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JP2003270587A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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Publication number
JP2003270587A
JP2003270587A JP2002070947A JP2002070947A JP2003270587A JP 2003270587 A JP2003270587 A JP 2003270587A JP 2002070947 A JP2002070947 A JP 2002070947A JP 2002070947 A JP2002070947 A JP 2002070947A JP 2003270587 A JP2003270587 A JP 2003270587A
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Japan
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integrator
light
mirror
illumination device
outer mirror
Prior art date
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JP2002070947A
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JP3931700B2 (ja
JP2003270587A5 (ja
Inventor
Daisuke Uchikawa
大介 内川
Masatoshi Yonekubo
政敏 米窪
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Publication of JP2003270587A publication Critical patent/JP2003270587A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インテグレータを介して、ライトバルブ等へ
出射光を供給する照明装置において、さらに光の利用効
率を向上する。 【解決手段】 照明装置10のインテグレータ20の入
射側20aの開口22の外側に鍔状に広がったアウター
ミラー60を設け、光源部12から開口22に入力され
なかった入射光71aを、アウターミラー60で反射し
て光源部12のリフレクタ14へ戻し、再びインテグレ
ータ20の開口22へ導く。これにより、開口22を大
きくしなくても、光の利用効率をさらに向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インテグレータを
用いる照明装置に関するものであり、特にカラーリキャ
プチャ方式の照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】単一光を変調する光学系、いわゆる単板
式のプロジェクタなどの画像表示装置においてカラー画
像を表示する際は、回転式のカラーフィルタが用いられ
ている。回転式のカラーフィルタでは白色光を選択的に
透過および吸収させ、3原色に時分割する。その後、光
の強度分布を均一にするインテグレータを通し、それぞ
れの色の光束がマイクロミラーデバイスなどのライトバ
ルブに供給され、ライトバルブで画像データにより変調
されて、スクリーンに投射される。その結果、スクリー
ン上にカラー画像が合成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】インテグレータ内で
は、入力された光が多重反射し、インテグレータの断面
方向の光量分布が均一化される。したがって、インテグ
レータの出口に配置されたライトバルブの全面をほぼ均
等な光量の光で照明することができる。このため、光の
むらが少なく、カラーバランスも良い。その反面、イン
テグレータの入射側の開口から漏れた光は出力されない
ので、光源からの光を入射側の開口に効率良く導くこと
が重要である。たとえば、入射側の開口を出射側の開口
に対して大きくしたテーパ状のインテグレータにより入
射側の開口面積を広げることが可能であり、インテグレ
ータの入射側の開口から漏れる光を少なくすることがで
きる。
【0004】最近、カラーリキャプチャ方式が提案され
ており、このカラーリキャプチャ方式では、カラーフィ
ルタは特定の色を透過し他の色の光を反射する半透過性
のダイクロイック膜(ミラー)が螺旋状などの適当な形
状に組み合わされたカラーホイールが用いられ、各色の
ダイクロイック膜で色分離を行うと共に、ダイクロイッ
ク膜を透過しない光はカラーフィルタの入射側に戻され
る。したがって、光源とカラーフィルタの間に、インテ
グレータを配置することにより、カラーホイールにより
透過せずに反射された光は、捨てられずにインテグレー
タに戻される。このため、インテグレータ内で反射して
再びカラーホイールに当てることにより、異なる色のダ
イクロイック膜を通して出力することができる。したが
って、光源からの光を光量をロスしないで利用でき、光
のロスが減り、従来のカラー表示方法に比べて、光の利
用効率を向上させることができる。このため、明るいカ
ラー表示が実現できる。
【0005】しかしながら、光の利用効率を向上するに
は、カラーホイールからインテグレータに戻された光を
インテグレータ内で再度、反射してカラーホイールに導
かないといけない。したがって、インテグレータの入射
側の開口から漏れ出る光量は、最小限にする必要があ
る。このため、開口から漏れ出る光量を少なくするため
には、インテグレータの入射側の開口を広げることがで
きない。むしろ、漏れ出る光を少なくするために入射側
の開口を狭めることが望ましい。これに対して、インテ
グレータの入射側の開口を狭めると、光源からの光をイ
ンテグレータに導きにくくなるので、光源からの光の利
用効率が減少する。一方、入射側の開口を広くすると、
カラーホイールで反射された光が漏れ出る可能性が高く
なるので、やはり光の利用効率が減少する。
【0006】そこで、本発明では、カラーリキャプチャ
方式に適したインテグレータを用いた光の利用効率の高
いインテグレータおよび照明装置を提供することを目的
としている。また、光の利用効率の高い明るい照明装置
により、明るく鮮明な画像を表示できるプロジェクタを
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、インテグレータの入射側の開口を広げる代わり
に、開口の周りに光源のリフレクタの側に反射するアウ
ターミラーを設けることにより、入射側の開口から漏れ
た光、すなわち、開口に入らなかった光が即、無駄にな
らないようにして、入射光として利用できる可能性を高
めている。
【0008】すなわち、本発明の照明装置は、反射性の
内周面を備えたインテグレータと、リフレクタおよび、
その中心に位置するランプを備え、インテグレータの入
射側の開口に光を供給する光源とを有し、インテグレー
タの入射側の開口の外周には、光を光源の側に反射する
アウターミラーを設けている。アウターミラーは、イン
テグレータとセパレートされたものでも良く、あるい
は、光源から入射側の開口に入射した光を出力側の開口
から出力する、中空で反射性の内周面を備えたインテグ
レータであって、入射側の開口の外周に、光を光源の側
に反射するアウターミラーを備えているインテグレータ
を提供することにより、本発明の照明装置を実現するこ
とができる。
【0009】本発明の照明装置においては、インテグレ
ータの入射側に設けられたアウターミラーで、開口の周
囲の入射光を反射して光源側へ戻す。したがって、本発
明の照明装置では、入射側の開口に入らなかった光は、
そのままロスになるのではなく、光源のリフレクタで反
射されて、インテグレータの入射側の開口へ供給される
可能性がある。このため、インテグレータの入射側の開
口を大きくしないで、光源からインテグレータに入力さ
れる光のロスを小さくすることが可能であり、上述した
カラーリキャプチャ方式に適用可能な開口の小さなイン
テグレータであって、光の利用効率のさらに高いインテ
グレータを提供することができる。したがって、インテ
グレータの入射側の開口あるいは入射側と出力側の間に
出力側からの光を出力側に反射する端面を設けたインテ
グレータであって、光源からの入射効率も高いインテグ
レータを提供できる。
【0010】すなわち、本発明のアウターミラーを備え
たインテグレータを採用し、さらに、このインテグレー
タの出射側に、3原色の光の内、1つの色の光を透過し
他の色の光を反射する半透過部分を備え、各々の色の半
透過部分がインテグレータの出射側の開口を分割するよ
うに回転するカラーホイールを有したカラーリキャプチ
ャ方式の照明装置であって、光源からインテグレータへ
入力する光の利用効率の高い照明装置を提供することが
できる。これにより、光の利用効率の高いカラーリキャ
プチャ方式による照明装置の光の利用効率をさらに向上
することが可能である。このため、本発明により、この
照明装置から出力された各色の光束に基づいて画像デー
タを形成するライトバルブと、このライトバルブからの
光を投影するレンズシステムとを有し、明るく鮮明なカ
ラー画像を表示するプロジェクタを提供することができ
る。
【0011】ライトバルブは、透過型の液晶であっても
良いが、光の吸収が少なく、高速駆動可能な反射型のス
イッチングデバイス、例えば、マイクロミラーデバイス
やエバネセント波を利用したデバイスが適している。
【0012】アウターミラーとしては平面鏡が最も低コ
ストである。しかしながら、アウターミラーにより反射
された光が光源の中央のランプに向かい易く、ランプの
電極などにより乱反射したり、吸収されることにより光
の利用効率は高くなり難い。これに対して、アウターミ
ラーが、光源側に凸の円錐台状でその外面がミラーであ
るもの、または、凸面鏡、すなわち、光源側に凸のミラ
ーであれば、アウターミラーで光源側に反射された光
は、光源部のリフレクタに向かうので、ランプの電極な
どによる吸収を防止できる。また、アウターミラーが、
インテグレータの出射側に凸の円錐台状でその内面がミ
ラーであるもの、凹面鏡、すなわち、インテグレータの
出射側に凸のミラーであっても、光源側に反射された光
は、リフレクタに向かうので、ランプによる吸収を防止
できる。
【0013】アウターミラーの中心側のインテグレータ
の開口近傍で反射される光は、ランプの方向に向かい難
いので、その部分は平坦な鏡面として、周辺側を凸面ま
たは光源側に凸の円錐台状、凹面または出力側に凸の円
錐台状にすることも有効である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1に、本発明に係る照明装
置10を用いたプロジェクタ1の概略構成を示してあ
る。さらに、図2に、照明装置10を拡大して示す。プ
ロジェクタ1は、照明装置10と、この照明装置10か
ら色ごとに出力された各色の光束72R、72Gおよび
72Bを伝達するリレーレンズ49と、このレンズ49
からの光束72R、72Gおよび72Bを画像データに
より変調するマイクロミラーデバイス50と、このミラ
ーデバイス50から出力される表示光74をスクリーン
58に投射してカラー画像を形成する投射レンズ52と
を備えている。
【0015】照明装置10は、光源部12と、中空で反
射性の内周面24を備えた角柱状のインテグレータ20
と、白色の光束71を時分割するカラーホイール40と
を備えている。光源部12は、リフレクタ14と、その
中心14cに位置するキセノンランプなどの放電型のラ
ンプ13とを備えており、光源部12からは白色の光束
71が出力される。また、リフレクタ14の開口14a
は、防爆ガラス16によりカバーされている。
【0016】インテグレータ20は、内周面24が反射
面となった中空で断面が方形の角柱状のライトトンネル
である。インテグレータ20の入射側には円形の開口2
2が設けられている。その開口22の外側の光源部12
に向いた入射側20aの面61aは鏡面であり、さら
に、その面61aから外周に鍔状に広がった部分61b
も鏡面となり、光源部12の側に光を反射するアウター
ミラー60が形成されている。出射側20bは方形の開
口23となっており、この出射側の開口23はカラーホ
イール40に面して配置されている。カラーホイール4
0は、赤R、緑Gおよび青Bの色を透過し他の色の光を
反射する半透過性の3種類のダイクロイック膜41R、
41Gおよび41Bが螺旋状などの適当な形状に組み合
わされたものである。このため、ダイクロイック膜41
R〜41Bで、それぞれ対応した色の光が透過すると共
に、それ以外の色の光はダイクロイック膜41R〜41
Bで反射され、インテグレータ20の内部に戻される。
【0017】したがって、本例の照明装置10はカラー
リキャプチャ方式の照明装置であり、ダイクロイック膜
41R〜41Bを通らない光73は捨てられずに、イン
テグレータ20に戻され、インテグレータ20で反射さ
れて、再度、カラーホイール40に出力される。その光
は、異なる色のダイクロイック膜41R〜41Bに当れ
ば、それを透過して出力され、透過しなければ再びイン
テグレータ20に戻される。このため、本例の照明装置
10では、光源部12から照射された白色の光束71が
インテグレータ20でライトバルブの形状に合わせて強
度分布が均一化されると共に、カラーホイール40から
時間および空間的に色分割された状態で出力され、さら
に、カラーホイール40を通過しなかった光は、インテ
グレータ20で再利用される。
【0018】カラーリキャプチャ方式の照明装置10か
らは、カラーホイール40の回転に伴い上下または左右
に動くダイクロイック膜41R〜41Bを透過した赤
R、緑Bおよび青Bの各色の光束72R〜72Bが、空
間的および時間的にセパレートされた状態で出射され
る。したがって、カラーホイール40の回転に追従して
光束72R〜72Bがシフトするタイミングに合わせて
ライトバルブ50の側を制御することにより、明るいマ
ルチカラーの画像をスクリーン58に投影することがで
きる。
【0019】カラーリキャプチャ方式の照明装置10に
おいては、カラーホイール40に反射された光を再びカ
ラーホイール40の側に戻すために、インテグレータ2
0に出力側20bに向いた鏡面を設ける必要がある。図
2に示すインテグレータ20は、内面24が多段になっ
ており、入射側20aと出力側20bと間に段差を設け
て出力側20bが鏡面となった端面29を設けている。
この端面29は、入力側20aの開口22の近傍に設け
ても良いが、出力側20bにある程度近い方がインテグ
レータ20の内周面24で反射される回数が減るので減
衰は小さい。いずれの場合も、端面29を設ける必要が
あるので、入力側20aの開口22のサイズは限られて
おり、逆に、入力側20aの開口22を大きくすると、
カラーホイール40で反射された光の漏れ出しが大きく
なって、カラーリキャプチャの効果が低くなる。
【0020】インテグレータ20の入射側の開口22が
小さくなると、光源部12からの光71をインテグレー
タ20の内部に飲み込む面積が小さくなるので、光の利
用効率は低くなる。これに対して、本例の照明装置10
のインテグレータ20は、図2に拡大して示すように、
インテグレータ20の入射側20aの開口22の外周に
鍔状に広がった凸面鏡をアウターミラー60として備え
ている。したがって、入射側の開口22に飲み込まれな
かった光71aは、アウターミラー60の反射面60a
および60bにより、光源部12のリフレクタ14に向
けて反射される。その光71aは、リフレクタ14で再
び反射され、インテグレータ20に向けて出力され、適
当な角度でアウターミラー60で反射された光は、イン
テグレータ20の入射側の開口22から内部に導かれる
入射光71となる。入射側の開口22に入らなかった光
は、再びアウターミラー60で反射されてリフレクタ1
4に向かい、再び反射されてインテグレータ20に出力
される。
【0021】光源12のキセノンランプ13は、その中
心13cに位置する電極などの構造などが要因となっ
て、光軸80に沿った部分では吸収が大きく、アウター
ミラー60を設けても、その方向に光が反射されると有
効利用が難しい。図3に、本発明者らがシミュレーショ
ンにより求めたアウターミラーの曲率と光の利用効率と
の関係を示してある。本図は、光源部12(ランプ1
3)からインテグレータ20に入射される入射光71の
光量Iが、アウターミラー60の曲率に起因して変化す
る様子を、ランプ13の出力I0に対する比(光量比
(I/I0))により示してある。図4に示すように、
曲率1/Rがマイナスとは、アウターミラー60がイン
テグレータ20の出射側に凸の凹面鏡であることを示
し、曲率1/Rがプラスとは、アウターミラー60がラ
ンプ13の側に凸の凸面鏡であることを示している。
【0022】図3から分かるように、アウターミラー6
0が平面鏡(曲率0のとき)あるいはその近傍で曲率1
/Rがプラス、すなわち、凸面鏡のときは、アウターミ
ラー60で反射された光が光源12の光軸80に向か
い、ランプ中心13cに集まり易い。したがって、ラン
プの中心13cの電極等で吸収され、アウターミラー6
0の効果は殆ど得られない。これに対し、凸面鏡であっ
ても、アウターミラー60の曲率をある程度大きくする
ことで、入射光71が戻る方向をランプ中心13cから
外すことができるので、リフレクタ14を介して反射さ
せることができる。したがって、アウターミラー60に
より光の利用効率が向上している様子が分かる。
【0023】また、アウターミラー60の曲率がマイナ
スで凹面鏡の場合は、比較的曲率が小さなところからリ
フレクタ14を利用することが可能であり、光の利用効
率が高くなる。特に、アウターミラー60が凹面鏡で曲
率1/Rが0.025程度では、光量比0.82が得ら
れており、アウターミラー60がない場合は光量比が
0.7程度であるので、光の利用効率を10数%も向上
できることが分かる。
【0024】このように、本発明の照明装置10では、
インテグレータ20の外周に鍔状に広がったアウターミ
ラー60を設けることで、従来はインテグレータに取り
込まれず無駄になっていた入射光71aを、リフレクタ
14へ反射することができ、それらの光71aを再度イ
ンテグレータ20の開口22へ導いて光の利用効率を向
上できる。
【0025】図5〜図7に、本発明のアウターミラーの
例を幾つか示してある。図5に示したアウターミラー6
2は、開口22の周辺61aおよびそこから鍔状に広が
った部分61bも平坦な平面鏡であり、最も低コストな
アウターミラーである。しかしながら、上述したよう
に、平面鏡62が光軸80に対して垂直な面であると反
射した光が殆どランプ中心に向かうので、アウターミラ
ーとしての効果は小さい。これに対し、周囲の面61b
の角度を変えて、凸状にしたり、凹状にすることにより
図3に示した凸面鏡あるいは凹面鏡と同様にリフレクタ
14を活用して光の利用効率を向上することができる。
【0026】図6に示したアウターミラー63は、開口
22の周囲の中心側の面61aが平坦な鏡面で、その外
側の鍔状に広がった周辺側の面61bが凸面鏡または光
源12の側に凸の円錐台状になっている。このアウター
ミラー63であると、光源部12の中心軸80に反射角
度が向きやすい周辺部の面61bを凸状にして、反射光
71aの方向を中心軸80から外すことができる。一
方、反射角度が中心軸80の方向を向き難い、中心軸8
0に近い面61aは平面鏡にしてコストを抑えることが
できる。したがって、低コストで光の利用効率の高いア
ウターミラー63を提供できる。
【0027】図7に示したアウターミラー64は、開口
22の周囲の中心側の面61aが平坦な鏡面で、その外
側の鍔状に広がった周辺側の面61bが凹面鏡またはイ
ンテグレータ20の出射側20bに凸の円錐台状になっ
ている。このアウターミラー64であると、光源部12
の中心軸80に反射角度が向きやすい周辺部の面61b
を凹状にして反射光71aの方向を中心軸80から外す
ことができる。一方、反射角度が中心軸80の方向を向
き難い、中心軸80に近い面61aは平面鏡にしてコス
トを抑えることができる。したがって、このアウターミ
ラー64も低コストで光の利用効率の高い形状である。
【0028】このように、本発明に係る照明装置10
は、インテグレータ20の入射側にアウターミラーを設
けることにより、入射側の開口22に飲み込まれずにロ
スとなっていた光源部12からの入射光71を光源部1
2の側に反射して回収することができる。したがって、
本発明に係る照明装置10は、光の利用効率が高いの
で、コンパクトで高出力な照明装置として提供すること
が可能である。そして、本例の照明装置10を、図1に
示したプロジェクタ1に組み込むことにより、鮮明な画
像を表示することができるプロジェクタを提供すること
ができることは上述した通りである。また、上記では2
段構造のインテグレータ20の入射側の面20aの外周
にアウターミラー60を形成した例を説明しているが、
これに限らず、1段構造、すなわちストレートな筒状ま
たは角柱状のインテグレータであっても良い。
【0029】なお、本例のアウターミラーを備えたイン
テグレータ20は、入射側の開口22を大きく出来ない
カラーリキャプチャ方式の照明装置10に最も有効であ
るが、これに限らず、一般的な、インテグレータで光量
分布を均一にした光束をライトバルブへ供給する照明装
置にも適用できる。
【0030】さらに、上記の光源部12では、中心に電
極のあるキセノンランプ13などの放電系のランプを例
に説明しているが、他のランプ、たとえば、電極の影響
のないLEDランプにも適用することが可能である。し
かしながら、LEDランプなどの中心に電極のないラン
プは、中心での吸収は特に目立たないので、図3に示し
たような曲率がゼロ近傍の大きな変化はなく、凸面から
凹面の適当な曲率の範囲内のアウターミラーを用いるこ
とにより光の利用効率を高めることができる。
【0031】また、上記では中空のロッドインテグレー
タを例に説明しているが、内部が充填された、例えばガ
ラスロッドレンズタイプのインテグレータであっても良
い。
【0032】さらに、上記ではプロジェクタのライトバ
ルブとしてマクロミラーを駆動するミラーデバイス50
を用いているが、これに限らず、反射型のデバイスとし
ては、波長レベルの動きでエバネセント光を利用してオ
ンオフする画像表示デバイスであるエバネセントデバイ
スを用いることが可能である。これらの反射型のライト
バルブは高速駆動が可能で高コントラストであるので、
コンパクトで鮮明な画像を表示するプロジェクタに適し
ている。また、透過型のデバイスとしては信頼性の高い
LCDなどを用いることも可能である。また、本発明の
照明装置は、プロジェクタに限らず、色分離された光が
要求される直視型の表示装置や、プリンタなどにおいて
も適用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の照明装
置は、インテグレータの入射側の外周にアウターミラー
を設けることで、インテグレータの入射側の開口へ取込
まれなかった入射光を、リフレクタへ戻し、再度、イン
テグレータの入射側の開口へ供給することができる。こ
のため、カラーリキャプチャ方式に適した入射側の開口
の小さなインテグレータを用いた光の利用効率の高い照
明装置およびプロジェクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラーリキャプチャ方式の照明装
置を用いたプロジェクタの概要を示す図である。
【図2】図1に示す照明装置を拡大して示す図である。
【図3】アウターミラーの曲率による光量の変化を示す
グラフである。
【図4】アウターミラーの曲率と凹凸の方向を示す図で
ある。
【図5】異なる形状のアウターミラーの概要を示す図で
ある。
【図6】さらに異なる形状のアウターミラーの概要を示
す図である。
【図7】さらに異なる形状のアウターミラーの概要を示
す図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ 10 照明装置 12 光源部、13 ランプ、13c ランプ中
心 14 リフレクタ 16 防爆ガラス 20 インテグレータ 20a 入射側の面 20b 出射側の面 22 入射側の開口 23 出口側の開口 24 内周面 29 端面 40 カラーホイール 41R、41G、41B 各色のダイクロイック膜 50 ライトバルブ(マイクロミラーデバイス) 52 投射レンズ 58 スクリーン 60、62、63、64 アウターミラー 61a 開口の周囲の光軸に近い面、61b 鍔状
に広がった面 71 光源から照射される白色光の光束(入射光) 71a インテグレータの入射側の開口に飲み込まれ
なかった分の入射光 72 各色の光束(出射光)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 33/12 G03B 33/12 Fターム(参考) 2H052 BA03 BA07 BA14 2K103 AA01 AA05 AA07 AB05 AB06 BA07 BC03 BC26 BC35

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射性の内周面を備えたインテグレータ
    と、 リフレクタおよび、その中心に位置するランプを備え、
    前記インテグレータの入射側の開口に光を供給する光源
    と、 前記インテグレータの入射側の開口の外周で前記光源の
    側に前記光を反射するアウターミラーとを有する照明装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記アウターミラー
    は平坦な鏡面である照明装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記アウターミラー
    は、前記光源の側に凸の円錐台状である照明装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記アウターミラー
    は凸面鏡である照明装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記アウターミラー
    の中心側は平坦な鏡面であり、周辺側は凸面または前記
    光源の側に凸の円錐台状である照明装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記アウターミラー
    は、前記インテグレータの出射側に凸の円錐台状である
    照明装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記アウターミラー
    は、凹面鏡である照明装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記アウターミラー
    の中心側は平坦な鏡面であり、周辺側は凹面またはイン
    テグレータの出射側に凸の円錐台状である照明装置。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記インテグレータ
    の出射側に、3原色の光の内、1つの色の光を透過し他
    の色の光を反射する半透過部分を備え、各々の色の前記
    半透過部分が前記インテグレータの出射側の開口を分割
    するように回転するカラーホイールを有する照明装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記インテグレー
    タは、前記カラーホイールにより反射された光を前記カ
    ラーホイールの側に反射する端面を備えている照明装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の照明装置
    と、 この照明装置から出力された各色の光束に基づいて画像
    データを形成するライトバルブと、このライトバルブか
    らの光を投影するレンズシステムとを有するプロジェク
    タ。
  12. 【請求項12】 光源から入射側の開口に入射した光を
    出力側の開口から出力する、反射性の内周面を備えたイ
    ンテグレータであって、 前記入射側の開口の外周で前記光源の側に反射するアウ
    ターミラーを有するインテグレータ。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記アウターミ
    ラーは平坦な鏡面であるインテグレータ。
  14. 【請求項14】 請求項12において、前記アウターミ
    ラーは、前記光源の側に凸の円錐台状であるインテグレ
    ータ。
  15. 【請求項15】 請求項12において、前記アウターミ
    ラーは凸面鏡であるインテグレータ。
  16. 【請求項16】 請求項12において、前記アウターミ
    ラーの中心側は平坦な鏡面であり、周辺側は凸面または
    前記光源の側に凸の円錐台状であるインテグレータ。
  17. 【請求項17】 請求項12において、前記アウターミ
    ラーは、前記出射側に凸の円錐台状であるインテグレー
    タ。
  18. 【請求項18】 請求項12において、前記アウターミ
    ラーは、凹面鏡であるインテグレータ。
  19. 【請求項19】 請求項12において、前記アウターミ
    ラーの中心側は平坦な鏡面であり、周辺側は凹面または
    前記出射側に凸の円錐台状であるインテグレータ。
  20. 【請求項20】 請求項12において、前記入射側と出
    射側との間に出射側に反射する端面を有するインテグレ
    ータ。
  21. 【請求項21】 請求項1記載の照明装置を有するプロ
    ジェクタ。
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