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JP2003260627A - 切削加工用装置 - Google Patents

切削加工用装置

Info

Publication number
JP2003260627A
JP2003260627A JP2002057249A JP2002057249A JP2003260627A JP 2003260627 A JP2003260627 A JP 2003260627A JP 2002057249 A JP2002057249 A JP 2002057249A JP 2002057249 A JP2002057249 A JP 2002057249A JP 2003260627 A JP2003260627 A JP 2003260627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
piston
hole
work
end mill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002057249A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Kuwabara
光雄 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002057249A priority Critical patent/JP2003260627A/ja
Publication of JP2003260627A publication Critical patent/JP2003260627A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークを精度よく加工することが可能であると
ともに、切削用刃具の寿命を確保することも可能な切削
加工用装置を提供する。 【解決手段】切削部10は、スピンドル12と、該スピ
ンドル12が回転付勢されることに伴って回転動作する
穴付エンドミル14と、ピストン16を有するシリンダ
18と、ピストン16を変位させる変位手段としての固
定板20、コイルスプリング22およびフランジ部材2
4とを備える。なお、シリンダ18には、該シリンダ1
8内の室26に切削油を供給するための切削油供給機構
28が連結されている。ワークを切削加工する際、室2
6に切削油が供給されるとピストン16が押圧されるこ
とにより、該ピストン16とともに穴付エンドミル14
が前進動作する。切削加工途中に切削油の供給が停止さ
れると、コイルスプリング22の収縮作用下にピストン
16が後退動作し、その結果、穴付エンドミル14がワ
ークから離脱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削加工用装置に
関し、一層詳細には、ワークに対する加工精度を確保す
ることが可能であり、しかも、切削用刃具の寿命を長期
化することも可能な切削加工用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークに対して穴部や溝を加工する場合
には、回転付勢されたドリルやエンドミル等の切削用刃
具によって該ワークに切削加工が施される。この際、ワ
ークと切削用刃具とが互いに摺接し合うこと等により熱
が発生する。この熱を除去しないまま切削加工を続行す
ると、ワークや切削用刃具の温度が上昇し、その結果、
該ワークに変形、表面荒れが生じたり、加工精度が低下
するというような不具合を招く。また、切削用刃具の寿
命が低下してしまう。切り屑が円滑に排出されない場
合、これらの不具合が一層顕著となる。
【0003】そこで、切削用刃具あるいはワークの切削
箇所には、通常、切削油や圧縮空気等の冷却用媒体が供
給される。これらの冷却用媒体によって熱が速やかに冷
却除去されるので、上記したような不具合を回避するこ
とができる。また、流動する冷却用媒体に切り屑が同伴
されて移動することによって、切削箇所から切り屑が排
出される。すなわち、冷却用媒体は、切り屑を取り除く
作用をも営む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年に
おいては、生産効率を向上させる観点から加工時間の短
縮化が希求されており、このため、加工速度を高速化す
ることが強く要望されている。その一方で、各種の材料
を金属からセラミックスに代替することが試みられてい
ることから、セラミックス等の難削材に穴部や溝を加工
することが図られている。このような条件下での切削加
工においては、熱の発生量が多くなるので充分に冷却す
ることが困難となる。すなわち、上記したような不具合
を回避することが困難となってしまう。
【0005】本発明は上記した問題を解決するためにな
されたもので、切削用刃具やワークを速やかに冷却する
ことができ、このためにワークを精度よく加工すること
が可能であるとともに、切削用刃具の寿命を確保するこ
とも可能な切削加工用装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、回転付勢されるスピンドルと、前記ス
ピンドルが回転付勢されることに伴って回転動作する切
削用刃具と、前記スピンドルと前記切削用刃具との間に
介在されたピストンを有するシリンダと、前記ピストン
を前記シリンダの長手方向に沿って変位させるピストン
変位手段と、を具備する切削部を備え、前記切削用刃具
にてワークを切削加工するとき、前記ピストン変位手段
の作用下に前記ピストンが変位することに追従して該切
削用刃具が変位することを特徴とする。
【0007】すなわち、本発明においては、切削加工途
中でワークから切削加工用刃具が離脱する。この際に切
削加工用刃具およびワークが大気および切削油と熱交換
を行い、これにより該切削加工用刃具およびワークがそ
れぞれ冷却される。換言すれば、上記のような構成とす
ることによって、切削加工用刃具およびワークを効率よ
く冷却することができる。このため、ワークに変形や表
面荒れを生じさせることを回避することができ、しか
も、該ワークに対する加工精度を向上させることができ
る。さらに、切削加工用刃具の寿命を長期化させること
もできる。
【0008】ピストンを変位させるピストン変位手段の
構成としては、例えば、加圧流体供給機構を使用し、加
圧流体をシリンダに供給するようにすればよい。
【0009】この場合、加圧流体は、切削用刃具および
ワークを冷却する冷却用媒体であることが好ましい。シ
リンダに供給された冷却用媒体は、ピストンに設けられ
た通路を流通させた後、切削用刃具に設けられた開口か
ら切削箇所等に向けて排出させるようにすればよい。
【0010】これにより、ピストンを変位させるために
新たな駆動源を組み込むことが不要となる。したがっ
て、装置のランニングコストが高騰することはない。し
かも、装置規模が大きくなることもない。さらに、冷却
用媒体が内部を通過するので、切削加工用刃具を一層効
率よく冷却することもできるという利点がある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る切削加工用装
置につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照し
て詳細に説明する。
【0012】本実施の形態に係る切削加工用装置におけ
る切削部の概略縦断面図を図1に示す。この切削加工用
装置における切削部10は、スピンドル12と、該スピ
ンドル12が回転付勢されることに伴って回転動作する
穴付エンドミル14(切削用刃具)と、ピストン16を
収容するシリンダ18と、ピストン16を図1における
上下方向に変位させるピストン変位手段としての固定板
20、コイルスプリング22、フランジ部材24および
切削油供給機構28とを有する。なお、切削油供給機構
28から導出された切削油は、シリンダ18の内部に画
成された室26に供給される。
【0013】穴付エンドミル14は、図示しないワーク
に対して穴を設けるための刃具であり、ジョイント30
を介して前記ピストン16に連結されている。この穴付
エンドミル14の略中心部には、長手方向に沿って貫通
孔32が設けられており、該貫通孔32には、後述する
ように切削油が流通される。
【0014】ジョイント30は、円錐台形状下端部34
と、段付円柱状部36と、円錐台形状上端部38とから
なる。このうち、円錐台形状下端部34および段付円柱
状部36には、テーパ状取付穴40が設けられている。
穴付エンドミル14の上端部には、このテーパ状取付穴
40の形状に対応する形状のテーパ部が設けられてお
り、該テーパ部がテーパ状取付穴40に嵌合されること
によって、穴付エンドミル14がジョイント30に連結
されている。
【0015】シリンダ18を構成するシリンダウォール
44は、筒状部46とフランジ部48とからなり、フラ
ンジ部48は、図示しないねじによってカバー49に連
結されている。そして、筒状部46内には、前記ピスト
ン16が収容されている。
【0016】このピストン16は、円柱状部50と、大
径部52と、軸部54とを有する。そして、円柱状部5
0には、開口側に向かうに従ってテーパ状に拡径したテ
ーパ穴56が設けられており、前記ジョイント30にお
ける円錐台形状上端部38は、このテーパ穴56に嵌合
されている。また、円柱状部50とシリンダウォール4
4との間には、シリンダウォール44が回転動作するこ
とを阻止するためのシールベアリング58が介装されて
いる。なお、前記室26は、ピストン16の大径部52
と固定板20とによって画成されており、該室26のシ
ールは、シールベアリング58と固定板20とによって
なされている。
【0017】軸部54は、シリンダウォール44に位置
決め固定された固定板20の貫通孔を通って、アタッチ
メント60のプラグ部62における挿入孔64に挿入さ
れている。その途中には環状溝66が設けられており、
この環状溝66には、有底筒状のキャップ部材68が嵌
合されている。フランジ部材24の小径部70は、ベア
リング72を介してキャップ部材68に係止されてい
る。
【0018】フランジ部材24にはコイルスプリング2
2の一端部が係止されており、該コイルスプリング22
の他端部は、ピストン16における大径部52の上端面
に着座している。
【0019】アタッチメント60のプラグ部62の挿入
孔64に挿入された軸部54の先端部には、スプライン
73が設けられている。このスプライン73は、前記挿
入孔64内に設けられたスプライン溝(図示せず)に嵌
合されている。
【0020】以上の構成において、軸部54、円柱状部
50およびジョイント30には孔部74が形成されてお
り、該孔部74は、前記貫通孔32に連通している。な
お、孔部74は、室26と連通するように、軸部54の
側周壁部で開口されている。
【0021】アタッチメント60は、前記プラグ部62
と、段付円柱状部76と、円錐台形状上端部78とから
なる。上記したように、プラグ部62の挿入孔64内に
はピストン16の軸部54が挿入されており、挿入孔6
4内のスプライン溝と軸部54のスプライン73とが噛
合している。
【0022】また、円錐台形状上端部78の外周壁部に
はテーパ部80が形成されており、このテーパ部80が
スピンドル12の先端部に設けられたテーパ穴82に嵌
合されることによって、アタッチメント60がスピンド
ル12に保持されている。
【0023】スピンドル12は、カバー49内に収容さ
れるとともに、図1における上部で図示しない回転付勢
機構に連結されており、該回転付勢機構の作用下に回転
付勢される。なお、スピンドル12とカバー49との間
には、カバー49が回転動作することを阻止するための
ベアリング84が複数個介装されている。
【0024】また、前記室26に切削油を供給するため
の切削油供給機構28は、タンク86と、ポンプ88お
よびソレノイドバルブ90が介装された送油管92とを
有し、該送油管92は、管継手94を介してシリンダウ
ォール44の側周壁部に連結されている。
【0025】本実施の形態に係る切削加工用装置におけ
る切削部10は、基本的には以上のように構成されるも
のであり、次にその作用効果について説明する。
【0026】このように構成された切削部10を備える
切削加工用装置にて、ワークに対して溝を加工する際に
は、まず、図示しない前記回転付勢機構の作用下にスピ
ンドル12を回転付勢する。これに追従してアタッチメ
ント60が回転動作すると、上記したようにスプライン
73とスプライン溝とが噛合されているのでピストン1
6が回転動作し、最終的に穴付エンドミル14が回転動
作する。なお、シリンダウォール44とピストン16に
おける円柱状部50との間、フランジ部材24とピスト
ン16における軸部54との間、およびスピンドル12
とカバー49との間には、それぞれ、シールベアリング
58、ベアリング72、84が介装されているので、シ
リンダウォール44、フランジ部材24、コイルスプリ
ング22およびケース49が回転動作することはない。
【0027】次いで、切削油供給機構28を構成するポ
ンプ88を付勢するとともに、ソレノイドバルブ90を
開放して、室26内に切削油を供給する。供給された切
削油は、孔部74および貫通孔32を流通した後、穴付
エンドミル14の先端開口からワークに向けて排出され
る。
【0028】室26が切削油で充填されると、該切削油
によってピストン16の大径部52が押圧されるように
なる。これにより、図2に示すように、ピストン16お
よびフランジ部材24が下方へ変位し、その結果、コイ
ルスプリング22が圧縮される。なお、ピストン16が
下死点に到達した場合であっても、軸部54が挿入孔6
4から離脱することがないことはいうまでもない。勿
論、スプライン溝は、ピストン16が下死点に到達した
際にもスプライン73が噛合するような位置にまで形成
されている。したがって、ピストン16、ひいては穴付
エンドミル14が回転動作しなくなることはない。
【0029】このことから諒解されるように、本実施の
形態においては、ピストン16を変位させるための駆動
源として切削油が使用される。すなわち、ピストン16
を変位させるための加圧油や圧縮空気等を別に必要とし
ないので、装置のランニングコストが高騰することもな
い。また、加圧油や圧縮空気を供給するための供給機構
を必要としないので、装置構成が複雑となることも大規
模なものとなることもない。
【0030】この状態で穴付エンドミル14をワークに
当接させると、穴付エンドミル14の刃部によって該ワ
ークに穴部が形成される。次いで、水平方向にワークを
移動させることにより、ワークに溝が加工される。
【0031】この加工の際、切削油が穴付エンドミル1
4の内部を流通するので、該穴付エンドミル14が効率
的に冷却される。また、切り屑は、流動する切削油に同
伴されて排出される。
【0032】ここで、切削加工が施されている最中、ソ
レノイドバルブ90が周期的に開閉動作する。これに伴
い、切削油の供給・供給停止が繰り返される。
【0033】ソレノイドバルブ90が閉止されて切削油
の供給が停止されたとき、室26内の切削油が流出する
のみであるので、ピストン16への押圧力が小さくな
り、最終的にコイルスプリング22の弾発力の方が大き
くなる。このためにコイルスプリング22が伸張して元
の状態に復元すると、フランジ部材24が上昇動作し、
これに追従してピストン16および穴付エンドミル14
も上昇する。結局、穴付エンドミル14がワークから一
旦離脱する。
【0034】そして、この際、上昇動作する穴付エンド
ミル14に同伴されて切り屑が溝内から排出される。こ
のように、本実施の形態においては、切り屑が速やかに
排出されるので、切り屑が穴付エンドミル14と摩擦す
ることを回避することができる。したがって、熱の発生
量を抑制することができる。
【0035】しかも、この場合、穴付エンドミル14が
ワークから離脱するので、該穴付エンドミル14がワー
クとの摩擦から解放される。この際には摩擦熱が発生す
ることはなく、かつ熱を帯びた穴付エンドミル14やワ
ークが大気および切削油と熱交換を行うので、穴付エン
ドミル14およびワークが著しく温度上昇してしまうこ
とを抑制することもできる。
【0036】所定時間が経過した後、ソレノイドバルブ
90が開放されて切削油の供給が再開され、これに追従
してピストン16が切削油から押圧される。最終的に、
穴付エンドミル14がワークに摺接し、切削加工が再開
される。
【0037】このように、本実施の形態によれば、切削
箇所から切り屑が速やかに除去され、かつ穴付エンドミ
ル14が周期的にワークから離脱するので、穴付エンド
ミル14やワークを効率的に冷却することができる。こ
のため、ワークに変形、表面荒れが生じることを回避す
ることができるとともに、精度よく加工を行うことがで
きる。しかも、切削用刃具の寿命が長期化する。
【0038】具体的には、Ni基合金であるインコネル
718C(商品名)に対して、市販品のTi−Al−N
コーティング穴付エンドミル14を用い、回転数600
回/分、送り140mm/分とし、かつ10回転ごと、
20回転ごと、50回転ごと、100回転ごと、または
200回転ごとに1回、振幅を0.3mm、0.5mm
または1.0mmとして該穴付エンドミル14を上下に
変位させることによって切削加工途中でワークから離脱
させると、図3、図4および図5に示すように、一般的
な切削部を有する切削加工用装置にてワークから離脱さ
せずに切削加工を行った場合に比してTi−Al−Nコ
ーティング穴付エンドミル14の寿命が著しく長期化す
る。なお、図3〜図5において、縦軸は摩耗量を示し、
1/200、1/100、1/50、1/20、1/1
0は、それぞれ、200回転ごと、100回転ごと、5
0回転ごと、20回転ごと、または10回転ごとに1回
穴付エンドミル14を上下に変位させたことを表す。ま
た、「TiN」「Ti−Al−N」は、それぞれ、Ti
Nコーティング穴付エンドミル14、Ti−Al−Nコ
ーティング穴付エンドミル14での結果を示す。
【0039】また、穴付エンドミル14に代替してTi
Nコーティング穴付ドリルをジョイント30に取り付
け、送り速度50m/分、1回転当たりの切り込み量f
0.015mmの条件下で、SUJ2(JIS規格)に
対して、直径7.8mmの穴を8.0mmにホーニング
加工した場合にも、該穴付ドリルの寿命が長期化するこ
とが認められる。すなわち、加工速度の1/2、1/
5、1/10、1/20に1回、振幅を0.1mm、
0.3mm、0.5mmまたは1.0mmとして該穴付
ドリルを上下に変位させることによって切削加工途中で
ワークから離脱させる穿孔加工において、穴径が8.0
3mmとなるまでの穴加工数は、図6〜図9にそれぞれ
示すように、一般的な切削部を有する切削加工用装置に
てワークから離脱させずに切削加工を行った場合に比し
て著しく増加する。
【0040】なお、図6〜図9において、縦軸は穴径を
示し、1/2、1/5、1/10、1/20は、加工速
度の1/2、1/5、1/10、1/20に1回穴付ド
リルを上下に変位させたことを表す。
【0041】このように、加工途中で切削用刃具をワー
クから離脱させるようにしたことにより、ワークの加工
精度を向上させることができるとともに、切削用刃具の
長寿命化を図ることができる。
【0042】なお、上記した実施の形態では、切削用刃
具として穴付エンドミル14、穴付ドリルを例示して説
明したが、特にこれに限定されるものではなく、リーマ
等であってもよい。
【0043】また、切削用刃具に切削油を通過させる必
要は特になく、タンク86から切削箇所に直接供給する
ようにしてもよい。この場合、室26からタンク86に
油を戻す油回収経路を設けるようにすればよい。
【0044】さらに、ソレノイドバルブ90を開閉する
ことに代替して、メカニカルスイッチをON/OFF制
御することによって切削油の供給・停止を行うようにし
てもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る切削
加工用装置によれば、切削加工途中で切削加工用刃具を
変位させ、これによりワークから一旦離脱させるように
している。このため、切削加工用刃具とワークとに発生
した熱が効率的に冷却除去されるので、ワークに変形や
表面荒れを生じさせることを回避することができ、しか
も、該ワークに対する加工精度を向上させることができ
る。さらに、切削加工用刃具の寿命を長期化させること
もできるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る切削加工用装置を構成する
切削部の概略縦断面図である。
【図2】図1の切削部を構成するピストンが下方に変位
することに伴って穴付エンドミルが下降した状態におけ
る概略縦断面図である。
【図3】様々な回転数ごとに1回、振幅を0.3mmと
してTi−Al−Nコーティング穴付エンドミルを上下
に変位させながらインコネル718Cを切削加工した場
合のTi−Al−Nコーティング穴付エンドミルの寿命
を示すグラフである。
【図4】様々な回転数ごとに1回、振幅を0.5mmと
してTi−Al−Nコーティング穴付エンドミルを上下
に変位させながらインコネル718Cを切削加工した場
合のTi−Al−Nコーティング穴付エンドミルの寿命
を示すグラフである。
【図5】様々な回転数ごとに1回、振幅を1.0mmと
してTi−Al−Nコーティング穴付エンドミルを上下
に変位させながらインコネル718Cを切削加工した場
合のTi−Al−Nコーティング穴付エンドミルの寿命
を示すグラフである。
【図6】様々な周期ごとに1回、振幅を0.1mmとし
てTiNコーティング穴付ドリルを上下に変位させなが
らSUJ2を切削加工した際の切削加工穴数と穴径との
関係を示すグラフである。
【図7】様々な周期ごとに1回、振幅を0.3mmとし
てTiNコーティング穴付ドリルを上下に変位させなが
らSUJ2を切削加工した際の切削加工穴数と穴径との
関係を示すグラフである。
【図8】様々な周期ごとに1回、振幅を0.5mmとし
てTiNコーティング穴付ドリルを上下に変位させなが
らSUJ2を切削加工した際の切削加工穴数と穴径との
関係を示すグラフである。
【図9】様々な周期ごとに1回、振幅を1.0mmとし
てTiNコーティング穴付ドリルを上下に変位させなが
らSUJ2を切削加工した際の切削加工穴数と穴径との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…切削部 12…スピン
ドル 14…穴付エンドミル(切削用刃具) 16…ピスト
ン 18…シリンダ 20…固定板 22…コイルスプリング 24…フラン
ジ部材 26…室 28…切削油
供給機構 44…シリンダウォール 49…カバー 73…スプライン 86…タンク 88…ポンプ 90…ソレノ
イドバルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転付勢されるスピンドルと、 前記スピンドルが回転付勢されることに伴って回転動作
    する切削用刃具と、 前記スピンドルと前記切削用刃具との間に介在されたピ
    ストンを有するシリンダと、 前記ピストンを前記シリンダの長手方向に沿って変位さ
    せるピストン変位手段と、 を具備する切削部を備え、 前記切削用刃具にてワークを切削加工するとき、前記ピ
    ストン変位手段の作用下に前記ピストンが変位すること
    に追従して該切削用刃具が変位することを特徴とする切
    削加工用装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、前記ピスト
    ン変位手段が加圧流体供給機構を有し、前記加圧流体供
    給機構から加圧流体が前記シリンダに供給されることを
    特徴とする切削加工用装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の装置において、前記加圧流
    体は、前記切削用刃具およびワークを冷却する冷却用媒
    体であり、かつ前記ピストンに設けられた通路を流通し
    た後、前記切削用刃具に設けられた開口から排出される
    ことを特徴とする切削加工用装置。
JP2002057249A 2002-03-04 2002-03-04 切削加工用装置 Pending JP2003260627A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018110194A1 (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 シチズン時計株式会社 クーラント継手装置

Cited By (3)

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