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JP2003279691A - 放射線・電流変換装置および放射線・電流変換方法 - Google Patents

放射線・電流変換装置および放射線・電流変換方法

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JP2003279691A
JP2003279691A JP2002086842A JP2002086842A JP2003279691A JP 2003279691 A JP2003279691 A JP 2003279691A JP 2002086842 A JP2002086842 A JP 2002086842A JP 2002086842 A JP2002086842 A JP 2002086842A JP 2003279691 A JP2003279691 A JP 2003279691A
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radiation
electrode
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electron donor
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Kunihiko Nakayama
邦彦 中山
Koichi Nitto
光一 日塔
Chikara Konagai
主税 小長井
Keisuke Kitsukawa
敬介 橘川
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】既存の外部放射線源を利用して作動し、1つの
放射線を繰り返し利用して放射線・電流変換が可能な放
射線・電流変換装置およびその方法を提供する。 【解決手段】放射線・電流変換装置10は、放射線・電
流変換工程において、電流を発生させるエネルギ源とし
ての放射性同位元素を内包する構造を有していないた
め、放射性廃棄物等の外部放射線源21を有効利用して
作動し得る。また、同一放射線22を複数回にわたり放
射線・電流変換に利用することが可能に構成されるた
め、放射線22のエネルギ利用率が高い効率的手段を有
する放射線・電流変換装置10およびその方法を提供す
ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線・電流変換
装置およびその方法に係り、特に、外部放射線源を利用
し、同一放射線を複数回電流変換することが可能な放射
線・電流変換装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線・電流変換装置を図7に示
す。
【0003】図7に示される放射線・電流変換装置1
は、一般に原子力電池もしくはアイソトープ電池(Radi
o Isotope 電池:RI電池)の名称で知られている。こ
の放射線・電流変換装置1は、本体ケーシング2の内部
に放射線・電流変換を行う発電手段3を備える。この発
電手段3は、放射線遮蔽体5aで周囲を覆われ、本体ケ
ーシング2に収納される。
【0004】発電手段3は、電流を供給するエネルギ源
としての放射線源6となる放射性同位元素を放射線漏れ
の無いよう放射線遮蔽体5bで密閉したエネルギ容器7
と、このエネルギ容器7で発生した熱エネルギを電気エ
ネルギに変換する熱電変換素子8と、この熱電変換素子
8から電気エネルギを取り出す出力端子9とを備える。
【0005】放射線・電流変換装置1の放射線・電流変
換方法は、2段階変換で放射線から電気への変換を行
う。詳細には、放射線・電流変換装置1が備えるエネル
ギ容器7に内包された放射線源6である放射性同位元素
の崩壊時に生ずる崩壊エネルギをまず、熱エネルギに変
換する。そして、変換された熱エネルギを熱電変換素子
8で電気エネルギに変換し、出力端子9から電気エネル
ギを電流として取り出している。
【0006】図7に示される放射線・電流変換装置1で
行われる放射線・電流変換方法以外の放射線・電流変換
方法としては、放射性同位元素の崩壊時に発生する放射
線を装置内部に配置された2つの半導体電極の接合面に
照射する際に、生成される電子・正孔から発生した電流
を単純に取り出す方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射線・電流変
換装置1は、放射線遮蔽体5bで遮蔽された燃料容器7
の内部に電流を発生させるエネルギ源としての放射線源
6、すなわち、放射性同位元素を内包する構造を有して
いる。従って、放射線・電流変換装置1の外部にある、
例えば、放射性廃棄物等の既存の外部放射線源を有効利
用して放射線・電流変換装置1を作動させることができ
ないという課題がある。
【0008】一方、従来の放射線・電流変換方法は、放
射線から一旦熱を介して電流を得る2段階変換によって
電流を得る方法のため、放射線を電流に変換する変換効
率が低い。また、2つの半導体電極接合面を放射線が1
度透過する際に発生する起電力を単純利用して電流を得
る方法でも、放射線のエネルギのうち電流発生に寄与す
るエネルギ率が低く、放射線を電流に変換する変換効率
が低いという課題がある。
【0009】さらに、従来の放射線・電流変換方法は、
同一の放射線を複数回にわたり電流変換に利用すること
ができないという課題がある。
【0010】本発明は上述した事情を考慮してなされた
ものであり、電流を発生させるエネルギ源として、例え
ば、放射性廃棄物等の既存の外部放射線源を有効利用し
て作動し得る放射線・電流変換装置およびその方法を提
供することを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、照射された放
射線により電流変換されるプロセスが放射線から一旦熱
を介して起電力を得る2段階変換による放射線・電流変
換装置およびその方法よりも、高変換効率となる放射線
・電流変換装置および方法を提供するにある。
【0012】さらに、本発明の他の目的は、同一の放射
線を複数回にわたり、放射線・電流変換に利用可能な効
率的手段を有する放射線・電流変換装置および方法を提
供するにある。
【0013】さらにまた、本発明の他の目的は、放射線
・電流変換装置の装置形状を多様に設定可能な放射線・
電流変換装置およびその方法を提供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線・電流変
換装置は、上述した課題を解決するために、請求項1記
載のように、放射線・電流変換によって発生した電流を
取り出す第1の電極および第2の電極と、前記第1の電
極と隣接し、放射線源から照射される放射線に反応して
電子を前記第1の電極に供与する電子供与体と、前記第
2の電極と隣接し、電子の授受により酸化還元作用する
酸化還元物質とを具備し、前記第1の電極と第2の電極
とを対向して配置し、前記電子供与体と前記酸化還元物
質とを前記第1の電極と第2の電極との間に配置し、前
記放射線源から前記電子供与体への放射線照射によっ
て、発生した電子を前記第1の電極と前記第2の電極と
から電流として取り出し得る機構を備えたことを特徴と
する。
【0015】このような放射線・電流変換装置は、照射
される放射線により電子供与体が励起され、電極に電子
を供与する。電極に供与された電子が放射線・電流変換
装置の閉ループを移動するため、電流を発生させること
ができる。従って、電子供与体に照射される放射線のエ
ネルギーを直接電気エネルギーに変換して取り出すこと
ができる。
【0016】上述した課題を解決するために、本発明の
放射線・電流変換装置は、請求項2記載のように、前記
第1の電極および前記第2の電極の少なくとも一方が、
放射線透過性を有する物質を備えることを特徴とする。
【0017】このような放射線・電流変換装置は、放射
線が電極を透過することで、放射線・電流変換装置内層
にある電子供与体により照射されて励起されやすくなる
ので、電極に供与される電子が増加し、発生する起電力
を大きくすることができる。
【0018】また、上述した課題を解決するために、本
発明の放射線・電流変換装置は、請求項3記載のよう
に、前記放射線源から照射される放射線が、α線、β
線、γ線、X線、中性子線であることを特徴とする。
【0019】このような放射線・電流変換装置は、照射
する放射線にα線、β線、γ線、X線、中性子線を使用
し、各種放射線と増感しやすい電子供与体と組み合わせ
ることで各種放射線に増感して電流を発生させることが
できる。
【0020】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明の放射線・電流変換装置は、請求項4記載のよう
に、前記第1の電極は、前記電子供与体と接する電極表
面上に半導体薄膜を有し、この半導体薄膜は、Ti
、Nb、ZnO、SnO、WO、In
、ZrO、Taから選択される少なくとも
1種類の酸化物を含有することを特徴とする。
【0021】一方、上述した課題を解決するために、本
発明の放射線・電流変換装置は、請求項5記載のよう
に、前記第1の電極が、前記電子供与体と接する電極表
面上に半導体薄膜を有し、この半導体薄膜は、Ge、G
aSb、CuInSeS、Si、CuS、InP、C
dTe、GaAs、a−Si:H、AlGaAsから選
択される少なくとも1種類の非酸化物を含有することを
特徴とする。
【0022】このような放射線・電流変換装置は、放射
線照射を受けて活性化された電子供与体物質から放出さ
れた電子を第1の電極側へ抽出する作用を促進する。
【0023】また、上述した課題を解決するために、本
発明の放射線・電流変換装置は、請求項6記載のよう
に、前記酸化還元物質が、ヨウ素含有物質、カリウム含
有物質、ハイドロキノン含有物質、セレン含有物質から
選択される少なくとも1種類の物質を用いて、レドック
ス系を構成することを特徴とする。
【0024】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明の放射線・電流変換装置は、請求項7記載のよう
に、前記酸化還元物質が、室温で溶融状態にある塩であ
り、イミダゾリウム塩およびヨウ化物の少なくとも1種
類を含有することを特徴とする。
【0025】このような放射線・電流変換装置は、酸化
還元物質に、ヨウ素を有する物質、フェロシアン化カリ
ウムを有する物質、ハイドロキノンを有する物質、セレ
ンを有する物質、イミダゾリウム塩およびヨウ化物の少
なくとも1種類を含有する物質を用いてレドックス系を
構成し、適切な電子供与体と組み合わせることで各種放
射線に増感して電流を発生する。
【0026】一方、上述した課題を解決するために、本
発明の放射線・電流変換装置は、請求項8記載のよう
に、前記第2の電極が、前記酸化還元物質と接する電極
表面上に白金、カーボン等の導電性薄膜を有することを
特徴とする。
【0027】このような放射線・電流変換装置は、第2
の電極表面上に白金、カーボン等の導電性薄膜を有する
ことで、酸化された酸化還元物質が第2の電極へ拡散し
て、第2の電極から電子を受け取り還元する還元速度を
促進することができる。
【0028】また、上述した課題を解決するために、本
発明の放射線・電流変換装置は、請求項9記載のよう
に、前記電子供与体が、母材と付活材とを備え、前記母
材は、放射線の照射を受けて電子を放出しやすくなる性
質を有するGdS、YS等の酸化物および
ZnS等の硫化物から選択される少なくとも1種類を含
有している物質であることを特徴とする。
【0029】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明の放射線・電流変換装置は、請求項10記載のよ
うに、前記電子供与体となる物質が、母材と付活材とを
備え、前記付活材は、放射線の照射を受けて、放射線増
感作用を有する色素、すなわち励起状態となる色素を含
有する物質であることを特徴とする。
【0030】このような放射線・電流変換装置は、電子
供与体となる物質に、放射線の照射を受けて電子を放出
しやすくなる性質を有する物質と、放射線の照射を受け
て増感して励起状態となる色素を含有する物質、すなわ
ち蛍光物質とを用いることで、2つの電極間を放射線が
1度透過する際に発生する起電力を従来技術よりも向上
させることができる。
【0031】本発明の放射線・電流変換装置は、上述し
た課題を解決するために、請求項11記載のように、放
射線透過性を有する第1の電極と、この第1の電極と対
向し、放射線透過性を有する第2の電極と、前記第1の
電極と前記第2の電極との間に配置され、放射線源から
照射される放射線を受けて電子を供与する電子供与体
と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に前記電子
供与体と隣接して配置され、電子の授受により酸化還元
作用する酸化還元物質とを具備し、前記電子供与体は、
放射線源から前記電子供与体への放射線照射に反応して
電子を発生し、発生した電子を前記第1の電極と前記第
2の電極から電流として取り出す機構を備える放射線・
電流変換装置を並列または直列に連結集積化して、1つ
の放射線が前記放射線・電流変換装置を複数個透過する
ことを可能とし、エネルギ利用率を向上させることで、
出力電圧または電流の大容量化を可能に構成したことを
特徴とする。
【0032】また、上述した課題を解決するために、本
発明の放射線・電流変換装置は、請求項12記載のよう
に、前記第1の電極および第2の電極が、放射線透過性
を有し、シート状あるいはフィルム状にして巻き上げら
れる構造であり、1つの放射線が前記第1の電極および
第2の電極を複数回透過することを可能とし、エネルギ
利用率を向上させることで、出力電圧または電流の大容
量化を図ったことを特徴とする。
【0033】さらに、本発明の放射線・電流変換装置
は、上述した課題を解決するために、請求項13記載の
ように、前記第1の電極および第2の電極が、放射線透
過性を有し、前記第1の電極および第2の電極で筒状構
造を形成し、1つの放射線が前記2つの電極を複数回透
過することを可能とし、エネルギ利用率を向上させるこ
とで、出力電圧または電流の大容量化を図ったことを特
徴とする。
【0034】このような放射線・電流変換装置は、放射
線・電流変換装置を並列または直列に連結集積化して1
つの放射線が複数の放射線・電流変換装置を透過するこ
とを可能としたり、放射線・電流変換装置が備える2つ
の電極をシート状あるいはフィルム状にして巻き上げた
り、筒状構造にすることで、1つの放射線が複数回にわ
たり電流変換装置を透過することを可能とし、エネルギ
利用率を向上させて出力電圧または出力電流が大容量化
される。
【0035】他方、上述した課題を解決するために、本
発明の放射線・電流変換装置は、請求項14記載のよう
に、前記第1の電極が、前記電子供与体と接する電極表
面上に半導体薄膜を、前記第2の電極は、前記酸化還元
物質と接する電極表面上に白金、カーボン等の導電性薄
膜を有し、前記電子供与体は、放射線源から前記電子供
与体への放射線照射に反応して電子を発生し、発生した
電子を前記第1の電極と前記第2の電極から電流として
取り出す機構を有する放射線・電流変換装置を、平面上
あるいは曲面上に、ライン状またはタイル上に配置し、
前記放射線源から放射線の照射される平面あるいは曲面
上の放射線強度分布に相関性のある電流・電圧信号を前
記放射線・電流変換装置の個々で発生させ、取り出すこ
とで、放射線センサ機能を可能に構成したことを特徴と
する。
【0036】このような放射線・電流変換装置は、平面
上あるいは曲面上に、ライン状またはタイル上に配置し
て、放射線・電流変換装置個々に発生する電流・電圧信
号を統合して放射線の照射される平面あるいは曲面上の
放射線強度分布を測定可能な放射線強度センサとして使
用できる。
【0037】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、本発明の放射線・電流変換装置は、請求項15記載
のように、前記第1の電極が、前記電子供与体と接する
電極表面上に半導体薄膜を、前記第2の電極は、前記酸
化還元物質と接する電極表面上に白金、カーボン等の導
電性薄膜を有し、前記半導体薄膜または導電性薄膜は、
m行×n列(m,nは任意の自然数)のマトリックスに
形成された、m×n個の放射線感受部を有するマトリッ
クス薄膜であり、前記放射線源から照射される放射線の
放射線強度分布に相関性のある電流・電圧信号を前記マ
トリックス薄膜が有する個々の放射線感受部から取り出
すことで、放射線センサ機能を可能に構成したことを特
徴とする。
【0038】このような放射線・電流変換装置は、電極
上の半導体薄膜または導電性薄膜をm行×n列(m,n
は任意の自然数)のマトリックス構造に構成し、1つの
放射線・電流変換装置内に発生する電流・電圧信号を取
り出して測定することで、放射線・電流変換装置と同等
以下の面積における放射線強度分布を測定可能な放射線
強度センサとして使用できる。
【0039】本発明の放射線・電流変換方法は、上述し
た課題を解決するために、請求項16記載のように、放
射線源から電子供与体に放射線を照射する放射線照射工
程と、この放射線照射工程により、電子供与体を励起
し、電子を発生させる電子発生工程と、発生した電子を
電子供与体から電流として取り出す電流取り出し工程と
を備えることを特徴とする。
【0040】このような放射線・電流変換方法は、放射
線・電流変換装置に放射線を照射する放射線照射工程で
電子供与体を励起し、電子発生工程で励起された電子が
放射線・電流変換装置の閉ループを移動する電子移動の
サイクルを発生させることができるので、放射線のエネ
ルギを直接電気エネルギに変換して取り出すことができ
る。また、放射線が照射されている間、電子移動のサイ
クルは繰り返され、放射線・電流変換を持続することが
できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る放射線・電流
変換装置およびその方法の実施形態について、図面を参
照して説明する。
【0042】[第1実施形態]図1に本発明に係る放射線
・電流変換装置の第1実施形態を示す装置概要図を示
す。この図1を引用し、放射線・電流変換装置およびそ
の方法の第1実施形態を説明する。
【0043】図1によれば、放射線・電流変換装置10
は、放射線透過性を有する第1の電極11と、放射線透
過性を有し、第1の電極に対向して配置される第2の電
極12と、第1の電極11と隣接して配置され、放射線
照射により発生した電子を供与する電子供与体14と、
第2の電極12と隣接して配置され、電子の授受を行う
ことにより酸化還元反応する酸化還元物質15とを具備
する。
【0044】放射線・電流変換装置10が備える電子供
与体14と酸化還元物質15とは、接触した状態で第1
の電極11と第2の電極12とに挟み込まれて配置され
る。そして、放射線・電流変換装置10を使用する際に
は、第1の電極11に設けられた出力端子17aおよび
第2の電極12に設けられた出力端子17bに、例え
ば、銅線等の接続導体18aおよび18bを介して負荷
装置19を結線し電気的に接続する。
【0045】放射線・電流変換装置10による放射線・
電流変換方法の概要は、放射線・電流変換装置10外部
の外部放射線源21から放射線22の照射を受けて、放
射線・電流変換装置10内部の電子供与体14に到達し
た放射線22が、電子供与体14を励起し、電子供与体
14で電子が放出される。放出された電子は、電子供与
体14から第1の電極11に供与され、第1の電極1
1、接続導体18a、負荷装置19、接続導体18b、
第2の電極12、酸化還元物質15を経由して、電子供
与体14に戻る閉ループを移動することによって電流が
発生する。
【0046】電子の放出および移動が行われる放射線・
電流変換装置10の閉ループにおける1サイクル、すな
わち、電子供与体14→第1の電極11→(接続導体1
8a、負荷装置19、接続導体18b)→第2の電極1
2→酸化還元物質15→電子供与体14の閉ループの1
サイクルに沿って、放射線・電流変換装置10の構成お
よび放射線・電流変換方法の詳細を説明する。
【0047】電子供与体14は、外部放射線源21から
の放射線22の照射を受けて電子を放出しやすくなる性
質を有する物質を母材とし、この母材に放射線22の照
射を受けて増感する色素、すなわち、放射線22により
励起される色素を付活材として含有する物質であり、例
えば、GdS:Euである。
【0048】電子供与体14の母材には、例えば、YA
lO、YSiO、GdSiO、YTaO
BaFCl、CaWO、CdWO、ZnWO、M
gWO、Sr(POCl、YPO、GdB
、Gd、Gd S、GdAl
12、GdGa12、GdVO、Gd
12、Y、La、LaS、I
nBO、(Y,In)BO、YS、Zn
iO、MgGaから選択される少なくとも1種
類以上が含有した物質が使用される。
【0049】一方、電子供与体14の付活材には、例え
ば、Ag、Ce、Cl、Cr、Dy、Eu、Mn、N
b、Pr、Tbから選択される少なくとも1種類以上を
含有する物質が使用される。
【0050】放射線・電流変換装置10に放射線22が
照射されると、放射線透過性を有する第1の電極11お
よび第2の電極12を放射線22が透過して、電子供与
体14に入射する。入射した放射線22は、電子供与体
14で一部が吸収され、吸収された放射線22が有する
エネルギによって、電子供与体14は励起され、電子を
放出する。放出された電子は、隣接する第1の電極11
に供与される。隣接する第1の電極11に供与する際、
電子供与体14は電子を放出することになるので酸化状
態になる。
【0051】第1の電極11は、絶縁体である電極基板
24上に、放射線照射により発生した電子を電流として
取り出す出力端子17aを有する第1の導電性薄膜25
と、電子供与体14で発生した電子の抽出を促進する電
子抽出促進物質としての半導体薄膜26とを層状に備え
る。そして、第1の電極11は、半導体薄膜26の表面
で電子供与体14と接するように配置される。
【0052】第1の電極11が備える半導体薄膜26
は、酸化物もしくは非酸化物を含有する半導体であり、
半導体薄膜26に含有される酸化物は、例えば、TiO
、Nb、ZnO、SnO、WO、In
、ZrO、Taがある。また、半導体薄膜2
6に含有される非酸化物は、Ge、GaSb、CuIn
SeS、Si、CuS、InP、CdTe、GaA
s、a−Si:H、AlGaAsがある。
【0053】半導体薄膜26は、電子供与体14に隣接
しているため、電子供与体14で発生した電子は、効率
良く第1の電極11に抽出される。抽出された電子は、
出力端子17aから接続導体18a、負荷装置19、接
続導体18aを経由して、第2の電極12が備える出力
端子17bから第2の電極12へと移動する。放射線・
電流変換装置10が備える2つの電極間、すなわち、第
1の電極11と第2の電極12との間の電子の移動方向
から、第1の電極11は負極、第2の電極12は正極と
なる。
【0054】第2の電極12は、第1の電極11と同様
に、電極基板24上に出力端子17bを有する第1の導
電性薄膜25と、酸化還元物質15に電子を供与する電
子供与促進物質としての第2の導電性薄膜27とを層状
に備える。そして、第2の電極12は、第2の導電性薄
膜27の表面で酸化還元物質15と接するように配置さ
れる。
【0055】第1の導電性薄膜25が有する出力端子1
7bから第2の電極12が備える第1の導電性薄膜25
を経由して第2の導電性薄膜27へ電子が移動する。第
2の導電性薄膜27は、例えば、カーボン、白金等であ
り、隣接する酸化還元物質15への電子供与を促進する
効果を有する。従って、第2の導電性薄膜27は、第2
の電極12から酸化還元物質15へ効率良く電子を供与
できる。
【0056】酸化還元物質15は、レドックス系を構成
する物質(以下、レドックス系物質とする)、室温で溶
融状態になる塩(以下、室温溶融塩とする)もしくは融
点が室温以下のヨウ化物である。
【0057】酸化還元物質15に使用できるレドックス
系物質としては、例えば、ヨウ素(I)、ヨウ化リチ
ウム(LiI)、ヨウ化カリウム(KI)、ヨウ化マグ
ネシウム(MgI)、ヨウ化カルシウム(Ca
)、テトラプロピルアンモニウムヨウ素{(C
NI}、ジメチルプロピルイミダゾリルヨウ素
{(CH(C)CNI}から選択さ
れるヨウ素含有物質、フェロシアン化カリウム等のカリ
ウム含有物質、ハイドロキノン等のハイドロキノン含有
物質、セレン等のセレン含有物質がある。
【0058】一方、酸化還元物質15に使用できる室温
溶融塩としては、例えば、イミダゾリウム塩があり、ま
た、融点が室温以下のヨウ化物としては、例えば、ヘキ
シルメチルイミダゾリウムヨウ化物がある。
【0059】酸化還元物質15がヨウ素レドックス系
(I /I)の場合には、まず、酸化還元物質15
と第2の電極12との間において、第2の電極12に移
動してきた電子を第2の電極12が備える第2の導電性
薄膜27から受け取る。酸化還元物質15が第2の電極
12より電子を受け取る際には、3I→I +2e
の反応が進行する。
【0060】電子を受け取り、還元された酸化還元物質
15は、酸化還元物質15と電子供与体14との間にお
いて、還元剤として機能する。従って、電子を供与して
酸化している電子供与体14は、酸化還元物質15から
電子を供与されて還元される。酸化還元物質15が電子
供与体14に電子を供与する際にはI +2e→3
の反応が進行する。
【0061】放射線・電流変換装置10は、放射線22
が照射される間、電子供与体14で電子を放出し続け、
電子供与体14から始まる電子移動の1サイクルを繰り
返し、負荷装置19への電力供給を継続する。
【0062】一方、放射線・電流変換装置10は、電子
供与体14の放射線による励起のされやすさ、放射線の
種類および放射線強度により発電する効率が異なってく
る。電子供与体14の放射線による励起のされやすさ
は、例えば、母材のみのGdSと、母材Gd
SにEuを付活させたGdS:Euとを比較し
た場合、GdS:Euの方が励起されやすく、発
電の効率も高い。
【0063】さらに、EuとTbを混合した付活材を母
材に付活した場合、Euのみを母材に付活した場合より
も発電の効率が向上する。この現象は、励起電子が基底
状態になるクロス緩和が効果的に関係すると考えられ
る。従って、GdS母材以外にもクロス緩和が起
きやすいYS等を母材として用いた場合にも同様
の効果が得られる。
【0064】放射線に対する反応については、X線やγ
線の電離放射線については原子番号の大きなGdやWが
効率が良く、中性子との反応の場合には、Gdの(n,γ)
反応に伴う内部転換電子を利用する方が反応断面積が大
きく効率的である。電子供与体14に使用する物質は、
単体で用いるよりも混合して用いた方が緩和による効果
で発電の効率が向上することが実験によっても確認され
ている。
【0065】従って、各物質における電子の励起準位
が、付活剤の元素によって異なり、緩和現象も結晶の場
によって異なることから説明される。実際には、放射線
の種類や線量率によって蛍光体の混合割合や付活剤の混
合割合を変えることが効率を上げる上では好ましい。
【0066】本実施形態の放射線・電流変換装置10に
よれば、放射線・電流変換装置10の外部にある外部放
射線源21から放出された放射線22が放射線透過性を
有する第1の電極11および第2の電極12を透過し
て、両電極間に配置されている電子供与体14を励起す
ることで、電子供与体14から電子を放出させる。そし
て、この電子を負荷装置19を含む閉ループ内で循環さ
せることによって、負荷装置19への電力供給を可能に
している。
【0067】尚、放射線・電流変換装置10が備える第
1の電極11および第2の電極12は、絶縁体の電極基
板24上に出力端子17を有する第1の導電性薄膜25
を備えた構造となっているが、出力端子17を有する導
体を備える電極基板でも良い。また、第2の電極12で
は、第1の導電性薄膜25と第2の導電性薄膜27は別
々の導体としてあるが、第1の導電性薄膜25を第2の
導電性薄膜27と同一の物にしても良い。
【0068】さらに、両方の電極とも放射線透過性を有
するとしたが、少なくともいずれか一方の電極が放射線
透過性を有していれば、放射線・電流変換装置10は、
放射線・電流変換をすることができる。しかし、いずれ
か一方の電極のみが放射線透過性を有する場合は、両方
の電極とも放射線透過性を有する場合と比較して発電の
効率が低下する。
【0069】さらにまた、電子供与体14は、母材と付
活材とを備えた物質としているが、付活材は備えていな
くても良い。例えば、GdS:Euの付活剤であ
るEuを含まないGdSでも良い。しかし、付活
材を使用しない場合は、Euを付活材として使用した場
合の方が発電の効率が低下する。
【0070】[第2実施形態]図2に本発明に係る放射線
・電流変換装置の第2実施形態の一例を示す装置概要図
を示す。
【0071】この図2を用いて、第2実施形態を示す放
射線・電流変換装置10Aおよびその方法を説明する。
尚、図2に示される放射線・電流変換装置10Aにおい
て、図1に示される放射線・電流変換装置10と全く異
ならない部位には同じ符号を付して説明を省略する。
【0072】図2に示される放射線・電流変換装置10
Aは、第1実施形態を示す放射線・電流変換装置10の
2つの電極間、すなわち、第1の電極11および第2の
電極12と、電子供与体14と、酸化還元物質15とを
シート状あるいはフィルム状にして、巻き上げ可能に構
成した装置である。
【0073】放射線・電流変換装置10Aは、シート状
あるいはフィルム状の巻き上げ可能な第1の電極11A
および第2の電極12Aと、電子供与体14Aと、酸化
還元物質15Aとを備えている点以外は第1実施形態の
放射線・電流変換装置10と全く異ならない。また、放
射線・電流変換装置10Aの放射線・電流変換方法は、
第1実施形態の放射線・電流変換装置10の放射線・電
流変換方法と全く異ならないので、ここでは説明を省略
する。
【0074】本実施形態の放射線・電流変換装置10A
およびその方法によれば、1つの放射線13が複数回に
わたり放射線・電流変換装置10Aを透過することが可
能となり、放射線22のエネルギ利用率が向上するの
で、第1実施形態の放射線・電流変換装置10と比較し
て出力電圧または電流を大容量化することができる。
【0075】尚、本実施形態を示す放射線・電流変換装
置10Aは、図2に示されるように巻き上げる構造でな
くても良い。放射線・電流変換装置10Aを任意の幅で
複数回折り重ねた構造であっても良い。
【0076】[第3実施形態]図3に本発明に係る放射線
・電流変換装置の第3実施形態を示す装置概要図を示
す。
【0077】この図3を用いて、第3実施形態を示す放
射線・電流変換装置10Bおよびその方法を説明する。
尚、図3に示される放射線・電流変換装置10Bにおい
て、図1および図2に示される放射線・電流変換装置1
0および10Aと全く異ならない部位には同じ符号を付
して説明を省略する。
【0078】図3に示される放射線・電流変換装置10
Bは、図1に示される放射線・電流変換装置10の2つ
の電極間、すなわち、第1の電極11および第2の電極
12と、電子供与体14と、酸化還元物質15とを、例
えば、円筒等の筒状に構成している。
【0079】筒状に形成された放射線・電流変換装置1
0Bは、第1の電極11Bおよび第2の電極12Bと、
電子供与体14Bと、酸化還元物質15Bとを備えてい
る点以外は第1実施形態の放射線・電流変換装置10と
全く異ならない。また、放射線・電流変換装置10Bの
放射線・電流変換方法は、第1実施形態の放射線・電流
変換装置10の放射線・電流変換方法と全く異ならない
ので、ここでは説明を省略する。
【0080】本実施形態の放射線・電流変換装置10B
およびその方法によれば、1つの放射線22が複数回に
わたり放射線・電流変換装置10Bを透過することが可
能となり、放射線22のエネルギ利用率が向上するの
で、第1実施形態の放射線・電流変換装置10と比較し
て出力電圧または電流を大容量化することができる。
【0081】[第4実施形態]図4(a)〜図4(c)に
本発明に係る放射線・電流変換装置の第4実施形態を示
す装置概要図を示す。
【0082】図4(a)〜図4(c)を用いて、第4実
施形態を示す放射線・電流変換装置10C,10D,1
0Eおよびその方法を説明する。尚、図4(a)〜図4
(c)に示される放射線・電流変換装置10C,10
D,10Eにおいて、図1〜図3に示される放射線・電
流変換装置10,10A,10Bと全く異ならない部位
には同じ符号を付して説明を省略する。
【0083】図4(a)に示される放射線・電流変換装
置10Cは、図1に示される放射線・電流変換装置10
を複数個直列に配置し、放射線・電流変換装置10の正
極である第2の電極12と、負極である第1の電極11
とを結線29を用いて、放射線・電流変換装置10を直
列接続し、連結集積化するように構成されている。
【0084】図4(a)に示される放射線・電流変換装
置10Cは、1つの放射線22が複数個の放射線・電流
変換装置10を透過することが可能となり、放射線22
のエネルギ利用率が向上する。また、放射線・電流変換
装置10Cは、複数個の放射線・電流変換装置10を直
列接続しているので、放射線・電流変換装置10Cの出
力電圧は、放射線・電流変換装置10単体の出力電圧と
比較して、直列接続した放射線・電流変換装置10の個
数倍の電圧とほぼ等しくなる。
【0085】一方、図4(b)に示される放射線・電流
変換装置10Dは、図1に示される放射線・電流変換装
置10を複数個並列に配置し、放射線・電流変換装置1
0の正極である第2の電極12と、負極である第1の電
極11とを結線29を用いて直列接続し、連結集積化す
るように構成されている。
【0086】図4(b)に示される放射線・電流変換装
置10Dは、1つの放射線22が複数個の放射線・電流
変換装置10を透過することが可能となり、放射線22
のエネルギ利用率が向上する。また、放射線・電流変換
装置10Dは、複数個の放射線・電流変換装置10を直
列接続しているので、放射線・電流変換装置10Dの出
力電圧は、放射線・電流変換装置10単体の出力電圧と
比較して、直列接続した放射線・電流変換装置10の個
数倍の電圧とほぼ等しくなる。
【0087】また、図4(c)に示される放射線・電流
変換装置10Eは、図1に示される放射線・電流変換装
置10を複数個並列に配置し、放射線・電流変換装置1
0の正極である第2の電極12と、負極である第1の電
極11とを結線29を用いて並列接続し、連結集積化す
るように構成されている。
【0088】放射線・電流変換装置10Eは、1つの放
射線22が複数個の放射線・電流変換装置10を透過す
ることが可能となり、放射線22のエネルギ利用率が向
上する。また、放射線・電流変換装置10Eは、複数個
の放射線・電流変換装置10を並列接続しているので、
放射線・電流変換装置10Eの出力電流は、放射線・電
流変換装置10単体の出力電流と比較して、並列接続し
た放射線・電流変換装置10の個数倍の電流とほぼ等し
くなる。
【0089】本実施形態の放射線・電流変換装置10
C,10D,10Eおよびその方法によれば、1つの放
射線22が複数個の電流変換装置10を透過することが
可能となり、エネルギ利用率が向上する。また、複数個
の電流変換装置10からの出力電圧および電流を電気的
に直列接続して取り出せば出力電圧の大容量化が可能と
なり、電気的に並列接続して取り出せば出力電流の大容
量化が可能となる。
【0090】尚、本実施形態において、放射線・電流変
換装置10C,10D,10Eは、図1に示される放射
線・電流変換装置10を連結集積化した構成としたが、
必ずしも図1に示される放射線・電流変換装置10を連
結集積化していなくても良い。図2に示される放射線・
電流変換装置10Aや図3に示される放射線・電流変換
装置10Bを用いて連結集積化しても良い。つまり、放
射線・電流変換装置10C,10D,10Eは、図1に
示される放射線・電流変換装置10、図2に示される放
射線・電流変換装置10Aおよび図3に示される放射線
・電流変換装置10Bの少なくともいずれかを含んでい
れば良い。
【0091】[第5実施形態]図5に本発明に係る放射線
・電流変換装置の第5実施形態を示す装置概要図を示
す。
【0092】この図5を用いて、第5実施形態を示す放
射線・電流変換装置10Fおよびその方法を説明する。
尚、図5に示される放射線・電流変換装置10Fにおい
て、図1に示される放射線・電流変換装置10と全く異
ならない部位には同じ符号を付して説明を省略する。
【0093】図5に示される放射線・電流変換装置10
Fは、図1に示される放射線・電流変換装置10を少な
くとも1個以上備え、平面上に放射線・電流変換装置1
0をマトリックス状、すなわち、m×n(m,nは任意
の自然数)に配置している。そして、放射線・電流変換
装置10Fに備えられる個々の放射線・電流変換装置1
0から出力される電圧または電流信号を取り出し、読み
出し回路30を介して表示手段31に接続することで、
出力された電圧または電流を順次に読み出して表示可能
なように構成されている。
【0094】放射線・電流変換装置10Fは、放射線の
照射される平面あるいは曲面上の放射線強度分布に応じ
て、個々の放射線・電流変換装置10がそれぞれに出力
電圧または出力電流を発生する。従って、放射線・電流
変換装置10Fに配置される個々の放射線・電流変換装
置10の出力電圧または出力電流を測定することで、放
射線の照射される平面あるいは曲面上の放射線強度分布
を測定するセンサを構築することが可能となる。
【0095】本実施形態の放射線・電流変換装置10F
によれば、放射線強度分布に相関性のある電流・電圧信
号を得られるので、放射線強度分布測定センサとして機
能させることができる。
【0096】尚、放射線・電流変換装置10Fは、放射
線・電流変換装置10を備えているが、放射線・電流変
換装置10に代わって、図2に示される放射線・電流変
換装置10Aや図3に示される放射線・電流変換装置1
0Bを備えても良い。
【0097】[第6実施形態]図6(A)に本発明に係る
放射線・電流変換装置の第6実施形態を示す装置概要図
を示す。また、図6(B)は、図6(A)に示されるB
−B線に沿う方向から見た場合の斜視図である。
【0098】図6(A)および図6(B)を用いて、第
6実施形態を示す放射線・電流変換装置10Gおよびそ
の方法を説明する。尚、図6(A)に示される放射線・
電流変換装置10は、図1に示される放射線・電流変換
装置10と比較して、第2の電極12Aを第2の電極1
2の代わりに備え、さらに、読み出し回路30および表
示手段31を備える点以外は全く異ならないので、同じ
符号を付して説明を省略する。
【0099】図6(A)によれば、放射線・電流変換装
置10Gは、第1の電極11と、電子供与体14と、酸
化還元物質15との他に、図1に示される放射線・電流
変換装置10が備える第2電極12に代わり、図6
(B)に示される第2の電極12Aを具備する。
【0100】図6(B)に示される第2の電極12Aが
備える第1の導電性薄膜25Aは、例えば、5×5等の
マトリックス状、すなわち、m×n(m,nは任意の自
然数)に分割された放射線・電流変換を行う最小構成単
位(以下、放射線感受部とする)32をm×n個有する
分割薄膜で形成される。第1の導電性薄膜25Aに形成
された25個の放射線感受部32は、放射線・電流変換
により生じた電圧または電流を読み出す読み出し線33
を有する。放射線感受部32が有する読み出し線33は
読み出し回路30を介して表示手段31に接続される。
そして、放射線・電流変換装置10Gは、放射線感受部
32からの電圧または電流を順次に読み出して表示可能
なように構成されている。
【0101】放射線・電流変換装置10Gは、放射線の
照射される平面あるいは曲面上の放射線強度分布に応じ
て、第1の導電性薄膜25Aが備える各放射線感受部3
2で出力電圧または出力電流を発生する。従って、放射
線・電流変換装置10Gに配置される個々の放射線感受
部32の出力電圧または出力電流を測定することで、放
射線の照射される平面あるいは曲面上の放射線強度分布
を測定するセンサを構築することが可能となる。
【0102】本実施形態の放射線・電流変換装置10G
およびその方法によれば、1つの放射線・電流変換装置
10Gから放射線強度分布に相関性のある電流・電圧信
号を得られるので、第5実施形態を示す放射線・電流変
換装置10Fよりも狭い面積、具体的には放射線・電流
変換装置10Gと同程度の面積において、放射線強度分
布が測定可能な放射線強度分布測定センサとして機能さ
せることができる。
【0103】尚、放射線・電流変換装置10Gは、第2
の電極12が備える第1の導電性薄膜25Aをマトリッ
クス状、すなわち、m×n(m,nは任意の自然数)に
分割された分割薄膜として形成していたが、いずれか一
方の電極が第1の導電性薄膜25Aを備えていれば良
い。従って、第2の電極12ではなく、第1の電極11
にマトリックス状に分割した分割薄膜で形成した第1の
導電性薄膜25Aを備えさせても良い。
【0104】また、第1の導電性薄膜25Aを備えてい
ない側の電極は、放射線透過性を有していなくても放射
線・電流変換装置10Gを放射線強度分布が測定可能な
放射線強度分布センサとして機能させることができる。
【0105】さらに、放射線・電流変換装置10Gが備
える第1の導電性薄膜25Aは、図6(B)に示される
ようなマトリックス状のパターニングに限らない。マト
リックス状のパターニングは一例であり、パターニング
可能な形態を全て包含する。
【0106】さらにまた、第1の電極11および第2の
電極12は、絶縁体の電極基板24上に出力端子17を
有する第1の導電性薄膜25を備えた構造となっている
が、出力端子17を有する導体を備える電極基板に構成
し、半導体薄膜26および第2の導電性薄膜27と接す
る側の面を図6(B)に示されるようなパターニングを
行っても良い。
【0107】
【発明の効果】本発明に係る放射線・電流変換装置によ
れば、放射線を電流に変換するプロセスにおいて、電流
を新たに発生させるエネルギ源としての放射性同位元素
を内包する構造を有していないので、放射性廃棄物等の
外部放射線源を有効利用して作動し得る放射線・電流変
換装置およびその方法を提供することができる。
【0108】また、本発明に係る放射線・電流変換装置
は、放射線増感作用する電子供与体物質と酸化還元物質
を組み合わせて放射線から直接電流へ変換可能な高効率
変換の電子移動サイクルを形成するので、従来の放射線
・電流変換装置よりも高効率に電流を発生する放射線・
電流変換装置およびその方法を提供することができる。
【0109】さらに、本発明に係る放射線・電流変換装
置は、同一放射線を複数回にわたり電流変換に利用する
ことが可能に構成されるため、放射線のエネルギ利用率
が高く、効率的手段を有する放射線・電流変換装置およ
びその方法を提供することができる。
【0110】さらにまた、放射線・電流変換装置は、装
置配置を直列・並列集積化したり、シート状にしたり、
筒状にしたりと多様に設定可能なので、放射線・電流変
換装置の形状を多様に設定可能な放射線・電流変換装置
およびその方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射線・電流変換装置の第1実施
形態を示す装置構成図。
【図2】本発明に係る放射線・電流変換装置の第2実施
形態を示す装置構成図。
【図3】本発明に係る放射線・電流変換装置の第3実施
形態を示す装置構成図。
【図4】本発明に係る放射線・電流変換装置の第4実施
形態の構造を示す図であり、(A)は、第1実施形態を
示す放射線・電流変換装置を直列配置し、各放射線・電
流変換装置を直列接続した場合、(B)は、第1実施形
態を示す放射線・電流変換装置を並列配置し、各放射線
・電流変換装置を直列接続した場合、(C)は、第1実
施形態を示す放射線・電流変換装置を並列配置し、放射
線・電流変換装置を並列接続した場合を示す説明図。
【図5】本発明に係る放射線・電流変換装置の第5実施
形態を示す装置構成図。
【図6】本発明に係る放射線・電流変換装置の第6実施
形態を示す装置構成図であり、(A)は、第6実施形態
を示す放射線・電流変換装置の装置概要図、(B)は、
B−B線に沿う位置から見た斜視図。
【図7】従来の放射線・電流変換装置の構造を示す概要
図。
【符号の説明】
10 放射線・電流変換装置 11 第1の電極(負極) 12 第2の電極(正極) 14 電子供与体 15 酸化還元物質 17a,17b 出力端子 18a,18b 接続導体 19 負荷装置 21 外部放射線源 22 放射線 24 電極基板 25 第1の導電性薄膜(導体) 26 半導体薄膜(電子抽出促進物質) 27 第2の導電性薄膜(電子供与促進物質) 29 結線 30 読み出し回路 31 表示手段 32 放射線感受部 33 読み出し線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小長井 主税 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 橘川 敬介 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F088 AA20 AB01 AB02 AB05 AB07 AB09 BB10 DA17 EA04 FA01 FA03 LA07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線・電流変換によって発生した電流
    を取り出す第1の電極および第2の電極と、 前記第1の電極と隣接し、放射線源から照射される放射
    線に反応して電子を前記第1の電極に供与する電子供与
    体と、 前記第2の電極と隣接し、電子の授受により酸化還元作
    用する酸化還元物質とを具備し、 前記第1の電極と第2の電極とを対向して配置し、 前記電子供与体と前記酸化還元物質とを前記第1の電極
    と第2の電極との間に配置し、 前記放射線源から前記電子供与体への放射線照射によっ
    て、発生した電子を前記第1の電極と前記第2の電極と
    から電流として取り出し得る機構を備えたことを特徴と
    する放射線・電流変換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電極および前記第2の電極の
    少なくとも一方は、放射線透過性を有する物質を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の放射線・電流変換装
    置。
  3. 【請求項3】 前記放射線源から照射される放射線は、
    α線、β線、γ線、X線、中性子線であることを特徴と
    する請求項1記載の放射線・電流変換装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極は、前記電子供与体と接
    する電極表面上に半導体薄膜を有し、この半導体薄膜
    は、TiO、Nb、ZnO、SnO、W
    、In、ZrO、Taから選択され
    る少なくとも1種類の酸化物を含有することを特徴とす
    る請求項1記載の放射線・電流変換装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の電極は、前記電子供与体と接
    する電極表面上に半導体薄膜を有し、この半導体薄膜
    は、Ge、GaSb、CuInSeS、Si、Cu
    S、InP、CdTe、GaAs、a−Si:H、A
    lGaAsから選択される少なくとも1種類の非酸化物
    を含有することを特徴とする請求項1記載の放射線・電
    流変換装置。
  6. 【請求項6】 前記酸化還元物質は、ヨウ素含有物質、
    カリウム含有物質、ハイドロキノン含有物質、セレン含
    有物質から選択される少なくとも1種類の物質を用い
    て、レドックス系を構成することを特徴とする請求項1
    記載の放射線・電流変換装置。
  7. 【請求項7】 前記酸化還元物質は、室温で溶融状態に
    ある塩であり、イミダゾリウム塩およびヨウ化物の少な
    くとも1種類を含有することを特徴とする請求項1記載
    の放射線・電流変換装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の電極は、前記酸化還元物質と
    接する電極表面上に白金、カーボン等の導電性薄膜を有
    することを特徴とする請求項1記載の放射線・電流変換
    装置。
  9. 【請求項9】 前記電子供与体は、母材と付活材とを備
    え、前記母材は、放射線の照射を受けて電子を放出しや
    すくなる性質を有するGdS、Y S等の酸
    化物およびZnS等の硫化物から選択される少なくとも
    1種類を含有する物質であることを特徴とする請求項1
    記載の放射線・電流変換装置。
  10. 【請求項10】 前記電子供与体は、母材と付活材とを
    備え、前記付活材は、放射線の照射を受けて、放射線増
    感作用を有する色素、すなわち励起状態となる色素を含
    有する物質であることを特徴とする請求項1記載の放射
    線・電流変換装置。
  11. 【請求項11】 放射線透過性を有する第1の電極と、 この第1の電極と対向し、放射線透過性を有する第2の
    電極と、 前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置され、放
    射線源から照射される放射線を受けて電子を供与する電
    子供与体と、 前記第1の電極と前記第2の電極との間に前記電子供与
    体と隣接して配置され、電子の授受により酸化還元作用
    する酸化還元物質とを具備し、 前記電子供与体は、放射線源から前記電子供与体への放
    射線照射に反応して電子を発生し、発生した電子を前記
    第1の電極と前記第2の電極から電流として取り出す機
    構を備える放射線・電流変換装置を並列または直列に連
    結集積化して、1つの放射線が前記放射線・電流変換装
    置を複数個透過することを可能とし、エネルギ利用率を
    向上させることで、出力電圧または電流の大容量化を可
    能に構成したことを特徴とする放射線・電流変換装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の電極および第2の電極は、
    放射線透過性を有し、シート状あるいはフィルム状にし
    て巻き上げられる構造であり、1つの放射線が前記第1
    の電極および第2の電極を複数回透過することを可能と
    し、エネルギ利用率を向上させることで、出力電圧また
    は電流の大容量化を図ったことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の放射線・電流変換装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の電極および第2の電極は、
    放射線透過性を有し、前記第1の電極および第2の電極
    で筒状構造を形成し、1つの放射線が前記2つの電極を
    複数回透過することを可能とし、エネルギ利用率を向上
    させることで、出力電圧または電流の大容量化を図った
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の放射線
    ・電流変換装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の電極は、前記電子供与体と
    接する電極表面上に半導体薄膜を、前記第2の電極は、
    前記酸化還元物質と接する電極表面上に白金、カーボン
    等の導電性薄膜を有し、 前記電子供与体は、放射線源から前記電子供与体への放
    射線照射に反応して電子を発生し、発生した電子を前記
    第1の電極と前記第2の電極から電流として取り出す機
    構を有する放射線・電流変換装置を、平面上あるいは曲
    面上に、ライン状またはタイル上に配置し、前記放射線
    源から放射線の照射される平面あるいは曲面上の放射線
    強度分布に相関性のある電流・電圧信号を前記放射線・
    電流変換装置の個々で発生させ、取り出すことで、放射
    線センサ機能を可能に構成したことを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の放射線・電流変換装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の電極は、前記電子供与体と
    接する電極表面上に半導体薄膜を、前記第2の電極は、
    前記酸化還元物質と接する電極表面上に白金、カーボン
    等の導電性薄膜を有し、 前記半導体薄膜または導電性薄膜は、m行×n列(m,
    nは任意の自然数)のマトリックスに形成された、m×
    n個の放射線感受部を有するマトリックス薄膜であり、 前記放射線源から照射される放射線の放射線強度分布に
    相関性のある電流・電圧信号を前記マトリックス薄膜が
    有する個々の放射線感受部から取り出すことで、放射線
    センサ機能を可能に構成したことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の放射線・電流変換装置。
  16. 【請求項16】 放射線源から電子供与体に放射線を照
    射する放射線照射工程と、この放射線照射工程により、
    電子供与体を励起し、電子を発生させる電子発生工程
    と、発生した電子を電子供与体から電流として取り出す
    電流取り出し工程とを備えることを特徴とする放射線・
    電流変換方法。
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