構成する個々の帯状の区域の幅(この場合、互いに同幅
である。)が、帯状の区域の幅方向のピッチの1/2よ
りも小さく、従って、第1の接着剤パターン3aを構成
する帯状区域と、第2の接着剤パターン3bを構成する
帯状区域とは、互いに間隔をあけて並べられたものであ
る。本発明の粘着シート1においては、図1(a)を引
用して説明した例や以降に説明する例においても、この
ように、第1の接着剤パターン3aと、第2の接着剤パ
ターン3bの各区域の間には、いずれの接着剤も積層し
ていない隙間の部分を有していてもよいし、図1(a)
を引用して説明した場合におけるように、両接着剤の区
域が密に並べられていてもよい。
第1の接着剤パターン3aは、例えば、感圧接着剤、即
ち、通常の粘着剤で構成し、第2の接着剤パターン3b
は、例えば、ホットメルト接着剤で構成することができ
る。図1(a)および(b)のいずれを引用して説明し
た例においても、二種類の接着剤パターンは均一に並べ
られているので、粘着シート1を被着体に貼った状態で
は、均一な接着力を得ることができる。
一に並べる場合、正方形以外の、多角形、円形、楕円
形、もしくはそのほかの形状の区域を並べてもよく、ま
た、並べ方も、上記のように市松状、格子状のような規
則的繰返しではなく、ランダムな並べ方であってもよ
い。また、帯状の区域を並べる場合には、各帯が曲線状
にうねったものであってもよい、
すように、シート状基材2に、第1の接着剤パターン3
aが、シート状基材2の周囲の縁の部分(周縁部)を除
く部分に形成され、残る周縁部に、第2の接着剤パター
ン3bが形成されたものであってもよい。この場合も、
第1の接着剤パターン3aは、例えば、感圧接着剤、即
ち、通常の粘着剤で構成し、第2の接着剤パターン3b
は、例えば、ホットメルト接着剤で構成することができ
るが、第1の接着剤パターン3aと、第2の接着剤パタ
ーン3bとが占める面積率、占める位置が、図1を引用
して説明した場合におけるように対等ではないので、第
1の接着剤パターン3aを粘着剤、第2の接着剤パター
ン3bをホットメルト接着剤で構成する場合には、第1
の接着剤パターン3aの粘着剤により、粘着シート1の
接着力がほぼ決まる。
ては、図1(a)および(b)を引用して説明した例に
比べると、第1の接着剤パターンの方が面積的に多いの
で、均一性に欠けるとも見えるが、中央部を占める面積
の大きい方の接着剤パターンがほとんどを占めるので、
中央部を占める面積の大きい方の接着剤パターンのみに
着目すれば、均一性があるとも言える。第1の接着剤パ
ターン3aを粘着剤、第2の接着剤パターン3bをホッ
トメルト接着剤で構成する場合には、周縁部を最初から
強固に接着させることができるし、剥離する際にも、少
なくとも周縁部の接着力を先に低下させて、周縁部のみ
を剥離し、剥離のきっかけを作ることができる。なお、
この場合、周縁部が強固に接着しているので、中央部は
接着力が低くてもよく、後の剥離を考えると、通常の粘
着剤による接着力よりも低い接着力を与えるものである
ことが好ましい。また、第1の接着剤パターン3aをホ
ットメルト接着剤、第2の接着剤パターン3bを粘着剤
で構成する場合には、周縁部は経時的に接着力が向上し
て強固に接着するので、周縁部に関しては従来の欠点が
残るが、中央部の大部分は、加熱により接着、剥離がで
きるため、被着体に貼り付ける際の位置合わせが容易
で、しかも、剥離する際に、周縁部以外の剥離が非常に
容易になる利点がある。必要であれば、粘着シートおよ
び被着体が接着したものの周縁部のみを切断して除去す
れば、ホットメルト接着剤で接着した部分のみが残り、
加熱による接着力の低下を利用した剥離がより容易にな
る。
すように、シート状基材2に、第1の接着剤パターン3
aが、間隔をおいて互いに独立に形成された個々の形状
(図の例では、やや縦長の長方形)を有し、第2の接着
剤パターン3bは、第1の接着剤パターン以外の部分を
埋めるものとして形成されていてもよい。第1の接着剤
パターン3aは粘着剤で構成し、第2の接着剤パターン
3bはホットメルト接着剤で構成することができるが、
逆の構成でもよい。なお、二種類の接着剤によるパター
ンは、以上の例に限られるものではなく、自由に形成し
得る。この図2(b)を引用して説明した粘着シート1
は、図2(a)を引用して説明した粘着シート1にくら
べ、第2の接着剤パターンを形成する部分が比較的、密
に分布しているので、第1の接着剤パターンを比較的接
着力の低い粘着剤で構成し、第2の接着剤パターンをホ
ットメルト接着剤で構成する場合に、粘着剤で貼り付け
られている部分の粘着シートが損傷して剥離することが
防止出来る利点がある。
とホットメルト接着剤を組み合わせて用いる以外に、粘
着剤と電離放射線硬化性接着剤を組み合わせて用いるこ
ともできる。電離放射線硬化性接着剤を適用した場合に
は、粘着シート1と被着体とを重ね合せた後、電離放射
線、通常は紫外線もしくは電子線を照射して、重合また
は/および架橋を行なわせて、接着力を向上させるもの
であるが、一旦、接着した状態の粘着シートおよび被着
体に、再度、電離放射線を照射すると、過度に重合また
は/および架橋が進行して、粘着力が低下するため、こ
のことを利用して、粘着シートの剥離を行なうことがで
きる。図1および図2を引用して説明したような例にお
いて、ホットメルト接着剤に換えて電離放射線硬化性接
着剤を用いることにより、同様な硬化を得ることができ
る。
とは別個に準備されるものであり、接着剤や粘着剤を適
用して被着体上に貼り付ける必要のあるシート状のもの
であれば、どのようなものでも用いることができる。シ
ート状基材2は、工業的には、ロールの形状で供給で
き、取り扱えるものであることが好ましく、一般的なも
のであれば、紙、プラスチックシート、もしくは金属等
のシート(板および箔を含む。)である。この他にも、
不織布、布、その他の繊維質シート、もしくは木材を薄
くスライスした単板等のシートを使用することができ
る。上記のうちプラスチックシートは、無色透明、有色
透明、もしくは不透明のいずれでもあり得る。これら各
種のシートは、単独で用いても、または、任意に組み合
わせて互いに貼り合せた複合シートとして用いてもよ
く、一部または全部が塗装や樹脂含浸等による強化を施
されたものであってもよい。シート状基材2の厚みは、
素材や用途によっても異なるが、フレキシブルなもので
あれば、5μm〜500μm程度であり、より好ましく
は、20〜300μm程度である。また、フレキシブル
さが要求されない場合、上限はさらに厚くすることがで
き、数mm、例えば、5mm程度以下である。
ために使用され、被着体の外観を決めるものであるの
で、被着体の用途によっては、美観を求められることも
ある。このような場合には、シート状基材2としては、
必要に応じ、色彩、模様、もしくは凹凸等を施したもの
を使用することが好ましい。
物理的もしくは化学的等の性質を決定し得るものである
ので、被着体の用途に合わせた、必要な性質を備えたも
のであることが好ましい場合がある。そのような性質と
しては、身近なところでは、耐擦傷性、汚染防止性、防
曇性、断熱性、反射防止性、帯電防止性、もしくは電磁
波遮蔽性等の諸性質、また、磁性、蛍光発光性、吸放湿
性、赤外線もしくは紫外線の反射性もしくは吸収性、抗
菌性、もしくは防黴性等の諸性質であってもよい。これ
らの性質を付与するには、シート状基材2として、それ
らの性質を備える素材を選定するか、それらの性質を有
する物質を練り込んだ樹脂層をコーティング等により積
層する等の方法によって行なえばよい。
は、ゴム系、またはアクリル酸もしくはアクリル酸エス
テルを出発原料とするアクリル系、またはシリコーン樹
脂系のもの等の公知の粘着剤組成物を用い、接着剤パタ
ーンの形成に適した粘度となるよう調製したものを用い
るとよい。
着剤としては、熱可塑性樹脂、粘着付与剤、ワックス、
軟化材等を含む通常のものを使用することができる。成
分中の熱可塑性樹脂は、例えば、ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、酢酸ビニル樹
脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、エチレン−エチルアク
リレート樹脂、エチレン−ブチルアクリレート樹脂、エ
チレン−プロピレン樹脂、エチレン−プロピレン−ジエ
ンモノマー共重合樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、ス
チレン−ブタジエン−スチレン樹脂、スチレン−イソプ
レン−スチレン樹脂、スチレン−エチレンブチレン−ス
チレン樹脂、スチレン−エチレンプロピレン−スチレン
樹脂、ブチルゴム、イソブチレンゴム、アクリルゴム、
アクリロニトリル−ブタジエン樹脂、ポリアミド樹脂も
しくはアイオノマー樹脂等である。ホットメルト接着剤
としては、常温で粘着または非粘着、好ましくは非粘着
であり、接着再活性温度が70℃〜130℃程度のもの
を使用することが好ましい。
性接着剤としては、スチレン、メチルスチレン、(メ
タ)アクリル酸、またはそのアルキルエステルもしくは
アリールエステル等の単官能モノマー、エチレングリコ
ール、グリセリン、ペンタエリスリトール、エポキシ樹
脂等の2官能以上の化合物に(メタ)アクリル酸もしく
はその誘導体を反応させて得られる2官能以上の(メ
タ)アクリロイルモノマー、分子内中に(メタ)アクリ
ロイル基等のラジカル重合性二重結合を有するポリウレ
タン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリカーボ
ネート系、もしくはポリ(メタ)アクリル酸エステル系
等のオリゴマーまたはプレポリマー等の電離放射線硬化
性化合物を含有するものである。これらの電離放射線硬
化性化合物は、電離放射線硬化性接着剤全体に対し10
〜90%含有するものであることが好ましく、より好ま
しくは、20〜60%である。必要に応じ、光重合開始
剤等の添加剤を配合して使用することができる。電離放
射線源としては、公知の紫外線照射装置もしくは電子線
照射装置を用いればよい。
接着剤パターンを形成するには、グラビア印刷法もしく
はスクリーン印刷法等の印刷法によるか、表面が剥離性
の剥離性シート(セパ紙と呼ばれる。)を用い、所定の
形状の凹部を形成しておき、粘着剤組成物を塗布したも
のをシート状基材2に貼り合せることにより、結果とし
て、所定の形状の凸部を有する接着剤パターンを、シー
ト状基材2に形成することができる。
状基材2に接着剤パターンを形成する方法も、上記した
粘着剤組成物を用いる場合と同様である。なお、粘着剤
と電離放射線硬化性接着剤を併用する場合には、通常、
いずれも粘着性を帯びているため、いずれか一方をシー
ト状基材に直接に適用し、他方を剥離性シートを用いて
供給することが好ましいが、電離放射線硬化性接着剤と
して、常温では粘着性を帯びないものを使用することも
好ましい。
材2に接着剤パターンを形成するには、ホットメルト接
着剤を溶融状態で保持可能な加熱装置を備えたインキ溜
め、もしくはインキ供給装置を有する印刷機を用いての
印刷法によることが好ましいが、図1(b)を引用して
説明したような帯状の接着剤パターンや、より幅の狭い
線状の接着剤パターンを形成する場合には、ノズル等の
孔から溶融したホットメルト接着剤を連続的に吐出さ
せ、ノズル等の孔とシート状基材2とを相対的に移動さ
せる方法によってもよく、ホットメルト接着剤を適用す
る対象と非接触の状態で適用が可能な利点がある。ホッ
トメルト接着剤と粘着剤とを併用する場合には、先に粘
着剤を適用すると、適用された粘着剤の粘着性がホット
メルト接着剤の適用の障害となることがあるので、先に
ホットメルト接着剤をシート状基材2に適用しておくこ
とが好ましい。
2の第1および第2の接着剤パターンが形成されている
側とは反対側を剥離性として、粘着シート自身をロール
状に巻き上げることもできるが、適当なサイズで断裁し
て使用したり、分離したシートを一枚ずつ保管する場
合、第1および第2の接着剤パターンが形成されている
面上に剥離性シートを積層しておくことが好ましく、剥
離性シートの積層によって、粘着剤および接着剤の劣化
が防止され、また、接着剤もしくは粘着剤が不用意に他
の物に触れて接着することを防止する保護効果が生じ
る。剥離性面に凹凸を形成したセパ紙(=剥離性シー
ト)を用いる場合には、粘着シート1を製造した時点
で、剥離性シートが積層されている。
えば、プラスチックフィルムもしくは紙等の適宜な基材
の表面にシリコーン樹脂等を主体とする剥離性層を積層
したもの、もしくはポリエチレンフィルム等のポリオレ
フィン樹脂フィルムやポリエチレンテレフタレート樹脂
フィルム等のフィルムを用いることができる。
厚みが3mmの化粧鋼板の裏面に、変性ポリアミド樹脂
系ホットメルト接着剤(コニシ(株)製、コニシボン
ド)を、幅およびピッチ;5mm、厚み;100μmの
ストライプ状に形成し、形成されたストライプの間に、
アクリル系粘着剤(綜研化学(株)製、商品名;「SK
ダイン1309」(主剤))と硬化剤(同社製、商品
名;「E−AX」)とを主剤/硬化剤=100/3(質
量基準)で配合したものを、幅およびピッチ;5mm、
厚み;100μmのストライプ状に形成して、二種類の
接着剤パターンが並んだ接着剤層とした。
m、厚み;12.5mmの石膏ボードを用い、その表面
に、上記の接着剤層を設けた化粧鋼板の接着剤層側が石
膏ボード側となるようにして重ね、粘着剤を利用して仮
固定した後、高周波誘導加熱装置を用いて5秒間、高周
波を作用させ、ホットメルト接着剤による接着を行ない
化粧鋼板と石膏ボードとを強固に接着させた。接着後、
1週間養生してから、化粧鋼板を剥離しようとすると、
石膏ボードの表面の石膏ボード原紙ごと剥離したが、再
度、高周波誘導加熱装置を用いて5秒間、高周波を作用
させ、ホットメルト接着剤を溶融させ、直ちに剥離を行
なったところ、石膏ボード原紙の剥離を伴なうことな
く、化粧鋼板を剥離することができた。
剤からなる接着剤パターンを有するため、一方の接着剤
パターンによる接着力が、外部から付与されるエネルギ
ーにより上昇して粘着シートと被着体の接着を行なうこ
とができるので、粘着シートと被着体との接着を良好に
保ことができ、しかも、両者を剥がす必要が生じたとき
には、先に外部からのエネルギー付与により接着力が上
昇した方の接着剤パターンを、再び、外部からのエネル
ギー付与により、接着力を低下させて、剥離を容易にす
ることが可能な粘着シートを提供することができる。請
求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、
一方の接着剤としては感圧接着剤、他方の接着剤として
ホットメルト接着剤を用いたので、圧着と加熱により、
良好な接着状態を得ることができ、しかも、両者を剥が
す必要が生じたときには、再び、加熱することにより、
ホットメルト接着剤を溶融させて接着力を低下させて、
剥離を容易にすることが可能な粘着シートを提供するこ
とができる。請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、一方の接着剤としては感圧接着剤、他方
の接着剤として電離放射線硬化性接着剤を用いたので、
圧着と電離放射線の照射により、良好な接着状態を得る
ことができ、しかも、両者を剥がす必要が生じたときに
は、再び、電離放射線の照射を行なうことにより、電離
放射線硬化性接着剤の重合または/および架橋が過度に
進行させ、接着力を低下させて、剥離を容易にすること
が可能な粘着シートを提供することができる。請求項4
の発明によれば、請求項1〜請求項3いずれかの発明の
効果に加え、被着体に貼ったときに均一な接着力を得や
すい粘着シートを提供することができる。請求項5の発
明によれば、請求項1〜請求項3いずれかの発明の効果
に加え、周縁部以外の部分を占める方の接着剤の特性に
よって、粘着シートの全体的な特性が決められ、かつ、
周縁部を占める方の接着剤の特性によって、粘着シート
に不足する特性を補うことが可能な粘着シートを提供す
ることができる。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 外部から付与されるエネルギーにより接
着力が実質上変化しない接着剤からなる第1の接着剤パ
ターンと、外部から付与されるエネルギーにより接着力
が上昇し、さらに外部から付与されるエネルギーにより
接着力が低下する接着剤からなる第2の接着剤パターン
とが、シート状基材上に並べられていることを特徴とす
る粘着シート。 - 【請求項2】 前記第1の接着剤パターンが、感圧接着
剤からなるものであり、前記第2の接着剤パターンが、
ホットメルト接着剤からなることを特徴とする請求項1
記載の粘着シート。 - 【請求項3】 前記第1の接着剤パターンが、感圧接着
剤からなるものであり、前記第2の接着剤パターンが、
電離放射線硬化性接着剤からなることを特徴とする請求
項1記載の粘着シート。 - 【請求項4】 前記第1および第2の接着剤パターン
が、均一に並べられていることを特徴とする請求項1〜
請求項3記載の粘着シート。 - 【請求項5】 前記第1および第2の接着剤パターン
が、前記シート状基材の周縁部と、前記周縁部以外の部
分とに区分けされて並べられていることを特徴とする請
求項1〜請求項3記載の粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002121737A JP2003313520A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002121737A JP2003313520A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 粘着シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003313520A true JP2003313520A (ja) | 2003-11-06 |
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---|---|---|---|
JP2002121737A Pending JP2003313520A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 粘着シート |
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