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JP2003265346A - シャワー装置 - Google Patents

シャワー装置

Info

Publication number
JP2003265346A
JP2003265346A JP2002067735A JP2002067735A JP2003265346A JP 2003265346 A JP2003265346 A JP 2003265346A JP 2002067735 A JP2002067735 A JP 2002067735A JP 2002067735 A JP2002067735 A JP 2002067735A JP 2003265346 A JP2003265346 A JP 2003265346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shower
arm
water
wall surface
whole body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002067735A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Maekita
高志 前北
Yoshiharu Aida
義治 合田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP2002067735A priority Critical patent/JP2003265346A/ja
Publication of JP2003265346A publication Critical patent/JP2003265346A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁面からの突出量を少なくしてスッキリとし
た状態で設置することができるシャワー装置の提供を目
的とする。 【解決手段】 水平方向回転軸28の左右両端から上方
に向かって、複数の散水ノズル16,16,16を有し
上下方向に回動可能なアーム15を延ばして壁面4に設
置されるシャワー装置において、上方へ向かうアーム1
5の軸芯15Pが水平方向回転軸28の軸芯28Pより
も壁面4側に寸法hだけズレて設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、浴室等に設置される
シャワー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、複数の散水ノズルを
有するアームを備えたシャワー装置については多数の出
願がある。例えば特開平10−28656号公報に開示
されている装置では、最上部に回転軸を有して下方に延
びたアームと、複数のノズルを設けた背面を備えて構成
されて、壁面に背を向けて付属の椅子に腰掛けた状態
で、身体の右側にある操作ハンドルを操作して、全身に
シャワーを浴びることができるものである。
【0003】しかし、このような装置では、下方の水栓
金具部から各ノズルへの水路等を確保するために、シャ
ワー装置本体のサイズも大きく、厚みも厚くなり、さら
にアームの幅も広く、大きく湾曲しており、浴室壁面か
ら大きく突出して見栄えが悪くなり、浴室が狭くなっ
て、圧迫感が生じるという問題点があった。
【0004】なお、このような問題点を解決するため
に、発明者らは特開2001−327423号公報に開
示されているような装置を提案している。即ち、この装
置では、水平方向回転軸から上方に延びたアームに散水
ノズルを設け、アームを手前に倒して姿勢に合わせた任
意の位置で保持できるように構成されている。しかし、
このような装置においても、水路がアームの回転軸から
アーム内を通って上方に繋がっているため、シャワー装
置全体の厚みや幅寸法は小さくできるものの、アームそ
のものが湾曲することで、壁からの突出量が大きいとい
う問題点があり、また、大きなアームを支持し任意の角
度で保持するには、回転軸周辺のスペースが大きく必要
であり、その場合、回転軸の軸芯が壁面からある程度離
れるため、壁面からの突出量が更に大きくなるという問
題点があった。また、壁面に備えたシャワーフックにハ
ンドシャワーを引っ掛けて使用する際に、アームが邪魔
で上手く散水できない事態も生じていた。また、ノズル
と足元までの距離が離れており、身体に到達する時点で
はかなり湯温が下がってしまい、特に、立った状態で使
用する場合には足元への散水が不十分となってしまうと
いう問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、壁面からの突出量を少
なくして見栄え性が向上し、しかも足元等へも十分に散
水できるシャワー装置を提供せんことを目的とし、その
第1の要旨は、水平方向回転軸の左右両端から上方に向
かって、複数の散水ノズルを有し上下方向に回動可能な
左右のアームを延ばして壁面に設置されるシャワー装置
において、上方に向かうアームの軸芯が、前記水平方向
回転軸の軸芯よりも壁面側にズレていることである。ま
た、第2の要旨は、前記左右のアームで構成される上側
散水部の下側に、複数の固定ノズルを配した下側散水部
を備えたことである。また、第3の要旨は、前記アーム
を最下位置まで回動させた際に、上側散水部と下側散水
部が干渉しないように構成したことである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、浴室の全体斜視構成図であり、浴室1に
は浴槽2が設置され、洗い場3側の壁面4にはシャワー
装置5が設けられ、シャワー装置5の右側方の壁面4に
は、上下に棚9,9が設けられている。シャワー装置5
は、全身にシャワーを噴出させることのできる全身シャ
ワー6と、手で持って使用できるハンドシャワー7と、
通常の吐水が行なえる吐水口8で構成されている。ま
た、シャワー装置5の全身シャワー6には鏡17が設け
られており、また、下方には洗面器台10が設けられて
いる。
【0007】図2には、シャワー装置の拡大斜視図を示
す。シャワー装置5を構成する全身シャワー6は、上側
散水部13と下側散水部18を備えており、上側散水部
13は、一対の左上アーム14と右上アーム15で構成
されており、また、下散水部18は、一対の左下アーム
19と右下アーム20で構成されている。左下アーム1
9と右下アーム20の上端間には、水栓金具部11が設
けられており、この水栓金具部11の水栓ケース32の
前面には、温度調節用の温度調節ハンドル22(操作
部)と、その右側に、全身シャワーの開閉と開度調節を
行なう開閉ハンドル23(操作部)が設けられ、さらに
その右側には、ハンドシャワー7と吐水口8との切替え
及び開閉,開度調節を行なう切替え開閉ハンドル24
(操作部)が設けられている。
【0008】この水栓金具部11の上にカバー材12が
覆設されており、このカバー材12の左右両側に、前記
左上アーム14と右上アーム15の下端側が配置されて
いる。左上アーム14及び右上アーム15には、それぞ
れ3個の散水ノズル16,16,16が設けられてお
り、また、左下アーム19及び右下アーム20には、そ
れぞれ2個の固定ノズル21,21が設けられている。
【0009】前記水栓ケース32の内部は、図10に示
すように配管されて水栓金具部11が構成されており、
また、上部のカバー材12は容易に着脱できるように構
成され、カバー材12を取り外した状態の斜視図を図4
に示す。即ち、水栓金具部11の上部には、横方向に水
平方向回転軸28が設けられており、この水平方向回転
軸28の両端側は、壁面4側に固定されて前方へ突出さ
れた左右の軸受部29,29で回動可能に支持されてお
り、水平方向回転軸28の中央部には回転保持機構30
が設けられている。回転保持機構30は内部にクラッチ
機構を有し、任意の位置で水平方向回転軸28の回転を
止めて保持することができるものであり、さらに、この
回転保持機構30の右側には補助バネ31が設けられて
おり、この補助バネ31は回転保持機構30を補助する
もので、水平方向回転軸28の下方への急激な回転を止
めることができるものである。
【0010】この水平方向回転軸28の左右両端に、前
記左上アーム14及び右上アーム15の下端側がそれぞ
れ取り付けられている。即ち、左上アーム14の下端の
前方側へ突出した軸カバー部14a、及び、右上アーム
15の下端の前方側へ突出した軸カバー部15aが水平
方向回転軸28の左右両端に取り付けられている。この
軸カバー部14a,15a間にカバー材12が着脱可能
に取り付けられて、カバー材12により水平方向回転軸
28,回転保持機構30,補助バネ31が覆蓋されるも
のである。なお、カバー材12は、取り付けた状態で水
平状をなす平面部12aと、この平面部12aの前端か
ら下方へ垂設された前垂れ部12bと、平面部12aの
後端で立ち上がる立上部12cが一体形成されたもので
ある。なお、カバー材12を外せば、上から、水平方向
回転軸28や水栓金具部11の水路の接続部等を組み付
け,確認,メンテナンスできるため、故障等で交換が必
要になった場合でも、カバー材12を外して容易に部材
の交換が可能となる。
【0011】前記水平金具部11は、図5の正面図で示
すように、床面Fからa寸法の高さ位置に前記ハンドル
類22,23,24が配置されており、a寸法は680
〜700mm程度に設定されている。また、床面Fから前
記水平方向回転軸28までの高さbは760mmに設定さ
れている。また、前記左上アーム14の散水ノズル16
と右上アーム15の散水ノズル16間の横方向距離cは
400mmに設定されており、左上アーム14と右上アー
ム15の内側間距離dは340mmに設定されている。ま
た、左下アーム19と右下アーム20の内側間距離も同
じく340mmに設定されている。即ち、左上アーム14
と右上アーム15の内側間距離dは、通常の人の肩幅よ
りも狭い程度の間隔に設定されており、全身シャワー6
の横幅は狭く設定されているため、コンパクトに壁面4
に設置できて、その側方のスペースに棚9,9等を設置
できるものである。
【0012】なお、左下アーム19と右下アーム20間
に設けられる洗面器台10の天板33の横幅距離eは2
80mmに設定されており、また、床面Fから天板33ま
での高さfは300mmに設定されている。従って、洗い
場3側から容易に天板33上に洗面器を置いて、吐水口
8から洗面器内に吐水することができるように構成され
ており、また、天板33の下方の下台34の左右の側方
には凹み状に凹部34a,34aが形成されており、左
下アーム19と右下アーム20の固定ノズル21,21
からの噴霧が洗面器台10の下台34と干渉することな
く、良好に足元に噴霧できるように構成されている。
【0013】本例では、操作用のハンドル22,23,
24を、座った状態においても、立った状態において
も、容易に操作できるa寸法の高さ位置に設けており、
操作しやすいものとなっており、しかも、全身シャワー
6の正面にハンドル22,23,24が見えるため、ハ
ンドルの表示も見やすくなり、ハンドルの微調整も行な
いやすく、誤操作しにくいものとなっている。
【0014】なお、図6の側面図で示すように、左上ア
ーム14と右上アーム15を最上位置に回動させた状態
で、各アーム14,15の裏面に突出されている当り止
め突起36が壁面4に当接するように構成されており、
この状態で、壁面4と各アーム14,15の裏面間に、
約12mm程度の隙間空間Sが形成されるように構成され
ている。即ち、この隙間空間Sは指が挟み込まれること
のない程度の寸法に設定されている。また、右上アーム
15の下端には傾斜状に下端傾斜面15bが形成されて
おり、これと対応して、右下アーム20の上端側にも上
傾斜面20aが形成されており、右上アーム15が下方
側へ回動された時に、この下端傾斜面15bと上傾斜面
20aが干渉することのないように適当な間隔で両者が
配置されている。この傾斜面は左側のアーム14,19
にも同様に干渉しないように形成されている。
【0015】また、この右上アーム15の縦方向の軸芯
15Pと前記水平方向回転軸28の軸芯28P間は、距
離hの寸法で前後にずらされており、水平方向回転軸2
8よりも壁面4側に右上アーム15の軸芯15Pが配置
されるために、右上アーム15を壁面4側に近づけてコ
ンパクトに収納させることができるものとなっている。
なお、左上アーム14においても、同様に、左上アーム
14の縦方向の軸芯と水平方向回転軸28の軸芯28P
間は、距離hの寸法で前後にずらされており、水平方向
回転軸28よりも壁面4側に左上アーム14が配置され
て、壁面4に近づくように設定されている。従って、壁
面4からの突出量が少なく、コンパクトに設置できるも
のとなり、ハンドシャワー7等の使用時にも邪魔になる
ことがないように構成されている。逆に、水平方向回転
軸28は、壁面4より相当前方側に配置されるため、そ
の分、前述した回転保持機構30等を大型のものとし
て、水平方向回転軸28を強固に保持できるものとな
る。
【0016】なお、図9には、カバー材12の周辺の平
面拡大構成図を示す。左上アーム14および右上アーム
15の裏面15cと壁面4間には、前述した指が挟まれ
ない程度の隙間空間Sが形成されており、この隙間空間
Sに鏡17の側端縁が入り込んで設置されている。即
ち、鏡17の左右の端縁部は、左上アーム14の裏側と
右上アーム15の裏側に入り込んでおり、この入り込み
代kは約15mm程度となるように設定されている。これ
により、鏡17が多少傾いて設置されても、前面側から
見た場合はスッキリとした設置状態が得られるものであ
り、鏡17の施工のズレ等を良好にこの入り込み代Kで
吸収できるように構成されている。即ち、鏡17の両端
側が露出すると、左上アーム14及び右上アーム15と
平行状に正確に鏡17を取り付ける必要があり、施工が
困難となるが、本例では、施工が容易で、しかも見栄え
が向上したものとなる。
【0017】次に、図10は、水栓ケース32内の水栓
金具部11の平面図を示すものであり、壁面4の裏側か
ら、給水管37と給湯管38が通され、それぞれ接続部
39,40に接続されるものであり、接続部39から水
管41が延び、また接続部40から湯管42が延びて、
水管41と湯管42はそれぞれ温度調節部43に接続さ
れており、この温度調節部43内で湯水が良好に混合さ
れるものであり、混合された湯は温水管44を通り分岐
部45に至るように構成されており、分岐部45で第1
水路46と第2水路47に分岐され、第1水路46に
は、全身シャワー開閉バルブ48が接続され、この全身
シャワー開閉バルブ48には、前述した全身シャワー開
閉ハンドル23が接続されている。
【0018】また、第2水路47には、ハンドシャワー
/吐水口切替え開閉バルブ49が接続され、このハンド
シャワー/吐水口切替え開閉バルブ49には、ハンドシ
ャワー/吐水口切替え開閉ハンドル24が接続されてい
る。なお、ハンドシャワー/吐水口切替え開閉バルブ4
9から吐水管50を通して前記吐水口8に湯水が供給さ
れるものであり、ハンドシャワー/吐水口切替え開閉バ
ルブ49上面の上口49aには、接続管25が接続され
て、接続管25にはシャワーホース26が接続され、シ
ャワーホース26の先端にハンドシャワー7が取り付け
られるものであり、ハンドシャワー7は壁面4に設けら
れたシャワーフック27に掛止しておくことができるも
のである。
【0019】なお、前記全身シャワー開閉バルブ48の
上面には上口48aが開口されており、上口48aには
図11に示すように分岐部材51が接続され、この分岐
部材51から分岐して、左下ホース52,右下ホース5
3,左上ホース54,右上ホース55(水路)が設けら
れている。左下ホース52は、左下アーム19内に配管
されて固定ノズル21に連通されるものであり、また、
右下ホース53は、右下アーム20内に配管されて固定
ノズル21に連通されるものである。また、左上ホース
54は、左上アーム14内に配管されて、散水ノズル1
6に連通されるものであり、右上ホース55は、右上ア
ーム15内に配管されて、散水ノズル16に連通される
ものである。なお、左右の下ホース52,53に比べ
て、左右の上ホース54,55は太い径に形成されてお
り、上方へ湯水を供給する際の圧力損失を見越して、良
好に上方まで湯水を供給できるように構成されている。
【0020】従って、温度調整ハンドル22を適宜調整
することにより、温度調節部43で適温の温水を生成す
ることができ、この状態で全身シャワー開閉ハンドル2
3を操作することにより、全身シャワー開閉バルブ48
が開けられて、散水ノズル16,16,16及び固定ノ
ズル21,21から温水が噴出され、全身にシャワーを
浴びることができるものである。なお、図2または図6
に示すように、左右の上アーム14,15を起立状態と
させておき、立った状態で全身にシャワーを浴びること
もでき、また、図3及び図7に示すように、左右の上ア
ーム14,15を手前側に倒して、洗い場3で風呂椅子
に座って使用する際も、また車椅子やシャワーチェアー
に腰掛けて使用する際等にも、良好に全身にシャワーを
浴びることができ、下側の固定ノズル21からの噴出に
より、足元までシャワーを浴びることができるものとな
る。なお、全身シャワー開閉ハンドル23の開度調整に
より、シャワー吐出量の微調整も容易に行なうことがで
きるものである。
【0021】なお、全身シャワー開閉ハンドル23には
ロックボタン23aが設けられており、このロックボタ
ン23aを押して操作しない限り、全身シャワー開閉ハ
ンドル23を回動操作できないものとなっており、誤っ
て全身シャワー開閉ハンドル23が操作されて、全身シ
ャワー6からシャワー水が噴出されて、びっくりするこ
とがないように構成されており、特に、掃除の時等に全
身シャワー6からの水で全身が濡れてしまうことがない
ように構成されている。
【0022】また、ハンドシャワー/吐水口切替え開閉
ハンドル24を操作することにより、ハンドシャワー7
から温水を噴出させることもでき、また切り替えて、吐
水口8から整水を吐出させ、洗面器内に湯を入れて使用
することもでき、ハンドシャワー/吐水口切替え開閉ハ
ンドル24の開度調整により、吐出量の微調整も容易に
行なうことができるものである。
【0023】なお、全身シャワーを浴びながら、温度調
節ハンドル22による温度の微調整も容易に行なうこと
ができるものである。例えば、全身シャワーを使用して
いるうちに身体が温まってきたり、使用時間が長くなる
ことによって逆上せ等が生じた際には、微調整してシャ
ワーの温度を下げることができる。また、全身シャワー
開閉ハンドル23の開度を微調整して、シャワーの強さ
を変化させてマッサージ感を得たりすることも可能とな
る。また、洗い場3での動作の途中で、例えば洗髪行為
の途中で、身体が冷えた際に、全身シャワー開閉ハンド
ル23を開けて全身シャワーを浴びて温まるとか、逆
に、全身シャワーの途中で汗が出てきたために、ハンド
シャワー/吐水口切替え開閉ハンドル24を操作して、
一度吐水口8から湯を出して顔を洗う等の行為も容易に
行なうことができるものである。
【0024】なお、本例では、正面中央に水栓金具部1
1が設けられており、その上下左右にアーム14,1
5,19,20が配置されているため、前述したホース
52,53,54,55の水路距離も短く設定すること
ができ、そのため、水栓金具部11から出た後の温水の
温度低下が小さいものとなり、また圧力損失も小さくな
るため、良好な温度でかつ良好な噴出量で全身シャワー
を浴びることができるものとなる。
【0025】また、水路が短いために、全身シャワーの
使用を停止した後、水路内に水が残留することが少な
い。即ち、図11のように、上側のホース54,55内
の残水が、分岐部材51を介して良好に下側のホース5
2,53に流れて、下端の固定ノズル21から排出され
るために、水路内に残水が残って腐敗することもない。
また、水が残留することが少ないため、次に使用する際
の初期冷水も少なくなる。しかも、本例では、上ホース
54,55は太く形成されているため、下側と上側でノ
ズル16,21からの噴出量を均等にすることができ、
最上部のノズル16からも良好に温水を噴出させること
ができるものとなる。
【0026】なお、図9に示すように、上アーム14,
15の裏面15cから外側に向かって傾斜面14d,1
5dが形成されており、この傾斜面14d,15dに外
側より手を当てて、良好に上アーム14,15を前方側
へ倒して操作することができ、操作性が良好なものとな
る。さらには、隙間空間S内に指を入れて良好に前側に
倒すことも可能である。また、本例では、カバー材12
の平面部12a上に洗剤とかシャンプー等を置いて、こ
の平面部12aをカウンターとして有効に利用すること
ができ、カバー材12は中央部に存在するために、平面
部12a上に置かれた小物や洗剤等に手が届きやすく、
通常の洗い場での洗髪等の行為も良好に行なうことがで
きるものとなる。
【0027】なお、回転保持機構30により上アーム1
4,15を任意の角度で停止させることができ、この時
に回転保持機構30のクラッチ機構が作用して上アーム
14,15の下方側への移動を止め、さらに上アーム1
4,15に重力が強く作用した時(例えば上アーム1
4,15が水平状態)には、補助バネ31が圧縮されて
強い反力を生じさせ、上アーム14,15の下方側への
移動を防ぐことができるものである。
【0028】なお、図8に示すように、上アーム14,
15を下アーム19,20側へ、ほぼ当接するまで回動
させることもでき、このような状態で、散水ノズル16
と固定ノズル21が当接して破損することのないよう
に、散水ノズル16と固定ノズル21はズレた配置位置
に設けられている。
【0029】
【発明の効果】本発明は、水平方向回転軸の左右両端か
ら上方に向かって、複数の散水ノズルを有し上下方向に
回動可能な左右のアームを延ばして壁面に設置されるシ
ャワー装置において、上方に向かうアームの軸芯が、水
平方向回転軸の軸芯よりも壁面側にズレていることによ
り、回転軸の軸芯は壁面から離れており、回転軸の保持
機構等を大きく設定して十分な強度を確保することがで
き、また、水路接続等の施工性やメンテナンス性も向上
されるものとなる。しかも、その場合でもアームの軸芯
は壁面に近いために、アームの壁面からの突出量を少な
くすることができ、見栄え良く設置できるとともに浴室
内の圧迫感も無いものとなり、アームを壁面にスッキリ
と収納させることができるものとなる。また、壁面のシ
ャワーフックにハンドシャワーのシャワーヘッドを引っ
掛けて使用する際も、アームと干渉することなく散水で
きるものとなる。
【0030】また、左右のアームで構成される上側散水
部の下側に、複数の固定ノズルを配した下側散水部を備
えたことにより、下側散水部を備えたため下半身や足元
にも十分に散水することができ、また、上側散水部は壁
面からの突出量が少ないために、立った状態でシャワー
を浴びる際に壁面に十分近づくことができ、下半身,足
元のノズルも十分に近い距離となり、足元まで良好にシ
ャワーを浴びることができるものとなる。
【0031】また、アームを最下位置まで回動させた際
に、上側散水部と下側散水部が干渉しないように構成し
たことにより、上部散水部を最下まで回動させた場合で
も、上側散水部と下側散水部が干渉し合わないためにス
ッキリと収納でき、またノズル等がぶつかり合って破損
することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴室の全体斜視構成図である。
【図2】浴室内に設けられたシャワー装置の拡大斜視図
である。
【図3】シャワー装置の上アームを回動させた状態の斜
視構成図である。
【図4】カバー材を取り外した状態のシャワー装置の斜
視構成図である。
【図5】全身シャワーの正面図である。
【図6】全身シャワーの側面構成図である。
【図7】上アームを倒した状態の側面構成図である。
【図8】さらに最下端まで上アームを倒した状態の側面
構成図である。
【図9】カバー材の周辺の平面拡大構成図である。
【図10】カバー材を取り外して水栓金具部を露出させ
た状態の平面拡大構成図である。
【図11】全身シャワーの分岐部材の概略配管構成図で
ある。
【符号の説明】
1 浴室 3 洗い場 4 壁面 5 シャワー装置 6 全身シャワー 7 ハンドシャワー 8 吐水口 9 棚 10 洗面器台 11 水栓金具部 12 カバー材 12a 平面部 13 上側散水部 14 左上アーム 14a 軸カバー部 14d,15d 傾斜面 15 右上アーム 15a 軸カバー部 15b 下端傾斜面 15c 裏面 16 散水ノズル 17 鏡 19 左下アーム 20 右下アーム 20a 上傾斜面 21 固定ノズル 22 温度調節ハンドル(操作部) 23 全身シャワー開閉ハンドル(操作部) 23a ロックボタン 24 ハンドシャワー/吐水口切替え開閉ハンドル(操
作部) 26 シャワーホース 27 シャワーフック 28 水平方向回転軸 30 回転保持機構 31 補助バネ 32 水栓ケース 33 天板 34 下台 34a 凹部 37 給水管 38 給湯管 39,40 接続部 41 水管 42 湯管 43 温度調節部 45 分岐部 46 第1水路 47 第2水路 48 全身シャワー開閉バルブ 49 ハンドシャワー/吐水口切替え開閉バルブ 51 分岐部材 52,53 下ホース 54,55 上ホース S 隙間空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向回転軸の左右両端から上方に向
    かって、複数の散水ノズルを有し上下方向に回動可能な
    左右のアームを延ばして壁面に設置されるシャワー装置
    において、上方に向かうアームの軸芯が、前記水平方向
    回転軸の軸芯よりも壁面側にズレていることを特徴とす
    るシャワー装置。
  2. 【請求項2】 前記左右のアームで構成される上側散水
    部の下側に、複数の固定ノズルを配した下側散水部を備
    えたことを特徴とする請求項1に記載のシャワー装置。
  3. 【請求項3】 前記アームを最下位置まで回動させた際
    に、上側散水部と下側散水部が干渉しないように構成し
    たことを特徴とする請求項2に記載のシャワー装置。
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