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JP2003303591A - 正極活物質及び非水電解質電池 - Google Patents

正極活物質及び非水電解質電池

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Publication number
JP2003303591A
JP2003303591A JP2002106917A JP2002106917A JP2003303591A JP 2003303591 A JP2003303591 A JP 2003303591A JP 2002106917 A JP2002106917 A JP 2002106917A JP 2002106917 A JP2002106917 A JP 2002106917A JP 2003303591 A JP2003303591 A JP 2003303591A
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JP
Japan
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particles
positive electrode
active material
particle
electrode active
Prior art date
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Application number
JP2002106917A
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English (en)
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JP4248190B2 (ja
Inventor
Hiromasa Tanaka
弘真 田中
Hajime Takeuchi
肇 竹内
Shota Endo
昌太 遠藤
Akira Sakai
亮 酒井
Kazuki Amamiya
一樹 雨宮
Yasumasa Oya
恭正 大屋
Yasuhiro Shirakawa
康博 白川
Yasuhiko Hagiwara
泰彦 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electronic Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 釘刺し試験時の発煙及び発火の抑制と放電負
荷特性の向上との双方を達成することが可能な正極活物
質を提供することを目的とする。 【解決手段】 一般式LixNiyCozSnw2で表さ
れる組成を有する粒子A,Bを含み、前記粒子Aにおけ
るNiとCoの比(y/z)が前記粒子BにおけるNi
とCoの比(y/z)よりも大きく、前記粒子Aのメジ
アン径D(μm)が下記(1)式を満足し、かつ前記
粒子Bのメジアン径D(μm)が下記(2)式を満足
することを特徴とする正極活物質。 0.09W+1≦D≦−0.09W+15 …(1) 0.04W+1≦D≦−0.06W+20 …(2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正極活物質と、こ
の正極活物質を含む正極を備える非水電解質電池に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、非水電解質電池の一例であるリチ
ウムイオン二次電池の正極活物質としては、主にLiC
oO2が用いられている。この非水電解質電池において
は、携帯電話・ノートパソコン・PDA等の高機能化に
伴い、年々高容量化の要求が強くなっていることから、
LiCoO2よりも高容量が得られる正極活物質とし
て、LiNiO2や、LiNiO2のNiの一部をCoで
置換したリチウムニッケルコバルト複合酸化物が実用化
に向けて開発されている。
【0003】しかしながら、LiNiO2及びリチウム
ニッケルコバルト複合酸化物は、いずれも、LiCoO
2と比較して熱安定性に劣るため、これらの酸化物を用
いて製造された二次電池は、釘刺し試験の際に発煙また
は発火に至りやすい。そのうえ、かかる二次電池は、放
電負荷特性が十分でないという問題点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、釘刺し試験
時の発煙及び発火の抑制と放電負荷特性の向上との双方
を達成することが可能な正極活物質と、この正極活物質
を備える非水電解質電池を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る正極活物質
は、一般式LixNiyCozSnw2(ただし、モル比
x、y、zおよびwは、0.95≦x≦1.05、0.
85≦y+z≦1、0≦w≦0.1を示し、x+y+z
+w=2を満たす)で表される組成を有する粒子A,B
を含み、前記粒子AにおけるNiとCoの比(y/z)
が前記粒子BにおけるNiとCoの比(y/z)よりも
大きく、前記粒子Aのメジアン径D(μm)が下記
(1)式を満足し、かつ前記粒子Bのメジアン径D
(μm)が下記(2)式を満足することを特徴とする
ものである。
【0006】 0.09W+1≦D≦−0.09W+15 …(1) 0.04W+1≦D≦−0.06W+20 …(2) 但し、前記Wは、前記粒子Aの配合量(重量%)で、
0<W<77.8を満たす。
【0007】本発明に係る非水電解質電池は、正極活物
質を含む正極と、負極と、非水電解質とを具備する非水
電解質電池であり、前記正極活物質は、一般式Lix
yCozSnw2(ただし、モル比x、y、zおよびw
は、0.95≦x≦1.05、0.85≦y+z≦1、
0≦w≦0.1を示し、x+y+z+w=2を満たす)
で表される組成を有する粒子A,Bを含み、前記粒子A
におけるNiとCoの比(y/z)が前記粒子Bにおけ
るNiとCoの比(y/z)よりも大きく、前記粒子A
のメジアン径D(μm)が下記(1)式を満足し、か
つ前記粒子Bのメジアン径D(μm)が下記(2)式
を満足することを特徴とするものである。
【0008】 0.09W+1≦D≦−0.09W+15 …(1) 0.04W+1≦D≦−0.06W+20 …(2) 但し、前記Wは、前記粒子Aの配合量(重量%)で、
0<W<77.8を満たす。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る正極活物質は、一般
式LixNiyCozSnw2(ただし、モル比x、y、
zおよびwは、0.95≦x≦1.05、0.85≦y
+z≦1、0≦w≦0.1を示し、x+y+z+w=2
を満たす)で表される組成を有する2種類の粒子A,B
を含む。前記粒子AにおけるNiとCoの比(y/z)
は、前記粒子BにおけるNiとCoの比(y/z)より
も大きい。
【0010】また、前記粒子Aのメジアン径D(μ
m)が下記(1)式を満足し、かつ前記粒子Bのメジア
ン径D(μm)が下記(2)式を満足する。
【0011】 0.09W+1≦D≦−0.09W+15 …(1) 0.04W+1≦D≦−0.06W+20 …(2) 但し、前記Wは、前記粒子Aの配合量(重量%)であ
る。前記粒子Bの配合量(重量%)をWとした際に、
とWは、0<W<77.8、W=100−W
を満たす。
【0012】まず、粒子Aと粒子Bの組成について説明
する。
【0013】(Li)リチウムのモル比xを前記範囲に
規定する理由について説明する。リチウムのモル比xを
0.95未満にすると、電池反応に与るリチウムイオン
が不足し、高い容量が得られない。一方、リチウムのモ
ル比xが1.05を超えると、活物質表面のアルカリ分
が高くなり、電極作成時に結着材を加えてペースト状に
混練する際に、そのアルカリ分が結着材の架橋反応を引
き起こしてペースト中に1mm〜2mm程度の塊を多数
生じさせ、均一なペーストの塗布を妨げるという問題が
生じる。モル比xのより好ましい範囲は、0.99〜
1.03である。
【0014】(Ni,Co)ニッケルのモル比yとコバ
ルトのモル比zの合計を前記範囲に規定する理由につい
て説明する。合計モル比(y+z)を0.85未満にす
ると、相対的にリチウムあるいはスズが多い組成にな
り、リチウムが多い場合は、活物質表面のアルカリ分が
高くなる為にペーストの塗布が困難になり、スズが多い
場合は電池反応に与るリチウムイオンの入る格子点が減
少する為、高い容量が得られなくなる。一方、合計モル
比(y+z)が1を超えると、電池反応に与るリチウム
イオンが不足し、高い容量が得られないと共に、後述す
るスズの効果も薄くなる。
【0015】合計モル比(y+z)のより好ましい範囲
は、0.92〜0.98である。
【0016】ニッケルとコバルトの比(y/z)を大き
くするのに従って、二次電池の充放電容量が高くなり、
一方、(y/z)を小さくするにつれて、正極活物質の
熱安定性と二次電池の放電負荷特性が高くなる傾向があ
る。
【0017】(y/z)が7/3以上である粒子Aは、
二次電池の充放電容量を向上する効果が高い反面、熱安
定性と放電負荷特性にやや劣る。粒子Aにおいて、(y
/z)は7/3以上、9/1以下の範囲内にすることが
望ましい。
【0018】粒子Aの(y/z)が9/1以上になる
と、特に熱安定性が著しく低下する傾向がある。
【0019】(y/z)が3/7以下{(y/z)が0
の場合を含む}である粒子Bは、熱安定性と放電負荷特
性が高いものの、十分な充放電容量が得られ難い。粒子
Bの中でも、一般式LixCozSnw2(ただし、モル
比x、zおよびwは、0.95≦x≦1.05、0.8
5≦z≦1、0≦w≦0.1を示す)で表される組成を
有するものは、熱安定性と放電負荷特性に優れるため、
望ましい。
【0020】(Sn)Snは、高温環境下における非水
電解質(特に、γ−ブチロラクトンを含むもの)と正極
活物質の副反応を抑える作用をなす反面、活物質中のS
nの比率が高くなると、充放電容量が低くなる恐れがあ
る。よって、Snのモル比wは、0.1以下にすること
が望ましい。この範囲内であると、高い充放電容量を確
保しつつ、高温環境下での副反応を抑えてインピーダン
スの上昇を抑制することができる。特に、粒子BにSn
を含有させると、高温環境下で保管した際のインピーダ
ンスの上昇を大幅に抑えることができる。
【0021】モル比wのより好ましい範囲は、0.01
〜0.05である。
【0022】粒子A,Bのメジアン径D(μm),メ
ジアン径D(μm)について説明する。ここで、メジ
アン径とは、マイクロトラック法で粒度分布を測定し、
粒径が小さい粒子からその体積を積算して50%に達し
た粒子の粒径(50%累積頻度粒径)を示す。
【0023】粒度分布は、以下に説明する方法で測定さ
れる。すなわち、レーザ光散乱型粒度分布計(例えば、
LEEDS&NORTHRUP社製MICROTRAC
IIPARTICLE−SIZE ANALYZER)を
用いて、粒度分布を測定する。これは測定原理として粒
子にレーザ光を照射した時に生じる光の散乱現象を利用
している。散乱光の強度および散乱角度は粒子の大きさ
に大きく依存するため、この散乱光の強度及び散乱角度
を光学検出器で測定し、これをコンピュータ処理するこ
とによって、粒体の粒度分布が得られる。
【0024】メジアン径の測定に際しては、湿式の試料
を測定できるレーザ光散乱型粒度分布計が好適に使用で
きる。具体的には、活物質を適当な溶媒中に懸濁させて
スラリーを作製し、これを超音波で十分分散させた後、
測定することが好ましい。超音波装置の形式は、超音波
発振機より連結された金属製のチップが直にスラリーに
浸漬されている構造のものが好ましい。この構造は、ス
ラリーに直接超音波が伝達されるために効率良く分散で
きること、分散の再現性に優れている利点がある。
【0025】超音波出力は100W以上であることが望
ましい。100W未満では、時間を掛けて超音波を照射
しても力学的エネルギーが不足しており、微細構造間の
凝集を破壊することが難しい。一方、200W以上のエ
ネルギーを投入すると、スラリー温度が急速に上昇し、
分散状態の再現性を得ることが困難である。
【0026】超音波振動子の振動数は20kHz程度の
ものが用いられる。特に、振動数を追尾することが可能
な制御系を備えていることが好ましい。
【0027】スラリー濃度は、0.001〜1質量%の
範囲内であることが望ましい。これ以上の濃度では粒子
同士の会合確率が高くなり、破砕された微粒子が再凝集
を起こし正確な破砕の状況を把握することが困難であ
る。また、0.001質量%未満のスラリー濃度では、
粒子による超音波エネルギーの吸収効率が低下する他、
散乱を光検知する測定装置の制約でS/N比が低下し、
ノイズが増加する。
【0028】上記の超音波照射時間は、5分以内である
ことが望ましい。これ以上の照射はスラリー温度が上昇
し、超音波の振幅を変化させるため、再現性が乏しくな
る。
【0029】粒子Aの配合量Wと粒子Bの配合量W
の合計を100重量%とした際、粒子Aの配合量W
77.8重量%未満の範囲内に設定される。粒子Aの配
合量Wを77.8重量%以上にすると、粒子Aのメジ
アン径Dと粒子Bのメジアン径Dの値に拘わらず、
優れた放電負荷特性と高い安全性を両立させることが困
難になる。粒子Aの配合量Wのより好ましい範囲は、
20〜40重量%である。
【0030】粒子Aのメジアン径D(μm)の範囲を
前記(1)式で規定し、かつ粒子Bのメジアン径D
(μm)を前記(2)式に規定する理由について図1
を参照して説明する。図1は、粒子Aと粒子Bについて
の配合量と粒径との関係を示す特性図である。図1の横
軸は、粒子Aの配合量W(重量%)である。図1の縦
軸は、粒子Aのメジアン径D(μm)と粒子Bのメジ
アン径D(μm)である。
【0031】粒子Aのメジアン径D(μm)を前記
(1)式の範囲内に限定する理由について説明する。粒
子Aの配合量(重量%)が0<W<77.8の範囲内
である際、粒子Aのメジアン径Dを直線D=0.0
9W+1から算出される値よりも小さくすると(D
<0.09W+1)、粒子Aの比表面積の増加によっ
て正極活物質の熱安定性が低下するため、釘刺し試験に
おいて発煙または発火を生じる確率が高くなる。一方、
粒子Aの配合量(重量%)が0<W<77.8の範囲
内である際、粒子Aのメジアン径Dを直線D=−
0.09W+15から算出される値よりも大きくする
と(D>−0.09W+15)、粒子Aの比表面積
の減少により正極活物質の反応性が低下するため、二次
電池の放電負荷特性が低下する。
【0032】粒子Bのメジアン径D(μm)を前記
(2)式の範囲内に限定する理由について説明する。粒
子Aの配合量(重量%)が0<W<77.8の範囲内
である際、粒子Bのメジアン径Dを直線D=0.0
4W+1から算出される値よりも小さくすると(D
<0.04W+1)、粒子Bの比表面積の増加によっ
て正極活物質の熱安定性が低下するため、釘刺し試験に
おいて発煙または発火を生じる確率が高くなる。一方、
粒子Aの配合量(重量%)が0<W<77.8の範囲
内である際、粒子Bのメジアン径Dを直線D=−
0.06W+20から算出される値よりも大きくする
と(D>−0.06W+20)、粒子Bの比表面積
の減少によって正極活物質の反応性が低下するため、二
次電池の放電負荷特性を向上させることが困難になる。
【0033】本願発明のように、粒子Aの配合量W
(重量%)を0<W<77.8の範囲内にし、粒子
Aのメジアン径D(μm)を前記(1)式の範囲内に
し、かつ前記粒子Bのメジアン径D(μm)を前記
(2)式の範囲内にすることによって、粒子A,Bの配
合比とメジアン径との関係を最適化することができるた
め、非水電解質二次電池の放電負荷特性を向上すること
ができる。同時に、釘刺し試験における発煙および発火
を抑制して非水電解質二次電池の安全性を向上すること
ができる。
【0034】さらに、粒子Aか、粒子Bあるいは粒子
A,Bの双方にSnを少量含有させることによって、高
温環境下における正極活物質と非水電解質との副反応
(特に、正極活物質とγ−ブチロラクトンとの反応)に
よる、正極のインピーダンス上昇を著しく抑制すること
ができるため、放電負荷特性、安全性および高温貯蔵特
性に優れる正極活物質を実現することができる。特に、
粒子BにSnを少量含有させると、高温貯蔵特性をさら
に高めることができる。
【0035】以下、本発明に係る非水電解質電池につい
て説明する。
【0036】本発明に係る非水電解質電池は、正極と、
負極と、正極と負極の間に配置される非水電解質層とを
備える。
【0037】1)正極 正極は、集電体と、集電体の片面あるいは両面に形成さ
れ、正極活物質を含有する正極活物質含有層とを含む。
【0038】この正極は、例えば、正極活物質、導電剤
および結着剤を適当に溶媒に懸濁させ、得られた懸濁物
を集電体表面に塗布し、乾燥し、プレスすることにより
作製される。
【0039】正極活物質には、前述した本発明に係る正
極活物質を使用することができる。
【0040】結着剤としては、例えば、ポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(P
VdF)、フッ素系ゴムなどが挙げられる。
【0041】導電剤としては、例えば、アセチレンブラ
ック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができ
る。
【0042】正極活物質、導電剤及び結着剤の配合比
は、正極活物質80〜95wt%、導電剤3〜20wt
%、結着剤2〜7wt%の範囲にすることが好ましい。
【0043】集電体としては、導電性材料であれば特に
制限されること無く使用できるが、特に正極用の集電体
としては電池反応時に酸化されにくい材料を使用するこ
とが好ましく、例えばアルミニウム、ステンレス、チタ
ンなどを使用することができる。
【0044】2)負極 負極は、集電体と、集電体の片面もしくは両面に形成さ
れる負極層とを含む。
【0045】この負極は、例えば、負極材料の粉末及び
結着剤を有機溶媒の存在下で混練し、得られた懸濁物を
集電体に塗布し、乾燥後、プレスすることにより作製さ
れる。
【0046】負極材料としては、例えば、リチウムイオ
ンを吸蔵・放出する炭素質物、アルミニウム、マグネシ
ウム、スズ、けい素等の金属、金属酸化物、金属硫化
物、金属窒化物、リチウム合金などを挙げることができ
る。
【0047】前記炭素質物としては、黒鉛、コークス、
炭素繊維、球状炭素などの黒鉛質材料もしくは炭素質材
料、熱硬化性樹脂、等方性ピッチ、メソフェーズピッ
チ、メソフェーズピッチ系炭素繊維、メソフェーズ小球
体など(特に、メソフェーズピッチ系炭素繊維が容量や
充放電サイクル特性が高くなり好ましい)に500〜3
000℃で熱処理を施すことにより得られる黒鉛質材料
または炭素質材料等を挙げることができる。中でも、前
記熱処理の温度を2000℃以上にすることにより得ら
れ、(002)面の面間隔d002が0.34nm以下で
ある黒鉛結晶を有する黒鉛質材料を用いるのが好まし
い。このような黒鉛質材料を炭素質物として含む負極を
備えた非水電解質二次電池は、電池容量および大電流放
電特性を大幅に向上することができる。前記面間隔d
002 は、0.336nm以下であることが更に好まし
い。
【0048】前記結着剤としては、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVdF)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、
カルボキシメチルセルロース(CMC)などを用いるこ
とができる。
【0049】負極材料と結着剤の配合割合は、負極材料
90〜98重量%、結着剤1〜10重量%の範囲にする
ことが好ましい。
【0050】集電体としては、導電性材料であれば特に
制限されることなく使用することができる。中でも、
銅、ステンレス、あるいはニッケルからなる箔、メッシ
ュ、パンチドメタル、ラスメタルなどを用いることがで
きる。
【0051】3)非水電解質層 非水電解質層は、正極と負極の間でのイオン伝導性を付
与することができる。
【0052】非水電解質層としては、例えば、非水電解
液が保持されたセパレータ、ゲル状非水電解質の層、ゲ
ル状非水電解質が保持されたセパレータ、固体高分子電
解質層、無機固体電解質層などを挙げることができる。
【0053】セパレータとしては、例えば、多孔質材料
を使用することができる。かかるセパレータとしては、
例えば、合成樹脂製不織布、ポリエチレン多孔質フィル
ム、ポリプロピレン多孔質フィルムなどを挙げることが
できる。
【0054】非水電解液は、例えば、非水溶媒に電解質
を溶解させることにより調製される。
【0055】非水溶媒としては、例えば、エチレンカー
ボネート(EC)やプロピレンカーボネート(PC)な
どの環状カーボネートや、これらの環状カーボネートと
環状カーボネートより低粘度の非水溶媒との混合溶媒を
主体とする非水溶媒を用いることができる。前記低粘度
の非水溶媒としては、例えば、鎖状カーボネート(例え
ば、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネートなど)、γ−ブチロラクト
ン、アセトニトリル、プロピオン酸メチル、プロピオン
酸エチル、環状エーテル(例えば、テトラヒドロフラ
ン、2−メチルテトラヒドロフランなど)、鎖状エーテ
ル(例えば、ジメトキシエタン、ジエトキシエタンな
ど)が挙げられる。特に、二次電池の軽量化と薄型化の
ために容器厚さを薄くしたり、あるいは金属層と樹脂層
を含むラミネートフィルム製の容器を用いた際、γ−ブ
チロラクトンを含む非水電解質を用いると、ガス発生に
よる容器の膨れを抑えることができる。
【0056】電解質としては、リチウム塩が使用され
る。具体的には、六フッ化リン酸リチウム(LiP
6)、ホウフッ化リチウム(LiBF4)、六フッ化ヒ
素リチウム(LiAsF6)、過塩素酸リチウム(Li
ClO4)、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(L
iCF3SO3)などが挙げられる。とくに、六フッ化リ
ン酸リチウム(LiPF6)、ホウフッ化リチウム(L
iBF4)が好ましい例として挙げられる。
【0057】非水溶媒に対する電解質の溶解量は、0.
5〜2モル/Lとすることが好ましい。
【0058】ゲル状非水電解質は、例えば、非水電解質
と高分子材料を複合化することにより得られる。高分子
材料としては、例えば、ポリアクリロニトリル、ポリア
クリレート、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリ
エチレンオキシド(PECO)などの単量体の重合体ま
たは他の単量体との共重合体が挙げられる。
【0059】固体高分子電解質層は、例えば、電解質を
高分子材料に溶解し、固体化することにより得られる。
かかる高分子材料としては、例えば、ポリアクリロニト
リル、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリエチレ
ンオキシド(PEO)などの単量体の重合体または他の
単量体との共重合体が挙げられる。
【0060】無機固体電解質としては、例えば、リチウ
ムを含有したセラミック材料が挙げられ、具体的には、
Li3N、Li3PO4−Li2S−SiS2、LiI−L
2S−SiS2ガラスなどが挙げられる。
【0061】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0062】(実施例1)さまざまなメジアン径のNi
0.8Co0.2(OH)1.00モルと、LiOH
・HO1.00モルとを乳鉢で均一に混合し、酸素気
流中700℃で5時間反応させ、組成がLiNi0.8
0.22で表わされる粒子Aを得た。この粒子AのCo
とNiのモル比(y/z)は、4である。
【0063】一方、さまざまなメジアン径のCo
を1.00モルと、LiCO1.00モルとを均一
に混合し、大気中850℃で5時間反応させ、組成がL
iCoO2で表わされる粒子Bを得た。この粒子BのC
oとNiのモル比(y/z)は、0である。
【0064】得られた粒子A及び粒子Bの中からメジア
ン径D、メジアン径Dがそれぞれ2μmのものを選
択した。なお、粒子Aのメジアン径Dと、粒子Bのメ
ジアン径Dは、以下に説明する方法で測定される。
【0065】試料0.5gを100ml水中で撹拌を行
った後、超音波分散を100W−3minの条件で行っ
た。その後、LEEDS&NORTHRUP社製MIC
ROTRACIIPARTICLE−ANALYZER
TYPE7997−10を使用してメジアン径(50%
累積頻度粒径)を測定した。
【0066】メジアン径Dが2μmの粒子Aとメジア
ン径Dが2μmの粒子Bとを重量比W:Wが2
0:80で混合し、正極活物質とした。
【0067】この正極活物質を90重量%、導電材料を
6重量%、結着剤を4重量%の割合で混合したものを適
当な溶媒に分散させてスラリー状とし、Al箔に塗布、
乾燥後、ローラープレス機で圧縮成形し、所定のサイズ
に裁断することにより正極を得た。
【0068】また、3000℃で熱処理したメソフェー
ズピッチ系炭素繊維94重量%に、ポリフッ化ビニリデ
ンが6重量%溶解されたN−メチル−2−ピロリドンを
添加し、合剤スラリーを調製した。この合剤スラリーを
銅箔に塗布、乾燥、加熱ロールプレスして負極を作製し
た。
【0069】一方、エチレンカーボネート(EC)とγ
−ブチロラクトン(GBL)を体積比率1:2で混合し
た。得られた混合溶媒に四フッ化ホウ酸リチウム(Li
BF 4 )をその濃度が1.5mol/Lになるように溶
解させて、非水電解液を調製した。
【0070】正極と負極の間にポリエチレン製多孔質フ
ィルムからなるセパレータを介在させて渦巻き状に捲回
することにより電極群を作製した。
【0071】この電極群を有底円筒状容器内に収納した
後、非水電解液を注液し、かしめ固定することにより、
図2に示す構造を有する円筒形非水電解質二次電池を組
み立てた。
【0072】すなわち、図2に示すように、例えばステ
ンレスからなる有底円筒状の容器1は、底部に絶縁体2
が配置されている。電極群3は、前記容器1内に収納さ
れている。前記電極群3は、正極4、セパレ―タ5及び
負極6をこの順序で積層した帯状物を渦巻き状に巻回し
た構造になっている。
【0073】前記容器1内には、非水電解液が収容され
ている。前記容器1の上部開口部には、中央部に孔が開
口されたPTC素子7と、ガス抜きのための安全弁8
と、帽子形状の正極端子9が配置されている。これら
は、前記容器1の上部開口部に絶縁ガスケット10を介
してかしめ固定されている。正極リ―ド11の一端は、
前記正極4に、他端は前記PTC素子7にそれぞれ接続
されている。前記負極6は、図示しない負極リ―ドを介
して負極端子である前記容器1に接続されている。
【0074】(実施例2〜16および比較例1〜28)
粒子A,Bの配合量W,W、メジアン径D,D
を下記表2〜3に示すように設定すること以外は、前述
した実施例1で説明したのと同様な構成の円筒形非水電
解質二次電池を組み立てた。
【0075】得られた実施例1〜16および比較例1〜
28の二次電池について、以下に説明する方法で放電負
荷特性と釘刺し試験を実施し、その結果を下記表1〜表
3に示す。
【0076】(放電負荷特性)放電負荷特性の試験は、
以下の手順で実施した。
【0077】作成したそれぞれの二次電池の4.2Vか
ら3.0Vの設計容量を1時間で放電し切る電流値を1
Cと定め、1C放電させた場合の容量を測定した。次
に、その3倍の3Cの電流値で放電をさせた時の容量を
測定し、1C放電時の容量を100%として、3C放電
時の容量の維持率を評価した。
【0078】(釘刺し試験)釘刺し試験は、作成した二
次電池を4.4Vまで充電し、油圧プレス機に2.5m
mφの釘を取り付けた試験装置に固定し、70mm/秒
の速度で釘を降下させて二次電池に釘を刺し、その時の
挙動を調べた。
【0079】表中、釘刺し試験結果のA〜Eは、複数個
試験したうちの、A:全数が漏液のみ、B:半数以下が
安全弁作動と漏液、C:半数以上が安全弁作動と漏液、
D:半数以下が安全弁作動し、漏液後、発煙または発
火、E:半数以上が安全弁作動し、漏液後、発煙または
発火をそれぞれ意味する。
【0080】また、表1〜表3には、粒子Aの各配合量
でのメジアン径Dの許容範囲(0.09W+1
≦D≦−0.09W+15)と、粒子Bの各配合量
でのメジアン径Dの許容範囲(0.04W+1
≦D≦−0.06W+20)とを併記する。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】表1〜表3の結果から、以下のことが明ら
かになった。粒子Aと粒子Bの配合比W:Wが一定
である場合、粒子Aのメジアン径Dまたは粒子Bのメ
ジアン径Dが大きくなるにつれ、3C放電維持率が低
下している。また、粒子Aと粒子Bの配合比W:W
が一定である場合、粒子Aのメジアン径Dまたは粒子
Bのメジアン径Dが小さくなるにつれ、発煙または発
火に至る確率が高くなっている。
【0085】一方、粒子Aの配合量Wを80重量%に
すると、メジアン径が小さい場合には釘刺し試験時に発
煙または発火を生じた。そこで、発煙及び発火を防止す
るためにメジアン径を大きくすると、3C放電維持率が
著しく低くなった。
【0086】これらの結果から、粒子Aの配合量W
77.8重量%未満が好ましく、また、放電負荷特性を
向上させる観点からは、粒子Aのメジアン径Dについ
ては、直線D=−0.09W+15で算出されるメ
ジアン径と等しいか、または小さい領域、一方、粒子B
のメジアン径Dについては、直線D=−0.06W
+20で算出されるメジアン径と等しいか、または小
さい領域を選択することが好ましいことがわかる。さら
に、安全性を向上させる観点からは、粒子Aのメジアン
径Dについては、直線D=0.09W+1で算出
されるメジアン径と等しいか、または大きい領域、一
方、粒子Bのメジアン径Dについては、直線D
0.04W+1で算出されるメジアン径と等しいか、
または大きい領域を選択することが好ましいことがわか
る。
【0087】よって、粒子Aの配合量W(重量%)と
粒子Bの配合量Wが0<W<77.8、W=10
0−Wである際に、粒子Aのメジアン径D(μm)
が、直線D=0.09W+1と直線D=−0.0
9W+15で囲まれる領域に含まれ、かつ粒子Bのメ
ジアン径D(μm)が、直線D=0.04W+1
と直線D=−0.06W+20で囲まれる領域に含
まれる正極活物質を用いることで、良好な放電負荷特性
と、優れた安全性とを両立した電池を得ることができ
る。特に、粒子Aの配合量Wを20〜40重量%の範
囲内である実施例5〜13の二次電池は、釘刺し試験時
の安全性評価がAまたはBと優れており、同時に3C放
電維持率を63〜73%と高くすることができた。
【0088】(実施例17)粒子Aとして、組成がLi
Ni0.8Co0.2Sn0.012(LiNi0.8Co0.22
モルに対してLi2SnO3が0.01モルの割合で混合
された混合物)で表わされるメジアン径Dが2μmの
粒子を用意した。また、粒子Bとして、組成がLiCo
2で表わされるメジアン径Dが2μmの粒子を用意
した。粒子AのCoとNiのモル比(y/z)は、4で
ある。一方、粒子BのCoとNiのモル比(y/z)
は、0である。
【0089】粒子Aの組成分析は、試料を塩酸に溶解
し、セイコーインスツルメンツ社製ICP1200A
を用いて、ICP発光分析によって定量を行った。
【0090】粒子Aと粒子Bとを重量比W:Wが2
0:80で混合し、正極活物質とした。
【0091】この正極活物質100重量部に対し、導電
助剤としてアセチレンブラック6重量部、バインダーと
してポリテトラフルオロエチレン3重量部を添加し、こ
れらを乳鉢で混合してシート状に成型し、これを1cm
角に切出してSUSメッシュに貼りつけ、正極を得た。
【0092】対極および参照極としてLi金属を用い
た。対極と参照極は、セパレータを介して正極と対向さ
せた。これら電極を電解セル中にて非水電解液に浸漬さ
せて模擬電池セルを作製した。なお、非水電解液として
は、エチレンカーボネート(EC)とγ−ブチロラクト
ン(GBL)が体積比率1:2で混合された非水溶媒に
四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4 )をその濃度が
1.5mol/Lになるように溶解させたものを用い
た。
【0093】(実施例18)粒子Aの組成をLiNi
0.8Co0.2Sn0.0022(LiNi0.8Co0.221モ
ルに対してLi2SnO3が0.002モルの割合で混合
された混合物)に変更すること以外は、前述した実施例
17と同様にして模擬電池セルを組み立てた。
【0094】(実施例19)粒子Aの組成をLiNi
0.8Co0.2Sn0.12(LiNi0.8Co0.221モル
に対してLi2SnO3が0.1モルの割合で混合された
混合物)に変更すること以外は、前述した実施例17と
同様にして模擬電池セルを組み立てた。
【0095】(実施例20)粒子Aとして、組成がLi
Ni0.8Co0.22で表わされるメジアン径Dが2μ
mの粒子を用意した。また、粒子Bとして、組成がLi
CoSn0.042(LiCoO21モルに対してLi2
nO3が0.04モルの割合で混合された混合物)で表
わされるメジアン径Dが2μmの粒子を用意した。粒
子AのCoとNiのモル比(y/z)は、4である。一
方、粒子BのCoとNiのモル比(y/z)は、0であ
る。
【0096】粒子Aと粒子Bとを重量比W:Wが2
0:80で混合し、正極活物質とした。
【0097】このような正極活物質を用いること以外
は、前述した実施例17と同様にして模擬電池セルを組
み立てた。
【0098】(実施例1−2)前述した実施例1で説明
したのと同様な正極活物質を用いること以外は、前述し
た実施例17と同様にして模擬電池セルを組み立てた。
【0099】得られた実施例17〜20および実施例1
−2の模擬セルを、均一な電極の含浸状態とするために
3.0V〜4.2V,3mAで2サイクル充放電を行っ
た後、20℃,3mA,4.2Vの充電状態として交流
インピーダンス測定を実施した後、45℃で一定時間保
存し、再度交流インピーダンス測定を実施して、インピ
ーダンス上昇の様子を調べた。その結果を図3,4に示
す。図3の縦軸は、電池の交流インピーダンスの虚数成
分を示し、横軸は実数成分を示す。
【0100】図4は、図3の要部を拡大した図である。
【0101】図3及び図4から明らかなように、粒子A
または粒子BにSnが含有されている実施例17〜実施
例20の電池によると、Snが無添加の実施例1−2と
比較して、45℃の高温で貯蔵した際のインピーダンス
の上昇が緩やかであった。実施例18のように粒子中の
Sn含有量がごく少量でも、Sn無添加の実施例1−2
に比べて1/3以下と、十分な効果が見られる。また、
Snの添加量を多くする、あるいは、同一添加量であっ
ても実施例20のように粒子BにSnを含有させると、
一層効果が大きくなる。
【0102】なお、前述した実施例においては、粒子A
と粒子Bの2種類からなる正極活物質に適用した例を説
明したが、正極活物質としては、放電負荷特性と安全性
の双方を満足できる限り、粒子A,BにLiNiO2
ような他の種類の粒子を混合させた3種類以上の粒子か
らなるものを用いることができる。
【0103】また、前述した実施例においては、円筒形
非水電解質二次電池に適用した例を説明したが、角形非
水電解質二次電池、薄型非水電解質二次電池、コイン型
非水電解質二次電池にも同様に適用することができる。
また、前述した実施例においては、電極群を収納する容
器として金属製容器を用いたが、金属層と樹脂層を含有
するラミネートフィルム製の容器を備えた電池にも同様
に適用することができる。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、釘
刺し試験時の発煙及び発火の抑制と放電負荷特性の向上
との双方を達成することが可能な正極活物質と、この正
極活物質を備える非水電解質電池を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る正極活物質に含まれる粒子Aと粒
子Bについての配合量と粒径との関係を示す特性図。
【図2】本発明に係る非水電解質電池の一例である円筒
形非水電解質二次電池を示す部分切欠斜視図。
【図3】実施例17〜20と実施例1−2の模擬セルに
ついての高温保管による内部インピーダンス変化を示す
特性図。
【図4】図3の要部を示す拡大図。
【符号の説明】
1…容器、 3…電極群、 4…正極、 6…負極、 5…セパレータ、 7…PTC素子、 8…安全弁、 9…正極端子、 10…絶縁ガスケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 肇 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 遠藤 昌太 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 酒井 亮 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 雨宮 一樹 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 大屋 恭正 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 東 芝電子エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 白川 康博 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 萩原 泰彦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5H029 AJ03 AJ12 AK03 AL01 AL02 AL04 AL12 AM03 AM04 AM07 BJ02 BJ14 DJ16 HJ02 HJ05 5H050 AA08 AA16 BA17 CA08 CB01 CB02 CB05 CB07 CB12 FA05 FA17 HA02 HA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式LixNiyCozSnw2(ただ
    し、モル比x、y、zおよびwは、0.95≦x≦1.
    05、0.85≦y+z≦1、0≦w≦0.1を示し、
    x+y+z+w=2を満たす)で表される組成を有する
    粒子A,Bを含み、前記粒子AにおけるNiとCoの比
    (y/z)が前記粒子BにおけるNiとCoの比(y/
    z)よりも大きく、 前記粒子Aのメジアン径D(μm)が下記(1)式を
    満足し、かつ前記粒子Bのメジアン径D(μm)が下
    記(2)式を満足することを特徴とする正極活物質。 0.09W+1≦D≦−0.09W+15 …(1) 0.04W+1≦D≦−0.06W+20 …(2) 但し、前記Wは、前記粒子Aの配合量(重量%)で、
    0<W<77.8を満たす。
  2. 【請求項2】 前記粒子Aの前記(y/z)が7/3以
    上で、かつ前記粒子Bの前記(y/z)が3/7以下
    (0を含む)であることを特徴とする請求項1記載の正
    極活物質。
  3. 【請求項3】 前記粒子AのSnのモル比wが0で、か
    つ前記粒子BのSnのモル比wが0<w≦0.1の範囲
    内であることを特徴とする請求項1記載の正極活物質。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項記載の正極活
    物質を含む正極と、負極と、非水電解質とを具備するこ
    とを特徴とする非水電解質電池。
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