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JP2003272021A - 真偽判別装置、および媒体発行装置 - Google Patents

真偽判別装置、および媒体発行装置

Info

Publication number
JP2003272021A
JP2003272021A JP2002070550A JP2002070550A JP2003272021A JP 2003272021 A JP2003272021 A JP 2003272021A JP 2002070550 A JP2002070550 A JP 2002070550A JP 2002070550 A JP2002070550 A JP 2002070550A JP 2003272021 A JP2003272021 A JP 2003272021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
irradiation
irradiation pattern
unit
characteristic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002070550A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Takenouchi
真也 竹之内
Satoshi Miyagawa
智 宮川
Naoyuki Wakabayashi
尚之 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2002070550A priority Critical patent/JP2003272021A/ja
Publication of JP2003272021A publication Critical patent/JP2003272021A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】媒体の真偽判別精度を向上させるとともに、該
媒体の真偽判別にかかる時間の増加も抑えることで、セ
キュリティが高く、且つ実用的な真偽判別装置を提供す
る。 【解決手段】真偽判別装置20は、装置本体に取り込ん
だ媒体1の磁気ストライプ2に記憶されている走査パタ
ーンデータ、および媒体特性データを読み取り、この走
査パターンデータに基づいて媒体1にマイクロ波を照射
して走査する。該走査により得られた媒体1からの反射
波の特徴量を取得し、取得した特徴量と媒体特性データ
との類似度を算出する。ここで算出した類似度から媒体
1の真偽を判別する。媒体1毎に走査するパターンを異
ならせることができるので、媒体1の偽造を略確実に防
止することができ、セキュリティを向上させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、導電性繊維等の
共振子を混入した媒体の真偽を判別する真偽判別装置、
および上記媒体を発行する媒体発行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙幣、証券等の紙葉類や、クレジ
ットカード、キャッシュカード等の樹脂カード類等、の
媒体に導電性繊維等の共振子を混入することが提案され
ている。この提案は、媒体の偽造防止を目的とし、媒体
の真偽判別(偽造媒体であるかどうかの判別)の精度を
向上させることにある。
【0003】共振子は、特定の周波数のマイクロ波が照
射されたときに共振する。共振子が共振するマイクロ波
の周波数は、共振子の長さによって決まる。媒体におけ
る共振子の配置は、該媒体を特定の周波数のマイクロ波
で走査し、そのときの媒体からの反射波、または透過波
を検出することにより取得できる。共振子を混入した媒
体の基材は、多数の共振子を混入した原材料から成形さ
れるので、媒体(基材)に混入されている共振子の個数
や、媒体(基材)における共振子の配置については、同
じ原材料から基材を成形した媒体であっても異なる。
【0004】従来の媒体発行装置は、予め設定された走
査パターンで媒体を走査し、そのときに検出した反射
波、または透過波の波形の特徴量を取得し、これを該媒
体の特性として該媒体に設けられている磁気ストライプ
やICチップに記録する。媒体発行装置により媒体の特
性(媒体特性データ)が記録された媒体が発行される。
【0005】また、従来の真偽判別装置は予め設定され
た走査パターンで媒体を走査し、そのときに検出した反
射波、または透過波の波形の特徴量を取得する。真偽判
別装置は、ここで取得した特徴量と、該媒体から読み取
った媒体特性データと、を比較し、類似度を算出する。
そして、算出した類似度が所定量以上であれば真媒体で
あると判別し、反対に所定量未満であれば偽造媒体であ
ると判別する。
【0006】なお、媒体発行装置が媒体を走査する走査
パターンと、真偽判別装置が媒体を走査する走査パター
ンと、は同じパターンである。
【0007】このように、媒体に共振子を混入すること
により、媒体に固有の特性を待たせることができる。そ
して、この特性を用いて媒体の真偽を判別することで、
媒体に対する真偽判別精度を向上させ、媒体の偽造を防
止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
真偽判別装置は媒体に対してマイクロ波を照射するとき
の走査パターンが同種の媒体において同じであった。こ
のため、真偽判別装置における媒体の走査パターンが、
媒体の偽造を考えている悪意を持った者に知られると、
この者にとっては媒体全体について共振子の配置を偽造
する必要はなく、走査パターンの領域についてのみ共振
子の配置を偽造するだけでよいので、媒体の偽造が簡単
になる。したがって、走査パターンが知られると、セキ
ュリティが破られる(媒体が偽造される)可能性が高
く、セキュリティの一層の向上が要望されている。
【0009】なお、セキュリティを向上させるために、
媒体の真偽判別時に媒体の全面を走査することも考えら
れるが、この場合には媒体の真偽判別に用いるデータ量
が膨大になり、真偽判別に要する時間が長くなるという
問題がある。
【0010】この発明の目的は、媒体の真偽判別精度を
向上させるとともに、該媒体の真偽判別にかかる時間の
増加も抑えることで、セキュリティが高く、且つ実用的
な真偽判別装置を提供することにある。
【0011】また、この発明は上記真偽判別装置で真偽
が判別される媒体を発行する媒体発行装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)この発明の真偽判
別装置は、上記課題を解決するために以下の構成を備え
ている。
【0013】装置本体に取り込んだ媒体について設定さ
れている電磁波の照射パターンを取得する照射パターン
取得手段と、上記照射パターン取得手段が取得した上記
電磁波の照射パターンに基づいて、上記媒体に電磁波を
照射する照射部、および該照射部が電磁波を照射した上
記媒体からの反射波、または透過波を検出する検出部を
有する照射/検出手段と、上記検出部が検出した上記媒
体からの反射波、または透過波から、上記照射パターン
における上記媒体の反射特性または透過特性を取得し、
ここで取得した上記反射特性または透過特性を用いて媒
体の真偽を判別する真偽判別手段と、を備えている。
【0014】この構成では、照射パターン取得手段が装
置本体に取り込んだ媒体について設定されている電磁波
の照射パターンを取得し、照射/検出手段が取得した照
射パターンに基づいて媒体に電磁波を照射し、そのとき
の媒体からの反射波、または透過波を検出する。真偽判
別手段が、照射パターンに基づいて媒体に電磁波を照射
したときの媒体からの反射波、または透過波の検出波形
から媒体の反射特性、または透過特性を取得し、これを
用いて媒体の真偽を判別する。
【0015】このように、装置本体に取り込んだ媒体に
ついて設定されている電磁波の照射パターンを取得する
構成としたので、媒体毎に電磁波の照射パターン(走査
パターン)を異ならせることができる。これにより、特
定の媒体についての走査パターンを、媒体の偽造を考え
ている悪意を持った者に知られたとしても、他の媒体で
は走査パターンが異なるので、上記特定の媒体について
は偽造される危険性はあっても、他の媒体が偽造される
のを略確実に防止できる。また、一般に、媒体が大量に
偽造できなければ、媒体の偽造にかかるコストのほうが
大きくなるため、大量に偽造できない媒体については偽
造される可能性が低くなる。
【0016】したがって、媒体の偽造を略確実に防止す
ることができ、セキュリティの向上が図れる。
【0017】また、上記照射パターンについては、媒体
に設けた磁気ストライプや、ICチップ等に記憶させて
おいてもよいし、また媒体にバーコードで印刷してもよ
いし、さらにはセンタで管理するようにしてもよい。
【0018】なお、照射パターンを媒体に記憶させてお
けば、装置本体に取り込んだ媒体から直接照射パターン
を取得することができるので、照射パターンの取得に要
する時間の短縮が図れ、結果的に媒体の真偽判別にかか
る処理時間を短縮できる。このことから、照射パターン
は媒体に記憶させておくほうが好ましい。
【0019】また、媒体の真偽判別の処理において、判
別対象の媒体から取得した反射特性、または透過特性と
比較して真偽を判別するために用いる媒体の特徴量につ
いても、媒体に設けた磁気ストライプや、ICチップに
記憶させておいてもよいし、また媒体にバーコードで印
刷してもよいし、さらにはセンタで管理するようにして
もよい。
【0020】なお、上記照射パターンと同じ理由から、
上記媒体の特徴量についても媒体に記憶させておくほう
が好ましい。
【0021】さらに、媒体に対する電磁波の照射パター
ンを変化させる構成としては、電磁波を照射する照射
部、および媒体からの反射波または透過波を検出する検
出部を、搬送路を搬送されている媒体の幅方向に移動さ
せる構成や、複数の照射部を媒体の幅方向に並べるとと
もに、照射部毎に検出部を配置し、媒体に対して電磁波
を照射する照射部を切り換える構成で簡単に実現でき
る。
【0022】(2)また、この発明の媒体発行装置は、
上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
【0023】装置本体に取り込んだ媒体について電磁波
の照射パターンを生成する照射パターン生成手段と、上
記照射パターン生成手段が生成した上記電磁波の照射パ
ターンに基づいて、上記媒体に電磁波を照射する照射
部、および該照射部が電磁波を照射した上記媒体からの
反射波、または透過波を検出する検出部を有する照射/
検出手段と、上記検出部が検出した上記媒体からの反射
波、または透過波から、上記照射パターンにおける上記
媒体の反射特性または透過特性を取得する媒体特性取得
手段と、上記媒体特性取得手段が取得した上記反射特性
または透過特性、および上記照射パターン生成手段が生
成した照射パターンを出力する出力手段と、を備えてい
る。
【0024】この構成では、照射パターン生成手段によ
り生成された照射パターンに基づいて、照射/検出手段
が装置本体に取り込んだ媒体に対して電磁波を照射し、
そのときの媒体からの反射波、または透過波を検出す
る。媒体特性取得手段が、照射パターンに基づいて媒体
に電磁波を照射したときの媒体からの反射波、または透
過波の検出波形から媒体の反射特性または透過特性を取
得し、出力手段がここで取得した媒体の反射特性または
透過特性、および照射パターンを出力する。
【0025】出力手段を、媒体の反射特性または透過特
性、および照射パターンを媒体に設けられている磁気ス
トライプやICチップ等に記録する構成とすれば、媒体
に反射特性または透過特性、および照射パターンを記憶
させることができる。また、出力手段は、媒体の反射特
性または透過特性、および照射パターンを、媒体にバコ
ードで印刷する構成としてもよい。さらに、出力手段
を、媒体の反射特性または透過特性、および照射パター
ンをセンタに送信させる構成とし、媒体の反射特性また
は透過特性、および照射パターンをセンタで管理させる
ようにしてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態である
媒体発行装置、および真偽判別装置の実施形態について
説明する。
【0027】まず、最初に導電性繊維等の共振子が混入
された媒体について簡単に説明しておく。ここで言う媒
体とは、例えば紙幣、証券等の紙葉類や、クレジットカ
ード、キャッシュカード等の樹脂カード類等である。
【0028】図1は、導電性繊維等の共振子が混入され
た媒体を示す図である。媒体1には、表面に磁気データ
を記録するための磁気ストライプ2が形成されている
(図1(A)参照)。媒体1の発行時に、後述する媒体
発行装置がマイクロ波(電磁波)の照射パターン、およ
び媒体特性データをこの磁気ストライプ2に記録する。
媒体1の表面や裏面には、適当な文字や図形(不図示)
が描かれている。
【0029】なお、媒体1は上記磁気ストライプ2に換
えて、ICチップを設けたICカードであってもよい
し、またマイクロ波の照射パターン、および特徴量デー
タを示すバーコードを印刷する印刷領域を設けたもので
あってもよい。
【0030】媒体1の基材には、図1(B)に示すよう
に繊維状の共振子3が混入されている。共振子3は、基
材の内部に存在しており、外側から見えない。基材に混
入されている共振子3は、磁性体であってもよいし、非
磁性体であってもよい。共振子3は、比較的安価で且つ
錆び難い性質のものが好ましい。非磁性体の共振子3で
あれば、例えば繊維状非磁性ステンレス、繊維状銅、繊
維状アルミニウムが好ましく、磁性体の共振子3であれ
ば、例えば繊維状磁性ステンレス、繊維状ニッケルが好
ましい。
【0031】媒体1の基材に混入されている共振子3の
長さをLとすると、該共振子3は、その波長λが、 λ=2×L であるマイクロ波が照射されたときに共振する。基材に
混入されている共振子3の長さは、全て同じ長さであっ
てもよいし、また異なる長さであってもよい。ここで
は、基材に混入されている共振子3が全て同じ長さであ
るとして以下説明する。
【0032】媒体1は、その基材の原材料、例えば紙葉
類であればパルプを溶かした粘性の原材料、また樹脂カ
ード類であればPET(ポリエチレンテレフタレート)
等の樹脂を溶かした粘性の原材料、に多数の共振子3を
混入し、この原材料を十分に攪拌した後に成形した基材
に印刷や磁気ストライプ2を付加する加工を施したもの
である。このため、基材が同じ原材料から成形された媒
体1であっても、基材に存在している共振子3の個数
や、基材における共振子3の配置については異なってい
る。
【0033】次に、この発明の実施形態である媒体発行
装置について説明する。図2は媒体発行装置の構成を示
すブロック図である。媒体発行装置10は、本体の動作
を制御する制御部11と、本体に投入された媒体1を搬
送する搬送部12と、搬送部12により搬送されている
媒体1に対してマイクロ波を照射し、その反射波を検出
する反射波検出部13と、反射波検出部13が検出した
反射波から取得した特徴量(後述する媒体特性データ)
を媒体1に設けられている磁気ストライプ2に記録する
磁気記録部14と、を備えている。
【0034】搬送部12には、搬送路における媒体1の
搬送を制御する搬送制御部12a、および該搬送路を搬
送されている媒体1の搬送位置を検出する搬送位置検出
部12bが設けられている。搬送制御部12aは図示し
ていないモータの駆動制御を行って、本体に投入された
媒体1を搬送する。搬送位置検出部12bは、図3に示
すように、媒体1の有無を光学的に検出する複数のセン
サ12cを有している。複数のセンサ12cは、媒体1
の搬送方向に沿って配置されている。搬送位置制御部1
2bは、各センサ12cにおいて媒体1が検出されたタ
イミング、および媒体1が検出されなくなったタイミン
グと、搬送路における媒体1の搬送速度と、から媒体1
の搬送位置(搬送路における媒体1の位置)を検出す
る。
【0035】なお、図3(A)は搬送路の概略の上面図
であり、図3(B)は搬送路の概略の側面図である。
【0036】反射波検出部13は、媒体1にマイクロ波
を照射し、そのときの反射波を検出するマイクロ波セン
サ13aと、このマイクロ波センサ13aを媒体1の幅
方向に移動させるセンサ駆動部13bとを有している。
マイクロ波センサ13aは、特定の周波数のマイクロ波
を発生させるガンダイオードなどの発振素子を有する電
波発生部、電波発生部で発生されたマイクロ波を放出す
る(媒体1に照射する)アンテナ、該アンテナで受信さ
れた媒体1からの反射波を検出する受信素子を有する電
波検出部を備えている。マイクロ波センサ13aはサー
キュレータにより、電波発生部で発生されたマイクロ波
をアンテナに送り、アンテナで受信された媒体1からの
反射波を電波検出部に送る構成である。この構成のマイ
クロ波センサ13aについては周知であるので、ここで
は説明を省略する。
【0037】マイクロ波センサ13aは、図3に示すよ
うに搬送路の幅方向にかけられたバーに移動自在に取り
付けられている。センサ駆動部13bは、搬送路の幅方
向へのマイクロ波センサ13aの移動を制御する。マイ
クロ波センサ13aの移動方向は、搬送路における媒体
1の搬送方向に対して、略垂直な方向である。
【0038】磁気記録部14は、磁気記録ヘッド14a
を有する。磁気記録ヘッド14aはマイクロ波センサ1
3aよりも後方で、且つ搬送路を搬送されている媒体1
の磁気ストライプ2に当接するように配置されている。
【0039】次に、媒体発行装置10における媒体1の
発行処理について説明する。図4は、媒体発行処理を示
すフローチャートである。
【0040】媒体発行装置10は、媒体1が本体に投入
されたことを検出すると(s1)、制御部11において
媒体1に対するマイクロ波の走査パターンを示す走査パ
ターンデータを生成する(s2)。このs2がこの発明
で言う照射パターン生成手段に相当する。以下に、照射
パターン生成の1例を示す。
【0041】例えば、s2では、n次関数 Y=ann+an-1n-1+an-2n-2+・・・・・+a
1X+a0 について、n+1個の係数(a0〜an)をランダムに生
成する処理である。例えば、媒体1の投入タイミングに
応じて発生させた乱数を用いて、上記n+1個の係数を
生成する。このn次関数における変数Xは、マイクロ波
センサ13によりマイクロ波が照射される媒体1の搬送
方向の位置であり、搬送路を搬送されている媒体1の先
端がX=0である。
【0042】上記n次関数の次数を大きくすると、後述
する媒体1に対するマイクロ波の走査パターン(この発
明で言う、照射パターン)が複雑になりセキュリティを
向上させることができるが、マイクロ波センサ13aの
移動制御にかかる処理が複雑化するため処理速度が低下
する。このため、上記n次関数の次数については、発行
する媒体1の種類に応じて、適正なセキュリティがかけ
られるように設定すればよい。
【0043】媒体発行装置10は、媒体1の先端がマイ
クロ波センサ13aによりマイクロ波が照射される位置
に達すると(s3)、センサ駆動部13bがs2で生成
されたn次関数、および搬送位置検出部12bで検出さ
れている媒体1の搬送位置に基づいて、マイクロ波セン
サ13aを媒体1の幅方向に移動させながら媒体1にマ
イクロ波を照射する走査を開始する(s4)。センサ駆
動部13bは、媒体1の後端がマイクロ波センサ13a
によりマイクロ波が照射される位置を通過するまで、媒
体1の幅方向へのマイクロ波センサ13aの移動を制御
する。媒体発行装置10は、媒体1の後端がマイクロ波
センサ13aによりマイクロ波が照射される位置を通過
すると(s5)、s4で開始した媒体1の走査を停止す
る(s6)。もちろん1つ以上のパラメータを持つ、他
の関数を照射パターンに用いてもよい(sin関数、c
os関数等)。
【0044】媒体1は、例えば図5(A)に示すように
走査され、マイクロ波センサ13aでは図5(B)に示
す反射波形(媒体1の搬送方向の位置に対する反射波の
レベル)が検出される。反射波検出部13は、s4から
s6の間にマイクロ波センサ13aで検出した媒体1か
らの反射波のレベルを、図示していないA/D変換器に
よりA/D変換して制御部11に入力している。制御部
11は、反射波検出部13から入力された媒体1からの
反射波のレベルを蓄積的にメモリ(不図示)に記憶して
いる。したがって、s6で媒体1に対する走査を停止す
ると、制御部11のメモリには上記図5(B)に示した
反射波形のディジタルデータが記憶されている。
【0045】媒体発行装置10は、メモリに記憶してい
る反射波形のディジタルデータから該反射波形の特徴、
例えば波形の大きさ、波形の変化の仕方、波形が変化す
る位置、を示す特徴量を抽出し、これを媒体1の特性を
示す媒体特性データとして取得する(s7)。s7がこ
の発明で言う媒体特性取得手段に相当する。媒体発行装
置10は、s2で生成した関数のパラメータ(走査パタ
ーンデータ)、およびs7で取得した媒体特性データを
磁気記録ヘッド14aで媒体1の磁気ストライプ2に記
録し(s8)、本処理を終了する。
【0046】s8では、媒体特性データ、および走査パ
ターンデータを、暗号化して磁気ストライプ2に記録し
ている。また、走査パターンデータについてはn+1個
の係数を暗号化して記録している。このため、この磁気
ストライプ2に記録されている媒体特性データや走査パ
ターンデータを読み取っても、復号化の方法、または暗
号キーを知らなければ該媒体特性データや操作パターン
データを確認することはできない。
【0047】媒体1は、上記媒体発行装置10による媒
体発行処理が行われた後に、発行される。
【0048】次に、発行された媒体1の真偽を判別する
真偽判別装置について説明する。図6は、真偽判別装置
の構成を示すブロック図である。真偽判別装置20は、
本体の動作を制御する制御部21と、本体に投入された
媒体1を搬送する搬送部22と、搬送部22により搬送
されている媒体1に対してマイクロ波を照射し、その反
射波を検出する反射波検出部23と、媒体1に設けられ
ている磁気ストライプ2に記録されている媒体特性デー
タ、および走査パターンデータを読み取る磁気読取部2
4と、を備えている。
【0049】搬送部22には、上記媒体発行装置10と
同様に、搬送路における媒体1の搬送を制御する搬送制
御部22a、および該搬送路を搬送されている媒体1の
搬送位置を検出する搬送位置検出部22bが設けられて
いる。搬送位置検出部22bは、図7に示すように、媒
体1の有無を光学的に検出する複数のセンサ22cを媒
体1の搬送方向に沿って配置している。搬送位置制御部
22bは、各センサ22cにおいて媒体1が検出された
タイミング、および媒体1が検出されなくなったタイミ
ングと、搬送路における媒体1の搬送速度と、から媒体
1の搬送位置(搬送路における媒体1の位置)を検出す
る。
【0050】なお、図7(A)は搬送路の概略の上面図
であり、図7(B)は搬送路の概略の側面図である。
【0051】反射波検出部23も、上記媒体発行装置1
0と同様に、媒体1にマイクロ波を照射し、そのときの
反射波を検出するマイクロ波センサ23aと、このマイ
クロ波センサ23aを媒体1の幅方向に移動させるセン
サ駆動部23bを有している。マイクロ波センサ23a
は、上記媒体発行装置10で説明したマイクロ波センサ
13aと同じである。また、マイクロ波センサ23a
も、図7に示すように搬送路の幅方向にかけられたバー
に移動自在に取り付けられている。センサ駆動部22b
は、搬送路の幅方向(媒体1の搬送方向に対して略垂直
な方向)へのマイクロ波センサ23aの移動を制御す
る。
【0052】磁気読取部24は、磁気ストライプ2に記
憶されているデータを読み取る磁気再生ヘッド24aを
有する。磁気再生ヘッド24aはマイクロ波センサ23
aよりも前方で、且つ搬送路を搬送されている媒体1の
磁気ストライプ2に当接するように配置されている。
【0053】上記の説明から明らかなように、真偽判別
装置20は、媒体発行装置10におけるマイクロ波セン
サ13aの後方に設けられている磁気記録部14を、マ
イクロ波センサ23aの前方に設けられている磁気読取
部24に置き換えた構成である。
【0054】次に、真偽判別装置20における媒体1の
真偽判別処理について説明する。図8は真偽判別装置に
おける真偽判別処理を示すフローチャートである。真偽
判別装置20は、媒体1が本体に投入されたことを検出
すると(s11)、磁気再生ヘッド24cで媒体1の磁
気ストライプ2に記憶されている、媒体特性データおよ
び走査パターンデータを読み取る(s12)。制御部2
1は、s12で媒体1の磁気ストライプ2から読み取っ
た媒体特性データおよび走査パターンデータを復号する
(s13)。
【0055】なお、真偽判別装置20には磁気ストライ
プ2から読み取った媒体特性データおよび走査パターン
データを復号化するためのプログラムが制御部21に設
けられたROM(不図示)に記録されている。
【0056】真偽判別装置20は、媒体1の先端がマイ
クロ波センサ13aによりマイクロ波が照射される位置
に達すると(s14)、s13で復号化した走査パター
ンデータに基づいて、マイクロ波センサ23aを媒体1
の幅方向に移動させながら媒体1にマイクロ波を照射す
る走査を開始する(s15)。センサ駆動部23bは、
媒体1の後端がマイクロ波センサ23aによりマイクロ
波が照射される位置を通過するまで、媒体1の幅方向へ
のマイクロ波センサ23aの移動を制御する。真偽判別
装置20は、媒体1の後端がマイクロ波センサ23aに
よりマイクロ波が照射される位置を通過すると(s1
6)、s15で開始した媒体1の走査を停止する(s1
7)。
【0057】上記s15〜s17の間において、媒体1
が走査される走査パターンは、該媒体1の発行時に媒体
発行装置10により走査された走査パターンと同じであ
る。
【0058】なお、走査パターンを示す関数における変
数Xが、上記のように時間ではなく媒体1の搬送方向の
位置であるので、媒体発行装置10と真偽判別装置20
との間における媒体1の搬送速度の違いによる影響を受
けることもない。
【0059】反射波検出部23は、s15からs17の
間にマイクロ波センサ23aで検出した媒体1からの反
射波のレベルを、図示していないA/D変換器によりA
/D変換して制御部21に入力している。制御部21
は、反射波検出部23から入力された媒体1からの反射
波のレベルを蓄積的にメモリ(不図示)に記憶してい
る。したがって、媒体1に対する走査が完了すると(s
17で走査を停止すると、)、制御部21のメモリには
媒体1からの反射波の波形(反射波形)を示すディジタ
ルデータが記憶されている。
【0060】媒体発行装置10は、メモリに記憶してい
る反射波形の特徴、例えば波形の大きさ、波形の変化の
仕方、波形が変化する位置、を示す特徴量を、媒体検出
データとして取得し(s18)、s12で媒体1の磁気
ストライプ2から読み取り、s13で復号化した媒体特
性データと、ここで取得した媒体検出データと、を比較
してその類似度を算出する(s19)。真偽判別装置2
0は、s19で算出した類似度が予め定められている所
定量以上であれば媒体1を真媒体であると判別し(s2
0、s21)、反対に所定量未満であれば媒体1を偽造
媒体であると判別する(s20、s22)。
【0061】このように、真偽判別対象の媒体1に対す
るマイクロ波の走査パターンは、媒体1の発行時に媒体
発行装置10がランダムに生成したn次関数により決定
されることから、媒体1毎に走査パターンを異ならせる
ことができる。このため、特定の媒体1に対する走査パ
ターンを、媒体1の偽造を考えている悪意を持った者に
知られたとしても、他の媒体1では走査パターンが異な
るので、上記特定の媒体1については偽造される危険性
はあっても、他の媒体1が偽造されるのを略確実に防止
できる。また、一般に、媒体1を偽造する場合、媒体1
を大量に偽造できなければ、媒体1の偽造にかかるコス
トのほうが大きくなる。このため、大量に偽造できない
媒体1については、該媒体1が偽造される可能性が極め
て低い。したがって、媒体1の偽造を略確実に防止する
ことができ、セキュリティを向上させることができる。
【0062】さらに、媒体1の全面を走査するのではな
く、媒体1毎に決められた走査パターンで走査するの
で、媒体発行時の処理や、真偽判別時の処理にかかる時
間の増加も十分に抑えられる。
【0063】なお、上記実施形態では、媒体発行装置1
0において、媒体特性データおよび走査パターンデータ
を磁気ストライプ2に記録するとしたが、これらのデー
タを媒体1に記録せずにセンタに送信し、該センタで管
理するようにしてもよい。
【0064】また、上記実施形態では、マイクロ波セン
サ13a、23aで媒体1からの反射波を検出するとし
たが、媒体1の透過波を検出するように構成してもよ
い。この場合、媒体1にマイクロ波を照射する電波発生
器と、媒体1からの透過波を検出する電波検出器とを搬
送路を搬送される媒体を挟んで対向する位置に配置す
る。また、電波発生器と電波検出器とを同期させて搬送
路を搬送される媒体1の幅方向に移動させるセンサ駆動
部13b、23bが必要になる。このように、媒体1か
らの反射波ではなく、透過波を検出する場合、その構成
が若干複雑になるので、上記実施形態で説明したように
反射波を検出する構成であるほうが好ましい。
【0065】次に、この発明の別の実施形態にかかる媒
体発行装置、および真偽判別装置について説明する。図
9はこの別の実施形態にかかる媒体発行装置の構成を示
す図であり、図10はこの別の実施形態にかかる媒体発
行装置の搬送部の概略の上面図である。上記実施形態の
媒体発行装置10との構成上の相違は、4つのマイクロ
波センサA、B、C、Dを搬送路を搬送される媒体1の
幅方向に固定的に並べた点、4つのマイクロ波センサ
A、B、C、Dの中から1つを有効にするセンサ切換部
13cを設けた点である。
【0066】なお、4つのマイクロ波センサA、B、
C、Dは固定されているので、上記実施形態で説明した
センサ駆動部13bについては備えていない。
【0067】4つのマイクロ波センサA、B、C、D
は、搬送路における媒体の搬送方向に対して略垂直な方
向に並べられている。また、センサ切換部13cは有効
にすることができるマイクロ波センサは最大1つであ
る。したがって、複数のマイクロ波センサが同時に有効
になることはない。
【0068】次に、この実施形態の媒体発行装置10に
おける媒体発行処理について説明する。この実施形態の
媒体発行装置1も図4に示した処理を実行する。但し、
s2で生成される走査パターンデータ、およびs4で媒
体1の走査を開始してからs6で媒体1の走査を停止す
るまでの動作が異なる。
【0069】s2では、A、B、C、Dをランダムに配
列した、n列の文字列を走査パターンデータとして生成
する。例えば、CCDAAD・・・・A、とした文字列
を生成する。
【0070】s2で生成されたn列の文字列は、図11
に示すように媒体1を搬送方向に等間隔にn分割した各
領域に対して有効とするマイクロ波センサA、B、C、
Dを示すデータである。上記の例は、a1の領域ではマ
イクロ波センサCが有効になり、a2の領域ではマイク
ロ波センサCが有効になり、a3の領域ではマイクロ波
センサDが有効になり、・・・・・、anの領域ではマ
イクロ波センサBが有効になる文字列である。
【0071】s4で媒体1の走査を開始してからs6で
媒体1の走査を停止するまでの間、センサ切換部13c
は上記s2で生成された文字列、および搬送位置検出部
12bにより検出された媒体1の搬送位置に基づいて、
有効にするマイクロ波センサA、B、C、Dを切り換え
る。具体的には、センサ切換部13cは、媒体1が図1
1に示したn分割された領域の長さだけ搬送される毎
に、文字列に基づいて有効とするマイクロ波センサA、
B、C、Dを選択する。
【0072】センサ駆動部13cが有効としたマイクロ
波センサA、B、C、Dの電波発生器が媒体1に対して
マイクロ波を照射し、その反射波を電波検出器で検出
し、A/D変換した反射波のレベルを制御部11に入力
する。反対に、センサ駆動部13cが有効としていない
マイクロ波センサA、B、C、Dの電波発生器が媒体1
に対してマイクロ波を照射することはなく、また電波検
出器の出力がA/D変換されて制御部11に入力される
こともない。
【0073】また、センサ切換部13cが有効にするマ
イクロ波センサは最大で1つであるので、複数のマイク
ロ波センサからマイクロ波が放出され、これらのマイク
ロ波が干渉するような事態が生じることもなく、安定し
た反射波の検出が行える。
【0074】上記s4〜s6の処理において、媒体1
は、例えば図12(A)に示すように走査される。ま
た、制御部11のメモリには図12(B)に示した反射
波形のディジタルデータが記憶される。
【0075】なお、媒体発行装置10がs8で媒体1に
記録する走査パターンデータは、s2で作成されたn列
の文字列である。
【0076】また、上記説明ではs2でA、B、C、D
からなるn列の文字列を生成するとしたが、A、B、
C、Dにそれぞれ対応する0、1、2、3からなるn列
の数列を生成してもよい。
【0077】次に、上記媒体発行装置10で発行された
媒体1の真偽を判別する真偽判別装置について説明す
る。図13は、真偽判別装置の構成を示す図であり、図
14は搬送路の上面図である。上記実施形態の真偽判別
装置20との構成上の相違は、4つのマイクロ波センサ
A’、B’、C’、D’を搬送路を搬送される媒体1の
幅方向に固定的に並べた点、4つのマイクロ波センサ
A’、B’、C’、D’の中から1つを有効にするセン
サ切換部23cを設けた点である。
【0078】なお、4つのマイクロ波センサA’、
B’、C’、D’は固定されているので、上記実施形態
で説明したセンサ駆動部23bについては備えていな
い。また、4つのマイクロ波センサA’、B’、C’、
D’は搬送路における媒体1の搬送方向に対して略垂直
な方向に並べられている。
【0079】次に、この実施形態の真偽判別装置20に
おける真偽判別処理について説明する。この実施形態の
真偽判別装置20も上記実施形態の真偽判別装置と同様
に、図8に示した処理を実行する。但し、s15で媒体
1の走査を開始してからs17で媒体1の走査を停止す
るまでの間における媒体1からの反射波を検出する動作
が異なる。
【0080】このs15〜s17の間、センサ駆動部2
3cは上記s12で読み取った文字列(走査パターンデ
ータ)、および搬送位置検出部22bにより検出された
媒体1の搬送位置に基づいて、有効にするマイクロ波セ
ンサA’、B’、C’、D’を切り換える。具体的に
は、センサ切換部23cは、媒体1が図11に示したn
分割された領域の長さだけ搬送される毎に、文字列に基
づいて有効とするマイクロ波センサA’、B’、C’、
D’を選択する。
【0081】センサ駆動部23cが有効としたマイクロ
波センサA’、B’、C’、D’の電波発生器が媒体1
に対してマイクロ波を照射し、その反射波を電波検出器
で検出し、A/D変換した反射波のレベルを制御部21
に入力する。反対に、センサ駆動部23cが有効として
いないマイクロ波センサA’、B’、C’、D’の電波
発生器が媒体1に対してマイクロ波を照射することはな
く、また電波検出器の出力がA/D変換されて制御部1
1に入力されることもない。
【0082】また、センサ切換部23cが有効にするマ
イクロ波センサは最大で1つであるので、複数のマイク
ロ波センサからマイクロ波が放出され、これらのマイク
ロ波が干渉するような事態が生じることもなく、安定し
た反射波の検出が行える。
【0083】上記s15〜s17の処理において、媒体
1は、上記図12(A)に示すように発行時と同じパタ
ーンで走査される。また、制御部21のメモリには図1
2(B)に示した反射波形のディジタルデータが記憶さ
れる。
【0084】なお、s17以降の処理は上記実施形態で
説明した処理と同じ処理である。ここでは、説明を省略
する。
【0085】このように、この実施形態の媒体発行装置
10、および真偽判別装置20も、上記実施形態と同様
に、媒体1毎に走査パターンを異ならせることができる
ので、媒体1の偽造を略確実に防止することができ、セ
キュリティを向上させることができる。
【0086】また、この実施形態では媒体発行装置10
のマイクロ波センサA、B、C、D、および真偽判別装
置20のマイクロ波センサA’、B’、C’、D’を固
定しているので、一層安定した反射波の検出が行える。
【0087】また、上記実施形態では4つのマイクロ波
センサを並べた例であったが、マイクロ波センサの個数
については5つ以上であってもよいし、2つまたは3つ
であってもよい。
【0088】さらに、磁気データ記録部14と、磁気デ
ータ読取部24とを両方設け、図4、および図8に示し
た処理を選択的に行えるように構成してもよい。このよ
うに構成すれば、媒体1の発行、および媒体1の真偽判
別の両方が行える装置を構成することができる。
【0089】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、媒体
毎に走査パターンを異ならせることができるので、媒体
の偽造を略確実に防止することができ、セキュリティを
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】媒体を示す図である。
【図2】この発明の実施形態である媒体発行装置の構成
を示す図である。
【図3】この発明の実施形態である媒体発行装置におけ
る媒体の搬送路を示す図である。
【図4】この発明の実施形態である媒体発行装置におけ
る媒体発行処理を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施形態である媒体発行装置による
媒体の走査パターンを説明する図である。
【図6】この発明の実施形態である真偽判別装置の構成
を示す図である。
【図7】この発明の実施形態である真偽判別装置におけ
る媒体の搬送路を示す図である。
【図8】この発明の実施形態である真偽判別装置におけ
る真偽判別処理を示すフローチャートである。
【図9】この発明の別の実施形態である媒体発行装置の
構成を示す図である。
【図10】この発明の別の実施形態である媒体発行装置
における媒体の搬送路を示す図である。
【図11】この発明の別の実施形態である媒体発行装置
における走査パターンデータを説明するための図であ
る。
【図12】この発明の実施形態である媒体発行装置によ
る媒体の走査パターンを説明する図である。
【図13】この発明の別の実施形態である真偽判別装置
の構成を示す図である。
【図14】この発明の別の実施形態である真偽判別装置
における媒体の搬送路を示す図である。
【符号の説明】
1−媒体 3−共振子 10−媒体発行装置 11−制御部 12−搬送部 13−反射量検出部 14−磁気記録部 20−真偽判別装置 21−制御部 22−搬送部 23−反射量検出部 24−磁気読取部
フロントページの続き (72)発明者 若林 尚之 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA02 HB09 HB10 HB20 JA02 JB24 KA03 KA15 KA40 LA06 LA18 LB04 LB18 LB34 LB42 LB45 LB46 3E041 AA01 AA02 AA03 BA20 BB07 CA01 CB03 DA01 DB01 5B035 AA15 BB02 5B058 CA31 KA02 KA04 KA08 KA13 KA31 KA32 YA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に取り込んだ媒体について設定
    されている電磁波の照射パターンを取得する照射パター
    ン取得手段と、 上記照射パターン取得手段が取得した上記電磁波の照射
    パターンに基づいて、上記媒体に電磁波を照射する照射
    部、および該照射部が電磁波を照射した上記媒体からの
    反射波、または透過波を検出する検出部を有する照射/
    検出手段と、 上記検出部が検出した上記媒体からの反射波、または透
    過波から、上記照射パターンにおける上記媒体の反射特
    性または透過特性を取得し、ここで取得した上記反射特
    性または透過特性を用いて媒体の真偽を判別する真偽判
    別手段と、を備えた真偽判別装置。
  2. 【請求項2】 上記照射パターン取得手段は、装置本体
    に投入された媒体に記憶されている照射パターンを読み
    取る請求項1に記載の真偽判別装置。
  3. 【請求項3】 上記照射パターン取得手段は、装置本体
    に投入された媒体に記憶されている、該媒体の反射特性
    または透過特性の特徴量を読み取る手段を含み、 上記真偽判別手段は、上記照射パターンにおける上記媒
    体の上記反射特性または透過特性から抽出した特徴量
    と、該媒体から読み取った反射特性または透過特性の特
    徴量とを比較して、該媒体の真偽を判別する請求項2に
    記載の真偽判別装置。
  4. 【請求項4】 装置本体に取り込んだ上記媒体を搬送す
    る搬送手段を備え、 上記照射/検出手段は、上記照射パターン取得手段が取
    得した上記電磁波の照射パターンに基づいて、上記照射
    部、および上記検出部を上記搬送手段により搬送されて
    いる上記媒体の幅方向に移動させる請求項1〜3のいず
    れかに記載の真偽判別装置。
  5. 【請求項5】 装置本体に取り込んだ上記媒体を搬送す
    る搬送手段を備え、 上記照射/検出手段は、複数の上記照射部を有するとと
    もに、照射部毎に対応する上記検出部を有し、上記複数
    の照射部がそれぞれ対応する検出部とともに、上記搬送
    手段により搬送されている上記媒体の幅方向に並べられ
    ており、 上記照射パターン取得手段が取得した上記電磁波の照射
    パターンに基づいて、電磁波を照射する照射部を切り換
    える請求項1〜3のいずれかに記載の真偽判別装置。
  6. 【請求項6】 装置本体に取り込んだ媒体について電磁
    波の照射パターンを生成する照射パターン生成手段と、 上記照射パターン生成手段が生成した上記電磁波の照射
    パターンに基づいて、上記媒体に電磁波を照射する照射
    部、および該照射部が電磁波を照射した上記媒体からの
    反射波、または透過波を検出する検出部を有する照射/
    検出手段と、 上記検出部が検出した上記媒体からの反射波、または透
    過波から、上記照射パターンにおける上記媒体の反射特
    性または透過特性を取得する媒体特性取得手段と、 上記媒体特性取得手段が取得した上記反射特性または透
    過特性、および上記照射パターン生成手段が生成した照
    射パターンを出力する出力手段と、を備えた媒体発行装
    置。
  7. 【請求項7】 上記出力手段は、上記媒体特性取得手段
    が取得した上記反射特性または透過特性、および上記照
    射パターン生成手段が生成した照射パターンを、装置本
    体に取り込んだ媒体に記録する請求項6に記載の媒体発
    行装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2293372C1 (ru) * 2005-07-06 2007-02-10 Федеральное Государственное Унитарное Предприятие "Гознак" (Фгуп "Гознак") Система контроля подлинности детектируемого изделия с резонансным защитным средством
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