[go: up one dir, main page]

JP2003253960A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

車両用自動開閉装置

Info

Publication number
JP2003253960A
JP2003253960A JP2002055179A JP2002055179A JP2003253960A JP 2003253960 A JP2003253960 A JP 2003253960A JP 2002055179 A JP2002055179 A JP 2002055179A JP 2002055179 A JP2002055179 A JP 2002055179A JP 2003253960 A JP2003253960 A JP 2003253960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
vehicle
closing
closing device
feed screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002055179A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sakai
浩志 酒井
Yasushi Yoshida
靖 吉田
Takashi Hoshino
孝 星野
Seiji Shioiri
政治 塩入
Takao Ochiai
孝夫 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2002055179A priority Critical patent/JP2003253960A/ja
Publication of JP2003253960A publication Critical patent/JP2003253960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全長の短縮化を図ることにより、車両への搭
載性を向上させた車両用自動開閉装置を提供する。 【解決手段】 ヒンジを介して車体に揺動自在に設けら
れる開閉部材を、自動的に開閉する車両用自動開閉装置
10であって、車体に固定される支持部材29に送りね
じ26の両端を回転自在に支持し、送りねじ26にねじ
結合するナット27を装着する。支持部材29には送り
ねじ26に平行にガイドロッド28を設け、このガイド
ロッド28に前後進自在に案内され、ナット27と一体
に固定される進退ブロック32を設ける。進退ブロック
32に一端を揺動自在に取り付けられ、他端を開閉部材
に揺動自在に取り付けられる連結ロッド17を設け、送
りねじ26を回転駆動する電動モータ23を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用自動開閉装置
に関し、特に、ヒンジを介して車体に取り付けられたバ
ックドア、トランクリッド、エンジンフード、ドア等の
開閉に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両に装着される開閉部材
としては、ヒンジを支点に揺動させることにより開閉を
おこなうバックドア、トランクリッド等や、レールに沿
って移動させることにより開閉をおこなうスライドドア
がある。
【0003】たとえば、ワンボックス車には、バックド
アを設け車両後方からの荷物の積み下ろし等を容易に行
い得るようにしたものが多く見受けられる。通常、この
ようなバックドアは、車両ルーフの後端部に固定された
ヒンジを介して車両に装着され、ヒンジを支点として上
下方向に開閉するようになっている。この場合、バック
ドアは車両上方に大きく跳ね上げられることになるた
め、跳ね上げ式のバックドアとも呼ばれている。
【0004】また、跳ね上げ式のバックドアは大型で重
い場合が多いため、車体とバックドアとを連結する補助
機構としてのガスシリンダが設けられている。このた
め、ロック機構の解除によりガスシリンダが開放され、
容易にバックドアを開けることができる一方、バックド
アを閉める際には、ガスシリンダを縮めながら手動によ
ってバックドアを閉じる必要があった。
【0005】このようなバックドアは、開放時において
上方に大きく跳ね上げられることが多く、バックドアの
端部と地面との間には大きな間隔が生じていたため、そ
の開閉は困難となっていた。特に、女性や子供にとって
は、このようなバックドアを閉じることが大変困難とな
っていた。
【0006】また、バックドアはガスシリンダにより跳
ね上げられるため、たとえば、駐車場内においてバック
ドアを開放するためのスペースが限られている場合に
は、開放作動の途中でバックドアを押さえる等の方法に
よって、バックドアの跳ね上げを停止する必要があり、
作業性も悪いものとなっていた。
【0007】そこで、女性や子供でも容易に開閉でき、
任意の開放位置で停止できるようにバックドアの開閉装
置を搭載した車両も増加している。このような開閉装置
としては、特開2001−253241号公報に開示さ
れるように、バックドアを電動で開閉することのできる
車両リフトゲートパワー作動システムが開発されてい
る。このシステムは、チャンネル内に設けられたラック
バーを電動モータによって前後進に駆動させ、ラックバ
ーに設けられたリンクを介してリフトゲート、つまりバ
ックドアを開閉するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
001−253241号公報に開示される開閉装置は、
ラックバーを駆動する形式であるため、開閉装置の全長
がリンク作動量の略2倍近くになる。このような開閉装
置は、車体を構成するパネル間つまり車両後端部のピラ
ー内部に配置されるため、開閉装置の小型化が重要な要
素とされている。
【0009】また、特開2001−253241号公報
の開閉装置には、電動モータのウォームギヤと、ラック
バーを駆動する出力ピニオンギヤとの間に電磁クラッチ
が設けられている。このため、電磁クラッチを切ること
で手動によりバックドアの開閉をすることもできるが、
出力ピニオンギヤとウォームギヤとが切り離されること
により、出力ピニオンギヤが容易に回転してバックドア
の開閉抵抗がほとんど無くなる状態となっていた。従っ
て、開閉作動中に電磁クラッチを切るとバックドアが急
激に開いたり閉じたりするおそれがあった。
【0010】さらに、電磁クラッチを接続する状態にあ
っては、ウォームホイール側からウォームを回転させる
必要があり、手動で動かすことは非常に困難となってい
た。
【0011】本発明の目的は、全長を短縮することによ
り、車両への搭載性を向上させた車両用自動開閉装置を
提供することにある。
【0012】本発明の目的は、手動による開閉部材の開
閉を安全に行うことのできる簡潔な構造の車両用自動開
閉装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用自動開閉
装置は、ヒンジを介して車体に揺動自在に設けられる開
閉部材を、自動的に開閉する車両用自動開閉装置であっ
て、前記車体に固定される支持部材に両端が回転自在に
軸支される送りねじと、前記送りねじと平行に前後進自
在に案内される進退ブロックに設けられ、前記送りねじ
にねじ結合するナットと、前記進退ブロックに一端を揺
動自在に取り付けられ、他端を前記開閉部材に揺動自在
に取り付けられる連結ロッドと、前記支持部材に取り付
けられ、前記送りねじを回転駆動する電動モータとを有
することを特徴とする。
【0014】これにより、送りねじにより送り移動され
るナットを用いて連結ロッドを作動させ、開閉部材を開
閉するために必要とされる連結ロッドの変位量を確保す
ることができるため、車両用自動開閉装置の全長を連結
ロッドの変位量に近づけて短縮することができ、車体へ
の搭載性を向上させることができる。
【0015】本発明の車両用自動開閉装置は、前記電動
モータは前記送りねじと平行に取り付けられることを特
徴とする。これにより、さらに車両用自動開閉装置の全
長を連結ロッドの変位量に近づけて短縮することがで
き、車体への搭載性を向上させることができる。
【0016】本発明の車両用自動開閉装置は、前記電動
モータの出力軸と前記送りねじとの間に設けられ、前記
電動モータの駆動力の伝達と遮断とを切り換えるクラッ
チを有することを特徴とする。これにより、電動モータ
と送りねじとを切り離すことができ、開閉部材を手動で
開閉することができる。
【0017】本発明の車両用自動開閉装置は、前記開閉
部材は車体ルーフ後端部に取り付けられた前記ヒンジを
介して前記車体に装着され、前記支持部材は前記開閉部
材と隣接する前記車体のピラー内に固定されることを特
徴とする。これにより、車両の美観を向上させるととも
に、送りねじや進退ブロックはピラー内に収容されるた
め、安全性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施の形態である車両用
自動開閉装置10(以下、開閉装置という。)を取り付
けた車両11の一部を示す背面図であり、図2は図1の
車両11を示す側面図である。また、図3は図1の車両
11の開閉部材であるバックドア12を開いた状態を示
す背面図であり、同様に、図4は図2の車両11のバッ
クドア12を開いた状態を示す側面図である。
【0020】図1および図2に示すように、車両11を
構成する車体13の後端部には、開閉部材つまりバック
ドア12が装着されている。車体13の上方に設けられ
る車体ルーフ13rの後端部にはヒンジ14が装着され
ており、このヒンジ14を介してバックドア12は車体
13に取り付けられている。バックドア12は、ヒンジ
14を支点として、図1および図2に示す全閉状態よ
り、図3および図4に示す全開状態まで開閉自在となっ
ている。
【0021】なお、図示するバックドア12は車体13
に対して上下方向に開閉するように装着されているが、
これに限らず、ヒンジ14を車体13の後端側部に取り
付けて、バックドア12を車体13に対して水平方向に
開閉するようにしても良く、ヒンジ14を車体の後端両
側部にそれぞれ取り付け、いわゆる観音開きのバックド
アとしても良い。また、バックドア12の開閉範囲も約
90度に限らず任意に設定しても良い。
【0022】図1〜図4に示すように、この車両11の
車体13とバックドア12との間には、バックドア12
を自動的に開閉するための開閉装置10と、バックドア
12の開閉動作を補助するガスシリンダ15とが装着さ
れている。開閉装置10は車体13に形成されるピラー
16の内部、つまり車体13後端部の図1に示す左側の
ピラー16内に装着されている。そして、開閉装置10
に設けられる連結ロッド17の一端は、ピラー16に形
成されるスリット18より突き出され、バックドア12
の内側に揺動自在に装着されている。このように、開閉
装置10が装着される車体13と、バックドア12とは
連結ロッド17を介して連結されている。
【0023】また、ガスシリンダ15は、シリンダ部1
9と、シリンダ部19内に摺動自在に設けられるピスト
ンと、ピストンに設けられるシリンダロッド20とによ
り構成されており、シリンダ部19の一端は車体13後
端部のピラー16に揺動自在に装着され、シリンダ部1
9の他端から突出するシリンダロッド20の一端はバッ
クドア12の内側に揺動自在に装着されている。シリン
ダ部19とピストンとにより形成されるガス室には高圧
ガスが封入されており、バックドア12はシリンダロッ
ド20を介して開方向に向けて付勢されている。なお、
図1および図2に示す全閉状態において、シリンダロッ
ド20はシリンダ部19に収容されガス室内の圧力エネ
ルギは圧縮により高められた状態となっている。そし
て、図3および図4に示す全開状態においては、シリン
ダロッド20は開放され、ガス室内の圧力エネルギは膨
張によりシリンダロッド20の運動エネルギに変換され
た状態となっている。
【0024】以下、バックドア12の開閉を自動的に行
う開閉装置10について説明する。図5は本発明の一実
施の形態である開閉装置10を示す斜視図である。図5
に示すように、この開閉装置10は、回転力を発生する
駆動部21と、回転運動を直線運動に変換する変換部2
2とにより構成されており、車体13のピラー16内に
固定されている。
【0025】駆動部21は、正逆回転駆動する電動モー
タ23と、電動モータ23の回転を減速する複数の減速
歯車24とを有しており、電動モータ23と減速歯車2
4との間には、電動モータ23の出力軸と減速歯車24
とを接続および遮断する電磁クラッチ25が設けられて
いる。また、減速歯車24は図示しないギヤケースに収
容される。
【0026】変換部22は、減速歯車24に連結する送
りねじ26と、送りねじ26にねじ結合するナット27
と、ナット27の回転を防止してナット27を直線運動
させるガイドロッド28とを有している。
【0027】送りねじ26の両端は支持部材29,30
によって回転自在に軸支されており、送りねじ26の外
面には円弧状の断面を有するねじ溝31が形成されてい
る。また、送りねじ26のねじ溝31に対応するよう
に、ナット27の内面には円弧状の断面を有するねじ溝
が形成されている。送りねじ26のねじ溝31とナット
27のねじ溝との間に多数の鋼球が組み込まれることに
より、鋼球を介して送りねじ26とナット27とは噛み
合い、これらの鋼球が転動することにより送りねじ26
とナット27とは滑らかにねじ結合することができる。
なお、これらの鋼球はナット27内部を循環しており無
限転がり運動を行うようになっている。
【0028】また、2本のガイドロッド28は、それぞ
れ支持部材29に送りねじ26と平行に固定されてい
る。このガイドロッド28に摺動自在に設けられた進退
ブロック32は、ガイドロッド28の軸方向に向けて前
後進自在となっている。この進退ブロック32は固定ピ
ン33を介してナット27と一体に固定されており、進
退ブロック32とナット27は一体に作動するようにな
っている。また、進退ブロック32の側面にはボールス
タッド34が設けられ、連結ロッド17の一端がボール
ソケット35を介して揺動自在に装着されている。な
お、進退ブロック32とナット27の固定方法は、固定
ピン33に限らず、溶接やかしめ等により固定しても良
く、一体に成形しても良い。
【0029】このような開閉装置10は、送りねじ26
の軸方向が車体13に対してほぼ上下方向となるように
配置され、送りねじ26両端の支持部材29,30に設
けられた取付孔36〜40を用いて、図示しない締結部
材により車体13のピラー16内に固定される。
【0030】そして、電磁クラッチ25を繋いだ状態で
電動モータ23を駆動し、図5に示すように、送りねじ
26を矢印A方向に回転駆動すると、ナット27の回転
は進退ブロック32を介してガイドロッド28により制
止され、矢印Bで示すようにナット27を送りねじ26
に沿って前進方向に直進運動させることができる。この
ような直進運動は、連結ロッド17を介して進退ブロッ
ク32からバックドア12に開方向の動作として伝達さ
れる。一方、電動モータ23を逆方向に駆動すると、ナ
ット27は後退方向に直進運動を行い、この直進運動
は、連結ロッド17を介してバックドア12に閉方向の
動作として伝達される。なお、電動モータ23と電磁ク
ラッチ25は車両11に搭載された図示しない制御装置
に接続されており、車室内等に設けられた図示しない開
閉スイッチの操作に基づいて供給される電流により、電
動モータ23は正逆回転され、電磁クラッチ25は接続
または切断されるようになっている。
【0031】以下、車体13に設けられた開閉装置10
によるバックドア12の開閉動作について説明する。図
2に示すように、バックドア12の全閉状態において、
操作者により開閉スイッチが開方向に操作されると、制
御装置からの電流によって電磁クラッチ25が接続さ
れ、制御装置からの電流によって電動モータ23が回転
駆動される。電動モータ23の回転力は電磁クラッチ2
5を介して減速歯車24を駆動し、減速歯車24を介し
て図5に示す矢印A方向に送りねじ26を駆動する。送
りねじ26の回転に伴ってナット27は矢印A方向に直
進運動つまり送り移動され、進退ブロック32を介して
連結ロッド17はピラー16内から徐々に突き出され
る。この連結ロッド17の突き出しによってバックドア
12は開方向に作動する。バックドア12の全閉状態に
おいて、ナット27は支持部材30の近傍に配置されて
いるが、送りねじ26の回転による送り移動により支持
部材29の近傍まで移動すると、図4に示すようにバッ
クドア12は全開状態まで開放される。
【0032】一方、開閉スイッチが閉方向に操作される
と、制御装置から電動モータ23に供給される電流は、
開閉スイッチが開方向に操作されたときとは逆向きに供
給される。従って、送りねじ26も逆方向に回転し、ナ
ット27は支持部材29に向けて後退方向に送り移動さ
れる。これら部材の動きに伴って連結ロッド17はピラ
ー16内に収容され、バックドア12は閉方向に作動
し、図2に示す全閉状態まで閉じられることになる。
【0033】このように、送りねじ26の長さの範囲内
で送り移動されるナット27を用いて連結ロッド17を
駆動することにより、バックドア12の開閉に必要な連
結ロッド17の変位量を確保しながら、ほぼ連結ロッド
17の変位量を全長とする開閉装置10を製作すること
ができ、開閉装置10の大幅な小型化を図ることができ
る。また、送りねじ26と平行に電動モータ23を設置
することによっても、開閉装置10の小型化を図ること
ができる。さらに、バックドア12が開かれるときに
は、ガスシリンダ15も開放されバックドア12を開方
向に向けて付勢しているため、電動モータ23の出力を
下げることができ、電動モータ23も小型のものを用い
ることができる。
【0034】また、送りねじ26と減速歯車24との間
には電磁クラッチ25が設けられており、この電磁クラ
ッチ25を切断することにより、バックドア12と電動
モータ23が切り離され、バックドア12を手動で開閉
することもできる。さらに、送りねじ26のリード角
は、バックドア12側からの入力つまりナット27側か
らの入力によって送りねじ26を回転する際に、所定の
抵抗を発生するように設定されている。すなわち、手動
による開閉力に加えて、ガスシリンダ15からバックド
ア12に加えられる付勢力やバックドア12にかかる重
力等が考慮されてリード角が設定されている。このた
め、電磁クラッチ25を切断したとしても、バックドア
12は所定の開閉抵抗によりその場で制止し、手動の開
閉力を加えることによってバックドア12を動かすこと
ができる。従って、手動によるバックドア12の開閉を
安全に行うことができる。
【0035】さらに、開閉装置10をピラー16内に収
容することにより、車両の美観を向上させるとともに、
ピラー16から連結ロッド17のみが突き出し、送りね
じ26や進退ブロック32はピラー16内にされるた
め、安全性を向上させることもできる。
【0036】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、本実施の形態に
おいては、開閉部材は車体13の後端部に装着されたバ
ックドア12としているが、これに限らず、ドア、トラ
ンクリッド、エンジンフード、サンルーフ等、車体13
に開閉自在に装着されているものであれば他の開閉部材
であっても良い。
【0037】また、本実施の形態において、開閉装置1
0とガスシリンダ15を用いてバックドア12の開閉を
行っているが、開閉装置10のみを用いてバックドア1
2の開閉を行うようにしても良い。この際は、送りねじ
26のリード角を変更することにより、容易にバックド
ア12の開閉抵抗を変更することができるため、電磁ク
ラッチ25を切ったとしても、バックドア12にかかる
重力によってバックドア12が急激に閉じることがな
く、バックドア12の開閉を安全に行うことができる。
また、開閉装置10を車体の左右に配置し、2つの開閉
装置10を用いてバックドア12を開閉しても良い。
【0038】また、本実施の形態において、進退ブロッ
ク32とバックドア12とを連結ロッド17により直接
に連結しているが、バックドア12と連結ロッド17と
の間にリンク機構を設けて、リンク機構を介してバック
ドア12を開閉するようにしても良い。また、支持部材
29,30は別個に設けることなく、連結しても良く、
支持部材29,30を一体に形成したり、図示しないギ
ヤケースと一体に形成しても良い。また、ガスシリンダ
15の一端は、ピラー16に取り付けることなく、開閉
装置10の支持部材29に取り付けることもできる。
【0039】さらに、送りねじ26とナット27は、鋼
球を介してねじ結合するボールねじに限定されず、たと
えば、角ねじ等の送りねじを使用しても良い。
【0040】なお、図示する電動モータ23は送りねじ
26と並列に設けられているが、送りねじ26と直列に
電動モータ23を設置しても良く、減速歯車24を介す
ことなく直接送りねじ26を電動モータ23によって駆
動しても良い。
【0041】
【発明の効果】本発明の車両用自動開閉装置によれば、
送りねじにより送り移動されるナットを用いて連結ロッ
ドを作動させ、開閉部材を開閉するために必要とされる
連結ロッドの変位量を確保する。これにより、車両用自
動開閉装置の全長を連結ロッドの変位量に近づけて短縮
することができ、車体への搭載性を向上させることがで
きる。
【0042】本発明の車両用自動開閉装置によれば、電
動モータを前記送りねじに平行に取り付けることによ
り、さらに車両用自動開閉装置の全長を連結ロッドの変
位量に近づけて短縮することができ、車体への搭載性を
向上させることができる。
【0043】本発明の車両用自動開閉装置によれば、電
動モータの駆動力の伝達と遮断とを切り換えるクラッチ
を有することにより、電動モータと送りねじとを切り離
すことができ、開閉部材を手動で開閉することができ
る。また、回転運動から直進運動の変換を送りねじとナ
ットの組み合わせで行うことにより、開閉部材側からの
入力により開閉する際の開閉抵抗を発生させることがで
き、クラッチを切ったときであっても手動による開閉操
作を安全に行うことができる。
【0044】本発明の車両用自動開閉装置によれば、支
持部材を開閉部材と隣接する車体のピラー内に固定する
ことにより、車両の美観を向上させるとともに、送りね
じや進退ブロックはピラー内に収容されるため、安全性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装
置を取り付けた車両の一部を示す背面図である。
【図2】図1の車両を示す側面図である。
【図3】図1の車両のバックドアを開いた状態を示す背
面図である。
【図4】図3の車両を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装
置を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 車両用自動開閉装置 11 車両 12 バックドア(開閉部材) 13 車体 13r 車体ルーフ 14 ヒンジ 15 ガスシリンダ 16 ピラー 17 連結ロッド 18 スリット 19 シリンダ部 20 シリンダロッド 21 駆動部 22 変換部 23 電動モータ 24 減速歯車 25 電磁クラッチ(クラッチ) 26 送りねじ 27 ナット 28 ガイドロッド 29,30 支持部材 31 ねじ溝 32 進退ブロック 33 固定ピン 34 ボールスタッド 35 ボールソケット 36〜40 取付孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 孝 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 (72)発明者 塩入 政治 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 (72)発明者 落合 孝夫 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 DA00 DA01 DA05 DA08 DB00 DB01 DB05 DB08 EA01 EB01 EC01 KA06 KA15 KA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒンジを介して車体に揺動自在に設けら
    れる開閉部材を、自動的に開閉する車両用自動開閉装置
    であって、 前記車体に固定される支持部材に両端が回転自在に軸支
    される送りねじと、 前記送りねじと平行に前後進自在に案内される進退ブロ
    ックに設けられ、前記送りねじにねじ結合するナット
    と、 前記進退ブロックに一端を揺動自在に取り付けられ、他
    端を前記開閉部材に揺動自在に取り付けられる連結ロッ
    ドと、 前記支持部材に取り付けられ、前記送りねじを回転駆動
    する電動モータとを有することを特徴とする車両用自動
    開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用自動開閉装置にお
    いて、前記電動モータは前記送りねじと平行に取り付け
    られることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の車両用自動開閉
    装置において、前記電動モータの出力軸と前記送りねじ
    との間に設けられ、前記電動モータの駆動力の伝達と遮
    断とを切り換えるクラッチを有することを特徴とする車
    両用自動開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3のいずれか一項に記載
    の車両用自動開閉装置において、前記開閉部材は車体ル
    ーフ後端部に取り付けられた前記ヒンジを介して前記車
    体に装着され、前記支持部材は前記開閉部材と隣接する
    前記車体のピラー内に固定されることを特徴とする車両
    用自動開閉装置。
JP2002055179A 2002-03-01 2002-03-01 車両用自動開閉装置 Pending JP2003253960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002055179A JP2003253960A (ja) 2002-03-01 2002-03-01 車両用自動開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002055179A JP2003253960A (ja) 2002-03-01 2002-03-01 車両用自動開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003253960A true JP2003253960A (ja) 2003-09-10

Family

ID=28666078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002055179A Pending JP2003253960A (ja) 2002-03-01 2002-03-01 車両用自動開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003253960A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336297A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Ashimori Ind Co Ltd ウイング扉開閉装置
WO2010053062A1 (ja) * 2008-11-04 2010-05-14 株式会社 ニイテック 扉状部材の自動開閉装置
CN102747918A (zh) * 2011-04-18 2012-10-24 杨伟伟 一种螺旋拉杆式开门机
JP2013014996A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Hi-Lex Corporation 開閉駆動装置
JP2014095270A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Hi-Lex Corporation 開閉体駆動装置
JP2016048016A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 日本ロボティクス株式会社 車両用ドア開閉装置
JP2018059550A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 株式会社ミツバ 動力伝達機構、アクチュエータ、および車両用アクチュエータ
CN108825040A (zh) * 2018-08-13 2018-11-16 武汉佳特轿车零部件有限公司 一种用于三厢轿车自动开闭尾门的电动撑杆
CN109281568A (zh) * 2018-12-05 2019-01-29 广东东箭汽车科技股份有限公司 螺母丝杠式自动门开闭机构、汽车自动门和汽车

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336297A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Ashimori Ind Co Ltd ウイング扉開閉装置
WO2010053062A1 (ja) * 2008-11-04 2010-05-14 株式会社 ニイテック 扉状部材の自動開閉装置
CN102747918A (zh) * 2011-04-18 2012-10-24 杨伟伟 一种螺旋拉杆式开门机
JP2013014996A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Hi-Lex Corporation 開閉駆動装置
JP2014095270A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Hi-Lex Corporation 開閉体駆動装置
JP2016048016A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 日本ロボティクス株式会社 車両用ドア開閉装置
JP2018059550A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 株式会社ミツバ 動力伝達機構、アクチュエータ、および車両用アクチュエータ
WO2018066523A1 (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 株式会社ミツバ 動力伝達機構、アクチュエータ、および車両用アクチュエータ
US10837572B2 (en) 2016-10-03 2020-11-17 Mitsuba Corporation Power transmission mechanism, actuator, and vehicle actuator
CN108825040A (zh) * 2018-08-13 2018-11-16 武汉佳特轿车零部件有限公司 一种用于三厢轿车自动开闭尾门的电动撑杆
CN108825040B (zh) * 2018-08-13 2024-03-12 武汉佳特汽车科技有限公司 一种用于三厢轿车自动开闭尾门的电动撑杆
CN109281568A (zh) * 2018-12-05 2019-01-29 广东东箭汽车科技股份有限公司 螺母丝杠式自动门开闭机构、汽车自动门和汽车
JP2022512127A (ja) * 2018-12-05 2022-02-02 廣東東箭汽車科技股▲分▼有限公司 ナット・リードスクリュー式自動ドア開閉機構、それを含む自動車の自動ドア、及び自動車
US11466503B2 (en) 2018-12-05 2022-10-11 Winbo-Dongjian Automotive Technology Co., Ltd. Nut leadscrew type automatic door opening and closing mechanism, automobile automatic door and automobile
JP7209090B2 (ja) 2018-12-05 2023-01-19 廣東東箭汽車科技股▲分▼有限公司 ナット・リードスクリュー式自動ドア開閉機構、それを含む自動車の自動ドア、及び自動車

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11220854B2 (en) Power swing door actuator with integrated door check mechanism
US6401392B1 (en) Power operating apparatus for vehicle door
US10378263B2 (en) Power swing door actuator with articulating linkage mechanism
EP1338744B1 (en) Automatically opening and closing system for vehicle
US8303021B2 (en) Door edge protection device
US9650826B2 (en) Hinged vehicle door operating mechanism having multiple slides for increasing torque during operation
US11719030B2 (en) Fastening arrangement for vehicle sliding door
JP2006240611A (ja) 車両用ドアシステム
US20040160083A1 (en) Cover assembly for a vehicle bed
CA2411325C (en) Lost motion mechanism for power liftgate closure system
US7320495B2 (en) Motor vehicle
JP2003253960A (ja) 車両用自動開閉装置
JP2003214031A (ja) 車両用自動開閉装置
JP3749708B2 (ja) 車両用自動開閉装置
US7014248B2 (en) Opening and closing apparatus for rear gate of vehicle
JP4638113B2 (ja) ヘッドライナーに取付けられた動力式リフトゲート駆動機構
JPH084400A (ja) ドアヒンジ装置
JP2003252060A (ja) 車両用自動開閉装置
US20080258511A1 (en) Convertible Vehicle
CN209891916U (zh) 掀背门开闭装置
JP2004255931A (ja) 車両用自動開閉装置
JP4229690B2 (ja) 車両用自動開閉装置
JP2003253959A (ja) 車両用自動開閉装置
JP2024086536A (ja) 駆動ロックを備えた自動車ドア用駆動装置
JP2003312267A (ja) バックドアの自動開閉装置