JP2003294999A - 出力光の透過波長特性を改善したバーチャリ・イメージド・フェイズド・アレイ(vipa)を使用した装置 - Google Patents
出力光の透過波長特性を改善したバーチャリ・イメージド・フェイズド・アレイ(vipa)を使用した装置Info
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Abstract
装置において、光損失を抑え、かつ経済的な方法で、出
力光の波長特性を望ましいものに改善するための手段を
提供する。 【解決手段】VIPAを含む分散補償器を上から見た場
合に、各波長の光をミラーで反射する場合に、波長毎に
異なる角度で反射するように構成する。各波長の光は、
入力ファイバの端部に結合する場合、角度を持って結合
するようになる。ファイバへの結合は、角度を持つと結
合効率が落ちるので、損失が大きくなる。VIPAの波
長特性において、透過率の大きい波長の光は、角度を付
けてファイバに結合するようにし、透過率の低い波長の
光は、角度を小さい、あるいは、0にして、結合効率を
高くファイバに結合させる。これにより、先の丸まった
VIPAの波長特性が平坦化される。
Description
る装置及び、光ファイバ伝送路において蓄積する波長分
散を補償するために用いる装置に係り、特には、バーチ
ャリ・イメージド・フェイズド・アレイを、波長分散を
生成するために用いる装置に関する。
光ファイバ通信システムでは、送信器は、光パルスを光
ファイバを通して受光器に送出する。しかし、「色分
散」ともいわれる、光ファイバの波長分散は、システム
の信号の質を劣化させる。
イバ中の信号光の伝搬速度は、その信号光の波長に依存
する。例えば、長い波長を持つ光パルス(例えば赤色を
示す波長を持つ光パルス)が、短い波長を持つ光パルス
(例えば青色を示す波長を持つ光パルス)よりも速く伝
搬するとき、その分散は正常分散と呼ばれる。逆に、短
い波長を持つ光パルス(例えば青色パルス)が、長い波
長を持つパルス(例えば赤色パルス)よりも速く伝搬す
るとき、その分散は異常分散と呼ばれる。
れる際に赤色パルス及び青色パルスを含む場合、信号光
パルスは光ファイバ内を伝搬する間に赤色パルス及び青
色パルスに分離され、それぞれの光パルスが異なる時間
に受光器によって受光される。
色へ連続する波長成分を持つ信号光パルスを送信する場
合には、各成分は異なる速度で光ファイバ内を伝搬する
ため、信号光パルスは光ファイバ内でその時間幅が広げ
られ、歪みが生じる。全てのパルスは有限な波長範囲内
の成分を含むため、このような波長分散は光ファイバ通
信システムにおいては、きわめて一般的である。
ムにおいては、高送信能力を得るために、波長分散を補
償することが必要となる。このような波長分散を補償す
るために、光ファイバ通信システムには、光ファイバに
おいて発生する波長分散と逆の波長分散を光パルスに与
える「逆分散コンポーネント」が必要となる。
ーネント」として用いることのできるものが存在する。
例えば、分散補償ファイルは特定の断面屈折率分布を持
ち、通常の伝送路ファイバにおいて生じるのと逆の波長
分散を与え、「逆分散コンポーネント」として用いるこ
とができる。しかし、分散補償ファイバは製造するのに
高価であり、また、伝送路ファイバで発生する波長分散
を十分に補償するためには比較的長いものが必要であ
る。例えば、伝送路ファイバ100kmで発生した波長
分散を完全に補償するためには、20kmから30km
程度の長さの分散補償ファイバが必要となる。このた
め、光損失が大きくなり、また、寸法が大きくなるとい
う問題がある。
散コンポーネント」の機能を持つチャープ・ファイバグ
レーティングを示している。図1に示すように、光ファ
イバ内を伝搬し、波長分散を与えられた光は、光サーキ
ュレータ50の入力ポート48に供給される。
ァイバグレーティング52へ供給する。チャープ・ファ
イバグレーティング52は、異なる波長成分は異なる距
離を伝搬し、それにより波長分散を補償することができ
るように、光をサーキュレータ50に戻す。
グ52は、長い波長成分はチャープ・ファイバグレーテ
ィングによって遠い距離で反射され、それにより、短い
波長成分よりも長い距離を伝搬するように設計すること
が可能である。サーキュレータ50は、その後、チャー
プ・ファイバグレーティング52から出力ポート54へ
反射された光を供給する。従って、チャープファイバグ
レーティング52は、光パルスに逆分散を与えることが
できる。
グ52は、反射する光パルスについて、大変狭い帯域し
か持たない。従って、波長分割多重光のような多くの波
長を含む光を補償するために十分な波長帯域を得ること
ができない。たくさんのチャープ・ファイバグレーティ
ングを、波長多重信号について、カスケードさせること
は可能である。しかし、この結果、システムが高価にな
る。このように、図1に示すような、サーキュレータと
組み合わせたチャープ・ファイバグレーティングは、1
つのチャネルの光ファイバ通信システムに用いるのに適
している。
ことができる、従来の回折格子を示す図である。図2に
示すように、回折格子56は、格子面58を持つ。異な
る波長を持つ平行光60は、格子面58に入射する。光
は、格子面58の各段で反射され、互いに干渉する。そ
の結果、異なる波長を持つ光62、64及び66は回折
格子58から異なる角度で出力される。回折格子を用い
て波長分散を補償するためには、以下でより詳しく述べ
る空間格子対配列で用いることができる。
補償するために、逆分散コンポーネントとして用いる空
間格子対配列を示す図である。図3(A)に示すよう
に、光67は、第一の回折格子68から回折され、短い
波長についての光69及び長い波長についての光70に
なる。これら光67及び70は、その後、第二の回折格
子71により回折され、同じ方向に伝搬する光になる。
図3(A)に示すように、逆分散を加えるために、異な
る波長を持つ波長成分は異なる距離を伝搬し、それによ
り、波長分散を補償する。(光70のような)長い波長
は、(光69のような)短い波長よりも長い距離を伝搬
するので、図3(A)に示す空間格子対配列は、異常分
散を持つ。
逆分散コンポーネントとして用いる他の空間格子対配列
を示す図である。図3(B)に示すように、レンズ72
および74は、焦点の1つを共有するように、第一及び
第二の回折格子68および71の間に位置する。(光7
0のような)長い波長は、(光69のような)短い波長
よりも短い距離を伝搬するので、図3(B)に示す空間
格子対配列は、正常分散を持つ。
間格子対配列は、一般に、レーザ共振器で分散を制御す
るために用いられる。しかし、実際の空間格子対配列
は、光ファイバ通信システムにおいて生じる比較的大き
な量の色分散を補償するために十分大きな分散を与える
ことができない。より具体的には、回折格子によって生
じる角分散は、普通、極端に小さく、一般に約0.05
度/nmである。従って、光ファイバ通信システムにお
いて生じる波長分散を補償するためには、第一及び第二
の回折格子68および71は、大きな距離を隔てていな
ければならないことになり、このことにより、そのよう
な空間格子対配列は、実用的ではないことになる。
願番号 平成10年−534450及び平成11年−5
13133には、図4に示すような、「Virtually Imag
ed Phased Array(バーチャリ・イメージド・フェーズ
ド・アレイ)」、すなわちVIPA1と呼ぶ部分を含む
装置が提案されている。
成する。この装置には、VIPAに光を戻し、VIPA
内で多重反射が発生するようにするための返光装置も含
む。上記装置は、連続する波長範囲内の波長の入力光を
受け取り、対応する出力光を連続して生成する、VIP
Aを含む装置を備えることによって達成される。この出
力光は、連続する波長範囲内の他の波長の出力光とは空
間的に区別できる(例えば、異なる方向に進む)。この
出力光が進行角度で区別できれば、この装置は角度分散
があるということである。
2を備えることによって達成される。VIPAには、透
過域および透明部材が含まれる。透過域を通ることによ
って光はVIPAに入出力することができる。透明部材
3は、第1及び第2の表面を持つ。第2の表面は反射性
を有し、入射光の一部を透過する。入力光は透過域を通
ってVIPAに受光され、透明部材の第1及び第2の表
面の間で何度も反射され、複数の光が第2の表面を透過
する。複数の透過光が互いに干渉して出力光4が生成さ
れる。入力光は、連続する波長範囲内の波長を持ち、出
力光は、その波長範囲内の他の波長を持つ光とは空間的
に区別することができる。返光装置は、出力光を完全に
逆方向に第2の表面へと返すことができ、第2の表面を
透過してVIPAに入力され、その出力光がVIPA内
を多重反射してVIPAの透過域から入力経路へ出力さ
れる。
長を持ち、異なる干渉次数を持つ複数の出力光を生成す
るVIPAを備えた装置を用意することによって達成さ
れる。本装置はまた、1つの干渉次数にある出力光をV
IPAに返し、その他の出力光は返さない返光装置も備
えている。これによって、一つの干渉次数に対応する光
のみをVIPAに返す。
及びレンズ5を含む装置を備えることによって達成され
る。VIPAは、入力光を受け取り、VIPAから伝搬
する、対応する出力光を生成する。返光装置は、VIP
Aから出力光を受け取り、その出力光をVIPAに返
す。レンズは、(a)出力光が、VIPAからレンズを
通り、更にレンズによって返光装置に集光されることに
よってVIPAから返光装置に進み、(b)出力光が、
返光装置からレンズへ、そしてレンズによってVIPA
に方向付けされることによって返光装置からVIPAに
返され、更に、(c)VIPAからレンズに進む出力光
が、レンズからVIPAに返る出力光に対して平行及び
逆方向に進むように位置決めされる。更に、VIPAか
らレンズに進む出力光は、レンズからVIPAに返され
る出力光とは重ならない。
及びレンズを含む装置を備えることによって達成され
る。VIPAは、入力光を受け取り、対応するVIPA
から伝搬する出力光を生成する。レンズは、出力光をミ
ラーに集光させ、ミラーが出力光を反射して、反射光が
レンズによってVIPAに返される。ミラーは、装置が
一定の波長分散を行うように形成する。
に角分散の機能を持ち、波長分散補償を可能とするが、
特に大きな角分散を有することが特徴であり、実用的な
逆分散コンポーネントを容易に提供することができる。
Aを用いた装置の特性を説明する図である。しかし、波
長分散を補償するためのVIPAを用いた装置には、波
長に対する透過率の特性が平坦でなく、図5のような、
各透過帯域内の中心波長付近にピークを持つ、ピークの
頂上あたりが丸みを帯びてしまうラウンドトップ型にな
ってしまうという問題がある。
内に存在すると、送信器から送出された信号光パルス波
形に歪みが生じ、信号を正確に伝送することができなく
なってしまう。特に、大きな波長分散を補償することが
必要な、長距離の光ファイバ通信システムにおいて、V
IPAを用いた装置を多段に用いて波長分散補償を行う
場合、上記のような望ましくない透過特性が重ね合わさ
れるため、信号光パルスの劣化が非常に大きくなってし
まう。従って、VIPAを用いた装置は、図6のような
平坦な出力光の波長特性を持つことが望ましい。
のような理由で、VIPAを用いた装置において原理的
に生じるものである。第一に、VIPAからの出力光の
進行方向は波長によって異なるが、このときVIPAに
入力した光の光軸と平行な方向に進行する光の強度が最
も強く、VIPAへの入力光の光軸から外れた方向に進
行する光の強度は弱い。これは次のように考えられる。
VIPAへの入力光は通常、図4に示されているように
レンズによって収束された光であるために、入力光には
進行方向の異なる複数の平行光の成分が含まれており、
かつ、各平行成分の光の強度は、入力光の光軸に平行な
進行方向を持つ平行光成分において最大であり、光軸か
ら外れた方向に進行する成分ほど小さくなる。一方、V
IPA内で多重反射した複数の光が干渉し、強め合って
出力される条件を満たす波長は、上記進行方向の異なる
平行光成分毎に異なる。以上により、VIPAからの出
力光の波長によって光の強度が異なることになる。
性を反映して、VIPAを用いた装置の透過特性にも透
過率に波長依存性が生じる。すなわち、透過特性は平坦
でなくなる。
光は、干渉次数の異なる複数の可能な進行方向を持つた
め、光の強度がこれら複数の干渉次数光に分散されてし
まう。VIPAを用いた装置においては、不要な干渉次
数光はカットし、必要な一つの干渉次数の光のみ取り出
さなければならない。従って、カットされるべき不要な
干渉次数光がVIPAから出力されると、その分、光損
失が発生することになる。一方、各干渉次数光がVIP
Aから出力されるか否かは、各干渉次数光の進行すべき
方向が、レンズによってVIPAに収束される入力光に
含まれる平行光成分の進行方向のなかに含まれるか否か
による。したがって、波長によって不要な干渉次数光が
発生する度合いは異なることになる。不要次数光が発生
しない波長の光は損失が小さく、不要次数光の発生の度
合いが大きい波長の光は損失が大きい。これを反映し
て、VIPAを用いた装置の透過波長特性に波長依存性
が生じる。すなわち、透過波長特性が平坦でなくなる。
長分散を補償するためには、VIPAからの出力光がミ
ラーで反射されてVIPAに戻される際に、波長によっ
て異なる位置に光を戻すことにより、波長によって異な
る光路長を与える必要がある。波長分散が補償された光
を光ファイバによって受け取り、出力光として取り出す
場合には、上記のような波長によるVIPA上の戻り位
置の違いにより、ファイバへの結合効率が波長によって
異なることになる。通常、各透過帯域内の中心波長付近
の光が最も効率よくファイバに結合するように光学系が
調整されるので、中心波長から離れた波長の光の結合効
率が相対的に低くなる。このために、VIPAを用いた
装置によって波長分散補償を行う場合、上記のような平
坦でない透過特性が得られることになる。
な透過特性を改善し、望ましい平坦な透過特性を実現す
る方法については、前記、特許出願番号 平成10年−
534450及び平成11年−513133には具体的
には記載されていない。
IPAからの出力光の波長特性と逆の特性を与え、出力
光の波長特性をある程度平坦化することは可能である。
しかし、VIPAを用いた装置の透過特性は、設計によ
っては、図7のようにピークの波長に対して短波長側と
長波長側の幅が異なる非対称な形をしている場合があ
り、厳密な平坦化は不可能である。透過光の周期が異な
るエタロンフィルタを多段に重ねて、非対称のフィルタ
を実現することは可能であるが、フィルタの数が多くな
るほど透過光の損失が大きくなり、また、システムが高
価になるため現実的ではない。
補償するための、VIPAを用いた装置において、光損
失を抑え、かつ経済的な方法で、出力光の波長特性を望
ましいものに改善するための手段を提供することであ
る。
け取り、光を出力する複数の透過域を持ち、その透過域
を通じて連続する波長範囲内の各波長を有する入力光を
受け取り、入力光の多重反射を行って、入力光の自己干
渉を行わせることにより、前記連続する波長範囲内の各
波長を有する光を、波長毎に異なる角度で分散させ、前
記連続する波長範囲内の他の波長を有する入力光に対し
て形成されてアクセス出力光とは空間的に区別すること
のできる出力光を形成するバーチャリ・イメージド・フ
ェイズド・アレイ(VIPA)と、該VIPAによって
形成された、前記波長毎に異なる出力角度を有する出力
光を、波長毎に異なる位置に集束させるレンズと、集束
した光を前記レンズに反射して戻し、前記レンズは、反
射された出力光をVIPAに戻し、それによって反射さ
れた出力光がVIPA内で多重反射を受けて、VIPA
から透過域を通じて出力されるようにするためのミラー
であり、かつVIPAによる角分散方向に対して、VI
PAからの出力光に波長によらず略一定の波長分散を与
えるような形状を有するミラーと、前記ミラーによって
VIPAに戻される光の連続する波長範囲内の波長毎
に、VIPAの角分散方向と垂直な方向へ、異なる大き
さの光路ずれを生じさせる手段を備え、出力光を波長に
よって異なる結合効率で光ファイバに結合させることに
より、所望の透過波長特性を与えることを特徴とする。
を、簡易かつ安価な方法で平坦化でき、従って、VIP
Aの透過帯域を通過する光信号の劣化を抑え、品質の良
い光信号を伝送することのできる光ファイバ通信システ
ムを提供することができる。
含む装置において、VIPAによる角分散方向に対し
て、VIPAからの出力光に各波長によらず略一定の波
長分散を与えるような形状を有するミラーと、ミラーで
反射された後にVIPAに戻る光の光路ずれの大きさを
波長毎に制御することのできる手段を有する装置を提供
する。
添付の図面では、同じ機能の装置には同じ番号を付けて
示す。図8は、本発明の一実施形態で用いるVirtually
Imaged PhasedArray(VIPA)を示す図である。ま
た、以後は、「Virtually Imaged Phased Array」と
「VIPA」は、互いに置き換えて使用できる用語とす
る。
ス板で作成するのが望ましい。入力光77は、半円筒レ
ンズなどのレンズ80を使用してライン78に集光さ
れ、入力光77がVIPA76を進むようにする。ライ
ン78は、以後、焦点ライン78と呼ぶ。入力光77
は、焦点ライン78から放射状に伝搬し、VIPA76
内に受け取られる。次に、VIPA76は、平行光の光
束82を出力する。光束82の出射角は、入力光77の
波長の変化と共に変わる。例えば、入力光77の波長が
λ1の時、VIPA76は波長がλ1の光束82aを特
定の方向に出力する。入力光77の波長がλ2のとき、
VIPA76は波長がλ2の光束82bを異なる方向に
出力する。したがって、VIPA76は、互いに空間的
に区別することが可能な光束82a及び82bを生成す
る。
PA76の詳細図である。図9によれば、VIPA76
は、例えば、ガラス製で表面に反射膜122及び124
を持つプレート120を備える。反射膜122は、反射
率が約95%以上であることが望ましいが、100%よ
り小さいこととする。反射膜124は、反射率がおよそ
100%であるのが望ましい。照射ウィンドウ126は
プレート120上に形成され、その反射率はおよそ0%
であるのが望ましい。入力光77はレンズ80によって
照射ウィンドウ126を通じて焦点ライン78に集光さ
れ、反射膜122と124の間で多重反射が起こるよう
にする。焦点ライン78は、反射膜122が取り付けら
れているプレート120上にあるのが望ましい。このよ
うに、焦点ライン78は本質的には照射ウィンドウ12
6を通じて反射膜122上に集光させるラインである。
レンズ80によって集光される焦点ライン78の幅は、
入力光77のビームウエストとも呼ばれる。このよう
に、図9に示される本発明の実施形態では、入力光77
のビームウエストは、プレート120の遠い方の表面
(すなわち反射膜122の面)に集光される。プレート
120の遠い方の表面にビームウエストを集光させるこ
とによって、本発明の実施形態では、照射ウィンドウ1
26の領域(i)(例えば、以下で詳細を説明するが、
図12に示す領域a)と、入力光77が反射膜124に
よって最初に反射されるときに入ってくる反射膜124
上の領域(例えば、下記に詳細を説明する、図12に示
す領域b)とが重なってしまう可能性を低くすることが
望ましい。
ずかな傾き角θが見られる。反射膜122の最初の反射
では、5%の光が反射膜122を透過し、ビームウエス
トのあとで発散する。また、95%の光が反射膜124
に向かって反射する。最初に反射膜124によって反射
された後、光は再度反射膜122にあたるが、今度はd
だけずれている。次に、5%の光が反射膜122を透過
する。同じように、図9に示すように、光は一定の間隔
dを保ちながら多数の経路に分岐する。各経路での光線
の形は、光がビームウエストの虚像134から広がる形
となる。虚像134は、プレート120に対する垂直線
にそって一定の間隔2tで配置される。ここで、tはプ
レート120の厚さである。虚像134におけるビーム
ウエストの位置は、自己設定であり、それぞれの位置を
調整する必要はない。虚像134からの光は互いに干渉
し、入力光77の波長に従って異なる方向に伝搬する平
行光136を形成する。
り、隣接する光線の経路長の差は、2tCosθであ
る。角分散は、これらの2つの値の割合に正比例する。
すなわち、cotθである。この結果、VIPAはかな
り大きい角分散を生じる。
aged Phased Array」という用語は、虚像134の配列
の形成から生まれたものである。図10は、本発明の実
施形態による図8に示すVIPA76のIX−IXの線
に沿った横断面を示す。図10によると、プレート12
0には反射面122、及び124がある。反射面122
および124は、互いに平行でありプレート120の厚
さtの間隔で配置されている。反射面122及び124
は、プレート120に配置される典型的な反射膜であ
る。上記の通り、反射面124の反射率は、照射ウィン
ドウ126をのぞき、およそ100%である。反射面1
22の反射率は、およそ95%以上である。したがっ
て、反射面122の透過率はおよそ5%以下であるの
で、入射光の約5%以下が反射面122で透過し、約9
5%以上が反射される。反射面122及び124の反射
率は、特別にVIPAを応用して使用することによって
容易に変更することができる。ただし、一般には、反射
面122の反射率は100%より小さくして入射光の一
部が透過できるようにしなければならない。
設けられている。照射ウィンドウ126は、光を透過さ
せ、できれば光を反射しないか、または非常に小さい反
射率であることが望ましい。照射ウィンドウ126は、
入力光77を、反射面122と反射面124間で受光
し、反射させる。
横断面を示す、図8に示した焦点ライン78は、図10
では「点」と表現されている。ここで、入力光77は、
焦点ライン78から放射状に伝搬する。更に、図10に
示すように、焦点ライン78は反射面122上に位置す
る。焦点ライン78が反射面122上にある必要はない
が、焦点ライン78の位置ずれによってVIPA76の
特性がわずかに変化する。
ィンドウ126の領域A0を通ってプレート120に入
る。ここで、点P0は領域A0の周辺の点を示す。反射
面122の反射率によって、およそ95%以上の入力光
77が反射面122によって反射され、反射面124の
領域A1に入射する。点P1は、領域A1の周辺の点を
示す。反射面124の領域A1で反射されたのち入力光
77は、反射面122に進み、一部が反射面122を透
過して光線R1が定義する出力光Out1となる。
77は反射面122と反射面124の間で多重反射され
る。ここで、反射面122に反射される毎に透過光が発
生することになる。従って、例えば、入力光77が反射
面124の領域A2、A3、A4で反射した直後に反射
面122で反射され、出力光Out2、Out3、及び
Out4が生成される。点P2は、領域A2の周辺の点
を示し、点P3は、領域A3の周辺の点を示す、点P4
は領域A4の周辺の点を示す。出力光Out2は、光線
R2によって定義され、出力光Out3は、光線R3に
よって定義され、出力光Out4は、光線R4によって
定義される。図10は、出力光Out0、Out1、O
ut2、Out3、Out4のみを示しているが、実際
は、入力光77の強さや反射面122、124の反射率
によってもっと多くの光が存在する。下記に詳細を示す
が、出力光は互いに干渉して、入力光77の波長によっ
て異なる方向を持つ光束を生成する。従って、光束を出
力光Out1、Out2、Out3、Out4の干渉か
ら生じた出力光として記述することができる。
PAによる反射光の干渉を示す図である。図12によれ
ば、焦点ライン78から進んでくる光は、反射面124
によって反射される。前記の通り、反射面124の反射
率はおよそ100%であり、本質的にはミラーの機能を
持つ。この結果、反射面122および124が存在せ
ず、その代わりとして、出力光Out1が焦点ラインI
1から出射したものとして出力光Out1を光学的に分
析することができる。同様に、出力光Out2、Out
3、Out4が焦点ラインI1、I2、I3、I4から
出射したものとして光学的に分析することができる。焦
点ラインI2、I3、I4は、焦点ラインI0の虚像で
ある。
I1は焦点ラインI0から2tの距離にある。tは、反
射面122と124との距離を表す。同様に、そのあと
に続く各焦点ラインは、その直前の焦点ラインから2t
の距離にある。したがって、焦点ラインI2は、焦点ラ
インI1から2tの距離にある。更に、反射面122、
反射面124の間に生じる後続の多重反射によって、直
前の出力光よりも弱い出力光が発生する。したがって、
出力光Out2の強度は、出力光Out1よりも弱い。
力光は、重なり、干渉し合う。更に詳しくは、焦点ライ
ンI1、I2、I3、I4は、焦点ラインI0の虚像で
あるので、出力光Out0、Out1、Out2、Ou
t3、Out4は、焦点ラインI1、I2、I3、I4
で同じ光位相を持つ。したがって、干渉により、入力光
77の波長によって異なる方向に進む光束が生じる。
VIPAの設計上の特性である強め合いの条件が含まれ
ている。この強め合いの条件によって、出力光の干渉が
増加し、光束が形成される。VIPAの強め合いの条件
は、次の数式(1)で表される。 2t×cosφ=mλ・・・・(1) ここで、φは、形成された光束の、反射面122及び1
24に垂直な線から見た伝搬方向を示す。λは、入力光
の波長を示す。tは、反射面122と124の間の距離
を示す。mは整数を示す。
与えられている場合には、波長λの入力光に対して形成
される光束の伝搬方向φが決定する。更には、入力光7
7は、焦点ライン78から特定の角度で放射状に拡散す
る。したがって、同じ波長の入力光は、焦点ライン78
から多くの異なる方向に進み、反射面122および12
4の間で反射する。VIPAの強め合いの条件によっ
て、ある特定の方向に進む光は、出力光の干渉を通じて
強め合い、入力光の波長に対する方向の光束を形成す
る。強め合いの条件に基づく特定の方向とは異なる方向
に進む光は、出力光の干渉によって弱められる。
−IXの横断面を示す図であり、本発明の一実施形態で
用いる入力光の入射角または傾き角を決めるVIPAの
特性を示す。
ンズ(図示しない)によって集光され、焦点ライン78
に集光される。図12に示すように入力光77は、照射
ウィンドウ126の「a」に等しい幅の領域をカバーす
る。入力光77が反射面122に一度反射されたあと、
入力光77は、反射面124に入射し、反射面124の
「b」に等しい幅の領域をカバーする。更に、図12に
示すように、入力光77は、反射面122の垂線に対し
てθ0の傾き角を持つ光軸132に沿って進む。
によって一度反射されたあと、照射ウィンドウ126を
通ってプレートから外れた位置に出てしまわないような
値に設定しなければならない。すなわち、傾き角θ0
は、入力光77が反射面122と反射面124の間に取
り込まれた状態になり、照射ウィンドウ126を通って
プレートから外れないようにするためには、傾き角θ0
は、次の数式(2)に従って設定する。
は、連続する波長領域内の各波長を持つ入力光を受光す
るVIPAを備えている。VIPAは、入力光の多重反
射によって自己干渉が行われるようにし、その結果とし
て出力光を形成する。出力光は、連続する波長領域内の
他の波長を持つ入力光とは空間的に区別できる。例え
ば、図10に、反射膜122と124の間で多重反射を
生じる入力光77を示す。この多重反射によって、互い
に干渉し、入力光77の各波長に対して空間的に区別す
ることのできる光束を生成する、複数の出力光Out
0、Out1、Out2、Out3、Out4を生成す
る。
複数の光または光線の間に生じる干渉である。したがっ
て、出力光Out0、Out1、Out2、Out3、
Out4は全て同じ光源(すなわち、入力光77)から
発生しているので、出力光Out0、Out1、Out
2、Out3、Out4の干渉は、入力光77の自己干
渉と呼ばれる。
波長範囲内の任意の波長であって良い。このように、入
力光は、不連続の値の範囲から選択した値の波長に限定
されることはない。さらに、本発明の実施形態による
と、連続する波長範囲内の特定の波長の入力光に対して
生成される出力光は、入力光が連続する波長範囲内の異
なる波長であった場合に生成される出力光とは、空間上
で区別される。
に、光束82の進行方向(すなわち「空間特性」)は、
入力光77が連続する波長範囲内の異なる波長であった
場合には異なる。
(C)、図13(D)に本発明の実施形態で用いるVI
PAの作成方法を示す。図13(A)によれば、平行板
164は、ガラス製であることが望ましく、優れた平行
性を持つ。反射膜166、168は、真空蒸着、イオン
ビームアシスト蒸着、スパッタリングなどの方法によ
り、平行板164の両面に備えられる。反射膜166、
168の一つは、反射率が100%であり、他の一つは
反射率が100%より小さく、80%より大きいことが
望ましい。
68の一つは、一部削られて照射ウィンドウ170を形
成する。図13(B)で示す反射膜166は削られ、照
射ウィンドウ170が平行板164の反射膜166と同
じ表面に形成されるようにする。ただし、その代わり
に、反射膜168は、一部を削って照射ウィンドウが平
行板164上の反射膜168と同じ面に形成されるよう
にする。本発明の各種の実施形態に示すように、照射ウ
ィンドウは、平行板164のどちら側にでも形成するこ
とができる。
きるが、機械的な切削処理を使用することもでき、費用
も少ない。ただし、反射膜を機械的に切削すれば、平行
板164を慎重に処理し、平行板164への損傷を最小
にしなければならない。例えば、照射ウィンドウを形成
する平行板164部分の損傷が大きい場合には、平行板
164は受け取った入力光の分散によって過剰な損失を
受けることになる。
に、事前に平行板164の一部を照射ウィンドウに対応
してマスキングし、その部分を反射膜で覆われないよう
にして照射ウィンドウを作成することができる。
を反射膜166、及び反射膜166を取り除いた平行板
164の一部に塗る。透明接着剤172は、照射ウィン
ドウを形成する平行板164の一部に塗布するので、光
の損失が最小限になるものである。
は、透明接着剤172を塗布した上に載せ、反射膜16
6及び平行板164を保護する。透明接着剤172は、
反射膜166を取り除いて凹んだ部分に満たすように塗
布するため、透明保護板174は、平行板164の上部
表面に平行に備えられる。
着剤(図示しない)を反射膜168の上部表面に塗布
し、保護板(図示しない)を備えなければならない。反
射膜168がおよそ100%の反射率であり、同じ平行
板164の表面上に照射ウィンドウがない場合には、接
着剤および保護板は透明である必要がない。
4に塗布することもできる。例えば、透明保護板174
および照射ウィンドウ170は、反射防止膜176で覆
うことができる。
照射ウィンドウ上、または入力光が入る、平行板の反対
側表面にあるものとされるが、焦点ラインは平行板内ま
たは照射ウィンドウの前にある。
の間にある光を反射し、その反射膜の一つの反射率はお
よそ100%である。ただし、同様の効果は、それぞれ
100%未満の反射率を持つ二つの反射膜によっても得
られる。例えば、二つの反射膜が、反射率95%であっ
てもよい。この場合には、それぞれの反射膜は、光を透
過し、干渉を生じる。その結果、波長によって進む方向
の異なる光束が、反射膜のある平行板の両面に形成され
る。このように、本発明の様々な実施形態の様々な反射
率は、VIPAの必要な特性に従って変えることができ
る。
は、平行板または互いに平行な二つの反射面によって形
成されるが、これらの板または反射面は必ずしも平行で
なくても良い。
は、多重反射を利用し、干渉光の間の一定の位相差を維
持する。その結果、VIPAの特性は安定し、それによ
って偏光によって生じる光学的特性の変化を小さくする
ことができる。
間的に区別可能な光束を与えることができる。「空間的
に区別可能な」とは、光束が空間的に区別することがで
きることを意味する。例えば、各種の光束は、平行であ
り、異なる方向に進む場合、または異なる位置に集光さ
れる場合には、空間的に区別することができるという。
ただし、本発明はこれらの詳細な例に限定されることは
なく、光束を互いに空間的に区別することのできる方法
は他にも多数ある。
回折格子ではなく、VIPAを角分散部として使用する
従来の装置を示す。図14によれば、VIPA240
は、例えば、およそ100%の反射率を持つ第1の表面
242と、およそ98%の反射率を持つ第2の表面24
4とを持つ。VIPA240は、また照射ウィンドウも
含む。VIPA240は、この構成には限定されず、こ
こに記述されている多くの異なる構成が可能である。
から出力され、コリメートレンズ248によってコリメ
ートされ、照射ウィンドウ247を通して筒型レンズ2
50によってVIPA240に線状に集光される。それ
から、VIPA240は、焦点レンズ252によってミ
ラー254に集光されるコリメート光251を生成す
る。ミラー254は、基板258上に形成されるミラー
部分256であってもよい。
252を通してその光をVIPA240に送る。それか
ら、その光は、VIPA240内で多重反射し、照射ウ
ィンドウ247から出力される。照射ウィンドウ247
から出力された光は、筒型レンズ250及びコリメート
レンズ248を通り、ファイバ246に受光される。
力され、ミラー254に反射されてVIPA240に戻
る。ミラー254に反射された光は、もと進んできた経
路と正反対の経路を進む。以下に詳細に記述するよう
に、光の異なる波長成分は、ミラー254上の異なる地
点に焦点を持ち、反射してVIPA240に戻る。その
結果、異なる波長成分は、異なる距離を進み、波長分散
を生じる。
更に詳細に示す。様々な波長成分を持つ光がVIPA2
40に受け取られるものと仮定する。図14に示すよう
に、VIPA240はビームウエスト262の虚像26
0を形成し、虚像260は光を発する。図14に示すよ
うに、焦点レンズ252は、VIPA240からのコリ
メート光の異なる波長成分の焦点をミラー254上の異
なる点に集光させる。更には、長いほうの波長264は
点272に、中心波長266は点270に、短いほうの
波長268は点274に、それぞれ集光する。そこで、
長いほうの波長264は、中心波長266と比較して、
ビームウエスト262により近い虚像260に戻る。短
いほうの波長268は、中心波長266と比較して、ビ
ームウエスト262から遠いほうの虚像260に戻る。
このような配列によって、正常分散を生じる。
けを反射し、他の干渉オーダの光は、ミラー254から
外に集光される。さらには、前記の通り、VIPAがコ
リメート光を出力する。このコリメート光は、各虚像か
らの経路がmλの差を持つ方向に進む。ここで、mは整
数を示す。m番目の干渉オーダは、mに対応する出力光
と定義する。
オーダを示す。図16によれば、VIPA240などの
VIPAは、コリメート光276、278、280を発
する。それぞれのコリメート光276、278、280
は、異なる干渉オーダに対応している。したがって、例
えば、コリメート光276は、(n+2)番目の干渉オ
ーダのコリメート光に対応しており、コリメート光27
8は、(n+1)番目の干渉オーダのコリメート光に対
応しており、コリメート光280は、n番目の干渉オー
ダのコリメート光に対応している。ここで、nは整数を
示す。コリメート光276は、複数の波長成分276
a、276b、276cを持つものとして示されてい
る。同様にコリメート光278は、波長成分278a、
278b、278cを持つものとして示されて、コリメ
ート光280は、波長成分280a、280b、280
cを持つものとして示される。ここで、波長成分276
a、278a、280aは、同じ波長である。波長成分
276b、278b、280bも同じ波長を持つ(波長
成分276a、278a、280aの波長とは異な
る)。波長成分276c、278c、280cも同じ波
長を持つ(波長成分276a、278a、280a、お
よび波長成分276b、278b、280bの波長とは
異なる)。図16には、3つの異なる干渉オーダのコリ
メート光を示しているだけであるが、コリメート光は、
他の干渉オーダに対しても発光される。
る方向にコリメート光が進み、異なる位置に集光される
ので、ミラー254は、単一の干渉オーダからの光のみ
を反射してVIPA240に戻すようにすることができ
る。例えば、図16に示すように、ミラー254の反射
部分の長さは、比較的小さく作成してあり、単一の干渉
オーダに対応する光のみが反射される。更には、図16
では、コリメート光178のみがミラー254に反射さ
れる。このように、コリメート光276、278は、ミ
ラー254から外に集光される。
んでいる。図14を再度参照すると、VIPA240の
第1の表面242と第2の表面244の間の厚さtが特
定の値に設定される場合には、その構成で各チャネルで
の分散が同時に補償される。
ある。中心波長は、普通は一定の周波数間隔で互いに離
れている。VIPA240の第1の表面242と第2の
表面244の間の厚さtは、中心波長に対応するすべて
の波長成分がVIPA240から同じ出射角で出力され
るように設定し、ミラー254上で同じ焦点位置を持つ
ようにしなければならない。これは、中心波長に対応し
た波長成分が進むVIPA240上の往復の光の進行距
離が、各チャネルの中心波長の倍数となるように、厚さ
tを各チャネルに対して設定した場合に可能となる。こ
の厚さtの大きさは、以下では「WDMマッチングフリ
ースペクトル範囲の厚さ」または「WDMマッチングの
FSRの厚さ」と呼ばれる。
した往復の光の進行距離(2ntcosθ)は、同じθ
で異なる整数に対する各チャネルの中心波長に整数をか
けた波長に等しい。ここでnは、第1の表面242と第
2の表面244の間にある部材の屈折率であり、θは各
チャネルの中心波長に対応する光束伝搬方向を示す。更
には、前記の通り、θは、入力光の光軸の傾き角を示す
(図9を参照)。
応する波長成分に対して、2ntcosθが、同じθで
異なる整数に対する各チャネルの中心波長の整数倍に等
しくなるようにtを設定した場合には、中心波長に対応
するすべての波長成分は、VIPA240から同じ出射
角を持ち、ミラー254上で同じ焦点位置を持つ。
PA240の厚さ1mmの約2倍)及び屈折率1.5で
あれば、100GHz間隔のすべての波長がこの条件に
合う。その結果、VIPA240は、波長多重光の全て
のチャネルで同時に分散を補償することができる。
DMマッチングのFSRの厚さに設定した場合、VIP
A240および焦点レンズ252は、(a)各チャネル
の中心波長に対応する波長成分をミラー254上の点2
70に集束させ、(b)各チャネルの長い波長の要素に
対応する波長成分をミラー254上の点272に集束さ
せ、(c)各チャネルの短い波長の成分に対応する波長
成分をミラー254上の点274に集束させることがで
きる。したがって、VIPA240を使用して波長多重
光のすべてのチャネルで波長分散を補償することができ
る。
さtが、WDMマッチングのFSRの厚さに設定される
場合の、波長多重光のいくつかのチャネルの分散量を示
すグラフである。図17に示すように、すべてのチャネ
ルに同じ分散が見られる。ただし、分散はチャネル間で
連続してはいない。更に、VIPA240が分散を補償
する各チャネルの波長範囲は、ミラー254のサイズを
適切に設定することによって設定することができる。
と、ビームウエスト262の虚像260によって発する
光の長いほうの波長264、中心波長266、及び短い
ほうの波長268の進行方向を示す点で類似している。
凸ミラーである。凸ミラーを使用すると、ビーム・シフ
トは拡大する。したがって、短い焦点距離、かつ、小さ
い間隔で、大きな色分散が得られる。ミラー254が凸
型の場合には、図18(A)に示すように、その凸型
は、側面からのみ見え、上から見たときには見えない。
凹ミラーである。凹ミラーを使用すると、分散の符号は
反転する。従って、短い焦点距離、かつ、小さい間隔
で、異常分散が生じる。ミラー254が凹型の場合に
は、図18(B)に示すように、その凹型は、側面から
のみ見え、上から見たときには見えない。
ると平面に見える。ただし、ミラー254も上から見た
ときに凹または凸ミラーにして、それが一次元ミラーで
あることを示すことができる。
ー254は焦点レンズ252の焦点または焦点に近い点
に配置する。したがって、前記の通り、例えば、図18
(A)および図18(B)にそれぞれ示すように、ミラ
ー254は側面から見て、凸型または凹型にすることが
できる。凸ミラーは、波長分散を進行させ、凹ミラーは
波長分散を減少させるか、または負(通常)から正(異
常)に反転させることができる。更に詳しくは、凸ミラ
ーは、負の方向に大きい分散を生じ、凹ミラーは、負の
方向に小さい分散を生じるか、または分散を正に反転す
る。これは、色分散の強さが、側面から見たミラーの曲
率の関数に等しいことによって実現する。
40からの光束の出射角を示すグラフである。図19か
ら分かるように、出射角に対する波長は線形ではない。
波長とVIPAによって生成された光束の出射角との関
係は線形ではないので、ミラー254として平面ミラ
ー、通常の凸面ミラー、または通常の凹面ミラーを使用
している限りは、波長分散は一つの波長帯域で一定には
ならない。この波長分散における非線形は、上位の分散
とされる。
示す装置について、波長分散における非線形は、次の数
式(3)によって理解することができる。 (角分散)・(1−f・(1/R))∝波長分散・・・・・(3) ここで、fは、焦点レンズ252の焦点距離を示し、R
は、ミラー254の曲率半径を表す。
40の角分散を示すグラフである。一般に、図20の曲
線284は、図19の曲線282の傾斜を表したもので
ある。図20から分かるように、角分散は一定ではな
い。その代わり、角分散は、波長の変化に応じて変化す
る。
−f・(1/R))の部分を示すグラフである。更に詳
しくは、直線286は、平面ミラーの場合の波長に対す
る(1−f・(1/R))のグラフである。(曲率半径
は、“∞”(無限大))。直線288は、凹面ミラーの
場合の波長に対する(1−f・(1/R))のグラフで
ある(曲率半径は、“+”)。直線290は、凸面ミラ
ーの場合の波長に対する(1−f・(1/R))のグラ
フである(曲率半径は、“−”)。図21に示したとお
り、それぞれのミラーは、一定の曲率半径を持つ。
などのような装置の波長に対する波長分散を示すグラフ
である。ここでは、ミラー254は、一般的な球面の凸
面ミラー、平面ミラー、および球面の凹面ミラーであ
る。更に詳しくは、曲線292は、ミラー254が凸面
ミラーである場合の波長に対する波長分散を表す曲線で
ある。曲線294は、ミラー254が平面ミラーである
場合の波長に対する波長分散を表す曲線である。曲線2
96は、ミラー254が凹面ミラーである場合の波長に
対する波長分散を表す曲線である。
は、前記数式(3)に表されるように、それぞれ図20
に示す角分散と、図21の適当な直線との積をそれぞれ
表している。さらに詳しくは、一般に、曲線294は、
図20に示す曲線284と、図21に示す直線286の
積を表している。一般に、曲線294は、図20に示す
曲線284と、図21に示す直線290の積を表してい
る。曲線296は、図20に示す曲線284と、図21
に示す直線288の積を表している。
して一般的な球面の凸面ミラー、平面ミラー、または球
面の凹面ミラーが使用されても、波長分散は一定ではな
い。このような波長分散の波長依存性は、ミラー254
の曲率をチャーピングすることによって減少させるか、
または取り除くことができる。
式(3)の(1−f・(1/R))の曲線298を示す
グラフである。一般には、図23の曲線298は、図2
0の曲線284を反転したものである。したがって、図
24の曲線300に示すように、図23の特性を持つミ
ラーは、一定の波長分散を生じる。
で、波長分散値が2000ps/nmとなるような分散
ミラーの形状(断面)の一例である。図25から分かる
ように、ミラーの形状は自由曲面になっている。VIP
Aの角分散は、この断面に平行な方向になるように、V
IPAとミラーは空間的に配置される。ここで、波長分
散をある特定の値(例えば、−2000ps/nm)に
するためには、ミラーの形状は、図26に示すように、
この断面に垂直な方向には同じ形状(すなわちシリンド
リカル型)であればよい。ただし、断面に垂直な方向に
は光は波長によらずレンズにより焦点を結んでいるた
め、断面に垂直な方向にあまり長さを取る必要はない。
分散の大きいVIPAを用いることで、実用的な大きさ
で波長分散補償を行うこと、VIPAの厚さをWDMマ
ッチングのFSRの厚さに設定することにより、波長多
重光の全てのチャネルで同時に分散を補償すること、ミ
ラーの形状を最適な自由曲面形状にすることにより、波
長分散の波長依存性を低減する、すなわち、波長分散を
略一定にすることが可能となる。
PAを用いた装置を光が通過した際の、光の波長に対す
る透過率の特性は、望ましい平坦な特性になっておら
ず、図5に示されているような、連続する透過波長帯域
内の中心波長付近にピークを持つ、ラウンドトップ型の
特性となっている。
形態によるVIPAを用いた装置では、前記自由曲面ミ
ラーによって反射された後、VIPAに戻される光に、
VIPAによる角分散方向と垂直な方向に、波長によっ
て大きさの異なる光路ずれを生じさせる手段を備える。
このとき、各波長の光の光路は互いに平行である。
を生じさせるVIPAを用いた装置を上から見た図であ
る。図中の各直線は、VIPAから出射した各波長の光
の光軸(反射ミラーによる反射後の)を示している。図
14のような構成で、反射ミラーとして図26のような
シリンドリカル型のミラーを用いた場合は、図27
(A)のように、出力ファイバ309から出力される各
波長の光軸は一致しており、この光軸と出力ファイバ3
09の光軸を一致させることにより、出力ファイバへの
結合効率は最大となる。すなわち、出力ファイバ309
からコリメートレンズ308に入力される光は、コリメ
ートレンズ308によって平行光にされ、筒型レンズ3
07によって線状に集光され、VIPA306に入力す
る。そして、VIPA306によって角度分散が与えら
れた各波長の光は、焦点レンズ305によってミラー3
04上に集束される。ミラー304上に集束された光
は、ミラー304によって反射され、焦点レンズ305
に戻り、VIPA306を通って、筒型レンズ307に
入力される。筒型レンズ307によって、光は平行光と
なり、コリメートレンズ308を逆方向に進むことによ
って、出力ファイバ309に結合される。このとき、各
波長の光は等しい結合効率で出力ファイバに結合する。
これに対して、図27(B)のように何らかの手段で、
上から見たときの各波長の光の光軸を、互いに平行で、
波長によって光軸と垂直な方向に異なる量だけシフトさ
せることができれば、出力ファイバに入射する際の光軸
と出力ファイバの光軸とのなす角度θ1、θ2、θ3が波
長によって異なることになる。ファイバに入射する光の
光軸とファイバの軸の間の角度がずれると、ファイバへ
の光の結合効率は劣化する。この結合効率の劣化量は、
上記角度ずれが大きいほど大きい。したがって、本実施
形態によるVIPAを用いた装置では、波長によって出
力ファイバへの結合効率が異なることになる。すなわ
ち、波長分散補償された光が出力ファイバに結合する際
の結合損失の大きさが波長によって異なる。したがっ
て、上記光路ずれの大きさを波長毎に制御して、上記光
路ずれがないときのVIPAを用いた装置の透過特性と
逆の特性を与える(VIPAを用いた装置の透過率が高
い波長の光は上記結合損失が大きくなるように、透過率
が低い波長の光は結合損失が小さくなるようにする)こ
とにより、望ましい平坦な透過特性を得ることができ
る。
な手段について例を挙げて説明する。図28は、本発明
の実施形態を示す図である。本実施形態では、上記自由
曲面ミラーの形状を、シリンドリカル型から、シリンド
リカル型では形状変化のない方向にも形状が変化するも
のに変更することによって、上記光路ずれを発生させ
る。なお、同図においては、図27と同じ構成要素には
同じ参照符号を付して説明を省略する。
向に出射された、異なる波長の光λ 1、λ2、λ3は焦点
レンズによって、ミラー上の異なる位置301、30
2、303に集光される。301、302、303は同
一のミラー304上の異なる位置を表している。これら
波長の異なる光が集光される点はミラー上に連続的に並
んで、図28のy方向に平行な直線を形成するが、この
直線に沿ったミラーの形状は、上記の波長によらず略一
定の波長分散を与えるような形状である。更に、この直
線と垂直な方向(図28のx方向)の傾斜が、直線に沿
って(y軸に沿って)変化するような形状のミラーを用
いることにより、VIPAの角分散方向と垂直な方向の
反射角度(図28のxz面内の反射角度)を波長によっ
て変えることができる。この反射光は、焦点レンズを通
過してVIPAに戻る際に、VIPAからの出力光の進
行方向(図28のz方向)と平行で、角分散方向と垂直
な方向(図28のx方向)にずれた光路を通ることにな
る。このように、波長によって異なる光路ずれを生じさ
せることができる。
同図の下方に生成しているが、もちろん、同図の上方に
生成しても良い。また、波長毎に、1つの波長が上方へ
の光路ずれで、次の波長は下方への光路ずれと言うよう
に、それぞれ異なった方向に光路ずれを生成しても良
い。重要なことは、光ファイバに結合する光が、適当な
結合効率で光ファイバに結合するように、適切な角度を
持って、光ファイバの端部に入射することである。
効率を説明する図である。光ファイバからの出射光と光
ファイバへの入射光がともにガウシアンビームであると
すると、光ファイバへの戻り光に角度ずれがある場合の
結合効率は、次の式で表される。 η=κ・exp[−κ・π2θ2(w1 2+w2 2)/(2λ
2)] ここで、 κ=4/{(w1/w2+w1/w2)2} w1:光ファイバからの出射光のビームウエスト経 w2:光ファイバへの入射光のビームウエスト経 λ:波長 θ:角度ずれ量 である。なお、光ファイバと光の結合についての詳細
は、河野健治著「光デバイスのための光結合系の基礎と
応用」を参照されたい。
関係を示した図である。この図によれば、結合角度が2
度ずれると結合効率が2dB以上落ちることが分かる。
なお、図30は、w1=w2=10μm、λ1.55μm
の場合である。
を説明する図である。図31のような光学系で、 コリメートレンズの焦点距離fc=50mm フォーカシングレンズの焦点距離fm=6mm ミラーの傾き角度θm=0.1° の場合、光軸の横ずれは、約0.17mm、光ファイバ
への戻り光の角度ずれθは、約0.83°となる。従っ
て、この場合の結合効率は、約92%(−0.38d
B)となる。
る、波長によって異なる光路ずれを生じさせる自由曲面
ミラーの一例を示す。図32(A)の座標軸は、図28
の座標軸に対応している。このような三次元の自由曲面
ミラーを作成することは、現有の加工技術をもってすれ
ば困難ではなく、ダイヤモンド製のバイトと精密な可動
ステージを有する精密な三次元加工機でAlや真鍮など
の金属を加工すればよい。このような削り加工したミラ
ーは一般に高価となることが多いので、必要な形状とは
反転した形状を有する金型を加工し、その金型を用い
て、プラスチックや低融点ガラス、ゾルゲルガラスなど
で転写成形した後、AuやAlなどの金属や誘電体多層
膜をその上に成膜してミラーを形成すればよい。この
他、イオンビームエッチングと厚さの異なるレジストを
用いてこのような三次元形状を得ることもできる。
すような形状のミラーを用いて透過帯域を平坦化した場
合と、従来のシリンドリカル型のミラーを用いた場合
(平坦化前)の、VIPAを用いた装置の透過特性の一
例(計算結果)を示す。図32(B)に示すように、上
記ミラーによって、ラウンドトップ型の透過特性を望ま
しい平坦な特性に改善することができる。
置によって与えることのできる波長分散補償量は、図2
8、図32(A)のy方向のミラー形状によって決定さ
れる一つの分散補償量に限られるが、本発明の別の実施
形態によれば、一台で複数の波長分散補償量を与えるこ
とができ、かつ、それぞれの分散補償量を与える際の透
過特性が平坦な、VIPAを用いた装置を実現すること
が可能である。
図である。同図においては、図27と同じ構成要素には
同じ参照符号を付し、説明を省略する。図33によれ
ば、ミラー310上には複数の領域(図33では領域
A、B)が設けられている。各領域内のVIPAの角分
散方向(図33のy方向)と平行な一つの直線に沿った
ミラー形状は、各々異なる分散補償量を与えるような形
状となっている。更に、各領域内の上記直線に沿った、
直線と垂直な方向の傾斜(図33のy方向に沿ったx方
向の傾斜)は、各分散補償量を与える際のVIPAの透
過特性が平坦になるように決定される。また、本実施形
態では、ミラー310上の使用領域を、必要な分散補償
量によって切り替えることのできる機構が設けられてお
り、これにより、複数の分散補償量を与えることがで
き、かつ透過特性が平坦な、VIPAを用いた装置を実
現できる。なお、図33では、ミラー310上の領域は
A、Bの2つとなっているが、3つ以上の領域があって
もかまわない。また、図33では、ある一つの波長λの
光の光軸と、この波長の光が当たる位置でのミラー形状
(x方向の形状)のみを示している。
えば、ミラー310を載せるステージなどであり、機械
的に、ミラー310の位置をシフトするものであればよ
い。このようなステージは、既知のものが多く存在する
ので、詳細な説明は省略する。
ば、分散補償量をある一定範囲内の任意の値に設定で
き、かつ、上記一定範囲内のいかなる分散補償量に設定
した場合にも透過特性が平坦となる、VIPAを用いた
装置を実現することが可能である。
において、図33と同じ構成要素には同じ参照符号を付
し、説明を省略する。図34によれば、本実施形態では
上記自由曲面ミラーとしては、任意の三次元形状を形成
することが可能な、可変形状ミラーを用いる。可変形状
ミラーはある有限な領域内の形状を任意に変えることの
できる形状可変部を持っている。ミラー形状は、以下を
満たすように制御される。まず、ミラー上の、VIPA
の角分散方向(図34のy方向)と平行な一つの直線に
沿った形状は、所望の分散補償量を与えるような形状と
なるようにする。更に、この直線に沿った、直線と垂直
な方向の傾斜(図34のy方向に沿ったx方向の傾斜)
が、該分散補償量を与える際のVIPAの透過特性を平
坦にするような形状となるようにする。以上のようなミ
ラー形状が形成されるように制御を行うことによって、
上記の任意分散補償量において平坦な出力光特性を得る
ことができる。
−216415号明細書あるいは、http://www.hikari-
trading.com/oko.htmlなどを参照いただきたい。また、
図35は、可変形状ミラーを搭載したVIPAを用いた
装置と、VIPAからの出力光の分散特性、透過特性を
モニタする装置とを組み合わせたシステムの構成を示す
図である。
とが同時に、常に最適となるようにミラー形状を制御す
るシステムを作ることができる。このようなシステム
は、環境温度の経時的な変動などによる伝送路ファイバ
の分散量変動の影響が無視できないために、常時、分散
補償を行う必要がある超高速の光ファイバ通信システム
において有用である。
伝送路400を介して受け取った入力光を可変形状ミラ
ーを有するVIPAを用いた装置401を介して伝送路
400に送出し、後段で波長分散をモニタする装置40
2、403によって波長分散のモニタを行い、これをミ
ラー形状を制御する装置404で、モニタ値を可変形状
ミラーの駆動信号にして可変形状ミラーに信号を与え、
VIPAの波長特性を最適化する。
平坦化するために必要な、VIPAに戻される光の光路
ずれを、ミラーの、VIPAによる角分散方向と垂直な
方向傾斜により与えることとしたが、このような光路ず
れを与える手段はこれだけではなく、他の手段を用いて
もよい。
される光に、VIPAからの出射光の光路と平行で、波
長によって異なる大きさの光路ずれを生じさせることに
より、波長によって出力ファイバへの結合効率を変化さ
せ、波長特性を平坦化したが、必ずしもVIPAからの
出射光と平行な光路ずれを生じさせる必要はなく、波長
によって異なる角度ずれを生じさせてもよい。角度ずれ
によっても出力ファイバへの結合効率は劣化し、波長特
性を平坦化することができる。
先に図1と同様のサーキュレータを挿入することによ
り、波長分散が補償された出力光を取り出すことができ
る。また、本発明の前記実施形態では、VIPAは、光
を反射するための反射膜を持つ。例えば、図8は、光を
反射する反射膜122および124を持つVIPA76
を示す。ただし、VIPAを、反射面を提供するための
膜として使用することに限定はしない。その代わり、V
IPAは適切な反射面を持っていなければならないが、
膜である必要はない。
Aは多重反射を生じる透明のガラス板を含む。例えば、
図8は、反射面を持つ透明のガラス板120を備えたV
IPA76を示す。ただし、反射面を隔離するために、
VIPAをガラス部材、または任意のタイプの板のみに
限定はしない。その代わり、反射面は、ある種のスペー
サによって互いに隔離しておかなければならない。例え
ば、VIPAの反射面は、ガラス板を介在させなくても
“空気”によって隔離することができる。したがって、
反射面を、例えば光ガラスまたは空気などの透明の部材
によって隔離するものとして記述することができる。
面の間にある部材の厚さと屈折率によって異なる。さら
に、VIPAの動作波長は、VIPAの温度をコントロ
ールすることによって正確に調整することができる。
態によれば、波長によらず略一定の波長分散を生じさ
せ、実際に光ファイバに蓄積された波長分散を多チャネ
ルの多波長領域において同時に分散補償する装置を提供
することができ、更に、透過率の波長特性を所望のもの
にすることができる。このために、本発明の実施形態で
は、VIPAを特定の構成に限定しない。例えば、VI
PAは、照射ウィンドウを持っていても良く、VIPA
の各表面の反射は、特定の例に限定されることはない。
は、波長分散を積極的に与えた例を示してきたが、波長
分散を略ゼロとし、多チャネルの多波長領域において、
所望の透過波長特性を与えるような、多波長チャネル用
の透過帯域フィルタ装置としても用いることができ、例
えば、アレイ導波路型合分波器(AWG)等のような平
坦ではない透過波長特性を有する装置の波長特性を改善
することも可能である。特に図31に示された実施形態
は、多波長チャネル用の可変透過帯域フィルタ装置とし
て使用でき、いかなる透過波長特性を有する装置の波長
特性を改善することも可能である。
数の透過域を持ち、その透過域を通じて連続する波長範
囲内の各波長を有する入力光を受け取り、入力光の多重
反射を行って、入力光の自己干渉を行わせることによ
り、前記連続する波長範囲内の各波長を有する光を、波
長毎に異なる角度で分散させ、前記連続する波長範囲内
の他の波長を有する入力光に対して形成されてアクセス
出力光とは空間的に区別することのできる出力光を形成
するバーチャリ・イメージド・フェイズド・アレイ(V
IPA)と、該VIPAによって形成された、前記波長
毎に異なる出力角度を有する出力光を、波長毎に異なる
位置に集束させるレンズと、集束した光を前記レンズに
反射して戻し、前記レンズは、反射された出力光をVI
PAに戻し、それによって反射された出力光がVIPA
内で多重反射を受けて、VIPAから透過域を通じて出
力されるようにするためのミラーであり、かつVIPA
による角分散方向に対して、VIPAからの出力光に波
長によらず略一定の波長分散を与えるような形状を有す
るミラーと、前記ミラーによってVIPAに戻される光
の連続する波長範囲内の波長毎に、VIPAの角分散方
向と垂直な方向へ、異なる大きさの光路ずれを生じさせ
る手段を備え、出力光を波長によって異なる結合効率で
光ファイバに結合させることにより、所望の透過波長特
性を与えることを特徴とする装置。
直な方向へ、異なる大きさの光路ずれを生じさせる手段
が、前記レンズによって前記ミラー上の異なる位置に集
束された異なる波長を有する光に対して、VIPAの角
分散方向と垂直な方向に異なる反射方向を与える様な形
状を有しているミラーであることを特徴とする付記1に
記載の装置。
波長分散を与える複数の領域を有すると共に、各領域毎
に、異なる波長を有する光にVIPAの角分散方向と垂
直な方向に異なる反射方向を与えるような形状を有し、
更に前記ミラーを空間的に移動させる手段を有し、ミラ
ーの異なる領域に光を反射させることにより、異なる波
長分散で所望の透過波長特性を与えることを特徴とする
付記2に記載の装置。
直な方向へ、異なる大きさの光路ずれを生じさせる手段
が、前記レンズによって前記ミラー上の異なる位置に集
束された異なる波長を有する光に対して、VIPAの角
分散方向と垂直な方向に異なる反射方向を与えるような
形状を有し、かつ形状を任意に変形させることのできる
部分と、形状を制御する手段を有する可変形状ミラーで
あって、波長分散を任意に可変すると共に、各波長分散
において、光路ずれ量を可変することにより所望の透過
波長特性を与えることを特徴とする付記1に記載の装
置。
の分散特性と波長特性をモニタする装置とを有し、モニ
タ結果をミラー形状に反映させ、最適な分散特性と透過
波長特性を与えるようにミラー形状を制御することを特
徴とする装置。
の多重反射を介して、各反射毎に光の一部を放出し、該
放出された光の干渉によって、角度分散を生成すること
によって波長毎に異なる伝搬方向を有する光束を生成す
るバーチャリ・イメージド・フェーズド・アレイ(VI
PA)と、該VIPAから出力される光束を、各波長毎
に、該角度分散の方向の面内で、所定の方向に反射し、
該VIPAに該光束を入射して、該VIPAから出射さ
れるときに、各波長毎に、特定の伝搬遅延を与えるミラ
ーと、該ミラーによって反射される光束に、波長毎に異
なった光路ずれを与え、該光束が、該VIPAから出射
され、光ファイバに結合する場合の結合効率を、光束の
該光ファイバへの入射角度を調整することによって可変
する結合効率可変手段と、を備えることを特徴とする装
置。
ミラーの反射面の形状を、ミラーに入射する光束を前記
VIPAの角分散の方向の面外の方向に反射するように
構成することによって実現されることを特徴とする付記
6に記載の装置。
るためのミラーの反射面の形状は、前記光束に与えられ
る伝搬遅延量の違いによって、変えられることを特徴と
する付記7に記載の装置。
形状を有する複数のミラーを一体化した構成となってい
ることを特徴とする付記8に記載の装置。 (付記10)前記ミラーの反射面の形状は、必要に応じ
て可変できることを特徴とする附記8に記載の装置。
置から出力され、光ファイバを伝搬した後の光信号への
波長分散の影響をモニタした結果に基づいて、適応的に
可変されることを特徴とする付記10に記載の装置。
で、VIPAを含む分散補償器の波長特性の形状をラウ
ンドトップ型から平坦化したものに変えることができ
る。
ント」の機能を持つチャープ・ファイバグレーティング
を示す図である。
る、従来の回折格子を示す図である。
ントとして用いる空間格子対配列を示す図である。
す図である。
る。
特性を示す図である。
示す図である。
ある。
細に示す図である。
Aの直線IX−IXに沿った横断面を示す図である。
行われる反射光間の干渉を示す図である。
を決定するための、図8に示すVIPAの直線IX−I
Xに沿った横断面を示す図である。
る方法を示す図である。
せるための角分散部としてVIPAを使用する装置を示
す図である。
置の動作を詳細に示す図である。
のさまざまな次数を示す図である。
のいくつかのチャネルの色分散を示す図である。
るためにVIPAを使用した装置の側面を示す図であ
る。
するVIPAの光束の出射角を示す図である。
するVIPAの角分散を示す図である。
する装置の異なるミラータイプの効果を示す図である。
する装置の波長に対する色分散を、使用する異なるミラ
ータイプ毎に示す図である。
する装置のミラーの効果を示す図である。
する装置の一定の色分散を示す図である。
る装置のためのミラーの断面形状の一例を示す図であ
る。
る装置のためのミラーの三次元形状の一例を示す図であ
る。
いた装置を上から見たときの各波長の光の光軸を示す図
である。
なる大きさの光路ずれを生じさせるミラーを用いた、V
IPAを用いた装置の上面図である。
ある。
ある。
る。
なる大きさの光路ずれを生じさせるミラー形状の一例と
そのミラーの効果を示す図である。
形状の複数のミラー領域を持つ、VIPAを用いた装置
の上面図である。
を持つ、VIPAを用いた装置の上面図である。
た装置と、波長分散及び透過特性をモニタする装置を組
み合わせたシステムの構成を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】光を受け取り、光を出力する複数の透過域
を持ち、その透過域を通じて連続する波長範囲内の各波
長を有する入力光を受け取り、入力光の多重反射を行っ
て、入力光の自己干渉を行わせることにより、前記連続
する波長範囲内の各波長を有する光を、波長毎に異なる
角度で分散させ、前記連続する波長範囲内の他の波長を
有する入力光に対して形成されてアクセス出力光とは空
間的に区別することのできる出力光を形成するバーチャ
リ・イメージド・フェイズド・アレイ(VIPA)と、 該VIPAによって形成された、前記波長毎に異なる出
力角度を有する出力光を、波長毎に異なる位置に集束さ
せるレンズと、 集束した光を前記レンズに反射して戻し、前記レンズ
は、反射された出力光をVIPAに戻し、それによって
反射された出力光がVIPA内で多重反射を受けて、V
IPAから透過域を通じて出力されるようにするための
ミラーであり、かつVIPAによる角分散方向に対し
て、VIPAからの出力光に波長によらず略一定の波長
分散を与えるような形状を有するミラーと、 前記ミラーによってVIPAに戻される光の連続する波
長範囲内の波長毎に、VIPAの角分散方向と垂直な方
向へ、異なる大きさの光路ずれを生じさせる手段を備
え、 出力光を波長によって異なる結合効率で光ファイバに結
合させることにより、所望の透過波長特性を与えること
を特徴とする装置。 - 【請求項2】前記VIPAの角分散方向と垂直な方向
へ、異なる大きさの光路ずれを生じさせる手段が、前記
レンズによって前記ミラー上の異なる位置に集束された
異なる波長を有する光に対して、VIPAの角分散方向
と垂直な方向に異なる反射方向を与える様な形状を有し
ているミラーであることを特徴とする請求項1に記載の
装置。 - 【請求項3】前記ミラーが、それぞれ異なる波長分散を
与える複数の領域を有すると共に、各領域毎に、異なる
波長を有する光にVIPAの角分散方向と垂直な方向に
異なる反射方向を与えるような形状を有し、更に前記ミ
ラーを空間的に移動させる手段を有し、 ミラーの異なる領域に光を反射させることにより、異な
る波長分散で所望の透過波長特性を与えることを特徴と
する請求項2に記載の装置。 - 【請求項4】前記VIPAの角分散方向と垂直な方向
へ、異なる大きさの光路ずれを生じさせる手段が、前記
レンズによって前記ミラー上の異なる位置に集束された
異なる波長を有する光に対して、VIPAの角分散方向
と垂直な方向に異なる反射方向を与えるような形状を有
し、かつ形状を任意に変形させることのできる部分と、
形状を制御する手段を有する可変形状ミラーであって、
波長分散を任意に可変すると共に、各波長分散におい
て、光路ずれ量を可変することにより所望の透過波長特
性を与えることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項5】請求項1に記載の装置と、出力光の分散特
性と波長特性をモニタする装置とを有し、モニタ結果を
ミラー形状に反映させ、最適な分散特性と透過波長特性
を与えるようにミラー形状を制御することを特徴とする
装置。
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