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JP2003260435A - 含窒素有機性廃棄物の処理装置及び含窒素有機性廃棄物の処理方法 - Google Patents

含窒素有機性廃棄物の処理装置及び含窒素有機性廃棄物の処理方法

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Publication number
JP2003260435A
JP2003260435A JP2002063829A JP2002063829A JP2003260435A JP 2003260435 A JP2003260435 A JP 2003260435A JP 2002063829 A JP2002063829 A JP 2002063829A JP 2002063829 A JP2002063829 A JP 2002063829A JP 2003260435 A JP2003260435 A JP 2003260435A
Authority
JP
Japan
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methane fermentation
containing organic
nitrogen
organic waste
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002063829A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Mizutani
洋 水谷
Taku Ike
卓 池
Tomoaki Omura
友章 大村
Yuji Yasuda
雄二 保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002063829A priority Critical patent/JP2003260435A/ja
Publication of JP2003260435A publication Critical patent/JP2003260435A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/20Waste processing or separation

Landscapes

  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Activated Sludge Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタン発酵手段で得られるメタン発酵処理物
中の液体成分を有効に処理・利用し、含窒素有機性廃棄
物を効率的に処理することを可能とする含窒素有機性廃
棄物の処理装置及び含窒素有機性廃棄物の処理方法提供
する。 【解決手段】 含窒素有機性廃棄物をメタン発酵するた
めのメタン発酵手段と、該メタン発酵手段からのメタン
発酵処理物を曝気処理するための曝気処理手段と、該曝
気処理手段からのメタン発酵処理物の一部又は全部を上
記メタン発酵手段に戻すラインを含むこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含窒素有機性廃棄
物の処理装置及び含窒素有機性廃棄物の処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、生ごみ等の有機性廃棄物をメタン
発酵する技術が知られている。ここで、メタン発酵の処
理対象となる被処理物が、タンパク質等の窒素源を多量
に含むこともある。このような場合、メタン発酵に伴っ
て発生したNH3−N(アンモニア態窒素)がメタン発
酵槽内に蓄積し、NH3−N阻害により有機性廃棄物の
処理が困難になることがあった。この対策として、メタ
ン発酵槽の後段に膜分離装置を設置し、NH3−Nの多
い分離液を系外に排出し、固形物をメタン発酵槽に返送
するといったことも行われている。通常分離液は、その
ままでは排出できず、その処理を行う必要がある。しか
し、分離液はC/N比が極端に低く、すなわちBOD成
分が低いため、NH3−Nを生物学的脱窒素処理方式に
て処理する場合、メタノール等のC成分を別途添加しな
ければならない等の不都合もあった。また、上記メタン
発酵槽は、被処理物の濃度、pHを適度に保つための希
釈水が必要であることがあるが、NH3−Nの多い分離
液は再利用することができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
対して、メタン発酵手段で得られるメタン発酵処理物中
の液体成分を有効に処理・利用し、含窒素有機性廃棄物
を効率的に処理することを可能とする含窒素有機性廃棄
物の処理装置及び含窒素有機性廃棄物の処理方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置は、含
窒素有機性廃棄物をメタン発酵するためのメタン発酵手
段と、該メタン発酵手段からのメタン発酵処理物を曝気
処理するための曝気処理手段と、該曝気処理手段からの
メタン発酵処理物の一部又は全部を上記メタン発酵手段
に戻すラインを含む。
【0005】本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装
置は、その一実施の形態において、上記メタン発酵手段
からのメタン発酵処理物を膜分離するための膜分離手段
を上記曝気処理手段の前段に備え、該膜分離手段で分離
された膜分離液を曝気処理手段に送るように構成するこ
とが好ましい。ここで、上記膜分離液を上記曝気処理手
段で処理した曝気処理液を投入するための脱窒素手段を
備え、該脱窒素手段を上記メタン発酵手段の前段に設
け、該脱窒素手段に含窒素有機性廃棄物の一部又は全部
を投入するように構成することができる。
【0006】また、本発明に係る含窒素有機性廃棄物の
処理装置は、上記メタン発酵手段からのメタン発酵処理
物を膜分離するための膜分離手段を上記曝気処理手段の
後段に備え、該曝気処理手段で分離された曝気処理物を
膜分離手段に送るように構成することが好適である。こ
こで、上記膜分離手段で分離された膜分離液を投入する
ための脱窒素手段を備え、該脱窒素手段を上記メタン発
酵手段の前段に設け、該脱窒素手段に含窒素有機性廃棄
物の一部又は全部を投入するように構成したことができ
る。
【0007】さらに、本発明に係る含窒素有機性廃棄物
の処理装置は、上記メタン発酵手段と上記曝気処理手段
との間に、メタン発酵処理物の一部又は全部を取り出し
て固液分離するための固液分離手段を設け、得られる脱
水汚泥をコンポスト化する構成とすることができる。
【0008】本発明は、別の側面において、含窒素有機
性廃棄物の処理方法であり、該処理方法は、含窒素有機
性廃棄物をメタン発酵手段でメタン発酵させて、メタン
及びメタン発酵処理物を得る工程と、該メタン発酵処理
物を曝気処理手段で曝気処理するための曝気処理工程
と、曝気処理後のメタン発酵処理物の一部又は全部を上
記メタン発酵手段に戻すことを含む。
【0009】本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理方
法は、その一実施の形態において、上記メタン発酵手段
からのメタン発酵処理物を膜分離するための膜分離工程
を上記曝気処理工程の前段で実施し、該膜分離工程で分
離された膜分離液を曝気処理工程で曝気処理することが
好ましい。ここで、上記膜分離液を上記曝気処理工程で
処理した曝気処理液を脱窒素手段に投入し、該脱窒素手
段に含窒素有機性廃棄物の一部又は全部を投入して上記
膜分離液を脱窒素した後、含窒素有機性廃棄物との混合
物として上記メタン発酵手段に投入することができる。
【0010】また、本発明に係る含窒素有機性廃棄物の
処理方法は、その一実施の形態において、上記メタン発
酵手段からのメタン発酵処理物を膜分離するための膜分
離工程を上記曝気処理工程の後段で実施し、該曝気処理
工程で分離された曝気処理物を膜分離工程に送ることが
好ましい。ここで、上記膜分離工程で得られる膜分離液
を脱窒素手段に投入し、該脱窒素手段に含窒素有機性廃
棄物の一部又は全部を投入して上記膜分離液を脱窒素し
た後、含窒素有機性廃棄物との混合物として上記メタン
発酵手段に投入することができる。
【0011】さらに、本発明に係る含窒素有機性廃棄物
の処理方法では、上記メタン発酵工程と上記曝気処理工
程との間で、メタン発酵処理物の一部又は全部を取り出
して固液分離するための固液分離工程を実施し、得られ
る脱水汚泥をコンポスト化することができる。またさら
に、本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理方法では、
上記脱窒素手段の酸化還元電位を−250〜−150m
Vとなるように曝気処理手段の曝気空気量及び循環液量
を制御することが好適である。
【0012】ここで、本明細書中で用いられる用語のう
ちのいくつかについて、意義を明らかにする。「含窒素
有機性廃棄物」とは、有機性あるいはアンモニア性の窒
素を含む有機性廃棄物であり、廃液状のもの、固液の混
合物等、種々の形態で存在する。具体的には、廃液の例
として、し尿、し尿と浄化槽汚泥の混合物、下水、農村
集落排水汚泥や食品加工廃液、海産物加工廃液、焼酎廃
液、大豆絞り粕廃液などがあげられ、軟弱な固形分を含
み若しくはスラリー状を呈し、含水量が高く、化学的に
は窒素(N)分を多く含んでいるのが特徴である。さら
に、生ごみ、家畜糞尿等も本発明では、含窒素有機性廃
棄物の範疇に含む。
【0013】「曝気処理手段」とは、曝気処理を行なう
ための手段であり、一般的には、「曝気槽」の形態で実
施される。また、実施の形態によって、「硝化槽」の形
態で具体化される。もっとも、他の装置機器であって
も、同等の機能を発揮できるものは、これらに限らず、
本発明の目的に反しない限り採用することができる。
「曝気処理」とは、一般には、水と空気とを接触させ
て、酸素を供給して好気性微生物による汚濁物質の分解
を促したり、溶存しているガスを除去したり、無機物を
酸化する処理である。本発明に係る有機性廃水処理装置
においては、曝気処理とは、有機性廃水に空気を接触さ
せることにより、有機性廃水中のアンモニウムイオン
(NH4 +)を亜硝酸イオン(NO2 -)に酸化し、亜硝酸
イオン(NO2 -)を硝酸イオン(NO3 -)に酸化するこ
とである。なお、曝気処理に伴って、槽内の撹拌も結果
的に行われることが一般的である。
【0014】「メタン発酵手段」は、一般的には、「メ
タン発酵槽」として具体化される。後述する発明の実施
の形態でも、メタン発酵槽として具体化されている。も
っとも、他の装置機器であっても、同等の機能を発揮で
きるものは、これらに限らず、本発明の目的に反しない
限り採用することができる。メタン発酵とは、有機性廃
水を分解するメタン菌などの生物を用いて、嫌気的に分
解する処理である。メタン発酵槽では、有機性廃水中に
含まれるC成分、H成分等の一部はメタンガス化され、
系外に排出される。メタン発酵槽では、温度、pH等
は、有機性廃液等の含窒素有機性廃棄物からメタンを生
成するメタン菌が生息できる環境に設定する。メタン発
酵槽では、メタン菌により、供給された有機性廃棄物が
メタン発酵され、メタン、硫化水素などを含むバイオガ
スや、メタン発酵後の消化液が得られる。得られたバイ
オガスを、燃料等として利用してもよい。ここで、メタ
ン発酵菌の例としては、Methanobacteri
um、Methanobacillus、Methan
ococcus、Methanosarcina属など
の絶対嫌気性菌である。
【0015】「膜分離手段」は、一般的に、「膜分離装
置」として実現される。もっとも、他の装置機器であっ
ても、同等の機能を発揮できるものは、これらに限ら
ず、本発明の目的に反しない限り採用することができ
る。「膜分離装置」は、例えば、精密濾過膜または限外
濾過膜等の膜を用いる分離手段である。
【0016】「脱窒素手段」は、以下の実施の形態で
は、「脱窒槽」、「脱窒素槽」、「混合脱窒素槽」とし
て具体化されているものに相当する。もっとも、他の装
置機器であっても、同等の機能を発揮できるものは、こ
れらに限らず、本発明の目的に反しない限り採用するこ
とができる。
【0017】「固液分離手段」は、一般的には、「固液
分離装置」の形態で具体化される。「機械的固液分離装
置」を採用することができる。もっとも、他の装置機器
であっても、同等の機能を発揮できるものは、これらに
限らず、本発明の目的に反しない限り採用することがで
きる。「機械的固液分離装置」は、例えば、処理対象と
なる物質(原水とも称される)を、スクリーンまたは遠
心分離機などの物理的作用によって分離する装置であ
り、係る物質を分離液と汚泥とに分離するための装置で
ある。有機性廃水等の中に含まれる固形物を大きさによ
って濾しとる方法(各種スクリーン、膜、その他)、重
さの違い(すなわち、沈降速度、慣性力など)を利用す
る方法を用いる各種沈殿、サイクロン、遠心分離機があ
る。
【0018】機械的固液分離装置では、凝集剤を添加す
ることが多い。凝集剤は、液体中の懸濁物や溶解成分を
凝集あるいは凝析させて、沈降可能な大きなフロックを
形成させて、沈殿除去する。凝集剤の例としては、金属
水酸化物のコロイドを形成するアルミニウムや鉄、カル
シウムなどの金属塩などに加え、陽イオン性、陰イオン
性、非イオン性の有機高分子凝集剤もある。
【0019】なお、「固液分離手段」を採用し、固液分
離を行うと、「脱水汚泥」を生じる。廃棄物処理、下水
処理、各種排水処理などで行われるメタン発酵処理等の
生物処理では、微生物繁殖のために、水溶性栄養源が消
費される結果として、水相が浄化され、その代わり微生
物体が汚泥となって蓄積するため、必ず汚泥の発生が伴
う。これを余剰汚泥という。一方、下水やし尿、浄化槽
汚泥、農村集落汚泥の処理では、最初沈殿地汚泥も発生
する。これを初沈汚泥という。これらの汚泥は再び何ら
かの処理を余儀なくされている。一般的には、上記した
固液分離装置での処理のように、体積を減少させるた
め、凝集剤(高分子系、ポリ硫酸鉄など)を用いて脱水
し、汚泥として高濃度で排出している。これを「脱水汚
泥(高濃度汚泥)」と呼ぶが、高濃度汚泥は含水率が低
い(およそ含水率75〜90%)ばかりか、微細な微生
物死骸粒子とともに、生物体の分解生成物である多糖類
やペプチドなどの水溶性高分子が粘結材となって存在す
るため、殆どケーキ状の超高粘度を呈する。
【0020】以下の実施の形態では、「高度処理手段」
を採用しているものがある。これは、「高度処理装置」
として具体化されることが一般的である。「高度処理装
置」とは、処理対象となる液を機械的または化学的手法
等により高度処理するための装置である。高度処理装置
の例としては、アンモニアストリッピング装置がある。
アンモニアストリッピング装置として、例えば、蒸留塔
を採用することができる。かかる蒸留塔では、複数段に
わたる棚状の段に高温の水蒸気を下部から通し、上部か
ら導入される処理水と接触させる。この接触により、塔
の下部からは廃水を回収し、系外へ放流する。また、上
部からアンモニアを含む蒸気を回収することができる。
その他の高度処理方式の例としては、接触曝気処理方
式、凝集分離処理方式、砂ろ過処理方式、活性炭吸着処
理方式を挙げることができる。これらは、本発明の目的
に反しない限り採用することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に添付図面に示した実施の形
態を参照しながら、本発明に係る含窒素有機性廃棄物の
処理装置及び含窒素有機性廃棄物の処理方法をさらに詳
細に説明する。
【0022】図1は、本発明に係る含窒素有機性廃棄物
の処理装置について、その一実施の形態を示す。本含窒
素有機性廃棄物の処理装置は、主要な構成機器として、
メタン発酵槽102、膜分離装置104、曝気槽10
6、固液分離装置108を含む。以下に、本実施の形態
に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置100を稼動させ
て、本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理方法を実施
する形態について、その機序を各構成機器の作用に沿っ
て説明する。
【0023】本実施の形態では、含窒素有機性廃棄物と
して生ごみを処理対象としている。生ごみは、タンパク
質等の窒素源に富んでおり、メタン発酵に伴って、NH
3−Nを生じ、アンモニア阻害を起こしやすいという難
点を持っている。ところが、同時に原料となる生ごみ自
体には炭素源も同時に含まれているという組成上の特徴
がある。本実施の形態では、まず、生ごみをライン11
0からメタン発酵槽102内に投入する。メタン発酵槽
102では、メタン発酵菌によって化学反応式(1)に
示されるメタン発酵が起こる。 Cnabc+[n−0.25a−0.5b+1.75c]H2O → [0.5n+0.125a−0.25b−0.375c]CH4 +[0.5n−0.125a+0.25b−0.625c]CO2 + CNH4 + cHCO3 - (1)
【0024】さらに、メタン発酵槽102では、脱窒菌
の作用によって化学反応式(2)と化学反応式(3)に
よって表される脱窒素反応が、メタン発酵と同時に起こ
っている。脱窒素反応では、亜硝酸イオン(NO2 -)と
硝酸イオン(NO3 -)が窒素ガス(N2)に化学変化
し、脱窒素される。
【0025】 2NO2 -+3H2→N2+2OH-+2H2O (2) 2NO3 -+5H2→N2+2OH-+4H2O (3) なお、脱窒菌(denitrifier)の例として
は、Psuedomonas属、Micrococcu
s属、Bacillus属、Achromobacto
r属などの微生物が挙げられる。化学反応式(2)、
(3)の左辺に示す水素(H2)源は、生ごみ中等の有
機物から供給される。
【0026】メタン発酵槽102での処理により、メタ
ンとそれ以外のメタン発酵処理物が得られる。これは、
一般的に消化汚泥と称される。本実施の形態では、この
消化汚泥を膜分離装置104に送る。膜分離装置104
では、消化汚泥から消化液を除去し、それ以外の部分の
汚泥をメタン発酵槽102に返送している。これによっ
て、生存するメタン発酵菌をメタン発酵槽102に戻
し、メタン発酵槽102内のメタン発酵菌の濃度を維持
し、メタン発酵槽102の発酵性能を維持することがで
きる。
【0027】膜分離装置104からの膜分離液は、曝気
槽106に送る。曝気槽106では、膜分離液に空気を
接触させて、酸素を供給し、好気性微生物による汚濁物
質の分解を促したり、溶存しているガスを除去したり、
無機物を酸化する処理を行なう。酸素供給の方法には、
例えば、水面をタービン翼やロータなどでかき混ぜる機
械攪拌方式と、水中に空気を吹き込むことで気泡からガ
スを溶解させる散気方式がある。曝気操作には、処理を
担う微生物の環境要因として好気状態を保ち、酸素供給
するほかに液体を混合させる役割もある。
【0028】曝気槽106において、膜分離液を曝気す
ることによって、以下の(4)式と(5)式によって表
される化学反応が起こる。 NH4 ++3/2O2→NO2 -+2H++H2O (4) NO2 -+1/2O2→NO3 - (5)
【0029】化学反応式(4)は、アンモニウムイオン
(NH4 +)が亜硝酸イオン(NO2 -)へ化学変化するこ
とを表し、化学反応式(5)は、亜硝酸イオン(N
2 -)が硝酸イオン(NO3 -)へ化学変化することを表
す。
【0030】本実施の形態では、メタン発酵処理物であ
る消化液を曝気することによって得られる曝気処理液
を、メタン発酵槽102に戻す配管ライン112を備え
ている。この配管ライン112で曝気処理液をメタン発
酵槽102に戻すことにより、メタン発酵槽102の希
釈液を確保できる。また、この曝気処理液では、NH3
−Nが、亜硝酸イオン(NO2 -)又は硝酸イオン(NO
3 -)に変換されており、メタン発酵を阻害することがな
い。また、これらの亜硝酸イオン(NO2 -)又は硝酸イ
オン(NO3 -)は、メタン発酵槽102で脱窒素される
ので、装置全体をコンパクトにすることができる。か
つ、NH3−Nを処理するためにメタノール等の添加成
分ではなく、原料である生ごみを使用することができ、
コスト的にも優れている。
【0031】さらに、本実施の形態では、メタン発酵槽
102からの消化汚泥の一部を固液分離装置108に取
り出し、脱水操作を行っている。得られる脱水汚泥は、
コンポスト化し、燃料等としてリサイクルすることがで
きる。
【0032】本実施の形態によれば、生ごみのような含
窒素有機性廃棄物をメタン発酵した際に生じるNH3
Nによる発酵阻害の問題が解消すると共に、上記した利
点が得られる。
【0033】図2は、本発明に係る含窒素有機性廃棄物
の処理装置について、他の実施の形態を示す。本実施の
形態に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置200は、主
要な構成機器として、メタン発酵槽102、膜分離装置
104、曝気槽106、固液分離装置108を含む点
で、図1の実施の形態と共通する。これらの機器の基本
的作用は、ほぼ図1に説明したと同様である。
【0034】この図2の実施の形態では、図1の実施の
形態100と対比して、メタン発酵槽102の前段に混
合脱窒素槽202を設けたことを特徴としている。この
混合脱窒素槽202に曝気処理液を戻している。これに
よって、予め曝気処理液中の酸成分を脱窒素することが
でき、メタン発酵槽102に投入する物質のpHを調整
することができ、メタン発酵槽102内のpHを安定に
保つことができる。pHは、メタン発酵菌の生育に重要
なファクターであり、その効果を期待することができ
る。
【0035】図3は、本発明に係る含窒素有機性廃棄物
の処理装置について、さらに他の実施の形態を示す。本
含窒素有機性廃棄物の処理装置300は、主要な構成機
器として、脱窒槽302、メタン発酵槽304、硝化槽
306を含む。この実施の形態では、処理対象となる含
窒素有機性廃棄物として、家畜ふん尿を想定している。
家畜ふん尿は、処理後、液肥として散布したり、脱水固
形物のほうをコンポスト化し、液部分を放流するといっ
たことが行われている。このような、家畜ふん尿の特徴
は、メタン発酵によるアンモニア成分の増大に加え、も
ともとの原料にアンモニア成分が多く含まれているとい
った点を挙げることができる。したがって、炭素成分が
特に相対的に少なく、メタノール等を添加しなければな
らないといった難点があった。また、液肥として散布す
る場合、窒素過多による植物への悪影響といった問題が
あった。この実施の形態では、処理対象が家畜ふん尿で
ある点で図1、図2の実施の形態と相違している。しか
し、メタン発酵槽304の作用は、実質的に図1、図2
のメタン発酵槽102と同様である。また、消化汚泥
(消化液)は、硝化槽306で曝気処理される。硝化槽
306の作用は、図1、図2の曝気槽106と実質的に
同様である。すなわち、NH3−Nを亜硝酸イオン(N
2 -)又は硝酸イオン(NO3 -)に変換する。
【0036】この実施の形態では、硝化槽306からの
曝気処理液の一部は、液肥として利用される。この際、
発酵液のT−Nが減少するために、液肥として優れたも
のを得ることができる。硝化槽306からの曝気処理液
(硝化液)の残部は、配管ライン308を通して、脱窒
槽302に送られる。これによって、亜硝酸イオン(N
2 -)又は硝酸イオン(NO3 -)が、除去される。すな
わち、予め曝気処理液中の酸成分を、家畜ふん尿中に含
まれる易分解性の有機物を活用して脱窒素することがで
きる。このため、メタン発酵槽302に投入する物質の
pHを調整することができ、メタン発酵槽302内のp
Hを安定に保つことができる。pHは、メタン発酵菌の
生育に重要なファクターであり、その効果を期待するこ
とができる。そして、この実施の形態でも、含窒素有機
性廃棄物をメタン発酵した際に生じるNH3−Nによる
発酵阻害の問題が解消すると共に、NH3−Nを処理す
るためにメタノール等の添加成分ではなく、原料である
家畜ふん尿を使用することができ、コスト的にも優れて
いる。
【0037】図4は、本発明に係る含窒素有機性廃棄物
の処理装置について、さらに他の実施の形態を示す。本
含窒素有機性廃棄物の処理装置400は、主要な構成機
器として、脱窒槽302、メタン発酵槽304、硝化槽
306を含む点で図3の実施の形態300と同様であ
る。これらの作用は、図3の実施の形態と実質的に同一
である。この実施の形態でも、処理対象となる含窒素有
機性廃棄物として、家畜ふん尿を想定している。この実
施の形態では、固液分離装置402を設けている。ここ
で、消化汚泥から固形成分を取り出し、コンポスト化し
ている。さらに、硝化槽306を経た硝化液の一部は、
NH3−Nを含まないので放流することができる。その
他本実施の形態についても、図3の実施の形態の基本的
効果を期待することができる。
【0038】図5は、本発明に係る含窒素有機性廃棄物
の処理装置について、さらに他の実施の形態を示す。本
含窒素有機性廃棄物の処理装置500は、主要な構成機
器として、脱窒槽302、メタン発酵槽304、固液分
離装置402、硝化槽306を含む点で図4の実施の形
態と同様である(ただし、一部を省略している)。これ
らの作用は、図4の実施の形態と実質的に同一である。
この実施の形態でも、処理対象となる含窒素有機性廃棄
物として、家畜ふん尿を想定している。
【0039】この実施の形態では、NOx−N濃縮装置
502を設けている。ここで、硝化液(曝気処理液)中
のNOx−Nを濃縮している。濃縮は、逆浸透膜等によ
り行う。このようにして得られたNOx−N濃縮水のみ
を脱窒槽302に送る。この結果、脱窒槽302のコン
パクト化,効率化を図ることができる。その他本実施の
形態についても、図4の実施の形態の基本的効果を期待
することができる。
【0040】NOx−Nの希薄化した希薄水は、高度処
理装置504で高度処理した後、放流する。なお、この
高度処理装置504のみを図4の実施の形態において、
硝化槽306の後段に設けることとしても良い。
【0041】図6は、本発明に係る含窒素有機性廃棄物
の処理装置について、さらに他の実施の形態を示す。本
含窒素有機性廃棄物の処理装置600は、主要な構成機
器として、メタン発酵槽602、膜分離装置604、硝
化槽606、凝縮沈殿槽608、高度処理装置610、
スクリーン612、脱窒槽614を含む。この実施の形
態では、処理対象となる含窒素有機性廃棄物として、し
尿又はし尿と浄化槽汚泥の混合物を想定している。係る
含窒素有機性廃棄物は、溶解性有機性廃液であり、液成
分の処理、固形成分の処理を従来別個に行なわなければ
ならず、また、アンモニア成分を除去しなければ処理後
の液成分を放流できないといった難点があった。
【0042】この実施の形態では、このように処理対象
が、図1、図2の実施の形態と相違している。しかし、
メタン発酵槽604の作用は、実質的に図1、図2のメ
タン発酵槽102と同様である。また、同様にメタン発
酵処理物(消化汚泥)は、硝化槽606で曝気処理され
る。硝化槽606の作用は、図1、図2の曝気槽106
と実質的に同様である。すなわち、NH3−Nを亜硝酸
イオン(NO2 -)又は硝酸イオン(NO3 -)に変換す
る。膜分離装置604の作用も膜分離装置104と同じ
である。膜分離装置104で消化汚泥のうち汚泥成分
は、メタン発酵槽602に戻される。そして、汚泥のう
ち一部は、さらに固液分離されて、固形分がコンポスト
化されるようにすることもできる。
【0043】脱窒槽614の作用は、前記図3〜5の脱
窒槽302と同様であり、予め処理されるべき対象物中
に含まれる易分解性の有機物により、曝気処理液を脱窒
する。これによって、曝気処理液をメタン発酵槽602
に戻す際、メタン発酵槽602でのpHの調整を容易に
する。また、残存有機物がこの脱窒槽614での脱窒工
程で、脱窒処理に有効に活用される。すなわち、水と汚
泥の一体処理を行うことが可能となる。
【0044】本実施の形態では、し尿又はし尿と浄化槽
汚泥の混合物を処理対象としている。そこで、スクリー
ン612をメタン発酵槽602の前段に設けている。こ
のスクリーン612は、夾雑物を除去するための装置で
あり、処理対象中の夾雑物、浮遊物質又はこれらの混合
物を機械的に除去する。
【0045】本実施の形態で、硝化槽606を経た曝気
処理液の一部を凝集分離槽608に送っている。ここ
で、曝気処理液に凝集剤(アルミニウム塩、鉄塩等)又
は高分子凝集剤(アニオン系高分子凝集剤、ノニオン系
高分子凝集剤等)を添加し、曝気処理液に含まれる微細
なSS等を沈殿しやすいフロックにするとともに、色度
やCODの成分である有機物の一部とリン酸等を不溶化
し、固液分離する。液体成分は、さらに後段の高度処理
装置608で高度処理した後、放流する。
【0046】図7は、図6の実施の形態で、膜分離装置
604を硝化槽606の後段に配置した含窒素有機性廃
棄物の処理装置700を示している。
【0047】図8及び図9の実施の形態は、図6又は図
7の実施の形態で各々、処理対象物の一部又は全部を脱
窒槽614に投入するようにした含窒素有機性廃棄物の
処理装置800、900を示す。これによって、処理対
象物であるし尿又はし尿と浄化槽汚泥の混合物中に含ま
れる易分解性のBOD成分を脱窒に直接活用することが
できる。それ以外の図8、図9で、図6又は図7中の同
一番号で示した構成要素は、図6又は図7の実施の形態
と実質的に同様の作用・機能を果たす。
【0048】なお、上記図6〜図8の実施の形態では、
上記脱窒槽614の酸化還元電位を−250〜−150
mVとなるように硝化槽606の曝気空気量及び循環液
量を制御することが好適である。槽内を還元雰囲気と
し,脱窒を行うためである。
【0049】他の実施の形態 本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置及び処理方
法は、上記の実施の形態について説明したが、本発明
は、このような実施の形態に限定されるものではなく、
当業者にとって自明な修飾・変更・付加は、全て本発明
の技術的範囲に含まれる。
【0050】
【発明の効果】上記したところから明らかなように、本
発明によれば、メタン発酵手段で得られるメタン発酵処
理物中の液体成分を有効に処理・利用し、含窒素有機性
廃棄物を効率的に処理することを可能とする含窒素有機
性廃棄物の処理装置及び含窒素有機性廃棄物の処理方法
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置の
一実施の形態を説明する概念図である。
【図2】本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置の
他の実施の形態を説明する概念図である。
【図3】本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置の
他の実施の形態を説明する概念図である。
【図4】本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置の
他の実施の形態を説明する概念図である。
【図5】本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置の
他の実施の形態を説明する概念図である。
【図6】本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置の
他の実施の形態を説明する概念図である。
【図7】本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置の
他の実施の形態を説明する概念図である。
【図8】本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置の
他の実施の形態を説明する概念図である。
【図9】本発明に係る含窒素有機性廃棄物の処理装置の
他の実施の形態を説明する概念図である。
【符号の説明】
100,200 含窒素有機性廃棄物の処理装置 102 メタン発酵槽 104 膜分離装置 106 曝気槽 108 固液分離装置 202 混合脱窒素槽 300,400,500 含窒素有機性廃棄物の処
理装置 302 脱窒槽 304 メタン発酵槽 306 硝化槽 402 固液分離装置 502 NOx−N濃縮装置 504 高度処理装置 600,700,800,900 含窒素有機性廃
棄物の処理装置 602 メタン発酵槽 604 膜分離装置 606 硝化槽 608 凝集分離装置 610 高度処理装置 612 スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 3/00 C (72)発明者 大村 友章 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 保田 雄二 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 4D004 AA02 AA03 BA03 BA04 CA12 CA15 CA18 4D028 AB00 AC01 BB07 BD11 BD16 BD17 4D040 BB05 BB24 BB54 BB57 4D059 AA01 AA02 AA03 AA07 AA08 BA12 BE01 BE31 BE38 BE39 BE42 BE54 BE55 BE57 BE58 BE59 CA22 CA23 CC01 CC03 EB05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含窒素有機性廃棄物をメタン発酵するた
    めのメタン発酵手段と、該メタン発酵手段からのメタン
    発酵処理物を曝気処理するための曝気処理手段と、該曝
    気処理手段からのメタン発酵処理物の一部又は全部を上
    記メタン発酵手段に戻すラインを含む含窒素有機性廃棄
    物の処理装置。
  2. 【請求項2】 上記メタン発酵手段からのメタン発酵処
    理物を膜分離するための膜分離手段を上記曝気処理手段
    の前段に備え、該膜分離手段で分離された膜分離液を曝
    気処理手段に送るように構成したことを特徴とする請求
    項1の含窒素有機性廃棄物の処理装置。
  3. 【請求項3】 上記膜分離液を上記曝気処理手段で処理
    した曝気処理液を投入するための脱窒素手段を備え、該
    脱窒素手段を上記メタン発酵手段の前段に設け、該脱窒
    素手段に含窒素有機性廃棄物の一部又は全部を投入する
    ように構成したことを特徴とする請求項2の含窒素有機
    性廃棄物の処理装置。
  4. 【請求項4】 上記メタン発酵手段からのメタン発酵処
    理物を膜分離するための膜分離手段を上記曝気処理手段
    の後段に備え、該曝気処理手段からの曝気処理物を膜分
    離手段に送るように構成したことを特徴とする請求項1
    の含窒素有機性廃棄物の処理装置。
  5. 【請求項5】 上記膜分離手段で分離された膜分離液を
    投入するための脱窒素手段を備え、該脱窒素手段を上記
    メタン発酵手段の前段に設け、該脱窒素手段に含窒素有
    機性廃棄物の一部又は全部を投入するように構成したこ
    とを特徴とする請求項4の含窒素有機性廃棄物の処理装
    置。
  6. 【請求項6】 上記メタン発酵手段と上記曝気処理手段
    との間に、メタン発酵処理物の一部又は全部を取り出し
    て固液分離するための固液分離手段を設け、得られる脱
    水汚泥をコンポスト化する構成としたことを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかの含窒素有機性廃棄物の処理装
    置。
  7. 【請求項7】 含窒素有機性廃棄物をメタン発酵手段で
    メタン発酵させて、メタン及びメタン発酵処理物を得る
    工程と、該メタン発酵処理物を曝気処理手段で曝気処理
    するための曝気処理工程と、曝気処理後のメタン発酵処
    理物の一部又は全部を上記メタン発酵手段に戻すことを
    含む含窒素有機性廃棄物の処理方法。
  8. 【請求項8】 上記メタン発酵手段からのメタン発酵処
    理物を膜分離するための膜分離工程を上記曝気処理工程
    の前段で実施し、該膜分離工程で分離された膜分離液を
    曝気処理工程で曝気処理することを特徴とする請求項7
    の含窒素有機性廃棄物の処理方法。
  9. 【請求項9】 上記膜分離液を上記曝気処理工程で処理
    した曝気処理液を脱窒素手段に投入し、該脱窒素手段に
    含窒素有機性廃棄物の一部又は全部を投入して上記膜分
    離液を脱窒素した後、含窒素有機性廃棄物との混合物と
    して上記メタン発酵手段に投入することを特徴とする請
    求項8の含窒素有機性廃棄物の処理方法。
  10. 【請求項10】 上記メタン発酵手段からのメタン発酵
    処理物を膜分離するための膜分離工程を上記曝気処理工
    程の後段で実施し、該曝気処理工程で分離された曝気処
    理物を膜分離工程に送ることを特徴とする請求項7の含
    窒素有機性廃棄物の処理方法。
  11. 【請求項11】 上記膜分離工程で得られる膜分離液を
    脱窒素手段に投入し、該脱窒素手段に含窒素有機性廃棄
    物の一部又は全部を投入して上記膜分離液を脱窒素した
    後、含窒素有機性廃棄物との混合物として上記メタン発
    酵手段に投入することを特徴とする請求項10の含窒素
    有機性廃棄物の処理方法。
  12. 【請求項12】 上記メタン発酵工程と上記曝気処理工
    程との間で、メタン発酵処理物の一部又は全部を取り出
    して固液分離するための固液分離工程を実施し、得られ
    る脱水汚泥をコンポスト化することを特徴とする請求項
    7〜12のいずれかの含窒素有機性廃棄物の処理方法。
  13. 【請求項13】 上記脱窒素手段の酸化還元電位を−2
    50〜−150mVとなるように曝気処理手段の曝気空
    気量及び循環液量を制御することを特徴とする請求項
    9、11又は12のいずれかの含窒素有機性廃棄物の処
    理方法。
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