JP2003309298A - 圧電/電歪素子およびその製造方法 - Google Patents
圧電/電歪素子およびその製造方法Info
- Publication number
- JP2003309298A JP2003309298A JP2002116128A JP2002116128A JP2003309298A JP 2003309298 A JP2003309298 A JP 2003309298A JP 2002116128 A JP2002116128 A JP 2002116128A JP 2002116128 A JP2002116128 A JP 2002116128A JP 2003309298 A JP2003309298 A JP 2003309298A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric
- electrostrictive
- electrostrictive element
- element according
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 薄肉・大面積でも変形、破損が生じるの防止
できる、強度、耐衝撃性、取扱い性、寸法精度、位置精
度、素子特性の安定性、ならびに製造歩留まりに優れた
圧電/電歪素子を提供する。 【解決手段】 平面が矩形状をなし、外形の幅寸法a
(mm)と奥行き寸法b(mm)とが、a+b<100
の関係を満足する圧電/電歪薄膜2A、2B、2C2、
2Dと、圧電/電歪薄膜2A、2B、2C2、2Dを挟
持するように設けられた内部電極層3A、3B、3C
と、を備える。
できる、強度、耐衝撃性、取扱い性、寸法精度、位置精
度、素子特性の安定性、ならびに製造歩留まりに優れた
圧電/電歪素子を提供する。 【解決手段】 平面が矩形状をなし、外形の幅寸法a
(mm)と奥行き寸法b(mm)とが、a+b<100
の関係を満足する圧電/電歪薄膜2A、2B、2C2、
2Dと、圧電/電歪薄膜2A、2B、2C2、2Dを挟
持するように設けられた内部電極層3A、3B、3C
と、を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は圧電/電歪素子に
関し、さらに詳しくは、薄肉で破損されにくい圧電/電
歪素子およびその製造方法に関する。
関し、さらに詳しくは、薄肉で破損されにくい圧電/電
歪素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光学、磁気記録、精密加工、印刷
などの各種の分野において、例えば光路長や位置などを
サブミクロンオーダで制御したり、振動を精密に制御す
るための薄型で小面積の変位素子が要望されている。こ
の要望に応える変位素子としては、例えば強誘電体など
でなる圧電/電歪材料に電圧を印加したときに起こる逆
圧電効果や電歪効果に因る変位を利用するものがある。
などの各種の分野において、例えば光路長や位置などを
サブミクロンオーダで制御したり、振動を精密に制御す
るための薄型で小面積の変位素子が要望されている。こ
の要望に応える変位素子としては、例えば強誘電体など
でなる圧電/電歪材料に電圧を印加したときに起こる逆
圧電効果や電歪効果に因る変位を利用するものがある。
【0003】従来、この種の薄型で小面積の変位素子と
しては、積層型の圧電/電歪素子がある。この圧電/電
歪素子は、複数の圧電/電歪層と電極層とを交互に積層
してなる。このような圧電/電歪素子を製造するには、
まず、原料を秤量し、粉砕してバインダと共に混合し、
さらに脱泡した後、シート状に形成して矩形状のグリー
ンシート(焼成により圧電/電歪セラミック層になる)
を所定形状とする。このグリーンシートの一方の表面に
所定領域に亘って導電ペーストを印刷して電極層を形成
する。次に、この電極層が適宜印刷されたグリーンシー
トを積層圧着し、必要に応じて切断して形成した圧電/
電歪素子前駆体を焼成して積層体を作製する。この結
果、グリーンシートは、上記したように、焼成されて圧
電体セラミック層となり、この圧電体セラミック層に外
部電極を適宜形成して圧電/電歪素子が作製される。
しては、積層型の圧電/電歪素子がある。この圧電/電
歪素子は、複数の圧電/電歪層と電極層とを交互に積層
してなる。このような圧電/電歪素子を製造するには、
まず、原料を秤量し、粉砕してバインダと共に混合し、
さらに脱泡した後、シート状に形成して矩形状のグリー
ンシート(焼成により圧電/電歪セラミック層になる)
を所定形状とする。このグリーンシートの一方の表面に
所定領域に亘って導電ペーストを印刷して電極層を形成
する。次に、この電極層が適宜印刷されたグリーンシー
トを積層圧着し、必要に応じて切断して形成した圧電/
電歪素子前駆体を焼成して積層体を作製する。この結
果、グリーンシートは、上記したように、焼成されて圧
電体セラミック層となり、この圧電体セラミック層に外
部電極を適宜形成して圧電/電歪素子が作製される。
【0004】このような構成の積層型の圧電/電歪素子
を用いてユニモルフ型アクチュエータを作製するには、
振動板の上に、圧電/電歪素子を接着固定した後、外形
を所定寸法に加工すればよい。
を用いてユニモルフ型アクチュエータを作製するには、
振動板の上に、圧電/電歪素子を接着固定した後、外形
を所定寸法に加工すればよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た積層型の圧電/電歪素子を用いたユニモルフ型アクチ
ュエータにおいては、積層型の圧電/電歪素子が小面積
であるため、組み立て後に加工する場合に取り数が少な
く原料歩留まりが低いものであった。通常、圧電/電歪
材料には鉛化合物が用いられることが多く、このため、
鉛分を多く含む廃棄物が多く発生し、その廃棄物の処理
コストが嵩むという問題点があった。
た積層型の圧電/電歪素子を用いたユニモルフ型アクチ
ュエータにおいては、積層型の圧電/電歪素子が小面積
であるため、組み立て後に加工する場合に取り数が少な
く原料歩留まりが低いものであった。通常、圧電/電歪
材料には鉛化合物が用いられることが多く、このため、
鉛分を多く含む廃棄物が多く発生し、その廃棄物の処理
コストが嵩むという問題点があった。
【0006】また、積層型の圧電/電歪素子を用いたユ
ニモルフ型アクチュエータの製造においては、焼成され
た積層型の圧電/電歪セラミックをハンドリングして搬
送・組立が行われる。
ニモルフ型アクチュエータの製造においては、焼成され
た積層型の圧電/電歪セラミックをハンドリングして搬
送・組立が行われる。
【0007】しかし、従来の圧電/電歪セラミックは、
破壊靱性が低くハンドリングが困難であった。このた
め、薄肉で大面積の圧電/電歪素子の原盤を用いて圧電
/電歪素子を作製することは困難であった。そして、従
来のように薄肉で小面積の圧電/電歪素子の前駆体を焼
成して作製した圧電/電歪素子では、中央部と周辺部と
の特性が異なるという問題点があった。これのように特
性が異なる理由は、圧電/電歪材料として、焼成時に組
成変化し易い鉛化合物が多いため、圧電/電歪素子前駆
体の中央部と周辺部とで組成が変化することが原因と考
えられる。このため、上記したような薄型で小面積の圧
電/電歪素子では、最終的な特性にばらつきが発生し易
いものであった。
破壊靱性が低くハンドリングが困難であった。このた
め、薄肉で大面積の圧電/電歪素子の原盤を用いて圧電
/電歪素子を作製することは困難であった。そして、従
来のように薄肉で小面積の圧電/電歪素子の前駆体を焼
成して作製した圧電/電歪素子では、中央部と周辺部と
の特性が異なるという問題点があった。これのように特
性が異なる理由は、圧電/電歪材料として、焼成時に組
成変化し易い鉛化合物が多いため、圧電/電歪素子前駆
体の中央部と周辺部とで組成が変化することが原因と考
えられる。このため、上記したような薄型で小面積の圧
電/電歪素子では、最終的な特性にばらつきが発生し易
いものであった。
【0008】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。そこで、本発明は、薄肉・大面積でも変
形、破損の発生を防止できる、強度、耐衝撃性、取扱い
性、寸法精度、位置精度、素子特性の安定性、ならびに
原料歩留まりに優れた圧電/電歪素子およびその製造方
法を提供することを目的としている。
たものである。そこで、本発明は、薄肉・大面積でも変
形、破損の発生を防止できる、強度、耐衝撃性、取扱い
性、寸法精度、位置精度、素子特性の安定性、ならびに
原料歩留まりに優れた圧電/電歪素子およびその製造方
法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、平面が矩形状をなし、外形
の幅寸法a(mm)と奥行き寸法b(mm)とが、a+
b<100の関係を満足する圧電/電歪薄膜と、この圧
電/電歪薄膜を挟持するように設けられた少なくとも一
対の電極と、を備えることを要旨とする。特に、この発
明では、外形の幅寸法a(mm)と奥行き寸法b(m
m)とが、a+b<70、さらにa+b<40であるこ
とが好ましい。
に、本発明の第1の特徴は、平面が矩形状をなし、外形
の幅寸法a(mm)と奥行き寸法b(mm)とが、a+
b<100の関係を満足する圧電/電歪薄膜と、この圧
電/電歪薄膜を挟持するように設けられた少なくとも一
対の電極と、を備えることを要旨とする。特に、この発
明では、外形の幅寸法a(mm)と奥行き寸法b(m
m)とが、a+b<70、さらにa+b<40であるこ
とが好ましい。
【0010】このような構成とすることにより、薄型で
不良率の少ない圧電/電歪素子を得ることができる。
不良率の少ない圧電/電歪素子を得ることができる。
【0011】また、第1の特徴に係る発明では、圧電/
電歪薄膜の厚さ寸法tが0.3mm以下、好ましくは
0.2mm以下、さらに好ましくは0.15mm以下で
ある。このような厚さ寸法に設定することにより、圧電
/電歪素子の変位特性を確実に得ることができる。
電歪薄膜の厚さ寸法tが0.3mm以下、好ましくは
0.2mm以下、さらに好ましくは0.15mm以下で
ある。このような厚さ寸法に設定することにより、圧電
/電歪素子の変位特性を確実に得ることができる。
【0012】さらに、第1の特徴に係る発明では、圧電
/電歪薄膜の積層数が15以下、好ましくは10以下、
さらに好ましくは5以下である。このような構成とする
ことにより、圧電/電歪素子の使用中に絶縁破壊が発生
することを抑制できる。
/電歪薄膜の積層数が15以下、好ましくは10以下、
さらに好ましくは5以下である。このような構成とする
ことにより、圧電/電歪素子の使用中に絶縁破壊が発生
することを抑制できる。
【0013】そして、第1の特徴に係る発明では、電極
の少なくとも1層がサーメット、特に圧電/電歪セラミ
ックとPt、Ag、Pd、Ni等の金属からなるサーメ
ットでなることが好ましい。このように電極をサーメッ
トで形成することにより、この電極と圧電/電歪薄膜と
の熱膨脹差を低減することが可能となり、焼成温度と実
際の使用温度(室温近傍)の温度差で発生する内部応力
に起因する剥離を抑制する作用があり、圧電/電歪素子
の信頼性を向上できる他、内部応力に起因する圧電/電
歪素子の電界誘起歪の低下を抑制できる。また、電圧を
印加しても歪みが発生しないPt、Ag、Pd、Ni等
の金属の圧電/電歪素子に対する相対的な体積が少なく
なるため、圧電/電歪素子の変位を大きくすることがで
きる。
の少なくとも1層がサーメット、特に圧電/電歪セラミ
ックとPt、Ag、Pd、Ni等の金属からなるサーメ
ットでなることが好ましい。このように電極をサーメッ
トで形成することにより、この電極と圧電/電歪薄膜と
の熱膨脹差を低減することが可能となり、焼成温度と実
際の使用温度(室温近傍)の温度差で発生する内部応力
に起因する剥離を抑制する作用があり、圧電/電歪素子
の信頼性を向上できる他、内部応力に起因する圧電/電
歪素子の電界誘起歪の低下を抑制できる。また、電圧を
印加しても歪みが発生しないPt、Ag、Pd、Ni等
の金属の圧電/電歪素子に対する相対的な体積が少なく
なるため、圧電/電歪素子の変位を大きくすることがで
きる。
【0014】本発明の第2の特徴は、振動板固定部を有
する振動板を備えた圧電/電歪デバイスにおけるこの振
動板に固定されると共に、少なくとも1層以上の圧電/
電歪層と、少なくとも2層の電極層とを有する薄肉の圧
電/電歪素子であって、この圧電/電歪層表面の平均粒
径が30μm以下であることを要旨とする。
する振動板を備えた圧電/電歪デバイスにおけるこの振
動板に固定されると共に、少なくとも1層以上の圧電/
電歪層と、少なくとも2層の電極層とを有する薄肉の圧
電/電歪素子であって、この圧電/電歪層表面の平均粒
径が30μm以下であることを要旨とする。
【0015】第2の特徴に係る発明では、圧電/電歪層
表面の平均粒径を30μm以下とすることで、破壊靱性
が良好となり、ハンドリングの際や、圧電/電歪デバイ
スに衝撃が伝わった際に破損が発生することを抑制する
作用がある。
表面の平均粒径を30μm以下とすることで、破壊靱性
が良好となり、ハンドリングの際や、圧電/電歪デバイ
スに衝撃が伝わった際に破損が発生することを抑制する
作用がある。
【0016】なお、第2の特徴に係る発明では、圧電/
電歪層表面の平均粒径が好ましくは20μm以下、さら
に好ましくは10μm以下である。圧電/電歪層表面の
材料粒径を20μm以下にすることで、圧電/電歪素子
の駆動時や熱衝撃印加時に破壊が発生することを抑制す
る作用がある。特に、圧電/電歪層表面の材料粒径を1
0μm以下にすることで、上記作用に加えて、高湿度下
でも絶縁破壊が発生することを抑制する作用がある。
電歪層表面の平均粒径が好ましくは20μm以下、さら
に好ましくは10μm以下である。圧電/電歪層表面の
材料粒径を20μm以下にすることで、圧電/電歪素子
の駆動時や熱衝撃印加時に破壊が発生することを抑制す
る作用がある。特に、圧電/電歪層表面の材料粒径を1
0μm以下にすることで、上記作用に加えて、高湿度下
でも絶縁破壊が発生することを抑制する作用がある。
【0017】また、第2の特徴に係る発明では、圧電/
電歪素子の厚さの振動板の厚さに対する比が0.5〜1
0、前記振動板固定部の長さに対する圧電/電歪素子の
長さの比が1.25以上、幅が0.8mm以上の外形を有
することが好ましい。なお、振動板の厚さに対する厚さ
の比は好ましくは0.8〜5、さらに好ましくは1〜3
である。このような構成とすることにより、振動板との
組み付け時に振動板のうねりに追従し易くなり、接着剤
の厚みが部位によらず一定となり、圧電/電歪デバイス
の変位特性ばらつきを小さくする作用がある。
電歪素子の厚さの振動板の厚さに対する比が0.5〜1
0、前記振動板固定部の長さに対する圧電/電歪素子の
長さの比が1.25以上、幅が0.8mm以上の外形を有
することが好ましい。なお、振動板の厚さに対する厚さ
の比は好ましくは0.8〜5、さらに好ましくは1〜3
である。このような構成とすることにより、振動板との
組み付け時に振動板のうねりに追従し易くなり、接着剤
の厚みが部位によらず一定となり、圧電/電歪デバイス
の変位特性ばらつきを小さくする作用がある。
【0018】さらに、第2の特徴に係る発明では、圧電
/電歪素子の長さの振動板固定部の長さに対する比は、
2以上、さらには3以上であることが好ましい。
/電歪素子の長さの振動板固定部の長さに対する比は、
2以上、さらには3以上であることが好ましい。
【0019】また、第2の特徴に係る発明では、圧電/
電歪素子の幅寸法が1.5mm以上であることが好まし
い。このように、幅寸法を1.5mm以上とすることに
より、圧電/電歪素子の焼成時の組成変動が少ない部分
を多く得ることができるため、製造効率を向上できる。
電歪素子の幅寸法が1.5mm以上であることが好まし
い。このように、幅寸法を1.5mm以上とすることに
より、圧電/電歪素子の焼成時の組成変動が少ない部分
を多く得ることができるため、製造効率を向上できる。
【0020】さらに、第2の特徴に係る発明では、圧電
/電歪層が15層以下、好ましくは1〜10層、さらに
好ましくは2〜8層とすることが望ましい。このような
積層数とすることにより、絶縁破壊を抑制する作用があ
る。すなわち、圧電/電歪層の積層数が15層より多い
と、圧電/電歪素子における電極長が長くなり、且つ電
極間距離が短くなることに起因して電圧印加時の絶縁破
壊が発生し易くなる。また、圧電/電歪層の積層数を1
0以下とすることで、十分な変位を確保することができ
る。
/電歪層が15層以下、好ましくは1〜10層、さらに
好ましくは2〜8層とすることが望ましい。このような
積層数とすることにより、絶縁破壊を抑制する作用があ
る。すなわち、圧電/電歪層の積層数が15層より多い
と、圧電/電歪素子における電極長が長くなり、且つ電
極間距離が短くなることに起因して電圧印加時の絶縁破
壊が発生し易くなる。また、圧電/電歪層の積層数を1
0以下とすることで、十分な変位を確保することができ
る。
【0021】そして、第2の特徴に係る発明では、電極
層の少なくとも1層がサーメットであることが好まし
い。このような構成とすることにより、電極材料と圧電
/電歪材料との熱膨脹差に起因する剥離や変位低下を抑
制して、圧電/電歪素子の信頼性が向上する。また、サ
ーメットの使用により、圧電/電歪素子中の、電界を印
加しても歪まない金属部分の体積を少なくすることがで
きるため、圧電/電歪素子の変位を大きくすることがで
きる。
層の少なくとも1層がサーメットであることが好まし
い。このような構成とすることにより、電極材料と圧電
/電歪材料との熱膨脹差に起因する剥離や変位低下を抑
制して、圧電/電歪素子の信頼性が向上する。また、サ
ーメットの使用により、圧電/電歪素子中の、電界を印
加しても歪まない金属部分の体積を少なくすることがで
きるため、圧電/電歪素子の変位を大きくすることがで
きる。
【0022】本発明の第3の特徴は、圧電/電歪素子の
製造方法であって、セラミック基板上に、熱処理で消失
する付着防止層を形成した後、この付着防止層上にスク
リーン印刷法を用いて圧電/電歪素子前駆体を形成し、
その後、この圧電/電歪素子前駆体を焼成することを要
旨とする。
製造方法であって、セラミック基板上に、熱処理で消失
する付着防止層を形成した後、この付着防止層上にスク
リーン印刷法を用いて圧電/電歪素子前駆体を形成し、
その後、この圧電/電歪素子前駆体を焼成することを要
旨とする。
【0023】この第3の特徴に係る発明では、セラミッ
ク基板が焼成された圧電/電歪材料層でもよいし、未焼
成の圧電/電歪材料層でもよい。また、このセラミック
基板は、圧電/電歪材料でない、焼成されたセラミック
材料層と、焼成された圧電/電歪材料層との2層構造と
してもよい。さらに、セラミック基板は、圧電/電歪材
料でない、未焼成のセラミック材料層と、未焼成の圧電
/電歪材料層との2層構造でなる構成としてもよい。さ
らにまた、圧電/電歪材料でない、焼成されたセラミッ
ク材料層と、未焼成の圧電/電歪材料層との2層構造が
好ましい。また、セラミック基板の圧電/電歪材料層
は、グリーンシート形成法やスクリーン印刷法で形成し
てもよい。そして、圧電/電歪素子前駆体を、セラミッ
ク基板上に複数配置することが好ましい。
ク基板が焼成された圧電/電歪材料層でもよいし、未焼
成の圧電/電歪材料層でもよい。また、このセラミック
基板は、圧電/電歪材料でない、焼成されたセラミック
材料層と、焼成された圧電/電歪材料層との2層構造と
してもよい。さらに、セラミック基板は、圧電/電歪材
料でない、未焼成のセラミック材料層と、未焼成の圧電
/電歪材料層との2層構造でなる構成としてもよい。さ
らにまた、圧電/電歪材料でない、焼成されたセラミッ
ク材料層と、未焼成の圧電/電歪材料層との2層構造が
好ましい。また、セラミック基板の圧電/電歪材料層
は、グリーンシート形成法やスクリーン印刷法で形成し
てもよい。そして、圧電/電歪素子前駆体を、セラミッ
ク基板上に複数配置することが好ましい。
【0024】また、第3の特徴に係る発明では、付着防
止層が昇華する物質でなることが好ましい。付着防止層
が、気化蒸発する前に、液相となる物質であると圧電/
電歪素子前駆体を部分的に溶かしてしまい、焼成後の圧
電/電歪素子に形状不良が発生したり、圧電/電歪素子
前駆体の溶けた部分がセラミック基板に密着することに
より、焼成後の圧電/電歪素子がセラミック基板に固着
してしまうのに対し、昇華性物質を用いることにより、
焼成時に付着防止層を融解させることなく消失させるこ
とができるため、前記の問題が発生しない。
止層が昇華する物質でなることが好ましい。付着防止層
が、気化蒸発する前に、液相となる物質であると圧電/
電歪素子前駆体を部分的に溶かしてしまい、焼成後の圧
電/電歪素子に形状不良が発生したり、圧電/電歪素子
前駆体の溶けた部分がセラミック基板に密着することに
より、焼成後の圧電/電歪素子がセラミック基板に固着
してしまうのに対し、昇華性物質を用いることにより、
焼成時に付着防止層を融解させることなく消失させるこ
とができるため、前記の問題が発生しない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電/電歪素
子およびその製造方法の詳細を図面に示す実施の形態に
基づいて説明する。但し、図面は模式的なものであり、
各材料層の厚みや寸法は以下の説明を参照して判断すべ
きものである。また、図面相互間においても互いの寸法
の関係や比率が異なる部分が含まれることは勿論であ
る。
子およびその製造方法の詳細を図面に示す実施の形態に
基づいて説明する。但し、図面は模式的なものであり、
各材料層の厚みや寸法は以下の説明を参照して判断すべ
きものである。また、図面相互間においても互いの寸法
の関係や比率が異なる部分が含まれることは勿論であ
る。
【0026】ここで、本発明における圧電/電歪素子と
は、逆圧電効果ならびに電歪効果あるいは圧電効果によ
り、電気的エネルギーと機械的エネルギーとを相互に変
換する素子を包含する概念である。したがって、各種ア
クチュエータや振動子などの能動素子、特に、逆圧電効
果や電歪効果による変位を利用した変位素子として用い
られる他、圧電効果による起電力を利用したセンサとし
ても用いられる。
は、逆圧電効果ならびに電歪効果あるいは圧電効果によ
り、電気的エネルギーと機械的エネルギーとを相互に変
換する素子を包含する概念である。したがって、各種ア
クチュエータや振動子などの能動素子、特に、逆圧電効
果や電歪効果による変位を利用した変位素子として用い
られる他、圧電効果による起電力を利用したセンサとし
ても用いられる。
【0027】[実施の形態]
(圧電/電歪素子)図1は、第1の実施の形態に係る圧
電/電歪素子1を上下を逆に置いた状態を示す斜視図で
ある。図1に示すように、この実施の形態に係る圧電/
電歪素子1は、例えば4層の圧電/電歪層2A、2B、
2C、2Dと、これらの圧電/電歪層2A、2B、2
C、2Dの互いに隣接する層同士の間に介在される例え
ば3層の内部電極層3A、3B、3Cと、これら内部電
極層3A、3B、3Cが交互に接続された一対の外部電
極層4A、4Bとを備えてなる。そして、この圧電/電
歪素子1は、上下一対の底面がともに長方形状をなす概
ね台形状の積層体構造を有する。
電/電歪素子1を上下を逆に置いた状態を示す斜視図で
ある。図1に示すように、この実施の形態に係る圧電/
電歪素子1は、例えば4層の圧電/電歪層2A、2B、
2C、2Dと、これらの圧電/電歪層2A、2B、2
C、2Dの互いに隣接する層同士の間に介在される例え
ば3層の内部電極層3A、3B、3Cと、これら内部電
極層3A、3B、3Cが交互に接続された一対の外部電
極層4A、4Bとを備えてなる。そして、この圧電/電
歪素子1は、上下一対の底面がともに長方形状をなす概
ね台形状の積層体構造を有する。
【0028】この実施の形態に係る圧電/電歪素子1に
おいて、圧電/電歪層2A、2B、2C、2Dは、圧電
或いは電歪効果などの電界誘起歪みを示す材料であれ
ば、何れの材料でもよく、また誘電体セラミックス材料
や強誘電体セラミックス材料であっても、何等差し支え
なく、更には分極処理が必要な材料であっても、またそ
れが不必要な材料であってもよいが、好ましくはジルコ
ン酸チタン酸鉛(PZT系)を主成分とする材料、マグ
ネシウムニオブ酸鉛(PMN系)を主成分とする材料、
ニッケルニオブ酸鉛(PNN系)を主成分とする材料、
亜鉛ニオブ酸鉛を主成分とする材料、マンガンニオブ酸
鉛を主成分とする材料、アンチモン錫酸鉛を主成分とす
る材料、チタン酸鉛を主成分とする材料、チタン酸バリ
ウムを主成分とする材料、さらにはこれらの複合材料等
が用いられる。なお、PZT系を主成分とする材料に、
ランタン、バリウム、ニオブ、亜鉛、ニッケル、マンガ
ン等の酸化物や、それらの他の化合物を添加物として含
んだ材料、例えばPLZT系となるように、前記材料に
所定の添加物を適宜に加えても何等差し支えない。ま
た、内部電極層3A、3B、3Cおよび外部電極層4
A、4Bは、サーメットで形成されている。このサーメ
ットは、白金、パラジウム、ロジウム等の高融点金属
類、銀−パラジウム、銀−白金、白金−パラジウム等の
合金を主成分とする金属に、酸化鉛、酸化チタン、酸化
ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化ニオブ、酸化ニ
ッケル、酸化亜鉛、酸化マンガン、酸化アンチモン、酸
化錫、酸化ランタン、酸化バリウム及びこれらの化合物
である、ジルコン酸チタン鉛を主成分とする材料、マグ
ネシウムニオブ酸鉛を主成分とする材料、ニッケルニオ
ブ酸鉛を主成分とする材料、アンチモン錫酸鉛を主成分
する材料、チタン酸鉛を主成分とする材料、チタン酸バ
リウムを主成分とする材料の単体或いは混合物が複合化
されてなる。
おいて、圧電/電歪層2A、2B、2C、2Dは、圧電
或いは電歪効果などの電界誘起歪みを示す材料であれ
ば、何れの材料でもよく、また誘電体セラミックス材料
や強誘電体セラミックス材料であっても、何等差し支え
なく、更には分極処理が必要な材料であっても、またそ
れが不必要な材料であってもよいが、好ましくはジルコ
ン酸チタン酸鉛(PZT系)を主成分とする材料、マグ
ネシウムニオブ酸鉛(PMN系)を主成分とする材料、
ニッケルニオブ酸鉛(PNN系)を主成分とする材料、
亜鉛ニオブ酸鉛を主成分とする材料、マンガンニオブ酸
鉛を主成分とする材料、アンチモン錫酸鉛を主成分とす
る材料、チタン酸鉛を主成分とする材料、チタン酸バリ
ウムを主成分とする材料、さらにはこれらの複合材料等
が用いられる。なお、PZT系を主成分とする材料に、
ランタン、バリウム、ニオブ、亜鉛、ニッケル、マンガ
ン等の酸化物や、それらの他の化合物を添加物として含
んだ材料、例えばPLZT系となるように、前記材料に
所定の添加物を適宜に加えても何等差し支えない。ま
た、内部電極層3A、3B、3Cおよび外部電極層4
A、4Bは、サーメットで形成されている。このサーメ
ットは、白金、パラジウム、ロジウム等の高融点金属
類、銀−パラジウム、銀−白金、白金−パラジウム等の
合金を主成分とする金属に、酸化鉛、酸化チタン、酸化
ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化ニオブ、酸化ニ
ッケル、酸化亜鉛、酸化マンガン、酸化アンチモン、酸
化錫、酸化ランタン、酸化バリウム及びこれらの化合物
である、ジルコン酸チタン鉛を主成分とする材料、マグ
ネシウムニオブ酸鉛を主成分とする材料、ニッケルニオ
ブ酸鉛を主成分とする材料、アンチモン錫酸鉛を主成分
する材料、チタン酸鉛を主成分とする材料、チタン酸バ
リウムを主成分とする材料の単体或いは混合物が複合化
されてなる。
【0029】この圧電/電歪素子1では、底面f1から
底面f2へ向けて積層される圧電/電歪層2A、2B、
2C、2Dが漸次幅が奥行きが狭くなるように設定され
ている。この結果、圧電/電歪素子1全体では、奥行き
方向の両側に斜面f3、f4が形成されている。
底面f2へ向けて積層される圧電/電歪層2A、2B、
2C、2Dが漸次幅が奥行きが狭くなるように設定され
ている。この結果、圧電/電歪素子1全体では、奥行き
方向の両側に斜面f3、f4が形成されている。
【0030】また、この圧電/電歪素子1においては、
図1に示す幅寸法aと奥行き寸法bとの和a+bが10
0mmよりも小さくなるように設定されている。さら
に、圧電/電歪素子1の厚さ寸法tは、0.3mm以下
に設定されている。
図1に示す幅寸法aと奥行き寸法bとの和a+bが10
0mmよりも小さくなるように設定されている。さら
に、圧電/電歪素子1の厚さ寸法tは、0.3mm以下
に設定されている。
【0031】このように設定したことにより、本実施の
形態に係る圧電/電歪素子1では、1σの上限で所望の
変位特性を得ることができる。したがって、a+b<1
00mmの条件下で、圧電/電歪素子1の厚さ寸法tを
0.3mm以下にすると、圧電/電歪素子としたときに
平均で所望の変位特性が得られる。さらに、a+b<1
00mmの条件下で、圧電/電歪素子1の厚さ寸法tを
0.15mm以下にすると、圧電/電歪素子としたとき
に1σの下限で平均で所望の変位特性が得られる。
形態に係る圧電/電歪素子1では、1σの上限で所望の
変位特性を得ることができる。したがって、a+b<1
00mmの条件下で、圧電/電歪素子1の厚さ寸法tを
0.3mm以下にすると、圧電/電歪素子としたときに
平均で所望の変位特性が得られる。さらに、a+b<1
00mmの条件下で、圧電/電歪素子1の厚さ寸法tを
0.15mm以下にすると、圧電/電歪素子としたとき
に1σの下限で平均で所望の変位特性が得られる。
【0032】そして、このような設定の圧電/電歪素子
1において、圧電/電歪層の積層数は、圧電/電歪層2
A、2B、2C、2Dの4層である。本実施の形態にお
いては、a+b<100mmで、圧電/電歪素子1の厚
さ寸法tを0.3mm以下に設定した条件下で、圧電/
電歪層の積層数を15以下とすることで圧電/電歪層が
絶縁破壊されることを防止できる。
1において、圧電/電歪層の積層数は、圧電/電歪層2
A、2B、2C、2Dの4層である。本実施の形態にお
いては、a+b<100mmで、圧電/電歪素子1の厚
さ寸法tを0.3mm以下に設定した条件下で、圧電/
電歪層の積層数を15以下とすることで圧電/電歪層が
絶縁破壊されることを防止できる。
【0033】また、本実施の形態に係る圧電/電歪素子
1においては、内部電極層3A、3B、3Cおよび外部
電極層4A、4Bを、圧電/電歪層を構成するセラミッ
クと同組成或いは類似組成のセラミックと金属の混合物
であるサーメットで形成しているため、サーメットのセ
ラミックと圧電/電歪層のセラミックが焼結することに
より、電極層と圧電/電歪層の結合が強化されることに
加え、熱膨張率差に起因する内部応力が低減されて、こ
れら電極層と圧電/電歪層2A、2B、2C、2Dとが
剥離することを抑制できる。
1においては、内部電極層3A、3B、3Cおよび外部
電極層4A、4Bを、圧電/電歪層を構成するセラミッ
クと同組成或いは類似組成のセラミックと金属の混合物
であるサーメットで形成しているため、サーメットのセ
ラミックと圧電/電歪層のセラミックが焼結することに
より、電極層と圧電/電歪層の結合が強化されることに
加え、熱膨張率差に起因する内部応力が低減されて、こ
れら電極層と圧電/電歪層2A、2B、2C、2Dとが
剥離することを抑制できる。
【0034】なお、下表1は、図1に示すように、本実
施の形態に係る圧電/電歪素子1の外形の幅寸法a(m
m)と外形の奥行き寸法b(mm)を漸次変えたときの
圧電/電歪素子1の不良率(不良発生率)を示してい
る。また、図2は、下表1に基づいて圧電/電歪素子1
の不良率が100%となる区域と、不良率0%の区域
と、不良率0〜100%の区域(二点鎖線は不良率50
%を示す)とを示す。
施の形態に係る圧電/電歪素子1の外形の幅寸法a(m
m)と外形の奥行き寸法b(mm)を漸次変えたときの
圧電/電歪素子1の不良率(不良発生率)を示してい
る。また、図2は、下表1に基づいて圧電/電歪素子1
の不良率が100%となる区域と、不良率0%の区域
と、不良率0〜100%の区域(二点鎖線は不良率50
%を示す)とを示す。
【0035】
【表1】
上記表1および図2から、圧電/電歪素子1の外形の幅
寸法aと奥行き寸法bとの和が100mmより短い(a
+b<100mm)ときに、圧電/電歪素子1の不良率
が100%未満となることが判る。また、a+b<70
mm、さらにはa+b<40mmであることが圧電/電
歪素子1の不良率を低くできることが判る。
寸法aと奥行き寸法bとの和が100mmより短い(a
+b<100mm)ときに、圧電/電歪素子1の不良率
が100%未満となることが判る。また、a+b<70
mm、さらにはa+b<40mmであることが圧電/電
歪素子1の不良率を低くできることが判る。
【0036】また、本実施の形態に係る圧電/電歪素子
1では、厚さ寸法tを0.3mm以下に設定したが、好
ましくは、厚さ寸法tが0.2mm以下、さらに好まし
くは、0.15mm以下が望ましい。
1では、厚さ寸法tを0.3mm以下に設定したが、好
ましくは、厚さ寸法tが0.2mm以下、さらに好まし
くは、0.15mm以下が望ましい。
【0037】さらに、上記の寸法条件下において、圧電
/電歪層の積層数を4としたが、上記したように15以
下、好ましくは10以下、さらに好ましくは5以下であ
る。
/電歪層の積層数を4としたが、上記したように15以
下、好ましくは10以下、さらに好ましくは5以下であ
る。
【0038】[圧電/電歪素子の製造方法]次に、本実
施の形態に係る圧電/電歪素子1の製造方法を図3〜図
6を用いて説明する。
施の形態に係る圧電/電歪素子1の製造方法を図3〜図
6を用いて説明する。
【0039】(1)まず、図3に示すような、例えばジ
ルコニア、アルミナ、マグネシアなどの酸化物でなる所
定の大きさのセラミック基板10を用意する。このセラ
ミック基板10は、スクリーン印刷の台としての機能と
焼成用基板としての機能を有する。
ルコニア、アルミナ、マグネシアなどの酸化物でなる所
定の大きさのセラミック基板10を用意する。このセラ
ミック基板10は、スクリーン印刷の台としての機能と
焼成用基板としての機能を有する。
【0040】(2)次に、このセラミック基板の上に、
圧電/電歪素子1の圧電/電歪層と同じ組成の圧電/電
歪材料粉末分散ペーストを、圧電/電歪素子1よりも長
い寸法を有する複数列の領域に印刷し、乾燥させて、組
成バッファー層を形成する。
圧電/電歪素子1の圧電/電歪層と同じ組成の圧電/電
歪材料粉末分散ペーストを、圧電/電歪素子1よりも長
い寸法を有する複数列の領域に印刷し、乾燥させて、組
成バッファー層を形成する。
【0041】(3)この組成バッファー層の上に、カー
ボン粉末あるいは昇華する物質であるテオブロミン粉末
分散ペーストを圧電/電歪ペーストと同じ形状に印刷
し、乾燥させて図3に示すような付着防止層11を形成
する。
ボン粉末あるいは昇華する物質であるテオブロミン粉末
分散ペーストを圧電/電歪ペーストと同じ形状に印刷
し、乾燥させて図3に示すような付着防止層11を形成
する。
【0042】(4)次に、図3に示すように、付着防止
層11の上の複数の並行な素子形成領域Aの上に、スク
リーン印刷法を用いて、材料が白金−圧電/電歪材料サ
ーメットでなる電極用ペーストを、外部電極層4Aの一
部(圧電/電歪層2Aの下面に沿った面積の広い電極部
分)、および外部電極層4Bの一部(圧電/電歪層2A
の下面に沿った面積の狭い電極部分)となるように形成
する。その後、スクリーン印刷法にて、圧電/電歪層2
Aを形成する。図4に示す圧電/電歪層2Aは、上記し
たように幅寸法(a)と奥行き寸法(b)との和が10
0mm未満となるように設定されている。そして、図5
に示すように、圧電/電歪層2Aの上に、スクリーン印
刷法にて、順次、内部電極層3A、圧電/電歪層2B、
内部電極層3B、圧電/電歪層2C、内部電極層3C、
圧電/電歪層2D、外部電極層4Aを印刷、乾燥を繰り
返して積層体を作製する。なお、外部電極層4Aは、台
形状の積層体の傾斜する側壁を覆うようにスクリーンが
設定されている。同様に、内部電極3A、3B、3Cに
おいても、積層体の側壁を覆うように設定されている。
なお、図5において符号12は、スクリーン(印刷用
版)を示している。内部電極層3A、3B、3Cおよび
外部電極層4Bは、外部電極層4Aと同様のPt−圧電
/電歪材料サーメットで形成する。
層11の上の複数の並行な素子形成領域Aの上に、スク
リーン印刷法を用いて、材料が白金−圧電/電歪材料サ
ーメットでなる電極用ペーストを、外部電極層4Aの一
部(圧電/電歪層2Aの下面に沿った面積の広い電極部
分)、および外部電極層4Bの一部(圧電/電歪層2A
の下面に沿った面積の狭い電極部分)となるように形成
する。その後、スクリーン印刷法にて、圧電/電歪層2
Aを形成する。図4に示す圧電/電歪層2Aは、上記し
たように幅寸法(a)と奥行き寸法(b)との和が10
0mm未満となるように設定されている。そして、図5
に示すように、圧電/電歪層2Aの上に、スクリーン印
刷法にて、順次、内部電極層3A、圧電/電歪層2B、
内部電極層3B、圧電/電歪層2C、内部電極層3C、
圧電/電歪層2D、外部電極層4Aを印刷、乾燥を繰り
返して積層体を作製する。なお、外部電極層4Aは、台
形状の積層体の傾斜する側壁を覆うようにスクリーンが
設定されている。同様に、内部電極3A、3B、3Cに
おいても、積層体の側壁を覆うように設定されている。
なお、図5において符号12は、スクリーン(印刷用
版)を示している。内部電極層3A、3B、3Cおよび
外部電極層4Bは、外部電極層4Aと同様のPt−圧電
/電歪材料サーメットで形成する。
【0043】(4)最後に、各材料層の有機成分や付着
防止膜11が残らない程度の速度で昇温させ、例えば最
高温度1100〜1300℃で焼成を行う。この結果、
図6に示すように、付着防止膜11が消失して圧電/電
歪素子1をセラミック基板10(+バッファー層)から
容易に離脱させることができる。
防止膜11が残らない程度の速度で昇温させ、例えば最
高温度1100〜1300℃で焼成を行う。この結果、
図6に示すように、付着防止膜11が消失して圧電/電
歪素子1をセラミック基板10(+バッファー層)から
容易に離脱させることができる。
【0044】上記した本実施の形態の製造方法によれ
ば、焼成後の圧電/電歪層の平均粒径は30μm以下と
なっており、平均粒径が30μmより大きなものに比較
して破壊靱性が向上している。これは、粒径が大きい
と、粒内破壊が起こりやすいためであると考えられる。
本実施の形態に係る製造方法で製造した圧電/電歪素子
1では、破壊靱性が高くなるため、ハンドリングによる
破損が生じにくく、不良発生頻度が低くなっている。
ば、焼成後の圧電/電歪層の平均粒径は30μm以下と
なっており、平均粒径が30μmより大きなものに比較
して破壊靱性が向上している。これは、粒径が大きい
と、粒内破壊が起こりやすいためであると考えられる。
本実施の形態に係る製造方法で製造した圧電/電歪素子
1では、破壊靱性が高くなるため、ハンドリングによる
破損が生じにくく、不良発生頻度が低くなっている。
【0045】(圧電/電歪素子の落下試験)なお、上記
した製造方法にて製造された圧電/電歪素子1におい
て、圧電/電歪材料の平均粒径を変えたものを用意し、
これら圧電/電歪層の表面粒径の異なる圧電/電歪素子
を高さ10cmから肉厚20mmのSUS304でなる
板上に10回落下させて容量が2%以上低下したものを
不良とした。図7は、このような落下試験結果を示すグ
ラフであり、圧電/電歪材料の平均粒径と圧電/電歪素
子の不良発生頻度(%)を示すグラフである。図7から
判るように、焼成後の圧電/電歪層表面の平均粒径が3
0μmより大きくなると不良発生頻度が飛躍的に高くな
っている。換言すれば、圧電/電歪層の表面粒径が30
μmより小さくなれば、不良発生頻度が少なくなり、不
良率の少ない圧電/電歪素子を製造することができる。
した製造方法にて製造された圧電/電歪素子1におい
て、圧電/電歪材料の平均粒径を変えたものを用意し、
これら圧電/電歪層の表面粒径の異なる圧電/電歪素子
を高さ10cmから肉厚20mmのSUS304でなる
板上に10回落下させて容量が2%以上低下したものを
不良とした。図7は、このような落下試験結果を示すグ
ラフであり、圧電/電歪材料の平均粒径と圧電/電歪素
子の不良発生頻度(%)を示すグラフである。図7から
判るように、焼成後の圧電/電歪層表面の平均粒径が3
0μmより大きくなると不良発生頻度が飛躍的に高くな
っている。換言すれば、圧電/電歪層の表面粒径が30
μmより小さくなれば、不良発生頻度が少なくなり、不
良率の少ない圧電/電歪素子を製造することができる。
【0046】(圧電/電歪素子の変位特性)また、上記
落下試験と同様に、圧電/電歪材料の粒径を変えた圧電
/電歪素子を用意し、それぞれの圧電/電歪素子を3k
V/mmで分極後、0〜3kV/mmで1kHzのsi
n波で100時間駆動後に圧電/電歪素子の変位を測定
した。そして、圧電/電歪素子の変位が5%以上低下し
たものを不良とした。その結果を図8に示す。
落下試験と同様に、圧電/電歪材料の粒径を変えた圧電
/電歪素子を用意し、それぞれの圧電/電歪素子を3k
V/mmで分極後、0〜3kV/mmで1kHzのsi
n波で100時間駆動後に圧電/電歪素子の変位を測定
した。そして、圧電/電歪素子の変位が5%以上低下し
たものを不良とした。その結果を図8に示す。
【0047】図8に示されるように、平均粒径が20μ
m以下で不良発生頻度が大幅に低くなり、変位特性の良
好な圧電/電歪素子を安定して製造できることが判る。
m以下で不良発生頻度が大幅に低くなり、変位特性の良
好な圧電/電歪素子を安定して製造できることが判る。
【0048】(圧電/電歪素子の高温・高湿耐久性)さ
らに、上記した各試験と同様に、圧電/電歪材料の粒径
を変えた圧電/電歪素子を用意し、温度85℃、湿度8
5%の環境下において、1kHzのsin波で100時
間の駆動後に、各圧電/電歪素子の変位を測定した。そ
して、圧電/電歪素子の変位が5%以上変化したものを
不良とした。その結果を図9に示す。
らに、上記した各試験と同様に、圧電/電歪材料の粒径
を変えた圧電/電歪素子を用意し、温度85℃、湿度8
5%の環境下において、1kHzのsin波で100時
間の駆動後に、各圧電/電歪素子の変位を測定した。そ
して、圧電/電歪素子の変位が5%以上変化したものを
不良とした。その結果を図9に示す。
【0049】図9に示されるように、平均粒径が10μ
m以下で不良発生頻度が大幅に低くなり、高温・高湿耐
久性が向上していることが判る。
m以下で不良発生頻度が大幅に低くなり、高温・高湿耐
久性が向上していることが判る。
【0050】(圧電/電歪素子の厚さ/振動板の厚さと
変位との関係)次に、本実施の形態に係る圧電/電歪素
子1を、図10に示すような振動板固定部13に固定さ
れた振動板14の基部に接着剤で固定したときの、圧電
/電歪素子1の厚みt1と振動板t2との関係を調べ
た。まず、100μmの厚さの振動板に各種厚さ寸法の
圧電/電歪素子を接着し、変位を測定(変位の最大限を
100%として表記)した。図11は、その結果を示す
グラフである。図11に示されるように、圧電/電歪素
子厚みと振動板厚みの比が0.5〜10(好ましくは0.
8〜10、さらに好ましくは1〜3)の範囲で良好な変
位特性を得ることができる。なお、この変位測定では、
振動板の厚さを100μmに設定したが、50μm、1
50μmとした場合でも、同様の結果が得られた。
変位との関係)次に、本実施の形態に係る圧電/電歪素
子1を、図10に示すような振動板固定部13に固定さ
れた振動板14の基部に接着剤で固定したときの、圧電
/電歪素子1の厚みt1と振動板t2との関係を調べ
た。まず、100μmの厚さの振動板に各種厚さ寸法の
圧電/電歪素子を接着し、変位を測定(変位の最大限を
100%として表記)した。図11は、その結果を示す
グラフである。図11に示されるように、圧電/電歪素
子厚みと振動板厚みの比が0.5〜10(好ましくは0.
8〜10、さらに好ましくは1〜3)の範囲で良好な変
位特性を得ることができる。なお、この変位測定では、
振動板の厚さを100μmに設定したが、50μm、1
50μmとした場合でも、同様の結果が得られた。
【0051】(圧電/電歪素子の長さ/振動板固定部の
長さと変位との関係)図10に示すように圧電/電歪素
子1を振動板14に固定したときの、圧電/電歪素子の
長さL2/振動板固定部の長さL1と、変位との関係を
調べた。図12は、その結果を示すグラフである。
長さと変位との関係)図10に示すように圧電/電歪素
子1を振動板14に固定したときの、圧電/電歪素子の
長さL2/振動板固定部の長さL1と、変位との関係を
調べた。図12は、その結果を示すグラフである。
【0052】図12に示すように、圧電/電歪素子の長
さL2/振動板固定部の長さL1が1.25以上(好ま
しくは2以上、さらに好ましくは3以上)で良好な変位
特性を備えることが判る。
さL2/振動板固定部の長さL1が1.25以上(好ま
しくは2以上、さらに好ましくは3以上)で良好な変位
特性を備えることが判る。
【0053】なお、例えば、図18に示すような構造の
圧電/電歪デバイス20においても、圧電/電歪素子の
長さL2/振動板固定部の長さL1が1.25以上(好
ましくは2以上、さらに好ましくは3以上)で良好な変
位特性を備える。なお、この圧電/電歪デバイス20
は、図18に示すように、所定間隔を隔てて相対向する
可動板部31、31と、これら可動板部31、31の一
方の端部側でこれら可動板部31、31同士の間に介在
されるように形成された固定部32と、が一体に形成さ
れた基体30を備え、これら一対の可動板部31、31
の一方の端部側で対向外側面に、それぞれ圧電/電歪素
子40が接着、固定されてなる。
圧電/電歪デバイス20においても、圧電/電歪素子の
長さL2/振動板固定部の長さL1が1.25以上(好
ましくは2以上、さらに好ましくは3以上)で良好な変
位特性を備える。なお、この圧電/電歪デバイス20
は、図18に示すように、所定間隔を隔てて相対向する
可動板部31、31と、これら可動板部31、31の一
方の端部側でこれら可動板部31、31同士の間に介在
されるように形成された固定部32と、が一体に形成さ
れた基体30を備え、これら一対の可動板部31、31
の一方の端部側で対向外側面に、それぞれ圧電/電歪素
子40が接着、固定されてなる。
【0054】この圧電/電歪デバイス20は、圧電/電
歪素子40、40の駆動によって、一対の可動板部3
1、31が変位し、あるいは可動板部31、31の変位
を圧電/電歪素子40により検出する構成を有する。例
えば、図18に示す圧電/電歪デバイス20では、可動
板部31と圧電/電歪素子40とでアクチュエータ部3
3、33が構成されている。また、一対の可動板部3
1、31の他方の端部には、互いに内側に向けて突出す
るように肉厚に形成された可動部34、34形成されて
いる。これら可動部34は、可動板部31の変位動作に
伴って変位する。この結果、図18に示すように、光学
機器、精密機器、ハードディスクドライブのヘッド等の
微細位置制御を必要とする部品50を駆動することがで
きる。
歪素子40、40の駆動によって、一対の可動板部3
1、31が変位し、あるいは可動板部31、31の変位
を圧電/電歪素子40により検出する構成を有する。例
えば、図18に示す圧電/電歪デバイス20では、可動
板部31と圧電/電歪素子40とでアクチュエータ部3
3、33が構成されている。また、一対の可動板部3
1、31の他方の端部には、互いに内側に向けて突出す
るように肉厚に形成された可動部34、34形成されて
いる。これら可動部34は、可動板部31の変位動作に
伴って変位する。この結果、図18に示すように、光学
機器、精密機器、ハードディスクドライブのヘッド等の
微細位置制御を必要とする部品50を駆動することがで
きる。
【0055】なお、図18に示す台形状の圧電/電歪素
子40の上下を反対に固定部32に貼着してよい。この
ような構造の圧電/電歪デバイスにおいても、圧電/電
歪素子の長さL2/振動板固定部の長さL1が1.25
以上(好ましくは2以上、さらに好ましくは3以上)で
良好な変位特性を備える。
子40の上下を反対に固定部32に貼着してよい。この
ような構造の圧電/電歪デバイスにおいても、圧電/電
歪素子の長さL2/振動板固定部の長さL1が1.25
以上(好ましくは2以上、さらに好ましくは3以上)で
良好な変位特性を備える。
【0056】また、図19に示すように、一対の可動板
31、31の他方の端部側で対向側面に、それぞれ圧電
/電歪素子40が、接着、固定されるようにしてもよ
い。このような構成の圧電/電歪デバイスにおいては、
圧電/電歪素子の長さL2/可動部34、34の長さL
3が1.25以上(好ましくは2以上さらに好ましくは
3以上)で良好な変位特性を備える。
31、31の他方の端部側で対向側面に、それぞれ圧電
/電歪素子40が、接着、固定されるようにしてもよ
い。このような構成の圧電/電歪デバイスにおいては、
圧電/電歪素子の長さL2/可動部34、34の長さL
3が1.25以上(好ましくは2以上さらに好ましくは
3以上)で良好な変位特性を備える。
【0057】(圧電/電歪素子の幅と変位との関係)上
記構成の圧電/電歪素子を幅方向にスライスして変位を
測定した。その結果、図13に示す結果が得られた。両
端各0.7mm程度は変位特性が低い(あるいはばらつ
きの原因になる)ので、最低でも幅1.5mm以上と
し、変位特性の安定している箇所を使用することが望ま
れる。また、両端の変位が低い部分は、電子線プローブ
マイクロアナライザ(EPMA)による組成分析の結
果、組成変動していることが判った。このような結果か
ら、薄肉で大面積の圧電/電歪素子の原盤を作製し、こ
の原盤から周縁部を除いた領域から圧電/電歪素子の前
駆体を切り出せば、多くの圧電/電歪素子前駆体を取る
ことができる。
記構成の圧電/電歪素子を幅方向にスライスして変位を
測定した。その結果、図13に示す結果が得られた。両
端各0.7mm程度は変位特性が低い(あるいはばらつ
きの原因になる)ので、最低でも幅1.5mm以上と
し、変位特性の安定している箇所を使用することが望ま
れる。また、両端の変位が低い部分は、電子線プローブ
マイクロアナライザ(EPMA)による組成分析の結
果、組成変動していることが判った。このような結果か
ら、薄肉で大面積の圧電/電歪素子の原盤を作製し、こ
の原盤から周縁部を除いた領域から圧電/電歪素子の前
駆体を切り出せば、多くの圧電/電歪素子前駆体を取る
ことができる。
【0058】(圧電/電歪層の数と変位特性と不良発生
率との関係)圧電/電歪素子の層数を漸次変えたものの
変位と不良発生率とを測定した。その結果を図14のグ
ラフに示す。本実施の形態の上記した寸法条件下におい
て、圧電/電歪層の数は15以下、好ましくは10以
下、さらに好ましくは5以下が望ましいことが判った。
率との関係)圧電/電歪素子の層数を漸次変えたものの
変位と不良発生率とを測定した。その結果を図14のグ
ラフに示す。本実施の形態の上記した寸法条件下におい
て、圧電/電歪層の数は15以下、好ましくは10以
下、さらに好ましくは5以下が望ましいことが判った。
【0059】以上、第1の実施の形態について説明した
が、本実施の形態では圧電/電歪素子1の製造に際し
て、グリーンシート積層法を用いてもよい。
が、本実施の形態では圧電/電歪素子1の製造に際し
て、グリーンシート積層法を用いてもよい。
【0060】[その他の実施の形態]
(圧電/電歪素子)以上、本発明の実施の形態について
説明したが、上記の実施形態の開示の一部をなす論述お
よび図面はこの発明を限定するものであると理解するべ
きではない。この開示から当業者には様々な代替実施の
形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
説明したが、上記の実施形態の開示の一部をなす論述お
よび図面はこの発明を限定するものであると理解するべ
きではない。この開示から当業者には様々な代替実施の
形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
【0061】例えば、上記した実施の形態では、断面台
形状の圧電/電歪素子1について本発明を適用して説明
したが、図15〜図17に示すような直方体形状の圧電
/電歪素子20にも本発明を適用することができる。こ
の圧電/電歪素子20は、図15に示すように、圧電/
電歪層21と電極層22とを交互に積層してなる積層体
23と、この積層体23の互いに対向する2つの側面で
各電極層22を交互に共通接続するとともに、この積層
体23の上下面に延伸するように形成された互いに電気
的に分離された一対の外部電極層24、25とを備えて
いる。この圧電/電歪素子20は、厚さ方向に圧電/電
歪層21が6層、電極が外部電極層24、25を含めて
7層が交互に積層されている。この圧電/電歪素子20
においても、上記した実施の形態と同様な寸法に設定す
ることにより、不良発生率の低下や、破壊靱性の向上、
変位特性の向上などを奏することができる。
形状の圧電/電歪素子1について本発明を適用して説明
したが、図15〜図17に示すような直方体形状の圧電
/電歪素子20にも本発明を適用することができる。こ
の圧電/電歪素子20は、図15に示すように、圧電/
電歪層21と電極層22とを交互に積層してなる積層体
23と、この積層体23の互いに対向する2つの側面で
各電極層22を交互に共通接続するとともに、この積層
体23の上下面に延伸するように形成された互いに電気
的に分離された一対の外部電極層24、25とを備えて
いる。この圧電/電歪素子20は、厚さ方向に圧電/電
歪層21が6層、電極が外部電極層24、25を含めて
7層が交互に積層されている。この圧電/電歪素子20
においても、上記した実施の形態と同様な寸法に設定す
ることにより、不良発生率の低下や、破壊靱性の向上、
変位特性の向上などを奏することができる。
【0062】(圧電/電歪素子の製造方法)このような
圧電/電歪素子20を製造するには、まず、図16に示
すように、圧電/電歪層21と同様の組成でなる焼成さ
れたセラミック基板30の上に、上記した第1の実施の
形態と同様の付着防止膜31を形成する。その後、圧電
/電歪材料のグリーンシートの表面に電極層を形成した
ものを順次積層して積層体を形成し、この積層体(圧電
/電歪素子前駆体)をセラミック基板30と共に焼成を
行えばよい。本実施の形態においても焼成により付着防
止膜31が消失して、圧電/電歪素子20をセラミック
基板30から離脱させることができる。
圧電/電歪素子20を製造するには、まず、図16に示
すように、圧電/電歪層21と同様の組成でなる焼成さ
れたセラミック基板30の上に、上記した第1の実施の
形態と同様の付着防止膜31を形成する。その後、圧電
/電歪材料のグリーンシートの表面に電極層を形成した
ものを順次積層して積層体を形成し、この積層体(圧電
/電歪素子前駆体)をセラミック基板30と共に焼成を
行えばよい。本実施の形態においても焼成により付着防
止膜31が消失して、圧電/電歪素子20をセラミック
基板30から離脱させることができる。
【0063】本実施の形態では、焼成の際に台として機
能するセラミック基板30を圧電/電歪材料で形成して
いるため、基板側の成分が圧電/電歪層21へ拡散して
圧電/電歪素子20の特性に影響を与えることを防止で
きる。
能するセラミック基板30を圧電/電歪材料で形成して
いるため、基板側の成分が圧電/電歪層21へ拡散して
圧電/電歪素子20の特性に影響を与えることを防止で
きる。
【0064】なお、本実施の形態においては、積層体を
形成する際に、グリーンシート積層法を用いたが、上記
した実施の形態と同様にスクリーン印刷法用いて形成し
てもよい。
形成する際に、グリーンシート積層法を用いたが、上記
した実施の形態と同様にスクリーン印刷法用いて形成し
てもよい。
【0065】また、本実施の形態においては、焼成の際
に台として用いるセラミック基板30を圧電/電歪材料
を焼成して形成したものを用いたが、未焼成の圧電/電
歪材料でなる基板として用いてもよい。さらに、図17
に示すように、セラミック基板30として、圧電/電歪
材料でない焼成されたセラミック材料層32と、焼成さ
れた若しくは未焼成の圧電/電歪材料層33との2層構
造でなる構成としてもよい。このような他の実施の形態
に係る圧電/電歪素子20においても、上記した実施の
形態に係る圧電/電歪素子1と同様な寸法設定や圧電/
電歪層の数の設定などを適用が可能であり、同様の結果
を得ることができる。
に台として用いるセラミック基板30を圧電/電歪材料
を焼成して形成したものを用いたが、未焼成の圧電/電
歪材料でなる基板として用いてもよい。さらに、図17
に示すように、セラミック基板30として、圧電/電歪
材料でない焼成されたセラミック材料層32と、焼成さ
れた若しくは未焼成の圧電/電歪材料層33との2層構
造でなる構成としてもよい。このような他の実施の形態
に係る圧電/電歪素子20においても、上記した実施の
形態に係る圧電/電歪素子1と同様な寸法設定や圧電/
電歪層の数の設定などを適用が可能であり、同様の結果
を得ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、薄型で不良率の少ない圧電/電歪素子を確実
に得ることができる。
によれば、薄型で不良率の少ない圧電/電歪素子を確実
に得ることができる。
【0067】また、本発明によれば、所望の変位特性を
有する圧電/電歪素子を実現することができる。
有する圧電/電歪素子を実現することができる。
【0068】さらに、使用中に絶縁破壊が発生しにくい
圧電/電歪素子を提供することができる。
圧電/電歪素子を提供することができる。
【0069】また、本発明によれば、電極と圧電/電歪
薄膜との剥離を抑制して圧電/電歪素子の信頼性を向上
できる。
薄膜との剥離を抑制して圧電/電歪素子の信頼性を向上
できる。
【0070】さらに、本発明では、破壊靱性(ハンドリ
ング性)が良好な圧電/電歪素子を実現でき、ハンドリ
ングにより変形や破損が発生することを抑制する効果が
ある。加えて、圧電/電歪素子の駆動時や熱衝撃印加時
に破壊が発生することを抑制する効果がある。そして、
本発明によれば、高湿度下でも絶縁破壊が発生しにくい
圧電/電歪素子を製造することができる。
ング性)が良好な圧電/電歪素子を実現でき、ハンドリ
ングにより変形や破損が発生することを抑制する効果が
ある。加えて、圧電/電歪素子の駆動時や熱衝撃印加時
に破壊が発生することを抑制する効果がある。そして、
本発明によれば、高湿度下でも絶縁破壊が発生しにくい
圧電/電歪素子を製造することができる。
【0071】また、本発明によれば、圧電/電歪デバイ
スの変位特性ばらつきを小さくする効果がある。
スの変位特性ばらつきを小さくする効果がある。
【0072】さらに、本発明によれば、変位特性の良好
な圧電/電歪素子を多数個取りでき、製造効率を高める
ことができる。
な圧電/電歪素子を多数個取りでき、製造効率を高める
ことができる。
【0073】また、本発明によれば、変位特性の良好な
圧電/電歪素子を実現できる。
圧電/電歪素子を実現できる。
【0074】さらに、本発明によれば、電極層をサーメ
ットとすることにより、電極材料と圧電/電歪材料とが
剥離することを抑制して、圧電/電歪素子の信頼性を向
上できるとともに、内部応力を低減して、変位の低下を
抑制できる。加えて、サーメットは電圧を印加しても変
位しない金属部材の体積が小さいため、圧電/電歪層と
電極との相対変位が大きくなる。このため、圧電/電歪
素子の変位を大きくすることができる。
ットとすることにより、電極材料と圧電/電歪材料とが
剥離することを抑制して、圧電/電歪素子の信頼性を向
上できるとともに、内部応力を低減して、変位の低下を
抑制できる。加えて、サーメットは電圧を印加しても変
位しない金属部材の体積が小さいため、圧電/電歪層と
電極との相対変位が大きくなる。このため、圧電/電歪
素子の変位を大きくすることができる。
【0075】また、本発明によれば、着防止層が昇華す
る物質でなるため、焼成時に付着防止層を消失させて容
易に圧電/電歪素子をセラミック基板から取り外すこと
ができる。また、セラミック基板から圧電/電歪素子側
へ不純物が拡散することを防止でき、特性の適正な圧電
/電歪素子を製造することができる。
る物質でなるため、焼成時に付着防止層を消失させて容
易に圧電/電歪素子をセラミック基板から取り外すこと
ができる。また、セラミック基板から圧電/電歪素子側
へ不純物が拡散することを防止でき、特性の適正な圧電
/電歪素子を製造することができる。
【図1】本発明に係る圧電/電歪素子の実施の形態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】圧電/電歪素子の幅寸法と奥行寸法と不良発生
率との関係を示すグラフである。
率との関係を示すグラフである。
【図3】実施の形態に係る圧電/電歪素子の製造方法に
おいてセラミック基板へ付着防止膜を付けた状態を示す
平面図である。
おいてセラミック基板へ付着防止膜を付けた状態を示す
平面図である。
【図4】本実施の形態に係る圧電/電歪素子の圧電/電
歪層を示す平面図である。
歪層を示す平面図である。
【図5】本実施の形態に係る圧電/電歪素子の製造方法
の工程を示す断面説明図である。
の工程を示す断面説明図である。
【図6】本実施の形態に係る圧電/電歪素子の製造方法
の工程を示す断面説明図である。
の工程を示す断面説明図である。
【図7】本実施の形態に係る圧電/電歪素子の圧電/電
歪材料の平均粒径と落下試験による不良発生頻度との関
係を示すグラフである。
歪材料の平均粒径と落下試験による不良発生頻度との関
係を示すグラフである。
【図8】本実施の形態に係る圧電/電歪素子の圧電/電
歪材料の平均粒径を変えた圧電/電歪素子の電圧印加試
験での不良発生頻度を示すグラフである。
歪材料の平均粒径を変えた圧電/電歪素子の電圧印加試
験での不良発生頻度を示すグラフである。
【図9】圧電/電歪材料の粒径を変えた圧電/電歪素子
を温度85℃、湿度85%の環境下において、1kHz
のsin波で100時間の駆動後に、各圧電/電歪素子
の変位を測定した結果を示すグラフである。
を温度85℃、湿度85%の環境下において、1kHz
のsin波で100時間の駆動後に、各圧電/電歪素子
の変位を測定した結果を示すグラフである。
【図10】振動板固定部に固定された振動板に圧電/電
歪素子を接着した状態を示す説明図である。
歪素子を接着した状態を示す説明図である。
【図11】本実施の形態に係る圧電/電歪素子の厚さ寸
法の振動板の厚さ寸法に対する比率と変位との関係を示
すグラフである。
法の振動板の厚さ寸法に対する比率と変位との関係を示
すグラフである。
【図12】本実施の形態に係る圧電/電歪素子の長さの
振動板固定部の長さに対する比率と変位との関係を示す
グラフである。
振動板固定部の長さに対する比率と変位との関係を示す
グラフである。
【図13】本実施の形態に係る圧電/電歪素子の幅方向
位置と変位との関係を示すグラフである。
位置と変位との関係を示すグラフである。
【図14】本実施の形態に係る圧電/電歪素子の圧電/
電歪層の数と変位との関係を示すグラフである。
電歪層の数と変位との関係を示すグラフである。
【図15】他の実施の形態に係る圧電/電歪素子の斜視
図である。
図である。
【図16】他の実施の形態に係る圧電/電歪素子の製造
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図17】他の実施の形態に係る圧電/電歪素子の製造
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図18】他の実施の形態に係る圧電/電歪デバイスの
平面図である。
平面図である。
【図19】他の実施の形態に係る圧電/電歪デバイスの
平面図である。
平面図である。
1、20 圧電/電歪素子
2A、2B、2C、2D、21 圧電/電歪層
3A、3B、3C、22 内部電極層
10、30 セラミック基板
11、31 付着防止膜
13 振動板固定部
14 振動板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01L 41/18 101D
(72)発明者 岩本 正樹
愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日
本碍子株式会社内
Claims (32)
- 【請求項1】 平面が矩形状をなし、外形の幅寸法a
(mm)と奥行き寸法b(mm)とが、a+b<100
の関係を満足する圧電/電歪薄膜と、 前記圧電/電歪薄膜を挟持するように設けられた少なく
とも一対の電極と、を備えることを特徴とする圧電/電
歪素子。 - 【請求項2】 請求項1記載の圧電/電歪素子であっ
て、 a+b<70であることを特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項3】 請求項1記載の圧電/電歪素子であっ
て、 a+b<40であることを特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
された圧電/電歪素子であって、 前記圧電/電歪薄膜の厚さ寸法tが0.3mm以下であ
ることを特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項5】 請求項4記載の圧電/電歪素子であっ
て、 前記圧電/電歪薄膜の厚さ寸法tが0.2mm以下であ
ることを特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項6】 請求項4記載の圧電/電歪素子であっ
て、 前記圧電/電歪薄膜の厚さ寸法tが0.15mm以下で
あることを特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
された圧電/電歪素子であって、 前記圧電/電歪薄膜の積層数が15以下であることを特
徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項8】 請求項7記載の圧電/電歪素子であっ
て、 前記圧電/電歪薄膜の積層数が10以下であることを特
徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項9】 請求項7記載の圧電/電歪素子であっ
て、 前記圧電/電歪薄膜の積層数が5以下であることを特徴
とする圧電/電歪素子。 - 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
載された圧電/電歪素子であって、 前記電極の少なくとも1層がサーメットでなることを特
徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項11】 振動板固定部を有する振動板を備えた
圧電/電歪デバイスにおける前記振動板に固定されると
共に、少なくとも1層以上の圧電/電歪層と、少なくと
も2層の電極層とを有する薄肉の圧電/電歪素子であっ
て、 前記圧電/電歪層表面の平均粒径が30μm以下である
ことを特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項12】 請求項11記載の圧電/電歪素子であ
って、 前記圧電/電歪層表面の平均粒径が20μm以下である
ことを特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項13】 請求項11記載の圧電/電歪素子であ
って、 前記圧電/電歪層表面の平均粒径が10μm以下である
ことを特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項14】 請求項11乃至請求項13のいずれか
に記載された圧電/電歪素子であって、 前記振動板の厚さに対する厚さの比が0.5〜10、前
記振動板固定部の長さに対する長さの比が1.25以
上、幅が0.8mm以上の外形を有することを特徴とす
る圧電/電歪素子。 - 【請求項15】 請求項11乃至請求項13のいずれか
に記載された圧電/電歪素子であって、 前記振動板の厚さに対する厚さの比が0.8〜5である
ことを特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項16】 請求項11乃至請求項13のいずれか
に記載された圧電/電歪素子であって、 前記振動板の厚さに対する厚さの比が1〜3であること
を特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項17】 請求項11乃至請求項16のいずれか
に記載された圧電/電歪素子であって、 前記振動板固定部の長さに対する長さの比が2以上であ
ることを特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項18】 請求項11乃至請求項16のいずれか
に記載された圧電/電歪素子であって、 前記振動板固定部の長さに対する長さの比が3以上であ
ることを特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項19】 請求項11乃至請求項16のいずれか
に記載された圧電/電歪素子であって、 前記幅寸法が1.5mm以上であることを特徴とする圧
電/電歪素子。 - 【請求項20】 請求項11乃至請求項19のいずれか
に記載された圧電/電歪素子であって、 前記圧電/電歪層が15層以下であることを特徴とする
圧電/電歪素子。 - 【請求項21】 請求項11乃至請求項19のいずれか
に記載された圧電/電歪素子であって、 前記圧電/電歪層が1〜10層であることを特徴とする
圧電/電歪素子。 - 【請求項22】 請求項11乃至請求項19のいずれか
に記載された圧電/電歪素子であって、 前記圧電/電歪層が2〜8層であることを特徴とする圧
電/電歪素子。 - 【請求項23】 請求項11乃至請求項22のいずれか
に記載された圧電/電歪素子であって、 前記電極層の少なくとも1層がサーメットであることを
特徴とする圧電/電歪素子。 - 【請求項24】 セラミック基板上に、熱処理で消失す
る付着防止層を形成した後、 前記付着防止層上にスクリーン印刷法を用いて圧電/電
歪素子前駆体を形成し、 その後、前記圧電/電歪素子前駆体を焼成することを特
徴とする圧電/電歪素子の製造方法。 - 【請求項25】 請求項24記載の圧電/電歪素子の製
造方法であって、 前記セラミック基板が焼成された圧電/電歪材料層でな
ることを特徴とする圧電/電歪素子の製造方法。 - 【請求項26】 請求項24記載の圧電/電歪素子の製
造方法であって、 前記セラミック基板が未焼成の圧電/電歪材料層でなる
ことを特徴とする圧電/電歪素子の製造方法。 - 【請求項27】 請求項24記載の圧電/電歪素子の製
造方法であって、 前記セラミック基板が、圧電/電歪材料でない、焼成さ
れたセラミック材料層と、焼成された圧電/電歪材料層
との2層構造でなることを特徴とする圧電/電歪素子の
製造方法。 - 【請求項28】 請求項24記載の圧電/電歪素子の製
造方法であって、 前記セラミック基板が、圧電/電歪材料でない、未焼成
のセラミック材料層と、未焼成の圧電/電歪材料層との
2層構造でなることを特徴とする圧電/電歪素子の製造
方法。 - 【請求項29】 請求項25乃至請求項28のいずれか
に記載された圧電/電歪素子の製造方法であって、 前記圧電/電歪材料層を、グリーンシート形成法で形成
することを特徴とする圧電/電歪素子の製造方法。 - 【請求項30】 請求項25乃至請求項28のいずれか
に記載された圧電/電歪素子の製造方法であって、 前記圧電/電歪材料層を、スクリーン印刷法で形成する
ことを特徴とする圧電/電歪素子の製造方法。 - 【請求項31】 請求項29または請求項30に記載さ
れた圧電/電歪素子の製造方法であって、 前記圧電/電歪素子前駆体を、前記セラミック基板上に
複数配置することを特徴とする圧電/電歪素子の製造方
法。 - 【請求項32】 請求項24乃至請求項31のいずれか
に記載された圧電/電歪素子であって、 前記付着防止層が昇華する物質でなることを特徴とする
圧電/電歪素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002116128A JP2003309298A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 圧電/電歪素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002116128A JP2003309298A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 圧電/電歪素子およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003309298A true JP2003309298A (ja) | 2003-10-31 |
Family
ID=29397075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002116128A Pending JP2003309298A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 圧電/電歪素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003309298A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007109754A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Sony Corp | 積層圧電素子 |
JP2010199272A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Kyocera Corp | 積層型圧電素子およびその製法ならびに振動体 |
US9056454B2 (en) | 2013-06-19 | 2015-06-16 | Ricoh Company, Ltd. | Actuator, method of manufacturing the actuator, and liquid droplet ejecting head, liquid droplet ejecting apparatus, and image forming apparatus having the actuator |
JP2015181303A (ja) * | 2012-02-28 | 2015-10-15 | 京セラ株式会社 | 圧電振動素子,圧電振動装置および携帯端末 |
US9533502B2 (en) | 2012-08-14 | 2017-01-03 | Ricoh Company, Ltd. | Electro-mechanical transducer element, liquid droplet ejecting head, image forming apparatus, and electro-mechanical transducer element manufacturing method |
CN113140669A (zh) * | 2020-01-19 | 2021-07-20 | 北京小米移动软件有限公司 | 压电组件及制作方法、屏幕部件和移动终端 |
CN113140668A (zh) * | 2020-01-19 | 2021-07-20 | 北京小米移动软件有限公司 | 压电组件及制作方法、屏幕部件和移动终端 |
-
2002
- 2002-04-18 JP JP2002116128A patent/JP2003309298A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007109754A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Sony Corp | 積層圧電素子 |
JP2010199272A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Kyocera Corp | 積層型圧電素子およびその製法ならびに振動体 |
JP2015181303A (ja) * | 2012-02-28 | 2015-10-15 | 京セラ株式会社 | 圧電振動素子,圧電振動装置および携帯端末 |
US9533502B2 (en) | 2012-08-14 | 2017-01-03 | Ricoh Company, Ltd. | Electro-mechanical transducer element, liquid droplet ejecting head, image forming apparatus, and electro-mechanical transducer element manufacturing method |
US9056454B2 (en) | 2013-06-19 | 2015-06-16 | Ricoh Company, Ltd. | Actuator, method of manufacturing the actuator, and liquid droplet ejecting head, liquid droplet ejecting apparatus, and image forming apparatus having the actuator |
CN113140669A (zh) * | 2020-01-19 | 2021-07-20 | 北京小米移动软件有限公司 | 压电组件及制作方法、屏幕部件和移动终端 |
CN113140668A (zh) * | 2020-01-19 | 2021-07-20 | 北京小米移动软件有限公司 | 压电组件及制作方法、屏幕部件和移动终端 |
CN113140669B (zh) * | 2020-01-19 | 2024-05-24 | 北京小米移动软件有限公司 | 压电组件及制作方法、屏幕部件和移动终端 |
CN113140668B (zh) * | 2020-01-19 | 2024-05-28 | 北京小米移动软件有限公司 | 压电组件及制作方法、屏幕部件和移动终端 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6534898B1 (en) | Piezoelectric/electrostrictive device having mutually opposing thin plate section | |
CN101694865B (zh) | 叠层型压电元件及其制造方法 | |
JP5361635B2 (ja) | 振動体 | |
JPH0412678A (ja) | 圧電/電歪膜型アクチュエータの製造方法 | |
JP2012099827A (ja) | 積層型電子部品及びこれを用いた噴射装置 | |
JP4422973B2 (ja) | 積層圧電体、アクチュエータ及び印刷ヘッド | |
JP2003046154A (ja) | 圧電/電歪素子、圧電/電歪デバイスおよびそれらの製造方法 | |
JP4015820B2 (ja) | 配線基板及びその製造方法 | |
JP4945352B2 (ja) | 圧電/電歪磁器組成物、圧電/電歪素子及びその製造方法 | |
JPH08242023A (ja) | 圧電素子及びそれを用いた圧電アクチュエータ | |
JP2003309298A (ja) | 圧電/電歪素子およびその製造方法 | |
JP3999473B2 (ja) | 耐久性に優れた一体型圧電/電歪膜型素子およびその製造方法 | |
JP2003101092A (ja) | 積層型圧電素子及びその製法並びに噴射装置 | |
EP0926746A2 (en) | Piezoelectric film type actuator and ink jet printer head having the same | |
JP5612824B2 (ja) | 積層圧電セラミックス素子及びその製造方法 | |
JP4067491B2 (ja) | 圧電/電歪デバイスの製造方法 | |
JP2004274029A (ja) | 圧電アクチュエータ | |
US20200313069A1 (en) | Multilayer piezoelectric element | |
JP5153095B2 (ja) | 積層型圧電素子およびこれを用いた噴射装置 | |
JP2001063048A (ja) | 圧電/電歪膜型アクチュエータ及びこれを用いたインクジェットプリンタヘッド | |
JP4889200B2 (ja) | 積層型圧電素子および噴射装置 | |
JP4551061B2 (ja) | 圧電変位素子および圧電アクチュエータ | |
JP4766827B2 (ja) | 圧電積層体の製造方法 | |
JPH11238918A (ja) | 積層型圧電アクチュエータ | |
JP4157368B2 (ja) | アクチュエータの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081202 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090331 |