[go: up one dir, main page]

JP2003296213A - 情報授受方法および情報授受システム - Google Patents

情報授受方法および情報授受システム

Info

Publication number
JP2003296213A
JP2003296213A JP2002101743A JP2002101743A JP2003296213A JP 2003296213 A JP2003296213 A JP 2003296213A JP 2002101743 A JP2002101743 A JP 2002101743A JP 2002101743 A JP2002101743 A JP 2002101743A JP 2003296213 A JP2003296213 A JP 2003296213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
information
data
receiving side
request
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002101743A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Yonetani
聡 米谷
Yuichi Kojima
雄一 小島
Tokuichi Ito
徳一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002101743A priority Critical patent/JP2003296213A/ja
Priority to US10/405,507 priority patent/US7266615B2/en
Publication of JP2003296213A publication Critical patent/JP2003296213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/50Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of still image data
    • G06F16/58Retrieval characterised by using metadata, e.g. metadata not derived from the content or metadata generated manually
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/50Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of still image data
    • G06F16/51Indexing; Data structures therefor; Storage structures
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Library & Information Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテンツ情報の授受に好適な情報授受方法
および情報授受システムを提供する。 【解決手段】 受理側CL1が位置データpdを要求信
号CL1aに載せ、通信機構NT経由で授与側SV1へ
送付し、授与側SV1がそれに対応するコンテンツ情報
を送出信号SV1aとして返し、受理側CL1が呈示す
るというループを、位置データpdを高頻度で更新反復
送付することにより、高頻度で更新反復実行させる。こ
のループの可能な更新反復実行の頻度は受理側CL1/
通信機構NT/授与側SV1の組合せ毎に異なるから、
ループ毎の可能な最大頻度mxfQを与件の表により、
または実測で確認し、これを超えない基準頻度stfQ
を設定し、ループに沿った各処理を基準頻度stfQ
で、またはこれを超えない頻度で実行させ、電力消費量
と通信負荷を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツ情報授
受方法およびコンテンツ情報授受システムに関し、とり
わけ高い画面更新頻度でコンテンツ情報を授受する際に
通信負荷を軽減し、且つ消費電力の削減が可能なコンテ
ンツ情報授受方法およびコンテンツ情報授受システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】昨今のブロードバンド通信環境の普及に
ともなう、映像を主体としたコンテンツ情報の授受に係
る技術の進展には顕著なものがある。とりわけ携帯電話
や携帯情報端末等の適用を可能にするブロードバンド無
線通信環境の整備により移動中の端末から中央のデータ
ベースをアクセスして比較的大容量のコンテンツ情報の
取込み入手を容易にする環境整備の推進に伴い、関連す
る種々のビジネスの展開が期待されている。また移動体
通信に限定されることなく、任意の地点に位置する端末
から情報を受けて当該位置に関する情報を通信回線経由
で供給する技術が開示されている。
【0003】その一例としてたとえば特開2001−1
88800公報で示される地上写真画像情報提供システ
ムでは、地図情報に静止画による地上写真画像情報を対
応させたデータベースを準備して、通信ネットワーク経
由でこれら情報を提供する技術が開示されている。これ
は地上写真画像情報(人工衛星撮影写真画像や航空機撮
影写真画像)や広告情報を蓄積し、端末からネットワー
ク経由で送付された地理的情報などに基づき当該地理的
要件に該当する地上写真画像情報や広告情報を提供する
ものとされ、図73に示されるようにサーバシステム7
301は、上空から地上を撮影した地上写真画像情報
と、それに対応する座標位置情報を記憶蓄積する地上写
真画像情報データベース7302および、座標位置情報
と広告情報との対応関係を記憶する広告情報データベー
ス7303から構成されており、ユーザ端末7305か
ら位置情報や指定要求事項の情報7304をネットワー
ク7307を通して受けると、これらに基づき地上写真
画像情報データベース7302と広告情報データベース
7303を検索し、該当する地域画像と広告情報730
6をネットワーク7307を通してユーザ端末7305
へ送信するよう構成されている。
【0004】また、あらかじめ設定した位置にカメラ等
の撮像手段を配置して実況映像を取込み、通信ネットワ
ーク経由でリアルタイム配信する実況映像提供システム
が、特開平10−66058公報、および特開2000
−193481公報で開示されている。これは予め設定
した多数の地点の実況映像をリアルタイム撮像するべ
く、各地点に定位置に固定された実況映像入力装置を設
け、且つその実況映像入力装置を、夫々が撮像方向を異
にする複数の撮像カメラによって構成し、利用者がこれ
ら地点のうちで任意の地点と所望方向を指定すると、そ
の地点にある実況映像入力装置の該当する撮像カメラを
選択し、この撮像カメラによる定点観測的な実況映像
(動画又は静止画)をリアルタイムで利用者へ提供する
ものとされる。
【0005】図74に示されるように、ユーザ側のシス
テムには、ユーザの現在位置を求めるGPS(Grob
al Positioning System)受信機7
402、ユーザが徒歩、車両、鉄道などにより移動中の
ときの進行方向を計測する進行方向入力部7403、液
晶ディスプレイ7404、全体の動作を制御するパーソ
ナル・コンピュータなどにより構成された制御部740
1が備えられ、当該制御部7401には通信用公衆回線
網7407を介して、地図データベース用サーバ740
8と実況映像入力装置7409がオンライン接続されて
いる。地図データベース用サーバ7408には例えば日
本全国の地図が、座標データ(緯度データ及び経度デー
タ)などの識別データと関連付けたデータベースとして
記録されている。一方、実況映像入力装置7409は各
実況地点にそれぞれ設けられ、各実況地点における複数
方向の実況映像(各実況地点から複数方向に向かって見
える実況映像)をそれぞれリアルタイムに常時入力する
複数のビデオカメラを備え、これらのビデオカメラから
の実況映像データを、通信用公衆回線網7407を介し
てアクセスして来た複数のユーザに対してオンラインで
提供する。各実況地点の座標データは予め設定され、こ
れら各地点を識別する識別データが地図データベース用
サーバ7408によって管理されている。
【0006】制御部7401は、ユーザからキーボード
7405又はマウス7406などの入力装置による指示
により、自分が現在居る現在地点から進行方向に向かっ
て見える実況映像の表示指令が為されると、GPS受信
機7402及び進行方向入力部7403からユーザの現
在位置及び進行方向を座標データ及び方向データとして
受け取り、その座標データを通信用公衆回線網7407
を介して地図データベース用サーバ7408に送って該
当する識別データを照会し、得た識別データによって該
当する実況映像入力装置7409およびそのビデオカメ
ラを特定し、ついでこの実況映像入力装置7409を通
信用公衆回線網7407を介してアクセスしてオンライ
ンで実況映像の提供を受け、これを液晶ディスプレイ7
404に表示させる。
【0007】あるいは現在位置ではなく、利用者が地図
を見ながら希望の地点をポインティングデバイスで指定
する(例えばマウス7406でクリックする)ことによ
り任意の所望の座標データを指定することも可能とされ
る。このようにして利用者は指定した地点に固定設置さ
れた実況映像入力装置7409のビデオカメラのうちで
所望の撮像方向を向いたものを指定し、この実況映像入
力装置7409が定点観測的に撮像する今の状況を実況
映像で見ることができる構成とされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の各構成は、画像が頻繁に変遷することのない
写真や地図といった静止画でのコンテンツ情報の伝送・
表示であるか、または動画像であっても視点位置が固定
されていて、撮像方向は可変とできるものの視点位置の
変動がない定点観測であり、よって受理側である利用者
からの頻繁な視点位置の更新要求がない条件下での動画
像(コンテンツ情報)の授与側から受理側への動画像伝
送であって、授与〜受理間で高頻度のインタラクティブ
な情報授受のない利用形態となっている。これは限定さ
れたコンテンツ情報伝送用途には適するものの、その反
面において利用者からの頻繁な条件(たとえば位置や視
点方向)の更新要求が発生し、よって授与側〜受理側間
で高頻度のインタラクティブな情報授受が必須となる利
用形態、たとえばカーナビゲーションで走行移動中の観
者の位置移動により高頻度で更新される現在位置を常時
継続的に把握し、移動につれて映像を高頻度で変遷させ
る際などの、高頻度で画像の伝送と表示に適合する機能
を備えるものではなかった。
【0009】しかもコンテンツ情報の授与側〜受理側間
で高頻度のインタラクティブな情報授受が為される際
の、介在する通信回線への負荷量の軽減や、とりわけ受
理側が移動体装置であり、電池電源を使用する際に、無
駄となる通信や過剰なデータの発生を排除して電力消費
量の最適化を図るための方途が準備されているものでは
なかった。
【0010】さらに、時間たとえば年月日などを要因と
して、同じ或る位置(地点)で且つ同じ視界方向であっ
ても過去の映像、例えば3年前の景観や昭和20年以前
の景観など歴史的に意味のあるコンテンツ情報、あるい
は10年先や1万年先といった未来の予測的映像の準備
・蓄積と提供や、さらには時間軸を辿って変遷する映像
の提供に適合するものではなかった。
【0011】本発明は前記のような従来技術の課題の解
決を目的とするものであり、頻繁な更新要求がある使用
時のコンテンツ情報の提供に適合し、しかも電力消費を
節約し、また通信量の管理によりネットワーク負荷を軽
減し、通信料金を節約し、且つ時間軸を辿るコンテンツ
情報の準備・蓄積と提供に適合する、コンテンツ情報授
受方法およびコンテンツ情報授受システムを提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による、前記課題
を解決するための手段を説明するに先立って、用語説明
と、本発明の概略的骨子を説明する。本発明において使
用される用語は以下のように説明される。 「授与側」:着目するコンテンツ情報提供サービスの提
供側であり、クライアント/サーバ・システム構成であ
ればサーバ側を示す。 「受理側」:コンテンツ情報提供サービスの享受側であ
り、クライアント/サーバ・システム構成であればクラ
イアント側を示す。受理側は要求データを高頻度で授与
側へ送付する。これを受けた授与側から該当する「コン
テンツ情報」(後述)が高頻度で受理側へ送出される。
すなわちインタラクティブなデータ授受環境下で「コン
テンツ情報」が高頻度で受理側へ提供される。
【0013】「位置」:実空間または仮想空間上の一地
点を同定するもので、システム内で位置データまたは位
置情報として処理される。「位置」は「コンテンツ情
報」に関連付けられる。すなわち一つの「位置」には少
なくとも一つの「コンテンツ情報」が対応する。
【0014】「映像」:フレーム単位で画面表示可能な
構成を、映像と定義する。 被観察対象は本来、原則的に時間的不連続性のない、連
続的に存在する物理客体であるが、これを観察により映
像化する際に、時間軸上においてサンプリングが為され
ることで個々の静止画像(フレーム)となる。個々のサ
ンプリング結果は従って時間的に不連続な個々のフレー
ムであり、これらフレームを時系列的に更新して変遷さ
せると、これが動画像として観察される。またフレーム
が物理客体に基づかない映像についても同様である。こ
のように動画像データは現実の物理客体を高頻度でサン
プリングするか、高頻度で更新される、不連続なフレー
ムを形成するデータ列であり、これらフレームを高頻度
で更新表示することで、眼の残像効果を利用した動画が
形成されることになる。動画像のデータや静止画像のデ
ータには伝送・保存に係る効率改善を目的としてデータ
圧縮・伸長が施され、且つ動画像データには前後のフレ
ーム間に跨るデータ圧縮処理が施されることもあるか
ら、よってデータ構成としては動画像の一画面と静止画
像の一葉は必ずしも一致しないが、原理的には動画像は
静止画の高頻度の更新表示により形成される。
【0015】「コンテンツ情報」:「コンテンツ情報」
は、音声付き「映像」、または「映像」、または音声、
の少なくとも何れかを含む情報である。本発明において
コンテンツ情報は少なくとも上記の「位置」に関連付け
られる。すなわちコンテンツ情報には少なくとも「位
置」が一つ対応する。さらに本発明においてコンテンツ
情報は、後述の「視界方向」、「時間」にも関連付ける
ことができる。
【0016】本発明で扱うコンテンツ情報には大別して
二種類のものがある。以下、対応する情報として「位
置」を例に説明する。その第一は、「位置」が示す地点
における映像・音声であり、当該地点における光景や風
景といったコンテンツ情報である。その代表的な用途は
後述されるネットワーク・ナビゲーション(実際のナビ
ゲーション、或いはシミュレーションのナビゲーション
の何れであってもよい)である。その第二は、地点に対
応付けがなされたことのみを条件としたコンテンツ情報
であり、当該地点そのものに関する映像・音声すなわち
光景や風景ではなく、その他の広範な映像・音声であ
る。代表的な適用用途は、該当地点に存在する店舗や建
造物の情報(動画撮影による探訪・紹介)、該当地点に
由来する歴史的イベント情報等である。よって地点に依
存して内容が異なるが、その内容は上記第一に示したよ
うな当該地点での光景や風景ではない。また例えばオリ
エンテーリング(実際のスポーツ、或いはコンピュータ
によるスポーツゲームの何れでもよい)の経過途中の地
点で提供されるヒント情報や宝探し等に係る情報も、こ
の範疇に属する。
【0017】「コンテンツ情報の集合」:データベース
に蓄積される等で纏まったコンテンツ情報の群であり、
コンテンツ情報を符号Ctsで表記するとして、「コン
テンツ情報の集合set_Cts」のように表記され
る。
【0018】「コンテンツ情報の時系列」:コンテンツ
情報がストリーミング伝送される時のコンテンツ情報の
流れであり、「コンテンツ情報の時系列srs_Ct
s」のように表記される。
【0019】「標記」:本発明の各実施形態の原理を簡
略に記号的に記載するものであり、左辺に受理側(クラ
イアント)から送付される要求条件を記し、さらにこの
要求条件の授与側(サーバ)への送付を矢印(→)で示
し、さらに右辺に、授与側(サーバ)が前記要求条件に
したがい受理側(クライアント)へ授与する情報を記
す。例えば標記として記される、 pd→Cst は、「クライアントが要求条件として位置データpdを
設定してこれをサーバへ送付し、サーバがこの位置デー
タpdに該当するコンテンツ情報Ctsを編成して、こ
の要求条件を送付した上記クライアントへ送出する」こ
とを示す。
【0020】「移動方向」:移動方向は、観者の位置移
動する方向であり、観者は、このシステムの利用時にあ
ってはコンテンツ情報を受けて観察する利用者である。
一方、このシステムのデータ構築時にあっては観者はコ
ンテンツ情報を撮像して記録するための撮像機となる。
例えば映像観察する者または撮像機が自動車や列車や航
空機に乗り、または塔載されて位置移動する際の方向が
移動方向である。移動方向は2次元構成(緯度方向、経
度方向)または3次元構成(緯度方向、経度方向、高度
方向)となる。
【0021】「視界方向」:一方、上記のように移動す
る観者の視線が捉える方向、または観察を所望する方向
が視界方向であり、2次元構成(緯度方向、経度方向)
または3次元構成(緯度方向、経度方向、高度方向)と
なる。観者が撮像機であれば撮影方向となるが、これも
視界方向として扱う。したがって移動方向と視界方向は
一般的には一致しない。例として、走行する自動車の運
転席や助手席に座る観者の移動方向は走行方向と同一で
あり、ここで観者が前方を向いていれば、視界方向も走
行方向と同一となる。一方、列車の後部展望車で観者の
視線が走行方向と逆を向き、後方に走り去る風景を観る
場合は、視界方向は走行方向と逆になる。
【0022】このように、視界方向が同一であっても移
動方向が異なるか、または移動方向が同一であっても視
界方向が異なれば、映像の流れも自ずと異なるものとな
り、一方は眼前に迫り来る風景を観るが、他方では走り
去る風景を観ることになる。後者は後ずさりする際の映
像となる。その他、走行する移動体の側面の車窓から見
る風景は左から右に流れるか、または右から左に流れ
る。また宇宙施設や遊園地のトルネードコースターのシ
ミュレーション映像では前後左右はもとより上下方向に
も流れ、しかも観者の向く方向によって映像の流れは夫
々異なる。視界方向はシステム内で視界方向データまた
は視界方向情報として処理される。
【0023】「時間」:時間軸上の一点を特定するもの
で、利用者が所望の年代や年月日(過去、現在、未来)
などを指定する。システム内では時間データまたは時間
情報として処理される。「時間」は「コンテンツ情報」
に関連付けられる。すなわち「コンテンツ情報」には少
なくとも一つの「時間」が対応する。従って当該「コン
テンツ情報」は当該「時間」によって特定される情報と
なる。
【0024】「頻度」:クライアント側またはサーバ側
で実行されるデータ送付、データ取込み、加工、検索、
呈示などの各処理が単位時間内に成立する回数を以って
その処理の頻度とする。頻度は符号「fQ」を付して表
示する。例えばクライアント側からの要求信号の送付が
120回/秒であれば、 送付頻度Req・fQ1=120回/秒 と表示する。またコンテンツ情報Ctsがクライアント
側の機器において画面表示される際に15フレーム/秒
の更新レートであれば、 コンテンツ情報の画面更新頻度Cst・fQ1=15フ
レーム/秒 と表示する。また音声(オーディオ)付きの場合、音声
の部分は各画面に追随するものとして扱われる。
【0025】「呈示」:呈示とは、画面表示、印字印
刷、音声オーディオ奏鳴、外部へのデータ(信号)出力
の少なくとも何れかを含むものと定義する。
【0026】本発明の概略的骨子を以下に纏めて説明す
る。本発明に係る方法およびシステムの基本的な構成
は、情報の一例であるコンテンツ情報の受理を所望する
受理側が、位置データをはじめとする種々の事象データ
を含む要求を発生させ、これを授与側へ通信機構等を経
由して送付すると、授与側がこの要求に適うコンテンツ
情報をデータベースから検索して読出し、受理側へ通信
機構等を経由して送出し、受理側がこれを所望のコンテ
ンツ情報として更新呈示する。例をあげると1回の位置
データの送付によって1枚のフレーム画面が表示され
る。ここで受理側から上記要求を高頻度で更新反復して
更新送付することにより、高頻度での更新検索、高頻度
での更新送出、および高頻度でのコンテンツ情報の呈示
をする。例として1秒間に数十回の高頻度で位置データ
を更新しつつ送付すると、当該高頻度でフレーム画面デ
ータが届けられ、高頻度での画面更新により、動画像と
して観視がなされる。よって要求発生を始端とし、コン
テンツ情報の呈示を終端とする処理のループを形成し、
このループの更新反復を、受理側と授与側のインタラク
ティブな情報授受により高頻度で実行することを第1の
要諦とする。
【0027】したがって好適な構成としてブロードバン
ド通信対応のクライアント/サーバ・システムが適用さ
れ、受理側をクライアントが、授与側をサーバが夫々担
う。これによって授与側による、受理側へのオン・デマ
ンド形式のコンテンツ情報提供サービスが可能になり、
当該ビジネスモデルが提供される。
【0028】授与側としてのサーバは、事象データの一
例として、対象とする位置(或る地域の或る地点)を特
定する位置情報と、その位置に関連するコンテンツ情報
とを少なくとも基本的なデータ群として収録し、データ
ベースを構築して管理することで高頻度のコンテンツ情
報提供サービスを行うことが可能に構成される。対象と
する位置は原理的に、全ゆる地域の全ゆる地点が可能で
あり、実施においては収録する位置情報を次第に拡張し
て蓄積データ資産を充実させることにより、さらに広範
な地域に係る情報提供サービスに対応することが可能に
なる。
【0029】上記に加えさらに、各位置におけるコンテ
ンツ情報を視界方向依存とすることにより、任意の位置
における任意の視界方向が要求されると該当する映像
(コンテンツ情報の一例)を提供することを可能にす
る。すなわち夫々の位置につき、原理的にはあらゆる視
界方向のコンテンツ情報を蓄積して提供・授受すること
を可能にする。
【0030】したがって本発明においてクライアント
は、位置データまたは/および視界方向データによる要
求を高更新頻度でサーバへ送付し、サーバは、クライア
ントからの要求に載せられている位置データまたは/お
よび視界方向データに対応したコンテンツ情報を高更新
頻度でクライアントへ送出する。
【0031】さらにクライアントが位置移動する場合に
は、衛星測位システム等から得た位置データを逐次、サ
ーバへ送付し、サーバはその移動に対応したコンテンツ
情報をクライアントへ送出する。ここで位置データが間
欠的で不足が生じる場合には移動データ(速度データ)
に基づき演算により位置データを補間する。位置データ
の補間演算はクライアント側またはサーバ側の何れかに
おいて実行する。
【0032】ところで通常、端末機(クライアント)〜
ホスト機(サーバ)間で動画像データが送受される場
合、端末機から届いた要求にトリガされるとホスト機が
動画像を送りはじめ、以降は既定のフレーム・レートす
なわち画面更新頻度で動画像データの送出が自動継続す
る構成となっており、動画像送出の継続中は端末機が再
度トリガ信号を発する必要はなかった。一方、本発明で
はサーバが画面データを既定のフレーム・レートの動画
像データとして送出するのではなく、クライアントが要
求を高頻度で更新反復送付し、サーバがこれら要求に逐
一対応してフレーム画面データを逐一送出し、クライア
ントがこれらフレーム画面を逐一表示することにより、
結果的に動画像を形成させるものである。したがって画
面更新頻度は要求の更新反復送付の頻度に依存する。一
方、要求の更新反復送付の頻度の設定は任意であるか
ら、これを非常に高く設定した場合に例えばサーバの処
理が追随できないと、頻度に乖離が生じる。
【0033】そこで本発明に係る方法およびシステムは
第2の要諦として、上記要求発生ならびにコンテンツ情
報の検索編成や処理や伝送に係る、サーバまたは/およ
びクライアントまたは/および通信機構での処理実行頻
度の差(乖離)に着目し、これを調整する頻度管理機能
または頻度制御機能を具備する。たとえばクライアント
側が高頻度で画面更新表示可能に構成されていても、サ
ーバ側でのコンテンツ情報の検索処理がその頻度に追随
できない場合や、または検索処理が高頻度に追随できて
も利用している通信回線の伝送量が追随できない場合、
これより前段側で為された高頻度での各処理が無駄にな
る。或いはクライアントでの要求発生を含めて処理のル
ープの上流側がすべて高頻度で処理しても、最後段であ
るクライアントの画面更新表示が低頻度の性能である
と、上流側で為された全ての処理に無駄が発生する。し
かも状態はクライアント/サーバ/通信機構の組合せ毎
に夫々異なり、また適用機器ごとに異なる。さらに同じ
組合せや機器構成であっても性能変化や、使用状況とり
わけ通信回線状況により千差万別となる。本発明はこれ
らを頻度管理または頻度制御することで解決するもので
ある。その詳細は以降の実施形態の説明において詳述さ
れる。
【0034】さらに本発明に係る方法およびシステムは
第3の要諦として、時間データに加え、位置データまた
は/および視界方向データによる要求をサーバへ送付し
て適合するコンテンツ情報の提供を受ける。このように
時間データを要求に加えることにより、任意の時間情報
(たとえば過去から未来に亘る任意の年代、年月日)の
任意の位置(すなわち地域または場所)における任意の
視界方向が要求された際に、該当するコンテンツ情報
(たとえば映像や音声)を提供することを可能にする。
すなわち歴史的な情報としての映像と音声や、未来予測
的な映像と音声の提供を可能にする。さらに、このよう
に時間データを基調とした要求に基づき本方法およびシ
ステムを実施するとき、要求を高頻度で反復実行する実
施に限定されることはない。
【0035】以下、本発明の手段を説明する。前記課題
を解決するため、本発明の請求項1に係る情報授受方法
は、任意の着目情報の受理側から前記着目情報を保有す
る授与側へ、前記着目情報の送出要求に係る要求情報を
通信機構を経由して送付すると、前記授与側が前記要求
情報に適合する前記着目情報を前記受理側へ通信機構を
経由して送出し、前記受理側が送出された前記着目情報
を受理して、画面、または画面および音声により呈示す
る情報授受方法において、前記受理側における前記要求
情報の発生処理を最前段処理とし、前記受理側における
前記呈示処理を最後段処理とし、且つ前記最前段処理か
ら前記最後段処理へ至る、前記受理側または前記授与側
または前記通信機構の少なくとも何れかに、少なくとも
一つの中間処理が在り、且つ順次、前段側の処理結果を
用いて後段側の処理が実行される経路をループとし、さ
らに前記夫々の処理につき単位時間内に更新反復実行す
る回数を夫々の頻度として、(1)前記要求情報を更新
反復して前記ループを更新反復実行し、(2)且つ前記
最後段処理よりも前段側の少なくとも一つの前記処理の
頻度を、前記最後段処理の確認された可能な頻度を超え
ない頻度とする、ことを特徴とする。
【0036】本発明の請求項11に係る情報授受システ
ムは、任意の着目情報の受理側と、前記着目情報を保有
する授与側と、前記受理側および前記授与側を接続する
通信機構を具備し、前記受理側から前記授与側へ、前記
着目情報の送出要求に係る要求情報を前記通信機構を経
由して送付し、前記授与側が前記要求情報に適合する前
記着目情報を前記受理側へ前記通信機構を経由して送出
し、前記受理側が送出された前記着目情報を受理して画
面、または画面および音声により呈示する構成の情報授
受システムであって、前記受理側における前記要求情報
の発生処理を最前段処理とし、前記受理側における前記
呈示処理を最後段処理とし、且つ前記最前段処理から前
記最後段処理へ至る、前記受理側または前記授与側また
は前記通信機構の少なくとも何れかに、少なくとも一つ
の中間処理が在り、且つ順次、前段側の処理結果を用い
て後段側の処理が実行される経路をループとし、さらに
前記夫々の処理につき単位時間内に更新反復実行する回
数を夫々の頻度として、(1)前記受理側が前記要求情
報を更新反復して送付することにより、前記受理側およ
び前記授与側および前記通信機構が前記ループを更新反
復実行し、(2)且つ前記受理側の前記最後段処理より
も前段側の、前記受理側または前記授与側または前記通
信機構における少なくとも一つの前記処理の頻度を、前
記最後段処理の確認された可能な頻度を超えないよう制
御する、ことを特徴とする。
【0037】請求項1の情報授受方法および請求項11
の情報授受システムによれば、受理側における最後段処
理よりも前段側の少なくとも何れか一つの処理、授与側
における少なくとも何れか一つの処理、通信機構におけ
る少なくとも何れか一つの処理のうちの、少なくとも何
れかが、前記最後段処理の更新反復実行の確認された可
能な頻度を超えない頻度で更新反復実行されることによ
り、当該処理を含む以降の処理において過剰な処理実行
が排除され、よって当該処理を含む以降の処理において
無駄の発生が回避され、且つ全ての処理が更新反復実行
される。
【0038】たとえば或る受理側が最後段処理を或る比
較的高い頻度で更新反復実行可能な仕様を有しており、
通常はこの頻度で常時、呈示処理が更新反復実行される
として、当該頻度よりも低い頻度での呈示処理が所望さ
れるならば、たとえば受理側での要求情報の更新発生処
理の頻度を抑えるよう管理がなされ、当該の低い頻度で
更新反復送付されることにより、前記ループに沿う各処
理の更新反復も当該の低い頻度で実行され、各処理にお
いて無駄な頻度での実行が回避される。
【0039】さらに最後段処理の更新反復実行の可能な
頻度が、適用される受理側が異なるか、又は受理側の性
能変化によって変化したと確認されても、それらに対応
した前記処理の更新反復実行が為され、よって受理側が
異なるか性能が変化した場合でも、臨機応変にこれらに
対応して無駄の発生の排除がなされる。
【0040】本発明の請求項2に係る情報授受方法は、
請求項1記載のもので、前記最後段処理の更新反復実行
の可能な頻度を、前記受理側において実測により確認す
ることを特徴とする。
【0041】本発明の請求項12に係る情報授受システ
ムは、請求項11記載のもので、前記最後段処理の更新
反復実行の可能な頻度を、前記受理側において実測によ
り確認する構成としたことを特徴とする。
【0042】最後段処理の更新反復実行の可能な頻度
は、適用される受理側に固有の値となるが、請求項2の
情報授受方法および請求項12の情報授受システムによ
れば当該頻度が当該受理側における実測により確認され
る。この結果、受理側が、異なった構成を有する別の受
理側となるか、又は受理側の性能が変化しても、夫々に
つき固有の値が容易かつ確実に確認され、よって夫々に
つき前記無駄の発生が回避される。
【0043】本発明の請求項3に係る情報授受方法は、
任意の着目情報の受理側から前記着目情報を保有する授
与側へ、前記着目情報の送出要求に係る要求情報を通信
機構を経由して送付すると、前記授与側が前記要求情報
に適合する前記着目情報を前記受理側へ通信機構を経由
して送出し、前記受理側が送出された前記着目情報を受
理して、画面、または画面および音声により呈示する情
報授受方法において、前記受理側における前記要求情報
の発生処理を最前段処理とし、前記受理側における前記
呈示処理を最後段処理とし、且つ前記最前段処理から前
記最後段処理へ至る、前記受理側または前記授与側また
は前記通信機構の少なくとも何れかに、少なくとも一つ
の中間処理が在り、且つ順次、前段側の処理結果を用い
て後段側の処理が実行される経路をループとし、前記夫
々の処理を単位時間内に更新反復実行する回数を夫々の
頻度とし、さらに単位時間内に前記ループ全体の更新反
復実行可能な最大回数を最大頻度として、前記要求情報
を更新反復して前記ループを更新反復実行する際に、少
なくとも一つの前記処理を前記最大頻度を超えない任意
の頻度で更新反復実行する、ことを特徴とする。
【0044】本発明の請求項13に係る情報授受システ
ムは、任意の着目情報の受理側と、前記着目情報を保有
する授与側と、前記受理側および前記授与側を接続する
通信機構を具備し、前記受理側から前記授与側へ、前記
着目情報の送出要求に係る要求情報を前記通信機構を経
由して送付し、前記授与側が前記要求情報に適合する前
記着目情報を前記受理側へ前記通信機構を経由して送出
し、前記受理側が送出された前記着目情報を受理して画
面、または画面および音声により呈示する構成の情報授
受システムであって、前記受理側における前記要求情報
の発生処理を最前段処理とし、前記受理側における前記
呈示処理を最後段処理とし、且つ前記最前段処理から前
記最後段処理へ至る、前記受理側または前記授与側また
は前記通信機構の少なくとも何れかに、少なくとも一つ
の中間処理が在り、且つ順次、前段側の処理結果を用い
て後段側の処理が実行される経路をループとし、前記夫
々の処理につき単位時間内に更新反復実行する回数を夫
々の頻度とし、さらに単位時間内に前記ループ全体の更
新反復実行可能な最大回数を最大頻度として、(1)前
記受理側が前記要求情報を更新反復して送付することに
より、前記受理側および前記授与側および前記通信機構
が前記ループを更新反復実行し、(2)且つ前記受理側
または前記授与側または前記通信機構における少なくと
も一つの前記処理を、前記最大頻度を超えない任意の頻
度で更新反復実行する、構成としたことを特徴とする。
【0045】請求項3の情報授受方法および請求項13
の情報授受システムによれば、受理側、授与側、通信機
構の少なくとも何れかにおける少なくとも何れか一つの
処理が、ループ全体の最大頻度を超えない任意の頻度で
更新反復実行されることにより、当該処理を含む以降の
処理において過剰な処理実行が排除され、よって当該処
理を含む以降の処理において無駄の発生が回避され、且
つ全ての処理が更新反復実行される。さらにループ全体
の最大頻度が、適用される受理側と授与側と通信機構の
組合せ毎に異なり、また同一の組み合わせで性能変化が
発生した場合であっても、それらに対応して前記処理の
更新反復実行が為されることにより、組合せが異なるか
性能が変化した場合でも、それぞれに対応して無駄の発
生排除がなされる。
【0046】本発明の請求項4に係る情報授受方法は、
請求項3記載のもので、前記ループ全体の前記最大頻度
を、対象とする前記受理側および前記授与側および前記
通信機構の組合せにおいて前記最後段処理の頻度の実測
により確認することを特徴とする。
【0047】本発明の請求項14に係る情報授受システ
ムは、請求項13記載のもので、前記ループ全体の前記
最大頻度を、対象とする前記受理側および前記授与側お
よび前記通信機構の組合せにおいて前記最後段処理の頻
度の実測により確認する構成としたことを特徴とする。
【0048】ループ全体の最大頻度は、適用される受理
側と授与側と通信機構の組合せ毎に異なる固有の値であ
り、また同一の組み合わせでも性能変化により変化する
が、請求項4の情報授受方法および請求項14の情報授
受システムによればループ全体の最大頻度が最後段処理
の頻度の実測により確認され、この結果、組合せが異な
るか性能が変化した場合でも、夫々につき最大頻度が容
易かつ確実に確認され、よって夫々につき無駄の発生が
回避される。
【0049】本発明の請求項5に係る情報授受方法は、
請求項1、2、3または4の何れかに記載のもので、前
記要求情報が任意の位置データを有して成り、映像を、
フレーム単位で画面表示可能な構成として、前記着目情
報が前記位置データに対応付けられた前記映像または音
声付き前記映像を有して成るコンテンツ情報であり、前
記最後段処理の反復実行頻度を、前記コンテンツ情報の
画面更新頻度とすることを特徴とする。
【0050】本発明の請求項15に係る情報授受システ
ムは、請求項11、12、13または14の何れかに記
載のもので、前記要求情報を任意の位置データを有して
構成し、映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成と
して、前記着目情報を前記位置データに対応付けられた
前記映像または音声付き前記映像を有して成るコンテン
ツ情報とし、前記最後段処理の反復実行頻度を、前記コ
ンテンツ情報の画面更新頻度とする構成としたことを特
徴とする。
【0051】請求項5の情報授受方法および請求項15
の情報授受システムによれば、任意の位置データが要求
情報として発生すると、この位置データに対応付けられ
た映像または音声付き映像を有して成るコンテンツ情報
が着目情報として送出され、このコンテンツ情報が呈示
され、且つ上記の更新反復実行により位置情報の更新に
したがいコンテンツ情報が動画像として呈示される。さ
らにこのコンテンツ情報の画面更新頻度が呈示処理の反
復実行頻度とされることで、確認や実測が容易になされ
る。
【0052】本発明の請求項6に係る情報授受方法は、
請求項1、2、3または4の何れかに記載のもので、前
記要求情報が任意の位置データと、当該位置における任
意の向きを示す視界方向データを有して成り、映像を、
フレーム単位で画面表示可能な構成として、前記着目情
報が前記位置データおよび前記視界方向データに対応付
けられた前記映像または音声付き前記映像を有して成る
コンテンツ情報であり、前記最後段処理の反復実行頻度
を、前記コンテンツ情報の画面更新頻度とすることを特
徴とする。
【0053】本発明の請求項16に係る情報授受システ
ムは、請求項11、12、13または14の何れかに記
載のもので、前記要求情報を、任意の位置データと、当
該位置における任意の向きを示す視界方向データを有し
て構成し、映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成
として、前記着目情報を、前記位置データおよび前記視
界方向データに対応付けられた前記映像または音声付き
前記映像を有して成るコンテンツ情報とし、前記最後段
処理の反復実行頻度を、前記コンテンツ情報の画面更新
頻度とする構成としたことを特徴とする。
【0054】請求項6の情報授受方法および請求項16
の情報授受システムによれば、任意の位置データと、こ
の位置における任意の向きを示す視界方向データが要求
情報として発生すると、この位置データおよび視界方向
データに対応付けられた映像または音声付き映像を有し
て成るコンテンツ情報が着目情報として送出され、この
コンテンツ情報が呈示され、且つ上記の更新反復実行に
より位置データおよび視界方向データの更新にしたがい
コンテンツ情報が動画像として呈示される。さらにこの
コンテンツ情報の画面更新頻度が呈示処理の反復実行頻
度とされることで、確認や実測が容易になされる。
【0055】本発明の請求項7に係る情報授受方法は、
請求項5乃至6の何れかに記載のもので、前記位置デー
タが、(1)衛星測位または電波測位に基づいて間欠的
に発生する測位データか、(2)前記測位データの発生
がない期間中に生成される、前記受理側の移動速度およ
び移動にかかる時間を用いて演算される移動量と、直近
の前記測位データに基づく補間位置データか、の選択で
具現されることを特徴とする。
【0056】本発明の請求項17に係る情報授受システ
ムは、請求項15乃至16の何れかに記載のもので、前
記位置データを、(1)衛星測位または電波測位に基づ
いて間欠的に発生する測位データか、(2)前記測位デ
ータの発生がない期間中に生成させる、前記受理側の移
動速度および移動にかかる時間を用いて演算する移動量
と、直近の前記測位データに基づく補間位置データか、
の選択で具現する構成としたことを特徴とする。
【0057】請求項7の情報授受方法および請求項17
の情報授受システムによれば、測位データの発生時には
これが位置データとなり、前記測位データの発生がない
期間中は補間位置データが位置データとなる。よって測
位データの発生が低頻度であっても、補間位置データで
補われることにより、位置データの発生処理が高頻度に
維持される。
【0058】本発明の請求項8に係る情報授受方法は、
任意の着目情報の受理側から前記着目情報を保有する授
与側へ、前記着目情報の送出要求に係る要求情報を通信
機構を経由して送付すると、前記授与側が前記要求情報
に適合する前記着目情報を前記受理側へ通信機構を経由
して送出し、前記受理側が送出された前記着目情報を受
理して、画面、または画面および音声により呈示する情
報授受方法において、前記要求情報が任意の位置データ
と、任意の時間を指定する時間データを有して成り、映
像を、フレーム単位で画面表示可能な構成として、前記
着目情報が前記位置データおよび前記時間データに対応
付けられた前記映像または音声付き前記映像を有して成
ることを特徴とする。
【0059】本発明の請求項18に係る情報授受システ
ムは、任意の着目情報の受理側と、前記着目情報を保有
する授与側と、前記受理側および前記授与側を接続する
通信機構を具備し、前記受理側から前記授与側へ、前記
着目情報の送出要求に係る要求情報を前記通信機構を経
由して送付し、前記授与側が前記要求情報に適合する前
記着目情報を前記受理側へ前記通信機構を経由して送出
し、前記受理側が送出された前記着目情報を受理して画
面、または画面および音声により呈示する構成の情報授
受システムであって、前記要求情報を、任意の位置デー
タと、任意の時間を指定する時間データを有して構成
し、映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成とし
て、前記着目情報を、前記位置データおよび前記時間デ
ータに対応付けられた前記映像または音声付き前記映像
を有して構成することを特徴とする。
【0060】請求項8の情報授受方法および請求項18
の情報授受システムによれば、任意の位置データと任意
の時間データが要求情報として発生すると、この時間デ
ータおよび位置データに対応付けられた映像または音声
付き映像を有して成る着目情報が送出され、呈示され
る。
【0061】本発明の請求項9に係る情報授受方法は、
任意の着目情報の受理側から前記着目情報を保有する授
与側へ、前記着目情報の送出要求に係る要求情報を通信
機構を経由して送付すると、前記授与側が前記要求情報
に適合する前記着目情報を前記受理側へ通信機構を経由
して送出し、前記受理側が送出された前記着目情報を受
理して、画面、または画面および音声により呈示する情
報授受方法において、前記要求情報が任意の位置データ
と、当該位置における任意の向きを示す視界方向データ
と、任意の時間を指定する時間データを有して成り、映
像を、フレーム単位で画面表示可能な構成として、前記
着目情報が前記位置データおよび前記視界方向データお
よび前記時間データに対応付けられた前記映像または音
声付き前記映像を有して成ることを特徴とする。
【0062】本発明の請求項19に係る情報授受システ
ムは、任意の着目情報の受理側と、前記着目情報を保有
する授与側と、前記受理側および前記授与側を接続する
通信機構を具備し、前記受理側から前記授与側へ、前記
着目情報の送出要求に係る要求情報を前記通信機構を経
由して送付し、前記授与側が前記要求情報に適合する前
記着目情報を前記受理側へ前記通信機構を経由して送出
し、前記受理側が送出された前記着目情報を受理して画
面、または画面および音声により呈示する構成の情報授
受システムであって、前記要求情報を、任意の位置デー
タと、当該位置における任意の向きを示す視界方向デー
タと、任意の時間を指定する時間データを有して構成
し、映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成とし
て、前記着目情報を、前記位置データおよび前記視界方
向データおよび前記時間データに対応付けられた前記映
像または音声付き前記映像を有して構成することを特徴
とする。
【0063】請求項9の情報授受方法および請求項19
の情報授受システムによれば、任意の位置データと任意
の視界方向データと任意の時間データが要求情報として
発生すると、この時間データおよび視界方向データおよ
び位置データに対応付けられた映像または音声付き映像
を有して成る着目情報が送出され、呈示される。
【0064】本発明の請求項10に係る情報授受方法
は、請求項1乃至9の何れかに記載のもので、前記要求
情報の送付量または前記着目情報の送出量に基づいて課
金することを特徴とする。
【0065】本発明の請求項20に係る情報授受システ
ムは、請求項11乃至19の何れかに記載のもので、前
記要求情報の送付量または前記着目情報の送出量に基づ
いて課金する構成としたことを特徴とする。
【0066】請求項10の情報授受方法および請求項2
0の情報授受システムによれば、要求情報の送付量また
は着目情報の送出量が前記各処理の頻度に依存すること
により、とりわけ授与側の利用状況を反映した課金がな
される。
【0067】本発明の請求項21に係る情報授受方法
は、請求項6または9記載のもので、前記視界方向デー
タが、水平方向または垂直方向から傾斜した方向に係る
データであることを特徴とする。
【0068】本発明の請求項22に係る情報授受システ
ムは、請求項16または19記載のもので、前記視界方
向データが、水平方向または垂直方向から傾斜した方向
に係るデータであることを特徴とする。
【0069】請求項21の情報授受方法および請求項2
2の情報授受システムによれば、視界方向データによっ
て水平方向または垂直方向から傾斜した方向が指定さ
れ、よってコンテンツ情報がこの方向に傾斜して画面表
示される。
【0070】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、この発明の本質的な構成と作用を示すた
めの好適な例の一部であり、したがって技術構成上好ま
しい種々の限定が付されている場合があるが、この発明
の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定する
旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものでは
ない。
【0071】図1は、本発明にかかるコンテンツ情報授
受システムの第1の実施形態の概念を示すブロック図で
ある。図2は受理側のブロック構成図、図3は授与側の
ブロック構成図であり、また図4は頻度の説明図であ
る。以下、図1乃至図4に基づき、構成を説明する。
【0072】構成の概要:本実施形態に係るコンテンツ
情報授受システムSys01はクライアント/サーバ・
システムであり、受理側(クライアント)CL1と授与
側(サーバ)SV1と、これらを接続する通信機構NT
を具備してブロードバンド通信対応で構成される。受理
側CL1は授与側SV1へ、授与側SV1がデータベー
スとして管理するコンテンツ情報Ctsの高更新頻度で
の提供サービスを要求する。先ず提供を所望するコンテ
ンツ情報Ctsを指定する要求データを編成処理し、こ
れを載せた要求信号CL1aを通信機構NTを経て送付
処理すると、授与側SV1がこの要求データを受取処理
し、データベース検索処理して要求データに適合するコ
ンテンツ情報Ctsを読出し、これを塔載した送出信号
SV1aを通信機構NTを経て受理側CL1へ送出処理
して提供すると、受理側CL1は送出信号SV1aを受
理してコンテンツ情報Ctsを復元処理し、これを呈示
処理するようにし、且つ、上記のインタラクティブな動
作を単位時間内に高い頻度で更新反復する。したがって
上記を処理のループとすると、当該ループを高頻度で更
新反復実行する構成とされる。呈示の内容は前掲の定義
の通り映像の画面表示または/および音声(オーディ
オ)の奏鳴である。
【0073】受理側CL1は、モバイル機器である移動
通信機器例えば携帯電話機や車載電話機やPDA、また
は/および定位置設置のパソコンやワークステーショ
ン、ゲーム機器を含む無線/有線通信機能を具備するコ
ンピュータ構成の機器であり、コマンドデータやビデオ
データを伝送するためのバス、演算処理実行に関わる演
算処理装置CPU(Central Processing Unit)、デイ
スプレイに表示されるビデオデータやGUIのためのグ
ラフイツク表示を管理する呈示コントローラ、通信機構
NTとのデータ授受にかかる通信インタフェースif
c、キーボードやマウス及びペン・タブレツト等のポイ
ンテイングデバイスからの入力データの処理に関わる入
力デバイスインターフエイスや外部インターフエイスを
有し、さらにオペレーテイングシステムやブラウザをは
じめ一部のアプリケーシヨン・ソフトウエアが格納され
ている読み出し専用記憶装置ROM(Read Only Memor
y)または/およびハード磁気ディスク装置等のデータ
記録装置と、アツプロードされたアプリケーシヨン・ソ
フトウエアやCPUの実行過程で発生するデータを暫定
格納する読み書き可能な記憶装置RAM(Random Acces
s Memory)などを具備するが、これらは一般的なコンピ
ュータ構成であり、よって冗長と煩雑を避けるべく詳細
説明は割愛される。
【0074】受理側CL1は、位置データpdを入力す
る位置データ提供手段0101、視界方向データddを
入力する視界方向データ入力手段0102、移動データ
mdを入力する移動データ入力手段0103、時間デー
タtdを入力する時間データ入力手段0104、サービ
ス要求データsrを入力するサービス要求入力手段01
05等の、入力データ発生に関与する手段(まとめて、
発生グループ0201とする:図2参照)に加え、頻度
管理部0111、要求データ編成・送付部0112、i
d管理部0113、データ受理・呈示部0115、電源
部Pwを具備する。また最大頻度データの集合を擁する
最大頻度テーブルを具備可能に構成される。なお最大頻
度および最大頻度テーブルは後述される。電源部Pwは
電灯線電源または電池電源であり、とりわけ携帯型無線
機器の場合は充電式電源としてリチウムイオンポリマー
電池やリチウムイオン電池などの電池が主電源として装
備される。頻度管理部0111、要求データ編成・送付
部0112、id管理部0113は前記演算処理装置C
PUによって読取り実行可能なコンピュータプログラム
(ソフトウエア・モジュール)として具現され、ROM
または/およびハード磁気ディスク装置等に格納され
る。
【0075】要求データ編成・送付部0112は、図2
に示されるように、取込手段0202、編成手段020
3、送付手段0204を具備し、記載の順に処理を順
次、段階的に実行する。よって例えば取込手段0202
と編成手段0203の関係において取込手段0202が
前段であり、編成手段0203は後段となる。上記発生
グループ0201およびこれら手段は前掲の、受理側C
L1と授与側SV1と通信機構NTに跨り形成されるル
ープの一部を担う。取込手段0202は上記発生グルー
プ0201から入力データを取込み編成手段0203へ
送り、編成手段0203は送られたデータと、id管理
部0113を参照して得た識別データ等に基づき要求デ
ータを編成して送付手段0204へ送り、送付手段02
04はこれに基づき要求信号CL1aを作成して、通信
インタフェースifc経由で通信機構NTへ送付する。
通信機構NTはこれを授与側SV1へ伝送する。サービ
ス実行段階において要求信号CL1aに塔載可能なデー
タは、位置データpdまたは/および視界方向データd
dまたは/および移動データmdまたは/および時間デ
ータtdの少なくとも何れかが可能であり、これらを総
括して「事象データ」と記載する。したがって要求信号
CL1aには事象データが塔載可能とされる。なお移動
データは速度データとも記載される。
【0076】データ受理・呈示部0115は、授与側S
V1から送出された送出信号SV1の受理と復元編成に
かかる処理の手段として機能するソフトウエア・モジュ
ールである受理手段0205、及び呈示装置0206
(たとえばオーディオ再生機能付き画面表示機器)によ
り形成され、受理したデータがこの順に処理が施されて
画面表示やオーディオ奏鳴等がなされる。受理手段02
05は授与側SV1から送出され通信機構NTによって
伝送された送出信号SV1aを、通信インタフェースi
fc経由で受理してコンテンツ情報Ctsを復元すると
呈示装置0206へ送り、呈示装置0206がこれを画
面または/および音声で呈示する。
【0077】一方、頻度管理部0111は上記各部/手
段/装置の更新反復処理の基準となる基準頻度の設定が
可能であり、且つ上記各部/手段/装置の更新反復処理
の頻度管理を実行可能に構成される。
【0078】つぎに、授与側SV1はデータベース部D
Bを備え、当該サービスのホストサーバとして機能する
コンピュータシステムとして構成され、メインフレーム
コンピュータ、ワークステーション、パソコンの組合せ
等のコンピュータシステムの適用により具現される。さ
らにイントラネットやLANによって接続された複数の
コンピュータ機器で構成されるか、或いは物理的に同一
のコンピュータ機器内に構築され、全体としてマルチプ
ラットフォーム対応で構成される。従って図示されない
プロセッサ(CPU)、RAM、ROM等のメモリ、ブ
ロードバンド(高速大容量)対応の通信インタフェース
ifs、バス等の構成部分を備えるが、これらはブロー
ドバンド通信対応の一般的なコンピュータシステムの構
成部分であり、よって冗長と煩雑を排除するべく説明は
省略される。またデータベース部DBは大記録容量の媒
体を具備して大容量のコンテンツ情報Ctsの蓄積管理
が可能に構成され、好適には例えば複数の磁気ディスク
列(ディスクアレイ)で構成される大容量RAIDシス
テム等で構成される。さらに補完的に着脱式磁気テープ
によるVTR(または複数のVTRによる大記録容量シ
ステム)の適用も可能である。
【0079】授与側SV1は、夫々がソフトウエア・モ
ジュールで構成された受取・検索部0121、頻度制御
部0122、課金部0123、コンテンツ情報送出部0
124を具備し、さらに不図示の電源部を備える。電源
部は電灯線電源を主とする。また最大頻度データの集合
を擁する最大頻度テーブルを具備可能に構成される。
【0080】受取・検索部0121は、受理側CL1か
ら通信機構NTを経て送付された要求信号CL1aを通
信インタフェースifs経由で受取って要求データを復
元し、課金部0123に課金処理させたのち、要求デー
タを処理手段0222へ送る受取手段0221と、送ら
れた要求データに基づいて処理を施し、結果のデータを
検索手段0223へ送る処理手段0222と、送られた
データに基づいてデータベース部DBを検索して該当す
る情報を読出し、該情報をコンテンツ情報送出部012
4の編成手段0224へ送る検索手段0223を備え
る。
【0081】コンテンツ情報送出部0124は、受取・
検索部0121の検索手段0223から送られた情報に
基づいて提供可能なコンテンツ情報Ctsとし、これを
含む送出データを編成して送出手段0225へ送る編成
手段0224と、送られた送出データに基づいて送出信
号SV1aを編成し、通信インタフェースifsを経て
通信機構NTへ送出する送出手段0225を備える。送
出信号SV1aは通信機構NTによって受理側CL1へ
伝送される。
【0082】一方、頻度制御部0122は上記各部また
は/および手段の更新反復処理の基準となる基準頻度の
設定が可能であり、且つ上記各部または/および手段の
更新反復処理の頻度制御を実行可能に構成される。これ
ら各部または/および手段も前掲のループの一部を担
う。
【0083】通信機構NTは、ブロードバンド対応の双
方向データ伝送回線を具備するネットワークで、前掲の
ループの一部を担い、有線または/および無線伝送対応
のインターネット機構などが適用される。なお上記各部
または/および手段と、通信機構NTの詳細は後述され
る。
【0084】ループ形成について:上記のようにしてコ
ンテンツ情報の提供サービスが実行されるが、この提供
サービスの成立・履行につき、受理側CL1の要求発生
と送付から授与側SV1での処理を経て再度、受理側C
L1へ至り呈示処理される、処理流れの前掲のループが
形成される。ループの始端には受理側CL1の位置デー
タ提供手段0101などの発生グループ0201があ
り、ループの終端には受理側CL1のデータ管理部01
15の呈示装置0206がある。1回の要求発生がある
と対応する1個のコンテンツ情報Ctsが提供されるこ
とで1回のループが成立する。一例として発生グループ
0201を構成する位置データ提供手段0101から1
回の位置データ発生があると、これに対応してループに
沿って順次処理がなされてデータが流れ、1枚のフレー
ム画像が呈示装置0206に表示されてこのループが終
る。1回のループの成立を以って、1回の運用と称す
る。
【0085】本実施形態は上記ループが単位時間内に高
頻度で反復実行されるよう構成される。すなわち上記要
求を高頻度で反復更新して送付し、各要求に対応するコ
ンテンツ情報Ctsを高頻度で反復更新して送出し、呈
示を高頻度で反復更新させることで上記ループの高頻度
の運用が為される。これにより呈示装置0206の表示
画面が単位時間内に高頻度で画面更新されることにより
動画像の表示がなされ、しかもこの動画像の各フレーム
画面は、発生グループ0201が刻々と更新しつつ発生
させる個々の要求に個々に対応して更新表示されること
になる。ここで本実施形態では、高頻度で更新反復され
る上記ループに沿って、受理側CL1における各処理の
頻度管理を頻度管理部0111が実行し、または授与側
SV1における各処理の頻度制御を頻度制御部0122
が実行するよう構成される。
【0086】処理の頻度について:本実施形態の受理側
CL1と授与側SV1の各部分における処理の頻度を、
図2に基づき説明する。
【0087】図示されるように、受理側CL1において
要求発生から送付までについて、(1)位置の計測値な
ど事象データの発生頻度g・fQ1、(2)発生した事
象データの受理側取込頻度a・fQ1、(3)取り込ん
だ事象データに基づき要求データの編成と、その他の処
理にかかる編成頻度cmp・fQ1、(4)編成された
要求データに基づき送付のための要求信号CL1a作成
と送付処理にかかる送付頻度Req・fQ1、が順に関
与してサービスデマンドの反復が為される。
【0088】上記で、発生頻度g・fQ1は、位置デー
タ提供手段0101、視界方向データ入力手段010
2、移動データ入力手段0103、時間データ入力手段
0104、サービス要求入力手段0105等の発生グル
ープ0201が関わる。したがって発生する事象データ
は、位置データpdまたは/および視界方向データdd
または/および移動データmdまたは/および時間デー
タtdである。受理側取込頻度a・fQ1、編成頻度c
mp・fQ1、および送付頻度Req・fQ1は、要求
データ編成・送付部0112のそれぞれ取込手段020
2、編成手段0203、送付手段0204が関わる。一
般的に、発生頻度g・fQ1は前記ループの後段側、た
とえば編成頻度cmp・fQ1や送付頻度Req・fQ
1よりも高くなることが多く、ここで乖離が生じること
になる。
【0089】ついで、(5)通信回線経由での要求信号
CL1aの受理側CL1から授与側SV1への伝送頻度
trf・fQ1、が関与し、これには通信機構NTが関
わる。
【0090】ついで授与側SV1においてコンテンツ情
報Ctsの送出まで、(6)受理側CL1から送付頻度
Req・fQ1で続々と送付されてくる要求信号CL1
aの反復受取りにかかる授与側の受取頻度a・fQ2、
(7)受けた要求データの各種の反復処理にかかる処理
頻度pr・fQ2、(8)データベースの反復検索にか
かる検索頻度rt・fQ2、(9)検索結果に基づく送
出データの反復編成にかかる送出データ編成頻度cmp
・fQ2、(10)編成された送出データに基づき送出
のための送出信号SV1aの反復作成と反復送出処理に
かかるコンテンツ情報送出頻度out・fQ2、が順に
関与してサービス提供が反復的に為される。
【0091】上記で、授与側受取頻度a・fQ2は、受
取手段0221が関わる。処理頻度pr・fQ2は、課
金部0123と処理手段0222が関わる。検索頻度r
t・fQ2は、検索手段0223とデータベース部DB
が関わる。送出データ編成頻度cmp・fQ2は、編成
手段0224が関わる。コンテンツ情報送出頻度opt
・fQ2は、送出手段0225が関わる。さらに上記各
頻度の制御につき頻度制御部0122が関わる。
【0092】ついで、(11)通信回線経由での送出信
号SV1aの授与側SV1から受理側CL1への伝送頻
度trf・fQ2、が関与し、これには通信機構NTが
関わる。
【0093】ついで受理側CL1においてコンテンツ情
報Ctsの呈示まで、(12)通信機構NT経由での授
与側SV1からの送出信号SV1aの受理とデータ復元
処理にかかる受理頻度rv・fQ1、(13)復元デー
タに基づくコンテンツ情報Ctsの呈示にかかる、コン
テンツ情報Ctsの呈示頻度Cts・fQ1、が関与し
てサービス享受の反復が為される。受理頻度rv・fQ
1、コンテンツ情報Ctsの呈示頻度Cts・fQ1
は、データ受理部0115のそれぞれ受理手段020
5、呈示装置0206が関わる。さらに上記各頻度の管
理につき頻度管理部0111が関わる。
【0094】上記の番号(1)乃至(13)の頻度は前
記のデータ処理流れのループに沿ってこの番号の順に発
生する。
【0095】ところで上記各手段や装置は、その処理を
実行する際に前段から得るデータを使用するが、各手段
や装置における単位時間内の更新反復実行の頻度は、1
回の処理に要する実行時間が一般的に異なることによ
り、夫々異なる。したがって前段の更新反復実行頻度と
後段の更新反復実行頻度に乖離が生じることになり、ル
ープ全体でみると、最も実行時間が長く更新反復実行頻
度が低い手段または装置が、このループ全体の更新反復
実行能力を律する過程、すなわち全体の律速過程とな
る。したがって、ループ始端の発生グループ0201が
高頻度で事象データを更新反復発生させ提供しても、ル
ープ途中の律速過程において実行頻度が低下するという
不都合が発生する。またループに沿ってその手段の前段
側にある手段がより高頻度で処理しても、後段がそれに
追随できないと無駄が生じる。これを在来技術構成と対
比して説明する。
【0096】在来技術構成との対比:従来、前掲のよう
にホストサーバから移動通信機器例えば携帯電話機へ
の、現在位置にかかる静止画像の提供や、動画の伝送は
前例が存在するものの、これらは移動通信機器が一度、
現在位置などを発信すると、ホストサーバでは当該位置
を変移させず、当該位置における静止画像や動画像デー
タを即時伝送する構成であった。したがって、本発明の
ような高頻度の且つインタラクティブなループ反復処
理、すなわち携帯電話機が移動につれて次々と変化する
現在位置を刻々と頻繁に発信し、ホストサーバが当該各
発信に同期して画像データを刻々と更新して伝送し、こ
れにより携帯電話機の画面に、位置移動に追随して変遷
する画像によって形成する動画像を表示するという構成
は前例がなく、容易に従前例との比較ができない。そこ
で、従来の構成を図75に再掲し、従来の構成による受
理側CL75と授与側SV75によって本発明における
ような高頻度のループ反復処理を実施したと仮定した際
に生じる課題を、同図を参照して考察する。
【0097】受理側CL75は不特定多数のクライアン
トであるから、その機能・性能は千差万別である。また
授与側SV75も多数のホストが存在するからその機能
・性能は千差万別である。同様に適用される通信機構N
Tもその伝送容量において千差万別である。実際のシス
テムではこれらが任意に組合せられて構成され、その上
で各サービスのセッションが成立する。サービス・セッ
ションが成立すると、受理側CL75と授与側SV75
に跨るループ7501が形成される。このループ750
1は始端として受理側CL75の要求発生処理7502
に始まり、通信機構NT経由しての送付処理7503、
授与側SV75での検索などの処理7504、通信機構
NT経由しての送出処理7505、終端である受理側C
L75の呈示処理7506に至る。そこで上記ループ7
501を高頻度で反復する際の技術的課題を具体的な運
用例で示す。
【0098】上記の運用例として、受理側CL75の要
求発生処理の発生頻度7502f1が60回/秒であ
り、送付処理の頻度7503f1が同様に60回/秒と
なる場合に、もし授与側SV75での処理の可能な頻度
7504f1が15回/秒(これは授与側SV75の持
つ性能によって規定される)であると、これ以降の送出
処理の頻度7505f1も15回/秒に、また終端であ
る受理側CL75での呈示処理の頻度7506f1も1
5回/秒になる。このように上記の処理7504が全体
の律速過程となる。この結果、頻度が60回/秒である
要求発生処理7502と、同様に頻度が60回/秒であ
る送付処理7503に無駄X1が発生する。すなわち要
求発生処理7502においては差分の45回/秒の発生
分が過剰になり、受理側CL75(例えば携帯電話機)
のバッテリ消耗という不都合が生じる。また送付処理の
頻度7503f1においても同様に差分の45回/秒の
送付分が過剰になり、バッテリを消耗して不利である上
に、通信回線に無駄なデータ伝送による負荷増をまねい
て他の回線利用者に迷惑をかけ、しかも通信料金が嵩む
という問題が発生する。
【0099】さらに別の運用例として、受理側CL75
の要求発生処理の発生頻度7502f2が30回/秒で
あり、送付処理の頻度7503f2が同様に30回/秒
であり、且つ授与側SV75での処理頻度7504f2
が同様に30回/秒であり、さらに送出処理の頻度75
05f2も同様に30回/秒が可能である場合に、もし
終端である受理側CL75での呈示処理の頻度7506
f2が、呈示能力の制約から15回/秒に限定される
と、この呈示処理が全体の律速過程となる。
【0100】この結果、頻度が30回/秒である要求発
生処理7502と、同様に頻度が30回/秒である送付
処理7503と、頻度が30回/秒である授与側SV7
5での処理7504と、頻度が30回/秒である送出処
理7505に無駄X2が発生する。すなわち要求発生処
理7502においては差分の15回/秒の発生分が過剰
になり、受理側CL75である移動通信機器のバッテリ
消耗を加速する。また送付処理7503においても同様
に差分の15回/秒の送付分が過剰になり、バッテリを
消耗して不利である上に、通信回線に無駄なデータ伝送
による負荷増をまねいて他の回線利用者に迷惑をかけ、
しかも通信料金が嵩む。さらに授与側SV75での処理
7504においても同様に差分の15回/秒の処理分が
過剰になり、過剰処理によるコスト増をまねく。加えて
送出処理7505においても同様に差分の15回/秒の
送出分が過剰になり、過剰処理によるコスト増で不利で
ある上に、通信回線に無駄なデータ伝送による負荷増を
まねいて他の回線利用者に迷惑をかけ、しかも通信料金
が嵩むという課題が発生する。
【0101】本実施形態は上記の課題、とりわけ受理側
CL1としてモバイル機器などバッテリ使用の機器につ
き、無駄な処理を排除し、さらに電池消耗の多い複雑な
処理は授与側のサーバへ委託することにより電池電源の
使用効率の向上を図り、またインタラクティブ処理で無
駄な通信量を削減して通信負荷の軽減と通信料の削減を
図ることで解決する。
【0102】前記ループの更新反復実行にあたり基準と
なる頻度の設定が重要となる。以下、最大頻度と基準頻
度につき説明する。
【0103】最大頻度mxfQ:前記ループは、ループ
始端(この実施形態では発生グループ0201)で事象
データを1回発生させると、1回の運用が開始される。
したがってループを更新反復実行する場合、発生グルー
プ0201で事象データを更新反復して発生させ、ルー
プ上の他の処理をそれに追随させることになるが、各処
理の実行可能な頻度には前述したように上限があり、よ
ってこのループ全体として更新反復実行可能な限界頻度
が存在する。これを本発明では「ループ全体の最大頻
度」とし、「最大頻度mxfQ」と記載する。最大頻度
mxfQは、ループ上の各処理が更新反復実行可能であ
る。したがって各手段が最大頻度mxfQを超える処理
能力がある場合であっても、夫々この最大頻度mxfQ
に抑えて更新反復実行するようにすれば無駄の発生が無
く、しかも上記ループ全体の最大頻度mxfQでの更新
反復実行を可能にする。
【0104】最大頻度mxfQは、受理側CL1と授与
側SV1と通信機構NTとの組合せに依存し、また事象
データの種類(例えばサービスが位置データのみについ
て実行されるか、または位置データおよび視界方向デー
タについて実行されるか等)に依存し、さらに通信機構
NTの回線状態などにも依存するから、場合ごとに確認
する必要がある。本発明では、最大頻度mxfQを以下
の何れかにより確認する構成とされる。 (1)ループ運用における実測値、例えば受理側CL1
で呈示画面(ループ終端)の実測に基づいて検証し、確
認する。 (2)予め開示されているデータを与件として、これら
データが前以て準備された一覧表やテーブルや仕様表を
参照することで確認する。このうち、上記(1)の実測
値に依拠する構成は後に示す別の実施形態において適用
される。本実施形態は上記(2)の与件データを用いて
確認する構成とされる。これにより上記の検証機能の具
備を省いて受理側CL1の構成を簡素化する。
【0105】上記(2)につき、さらに説明する。与件
データを用いて確認する場合、以下の方法がある。 (2a):前以て予め準備されている、最大頻度の一覧
表やテーブルを参照する。 (2b):開示された仕様表を参照し、最大頻度を演算
で得る。 (2c):入力で指定された値を以って最大頻度とす
る。
【0106】上記(2a)の最大頻度の一覧表やテーブ
ルは、受理側CL1と授与側SV1と通信機構NTとの
多数の組合せについて、さらに適用される事象データの
種類について、夫々の最大頻度mxfQが参照可能に準
備されているものである。したがって、予め最大頻度が
一覧表やテーブルに前以て準備され参照可能に整備され
ていることを前提として、これを与件として各サービス
種別毎に、また組合せ等の各利用環境条件毎に、予め与
えられた最大頻度を参照し、これを利用する。また上記
(2b)の仕様表は、例えば受理側CL1である携帯電
話機の保有する各処理手段の更新実行可能頻度の範囲を
前以て設計値や実測値により求めた値が携帯電話機に表
示されたものである。授与側SV1である例えばサイト
・サーバについても同様に、保有する各処理手段の更新
実行可能頻度の範囲がこのサーバの性能として開示さ
れ、さらに通信機構NTであるインターネット機構につ
いても同様に伝送の頻度(データ伝送レート)の範囲が
利用形態毎に開示されたものである。上記(2b)で
は、夫々任意の受理側CL1と授与側SV1と通信機構
NTの組合せについて、さらに適用される事象データの
種類について、夫々に表示されている上記更新実行可能
頻度の範囲から演算導出される共通範囲の内で最大のも
のを当該組合せにおける最大頻度mxfQとすることが
できる。
【0107】基準頻度stfQ:前述したように、デー
タ処理流れのループは受理側と授与側間に跨るもので、
ループに沿って上記の複数の処理が順次発生して実行さ
れ、ループ終端でこのループ処理が終了する構造であ
り、受理側からの要求送付とこれに応えて授与側からの
コンテンツ情報の送出の「対」がこのループ処理として
高頻度(すなわち短い時間間隔)で反復される際に、ル
ープ上の各処理が反復実行されるのであるが、ここで本
発明は、ループ上で始端側にある(すなわち上流に位置
する)処理の頻度が、ループ終端側にある(すなわち下
流に位置する)処理の頻度を超えると、ループ上の上流
側の処理の一部が無駄となることに着目し、ループ上の
上流側の処理の頻度が下流側の処理の頻度を超えないよ
う頻度調整する。とりわけループ上で上流の処理の頻度
が、ループ終端での処理の頻度を超えないよう頻度調整
する。頻度調整は、受理側および、受理側で制御可能な
通信機構では頻度管理として実行し、授与側および、授
与側で制御可能な通信機構では頻度制御として実行す
る。
【0108】例えばループ終端として図2の呈示装置0
206の、上記番号(13)の呈示頻度Cts・fQ1
=30フレーム/秒であるとき、ループ始端の発生グル
ープ0201が上記番号(1)の発生頻度g・fQ1=
120回/秒で動作したとすると、ループに沿った上記
番号(2)乃至(12)の各頻度も、これへの追随が可
能と仮定すると120回/秒となるが、これは呈示装置
0206の上記呈示頻度Cts・fQ1=30フレーム
/秒に比して過剰であり、したがってループ終端よりも
上流側にある上記番号(1)乃至(12)に該当する各
処理の頻度に無駄が生じる。そこでループ始端である発
生グループ0201の発生頻度g・fQ1=30回/秒
となるよう頻度調整すると、上記番号(1)乃至(1
3)の各頻度も30回/秒となって無駄が生じない。或
いは上記で、例えば送付手段0204が上記番号(4)
の送付頻度Req・fQ1=30回/秒で動作するよう
頻度調整すると、120回/秒の頻度である上記番号
(1)乃至(3)の各頻度とは乖離があるが、一方、上
記番号(4)乃至(13)の各頻度には無駄が生じるこ
とがない。
【0109】しかも上記のように発生する頻度乖離は、
すでに前に述べたように受理側CL1/通信機構NT/
授与側SV1の組合せ毎に異なり、さらにサービス種別
ごとに異なるから、新しくサービスが開始する都度、確
認し把握され、頻度調整の実行方法が決定されなければ
ならない。
【0110】そこで本発明では上記の頻度調整を有効か
つ効率的に実施するために、「基準頻度」という概念を
導入する。この基準頻度は上記ループ上の各処理に適用
可能な処理頻度であり、サービス種別ごとに「基準頻度
stfQ」として設定するようにする。着目する組合せ
について上記ループは最大頻度mxfQで運用が可能で
あり、ループに沿った各処理も最大頻度mxfQで更新
反復実行が可能である。よってサービスは上記ループを
最大頻度mxfQを超えない頻度で運用することで成立
する。一方、利用者によってはその所望理由により必ず
しも最大頻度mxfQでの運用を要求しない。そこで所
望の頻度(とりわけ画面更新頻度)を満たし且つ最大頻
度mxfQを超えない頻度を基準頻度stfQとする。
ループに沿った各処理が基準頻度stfQを超える頻度
で更新反復実行する能力があるが、基準頻度stfQを
超えると過剰であり無駄が生じる。一方、基準頻度st
fQより少ない頻度では過少であり、目的のサービスが
成立しない。とりわけ或る処理が基準頻度stfQ以下
の過少頻度で実行すると、サービスが成立しないのみな
らず、当該処理以降の各処理に無駄が生じる。このよう
に過剰であっても、また過少であっても経済合理性がそ
こなわれるから、したがって各処理の更新反復実行頻度
が過剰および過少にならないよう管理・制御することが
好ましい。
【0111】最大頻度と基準頻度につきさらに考察す
る。本来、ループの更新反復実行の頻度は恣意的に任意
に設定できるものの、これを非常に高い頻度に設定する
とループ上の各処理が追随できず、実現可能な最大の頻
度で結果的にループが更新反復実行される。この実現可
能な最大頻度を超える頻度でループ上の何れかの処理を
更新反復実行しても、過剰になり無駄が発生する。した
がってループ上の全ての処理の各々を上記最大頻度で更
新反復実行させると、無駄を発生させることなくループ
全体を最大頻度で運用できる。このように最大頻度は頻
度を恣意的に設定する際の上限値となる。
【0112】ところで利用上の観点から必ずしも最大頻
度での運用が要求されない場合が多い。たとえばループ
終端で画面が更新されたタイミングでループ始端の処理
を更新反復実行するとした場合に、最大で30フレーム
/秒の画面更新頻度が可能な構成であっても、実際の利
用において電池消耗やサービス課金料金や通信回線への
負荷軽減などから、実用上十分とされる15フレーム/
秒の画面更新頻度が好適とされる場合、これが基準頻度
とされる。このように最大頻度を参照して恣意的に基準
頻度を設定できる。
【0113】サービス開始調整段階とサービス実行段
階:ところで上記において適用される受理側CL1は種
々雑多であり、通信機構NTも様々であり、且つ授与側
SV1も複数存在するうえ、さらにサービスの質(とり
わけ画面更新頻度)もサービス毎に異なる。この結果、
組合せは多岐に亘り、提供されるサービスの質も多岐に
亘るから、任意に組み合わされた現在の構成によって如
何なる質のサービスが可能であるかを、サービスセッシ
ョン開始時に確認する必要がある。
【0114】したがって本発明では、上記のサービスの
成立・履行につき、以下の2段階の処理を順次、実行す
る構成とされる。その第1段階は、「サービス開始調整
段階」であり、この段階によって前記の基準頻度stf
Qを設定する。基準頻度stfQはサービス種別毎の、
また各利用環境条件(使用されている機器や回線)毎の
利用上で使い勝手の良い頻度として当該サービスでの更
新反復実行の基準となる頻度であり、本格的なサービス
履行すなわち要求データの更新および送付と、それに該
当したコンテンツ情報Ctsの更新および送出と、更新
受理および更新呈示とから成るループの高頻度の更新反
復実行に先立って設定される。
【0115】基準頻度stfQの設定は、以下の何れか
の手続きにより為される。 (Q1)このループ全体の最大頻度mxfQを確認し、
最大頻度mxfQを超えない範囲で任意に基準頻度st
fQを設定。ここで最大頻度mxfQの確認は以下の何
れかの手続きにより為される。 (Q1.1)実測による。すなわちサービス開始前の調
整期間において、十分に高頻度でループ最前段の処理を
テスト的に更新反復実行させてループを高頻度で運用
し、ループ最後段で実現された画面更新頻度を実測し、
これをループ全体の最大頻度mxfQとする。 (Q1.2)与件であるデータの参照による。すなわち
前以て作成されている、サービス種別やリソース適用環
境(組合される受理側、授与側、通信機構の種類と性
能)と最大頻度の対応を示す一覧表やテーブルを参照し
て、本サービスに該当する最大頻度mxfQを得る。
【0116】(Q2)ループ最後段の画面更新頻度を確
認し、これを超えない範囲で基準頻度stfQを設定。
ここで画面更新頻度の確認は以下の何れかの手続きによ
り為される。 (Q2.1)ループ最後段で実現されている画面更新頻
度を実測する。既に実現中であるから当然、上記の最大
頻度mxfQを超えていない。このように既に実現中の
頻度に依拠するときは、最大頻度mxfQをチェックす
る必要はない。 (Q2.2)ループ最後段の呈示装置0206の仕様表
を参照して当該装置の実現可能な画面更新頻度を確認す
る。
【0117】(Q3)利用者によって所望の画面更新頻
度の指定入力がある場合は、当該利用形態の最大頻度m
xfQまたは実測値を参照して、指定された画面更新頻
度が妥当(最大頻度mxfQまたは実測値を超えない)
か否かを判定のうえ、妥当であれば指定された画面更新
頻度に等しく基準頻度stfQを設定する。例えば任意
の受理側CL1と授与側SV1と通信機構NTの組合せ
につき、前記最大頻度が20フレーム/秒であるとき、
例えば利用上の観点からループ終端での画面更新頻度を
15フレーム/秒とするのが好ましいとされる場合に、
利用時にプッシュボタンやジョグダイヤル等の入力機器
からこれが入力されると、判定のうえ当該利用形態の基
準頻度stfQを15回/秒として設定する。
【0118】本実施形態では上記(Q1.2)を採用す
る。なお上記の他の場合については後述する他の実施形
態の夫々において採用される。ついで上記のようにして
設定した基準頻度stfQに基づき、前記各処理の更新
反復実行の頻度を管理し、または制御する。
【0119】本実施形態は上記(Q1.2)により最大
頻度mxfQを確認するものであり、予め準備されてい
る、最大頻度の一覧表やテーブルを与件として参照す
る。この一覧表やテーブルは、受理側CL1に置くとき
は頻度管理部0111が管理し、参照する。一方、授与
側SV1に置くときは頻度制御部0122が管理し、参
照する。また何れか片方が他方に参照を委託し、結果を
送付させることも可能である。何れに管理・参照させる
かはシステム構成に依存し、任意に設計できる。或いは
頻度管理部0111または頻度制御部0122が自動決
定するか、利用者や管理者が任意に設定するように構成
してもよい。さらに参照した最大頻度mxfQに基づく
基準頻度stfQの設定は、受理側CL1の頻度管理部
0111か、または授与側SV1の頻度制御部0122
が実行するが、また何れか片方が他方に設定を委託し、
結果を送付させることも可能である。何れに実行させる
かはシステム構成に依存し、任意に設計できる。或いは
頻度管理部0111または頻度制御部0122が自動設
定するか、利用者や管理者が任意に設定するように構成
してもよい。この基準頻度stfQの設定の完了により
第1段階が終り、自動的に第2段階へ移行する。
【0120】ついで第2段階は、「サービス実行段階」
であり、本格的なサービス履行すなわち要求データの高
頻度の更新反復送付とそれに該当のコンテンツ情報Ct
sの高頻度の更新反復送出と更新反復受理および高頻度
の更新反復呈示を実行する。ここで上記第1段階で設定
した基準頻度stfQに基づき各処理の更新反復実行の
頻度の管理と制御を行う。これはループ上で前段側から
後段側に向けてデータが流れて処理が順次為される構成
において、後段の処理の実行頻度が前段から供給される
データの供給頻度に依存するという所謂パイプライン的
処理の場合であっても、または途中の或る処理の実行頻
度が前段からの供給頻度に一致せず、一つの入力に対し
複数回の処理を発生させることで実行頻度が膨らむとい
う所謂湧き出し加算的処理の場合であっても、有効な管
理と制御となる。受理側CL1の頻度管理部0111に
頻度管理させるか、または授与側SV1の頻度制御部0
122に頻度制御させるかはシステム構成に依存し、任
意に設計できる。或いは利用者や管理者が任意に設定す
るように構成してもよい。
【0121】頻度管理の方法と頻度制御の方法:上記の
頻度調整(受理側で頻度管理、または授与側で頻度制
御)は、上記ループ最後段から前段側にある前記少なく
とも一つの処理が対象となる。一例として、最も高効率
となる構成は、ループ上にある全ての処理の更新反復実
行頻度を前記基準頻度stfQに等しく調整する場合で
あり、ループ始端の処理の更新反復実行頻度を基準頻度
stfQに等しくすればよい。また、それに次ぐ高効率
となる構成は、ループ上のなるべく前段側にある一つの
処理の更新反復実行頻度を、前記基準頻度stfQに等
しく調整する場合である。これらは、前記パイプライン
的処理構成が成立する部分では、前段側の処理で基準頻
度stfQに基づき頻度調整が既に為されていると、そ
れより後段側の処理でのデータ受給頻度が基準頻度st
fQとなり、必然的に当該段の処理が基準頻度stfQ
となるから、よって後段の頻度調整を省略できるという
原理に依拠している。
【0122】受理側CL1で、どの処理を頻度管理する
か、または授与側SV1で、どの処理を頻度制御するか
は、システム構成に依存し、任意に設計できる。或いは
頻度管理部0111または頻度制御部0122が自動設
定するか、利用者や管理者が任意に設定するように構成
してもよい。
【0123】図5乃至図10は、頻度管理または頻度制
御の形態を各ケース毎に示した説明図である。以下、ケ
ース毎に分類して説明する。 (ケースA1):受理側CL1で実行する場合。
【0124】(ケースA1.1):利用者による所望の画
面更新頻度の指定がない場合。 (ケースA1.1.1):授与側SV1で管理されている最
大頻度mxfQの情報を利用して、委託により授与側S
V1から送らせた最大頻度mxfQを超えない基準頻度
stfQを設定し、受理側CL1における少なくともひ
とつの処理の頻度をこの基準頻度stfQに等しく管理
する。図5に示されるように受理側CL1が授与側SV
1に、最大頻度委託コマンドとサービス種別情報を載せ
た要求信号CL1aを送り、授与側SV1がこのサービ
ス種別情報に基づき、授与側SV1で管理している最大
頻度テーブルが擁する最大頻度データの集合set_m
xfQの中で適合するものを抽出し、これを最大頻度m
xfQの情報としてマークを添付し、送出信号SV1a
に載せて受理側CL1へ送り、受理側CL1はこれを受
けて基準頻度stfQを設定し、頻度管理する。
【0125】(ケースA1.1.2):受理側CL1で管理
されている最大頻度mxfQを超えない基準頻度stf
Qを設定し、受理側CL1における少なくともひとつの
処理の頻度をこの基準頻度stfQに等しく管理する。
図6に示されるように受理側CL1がサービス種別情報
に基づき、受理側CL1で管理している最大頻度テーブ
ルが擁する最大頻度データの集合set_mxfQの中
で適合するものを抽出して最大頻度mxfQの情報と
し、これに基づき基準頻度stfQを設定し、頻度管理
する。このケースの場合、授与側SV1の関与はない。
【0126】(ケースA1.2):利用者による所望の画
面更新頻度の指定がある場合。 (ケースA1.2.1):指定の画面更新頻度を、受理側C
L1で管理されている最大頻度mxfQの情報と対比し
て妥当性を確認のうえ、指定の画面更新頻度に等しく基
準頻度stfQを設定し、受理側CL1における少なく
ともひとつの処理の頻度をこの基準頻度stfQに等し
く管理する。図7に示されるように受理側CL1がサー
ビス種別情報に基づき、受理側CL1で管理している最
大頻度テーブルが擁する最大頻度データの集合set_
mxfQの中で適合するものを抽出して最大頻度mxf
Qの情報とし、指定された画面更新頻度とこれを受理側
CL1で対比して妥当性を確認し、指定の画面更新頻度
に等しく基準頻度stfQを設定し、頻度管理する。こ
のケースの場合、授与側SV1の関与はない。
【0127】(ケースA1.2.2):授与側SV1で管理
されている最大頻度mxfQの情報を利用して、委託に
より授与側SV1から最大頻度mxfQの情報を送ら
せ、指定の画面更新頻度を対比して妥当性を確認のう
え、指定の画面更新頻度に等しく基準頻度stfQを設
定し、受理側CL1における少なくともひとつの処理の
頻度をこの基準頻度stfQに等しく管理する。図8に
示されるように受理側CL1が授与側SV1に、最大頻
度委託コマンドとサービス種別情報を載せた要求信号C
L1aを送り、授与側SV1がこのサービス種別情報に
基づき、授与側SV1で管理している最大頻度テーブル
が擁する最大頻度データの集合set_mxfQの中で
適合するものを抽出し、これを最大頻度mxfQの情報
としてマークを添付し、送出信号SV1aに載せて受理
側CL1へ送り、受理側CL1はこれを受けて、指定さ
れた画面更新頻度とこれを受理側CL1で対比して妥当
性を確認し、指定の画面更新頻度に等しく基準頻度st
fQを設定し、頻度管理する。
【0128】(ケースA2):授与側SV1で実行する
場合。 (ケースA2.1):利用者による所望の画面更新頻度の
指定がない場合。 (ケースA2.1.1):受理側CL1からサービス種別情
報を授与側SV1へ送り、授与側SV1で管理している
最大頻度mxfQの情報の該当するものを超えない基準
頻度stfQを設定し、授与側SV1における少なくと
もひとつの処理の頻度をこの基準頻度stfQに等しく
制御する。図9に示されるように受理側CL1が授与側
SV1に、授与側SV1で設定することを指示するマー
クとサービス種別情報を載せた要求信号CL1aを送
り、授与側SV1がこのマークにしたがい、サービス種
別情報に基づき授与側SV1で管理している最大頻度テ
ーブルが擁する最大頻度データの集合set_mxfQ
の中で適合するものを抽出し、これを最大頻度mxfQ
の情報とし、これに基づき基準頻度stfQを設定し、
頻度制御する。
【0129】(ケースA2.2):利用者による所望の画
面更新頻度の指定がある場合。 (ケースA2.2.1:)受理側CL1からサービス種別情
報と指定画面更新頻度の情報を授与側SV1へ送り、授
与側SV1で管理されている最大頻度mxfQの情報の
うち該当するものと指定画面更新頻度を対比して妥当性
を確認のうえ、指定の画面更新頻度に等しく基準頻度s
tfQを設定し、授与側SV1における少なくともひと
つの処理の頻度をこの基準頻度stfQに等しく制御す
る。図10に示されるように受理側CL1が授与側SV
1に、授与側SV1で設定することを指示するマークと
サービス種別情報と指定された画面更新頻度を載せた要
求信号CL1aを送り、授与側SV1がこのマークにし
たがい、サービス種別情報に基づき授与側SV1で管理
している最大頻度テーブルが擁する最大頻度データの集
合set_mxfQの中で適合するものを抽出して最大
頻度mxfQの情報とし、指定された画面更新頻度とこ
れを授与側SV1で対比して妥当性を確認し、指定の画
面更新頻度に等しく基準頻度stfQを設定し、頻度制
御する。
【0130】なお当然ながら、基準頻度stfQはこれ
から実施するサービス種別ごとに設定する。また基準頻
度stfQの設定時に、受理側CL1または/および授
与側SV1において各利用環境条件(使用されている機
器や回線)による補正や修正を、与件である一覧表やテ
ーブルを参照して得た最大頻度mxfQの情報に施した
うえで設定する構成とすることも効果的である。
【0131】以上の頻度管理/頻度制御の原理と方法お
よび基準頻度の概念、さらに基準頻度の設定操作を踏ま
えた上で、前記各手段の構成を図2および図3に基づき
詳細に説明する。
【0132】位置データ提供手段0101:受理側CL
1の位置データ提供手段0101は、主として前記サー
ビス実行段階において使用されるが、サービス開始調整
段階において使用されることもある(後述の第3実施形
態参照)。位置データ提供手段0101は受理側CL1
が現在位置する地点のデータか、または所望する任意の
地点のデータを得て、これを位置データpdとして後段
へ提供する手段であり、現在地点データ提供の場合は、
全地球測位システムであるGPS受信機やDGPS受信
機、PHSによる測位システム、モバイル通信システム
を利用した測位サービスの受信機などの測位装置と関連
ソフトウエア・モジュールにより具現され、測定値であ
る測位データgが後段へ提供される。一方、現在地点に
限定されず任意の地点データ提供の場合は、利用者が操
作容易なボタンやキー、パッドなど一般的な手動入力機
器と関連ソフトウエア・モジュールにより具現される。
位置データpdは、2次元座標値(緯度、経度)または
3次元座標値(緯度、経度、高度)で形成され、事象デ
ータのひとつとして要求データ編成・送付部0112の
取込手段0202へ提供される。さらに本発明では事象
データを時間経過につれ高頻度で反復更新して提供す
る。
【0133】位置データ提供手段0101の作動は、要
求データ編成・送付部0112から所定頻度で送付する
トリガ信号trg1により制御可能とするか、または頻
度管理部0111から制御信号1a1を所定頻度で供給
して制御可能とされる。トリガ信号trg1か制御信号
1a1が供給される度に位置データpdを提供し、それ
以外のタイミングでの位置データpd出力はない。他
方、位置データ提供手段0101がGPS受信機や測位
サービス受信機等の自律的な作動が可能な機器であれ
ば、これら機器の作動後は自律的なタイミングで位置デ
ータpdが提供される。但し後者の場合は、機器の作動
開始/停止信号を送ることで稼動制御することができ
る。
【0134】視界方向データ入力手段0102:視界方
向データ入力手段0102は、主として前記サービス実
行段階において使用されるが、サービス開始調整段階に
おいて使用されることもある。視界方向データ入力手段
0102は、前掲の例のようにコンテンツ情報Ctsが
当該地点における風景や光景であるとき、利用者が所望
する視界方向を視界方向データddとして入力する手段
であり、例えば夫々地磁気方向と重力方向を検出する地
磁気センサ及び重力センサを具備して利用者が簡単な操
作で所望方向を自在に設定できるディレクション・ポイ
ンタ装置や、或いは利用者が所望方向を容易な入力操作
で設定できるボタンやキー、パッドなど一般的な入力機
器により構成される。これら視界方向データddは事象
データのひとつとして、要求データ編成・送付部011
2の取込手段0202へ入力される。
【0135】また視界方向データによって、水平方向ま
たは垂直方向から傾斜した方向を指定することができ
る。所望の傾斜を指定することにより、所望の方向に傾
斜させたコンテンツ情報を画面に表示させることができ
る。
【0136】また視界方向データ入力手段0102がデ
ィレクション・ポインタ装置で具現されるとき、これを
自律的に作動させるほか、要求データ編成・送付部01
12から送付されるトリガ信号trg2に基づき作動さ
せるよう構成することもできる。または頻度管理部01
11から制御信号1a1を供給して制御することもあ
る。なおディレクション・ポインタ装置は後述される。
【0137】移動データ入力手段0103:移動データ
入力手段0103は、主として前記サービス実行段階に
おいて使用されるが、サービス開始調整段階において使
用されることもある。移動データ入力手段0103は、
主として2次元方向(緯度方向、経度方向)または3次
元方向(緯度方向、経度方向、高度方向)の移動速度を
示す移動データmdを入力する手段であり、例えば2次
元または3次元速度センサを具備した速度計により構成
される。移動データmdは事象データのひとつとして、
要求データ編成・送付部0112の取込手段0202へ
入力される。また移動データ入力手段0103を自律的
に作動させるほか、要求データ編成・送付部0112か
ら送付されるトリガ信号trg3に基づき作動させるよ
う構成することもできる。または頻度管理部0111か
ら制御信号1a1を供給して制御することもある。
【0138】時間データ入力手段0104:時間データ
入力手段0104は、主として前記サービス実行段階に
おいて使用されるが、サービス開始調整段階において使
用されることもある。時間データ入力手段0104は、
利用者が所望の時間すなわち年月日を指定するための時
間データtdを入力する手段であり、例えば利用者が所
望の年を容易な入力操作で設定できるボタンやキー、パ
ッドなど一般的な入力機器により構成される。これは例
えば江戸時代の隅田川界隈の風景を所望する際などに、
その当時の年月日を入力することで指定する。時間デー
タtdは事象データのひとつとして、要求データ編成・
送付部0112の取込手段0202へ入力される。さら
に不図示であるが、時間データ入力手段0104を要求
データ編成・送付部0112から送付されるトリガ信号
trg4に基づき作動させるよう構成することもでき
る。または頻度管理部0111から制御信号1a1を供
給して制御することもある。
【0139】さらに上記位置データ提供手段0101ま
たは/および視界方向データ入力手段0102または/
および移動データ入力手段0103または/および時間
データ入力手段0104は、上記頻度管理部0111か
らの制御信号1a1または要求データ編成・送付部01
12から送付されるトリガ信号trg1〜trg4に基
づき作動した場合、事象データに、頻度調整が既に為さ
れたことを後段へ通知するためのトークンを載せて取込
手段0202へ入力するように構成してもよい。
【0140】サービス要求入力手段0105:サービス
要求入力手段0105は、利用者がこのサービス開始を
授与側SV1へ要求するときに、サービス要求データs
rを入力する手段であり、ボタンやキー、パッドなど一
般的な入力機器により構成される。このサービス要求デ
ータsr発生によって前記サービス開始調整段階がスタ
ートする。サービス要求データsrには、以下の何れか
のデータが搭載される。 (1)利用者が所望するサービス種別。 (2)利用者が所望するサービス種別と、所望の画面更
新頻度の指定。 ここでサービス種別には、所望する授与側SV1の指
定、事象データの種類の指定、所望するコンテンツ情報
の種類をはじめ、使用する通信回線の種類やプロバイダ
(インターネット利用の場合)の情報などが含まれる。
図11にサービス種別情報の構成を示す。上記の(1)
は、前掲の夫々ケースA1.1.1、ケースA1.1.2、ケース
A1.1.3、ケースA2.1.1、ケースA2.1.2の場合に該当
する。一方、上記の(2)はケースA1.2.1、ケースA
1.2.2、およびケースA2.2.1の場合に該当する。
【0141】さらにサービス利用料金の課金について
は、当該受理側CL1の機器の登録利用者(id管理部
0113に利用者データ登録が為されている)に課金す
る場合と、利用者データ登録をしていない、識別情報を
入力した暫定利用者に課金する場合とがある。本実施形
態では前者の機器登録利用者課金とするが、後者の課金
をする場合にはサービス要求データsrに当該暫定利用
者の識別情報を入力させる構成とすることもできる。
【0142】サービス要求データsrはサービス開始調
整段階として要求データ編成・送付部0112の取込手
段0202へ入力される。またサービス実行段階の進行
中に利用者の操作でサービス要求データsrが発生する
と、それまでのサービスセッションはここで終了し、新
たなサービスセッションの開始処理へ移行する。なお上
記各提供手段/入力手段は前記のように発生グループ0
201として扱われる。
【0143】取込手段0202:要求データ編成・送付
部0112の取込手段0202は、発生グループ020
1から、サービス要求データsrまたは事象データ(p
d、dd、md、tdの少なくとも何れか)を受け、ま
た頻度管理部0111から制御信号1a2を受けること
が可能に構成される。受けたデータがサービス要求入力
手段0105から入力されたデータであることを確認す
ると、サービス開始調整段階に入ったことを認識し、こ
のデータをサービス要求データsrとして直ちに取込
み、内容確認する。とりわけ事象データの種類を確認し
て、記憶する。ここで現在既に以前のサービス実行段階
中であれば以前のサービスを停止し、且つ作動停止信号
1b2を頻度管理部0111へ送る。ついでサービス開
始調整段階として新しいサービスセッション開始の処理
に移り、新着のサービス要求データsrに載っている指
定されたサービス種別情報を記憶保持するとともに、サ
ービス要求データsrにサービス開始調整段階であるこ
とを通知する標を付けたデータ202aを作成して編成
手段0203へ送る構成とされる。図13の項目(a)
にデータ202aの構成を示す。このようにサービス要
求データsrの取込みによって、このサービスに係るセ
ッション形成が開始される。
【0144】またサービス要求データsrの取込み以降
の所定の期間中に、発生グループ0201からの事象デ
ータを取込むか否かは実施形態毎に依存する構成とされ
る。サービス開始調整段階における上記の処理は、前掲
の全てのケース(ケースA1.1.1乃至ケースA2.2.1)の
場合につき共通である。また当該サービス開始調整段階
は、発生グループ0201から事象データ(pd、d
d、md、td)の提供があるか、頻度管理部0111
から制御信号1a2(後述)の供給が発生した時点でサ
ービス実行段階へ移行するか、または予め定めた時間経
過によって終了したと見做され自動的にサービス実行段
階へ移行する構成とされる。
【0145】つぎに取込手段0202は、上記サービス
開始調整段階後のサービス実行段階において、発生グル
ープ0201から送られた事象データ、またはトークン
付き事象データを取り込む。ここで頻度管理部0111
から制御信号1a2の供給がある場合は、前段の発生グ
ループ0201において頻度管理が為されず、この取込
手段0202において頻度管理が実行されると判断し、
制御信号1a2のタイミングで、前掲の記憶された種類
の事象データ(例えば位置データpdのみ、或いは位置
データpd及び視界方向データdd、等)をサンプリン
グ取込みする構成とされる。このとき事象データの発生
頻度g・fQ1は制御信号1a2の頻度よりも高く、一
方で取込頻度a・fQ1は制御信号1a2の頻度に等し
いから、 g・fQ1>a・fQ1 となり、発生グループ0201から送られた事象データ
がサンプリング取込みによって間引きされる。一方、頻
度管理部0111から制御信号1a2が供給されない場
合は、発生グループ0201からの事象データ(または
トークン付き事象データ)をその入力発生のタイミング
で取り込む構成とされる。この場合、前段で頻度管理が
為されたか否かにかかわらず、a・fQ1=g・fQ1
となる。ここで事象データに前記トークンが添付されて
いれば、発生グループ0201において頻度管理が既に
為されたことを確認できる。
【0146】事象データは、位置データ提供手段010
1から提供される位置データpd、さらに視界方向デー
タ入力手段0102または/および移動データ入力手段
0103または/および時間データ入力手段0104か
ら夫々入力される、視界方向データddまたは/および
移動データmdまたは/および時間データtdである
が、取込手段0202は記憶保持しているサービス要求
データsrの内容(サービス種別情報で指定された事象
データの種類)にしたがい必要なデータを取込み、編成
手段0203へ送るように構成されている。例えば指定
されたサービス種別情報に、必要な事象データとして位
置データpdが指定されていると、位置データpdのみ
を取込み、上記サービス種別情報を付けて編成手段02
03へ送る。或いは指定されたサービス種別情報に、必
要な事象データとして位置データpdおよび視界方向デ
ータddが指定されていると、位置データpdおよび視
界方向データddを取込み、上記サービス種別情報を付
けて編成手段0203へ送る。
【0147】また取込手段0202はサービス実行段階
において必要に応じて、トリガ信号trg1、trg
2、trg3をそれぞれ位置データ提供手段0101、
視界方向データ入力手段0102、移動データ入力手段
0103へ供給して起動させる構成とすることもでき
る。さらに時間データ入力手段0104へ供給して起動
させる構成とすることもできる。
【0148】また取込手段0202は事象データである
位置データpd、視界方向データdd、移動データm
d、時間データtdのうち発生頻度が異なるものについ
ては、発生頻度の低いデータを複写により補間して同一
発生頻度に調整する構成とすることもできる。
【0149】取込手段0202は、取込んだ事象データ
と、前記のように記録しているサービス種別情報とを載
せたデータ202bを作成して編成手段0203へ送る
が、前段から前記トークンを受取っているか、またはこ
の取込手段0202において頻度管理を実行した場合
は、このデータ202bに前記トークンを添付するよう
に構成してもよい。図14の項目(a)に取込手段02
02の取込データ、また項目(c)に出力するデータ2
02bの構成を示す。
【0150】編成手段0203:つぎに編成手段020
3は、取込手段0202から送られたデータにサービス
開始調整段階を通知する前記の標を検出すると、これが
データ202aであり、サービス開始調整段階が開始さ
れたと判断する。ついで頻度実行形態の決定すなわち頻
度管理または頻度制御の何れを適用するか、および何れ
の処理を対象にするかの決定をし、さらに基準頻度設定
の指示を発し、ついで開始調整にかかる要求データを作
成するよう構成される。
【0151】まず頻度調整の実行形態を決定する。すな
わち編成手段0203は、(イ)受理側CL1における
各処理の頻度管理を行うか、または、(ロ)授与側SV
1における各処理の頻度制御を授与側SV1に実行させ
るか、の何れにするかを決定する。上記処理には通信機
構NTでの処理が含まれる。受理側CL1から送付時の
通信機構NTでの処理については受理側CL1が、授与
側SV1から送出時の通信機構NTでの処理については
授与側SV1が、頻度制御を間接実行する。ついで、頻
度管理または頻度制御の対象となる処理を決定する。こ
れらの決定結果は頻度管理部0111へ伝達され、且つ
必要に応じて授与側SV1の頻度制御部0122へ伝達
される。
【0152】上記の決定は、受理側CL1の工場出荷段
階において為されたデフォルト設定に基づくか、または
当該システムの構築段階あるいは使用開始段階において
予め利用者や管理者による不図示のスイッチ操作での指
定に基づくか、または編成手段0203が独自に自動判
断して決定するか、または編成手段0203以外の他の
手段や不図示の手段や外部からの指示に拠るか、または
授与側SV1で決定して決定結果が編成手段0203へ
供給される等により為される構成とされる。
【0153】上記により頻度調整の実行形態を決定する
と、ついで編成手段0203は取込手段0202から送
られたデータ202aに、利用者所望の画面更新頻度を
指定するデータの有無を検査し、これに基づき、前掲し
た以下のケースの何れかを実行する構成とされる。
【0154】〈ケースA1.1.1の場合〉:受理側CL1
が頻度管理を行うが、受理側CL1が基準頻度の設定に
あたり必要である最大頻度の一覧表を管理していない場
合は、授与側SV1へ委託して、授与側SV1で管理さ
れている最大頻度の情報の提供を受けるべく、前記の標
と、識別データid(機器種別等のリソース情報を含
む)と、最大頻度委託コマンドと、サービス種別情報
と、を載せた要求データ203aを編成して送付手段0
204へ送る。図13の項目(b)にこの要求データ2
03aの構成を示す。上記をさらに詳説すると、受理側
CL1で頻度管理を行うものであるが、受理側CL1で
は最大頻度情報を管理していない。そこで授与側SV1
において管理されている、サービス種別毎に予め定めら
れた最大頻度情報を利用して基準頻度を設定し、これで
以って頻度管理を行うようにするが、このとき最大頻度
情報の検索を授与側SV1へ委託して結果を送らせる必
要がある。そのため編成手段0203は識別データおよ
び、上記の旨の最大頻度委託コマンドとサービス種別情
報およびリソース情報を送付手段0204へ送り、送付
手段0204経由で授与側SV1へ送る。これにより授
与側SV1に前記最大頻度を検索させ、検索結果を受理
側CL1へ送出させ、その検索結果に基づき頻度管理部
0111に基準頻度stfQを設定させるものである。
ついで上記のサービス開始調整段階を、予め定めた期間
が終了するか、または頻度管理部0111から基準頻度
stfQの設定完了通知を得た時点で終了させ、次ぎの
サービス実行段階へ移行する。
【0155】サービス実行段階において、頻度管理部0
111から制御信号1a3の供給がある場合は、前段側
すなわち発生グループ0201および取込手段0202
のいずれにおいても頻度管理が為されず、この編成手段
0203において頻度管理が実行されると判断し、制御
信号1a3のタイミングで取込手段0202からのデー
タ202bをサンプリング取込みし、編成処理する構成
とされる。このとき前段での取込頻度a・fQ1は制御
信号1a3の頻度よりも高いと、一方で編成頻度cmp
・fQ1は制御信号1a3の頻度に等しいから、 a・fQ1>cmp・fQ1 となり、取込手段0202から送られたデータ202b
がサンプリング取込みによって間引きされる。一方、頻
度管理部0111から制御信号1a3が供給されない場
合は、取込手段0202からのデータ202bをその入
力発生のタイミングで取り込む構成とされる。すなわ
ち、前段側で頻度管理が為されたか否かにかかわらず、
cmp・fQ1=a・fQ1となる。ここでデータ20
2bに前記トークンが添付されていれば、取込手段02
02またはその前段において頻度管理が既に為されたこ
とを確認できる。
【0156】データ202bを受けた編成手段0203
は、上記識別データとサービス種別情報と事象データ
(これは位置データpdを必須とし、視界方向データd
dまたは/および移動データmdまたは/および時間デ
ータtdが必要に応じて加えられている)を載せた要求
データ203bを編成して送付手段0204へ送る。且
つ要求データ203bは事象データを時間経過につれ更
新反復して送付手段0204へ繰り返し送られる。 また上記位置データpdとして、(1)GPS等の測位
システムによる測定値である測位データをそのまま適用
する場合、(2)シミュレーションによる入力値を適用
する場合、(3)移動データmdと上記測位データを用
いて演算した位置を適用する場合、がある。上記(3)
は後に示す第6実施形態において詳述する。
【0157】ここで編成手段0203は、取込手段02
02から前記トークンを受取っているか、またはこの編
成手段0203において頻度管理を実行した場合は、送
付手段0204へ送る要求データ203bに前記トーク
ンを添付するよう構成してもよい。図14の項目(c)
に要求データ203bの構成を示す。
【0158】〈ケースA1.1.2の場合〉:受理側CL1
が頻度管理を行い、且つ受理側CL1が、受理側CL1
に内蔵された最大頻度(前記組合せ毎、およびサービス
種別毎に予め定められている)を用いて基準頻度を設定
するべく、頻度管理部0111へサービス種別情報およ
び識別データidから抽出した機器種別等のリソース情
報を送る。これにより頻度管理部0111に、前記最大
頻度の情報を検索させ、よって基準頻度stfQを設定
させるものである。このケースのサービス開始調整段階
では、送付手段0204以降にはデータが送られない。
ついで上記のサービス開始調整段階を、予め定めた期間
が終了するか、または頻度管理部0111から基準頻度
stfQの設定完了通知を得た時点(制御信号の発生開
始)で終了させ、次ぎのサービス実行段階へ移行する。
サービス実行段階での処理は前記ケースA1.1.1と同様
である。
【0159】〈ケースA1.2.1の場合〉:受理側CL1
が頻度管理を行い、且つ受理側CL1が、利用者所望の
サービス種別およびリソース情報に基づき、受理側CL
1に内蔵された最大頻度情報を参照し、該当するものに
基づいて、指定された所望の画面更新頻度(サービス要
求データsrに搭載された)の妥当性を判定し、妥当で
あれば所望の画面更新頻度を用いて基準頻度を設定する
べく、頻度管理部0111へサービス種別情報とリソー
ス情報と指定された所望の画面更新頻度情報を送る。こ
れにより頻度管理部0111に、前記最大頻度の情報検
索と、所望の画面更新頻度との対比で妥当性を判定さ
せ、よって基準頻度stfQを設定させるものである。
このケースのサービス開始調整段階では、送付手段02
04以降にはデータが送られない。ついで上記のサービ
ス開始調整段階を、予め定めた期間が終了するか、また
は頻度管理部0111から基準頻度stfQの設定完了
通知を得た時点で終了させ、次ぎのサービス実行段階へ
移行する。サービス実行段階での処理は前記ケースA1.
1.1と同様である。
【0160】〈ケースA1.2.2の場合〉:受理側CL1
が頻度管理を行い、且つ受理側CL1が、授与側SV1
で管理されている最大頻度の情報を利用するべく、授与
側SV1へ前記の標と識別データid(これには機器種
別等のリソース情報が含まれる)とサービス種別情報と
最大頻度委託コマンドを送って、参照および該当するも
のの返送を委託し、さらに頻度管理部0111宛に返送
された最大頻度の情報に基づいて、指定された所望の画
面更新頻度(サービス要求データsrに搭載された)の
妥当性を判定し、妥当であれば所望の画面更新頻度を用
いて基準頻度を設定するべく、頻度管理部0111へ指
定された所望の画面更新頻度情報を送る。これにより頻
度管理部0111に、返送された前記最大頻度と所望の
画面更新頻度との対比で妥当性を判定させ、よって基準
頻度stfQを設定させるものである。ついで上記サー
ビス開始調整段階を、予め定めた期間が終了するか、ま
たは頻度管理部0111から基準頻度stfQの設定完
了通知を得た時点で終了させ、次ぎのサービス実行段階
へ移行する。サービス実行段階での処理は前記ケースA
1.1.1と同様である。
【0161】〈ケースA2.1.1の場合〉:授与側SV1
に頻度制御を行わせるようにし、且つ授与側SV1で前
記最大頻度により基準頻度stfQを設定させるもので
あり、マークと、識別データid(これには機器種別等
のリソース情報が含まれる)とサービス種別情報を載せ
た要求データ203aを、送付手段0204経由で授与
側SV1へ送る。このマークは授与側SV1へ、頻度制
御を授与側SV1で実施するよう指示し、さらに授与側
SV1で最大頻度を検索するためのサービス種別情報を
供与することを通知する標である。図13の項目(c)
にこの要求データ203aの構成を示す。ついで上記サ
ービス開始調整段階を、予め定めた期間が終了するか、
または授与側SV1から基準頻度stfQの設定完了通
知を得た時点で終了させ、次ぎのサービス実行段階へ移
行する。サービス実行段階での処理は前記ケースA1.1.
1と同様である。
【0162】〈ケースA2.2.1の場合〉:授与側SV1
に頻度制御を行わせるようにし、且つ授与側SV1で前
記最大頻度と利用者指定の画面更新頻度とを対比して妥
当性を確認することにより基準頻度stfQを設定させ
るものであり、マーク(標の一種類)と、識別データi
d(これには機器種別等のリソース情報が含まれる)
と、サービス種別情報と、利用者指定の画面更新頻度の
情報を載せた要求データ203aを送付手段0204経
由で授与側SV1へ送る。このマークは授与側SV1
へ、頻度制御を授与側SV1で実施するよう指示し、さ
らに授与側SV1で最大頻度情報を検索するためのサー
ビス種別情報と、利用者指定の画面更新頻度の情報を送
付することを通知する標である。図13の項目(d)に
この要求データ203aの構成を示す。ついで上記サー
ビス開始調整段階を、予め定めた期間が終了するか、ま
たは授与側SV1から基準頻度stfQの設定完了通知
を得た時点で終了させ、次ぎのサービス実行段階へ移行
する。サービス実行段階での処理は前記ケースA1.1.1
と同様である。
【0163】id管理部0113は、利用側の識別デー
タidを管理し、要求データ編成・送付部0112の編
成手段0203からの指示に基づき識別データidを編
成手段0203へ入力する構成である。識別データid
には、登録した利用者データ、受理側CL1を形成する
機器の種別・仕様データ、機器・製品番号等のリソース
情報がある。図12に識別データidの構成を示す。
【0164】送付手段0204:送付手段0204は、
上記のサービス開始調整段階およびサービス実行段階に
共通して、また前記各ケースに共通して、編成手段02
03から送られた要求データ203aまたは203bを
受けて、データ圧縮処理(例えばMPEG4準拠の処
理)、暗号化(セキュリティ)処理、プロトコル調整処
理(例えば携帯インターネット利用でWAP調整処理)
等を施し、該当する授与側SV1宛の要求信号CL1a
を編成して通信機構NTへ送出し、通信機構NT経由で
該授与側SV1へ伝送する。
【0165】上記サービス実行段階で頻度管理部011
1から制御信号1a4の供給がある場合は、前段側すな
わち発生グループ0201および取込手段0202およ
び編成手段0203のいずれにおいても頻度管理が為さ
れず、この送付手段0204において頻度管理が実行さ
れると判断し、制御信号1a4のタイミングで要求デー
タ203bをサンプリング取込みして処理し、送付頻度
Req・fQ1で送付する構成とされる。このとき前段
での編成頻度cmp・fQ1が制御信号1a4の頻度よ
りも高いと、一方で送付頻度Req・fQ1は制御信号
1a4の頻度に等しいから、 cmp・fQ1>Req・fQ1 となり、編成手段0203から送られた要求データ20
3bがサンプリング取込みによって間引きされる。一
方、頻度管理部0111から制御信号1a4が供給され
ない場合は、編成手段0203からの要求データ203
bをその入力発生のタイミングで取り込む構成とされ
る。すなわち、前段側で頻度管理が為されたか否かにか
かわらず、 Req・fQ1=cmp・fQ1 となる。ここで要求データに前記トークンが添付されて
いれば、編成手段0203またはその前段において頻度
管理が既に為されたことを確認できる。
【0166】ついで送付手段0204は、編成手段02
03から前記トークンを受取っているか、またはこの送
付手段0204において頻度管理を実行した場合は、要
求データ203bにトークンを添付した要求信号CL1
aを作成して通信機構NTへ送出するか、または要求信
号CL1aに前記トークンを添付して通信機構NTへ送
出することにより授与側SV1へ送付する構成としても
よい。なおトークンは広義に解釈され、前記通知のため
要求信号CL1aに随伴して送付される専用信号なども
トークンに含まれるものとする。前記のトークンについ
ても同様とする。
【0167】また送付手段0204は、通信機構NTに
編入されている構成部分たとえばWAPゲートウエイサ
ーバ等に上記制御信号1a4か、または別のタイミング
でコントロールコマンドを送り、通信機構NT内で受理
側CL1から授与側SV1へ向かう伝送の頻度trf・
fQ1を頻度管理させる構成とすることも可能である。
この場合、通信機構NTにおいて前記トークンを添付す
るようにしてもよい。一方、通信機構NTにおいて頻度
管理がない場合は、 trf・fQ1=Req・fQ1 となる。
【0168】受理手段0205:データ受理部0115
の受理手段0205は、前記ケース毎に以下の動作を実
行するよう構成されている。
【0169】〈ケースA1.1.1の場合〉:授与側SV1
から送出された送出信号SV1aが届くとプロトコル処
理のうえ識別データidと照合して受理し、復号化処理
(必要な場合)、データ伸張処理を施す。これにより最
大頻度の情報が塔載されたことを示すマークを検出すれ
ば、サービス開始調整段階であると認識し、最大頻度m
xfQの情報をデータ1b5として頻度管理部0111
へ送る。サービス開始調整段階での送出信号SV1aの
構成を図13の項目(e)に示す。一方、コンテンツ情
報Ctsを検出すれば、サービス実行段階であると認識
し、これに基づき受理データを形成し、呈示装置020
6へ供給する。サービス実行段階での送出信号SV1a
の構成を図14の項目(d)に示す。
【0170】ここで送出信号SV1aからトークンが検
出されず、または頻度管理部0111から制御信号1a
5の供給がある場合は、前段側(発生グループ0201
/取込手段0202/編成手段0203/送付手段02
04/授与側SV1/通信機構NT)のいずれにおいて
も頻度管理が為されず、この受理手段0205において
頻度管理が実行されると判断し、制御信号1a5のタイ
ミングで送出信号SV1aをサンプリング受理し且つ処
理する構成とされる。このとき前段での伝送頻度trf
・fQ2が制御信号1a5の頻度よりも高いと、一方で
受理頻度rv・fQ1は制御信号1a5の頻度に等しい
から、 trf・fQ2>rv・fQ1 となり、授与側SV1から通信機構NT経由で伝送され
た送出信号SV1aがサンプリング取込みによって間引
きされる。一方、頻度管理部0111から制御信号1a
5が供給されない場合は、送出信号SV1aをその入力
発生のタイミングで取り込む構成とされる。すなわち、
前段側で頻度管理が為されたか否かにかかわらず、 rv・fQ1=trf・fQ2 となる。
【0171】また受理した送出信号SV1aからトーク
ンを検出するか、この受理手段0205において上記頻
度管理が為された場合に、受理データにトークンを添付
して呈示装置0206へ送る構成としてもよい。
【0172】〈ケースA1.1.2の場合〉:授与側SV1
から送出された送出信号SV1aを受理する。したがっ
て送出信号SV1aの送出がないサービス開始調整段階
では処理を行わず、サービス実行段階においてケースA
1.1.1におけると同様の動作を実行する。
【0173】〈ケースA1.2.1の場合〉:授与側SV1
から送出された送出信号SV1aを受理すると、以下の
動作はケースA1.1.1におけると同様である。一方、頻
度管理部0111から表示データが送付されると、呈示
装置0206へ供給する。
【0174】〈ケースA1.2.2の場合〉:授与側SV1
から送出された送出信号SV1aを受理し、プロトコル
処理、復号化処理、データ伸張処理を施す。これにより
最大頻度の情報が塔載されたことを示すマークを検出す
れば、サービス開始調整段階であると認識し、最大頻度
mxfQの情報を頻度管理部0111へ送る。または頻
度管理部0111から表示データが送付されると、呈示
装置0206へ供給する。一方、コンテンツ情報Cts
を検出すれば、サービス実行段階であると認識し、以
下、ケースA1.1.1におけると同様に動作する。
【0175】〈ケースA2.1.1の場合〉:ケースA1.1.2
におけると同様に動作する。 〈ケースA2.2.1の場合〉:授与側SV1から送出され
た送出信号SV1aを受理し、プロトコル処理、復号化
処理、データ伸張処理を施す。これにより再入力を指示
する画面データを検出すれば、サービス開始調整段階で
あると認識し、これを呈示装置0206へ供給する。一
方、コンテンツ情報Ctsを検出すれば、サービス実行
段階であると認識し、以下、ケースA1.1.1におけると
同様に動作する。
【0176】なお受理手段0205は、当該サービスが
インターネット機構利用で且つWAP準拠とされる場合
に対応させてWAPブラウジング機能を具備する構成と
することが好ましい。この場合、送出信号SV1aはW
SPレスポンス(WMLコンテンツ塔載)として受理さ
れる。
【0177】呈示装置0206:データ受理部0115
の呈示装置0206は、受理手段0205から供給され
た受理データ、または再入力を指示する画面データを受
けて、これらを画面表示・音声奏鳴させる機能を備えて
構成される。ここで制御信号1a6が頻度管理部011
1から呈示装置0206へ供給される場合は、この制御
信号1a6のタイミングで受理データをサンプリング
し、コンテンツ情報Ctsを画面表示・音声奏鳴させる
構成とされる。これにより画面はコンテンツ情報Cts
を画面更新頻度(呈示頻度)Cts・fQ1で表示す
る。一方、制御信号1a6の供給がない場合は、受理手
段0205からコンテンツ情報Ctsが供給されたタイ
ミングで画面表示・音声奏鳴させる構成とされる。また
後者においてトークン添付がある場合は、供給されたコ
ンテンツ情報Ctsが前段で既に頻度調整されており、
よってこの呈示装置0206が頻度管理をしなくても画
面はコンテンツ情報Ctsの画面更新頻度Cts・fQ
1で表示される。
【0178】頻度管理部0111:つぎに頻度管理部0
111の機能を説明する。サービス実行段階(コンテン
ツ情報Ctsの授受過程)において、前述したように発
生するデータの過剰または過少な生成・処理・伝送を排
除して無駄なく合理的にするべく、頻度管理部0111
はサービス開始調整段階において基準頻度stfQを設
定し、またサービス実行段階において基準頻度stfQ
に基づく制御信号1a1乃至1a6を発行して頻度管理
する。以下、サービス開始調整段階における頻度管理部
0111の機能を前記各ケース毎に説明し、ついでサー
ビス実行段階における機能を説明する。
【0179】頻度管理部0111のサービス開始調整段
階における機能:頻度管理部0111は編成手段020
3から伝達された頻度実行形態の決定結果を受けると、
これを暫定記憶し、ついで前記ケース毎に、以下に適合
するよう構成されている。〈ケースA1.1.1の場合〉:
受理手段0205から最大頻度mxfQの情報を受ける
と、これが授与側SV1から送出されたものであり、且
つ現在がサービス開始調整段階と認識し、この最大頻度
mxfQに基づき基準頻度stfQを設定する。ついで
サービス実行段階へ移る。
【0180】〈ケースA1.1.2の場合〉:編成手段02
03からサービス種別情報およびリソース情報を受ける
と、現在がサービス開始調整段階と認識し、これに基づ
き、受理側CL1内に設けた不図示のメモリに予め記録
して準備されている、「サービス種別&リソース情報」
対「それに適合する最大頻度」が表形式で載せられた最
大頻度テーブルTbcを参照して適合する最大頻度mx
fQの情報を抽出し、これを超えない任意の基準頻度s
tfQを設定し、ついでサービス実行段階へ移る。たと
えば指定されたサービス種別にかかるコンテンツ情報C
tsの最大頻度mxfQ=30フレーム/秒であると、
基準頻度stfQ=30回/秒と設定するまた上記のリ
ソース情報には頻度管理部0111が確認した、このシ
ステムで適用されている通信回線情報を含めることがで
きる。
【0181】最大頻度テーブルは、ケースに応じて受理
側CL1で最大頻度テーブルTbcとして、または授与
側SV1で最大頻度テーブルTbsとして、何れかに設
けられる。最大頻度テーブルTbcまたはTbsは不図
示の磁気ディスク記録装置や着脱自在のメモリ装置、好
適にはメモリスティック(商標)などの記録手段に予め
格納され、その内容は、受理側CL1/授与側SV1/
通信機構NTの組合せ、リソース情報、コンテンツ情報
の種類、事象データの種類)等に対応した最大頻度mx
fQを表形式で有し、例えば従前の実測値や評価で経験
則的に得た結果や計算で得た結果が最大頻度データの集
合set_mxfQとして予め準備されたことを想定し
ており、本実施形態のシステムはこれを与件として使用
するものである。また受理側CL1または/および授与
側SV1においてインターネット上の供給側Webペー
ジから最大頻度テーブルを取り込み収集する構成として
もよい。
【0182】〈ケースA1.2.1の場合〉:編成手段02
03から、利用者によって指定された画面更新頻度デー
タとサービスの種別情報およびリソース情報の供給があ
れば、現在がサービス開始調整段階と認識し、サービス
の種別情報とリソース情報に基づき上記一覧表やテーブ
ルを参照して適合する最大頻度mxfQを確認し、これ
と指定された画面更新頻度を対比して、指定された画面
更新頻度の妥当性をチェックし、妥当であるとき、指定
された画面更新頻度を基準頻度stfQとして設定し、
ついでサービス実行段階へ移る。妥当でない場合は不図
示のコマンドをデータ受理部0115へ送り、指定され
た画面更新頻度が不適格であることを画面を介して利用
者へ通知して再入力を促す。たとえば利用者から所望の
画面更新頻度として20フレーム/秒の指定があると、
この頻度が前記一覧表やテーブルに規定されている当該
サービスのコンテンツ情報Ctsの最大頻度mxfQ=
30フレーム/秒を超えていないことを確認のうえ、指
定された20フレーム/秒の頻度に基づき当該サービス
の基準頻度stfQ=20回/秒と設定する。
【0183】〈ケースA1.2.2の場合〉:編成手段02
03から、利用者によって指定された画面更新頻度デー
タを受け、且つ受理手段0205から最大頻度mxfQ
の情報を受けると、現在がサービス開始調整段階と認識
し、これらを対比して指定された画面更新頻度の妥当性
をチェックし、妥当であるとき、指定された画面更新頻
度を基準頻度stfQとして設定し、ついでサービス実
行段階へ移る。妥当でない場合は不図示のコマンドをデ
ータ受理部0115へ送り、指定された画面更新頻度が
不適格であることを画面を介して利用者へ通知して再入
力を促す。
【0184】〈ケースA2.1.1の場合〉および〈ケース
A2.2.1の場合〉:サービス開始調整段階では頻度管理
部0111は作動しない。
【0185】頻度管理部0111のサービス実行段階に
おける機能:つぎにサービス実行段階において、受理側
CL1が頻度管理を施す場合、頻度管理部0111は、
サービス発生から要求信号CL1aを授与側SV1へ届
けるまでの過程について、(1)位置データpd、視界
方向データdd、移動データmdの発生頻度g・fQ1
の過剰を排除して適正にする管理、(2)位置データp
d、視界方向データdd、移動データmdの取込頻度a
・fQ1の過剰を排除して適正にする管理、(3)要求
データの編成頻度cmp・fQ1の過剰を排除して適正
にする管理、(4)要求信号CL1aの送付頻度Req
・fQ1の過剰を排除して適正にする管理、(5)要求
信号CL1aの伝送頻度trf・fQ1の過剰を排除し
て適正にする間接管理、の少なくとも何れかを実行す
る。これは前記基準頻度stfQの設定後に、該当する
手段/装置へ制御信号1a1乃至1a4を供給すること
により為される。制御信号1a1乃至1a4の供給頻度
はいずれも基準頻度stfQとなる。
【0186】上記番号は前記ループに沿うものであり、
ループ上で上記何れかが頻度管理されると、これ以降の
ループ終端側(後段)の頻度管理および授与側SV1で
の頻度制御を省略できる。一方、サービス発生から要求
信号CL1aを届けるまでの過程を頻度管理しない場合
は、頻度管理部0111は上記(1)乃至(5)を実行
しない。
【0187】さらに頻度管理部0111は、送出信号S
V1aの受理からコンテンツ情報Ctsの呈示までの過
程について、(6)コンテンツ情報Ctsの受理頻度r
v・fQ1の過剰を排除して適正にする管理、(7)コ
ンテンツ情報Ctsの呈示頻度Cts・fQ1の過剰を
排除して適正にする管理、の少なくとも何れかを実行す
る。これは前記基準頻度stfQの設定後に、該当する
手段/装置へ制御信号1a5または1a6を供給するこ
とにより為される。制御信号1a5と1a6の供給頻度
はいずれも基準頻度stfQとなる。上記番号は前記ル
ープに沿うものであり、上記(6)が頻度管理される
と、(7)の頻度管理を省略できる。なお送出信号SV
1aの受理よりも前段のいずれかの処理において頻度管
理または頻度制御が既に為されている場合、上記(6)
と(7)の頻度管理を省略できる。
【0188】ここで、上記(1)乃至(7)の何れの頻
度管理を実行するかは、装置の工場出荷段階で予め設定
されているか、或いは使用時点で利用者が不図示のスイ
ッチ等を操作して任意に選択設定できるものであり、編
成手段0203において前記のように決定され伝達され
た、対象とする処理の決定にしたがう。
【0189】上記(1)の頻度管理の実行が設定されて
いる場合、頻度管理部0111は基準頻度stfQで発
行した制御信号1a1を要求データ編成・送付部011
2へ供給し、要求データ編成・送付部0112はこの制
御信号1a1に基づきトリガ信号trg1をたとえば位
置データ提供手段0101へ送り、位置データ提供手段
0101による位置データpdの発生頻度g・fQ1を
基準頻度stfQに等しく管理するよう構成される。且
つ移動データmd、視界方向データdd、時間データt
dについても同様にその発生頻度g・fQ1を頻度管理
する構成とされる。たとえば位置データ提供手段010
1や移動データ入力手段0103の種類によっては、自
律的作動によって非常に高頻度で位置データpdや移動
データ(移動速度)mdを発生させる場合がある。基準
頻度stfQを超えると過剰分が使用されず無駄にな
り、よって高頻度作動による電力消費増の無駄が生じる
が、上記のように頻度管理することによってこの無駄を
排除できる。また基準頻度stfQを超える高頻度で発
生する位置データpdや移動データmdがそのまま取込
まれると以降のデータ処理も過剰な高頻度になることに
よる無駄も、これによって排除できる。
【0190】但しこれらのうち視界方向データdd、時
間データtdの発生頻度は一般的に位置データpdや移
動データmdの発生頻度よりも低く、よって基準頻度s
tfQを下回る場合は直近の各データを複製して適用
し、基準頻度stfQになるよう調整される。また上記
で、頻度管理部0111が制御信号1a1を直接、位置
データ提供手段0101などの発生グループ0201へ
送る構成としてもよい。
【0191】上記(2)の頻度管理の実行が設定されて
いる場合、頻度管理部0111は基準頻度stfQで発
行した制御信号1a2を要求データ編成・送付部011
2の取込手段0202へ供給し、取込手段0202はこ
の制御信号1a2に基づき、基準頻度stfQで発生グ
ループ0201から前記指定の事象データを取込むよう
に構成される。これによって取込頻度a・fQ1が基準
頻度stfQに等しくなるよう頻度管理される。すなわ
ち過剰に発生した事象データを間引いて取込むようにす
る。ここで発生グループ0201からの事象データの発
生がすでに基準頻度stfQである場合は、本頻度管理
を省略できる。これにより取込頻度a・fQ1を適正化
して、過剰な高頻度取込動作による電力消費増の無駄の
発生を排除する。さらに、基準頻度stfQに等しく調
整した取込頻度a・fQ1で取込んだ結果を基準頻度s
tfQで後段へ供給するから、後段のデータ処理が過剰
な高頻度にならない。
【0192】上記(3)の頻度管理の実行が設定されて
いる場合、頻度管理部0111は基準頻度stfQで発
行した制御信号1a3を要求データ編成・送付部011
2の編成手段0203へ供給し、編成手段0203はこ
の制御信号1a3に基づき、基準頻度stfQで要求デ
ータを編成するように構成される。これによって要求デ
ータの編成頻度cmp・fQ1が基準頻度stfQに等
しくなるよう頻度管理される。これにより要求データの
編成頻度cmp・fQ1を適正化して、過剰な高頻度の
編成動作による電力消費増の無駄の発生を排除する。こ
こで前段(発生グループ0201や取込手段0202)
での処理がすでに基準頻度stfQで為されている場合
は、本頻度管理を省略できる。一方、前段の処理におい
て頻度管理が為されていない場合、この編成処理におい
て頻度管理が為されることで、以降の処理での無駄の発
生を回避できる。すなわち基準頻度stfQに等しく調
整した編成頻度cmp・fQ1で編成処理した要求デー
タを基準頻度stfQで後段へ供給するから、後段のデ
ータ処理が過剰な高頻度にならない。
【0193】上記(4)の頻度管理の実行が設定されて
いる場合、頻度管理部0111は基準頻度stfQで発
行した制御信号1a4を要求データ編成・送付部011
2の送付手段0204へ供給し、送付手段0204はこ
の制御信号1a4に基づき、基準頻度stfQで要求信
号CL1aを送付するように構成される。この結果、要
求信号CL1aの送付頻度Req・fQ1が基準頻度s
tfQに等しくなるよう頻度管理される。これにより要
求信号CL1aの送付頻度Req・fQ1を適正化し
て、過剰な高頻度の送付動作による電力消費増の無駄の
発生を排除する。ここで前段の処理がすでに基準頻度s
tfQで為されている場合は、本頻度管理を省略でき
る。一方、前段の処理において頻度管理が為されていな
い場合、この送付処理において頻度管理が為されること
で、以降の処理での無駄の発生を回避できる。すなわち
基準頻度stfQに等しく調整した送付頻度Req・f
Q1で処理した要求データを基準頻度stfQで授与側
SV1へ送付するから、授与側SV1でのデータ処理お
よび、それ以降の受理側CL1での処理が過剰な高頻度
にならない。且つ、通信回線を経た過剰な送付を回避す
ることによって、通信回線へ与える負荷を軽減させるこ
とができる。同時に通信料金を削減できる。
【0194】上記(5)の頻度管理の実行が設定されて
いる場合、頻度管理部0111は送付手段0204を介
して通信機構NTを間接管理する。頻度管理部0111
は基準頻度stfQで発行した制御信号1a4を要求デ
ータ編成・送付部0112の送付手段0204へ供給
し、送付手段0204はこの制御信号1a4等に基づき
コントロールコマンドを通信機構NTのゲートウエイ等
へ送付するように構成される。この結果、通信機構NT
内で受理側CL1から授与側SV1へ向かう伝送頻度t
rf・fQ1が基準頻度stfQに等しくなるよう頻度
管理される。これにより伝送頻度trf・fQ1を適正
化して、過剰な高頻度の伝送による通信量増加を排除す
る。ここで前段の処理がすでに基準頻度stfQで為さ
れている場合は、本頻度管理を省略できる。一方、前段
の処理において頻度管理が為されていない場合、この伝
送処理において頻度管理が為されることで、以降の処理
での無駄の発生を回避できる。すなわち基準頻度stf
Qに等しく調整した伝送頻度trf・fQ1で要求信号
CL1aを授与側SV1へ伝送するから、授与側SV1
でのデータ処理および、それ以降の受理側CL1での処
理が過剰な高頻度にならない。
【0195】上記(6)の頻度管理の実行が設定されて
いる場合、頻度管理部0111は基準頻度stfQで発
行した制御信号1a5をデータ受理部0115の受理手
段0205へ供給し、受理手段0205はこの制御信号
1a5に基づき、授与側SV1から送出された送出信号
SV1aを基準頻度stfQで受理するように構成され
る。この結果、コンテンツ情報Ctsの受理頻度rv・
fQ1が基準頻度stfQに等しくなるよう頻度管理さ
れる。但し送出信号SV1aが授与側SV1から基準頻
度stfQで到着する場合はこの頻度管理を省略でき
る。これによりコンテンツ情報Ctsの受理頻度rv・
fQ1を適正化して、過剰な高頻度の送付動作による電
力消費増の無駄の発生を排除する。さらに、授与側SV
1など前段の処理において仮に頻度管理や頻度制御が為
されていなくても、この受理処理において頻度管理が為
されることで、以降の処理での無駄の発生を回避でき
る。すなわち基準頻度stfQに等しく調整した受理頻
度rv・fQ1で処理したコンテンツ情報Ctsを基準
頻度stfQで後段へ供給するから、後段での呈示処理
が過剰な高頻度にならない。
【0196】上記(7)の頻度管理の実行が設定されて
いる場合、頻度管理部0111は基準頻度stfQで発
行した制御信号1a6をデータ受理部0115の呈示装
置0206へ供給し、呈示装置0206はこの制御信号
1a6に基づき、基準頻度stfQでコンテンツ情報C
tsを呈示するように構成される。この結果、コンテン
ツ情報Ctsの呈示頻度Cts・fQ1が基準頻度st
fQに等しくなるよう頻度管理される。これにより前段
の受理処理などにおいて仮に頻度管理が為されていなく
ても、コンテンツ情報Ctsの呈示頻度Cts・fQ1
を適正化して、過剰な高頻度の呈示動作による電力消費
増の無駄の発生を排除する。なお前段の処理がすでに基
準頻度stfQで為されている場合は、本頻度管理を省
略できる。
【0197】受理側CL1で頻度管理の施される処理が
ループの始端側にあるほど、以降に位置する各処理にお
ける頻度管理(受理側CL1)または頻度制御(授与側
SV1)を省略できるから、電力消費効果やコスト低減
効果、さらに通信負荷軽減効果が大になるという利点が
ある。
【0198】また頻度管理部0111は、取込手段02
02から割り込み信号で作動停止信号1b2が到着する
と、現在実行中の処理をリセットする構成とされる。な
お前記各ケースにおいて受理側CL1で頻度管理を実行
しない場合は頻度管理部0111の上記機能の少なくと
も一部を省略した構成とすることもできる。
【0199】ついで授与側SV1の構成を詳説する。 受取手段0221:授与側SV1の受取手段0221
は、受理側CL1から通信機構NTを介して送付されて
くる要求信号CL1aを受取り、プロトコル調整と復号
化処理のうえデータ伸張して要求データを復元する構成
とされる。ついで復元した要求データから利用側の識別
データidを抽出し、また必要に応じてサービス種別情
報を抽出し、これらに基づき現在登録されているサービ
スセッションに該当すると確認できると、現在進行中の
サービスの継続と判断し、また標の有無を確認してケー
ス毎の下記の動作を実行するよう構成される。一方、現
在登録されているサービスセッションが無いか、または
該当するものがなければ新規登録手続きを行うものと
し、正当な利用側であることの認証の委託のため識別デ
ータidを課金部0123へ送る構成とされる。課金部
0123へは、認証の委託を示す印と識別データidが
載せられたコマンド221aが送られる。そして課金部
0123からの認証の結果通知231aを受け、正当な
利用側であれば新規にサービスセッション登録し、また
正当な利用側でなければこの要求信号CL1aをアバン
ダンする構成とされる。サービスセッション登録は識別
データidと、必要に応じてサービス種別情報とを不図
示のテンポラリ・メモリへ暫定記憶することで為され
る。
【0200】受取手段0221は各ケース毎に以下の動
作を実行する構成とされる。
【0201】〈ケースA1.1.1の場合〉:上記サービス
セッションの確認後、要求信号CL1aに標および最大
頻度委託コマンドが検出されると、サービス開始調整段
階であると認識し、この最大頻度委託コマンドと抽出し
たサービス種別情報と機器種別などリソース情報(識別
データidに塔載された)を、データ2b1として頻度
制御部0122へ送る。一方、標および最大頻度委託コ
マンドを検出しない場合について、上記のように新規に
サービスセッション登録した直後であれば以降の最大頻
度の選択処理を実行できないからエラーとして処理し、
また上記の非検出がサービスセッションが既登録の際で
あれば、受取手段0221は後述のサービス実行段階で
あると認識し、その処理に移る。ここで頻度制御部01
22から受取手段0221に制御信号2a1の供給があ
る場合は、前段側(受理側CL1/通信機構NT)のい
ずれにおいても頻度管理が為されず、この受取手段02
21において頻度制御が実行されると判断し、制御信号
0122aのタイミングで要求信号CL1aをサンプリ
ング受理し且つ処理する構成とされる。このとき前段で
の伝送頻度trf・fQ1が制御信号2a1の頻度より
も高いと、受取頻度a・fQ2は制御信号2a1の頻度
に等しいから、 trf・fQ1>a・fQ2 となり、受理側CL1から通信機構NT経由で伝送され
た要求信号CL1aがサンプリング取込みによって間引
きされる。一方、頻度制御部0122から制御信号2a
1が供給されない場合は、要求信号CL1aをその入力
発生のタイミングで取り込む構成とされる。すなわち、
前段側で頻度管理が為されたか否かにかかわらず、 a・fQ2=trf・fQ1 となる。
【0202】ついで課金部0123へ、課金委託を示す
印と利用者の識別データidを載せたコマンド221a
を送って課金・決済処理させ、返送された通知231a
を受けて処理結果が正常終了なら、要求信号CL1aか
ら抽出したサービス種別情報と事象データを載せたデー
タを処理手段0222へ送る。このとき、受取った前記
要求信号CL1aからトークンが検出されたか、または
この受取手段0221において上記頻度制御が為された
場合は、後段の処理手段0222へ送るデータにトーク
ンを添付するよう構成することもできる。これによりト
ークンの発行・承継がなされる。さらに利用者の識別デ
ータidを編成手段0224へ直接供給する構成として
もよい。
【0203】ここでトークンにつき解説する。本実施形
態で受理側CL1または通信機構NTは、前記トークン
の添付によって、授与側SV1に到着する要求信号CL
1aが既に頻度管理されているか否かを通知することが
できる。よって授与側SV1に届いた要求信号CL1a
に前掲のようにトークンが添付されている場合は、既に
前段において頻度管理されているから、送られた授与側
SV1を含めた後段で頻度制御や頻度管理をする必要が
ない。そしてこのトークンは後段へ承継するよう構成し
てもよい。他方、トークンが添付されていない場合は、
授与側SV1を含めた後段の少なくとも何れかで頻度制
御や頻度管理をする必要がある。
【0204】ところで、トークンの添付がなく、前掲の
マーク(授与側SV1へ頻度制御の実行指示を与える)
が添付されている場合は、授与側SV1へ届くまでに受
理側CL1または通信機構NTで頻度管理が為されてお
らず、この授与側SV1内において頻度制御すると認識
される。またトークンの添付がなく、前掲のマーク(授
与側SV1へ頻度制御の実行指示を与える)の添付もな
い場合は、授与側SV1へ届くまでに受理側CL1また
は通信機構NTで頻度管理が為されておらず、且つ授与
側SV1においても頻度制御をせず、したがって授与側
SV1がコンテンツ情報を送出した以降に通信機構NT
または受理側CL1の後段処理で頻度管理が為されると
認識される。
【0205】受取手段0221の構成の説明に戻り、上
記で認証と課金・決済処理結果が不調終了であればこの
要求信号CL1aをアバンダンする。また上記のうち課
金・決済処理は要求信号CL1aの受取の度に実行する
か、或いは受取った要求信号CL1aの数を受取手段0
221でカウンタに累積し、所定の数に達した時点で従
量課金処理するよう構成することもできる。さらにこの
従量課金処理を、受理側CL1へ送出したコンテンツ情
報の量か、送出回数に基づいて実行する構成としてもよ
い。
【0206】〈ケースA1.1.2の場合〉:サービスセッ
ション確認後、要求信号CL1aに前記の標(サービス
開始調整段階であることを通知する)やマークを検出し
なければ、受取手段0221はサービス実行段階である
と認識する。これ以降の処理はケースA1.1.1と同様で
ある。
【0207】〈ケースA1.2.1の場合〉:この場合の処
理はケースA1.1.2と同様である。 〈ケースA1.2.2の場合〉:この場合の処理はケースA
1.1.1と同様である。
【0208】〈ケースA2.1.1の場合〉:サービスセッ
ション確認後、要求信号CL1aに前記マーク(頻度制
御を授与側SV1で実施することの指示と、さらに最大
頻度mxfQにより基準頻度stfQを設定するべきを
通知する標)を検出すると、要求信号CL1aから抽出
したサービス種別情報およびリソース情報(識別データ
に塔載された)を頻度制御部0122へ送る。また、要
求信号CL1aに前記の標やマークが塔載されていない
と、サービス実行段階であると認識し、サービス実行段
階へ移行する。サービス実行段階での処理は前記ケース
A1.1.1と同様である。
【0209】〈ケースA2.2.1の場合〉:サービスセッ
ション確認後、要求信号CL1aに前記マーク(頻度制
御を授与側SV1で実施することの指示と、さらに最大
頻度mxfQと指定画面更新頻度との対比により基準頻
度stfQを設定するべきを通知する)および指定画面
更新頻度情報を検出すると、要求信号CL1aから抽出
したサービス種別情報およびリソース情報(識別データ
に塔載された)および指定画面更新頻度情報を頻度制御
部0122へ送る。また、要求信号CL1aに前記の標
やマークが塔載されていないと、サービス実行段階であ
ると認識し、サービス実行段階へ移行する。サービス実
行段階での処理は前記ケースA1.1.1と同様である。
【0210】頻度制御部0122:つぎに頻度制御部0
122の機能を説明する。頻度制御部0122は、サー
ビス開始調整段階において最大頻度mxfQを自主的に
又は受理側CL1からの委託に応じて参照し、またサー
ビス実行段階(コンテンツ情報Ctsの授受過程)にお
いて前述したように発生するデータの過剰または過少な
生成・処理・伝送を排除して無駄なく合理的にするべ
く、基準頻度stfQに基づく制御信号2a1乃至2a
5を発行して該当する手段を頻度制御する。以下、サー
ビス開始調整段階における頻度制御部0122の機能を
前記各ケース毎に説明し、ついでサービス実行段階にお
ける機能を説明する。
【0211】頻度制御部0122のサービス開始調整段
階における機能:頻度制御部0122は前記ケース毎
に、以下に適合するよう構成されている。
【0212】〈ケースA1.1.1の場合〉:受取手段02
21からデータ2b1を受け、最大頻度委託コマンドと
サービス種別情報とリソース情報を検出すると、現在が
サービス開始調整段階であることを認識し、これに基づ
き、授与側SV1内に設けた不図示の記録手段に予め記
録して準備されている、「サービス種別&リソース情
報」対「それに適合する最大頻度」が表形式で載せられ
た最大頻度テーブルTbsを参照し、適合する最大頻度
mxfQの情報を抽出して編成手段0224へ送る。最
大頻度テーブルTbsの内容は、例えば従前の実測値や
評価で経験則的に得た結果や計算で得た結果が最大頻度
データの集合set_mxfQとして予め授与側SV1
に準備されたことを想定しており、本実施形態のシステ
ムはこれを与件として使用するものである。また最大頻
度テーブルTbsは、ケースに応じて授与側SV1また
は受理側CL1(最大頻度テーブルTbcとして)の何
れかに設けられる。
【0213】〈ケースA1.1.2の場合〉および〈ケース
A1.2.1の場合〉:サービス開始調整段階では頻度制御
部0122は作動しない。〈ケースA1.2.2の場合〉:
ケースA1.1.1の場合と同様である。
【0214】〈ケースA2.1.1の場合〉:受取手段02
21からサービス種別情報のみが送付されると、現在が
サービス開始調整段階であることを認識し、これに基づ
いて授与側SV1内に設けた「サービス種別&リソース
情報」対「それに適合する最大頻度」が表形式で載って
いる一覧表やテーブルを参照し、適合する最大頻度mx
fQを抽出すると、これを超えない任意の基準頻度st
fQを設定する。
【0215】〈ケースA2.2.1の場合〉:受取手段02
21から指定画面更新頻度情報に加え、サービス種別情
報とリソース情報が送付されると、現在がサービス開始
調整段階であることを認識し、サービス種別情報とリソ
ース情報に基づいて上記一覧表やテーブルを参照して適
合する最大頻度mxfQを確認し、これと指定画面更新
頻度を対比して、指定画面更新頻度の妥当性をチェック
し、妥当であるとき、指定画面更新頻度を基準頻度st
fQとして設定する。たとえば利用者から所望の画面更
新頻度として20フレーム/秒の指定があると、この指
定画面更新頻度が前記一覧表やテーブルに規定されてい
る当該サービスのコンテンツ情報Ctsの最大頻度mx
fQ=30フレーム/秒を超えていないことを確認のう
え、指定された20フレーム/秒の頻度に基づき当該サ
ービスの基準頻度stfQ=20回/秒と設定する。一
方、妥当でない場合は不図示のコマンドを編成手段02
24へ送る。このコマンドは、受理側CL1のデータ受
理部0115へ送られ、指定された画面更新頻度が不適
格であることを画面を介して利用者へ通知して再入力を
促すものである。
【0216】頻度制御部0122のサービス実行段階に
おける機能:つぎにサービス実行段階において、授与側
SV1で頻度制御を施す場合、頻度制御部0122は上
記基準頻度stfQの設定後に、これに基づき制御信号
2a1、2a2、2a3、2a4、2a5の何れかを該
当手段へ発行して頻度制御する。これら制御信号2a
1、2a2、2a3、2a4、2a5の発行頻度はいず
れも基準頻度stfQとなる。
【0217】頻度制御は、要求信号CL1aの受取から
送出信号SV1aを受理側CL1へ届けるまでの過程に
ついて、(1)要求信号CL1aの受取頻度a・fQ2
の過剰を排除して適正にする制御、(2)受取りから検
索処理に至る途中過程におけるデータ処理頻度pr・f
Q2の過剰を排除して適正にする制御、(3)検索処理
頻度rt・fQ2の過剰を排除して適正にする制御、
(4)送出データ編成頻度cmp・fQ2の過剰を排除
することによって適正にする制御、(5)コンテンツ情
報送出頻度opt・fQ2の過剰を排除して適正にする
制御、(6)伝送頻度trf・fQ2の過剰を排除して
適正にする制御、の少なくとも何れかを実行する。上記
番号は前記ループに沿うものであり、ループ上で上記何
れかが頻度制御されると、これ以降のループ終端側の頻
度制御および受理側CL1での以降の頻度管理を省略で
きる。一方、受理側CL1で頻度管理が既に為されてい
る場合か、または授与側SV1において頻度制御を施さ
ない場合は、頻度制御部0122を作動させる必要はな
く、よって上記(1)乃至(6)の制御は実行されな
い。
【0218】ここで、上記(1)乃至(6)の何れの頻
度制御を実行するかは、受理側CL1の編成手段020
3において前記のように決定され伝達された、対象とす
る処理の決定にしたがう。またはシステム側で予め設定
しておくか、或いは使用時点で管理者が不図示のスイッ
チ等を操作して任意に選択設定する構成としてもよい。
【0219】上記(1)の頻度制御の実行が設定されて
いる場合、頻度制御部0122は基準頻度stfQで制
御信号2a1を受取手段0221へ供給し、受取手段0
221はこの制御信号2a1に基づき、受理側CL1か
ら送付された要求信号CL1aを基準頻度stfQで受
取るように構成される。この結果、受取頻度a・fQ2
が基準頻度stfQに等しくなるよう頻度制御される。
これにより受取頻度a・fQ2を適正化して、過剰な高
頻度の受取動作による電力消費増の無駄の発生を排除す
る。但し要求信号CL1aが受理側CL1または通信機
構NTで既に基準頻度stfQに頻度管理されている場
合は前記トークンを伴って到着するから、このトークン
が検出された場合はこの頻度制御を省略できる。逆に、
受理側CL1において頻度管理が為されていなくても、
この受取処理において頻度制御が為されることで、以降
の処理での無駄の発生を回避できる。すなわち基準頻度
stfQに等しく調整した受取頻度a・fQ2で受取処
理した要求データを基準頻度stfQで後段へ供給する
から、後段のデータ処理が過剰な高頻度にならない。
【0220】上記(2)の頻度制御の実行が設定されて
いる場合、頻度制御部0122は基準頻度stfQで制
御信号2a2を処理手段0222へ供給し、処理手段0
222はこの制御信号2a2に基づき、基準頻度stf
Qで、受取りから検索処理に至る途中過程におけるデー
タ処理を実行するように構成される。この結果、当該処
理頻度pr・fQ2が基準頻度stfQに等しくなるよ
う頻度制御される。これにより処理頻度pr・fQ2を
適正化して、過剰な高頻度の処理動作による電力消費増
の無駄の発生を排除する。ここで前段の処理がすでに基
準頻度stfQで為されている場合は、本頻度制御を省
略できる。一方、前段の処理において頻度管理が為され
ていない場合、このデータ処理において頻度制御が為さ
れることで、以降の処理での無駄の発生を回避できる。
すなわち基準頻度stfQに等しく調整した処理頻度p
r・fQ2で処理したデータを基準頻度stfQで後段
へ供給するから、後段のデータ処理が過剰な高頻度にな
らない。
【0221】上記(3)の頻度制御の実行が設定されて
いる場合、頻度制御部0122は基準頻度stfQで制
御信号2a3を検索手段0223へ供給し、検索手段0
223はこの制御信号2a3に基づき、基準頻度stf
Qで、データベース部DBの検索を実行するように構成
される。この結果、検索処理頻度rt・fQ2が基準頻
度stfQに等しくなるよう頻度制御される。これによ
り検索処理頻度rt・fQ2を適正化して、過剰な高頻
度の検索動作による電力消費増の無駄の発生を排除す
る。ここで前段の処理がすでに基準頻度stfQで為さ
れている場合は、本頻度制御を省略できる。一方、前段
の処理において頻度管理が為されていない場合、この検
索処理において頻度制御が為されることで、以降の処理
での無駄の発生を回避できる。すなわち基準頻度stf
Qに等しく調整した検索処理頻度rt・fQ2で検索処
理したデータを基準頻度stfQで後段へ供給するか
ら、後段のデータ処理が過剰な高頻度にならない。
【0222】上記(4)の頻度制御の実行が設定されて
いる場合、頻度制御部0122は基準頻度stfQで制
御信号2a4を編成手段0224へ供給し、編成手段0
224はこの制御信号2a4に基づき、基準頻度stf
Qでコンテンツ情報Ctsの編成を実行するように構成
される。この結果、コンテンツ情報Ctsの編成頻度c
mp・fQ2が基準頻度stfQに等しくなるよう頻度
制御される。これにより送出データの編成頻度cmp・
fQ2を適正化して、過剰な高頻度の編成動作による電
力消費増の無駄の発生を排除する。ここで前段の処理が
すでに基準頻度stfQで為されている場合は、本頻度
制御を省略できる。一方、前段の処理において頻度管理
が為されていない場合、この編成処理において頻度制御
が為されることで、以降の処理での無駄の発生を回避で
きる。すなわち基準頻度stfQに等しく調整した編成
頻度cmp・fQ2で編成処理したデータを基準頻度s
tfQで後段へ供給するから、後段のデータ処理が過剰
な高頻度にならない。
【0223】上記(5)の頻度制御の実行が設定されて
いる場合、頻度制御部0122は基準頻度stfQで制
御信号2a5を送出手段0225へ供給し、送出手段0
225はこの制御信号2a5に基づき、基準頻度stf
Qでコンテンツ情報Ctsの送出を実行するように構成
される。この結果、コンテンツ情報Ctsの送出頻度o
pt・fQ2が基準頻度stfQに等しくなるよう頻度
制御される。これにより送出頻度opt・fQ2を適正
化して、過剰な高頻度の編成動作による電力消費増の無
駄の発生を排除する。且つ、通信回線を経た過剰な送出
を回避することによって、通信回線へ与える負荷を軽減
させることができる。同時に通信料金を削減できる。こ
こで前段の処理がすでに基準頻度stfQで為されてい
る場合は、本頻度制御を省略できる。一方、前段の処理
において頻度管理が為されていない場合、この送出処理
において頻度制御が為されることで、以降の処理での無
駄の発生を回避できる。すなわち基準頻度stfQに等
しく調整した送出頻度opt・fQ2で送出信号SV1
aを受理側CL1へ送付するから、受理側CL1でのデ
ータ処理が過剰な高頻度にならない。
【0224】上記(6)の頻度制御の実行が設定されて
いる場合、頻度制御部0122は送出手段0225を介
して通信機構NTを間接制御する。頻度制御部0122
は基準頻度stfQで制御信号2a5を送出手段022
5へ供給し、送出手段0225はこの制御信号2a5等
に基づきコントロールコマンドを通信機構NTのゲート
ウエイ等へ送付するように構成される。この結果、通信
機構NT内で授与側SV1から受理側CL1へ向かう伝
送頻度trf・fQ2が基準頻度stfQに等しくなる
よう頻度制御される。これにより伝送頻度trf・fQ
2を適正化して、過剰な高頻度の伝送による通信量増加
を排除する。ここで前段の処理がすでに基準頻度stf
Qで為されている場合は、本頻度制御を省略できる。一
方、前段の処理において頻度調整が為されていない場
合、この伝送処理において頻度制御が為されることで、
以降の処理での無駄の発生を回避できる。すなわち基準
頻度stfQに等しく調整した伝送頻度trf・fQ2
で送出信号SV1aを受理側CL1へ伝送するから、そ
れ以降の受理側CL1での処理が過剰な高頻度にならな
い。
【0225】授与側SV1で頻度制御の施される処理が
ループの始端側にあるほど、以降に位置する各処理にお
ける頻度制御(授与側SV1)または頻度管理(受理側
CL1)を省略できるから、電力消費効果やコスト低減
効果、さらに通信負荷軽減効果が大になるという利点が
ある。
【0226】なお前記各ケースにおいて授与側SV1で
頻度制御を実行しない場合は頻度制御部0122の上記
機能の少なくとも一部を省略した構成とすることもでき
る。
【0227】課金部0123は、認証手段0230と課
金決済手段0231を具備し、認証手段0230は受取
手段0221から送付されたコマンド221aを受けた
際に、課金委託を示す印があればこのコマンド221a
を課金決済手段0231へパスすし、一方、認証の委託
を示す印があると、載せられた識別データidに基づき
不図示の一覧表を参照して認証し、結果通知231aを
受取手段0221へ返送するよう構成される。課金決済
手段0231はコマンド221aに課金委託を示す印が
あることを確認し、利用者の識別データidに基づき不
図示の課金表を参照して課金決済処理し、結果通知23
1aを受取手段0221へ返送するよう構成される。課
金決済処理では課金額の算出と口座引落し等の決済がな
される。課金額は原則的に送出されるデータの種類や質
または/およびデータ量に比例して算出され、検索部0
223または編成部0224からデータの種類や質の情
報を得るか、送出部0225から送出したデータ量の情
報を得るよう構成することもできる。上記で結果通知2
31aにより、正常に認証または課金決済が為されると
正常完了を通知し、一方、認証または課金決済が正常に
為されない場合には不調を通知する構成とされる。また
課金決済手段0231を受取手段0221にかわり他の
手段、例えば送出手段と信号授受することにより課金処
理する構成とすることもできる。これは後の他の実施形
態で説明される。
【0228】処理手段0222:処理手段0222は、
受取手段0221から供給されたサービス種別情報と事
象データ(たとえば位置データpd)を受け、必要に応
じて暫定メモリ(不図示)へ格納する等のデータ処理を
実行して検索手段0223へ送る。ここで受取手段02
21から供給されたデータにトークンの塔載があれば、
既に前段で頻度調整が為されているから、頻度制御部0
122からの制御信号2a2の供給の有無にかかわらず
処理手段0222での頻度制御を省略でき、受取手段0
221からデータを受けたタイミング(受取頻度a・f
Q2)でデータ処理する構成とされる。
【0229】一方、受取手段0221から供給されたデ
ータにトークンの塔載がなく且つ処理手段0222へ頻
度制御部0122から制御信号2a2の供給があれば、
前段側のいずれにおいても頻度調整が為されず、この処
理手段0222において頻度制御を実行すると判断し、
制御信号2a2のタイミング(基準頻度stfQ)で受
取手段0221からデータをサンプリング取込みし、且
つこのタイミングでデータ処理する構成とされる。した
がって処理頻度pr・fQ2は制御信号2a2の頻度に
等しい。このとき前段での受取頻度a・fQ2が制御信
号2a2の頻度よりも高いと、a・fQ2>pr・fQ
2となり、受取手段0221から送られたデータがサン
プリング取込みによって間引きされる。
【0230】一方、受取手段0221へ頻度制御部01
22から制御信号2a2が供給されない場合は、受取手
段0221からデータが届いたタイミングで受取り、デ
ータ処理する構成とされる。すなわち、 pr・fQ2=a・fQ2 となる。
【0231】ついで処理手段0222は、受取手段02
21から前記トークンを受取っているか、またはこの処
理手段0222においてデータ処理に頻度制御を施した
場合は、処理結果にトークンを添付して検索手段022
3へ送り、このようにしてトークンの発行・承継を為す
よう構成することができる。
【0232】検索手段0223:検索手段0223は、
DBMS機能を利用したデータベース部DBの検索を実
行する。ここで処理手段0222から供給されたデータ
にトークンの塔載があれば、既に前段で頻度調整が為さ
れているから、頻度制御部0122からの制御信号2a
3の供給の有無にかかわらず検索手段0223での頻度
制御を省略でき、処理手段0222からデータを受けた
タイミング(処理頻度pr・fQ2)で検索処理する構
成とされる。
【0233】一方、処理手段0222から供給されたデ
ータにトークンの塔載がなく、検索手段0223へ頻度
制御部0122から制御信号2a3の供給があれば、前
段側のいずれにおいても頻度調整が為されず、この検索
手段0223において頻度制御を実行すると判断し、制
御信号2a3のタイミング(基準頻度stfQ)で処理
手段0222からデータをサンプリング取込みし、且つ
このタイミングで検索処理する構成とされる。したがっ
て検索頻度rt・fQ2は制御信号2a3の頻度に等し
い。このとき前段での処理頻度pr・fQ2が制御信号
2a3の頻度よりも高いと、 pr・fQ2>rt・fQ2 となり、処理手段0222から送られたデータがサンプ
リング取込みによって間引きされる。
【0234】一方、処理手段0222から供給されたデ
ータにトークンの塔載がなく、頻度制御部0122から
制御信号2a3が供給されない場合は、処理手段022
2からデータが届いたタイミングで受取り、検索処理す
る構成とされる。すなわち、 rt・fQ2=pr・fQ2 となる。
【0235】検索処理ではサービス種別情報と事象デー
タに基づきデータベース部DBを検索して適合するコン
テンツ情報Ctsを以下のように抽出する構成とされ
る。たとえば位置データpdに例をとると、当該位置デ
ータpdに基づき検索基準情報部RTdを検索し、検索
基準情報の集合(事象情報の集合set_E)から該当
する検索基準情報として例えば位置情報pを確定する
と、この位置情報pに基づきコンテンツ部CTdを検索
し、適合するコンテンツ情報Ctsを確定して読み出
し、これを検索結果情報とする。以上は検索手段022
3のDBMS機能によって実行される。
【0236】また検索手段0223は、処理手段022
2から前記トークンを受取っているか、またはこの検索
手段0223において検索処理に頻度制御を施した場合
は、検索結果情報にトークンを添付して編成手段022
4へ送り、このようにしてトークンの発行・承継を為す
よう構成してもよい。
【0237】編成手段0224:編成手段0224は、
頻度制御部0122から最大頻度mxfQの情報が送ら
れると、サービス開始調整段階であると認識し、最大頻
度mxfQのデータと、前記テンポラリ・メモリ(不図
示)に現在記憶されている識別データid(サービスセ
ッション登録されている)とを載せたデータを編成し
て、送出手段0225へ送る構成とされる。これは前記
ケースA1.1.1とケースA1.2.2に相当する。または頻度
制御部0122から、受理側CL1のデータ受理部01
15へ送るべきコマンド(指定された画面更新頻度が不
適格であることを画面を介して利用者へ通知して再入力
を促す)を受けると、サービス開始調整段階であると認
識し、指定された画面更新頻度の再入力を促す呈示デー
タを編成して、現在記憶されている上記識別データid
(サービスセッション登録されている)とともに送出手
段0225へ送る構成とされる。これは前記ケースA2.
2.1に相当する。
【0238】一方、検索手段0223から検索結果情報
の送付を受けると、サービス実行段階であると認識し、
検索結果情報に基づくコンテンツ情報Ctsと、現在記
憶されている上記識別データid(サービスセッション
登録されている)とを載せた送出データの編成処理を実
行する構成とされる。ここでコンテンツ情報Ctsの圧
縮処理を例えばMPEG−4準拠のアルゴリズムで施す
構成とするが、或いは一連のコンテンツ情報Ctsのス
トリームにつきフレーム間符号化に依拠する符号化アル
ゴリズムの一般的な動画像圧縮方式の適用による圧縮処
理を施す構成としてもよい。
【0239】またインターネット機構経由でのサービス
の場合は、送出データをHTMLコンテンツに編成する
か、さらにWAP対応の場合は送出データをWMLコン
テンツまたはXHTMLコンテンツに編成する構成とさ
れる。
【0240】上記で検索手段0223から供給されたデ
ータにトークンの塔載があれば、既に前段で頻度調整が
為されているから、頻度制御部0122からの制御信号
2a4の供給の有無にかかわらず編成手段0224での
頻度制御を省略でき、検索手段0223からデータを受
けたタイミング(検索頻度rt・fQ2)で編成処理す
る構成とされる。
【0241】一方、検索手段0223から供給されたデ
ータにトークンの塔載がなく、または編成手段0224
へ頻度制御部0122から制御信号2a4の供給があれ
ば、前段側のいずれにおいても頻度調整が為されず、こ
の編成手段0224において頻度制御を実行すると判断
し、制御信号2a4のタイミング(基準頻度stfQ)
で検索手段0223からデータをサンプリング取込み
し、且つこのタイミングで編成処理する構成とされる。
したがって編成頻度cmp・fQ2は制御信号2a4の
頻度に等しい。このとき前段での検索頻度rt・fQ2
が制御信号2a4の頻度よりも高いと、 rt・fQ2>cmp・fQ2 となり、検索手段0223から送られたデータがサンプ
リング取込みによって間引きされる。
【0242】一方、検索手段0223から供給されたデ
ータにトークンの塔載がなく、または頻度制御部012
2から制御信号2a4が供給されない場合は、検索手段
0223からデータが届いたタイミングで受取り、送出
データの編成処理をする構成とされる。すなわち、 cmp・fQ2=rt・fQ2 となる。
【0243】ついで編成手段0224は、検索手段02
23から前記トークンを受取っているか、またはこの編
成手段0224において送出データの編成処理に頻度制
御を施した場合は、送出データにトークンを添付して送
出手段0225へ送り、このようにしてトークンの発行
・承継を為すよう構成される。
【0244】送出手段0225:送出手段0225は、
編成手段0224から最大頻度mxfQのデータが送ら
れると、サービス開始調整段階であると認識し、前記識
別データidと、最大頻度mxfQのデータと、その送
出を示すマークとを塔載した送出信号SV1aを作成
し、通信機構NTへ送出する構成とされる。これは前記
ケースA1.1.1とケースA1.2.2に相当する。または編成
手段0224から、指定された画面更新頻度の再入力を
促す呈示データを受けると、サービス開始調整段階であ
ると認識し、前記識別データidと、指定された画面更
新頻度の再入力を促す呈示データとを塔載した送出信号
SV1aを作成し、通信機構NTへ送出する構成とされ
る。これは前記ケースA2.2.1に相当する。
【0245】一方、送出手段0225は編成手段022
4から送出データの送付を受けると、サービス実行段階
であると認識し、送出データに基づきセキュリティ処
理、プロトコル調整等の加工により送出信号SV1aを
作成して通信機構NTへ送出する処理を実行する構成と
される。プロトコル調整は、送出データがHTMLコン
テンツであればインターネット機構経由での伝送と認識
してHTTPレスポンスに調整し、さらにWMLコンテ
ンツまたはXHTMLコンテンツであればWAP対応の
伝送と認識してWSPレスポンスに調整する。
【0246】上記で編成手段0224から供給されたデ
ータにトークンの塔載があれば、既に前段で頻度調整が
為されているから、頻度制御部0122からの制御信号
2a5の供給の有無にかかわらず送出手段0225での
頻度制御を省略でき、編成手段0224から送出データ
を受けたタイミング(編成頻度cmp・fQ2)で送出
処理する構成とされる。
【0247】一方、編成手段0224から供給されたデ
ータにトークンの塔載がなく且つ送出手段0225へ頻
度制御部0122から制御信号2a5の供給があれば、
前段側のいずれにおいても頻度調整が為されず、この送
出手段0225において頻度制御を実行すると判断し、
制御信号2a5のタイミング(基準頻度stfQ)で編
成手段0224からデータをサンプリング取込みし、且
つこのタイミングで送出信号SV1aの送出処理をする
構成とされる。したがって送出頻度out・fQ2は制
御信号2a5の頻度に等しい。このとき前段での編成頻
度cmp・fQ2が制御信号2a5の頻度よりも高い
と、 cmp・fQ2>out・fQ2 となり、編成手段0224から送られたデータがサンプ
リング取込みによって間引きされる。
【0248】一方、編成手段0224から供給されたデ
ータにトークンの塔載がなく、または頻度制御部012
2から制御信号2a5が供給されない場合は、編成手段
0224からデータが届いたタイミングで受取り、送出
信号SV1aの送出処理をする構成とされる。すなわ
ち、 out・fQ2=cmp・fQ2 となる。
【0249】ついで送出手段0225は、編成手段02
24から前記トークンを受取っているか、またはこの送
出手段0225において送出信号SV1aの送出処理に
頻度制御を施した場合は、送出信号SV1aにトークン
を添付して通信機構NTへ送り、このようにしてトーク
ンの発行・承継を為すよう構成することもできる。
【0250】また送出手段0225は、通信機構NTに
編入されている構成部分たとえばWAPゲートウエイサ
ーバ等に上記制御信号2a5か、または別のタイミング
でコントロールコマンドを送り、通信機構NT内で授与
側SV1から受理側CL1へ向かう伝送の頻度trf・
fQ2を頻度管理させる構成とすることも可能である。
この場合に、通信機構NTにおいて前記トークンを添付
してもよい。一方、通信機構NTにおいて頻度管理がな
い場合は、 trf・fQ2=out・fQ2 となる。
【0251】データベース部DBには、検索基準情報の
集合set_Eから成る検索基準情報部RTdと、コン
テンツ情報の集合set_Ctsから成るコンテンツ部
CTdが具備され、検索手段0223によってアクセス
可能に構成される。とりわけコンテンツ情報Ctsが多
くなるため、データベース部DBは例えば前述の大容量
RAIDシステムとして構成される。
【0252】ここで授与側SV1の構成につき追記する
と、複数のサーバから構成する場合にSNA(Storage
Area Network)の適用による処理の効率化を図ることが
好ましい。ストレージ・エリア・ネットワークは複数の
サーバで記憶装置を共用するネットワークの運用形態で
あり、複数のサーバを擁するLANにおいて、各サーバ
が備えるハードディスクを切り離してRAIDシステム
に統合し、各サーバとRAIDシステムをファイバーチ
ャネルなどを使った別の高速ネットワーク回線で接続
し、サーバ間でデータを共有する構成とする。これによ
り大容量データの共有、複数のサーバによる連携処理の
処理効率向上、サーバ間のデータ授受をLANから切り
離すことによる、サーバ・クライアント間のネットワー
ク負荷軽減といった利点を具現できる。上記に加えさら
に、特定の部分へ集中するデータ処理負荷や回線負荷を
下げるべく、広域負荷分散構成とすることが好ましい。
また不特定多数のクライアントからオンデマンド・ベー
スで要求データが到着するので、課金部0123に課金
プロキシサーバの設置が好ましい。さらに授与側SV1
に、後述されるDGPS補正データの生成を司るDGP
Sデータセンタ機能を設けて構成することも可能であ
る。
【0253】通信機構NT:通信機構NTは、受理側C
L1から授与側SV1への伝送、および授与側SV1か
ら受理側CL1への伝送の両方においてループに関与す
る。受理側CL1から授与側SV1への伝送において、
受理側CL1の送付手段0204から制御信号1a4や
コントロールコマンドが送られないと、通信機構NT内
で頻度管理をせず、 trf・fQ1=Req・fQ1 の伝送頻度で授与側SV1へ伝送する。一方、制御信号
1a4やコントロールコマンドが送られると、通信機構
NT内で頻度管理を実行する。この場合、伝送信号に前
記トークンを添付してもよい。また授与側SV1から受
理側CL1への伝送において、授与側SV1の送出手段
0225から制御信号2a5やコントロールコマンドが
送られないと、通信機構NT内で頻度管理をせず、 trf・fQ2=out・fQ2 の伝送頻度で受理側CL1へ伝送する。一方、制御信号
2a5やコントロールコマンドが送られると、通信機構
NT内で頻度管理を実行する。この場合に、伝送信号に
前記トークンを添付する構成としてもよい。
【0254】尚前記で授与側SV1が受理側CL1から
送付されたサービス種別情報とリソース情報に基づき、
授与側SV1に予め準備された一覧表やテーブルを参照
して当該サービスに決められている最大頻度mxfQを
確認し、よってこれを基準頻度stfQに設定する場合
などで、使用する通信回線の種類や伝送レート等を授与
側SV1が必要に応じて実際に検証する構成としてもよ
い。
【0255】また前記一覧表やテーブルは、受理側CL
1または授与側SV1において内蔵する記録手段に格納
しておくが、この他にも利用者が受理側CL1へ入力し
て指定する場合や、受理側CL1または/および授与側
SV1においてインターネットのWebページから取り
込む構成としてもよい。
【0256】動作説明:次ぎに、このコンテンツ情報授
受システムSys01の動作を説明する。但し説明の便
宜上、事象データとして位置データのみが利用者によっ
て指定されたものとする。これは前掲の標記として、 pd→Cst と記される。さらに上述した複数のケースのうち、以下
のような構成下での前記ケースA1.1.1の動作につき説
明する。受理側CL1はブロードバンド対応の携帯電話
機であり、利用者が歩行移動中や自動車など移動体に乗
って走行移動中に、時々の位置に対応するコンテンツ情
報Ctsの即時(リアルタイム)提供サービスを授与側
SV1へ要求するものとする。一方、授与側SV1は各
位置(地点)に対応しているコンテンツ情報Cts(風
景データ)をデータベース管理して提供するサービス・
サイトであり、これら両者は通信機構NTの一例である
無線ブロードバンド対応のインターネット機構を介して
情報授受する。
【0257】このシステムでは受理側CL1(以下、携
帯電話機CL1と記す)が最大頻度テーブルを与件とし
て参照することで、当該携帯電話機と当該授与側SV1
(以下、サイトSV1と記す)と当該通信機構NT(以
下、インターネット機構NTと記す)の組合せによる最
大頻度mxfQを確認し、基準頻度stfQを設定する
が、但し最大頻度テーブルTbsはサイトSV1に設け
られており、簡略化のため携帯電話機CL1側には最大
頻度テーブルTbcを設けていない。また頻度管理を携
帯電話機CL1において実行し、頻度管理の対象は前記
ループ最前段である位置データ提供手段0101とす
る。ここで位置データ提供手段0101は携帯電話機C
L1に内蔵されたGPS受信装置であり、複数のGPS
衛星との距離に基づき得た現在位置データpdを取込手
段0202へ供給する。また視界方向データ入力手段0
102、移動データ入力手段0103、時間データ入力
手段0104は装備を省いている。サイトSV1では各
位置(または地点)に対応しているコンテンツ情報Ct
s(風景・音声データ)をデータベースDBで管理して
いるものとする。以下に示す動作フローは、サービス開
始調整段階と、サービス実行段階の2段階で構成され
る。
【0258】第1実施形態のサービス開始調整段階の動
作:図15乃至図17は、サービス開始調整段階の動作
フローである。図15で利用者がサービス開始を要求す
るとき、携帯電話機CL1のサービス要求入力手段01
05を操作して、所望するサービス種別情報(所望する
サイトと、コンテンツ情報の種類と、事象データの種類
として位置データの指定、使用する通信回線の種類やプ
ロバイダ情報)を手動入力する(ステップS01・1・
01)。サービス要求入力手段0105はこの操作によ
りサービス種別情報を載せたサービス要求データsrを
発生させ、取込手段0202へ送る(ステップS01・
1・02)。
【0259】携帯電話機CL1の取込手段0202は、
届いた信号がサービス要求入力手段0105から発生し
たことの確認により、これがサービス開始調整段階のト
リガを示すサービス要求データsrであると検知して直
ちにこれを取込み、内容確認したのち、このサービス要
求データsrに載っている指定されたサービス種別情報
を記憶保持する(ステップS01・1・03)。プロバ
イダ(インターネット接続業者)も様々であり、且つサ
イトも複数存在するうえ、さらにサービスの質(画面更
新頻度)もサイト毎・サービス毎に異なるから、携帯電
話機CL1は現在の組合せ構成/コンテンツ情報の種類
/事象データの種類として位置データ/通信回線の種類
等)によって可能なサービスの質を、サービス実行前に
確認しておく必要がある。そこで取込手段0202は、
受けたサービス要求データsrの内容にサービス開始調
整段階であることを通知する標を付け、データ202a
として編成手段0203へ送る(ステップS01・1・
04)。
【0260】編成手段0203は、取込手段0202か
ら送られたデータ202aにサービス開始調整段階を通
知する標を検出すると、サービス開始調整段階が開始さ
れたと判断する。ついで基準頻度の設定をするが、本構
成では基準頻度の設定に必要である最大頻度の一覧表を
携帯電話機CL1で管理していないから、サイトSV1
へ委託して、サイトSV1で管理されている最大頻度の
情報の提供を受けるべく、標と、サービス種別情報と、
最大頻度委託コマンドと、id管理部0113から得た
利用側の識別データid(利用者データ、この携帯電話
機の種別・仕様データ、機器・製品番号等)とを載せた
要求データ203aを作成して送付手段0204へ送る
(ステップS01・1・05)。さらに頻度実行形態の
決定をするが、これは前記のように予め設定されている
ものに従う。すなわち携帯電話機CL1で頻度管理し、
対象は位置データ提供手段0101である。この決定結
果および、最大頻度の情報提供をサイトSV1へ委託し
たこと、および基準頻度設定の指示を、頻度管理手段0
111へ伝達する(ステップS01・1・06)。
【0261】ついで送付手段0204は、編成手段02
03から送られた要求データ203aを受けて、暗号化
セキュリティ処理、プロトコル調整処理(例えば携帯イ
ンターネット利用でWAPリクエスト調整処理)等を施
し、このサイトSV1宛の要求信号CL1aを編成して
通信インタフェースifc経由でインターネット機構N
Tへ送付する(ステップS01・1・07)。インター
ネット機構NTはこれを指定されたサイトSV1へ伝送
する(ステップS01・1・08)。
【0262】ついでサイトSV1の受取手段0221
は、図16において携帯電話機CL1からインターネッ
ト機構NTおよび通信インタフェースifsを介して届
く自分宛の要求信号CL1aを取りこみ、プロトコル処
理と復号化処理のうえデータ伸張して要求データを復元
し、ついで要求データから利用側の識別データidと、
また必要に応じてサービス種別の情報を抽出する(ステ
ップS01・2・01)。ついでこれらに基づき現在登
録されているサービスセッションに該当するかを判定す
る(ステップS01・2・02)。現在登録されている
サービスセッションと確認できると、現在進行中のサー
ビスの継続と判断し、ステップS01・2・11で標の
有無を確認する。標がなければサービス実行段階である
から該当するステップへ移行し、標があればステップS
01・2・08へ進む。
【0263】一方、ステップS01・2・02で現在登
録されているサービスセッションが無いか、または該当
するものがなければ新規登録手続きを行う(ステップS
01・2・03)。この携帯電話機CL1が正当な利用
側であることの認証の委託のため、認証の委託を示す印
と識別データidを載せたコマンド221aを課金部0
123の認証手段0230へ送る(ステップS01・2
・04)。そして認証手段0230からの結果通知23
1aを受けて判定し(ステップS01・2・05)、正
当な利用側であれば新規にサービスセッション登録して
確定させる(ステップS01・2・06)。また正当な
利用側でなければこの要求信号CL1aをアバンダンす
る(ステップS01・2・07)。
【0264】ついで受取手段0221は上記サービスセ
ッションの確定後、要求信号CL1aに最大頻度委託コ
マンドの有無を検査し(ステップS01・2・08)、
最大頻度委託コマンドが検出されると、サービス開始調
整段階であると認識し、この最大頻度委託コマンドと抽
出したサービス種別情報と、識別データidに含まれて
いる機器種別などリソース情報を、データ2b1として
頻度制御部0122へ送る(ステップS01・2・0
9)。一方、最大頻度委託コマンドが検出されないと、
新規のサービスにも拘わらず最大頻度の処理が為されな
いから、エラーとしてステップS01・2・07へ移
り、この要求信号CL1aをアバンダンする。
【0265】頻度制御部0122は受取手段0221か
らデータ2b1を受け、最大頻度委託コマンドとサービ
ス種別情報とリソース情報を検出すると、現在がサービ
ス開始調整段階であることを認識する。ついでこれに基
づきサイトSV1内に設けた最大頻度テーブルTbsに
予め記録して準備されている、「サービス種別情報&位
置データ&リソース情報」対「それに適合する最大頻
度」の一覧表を参照し、適合する最大頻度mxfQの情
報を抽出してデータ2b4として編成手段0224へ送
る(ステップS01・2・10)。
【0266】ついで図17において編成手段0224
は、頻度制御部0122からデータ2b4として最大頻
度mxfQの情報が送られると、サービス開始調整段階
であると認識し、最大頻度mxfQであることを示すマ
ークと、識別データidと、最大頻度mxfQから成る
データを編成して送出手段0225へ送る(ステップS
01・2・12)。識別データidは前記テンポラリ・
メモリに記憶されているものを読み出す。
【0267】送出手段0225は、編成手段0224か
ら上記マークと最大頻度mxfQのデータが送られる
と、サービス開始調整段階であると認識し、識別データ
idと、最大頻度mxfQのデータと、マークとを塔載
した送出信号SV1aを作成し、通信インタフェースi
fs経由でインターネット機構NTへ送出する(ステッ
プS01・2・13)。インターネット機構NTは送出
信号SV1aを携帯電話機CL1へ伝送する(ステップ
S01・2・14)。
【0268】携帯電話機CL1の受理手段0205はサ
イトSV1から送出された送出信号SV1aが届くとプ
ロトコル処理及び識別データidの確認ののち送出信号
SV1aを受理し、復号化処理、データ伸張処理を施し
て復元する(ステップS01・1・09)。これにより
最大頻度の情報が塔載されたことを示すマークを検出す
れば、サービス開始調整段階であると認識し、復元した
最大頻度mxfQの情報をデータ1b5として頻度管理
部0111へ送る(ステップS01・1・10)。この
最大頻度mxfQは、いま適用されている携帯電話機C
L1とインターネット機構NTとサイトSV1の組合
せ、当該コンテンツ情報の種類、事象データの当該種類
として位置データ、使用する通信回線の種類等に適合す
る最大頻度となる。
【0269】頻度管理部0111は受理手段0205か
らデータ1b5として最大頻度mxfQの情報を受ける
と、これに基づき基準頻度stfQを設定する(ステッ
プS01・1・11)。基準頻度stfQは最大頻度m
xfQを超えない任意の値に設定できるが、この例では
基準頻度stfQを最大頻度mxfQに等しく設定す
る。ついで基準頻度stfQの設定完了通知を編成手段
0224等へ送る(ステップS01・1・12)。この
設定によりサービス開始調整段階は終了し、ついでサー
ビス実行段階へ移行する。
【0270】上記のように、対象サービス種別が膨大な
数にのぼる場合などでは、最大頻度テーブルを携帯電話
機CL1など軽度のデータ処理資源装備の機器に内蔵さ
せ且つ検索させるのは、メモリ容量/処理ステップ/機
器寸法/重量、さらにとりわけバッテリ消費上からみて
得策ではない。そこで携帯電話機CL1は利用者からサ
ービス要求データsrが発生すると、サービス開始調整
段階として、指定されたサービス種別情報とリソース情
報と委託指示をサイトへ送り、豊富なデータ処理資源環
境下にあるサイトSV1に、携帯電話機CL1の機器の
性能や、事象データの種類として位置データや、適用さ
れる通信回線の種類等に基づき最大頻度テーブルTbs
を検索させて当該組合せに予め決められている、コンテ
ンツ情報の最大頻度mxfQを読出して携帯電話機CL
1へ送出させるものである。この委託により、携帯電話
機CL1は自らでは最大頻度テーブルを保有・維持する
ことなく、サイトSV1側の資源を活用して最大頻度m
xfQを得ることができ、これに基づき基準頻度stf
Qを設定できる。
【0271】第1実施形態のサービス実行段階の動作:
図18乃至図20は、第1実施形態のサービス実行段階
の動作フローである。頻度管理部0111は図18にお
いて、基準頻度stfQに等しい頻度の制御信号1a1
の、位置データ提供手段0101への反復的な供給を開
始する(ステップS01・1・13)。この制御信号1
a1の供給開始によりサービス実行段階が開始する。
【0272】位置データ提供手段0101は頻度管理部
0111から制御信号1a1の供給開始により作動して
GPS測位を実行し、結果を位置データpdとして取込
手段0202へ提供する(ステップS01・1・1
4)。これにより位置データpdの発生頻度g・fQ1
は基準頻度stfQに等しく管理され、過剰な発生が排
除される。
【0273】取込手段0202は位置データ提供手段0
101からデータが提供されると、サービス実行段階で
あると認識してこれを取り込み、またトークンが検出さ
れると、既に前段側で頻度管理が施されており、よって
この取込手段0202での頻度管理を省略して、受取っ
た頻度に追随し踏襲して処理をなすようにする。ついで
前記サービス開始調整段階で記憶保持しておいたサービ
ス種別情報を取出す。ついでトークン、サービス種別情
報及び位置データpdを載せたデータ202bを編成手
段0203へ送る(ステップS01・1・15)。ここ
で当該処理は位置データpdの発生頻度g・fQ1に追
随して実行されるから、取込頻度a・fQ1およびデー
タ202bの送り頻度は結果的に基準頻度stfQに等
しく管理され、よって当該取込手段0202において過
剰または過少な頻度の処理実行と送付が生じない。また
上記によりトークンが後段へ承継される。
【0274】編成手段0203は、取込手段0202か
ら送られたデータを受けるが、このとき頻度管理部01
11から制御信号1a3が供給されないから、データが
届いたタイミングで取込み、前記標が無いことで、この
データがサービス実行段階で送られるデータ202bで
あると認識し、さらにトークンを検出したことにより、
既に前段側で頻度管理が施されており、よってこの編成
手段0203での頻度管理を省略して、受取った頻度に
追随し踏襲して処理をなすようにする。ついでid管理
部0113から得た識別データidを先頭に、当該トー
クン、サービス種別情報、及び位置データpdを載せた
要求データ203bを送付手段0204へ送る(ステッ
プS01・1・16)。ここで当該処理は前段からのデ
ータ202bの送り頻度に追随して実行されるから、編
成頻度cmp・fQ1および要求データ203bの送り
頻度は結果的に基準頻度stfQに等しく管理され、よ
って当該編成手段0203において過剰または過少な頻
度の処理実行と送付が生じない。また上記によりトーク
ンが後段へ承継される。
【0275】ついで送付手段0204は、編成手段02
03から送られた要求データ203bを受けるが、この
とき頻度管理部0111から制御信号1a4が供給され
ないから、要求データ203bが届いたタイミングで取
込み、当該タイミングで暗号化セキュリティ処理、プロ
トコル調整処理等を施し、このサイトSV1宛の要求信
号CL1aを編成して通信インタフェースifc経由で
インターネット機構NTへ送付する(ステップS01・
1・17)。ここで当該処理は前段からの要求データ2
03bの送り頻度に追随して実行されるから、要求信号
CL1aの送付頻度Req・fQ1は結果的に基準頻度
stfQに等しく管理され、よって当該送付手段020
4において過剰または過少な頻度の処理実行と送付が生
じない。また上記によりトークンが後段へ承継される。
【0276】ついでインターネット機構NTはこれを指
定されたサイトSV1へ伝送する(ステップS01・1
・18)。またこの実施形態では送付手段0204から
の制御コマンドの供給はない。ここで伝送処理は前段か
らの要求信号CL1aの送付頻度に追随して実行される
から、要求信号CL1aの伝送頻度trf・fQ1は結
果的に基準頻度stfQに等しく管理され、よって当該
インターネット機構NTにおいて過剰または過少な頻度
の処理実行と送付が生じない。また上記によりトークン
が後段へ承継される。
【0277】サイトSV1の受取手段0221は、携帯
電話機CL1からインターネット機構NTを介して自分
宛に送付されてくる要求信号CL1aを通信インタフェ
ースifs経由で受取り、プロトコル処理と復号化処理
のうえデータ伸張して要求データを復元し、ついで要求
データから利用側の識別データidを抽出する(ステッ
プS01・2・15)。またこの実施形態では頻度制御
部0122からの制御信号2a1の供給はない。ついで
現在登録されているサービスセッションに該当するか
を、テンポラリ・メモリを参照して判定する(ステップ
S01・2・16)。現在登録されているサービスセッ
ションと確認できると、現在進行中のサービスの継続と
判断し以下の、課金・決済処理を行う。一方、該当しな
ければエラーとして処理する(ステップS01・2・1
7)。
【0278】ついで課金部0123へ、課金委託を示す
印と利用者の識別データidを載せたコマンド221a
を送って課金・決済手段0231に課金・決済処理させ
(ステップS01・2・18)、返送通知231aで処
理結果を判定する(ステップS01・2・19)。ここ
で課金・決済処理結果が不調終了であればステップS0
1・2・20へ移り、この要求信号CL1aをアバンダ
ンする。一方、処理が正常終了であればステップS01
・2・21へ進み、以降の処理を続行する。また本実施
形態では要求信号CL1aの受取の度に課金計算を行
い、且つこれを累積し、所定の回数に達した時点で決済
処理(後払い従量課金)するが、前払い課金処理しても
よい。
【0279】また受取手段0221は要求データにトー
クンを検出すると、既に前段側で頻度管理が施されてお
り、よってこの受取手段0221での頻度制御を省略し
て、伝送頻度trf・fQ1に追随し踏襲して処理をな
すようにする。ついで当該トークン、サービス種別情
報、及び位置データpdを載せたデータを処理手段02
22へ送る(ステップS01・2・21)。ここで当該
処理は前段からの要求信号CL1aの伝送頻度に追随し
て実行されるから、受取頻度a・fQ2と、処理手段0
222へのデータの送り頻度は結果的に基準頻度stf
Qに等しく管理され、よって当該受取手段0221にお
いて過剰または過少な頻度の処理実行と送付が生じな
い。また上記によりトークンが後段へ承継される。
【0280】処理手段0222は、受取手段0221か
ら送られたデータからトークンを検出すると、既に前段
側で頻度管理または頻度制御が施されているから、この
処理手段0222での頻度制御を省略し、受取手段02
21からデータを受けたタイミング(受取頻度a・fQ
2)で処理する。先ず事象データである位置データpd
のフォーマットの妥当性を検査し(ステップS01・2
・22)、ついでこのサイトがサービス可能な領域内に
あるかを検査する(ステップS01・2・23)。検査
結果が妥当でなければ、サービス不能と判定してステッ
プS01・2・20へ移り、当該要求をアバンダンす
る。一方、検査結果が妥当であると、トークン、サービ
ス種別情報、及び位置データpdを載せたデータを検索
手段0223へ送る(ステップS01・2・24)。ま
たこの実施形態では頻度制御部0122からの制御信号
2a2の供給はない。当該処理は受取手段0221から
送られたデータの頻度(受取頻度a・fQ2)に追随し
て実行されるから、処理頻度pr・fQ2と、検索手段
0223へのデータの送り頻度は結果的に基準頻度st
fQに等しく管理され、よって当該処理手段0222に
おいて過剰または過少な頻度の処理実行と送付が生じな
い。また上記によりトークンが後段へ承継される。
【0281】検索手段0223は、処理手段0222か
ら送られたデータからトークンを検出すると、既に前段
側で頻度管理または頻度制御が施されているから、この
検索手段0223での頻度制御を省略し、処理手段02
22からデータを受けたタイミング(処理頻度pr・f
Q2)で処理する。またこの実施形態では頻度制御部0
122からの制御信号2a3の供給はない。処理は2段
階で進み、先ずサービス種別情報、及び位置データpd
に基づいてデータベース部DBを検索する(ステップS
01・2・25)。これにより当該サービス種別情報及
び位置データpdに適合するコンテンツ情報Ctsをデ
ータベース部DBから入手する。ついでトークンととも
に検索結果のコンテンツ情報Ctsを編成手段0224
へ送る(ステップS01・2・26)。上記の処理は処
理手段0222から送られたデータの頻度(処理頻度p
r・fQ2)に追随して実行されるから、検索頻度rt
・fQ2と、編成手段0224へのデータの送り頻度は
結果的に基準頻度stfQに等しく管理され、よって当
該検索手段0223において過剰または過少な頻度の処
理実行と送付が生じない。また上記によりトークンが後
段へ承継される。
【0282】編成手段0224は、検索手段0223か
ら送られたデータからトークンを検出すると、既に前段
側で頻度管理または頻度制御が施されているから、この
編成手段0224での頻度制御を省略し、検索手段02
23からデータを受けたタイミング(検索頻度rt・f
Q2)で処理する。またこの実施形態では頻度制御部0
122からの制御信号2a4の供給はない。処理は、次
ぎのコンテンツ情報の圧縮処理のために直近のコンテン
ツ情報Ctsをメモリに暫定記憶させる(ステップS0
1・2・27)。ついで受取手段0221によって記憶
管理されている現今のサービスセッション登録を参照し
て識別データidを得て(ステップS01・2・2
8)、この識別データidと、トークンと、検索結果情
報に基づくコンテンツ情報Ctsとを載せた送出データ
を編成するが、ここでコンテンツ情報Ctsの圧縮処理
を例えばMPEG−4準拠のアルゴリズムで施し、また
形式(HTMLコンテンツ、WMLコンテンツ、XHT
MLコンテンツなど)を調整する(ステップS01・2
・29)。圧縮処理は他のアルゴリズムに基づくもので
あってもよい。ついで上記のようにして編成した送出デ
ータを送出手段0225へ送る(ステップS01・2・
30)。上記の処理は検索手段0223から送られたデ
ータの頻度(検索頻度rt・fQ2)に追随して実行さ
れるから、編成頻度cmp・fQ2と、送出手段022
5へのデータの送り頻度は結果的に基準頻度stfQに
等しく管理され、よって当該編成手段0224において
過剰または過少な頻度の処理実行と送付が生じない。ま
た上記によりトークンが後段へ承継される。
【0283】送出手段0225は、編成手段0224か
ら送られた送出データからトークンを検出すると、既に
前段側で頻度管理または頻度制御が施されているから、
この送出手段0225での頻度制御を省略し、編成手段
0224からデータを受けたタイミング(編成頻度cm
p・fQ2)で処理する。またこの実施形態では頻度制
御部0122から制御信号2a5が供給されない。処理
は、トークン添付の送出データに基づきセキュリティ処
理、プロトコル調整等の加工により送出信号SV1aを
作成してインターネット機構NTへ送出する(ステップ
S01・2・31)。プロトコルは、送出データの形式
に基づきHTTPレスポンスまたはWSPレスポンスに
調整する。上記の処理は編成手段0224から送られた
送出データの頻度(編成頻度cmp・fQ2)に追随し
て実行されるから、インターネット機構NTへの送出信
号SV1aの送出頻度out・fQ2は結果的に基準頻
度stfQに等しく管理され、よって当該送出手段02
25において過剰または過少な頻度の処理実行と送出が
生じない。また上記によりトークンが後段へ承継され
る。
【0284】インターネット機構NTは送出信号SV1
aを該当する携帯電話機CL1へ伝送する(ステップS
01・2・32)。またこの実施形態では送出手段02
25からの制御コマンドの供給はない。ここで伝送処理
は前段からの送出信号SV1aの送出頻度に追随して実
行されるから、送出信号SV1aの伝送頻度trf・f
Q2は結果的に基準頻度stfQに等しく管理され、よ
って当該インターネット機構NTにおいて過剰または過
少な頻度の処理実行と送付が生じない。また送出信号S
V1aによりトークンが後段へ承継される。
【0285】ついで携帯電話機CL1では受理手段02
05が、サイトSV1から届く送出信号SV1aをプロ
トコル処理および復号化処理のうえ、復元した送出デー
タに載った識別データidを照合して受理し(ステップ
S01・1・19)、MPEG4デコーダ等によるデー
タ伸張処理を施してコンテンツ情報Ctsを復元する
(ステップS01・1・20)。ここで復元した送出デ
ータからトークンを検出すると、既に前段側で頻度管理
または頻度制御が施されているから、この受理手段02
05での頻度管理を省略し、インターネット機構NTか
ら送出信号SV1aを受けたタイミング(伝送頻度tr
f・fQ2)で処理する。またこの実施形態では頻度管
理部0111から制御信号1a5が供給されない。つい
でコンテンツ情報Ctsとトークンによる受理データを
作成し、呈示装置0206へ供給する(ステップS01
・1・21)。上記の処理はインターネット機構NTか
ら伝送された送出信号SV1aの頻度(伝送頻度trf
・fQ2)に追随して実行されるから、受理頻度rv・
fQ1と、呈示装置0206へのデータの送り頻度は結
果的に基準頻度stfQに等しく管理され、よって当該
受理手段0205において過剰または過少な頻度の処理
実行と送付が生じない。また上記によりトークンが後段
へ承継される。
【0286】ついで呈示装置0206は、受理手段02
05から送られた受理データからトークンを検出する
と、既に前段側で頻度管理または頻度制御が施されてい
るから、この呈示装置0206での頻度制御を省略し、
受理手段0205から受けた受理データを画面表示・音
声奏鳴させる(ステップS01・1・22)。またこの
実施形態では頻度管理部0111から制御信号1a6が
供給されない。これにより基準頻度stfQに等しい呈
示頻度Cts・fQ1で所望画面が更新される。この
後、ステップS01・1・13(図18)へ戻って上記
の処理のループが更新反復実行されるが、その頻度は基
準頻度stfQに管理・制御される。
【0287】上記のようにサービス実行段階で携帯電話
機CL1は、刻々と変化する位置データpdに識別デー
タidやサービス種別情報を付けた要求信号CL1aを
刻々と基準頻度stfQでサイトSV1へ更新送付する
処理を反復することにより、時々の位置に対応するコン
テンツ情報Ctsの即時(リアルタイム)提供サービス
を要求する。一方、サイトSV1では携帯電話機CL1
から刻々と基準頻度stfQで更新送付される要求信号
CL1aを受けるとその都度、載せられている位置デー
タpdに対応するコンテンツ情報Cts(当該位置での
風景を示す一画面分のデータを含む)を基準頻度stf
Qで更新反復編成し、送出信号SV1aに塔載してリア
ルタイムで刻々と基準頻度stfQで携帯電話機CL1
へ更新反復送出する。
【0288】携帯電話機CL1は刻々と基準頻度stf
Qで送出されてくる送出信号SV1aを受理し、時々の
位置に対応するコンテンツ情報Ctsをリアルタイムで
基準頻度stfQで更新反復呈示する。このように要求
信号CL1aの更新反復送付と、対応するコンテンツ情
報Cts(夫々一画面分の風景データを含む)の送出と
受理および呈示の更新反復という、双方向データ授受に
よる一つの前記ループを基準頻度stfQで更新反復実
行することにより、携帯電話機CL1はリアルタイムで
更新画像を呈示できる。
【0289】この結果、携帯電話機CL1の移動につれ
て、位置の移動に対応して変遷する画像(記録保存され
たコンテンツ情報Cts)がリアルタイムで携帯電話機
CL1の画面に更新表示され、また音声が奏鳴され、こ
れが利用者により動画像として観視される。
【0290】以上、コンテンツ情報授受システムSys
01の動作例を説明した。ついで以下に用途例と効用を
説明する。コンテンツ情報授受システムSys01は本
来、種々のサービスのビジネス、すなわちサービスの要
求と提供に対応可能であり、利用形態も多岐に亘るが、
とりわけネットワーク・ナビゲーションを目的とする利
用に適する。すなわちサービス内容はネットワーク・ナ
ビゲーションのためのコンテンツ情報授受であり、これ
らに対応する便利な機能が提供される。ネットワーク・
ナビゲーションには、現実のナビゲーションか、または
シミュレーションによるナビゲーションがある。
【0291】現実のネットワーク・ナビゲーションの
例:利用者が指定した所望の地域を車両等に乗って実際
に走行移動する際に、受理側CL1として、高頻度の画
面更新表示機能を備えるブロードバンド対応の携帯電話
機や車載移動通信機及び、これに接続した測位システム
として例えばハンディ型による準天頂測位衛星電波受信
機を準備する。携帯電話機において移動中に刻々と測位
した最新の現在位置データpdを時系列位置データsr
s_pdとしてIMT−2000(W−CDMA方式や
cdma2000方式:通信機構NTに相当)経由で刻
々と高頻度の基準頻度stfQでサイトである授与側S
V1へ送付し、サイトがデータベース部DBの検索によ
り、蓄積されている撮像コンテンツから該当するコンテ
ンツ情報Ctsを高頻度の基準頻度stfQで刻々と抽
出し、リアルタイムでIMT−2000経由で刻々と高
頻度の基準頻度stfQで携帯電話機へ送出し、移動中
の携帯電話機の画面に眼前の風景を前以て撮影したフレ
ーム画像を刻々と更新表示させることによって、現在の
実際の眼前の風景との対比を可能にし、よってネットワ
ーク・ナビゲーションを可能にする。
【0292】一例として、使用する携帯電話機が60分
の1秒に1回の頻度(60回/秒)で現在位置データを
含む要求データCL1aの送付が可能であったとして
も、この携帯電話機を、所望するサイトおよび所望する
通信機構と組合せた際の実現可能な最大頻度mxfQが
テーブル参照によると30回/秒であれば、この携帯電
話機を60回/秒の処理レートで稼動させるのは無駄で
あることが判る。したがって携帯電話機/サイト/通信
機構それぞれの処理を最大頻度mxfQの30回/秒と
すれば、各処理過程での無駄を排除しつつ、この組合せ
のシステムを最大限度且つ最大効率で稼動させることが
できる。
【0293】ここでさらに、利用者の指定によるか、ま
たは携帯電話機が独自に、電池消耗率や利用上の快適性
を勘案して1秒間に15フレームの画面更新(コンテン
ツ情報の画面更新頻度が15フレーム/秒)で十分であ
ると判断した場合には、これが最大頻度mxfQの60
回/秒を超えないことを確認のうえ、実際に適用する基
準頻度stfQを15回/秒に設定し、各処理の更新実
行頻度をこの基準頻度stfQに合せて15回/秒とす
る頻度管理および頻度制御を行う。
【0294】携帯電話機が自動車に搭載され時速60k
mで走行すると、1秒間に1000/60メートル、し
たがって15分の1秒(1/15秒)間に10/9=約
1.1メートルづつ現在位置が進む。ここで携帯電話機
から15分の1秒に1回の頻度で、現在位置のデータを
含む要求データCL1aを逐次、授与側SV1であるサ
イトへ送付すれば、サイトは要求データCL1aを受け
る度に現在位置に対応したコンテンツ情報Cts(画面
1フレーム分)を逐次、携帯電話機へ送出し、これを反
復する。このようにして約1.1メートルづつ進む映像
が1秒間に15枚更新される割合のコンテンツ情報Ct
sが逐次送出され、携帯電話機の小型液晶画面(または
携帯電話機に接続されたGPS受信機の中型液晶画面な
ど)にこれが逐次表示されることにより、1秒間に15
フレームのレートで画面更新される画像が表示される。
しかもこのリアルタイムで授受される画像は、移動体に
おいて現在目視されている現実の風景を各位置ごとに以
前に撮ったものであり、これによってリアルタイム・カ
ーナビゲーションが可能になる。撮った時と現在では時
間が異なるから細部は現在の風景とは若干異なるもの
の、構図的には大略同じものとなり、ナビゲーションの
ための情報として利用価値が高い。しかも高い画面更新
頻度で風景が表示されるから結果的に動画像として観視
され、利用者が今眼前に目視している現実の風景との対
比が極めて容易にでき、顕著なナビゲーション効果を具
現できる。
【0295】上記による利点・効用として、携帯電話機
/サイト/インターネット機構で処理流れのループに沿
った各処理の頻度管理および頻度制御を基準頻度stf
Qに基づき実行することにより、各処理の更新反復実行
頻度の合理化(各処理の過剰な更新反復実行や過少な更
新反復実行の排除)ができる。この結果、過剰の処理頻
度によって増加するデータ処理量を抑制できることで余
計な電力消費を防いでバッテリ寿命を伸ばすのみなら
ず、さらにネットワークへの無駄なデータ放出を回避し
て通信負荷を削減することができる。且つ通信料金削減
が可能になる。とりわけ大容量であるコンテンツ情報C
tsの検索・送出および伝送の無駄の排除による効用は
顕著なものがある。また、処理のいずれかにおいて生じ
る過少な処理頻度を排除することによって、所望レベル
を満たす情報提供を安定して実施できる。
【0296】その上、従来のカーナビゲーションで提供
される画像は既設の街道・道路という、予め決められて
いる路線を辿っての移動にのみ対応したものであった
が、本発明の構成では既設の路線に沿っての移動に限定
されず、また路線そのものにも限定されることなく、任
意の所望の進路を利用者が設定しても、それに対応して
当該位置にかかるコンテンツ情報Ctsを提供すること
ができ、よってその利用形態はより広範になり、且つ利
用の自由度が拡大する。
【0297】以上は受理側CL1を、携帯電話機に代表
される、使用時の移動が一般的であるモバイル機器とし
たものであったが、一方、受理側CL1が例えばデスク
トップ・パソコンや非携帯型のゲーム機のような固定機
器では、擬似旅行のシミュレーションや擬似ドライブ等
のシミュレーションとして任意の位置、任意の走行速度
をキーイン入力などでサイト側へ送付することができ
る。さらに、このようなシミュレーションではCGやア
ニメーション画像によって現実にない映像の提供が可能
になる。
【0298】たとえばシミュレーションによるネットワ
ーク・ナビゲーションを説明すると、利用者が指定した
所望の地域を仮想的に移動する際に、受理側CL1の機
器として、ブロードバンド対応のパソコンやゲーム機器
と、これに接続した、仮想位置データ入力機器であるタ
ブレットやパッドを準備し、受理側CL1から仮想位置
データ入力機器によって刻々と高頻度の基準頻度stf
Qで更新入力された仮想の最新の位置データを時系列位
置データsrs_pdとして、ブロードバンド・インタ
ーネット経由で刻々と基準頻度stfQで授与側SV1
へ送付し、授与側SV1がデータベースDB検索により
蓄積されている撮像コンテンツから該当するコンテンツ
情報Ctsを基準頻度stfQで刻々と抽出し、リアル
タイムでブロードバンド・インターネット経由で刻々と
基準頻度stfQで受理側CL1へ送出し、受理側CL
1の呈示装置の画面に、該当する位置の風景を前以て撮
影した画像を高頻度で更新反復表示させることにより結
果的に動画像を観視させ、このようにして仮想移動に係
るナビゲーションを可能にする。
【0299】上記のような固定機器にあっては電池電源
の必要度は前記のモバイル機器ほどは高くはなく、電灯
線電源の使用が一般的であるから電力消費上の制約はよ
り緩やかではあるが、通信回線への通信負荷の軽減は前
記同様に重要であることには変りなく、よって頻度管理
による通信負荷の軽減と効率化および通信料金削減は大
きな利点である。
【0300】さらに本発明は、コンテンツ情報Ctsの
授与側SV1が受理側CL1へ通信ネットワークを介し
て高画面更新頻度のコンテンツ情報Ctsをインタラク
ティブ且つオンデマンド・ベースで有料提供し、課金処
理により料金回収するというビジネスモデルを具現でき
る。課金の形態は従量制または定額制のいずれであって
もよい。
【0301】このように本発明は、原理的には実空間や
想像空間(たとえば地球上や宇宙空間内)の、究極的に
はあらゆる位置、あらゆる視界方向、あらゆる時間にお
けるコンテンツ情報を入手・作成して蓄積し、インタラ
クティブに提供・授受することを可能にする。但し実際
のビジネスモデルとしては当然ながら入手の難易度、費
用対効果を勘案した限定的な範囲(位置など)とコンテ
ンツ情報の提供サービスとなるが、その対象範囲の拡張
の自由度は大であり、よって如何に規模拡大し、且つ情
報の深度(所謂デプス:depth)をどの程度まで掘り下
げ充実させるかは、偏に時間と採算性に依存することに
なる。本発明はさらに、この第1実施形態乃至後掲の各
実施形態をその一部として含めた、種々のビジネスシー
ン対応を可能にするビジネスモデルを提供するものであ
る。
【0302】ついで以下に、主要構成部につき追加的に
説明する。
【0303】データベースDB:図21はデータベース
DBの概要説明図である。サーバSV1のデータベース
DBへ入力される、一例として位置データpdは、クラ
イアントCL1が現在地点や現在位置、または着目する
地点や位置を特定するデータであり、これが「検索デー
タ」としてデータベースDBへ入力される。この検索デ
ータ(この場合、位置データpd)はデータベース検索
処理において、「検索基準情報」(この場合、位置情報
p)と対応付けられる。検索基準情報(位置情報pを含
む)はデータベース部DBにおいて検索基準情報部RT
dに予め収録されており、検索基準情報の集合(この場
合は位置情報の集合set_p)を形成している。一
方、データベースDBへ入力される視界方向データdd
は、クライアントCL1で利用者が所望する視界方向を
特定するためのデータであり、これが「検索データ」と
してデータベースDBへ入力される。この検索データ
(この場合、視界方向データdd)はデータベース検索
処理において、「検索基準情報」(この場合、視界方向
情報d)と対応付けられる。検索基準情報(視界方向情
報dを含む)は上記検索基準情報部RTdに予め収録さ
れており、この場合は視界方向情報の集合set_dを
形成している。
【0304】さらにデータベースDBには、「検索対
象」となる対象情報がサービス種別毎にコンテンツ部C
Tdに予め収録されており、対象情報の集合(この場合
はコンテンツ情報の集合set_Cts)を形成してい
る。当該集合の元である各対象情報(この場合はコンテ
ンツ情報Cts)には少なくとも1個の検索基準情報
(この場合は位置情報pまたは視界方向情報d)が対応
している。
【0305】一般的にデータベース検索は、「検索対
象」である複数の対象情報の集合から、選択された「検
索基準情報」に該当する対象情報を探索し抽出して「検
索結果」とする工程、または該工程の段階構造である。
例えば或る指定された位置データpdおよび視界方向デ
ータddの両方に対応するコンテンツ情報Ctsを検索
するというデータベース検索では工程は2段階が逐次実
行される。
【0306】第1段階の工程は、与えられた検索データ
に基づく検索基準情報の選択であり、検索基準情報部R
Tdに収録されている検索基準情報のうちで、検索デー
タと合致するもの、または該当するものが選択・抽出さ
れ、これが選択された検索基準情報となる。上記では与
えられた検索データは位置データpdであり、これに基
づき、検索基準情報である位置情報の集合set_pか
ら該当する位置情報pが選択される。同様に、与えられ
た検索データである視界方向データddに基づき、検索
基準情報部RTdに収録されている視界方向情報の集合
set_dのうちで、当該視界方向データddと合致す
るもの、または該当するものが選択・抽出され、これが
選択された視界方向情報dとなる。
【0307】上記に続く第2段階の工程は上記選択され
た位置情報pおよび視界方向情報dに基づくコンテンツ
部CTdの検索である。コンテンツ部CTdは予め準備
されたコンテンツ情報Ctsの集合set_Ctsであ
り、その元である各コンテンツ情報Ctsには位置情報
pおよび視界方向情報dが対応している。さらに位置情
報pには一般的に複数のコンテンツ情報Ctsが対応
し、サブセットsub_p・Ctsを形成する。同様に
視界方向情報dにも一般的に複数のコンテンツ情報Ct
sが対応し、サブセットsub_d・Ctsを形成す
る。この工程では、選択された位置情報pに対応したコ
ンテンツ情報Ctsのサブセットsub_p・Cts
と、選択された視界方向情報dに対応したコンテンツ情
報Ctsのサブセットsub_d・Ctsの相貫部分す
なわち積集合に対応しているコンテンツ情報Ctsを検
索により一意に確定し、このコンテンツ情報Ctsを検
索結果とする。
【0308】図21で、所望された位置データpdに該
当する位置情報p8と、所望された視界方向データdd
に該当する視界方向情報d2が、検索基準情報として選
択されると、ついで位置情報p8の張るコンテンツ情報
Ctsのサブセットsub_p8・Ctsと視界方向情
報d2の張るコンテンツ情報Ctsのサブセットsub
_d2・Ctsのインターセクションに対応しているコ
ンテンツ情報Cts8eが検索結果として確定する。こ
のコンテンツ情報Cts8eが、所望された位置データ
pdおよび視界方向データddに対応するものとしてデ
ータベース部DBから出力される。また不図示であるが
時間データtdと時間情報tおよびコンテンツ情報Ct
sの関係についても上記同様とする。
【0309】コンテンツ情報Ctsはサービス種別毎に
準備され、主として映像データまたは/および音声・オ
ーディオデータで形成される。映像データはフレーム画
面単位で構成され、以下の2つの形態がある。 (1)各フレーム画面に関連や相関がない形態。 高頻度で検索される際に選択される一連の複数のフレー
ム画面には予め定めた規則性がなく、したがって検索結
果であるフレーム画面の時系列の内容は、要求されるサ
ービス毎にその都度、異なったものとなる。また要求デ
ータである事象データの頻繁な更新を伴う場合が多い。
例として高頻度で更新される一連の位置データpdに対
応して高頻度で更新形成される時系列的な複数のコンテ
ンツ情報Ctsは、この形態に属する。 (2)フレーム画面の順序に定められた規則性がある形
態。検索結果であるフレーム画面の時系列の内容は、要
求されるサービスが異なっても変更はなく同一であり、
劇映画がこれに属する。すなわち各フレーム画面および
その時系列的な配列は予め定められているものであり、
利用者が異なっても同一内容のものが提供される。さら
にこの形態は要求データである事象データの頻繁な更新
を伴わない場合が多く、例えば名所旧跡、建造物、店舗
などのガイド映像に係るコンテンツ情報Ctsがこの形
態に属する。例えばある一地点が事象データとして与え
られると、この地点に在る例えば遊園地のガイド映像
が、予め準備されている動画像として提供される。この
動画像は予め定められたとおりに推移し、よって事象デ
ータを頻繁に更新入力する必要はない。本発明ではこの
形態のコンテンツ情報Ctsを「周辺情報」と称する。
【0310】上記(1)の形態のコンテンツ情報Cts
を圧縮してデータベースに記録保存する場合、上記のよ
うに各コンテンツ情報Ctsの順序に予め定めた脈絡が
なく、実施ケース毎に異なるから、これに適するデータ
圧縮方式はフレーム画面単位で完結的に圧縮アルゴリズ
ムが成立する方式が好ましく、JPEG(Joint Photogr
aphic Expert Group)、フレーム内符号化に依拠する符
号化アルゴリズム(MPEG−1など)の適用がなされ
る。一方、上記(2)の形態のコンテンツ情報Ctsの
圧縮記録については、複数のフレーム画面の順序は予め
定められ、どの実施ケースでも同一であるから、MPE
G−2をはじめフレーム間符号化に依拠する符号化アル
ゴリズムの一般的な種々の動画像圧縮方式の適用がなさ
れる。また本システムにおいてはデータベース部DBの
コンテンツ情報Ctsの記録を非圧縮方式とし、後段の
編成手段0224でデータ圧縮を施す構成としてもよ
い。さらに後段の編成手段0224においては、上記
(1)の形態の複数のコンテンツ情報Ctsであっても
既に順序が確定した状態で検索手段0223から順次入
力されてくるから、ここにおいてフレーム間符号化に依
拠する符号化アルゴリズムによる動画像圧縮処理を施す
ことが可能になる。
【0311】また上記で撮像収録可能な位置については
撮像によるコンテンツ情報Ctsを、また撮像収録が為
されない位置については想像図やコンピュータグラフィ
ックスやアニメーション画像などの合成映像としてコン
テンツ情報Ctsを準備することができる。
【0312】コンテンツ情報Ctsには上記の映像デー
タまたは/および音声・オーディオデータに加えてさら
に、例えば地図情報に代表される、静止画像や表に係る
データが格納可能とされる。この範疇のコンテンツ情報
Ctsは、上記(1)または(2)の範疇のコンテンツ
情報Ctsのサブ情報として適宜読み出し、組み込みや
ハイパーリンク参照形式で適用することができる。
【0313】通信機構NT:図22は、通信機構NTの
適用例の説明図である。本発明に適用される通信機構N
Tは、携帯電話網または/およびPHS(Personal Hand
y phone System)網または/および衛星通信網または/
および自動車電話網などのブロードバンド系無線通信網
2202、公衆回線網または/および専用回線網220
3、さらにインターネット網(インターネット・バック
ボーン)2204を含む、有線通信網または/および無
線通信網による通信環境を構成する。ブロードバンド系
無線通信網2202は例えばスペクトラム拡散方式が適
応され、またインターネット機構は、インターネット網
2204、プロバイダ2205、公衆回線網または/お
よび専用回線網2203を含んで構成される。携帯電話
網は例えばPDC(Personal Digital Cellular)を構
成し、携帯電話機と無線接続する基地局2201、不図
示の、網内を通過するパケットデータのルーチングを行
うパケット交換機、携帯電話機の位置登録を行うホーム
メモリ局等を備え、且つパケット処理モジュール(PP
M)やパケットゲートウェイ(PGW)を設けてパケッ
ト通信可能に構成される。また公衆回線網は加入電話網
やPHS通信事業者網を含む構成とされる。
【0314】伝送されるコンテンツ情報Ctsが映像・
音声を主とする場合、大容量データ構成となり、且つ高
頻度の双方向情報伝送に基づく高い画面更新頻度で構成
する場合はとりわけデータ伝送量が大な伝送系の確保が
必須とされる。したがって従来技術であるPDC又はP
HSの適用も可能である一方、さらに好適な通信機構N
Tとして、IMT−2000(International Mobile Te
lecommunication-2000)を含めMMAC(Multimedia Mob
ile Access Communication systems)、22GHz/2
6GHz/38GHz帯域利用の高速のFWA(Fixed W
ireless Accsess:加入者系無線システム)、さらに今後
期待される5GHz帯域無線アクセス、60GHz帯域
無線アクセス等の広帯域移動体通信システムの適用が好
ましく、これによって移動通信環境下でブロードバンド
且つ高品質且つ高画面更新頻度のコンテンツ情報Cts
の授受が可能になる。
【0315】通信機構NTに接続される受理側として、
基地局(アクセスポイント)2201と無線交信すると
ともにGPS衛星からの航法メッセージを受信して測位
計算するGPS受信部を備えた携帯電話機CL221、
または独立した測位手段であるGPS受信機Grvとケ
ーブル接続またはブルートゥース(近距離無線通信規
格)接続される携帯電話機CL222、またはGPS受
信機Grvとブルートゥース接続されるPDA(パーソ
ナル・デジタル・アシスタント)等の無線携帯端末CL
223、または公衆回線網2203に有線または/およ
び無線LAN等で接続されたパソコンCL224等があ
る。一方、授与側SV1はゲートウェイサーバ2210
を介してインターネット機構か専用回線網2203に接
続され、サービス・サイトとして機能する。インターネ
ット機構に接続される場合はWebサーバとして機能す
る。
【0316】WAP:携帯電話式の機器を適用して移動
体通信に適合するプロトコルとして、本発明ではWAP
(Wireless Application Protocol)が好適に適用され
る。WAPは携帯電話機などの移動通信機CL1がイン
ターネット上のサイトSV1からWebコンテンツを高
効率で閲覧するためのコンテンツ記述言語と通信プロト
コル仕様を規定しており、WAP適合のコンテンツ記述
言語としてWML(Wireless Markup Language)があ
る。またWAP対応のプロトコルスタック構成は上位か
らWSP(Wireless Session Protocol)、WTP(Wirele
ss TransactionProtocol)、WDP(Wireless Datagram
Protocol)またはUDP(User DatagramProtocol)、IP
(Internet Protocol)、PPP(Peer-to-Peer Protocol)
の各レイヤで成る。
【0317】サイトSV1は、インターネット機構に接
続されるとWebサーバとして様々なデータ形式のコン
テンツ情報を提供する。コンテンツ情報として、既存の
インターネット向けに作成されたHTML(Hyper Text
Markup Language) 準拠のコンテンツ情報HTML・C
tsや、WAE(Wireless Application Environment)環
境下で携帯電話機向けに作成されたWML準拠のコンテ
ンツ情報WML・Ctsを提供する。さらにXHTML
コンテンツ情報などの提供も可能に構成できる。コンテ
ンツ情報HTML・CtsはプロトコルHTTP(Hyper
Text transferProtocol)に準拠したHTTPレスポン
スとしてサイトSV1から送出され、またコンテンツ情
報WML・CtsはプロトコルWSPに準拠したWSP
レスポンスとして送出される。
【0318】上記WSPレスポンスによるWML準拠の
コンテンツ情報WML・Ctsは、Webアクセス機能
を備えWAP対応のブラウザを具備する携帯電話機等の
移動通信機CL1によって閲覧できるが、HTTPレス
ポンスによるHTML準拠のコンテンツ情報HTML・
Ctsについては途中で変換が施される必要があり、こ
のためインターネット機構上に存在するWAPゲートウ
エイが介在する。
【0319】WAPゲートウエイは図22で示したゲー
トウェイサーバ2210に該当し、多様な情報を提供す
るサイトSV1と、このサイトの提供する情報を受信す
るWAP対応の移動通信機CL1との中継点にあって、
異種データ及び異種プロトコルを変換させる役割を担
う。上記の場合、サイトSV1によって準備されたHT
ML準拠のコンテンツ情報HTML・CtsをWML準
拠コンテンツ情報WML・Ctsに変換するコンテンツ
フィルタとして機能し、且つHTTPレスポンスからW
SPレスポンスへの変換を行って移動通信機CL1へ供
給する。
【0320】MPEG4:コンテンツ情報Ctsをデー
タ圧縮する規格として、本発明ではMPEG4が好適に
適用される。MPEG4は携帯電話機などの低速回線用
の符号化技術のみならず高度な動画フォーマットに対応
し、符号化アルゴリズムは動き補償フレーム間予測符号
化(MC)と離散コサイン変換(DCT)を結合したハ
イブリッド方式であり、MCは画像フレーム間の時間軸
方向の冗長度を取り除き、DCTは2次元画面上の空間
方向の冗長度を取り除く。MPEG4は、複数種類のV
OP(Video Object Plane:ビデオ・オブジェクト・プ
レーン)と配置情報(各VOPの単位画像データ内での
配置の情報)を用いた動画像圧縮方式であり、データを
エンコードしてMPEG4フォーマットのデータとす
る。授与側SV1においてコンテンツ情報Ctsのエン
コード時に、1フレームの画像データが与えられた場
合、これを複数種類の画像であるVOPに分割するとと
もに、各VOPがそのフレーム内に占める領域(セグメ
ント)を示す配置情報を生成する。ついで各VOPに対
して圧縮処理(エンコード)を施し、各VOPに対する
エンコード結果と配置情報とを合成して画像圧縮データ
とする。一方、受理側CL1においてデコード時に、複
数種類のVOPを対象とした画像圧縮データが与えられ
ると、各VOPの抽出および各VOPの単位画像データ
内での配置情報を抽出し、ついで各VOP毎のデコード
を行い、デコードされた画像データを配置情報に基づき
合成してMPEG4ビットストリームに対する元画像を
復元する。
【0321】測位システム:つぎに位置データ提供手段
0101を具現する例として測位システムを説明する。
位置データ提供手段0101は前掲のように位置データ
pdを提供するもので、受理側CL1の現在位置または
仮想の位置を発生させるが、このうち現在位置のデータ
を計測するものが測位システムであり、好適例として全
地球測位システムGPS(Global Positioning System)
が適用される。全地球測位システム(以下、GPSと略
記する)は、手帳サイズの携帯型あるいは車搭載型等の
GPS受信機が、着目する時刻に、現在の地点において
複数のGPS衛星から到着する各電波の遅延時間を夫々
計測し、各衛星の軌道上の位置と当該地点間の算出距離
に基づき三角法原理で当該地点の座標位置を演算する。
【0322】上記の衛星測位により現在の位置情報(経
度、緯度、高度)を取得するには少なくとも4個のGP
S衛星からの電波を直に受信する必要がある。また、各
GPS衛星からの距離を測定して位置情報を演算するに
は、各GPS衛星の正確な軌道と、正確な計時情報が必
要になる。このためGPS受信機は各GPS衛星から航
法メッセージを受信して衛星の軌道計算を行う。GPS
衛星から供給される測位用の航法メッセージには、各G
PS衛星の時刻補正情報、各衛星の軌道情報(軌道暦、
Ephemeris、エフェメリス)、GPS衛星群の衛星情報
(衛星暦、Almanac、アルマナック)、電離層補正デー
タ等が含まれる。GPS受信機はGPS衛星から送信さ
れる例えば1.5GHzのGPS電波をGPS受信アン
テナで受信して航法メッセージを入手し、時刻、エフェ
メリスデータ、アルマナックデータ等に基づいて衛星測
位を行う。
【0323】衛星測位の手順として、GPS受信機は全
GPS衛星のコードパターンを順次発生して受信可能な
衛星を検索して捕捉を試みる。GPS衛星を捕捉する
と、当該GPS衛星から航法メッセージを少なくとも1
サイクル受信してアルマナックデータを取得する。1サ
イクルの航法メッセージ(マスターフレーム)は、5つ
のサブフレームを備えた主フレームを25フレーム備え
て成る。上記のように何れかのGPS衛星を捕捉してア
ルマナックデータを取得すると、GPS受信機の大まか
な現在位置と時刻が判明するので、そのアルマナックデ
ータと概略の現在位置および時刻に基づき捕捉位置にあ
る他のGPS衛星を選択する。ついで現在位置と現時刻
の仮定を初期値として、エフェメリスデータから求まる
衛星位置と衛星からの信号の位置情報から求まる擬似距
離とにより、仮定現在位置を比較することを繰り返し計
算することで、現在位置を緯度データ及び経度データお
よび高度データとして測位する。エフェメリスデータは
GPS衛星の軌道を計算する情報である。ここでGPS
受信系統を、2あるいは3チャネル低速シーケンシング
受信システム、高速シーケンシング(マルチプレクス)
受信システム、連続トラッキング(マルチチャネル)受
信システム等のようにマルチチャネル化することで複数
の衛星からの航法データ受信を同時に行い、測位計算開
始までの時間を短縮させる構成が採られている。
【0324】ところで前記で求めた現在位置(緯度及び
経度及び高度)は、GPS衛星から受信した航法メッセ
ージの情報に基づいて算出したものであり、当時の電波
伝播状態が変動すると時間の計測値に誤差が生じ、よっ
て算出距離に誤差が生じる。このため差分情報を用いた
相対測位により測位精度の向上を図る差分式GPS(Dif
ferential Global Positioning System:以下、DGP
Sと記載)が導入されている。図23はこのような差分
式GPSによる測位システムの一例の説明図である。差
分式GPSは上記の算出距離の誤差を補正して測位精度
を向上するものであり、DGPSによる測位システムP
ST1は、位置データ提供手段0101Aと、伝達手段
(インターネット、FM放送等)2304と、DGPS
データセンタ2305を備え、さらに位置データ提供手
段0101AはGPS受信手段2301と、DGPSデ
ータ処理手段2302と、交信手段2303を備える。
GPS受信手段2301はGPS衛星から送信される電
波を受信アンテナで受信してDGPSデータ処理手段2
302へ渡す。DGPSデータ処理手段2302は得た
航法メッセージから時刻、アルマナックデータ、エフェ
メリスデータ等を抽出し、これらに基づいて距離を算出
し、現在位置(未補正)を演算する。さらに、得た当該
GPS衛星の特定情報と、位置データ提供手段0101
Aの現在の凡その位置を載せたリクエストコマンドを、
通信インタフェースである交信手段2303を経て伝達
手段2304を介しDGPSデータセンタ2305へ送
付する。
【0325】一方、地球上の座標位置が正確に知られた
複数の地点に置いた複数の基準局(不図示)からは、現
在時刻で受信できた各GPS衛星から取り込んだ遅延時
間データがDGPSデータセンタ2305へ常時送付さ
れている。DGPSデータセンタ2305は、位置デー
タ提供手段0101Aからリクエストコマンドを受ける
と、位置データ提供手段0101Aの現在の凡その位置
に基づき、適した基準局を選択し、さらにGPS衛星の
特定情報に基づき、該当するGPS衛星を特定すると、
現在時刻における遅延時間(選択された基準局と特定さ
れたGPS衛星間につき計測された)から算出した距離
に基づき当該基準局の演算された座標位置(未補正)を
求め、これを既知の正確な座標位置と比較して現在時刻
での誤差補正係数を確定し、この誤差補正係数をDGP
S補正データとして伝達手段2304経由で位置データ
提供手段0101AのDGPSデータ処理手段2302
へ伝達する。このようにDGPSデータセンタ2305
は、当該時刻の当該位置での当該GPS衛星に係るDG
PS補正データの生成と供給を司る。
【0326】DGPSデータ処理手段2302はDGP
S補正データが返送されると、これに基づき先刻の未補
正位置を補正し、正確な位置データpdとして前記の取
込手段0202へ出力する。このようにDGPSは、既
知の場所に設置した基準局により求めた誤差補正係数
を、同じ場所のGPS受信機に補正データとして提供す
ることで1m以下の測位精度を得る。なおDGPSデー
タ処理手段2302は測位アルゴリズムに加え、ディフ
ァレンシャルの計算アルゴリズムを具備する。ディファ
レンシャル計算で補正データにより位置補正を行う場
合、デファレンシャル補正の標準フォーマットであるR
TCM等のフォーマットで擬似距離の補正が実行され
る。さらにDGPSデータ処理手段2302は、前記の
基準管理部0111等からの制御信号1a1等を取込
み、基準頻度stfQで上記処理を実行し、基準頻度s
tfQで位置データpdを出力する構成とすることもで
きる。
【0327】また全地球測位システムとして、GPSや
差分式GPSに加えて、準天頂衛星による次世代通信衛
星を用いる準天頂測位システムを適用することができ
る。準天頂測位システムは8の字軌道の複数の移動衛星
の何れかが常に上空の天頂に位置するように周回させる
もので、DGPSよりもさらに高精度で位置データを測
定でき、且つ測位時のTATを短縮できるから、本発明
への適用が好適である。さらに測位の手段としては上記
GPS、DGPS、準天頂測位システムに限定されず、
PHSの基地局情報に基づく電波測位システム等の、他
の測位手段の適用が可能であることは論を待たない。
【0328】以下、第2実施形態から第9実施形態を順
に説明する。
【0329】第2実施形態:前記の第1実施形態は、サ
ービス開始調整段階において最大頻度情報を予め与件と
して与えられている表を参照することにより確認するも
のであった。これに対し、コンテンツ情報授受システム
の第2実施形態は、前記実施形態と同様、サービス開始
調整段階とサービス実行段階を順次実行するが、サービ
ス開始調整段階において試験データを高い頻度で発行
し、使用する受理側(クライアント)CL2/授与側
(サーバ)SV2/通信機構NTの組合せ毎に、実現さ
れた画面を計測して、この組合せのシステムが可能なサ
ービスの最高の質を確認し、最大頻度mxfQとする。
これを実測による「検証」と称し、前掲の(Q1.1)
にしたがう。この第2実施形態は、受理側(クライアン
ト)CL2と授与側(サーバ)SV2およびこれらを接
続する通信機構NTを組合せて成り、サービス実行段階
にあって要求データを位置データpdとし、前記定義に
よる標記として、 pd→Cst の原理に基づく。且つ、頻度管理をクライアントCL2
側で実行するものとし、頻度管理の対象を取込手段02
02とする構成とされる。
【0330】図24はクライアントCL2のブロック構
成図、図25はサーバSV2のブロック構成図である。
なお前記実施形態と同一部分には同一符号を付けて前記
説明を援用する。図26乃至図29は、この第2実施形
態のサービス開始調整段階の動作フローである。また図
30乃至図32は、サービス実行段階の動作フローであ
る。
【0331】クライアントCL2は無線/有線通信機能
を具備するコンピュータ構成の機器であり、前記受理側
CL1と同様にモバイル機器である移動通信機器例えば
携帯電話機や車載電話機やPDA等が好適であるが、定
位置設置のパソコンやワークステーション、ゲーム機器
等も適する。クライアントCL2は、位置データpdを
入力する位置データ提供手段0101、サービス要求デ
ータsrを入力するサービス要求入力手段0105、取
込手段0202、ダミー事象データ発生部0208、編
成手段0203、送付手段0204、通信インタフェー
スifc、頻度管理部0111、id管理部0113、
受理手段0205、呈示装置0206、実測手段020
7、電源部Pwを具備する。取込手段0202は、サー
ビス実行段階にあって頻度管理部0111から制御信号
1a2を受けて基準頻度stfQで取込処理を実行する
以外は前記実施形態におけると略同様の動作をする。
【0332】ダミー事象データ発生部0208は、サー
ビス開始調整段階において、高い試験用頻度test・
fQ1で試験用の仮想位置データpd′をダミー事象デ
ータとして更新反復生成させて編成手段0203へ供給
可能に構成され、且つその起動・停止は編成手段020
3から受ける信号203cによって制御される。ダミー
事象データは当該システムの実現可能な限界の頻度を試
験するものであるから、試験用頻度test・fQ1を
可能な限り高い頻度で発生可能な構成とすることが好ま
しいが、但し、前段である発生グループ0201および
取込手段0202の可能最大処理頻度(予め決められ表
示されるか、指定入力される)を超えない範囲の頻度で
なければならない。試験用頻度test・fQ1のタイ
ミングは、ダミー事象データ発生部0208の有するタ
イミング発生モジュールによって管理され、このタイミ
ング発生モジュールはタイマに基づき作動する構成とさ
れる。さらにタイミング発生モジュールのタイミング発
生周期は可変であり、外部入力などにより自在に設定・
変更可能に構成される。
【0333】編成手段0203は、取込手段0202か
ら前記の標を載せたデータを受けてサービス開始調整段
階の開始と判断すると、ダミー事象データ発生部020
8へ起動の信号203cを送ってこれを起動し、ダミー
事象データ発生部0208から仮想位置データpd′を
取込み、ついで開始調整にかかる要求データ203aを
編成するよう構成される。要求データ203aには、前
記の標と、識別データid(機器種別等のリソース情報
を含む)と、サービス種別情報と、仮想位置データp
d′と、を載せて送付手段0204へ送る。ついで実測
手段0207へ起動の信号203dを送ってこれを起動
し、頻度管理部0111へ、実測手段0207からの実
測結果に基づき基準頻度を設定するよう指示2032を
発するよう構成される。さらに頻度管理部0111から
基準頻度の設定完了の通知1112を受けると、ダミー
事象データ発生部0208へ停止の信号203cを送っ
てこれを停止させ、さらに実測手段0207へ停止の信
号203dを送ってこれを停止させ、サービス開始調整
段階を終了する構成とされる。ついでサービス実行段階
では前記実施形態と同様に、識別データとサービス種別
情報と位置データpdを載せた要求データ203bを編
成して送付手段0204へ送る構成とされる。且つ要求
データ203bは事象データである位置データpdが時
間経過につれ更新反復されて送付手段0204へ繰り返
し送られる。
【0334】ところで編成手段0203は、サービス実
行段階においても前記の実測と検証を適宜実行させるべ
く、実測手段0207と頻度管理部0111の動作制御
が可能に構成することもできる。これはサービス実行段
階の進行中に例えば回線状況の変動等が生じた際への対
応機能を付与するものである。
【0335】実測手段0207は、サービス開始調整段
階において編成手段0203から受ける起動の信号20
3dにしたがい起動し、呈示装置0206の画面の更新
頻度を実測し、実測結果である画面更新頻度の情報を頻
度管理部0111へ送付する構成とされる。これは呈示
装置0206の具備する液晶ディスプレイ等の駆動回路
からのVRAM更新信号(全画面または一部が対象)の
検出や、受理手段0205から呈示装置0206へ供給
される画像データの発生頻度の検出により実測する。ま
た編成手段0203からの停止の信号203dを受けて
作動停止される。このように起動・停止制御が為される
ことで必要時にのみ動作し、電池消耗を少なくするよう
構成されている。また上記はサービス開始調整段階にお
ける作動であったが、さらに編成手段0203や他の手
段などからの制御によって、サービス実行段階において
も作動して実測するよう構成することもできる。
【0336】頻度管理部0111は、サービス開始調整
段階で編成手段0203から、実測手段0207の実測
結果に基づく基準頻度設定の指示2032を受けると、
実測手段0207から送付される実測の画面更新頻度の
情報を受け、これに基づき基準頻度stfQを設定す
る。たとえば実測の画面更新頻度に等しく基準頻度st
fQを設定する。ついで基準頻度stfQの設定完了通
知1112を編成手段0203へ送る構成とされる。つ
いでサービス実行段階において基準頻度stfQで制御
信号1a2を発行して取込手段0202へ送る構成とさ
れる。上記はサービス開始調整段階での処理であった
が、頻度管理部0111は更にサービス実行段階におい
ても、編成手段0203や他の手段などからの制御によ
って、実測の画面更新頻度の情報を実測手段0207か
ら取込み、これに基づき基準頻度stfQを更新するよ
う構成することもできる。また他の各手段や各部の機能
と動作は前記実施形態と略同様であり、よって前記の説
明を援用する。
【0337】サーバSV2は、通信インタフェースif
s、受取手段0221、認証手段0230、課金決済手
段0231、処理手段0222、検索手段0223、デ
ータベース部DB、編成手段0224、送出手段022
5を具備し、さらに不図示の電源部を備える。受取手段
0221は、受取った要求信号CL2aに前記標および
仮想位置データpd′を検出すると、サービス開始調整
段階であること及びダミー事象データが添付されたこと
を認識し、前記で説明した認証処理を行うとともに、仮
想位置データpd′等を処理手段0222へ送る構成と
される。これにより、下段の各手段による処理を経て、
適合したコンテンツ情報Ctsがサービス開始調整段階
中にクライアントCL2へ送出される。なお受取手段0
221の他の機能と動作及び、他の手段等の機能と動作
は前記実施形態の説明を援用する。
【0338】次ぎに動作を説明する。以下に示す動作フ
ローは、サービス開始調整段階と、サービス実行段階の
2段階で構成される。
【0339】第2実施形態のサービス開始調整段階の動
作:図26乃至図29に基づき説明する。利用者がサー
ビス開始を要求するとき、クライアントCL2のサービ
ス要求入力手段0105を操作して、所望するサービス
種別情報(少なくとも所望するサーバと、コンテンツ情
報の種類、事象データの種類として位置データの指定の
情報を含む)を手動入力する(ステップS02・1・0
1)。サービス要求入力手段0105はこの操作により
サービス種別情報を載せたサービス要求データsrを発
生させ、取込手段0202へ送る(ステップS02・1
・02)。
【0340】取込手段0202は、届いた信号がサービ
ス要求入力手段0105から発生したことの確認によ
り、これがサービス開始調整段階のトリガを示すサービ
ス要求データsrであると検知して直ちにこれを取込
み、内容確認したのち、このサービス要求データsrに
載っている指定されたサービス種別情報を記憶保持する
(ステップS02・1・03)。コンテンツ情報を提供
するサーバも様々あり、さらにサービスの質(画面更新
頻度等)もサーバ毎・サービス毎に異なるから、クライ
アントCL2は現在の組合せ構成によって可能なサービ
スの質を、サービス実行前に確認しておく必要がある。
そこで取込手段0202は、受けたサービス要求データ
srの内容にサービス開始調整段階であることを通知す
る標を付け、データ202aとして編成手段0203へ
送る(ステップS02・1・04)。
【0341】編成手段0203は、取込手段0202か
ら送られたデータ202aにサービス開始調整段階を通
知する標を検出すると、サービス開始調整段階が開始さ
れたと判断する。ついで基準頻度の設定をするが、本構
成では基準頻度の設定に必要である最大頻度を実測によ
り検証するために、ダミー事象データを試験用データと
してサーバSV2へ送付する。そこでダミー事象データ
発生部0208に起動の信号203cを送り起動して、
ダミー事象データ発生部0208が高い試験用頻度te
st・fQ1で発生させる仮想位置データpd′を取込
み(ステップS02・1・05)、ついで開始調整にか
かる要求データ203aを編成する(ステップS02・
1・06)。この要求データ203aに標、識別データ
id、サービス種別情報、仮想位置データpd′を載
せ、送付手段0204へ送る(ステップS02・1・0
7)。ついで実測手段0207に起動の信号203dを
送り起動し(ステップS02・1・08)、頻度管理部
0111へ、実測手段0207からの実測結果に基づく
基準頻度設定の指示と、頻度管理の対象が取込手段02
02であることの通知2032を発する(ステップS0
2・1・09)。
【0342】ついで送付手段0204は、編成手段02
03から送られた要求データ203aを受けて、暗号化
セキュリティ処理、プロトコル調整処理等を施し、この
サーバSV2宛の要求信号CL2aを編成して通信イン
タフェースifc経由で通信機構NTへ送付する(ステ
ップS02・1・10)。ここで処理が試験用頻度te
st・fQ1に追随できないと、これよりも低い送付頻
度Req・fQ1で稼動することになる。通信機構NT
はこれを指定されたサーバSV2へ伝送するが(ステッ
プS02・1・11)、ここで処理が送付頻度Req・
fQ1に追随できないと、これよりも低い伝送頻度tr
f・fQ1で伝送することになる。
【0343】ついでサーバSV2の受取手段0221
は、クライアントCL2から通信機構NTを介して自分
宛に送付されてくる要求信号CL2aを通信インタフェ
ースifs経由で受取り、プロトコル処理と復号化処理
のうえデータ伸張して要求データを復元し(ステップS
02・2・01)、要求信号CL2aに標の有無を検査
する(ステップS02・2・02)。ここで標が検出さ
れないとサービス実行段階であるから後述のステップS
02・2・22へ進む。一方、標が検出されるとサービ
ス開始調整段階であると認識し、要求データから利用側
の識別データidと、所望されたサービス種別の情報を
抽出して、これらに基づき現在登録されているサービス
セッションに該当するかを判定する(ステップS02・
2・03)。現在登録されているサービスセッションと
確認できると、現在進行中のサービスの継続と判断し、
ステップS02・2・09へ進む。
【0344】一方、現在登録されているサービスセッシ
ョンが無いか、または該当するものがなければ新規登録
手続きを行う(ステップS02・2・04)。つぎにこ
のクライアントCL2が正当な利用側であることの認証
の委託のため、認証の委託を示す印と識別データidを
載せたコマンド221aを認証手段0230へ送る(ス
テップS02・2・05)。そして認証手段0230か
らの結果通知231aを受けて判定し(ステップS02
・2・06)、正当な利用側であれば新規にサービスセ
ッション登録して確定させ(ステップS02・2・0
7)、また正当な利用側でなければこの要求信号CL2
aをアバンダンする(ステップS02・2・08)。
【0345】受取手段0221は上記サービスセッショ
ンの確定後、標とサービス種別情報と仮想位置データp
d′を処理手段0222へ送る(ステップS02・2・
09)。ここで処理が伝送頻度trf・fQ1に追随で
きないと、これよりも低い受取頻度a・fQ2で送るこ
とになる。処理手段0222は、受取手段0221から
データを受けて、仮想位置データpd′のフォーマット
の妥当性や、データベースDBに蓄積されサービス可能
な領域内にあるか等を検査する(ステップS02・2・
10)。検査結果が妥当でなければ、サービス不能と判
定して当該要求をアバンダンする(ステップS02・2
・11)。一方、検査結果が妥当であると、サービス種
別情報及び仮想位置データpd′を載せたデータを検索
手段0223へ送る(ステップS02・2・12)。こ
こで処理が受取頻度a・fQ2に追随できないと、これ
よりも低い処理頻度pr・fQ2で送ることになる。
【0346】検索手段0223はサービス種別情報及び
仮想位置データpd′に基づいてデータベース部DBを
検索する(ステップS02・2・13)。これにより当
該サービス種別情報及び仮想位置データpd′に適合す
るコンテンツ情報Ctsをデータベース部DBから入手
して、編成手段0224へ送る(ステップS02・2・
14)。ここで検索処理が前記処理頻度pr・fQ2に
追随できないと、これよりも低い検索頻度rt・fQ2
で編成手段0224へ送ることになる。
【0347】編成手段0224は、次ぎのコンテンツ情
報の圧縮処理のために直近のコンテンツ情報Ctsをメ
モリに暫定記憶させる(ステップS02・2・15)。
ついで受取手段0221によって記憶管理されている現
今のサービスセッション登録を参照して識別データid
を得て(ステップS02・2・16)、この識別データ
idと検索結果情報に基づくコンテンツ情報Ctsとを
載せた送出データを編成するが、ここでコンテンツ情報
Ctsの圧縮処理を例えばMPEG−4準拠のアルゴリ
ズムで施し、また形式を調整する(ステップS02・2
・17)。なお圧縮処理は他のアルゴリズムに基づくも
のであってもよい。ついで上記のようにして編成した送
出データを送出手段0225へ送る(ステップS02・
2・18)。ここで上記の処理が前記検索頻度rt・f
Q2に追随できないと、これよりも低い編成頻度cmp
・fQ2で送出手段0225へ送ることになる。
【0348】送出手段0225は、編成手段0224か
ら送られた送出データに基づきセキュリティ処理、プロ
トコル調整等の加工により送出信号SV2aを作成して
通信インタフェースifs経由で通信機構NTへ送出す
る(ステップS02・2・19)。ここで上記の処理が
前記編成頻度cmp・fQ2に追随できないと、これよ
りも低い送出頻度out・fQ2で通信機構NTへ送出
することになる。ついで通信機構NTは送出信号SV2
aをクライアントCL2へ伝送するが(ステップS02
・2・20)、ここで処理が前記送出頻度out・fQ
2に追随できないと、これよりも低い伝送頻度trf・
fQ2でクライアントCL2へ伝送することになる。
【0349】クライアントCL2の受理手段0205は
サーバSV2から届く送出信号SV2aをプロトコル処
理および復号化処理のうえ、復元した送出データに載っ
た識別データidを照合して受理し(ステップS02・
1・12)、MPEG4デコーダ等によるデータ伸張処
理を施してコンテンツ情報Ctsを復元する(ステップ
S02・1・13)。このコンテンツ情報Ctsは仮想
位置データpd′に対応したものである。ついでコンテ
ンツ情報Ctsによる受理データを形成し、呈示装置0
206へ供給するが(ステップS02・1・14)、こ
こで上記処理が前記伝送頻度trf・fQ2に追随でき
ないと、これよりも低い受理頻度rv・fQ1で呈示装
置0206へ供給することになる。
【0350】ついで呈示装置0206は、受理手段02
05から受理データを受けてこれらを画面表示・音声奏
鳴させる(ステップS02・1・15)。この後、ステ
ップS02・1・05へ戻って上記の処理のループが更
新反復実行され、呈示装置0206にダミー事象データ
(この場合は仮想位置データpd′)に対応した画面が
更新表示される。ここで上記呈示処理が前記受理頻度r
v・fQ1に追随できないと、これよりも低い呈示頻度
Cts・fQ1で呈示することになる。
【0351】上記のように、ループに沿った各処理の追
随性能が関与することにより、呈示装置0206に実現
された呈示頻度Cts・fQ1がダミー事象データの高
い試験用頻度test・fQ1を下回るのが一般的であ
る。したがって実現された呈示頻度Cts・fQ1は、
このループに高い頻度でダミー事象データが投入された
時の当該ループ全体の限界処理能力を示すものであり、
よって実測された呈示頻度Cts・fQ1は、いま適用
されているクライアントCL2と通信機構NTとサーバ
SV2の組合せによるシステムの、このサービスを実現
可能な最大の頻度となる。
【0352】実測装置0207は前掲のように呈示装置
0206の画面出力回路か、あるいは受理手段0205
からの受理データの計測により、実現された呈示頻度C
ts・fQ1を実測し、実測結果を頻度管理部0111
へ送る(ステップS02・1・16)。
【0353】頻度管理部0111は実測手段0207か
ら実測結果の情報を受けると、これを最大頻度mxfQ
とし、ついで最大頻度mxfQに基づき基準頻度stf
Qを設定する(ステップS02・1・17)。基準頻度
stfQは最大頻度mxfQを超えない任意の値に設定
できる。基準頻度stfQの設定が完了すると、頻度管
理部0111は完了通知1112を編成手段0224へ
送る(ステップS02・1・18)。この完了通知を受
けた時点で編成手段0224は、ダミー事象データ発生
部0208へ停止の信号203cを送り、また実測装置
0207へ停止の信号203dを発して、ダミー事象デ
ータ発生部0208および実測装置0207の稼動を停
止させる(ステップS02・1・19)。この設定と通
知によりサービス開始調整段階は終了し、ついでサービ
ス実行段階へ移行する。
【0354】上記のように、実現された最大の画面更新
頻度の検証は、クライアントCL2でサービス開始調整
段階において、高頻度で反復更新される試験用データが
載った要求データを授与側SV2へ反復更新送付し、授
与側SV2にコンテンツ情報の反復更新検索および送出
をさせ、クライアントCL2でこれを受理して反復更新
呈示し、このようにサービス開始調整段階にあってもル
ープを運用して、画面更新頻度を実測することにより行
う。すなわち処理流れのループの末端過程である呈示装
置0206におけるコンテンツ情報の呈示されている画
面の呈示頻度Cts・fQ1を計測することにより為さ
れる。これにより、いま適用されている通信機構NTの
データ伝送能力や、授与側SV2でのデータ検索と送出
能力、クライアントCL2での呈示能力などを含む当該
システムの総合的な能力を検証することができる。なお
明らかであるが、上記の只今実現されている画面更新頻
度は、末端の呈示装置0206の有する画面更新性能に
限定したものではなく、上記の組合せで形成される全シ
ステムの途中処理を反映した、当該システム全体として
実現されている画面更新頻度となる。
【0355】一例を述べると、携帯電話機(クライアン
トCL2)がサイト(サーバSV2)へ、サービス開始
調整段階において高い頻度で試験用データ送付を更新反
復し、サイトがコンテンツ情報を更新反復送出し、携帯
電話機がこれを受理して更新反復呈示するようにし、画
面更新頻度を携帯電話機側で実測して検証することによ
り、いま適用されている携帯電話機と通信機構NTとサ
イトの組合せにつき実現可能な最大の画面更新頻度を携
帯電話機において確認する。例えばサイトの検索および
画面データ編成能力が120フレーム/秒であっても、
携帯電話機の呈示装置0206が最大15フレーム/秒
の画面更新能力に止まれば、当該利用環境条件下で当該
ループが実現可能な画面更新頻度は15フレーム/秒と
なる。逆に、呈示装置0206が最大120フレーム/
秒の画面更新能力を有していても、ループ上流側のたと
えば編成手段0203の要求編成頻度cmp・fQ1が
15回/秒であり、この低い頻度でデータが届けば、呈
示装置0206は画面更新を15フレーム/秒に抑えて
表示する。この特性を利用して、前記のようにサービス
開始調整段階ではループ始端またはループ上流側から充
分に高い頻度で試験用データを投入し、ループ最終端で
の実現された画面更新頻度Cts・fQ1を計測して、
任意の組合せで形成されたこのシステム全体の性能を検
証するものである。
【0356】上記のように、本実施形態のサービス開始
調整段階の動作は実測により最大頻度mxfQを求め
る。これは前掲の第1実施形態による、与件の最大頻度
テーブルを参照する構成とは異なる別個の発想と構成に
よって、当該組合せのシステムの最大頻度mxfQを確
認できるものであり、とりわけ最大頻度テーブルに未掲
載の新しい組合せや種々雑多の組合せにも確実に対応す
ることができる。
【0357】第2実施形態のサービス実行段階の動作:
図30乃至図32に基づき説明する。クライアントCL
2の頻度管理部0111は、基準頻度stfQに等しい
頻度の制御信号1a2の、取込手段0202への反復的
な供給を開始する(ステップS02・1・20)。この
制御信号1a2の供給開始によりサービス実行段階が開
始する。
【0358】本実施形態に適用される位置データ提供手
段0101は、外部からの制御が為されない自律的作動
のGPS受信機とし、常時継続的にGPS測位を実行
し、結果を位置データpdとして取込手段0202へ継
続的に提供している。ここで取込手段0202は頻度管
理部0111から制御信号1a2の供給があると、サー
ビス実行段階であると認識して、このタイミングで位置
データpdをサンプリングして取込む(ステップS02
・1・21)。これにより取込手段0202の取込頻度
a・fQ1は基準頻度stfQに等しく管理され、過剰
な取込処理が排除される。ついで前記サービス開始調整
段階で記憶保持しておいたサービス種別情報を取出し、
このサービス種別情報及び位置データpdを載せたデー
タ202bを取込頻度a・fQ1に等しい頻度(すなわ
ち基準頻度stfQ)で編成手段0203へ送る(ステ
ップS02・1・22)。
【0359】編成手段0203は、取込手段0202か
ら送られたデータを受けるが、このとき頻度管理部01
11から制御信号が供給されないから、データが届いた
タイミングで取込み、前記標が無いことで、このデータ
がサービス実行段階で送られるデータ202bであると
認識する。ついでid管理部0113から得た識別デー
タidを先頭に、サービス種別情報、及び位置データp
dを載せた要求データ203bを送付手段0204へ送
る(ステップS02・1・23)。ここで当該処理は前
段からのデータ202bの送り頻度に追随して実行され
るから、編成頻度cmp・fQ1および要求データ20
3bの送り頻度は結果的に基準頻度stfQに等しく管
理され、よって当該編成手段0203において過剰また
は過少な頻度の処理実行と送付が生じない。
【0360】ついで送付手段0204は、編成手段02
03から送られた要求データ203bを、届いたタイミ
ングで取込み、当該タイミングで暗号化セキュリティ処
理、プロトコル調整処理等を施し、このサーバSV2宛
の要求信号CL2aを編成して通信インタフェースif
c経由で通信機構NTへ送付する(ステップS02・1
・24)。ここで当該処理は前段からの要求データ20
3bの送り頻度に追随して実行されるから、要求信号C
L2aの送付頻度Req・fQ1は結果的に基準頻度s
tfQに等しく管理され、よって当該送付手段0204
において過剰または過少な頻度の処理実行と送付が生じ
ない。
【0361】ついで通信機構NTはこれを指定されたサ
ーバSV2へ伝送する(ステップS02・1・25)。
またこの実施形態では送付手段0204からの制御コマ
ンドの供給はない。ここで伝送処理は前段からの要求信
号CL2aの送付頻度に追随して実行されるから、要求
信号CL2aの伝送頻度trf・fQ1は基準頻度st
fQに等しく管理され、よって当該通信機構NTにおい
て過剰または過少な頻度の処理実行と送付が生じない。
【0362】サーバSV2の受取手段0221は、クラ
イアントCL2から通信機構NTを介して自分宛に送付
されてくる要求信号CL2aを通信インタフェースif
s経由で受取り、プロトコル処理と復号化処理のうえデ
ータ伸張して要求データを復元し、要求データに標の有
無を検査する(ステップS02・2・21)。ここで標
を検出すれば前記ステップS02・2・02へ移行し、
無検出であれば、要求データから利用側の識別データi
dと、所望されたサービス種別の情報を抽出する(ステ
ップS02・2・22)。ついで現在登録されているサ
ービスセッションに該当するかを判定する(ステップS
02・2・23)。記録の参照により、現在登録されて
いるサービスセッションと確認できると、現在進行中の
サービスの継続と判断し、ステップS02・2・25へ
進んで課金・決済処理を行う。もしここで該当しなけれ
ばエラーとして処理する(ステップS02・2・2
4)。
【0363】ついで課金・決済手段0231へ、課金委
託を示す印と利用者の識別データidを載せたコマンド
221aを送って課金・決済処理させ(ステップS02
・2・25)、この結果を判定する(ステップS02・
2・26)。返送通知231aで処理が正常終了であれ
ばステップS02・2・28へ進み、以降の処理を続行
する。一方、課金・決済処理結果が不調終了であればス
テップS02・2・27へ移り、この要求信号CL2a
をアバンダンする。また本実施形態では要求信号CL2
aの受取の度に課金計算を行い、且つこれを累積し、所
定の回数に達した時点で決済処理(後払い従量課金)す
るが、前払い課金処理してもよい。また課金・決済処理
を外部に委託してもよい。
【0364】課金・決済処理後、受取手段0221はサ
ービス種別情報、及び位置データpdを載せたデータを
処理手段0222へ送る(ステップS02・2・2
8)。ここで当該処理は前段からの要求信号CL2aの
伝送頻度に追随して実行されるから、受取頻度a・fQ
2と、処理手段0222へのデータの送り頻度は基準頻
度stfQに等しく管理され、よって当該受取手段02
21において過剰または過少な頻度の処理実行と送付が
生じない。
【0365】処理手段0222は、受取手段0221か
らデータを受けたタイミング(受取頻度a・fQ2)で
処理する。この処理では事象データの検査をし、位置デ
ータpdのフォーマットの妥当性や、データベースDB
に蓄積されサービス可能な領域内にあるか等を検査する
(ステップS02・2・29)。検査結果が妥当でなけ
れば、サービス不能と判定してステップS02・2・2
7へ移り、当該要求をアバンダンする。一方、検査結果
が妥当であると、サービス種別情報及び位置データpd
を載せたデータを検索手段0223へ送る(ステップS
02・2・30)。当該処理は受取手段0221から送
られたデータの頻度(受取頻度a・fQ2)に追随して
実行されるから、処理頻度pr・fQ2と、検索手段0
223へのデータの送り頻度は結果的に基準頻度stf
Qに等しく管理され、よって当該処理手段0222にお
いて過剰または過少な頻度の処理実行と送付が生じな
い。
【0366】検索手段0223の処理は2段階で進み、
先ずサービス種別情報、及び位置データpdに基づいて
データベース部DBを検索する(ステップS02・2・
31)。これにより当該サービス種別情報及び位置デー
タpdに適合するコンテンツ情報Ctsをデータベース
部DBから入手する。ついで検索結果のコンテンツ情報
Ctsを編成手段0224へ送る(ステップS02・2
・32)。上記の処理は処理手段0222から送られた
データの頻度(処理頻度pr・fQ2)に追随して実行
されるから、検索頻度rt・fQ2と、編成手段022
4へのデータの送り頻度は基準頻度stfQに等しく管
理され、よって当該検索手段0223において過剰また
は過少な頻度の処理実行と送付が生じない。
【0367】編成手段0224での処理として、次ぎの
コンテンツ情報の圧縮処理のために直近のコンテンツ情
報Ctsをメモリに暫定記憶させる(ステップS02・
2・33)。ついで受取手段0221によって記憶管理
されている現今のサービスセッション登録を参照して識
別データidを得て(ステップS02・2・34)、こ
の識別データidと検索結果情報に基づくコンテンツ情
報Ctsとを載せた送出データを編成するが、ここでコ
ンテンツ情報Ctsの圧縮処理を例えばMPEG−4準
拠のアルゴリズムで施し、また形式を調整する(ステッ
プS02・2・35)。なお圧縮処理は他のアルゴリズ
ムに基づくものであってもよい。ついで上記のようにし
て編成した送出データを送出手段0225へ送る(ステ
ップS02・2・36)。上記の処理は検索手段022
3から送られたデータの頻度(検索頻度rt・fQ2)
に追随して実行されるから、編成頻度cmp・fQ2
と、送出手段0225へのデータの送り頻度は基準頻度
stfQに等しく管理され、よって当該編成手段022
4において過剰または過少な頻度の処理実行と送付が生
じない。
【0368】送出手段0225は、編成手段0224か
ら送られた送出データに基づきセキュリティ処理、プロ
トコル調整等の加工により送出信号SV2aを作成して
通信機構NTへ送出する(ステップS02・2・3
7)。上記の処理は編成手段0224から送られた送出
データの頻度(編成頻度cmp・fQ2)に追随して実
行されるから、通信機構NTへの送出信号SV2aの送
出頻度out・fQ2は基準頻度stfQに等しく管理
され、よって当該送出手段0225において過剰または
過少な頻度の処理実行と送出が生じない。
【0369】通信機構NTは送出信号SV2aを該当す
るクライアントCL2へ伝送する(ステップS02・2
・38)。またこの実施形態では送出手段0225から
の制御コマンドの供給はない。ここで伝送処理は前段か
らの送出信号SV2aの送出頻度に追随して実行される
から、送出信号SV2aの伝送頻度trf・fQ2は基
準頻度stfQに等しく管理され、よって当該通信機構
NTにおいて過剰または過少な頻度の処理実行と送付が
生じない。
【0370】ついでクライアントCL2では受理手段0
205が、サーバSV2から届く送出信号SV2aをプ
ロトコル処理および復号化処理のうえ、復元した送出デ
ータに載った識別データidを照合して受理し(ステッ
プS02・1・26)、MPEG4デコーダ等によるデ
ータ伸張処理を施してコンテンツ情報Ctsを復元する
(ステップS02・1・27)。ついでコンテンツ情報
Ctsによる受理データを形成し、呈示装置0206へ
供給する(ステップS02・1・28)。上記の処理は
通信機構NTから伝送された送出信号SV2aの頻度
(伝送頻度trf・fQ2)に追随して実行されるか
ら、受理頻度rv・fQ1と、呈示装置0206へのデ
ータの送り頻度は基準頻度stfQに等しく管理され、
よって当該受理手段0205において過剰または過少な
頻度の処理実行と送付が生じない。
【0371】ついで呈示装置0206は、受理手段02
05から受けた受理データを画面表示・音声奏鳴させる
(ステップS02・1・29)。またこの実施形態では
頻度管理部0111から制御信号が供給されない。これ
により基準頻度stfQに等しい呈示頻度Cts・fQ
1で所望画面が更新される。この後、ステップS02・
1・20へ戻って上記の処理のループが更新反復実行さ
れるが、その頻度は基準頻度stfQに管理・制御され
る。
【0372】上記のようにサービス実行段階でクライア
ントCL2は、刻々と変化する位置データpdに識別デ
ータidやサービス種別情報を付けた要求信号CL2a
を刻々と基準頻度stfQでサーバSV2へ更新送付す
る処理を反復することにより、時々の位置に対応するコ
ンテンツ情報Ctsの即時(リアルタイム)提供サービ
スを要求する。一方、サーバSV2ではクライアントC
L2から刻々と基準頻度stfQで更新送付される要求
信号CL2aを受けるとその都度、載せられている位置
データpdに対応するコンテンツ情報Cts(当該位置
での風景を示す一画面分のデータを含む)を基準頻度s
tfQで更新反復編成し、送出信号SV2aに塔載して
リアルタイムで刻々と基準頻度stfQでクライアント
CL2へ更新反復送出する。
【0373】クライアントCL2は刻々と基準頻度st
fQで送出されてくる送出信号SV2aを受理し、時々
の位置に対応するコンテンツ情報Ctsをリアルタイム
で基準頻度stfQで更新反復呈示する。このように要
求信号CL2aの更新反復送付と、対応するコンテンツ
情報Cts(夫々一画面分の風景データを含む)の送出
と受理および呈示の更新反復という、双方向データ授受
による一つの前記ループを基準頻度stfQで更新反復
実行することにより、クライアントCL2はリアルタイ
ムで更新画像を呈示できる。この結果、クライアントC
L2の移動につれて、位置の移動に対応して変遷する画
像(記録保存されたコンテンツ情報Cts)がリアルタ
イムでクライアントCL2の画面に更新表示され、また
音声が奏鳴され、これが利用者により動画像として観視
される。
【0374】上記のように本実施形態は、実測により得
た最大頻度に基づく基準頻度で各処理の頻度を管理する
ことにより、各手段での過剰な頻度の処理を排除して無
駄の発生をなくし、 1.受理側でのデータ処理負荷の軽減で装置構成を簡素
化して装置コスト低減 2.受理側での電力消費量の削減 3.授与側でのデータ処理負荷の軽減 4.授与側と受理側間の通信負荷の軽減 5.通信料金の削減 を実現し、さらに、 6.過少頻度の排除によるサービスの質の低下の回避 ができる。
【0375】また上記で、サービス開始調整段階におい
て試験用データを送付する代わりに、クライアントCL
2とサーバSV2間でセッション成立すると直ちに、現
実に発生する事象データを高頻度で送付することによ
り、ループの最大頻度を実測により確認するようにもで
きる。この場合、サービス実行段階の当初の一部がサー
ビス開始調整段階の機能を肩代わりすることになる。こ
こで送付する事象データの送付頻度は、当該クライアン
トCL2が実施可能な最大の頻度で送るようにすること
が好ましい。実測して最大頻度を確認するまでの数ショ
ット分については無駄が発生することもあるが、ダミー
事象データの発生にかかる装置部分を省略できる。実測
・確認と基準頻度stfQ設定以降のコンテンツ情報C
tsの授受分は適正頻度に管理され、無駄が排除され
る。
【0376】第3実施形態:前記の第2実施形態は、サ
ービス開始調整段階において試験用データを高い頻度で
発行し、実現された画面を実測することにより最大頻度
情報を確認するものであった。これに対しコンテンツ情
報授受システムの第3実施形態は、前記実施形態と同
様、サービス開始調整段階とサービス実行段階を順次実
行するが、サービス開始調整段階において、利用者が入
力で指定した所望画面更新頻度rqfQと所望された種
類の事象データに基づいて先ず当該頻度rqfQで事象
データを発生させ、ループを回って実現された画面の更
新頻度を計測して、当該受理側(クライアント)CL3
/授与側(サーバ)SV3/通信機構NTの組合せのシ
ステムが所望画面更新頻度rqfQを実現できるか否か
を検証し、所望画面更新頻度rqfQを実現できた場合
は基準頻度stfQを所望画面更新頻度rqfQに設定
し、一方、所望画面更新頻度rqfQを実現できなかっ
た場合は実測した画面更新頻度を基準頻度stfQとし
て設定し、基準頻度stfQに基づきサービス実行段階
を実行する。この第3実施形態は、受理側(クライアン
ト)CL3と授与側(サーバ)SV3およびこれらを接
続する通信機構NTを組合せて成り、サービス実行段階
にあって要求データを位置データpdとし、前記定義に
よる標記として、 pd→Cst の原理に基づく。且つ、頻度管理をクライアントCL3
側で実行するものとし、頻度管理の対象を位置データ提
供手段0101とする構成とされる。
【0377】図33はクライアントCL3のブロック構
成図である。なお前記実施形態と同一部分には同一符号
を付けて前記説明を援用する。サーバSV3は、仮想位
置データpd′を扱わない以外は前記サーバSV2と略
同様であり、そのブロック構成図は前掲の図面を援用す
る。図34乃至図38はクライアントCL3およびサー
バSV3のサービス開始調整段階の動作フローチャート
である。なおクライアントCL3およびサーバSV3の
サービス実行段階の動作フローチャートは前記第2実施
形態におけると略同様であり、前記図面(図30乃至図
32)を援用する。
【0378】クライアントCL3は前記クライアントC
L2と同様に無線/有線通信機能を具備するコンピュー
タ構成の機器で構成され、位置データpdを入力する位
置データ提供手段0101、サービス要求データsrを
入力するサービス要求入力手段0105、取込手段02
02、編成手段0203、送付手段0204、通信イン
タフェースifc、頻度管理部0111、id管理部0
113、受理手段0205、呈示装置0206、実測手
段0207、電源部Pwを具備する。
【0379】サービス要求入力手段0105は、所望す
るサービス種別情報(少なくとも所望するサーバ、コン
テンツ情報の種類、事象データの種類を含む)および、
利用者によって指定された所望画面更新頻度rqfQの
情報等を載せたサービス要求データsrを取込手段02
02へ発行する構成とされる。また取込手段0202は
サービス要求データsrを取込むと、サービス開始調整
段階を示す標などを発行する構成とされるが、これは前
掲の説明と同様である。位置データ提供手段0101
は、頻度管理部0111から制御信号1a1を受ける
と、そのタイミングで位置データpdを生成させる以外
は前記実施形態におけると略同様の動作をする構成とさ
れる。ここで制御信号1a1は所望画面更新頻度rqf
Qか、または基準頻度stfQで発行されるが、位置デ
ータ提供手段0101はその何れもに基づき稼動制御さ
れるよう構成されている。
【0380】編成手段0203は、取込手段0202か
ら前記の標および利用者によって指定された所望画面更
新頻度rqfQの情報などを載せたデータを受けてサー
ビス開始調整段階の開始と判断すると、頻度管理部01
11へ、利用者によって指定された所望画面更新頻度r
qfQの情報と、制御対象が位置データ提供手段010
1であることの通知2033を送り、ついで位置データ
提供手段0101の生成させた位置データpdを取込手
段0202を経由して受け、これらに基づき開始調整に
かかる要求データ203aを編成するよう構成される。
要求データ203aには、前記の標と、識別データid
(機器種別等のリソース情報を含む)と、サービス種別
情報と、位置データpdと、を載せて送付手段0204
へ送る。ついで編成手段0203は実測手段0207へ
信号203dを送り起動する。
【0381】さらに頻度管理部0111から基準頻度の
設定完了の通知1113を受けると、信号203dを実
測手段0207へ送って作動停止させ、サービス開始調
整段階を終了する構成とされる。ついでサービス実行段
階では前記実施形態と同様に、識別データとサービス種
別情報と位置データpdを載せた要求データ203bを
編成して送付手段0204へ送る構成とされる。且つ要
求データ203bは事象データである位置データpdが
時間経過につれ更新反復されて送付手段0204へ繰り
返し送られる。
【0382】また編成手段0203は、サービス実行段
階においても前記の実測と検証を適宜実行させるべく、
実測手段0207と頻度管理部0111の動作制御が可
能に構成することもできる。これはサービス実行段階の
進行中に例えば回線状況の変動等が生じた際への対応機
能を付与するものである。
【0383】実測手段0207は、サービス開始調整段
階において編成手段0203からの起動制御信号203
dにしたがい起動し、呈示装置0206の画面の更新頻
度を実測し、実測結果である画面更新頻度の情報を頻度
管理部0111へ送付する構成とされる。なお実測の方
法は前記第1実施形態で述べた説明を援用する。また実
測手段0207は編成手段0203からの停止制御信号
203dによって作動停止される。このように起動・停
止制御が為されることで必要時にのみ動作し、電池消耗
を少なくするよう構成されている。
【0384】頻度管理部0111は、編成手段0203
から、利用者によって指定された所望画面更新頻度rq
fQの情報と、制御対象が位置データ提供手段0101
であることの通知2033を受けると、現在がサービス
開始調整段階であり、以下の処理を順次実行する構成と
される。 (1)上記の所望画面更新頻度rqfQで制御信号1a
1を発行して位置データ提供手段0101へ反復供給す
る。 (2)実測手段0207から実測の画面更新頻度の情報
の送付が発生すると、実測の画面更新頻度に基づき基準
頻度stfQを設定する。 (3)基準頻度stfQの設定完了を編成手段0203
へ通知する。 (4)ついでサービス実行段階へ移り、基準頻度stf
Qで制御信号1a1を発行して位置データ提供手段01
01への反復供給を開始する。
【0385】第3実施形態の組合せのシステムが所望画
面更新頻度rqfQを実現できた場合には、上記の処理
によって基準頻度stfQが所望画面更新頻度rqfQ
に設定され、所望画面更新頻度rqfQによるサービス
が実行されるが、一方、この組合せのシステムが所望画
面更新頻度rqfQを実現できなかった場合には、基準
頻度stfQが実際に実現された実測の画面更新頻度に
設定されるから、これ以降の運用においてループ途中の
処理が過剰な所望画面更新頻度rqfQで実行されるこ
とを防ぐことができ、実現可能な画面更新頻度によるサ
ービスが実行されることになる。また他の各手段や各部
の機能と動作は前記実施形態と略同様であり、よって前
記の説明を援用する。
【0386】サーバSV3は前記サーバSV2と同じブ
ロック構成であるが、ただしサーバSV3の受取手段0
221は、受取った要求信号CL3aに前記標および位
置データpdを検出すると、サービス開始調整段階であ
ること及び当該段階においてもコンテンツ情報の送出が
必要であることを認識し、前記で説明した認証処理を行
うとともに、位置データpd等を処理手段0222へ送
る構成とされる。これにより、下段の各手段による処理
を経て、適合したコンテンツ情報Ctsがサービス開始
調整段階中にクライアントCL3へ送出される。受取手
段0221の他の機能と動作、および他の手段等の機能
と動作は前記実施形態と略同様であり、よって前記の説
明を援用する。
【0387】次ぎに第3実施形態の動作を説明する。以
下に示す動作フローは、サービス開始調整段階と、サー
ビス実行段階の2段階で構成される。
【0388】第3実施形態のサービス開始調整段階の動
作:図34で利用者がサービス開始を要求するとき、ク
ライアントCL3のサービス要求入力手段0105を操
作して、所望するサービス種別情報(少なくとも所望す
るサーバと、コンテンツ情報の種類、事象データの種類
として位置データの指定の情報を含む)および所望画面
更新頻度rqfQの情報を手動入力する(ステップS0
3・1・01)。サービス要求入力手段0105はこの
操作によりサービス種別情報および所望画面更新頻度r
qfQの情報を載せたサービス要求データsrを発生さ
せ、取込手段0202へ送る(ステップS03・1・0
2)。
【0389】クライアントCL3の取込手段0202
は、届いた信号がサービス要求入力手段0105から発
生したことの確認により、これがサービス開始調整段階
のトリガを示すサービス要求データsrであると検知し
て直ちにこれを取込み、内容確認したのち、このサービ
ス要求データsrに載っている指定されたサービス種別
情報を記憶保持する(ステップS03・1・03)。ク
ライアントCL3は現在の組合せ構成によって所望画面
更新頻度rqfQが実現可能かを、サービス実行前に確
認しておく必要がある。そこで取込手段0202は、受
けたサービス要求データsrの内容にサービス開始調整
段階であることを通知する標を付け、データ202aと
して編成手段0203へ送る(ステップS03・1・0
4)。
【0390】編成手段0203は、取込手段0202か
ら送られたデータ202aにサービス開始調整段階を通
知する標を検出すると、サービス開始調整段階が開始さ
れたと判断する。ついで頻度管理部0111へ所望画面
更新頻度rqfQの情報と、制御対象が位置データ提供
手段0101であることの情報を通知2033として送
る(ステップS03・1・05)。これによって頻度管
理部0111が作動し、所望画面更新頻度rqfQに等
しい頻度で制御信号1a1を発行して位置データ提供手
段0101へ供給する(ステップS03・1・06)。
位置データ提供手段0101は制御信号1a1により起
動して、位置データpdの更新反復生成処理を開始して
取込手段0202へ提供するが(ステップS03・1・
07)、ここで処理が前記所望画面更新頻度rqfQに
追随できないと、所望画面更新頻度rqfQよりも低い
発生頻度g・fQ1で稼動することになる。取込手段0
202は提供される位置データpdを取込み、前掲の処
理ののち編成手段0203へ送るが(ステップS03・
1・08)、ここで処理が前記発生頻度g・fQ1に追
随できないと、これよりも低い取込頻度a・fQ1で稼
動することになる。
【0391】編成手段0203は位置データpdやサー
ビス種別情報を取込手段0202から取込み、ついで開
始調整にかかる要求データ203aを編成する(ステッ
プS03・1・09)。要求データ203aには標、i
d管理部0113から得た識別データid、サービス種
別情報、位置データpdを載せ、送付手段0204へ送
る(ステップS03・1・10)。ここで上記処理が前
記取込頻度a・fQ1に追随できないと、これよりも低
い編成頻度cmp・fQ1で送ることになる。ついで実
測手段0207へ信号203dを送って実測手段020
7を起動し(ステップS03・1・11)、また頻度管
理部0111へ、実測手段0207からの実測結果に基
づく基準頻度設定の指示2033を発する(ステップS
03・1・12)。
【0392】ついで送付手段0204は、編成手段02
03から送られた要求データ203aを受けると、実際
に受けた頻度で暗号化セキュリティ処理、プロトコル調
整処理等を施し、このサーバSV3宛の要求信号CL3
aを編成して通信インタフェースifc経由で通信機構
NTへ送付する(ステップS03・1・13)。ここで
上記処理が前記編成頻度cmp・fQ1に追随できない
と、これよりも低い送付頻度Req・fQ1で通信機構
NTへ送付することになる。通信機構NTはこれを、実
際に受けた頻度で指定されたサーバSV3へ伝送する
(ステップS03・1・14)。ここで伝送が前記送付
頻度Req・fQ1に追随できないと、これよりも低い
伝送頻度trf・fQ1で伝送することになる。
【0393】ついでサーバSV3の受取手段0221
は、クライアントCL3から通信機構NTを介して自分
宛に送付されてくる要求信号CL3aを通信インタフェ
ースifs経由で受取り、プロトコル処理と復号化処理
のうえデータ伸張して要求データを復元し、ついで要求
データから利用側の識別データidと、所望されたサー
ビス種別の情報を抽出する(ステップS03・2・0
1)。ついでこれらに基づき現在登録されているサービ
スセッションに該当するかを判定する(ステップS03
・2・02)。現在登録されているサービスセッション
と確認できると、現在進行中のサービスの継続と判断
し、ステップS03・2・08へ進む。
【0394】一方、現在登録されているサービスセッシ
ョンが無いか、または該当するものがなければ新規登録
手続きを行う(ステップS03・2・03)。このクラ
イアントCL3が正当な利用側であることの認証の委託
のため、認証の委託を示す印と識別データidを載せた
コマンド221aを認証手段0230へ送る(ステップ
S03・2・04)。そして認証手段0230からの結
果通知231aを受けて判定し(ステップS03・2・
05)、正当な利用側であれば新規にサービスセッショ
ン登録して確定させ(ステップS03・2・06)、ま
た正当な利用側でなければこの要求信号CL3aをアバ
ンダンする(ステップS03・2・07)。
【0395】ついで受取手段0221は上記サービスセ
ッションの確定後、要求信号CL3aに標の有無を検査
し(ステップS03・2・08)、標が検出されるとサ
ービス開始調整段階であると認識し、この標とサービス
種別情報と位置データpdを処理手段0222へ送る
(ステップS03・2・09)。ここで上記処理が前記
伝送頻度trf・fQ1に追随できないと、これよりも
低い受取頻度a・fQ2で処理手段0222へ送ること
になる。一方、標が検出されない場合は、上記の一連の
処理から明らかなように新規にサービスセッション登録
した直後にも拘らずサービス開始調整段階ではない要求
信号が届いたことになるからエラーであり、よってステ
ップS03・2・07へ進んでこの要求信号CL3aを
アバンダンする。
【0396】処理手段0222は、受取手段0221か
らデータを受けて、位置データpdのフォーマットの妥
当性や、データベースDBに蓄積されサービス可能な領
域内にあるか等を検査する(ステップS03・2・1
0)。検査結果が妥当でなければ、サービス不能と判定
してステップS03・2・07へ移り、当該要求をアバ
ンダンする。一方、検査結果が妥当であると、サービス
種別情報及び位置データpdを載せたデータを検索手段
0223へ送る(ステップS03・2・11)。ここで
上記処理が前記受取頻度a・fQ2に追随できないと、
これよりも低い処理頻度pr・fQ2で検索手段022
3へ送ることになる。
【0397】検索手段0223はサービス種別情報及び
位置データpdに基づいてデータベース部DBを検索す
る(ステップS03・2・12)。これにより当該サー
ビス種別情報及び位置データpdに適合するコンテンツ
情報Ctsをデータベース部DBから入手して、編成手
段0224へ送る(ステップS03・2・13)。ここ
で上記検索処理が前記処理頻度pr・fQ2に追随でき
ないと、これよりも低い検索頻度rt・fQ2で編成手
段0224へ送ることになる。
【0398】編成手段0224は、次ぎのコンテンツ情
報の圧縮処理のために直近のコンテンツ情報Ctsをメ
モリに暫定記憶させる(ステップS03・2・14)。
ついで受取手段0221によって記憶管理されている現
今のサービスセッション登録を参照して識別データid
を得て(ステップS03・2・15)、この識別データ
idと検索結果情報に基づくコンテンツ情報Ctsとを
載せた送出データを編成するが、ここでコンテンツ情報
Ctsの圧縮処理を例えばMPEG−4準拠のアルゴリ
ズムで施し、また形式を調整する(ステップS03・2
・16)。また圧縮処理は他のアルゴリズムに基づくも
のであってもよい。ついで上記のようにして編成した送
出データを送出手段0225へ送る(ステップS03・
2・17)。ここで上記編成処理が前記検索頻度rt・
fQ2に追随できないと、これよりも低い編成頻度cm
p・fQ2で送出手段0225へ送ることになる。
【0399】送出手段0225は、編成手段0224か
ら送られた送出データに基づきセキュリティ処理、プロ
トコル調整等の加工により送出信号SV3aを作成して
通信インタフェースifs経由で通信機構NTへ送出す
る(ステップS03・2・18)。ここで上記送出処理
が前記編成頻度cmp・fQ2に追随できないと、これ
よりも低い送出頻度out・fQ2で通信機構NTへ送
出することになる。通信機構NTは送出信号SV3aを
クライアントCL3へ伝送するが(ステップS03・2
・19)、ここで上記伝送処理が前記送出頻度out・
fQ2に追随できないと、これよりも低い伝送頻度tr
f・fQ2でクライアントCL3へ伝送することにな
る。
【0400】クライアントCL3の受理手段0205は
サーバSV3から届く送出信号SV3aをプロトコル処
理および復号化処理のうえ、復元した送出データに載っ
た識別データidを照合して受理し(ステップS03・
1・15)、MPEG4デコーダ等によるデータ伸張処
理を施してコンテンツ情報Ctsを復元する(ステップ
S03・1・16)。ついでコンテンツ情報Ctsによ
る受理データを作成し、呈示装置0206へ供給する
(ステップS03・1・17)。ここで上記処理が前記
伝送頻度trf・fQ2に追随できないと、これよりも
低い受理頻度rv・fQ1で呈示装置0206へ供給す
ることになる。
【0401】ついで呈示装置0206は、受理手段02
05から受けた受理データを画面表示・音声奏鳴させる
(ステップS03・1・18)。この後上記の処理のル
ープが更新反復実行され、呈示装置0206に対応した
画面が更新表示される。ここで上記呈示処理が前記受理
頻度rv・fQ1に追随できないと、これよりも低い呈
示頻度Cts・fQ1で呈示されることになる。ここで
実測装置0207が、呈示装置0206の画面出力回路
か、あるいは受理手段0205からの受理データの計測
により、実現された呈示頻度Cts・fQ1を実測し、
実測結果を頻度管理部0111へ送る(ステップS03
・1・19)。
【0402】頻度管理部0111は実測手段0207か
ら実測結果の情報を受けると、これを最大頻度mxfQ
とし、ついで最大頻度mxfQに基づき基準頻度stf
Qを設定する(ステップS03・1・20)。基準頻度
stfQは最大頻度mxfQを超えない任意の値に設定
できる。基準頻度stfQの設定が完了すると、頻度管
理部0111は完了通知1113を編成手段0224等
へ送る(ステップS03・1・21)。編成手段020
3は頻度管理部0111から基準頻度の設定完了の通知
1113を受けると、実測手段0207へ信号203d
を送り、作動を停止させる(ステップS03・1・2
2)。これによりサービス開始調整段階は終了する。
【0403】上記のように呈示装置0206に実現され
た呈示頻度Cts・fQ1が所望画面更新頻度rqfQ
に等しければ、現行の設定でサービス可能と判断され、
基準頻度stfQが所望画面更新頻度rqfQに等しい
頻度に設定されて次ぎのサービス実行段階へ移るが、呈
示頻度Cts・fQ1が所望画面更新頻度rqfQを下
回っていれば、ループに沿った処理が追随できなかった
と判断され、この実現された呈示頻度Cts・fQ1に
等しい頻度に基準頻度stfQが設定されて次ぎのサー
ビス実行段階へ移る。サービス実行段階でのクライアン
トCL3、サーバSV3、通信機構NTの動作は前記実
施形態と略同様であり、よって前記の説明を援用する。
【0404】上記のように第3実施形態では、先ずサー
ビス開始調整段階において利用者が入力で指定した所望
画面更新頻度rqfQにしたがい事象データを発生さ
せ、実現された画面の更新頻度を計測して、当該クライ
アントCL3/サーバSV3/通信機構NTの組合せの
システムが所望画面更新頻度rqfQを実現可能か否か
を検証し、これに基づき基準頻度stfQを決めるか
ら、実際に実現された画面更新頻度が、指定された所望
画面更新頻度rqfQに追随できない場合に、引続き所
望画面更新頻度rqfQで過剰に事象データを発生させ
処理するという無駄を回避でき、よって受理側CL3の
データ処理量を軽減でき、また電力消費量を削減して電
池消耗を軽減でき、さらに授与側SV3でのデータ処理
量を軽減でき、且つ授与側SV3と受理側CL3間の通
信負荷を軽減でき、さらに通信コストを削減できる。さ
らに上記の検証によって、如何なる組合せのシステムに
対しても、当該システムの実際に可能なサービスの質を
確実に確認することができる。さらにサービス継続中の
任意の時期に再検証を実施することで、例えばサービス
中に変化する通信回線の伝送状態などにも臨機応変に対
応することができる。
【0405】第4実施形態:前記の各実施形態は、受理
側/授与側/通信機構の組合せのシステム毎に形成され
る前記ループ全体につき、最大頻度または実現された頻
度を確認・検証し、基準頻度を設定してループを運用す
るものであった。すなわち第1実施形態では与件のテー
ブル参照により最大頻度を確認し、第2実施形態では試
験用データを投入して実測によりこの組合せの最大頻度
を検証し、さらに第3実施形態では所望された画面更新
頻度で初期運用することで、この組合せの実現可能な画
面更新頻度を実測して検証するものであった。ところで
一般的に、受理側/授与側/通信機構の組合せのシステ
ムが形成するループの最後段である受理側での画面表示
の頻度が、ループ全体の更新反復頻度の律速部分となる
ことが多い。例えば受理側が携帯電話機のとき、組込ま
れた液晶表示装置の残像特性が画面更新頻度に制限を与
え、周辺回路もこの制限に対応した設計となっている。
一方、授与側/通信機構の可能処理頻度はこれを超える
性能を有している場合が多い。
【0406】したがって適用する受理側の呈示装置の性
能仕様表に表記されている、実現可能な画面更新頻度を
確認して、これに基づき位置データ等の事象データの発
生頻度を制御するように構成すれば、ループ上の各処理
の実行頻度が過剰になるのを管理でき、のみならず実行
頻度が過少になるのを管理することができる。本第4実
施形態はこの原理に基づくものである。
【0407】この第4実施形態は、受理側(クライアン
ト)CL4と授与側(サーバ)SV4およびこれらを接
続する通信機構NTを組合せて成り、サービス実行段階
にあって要求データを位置データpdとし、前記定義に
よる標記として、pd→Cstの原理に基づく。且つ、
頻度管理をクライアントCL4側で実行するものとし、
頻度管理の対象を位置データ提供手段0101とする構
成とされる。とりわけクライアントCL4は携帯電話機
が、またサーバSV4はWebサイトが、通信機構NT
はインターネット機構が好適である。
【0408】図39はクライアントCL4のブロック構
成図である。なお前記実施形態と同一部分には同一符号
を付けて前記説明を援用する。サーバSV4は前記サー
バSV2と同様であり、そのブロック構成図は前掲の図
面を援用する。図40乃至図41はクライアントCL4
およびサーバSV4の動作フローチャートである。
【0409】クライアントCL4は無線/有線通信機能
を具備するコンピュータ構成の機器であり、前記受理側
CL1と同様にモバイル機器である移動通信機器例えば
携帯電話機や車載電話機やPDA等が好適であるが、定
位置設置のパソコンやワークステーション、ゲーム機器
等も適する。クライアントCL4は、GPS受信機能を
有して位置データpdを入力する位置データ提供手段0
101、サービス要求データsrを入力するサービス要
求入力手段0105、取込手段0202、編成手段02
03、送付手段0204、通信インタフェースifc、
頻度管理部0111、id管理部0113、受理手段0
205、呈示装置0206、このクライアントCL4の
画面更新能力が、実現可能な画面更新頻度avfQとし
て記された仕様テーブル0209、電源部Pwを具備す
る。
【0410】サービス要求入力手段0105は、所望す
るサービス種別情報(所望するサーバ、コンテンツ情報
の種類、事象データの種類、使用する通信回線/プロバ
イダの情報)を載せたサービス要求データsrを取込手
段0202へ発行する構成とされる。また取込手段02
02はサービス要求データsrを取込むと、サービス開
始調整段階を示す標などを発行する構成とされるが、こ
れは前掲の説明と同様である。位置データ提供手段01
01は、頻度管理部0111から制御信号1a1を受け
ると、そのタイミングで位置データpdを生成させる。
制御信号1a1は後述のように基準頻度stfQで発行
されるから、位置データ提供手段0101は基準頻度s
tfQで動作して、発生頻度g・fQ1を基準頻度st
fQに等しくする。これ以外は前記実施形態におけると
略同様の動作をする構成とされる。
【0411】編成手段0203は、取込手段0202か
ら前記の標が載せられたデータを受けた際に、サービス
開始調整段階の開始と判断して頻度管理部0111へ、
仕様テーブル0209に示されている実現可能な画面更
新頻度avfQの参照による基準頻度stfQの設定の
指示と、制御対象が位置データ提供手段0101である
ことの通知2034を送り、ついで頻度管理部0111
の管理下で位置データ提供手段0101が発生させた位
置データpdを取込手段0202を経て受けると、サー
ビス開始調整段階の終了とサービス実行段階の開始と判
断し、要求データ203bを編成するよう構成される。
要求データ203bには、識別データid(機器種別等
のリソース情報を含む)、前記サービス種別情報、位置
データpd、を載せて送付手段0204へ送る。且つ要
求データ203bは事象データである位置データpdが
時間経過につれ更新反復されて送付手段0204へ繰り
返し送られる。
【0412】頻度管理部0111は、編成手段0203
から、仕様テーブル0209に示されている実現可能な
画面更新頻度avfQの参照による基準頻度stfQの
設定の指示と、制御対象が位置データ提供手段0101
であることの通知2034を受けると、現在がサービス
開始調整段階であると判断し、以下の処理を順次実行す
る構成とされる。 (1)仕様テーブル0209を参照して、実現可能な画
面更新頻度avfQを読み出す。 (2)実現可能な画面更新頻度avfQを超えない範囲
で基準頻度stfQを設定する。 (3)サービス開始調整段階を了えてサービス実行段階
へ移行し、この基準頻度stfQで制御信号1a1を発
行して位置データ提供手段0101への反復供給を開始
する。
【0413】仕様テーブル0209は受理側の性能仕様
表であり、呈示装置0206の実現可能な画面更新頻度
avfQのデータがROMに焼き込まれ、容易に読出し
可能に構成される。送付手段0204および、後段の各
手段や各部はサービス実行段階において稼動し、同様に
サーバSV4もサービス実行段階において稼動する。こ
れら後段の機能と動作は前記実施形態と略同様であり、
よって前記実施形態の図面と説明を援用する。
【0414】動作説明:次ぎに第4実施形態の動作を説
明する。図40で利用者がサービス開始を要求すると
き、クライアントCL4のサービス要求入力手段010
5を操作して、所望するサービス種別情報(所望するサ
ーバ、コンテンツ情報の種類、事象データの種類として
位置データの指定、使用する通信回線/プロバイダの情
報など)を手動入力する(ステップS04・1・0
1)。サービス要求入力手段0105はこの操作により
サービス種別情報を載せたサービス要求データsrを発
生させ、取込手段0202へ送る(ステップS04・1
・02)。
【0415】クライアントCL4の取込手段0202
は、届いた信号がサービス要求入力手段0105から発
生したことの確認により、これがサービス開始調整段階
のトリガを示すサービス要求データsrであると検知し
て直ちにこれを取込み、内容確認したのち、このサービ
ス要求データsrに載っている指定されたサービス種別
情報を記憶保持する(ステップS04・1・03)。こ
こで当該クライアントCL4の可能な画面更新頻度をサ
ービス実行前に確認するため、取込手段0202は、受
けたサービス要求データsrの内容にサービス開始調整
段階であることを通知する標を付け、データ202aと
して編成手段0203へ送る(ステップS04・1・0
4)。
【0416】編成手段0203は、取込手段0202か
ら前記の標を載せたデータを受けるとサービス開始調整
段階の開始と判断して(ステップS04・1・05)、
頻度管理部0111へ、仕様テーブル0209に示され
ている実現可能な画面更新頻度avfQの参照による基
準頻度stfQの設定の指示と、制御対象が位置データ
提供手段0101であることの通知2034を送る(ス
テップS04・1・06)。頻度管理部0111は編成
手段0203から、仕様テーブル0209に示されてい
る実現可能な画面更新頻度avfQの参照による基準頻
度stfQの設定の指示と、制御対象が位置データ提供
手段0101であることの通知2034を受けると、現
在がサービス開始調整段階であると判断し、ROM内の
仕様テーブル0209を参照して、実現可能な画面更新
頻度avfQのデータを読み出す(ステップS04・1
・07)。ついで実現可能な画面更新頻度avfQを超
えない範囲で基準頻度stfQを設定する(ステップS
04・1・08)。これによりサービス開始調整段階を
了えてサービス実行段階へ移行し、基準頻度stfQで
制御信号1a1を発行して位置データ提供手段0101
への反復供給を開始する(ステップS04・1・0
9)。
【0417】位置データ提供手段0101は制御信号1
a1を受けて位置データpdを更新反復発生させ、取込
手段0202へ提供すると(ステップS04・1・1
0)、取込手段0202は位置データpdを取込み、こ
れに記憶しているサービス種別情報を付けたデータ20
2bを編成手段0203へ送る(ステップS04・1・
11)。
【0418】編成手段0203は取込手段0202から
受けたデータ202bに位置データpdを検出すると、
サービス開始調整段階の終了とサービス実行段階の開始
と判断し(ステップS04・1・12)、id管理部0
113から識別データid(機器種別等のリソース情報
を含む)を入手し(ステップS04・1・13)、これ
と前記サービス種別情報、位置データpdを載せた要求
データ203bを編成して送付手段0204へ送る(ス
テップS04・1・14)。
【0419】ついで送付手段0204は、編成手段02
03から送られた要求データ203bを受けて、暗号化
セキュリティ処理、プロトコル調整処理(例えば携帯イ
ンターネット利用でWAPリクエスト調整処理)等を施
し、このサーバSV4宛の要求信号CL4aを編成して
通信インタフェースifc経由で通信機構NTへ送付す
る(ステップS04・1・15)。通信機構NTはこれ
を指定されたサーバSV4へ伝送する(ステップS04
・1・16)。上記ステップS04・1・09以降をサ
ービス実行段階中、更新反復実行する。
【0420】これ以降のループ上の処理であるサーバS
V4の各処理およびクライアントCL4での後段の各処
理(受理・呈示)は前記実施形態におけると同様であ
り、よって前記実施形態の説明を援用する。
【0421】上記のように第4実施形態では、先ずサー
ビス開始調整段階においてクライアントCL4が、内蔵
する仕様テーブル0209を参照して、当該呈示装置0
206の実現可能な画面更新頻度avfQに基づき基準
頻度stfQを決めるから、このクライアントCL4に
適合した基準頻度stfQを容易に設定することができ
る。さらに前記ループの最前段にある位置データ提供手
段0101の更新反復実行頻度をこの基準頻度stfQ
に管理することにより、位置データ提供手段0101等
やサーバSV4や通信機構NTの可能処理頻度がこの画
面更新頻度avfQよりも高い場合であっても、過剰に
事象データを発生させ処理するという無駄を回避でき、
よってクライアントCL4のデータ処理量を軽減でき、
また電力消費量を削減して電池消耗を軽減でき、さらに
サーバSV4でのデータ処理量を軽減でき、且つ通信機
構NTの通信負荷を軽減でき、さらに通信コストを削減
できる。
【0422】さらに第4実施形態の別の構成として、ク
ライアントCL4がWebアクセス機能を備え且つWA
P対応のブラウザを具備して、WSPレスポンスを受理
しWML準拠のコンテンツ情報WML・Ctsが閲覧可
能な構成であり、またサーバSV4がHTML準拠のW
ebコンテンツ情報HTML・Ctsを準備し、さらに
通信機構NTの、このクライアントCL4が属する無線
通信網とインターネット網の中継点にあって、HTML
準拠のコンテンツ情報HTML・CtsをWML準拠コ
ンテンツ情報WML・Ctsに変換するコンテンツフィ
ルタとして機能するとともにHTTPレスポンスからW
SPレスポンスへの変換を行う、WAPプロキシまたは
WAPゲートウエイを具備する構成とし、クライアント
CL4とサーバSV4間でインタラクティブに情報授受
して、高頻度でコンテンツ情報Ctsを提供するシステ
ムを構築することも可能である。
【0423】第5実施形態:つぎに第5実施形態は事象
データとして位置データpdおよび視界方向データdd
の両方が同時指定されるものであり、前記定義による標
記として、pdとdd→Cstの原理に基づく。受理側
CL5と授与側SV5、およびこれらを接続する通信機
構NTを組合せて成る。さらに頻度管理を受理側CL5
で実行するものとし、頻度管理の対象は位置データ提供
手段0101および視界方向データ入力手段0102と
する。図42は受理側CL5のブロック構成図、図43
は授与側SV5のブロック構成図である。なお前記実施
形態と同一部分には同一符号を付けて前記説明を援用す
る。図45乃至図47は受理側CL5および授与側SV
5のサービス開始調整段階の動作フローチャートであ
る。図48乃至図50は受理側CL5および授与側SV
5のサービス実行段階の動作フローチャートである。
【0424】当該受理側CL5/授与側SV5/通信機
構NTの組合せによるシステムは前記実施形態と同様、
サービス開始調整段階とサービス実行段階を順次実行す
るが、サービス開始調整段階において、利用者が入力で
指定した条件に基づいて、授与側SV5に予め設けられ
た当該システムに係る最大頻度テーブルを参照し、得た
該当する最大頻度mxfQに基づき基準頻度stfQを
設定し、基準頻度stfQに基づきサービス実行段階を
実行する。
【0425】受理側CL5は前記受理側CL1と同様に
無線/有線通信機能を具備するコンピュータ構成の機器
で構成され、位置データpdを入力する位置データ提供
手段0101、視界方向データddを入力する視界方向
データ入力手段0102、サービス要求データsrを入
力するサービス要求入力手段0105、取込手段020
2、編成手段0203、送付手段0204、通信インタ
フェースifc、頻度管理部0111、id管理部01
13、受理手段0205、呈示装置0206、電源部P
wを具備する。
【0426】サービス要求入力手段0105は、サービ
ス種別情報として、所望するサーバ、コンテンツ情報の
種類、事象データの種類として位置データおよび視界方
向データの指定、使用する通信回線の種類やプロバイダ
の情報等を載せたサービス要求データsrを取込手段0
202へ発行する構成とされる。また取込手段0202
はサービス要求データsrを取込むと、サービス開始調
整段階を示す標をこれに添付したデータ202aを発行
して編成手段0203へ送る構成とされるが、これは前
掲の説明と同様である。位置データ提供手段0101
は、受理側CL5に内蔵されたGPS受信装置であり、
複数のGPS衛星との距離に基づき得た現在位置データ
pdを取込手段0202へ供給する。ここで頻度管理部
0111から制御信号1a1を受けると、そのタイミン
グで位置データpdを生成させる構成とされる。
【0427】以下、視界方向データ入力手段0102を
具現する例としてディレクション・ポインタDrpを説
明する。図44は移動方向と、移動する利用者が指定す
る視界方向の説明図である。自動車や電車、航空機など
の移動体MOが移動方向dmへ移動中においては、この
移動体MOに乗った利用者は任意の所望の視界方向を指
定することができる。図示されるように、所望する視界
方向が移動方向dmと同一方向vd1のときは、観視さ
れる像は風景が前方からこちらに迫る像となり、一方、
所望する視界方向が移動方向dmと逆方向vd2のとき
は、観視される像は風景が後方に遠ざかる像となる。さ
らに移動方向dmに向かい右方向に観視される像は左方
から右方へ流れる像となる。一方、移動方向dmに向か
い、左方向に観視される像は右方から左方へ流れる像と
なる。
【0428】ディレクション・ポインタDrpは、夫々
地磁気方向と重力方向を検出する地磁気センサ及び重力
センサを配設したセンサ部を具備し、センサ部は3次元
自在継手(スゥイベルジョイントなど)によって移動体
MOのフレームまたは移動体MOに搭載された基台など
に繋設され支持されている。センサ部は利用者の操作に
よって回動自在になされ、水平方向から所望の視界方向
が張る回動角であるヨーと、垂直方向から所望の視界方
向が張る回動角であるピッチと、ヨーとピッチで指定さ
れた軸に対する回転であるロールの3変数により、所望
の任意の視界方向を設定することが可能に構成されてい
る。上記ロールにより、視界方向を水平方向または垂直
方向から傾斜した方向とすることができる。センサ部は
回動により設定された方向を視界方向データddとして
出力する。さらにセンサ部の作動を頻度管理部0111
からの制御信号1a1または取込手段0202からのト
リガ信号によって制御可能に構成されている。
【0429】編成手段0203は、取込手段0202か
ら受けたデータに前記の標を検出することによってサー
ビス開始調整段階の開始と判断すると、頻度管理部01
11へ、最大頻度の情報の提供を授与側SV1へ委託し
たこと、頻度管理の対象が位置データ提供手段0101
および視界方向データ入力手段0102であること、お
よび基準頻度設定の指示2035を送り、ついで開始調
整にかかる要求データ203aを編成するよう構成され
る。要求データ203aには、前記の標と、識別データ
id(機器種別等のリソース情報を含む)と、サービス
種別情報と、を載せて送付手段0204へ送る。
【0430】さらに頻度管理部0111から基準頻度の
設定完了の通知1115を受けると、サービス開始調整
段階を終了する。ついでサービス実行段階では識別デー
タidとサービス種別情報と位置データpdと視界方向
データddを載せた要求データ203bを編成して送付
手段0204へ送る。且つ要求データ203bは事象デ
ータである位置データpdおよび視界方向データddが
時間経過につれ更新反復されて送付手段0204へ繰り
返し送られる。
【0431】頻度管理部0111は、編成手段0203
から、最大頻度の情報提供を授与側SV1へ委託したこ
と、頻度管理の対象が位置データ提供手段0101およ
び視界方向データ入力手段0102であること、および
基準頻度設定の指示2035を受けると、現在がサービ
ス開始調整段階であると認識し、以下の処理を順次実行
する構成とされる。 (1)授与側SV5が提供する最大頻度mxfQの情報
が、データ1b5として受理手段0205経由で送られ
るのを待機する。 (2)最大頻度mxfQの情報が送られると、これに基
づき基準頻度stfQを設定する。 (3)基準頻度stfQの設定完了の通知1115を編
成手段0203へ送る。 (4)ついでサービス実行段階に移り、基準頻度stf
Qで制御信号1a1を発行して位置データ提供手段01
01および視界方向データ入力手段0102への反復供
給を開始する。 なお頻度管理部0111の他の機能と動作は前記実施形
態の説明を援用する。
【0432】受理手段0205は授与側SV5から送出
された送出信号SV5aが届くとプロトコル処理のうえ
識別データidと照合して受理し、復号化処理(必要な
場合)、データ伸張処理を施す。これにより最大頻度m
xfQの情報が塔載されたことを示すマークを検出すれ
ば、サービス開始調整段階であると認識し、受理した最
大頻度mxfQの情報をデータ1b5として頻度管理部
0111へ送る。一方、コンテンツ情報Ctsを検出す
れば、サービス実行段階であると認識し、これに基づき
受理データを形成し、呈示装置0206へ供給する。ま
た他の手段や部は前記実施形態におけると略同様の動作
をする構成とされる。
【0433】授与側SV5は、通信インタフェースif
s、受取手段0221、頻度制御部0122、最大頻度
テーブルTbs、認証手段0230、課金・決済手段0
231、処理手段0222、検索手段0223、データ
ベース部DB、編成手段0224、送出手段0225を
具備し、さらに不図示の電源部を備える。頻度制御部0
122は、サービス開始調整段階では受取手段0221
から送られた、受理側CL5/授与側SV5/通信機構
NTの組合せ情報、リソース情報、コンテンツ情報の種
類、事象データの種類(位置データおよび視界方向デー
タ)などが載せられた信号2b1に基づき最大頻度テー
ブルTbsを参照して適合する最大頻度mxfQのデー
タを信号2b4として編成手段0224へ送る構成とさ
れる。また本実施形態では、頻度制御部0122はサー
ビス開始調整段階でのみ作動し、サービス実行段階で作
動しない。すなわちサービス実行段階において授与側S
V5での頻度制御を実行しない構成とされる。
【0434】最大頻度テーブルTbsは、受理側CL5
/授与側SV5/通信機構NTの組合せ、リソース情
報、コンテンツ情報の種類、事象データの種類(位置デ
ータおよび視界方向データ)等に対応した最大頻度mx
fQを表形式で準備するもので、前記第1実施形態にお
けると同様に不図示の磁気ディスク記録装置や、着脱自
在のメモリ装置などの記録手段に予め格納されている。
また最大頻度テーブルTbsは、授与側SV5において
上記のような記録手段に格納し、その内容を授与側SV
5において管理するものとしたが、これに限定されるこ
となく、例えば他のサーバやプロキシに設けられたもの
を参照するように構成してもよい。さらに受理側CL5
または/および授与側SV5においてインターネット上
の供給側Webページから取り込み収集する構成として
もよい。データベース部DBは、各位置情報pおよび各
視界方向情報dに対応しているコンテンツ情報Cts
(風景・音声データ)を管理する。また他の手段や部の
機能と動作は前記第1実施形態におけると略同様であ
り、よって前記の説明を援用する。
【0435】動作説明:次ぎに、第5実施形態の動作を
説明する。ここで受理側CL5はブロードバンド対応の
携帯電話機であり、利用者が歩行移動中や自動車など移
動体に乗って走行移動中に、時々の位置および所望の視
界方向に対応するコンテンツ情報Ctsの即時(リアル
タイム)提供サービスを授与側SV5へ要求するものと
する。前記のディレクション・ポインタDrpは接続状
態のまま携帯電話機の筐体から抜き取って自在の方向に
操作可能に構成されている。事象データとして位置デー
タpdおよび視界方向データddが利用者によって指定
される。一方、授与側SV5は各位置(地点)および各
視界方向に対応しているコンテンツ情報Cts(風景デ
ータ)をデータベース管理して提供するサービス・サイ
トであり、これら両者は通信機構NTの一例である無線
ブロードバンド対応のインターネット機構を介して情報
授受するものとする。以下、受理側CL5を携帯電話機
CL5、授与側SV5をサイトSV5、通信機構NTを
インターネット機構NTと記す。
【0436】このシステムでは携帯電話機CL5が最大
頻度テーブルTbsを与件として参照することで、携帯
電話機CL5/サイトSV5/インターネット機構NT
の組合せ、リソース情報、コンテンツ情報の種類、事象
データの種類(位置データおよび視界方向データ)に対
応した最大頻度mxfQを確認し、基準頻度stfQを
設定するが、但し最大頻度テーブルTbsはサイトSV
5に設けられており、簡略化のため携帯電話機CL5側
には最大頻度テーブルを設けていない。また頻度管理を
携帯電話機CL5において実行し、頻度管理の対象は前
記ループ最前段である位置データ提供手段0101およ
び視界方向データ入力手段0102とする。以下に示す
動作フローは、サービス開始調整段階と、サービス実行
段階の2段階で構成される。
【0437】第5実施形態のサービス開始調整段階の動
作:図45乃至図47は、サービス開始調整段階の動作
フローである。図45で利用者がサービス開始を要求す
るとき、携帯電話機CL5のサービス要求入力手段01
05を操作して、所望するサービス種別情報(所望する
サイト、コンテンツ情報の種類、事象データの種類とし
て位置データおよび視界方向データの指定、使用する通
信回線の種類やプロバイダ情報)を手動入力する(ステ
ップS05・1・01)。サービス要求入力手段010
5はこの操作によりサービス種別情報を載せたサービス
要求データsrを発生させ、取込手段0202へ送る
(ステップS05・1・02)。
【0438】携帯電話機CL5の取込手段0202は、
届いた信号がサービス要求入力手段0105から発生し
たことの確認により、これがサービス開始調整段階のト
リガを示すサービス要求データsrであると検知して直
ちにこれを取込み、内容確認したのち、このサービス要
求データsrに載っている指定されたサービス種別情報
を記憶保持する(ステップS05・1・03)。携帯電
話機CL5は現在の組合せ構成によって、指定されたコ
ンテンツ情報の種類や事象データの種類(位置データお
よび視界方向データ)による可能なサービスの質を、サ
ービス実行前に確認しておく必要がある。そこで取込手
段0202は、受けたサービス要求データsrの内容に
サービス開始調整段階であることを通知する標を付け、
データ202aとして編成手段0203へ送る(ステッ
プS05・1・04)。
【0439】編成手段0203は、取込手段0202か
ら送られたデータ202aにサービス開始調整段階を通
知する標を検出すると、サービス開始調整段階が開始さ
れたと判断する。ついで基準頻度の設定をするが、本構
成では基準頻度の設定に必要である最大頻度の一覧表を
携帯電話機CL5で管理していないから、サイトSV5
へ委託して、サイトSV5で管理されている最大頻度の
情報の提供を受けるべく、サービス種別情報と最大頻度
委託コマンドと、id管理部0113から得た利用側の
識別データid(利用者データ、この携帯電話機の種別
・仕様データ、機器・製品番号等)とを載せた要求デー
タ203aを作成して送付手段0204へ送る(ステッ
プS05・1・05)。ついで携帯電話機CL5で頻度
管理を行うにつき、頻度管理手段0111へ、最大頻度
の情報提供をサイトSV5へ委託したこと、頻度管理の
対象が位置データ提供手段0101および視界方向デー
タ入力手段0102であること、および基準頻度設定の
指示2035を伝達する(ステップS05・1・0
6)。
【0440】ついで送付手段0204は、編成手段02
03から送られた要求データ203aを受けて、暗号化
セキュリティ処理、プロトコル調整処理(例えば携帯イ
ンターネット利用でWAPリクエスト調整処理)等を施
し、このサイトSV5宛の要求信号CL5aを編成して
通信インタフェースifc経由でインターネット機構N
Tへ送付する(ステップS05・1・07)。インター
ネット機構NTはこれを指定されたサイトSV5へ伝送
する(ステップS05・1・08)。
【0441】ついでサイトSV5の受取手段0221
は、携帯電話機CL5からインターネット機構NTを介
して送付されてくる要求信号CL5aを通信インタフェ
ースifs経由で受取り、プロトコル処理と復号化処理
のうえデータ伸張して要求データを復元する(ステップ
S05・2・01)。ついで要求データから利用側の識
別データidと、所望されたサービス種別の情報を抽出
し、これらに基づき現在登録されているサービスセッシ
ョンに該当するかを判定する(ステップS05・2・0
2)。現在登録されているサービスセッションと確認で
きると、現在進行中のサービスの継続と判断し、ステッ
プS05・2・11で標の有無を確認する。標がなけれ
ばサービス実行段階であるから該当するステップへ移行
し、標があればステップS05・2・08へ進む。
【0442】一方、ステップS05・2・02で現在登
録されているサービスセッションが無いか、または該当
するものがなければ新規登録手続きを行う(ステップS
05・2・03)。この携帯電話機CL5が正当な利用
側であることの認証の委託のため、認証の委託を示す印
と識別データidを載せたコマンド221aを認証手段
0230へ送る(ステップS05・2・04)。そして
認証手段0230からの結果通知231aを受けて判定
し(ステップS05・2・05)、正当な利用側であれ
ば新規にサービスセッション登録して確定させ(ステッ
プS05・2・06)、また正当な利用側でなければこ
の要求信号CL5aをアバンダンする(ステップS05
・2・07)。
【0443】ついで受取手段0221は上記サービスセ
ッションの確定後、要求信号CL5aに最大頻度委託コ
マンドの有無を検査し(ステップS05・2・08)、
最大頻度委託コマンドが検出されると、サービス開始調
整段階であると認識し、この最大頻度委託コマンドと抽
出したサービス種別情報と、識別データidから抽出し
た機器種別などリソース情報を、データ2b1として頻
度制御部0122へ送る(ステップS05・2・0
9)。一方、最大頻度委託コマンドが検出されないと、
新規のサービスにも拘わらず最大頻度の処理が為されな
いから、エラーとしてステップS05・2・07へ移
り、この要求信号CL5aをアバンダンする。
【0444】頻度制御部0122は受取手段0221か
らデータ2b1を受け、最大頻度委託コマンドとサービ
ス種別情報とリソース情報を検出すると、現在がサービ
ス開始調整段階であることを認識する。ついでこれに基
づきサイトSV5内に設けた最大頻度テーブルTbsに
予め記録して準備されている、「サービス種別&リソー
ス情報」対「それに適合する最大頻度」の一覧表を参照
し、適合する最大頻度mxfQの情報を抽出してデータ
2b4として編成手段0224へ送る(ステップS05
・2・10)。尚この一覧表は位置情報pおよび視界方
向情報dに対応している。
【0445】ついで編成手段0224は、頻度制御部0
122からデータ2b4として最大頻度mxfQの情報
が送られると、サービス開始調整段階であると認識し、
最大頻度mxfQであることを示すマークと、識別デー
タidと、最大頻度mxfQから成るデータを編成して
送出手段0225へ送る(ステップS05・2・1
2)。識別データidは前記テンポラリ・メモリに記憶
されているものを読み出す。
【0446】送出手段0225は、編成手段0224か
らマーク付きのデータが送られると、サービス開始調整
段階であると認識し、最大頻度mxfQの送出を示すマ
ークと最大頻度mxfQのデータと識別データidを塔
載した送出信号SV5aを作成し、通信インタフェース
ifs経由でインターネット機構NTへ送出する(ステ
ップS05・2・13)。インターネット機構NTは送
出信号SV5aを携帯電話機CL5へ伝送する(ステッ
プS05・2・14)。
【0447】携帯電話機CL5の受理手段0205はサ
イトSV5から送出された送出信号SV5aが届くとプ
ロトコル処理及び識別データidの確認ののち送出信号
SV5aを受理し、復号化処理、データ伸張処理を施し
て復元する(ステップS05・1・09)。これにより
最大頻度の情報が塔載されたことを示すマークを検出す
れば、サービス開始調整段階であると認識し、復元した
最大頻度mxfQの情報をデータ1b5として頻度管理
部0111へ送る(ステップS05・1・10)。この
最大頻度mxfQは、いま適用されている携帯電話機C
L5とインターネット機構NTとサイトSV5の組合
せ、当該コンテンツ情報の種類、事象データの当該種類
として位置データpdおよび視界方向データdd、使用
する通信回線の種類等に適合する最大頻度となる。
【0448】頻度管理部0111は受理手段0205か
らデータ1b5として最大頻度mxfQの情報を受ける
と、これに基づき基準頻度stfQを設定する(ステッ
プS05・1・11)。基準頻度stfQは最大頻度m
xfQを超えない任意の値に設定できるが、この例では
基準頻度stfQを最大頻度mxfQに等しく設定す
る。ついで基準頻度stfQの設定完了通知1115を
編成手段0224等へ送る(ステップS05・1・1
2)。この設定によりサービス開始調整段階は終了し、
ついでサービス実行段階へ移行する。
【0449】上記のように、対象サービス種別が膨大な
数にのぼる場合などでは、最大頻度テーブルを携帯電話
機CL5など軽度のデータ処理資源装備の機器に内蔵さ
せ且つ検索させるのは、メモリ容量/処理ステップ/機
器寸法/重量、さらにとりわけバッテリ消費上からみて
得策ではない。そこで携帯電話機CL5はサービス開始
調整段階で、豊富なデータ処理資源環境下にあるサイト
SV5に委託し、最大頻度テーブルTbsを検索させて
適合する最大頻度mxfQを送出させるものである。こ
の委託により、携帯電話機CL5は自らでは最大頻度テ
ーブルを保有・維持することなく、サイトSV5側の資
源を活用して最大頻度mxfQを得ることができ、これ
に基づき基準頻度stfQを設定できる。
【0450】第5実施形態のサービス実行段階の動作:
図48乃至図50は、第5実施形態のサービス実行段階
の動作フローである。頻度管理部0111は図48にお
いて、基準頻度stfQに等しい頻度の制御信号1a1
の、位置データ提供手段0101および視界方向データ
入力手段0102への反復的な供給を開始する(ステッ
プS05・1・13)。この制御信号1a1の供給開始
によりサービス実行段階が開始する。
【0451】位置データ提供手段0101および視界方
向データ入力手段0102は頻度管理部0111から制
御信号1a1の供給開始により作動して、それぞれGP
S測位と視界方向指定を実行し、結果を位置データpd
および視界方向データddとして取込手段0202へ提
供する(ステップS05・1・14)。これにより位置
データpdおよび視界方向データddの発生頻度g・f
Q1は基準頻度stfQに等しく管理され、過剰な発生
が排除される。
【0452】取込手段0202は位置データ提供手段0
101および視界方向データ入力手段0102からそれ
ぞれデータが提供されると、サービス実行段階であると
認識してこれを取り込み、ついで前記サービス開始調整
段階で記憶保持しておいたサービス種別情報を取出す。
ついでサービス種別情報及び位置データpdおよび視界
方向データddを載せたデータ202bを編成手段02
03へ送る(ステップS05・1・15)。ここで当該
処理は位置データpdおよび視界方向データddの発生
頻度g・fQ1に追随して実行されるから、取込頻度a
・fQ1およびデータ202bの送り頻度は結果的に基
準頻度stfQに等しく管理され、よって当該取込手段
0202において過剰または過少な頻度の処理実行と送
付が生じない。
【0453】編成手段0203は、取込手段0202か
ら送られたデータを受けるが、このとき頻度管理部01
11から制御信号が供給されないから、データが届いた
タイミングで取込み、前記標が無いことで、このデータ
がサービス実行段階で送られるデータ202bであると
認識し、ついでid管理部0113から得た識別データ
idを先頭に、サービス種別情報及び位置データpdお
よび視界方向データddを載せた要求データ203bを
送付手段0204へ送る(ステップS05・1・1
6)。ここで当該処理は前段からのデータ202bの送
り頻度に追随して実行されるから、編成頻度cmp・f
Q1および要求データ203bの送り頻度は結果的に基
準頻度stfQに等しく管理され、よって当該編成手段
0203において過剰または過少な頻度の処理実行と送
付が生じない。
【0454】ついで送付手段0204は、編成手段02
03から送られた要求データ203bを受けるが、この
とき頻度管理部0111から制御信号が供給されないか
ら、要求データ203bが届いたタイミングで取込み、
当該タイミングで暗号化セキュリティ処理、プロトコル
調整処理等を施し、このサイトSV5宛の要求信号CL
5aを編成して通信インタフェースifc経由でインタ
ーネット機構NTへ送付する(ステップS05・1・1
7)。ここで当該処理は前段からの要求データ203b
の送り頻度に追随して実行されるから、要求信号CL5
aの送付頻度Req・fQ1は結果的に基準頻度stf
Qに等しく管理され、よって当該送付手段0204にお
いて過剰または過少な頻度の処理実行と送付が生じな
い。
【0455】ついでインターネット機構NTはこれを指
定されたサイトSV5へ伝送する(ステップS05・1
・18)。またこの実施形態では送付手段0204から
の制御コマンドの供給はない。ここで伝送処理は前段か
らの要求信号CL5aの送付頻度に追随して実行される
から、要求信号CL5aの伝送頻度trf・fQ1は結
果的に基準頻度stfQに等しく管理され、よって当該
インターネット機構NTにおいて過剰または過少な頻度
の処理実行と送付が生じない。
【0456】サイトSV5の受取手段0221は、携帯
電話機CL5からインターネット機構NTを介して自分
宛に送付されてくる要求信号CL5aを通信インタフェ
ースifs経由で受取り、プロトコル処理と復号化処理
のうえデータ伸張して要求データを復元し、ついで要求
データから利用側の識別データidと、所望されたサー
ビス種別の情報を抽出する(ステップS05・2・1
5)。またこの実施形態では頻度制御部0122からの
制御信号の供給はない。ついで現在登録されているサー
ビスセッションに該当するかを判定する(ステップS0
5・2・16)。記録の参照により、現在登録されてい
るサービスセッションと確認できると、現在進行中のサ
ービスの継続と判断し、課金・決済処理を行う。もしこ
こで該当しなければ、サービス開始調整段階を経た後の
サービス実行段階にも拘らず登録サービスセッションに
該当しないことでエラーとして処理する(ステップS0
5・2・17)。
【0457】ついで課金・決済手段0231へ、課金委
託を示す印と利用者の識別データidを載せたコマンド
221aを送って課金・決済処理させ(ステップS05
・2・18)、返送通知231aで結果を判定する(ス
テップS05・2・19)。判定により処理が正常終了
であればステップS05・2・21へ進み以降の処理を
続行する。一方、課金・決済処理結果が不調終了であれ
ばステップS05・2・20へ移り、この要求信号CL
5aをアバンダンする。また本実施形態では要求信号C
L5aの受取の度に課金計算を行い、且つこれを累積
し、所定の回数に達した時点で決済処理(後払い従量課
金)するが、前払い課金処理してもよい。
【0458】課金・決済処理後、受取手段0221はサ
ービス種別情報、及び位置データpd、及び視界方向デ
ータddを載せたデータを処理手段0222へ送る(ス
テップS05・2・21)。ここで当該処理は前段から
の要求信号CL5aの伝送頻度に追随して実行されるか
ら、受取頻度a・fQ2と、処理手段0222へのデー
タの送り頻度は結果的に基準頻度stfQに等しく管理
され、よって当該受取手段0221において過剰または
過少な頻度の処理実行と送付が生じない。
【0459】処理手段0222は、受取手段0221か
ら送られたデータに基づき事象データの検査をし、位置
データpd及び視界方向データddのフォーマットの妥
当性を検査し(ステップS05・2・22)、またこの
サイトがサービス可能な領域内にあるか等を検査する
(ステップS05・2・23)。検査結果が妥当でなけ
れば、サービス不能と判定してステップS05・2・2
0へ移り、当該要求をアバンダンする。一方、検査結果
が妥当であると、サービス種別情報及び位置データpd
及び視界方向データddを載せたデータを検索手段02
23へ送る(ステップS05・2・24)。またこの実
施形態では頻度制御部0122からの制御信号の供給は
ない。当該処理は受取手段0221から送られたデータ
の頻度(受取頻度a・fQ2)に追随して実行されるか
ら、処理頻度pr・fQ2と、検索手段0223へのデ
ータの送り頻度は結果的に基準頻度stfQに等しく管
理され、よって当該処理手段0222において過剰また
は過少な頻度の処理実行と送付が生じない。
【0460】検索手段0223は、処理手段0222か
らデータを受けたタイミング(処理頻度pr・fQ2)
で検索処理する。またこの実施形態では頻度制御部01
22からの制御信号2a3の供給はない。サービス種別
情報、位置データpd及び視界方向データddに基づい
てデータベース部DBの検索基準情報部RTdを参照
し、位置データpdに該当する位置情報p、視界方向デ
ータddに該当する視界方向情報dを確定し、ついでコ
ンテンツ情報の種類(サービス種別情報に載せられた)
と位置情報pと視界方向情報dに基づきコンテンツ部C
Tdを検索して適合するコンテンツ情報Ctsをデータ
ベース部DBから入手する(ステップS05・2・2
5)。ついで検索結果のコンテンツ情報Ctsを編成手
段0224へ送る(ステップS05・2・26)。上記
の処理は処理手段0222から送られたデータの頻度
(処理頻度pr・fQ2)に追随して実行されるから、
検索頻度rt・fQ2と、編成手段0224へのデータ
の送り頻度は結果的に基準頻度stfQに等しく管理さ
れ、よって当該検索手段0223において過剰または過
少な頻度の処理実行と送付が生じない。
【0461】編成手段0224は、検索手段0223か
らデータを受けたタイミング(検索頻度rt・fQ2)
で編成処理する。またこの実施形態では頻度制御部01
22からの制御信号の供給はない。編成処理は、次ぎの
コンテンツ情報の圧縮処理のために直近のコンテンツ情
報Ctsをメモリに暫定記憶させる(ステップS05・
2・27)。ついで受取手段0221によって記憶管理
されている現今のサービスセッション登録を参照して識
別データidを読込み(ステップS05・2・28)、
この識別データidと検索結果情報に基づくコンテンツ
情報Ctsとを載せた送出データを編成するが、ここで
コンテンツ情報Ctsの圧縮処理を例えばMPEG−4
準拠のアルゴリズムで施し、また形式(HTMLコンテ
ンツ、WMLコンテンツ、XHTMLコンテンツなど)
を調整する(ステップS05・2・29)。圧縮処理は
他のアルゴリズムに基づくものであってもよい。ついで
上記のようにして編成した送出データを送出手段022
5へ送る(ステップS05・2・30)。上記の処理は
検索手段0223から送られたデータの頻度(検索頻度
rt・fQ2)に追随して実行されるから、編成頻度c
mp・fQ2と、送出手段0225へのデータの送り頻
度は結果的に基準頻度stfQに等しく管理され、よっ
て当該編成手段0224において過剰または過少な頻度
の処理実行と送付が生じない。
【0462】送出手段0225は、編成手段0224か
らデータを受けたタイミング(編成頻度cmp・fQ
2)で送出処理する。またこの実施形態では頻度制御部
0122から制御信号2a5が供給されない。送出処理
は、送出データに基づきセキュリティ処理、プロトコル
調整等の加工により送出信号SV5aを作成してインタ
ーネット機構NTへ送出する(ステップS05・2・3
1)。プロトコルは、送出データの形式に基づきHTT
PレスポンスまたはWSPレスポンスに調整する。上記
の処理は編成手段0224から送られた送出データの頻
度(編成頻度cmp・fQ2)に追随して実行されるか
ら、インターネット機構NTへの送出信号SV5aの送
出頻度out・fQ2は結果的に基準頻度stfQに等
しく管理され、よって当該送出手段0225において過
剰または過少な頻度の処理実行と送出が生じない。
【0463】インターネット機構NTは送出信号SV5
aを該当する携帯電話機CL5へ伝送する(ステップS
05・2・32)。またこの実施形態では送出手段02
25からの制御コマンドの供給はない。ここで伝送処理
は前段からの送出信号SV5aの送出頻度に追随して実
行されるから、送出信号SV5aの伝送頻度trf・f
Q2は結果的に基準頻度stfQに等しく管理され、よ
って当該インターネット機構NTにおいて過剰または過
少な頻度の処理実行と送付が生じない。
【0464】ついで携帯電話機CL5では受理手段02
05が、サイトSV5から届く送出信号SV5aをプロ
トコル処理および復号化処理のうえ、復元した送出デー
タに載った識別データidを照合して受理し(ステップ
S05・1・19)、MPEG4デコーダ等によるデー
タ伸張処理を施してコンテンツ情報Ctsを復元する
(ステップS05・1・20)。ここでインターネット
機構NTから送出信号SV5aを受けたタイミング(伝
送頻度trf・fQ2)で処理する。またこの実施形態
では頻度管理部0111から制御信号が供給されない。
ついでコンテンツ情報Ctsによる受理データを形成
し、呈示装置0206へ供給する(ステップS05・1
・21)。上記の処理はインターネット機構NTから伝
送された送出信号SV5aの頻度(伝送頻度trf・f
Q2)に追随して実行されるから、受理頻度rv・fQ
1と、呈示装置0206へのデータの送り頻度は結果的
に基準頻度stfQに等しく管理され、よって当該受理
手段0205において過剰または過少な頻度の処理実行
と送付が生じない。
【0465】ついで呈示装置0206は、受理手段02
05から受けた受理データを画面表示・音声奏鳴させる
(ステップS05・1・22)。またこの実施形態では
頻度管理部0111から制御信号が呈示装置0206に
供給されない。これにより基準頻度stfQに等しい呈
示頻度Cts・fQ1で所望画面が更新される。この
後、ステップS05・1・13へ戻って上記の処理のル
ープが更新反復実行されるが、その頻度は基準頻度st
fQに管理・制御される。
【0466】上記のようにサービス実行段階で携帯電話
機CL5は、刻々と変化する位置データpdおよび視界
方向データddに識別データidやサービス種別情報を
付けた要求信号CL5aを刻々と基準頻度stfQでサ
イトSV5へ更新送付する処理を反復することにより、
時々の位置および視界方向に対応するコンテンツ情報C
tsの即時(リアルタイム)提供サービスを要求する。
一方、サイトSV5では携帯電話機CL5から刻々と基
準頻度stfQで更新送付される要求信号CL5aを受
けるとその都度、載せられている位置データpdおよび
視界方向データddに対応するコンテンツ情報Cts
(当該位置および視界方向の風景を示す一画面分のデー
タを含む)を基準頻度stfQで更新反復編成し、送出
信号SV5aに塔載してリアルタイムで刻々と基準頻度
stfQで携帯電話機CL5へ更新反復送出する。
【0467】携帯電話機CL5は刻々と基準頻度stf
Qで送出されてくる送出信号SV5aを受理し、時々の
位置および視界方向に対応するコンテンツ情報Ctsを
リアルタイムで基準頻度stfQで更新反復呈示する。
このように要求信号CL5aの更新反復送付と、対応す
るコンテンツ情報Cts(夫々一画面分の風景データを
含む)の送出と受理および呈示の更新反復という、双方
向データ授受による一つの前記ループを基準頻度stf
Qで更新反復実行することにより、携帯電話機CL5は
リアルタイムで更新画像を呈示できる。
【0468】この結果、携帯電話機CL5の移動につれ
て、変遷する画像(記録保存されたコンテンツ情報Ct
s)がリアルタイムで携帯電話機CL1の画面に更新表
示され、また音声が奏鳴され、これが利用者により動画
像として観視される。また上記で視界方向データdd
は、たとえば南南東など方位を指定するものに加えて、
水平方向または垂直方向から傾斜した方向を指定するこ
とができる。これにより呈示装置0206には傾斜した
状態の画面が呈示される。
【0469】上記のように本第5実施形態は、携帯電話
機CL5/サイトSV5/インターネット機構NTで処
理流れのループに沿った各処理の頻度管理を基準頻度s
tfQに基づき実行することにより、各処理の過剰な更
新反復実行や過少な更新反復実行の排除ができ、過剰の
処理頻度により増加するデータ処理量を抑制して余計な
電力消費を防いでバッテリ寿命を伸ばし、ネットワーク
への無駄なデータ放出を避けて通信負荷を削減し、且つ
通信料金を削減する。また、何れかの処理で生じる過少
な処理頻度を排除して、所望レベルを満たす情報を安定
して提供できる。さらに利用者が所望の任意の視界方向
を指定できる構成としたことによって、利便性をさらに
拡大する。
【0470】視界方向に係る機能によって本第5実施形
態はとりわけ、ネットワーク・ナビゲーションを目的と
する利用に適し、ネットワーク・ナビゲーションに利用
するコンテンツ情報の提供サービスに適合する。ここで
ネットワーク・ナビゲーションは、現実のナビゲーショ
ン適用か、またはシミュレーションによるナビゲーショ
ン適用の何れであってもよく、夫々の詳細に関しては前
記第1実施形態で記載の説明を援用するが、高い画面更
新頻度で風景が表示されるから結果的に動画像として観
視され、さらに前記第1実施形態におけると異なる効果
として、現実のナビゲーション適用では利用者が今の視
界方向で眼前に目視している現実の風景との対比が極め
て容易にでき、顕著なナビゲーション効果を具現でき
る。
【0471】その上、従来のカーナビゲーションで提供
される画像は既設の街道・道路という、予め決められて
いる路線を辿っての移動にのみ対応したものであり、し
かも画像の示す視界方向も予め定めた方向に限定され、
例えば道路進行方向が視界方向に決められ、利用者が任
意の視界方向の画像を得ることができなかったが、本第
5実施形態の構成では既設の路線に沿っての移動に限定
されず、また路線そのものにも限定されることなく、任
意の所望の進路を利用者が設定し、さらにその時々で任
意の視界方向を設定し又それを任意のタイミングで変更
しても、それらに適合するコンテンツ情報Ctsを提供
でき、しかも高頻度で提供することができ、よってその
利用形態はより広範になり、且つ利用の自由度が拡大す
る。
【0472】上記に加え本第5実施形態はさらに、視界
方向データによって観視する方向(北北西など)を指定
できるだけでなく、水平方向または垂直方向から傾斜し
た方向(傾斜角)をも指定できるから、利用者が所望の
傾斜を指定して、所望の角度に傾斜させたコンテンツ情
報を画面に表示させることができ、よってその利用形態
はさらに広範になり、且つ利用の自由度がさらに拡大す
る。
【0473】さらに本第5実施形態は、コンテンツ情報
Ctsの授与側SV5が受理側CL5へ通信ネットワー
クを介して高画面更新頻度のコンテンツ情報Ctsをイ
ンタラクティブ且つオンデマンド・ベースで有料提供
し、課金処理により料金回収するというビジネスモデル
を具現できる。課金の形態は従量制または定額制のいず
れであってもよい。また上記の場合、授与側SV5は位
置データpdと視界方向データddに適合したコンテン
ツ情報Ctsの検索と提供を実行するから、それに応じ
た課金の単位を設定して課金することができる。
【0474】第6実施形態:コンテンツ情報授受システ
ムの第6実施形態は、位置データの発生頻度が低く、個
数不足がある場合に補間処理によって高頻度の位置デー
タを確保するものとし、且つ、この補間処理を受理側で
行うことを骨子とする。本コンテンツ情報授受システム
は、受理側(クライアント)CL6と授与側(サーバ)
SV6およびこれらを接続する通信機構NTを具備して
成り、事象データを少なくとも位置データpdとし、標
記として、少なくともpd→Cstの原理に基づき、且
つ受理側CL6において位置データpdを、(1)衛星
測位に基づいて間欠的に発生する測位データpgか、
(2)測位データpgの発生がない期間中に生成させ
る、受理側CL6の移動の速度データmdおよび移動に
かかる時間Δtから演算する移動量と、直近の測位デー
タpgとに基づく補間位置データpintか、の選択に
よって形成する構成とされる。測位データpgの更新生
成に係るTATの関係から測位データpgの更新生成頻
度が例えば数秒に1回に制限されるとき、レスポンスが
速く短TATである移動データ(速度データ)mdを用
いて補間位置データpintを生成させ、これにより測
位データpgの間欠部分を補うようにする。
【0475】受理側CL6および授与側SV6は、要求
データに少なくとも位置データpdを含めて処理できる
構成であればよく、前掲の、事象データを位置データp
dのみとした構成の第1実施形態(受理側CL1および
授与側SV1)乃至第4実施形態(受理側CL4および
授与側SV4)や、事象データを位置データpdおよび
視界方向データddとした構成の第5実施形態(受理側
CL5および授与側SV5)や、事象データを位置デー
タpdおよび視界方向データddおよび時間データtd
とした構成の後述される第9実施形態(受理側CL9お
よび授与側SV9)を含む他の実施形態が適用できる。
それぞれの説明は前記実施形態におけると同様であり、
よって前掲の該当図面と説明を援用する。通信機構NT
についても同様に前記説明を援用する。
【0476】このコンテンツ情報授受システムの特徴的
な構成は、受理側CL6において設けられる位置データ
提供手段0101Bにある。さらに受理部CL6は少な
くとも前記各実施形態で開示された頻度管理部0111
を具備して、前記基準頻度stfQで制御信号1a1を
位置データ提供手段0101Bへ供給する構成とされ
る。図51は、位置データ提供手段0101Bのブロッ
ク図である。同図に示されるように、位置データ提供手
段0101Bは、GPS衛星を用いる衛星測位により現
在の測位データpgを管理モジュールMod2へ出力す
るGPS測位モジュールMod1、補間位置データpi
ntを演算する演算モジュールMod3、最新の位置デ
ータを管理して出力する管理モジュールMod2を具備
する。
【0477】GPS測位モジュールMod1は、前述し
たGPS電波受信機能を有してGPS衛星が発した電波
及びそれに載っている航法メッセージをアンテナから取
込み、測位演算し、得られた現在の測位データpgを管
理モジュールMod2へ出力する構成とされる。さらに
差分型GPS測位に依拠する場合は、前記の図23で示
した、差分型GPSによる測位システムPST1をこの
GPS測位モジュールMod1として適用することがで
きる。
【0478】演算モジュールMod3は、前掲の移動デ
ータ入力手段0103から入力される移動データmd
と、頻度管理部0111から供給される制御信号1a1
と、管理モジュールMod2から最新の位置データpd
を読み込み、補間位置データpintを演算する構成と
される。移動データmdは移動速度のデータであり、こ
の実施形態では2次元速度センサを具備した速度計から
成る移動データ入力手段0103が出力する緯度方向お
よび経度方向の移動速度値を示す。演算モジュールMo
d3は、補間位置データpintを以下のようにして演
算する構成とされる。制御信号1a1のタイミングで移
動データmdをサンプリング取込みし、さらに最新の位
置データpdを読み込み、ついで制御信号1a1の発生
インタバルΔtを確認する。ここで制御信号1a1の発
生頻度は基準頻度stfQに等しいから、発生インタバ
ルΔtは基準頻度stfQに対応した時間間隔である。
ついで移動にかかる時間を上記発生インタバルΔtと
し、演算式、 pint=pd+md*Δt に基づき補間位置データpintを基準頻度stfQで
刻々と演算し、逐次、管理モジュールMod2へ送付す
る。
【0479】管理モジュールMod2は、最新の位置デ
ータpdをテンポラリ・メモリに記憶して管理するもの
で、GPS測位モジュールMod1から測位データpg
が送付されると、その時点で当該測位データpgに基づ
き最新の位置データpdを更新し、また管理モジュール
Mod2から補間位置データpintが送付されると、
その時点で当該補間位置データpintに基づき最新の
位置データpdを更新するが、但し測位データpgと補
間位置データpintの両方が予め定めた微小時間差以
内に同時または略同時に送付されると、測位データpg
を採用して最新の位置データpdを更新するものとし、
且つ、頻度管理部0111から供給される制御信号1a
1のタイミングで、現在保有する最新の位置データpd
を出力する構成とされる。
【0480】図52は位置データ提供手段0101Bの
各部分におけるデータのタイミングチャートである。以
下、同図を参照して位置データ提供手段0101Bの動
作を説明する。GPS測位モジュールMod1はGPS
衛星電波の捕捉や演算処理、さらに補正処理などの衛星
測位処理に時間を要することにより、時間間隔(インタ
バル)tgで測位データpgを間欠的に生成させる。例
えば高位置精度の差分型GPSによる衛星測位ではイン
タバルtgが5秒程度となる。5秒程度の間隔で発生す
る測位データ(緯度、経度)pgは、直ちに管理モジュ
ールMod2へ送られる。
【0481】一方、移動データ入力手段0103のセン
サからは移動データ(緯度方向の速度、経度方向の速
度)mdが連続的出力されて常時、演算モジュールMo
d3へ送られている。演算モジュールMod3に頻度管
理部0111から基準頻度stfQ(例えば15回/
秒)で制御信号1a1が入ると、演算モジュールMod
3はこのタイミングで移動データmdをサンプリング
し、且つ管理モジュールMod2から最新の位置データ
(最新の緯度、経度)pdを取込み、さらに制御信号1
a1の発生インタバルΔt(例えば約67ミリ秒)を算
出すると、当該時間Δtの経過の間の移動量(緯度方向
の移動量、経度方向の移動量)md*Δtを演算し、こ
れに最新の位置データ(最新の緯度、経度)pdを加え
て補間位置データ(緯度、経度)pintとし、管理モ
ジュールMod2へ送る。これにより補間位置データp
intは基準頻度stfQで生成される。
【0482】管理モジュールMod2は、測位データp
gが到着すると直ちに、これでテンポラリ・メモリの最
新の位置データpdを更新する。また測位データpgの
到着と同時に補間位置データpintが到着するか、ま
たは測位データpgの到着後の予め定めた、上記時間Δ
tよりも十分小さい微小時間内に補間位置データpin
tが到着した場合は、これら補間位置データpintを
放棄し、一方、微小時間を過ぎて補間位置データpin
tが到着した場合は、これでテンポラリ・メモリの最新
の位置データpdを更新する。上記は、微小時間を過ぎ
た後の補間位置データpintには直近の測位データp
gが反映されていることに依拠している。
【0483】さらに管理モジュールMod2は、頻度管
理部0111から入る制御信号1a1のタイミングで、
テンポラリ・メモリに記憶されている最新の位置データ
pdを取込手段0202(前記図2など、複数の実施形
態の図で示した)へ送付する。上記のように稼動する結
果、取込手段0202へ送付される位置データpdは、
直近の測位データpgか直近の補間位置データpint
が選択されたものとなり、よって上記のインタバルtg
よりも短いインタバルΔtの基準頻度stfQで位置デ
ータpdが取込手段0202へ送付される。
【0484】このように測位データpgの発生インタバ
ルtgが例えば5秒程度と長く、5秒に1個の低頻度発
生であっても、この間を補間位置データpintで補う
ことにより、位置データpdの発生を高頻度の基準頻度
stfQに維持できる。上記の例では1秒間に15個の
位置データpdを送付することができる。従って、GP
S測位系のターンアラウンド・タイムが比較的長くて
も、補間位置データpintで補うことにより、高い画
面更新頻度でコンテンツ情報Ctsを呈示することがで
きる。しかも上記のアルゴリズムにより、補間位置デー
タpintに誤差が蓄積されても次ぎに発生した測位デ
ータpgによって置換され、その時点で現実の測位位置
にすることで精度を維持できる。
【0485】また上記の構成に代えて、管理モジュール
Mod2と演算モジュールMod3を、取込手段020
2(前記図2など、複数の実施形態の図で示した)内に
設ける構成としてもよい。この場合、GPS測位モジュ
ールMod1がこれら図面で示した位置データ提供手段
0101となる。或いは上記のGPS測位モジュールM
od1に代えて、非GPS系の測位原理、例えばPHS
の基地局情報に基づく電波測位を行う測位モジュール等
を用いる構成であってもよい。
【0486】第7実施形態:前記の第6実施形態は、受
理側CL6の位置データ提供手段0101Bが、測位デ
ータpgの生成と補間位置データpintの演算と最新
の位置データpdの管理を実施する構成であった。つい
で第7実施形態では、前記構成に代えて、受理側CL7
は測位データpgと移動データmdをそのまま授与側S
V7に送付し、授与側SV7において最新の位置データ
pdの管理および補間位置データpintの演算を実行
する構成とする。さらに受理側CL7/授与側SV7/
通信機構NTの形成するループを予め定めた開始頻度b
gfQで運用し、これにより実現された頻度を実測して
基準頻度stfQを設定し、頻度管理する構成とする。
【0487】すなわちコンテンツ情報授受システムの第
7実施形態は、受理側(クライアント)CL7と授与側
(サーバ)SV7およびこれらを接続する通信機構NT
を具備して成り、クライアントCL7が発生させる事象
データを測位データpgおよび移動データmdとし、標
記として、 pgおよびmd→Cst の原理に基づき、サービス開始調整段階とサービス実行
段階を順次実行するが、サービス開始調整段階におい
て、予め定めた比較的高い開始頻度bgfQで移動デー
タmdを発生させ、測位データpgとともに開始頻度b
gfQでループに投入して運用し、実現された画面の更
新頻度を計測して、これに基づきクライアントCL7/
サーバSV7/通信機構NTの組合せのシステムの基準
頻度stfQを設定し、ついで基準頻度stfQに基づ
きサービス実行段階を実行する。
【0488】クライアントCL7は移動データmdを、
サービス開始調整段階においては開始頻度bgfQで、
またサービス実行段階においては基準頻度stfQでサ
ーバSV7へ送付し、また測位データpgを発生したタ
イミングでサーバSV7へ送付し、サーバSV7側で、
(1)衛星測位などで間欠的に発生する測位データpg
か、(2)測位データpgの発生がない期間中に、クラ
イアントCL7の移動速度データmdおよび移動にかか
る時間Δtから演算する移動量と、直近の測位データp
gとに基づく補間位置データpintか、の何れかの選
択を刻々と反復実行して位置データpdを形成する構成
とされる。このように測位データpgの更新生成が低頻
度(例えば数秒に1回)のとき、サーバSV7において
短TATの移動データmdを用いた補間位置データpi
ntの演算処理と、これによる測位データpgの補間処
理を施し、最新の位置データpdの管理を実行する。
【0489】図53はクライアントCL7のブロック構
成図、図54はサーバSV7のブロック構成図である。
なお前記実施形態と同一部分には同一符号を付けて前記
説明を援用する。図55乃至図59はクライアントCL
7およびサーバSV7のサービス開始調整段階の動作フ
ローチャートである。図60乃至図62はクライアント
CL7およびサーバSV7のサービス実行段階の動作フ
ローチャートである。
【0490】クライアントCL7は無線/有線通信機能
を具備するコンピュータ構成の機器で構成され、測位デ
ータpgを発生させる位置データ提供手段0101C、
移動データmdを発生させる移動データ入力手段010
3、サービス要求データsrを入力するためのサービス
要求入力手段0105、取込手段0202、編成手段0
203、送付手段0204、通信インタフェースif
c、頻度管理部0111、id管理部0113、受理手
段0205、呈示装置0206、実測手段0207、電
源部Pwを具備する。また、頻度管理をクライアントC
L7で実行するものとし、頻度管理の対象を移動データ
入力手段0103とする構成とされる。
【0491】位置データ提供手段0101CはGPS電
波受信機能を有して、GPS衛星が発した電波及び航法
メッセージをアンテナで受信して測位演算し、得られた
現在の測位データpgを出力する構成とされる。さらに
差分型GPS測位方式に依拠する構成にしてもよい。位
置データ提供手段0101Cは電源投入により作動して
測位データpgを独自の頻度(発生インタバルtg)で
継続的に発生させ、取込手段0202へ提供するが、そ
の動作は自律的であり、頻度が制御信号1a1などに影
響されない構成とされる。発生インタバルtgは数秒程
度と長く、測位データpgは一般的な画面更新頻度に比
して低頻度発生である。よって補間する必要がある。
【0492】移動データ入力手段0103は、頻度管理
部0111から制御信号1a1を受け、そのタイミング
で移動データmdを生成させて取込手段0202へ送る
以外は前記実施形態におけると略同様の動作をする構成
とされる。移動データmdは移動速度のデータであり、
前記実施形態と同様に連続的に出力できる2次元速度セ
ンサの出力を移動データ入力手段0103がサンプリン
グした、緯度方向および経度方向の移動速度の離散値で
ある。ここで制御信号1a1は開始頻度bgfQか、ま
たは基準頻度stfQで発行されるが、移動データ入力
手段0103はその何れもに追従して稼動制御されるよ
う構成されている。
【0493】サービス要求入力手段0105の構成と動
作は、前記第3実施形態におけると同様である。取込手
段0202は、サービス要求データsrが送られてくる
と、サービス開始調整段階であると認識し、これを取込
みメモリに記憶し、更にこれにサービス開始調整段階を
示す標を添付したデータ202aを作成して編成手段0
203へ送り、また当該サービス開始調整段階の継続中
か、その後のサービス実行段階の継続中に受けた、位置
データ提供手段0101Cからの測位データpgと移動
データ入力手段0103からの移動データmdを、受け
た都度、データ202bとして編成手段0203へ送る
構成とされる。
【0494】編成手段0203は、取込手段0202か
ら受けたデータ202aに前記の標を検出すると、サー
ビス開始調整段階の開始と判断し、頻度管理部0111
へ、所定の開始頻度bgfQでの制御信号1a1の移動
データ入力手段0103への供給指示2037を送り、
またid管理部0113から識別データid(機器種別
等のリソース情報を含む)を入手し、この後、位置デー
タ提供手段0101Cからの測位データpgが取込手段
0202経由で届くと、前記の標と、識別データid
と、サービス種別情報と、測位データであることの印を
付けた測位データpgと、を載せた要求データ203a
を編成し、或いは、移動データ入力手段0103からの
移動データmdが取込手段0202経由で届くと、前記
の標と、識別データidと、サービス種別情報と、移動
データであることの印を付けた移動データmdと、を載
せた要求データ203bを編成して送付手段0204へ
送り、ついで実測手段0207へ起動信号203dを送
って、実測手段0207を起動する構成とされる。
【0495】さらに編成手段0203は、頻度管理部0
111から基準頻度の設定完了の通知1117を受ける
と、実測手段0207へ起動信号203dを送って稼動
を停止させ、サービス開始調整段階を終了する構成とさ
れる。ついでサービス実行段階では、位置データ提供手
段0101Cからの測位データpgが取込手段0202
経由で届くと、識別データidと、サービス種別情報
と、測位データであることの印を付けた測位データpg
と、を載せた要求データ203aを編成して送付手段0
204へ送るか、或いは、移動データ入力手段0103
からの移動データmdが基準頻度stfQで取込手段0
202経由で届くと、識別データidと、サービス種別
情報と、移動データであることの印を付けた移動データ
mdと、を載せた要求データ203bを基準頻度stf
Qで編成して送付手段0204へ送る構成とされる。
【0496】送付手段0204、受理手段0205、呈
示手段0206は前記実施形態におけると略同様であ
り、前記説明を援用する。実測手段0207は、サービ
ス開始調整段階において編成手段0203からの起動制
御(信号203d)にしたがい起動し、呈示装置020
6の画面の更新頻度を実測し、実測結果である画面更新
頻度の情報を頻度管理部0111へ送付する構成とされ
る。なお実測の方法は前記第1実施形態で述べた説明を
援用する。また実測手段0207は編成手段0203か
らの停止制御(信号203d)によって作動停止され
る。このように起動・停止制御が為されることで必要時
にのみ動作し、電池消耗を少なくするよう構成されてい
る。
【0497】頻度管理部0111は、編成手段0203
から、制御信号1a1を所定の開始頻度bgfQで移動
データ入力手段0103へ供給する指示2037を受け
ると、現在がサービス開始調整段階であると認識し、以
下の処理を順次実行する構成とされる。 (1)所定の開始頻度bgfQで制御信号1a1を発行
して移動データ入力手段0103へ反復供給する。 (2)実測手段0207から実測の画面更新頻度データ
の送付が発生すると、この実測の画面更新頻度に基づ
き、これを超えない範囲内で任意の基準頻度s tfQを設定する。(3)基準頻度stfQの設定完了
通知1117を編成手段0203へ送付する。 (4)ついでサービス実行段階へ移り、基準頻度stf
Qで制御信号1a1を発行して移動データ入力手段01
03への反復供給を開始する。
【0498】サーバSV7は、通信インタフェースif
s、受取手段0221、認証手段0230、課金決済手
段0231、処理手段0222、検索手段0223、デ
ータベース部DB、編成手段0224、送出手段022
5を具備し、さらに不図示の電源部を備える。
【0499】受取手段0221は、クライアントCL7
から送付された要求信号CL7aに前記標があると、サ
ービス開始調整段階であることを認識し、認証手段02
30を駆動して前記で説明した認証処理を行うととも
に、要求信号CL7aに塔載されているサービス種別情
報および測位データpgや移動データmdを処理手段0
222へ送り、また要求信号CL7aに前記標がない
と、サービス実行段階であることを認識し、要求信号C
L7aに塔載されているサービス種別情報および測位デ
ータpgや移動データmdを処理手段0222へ送るよ
う構成される。
【0500】処理手段0222は、最新の位置データを
管理する位置管理手段0222A、補間位置を演算する
補間演算手段0222Bを具備して、受取手段0221
から送られるサービス種別情報、測位データpg、移動
データmdを受け、計算した位置データpdとサービス
種別情報を検索手段0223へ送る構成とされる。
【0501】補間演算手段0222Bは、受取手段02
21から逐次入力される移動データmd間のインタバル
Δtを計算し、また位置管理手段0222Aから最新の
位置データpdを読み込み、前記の演算モジュールMo
d3と同じ演算式、pint=pd+md*Δtに基づ
き補間位置データpintを演算し、逐次、位置管理手
段0222Aへ入力する構成とされる。位置管理手段0
222Aは、最新の位置データpdをテンポラリ・メモ
リに記憶して管理し、出力するもので、受取手段022
1から測位データpgを受けると、その時点で当該測位
データpgに基づき最新の位置データpdを更新し、ま
た補間演算手段0222Bから補間位置データpint
を受けると、その時点で当該補間位置データpintに
基づき最新の位置データpdを更新するが、但し測位デ
ータpgと補間位置データpintの両方を予め定めた
微小時間差以内に同時または略同時に受けると、測位デ
ータpgを採用して最新の位置データpdを更新するも
のとし、且つ、移動データmdを受けたタイミングで、
現在保有する最新の位置データpdを、上記サービス種
別情報とともに検索手段0223へ送る構成とされる。
【0502】課金決済手段0231は送出手段0225
から信号225aを受けて課金決済処理を実行し、結果
を返信225aとして送出手段0225へ返す構成とさ
れる。送出手段0225は課金決済手段0231と信号
225aを授受して課金処理を行い、課金処理結果が正
常であれば送出信号SV1aを送出し、課金処理結果が
不調であれば送出信号SV1aを送出しない構成とされ
る。検索手段0223およびそれより下段の手段や部の
機能と動作は前記実施形態の説明を援用するが、これら
下段の各手段による処理を経て、適合したコンテンツ情
報Ctsがサービス開始調整段階中およびサービス実行
段階中にクライアントCL7へ送出される。
【0503】次ぎに第7実施形態の動作を説明する。以
下に示す動作フローは、サービス開始調整段階と、サー
ビス実行段階の2段階で構成される。
【0504】第7実施形態のサービス開始調整段階の動
作:図55で利用者がサービス開始を要求するとき、ク
ライアントCL7のサービス要求入力手段0105を操
作して、所望するサービス種別情報(少なくとも所望す
るサーバ、コンテンツ情報の種類、事象データの種類の
情報を含む)を手動入力する(ステップS07・1・0
1)。サービス要求入力手段0105はこの操作により
サービス種別情報を載せたサービス要求データsrを発
生させ、取込手段0202へ送る(ステップS07・1
・02)。
【0505】クライアントCL7の取込手段0202
は、届いた信号がサービス要求入力手段0105から発
生したことの確認により、これがサービス開始調整段階
のトリガを示すサービス要求データsrであると検知し
て直ちにこれを取込み、内容確認したのち、このサービ
ス要求データsrに載っている指定されたサービス種別
情報を記憶保持する(ステップS07・1・03)。ク
ライアントCL7は現在の組合せ構成によって実現可能
な頻度をサービス実行前に確認しておく必要がある。そ
こで取込手段0202は、受けたサービス要求データs
rの内容にサービス開始調整段階であることを通知する
標を付け、データ202aとして編成手段0203へ送
る(ステップS07・1・04)。
【0506】編成手段0203は、取込手段0202か
ら送られたデータ202aにサービス開始調整段階を通
知する標を検出すると、サービス開始調整段階が開始さ
れたと判断する。ついで頻度管理部0111へ所定の開
始頻度bgfQで制御信号1a1を移動データ入力手段
0103へ供給する指示2037を送り(ステップS0
7・1・05)、これによって頻度管理部0111が作
動し、開始頻度bgfQで制御信号1a1を発行して移
動データ入力手段0103へ供給する(ステップS07
・1・06)。移動データ入力手段0103は制御信号
1a1により起動して、移動データmdの更新反復生成
処理を開始して取込手段0202へ送るが(ステップS
07・1・07)、ここで処理が開始頻度bgfQに追
随できないと、開始頻度bgfQよりも低い発生頻度g
・fQ1で稼動することになる。また編成手段0203
はid管理部0113から識別データidを入手する
(ステップS07・1・08)。
【0507】一方、位置データ提供手段0101Cは独
自の生成頻度(開始頻度bgfQを大きく下回る)で測
位データpgを間欠的に発生しており、測位データpg
は生成の都度、取込手段0202へ提供されている。取
込手段0202は提供される測位データpgを届いた都
度、取込み、さらに送られる移動データmdを刻々と取
込み、前掲の処理ののち編成手段0203へ送るが(ス
テップS07・1・09)、ここで移動データmdの処
理が前記発生頻度g・fQ1に追随できないと、これよ
りも低い取込頻度a・fQ1で稼動することになる。
【0508】編成手段0203は取込手段0202経由
で届いたデータが測位データpgか、または移動データ
mdであるかにしたがい(ステップS07・1・1
0)、測位データpgであれば、識別データidと、サ
ービス種別情報と、測位データであることの印を付けた
測位データpgとを載せた要求データ203aを編成し
(ステップS07・1・11)、或いは、移動データm
dであれば、識別データidと、サービス種別情報と、
移動データであることの印を付けた移動データmdとを
載せた要求データ203bを編成し(ステップS07・
1・12)、これらを送付手段0204へ送る(ステッ
プS07・1・13)。ここで上記処理が前記取込頻度
a・fQ1に追随できないと、これよりも低い編成頻度
cmp・fQ1で送ることになる。ついで実測手段02
07へ信号203dを送ってこれを起動する(ステップ
S07・1・14)。また頻度管理部0111へ、実測
手段0207からの実測結果に基づく基準頻度設定の指
示2037を発する(ステップS07・1・15)。
【0509】送付手段0204は、編成手段0203か
ら送られた要求データ203aまたは203bを受ける
と、受けた頻度で暗号化セキュリティ処理、プロトコル
調整処理等を施し、このサーバSV7宛の要求信号CL
7aを編成して通信インタフェースifc経由で通信機
構NTへ送付する(ステップS07・1・16)。ここ
で上記処理が前記編成頻度cmp・fQ1に追随できな
いと、これよりも低い送付頻度Req・fQ1で通信機
構NTへ送付することになる。上記のようにクライアン
トCL7は煩雑な位置計算を省略して処理負荷を軽減す
ることができ、測位データpgと移動データmdをサー
バSV7へ送付するのみでよい。通信機構NTは要求信
号CL7aを、実際に受けた頻度で指定されたサーバS
V7へ伝送する(ステップS07・1・17)。ここで
伝送が前記送付頻度Req・fQ1に追随できないと、
これよりも低い伝送頻度trf・fQ1で伝送すること
になる。
【0510】ついでサーバSV7の受取手段0221
は、図57においてクライアントCL7から通信機構N
Tを介して自分宛に送付されてくる要求信号CL7aを
通信インタフェースifs経由で受取り、プロトコル処
理と復号化処理のうえデータ伸張して要求データを復元
する(ステップS07・2・01)。ついで要求データ
から利用側の識別データidと、所望されたサービス種
別の情報を抽出し、これらに基づき現在登録されている
サービスセッションに該当するかを判定する(ステップ
S07・2・02)。現在登録されているサービスセッ
ションと確認できると、現在進行中のサービスの継続と
判断し、ステップS07・2・08へ進む。
【0511】一方、現在登録されているサービスセッシ
ョンが無いか、または該当するものがなければ新規登録
手続きを行う(ステップS07・2・03)。このクラ
イアントCL7が正当な利用側であることの認証の委託
のため、認証の委託を示す印と識別データidを載せた
コマンド221aを認証手段0230へ送る(ステップ
S07・2・04)。そして認証手段0230からの結
果通知231aを受けて判定し(ステップS07・2・
05)、正当な利用側であれば新規にサービスセッショ
ン登録して確定させ(ステップS07・2・06)、ま
た正当な利用側でなければこの要求信号CL7aをアバ
ンダンする(ステップS07・2・07)。
【0512】ついで受取手段0221は上記サービスセ
ッションの確定後、サービス種別情報と測位データpg
または移動データmdを処理手段0222へ送る(ステ
ップS07・2・08)。ここで上記処理が前記伝送頻
度trf・fQ1に追随できないと、これよりも低い受
取頻度a・fQ2で処理手段0222へ送ることにな
る。
【0513】処理手段0222は、受取手段0221か
らデータを受けて、データフォーマットの妥当性を検査
する(ステップS07・2・9)。検査結果が妥当でな
ければ、サービス不能と判定して当該要求をアバンダン
する。ついで測位データpgに基づく、データベースD
Bに蓄積されサービス可能な領域内にあるかを検査し
(ステップS07・2・10)、検査結果が妥当でなけ
れば、サービス不能と判定して当該要求をアバンダンす
る。一方、検査結果が妥当であると、補間処理を以下の
ように施して最新の位置データpdを作成する。
【0514】受けたデータが測位データpgであれば
(ステップS07・2・11)、位置管理手段0222
Aがテンポラリ・メモリに記憶の最新の位置データpd
を当該測位データpgで更新し(ステップS07・2・
12)、ステップS07・2・15へ進む。一方、受け
たデータが移動データmdであれば、補間演算手段02
22Bが先ず逐次入力される移動データmd間のインタ
バルΔtを計算し、テンポラリ・メモリに記憶されてい
る最新の位置データpdを読み込み、前記の演算式で補
間位置データpintを演算し、逐次、位置管理手段0
222Aへ入力する(ステップS07・2・13)。
【0515】位置管理手段0222Aは補間演算手段0
222Bから補間位置データpintを受け、当該補間
位置データpintに基づきテンポラリ・メモリの最新
の位置データpdを更新する(ステップS07・2・1
4)。但し測位データpgと補間位置データpintの
両方を、予め定めた微小時間差以内に同時または略同時
に受けると、測位データpgを採用して最新の位置デー
タpdを更新する。ついで位置管理手段0222Aは、
移動データmdを受けたタイミングで、テンポラリ・メ
モリに現在保有する最新の位置データpdを、上記サー
ビス種別情報とともに検索手段0223へ送る(ステッ
プS07・2・15)。ここで上記処理が前記受取頻度
a・fQ2に追随できないと、これよりも低い処理頻度
pr・fQ2で検索手段0223へ送ることになる。
【0516】検索手段0223はサービス種別情報及び
位置データpdに基づいてデータベース部DBを検索す
る(ステップS07・2・16)。これにより当該サー
ビス種別情報及び位置データpdに適合するコンテンツ
情報Ctsをデータベース部DBから入手して、編成手
段0224へ送る(ステップS07・2・17)。ここ
で上記検索処理が前記処理頻度pr・fQ2に追随でき
ないと、これよりも低い検索頻度rt・fQ2で編成手
段0224へ送ることになる。
【0517】編成手段0224は、受取手段0221に
よって記憶管理されている現今のサービスセッション登
録を参照して識別データidを得て(ステップS07・
2・18)、この識別データidと検索結果情報に基づ
くコンテンツ情報Ctsとを載せた送出データを編成
し、送出手段0225へ送る(ステップS07・2・1
9)。なおデータ圧縮や形式調整処理は前記実施形態の
説明を援用する。ここで上記編成処理が前記検索頻度r
t・fQ2に追随できないと、これよりも低い編成頻度
cmp・fQ2で送出手段0225へ送ることになる。
【0518】送出手段0225は、編成手段0224か
ら送られた送出データに基づきセキュリティ処理、プロ
トコル調整等の加工により送出信号SV7aを作成して
通信インタフェースifs経由で通信機構NTへ送出す
る(ステップS07・2・20)。ここで上記送出処理
が前記編成頻度cmp・fQ2に追随できないと、これ
よりも低い送出頻度out・fQ2で通信機構NTへ送
出することになる。通信機構NTは送出信号SV7aを
クライアントCL7へ伝送するが(ステップS07・2
・21)、ここで上記伝送処理が前記送出頻度out・
fQ2に追随できないと、これよりも低い伝送頻度tr
f・fQ2でクライアントCL7へ伝送することにな
る。
【0519】クライアントCL7の受理手段0205は
サーバSV7から届く送出信号SV7aをプロトコル処
理および復号化処理のうえ、復元した送出データに載っ
た識別データidを照合して受理し(ステップS07・
1・18)、MPEG4デコーダ等によるデータ伸張処
理を施してコンテンツ情報Ctsを復元する(ステップ
S07・1・19)。ついでコンテンツ情報Ctsによ
る受理データを形成し、呈示装置0206へ供給する
(ステップS07・1・20)。ここで上記処理が前記
伝送頻度trf・fQ2に追随できないと、これよりも
低い受理頻度rv・fQ1で呈示装置0206へ供給す
ることになる。
【0520】ついで呈示装置0206は、受理手段02
05から受けた受理データを画面表示・音声奏鳴させる
(ステップS07・1・21)。この後上記の処理のル
ープが更新反復実行され、呈示装置0206に対応画面
が更新反復表示される。ここで上記呈示処理が前記受理
頻度rv・fQ1に追随できないと、これよりも低い呈
示頻度Cts・fQ1で呈示されることになる。ここで
実測装置0207が呈示装置0206の画面出力回路
か、あるいは受理手段0205からの受理データの計測
により、実現された呈示頻度Cts・fQ1を実測し、
実測結果を頻度管理部0111へ送る(ステップS07
・1・22)。
【0521】頻度管理部0111は実測手段0207か
ら実測結果の情報を受けると、これに基づき基準頻度s
tfQを設定する(ステップS07・1・23)。基準
頻度stfQは実測結果の頻度を超えない任意の値に設
定できる。基準頻度stfQの設定が完了すると、頻度
管理部0111は完了通知1117を編成手段0224
等へ送る(ステップS07・1・24)。編成手段02
03は頻度管理部0111から基準頻度の設定完了の通
知1117を受けると、実測手段0207へ停止制御の
信号203dを送り、実測手段0207を停止させる
(ステップS07・1・25)。以上によりサービス開
始調整段階は終了し、ついでサービス実行段階へ移行す
る。
【0522】上記のように、サービス開始調整段階にお
いて所定の開始頻度bgfQで実際の事象データをルー
プ最前段に投入して、呈示装置0206に実現された呈
示頻度Cts・fQ1を実測することにより、当該組合
せのシステムが可能な運用の頻度を確認でき、また比較
的高頻度の開始頻度bgfQであってGPSによる測位
データpgの発生頻度が追随できない場合でも、移動速
度センサからの出力は連続的であるから高頻度にサンプ
リングでき、この移動データmdを用いた補間により開
始頻度bgfQに追随した頻度の事象データの発生が可
能になる。
【0523】第7実施形態のサービス実行段階の動作:
サービス実行段階では、基準頻度stfQにしたがいル
ープが運用される。この基準頻度stfQは前記の経緯
から明らかなようにループ上の各処理が遍く実行可能な
頻度である。位置データ提供手段010Cはインタバル
Δtgで測位データpgの発生を継続しており、また移
動データ入力手段0103は内蔵する速度センサが常時
出力している信号をサンプリング出力可能な状態にあ
る。
【0524】頻度管理部0111は基準頻度stfQで
発行した制御信号1a1を移動データ入力手段0103
へ供給する(ステップS07・1・26)。移動データ
入力手段0103は制御信号1a1にしたがい基準頻度
stfQで移動データmdを発生させ、取込手段020
2へ入力する(ステップS07・1・27)。取込手段
0202は前記インタバルΔtgで提供される測位デー
タpgを届いた都度、取込み、また移動データ入力手段
0103の発生させる移動データmdを発生時点(基準
頻度stfQ)で取込み、記憶保持しているサービス種
別情報とともに編成手段0203へ送る(ステップS0
7・1・28)。
【0525】編成手段0203は取込手段0202経由
で届いたデータが測位データpgか、または移動データ
mdであるかにしたがい(ステップS07・1・2
9)、測位データpgであれば、識別データidと、サ
ービス種別情報と、測位データであることの印を付けた
測位データpgとを載せた要求データ203aを編成し
(ステップS07・1・30)、或いは、移動データm
dであれば、識別データidと、サービス種別情報と、
移動データであることの印を付けた移動データmdとを
載せた要求データ203bを編成し(ステップS07・
1・31)、これらを送付手段0204へ送る(ステッ
プS07・1・32)。
【0526】送付手段0204は、編成手段0203か
ら送られた要求データ203aまたは203bを受ける
と、受けた頻度で暗号化セキュリティ処理、プロトコル
調整処理等を施し、このサーバSV7宛の要求信号CL
7aを編成して通信インタフェースifcおよび通信機
構NT経由でサーバSV7へ送付する(ステップS07
・1・33)。上記のようにサービス実行段階にあって
もクライアントCL7は煩雑な位置計算を省略して処理
負荷を軽減することができ、測位データpgと移動デー
タmdをサーバSV7へ送付するのみでよい。
【0527】サーバSV7の受取手段0221はクライ
アントCL7から通信機構NTを介して自分宛に送付さ
れてくる要求信号CL7aを通信インタフェースifs
経由で受取り、プロトコル処理と復号化処理のうえデー
タ伸張して要求データを復元する(ステップS07・2
・21)。ついで要求データから利用側の識別データi
dと、所望されたサービス種別の情報を抽出し、これら
に基づき現在登録されているサービスセッションに該当
するかを判定する(ステップS07・2・22)。現在
登録されているサービスセッションと確認できると、現
在進行中のサービスの継続と判断し、ステップS07・
2・24へ進む。一方、現在登録されているサービスセ
ッションが無いか、または該当するものがなければ、こ
の要求信号CL7aをアバンダンする(ステップS07
・2・23)。ついで受取手段0221はサービス種別
情報と測位データpgまたは移動データmdを処理手段
0222へ送る(ステップS07・2・24)。
【0528】処理手段0222は、受取手段0221か
らデータを受けて、データフォーマットの妥当性を検査
する(ステップS07・2・25)。検査結果が妥当で
なければ、サービス不能と判定して当該要求をアバンダ
ンする。ついで測位データpgに基づく、データベース
DBに蓄積されサービス可能な領域内にあるかを検査し
(ステップS07・2・26)、検査結果が妥当でなけ
れば、サービス不能と判定して当該要求をアバンダンす
る。一方、検査結果が妥当であると、補間処理を以下の
ように施して最新の位置データpdを作成する。
【0529】受けたデータが測位データpgであれば
(ステップS07・2・27)、位置管理手段0222
Aがテンポラリ・メモリに記憶の最新の位置データpd
を当該測位データpgで更新し(ステップS07・2・
28)、ステップS07・2・31へ進む。一方、受け
たデータが移動データmdであれば、補間演算手段02
22Bが先ず逐次入力される移動データmd間のインタ
バルΔtを計算し、テンポラリ・メモリに記憶されてい
る最新の位置データpdを読み込み、前記の演算式で補
間位置データpintを演算し、逐次、位置管理手段0
222Aへ入力する(ステップS07・2・29)。
【0530】位置管理手段0222Aは補間演算手段0
222Bから補間位置データpintを受け、当該補間
位置データpintに基づきテンポラリ・メモリの最新
の位置データpdを更新する(ステップS07・2・3
0)。但し測位データpgと補間位置データpintの
両方を、予め定めた微小時間差以内に同時または略同時
に受けると、測位データpgを採用して最新の位置デー
タpdを更新する。ついで位置管理手段0222Aは、
移動データmdを受けたタイミングで、テンポラリ・メ
モリに現在保有する最新の位置データpdを、上記サー
ビス種別情報とともに検索手段0223へ送る(ステッ
プS07・2・31)。
【0531】検索手段0223はサービス種別情報及び
位置データpdに基づいてデータベース部DBを検索す
る(ステップS07・2・32)。これにより当該サー
ビス種別情報及び位置データpdに適合するコンテンツ
情報Ctsをデータベース部DBから入手して、編成手
段0224へ送る(ステップS07・2・33)。編成
手段0224は、受取手段0221によって記憶管理さ
れている現今のサービスセッション登録を参照して識別
データidを得て(ステップS07・2・34)、この
識別データidと検索結果情報に基づくコンテンツ情報
Ctsとを載せた送出データを編成し、送出手段022
5へ送る(ステップS07・2・35)。なおデータ圧
縮や形式調整処理は前記と同様である。送出手段022
5は、編成手段0224から送られた送出データに基づ
きセキュリティ処理、プロトコル調整等の加工により送
出信号SV7aを作成して通信インタフェースifsお
よび通信機構NT経由でクライアントCL7へ送出する
際に、課金決済手段0231と信号225aを授受して
課金処理を行い、課金処理結果が正常であれば送出信号
SV7aを送出し、課金処理結果が不調であれば送出信
号SV7aを送出しない(ステップS07・2・3
6)。
【0532】クライアントCL7の受理手段0205は
サーバSV7から届く送出信号SV7aをプロトコル処
理および復号化処理のうえ、復元した送出データに載っ
た識別データidを照合して受理し、MPEG4デコー
ダ等によるデータ伸張処理を施してコンテンツ情報Ct
sを復元する(ステップS07・1・34)。ついでコ
ンテンツ情報Ctsによる受理データを形成し、呈示装
置0206へ供給する(ステップS07・1・35)。
呈示装置0206は受理データを画面表示・音声奏鳴さ
せる(ステップS07・1・36)。この後ステップS
07・1・26に戻り上記の処理のループが更新反復実
行され、呈示装置0206に対応画面が更新反復表示さ
れる。このようにサービス実行段階ではループの全ての
処理が基準頻度stfQで動作し、呈示装置0206は
コンテンツ情報Ctsを基準頻度stfQで呈示する。
またクライアントCL7はサービス実行段階においても
煩雑な位置計算を省略して処理負荷を軽減することがで
き、測位データpgと移動データmdをサーバSV7へ
送付するのみでよい。
【0533】本第7実施形態によれば、測位データpg
の発生インタバルtgが長く低頻度発生であっても、こ
の間を補間位置データpintで補うことにより、位置
データpdの発生を高頻度の基準頻度stfQに維持で
きる。従って、GPS測位系のターンアラウンド・タイ
ムが比較的長くても、補間位置データpintで補うこ
とにより、高い画面更新頻度でコンテンツ情報Ctsを
呈示することができる。しかも上記のアルゴリズムによ
り、補間位置データpintに誤差が蓄積されても次ぎ
に発生した測位データpgによって置換され、その時点
で現実の測位位置にすることで精度を維持できる。さら
に本第7実施形態によれば、授与側SV7の豊富なデー
タ処理資源環境を利用して効率的な補間処理と管理を授
与側SV7に実行させることで、受理側CL7が煩雑な
補間位置データpintの演算と最新の位置データpd
の管理を省略でき、受理側CL7が携帯電話機等の電池
電源の無線移動機器であれば電池消費を少なくし、また
回路構成を簡素化できるという利点がある。
【0534】また上記の場合、授与側SV7は補間位置
データ演算による補間処理をサービスするから、それに
応じた課金の単位を設定して課金するようにし、よって
売上回収するビジネスモデルを実現することができる。
【0535】さらに上記で、GPS測位原理に代えて、
非GPS系の測位原理、例えばPHSの基地局情報に基
づく電波測位を行う測位モジュール等を用いる構成であ
ってもよい。
【0536】ところで、上記に加えさらに、DGPSデ
ータセンタの機能を授与側SV7に兼ねさせ、前記DG
PSでの距離補正演算を授与側SV7が実施する構成と
することもできる。この構成によれば、受理側CL7で
の測位データ処理およびデータ送付処理を簡素化または
一部割愛でき、受理側CL7の負担をさらに軽減させる
ことができる。すなわち受理側CL7は、前記図23に
示したGPS受信手段2301のみで位置データ提供手
段0101を構成し、GPS受信手段2301から出力
される未補正の位置データpd(これは上記の測位デー
タpgに相当)と、本来ならばDGPSデータセンタ2
305へ送られるべき、現在関与するGPS衛星の特定
情報とを、リクエストコマンドとして授与側SV7へ送
ると、授与側SV7に設けたDGPSデータ補正手段
(不図示)が、上記未補正の位置データpdに基づき適
した基準局を選択し、さらにGPS衛星の特定情報に基
づき該当するGPS衛星を特定して、現在時刻における
遅延時間(この基準局とこのGPS衛星間につき計測)
から算出した距離に基づき当該基準局の演算された座標
位置(未補正)を求め、これを既知の正確な座標位置と
比較して現在時刻での誤差補正係数を確定させる。以上
を授与側SV7が実施する。
【0537】ここで従来のDGPS構成では誤差補正係
数を受理側CL7へ戻し、受理側CL7でこれに基づき
先刻の未補正測位データpgを補正し、これを位置デー
タpdとして出力していたが、本発明では誤差補正係数
の受理側CL7への送出を省略してDGPS処理の殆ど
全てを授与側SV7において完結させるようにする。こ
の結果、受理側CL7に負担をかけることなく、また通
信機構NTの負荷を軽減して、1m以下の高測位精度の
補正された測位データpgを授与側SV7内で得る。こ
の補正された測位データpgは上記のインタバルtgで
生成され、例えば5秒に1度の頻度で生成される。つい
で授与側SV7は、補正された測位データpg間を、上
記の補間位置データpintにより補うようにする。こ
こで受理側CL7から送付された移動データmdを使用
する。
【0538】したがって受理側CL7は、事象データと
しては移動データmdと未補正の測位データpgとGP
S衛星の特定情報を送付するのみでよくなり、受理側C
L7での補正処理および補間処理を省いて受理側CL7
の負担が軽減され、電池消耗を少なくし、のみならず通
信機構NTの負荷を軽減し、さらに受理側CL7と授与
側SV7間の余分なデータ授受を省略して処理速度を改
善することができる。
【0539】また上記の場合、授与側SV7は測位デー
タの補正処理および補間位置データによる補間処理をサ
ービスするから、それに応じた課金の単位を設定して課
金するようにし、よって売上回収するビジネスモデルを
実現することができる。
【0540】第8実施形態:コンテンツ情報授受システ
ムの第8実施形態は、要求データが時間データtdと位
置データpdであり、標記として、 tdとpd→Cst の原理に基づく。ここで情報授受の頻度は問わない。第
8実施形態は、受理側(クライアント)CL8と授与側
(サーバ)SV8およびこれらを接続する通信機構NT
を具備して成る。図63はクライアントCL8のブロッ
ク構成図である。クライアントCL8はモバイル機器も
可能であるが、固定設置のパソコン等がさらに適する。
図64はサーバSV8のブロック構成図、図65乃至図
67はクライアントCL8およびサーバSV8の動作フ
ローチャートである。なお前記実施形態と同一部分には
同一符号を付けて前記説明を援用する。
【0541】クライアントCL8は無線/有線通信機能
を具備するコンピュータ構成の機器で構成され、位置デ
ータpdを発生させる位置データ提供手段0101、時
間データtdを発生させる時間データ入力手段010
4、サービス要求データsrを入力するためのサービス
要求入力手段0105、取込手段0202、編成手段0
203、送付手段0204、通信インタフェースif
c、id管理部0113、受理手段0205、呈示装置
0206、電源部Pwを具備する。クライアントCL8
は好適にはパソコン等の固定機器が使用され、シミュレ
ーション用途としての運用に適するが、移動式情報機器
であっても差し支えない。
【0542】位置データ提供手段0101は好適にはキ
ーボードやマウス等の入力機器およびGUIソフトが使
用され、任意の仮想の位置を入力するシミュレーション
用途の運用が適するが、GPS受信機など測位機器であ
っても差し支えない。時間データ入力手段0104も同
様に好適にはキーボードやマウス等の入力機器およびG
UIソフトが使用され、任意の仮想の時間たとえば年代
を入力するシミュレーション用途の運用が適する。さら
に他の手段・部・装置は前記各実施形態におけると略同
様であり、よって前記説明を援用する。
【0543】サーバSV8は、通信インタフェースif
s、受取手段0221、認証手段0230、課金決済手
段0231、処理手段0222、検索手段0223、デ
ータベース部DB、編成手段0224、送出手段022
5を具備し、さらに不図示の電源部を備える。
【0544】データベース部DBは、位置情報pの集合
set_pおよび時間情報tの集合set_tを格納す
る検索基準情報部RTdと、位置情報pまたは時間情報
tに適合するコンテンツ情報Ctsの集合set_Ct
sを格納するコンテンツ部CTdを備えて構成される。
検索手段0223は位置データpdと時間データtdを
データベース部DBへ入力して検索基準情報部RTd中
の該当する位置情報pおよび時間情報tを選択し、コン
テンツ部CTdから、位置情報pおよび時間情報tの両
方に適合するコンテンツ情報Ctsを検索する構成とさ
れる。さらに他の手段は前記各実施形態におけると略同
様であり、よって前記説明を援用する。
【0545】第8実施形態の動作:つぎに第8実施形態
の動作を説明する。利用者がサービス開始を要求すると
き、クライアントCL8のサービス要求入力手段010
5を操作して、所望するサービス種別情報(少なくとも
所望するサーバと、コンテンツ情報の種類、事象データ
の種類として位置データおよび時間データの指定を含
む)を載せたサービス要求データsrを手動入力する
と、これが取込手段0202へ送られる(ステップS0
8・1・01)。さらに位置データ提供手段0101を
操作して、所望する位置を指定すると、これが位置デー
タpdとして取込手段0202へ送られる(ステップS
08・1・02)。同様に時間データ入力手段0104
を操作して、所望する時間を指定すると、これが時間デ
ータtdとして取込手段0202へ送られる(ステップ
S08・1・03)。
【0546】取込手段0202は、届いた信号がサービ
ス要求入力手段0105から発生したことの確認によ
り、これがサービス要求データsrであると検知して取
込み、同様にして時間データtdと位置データpdを取
込み、これらを載せたデータ202aを編成手段020
3へ送る(ステップS08・1・04)。
【0547】編成手段0203はデータ202aを受け
ると、id管理部0113から識別データidを読み込
み(ステップS08・1・05)、要求データ203a
を編成して送付手段0204へ送る(ステップS08・
1・06)。要求データ203aには識別データid、
サービス種別情報、時間データtd、位置データpdが
塔載される。
【0548】ついで送付手段0204は、編成手段02
03から送られた要求データ203aを受けて、暗号化
セキュリティ処理、プロトコル調整処理等を施し、この
サーバSV8宛の要求信号CL8aを編成して、通信イ
ンタフェースifc経由で通信機構NTを介してサーバ
SV8へ送付する(ステップS08・1・07)。
【0549】サーバSV8の受取手段0221は、クラ
イアントCL8から通信機構NTを介して自分宛に送付
されてくる要求信号CL8aを通信インタフェースif
s経由で受取り、プロトコル処理と復号化処理のうえデ
ータ伸張して要求データを復元し、ついで要求データか
ら利用側の識別データidを抽出する(ステップS08
・2・01)。ついでこれらに基づき、クライアント認
証を行う。このクライアントCL8が正当な利用側であ
ることの認証の委託のため、認証の委託を示す印と識別
データidを載せたコマンド221aを認証手段023
0へ送る(ステップS08・2・02)。なお認証手段
0230は外部に設けられていてもよい。
【0550】そして認証手段0230からの結果通知2
31aを受けて判定し(ステップS08・2・03)、
正当な利用側であればサービスセッション登録し(ステ
ップS08・2・04)、また正当な利用側でなければ
この要求信号CL8aをアバンダンする(ステップS0
8・2・05)。サービスセッション登録によって識別
データが記憶管理される。ついで受取手段0221はサ
ービス種別情報と時間データtd、位置データpdを処
理手段0222へ送る(ステップS08・2・06)。
【0551】処理手段0222は、受取手段0221か
らデータを受けて、データのフォーマットの妥当性を検
査する(ステップS08・2・07)。検査結果が妥当
でなければ、サービス不能と判定してステップS08・
2・05へ進み当該要求をアバンダンする。妥当であれ
ば、ついでデータがデータベースDBに蓄積されサービ
ス可能な領域内にあるかを検査する(ステップS08・
2・08)。検査結果が妥当でなければ、サービス不能
と判定してステップS08・2・05へ進み当該要求を
アバンダンする。一方、検査結果が妥当であると、サー
ビス種別情報と時間データtd、位置データpdを載せ
たデータを検索手段0223へ送る(ステップS08・
2・09)。
【0552】検索手段0223はサービス種別情報及び
時間データtdおよび位置データpdに基づいてデータ
ベース部DBを検索する(ステップS08・2・1
0)。これにより当該サービス種別情報及び時間データ
tdおよび位置データpdに適合するコンテンツ情報C
tsをデータベース部DBから入手して、編成手段02
24へ送る(ステップS08・2・11)。
【0553】編成手段0224は、受取手段0221に
よって記憶管理されている現今のサービスセッション登
録を参照して識別データidを得て(ステップS08・
2・12)、この識別データidと検索結果情報に基づ
くコンテンツ情報Ctsとを載せた送出データを編成す
るが、ここでコンテンツ情報Ctsの圧縮処理を例えば
JPEG準拠のアルゴリズムで施し、また形式を調整す
る。圧縮処理は他のアルゴリズムに基づくものであって
もよい。ついで上記のようにして編成した送出データを
送出手段0225へ送る(ステップS08・2・1
3)。送出手段0225は、課金決済手段0231へ信
号225aを送って課金処理を委託する(ステップS0
8・2・14)。課金決済手段0231から返送された
結果を判定し(ステップS08・2・15)、決済処理
が正常終了であればステップS08・2・16へ進み以
降の処理を続行する。一方、課金・決済処理結果が不調
終了であればステップS08・2・05へ移り、この要
求信号CL8aおよび上記サービスセッション登録をア
バンダンする。ついでステップS08・2・16で、編
成手段0224から送られた送出データに基づきセキュ
リティ処理、プロトコル調整等の加工により送出信号S
V8aを作成して通信インタフェースifs経由で通信
機構NTを介しクライアントCL8へ送出する。
【0554】クライアントCL8の受理手段0205は
サーバSV8から届く送出信号SV8aをプロトコル処
理および復号化処理のうえ、復元した送出データに載っ
た識別データidを照合して受理し(ステップS08・
1・09)、JPEGデコーダ等によるデータ伸張処理
を施してコンテンツ情報Ctsを復元する(ステップS
08・1・10)。ついでコンテンツ情報Ctsによる
受理データを形成し、呈示装置0206へ供給する(ス
テップS08・1・11)。呈示装置0206は、受理
手段0205から受けた受理データに基づき画面表示・
音声奏鳴させる(ステップS08・1・12)。上記の
始端から終端までの処理が一つの完結したタスクとなる
が、前記各実施形態で示したようにループを更新反復実
行する構成とすることもできる。
【0555】本第8実施形態の一利用例として、年代を
指定する時間データtdと地点を指定する位置データp
dの1組(td&pd)を入力すると、当該年代での当
該位置の画像が1枚、呈示される。例えば受理側のクラ
イアントCL8が所望する位置(例えば東京の渋谷)に
ついて、時間データtdを現在に設定すると、現在の街
並風景(および騒音などの音声)のコンテンツ情報Ct
sが画面表示されるが、ここで同じ位置につき時間デー
タtdを数百年以前に設定すると、沢や小川が流れる起
伏のある谷と寒寂びた集落の風景に画面が切り変り表示
される。あるいは関東平野の上空からの鳥瞰図で、現在
を示す画面では建物が稠密に並ぶ市街地と住宅地が広が
る広大なメガロポリスが画面表示されるが、ここで1万
年以上前に時間データtdを変更すると、画面は急拠、
関東平野周辺の山脈(たとえば飯能や秩父)の麓まで海
が広がる地勢図に切り変る。これらは何れも過去のCG
映像や絵画等がサーバSV8から提供されることによ
る。さらに、東京湾湾岸の新開地と現在を指定し、埋立
地に林立する高層ビルが画面表示されているときに、時
間データtdを100年先の未来に設定すると、水没し
て一面の大海原に、朽ちた摩天楼が文明の墓標のように
突き出している画面に切り変り表示される。これは未来
の予想映像がサーバSV8から提供されることによる。
【0556】ここで時間データtdを或る所望の年代に
固定して送付し、且つ位置データpdを高頻度で更新反
復送付すると、この年代での移動画像が動画像として形
成される。
【0557】或いは位置データpdを或る所望の地点に
固定して送付し、且つ時間データtdを高頻度で更新反
復送付すると、この位置での年代の推移する画像が動画
像として形成される。すなわち時間データtdを過去か
ら現在(或いは未来)へ向かい、または現在(或いは未
来)から過去へ向かい、高頻度で更新して前記の実施形
態のようにループを更新反復することにより、時間軸を
辿って変遷する映像を提供し受給するシステムとするこ
とができる。例えば湾岸の整備された市街地が、徐々に
タイムスリップして葦なびき水鳥の飛び交う荒涼とした
湿地帯へと変遷していく動画映像を提供し受給すること
ができる。
【0558】このように本実施形態の構成は時間軸上
の、また時間軸を辿るコンテンツ情報の提供に適合する
ものであり、歴史や人文地理研究分野、教育、またゲー
ム等の分野への適用に好適である。また当該サービスに
基づくビジネスモデルでの事業化を可能にする。
【0559】第9実施形態:コンテンツ情報授受システ
ムの第9実施形態は、要求データが時間データtdと位
置データpdと視界方向データddであり、標記とし
て、 tdとpdとdd→Cst の原理に基づく。ここで情報授受の頻度は問わない。第
9実施形態は、受理側(クライアント)CL9と授与側
(サーバ)SV9およびこれらを接続する通信機構NT
を具備して成る。図68はクライアントCL9のブロッ
ク構成図である。クライアントCL9はモバイル機器も
可能であるが、固定設置のパソコン等がさらに適する。
図69はサーバSV9のブロック構成図、図70乃至図
72はクライアントCL9とサーバSV9の動作フロー
チャートである。また前記実施形態におけると同じ部分
は前記説明を援用する。
【0560】クライアントCL9は前記クライアントC
L8と同様に、無線/有線通信機能を具備するコンピュ
ータ構成の機器で構成され、位置データpdを発生させ
る位置データ提供手段0101、視界方向データddを
発生させる視界方向データ入力手段0102、時間デー
タtdを発生させる時間データ入力手段0104、サー
ビス要求データsrを入力するためのサービス要求入力
手段0105、取込手段0202、編成手段0203、
送付手段0204、通信インタフェースifc、id管
理部0113、受理手段0205、呈示装置0206、
電源部Pwを具備する。クライアントCL9は好適には
パソコン等の固定機器が使用され、シミュレーション用
途としての運用に適するが、移動式情報機器であっても
差し支えない。
【0561】位置データ提供手段0101は好適にはキ
ーボードやマウス等の入力機器およびGUIソフトが使
用され、任意の仮想の位置を入力するシミュレーション
用途の運用が適するが、GPS受信機など測位機器であ
っても差し支えない。視界方向データ入力手段0102
はキーボードやマウス等の入力機器により構成するほ
か、前記第5実施形態で開示された機器の適用も可能で
ある。時間データ入力手段0104も同様に好適にはキ
ーボードやマウス等の入力機器およびGUIソフトが使
用され、任意の仮想の時間たとえば年代を入力するシミ
ュレーション用途の運用が適する。さらに他の手段・部
・装置は前記各実施形態におけると略同様であり、よっ
て前記説明を援用する。
【0562】サーバSV9は、通信インタフェースif
s、受取手段0221、認証手段0230、課金決済手
段0231、処理手段0222、検索手段0223、デ
ータベース部DB、編成手段0224、送出手段022
5を具備し、さらに不図示の電源部を備える。
【0563】データベース部DBは、位置情報pの集合
set_pおよび時間情報tの集合set_tおよび視
界方向情報dの集合set_dを格納する検索基準情報
部RTdと、位置情報pまたは時間情報tまたは視界方
向情報dに適合するコンテンツ情報Ctsの集合set
_Ctsを格納するコンテンツ部CTdを備えて構成さ
れる。検索手段0223は位置データpdと時間データ
tdと視界方向データddをデータベース部DBへ入力
して検索基準情報部RTd中の該当する位置情報pおよ
び時間情報tおよび視界方向情報dを選択し、コンテン
ツ部CTdから、位置情報pおよび時間情報tおよび視
界方向情報dの全てに適合するコンテンツ情報Ctsを
検索する構成とされる。さらに他の手段は前記各実施形
態におけると略同様であり、よって前記説明を援用す
る。
【0564】第9実施形態の動作:つぎに第9実施形態
の動作を説明する。利用者がサービス開始を要求すると
き、クライアントCL9のサービス要求入力手段010
5を操作して、所望するサービス種別情報(少なくとも
所望するサーバと、コンテンツ情報の種類、事象データ
の種類として位置データおよび視界方向データおよび時
間データの指定を含む)を載せたサービス要求データs
rを手動入力すると、これが取込手段0202へ送られ
る(ステップS09・1・01)。さらに位置データ提
供手段0101を操作して、所望する位置を指定する
と、これが位置データpdとして取込手段0202へ送
られる(ステップS09・1・02)。また視界方向デ
ータ入力手段0102を操作して、所望する視界方向を
指定すると、これが視界方向データddとして取込手段
0202へ送られる(ステップS09・1・03)。同
様に時間データ入力手段0104を操作して、所望する
時間を指定すると、これが時間データtdとして取込手
段0202へ送られる(ステップS09・1・04)。
【0565】取込手段0202は、届いた信号がサービ
ス要求入力手段0105から発生したことの確認によ
り、これがサービス要求データsrであると検知して取
込み、同様にして時間データtdと位置データpdと視
界方向データddを取込み、これらを載せたデータ20
2aを編成手段0203へ送る(ステップS09・1・
05)。
【0566】編成手段0203はデータ202aを受け
ると、id管理部0113から識別データidを読み込
み(ステップS09・1・06)、要求データ203a
を編成して送付手段0204へ送る(ステップS09・
1・07)。要求データ203aには識別データid、
サービス種別情報、時間データtd、位置データpd、
視界方向データddが塔載される。
【0567】ついで送付手段0204は、編成手段02
03から送られた要求データ203aを受けて、暗号化
セキュリティ処理、プロトコル調整処理等を施し、この
サーバSV9宛の要求信号CL9aを編成して、通信イ
ンタフェースifc経由で通信機構NTを介してサーバ
SV9へ送付する(ステップS09・1・08)。
【0568】サーバSV9の受取手段0221は、クラ
イアントCL9から通信機構NTを介して自分宛に送付
されてくる要求信号CL9aを通信インタフェースif
s経由で受取り、プロトコル処理と復号化処理のうえデ
ータ伸張して要求データを復元し、ついで要求データか
ら利用側の識別データidを抽出する(ステップS09
・2・01)。ついでこれらに基づき、クライアント認
証を行う。このクライアントCL9が正当な利用側であ
ることの認証の委託のため、認証の委託を示す印と識別
データidを載せたコマンド221aを認証手段023
0へ送る(ステップS09・2・02)。なお認証手段
0230は外部に設けられていてもよい。
【0569】そして認証手段0230からの結果通知2
31aを受けて判定し(ステップS09・2・03)、
正当な利用側であればサービスセッション登録し(ステ
ップS09・2・04)、また正当な利用側でなければ
この要求信号CL9aをアバンダンする(ステップS0
9・2・05)。サービスセッション登録によって識別
データが記憶管理される。ついで受取手段0221はサ
ービス種別情報と時間データtd、位置データpd、視
界方向データddを処理手段0222へ送る(ステップ
S09・2・06)。
【0570】処理手段0222は、受取手段0221か
らデータを受けて、データのフォーマットの妥当性を検
査する(ステップS09・2・07)。検査結果が妥当
でなければ、サービス不能と判定してステップS09・
2・05へ進み当該要求をアバンダンする。妥当であれ
ば、ついでデータベースDBに蓄積されサービス可能な
領域内にあるか等を検査する(ステップS09・2・0
8)。検査結果が妥当でなければ、サービス不能と判定
してステップS09・2・05へ進み当該要求をアバン
ダンする。一方、検査結果が妥当であると、サービス種
別情報と時間データtd、位置データpd、視界方向デ
ータddを載せたデータを検索手段0223へ送る(ス
テップS09・2・09)。
【0571】検索手段0223はサービス種別情報及び
時間データtdおよび位置データpdおよび視界方向デ
ータddに基づいてデータベース部DBを検索する(ス
テップS09・2・10)。これにより当該サービス種
別情報及び時間データtdおよび位置データpdおよび
視界方向データddに適合するコンテンツ情報Ctsを
データベース部DBから入手して、編成手段0224へ
送る(ステップS09・2・11)。
【0572】編成手段0224は、受取手段0221に
よって記憶管理されている現今のサービスセッション登
録を参照して識別データidを得て(ステップS09・
2・12)、この識別データidと検索結果情報に基づ
くコンテンツ情報Ctsとを載せた送出データを編成す
るが、ここでコンテンツ情報Ctsの圧縮処理を例えば
JPEG準拠のアルゴリズムで施し、また形式を調整す
る。圧縮処理は他のアルゴリズムに基づくものであって
もよい。ついで上記のようにして編成した送出データを
送出手段0225へ送る(ステップS09・2・1
3)。送出手段0225は、課金決済手段0231へ信
号225aを送って課金処理を委託する(ステップS0
9・2・14)。その結果を判定し(ステップS09・
2・15)、決済処理が正常終了であればステップS0
9・2・16へ進み以降の処理を続行する。一方、課金
・決済処理結果が不調終了であればステップS09・2
・05へ移り、この要求信号CL9aおよび上記サービ
スセッション登録をアバンダンする。なお課金・決済手
段0231は外部に設けられていてもよい。ステップS
09・2・16で送出手段0225は編成手段0224
から送られた送出データに基づきセキュリティ処理、プ
ロトコル調整等の加工により送出信号SV9aを作成し
て通信インタフェースifs経由で通信機構NTを介し
クライアントCL9へ送出する。
【0573】クライアントCL9の受理手段0205は
サーバSV9から届く送出信号SV9aをプロトコル処
理および復号化処理のうえ、復元した送出データに載っ
た識別データidを照合して受理し(ステップS09・
1・09)、JPEGデコーダ等によるデータ伸張処理
を施してコンテンツ情報Ctsを復元する(ステップS
09・1・10)。ついでコンテンツ情報Ctsによる
受理データを形成し、呈示装置0206へ供給する(ス
テップS09・1・11)。呈示装置0206は、受理
手段0205から受けた受理データに基づき画面表示・
音声奏鳴させる(ステップS09・1・12)。
【0574】本第9実施形態によれば、時間データtd
を或る所望の年代に指定し、視界方向データddを所望
の方向に指定し、位置データpdを所望の地点に指定し
て送付することにより、この年代での当該地点における
当該視界方向の画像が呈示される。
【0575】さらに、時間データtdを或る所望の年代
に固定し、さらに視界方向データddを所望の方向に固
定して送付した上で、位置データpdを高頻度で更新反
復送付すると、この年代での当該視界方向の移動画像が
動画像として形成される。
【0576】或いは位置データpdを或る所望の地点に
固定し、さらに視界方向データddを所望の方向に固定
して送付した上で、時間データtdを高頻度で更新反復
送付すると、この位置および当該視界方向で年代の推移
する画像が動画像として形成される。すなわち時間デー
タtdを過去から現在(或いは未来)へ向かい、または
現在(或いは未来)から過去へ向かい、高頻度で更新し
て前記の実施形態のようにループを更新反復することに
より、時間軸を辿って変遷する映像を提供し受給するシ
ステムとすることができる。
【0577】このように本第9実施形態の構成は時間軸
上の、また時間軸を辿り、且つ指定した地点および当該
地点での視界方向のコンテンツ情報の提供に適合するも
のであり、歴史や人文地理研究分野、教育、またゲーム
等の分野への適用に好適である。また当該サービスに基
づくビジネスモデルでの事業化を可能にする。
【0578】なお前記の各実施形態は頻度管理の対象を
ループの前段側、例えば受理側における位置データ提供
手段0101などの発生グループ0201や取込手段0
202としたものであったが、受理側における更に後段
側の手段や通信機構NT、授与側の各手段を頻度管理や
頻度制御の対象とすることができる。とりわけ授与側で
頻度制御を実行する構成を採用すると、受理側で頻度管
理部0111等を具備する必要がないから、既存の携帯
電話機をそのまま受理側として使用することができ、適
用範囲が拡大するという利点がある。
【0579】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
情報授受方法および請求項11の情報授受システムは、
受理側における最後段処理よりも前段側の少なくとも何
れか一つの処理、授与側における少なくとも何れか一つ
の処理、通信機構における少なくとも何れか一つの処理
のうちの、少なくとも何れかを、前記最後段処理の更新
反復実行の確認された可能な頻度を超えない頻度で更新
反復実行するものであるから、当該処理を含む以降の処
理において過剰な処理実行を排除でき、よって当該処理
を含む以降の処理での無駄の発生を排除することができ
る。しかも上記無駄発生を回避しつつ、全ての処理を更
新反復実行できる。さらに最後段処理の更新反復実行の
可能な頻度に、適用する受理側が異なるか又は受理側の
性能変化によって変化が確認されても、それらに対応し
て前記処理の更新反復実行をすることにより、受理側が
異なるか性能が変化した場合でも、それぞれに対応して
無駄の発生排除ができる。
【0580】最後段処理の更新反復実行の可能な頻度
は、適用される受理側に固有の値となるが、請求項2の
情報授受方法および請求項12の情報授受システムは当
該頻度を当該受理側における実測により確認するから、
受理側が異なるか又は受理側の性能が変化しても、夫々
につき固有の値を容易かつ確実に確認することができ、
よって夫々につき無駄の発生を回避できる。
【0581】請求項3の情報授受方法および請求項13
の情報授受システムは、受理側、授与側、通信機構の少
なくとも何れかにおける少なくとも何れか一つの処理
を、ループ全体の最大頻度を超えない任意の頻度で更新
反復実行するものであるから、当該処理を含む以降の処
理での過剰な処理実行を排除でき、よって当該処理を含
む以降の処理での無駄の発生を排除することができる。
しかも上記無駄発生を回避しつつ、全ての処理を更新反
復実行できる。さらにループ全体の最大頻度が、適用さ
れる受理側と授与側と通信機構の組合せ毎に異なり、ま
た同一の組み合わせで性能変化が発生した場合でも、そ
れらに対応して前記処理の更新反復実行を為すことによ
り、組合せが異なるか性能が変化しても夫々に対応して
無駄の発生排除ができる。
【0582】請求項4の情報授受方法および請求項14
の情報授受システムは、ループ全体の最大頻度を最後段
処理の頻度の実測によって確認することにより、適用さ
れる受理側と授与側と通信機構の組合せが異なるか性能
が変化した場合でも、夫々につき最大頻度を容易かつ確
実に確認でき、よって夫々につき無駄の発生を排除でき
る。
【0583】請求項5の情報授受方法および請求項15
の情報授受システムは、任意の位置データを要求情報と
して発生させると、この位置データに対応付けられた映
像または音声付き映像を有して成るコンテンツ情報を着
目情報として送出し、このコンテンツ情報を呈示し、且
つ上記の更新反復実行により、位置データの更新にした
がいコンテンツ情報を動画像として呈示できる。さらに
このコンテンツ情報の画面更新頻度を呈示処理の反復実
行頻度とすることで、確認や実測が容易になる。
【0584】請求項6の情報授受方法および請求項16
の情報授受システムは、任意の位置データと、この位置
における任意の向きを示す視界方向データを、要求情報
として発生させると、この位置データおよび視界方向デ
ータに対応付けられた映像または音声付き映像を有して
成るコンテンツ情報を着目情報として送出し、このコン
テンツ情報を呈示し、且つ上記の更新反復実行により、
位置データおよび視界方向データの更新にしたがいコン
テンツ情報を動画像として呈示できる。さらにこのコン
テンツ情報の画面更新頻度を呈示処理の反復実行頻度と
することで、確認や実測が容易になる。
【0585】請求項7の情報授受方法および請求項17
の情報授受システムは、測位データの発生時にはこれを
位置データとし、前記測位データの発生がない期間中は
補間位置データを位置データとする。よって測位データ
の発生が低頻度であっても、補間位置データで補うこと
により、位置データの発生処理を高頻度に維持できる。
【0586】請求項8の情報授受方法および請求項18
の情報授受システムは、任意の位置データおよび任意の
時間データを要求情報として発生させると、この位置デ
ータおよび時間データに対応付けられた映像または音声
付き映像を有する着目情報を送出し、呈示する。これに
より任意の所望する地点について、例えば過去の指定し
た年代での映像や、指定した未来の予想映像の表示が可
能になる。
【0587】請求項9の情報授受方法および請求項19
の情報授受システムは、任意の位置データと任意の視界
方向データと任意の時間データを要求情報として発生さ
せると、この位置データおよび視界方向データおよび時
間データに対応付けられた映像または音声付き映像を有
する着目情報を送出し、呈示する。これにより任意の所
望する地点における所望の視界方向での、例えば過去の
指定した年代における映像や、指定した未来の予想映像
の表示が可能になる。
【0588】請求項10の情報授受方法および請求項2
0の情報授受システムは、要求情報の送付量または着目
情報の送出量に基づいて課金するものであり、要求情報
の送付量または着目情報の送出量が前記各処理の頻度に
依存するから、とりわけ授与側の利用状況を反映した課
金が可能になる。
【0589】請求項21の情報授受方法および請求項2
2の情報授受システムは、視界方向データによって水平
方向または垂直方向から傾斜した方向を指定するもので
あるから、所望の傾斜を指定することにより、所望の方
向に傾斜させたコンテンツ情報を画面に表示させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの第
1実施形態のブロック構成図である。
【図2】図1に示された受理側のブロック構成図であ
る。
【図3】図1に示された授与側のブロック構成図であ
る。
【図4】図1に示されたコンテンツ情報授受システムの
更新反復実行に係る頻度の説明図である。
【図5】ケースA1.1.1に係るサービス開始調整段階の概
略フロー図である。
【図6】ケースA1.1.2に係るサービス開始調整段階の概
略フロー図である。
【図7】ケースA1.2.1に係るサービス開始調整段階の概
略フロー図である。
【図8】ケースA1.2.2に係るサービス開始調整段階の概
略フロー図である。
【図9】ケースA2.1.1に係るサービス開始調整段階の概
略フロー図である。
【図10】ケースA2.2.1に係るサービス開始調整段階の
概略フロー図である。
【図11】サービス種別情報の一例の形成図である。
【図12】識別データの一例の形成図である。
【図13】サービス開始調整段階で授受されるデータの
構成の説明図である。
【図14】サービス実行段階で授受されるデータの構成
の説明図である。
【図15】第1実施形態のサービス開始調整段階の動作
フローチャートである。
【図16】図15に続く動作フローチャートである。
【図17】図16に続く動作フローチャートである。
【図18】第1実施形態のサービス実行段階の動作フロ
ーチャートである。
【図19】図18に続く動作フローチャートである。
【図20】図19に続く動作フローチャートである。
【図21】データベース部の概要ブロック構成図であ
る。
【図22】通信機構の説明図である。
【図23】差分型GPSによる測位システムの一例の説
明図である。
【図24】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第2実施形態における受理側のブロック構成図である。
【図25】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第2実施形態における授与側のブロック構成図である。
【図26】第2実施形態のサービス開始調整段階の動作
フローチャートである。
【図27】図26に続く動作フローチャートである。
【図28】図27に続く動作フローチャートである。
【図29】図28に続く動作フローチャートである。
【図30】第2実施形態のサービス実行段階の動作フロ
ーチャートである。
【図31】図30に続く動作フローチャートである。
【図32】図31に続く動作フローチャートである。
【図33】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第3実施形態における受理側のブロック構成図である。
【図34】第3実施形態のサービス開始調整段階の動作
フローチャートである。
【図35】図34に続く動作フローチャートである。
【図36】図35に続く動作フローチャートである。
【図37】図36に続く動作フローチャートである。
【図38】図37に続く動作フローチャートである。
【図39】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第4実施形態における受理側のブロック構成図である。
【図40】第4実施形態の動作フローチャートである。
【図41】図40に続く動作フローチャートである。
【図42】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第5実施形態における受理側のブロック構成図である。
【図43】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第5実施形態における授与側のブロック構成図である。
【図44】移動方向および視界方向の説明図である。
【図45】第5実施形態のサービス開始調整段階の動作
フローチャートである。
【図46】図45に続く動作フローチャートである。
【図47】図46に続く動作フローチャートである。
【図48】第5実施形態のサービス実行段階の動作フロ
ーチャートである。
【図49】図48に続く動作フローチャートである。
【図50】図49に続く動作フローチャートである。
【図51】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第6実施形態における位置データ提供手段のブロック図
である。
【図52】位置データ提供手段のタイミングチャートで
ある。
【図53】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第7実施形態におけるクライアントのブロック構成図で
ある。
【図54】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第7実施形態におけるサーバのブロック構成図である。
【図55】第7実施形態のサービス開始調整段階の動作
フローチャートである。
【図56】図55に続く動作フローチャートである。
【図57】図56に続く動作フローチャートである。
【図58】図57に続く動作フローチャートである。
【図59】図58に続く動作フローチャートである。
【図60】第7実施形態のサービス実行段階の動作フロ
ーチャートである。
【図61】図60に続く動作フローチャートである。
【図62】図61に続く動作フローチャートである。
【図63】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第8実施形態におけるクライアントのブロック構成図で
ある。
【図64】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第8実施形態におけるサーバのブロック構成図である。
【図65】第8実施形態の動作フローチャートである。
【図66】図65に続く動作フローチャートである。
【図67】図66に続く動作フローチャートである。
【図68】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第9実施形態におけるクライアントのブロック構成図で
ある。
【図69】本発明に係るコンテンツ情報授受システムの
第9実施形態におけるサーバのブロック構成図である。
【図70】第9実施形態の動作フローチャートである。
【図71】図70に続く動作フローチャートである。
【図72】図71に続く動作フローチャートである。
【図73】従来の構成例に係るブロック図である。
【図74】従来の他の構成例に係るブロック図である。
【図75】本発明の原理を従来構成に適用した際の課題
の考察に係る説明図である。
【符号の説明】
Sys01‥‥コンテンツ情報授受システム、CL1‥
‥受理側(クライアント)、CL1a‥‥要求信号、S
V1‥‥授与側(サーバ)、SV1a‥‥送出信号、N
T‥‥通信機構、0101‥‥位置データ提供手段、p
d‥‥位置データ、0102‥‥視界方向データ入力手
段、dd‥‥視界方向データ、0103‥‥移動データ
入力手段、md‥‥移動データ、0104‥‥時間デー
タ入力手段、td‥‥時間データ、0105‥‥サービ
ス要求入力手段、sr‥‥サービス要求データ、011
1‥‥頻度管理部、1a1〜1a6‥‥信号、trg1
〜trg4‥‥トリガ信号、stfQ‥‥基準頻度、m
xfQ‥‥最大頻度、0112‥‥要求データ編成・送
付部、0113‥‥id管理部、id‥‥識別データ、
0115‥‥データ受理・呈示部、0205‥‥受理手
段、0206‥‥呈示装置、Pw‥‥電源部、0121
‥‥受取・検索部、0122‥‥頻度制御部、2a1〜
2a5‥‥信号、0123‥‥課金部、0124‥‥コ
ンテンツ情報送出部、DB‥‥データベース部、RTd
‥‥検索基準データ部、set_E‥‥事象情報の集
合、CTd‥‥コンテンツ部、set_Cts‥‥コン
テンツ情報Ctsの集合
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 徳一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2F029 AA02 AA07 AB07 AB13 AC02 AC03 AC06 AC13 AC16 5C064 BA01 BB10 BC01 BC16 BC23 BD02 BD08 5H180 AA01 AA21 BB04 BB05 EE01 EE02 FF05 FF07 FF13 FF27 FF33 FF38 FF39

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の着目情報の受理側から前記着目情
    報を保有する授与側へ、前記着目情報の送出要求に係る
    要求情報を通信機構を経由して送付すると、前記授与側
    が前記要求情報に適合する前記着目情報を前記受理側へ
    通信機構を経由して送出し、前記受理側が送出された前
    記着目情報を受理して、画面、または画面および音声に
    より呈示する情報授受方法において、 前記受理側における前記要求情報の発生処理を最前段処
    理とし、前記受理側における前記呈示処理を最後段処理
    とし、且つ前記最前段処理から前記最後段処理へ至る、
    前記受理側または前記授与側または前記通信機構の少な
    くとも何れかに、少なくとも一つの中間処理が在り、且
    つ順次、前段側の処理結果を用いて後段側の処理が実行
    される経路をループとし、 さらに前記夫々の処理につき単位時間内に更新反復実行
    する回数を夫々の頻度として、 (1)前記要求情報を更新反復して前記ループを更新反
    復実行し、 (2)且つ前記最後段処理よりも前段側の少なくとも一
    つの前記処理の頻度を、前記最後段処理の確認された可
    能な頻度を超えない頻度とする、ことを特徴とする情報
    授受方法。
  2. 【請求項2】 前記最後段処理の更新反復実行の可能な
    頻度を、前記受理側において実測により確認することを
    特徴とする、請求項1記載の情報授受方法。
  3. 【請求項3】 任意の着目情報の受理側から前記着目情
    報を保有する授与側へ、前記着目情報の送出要求に係る
    要求情報を通信機構を経由して送付すると、前記授与側
    が前記要求情報に適合する前記着目情報を前記受理側へ
    通信機構を経由して送出し、前記受理側が送出された前
    記着目情報を受理して、画面、または画面および音声に
    より呈示する情報授受方法において、 前記受理側における前記要求情報の発生処理を最前段処
    理とし、前記受理側における前記呈示処理を最後段処理
    とし、且つ前記最前段処理から前記最後段処理へ至る、
    前記受理側または前記授与側または前記通信機構の少な
    くとも何れかに、少なくとも一つの中間処理が在り、且
    つ順次、前段側の処理結果を用いて後段側の処理が実行
    される経路をループとし、 前記夫々の処理を単位時間内に更新反復実行する回数を
    夫々の頻度とし、 さらに単位時間内に前記ループ全体の更新反復実行可能
    な最大回数を最大頻度として、 前記要求情報を更新反復して前記ループを更新反復実行
    する際に、少なくとも一つの前記処理を前記最大頻度を
    超えない任意の頻度で更新反復実行する、ことを特徴と
    する情報授受方法。
  4. 【請求項4】 前記ループ全体の前記最大頻度を、対象
    とする前記受理側および前記授与側および前記通信機構
    の組合せにおいて前記最後段処理の頻度の実測により確
    認することを特徴とする、請求項3記載の情報授受方
    法。
  5. 【請求項5】 前記要求情報が任意の位置データを有し
    て成り、 映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成として、前
    記着目情報が前記位置情報に対応付けられた前記映像ま
    たは音声付き前記映像を有して成るコンテンツ情報であ
    り、 前記最後段処理の反復実行頻度を、前記コンテンツ情報
    の画面更新頻度とすることを特徴とする請求項1、2、
    3または4の何れかに記載の情報授受方法。
  6. 【請求項6】 前記要求情報が任意の位置データと、当
    該位置における任意の向きを示す視界方向データを有し
    て成り、 映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成として、前
    記着目情報が前記位置データおよび前記視界方向データ
    に対応付けられた前記映像または音声付き前記映像を有
    して成るコンテンツ情報であり、 前記最後段処理の反復実行頻度を、前記コンテンツ情報
    の画面更新頻度とすることを特徴とする請求項1、2、
    3または4の何れかに記載の情報授受方法。
  7. 【請求項7】 前記位置データは、 (1)衛星測位または電波測位に基づいて間欠的に発生
    する測位データか、 (2)前記測位データの発生がない期間中に生成され
    る、前記受理側の移動速度および移動にかかる時間を用
    いて演算される移動量と、直近の前記測位データとに基
    づく補間位置データか、 の選択で具現されることを特徴とする請求項5乃至6の
    何れかに記載の情報授受方法。
  8. 【請求項8】 任意の着目情報の受理側から前記着目情
    報を保有する授与側へ、前記着目情報の送出要求に係る
    要求情報を通信機構を経由して送付すると、前記授与側
    が前記要求情報に適合する前記着目情報を前記受理側へ
    通信機構を経由して送出し、前記受理側が送出された前
    記着目情報を受理して、画面、または画面および音声に
    より呈示する情報授受方法において、 前記要求情報が任意の位置データと、任意の時間を指定
    する時間データを有して成り、 映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成として、前
    記着目情報が前記位置データおよび前記時間データに対
    応付けられた前記映像または音声付き前記映像を有して
    成ることを特徴とする情報授受方法。
  9. 【請求項9】 任意の着目情報の受理側から前記着目情
    報を保有する授与側へ、前記着目情報の送出要求に係る
    要求情報を通信機構を経由して送付すると、前記授与側
    が前記要求情報に適合する前記着目情報を前記受理側へ
    通信機構を経由して送出し、前記受理側が送出された前
    記着目情報を受理して、画面、または画面および音声に
    より呈示する情報授受方法において、 前記要求情報が任意の位置データと、当該位置における
    任意の向きを示す視界方向データと、任意の時間を指定
    する時間データを有して成り、 映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成として、前
    記着目情報が前記位置データおよび前記視界方向データ
    および前記時間データに対応付けられた前記映像または
    音声付き前記映像を有して成ることを特徴とする情報授
    受方法。
  10. 【請求項10】 前記要求情報の送付量または前記着目
    情報の送出量に基づいて課金することを特徴とする請求
    項1乃至9の何れかに記載の情報授受方法。
  11. 【請求項11】 任意の着目情報の受理側と、前記着目
    情報を保有する授与側と、前記受理側および前記授与側
    を接続する通信機構を具備し、 前記受理側から前記授与側へ、前記着目情報の送出要求
    に係る要求情報を前記通信機構を経由して送付し、前記
    授与側が前記要求情報に適合する前記着目情報を前記受
    理側へ前記通信機構を経由して送出し、前記受理側が送
    出された前記着目情報を受理して画面、または画面およ
    び音声により呈示する構成の情報授受システムであっ
    て、 前記受理側における前記要求情報の発生処理を最前段処
    理とし、前記受理側における前記呈示処理を最後段処理
    とし、且つ前記最前段処理から前記最後段処理へ至る、
    前記受理側または前記授与側または前記通信機構の少な
    くとも何れかに、少なくとも一つの中間処理が在り、且
    つ順次、前段側の処理結果を用いて後段側の処理が実行
    される経路をループとし、 さらに前記夫々の処理につき単位時間内に更新反復実行
    する回数を夫々の頻度として、 (1)前記受理側が前記要求情報を更新反復して送付す
    ることにより、前記受理側および前記授与側および前記
    通信機構が前記ループを更新反復実行し、 (2)且つ前記受理側の前記最後段処理よりも前段側
    の、前記受理側または前記授与側または前記通信機構に
    おける少なくとも一つの前記処理の頻度を、前記最後段
    処理の確認された可能な頻度を超えないよう制御する、
    ことを特徴とする情報授受システム。
  12. 【請求項12】 前記最後段処理の更新反復実行の可能
    な頻度を、前記受理側において実測により確認する構成
    としたことを特徴とする、請求項11記載の情報授受シ
    ステム。
  13. 【請求項13】 任意の着目情報の受理側と、前記着目
    情報を保有する授与側と、前記受理側および前記授与側
    を接続する通信機構を具備し、 前記受理側から前記授与側へ、前記着目情報の送出要求
    に係る要求情報を前記通信機構を経由して送付し、前記
    授与側が前記要求情報に適合する前記着目情報を前記受
    理側へ前記通信機構を経由して送出し、前記受理側が送
    出された前記着目情報を受理して画面、または画面およ
    び音声により呈示する構成の情報授受システムであっ
    て、 前記受理側における前記要求情報の発生処理を最前段処
    理とし、前記受理側における前記呈示処理を最後段処理
    とし、且つ前記最前段処理から前記最後段処理へ至る、
    前記受理側または前記授与側または前記通信機構の少な
    くとも何れかに、少なくとも一つの中間処理が在り、且
    つ順次、前段側の処理結果を用いて後段側の処理が実行
    される経路をループとし、 前記夫々の処理につき単位時間内に更新反復実行する回
    数を夫々の頻度とし、 さらに単位時間内に前記ループ全体の更新反復実行可能
    な最大回数を最大頻度として、 (1)前記受理側が前記要求情報を更新反復して送付す
    ることにより、前記受理側および前記授与側および前記
    通信機構が前記ループを更新反復実行し、 (2)且つ前記受理側または前記授与側または前記通信
    機構における少なくとも一つの前記処理を、前記最大頻
    度を超えない任意の頻度で更新反復実行する、構成とし
    たことを特徴とする情報授受システム。
  14. 【請求項14】 前記ループ全体の前記最大頻度を、対
    象とする前記受理側および前記授与側および前記通信機
    構の組合せにおいて前記最後段処理の頻度の実測により
    確認する構成としたことを特徴とする、請求項13記載
    の情報授受システム。
  15. 【請求項15】 前記要求情報を任意の位置データを有
    して構成し、 映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成として、前
    記着目情報を前記位置データに対応付けられた前記映像
    または音声付き前記映像を有して成るコンテンツ情報と
    し、 前記最後段処理の反復実行頻度を、前記コンテンツ情報
    の画面更新頻度とする構成としたことを特徴とする請求
    項11、12、13または14の何れかに記載の情報授
    受システム。
  16. 【請求項16】 前記要求情報を、任意の位置データ
    と、当該位置における任意の向きを示す視界方向データ
    を有して構成し、 映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成として、前
    記着目情報を、前記位置データおよび前記視界方向デー
    タに対応付けられた前記映像または音声付き前記映像を
    有して成るコンテンツ情報とし、 前記最後段処理の反復実行頻度を、前記コンテンツ情報
    の画面更新頻度とする構成としたことを特徴とする請求
    項11、12、13または14の何れかに記載の情報授
    受システム。
  17. 【請求項17】 前記位置データを、(1)衛星測位ま
    たは電波測位に基づいて間欠的に発生する測位データ
    か、(2)前記測位データの発生がない期間中に生成さ
    せる、前記受理側の移動速度および移動にかかる時間を
    用いて演算する移動量と、直近の前記測位データとに基
    づく補間位置データか、の選択で具現する構成としたこ
    とを特徴とする請求項15乃至16の何れかに記載の情
    報授受システム。
  18. 【請求項18】 任意の着目情報の受理側と、前記着目
    情報を保有する授与側と、前記受理側および前記授与側
    を接続する通信機構を具備し、前記受理側から前記授与
    側へ、前記着目情報の送出要求に係る要求情報を前記通
    信機構を経由して送付し、前記授与側が前記要求情報に
    適合する前記着目情報を前記受理側へ前記通信機構を経
    由して送出し、前記受理側が送出された前記着目情報を
    受理して画面、または画面および音声により呈示する構
    成の情報授受システムであって、 前記要求情報を、任意の位置データと、任意の時間を指
    定する時間データを有して構成し、 映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成として、前
    記着目情報を、前記位置データおよび前記時間データに
    対応付けられた前記映像または音声付き前記映像を有し
    て構成することを特徴とする情報授受システム。
  19. 【請求項19】 任意の着目情報の受理側と、前記着目
    情報を保有する授与側と、前記受理側および前記授与側
    を接続する通信機構を具備し、 前記受理側から前記授与側へ、前記着目情報の送出要求
    に係る要求情報を前記通信機構を経由して送付し、前記
    授与側が前記要求情報に適合する前記着目情報を前記受
    理側へ前記通信機構を経由して送出し、前記受理側が送
    出された前記着目情報を受理して画面、または画面およ
    び音声により呈示する構成の情報授受システムであっ
    て、 前記要求情報を、任意の位置データと、当該位置におけ
    る任意の向きを示す視界方向データと、任意の時間を指
    定する時間データを有して構成し、 映像を、フレーム単位で画面表示可能な構成として、前
    記着目情報を、前記位置データおよび前記視界方向デー
    タおよび前記時間データに対応付けられた前記映像また
    は音声付き前記映像を有して構成することを特徴とする
    情報授受システム。
  20. 【請求項20】 前記要求情報の送付量または前記着目
    情報の送出量に基づいて課金する構成としたことを特徴
    とする請求項11乃至19の何れかに記載の情報授受シ
    ステム。
  21. 【請求項21】 前記視界方向データが、水平方向また
    は垂直方向から傾斜した方向に係るデータであることを
    特徴とする請求項6または9記載の情報授受方法。
  22. 【請求項22】 前記視界方向データが、水平方向また
    は垂直方向から傾斜した方向に係るデータであることを
    特徴とする請求項16または19記載の情報授受システ
    ム。
JP2002101743A 2002-04-03 2002-04-03 情報授受方法および情報授受システム Pending JP2003296213A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002101743A JP2003296213A (ja) 2002-04-03 2002-04-03 情報授受方法および情報授受システム
US10/405,507 US7266615B2 (en) 2002-04-03 2003-04-02 System for controlling information processing frequency at each stage in a loop based on receiver's updated request information

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002101743A JP2003296213A (ja) 2002-04-03 2002-04-03 情報授受方法および情報授受システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003296213A true JP2003296213A (ja) 2003-10-17

Family

ID=29388764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002101743A Pending JP2003296213A (ja) 2002-04-03 2002-04-03 情報授受方法および情報授受システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7266615B2 (ja)
JP (1) JP2003296213A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004318A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 情報交換サービス提供方法、コミュニケーションシステム、およびサーバ
JP2008530632A (ja) * 2004-11-04 2008-08-07 ロカモダ, インコーポレイテッド 双方向性のマーケティングのためのシステムおよび方法

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040153303A1 (en) * 2002-12-30 2004-08-05 Le Tang Efficient process for time dependent network model in an energy market simulation system
DE10328383A1 (de) * 2003-06-24 2005-01-20 Siemens Ag Verfahren zur Zulassung eines Informationsanbieters zu einem Verfahren zur Vermittlung von Informationen und Vermittlung von Informationen und Vermittlungseinrichtung
GB2410849B (en) * 2003-12-30 2007-03-14 Nokia Corp A GPS device
US7426569B2 (en) * 2004-02-25 2008-09-16 Research In Motion Limited System and method for maintaining a network connection
US20070224977A1 (en) * 2004-05-06 2007-09-27 Mitsubishi Electric Corporation Mobile Terminal, Server, Information Providing System, Communicating Method for Mobile Terminal and Server, and Information Providing Method for Information Providing System
JP4418302B2 (ja) * 2004-05-31 2010-02-17 独立行政法人科学技術振興機構 中継装置、パケットフィルタリング方法及びパケットフィルタリングプログラム
US20060041415A1 (en) * 2004-08-20 2006-02-23 Dybas Richard S Apparatus, system, and method for inter-device communications simulation
US7719482B2 (en) * 2004-11-03 2010-05-18 Sony Corporation Method and system for processing wireless digital multimedia
US9208480B2 (en) * 2004-11-05 2015-12-08 Rdm Corporation Mobile deposit system for digital image and transaction management
JP4716815B2 (ja) * 2005-08-11 2011-07-06 アルパイン株式会社 車々間通信装置、車々間通信システムおよび動画情報のアプリケーション適用可否判断方法
US8069153B2 (en) * 2005-12-02 2011-11-29 Salesforce.Com, Inc. Systems and methods for securing customer data in a multi-tenant environment
JP4984509B2 (ja) * 2005-12-06 2012-07-25 ソニー株式会社 測位情報処理装置、測位情報処理方法、プログラム
CA2587874A1 (en) 2006-05-05 2007-11-05 Rdm Corporation Method and system for thin client based image and transaction management
US7929908B2 (en) * 2006-05-24 2011-04-19 The Boeing Company Method and system for controlling a network for power beam transmission
US7711705B1 (en) * 2006-06-28 2010-05-04 Emc Corporation Methods and apparatus for processing partitioned changes
US20080182513A1 (en) * 2007-01-29 2008-07-31 Hassan Amer A High Frequency Communications
JP2008306549A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Canon Inc 無線制御局、及び無線端末局の制御方法、当該制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム
US20110099347A1 (en) * 2009-10-26 2011-04-28 Plasek James M Managing allocation and deallocation of storage for data objects
CN101370159B (zh) * 2007-08-17 2013-01-30 华为技术有限公司 一种识别业务的方法、装置和系统
FR2920615B1 (fr) * 2007-08-31 2011-01-28 Centre Nat Etd Spatiales Instrument d'acquisition et de distribution d'images d'observation terrestre a haute resolution spatiale et temporelle
JP5564946B2 (ja) * 2007-09-20 2014-08-06 日本電気株式会社 映像提供システム、および映像提供方法
TWI338770B (en) * 2007-10-03 2011-03-11 Kinpo Elect Inc Navigation device with power saving mechanism and method thereof
US20100245170A1 (en) * 2007-12-21 2010-09-30 Qualcomm Incorporated Gnss receiver
US20110047471A1 (en) * 2008-02-25 2011-02-24 Locamoda, Inc. Apparatus and Methods for Associating a User's Activity in Relation to a Physical Location with a Virtual Community
EP2134114A1 (en) * 2008-06-10 2009-12-16 Alcatel, Lucent Method for providing to an end device access to a service, to an end device and to a mobile terminal realizing such a method
US20110166776A1 (en) * 2010-01-07 2011-07-07 Deutsche Telekom Ag Method, navigation device, system and computer program product for using a navigation application
US9270587B2 (en) * 2010-01-08 2016-02-23 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for routing messages of a positioning protocol in a wireless network
JP6035842B2 (ja) * 2012-04-25 2016-11-30 ソニー株式会社 撮像装置、撮像処理方法、画像処理装置および撮像処理システム
JP6848960B2 (ja) * 2016-02-26 2021-03-24 ソニー株式会社 測位装置、通信装置、および測位システム
JP6786407B2 (ja) * 2017-01-23 2020-11-18 株式会社クボタ 作業車無線管理システム
US11184162B1 (en) * 2018-09-28 2021-11-23 NortonLifeLock Inc. Privacy preserving secure task automation

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6321158B1 (en) * 1994-06-24 2001-11-20 Delorme Publishing Company Integrated routing/mapping information
US6720920B2 (en) * 1997-10-22 2004-04-13 Intelligent Technologies International Inc. Method and arrangement for communicating between vehicles
US5864678A (en) * 1996-05-08 1999-01-26 Apple Computer, Inc. System for detecting and reporting data flow imbalance between computers using grab rate outflow rate arrival rate and play rate
GB2347035B (en) * 1999-02-16 2003-10-08 Symmetricom Inc Positioning system
US20020135585A1 (en) * 2000-02-01 2002-09-26 Dye Thomas A. Video controller system with screen caching
US7110728B2 (en) * 2003-01-23 2006-09-19 Komatsu Ltd. Mobile body communication device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004318A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 情報交換サービス提供方法、コミュニケーションシステム、およびサーバ
JP2008530632A (ja) * 2004-11-04 2008-08-07 ロカモダ, インコーポレイテッド 双方向性のマーケティングのためのシステムおよび方法
US8886759B2 (en) 2004-11-04 2014-11-11 Monster Media, Llc System and method for interactive marketing
US10395275B2 (en) 2004-11-04 2019-08-27 Sprinklr, Inc. System and method for interactive marketing

Also Published As

Publication number Publication date
US7266615B2 (en) 2007-09-04
US20030221010A1 (en) 2003-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003296213A (ja) 情報授受方法および情報授受システム
US20240091590A1 (en) Program products, methods, and systems for providing location-aware fitness monitoring services
JP5666323B2 (ja) サーバシステム
KR101508076B1 (ko) 증강현실을 위한 유연한 데이터 다운로드 모델들
US6604049B2 (en) Spatial information using system, system for obtaining information, and server system
US8886227B2 (en) Method and system of providing event content sharing by mobile communication devices
US20200160055A1 (en) Augmented reality display system, program, and method
US12058584B2 (en) System and method for generating a recommendation on a mobile device
US8032296B2 (en) Method and system for providing video mapping and travel planning services
US20060009234A1 (en) Portable electronic device
US20160154239A9 (en) Head Mounted Portable Wireless Display Device For Location Derived Messaging
US20130095855A1 (en) Method, System, and Computer Program Product for Obtaining Images to Enhance Imagery Coverage
US11207595B2 (en) Virtual map display system, program, and method
TW200923394A (en) Method and device for predicting GNSS satellite trajectory extension data
CN101222957A (zh) 基于gps的观众和参与方的体育比赛系统和方法
TW201107711A (en) Method and device for using GNSS satellite trajectory extension data
CA2648191C (en) System and method for conducting a location based search
WO2015146192A1 (ja) 軌道情報配信システム、サーバー、携帯端末、および軌道情報配信方法
CN109639341A (zh) 无星历自主接入低轨广播卫星的方法
US8892394B1 (en) System and method for race participant tracking and reporting of associated data
CN1752769B (zh) 定位系统、定位装置、定位信息提供装置以及定位方法
JP7398201B2 (ja) プログラム、電子機器およびサーバシステム
JP2006332830A (ja) 情報配信システム及び情報配信装置
JP2011151563A (ja) 撮影支援サーバ、撮影支援システム、撮影支援方法、および撮影支援プログラム
JP2004013805A (ja) 情報授与方法および情報授与システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080321

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080805