[go: up one dir, main page]

JP2003267824A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

Info

Publication number
JP2003267824A
JP2003267824A JP2002070171A JP2002070171A JP2003267824A JP 2003267824 A JP2003267824 A JP 2003267824A JP 2002070171 A JP2002070171 A JP 2002070171A JP 2002070171 A JP2002070171 A JP 2002070171A JP 2003267824 A JP2003267824 A JP 2003267824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
weight
supercritical fluid
extract
skin care
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002070171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3832818B2 (ja
Inventor
Taizo Seki
泰三 関
Tetsuo Shoji
哲生 小路
Yuki Yamashita
由貴 山下
Shoichi Ueno
省一 上野
Yano Yamamura
野乃 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noevir Co Ltd filed Critical Noevir Co Ltd
Priority to JP2002070171A priority Critical patent/JP3832818B2/ja
Publication of JP2003267824A publication Critical patent/JP2003267824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3832818B2 publication Critical patent/JP3832818B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保湿効果が相乗的に増強され、皮
膚の乾燥状態改善効果に優れた皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 冬中夏草を超臨界流体又は亜臨界
流体により抽出して得られる抽出物と、アミノ酸属植物
抽出物とアミノ酸,ペプチド,蛋白質,多価アルコー
ル,高級アルコール及びこれらの誘導体、リン脂質,糖
脂質、ステロイド類から選択される1種又は2種以上の
保湿成分を併用する。本発明において特に好ましく使用
可能な冬虫夏草としては、コウモリ蛾科の幼虫(Hepial
us armoricanus Ober.)に寄生してその体内に菌核を形
成し、夏季に頭部から根棒状の子実体を形成するコルダ
イセプシネンシス(Cordyceps sinensis)が挙げられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、保湿効果が相乗
的に向上し、高い保湿効果を発揮する、皮膚外用剤に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来より、化粧料,医薬部外品及び外用
医薬品などの皮膚外用剤においては、皮膚保護成分とし
てアミノ酸,ペプチド,蛋白質,多価アルコール,高級
アルコール及びこれらの誘導体、リン脂質,糖脂質、ス
テロイド類、藻類抽出物などの保湿成分が配合されてい
る。しかしながら、これらの保湿成分を配合した皮膚外
用剤では、保湿効果が十分でなかったり、十分な効果を
得るためにはかなり多量を配合する必要があり、皮膚外
用剤に好ましくない臭いや色を賦与しかねないことがあ
った。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記のような問題点を解決し、保湿効果が相乗的に向上
し、高い保湿効果を発揮する皮膚外用剤を得ることを目
的とした。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するにあ
たり、種々検討を行ったところ、冬中夏草を超臨界流体
又は亜臨界流体により抽出して得られる抽出物と特定の
保湿剤を併用することにより、保湿効果が相乗的に増強
され、しかも安定で、皮膚刺激性や皮膚感作性といった
安全性上の問題もない皮膚外用剤が得られることを見い
だし、本発明を完成するに至った。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。 【0006】本発明で用いる冬虫夏草は、蝶蛾類鱗翅目
及び鞘翅目の昆虫またはその幼虫に寄生してその体内に
菌核を形成し、夏季に宿主である昆虫またはその幼虫の
体表面に形成される子実体である。冬虫夏草は、世界に
およそ400種が知られており、古くから人体に対して
全く毒性が無く、様々な効果を示すために漢方薬として
経口投与される物質であり、今日では中国の漢方薬に関
する書物である「中草葯学」や「中葯大辞典」などに収
載され、本邦においても「新訂和漢薬」その他多数の漢
方書に記載されている。 【0007】本発明において使用可能な抽出原料である
冬虫夏草は特に制限はなく、一般に知られている蝶蛾類
鱗翅目および鞘翅日の昆虫又はその幼虫に寄生してその
体内の菌核を形成し、夏季に宿主である昆虫又はその幼
虫の体表面に形成される子実体であればよい。本発明に
おいては特に好ましく使用可能な冬虫夏草としては、コ
ウモリ蛾科の幼虫(Hepialus armoricanus Ober.)に寄
生してその体内に菌核を形成し、夏季に頭部から根棒状
の子実体を形成するコルダイセプシネンシス(Cordycep
s sinensis)が挙げられる。また、コルダイセプシネン
シス以外の冬虫夏草で生薬として薬効のあるものとして
はセミタケ(Cordyceps sobolifera B.)やサナギタケ
Cordyceps militaris Link)、ミミカキタケ(Cordyc
eps nutans Pat.)などが知られており、これらも本発
明において好ましく使用できるものである。本発明にか
かる方法により、これらの冬虫夏草であって、有効成分
を産生するものであればいずれの場合も抽出可能であ
る。また、本発明にかかる方法を用いることにより、子
実体又は被子体の区別なく抽出可能であるが、特に高収
量で得るためには、コルダイセプシネンシスの子実体か
らの抽出が好ましい。 【0008】[超臨界流体又は亜臨界流体抽出物]次
に、超臨界流体又は亜臨界流体を用いて抽出する方法に
ついて説明する。超臨界(又は亜臨界)流体抽出装置に
冬虫夏草の全草又は子実体又は被子体の1又は2以上の
箇所を生のまま若しくは乾燥させたもの、あるいは、
水、エタノール、メタノール、イソプロパノール、イソ
ブタノール、n-ヘキサノール、メチルアミルアルコー
ル、2-エチルブタノール、n-オクチルアルコール等の1
価アルコール類、グリセリン、エチレングリコール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレン
グリコール、1,3-ブチレングリコール、へキシレングリ
コール等の多価アルコール又はその誘導体、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル
-n-プロピルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イ
ソプロピル等のエステル類、エチルエーテル、イソプロ
ピルエーテル、n-ブチルエーテル等のエーテル類、スク
ワラン、ワセリン、パラフィンワックス、パラフィン油
などの炭化水素類、オリーブ油、小麦胚芽油、米油、ゴ
マ油、マカダミアンナッツ油、アルモンド油、ヤシ油等
の植物油脂、牛脂、豚脂、鯨油等の動物油脂、リン酸緩
衝生理食塩水等の無機塩類を添加した極性溶媒、界面活
性剤を添加した溶媒などを用いて予め抽出した抽出物を
濃縮した後に減圧乾燥させた成分を投入し、超臨界流体
又は亜臨界流体によって抽出する。 【0009】超臨界流体抽出法又は亜臨界流体抽出法で
用いる抽出剤には特に制限はなく、例えば、水、二酸化
炭素、エチレン、プロピレン、エタン、プロパン、一酸
化二窒素、クロロジフルオロメタン、クロロトリフルオ
ロメタン、キセノン、アンモニア、メタノール、エタノ
ールなどを使用することができるが、最終製品が食品や
医薬品または化粧品や医薬部外品であるときには、取り
扱い上において、あるいは安全性、製品への混入による
毒性の問題などを考慮すると、二酸化炭素を使用するこ
とが好ましい。抽出圧力は、使用する抽出剤の臨界圧力
に応じて適宜選定することができるが、通常は3〜70
MPaであることが好ましく、特に二酸化炭素を使用す
るときは4〜60MPa、好ましくは5〜40MPa、
最も好ましくは6〜20MPaである。抽出温度は、使
用する抽出剤の臨界温度に応じて適宜選定することがで
きるが、通常は10〜700℃であることが好ましく、
特に抽出剤として二酸化炭素を使用するときは15〜2
00℃、好ましくは20〜150℃、最も好ましくは2
5〜100℃である。 【0010】抽出の際の冬虫夏草と抽出剤との比率は特
に限定されないが、冬虫夏草1に対して溶媒0.1〜1
000重量倍、特に抽出操作、効率の点で、0.5〜1
00重量倍が好ましい。また、抽出時間は抽出条件など
により異なるが2時間〜2週間の範囲とするのが好まし
い。 【0011】また、抽出剤の溶解度を向上させるために
エントレーナを用いることもできる。エントレーナとし
ては、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、トル
エン等の溶媒が挙げられるが、特に限定されない。 【0012】これらの抽出剤の1種または2種以上を組
み合わせてエントレーナとして用いる。特にエントレー
ナとして、水、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノールなどを用いた場合、エントレーナ濃度と
して好ましくは、0.000001〜30.0%、より
好ましくは、0.00001〜10.0%、最も好まし
くは、0.0001〜1.0%である。これらのエント
レーナを用いることで炭酸ガス中への有効成分の溶解度
を向上させる効果が高く、抽出率も高くなる。 【0013】このようにして得られた冬虫夏草の抽出物
は、抽出物をそのまま用いることもできるが、その効果
を失わない範囲で、脱臭、脱色、濃縮などの精製操作を
加えたり、さらにはカラムクロマトグラフィーなどを用
いて分画物として用いてもよい。これらの抽出物や精製
物、分画物は、これらから溶媒を除去することによって
乾固物とすることもでき、さらに、アルコールなどの溶
媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で用いることが
できる。 【0014】なお、冬中夏草を超臨界流体又は亜臨界流
体により抽出して得られる抽出物の皮膚外用剤への配合
量は、特に限定されないが、あまり多量に配合しても、
その効果に変化はなく、固形分として0.0001〜5
重量%、さらには0.001〜1重量%の範囲とするこ
とが好ましい。 【0015】本発明では、冬中夏草を超臨界流体又は亜
臨界流体により抽出して得られる抽出物とアミノ酸,ペ
プチド,蛋白質,多価アルコール及びこれらの塩並びに
これらの誘導体、リン脂質,糖脂質、ステロイド類から
選択される1種又は2種以上を併用する。 【0016】本発明で用いるアミノ酸の種類や基原は特
に限定されず、グリシン,トレオニン,チロシン,バリ
ン,ロイシン,アルギニン,プロリン,アスパラギン
酸,グルタミン酸,リジン,スレオニン,ヒスチジン,
アラニン,セリン,グリシン及びこれらの塩並びにこれ
らの誘導体が例示される。前記アミノ酸及びこれらの塩
並びにこれらの誘導体のなかでも、本発明の効果の点か
らトリメチルグリシンが、最も好ましい。 【0017】これらのアミノ酸及びこれらの塩並びにこ
れらの誘導体は、1種を単独で、又は2種以上を組み合
わせて用いることができ、全組成物中に0.0001〜
10重量%配合するのが好ましく、特に0.001〜8
重量%配合することが好ましい。 【0018】本発明で用いる蛋白質,ペプチドの種類や
基原は特に限定されず、グルタチオン及びこれらの塩並
びにこれらの誘導体、コラーゲン,エラスチン,アルブ
ミン,セリシン,フィブロイン及びこれらの加水分解物
及びこれらの塩並びにこれらの誘導体等が例示される。 【0019】これらの蛋白質,ペプチドは、1種を単独
で、又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全
組成物中に0.0001〜10重量%配合するのが好ま
しく、特に0.001〜8重量%配合することが好まし
い。 【0020】本発明で用いる多価アルコール及びその誘
導体の種類や基原は特に限定されず、グリセリン,ジグ
リセリン,ポリグリセリン,エリトリトール,アラビト
ール,キシリトールなどの糖アルコール類や、1,3-ブチ
レングリコール,1,2-ペンタンジオール,ポリエチレン
グリコール,ジプロピレングリコール,プロピレングリ
コール等が例示される。 【0021】これらの多価アルコール類は、1種を単独
で、又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全
組成中に0.01〜90重量%配合するのが好ましく、
特に0.01〜50重量%,さらに0.05〜20重量
%配合することが好ましい。 【0022】本発明で用いるリン脂質及び糖脂質として
は、ホスファチジン酸,コリンホスホグリセリド,エタ
ノールアミンホスホグリセリド,N-アシルホスファチジ
ルエタノールアミン,セリンホスホグリセリド,グリセ
ロールホスホグリセリド,グリセロリン酸ホスホグリセ
リド,ホスファチジルグリセロールホスホグリセリド等
のグリセロリン脂質、スフィンゴミエリン,セラミドホ
スホエタノールアミン,セラミドホスホグリセロール,
セラミドホスホグリセロールリン酸,セラミドホスホイ
ノシトール等のスフィンゴリン脂質、グリコシルセラミ
ド,ガラクトシルセラミド硫酸,ラクトシルスルファチ
ド,ガングリオシドなどのスフィンゴ糖脂質、グリコシ
ルジアシルグリセロール,ホスホグリセロ糖脂質,グル
クロン酸含有グリセロ糖脂質,スルホグリセロ糖脂質等
のグリセロ糖脂質が例示される。 【0023】これらのリン脂質,糖脂質は、1種を単独
で、又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全
組成中に0.0001〜20重量%配合するのが好まし
く、特に0.01〜10重量%配合することが好まし
い。 【0024】本発明において使用するステロイド類とし
ては、通常の皮膚外用剤に用いられるものであれば、種
類,基原は特に限定されず、コレステロール,コレスタ
ノール,脂肪酸コレステリル,エルゴステロール,シト
ステロール,フィトステロール等のステロール類及びそ
の誘導体、リトコール酸,デオキシコール酸等の胆汁酸
及びその誘導体、サポゲニン、アルカロイド類等が例示
される。 【0025】これらのステロイド類は、1種を単独で、
又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成
物中に、0.0001〜20重量%配合するのが好まし
く、さらに0.001〜10重量%配合することが好ま
しい。 【0026】これらの成分は、1種を単独で、若しくは
2種以上を組み合わせて用いることができる。 【0027】本発明においては、冬中夏草を超臨界流体
又は亜臨界流体により抽出して得られる抽出物と特定の
成分を含有させた皮膚外用剤を提供し得るが、皮膚外用
剤としては、ローション,乳剤,クリーム,軟膏等の形
態をとることができる。またさらに、柔軟性化粧水,収
れん性化粧水,洗浄用化粧水などの化粧水類、エモリエ
ントクリーム,モイスチュアクリーム,マッサージクリ
ーム,クレンジングクリーム,メイクアップクリーム等
のクリーム類、エモリエント乳液,モイスチュア乳液,
ナリシング乳液,クレンジング乳液などの乳液類、ゼリ
ー状パック,ピールオフパック,洗い流しパック,粉末
パックなどのパック類、美容液、及び洗顔料といった種
々の製剤形態の化粧料としても提供することができる。 【0028】本発明においてはさらに、他の細胞賦活剤
や美白成分,抗炎症剤,紫外線吸収剤等、他の有効成分
を併用することもでき、日焼け止め化粧料,老化防止用
化粧料、美白剤などの薬用化粧料あるいは医薬部外品な
どとして提供することもできる。 【0029】 【実施例】さらに実施例により、本発明の特徴について
詳細に説明する。まず、本発明で用いる、冬中夏草の超
臨界流体抽出物の調製例を示す。 【0030】[冬中夏草の超臨界流体抽出物]冬虫夏草
Cordyceps sinensis)粉末50gを500mLの熱水
で5時間抽出した後、抽出残試料を乾燥粉砕する。エン
トレーナとして0.003%のエタノールを加えた後、
40℃において15MPaの二酸化炭素を分離槽出口で
の大気圧下での二酸化炭素の流量が700リットル/時
間となるように調節しながら超臨界状態の二酸化炭素を
供給した。その後、抽出槽の圧力を減圧し抽出物を取り
出した。 【0031】本発明で使用する保湿成分と、冬中夏草の
超臨界流体抽出物を用いて、下記の処方により、皮膚用
クリームを調製した。使用した保湿成分を表1に示す。
さらに、冬中夏草の超臨界流体抽出物及び保湿成分を表
2に示す量で配合し、皮膚用クリームを調製し、比較例
1〜比較例3とした。 【0032】 [実施例1〜実施例9,比較例1〜比較例3]皮膚用クリーム (1)ミツロウ 6.0(重量%) (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 37.5 (5)脂肪酸グリセリン 4.0 (6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0 (7)ポリオキシエチレン(20EO) ソルビタンモノラウレート 2.0 (8)冬虫夏草の超臨界流体抽出物 0.5 (9)プロピレングリコール 5.0 (10)パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.1 (11)精製水 適 量 (12)表1に示した保湿成分 表1に示す量 (13)香料 0.2 製法:(1)〜(8)の油相成分を混合、溶解して均一と
し、75℃に加熱する。一方、(9)〜(11)の水相成分を
混合,溶解して75℃に加熱する。次いで、上記水相成
分に油相成分を添加して予備乳化した後、ホモミキサー
にて均一に乳化する。その後冷却し、50℃にて(12)〜
(13)を添加,混合する。 【0033】 【表1】【0034】 【表2】 【0035】上記の実施例1〜実施例9及び比較例1〜
比較例3について、皮膚の乾燥症状の改善効果を検討し
た。皮膚の乾燥症状の改善は、皮膚の乾燥症状を気にし
ている40才代から60才代の男女パネラー20名ずつ
にブラインドにて、一日2回,1ヶ月間使用してもら
い、1ヶ月後の肌状態についてアンケート調査を行っ
た。肌状態は、1ヶ月後の肌が使用前と比べて潤い,ハ
リ,柔軟性が改善したと回答したパネルの数で表3に示
した。 【0036】 【表3】 【0037】表3に示したとおり、冬中夏草の超臨界流
体抽出物と保湿成分であるトリメチルグリシンを併用し
た皮膚用クリームを継続して使用することにより、皮膚
の潤い,ハリ,柔軟性が顕著に改善することが示され
た。それに対して、冬中夏草の超臨界流体抽出物又はト
リメチルグリシンを単独で配合した比較例1及び比較例
2においては、どちらも配合していない比較例3よりは
皮膚の潤い,ハリ,柔軟性改善効果が認められるが、両
方の成分を半分量ずつ含有している実施例5の方が、皮
膚の改善効果が顕著に認められていた。 【0038】さらに本発明の他の実施例について説明す
る。 【0039】 [実施例10] 養毛剤 (1)精製水 44.7(重量%) (2)エタノール 50.0 (3)冬中夏草の超臨界流体抽出物 0.3 (4)トリメチルグリシン 5.0 製法:(1)〜(4)の成分を混合,均一化する。 【0040】 [実施例11] 乳液 (1)スクワラン 5.0(重量%) (2)白色ワセリン 2.0 (3)ミツロウ 0.5 (4)ソルビタンセスキオレエート 0.8 (5)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20EO) 1.2 (6)イソステアリン酸フィトステリル 3.0 (7)冬中夏草の超臨界流体抽出物 0.5 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)プロピレングリコール 5.0 (10)精製水 56.6 (11)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 20.0 (12)水酸化カリウム 0.1 (13)エタノール 5.0 (14)香料 0.2 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て溶解,均一化する。一方、(8)〜(10)の水相成分を混
合,溶解して75℃に加熱し、前記の油相成分を添加し
て予備乳化する。(11)を添加した後ホモミキサーにて均
一に乳化し、(12)を加えてpHを調整する。冷却後40
℃にて(13)〜(14)を添加,混合する。 【0041】 [実施例12] 皮膚用ローション (1)エタノール 10.0(重量%) (2)ヒドロキシエチルセルロース 1.0 (3)冬中夏草の超臨界流体抽出物 0.5 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (5)グリセリン 10.0 (6)1,3-ブチレングリコール 10.0 (7)精製水 68.4 製法:(1)〜(7)を混合し、均一とする。 【0042】 [実施例13] 皮膚用乳剤 (1)ステアリン酸 0.2(重量%) (2)セタノール 1.5 (3)ワセリン 3.0 (4)流動パラフィン 7.0 (5)ポリオキシエチレン(10EO)モノオレイン酸エステル 1.5 (6)酢酸トコフェロール 0.5 (7)冬中夏草の超臨界流体抽出物 1.0 (8)グリセリン 5.0 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (10)トリエタノールアミン 1.0 (11)精製水 78.2 (12)加水分解セリシン 1.0 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,加熱して均一に溶
解し、70℃に保つ。一方、(8)〜(11)の水相成分を混
合,加熱して均一とし、70℃とする。この水相成分に
油相成分を撹拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却し
た後40℃にて、(12)の成分を添加,混合する。 【0043】 [実施例14] 皮膚用ゲル剤 (1)精製水 78.3(重量%) (2)カルボキシビニルポリマー 0.5 (3)ジプロピレングリコール 20.0 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (5)水酸化カリウム 0.1 (6)冬中夏草の超臨界流体抽出物 1.0 製法:(1)に(2)を均一に溶解した後、(3)に(4)を溶
解して添加し、次いで(5)を加えて増粘させ、(6)の成
分を添加する。 【0044】 [実施例15] 皮膚用クリーム (1)ミツロウ 6.0(重量%) (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 29.5 (5)親油型グリセリンモノステアリン酸エステル 4.0 (6)ポリオキシエチレン(20EO) ソルビタンモノラウリン酸エステル 5.0 (7)冬中夏草の超臨界流体抽出物 1.0 (8)プロピレングリコール 8.0 (9)グリセリン 5.0 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (11)精製水 28.4 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,溶解して75℃に
加熱する。一方、(8)〜(11)の水相成分を混合,溶解し
て75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分
を添加してホモミキサーにて均一に乳化する。 【0045】 [実施例16] 水中油型乳剤性軟膏 (1)白色ワセリン 25.0(重量%) (2)ステアリルアルコール 25.0 (3)グリセリン 15.0 (4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 (5)冬中夏草の超臨界流体抽出物 1.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)精製水 32.9 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,溶解して均一と
し、75℃に加熱する。一方、(6)を(7)に溶解して7
5℃に加熱し、これに前記油相成分を添加して乳化す
る。 【0046】 [実施例17] 化粧水 (1)エタノール 10.0(重量%) (2)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン モノラウリン酸エステル 0.5 (3)1,3-ブチレングリコール 20.0 (4)冬中夏草の超臨界流体抽出物 0.5 (5)香料 0.1 (6)精製水 68.9 製法:(1)〜(5)を順次(6)に添加して均一に混合,溶
解する。 【0047】 [実施例18] 油中水乳化型エモリエントクリーム (1)流動パラフィン 30.0(重量%) (2)マイクロクリスタリンワックス 2.0 (3)ワセリン 5.0 (4)冬中夏草の超臨界流体抽出物 0.5 (5)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0 (6)L-グルタミン酸ナトリウム 1.6 (7)L-セリン 0.4 (8)プロピレングリコール 3.0 (9)1,3-ブチレングリコール 5.0 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (11)精製水 47.3 (12)香料 0.1 製法:(6),(7)を(11)の一部に溶解して50℃とし、
50℃に加熱した(5)に撹拌しながら徐々に添加する。
これをあらかじめ混合し、70℃に加熱溶解した(1)〜
(4)に均一に分散し、これに(8)〜(10)を(11)の残部に
溶解して70℃に加熱したものを撹拌しながら添加し、
ホモミキサーにて乳化する。冷却後、40℃にて(12)の
成分を添加,混合する。 【0048】 [実施例19] メイクアップベースクリーム (1)ステアリン酸 12.0(重量%) (2)セタノール 2.0 (3)グリセリントリ-2-エチルヘキサン酸エステル 2.5 (4)自己乳化型グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 (5)冬中夏草の超臨界流体抽出物 1.0 (6)プロピレングリコール 11.0 (7)水酸化カリウム 0.3 (8)精製水 67.6 (9)酸化チタン 1.0 (10)ベンガラ 0.1 (11)黄酸化鉄 0.4 (12)香料 0.1 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て均一とする。一方、(6)〜(8)の水相成分を混合し、
75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(9)〜(11)の
顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させる。こ
の水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて
乳化した後冷却し、40℃にて(12)の成分を添加,混合
する。 【0049】 [実施例20] 乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 2.0(重量%) (2)スクワラン 5.0 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0 (4)セタノール 1.0 (5)デカグリセリンモノイソパルミチン酸エステル 9.0 (6)マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル 0.5 (7)冬中夏草の超臨界流体抽出物 0.5 (8)1,3-ブチレングリコール 8.0 (9)水酸化カリウム 0.1 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (11)精製水 50.6 (12)酸化チタン 9.0 (13)タルク 7.4 (14)ベンガラ 0.5 (15)黄酸化鉄 1.1 (16)黒酸化鉄 0.1 (17)香料 0.1 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て均一とする。一方、(8)〜(11)の水相成分を混合し、
75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(12)〜(16)の
顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に乳化した後冷却
し、40℃にて(17)の成分を添加,混合する。 【0050】 [実施例21] ハンドクリーム (1)セタノール 4.0(重量%) (2)ワセリン 2.0 (3)流動パラフィン 10.0 (4)グリセリンモノステアリン酸エステル 1.5 (5)ポリオキシエチレン(60EO) グリセリンイソステアリン酸エステル 2.5 (6)酢酸トコフェロール 0.5 (7)大豆リン脂質 0.5 (8)冬中夏草の超臨界流体抽出物 1.0 (9)グリセリン 20.0 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (11)精製水 57.9 製法:(1)〜(8)の油相成分を混合,溶解して75℃に
加熱する。一方、(9)〜(11)の水相成分を混合,溶解し
て75℃に加熱する。ついで、水相成分に油相成分を添
加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化す
る。 【0051】本発明の実施例10〜実施例21を用いて
皮膚の乾燥状態改善効果の評価を行った。その結果、全
ての実施例において、良好な乾燥状態改善効果が認めら
れていた。 【0052】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、保
湿効果が相乗的に増強され、高い皮膚の乾燥状態改善効
果を発揮する、皮膚外用剤を得ることが出来た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 N R 7/021 7/021 7/06 7/06 7/48 7/48 (72)発明者 山下 由貴 兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目13番地 の1 株式会社ノエビア神戸本社内 (72)発明者 上野 省一 滋賀県八日市市岡田町112−1 株式会社 ノエビア滋賀研究所内 (72)発明者 山村 野乃 滋賀県八日市市岡田町112−1 株式会社 ノエビア滋賀研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AB032 AB232 AB432 AC012 AC022 AC071 AC072 AC102 AC111 AC122 AC132 AC182 AC242 AC352 AC402 AC422 AC442 AC482 AC542 AC581 AC582 AC782 AD042 AD092 AD211 AD282 AD411 AD412 AD432 AD452 AD491 AD492 AD512 AD571 AD572 AD662 CC02 CC03 CC04 CC05 CC11 CC12 CC37 DD22 DD23 DD27 DD31 DD32 DD33 DD41 EE03 EE06 EE12 EE13 FF01 FF05

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 冬中夏草を超臨界流体又は亜臨界流体に
    より抽出して得られる抽出物とアミノ酸,ペプチド,蛋
    白質,多価アルコール,高級アルコール及びこれらの誘
    導体,リン脂質,糖脂質,ステロイド類から選択される
    1種又は2種以上を含有することを特徴とする皮膚外用
    剤。
JP2002070171A 2002-03-14 2002-03-14 皮膚外用剤 Expired - Fee Related JP3832818B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002070171A JP3832818B2 (ja) 2002-03-14 2002-03-14 皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002070171A JP3832818B2 (ja) 2002-03-14 2002-03-14 皮膚外用剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003267824A true JP2003267824A (ja) 2003-09-25
JP3832818B2 JP3832818B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=29200820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002070171A Expired - Fee Related JP3832818B2 (ja) 2002-03-14 2002-03-14 皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3832818B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007510000A (ja) * 2003-11-07 2007-04-19 コグニス・フランス・ソシエテ・パール・アクシオン・サンプリフィエ 植物抽出物ならびに該抽出物の医薬品および化粧品における使用

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007510000A (ja) * 2003-11-07 2007-04-19 コグニス・フランス・ソシエテ・パール・アクシオン・サンプリフィエ 植物抽出物ならびに該抽出物の医薬品および化粧品における使用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3832818B2 (ja) 2006-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101364470B1 (ko) 여드름 치료용 약제학적 조성물
JP5128592B2 (ja) 皮膚外用剤に有用なベシクル及び該ベシクルを含有する皮膚外用剤
JP4685374B2 (ja) 皮膚外用剤
JP4027850B2 (ja) 経皮吸収促進化粧料
US20100048740A1 (en) Naturally Derived Emulsifier System
EP0375082A2 (en) Cosmetic composition
KR101322850B1 (ko) 박하잎 추출물, 밀싹 추출물 및 길경 추출물을 유효성분으로 포함하는 모공 축소 또는 피지분비 억제용 화장료 조성물
JP3832818B2 (ja) 皮膚外用剤
JP3957169B2 (ja) 皮膚外用剤
JP4105498B2 (ja) アトピー性疾患の症状の予防・緩和に有効な組成物
JP3822517B2 (ja) 皮膚外用剤
JP3886117B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2006083112A (ja) 皮膚外用剤
KR101079915B1 (ko) 식물 혼합 추출물 및 이를 함유하는 화장료 조성물
JP3719951B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2004002217A (ja) 皮膚外用剤
JP2004123661A (ja) 皮膚外用剤
JP5116428B2 (ja) 保湿剤及び皮膚外用剤
JP2001072570A (ja) 皮膚外用剤
JP2003292451A (ja) 皮膚外用剤
JP2003292429A (ja) 皮膚外用剤
JP4883881B2 (ja) 目元用皮膚外用剤
JP2004010558A (ja) 抗酸化剤、及びこれを含有する皮膚外用剤
JP2003306441A (ja) 皮膚外用剤
JP2003137718A (ja) 皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060714

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3832818

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees