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JP2003259373A - 動画像圧縮符号化装置、及び動きベクトル検出方法 - Google Patents

動画像圧縮符号化装置、及び動きベクトル検出方法

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JP2003259373A
JP2003259373A JP2002373296A JP2002373296A JP2003259373A JP 2003259373 A JP2003259373 A JP 2003259373A JP 2002373296 A JP2002373296 A JP 2002373296A JP 2002373296 A JP2002373296 A JP 2002373296A JP 2003259373 A JP2003259373 A JP 2003259373A
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vector detection
motion
frame
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JP2002373296A
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Makoto Kawarada
誠 河原田
Tomoko Yasunari
智子 安成
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の動画像圧縮符号化装置では、動きの大
きな画像に対しては、適正な動きベクトルを検出するこ
とが出来ず、さらに適正な動きベクトル検出範囲を設定
することは困難である。 【解決手段】 復号化動画像信号とマクロブロック動画
像信号とから第1の動きベクトル検出範囲内で動きベク
トルを検出する動きベクトル検出手段12と、第1の動
きベクトル検出範囲の最外線である第1の最外線と、第
1の動きベクトル検出範囲の内側にある第2の動きベク
トル検出範囲の最外線である第2の最外線であって、第
1の最外線に隣接する1本もしくは複数本の第2の最外
線との上にある動きベクトルの数である第1の動きベク
トルの数をカウントする動きベクトルカウント手段1
4、15、16と、カウントされた第1の動きベクトル
の数に基づいて第1の動きベクトル検出範囲を拡大する
動きベクトル検出範囲決定手段13とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像を圧縮符号
化するための動画像圧縮符号化装置と、その動きベクト
ル検出方法、記録媒体、及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】動画像圧縮符号装置において、動きベク
トル検出装置は、動きベクトルの検出精度を高めようと
すると、ハードウェア規模が大きくならざるを得ない。
そのため動きベクトル検出は、検出範囲は狭いが検出精
度は高いモード、あるいは、検出範囲は広いが検出精度
は低いモードで行われている。
【0003】従来の動きベクトル検出装置を図10に示
す(例えば、特許文献1参照。)101は動画像圧縮符
号化器に現在のフレーム信号である参照フレーム信号を
入力する参照フレーム信号入力端子で、102は動画像
圧縮符号化器に1つ前のフレーム信号である予測フレー
ム信号を入力する予測フレーム信号入力端子である。1
03は検出範囲は広いが検出精度は低いモードで動きベ
クトル検出を行う広域動きベクトル検出器であり、10
4は検出範囲は狭いが検出精度は高いモードで動きベク
トル検出を行う狭域動きベクトル検出器であり、105
は広域動きベクトル検出器103と狭域動きベクトル検
出器104とで得られた動きベクトル検出結果を比較評
価する比較器であり、106は比較器105の比較結果
に基づき、広域動きベクトル検出器103、あるいは狭
域動きベクトル検出器104からの動きベクトル検出の
結果いずれかを出力する切換器であり、107は広域動
きベクトル検出器で検出した動きベクトルを出力する出
力端子である。
【0004】以上のように構成された従来の動きベクト
ル検出装置について、その動作について説明する。ま
ず、参照フレーム信号入力端子101から入力した参照
フレーム信号はローパスフィルタ108及びダウンサン
プリング回路109を経て広域動きベクトル検出器10
3に入力される。それと共に、参照フレーム信号入力端
子101から入力した参照フレーム信号は、狭域動きベ
クトル検出器104にも入力される。同様に、予測フレ
ーム信号入力端子102から入力した予測フレーム信号
はローパスフィルタ110及びダウンサンプリング回路
111を経て広域動きベクトル検出器103に入力され
る。それと共に、予測フレーム信号入力端子102から
入力した予測フレーム信号は、狭域動きベクトル検出器
104にも入力される。それぞれの動きベクトル検出器
103及び104で検出された動きベクトルは、比較器
105で比較評価され、評価の高い方の動きベクトルを
切換器106から出力端子107に出力される。
【0005】しかしながら図10の動きベクトル検出装
置の構成では、より適正な動きベクトルを検出するため
動きベクトル検出範囲の数(以下、モード数と称す)
を、例えば2つにすると、モード数が1つの場合に比べ
てハードウェア規模が増大する。
【0006】すなわち、動きベクトル検出範囲の数を例
えば検出範囲は狭いが検出精度は高い動きベクトルの検
出範囲と、検出範囲は広いが検出精度は低い動きベクト
ル検出範囲との2つにすると、検出範囲は狭いが検出精
度は高い狭域動きベクトル検出器104と、検出範囲は
広いが検出精度は低い広域動きベクトル検出器103と
の2種類のハードウェアが必要になる。そして、それぞ
れの動きベクトル検出器について、同時に動きベクトル
検出を実行する必要があり、2つの動きベクトル検出器
103及び104それぞれに独立した動きベクトル検出
回路が必須となり、動きベクトル検出回路等のハードウ
ェア規模が大きくなるという課題があった。
【0007】図10で説明した従来の動きベクトル検出
装置の課題を解決するために、図11に示す動画像圧縮
符号化装置が知られている(例えば、特許文献2参
照。)。
【0008】すなわち、図11は、従来の動画像圧縮符
号化装置のブロック図である。図11において、301
はDCT回路であり、302は量子化器であり、303
は逆量子化器であり、304は逆DCT回路であり、3
05はフレームメモリであり、306は動き補償フレー
ム間予測回路であり、307Aは動き検出装置であり、
308はフレーム内・フレーム間切り替え信号である。
また、動き検出装置307Aは、バッファメモリ20
1、誤差計算回路202、誤差比較回路203、アドレ
ス発生回路204からなる。
【0009】以上のように構成された従来の画像符号化
装置について、以下その動作を説明する。符号化の最初
のフレーム、すなわち第1フレームは、フレーム内・フ
レーム間切り替え信号308により、フレーム内符号化
に切り替えられ、差分が取られることなく、フレームご
とにフレーム内符号化される。すなわち、画像データ
は、2次元ブロック単位でDCT回路301で変換係数
に変換され、量子化器302で変換係数を量子化された
後、伝送路に送出される。一般的に、画像は相関が高い
ため、DCTを行うと、低い周波数成分に対応する変換
係数にエネルギーが集中する。したがって、視覚的に目
立たない高い周波数成分を粗く、重要な成分である低い
周波数成分を細かく量子化を行うことで、画質劣化を最
小限にとどめ、かつデータ量を減らすことが可能とな
る。上記伝送路に送出した量子化後の変換係数は、同時
に逆量子化器303、逆DCT変換回路304を経て実
時間データに戻され、フレームメモリ305に蓄えられ
る。
【0010】一方、第2フレーム以降の画像は、フレー
ム内・フレーム間切り替え信号308により、フレーム
間符号化に切り替えられ、動き補償された上で前フレー
ムの画像との差分が取られ、フレームごとにフレーム間
の画像信号の差分が符号化される。つまり、フレームメ
モリ305に格納した前フレームの画像データと動き検
出装置307Aで検出した2次元ブロック単位の動きベ
クトルとに基づいて第2フレーム以降の画像の予測値が
動き補償フレーム間予測回路306で生成され、第2フ
レーム以降の画像と動き補償フレーム間予測回路306
で生成された第2フレーム以降の予測値との差分である
予測誤差が、2次元ブロック単位でDCT回路301で
変換係数に変換され、量子化器302で変換係数を量子
化された後、伝送路に送出される。上記伝送路に送出し
た量子化後の変換係数は、同時に逆量子化器303、逆
DCT変換回路304を経て実時間データに戻し、フレ
ームメモリ305に蓄える。
【0011】つぎに、動き検出装置307Aについて詳
しく説明する。この動き検出装置307Aでは、例えば
良く知られた、全探索方法を用いて、2次元ブロック単
位にフレーム間の動きベクトルを求める構成となってい
る。図12は動き検出装置307Aの動作を示す説明図
で、以下、図12を参照しながら動き検出動作を説明す
る。図12において、311は第2フレームのある1つ
の2次元ブロックでm画素(水平方向)×n画素(垂直
方向)の矩形ブロックからなる。312A,312Bは
誤差計算を行うための第1フレームの2次元ブロックで
あり、大きさは2次元ブロック311と同じ大きさであ
る。313は動き検出によって求めた動きベクトルで、
2次元ブロック311の中心座標と2次元ブロック31
2Bの中心座標を結ぶものである。
【0012】図12における二次元ブロック311は、
第2フレームにおける中心座標(x,y,2) を有する2次元
ブロックであり、二次元ブロックを中心座標に対応した
記号S(x,y,2)で表す。また、2次元ブロック312A,
312Bは第1フレームにおける中心座標(x,y,1) ,(x
+mx,y+my,1) をそれぞれ有する2次元ブロックであり、
同様に二次元ブロックを中心座標に対応した記号S(x,y,
2),S(x+mx,y+my,1)で表す。ただし、xはフレームの中
心を原点とする水平方向の画素座標を示し、yはフレー
ムの中心を原点とする垂直方向の画素座標を示し、x,
yの後の1,2の数字はフレーム番号を示す。また、3
14は動きベクトルを計算する2次元ブロックを示す矩
形(水平方向2h、垂直方向2v)の動きベクトル検出
範囲であり、xhは動きベクトル検出範囲の中心(図で
は、座標(x,y,1) )を原点とする水平方向の局部画素座
標を示し、yvは動きベクトル検出範囲の中心(図で
は、座標(x,y,1) )を原点とする垂直方向の局部画素座
標を示している。
【0013】第2フレームの画像データは、フレーム間
符号化されるときに、同時にバッファメモリ201に入
力する。なお、第1フレームの画像データは、既にバッ
ファメモリ201に格納されている。今、基準を第2フ
レーム(現フレーム)の2次元ブロック311とし、第
1フレーム(前フレーム)の2次元ブロック312Bと
第2フレーム(現フレーム)の2次元ブロック311の
間の動きベクトル313を検出する。バッファメモリ2
01に入力した第1,第2フレームの画像は、m×n画
素ずつの2次元ブロック単位で読み出し、2次元ブロッ
ク単位で動きベクトルを検出する。
【0014】以下、座標を用いて動きベクトルの検出手
順について、具体的に説明する。アドレス発生回路20
4により、第2フレームにおける中心座標(x,y,2) を有
する2次元ブロックS(x,y,2)の画像データを読み出し、
この2次元ブロックS(x,y,2)を基準ブロックにとり、以
下の手順でこの基準ブロックと第1フレームとの間の動
きを検出する。バッファメモリ201には上述したよう
に第1フレームの画像データも格納してあり、つぎに第
1フレームにおける中心座標(x,y,1) を有する2次元ブ
ロックS(x,y,1)の各画像データを読み出す。誤差計算回
路202では、前記2つの2次元ブロックS(x,y,2),S
(x,y,1)における画像データの振幅の2乗誤差の和(以
下、単に誤差という)σ(x,y)(0,0)を〔数1〕で計算
し、誤差比較回路203に送る。
【0015】
【数1】
【0016】次に、アドレス発生回路204は、第1フ
レームにおける水平方向1画素隣のm×nブロックすな
わち中心座標(x+1,y,1) の二次元ブロックS(x+1,y,1)の
アドレスを発生する。誤差計算回路202では、同様に
σ(x,y)(+1,0) を計算し、誤差比較回路203に送る。
誤差比較回路203では、σ(x,y)(0,0)とσ(x,y)(+1,
0) を比較し、小さい方を選択する。以下同様に、−h
<xh<h、−v<yv<vの範囲でアドレスを逐次変
更しながら2次元ブロックの画像データを読み出し、σ
(x,y)(xh,yv)を計算する。
【0017】誤差比較回路203は、以上で計算された
誤差σ(x,y)(xh,yv)から最小値をとる誤差σ(x,y)(mx,m
y)を選択し、同時にアドレスmx,myを出力する。したが
って、2次元ブロックS(x,y,2)における動きベクトル2
13はmv(mx, my)となる。以下、第2フレーム内におい
て、複数に分割された2次元ブロックの全てについて上
記した動作を繰り返すことにより、第2フレーム内の全
ての2次元ブロックの動きベクトルが求まる。
【0018】動き補償フレーム間予測回路306は、第
2フレームについて各2次元ブロック毎に検出した動き
ベクトルを用いて、第2フレームの動き補償した予測値
を2次元ブロック単位で生成する。第2フレームの画像
は、まず第1フレームの画像データと第2フレームの動
きベクトルから上述した方法で生成した予測値との差
分、すなわち予測誤差を計算する。その後、前述した予
測誤差をフレーム毎に、第1フレームと同様の方法で符
号化する。
【0019】以上のような構成により、現フレームを分
割した2次元ブロックの位置を中心とする前フレームの
所定の動きベクトル検出範囲内で、現フレームを分割し
た2次元ブロックと同じ大きさの2次元ブロックの画像
データを逐次位置を変更しながら抽出し、前フレームの
所定の動きベクトル検出範囲内の各2次元ブロックの画
像データと現フレームの分割した2次元ブロックの画像
データとの誤差計算および前フレームの所定の動きベク
トル検出範囲内の位置の異なる2次元ブロックについて
の誤差比較を行うことにより、現フレームを分割した2
次元ブロックに対して画像データの誤差がもっとも最も
少ない前フレームの所定の動きベクトル検出範囲内の2
次元ブロックの位置を探索し、現フレームを分割した2
次元ブロックの位置と現フレームを分割した2次元ブロ
ックに対して画像データの誤差がもっとも最も少ない前
フレームの所定の動きベクトル検出範囲内の2次元ブロ
ックの位置とから現フレームを分割した2次元ブロック
の前フレームからの画面上の動きを示す動きベクトルを
計算することになる。
【0020】以上の方法によれば、予測誤差を符号化す
ることになるので、フレーム内符号化のように、画像デ
ータを直接符号化する場合に比べ、エネルギーが減少
し、さらに高効率な符号化が可能となる。
【0021】次に第3フレーム以降の動作について説明
する。第3フレーム以降の各フレームの動きベクトルを
計算する際に、前フレーム(第3フレームの場合には、
第2フレーム)の動きベクトルを、画像の動きの大きさ
を示す時間的に前に検出された動きベクトル検出範囲決
定用情報としてCPU205に入力し、以下に示すよう
な演算処理を行って、アドレス発生回路204を制御す
ることにより動きベクトル検出範囲を変更する。
【0022】図13はCPU5の処理動作を示すフロー
チャートである。図13について説明すると、ステップ
21で前フレーム(例えば、第2フレーム)の全2次元
ブロックの動きベクトルを読み込み、ステップ22で通
常時の動きベクトル検出範囲の水平方向の最大値hを示
す動きベクトルの個数をカウントする。ステップ23で
個数が全ブロックの50以上かどうかを判定し、個数が
全ブロックの50%以上である場合には画像の動きが大
きいものとして水平方向の動きベクトル検出範囲を例え
ば2hに拡大する。動きベクトル検出範囲を2倍に拡大
するためには、ステップ24に示したように誤差計算回
路2への入力を1サンプル毎に間引いて、すなわち1/
2にサブサンプルして入力するようにアドレス発生回路
4を制御する。このようにすることにより、各2次元ブ
ロック当たりの計算量は1/2になるので、動きベクト
ル検出範囲が2倍になっても、総計算量は動きベクトル
検出範囲を広げない場合と等しくなる。また、ステップ
25に示すようにh/2を超える動きベクトルの個数も
同時にカウントしておき、ステップ26でh/2を超え
る動きベクトルの個数が10%以下であるか判定し、1
0%以下であるときは、動きが少ないものとして動きベ
クトル検出範囲をh/2とする。この場合には、誤差計
算回路2へは間引かずに入力する(ステップ27)。な
お、hを超える動きベクトルが50%未満で、かつh/
2を超える動きベクトルの個数が10%を超えている場
合は、動きベクトル検出範囲の変更を行わず、サブサン
プリングは行わない。
【0023】上記動作により、画像の動きが大きいとき
には計算量を増加させることなく動きベクトル検出範囲
を広げることが可能となる。一般的に、サブサンプルし
た画像から動き検出を行うと、動きの検出精度が低下す
るため画質劣化につながる。しかしながら動きの大きな
場合は、動きが追従しないことに起因する画質劣化の方
が影響が大きいため、サブサンプルした画像であっても
動きベクトル検出範囲を拡大した方が画質は向上する。
また、動きの少ないときはサブサンプルしない画像で動
き検出を行うので、画質劣化を生ずることはなく、さら
に動きベクトル検出範囲を狭めているので、探索に要す
る処理時間を短くできる。
【0024】このように、画像の動きに応じて動きベク
トル検出範囲を変えることができ、大きな動きに対応す
ることができてフレーム間差分を小さくすることがで
き、画質を劣化させない。しかも、動きベクトルの計算
のための演算量が増えないので、動きベクトル演算のた
めのハードウェア量が増えることはない。
【0025】
【特許文献1】特開平9−224249号公報
【特許文献2】特開平10−23420号公報
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図11で
説明した従来の動画像圧縮符号化装置では、動きの大き
な画像に対しては、適正な動きベクトルを検出すること
が出来ず、さらに適正な動きベクトル検出範囲を設定す
ることが困難である。
【0027】すなわち、図11で説明した従来の動画像
圧縮符号化装置では、図14に示すように動きベクトル
検出範囲320に対して、動きベクトル検出範囲320
の最外周に乗っている動きベクトルPの個数が全ブロッ
ク数の50%以上になった場合に動きベクトル検出範囲
320を拡大していた。すなわち、動きベクトル検出範
囲320の最外周上に乗っている動きベクトルPのみを
検出していた。ところが、動きベクトル検出範囲320
の最外周に乗っている動きベクトルPよりも適正な動き
ベクトルが動きベクトル検出範囲320の外部に存在す
る可能性がある。このような場合であっても、図11で
説明した従来の動画像圧縮符号化装置では、適正な動き
ベクトルを検出する代わりに動きベクトルPを検出して
用いていた。
【0028】すなわち、従来の動画像圧縮符号化装置で
は、動きの大きな画像に対しては、適正な動きベクトル
を検出することが出来ず、さらに適正な動きベクトル検
出範囲を設定することは困難であるという課題がある。
【0029】本発明は、上記課題を考慮し、動きの大き
な画像であっても適正な動きベクトルを検出することが
出来、また、適正な動きベクトル検出範囲を設定するこ
とが出来る動画像圧縮符号化装置、動きベクトル検出方
法、記録媒体、及びプログラムを提供することを目的と
するものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、第1の本発明は、入力動画像映像を1フレーム
に付きN(但し、Nは2以上の自然数)個に細分化した
マクロブロック動画像信号を生成するマクロブロック生
成手段(2)と、前記マクロブロック動画像信号を圧縮
符号化した後に復号化して復号化動画像信号を生成する
符号復号化手段(18、17、3、4、9、10、1
9、20、11)と、前記復号化動画像信号と前記マク
ロブロック動画像信号とから第1の動きベクトル検出範
囲内で動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段
(12)と、検出された前記動きベクトルのうち、前記
第1の動きベクトル検出範囲の最外線である第1の最外
線と、前記第1の動きベクトル検出範囲の内側にある第
2の動きベクトル検出範囲の最外線である第2の最外線
との間にある動きベクトルの数を第1の動きベクトルの
数としてカウントする動きベクトルカウント手段(1
4、15、16)と、カウントされた前記第1の動きベ
クトルの数に基づいて前記第1の動きベクトル検出範囲
を拡大する動きベクトル検出範囲決定手段(13)とを
備えた動画像圧縮符号化装置である。
【0031】また、第2の本発明は、前記動きベクトル
カウント手段(14、15、16)は、前記第2の動き
ベクトル検出範囲の内側にある第3の動きベクトル検出
範囲内にある動きベクトルの数を第2の動きベクトルの
数としてカウントし、前記動きベクトル検出範囲決定手
段(13)は、カウントされた前記第2の動きベクトル
の数に基づいて前記第1の動きベクトル検出範囲を縮小
する第1の本発明の動画像圧縮符号化装置である。
【0032】また、第3の本発明は、前記動きベクトル
検出範囲決定手段(13)は、カウントされた前記第1
の動きベクトルの数が所定の閾値より多い場合、前記第
1の動きベクトル検出範囲を拡大し、前記所定の閾値よ
り小さい場合、前記第1の動きベクトル検出範囲を拡大
しないまたは前記第1の動きベクトル検出範囲を変更し
ない第1の本発明の動画像圧縮符号化装置である。
【0033】また、第4の本発明は、前記動きベクトル
検出範囲決定手段(13)は、カウントされた前記第1
の動きベクトルの数が多いほど前記第1の動きベクトル
検出範囲の拡大率を大きくする第1の本発明の動画像圧
縮符号化装置である。
【0034】また、第5の本発明は、前記動きベクトル
検出範囲決定手段(13)は、カウントされた前記第2
の動きベクトルの数が多いほど前記第1の動きベクトル
検出範囲の縮小率を大きくする第2の本発明の動画像圧
縮符号化装置である。
【0035】また、第6の本発明は、前記動きベクトル
検出範囲決定手段(13)は、予め複数種類の動きベク
トル検出範囲を有しており、その複数種類の動きベクト
ル検出範囲から、カウントされた前記第1の動きベクト
ルの数が多いほど大きな動きベクトル検出範囲を選択し
て、前記第1の動きベクトル検出範囲とする第1の本発
明の動画像圧縮符号化装置である。
【0036】また、第7の本発明は、前記動きベクトル
検出範囲決定手段(13)は、予め複数種類の動きベク
トル検出範囲を有しており、その複数種類の動きベクト
ル検出範囲から、カウントされた前記第2の動きベクト
ルの数が多いほど小さな動きベクトル検出範囲を選択し
て、前記第1の動きベクトル検出範囲とする第2の本発
明の動画像圧縮符号化装置である。
【0037】また、第8の本発明は、前記動きベクトル
検出範囲決定手段(13)は、前記第1の動きベクトル
検出範囲の更新を、Pフレーム毎に行う、またはPフレ
ームをn個(但し、n≦Nの自然数)に分割した分割単
位毎に行い、前記第1の動きベクトル検出範囲が更新さ
れる際、前記動きベクトル検出範囲決定手段は、前記P
フレームのまたは前記分割単位のカウントされた前記第
1の動きベクトルの数を、前記Pフレームにまたは前記
分割単位に存在するマクロブロック動画像信号の数で割
った数が、所定の閾値以上になった場合に、前記第1の
動きベクトル検出範囲を拡大する第1の本発明の動画像
圧縮符号化装置であるまた、第9の本発明は、前記動き
ベクトル検出範囲決定手段(13)は、前記第1の動き
ベクトル検出範囲の更新を、Pフレーム毎に行う、また
はPフレームをn個(但し、n≦Nの自然数)に分割し
た分割単位毎に行い、前記第1の動きベクトル検出範囲
が更新される際、前記動きベクトル検出範囲決定手段
は、前記Pフレームのまたは前記分割単位のカウントさ
れた前記第2の動きベクトルの数を、前記Pフレームに
または前記分割単位に存在するマクロブロック動画像信
号の数で割った数が、所定の閾値以上になった場合に、
前記第1の動きベクトル検出範囲を縮小する第1の本発
明の動画像圧縮符号化装置である。
【0038】また、第10の本発明は、前記動きベクト
ル検出手段は、前記第1の動きベクトル検出範囲を拡大
する際、前記第2の動きベクトル検出範囲をも拡大する
第1、3、4、6、8の本発明のいずれかの動画像圧縮
符号化装置である。
【0039】また、第11の本発明は、前記動きベクト
ル検出手段は、前記第1の動きベクトル検出範囲を縮小
する際、前記第3の動きベクトル検出範囲をも縮小する
第2、4、7、9の本発明のいずれかの動画像圧縮符号
化装置である。
【0040】また、第12の本発明は、入力動画像映像
を1フレームに付きN(但し、Nは2以上の自然数)個
に細分化して生成されたマクロブロック動画像信号を圧
縮符号化した後に復号化して生成された復号化動画像信
号と、前記マクロブロック動画像信号とから第1の動き
ベクトル検出範囲内で動きベクトルを検出する動きベク
トル検出ステップと、検出された前記動きベクトルのう
ち、前記第1の動きベクトル検出範囲の最外線である第
1の最外線と、前記第1の動きベクトル検出範囲の内側
にある第2の動きベクトル検出範囲の最外線である第2
の最外線との間にある動きベクトルの数を第1の動きベ
クトルの数としてカウントする動きベクトルカウントス
テップと、前記第1の動きベクトル検出範囲の最外線で
ある第1の最外線と、前記第1の動きベクトル検出範囲
の内側にある第2の動きベクトル検出範囲の最外線であ
る第2の最外線であって、前記第1の最外線に隣接する
1本もしくは複数本の第2の最外線との上にある動きベ
クトルの数である第1の動きベクトルの数をカウントす
る動きベクトルカウントステップと、カウントされた前
記第1の動きベクトルの数に基づいて前記第1の動きベ
クトル検出範囲を拡大する動きベクトル検出範囲決定ス
テップとを備えた動きベクトル検出方法である。
【0041】また、第13の本発明は、第12の本発明
の動きベクトル検出方法の、入力動画像映像を1フレー
ムに付きN(但し、Nは2以上の自然数)個に細分化し
て生成されたマクロブロック動画像信号を圧縮符号化し
た後に復号化して生成された復号化動画像信号と、前記
マクロブロック動画像信号とから第1の動きベクトル検
出範囲内で動きベクトルを検出する動きベクトル検出ス
テップと、検出された前記動きベクトルのうち、前記第
1の動きベクトル検出範囲の最外線である第1の最外線
と、前記第1の動きベクトル検出範囲の内側にある第2
の動きベクトル検出範囲の最外線である第2の最外線と
の間にある動きベクトルの数を第1の動きベクトルの数
としてカウントする動きベクトルカウントステップと、
カウントされた前記第1の動きベクトルの数に基づいて
前記第1の動きベクトル検出範囲を拡大する動きベクト
ル検出範囲決定ステップとをコンピュータに実行させる
ためのプログラムである。
【0042】また、第14の本発明は、第13の本発明
のプログラムを担持した記録媒体であって、コンピュー
タにより処理可能な記録媒体である。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0044】本発明の実施の形態によれば、例えば動き
ベクトル検出部(手段)で検出した動きベクトルに基づ
き適応的に求めた動きベクトル検出範囲を、当該動きベ
クトル検出部(手段)に帰還する構成を備えるため、動
きベクトル検出部(手段)による動きベクトルを検出す
る動きベクトル検出範囲を、入力動画像映像の動きに合
わせて設定することができ、より適正な動きベクトルを
検出するため動きベクトル検出範囲数(すなわち、モー
ド数)が複数存在する場合であっても回路規模を増大す
ることなく、かつ動きベクトルの検出に際しての精度を
向上することができる。
【0045】また、本発明の実施の形態によれば、例え
ば入力動画像映像を細分化した単位で動きベクトル検出
範囲を動きベクトル検出部に帰還する構成を備えるた
め、例えば1フレーム等の入力動画像映像のまとまった
単位で入力動画像映像の動きに合わせた動きベクトル検
出範囲を動きベクトル検出部に適切に設定でき、精度の
高い動きベクトル検出範囲の設定を簡略化することがで
きる。
【0046】また、本発明の実施の形態によれば、例え
ば、適応的に求めた動きベクトル検出範囲の結果を参照
し、予め複数種類備えた動きベクトル検出範囲から実際
に適用する動きベクトル検出範囲を選択する構成を備え
るため、動きベクトル検出部に設定する動きベクトル検
出範囲の更新を入力動画像に応じて当該複数種類から自
由に合わせることができ、例えば好み等の使用者の意図
に合わせた動きベクトル検出が達成できる。また、動き
ベクトル検出部に設定する動きベクトル検出範囲を、入
力動画像映像の動きに合わせた例えば使用者の意図に合
わせた動きベクトル検出が達成できる。
【0047】また、本発明の実施の形態によれば、例え
ば、帰還手段が動きベクトル検出範囲決定手段で決定し
た動きベクトル検出範囲を、動きベクトル検出手段及び
切換領域生成手段に帰還する構成を備えるため、動きベ
クトル検出範囲の設定をより入力動画像映像の動きの速
さに追従して決定でき、入力動画像映像の動きに合わせ
た動きベクトル検出範囲の即時性を高めることができ
る。
【0048】また、本発明の実施の形態によれば、例え
ば、(動きベクトルが動きベクトル切換領域に存在する
数)/(n個の期間に存在するマクロブロック数)が所
定の閾値以上になった時、動きベクトル検出範囲を切り
換え、切り換えた動きベクトル検出範囲を動きベクトル
検出手段と切換領域生成手段とに帰還する構成を備える
ため、入力動画像映像の符号化に際して発生符号量の削
減ができ、入力動画像映像の動きに合わせた動きベクト
ルの検出をより高速化できる。
【0049】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態における動画像圧縮符号化装置の構成を示
すブロック図であり、MPEG(Moving Pic
tures Experts Group)方式の場合
を示した例である。1は入力端子であり、2はフレーム
並べ替え器であり、3は離散コサイン変換(以下、DC
Tと称す)器であり、4は量子化器であり、5は可変長
符号化器であり、6はバッファメモリであり、7は出力
端子であり、8はレート制御器であり、9は逆量子化器
であり、10は逆DCT器であり、11はフレームメモ
リであり、12は予測器であり、13は検出範囲決定器
であり、14は切換領域決定器であり、15は比較器で
あり、16はカウンタであり、17は減算器であり、1
8は切換スイッチであり、19は加算器であり、20は
スイッチである。
【0050】なお、本実施の形態のフレーム並べ替え器
2は本発明のマクロブロック生成手段の例であり、本実
施の形態の切替スイッチ18、減算器17、DCT器
3、量子化器4、逆量子化器9、逆DCT器10、加算
器19、スイッチ20、及びフレーム目盛り11は本発
明の符号復号手段の例であり、本実施の形態の予測器1
2は本発明の動きベクトル検出手段の例であり、本実施
の形態の切換領域決定器14、比較器15、及びカウン
タ16は本発明の動きベクトルカウント手段の例であ
り、本実施の形態の検出範囲決定器13は本発明の動き
ベクトル検出範囲決定手段の例である。
【0051】以上のように構成した各ブロックの動作を
説明する。入力端子1から入力する原画信号は、映像音
声信号の内予め音声信号と映像信号とに分離した映像信
号である。映像信号は、フレーム並べ替え器2で一旦フ
レームに並べ替えた後、フレームを所定の画素数で細分
化した単位(以下、マクロブロック単位と称す)の原画
映像信号を、フレーム並べ替え器2で並べ替えた順番
(以下、デコード順と称す)に切換スイッチ18に出力
する。切換スイッチ18は、マクロブロック単位の原画
映像信号(以下、マクロブロック動画像信号と称す)を
そのまま出力するか、または、マクロブロック動画像信
号から動き補償予測映像信号等で減算器17により減算
するかを選択する。
【0052】先ず、切換スイッチ18がマクロブロック
動画像信号そのままを選択する場合について説明する。
切換スイッチ18から出力するマクロブロック動画像信
号がIピクチャの場合、DCT器3で離散コサイン変換
したDCT信号を量子化器4に出力する。量子化器4で
は、レート制御器8から帰還する所定の量子化値で量子
化を行うことで、情報量を削減した量子化信号を可変長
符号化器5及び逆量子化器9に出力する。
【0053】可変長符号化器5に入力した量子化信号
は、可変長符号化器5で符号化を施した符号化信号とし
てバッファメモリ6に出力し、バッファメモリ6では出
力端子7から引き抜かれるまで符号化信号を格納すると
共に、発生符号量をレート制御器8に出力する。レート
制御器8では、発生符号量に基づく量子化値を量子化器
4に帰還する。出力端子7から引き抜かれた符号化信号
は、不図示のシステムエンコーダで音声信号と多重化さ
れる。
【0054】一方、逆量子化器9に入力した量子化信号
は、所定の量子化値で逆量子化した逆量子化信号を逆D
CT器10に出力する。逆DCT器10では入力した量
子化信号を逆離散コサイン処理を施した逆DCT信号を
出力する。Iピクチャのように、切換スイッチ18がマ
クロブロック動画像信号そのままを選択している場合
は、切換スイッチ18に連動してスイッチ20はOFF
状態となり、加算器19で逆DCT信号に加算すること
なく、フレームメモリ11に1フレームになるまでマク
ロブロック単位の参照映像信号(以下、マクロブロック
参照信号と称す)を格納する。Pピクチャでは、フレー
ムメモリ11に1フレーム分格納したフレーム単位の参
照映像信号(以下、フレーム参照信号と称す)とフレー
ム並べ替え器2からのマクロブロック動画像信号との差
分が最小となる動きベクトルを予測器12で予測し、動
きベクトル検出範囲を検出すると共に、動きベクトルと
動き補償予測後の映像信号(以下、予測映像信号と称
す)とを出力する。
【0055】切換スイッチ18が減算器17でマクロブ
ロック動画像信号と予測映像信号との差分信号を選択す
るPピクチャまたはBピクチャの場合を説明する。Pピ
クチャの場合は、直前のIピクチャまたはPピクチャに
基づく予測映像信号をマクロブロック動画像信号から減
算した差分信号をDCT器3に出力し、DCT信号を量
子化器4に出力する。量子化器4から出力する量子化信
号の一方は、可変長符号化器5、バッファメモリ6を経
て出力端子7から引き抜かれるまでバッファメモリ7に
格納されると共に、発生符号量をレート制御器8に入力
し量子化器4に量子化値を帰還する。バッファメモリ6
に格納された符号化信号は、前述と同様にして出力端子
7からシステムエンコーダに出力される。
【0056】量子化信号の他方は、逆量子化器9、逆D
CT器10を経て、加算器19に入力する。切換スイッ
チ18に連動してスイッチ20はON状態となり、減算
器17で減算した直前のIピクチャまたはPピクチャを
逆DCT器10から出力する逆DCT信号に加算し、マ
クロブロック参照信号を得る。加算器19で加算したマ
クロブロック参照信号を1フレームとなるまでフレーム
メモリ11に格納し、予測器12では、フレームメモリ
11からのフレーム参照信号及びマクロブロック動画像
信号から差分信号が最小となる動きベクトルを動きベク
トル検出範囲内で検出し、例えば図2に示すような動き
ベクトルと予測映像信号とを出力する。
【0057】なお、マクロブロック動画像信号がBピク
チャの場合は、前後のIピクチャまたはPピクチャに基
づく予測映像信号とマクロブロック動画像信号との差分
を減算器17でとる以外はPピクチャと同様である。但
し、Bピクチャも考慮すると前述したようにBピクチャ
は前後のピクチャを参照するため、動きベクトル検出範
囲をフレーム単位等で更新するアルゴリズムが複雑化す
る割には精度の向上は少ないため、本実施の形態ではB
ピクチャであれば次のPピクチャを選択するまで無視す
るアルゴリズムを採用した。
【0058】こうして得た予測器12から出力する信号
の一方は、次のマクロブロック動画像信号を減算器17
で減算するための予測映像信号として供し、他方は、例
えば図3に示すように動きベクトルが動きベクトル検出
範囲内に存在するかを比較検証するため、マクロブロッ
ク単位の動きベクトルを比較器15に出力する。図3に
おける領域Dは動きベクトル検出範囲を狭める領域を示
し、領域Uは動きベクトル検出範囲を広げる領域を示
す。すなわち、図2に示した予測器12で検出したマク
ロブロックCijに対応する動きベクトルVijを、切換領
域決定器14から出力される動きベクトル切換領域Dま
たはUの何れの範囲内に存在するかを比較器15で比較
検証し、マクロブロック切替信号を適応的に求め、カウ
ンタ16に出力する。
【0059】図3に示した動きベクトル検出範囲をさら
に詳細に説明する。図4は、図3に示した動きベクトル
検出範囲をさらに詳細に説明した図である。図4(a)
は、動きベクトル検出範囲の候補を示すものであり、本
実施の形態では、5個の動きベクトル検出範囲の候補A
1、A2、A3、A4、A5がある。これらの動きベク
トル検出範囲の候補は、検出範囲決定器13に格納され
ている。そして、予測器12で動きベクトルを検出する
際や、切換領域決定器14で動きベクトル切換領域を決
定する際に使われる動きベクトル検出範囲は、これら5
個の動きベクトル検出範囲の候補A1、A2、A3、A
4、A5のうちのいずれか一つが選択して使われる。
【0060】今、動きベクトル検出範囲の候補A1、A
2、A3、A4、A5のうち、A3が動きベクトル検出
範囲として実際に用いられていているとする。
【0061】図4(b)に示すように、動きベクトル検
出範囲A3の最外線である最外線l3と、動きベクトル
検出範囲A3の内側にある動きベクトル検出範囲A3’
の最外線である最外線l3’との間にある領域が図3で
説明した領域Uに対応する。図3の領域Uは、切換領域
決定器14で決定される。そして、後述するように領域
Uに動きベクトルが乗っている場合が所定の条件を満た
す場合には、動きベクトル検出範囲A3を拡大するよう
処理される。この時、同時に動きベクトル検出範囲A
3’、A3’’も拡大するよう処理される。
【0062】同様に、図4(b)に示すように、動きベ
クトル検出範囲A3’の内側にある動きベクトル検出範
囲A3’’の最外線である最外線l3’’の内側の領域
が図3で説明した領域Dに対応する。図3の領域Dは、
切換領域決定器14で決定される、そして、後述するよ
うに領域Dに動きベクトルが乗っている場合が所定の条
件を満たす場合には、動きベクトル検出範囲A3を縮小
するように処理される。この時、同時に動きベクトル検
出範囲A3’、A3’’も縮小するように処理される。
【0063】また、切換領域決定器14は、動きベクト
ル検出範囲に応じて図3の領域U及び領域Dを決定す
る。
【0064】なお、本実施の形態では動きベクトル検出
範囲の切換には、Pピクチャに基づく動きベクトルのみ
を対象としているため、比較器15はPピクチャの符号
化時のみ動作するが、Bピクチャも考慮する場合にはB
ピクチャの符号化時も動作すること当然である。
【0065】比較器15は、マクロブロックCijに対応
する動きベクトルVijが図3の領域Uに乗っているかど
うか、また、領域Dに乗っているかどうかを判定し、そ
の判定結果をマクロブロック切換信号としてカウンタ1
6に出力する。
【0066】カウンタ16は、マクロブロック切換信号
が入力されると、マクロブロック切換信号がマクロブロ
ックCijに対応する動きベクトルVijが図3の領域Uに
乗っていることを示す場合には領域Uに対応するカウン
ト値を1だけ増加させ、また、マクロブロック切換信号
がマクロブロックCijに対応する動きベクトルVijが図
3の領域Dに乗っていることを示す場合には、領域Dに
対応するカウント値を1だけ増加させる。
【0067】このようにしてカウンタ16は、領域Dに
対応するカウント値及び領域Uに対応するカウント値を
1フレーム分カウントし、カウンタ16はカウント結果
をフレーム単位の切換信号(以下、フレーム切換信号と
称す)として検出範囲決定器13に出力する。フレーム
切換信号が入力されると、検出範囲決定器13は、動き
ベクトル検出範囲をフレーム単位で適応的に決定する。
【0068】すなわち、検出範囲決定器13は、図4
(a)に示す動きベクトル検出範囲の候補A1、A2、
A3、A4、A5から実際に用いる動きベクトル検出範
囲を選択することにより決定する。
【0069】検出範囲決定器13は、図5(a)に示す
ように、動きベクトルQが領域Dに乗っている場合に
は、図5(b)に示すように動きベクトル検出範囲A4
を選択することにより動きベクトル検出範囲を縮小す
る。さらに、詳細に説明すると、検出範囲決定器13
は、カウンタ16から入力されたフレーム切換信号に基
づいて、(動きベクトルが動きベクトル切換領域Dに存
在する数)を(1フレームの期間に存在するマクロブロ
ック数)で除した値が所定の閾値以上になったとき、動
きベクトル検出範囲を動きベクトル切換領域A4に切り
換える。この時、同時に動きベクトル検出範囲A3’、
A3’’をそれぞれA4’、A4’’に切り換える。こ
のように検出範囲決定器13は、各動きベクトル検出範
囲を縮小する。そして、検出範囲決定器13が動きベク
トル検出範囲を動きベクトル検出範囲A4に決定する
と、決定した動きベクトル検出範囲を切換領域決定器1
4及び予測器12に帰還する。切換領域決定器14は、
その決定に応じて、図5(b)に示すように動きベクト
ル切換領域D及びUを決定する。
【0070】また、検出範囲決定器13は、図6(b)
に示すように、動きベクトルRが領域Uに乗っている場
合には、図6(b)に示すように動きベクトル検出範囲
A2を選択することにより動きベクトル検出範囲を拡大
する。さらに、詳細に説明すると、検出範囲決定器13
は、カウンタ16から入力されたフレーム切換信号に基
づいて、(動きベクトルが動きベクトル切換領域Uに存
在する数)を(1フレームの期間に存在するマクロブロ
ック数)で除した値が所定の閾値以上になったとき、動
きベクトル検出範囲を動きベクトル検出範囲A2に切り
換える。この時、同時に動きベクトル検出範囲A3’、
A3’’をそれぞれA2’、A2’’に切り換える。こ
のように検出範囲決定器13は、各動きベクトル検出範
囲を拡大する。そして、検出範囲決定器13が動きベク
トル検出範囲を動きベクトル検出範囲A2に決定する
と、決定した動きベクトル検出範囲を切換領域決定器1
4及び予測器12に帰還する。切換領域決定器14は、
その決定に応じて、図6(b)に示すように動きベクト
ル切換領域D及びUを決定する。
【0071】また、検出範囲決定器13は、(動きベク
トルが動きベクトル切換領域Dに存在する数)を(1フ
レームの期間に存在するマクロブロック数)で除した値
が所定の閾値より小さく、かつ、(動きベクトルが動き
ベクトル切換領域Uに存在する数)を(1フレームの期
間に存在するマクロブロック数)で除した値が所定の閾
値より小さいときは、動きベクトル検出範囲を拡大も縮
小もしない。すなわち、動きベクトル検出範囲を変更し
ない。
【0072】予測器12に帰還された動きベクトル検出
範囲は、フレーム単位で最適な動きベクトル検出範囲と
して、次のフレーム単位で予測器12において動きベク
トルを予測する際に、動きベクトル検出範囲として用い
られる。
【0073】例えば、検出範囲決定器13が図5(b)
に示すように動きベクトル検出範囲を動きベクトルA4
に決定した場合には、次のフレーム単位で予測器12
は、動きベクトルを予測する際に、動きベクトル検出範
囲A4を用いる。
【0074】同様に、検出範囲決定器13が図6(b)
に示すように動きベクトル検出範囲を動きベクトルA2
に決定した場合には、次のフレーム単位で予測器12
は、動きベクトルを予測する際に、動きベクトル検出範
囲A2を用いる。
【0075】次のフレーム単位でも上記と同様の動作を
行い、適応的に予測器12で用いられる動きベクトル検
出範囲が次々と更新されていく。本実施の形態では、上
記のような動作をPフレーム毎に行う。すなわち、図7
に動きベクトル検出範囲更新のタイミングを示す。Pフ
レーム20で検出された動きベクトルは、検出範囲決定
器13が次のPフレーム21の動きベクトル検出範囲を
決定するのに用いられる。このように本実施の形態の動
画像圧縮符号化装置は、Pフレーム毎に動きベクトル検
出範囲を切り換えていくものである。
【0076】特に大きな動きを有する入力動画像映像の
場合には、図11で説明した従来の動画像圧縮符号化装
置では、動きベクトル検出範囲320の最外周上に乗っ
ている動きベクトルPのみを検出していたので、動きベ
クトル検出範囲320の最外周に乗っている動きベクト
ルPよりも適正な動きベクトルが動きベクトル検出範囲
320の外部に存在してもそのような動きベクトルを検
出して用いることができなかった。このような場合であ
っても、図11で説明した従来の動画像圧縮符号化装置
では、適正な動きベクトルを検出する代わりに動きベク
トルPを検出して用いていた。
【0077】これに対して本実施の形態の動画像圧縮符
号化装置では、動きベクトル検出範囲を拡大する際に
は、図3、図4、図5、図6などにそれぞれ示した領域
Uに乗っている動きベクトルを考慮の対象とする。従っ
て、従来の技術で動きベクトル検出範囲の外側により適
正な動きベクトルが存在し、そのような適正な動きベク
トルが検出出来ない場合であっても、本実施の形態のよ
うに領域Uを動きベクトルの考慮の対象とすることによ
り、従来の技術では検出できなかった適正な動きベクト
ルを検出することが出来るようになる。
【0078】このように、本実施の形態によれば、動き
の大きな入力動画像映像であっても適正な動きベクトル
を検出することが出来、また、適正な動きベクトル検出
範囲を設定することが出来るようになる。
【0079】以上のように、本実施の形態の動画像圧縮
符号化装置は、圧縮符号化することにより動画像信号の
動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段21の処
理動作に並行して、動きベクトルを検出する動きベクト
ル検出範囲を最前のフレーム単位で最適化した範囲に置
き換える構成であるため、動きベクトル検出手段21に
供する回路等のハードウェア規模を増大することなく、
動きベクトルの検出を最適化できる効果がある。また、
動きの大きな画像であっても適正な動きベクトルを検出
することが出来、また、適正な動きベクトル検出範囲を
設定することが出来るようになる。
【0080】なお、本実施の形態では、検出範囲決定器
13が5個の動きベクトル検出範囲の候補から実際に用
いる動きベクトル検出範囲を選択するとして説明した
が、これに限らない。3個の動きベクトル検出範囲の候
補から実際の動きベクトル検出範囲を選択してもよく、
また7個の動きベクトル検出範囲の候補から実際の動き
ベクトル検出範囲を選択しても構わない。本実施の形態
の検出範囲決定器13は、複数個の動きベクトル検出範
囲の候補を格納しており、その中から実際に用いる動き
ベクトル検出範囲を選択することにより決定しさえすれ
ばよい。
【0081】さらに、本実施の形態では、検出範囲決定
器13が5個の動きベクトル検出範囲から実際に用いる
動きベクトル検出範囲を選択するとして説明したが、こ
れに限らない。検出範囲決定器13は、動きベクトルが
動きベクトル切換領域Uに存在する数が多いほど動きベ
クトル検出範囲の拡大率を大きくしても構わない。
【0082】また、この場合、検出範囲決定器13は、
予め保持している動きベクトル検出範囲から動きベクト
ルが動きベクトル切換領域Uに存在する数が多いほど大
きな動きベクトル検出範囲を選択しても構わないし、ま
た、検出範囲決定器13が予め動きベクトル検出範囲を
保持せず、動きベクトルが動きベクトル切換領域Uに存
在する数が多いほど大きな動きベクトル検出範囲を生成
しても構わない。
【0083】また、検出範囲決定器13は、動きベクト
ルが動きベクトル切換領域Dに存在する数が多いほど動
きベクトル検出範囲の縮小率を大きくしても構わない。
【0084】また、この場合、検出範囲決定器13は、
予め保持している動きベクトル検出範囲から動きベクト
ルが動きベクトル切換領域Dに存在する数が多いほど小
さな動きベクトル検出範囲を選択しても構わないし、ま
た、検出範囲決定器13が予め動きベクトル検出範囲を
保持せず、動きベクトルが動きベクトル切換領域Dに存
在する数が多いほど小さな動きベクトル検出範囲を生成
しても構わない。
【0085】なお、本実施の形態の動画像圧縮符号化装
置は、図8(a)、図8(b)、図8(c)に示すよう
に、動きベクトル検出範囲が狭い場合には画素単位に近
付いた動きベクトルの検出となり、逆に広い場合には広
くなった分だけ検出する動きベクトルは間引かれた検出
となる。すなわち、図8(a)のように動きベクトル検
出範囲A1のように検出範囲が広い場合には、黒印で示
すように間引かれた画素に関する動きベクトルが検出さ
れ、逆に図8(c)のように動きベクトル検出範囲A5
のように検出範囲が狭い場合には、黒印で示すように、
画素単位で動きベクトルが検出される。従って、動きベ
クトル検出範囲が広くなってもその広さに応じて動きベ
クトルを求める画素が間引かれるので、動きベクトル検
出のための演算量が増加することはない。
【0086】そして、図4に示したように、動きベクト
ル検出範囲を複数種類備え、当該複数種類の動きベクト
ル検出範囲から動きベクトル検出範囲を選択する構成を
備えると、動きベクトル検出範囲を入力映像の動きの大
きさに応じて適宜拡大・縮小することで最適化を図れ、
動きベクトル検出精度の向上及びそれによる発生符号量
の削減ができ、復号化後の動画像の高画質化が達成でき
る。
【0087】また、動きベクトル検出に要する記憶手段
等の回路を、当該動きベクトル検出範囲の内最も狭い範
囲に対応する規模とすることができ、動きベクトル検出
精度向上に起因して高画質の復号画像を実現できる装置
を安価にすることもできる。
【0088】上記実施の形態における動きベクトル検出
範囲13から、動きベクトル検出範囲に応じて動きベク
トル検出範囲切換領域を生成する切換領域決定器14
と、当該動きベクトル検出範囲切換領域と検出された動
きベクトルとを比較し当該動きベクトルが動きベクトル
切換領域内の存在を判定する比較器15とを備え、カウ
ンター16が当該動きベクトル切換領域と比較器15の
出力信号の判定信号とを格納し、カウンター16に格納
した判定信号を基に動きベクトル検出範囲を決定する構
成を備えると、動きベクトル検出手段21で検出する動
きベクトルの動きベクトル検出範囲の設定を、入力動画
像映像の動きに追従することができ、入力動画像映像の
動きに合わせた動きベクトル検出範囲の即時性を向上で
きる。
【0089】なお、本実施の形態では、検出範囲決定器
13から予測器12に出力する動きベクトル検出範囲を
フレーム単位で更新するとして説明したが、これに限ら
ない。フレーム単位で動きベクトル検出範囲を適応的に
決定するとして説明したが、これに限らない。
【0090】検出範囲決定器13から予測器12に出力
する動きベクトル検出範囲の更新を、n(nはn≦Nを
満たす自然数)個の期間で行っても構わない。ただし、
Nを1フレームに存在するマクロブロックの総数とし、
1フレームを複数個に分割した場合の一つの分割単位の
マクロブロックの総数をn個とする。この場合、カウン
ター16は、n個の期間での動きベクトルが動きベクト
ル切換領域中に存在する数も記憶する構成であり、(動
きベクトルが動きベクトル切換領域に存在する数)を
(n個の期間に存在するマクロブロック数)で除した値
が所定の閾値以上になったとき、動きベクトル検出範囲
を切り換え、当該切り換えた動きベクトル検出範囲を動
きベクトル検出手段21と切換領域決定器14とに帰還
する。
【0091】例えば、(動きベクトルが領域Dに存在す
る数)を(n個の期間に存在するマクロブロック数)で
除した値が所定の閾値以上になったとき、動きベクトル
検出範囲を例えば図5(a)、図5(b)に示すように
動きベクトル検出範囲A3から動きベクトル検出範囲A
4に切り換える。すなわち、動きベクトル検出範囲を縮
小するまた、例えば(動きベクトルが領域Uに存在する
数)を(n個の期間に存在するマクロブロック数)で除
した値が所定の閾値以上になったとき、動きベクトル検
出範囲を例えば図6(a)、図6(b)に示すように動
きベクトル検出範囲A3から動きベクトル検出範囲A2
に切り換える。すなわち動きベクトル検出範囲を拡大す
る。
【0092】このような構成を採用すると、入力動画像
映像の動きに合わせた動きベクトルの検出精度の向上と
発生符号量の削減とが実現出来る。
【0093】次に、上述した一連の処理の流れを図1に
示したブロック図を参照しながら、図9を用いて説明す
る。
【0094】先ず、入力端子1から入力された入力動画
像映像は、デコード順にフレーム並べ替え器2で並べ替
えられ、ステップ31で1フレームに付きN個(ただし
Nは2以上の自然数)に細分化したマクロブロック動画
像信号となる。
【0095】フレーム並べ替え器2からデコード順に抜
き取ったマクロブロック動画像信号は、ステップ32で
IピクチャかIピクチャ以外かを切替スイッチ18で判
定する。切替スイッチ18でマクロブロック動画像信号
がIピクチャであると判定されると、スイッチ20をO
FF状態にする。
【0096】Iピクチャと判定されたマクロブロック動
画像信号は、ステップ33でDCT器3、量子化器4、
逆量子化器9、逆DCT器10、加算器19を経てフレ
ームメモリ11にIピクチャのマクロブロック動画像の
復号化信号を格納する。
【0097】次に、ステップ34で1フレーム分のマク
ロブロック動画像信号の圧縮復号の終了を判断し、1フ
レームに達していないときはステップ32に戻る。
【0098】並び替え器2から抽出したマクロブロック
動画像信号がIピクチャかをステップ32で判断し、I
ピクチャでない場合はステップ35でPピクチャかBピ
クチャかを切替スイッチ18にて判定する。
【0099】マクロブロック動画像信号がPピクチャと
判定されると、ステップ36で当該マクロブロック動画
像信号と予測器12から出力される予測映像信号とを減
算器17にて減算し差分信号を出力すると共に、スイッ
チ20をON状態にする。
【0100】ステップ36で減算した差分信号は、ステ
ップ37でDCT器3、量子化器4、逆量子化器9、逆
DCT器10を経て、加算器19でPピクチャの逆DC
T信号と予測器12から出力される予測映像信号(本例
の場合は直前のIピクチャからの予測映像信号である
が、Pピクチャが続く場合では直前のPピクチャからの
予測映像信号となる)とを加算し、マクロブロック参照
信号をフレームメモリ11に1フレームとなるまで格納
する。それと共に、予測器12にてフレーム参照信号と
フレーム並べ替え器2からのマクロブロック動画像信号
との差分が最小となる動きベクトルを用いて予測映像信
号を生成する。
【0101】ステップ37で生成した予測映像信号は、
ステップ38で比較器15に入力され、比較器15で当
該予測映像信号と切換領域決定器14から出力される動
きベクトル切換領域とを比較することでマクロブロック
切換信号をカウンタ16に出力する。カウンタ16は、
1フレームになるまでマクロブロック切換信号を格納す
る。
【0102】次にステップ34で、1フレーム分のマク
ロブロック動画像信号の圧縮復号の終了を判断し、1フ
レームに達していないときはステップ32に戻る。な
お、上述の例ではスイッチ20をON状態にするステッ
プをステップ36としたが、加算器19で加算を行う前
であれば何れであっても良く、ステップ35またはステ
ップ37であっても良いこと勿論である。
【0103】並び替え器2から抽出されたマクロブロッ
ク動画像信号がIピクチャかをステップ32で判断し、
Iピクチャでない場合はステップ35でPピクチャかB
ピクチャかを切替スイッチ18にて判定する。
【0104】マクロブロック動画像信号がBピクチャと
判定されると、ステップ39で当該マクロブロック動画
像信号と比較器12から出力する予測映像信号とを減算
器17にて減算し差分信号を出力する。ステップ39で
減算した差分信号は、ステップ40でDCT器3及び量
子化器4を経て量子化信号を生成し、ステップ34で、
1フレーム分のマクロブロック動画像信号の圧縮復号の
終了を判断し、1フレームに達していないときはステッ
プ32に戻る。
【0105】なお、ステップ34で1フレームに達して
いると判断した場合には、ステップ41でカウンタ16
からフレーム切換信号を検出範囲決定器13に出力し、
検出範囲決定器13はフレーム単位の動きベクトル検出
範囲を予測器12に帰還すると共に、切換領域決定器1
4にも出力し、切換領域決定器14で動きベクトル切換
領域を生成し、比較器15に出力する。
【0106】ステップ41でフレーム単位の動きベクト
ル検出範囲を生成し予測器12に出力した後、ステップ
42で動画像映像信号が終了し次のフレームの有無を判
定し、次のフレームがある場合はフレーム並べ替え器2
に戻り、次のフレームがない場合は処理を終了する。
【0107】なお、上述の実施の形態では動きベクトル
検出範囲の更新をフレーム単位で行う場合を説明した
が、画面単位、フレーム単位、グループオブピクチャ
(GOP)単位等入力動画像信号の所定のまとまり単位
で行うこともできる。但し、まとまり単位に応じて、動
きベクトル検出範囲決定器13及びフレームメモリ11
等を変化させる必要がある。
【0108】また、上述の実施の形態ではMPEG圧縮
を例に採り説明したが、圧縮復号化方法はMPEGに限
定されるものではなく、例えばH.261またはH.2
63等の時間方向の冗長度を削減するフレーム間予測を
行う圧縮方式であれば何れでも適応できる。
【0109】本実施の形態によれば、動きベクトル検出
のための検出範囲が複数存在しても、ハードウェア規模
を増大させることなく、動画像圧縮符号化を行う際に、
入力映像の動きの速さに応じて、最適な動きベクトル検
出範囲を選択出来るという作用を有し、その結果、高画
質が実現できるという、優れた効果が得られる。また、
動きの大きな画像であっても適正な動きベクトルを検出
することが出来、また、適正な動きベクトル検出範囲を
設定することが出来る。
【0110】又、本発明のプログラムは、上述した本発
明の動きベクトル検出方法の全部又は一部のステップ
(又は、工程、動作、作用等)の動作をコンピュータに
より実行させるためのプログラムであって、コンピュー
タと協働して動作するプログラムである。
【0111】又、本発明の記録媒体は、上述した本発明
の動きベクトル検出方法の全部又は一部のステップ(又
は、工程、動作、作用等)の全部又は一部の動作をコン
ピュータにより実行させるためのプログラムを担持した
記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且
つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと
協動して前記動作を実行する記録媒体である。
【0112】尚、本発明の上記「一部の手段(又は、装
置、素子等)」とは、それらの複数の手段の内の、一つ
又は幾つかの手段を意味し、本発明の上記「一部のステ
ップ(又は、工程、動作、作用等)」とは、それらの複
数のステップの内の、一つ又は幾つかのステップを意味
する。
【0113】又、本発明の上記「手段(又は、装置、素
子等)の機能」とは、前記手段の全部又は一部の機能を
意味し、本発明の上記「ステップ(又は、工程、動作、
作用等)の動作」とは、前記ステップの全部又は一部の
動作を意味する。
【0114】又、本発明のプログラムの一利用形態は、
コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録さ
れ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良
い。
【0115】又、本発明のプログラムの一利用形態は、
伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、
コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0116】又、本発明のデータ構造としては、データ
ベース、データフォーマット、データテーブル、データ
リスト、データの種類などを含む。
【0117】又、記録媒体としては、ROM等が含ま
れ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、
光・電波・音波等が含まれる。
【0118】又、上述した本発明のコンピュータは、C
PU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェ
アや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
【0119】尚、以上説明した様に、本発明の構成は、
ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に
実現しても良い。
【0120】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、動きの大きな画像であっても適正な動き
ベクトルを検出することが出来、また、適正な動きベク
トル検出範囲を設定することが出来る動画像圧縮符号化
装置、動きベクトル検出方法、記録媒体、及びプログラ
ムを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における動画像圧縮
符号化装置のブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるマクロブロ
ックの動きベクトルの一例を示す図
【図3】本発明の第1の実施の形態における動きベクト
ルと動きベクトル切換領域との一例を示す図
【図4】(a)本発明の第1の実施の形態における動き
ベクトル検出範囲の候補を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態における動きベクトル
検出範囲を示す図
【図5】(a)本発明の第1の実施の形態における現在
の動きベクトル検出範囲の例を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態における更新後の動き
ベクトル検出範囲の例を示す図
【図6】(a)本発明の第1の実施の形態における現在
の動きベクトル検出範囲の例を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態における更新後の動き
ベクトル検出範囲の例を示す図
【図7】本発明の第1の実施の形態における動きベクト
ル検出範囲の更新のタイミングを示す図
【図8】(a)本発明の第1の実施の形態における動き
ベクトル検出範囲が大きい場合の動きベクトルを検出す
る際の画素のサンプリングの概要を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態における動きベクトル
検出範囲が中程度の場合の動きベクトルを検出する際の
画素のサンプリングの概要を示す図 (c)本発明の第1の実施の形態における動きベクトル
検出範囲が小さい場合の動きベクトルを検出する際の画
素のサンプリングの概要を示す図
【図9】本発明の第1の実施の形態における動きベクト
ル切換領域決定の流れ図
【図10】従来の動きベクトル検出装置の構成を示すブ
ロック図
【図11】従来の動画像圧縮符号化装置の構成を示すブ
ロック図
【図12】従来の動画像圧縮符号化装置を構成する動き
検出装置307Aの動作を示す説明図
【図13】従来の動画像圧縮符号化装置を構成するCP
U5の処理動作を示すフローチャート図
【図14】従来の動画像圧縮符号化装置の動きベクトル
検出範囲と動きベクトルの一例を示す図
【符号の説明】
1 入力端子 2 フレーム並べ替え器 3 DCT器 4 量子化器 5 可変長符号化器 6 バッファメモリ 7 出力端子 8 レート制御器 9 逆量子化器 10 逆DCT器 11 フレームメモリ 12 予測器 13 動きベクトル検出範囲決定器 14 切換領域決定器 15 比較器 16 カウンター 17 減算器 18 切替スイッチ 19 加算器 20 スイッチ 21 動きベクトル検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK19 MA00 MA23 MC11 ME01 NN01 NN03 NN28 PP06 SS20 UA02 UA33 UA39

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力動画像映像を1フレームに付きN
    (但し、Nは2以上の自然数)個に細分化したマクロブ
    ロック動画像信号を生成するマクロブロック生成手段
    と、 前記マクロブロック動画像信号を圧縮符号化した後に復
    号化して復号化動画像信号を生成する符号復号化手段
    と、 前記復号化動画像信号と前記マクロブロック動画像信号
    とから第1の動きベクトル検出範囲内で動きベクトルを
    検出する動きベクトル検出手段と、 検出された前記動きベクトルのうち、前記第1の動きベ
    クトル検出範囲の最外線である第1の最外線と、前記第
    1の動きベクトル検出範囲の内側にある第2の動きベク
    トル検出範囲の最外線である第2の最外線との間にある
    動きベクトルの数を第1の動きベクトルの数としてカウ
    ントする動きベクトルカウント手段と、 カウントされた前記第1の動きベクトルの数に基づいて
    前記第1の動きベクトル検出範囲を拡大する動きベクト
    ル検出範囲決定手段とを備えた動画像圧縮符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記動きベクトルカウント手段は、前記
    第2の動きベクトル検出範囲の内側にある第3の動きベ
    クトル検出範囲内にある動きベクトルの数を第2の動き
    ベクトルの数としてカウントし、 前記動きベクトル検出範囲決定手段は、カウントされた
    前記第2の動きベクトルの数に基づいて前記第1の動き
    ベクトル検出範囲を縮小する請求項1記載の動画像圧縮
    符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記動きベクトル検出範囲決定手段は、
    カウントされた前記第1の動きベクトルの数が所定の閾
    値より多い場合、前記第1の動きベクトル検出範囲を拡
    大し、前記所定の閾値より小さい場合、前記第1の動き
    ベクトル検出範囲を拡大しないまたは前記第1の動きベ
    クトル検出範囲を変更しない請求項1記載の動画像圧縮
    符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記動きベクトル検出範囲決定手段は、
    カウントされた前記第1の動きベクトルの数が多いほど
    前記第1の動きベクトル検出範囲の拡大率を大きくする
    請求項1記載の動画像圧縮符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記動きベクトル検出範囲決定手段は、
    カウントされた前記第2の動きベクトルの数が多いほど
    前記第1の動きベクトル検出範囲の縮小率を大きくする
    請求項2記載の動画像圧縮符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記動きベクトル検出範囲決定手段は、
    予め複数種類の動きベクトル検出範囲を有しており、 その複数種類の動きベクトル検出範囲から、カウントさ
    れた前記第1の動きベクトルの数が多いほど大きな動き
    ベクトル検出範囲を選択して、前記第1の動きベクトル
    検出範囲とする請求項1記載の動画像圧縮符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記動きベクトル検出範囲決定手段は、
    予め複数種類の動きベクトル検出範囲を有しており、 その複数種類の動きベクトル検出範囲から、カウントさ
    れた前記第2の動きベクトルの数が多いほど小さな動き
    ベクトル検出範囲を選択して、前記第1の動きベクトル
    検出範囲とする請求項2記載の動画像圧縮符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記動きベクトル検出範囲決定手段は、
    前記第1の動きベクトル検出範囲の更新を、Pフレーム
    毎に行う、またはPフレームをn個(但し、n≦Nの自
    然数)に分割した分割単位毎に行い、 前記第1の動きベクトル検出範囲が更新される際、前記
    動きベクトル検出範囲決定手段は、前記Pフレームのま
    たは前記分割単位のカウントされた前記第1の動きベク
    トルの数を、前記Pフレームにまたは前記分割単位に存
    在するマクロブロック動画像信号の数で割った数が、所
    定の閾値以上になった場合に、前記第1の動きベクトル
    検出範囲を拡大する請求項1記載の動画像圧縮符号化装
    置。
  9. 【請求項9】 前記動きベクトル検出範囲決定手段は、
    前記第1の動きベクトル検出範囲の更新を、Pフレーム
    毎に行う、またはPフレームをn個(但し、n≦Nの自
    然数)に分割した分割単位毎に行い、 前記第1の動きベクトル検出範囲が更新される際、前記
    動きベクトル検出範囲決定手段は、前記Pフレームのま
    たは前記分割単位のカウントされた前記第2の動きベク
    トルの数を、前記Pフレームにまたは前記分割単位に存
    在するマクロブロック動画像信号の数で割った数が、所
    定の閾値以上になった場合に、前記第1の動きベクトル
    検出範囲を縮小する請求項1記載の動画像圧縮符号化装
    置。
  10. 【請求項10】 前記動きベクトル検出手段は、前記第
    1の動きベクトル検出範囲を拡大する際、前記第2の動
    きベクトル検出範囲をも拡大する請求項1、3、4、
    6、8のいずれかに記載の動画像圧縮符号化装置。
  11. 【請求項11】 前記動きベクトル検出手段は、前記第
    1の動きベクトル検出範囲を縮小する際、前記第3の動
    きベクトル検出範囲をも縮小する請求項2、4、7、9
    記載の動画像圧縮符号化装置。
  12. 【請求項12】 入力動画像映像を1フレームに付きN
    (但し、Nは2以上の自然数)個に細分化して生成され
    たマクロブロック動画像信号を圧縮符号化した後に復号
    化して生成された復号化動画像信号と、前記マクロブロ
    ック動画像信号とから第1の動きベクトル検出範囲内で
    動きベクトルを検出する動きベクトル検出ステップと、 検出された前記動きベクトルのうち、前記第1の動きベ
    クトル検出範囲の最外線である第1の最外線と、前記第
    1の動きベクトル検出範囲の内側にある第2の動きベク
    トル検出範囲の最外線である第2の最外線との間にある
    動きベクトルの数を第1の動きベクトルの数としてカウ
    ントする動きベクトルカウントステップと、 前記第1の動きベクトル検出範囲の最外線である第1の
    最外線と、前記第1の動きベクトル検出範囲の内側にあ
    る第2の動きベクトル検出範囲の最外線である第2の最
    外線であって、前記第1の最外線に隣接する1本もしく
    は複数本の第2の最外線との上にある動きベクトルの数
    である第1の動きベクトルの数をカウントする動きベク
    トルカウントステップと、 カウントされた前記第1の動きベクトルの数に基づいて
    前記第1の動きベクトル検出範囲を拡大する動きベクト
    ル検出範囲決定ステップとを備えた動きベクトル検出方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の動きベクトル検出方
    法の、入力動画像映像を1フレームに付きN(但し、N
    は2以上の自然数)個に細分化して生成されたマクロブ
    ロック動画像信号を圧縮符号化した後に復号化して生成
    された復号化動画像信号と、前記マクロブロック動画像
    信号とから第1の動きベクトル検出範囲内で動きベクト
    ルを検出する動きベクトル検出ステップと、 検出された前記動きベクトルのうち、前記第1の動きベ
    クトル検出範囲の最外線である第1の最外線と、前記第
    1の動きベクトル検出範囲の内側にある第2の動きベク
    トル検出範囲の最外線である第2の最外線との間にある
    動きベクトルの数を第1の動きベクトルの数としてカウ
    ントする動きベクトルカウントステップと、 カウントされた前記第1の動きベクトルの数に基づいて
    前記第1の動きベクトル検出範囲を拡大する動きベクト
    ル検出範囲決定ステップとをコンピュータに実行させる
    ためのプログラム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のプログラムを担持し
    た記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記
    録媒体。
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