JP2003273109A - Al配線用薄膜及びその製造方法並びにこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents
Al配線用薄膜及びその製造方法並びにこれを用いた液晶表示装置Info
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Landscapes
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- Thin Film Transistor (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明によれば、生産性を下げることなく、透
明導電性酸化膜との良好なコンタクト抵抗を得ることが
できるAl配線用薄膜とその製造方法、及びこのAl配
線用薄膜を用いた液晶表示装置を提供することできる。 【解決手段】本発明にかかるAl配線用薄膜は、純Al
又はAl合金のいずれかを用いて形成したAl層2と、
Al層の直下に形成される純Al又はAl合金に窒素元
素を添加した導電性の下層窒化Al層1と、Al層の直
上に形成される純Al又はAl合金に窒素元素を添加し
た導電性の上層窒化Al層3との少なくとも三層からな
るAl配線用薄膜であって、上層窒化Al3の窒化度が
0.1〜0.9であることを特徴とするAl配線用薄膜
である。
明導電性酸化膜との良好なコンタクト抵抗を得ることが
できるAl配線用薄膜とその製造方法、及びこのAl配
線用薄膜を用いた液晶表示装置を提供することできる。 【解決手段】本発明にかかるAl配線用薄膜は、純Al
又はAl合金のいずれかを用いて形成したAl層2と、
Al層の直下に形成される純Al又はAl合金に窒素元
素を添加した導電性の下層窒化Al層1と、Al層の直
上に形成される純Al又はAl合金に窒素元素を添加し
た導電性の上層窒化Al層3との少なくとも三層からな
るAl配線用薄膜であって、上層窒化Al3の窒化度が
0.1〜0.9であることを特徴とするAl配線用薄膜
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Al配線用薄膜及
びその製造方法に関し、例えば液晶表示装置の薄膜トラ
ンジスタに用いられるAl配線用薄膜に関する。
びその製造方法に関し、例えば液晶表示装置の薄膜トラ
ンジスタに用いられるAl配線用薄膜に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の薄膜トランジスタ(以
下、TFTと称す)のゲート配線用薄膜及びソース/ド
レイン配線用薄膜には加工性の高さ、低抵抗率であるこ
とから純Al又はAlを主成分として他の元素を微量に
添加したAl合金(以下、純Al及びAlを主成分とす
るAl合金を合わせてAlと称す)が広く用いられてき
た。従来技術によるAl配線用薄膜を図2を用いて説明
する。図2は従来技術によるAl配線用薄膜を用いたT
FTの構造を示す断面図である。2はAlを用いて形成
されたAl層であり、このAl層2がゲート配線又はソ
ース/ドレイン配線用薄膜であるAl配線用薄膜8を形
成する。このAl配線用薄膜8の下にn+a―Si膜等
の下地膜又は透明性絶縁基板等の下地基板である下地層
4が設けられている。Al配線用薄膜8の上にはSiN
x等の絶縁膜5が設けられ、さらにこの絶縁膜5の上に
ITO等の透明導電性酸化膜7が形成されている。この
絶縁膜5にコンタクトホール6が形成され、このコンタ
クトホール6にあるコンタクト部9を介して透明導電性
酸化膜7とAl配線用薄膜8が電気的に接続している。
下、TFTと称す)のゲート配線用薄膜及びソース/ド
レイン配線用薄膜には加工性の高さ、低抵抗率であるこ
とから純Al又はAlを主成分として他の元素を微量に
添加したAl合金(以下、純Al及びAlを主成分とす
るAl合金を合わせてAlと称す)が広く用いられてき
た。従来技術によるAl配線用薄膜を図2を用いて説明
する。図2は従来技術によるAl配線用薄膜を用いたT
FTの構造を示す断面図である。2はAlを用いて形成
されたAl層であり、このAl層2がゲート配線又はソ
ース/ドレイン配線用薄膜であるAl配線用薄膜8を形
成する。このAl配線用薄膜8の下にn+a―Si膜等
の下地膜又は透明性絶縁基板等の下地基板である下地層
4が設けられている。Al配線用薄膜8の上にはSiN
x等の絶縁膜5が設けられ、さらにこの絶縁膜5の上に
ITO等の透明導電性酸化膜7が形成されている。この
絶縁膜5にコンタクトホール6が形成され、このコンタ
クトホール6にあるコンタクト部9を介して透明導電性
酸化膜7とAl配線用薄膜8が電気的に接続している。
【0003】図6に従来技術によるAl配線用薄膜8の
断面図を示す。11は層間絶縁膜などの他の膜からAl
配線用薄膜8が受ける応力によるストレスマイグレーシ
ョンのため、Al配線13の内部に発生した楔状の欠け
である。12は同様に発生したボイドである。この楔状
の欠け11によりAl配線13が断線に至ることや、楔
状の欠け11の上部に成膜される絶縁膜5のカバレッジ
を悪化させ、層間絶縁耐圧の低下を招くことがあり、生
産性低下及び歩留り低下の原因になっていた。
断面図を示す。11は層間絶縁膜などの他の膜からAl
配線用薄膜8が受ける応力によるストレスマイグレーシ
ョンのため、Al配線13の内部に発生した楔状の欠け
である。12は同様に発生したボイドである。この楔状
の欠け11によりAl配線13が断線に至ることや、楔
状の欠け11の上部に成膜される絶縁膜5のカバレッジ
を悪化させ、層間絶縁耐圧の低下を招くことがあり、生
産性低下及び歩留り低下の原因になっていた。
【0004】図3は他の従来技術によるAl配線用薄膜
を用いたTFTの構造を示す断面図である。図2で示し
た記号と同じ記号を付した構成は、図2の構成と同一又
は相当部を示すため、説明は省略する。10はAl層2
の直上にCr、Ti、Mo、Cu、Ni等の他の金属で
形成されたバリア層である。このAl層2とバリア層1
0がゲート配線又はソース/ドレイン配線用薄膜である
Al配線用薄膜8を形成する。
を用いたTFTの構造を示す断面図である。図2で示し
た記号と同じ記号を付した構成は、図2の構成と同一又
は相当部を示すため、説明は省略する。10はAl層2
の直上にCr、Ti、Mo、Cu、Ni等の他の金属で
形成されたバリア層である。このAl層2とバリア層1
0がゲート配線又はソース/ドレイン配線用薄膜である
Al配線用薄膜8を形成する。
【0005】この従来技術では、Al層2の直上にバリ
ア層10がありAl層2と透明導電性酸化膜7が直接コ
ンタクトしないため良好なコンタクト抵抗を得ることが
できる。しかしAl配線用薄膜8がAl層2とバリア層
10の別金属から形成されているため、新たな金属を成
膜する工程を追加する必要があり、さらには同一のエッ
チング液でエッチングできず、新たなエッチング工程を
追加しなければならないため工程が増加し、生産性の低
下を招いてしまっていた。
ア層10がありAl層2と透明導電性酸化膜7が直接コ
ンタクトしないため良好なコンタクト抵抗を得ることが
できる。しかしAl配線用薄膜8がAl層2とバリア層
10の別金属から形成されているため、新たな金属を成
膜する工程を追加する必要があり、さらには同一のエッ
チング液でエッチングできず、新たなエッチング工程を
追加しなければならないため工程が増加し、生産性の低
下を招いてしまっていた。
【0006】図4は特開平11−284195号公報に
記載された従来技術によるAl配線用薄膜を用いたTF
Tの構造を示す断面図である。図2、6で示した記号と
同じ記号を付した構成は、図2、6の構成と同一又は相
当部を示すため、説明は省略する。3はAl層2の直上
に窒素元素を添加して形成された導電性の上層窒化Al
層である。このAl層2と上層窒化Al層3がゲート配
線又はソース/ドレイン配線用薄膜であるAl配線用薄
膜8を形成する。
記載された従来技術によるAl配線用薄膜を用いたTF
Tの構造を示す断面図である。図2、6で示した記号と
同じ記号を付した構成は、図2、6の構成と同一又は相
当部を示すため、説明は省略する。3はAl層2の直上
に窒素元素を添加して形成された導電性の上層窒化Al
層である。このAl層2と上層窒化Al層3がゲート配
線又はソース/ドレイン配線用薄膜であるAl配線用薄
膜8を形成する。
【0007】この従来技術では、Al層2の直上に上層
窒化Al層3があり、Al層2と透明導電性酸化膜7が
直接コンタクトしないため、透明導電性酸化膜7中の酸
素によりAl層2中のAl元素が酸化され酸化Alを形
成することを防止でき、良好なコンタクト抵抗を得るこ
とができた。さらにAl層2と上層窒化Al層3が同じ
Alを主成分とするため、新たな金属の成膜が不要で、
かつ同一のエッチング液でエッチングできるため、新た
な工程を追加することなく製造でき、生産性の低下は招
かない。しかしAl配線13内における楔状の欠け11
及びボイド12の発生と成長を抑制することができなか
った。またこの従来技術によるAl配線用薄膜8を例え
ば逆スタガ型TFTのソース/ドレイン配線用薄膜とし
て用いた場合、下地層4が半導体層であるn+a−Si
層となり、Al層2が直接コンタクトする構造となる。
このような構造を取るとn+a−Si層とのオーミック
コンタクトが劣化するという問題も生じていた。
窒化Al層3があり、Al層2と透明導電性酸化膜7が
直接コンタクトしないため、透明導電性酸化膜7中の酸
素によりAl層2中のAl元素が酸化され酸化Alを形
成することを防止でき、良好なコンタクト抵抗を得るこ
とができた。さらにAl層2と上層窒化Al層3が同じ
Alを主成分とするため、新たな金属の成膜が不要で、
かつ同一のエッチング液でエッチングできるため、新た
な工程を追加することなく製造でき、生産性の低下は招
かない。しかしAl配線13内における楔状の欠け11
及びボイド12の発生と成長を抑制することができなか
った。またこの従来技術によるAl配線用薄膜8を例え
ば逆スタガ型TFTのソース/ドレイン配線用薄膜とし
て用いた場合、下地層4が半導体層であるn+a−Si
層となり、Al層2が直接コンタクトする構造となる。
このような構造を取るとn+a−Si層とのオーミック
コンタクトが劣化するという問題も生じていた。
【0008】図5は特開2000−66230号公報に
記載された他の従来技術によるAl配線用薄膜を用いた
TFTの構造を示す断面図である。図2、6で示した記
号と同じ記号を付した構成は、図2、6の構成と同一又
は相当部を示すため、説明は省略する。1はAl層2の
直下に窒素元素を添加して形成された導電性の下層窒化
Al層である。このAl層2と下層窒化Al層1の二層
でAl配線用薄膜8を形成している。
記載された他の従来技術によるAl配線用薄膜を用いた
TFTの構造を示す断面図である。図2、6で示した記
号と同じ記号を付した構成は、図2、6の構成と同一又
は相当部を示すため、説明は省略する。1はAl層2の
直下に窒素元素を添加して形成された導電性の下層窒化
Al層である。このAl層2と下層窒化Al層1の二層
でAl配線用薄膜8を形成している。
【0009】この従来技術ではAl配線用薄膜8が受け
る応力を緩和し、ストレスマイグレーションによりAl
配線13内に発生する楔状の欠け11及びボイド12の
発生と成長を抑制することができる。しかし例えば透明
導電性酸化膜7にITO薄膜を用いた場合、良好なコン
タクト抵抗を得ることができなかった。
る応力を緩和し、ストレスマイグレーションによりAl
配線13内に発生する楔状の欠け11及びボイド12の
発生と成長を抑制することができる。しかし例えば透明
導電性酸化膜7にITO薄膜を用いた場合、良好なコン
タクト抵抗を得ることができなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
ゲート配線用薄膜及びソース/ドレイン配線用薄膜を構
成するAl層と透明導電性酸化膜からなる画素電極を構
成するITO薄膜とを直接コンタクトさせると、このコ
ンタクト部でITO薄膜中の酸素元素によりAl層の界
面近傍のAl元素が酸化され絶縁性の酸化Al(AlO
x)が形成される。そのコンタクト抵抗は1E10〜1
E12Ωと非常に高く、良好なコンタクト抵抗を得るこ
とはできなかった。従って、絶縁膜に開口したコンタク
トホールを介してゲート配線用薄膜又はソース/ドレイ
ン配線用薄膜を形成するAl層と画素電極を構成するI
TO薄膜とを直接コンタクトするようなTFTアレイ基
板を実現することは困難であった。
ゲート配線用薄膜及びソース/ドレイン配線用薄膜を構
成するAl層と透明導電性酸化膜からなる画素電極を構
成するITO薄膜とを直接コンタクトさせると、このコ
ンタクト部でITO薄膜中の酸素元素によりAl層の界
面近傍のAl元素が酸化され絶縁性の酸化Al(AlO
x)が形成される。そのコンタクト抵抗は1E10〜1
E12Ωと非常に高く、良好なコンタクト抵抗を得るこ
とはできなかった。従って、絶縁膜に開口したコンタク
トホールを介してゲート配線用薄膜又はソース/ドレイ
ン配線用薄膜を形成するAl層と画素電極を構成するI
TO薄膜とを直接コンタクトするようなTFTアレイ基
板を実現することは困難であった。
【0011】この問題を解決するための方法として、A
l配線用薄膜の構造をAl層の上層にCr、Ti、M
o、Cu、Ni等の他の金属により形成されたバリア層
との二層構造としていた。
l配線用薄膜の構造をAl層の上層にCr、Ti、M
o、Cu、Ni等の他の金属により形成されたバリア層
との二層構造としていた。
【0012】この従来技術では、Al層2の直上にバリ
ア層10がありAl層2と透明導電性酸化膜7が直接コ
ンタクトしないため良好なコンタクト抵抗を得ることが
できる。しかしAl配線用薄膜8がAl層2とバリア層
10の別金属から形成されているため、新たな金属を成
膜する工程を追加する必要があり、さらには同一のエッ
チング液でエッチングできず、新たなエッチング工程を
追加しなければならないため工程が増加し、生産性の低
下を招いてしまっていた。
ア層10がありAl層2と透明導電性酸化膜7が直接コ
ンタクトしないため良好なコンタクト抵抗を得ることが
できる。しかしAl配線用薄膜8がAl層2とバリア層
10の別金属から形成されているため、新たな金属を成
膜する工程を追加する必要があり、さらには同一のエッ
チング液でエッチングできず、新たなエッチング工程を
追加しなければならないため工程が増加し、生産性の低
下を招いてしまっていた。
【0013】またAl配線用薄膜とITO薄膜とを直接
コンタクトさせる他の方法として、特開平11−284
195号公報に見られるようにAl配線用薄膜の構造
を、窒素元素を含有しないAl層とその直上に形成され
る窒素元素を含有する上層窒化Al層(AlNx)との
二層構造としていた。この従来技術では上層窒化Alの
窒化度や厚さによっては、コンタクト抵抗が劣化した
り、Al配線自体の抵抗が劣化する問題が生じていた。
ここで窒化度とは窒化Al層の窒素元素濃度を表すもの
であり次のように定義される。 窒化度=AlN/(AlN+Al)
コンタクトさせる他の方法として、特開平11−284
195号公報に見られるようにAl配線用薄膜の構造
を、窒素元素を含有しないAl層とその直上に形成され
る窒素元素を含有する上層窒化Al層(AlNx)との
二層構造としていた。この従来技術では上層窒化Alの
窒化度や厚さによっては、コンタクト抵抗が劣化した
り、Al配線自体の抵抗が劣化する問題が生じていた。
ここで窒化度とは窒化Al層の窒素元素濃度を表すもの
であり次のように定義される。 窒化度=AlN/(AlN+Al)
【0014】これらの従来技術においては、Al配線用
薄膜の上層又は下層にある絶縁膜等の他の薄膜からAl
配線用薄膜が受ける応力によるストレスマイグレーショ
ンのためAl配線中に楔状の欠けやボイドが生じること
があった。この楔状の欠けによりAl配線が断線した
り、楔状の欠けの上部に成膜される絶縁膜のカバレッジ
を悪化させ、層間絶縁耐圧が低下するといった問題が生
じていた。またこのAl配線中のボイドは光の透過によ
り半導体層に光リーク電流を発生させ、TFT特性が劣
化するという問題も生じていた。そのためこれらの従来
技術では楔状の欠けやボイドによる問題のため生産性や
歩留りの低下を招いてしまっていた。
薄膜の上層又は下層にある絶縁膜等の他の薄膜からAl
配線用薄膜が受ける応力によるストレスマイグレーショ
ンのためAl配線中に楔状の欠けやボイドが生じること
があった。この楔状の欠けによりAl配線が断線した
り、楔状の欠けの上部に成膜される絶縁膜のカバレッジ
を悪化させ、層間絶縁耐圧が低下するといった問題が生
じていた。またこのAl配線中のボイドは光の透過によ
り半導体層に光リーク電流を発生させ、TFT特性が劣
化するという問題も生じていた。そのためこれらの従来
技術では楔状の欠けやボイドによる問題のため生産性や
歩留りの低下を招いてしまっていた。
【0015】この問題を解決するため特開2000−6
6230号公報に見られるように、Al配線用薄膜にお
いて窒素元素を含有しないAl層と前記Al層の直下の
窒素原子を含まない下層窒化Al層とからなる二層構造
をしていた。しかしこの構造では透明導電性酸化膜とA
l配線膜を直接コンタクトさせた場合、良好なコンタク
ト抵抗を得ることができなかった。
6230号公報に見られるように、Al配線用薄膜にお
いて窒素元素を含有しないAl層と前記Al層の直下の
窒素原子を含まない下層窒化Al層とからなる二層構造
をしていた。しかしこの構造では透明導電性酸化膜とA
l配線膜を直接コンタクトさせた場合、良好なコンタク
ト抵抗を得ることができなかった。
【0016】また例えば、上記の従来技術によるAl配
線用薄膜を逆スタガ型TFT構造のソース/ドレイン用
配線として用いた場合、その下地層には半導体層である
n+a−Si層が形成される。これらの従来技術による
Al配線用薄膜ではn+a−Si層とのオーミックコン
タクトの劣化を招いてしまっていた。
線用薄膜を逆スタガ型TFT構造のソース/ドレイン用
配線として用いた場合、その下地層には半導体層である
n+a−Si層が形成される。これらの従来技術による
Al配線用薄膜ではn+a−Si層とのオーミックコン
タクトの劣化を招いてしまっていた。
【0017】本発明の目的は上述のような問題点を解決
するためになされたものであり、透明導電性酸化膜と直
接コンタクトできるAl配線用薄膜とその製造方法、及
びこのAl配線用薄膜を用いた液晶表示装置を提供する
こと及び生産性や歩留りの高いAl配線用薄膜とその製
造方法、及びこのAl配線用薄膜を用いた液晶表示装置
を提供することを目的とする。
するためになされたものであり、透明導電性酸化膜と直
接コンタクトできるAl配線用薄膜とその製造方法、及
びこのAl配線用薄膜を用いた液晶表示装置を提供する
こと及び生産性や歩留りの高いAl配線用薄膜とその製
造方法、及びこのAl配線用薄膜を用いた液晶表示装置
を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるAl配線
用薄膜はAl層(例えば本実施の形態にかかるAl層
2)と、このAl層の直下にある下層窒化Al層(例え
ば本実施の形態にかかる下層窒化Al層1)と、このA
l層の直上にある上層窒化Al層(例えば本実施の形態
にかかる上層Al層3)とからなるAl配線用薄膜(例
えば本実施の形態にかかるAl配線用薄膜8)である。
このような構成により、Al配線用薄膜と透明導電性酸
化膜とのコンタクト抵抗を良好にすることができる。さ
らに配線内の楔状の欠けやボイドの発生と成長を抑制す
ることができる。
用薄膜はAl層(例えば本実施の形態にかかるAl層
2)と、このAl層の直下にある下層窒化Al層(例え
ば本実施の形態にかかる下層窒化Al層1)と、このA
l層の直上にある上層窒化Al層(例えば本実施の形態
にかかる上層Al層3)とからなるAl配線用薄膜(例
えば本実施の形態にかかるAl配線用薄膜8)である。
このような構成により、Al配線用薄膜と透明導電性酸
化膜とのコンタクト抵抗を良好にすることができる。さ
らに配線内の楔状の欠けやボイドの発生と成長を抑制す
ることができる。
【0019】上層窒化Al層の窒化度が0.1〜0.9
とするとさらに透明導電性酸化膜とのコンタクト抵抗を
良好にすることができる。
とするとさらに透明導電性酸化膜とのコンタクト抵抗を
良好にすることができる。
【0020】上述の上層窒化Al層の窒化度が0.2〜
0.8であれば透明導電性酸化膜とのコンタクト抵抗を
よりいっそう良好なものとすることができる。
0.8であれば透明導電性酸化膜とのコンタクト抵抗を
よりいっそう良好なものとすることができる。
【0021】上述の上層窒化Al層の窒化度を0.8以
上とすれば、Al配線用薄膜の硬度を上げることができ
る。
上とすれば、Al配線用薄膜の硬度を上げることができ
る。
【0022】上述の上層窒化Al層の膜厚が5nm〜1
00nm、より望ましくは10〜100nmであれば、
より優れた透明導電性酸化膜とのコンタクト抵抗を得る
ことができる。
00nm、より望ましくは10〜100nmであれば、
より優れた透明導電性酸化膜とのコンタクト抵抗を得る
ことができる。
【0023】上述のAl配線用薄膜は透明導電性酸化膜
であるITO薄膜と直接コンタクトする構造を有するT
FTに用いることが望まれる。これにより透明導電性酸
化膜とのコンタクト抵抗を良好にすることができる。
であるITO薄膜と直接コンタクトする構造を有するT
FTに用いることが望まれる。これにより透明導電性酸
化膜とのコンタクト抵抗を良好にすることができる。
【0024】上述の下層窒化Al層の窒化度を0.1〜
0.9とすればAl配線用薄膜と半導体層とのオーミッ
クコンタクトを改善することができる。またAl配線内
の楔状の欠けやボイドの発生と成長を抑制することがで
きる。
0.9とすればAl配線用薄膜と半導体層とのオーミッ
クコンタクトを改善することができる。またAl配線内
の楔状の欠けやボイドの発生と成長を抑制することがで
きる。
【0025】上述の下層窒化Al層の窒化度が0.2〜
0.8であれば、半導体層とのオーミックコンタクトを
より改善することができる。
0.8であれば、半導体層とのオーミックコンタクトを
より改善することができる。
【0026】上述の下層窒化Al層の窒化度を0.3以
上とすれば、Al配線用薄膜の応力が低減され、Al配
線内における楔状の欠けやボイドの発生と成長をさらに
抑制することができる。
上とすれば、Al配線用薄膜の応力が低減され、Al配
線内における楔状の欠けやボイドの発生と成長をさらに
抑制することができる。
【0027】上述の下層窒化Al層の膜厚が5nm〜1
00nmであれば、さらに半導体層とのオーミックコン
タクトを改善することができる。
00nmであれば、さらに半導体層とのオーミックコン
タクトを改善することができる。
【0028】上述のAl配線用薄膜は、その下地層が半
導体層であるn+a−Si薄膜から形成される構造のT
FTに用いられることが望まれる。これにより半導体層
とのオーミックコンタクトをより改善することできる。
導体層であるn+a−Si薄膜から形成される構造のT
FTに用いられることが望まれる。これにより半導体層
とのオーミックコンタクトをより改善することできる。
【0029】上述のAl配線用薄膜は液晶表示装置に用
いられることが望まれる。
いられることが望まれる。
【0030】上述のAl配線用薄膜は一度のエッチング
工程で一括して製造することができる。
工程で一括して製造することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1に本発明の実
施に形態1にかかるAl配線用薄膜を用いたTFTの断
面図である。図2、図6で示した記号と同じ記号を付し
た構成は、図2、図6の構成と同一又は相当部を示すた
め、説明は省略する。1はAl層2の直下に形成されて
いる導電性の下層窒化Al層であり、3はAl層2の直
上に形成されている導電性の上層窒化Al層である。下
層窒化Al層1、Al層2、上層窒化Al層3の三層で
ゲート配線又はソース/ドレイン配線用薄膜であるAl
配線用薄膜8を形成する。
施に形態1にかかるAl配線用薄膜を用いたTFTの断
面図である。図2、図6で示した記号と同じ記号を付し
た構成は、図2、図6の構成と同一又は相当部を示すた
め、説明は省略する。1はAl層2の直下に形成されて
いる導電性の下層窒化Al層であり、3はAl層2の直
上に形成されている導電性の上層窒化Al層である。下
層窒化Al層1、Al層2、上層窒化Al層3の三層で
ゲート配線又はソース/ドレイン配線用薄膜であるAl
配線用薄膜8を形成する。
【0032】この構造により、Al配線用薄膜8と透明
導電性酸化膜7との良好なコンタクト抵抗を得ることが
でき、かつ他の膜から受ける応力によるストレスマイグ
レーションを緩和し、Al配線13内における楔状の欠
け11及びボイド12の発生と成長を抑制することがで
きる。さらに上層膜、特に有機平坦化膜との密着力を向
上することができる。
導電性酸化膜7との良好なコンタクト抵抗を得ることが
でき、かつ他の膜から受ける応力によるストレスマイグ
レーションを緩和し、Al配線13内における楔状の欠
け11及びボイド12の発生と成長を抑制することがで
きる。さらに上層膜、特に有機平坦化膜との密着力を向
上することができる。
【0033】本実施の形態におけるAl配線用薄膜8は
Al合金ターゲットを用いたDCマグネトロンスパッタ
リング法を用いて成膜した。まず純Arガス+N2ガス
により導電性の下層窒化Al層1を成膜する。次に純A
rガスのみによりAl層2を成膜する。さらに純Arガ
ス+N2ガスにより導電性の上層窒化Al層1を成膜す
る。上述の三段階の成膜によりAl配線用薄膜8を形成
することができる。この混合ガスの割合を変えることに
より窒化度を容易に制御することができ、同一のスパッ
タ装置、同一のスパッタチャンバーでスパッタガスの割
合のみを変更することにより連続して成膜することが可
能となる。さらにこのAl配線用薄膜8の上に写真製版
でレジストパターンを形成した後、同一のエッチング液
によりAl層2、上層窒化Al層3及び下層窒化Al層
1を一括してエッチングすることができ、生産性の低下
を防止することができる。
Al合金ターゲットを用いたDCマグネトロンスパッタ
リング法を用いて成膜した。まず純Arガス+N2ガス
により導電性の下層窒化Al層1を成膜する。次に純A
rガスのみによりAl層2を成膜する。さらに純Arガ
ス+N2ガスにより導電性の上層窒化Al層1を成膜す
る。上述の三段階の成膜によりAl配線用薄膜8を形成
することができる。この混合ガスの割合を変えることに
より窒化度を容易に制御することができ、同一のスパッ
タ装置、同一のスパッタチャンバーでスパッタガスの割
合のみを変更することにより連続して成膜することが可
能となる。さらにこのAl配線用薄膜8の上に写真製版
でレジストパターンを形成した後、同一のエッチング液
によりAl層2、上層窒化Al層3及び下層窒化Al層
1を一括してエッチングすることができ、生産性の低下
を防止することができる。
【0034】本実施の形態に適用した代表的な成膜条件
を表1に示す。本成膜条件は装置によって固有に最適化
されるものでありこの値に限定されるものではない。
を表1に示す。本成膜条件は装置によって固有に最適化
されるものでありこの値に限定されるものではない。
【表1】
また下地層4には厚さ0.7mmのガラス基板を用い、
その下地層4上に表1に示す成膜条件で成膜したAl配
線用薄膜8を形成した。さらにその上の絶縁膜5にはプ
ラズマCVD法を用いて膜厚200nm、約300MP
aの圧縮性応力をもつSiNを形成した。この絶縁膜5
に35μm□のコンタクトホール6を設けて透明導電性
酸化膜7であるITOを成膜して、直接Al配線用薄膜
とコンタクトさせた。コンタクト部9のコンタクト抵抗
を測定した結果、コンタクト抵抗値は約1kΩ以下と非
常に良好な値となった。
その下地層4上に表1に示す成膜条件で成膜したAl配
線用薄膜8を形成した。さらにその上の絶縁膜5にはプ
ラズマCVD法を用いて膜厚200nm、約300MP
aの圧縮性応力をもつSiNを形成した。この絶縁膜5
に35μm□のコンタクトホール6を設けて透明導電性
酸化膜7であるITOを成膜して、直接Al配線用薄膜
とコンタクトさせた。コンタクト部9のコンタクト抵抗
を測定した結果、コンタクト抵抗値は約1kΩ以下と非
常に良好な値となった。
【0035】なお、本実施の形態では下層窒化Al層1
及び上層窒化Al層3はAl合金ターゲットを用いて純
Alガス+N2ガスの混合ガスの用いて成膜を行った
が、ターゲットは純Alターゲット、Al合金ターゲッ
ト又は窒化Alターゲットのいずれでも成膜することが
可能である。また純Alターゲット及びAl合金ターゲ
ットを用いた場合、スパッタガスには純ArガスとN2
ガスやNH3ガス等の窒素を含有するガスとの混合ガス
で成膜することができ、窒化Alターゲットを用いた場
合は純Arガス又は上述の混合ガスで成膜することがで
きる。
及び上層窒化Al層3はAl合金ターゲットを用いて純
Alガス+N2ガスの混合ガスの用いて成膜を行った
が、ターゲットは純Alターゲット、Al合金ターゲッ
ト又は窒化Alターゲットのいずれでも成膜することが
可能である。また純Alターゲット及びAl合金ターゲ
ットを用いた場合、スパッタガスには純ArガスとN2
ガスやNH3ガス等の窒素を含有するガスとの混合ガス
で成膜することができ、窒化Alターゲットを用いた場
合は純Arガス又は上述の混合ガスで成膜することがで
きる。
【0036】さらに本実施の形態では上述のようにAl
配線用薄膜を3段階に分けて成膜したが、1回のスパッ
タ中の混合ガス成分比を連続的又は段階的に変化させ、
膜厚方向に窒素元素濃度の勾配を持たせても同様の効果
を得ることができる。例えば、まず下地層4との界面近
傍に下層窒化Al層1に相当する窒化度の高い領域を成
膜するためにArガス+N2ガスの混合ガスのN2ガス
割合を高くして成膜する。その後連続的又は段階的にN
2ガス割合を下げていき、Al層2に相当する領域を成
膜するためN2ガス割合を低くあるいは0にして、窒化
度の低いあるいは0の領域を成膜する。今度は連続的又
は段階的にN2ガス割合を上げていき、絶縁膜5との界
面近傍に上層窒化Al層3に相当する窒化度の高い領域
を成膜する。1回のスパッタ中にこの混合ガスの成分比
を連続的又は段階的に変化させることにより、Al配線
用薄膜8に取り込まれる窒素元素の膜厚方向の濃度プロ
ファイルを変化させることができる。この方法によって
も同様の効果が得られる。
配線用薄膜を3段階に分けて成膜したが、1回のスパッ
タ中の混合ガス成分比を連続的又は段階的に変化させ、
膜厚方向に窒素元素濃度の勾配を持たせても同様の効果
を得ることができる。例えば、まず下地層4との界面近
傍に下層窒化Al層1に相当する窒化度の高い領域を成
膜するためにArガス+N2ガスの混合ガスのN2ガス
割合を高くして成膜する。その後連続的又は段階的にN
2ガス割合を下げていき、Al層2に相当する領域を成
膜するためN2ガス割合を低くあるいは0にして、窒化
度の低いあるいは0の領域を成膜する。今度は連続的又
は段階的にN2ガス割合を上げていき、絶縁膜5との界
面近傍に上層窒化Al層3に相当する窒化度の高い領域
を成膜する。1回のスパッタ中にこの混合ガスの成分比
を連続的又は段階的に変化させることにより、Al配線
用薄膜8に取り込まれる窒素元素の膜厚方向の濃度プロ
ファイルを変化させることができる。この方法によって
も同様の効果が得られる。
【0037】実施の形態2〜6では、実施の形態1に示
す構成と同じAl配線用薄膜8であるが、成膜条件を最
適化し良好な結果が得られたもの及び他の特別な効果が
発見されたものを示す。
す構成と同じAl配線用薄膜8であるが、成膜条件を最
適化し良好な結果が得られたもの及び他の特別な効果が
発見されたものを示す。
【0038】実施の形態2.図7に上層窒化Al層3の
窒化度とコンタクト抵抗の関係を示す。ここで上層窒化
Al層3の膜厚を50nmとし、透明絶縁性酸化膜7に
はITOを用いた。この結果の示すように、上層窒化A
l層3の窒化度を0.1〜0.9より望ましくは0.2
〜0.8とすることで透明導電性酸化膜7とのより良好
なコンタクト抵抗が得ることができる。上層窒化Al層
3の窒化度が低すぎるとAlの酸化を抑制することが困
難であり、また窒化度が高すぎるとAl配線自体の電気
抵抗が増加してしまうためである。
窒化度とコンタクト抵抗の関係を示す。ここで上層窒化
Al層3の膜厚を50nmとし、透明絶縁性酸化膜7に
はITOを用いた。この結果の示すように、上層窒化A
l層3の窒化度を0.1〜0.9より望ましくは0.2
〜0.8とすることで透明導電性酸化膜7とのより良好
なコンタクト抵抗が得ることができる。上層窒化Al層
3の窒化度が低すぎるとAlの酸化を抑制することが困
難であり、また窒化度が高すぎるとAl配線自体の電気
抵抗が増加してしまうためである。
【0039】実施の形態3.図8に上層窒化Al層3の
窒化度と硬度の関係を示す。図8の示すように、上層窒
化Al層3の窒化度を0.8以上とすれば、Al配線用
薄膜8の硬度を上げることができる。これによりAl配
線用薄膜に傷をつけることなく、ブラシ洗浄による異物
除去が可能となり、歩留りを向上することができる。
窒化度と硬度の関係を示す。図8の示すように、上層窒
化Al層3の窒化度を0.8以上とすれば、Al配線用
薄膜8の硬度を上げることができる。これによりAl配
線用薄膜に傷をつけることなく、ブラシ洗浄による異物
除去が可能となり、歩留りを向上することができる。
【0040】実施の形態4.図9に上層窒化Al層3の
膜厚とコンタクト抵抗の関係を示す。ここで上層窒化A
l層3の窒化度は0.58とし、透明絶縁性酸化膜7に
はITOを用いた。図9の示すように、上層窒化Al層
3の膜厚を5nm以上とすることにより、良好なコンタ
クト抵抗が得られた。上層窒化Al層3の膜厚が薄すぎ
るとAlの酸化を抑制することが困難なためである。ま
たプロセス時、特にコンタクトホール形成時の膜減りを
考慮すると10nm以上であることが望ましい。さらに
は上層窒化Al層3の膜厚が厚すぎるとAl配線自体の
電気抵抗が増えてしまうため100nm以下であること
が望ましい。従って上層窒化Al層3の膜厚は5〜10
0nm、より好ましくは10〜100nmであることが
望ましい。
膜厚とコンタクト抵抗の関係を示す。ここで上層窒化A
l層3の窒化度は0.58とし、透明絶縁性酸化膜7に
はITOを用いた。図9の示すように、上層窒化Al層
3の膜厚を5nm以上とすることにより、良好なコンタ
クト抵抗が得られた。上層窒化Al層3の膜厚が薄すぎ
るとAlの酸化を抑制することが困難なためである。ま
たプロセス時、特にコンタクトホール形成時の膜減りを
考慮すると10nm以上であることが望ましい。さらに
は上層窒化Al層3の膜厚が厚すぎるとAl配線自体の
電気抵抗が増えてしまうため100nm以下であること
が望ましい。従って上層窒化Al層3の膜厚は5〜10
0nm、より好ましくは10〜100nmであることが
望ましい。
【0041】実施の形態5.下層窒化Al層1の窒化度
を0.1〜0.9より好ましくは0.2〜0.8とすれ
ば、半導体層特にn+a−Si層とのオーミックコンタ
クトを改善することができる。また下地層との密着力を
向上することができる。
を0.1〜0.9より好ましくは0.2〜0.8とすれ
ば、半導体層特にn+a−Si層とのオーミックコンタ
クトを改善することができる。また下地層との密着力を
向上することができる。
【0042】実施の形態6.図10に下層窒化Al層1
の窒化度とAl配線用薄膜8の膜応力の関係を示す。こ
こでAl配線用薄膜8は25nmの下層窒化Al層1と
200nmのAl層の二層から形成されている。この図
10から示されるように下層窒化Al層1の窒化度を
0.3以上とすれば、膜応力を約30%以上低減でき、
ストレスマイグレーションによるAl配線13内に発生
する楔状の欠け11及びボイド12の発生と成長を抑制
することができる。
の窒化度とAl配線用薄膜8の膜応力の関係を示す。こ
こでAl配線用薄膜8は25nmの下層窒化Al層1と
200nmのAl層の二層から形成されている。この図
10から示されるように下層窒化Al層1の窒化度を
0.3以上とすれば、膜応力を約30%以上低減でき、
ストレスマイグレーションによるAl配線13内に発生
する楔状の欠け11及びボイド12の発生と成長を抑制
することができる。
【0043】その他の実施の形態
本発明にかかるAl配線用薄膜8は、透明導電性酸化膜
7にITOが用いられ、コンタクト部9を介して上層窒
化Al層3とITOがコンタクト部を介して直接コンタ
クトするような構造のTFTに対して有効である。この
ような構造を取ることにより、さらに良好なコンタクト
抵抗を得ることができる。
7にITOが用いられ、コンタクト部9を介して上層窒
化Al層3とITOがコンタクト部を介して直接コンタ
クトするような構造のTFTに対して有効である。この
ような構造を取ることにより、さらに良好なコンタクト
抵抗を得ることができる。
【0044】本発明にかかるAl配線用薄膜8は、下地
層4がn+a−Si層からなり、その直上に下層窒化A
l層1を形成される構造のTFTに対して有効である。
例えば逆スタガ型TFTのソース/ドレイン電極用薄膜
にAl配線用薄膜8を用いると、下層窒化Al層1と半
導体層であるn+a−Si層が直接コンタクトする構造
となる。この構造ではよりすぐれたオーミックコンタク
トを得ることが期待できる。なお、半導体層は必ずしも
非晶質シリコン(a−Si)層であることは必要ではな
く、多結晶シリコン(p−Si)層であってもよい。
層4がn+a−Si層からなり、その直上に下層窒化A
l層1を形成される構造のTFTに対して有効である。
例えば逆スタガ型TFTのソース/ドレイン電極用薄膜
にAl配線用薄膜8を用いると、下層窒化Al層1と半
導体層であるn+a−Si層が直接コンタクトする構造
となる。この構造ではよりすぐれたオーミックコンタク
トを得ることが期待できる。なお、半導体層は必ずしも
非晶質シリコン(a−Si)層であることは必要ではな
く、多結晶シリコン(p−Si)層であってもよい。
【0045】実施の形態1では、下層窒化Al層1及び
下層窒化Al層3はスパッタリング法で形成されたが、
窒素元素を含有しないAl層をN2ガスプラズマ又はN
2ガスを含むガスのプラズマへ曝露させることにより、
窒素元素を含有する窒化Al層を形成することも可能で
ある。このように形成されたAl配線用薄膜でも、同様
の効果を得ることができる。
下層窒化Al層3はスパッタリング法で形成されたが、
窒素元素を含有しないAl層をN2ガスプラズマ又はN
2ガスを含むガスのプラズマへ曝露させることにより、
窒素元素を含有する窒化Al層を形成することも可能で
ある。このように形成されたAl配線用薄膜でも、同様
の効果を得ることができる。
【0046】実施の形態1では、下層窒化Al層1及び
下層窒化Al層3はスパッタリング法で形成されたが、
窒素元素を含有しないAl層をN2ガス又はNH3ガス
を含むガスの雰囲気中へ曝露することにより窒素元素を
含有する窒化Al層を形成することも可能である。この
ように形成されたAl配線用薄膜でも、同様の効果を得
ることができる。
下層窒化Al層3はスパッタリング法で形成されたが、
窒素元素を含有しないAl層をN2ガス又はNH3ガス
を含むガスの雰囲気中へ曝露することにより窒素元素を
含有する窒化Al層を形成することも可能である。この
ように形成されたAl配線用薄膜でも、同様の効果を得
ることができる。
【0047】本発明にかかるAl配線用薄膜8は液晶表
示装置に用いられることが望まれる。ITO等の透明導
電性酸化膜7とのコンタクト抵抗が良好なため、透明導
電性酸化膜7と直接コンタクトしている構造のTFTの
実現が可能である。またAl配線13内の楔状の欠け1
1やボイド12の発生と成長を抑制できるため、歩留り
が低く信頼性の優れた液晶表示装置を得ることができ
る。
示装置に用いられることが望まれる。ITO等の透明導
電性酸化膜7とのコンタクト抵抗が良好なため、透明導
電性酸化膜7と直接コンタクトしている構造のTFTの
実現が可能である。またAl配線13内の楔状の欠け1
1やボイド12の発生と成長を抑制できるため、歩留り
が低く信頼性の優れた液晶表示装置を得ることができ
る。
【0048】本発明にかかるAl配線用薄膜8はAlの
みを主成分とする下層窒化Al層1、Al層2及び上層
窒化Al層3からなるため、一度のエッチング工程で一
括形成することができる。バリア層10を形成する必要
がある従来技術よりも、新たな金属の成膜工程及びエッ
チング工程が不要であるため製造コスト及び生産性の点
で優れている。
みを主成分とする下層窒化Al層1、Al層2及び上層
窒化Al層3からなるため、一度のエッチング工程で一
括形成することができる。バリア層10を形成する必要
がある従来技術よりも、新たな金属の成膜工程及びエッ
チング工程が不要であるため製造コスト及び生産性の点
で優れている。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、Al配線用薄膜と透明
導電性酸化膜との良好なコンタクト抵抗を得ることがで
き、透明導電性酸化膜と直接コンタクトできるAl配線
用薄膜とその製造方法、及びこのAl配線用薄膜を用い
た液晶表示装置を提供することできる。さらにストレス
マイグレーションによりAl配線内に発生する楔状の欠
け及びボイドの発生と成長を抑制することができ、生産
性や歩留りの高いAl配線用薄膜とその製造方法、及び
このAl配線用薄膜を用いた液晶表示装置を提供するこ
とができる。
導電性酸化膜との良好なコンタクト抵抗を得ることがで
き、透明導電性酸化膜と直接コンタクトできるAl配線
用薄膜とその製造方法、及びこのAl配線用薄膜を用い
た液晶表示装置を提供することできる。さらにストレス
マイグレーションによりAl配線内に発生する楔状の欠
け及びボイドの発生と成長を抑制することができ、生産
性や歩留りの高いAl配線用薄膜とその製造方法、及び
このAl配線用薄膜を用いた液晶表示装置を提供するこ
とができる。
【図1】本発明の実施の形態1にかかるAl配線用薄膜
を用いたTFTの構造を示す断面図である。
を用いたTFTの構造を示す断面図である。
【図2】従来技術によるAl配線用薄膜を用いたTFT
の構造を示す断面図である。
の構造を示す断面図である。
【図3】従来技術によるAl配線用薄膜を用いたTFT
の構造を示す断面図である。
の構造を示す断面図である。
【図4】特開平11−284195号公報記載の従来技
術によるAl配線用薄膜を用いたTFTの構造を示す断
面図である。
術によるAl配線用薄膜を用いたTFTの構造を示す断
面図である。
【図5】特開平2000−66230号公報記載の従来
技術によるAl配線用薄膜を用いたTFTの構造を示す
断面図である。
技術によるAl配線用薄膜を用いたTFTの構造を示す
断面図である。
【図6】Al配線の断面図である。
【図7】上層窒化Al層の窒化度とコンタクト抵抗の関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図8】上層窒化Al層の窒化度と硬度の関係を示す図
である。
である。
【図9】上層窒化Al層の膜厚とコンタクト抵抗の関係
を示す図である。
を示す図である。
【図10】下層窒化Al層の窒化度と膜応力の関係を示
す図である。
す図である。
1 下層窒化Al層 2 Al層 3 上層窒化Al層
4 下地層 5 絶縁膜 6 コンタクトホール 7 透明導電性酸
化膜 8 Al配線用薄膜 9 コンタクト部 10 バリア
層 11 楔状の欠け 12 ボイド 13 Al配線
4 下地層 5 絶縁膜 6 コンタクトホール 7 透明導電性酸
化膜 8 Al配線用薄膜 9 コンタクト部 10 バリア
層 11 楔状の欠け 12 ボイド 13 Al配線
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01L 29/78 616V
617L
617M
Fターム(参考) 2H092 GA25 GA29 HA04 HA06 JA24
JA37 JA41 JB24 KA18 NA11
NA18
4M104 AA09 BB02 CC01 DD37 DD40
DD42 FF18 HH02 HH15
5F033 HH38 JJ01 JJ08 JJ32 JJ38
KK05 KK08 KK32 LL03 LL09
MM08 PP15 PP16 QQ08 QQ10
WW02 WW04 XX06 XX09
5F110 AA03 AA26 BB01 CC07 EE01
EE03 EE15 GG02 GG13 GG15
HK01 HK03 HK09 HK14 HK16
HK22 HK31 HK33 HL01 HL03
HL12 HL30
Claims (13)
- 【請求項1】純Al又はAl合金のいずれかを用いて形
成したAl層と、前記Al層の直下に形成される純Al
又はAl合金に窒素元素を添加した導電性の下層窒化A
l層と、前記Al層の直上に形成される純Al又はAl
合金に窒素元素を添加した導電性の上層窒化Al層との
少なくとも三層からなるAl配線用薄膜であり、前記上
層窒化Alの窒化度が0.1〜0.9であることを特徴
とするAl配線用薄膜。 - 【請求項2】前記上層窒化Al層の窒化度が0.2〜
0.8であることを特徴とする請求項1記載のAl配線
用薄膜。 - 【請求項3】前記上層窒化Al層の窒化度が0.8以上
であることを特徴とする請求項1記載のAl配線用薄
膜。 - 【請求項4】前記上層窒化Al層の膜厚が5nm〜10
0nmであることを特徴とする請求項1、2又は3記載
のAl配線用薄膜。 - 【請求項5】前記上層窒化Al層の膜厚が10nm〜1
00nmであることを特徴とする請求項4記載のAl配
線用薄膜。 - 【請求項6】前記上層窒化Al層の直上にはITO膜が
形成されていることを特徴とする請求項1、2、3,4
又は5記載のAl配線用薄膜。 - 【請求項7】純Al又はAl合金のいずれかを用いて形
成したAl層と、前記Al層の直下に形成される純Al
又はAl合金に窒素元素を添加した導電性の下層窒化A
l層と前記Al層の直上に形成される純Al又はAl合
金に窒素元素を添加した導電性の上層窒化Al層との少
なくとも三層からなるAl配線用薄膜であって、その前
記直下の窒化Alの窒化度が0.1〜0.9であること
を特徴とするAl配線用薄膜。 - 【請求項8】前記下層窒化Al層の窒化度が0.2〜
0.8であることを特徴とする請求項7記載のAl配線
用薄膜。 - 【請求項9】前記下層窒化Al層の窒化度が0.3以上
であることを特徴とする請求項7記載のAl配線用薄
膜。 - 【請求項10】前記下層層窒化Al層の膜厚が5nm〜
100nmであることを特徴とする請求項6、7又は8
記載のAl配線用薄膜。 - 【請求項11】前記下層窒化Al層の直下にn+a−S
i薄膜が形成されていることを特徴とする請求項7、
8、9又は10記載のAl配線用薄膜。 - 【請求項12】請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10又は11記載のAl配線用薄膜を備える液
晶表示装置。 - 【請求項13】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
又は9記載のAl配線用薄膜を一度のエッチング工程で
一括形成するAl配線用薄膜の製造方法。
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