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JP2003251526A - 歯車シェービング加工方法及びシェービングツール - Google Patents

歯車シェービング加工方法及びシェービングツール

Info

Publication number
JP2003251526A
JP2003251526A JP2002055374A JP2002055374A JP2003251526A JP 2003251526 A JP2003251526 A JP 2003251526A JP 2002055374 A JP2002055374 A JP 2002055374A JP 2002055374 A JP2002055374 A JP 2002055374A JP 2003251526 A JP2003251526 A JP 2003251526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaving
gear
tool
cutter
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002055374A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Koshiba
博 小柴
Masamitsu Miyazaki
正光 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2002055374A priority Critical patent/JP2003251526A/ja
Publication of JP2003251526A publication Critical patent/JP2003251526A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一の目的は、高精度のシェービング加工を行
うことができる歯車シェービング加工方法を提供するこ
とにある。他の目的は、歯車シェービング加工方法の実
施に好適なシェービングツールを提供する。 【解決手段】 被削歯車の取付けが可能な主軸17と、
この主軸17に対して相対的に移動可能な工具軸18と
を備え、主軸17の開放端側を支持する芯押しが可能な
複合工作機械を用いる。シェービングカッタ32をその
回転軸が工具軸18の軸心に対して略直交するように、
工具軸18に取付ける。カッタ32を、被削歯車20が
取付けられた主軸17に対して交差角をもたせて配置す
る。カッタ32と被削歯車20とを噛み合わせ、その状
態で芯押しを行いつつ、主軸17の軸心方向に沿ってカ
ッタ32を移動させながら、被削歯車20を回転駆動す
ることにより、シェービング加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、歯車シェービン
グ加工方法と、この歯車シェービング加工方法を実施す
るのに好適なシェービングツールとに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、歯車を完成させるためには、
旋削、歯切り、歯車仕上げの加工工程が必要であり、歯
車仕上げ加工は、歯車シェービング盤によるシェービン
グ加工や歯車研削盤による研削加工によって行われてい
る。上記歯車シェービング盤による歯車シェービング加
工とは、工具軸にシェービングカッタを取付け、旋回テ
ーブル上に被削歯車を、シェービングカッタの回転軸と
同方向に延びる軸に回転自在に装着し、シェービングカ
ッタのねじれ角と被削歯車のねじれ角との差に相当する
交差角をなすように上記旋回テーブルを旋回、固定した
後、シェービングカッタと被削歯車を噛合し、シェービ
ングカッタを回転駆動しながら、旋回テーブルを被削歯
車の取付軸方向に移動させることにより、歯車仕上げ加
工を行う加工方法である。
【0003】従って、シェービングカッタによりシェー
ビング加工を行うために、上記のように専用の歯車シェ
ービング盤が用いられており、シェービング加工以外の
旋削、歯切り等の他の工程を行うためには、そのための
加工装置、及び各加工装置間での被削歯車の搬送作業が
必要である。このように歯車仕上げ加工を含む複合加工
は、複数の装置、その設置スペース、装置間の搬送、各
装置の段取り換え等に多大のコストを要することにな
り、そのためこの歯車仕上げ加工を含む複合加工が、多
品種少量生産における大きなネックとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、NC旋盤のよ
うに汎用性を有する複合工作機械の機能にシェービング
カッタによる加工機能を付加し、歯車シェービング加工
と他の加工との集約化、設備投資の抑制、加工時間の低
減、工程間移動時間の低減等を図ることが可能な歯車シ
ェービング加工方法が提案された。
【0005】ところが、NC旋盤のように汎用性を有す
る複合工作機械は、図9に示すように、シェービングカ
ッタ83が取付けられる工具軸81と、被削歯車84が
取付けられる主軸82とを備えたものである。そして、
工具軸81にシェービングカッタ83を取付けると共
に、主軸82に被削歯車84を取付け、上記シェービン
グカッタ83を、被削歯車84が取付けられた主軸82
に対して交差角をもたせて配置し、その後、上記シェー
ビングカッタ83と被削歯車84とを噛み合わせ、上記
主軸82の軸心方向に沿ってシェービングカッタ83を
移動させながら、例えば、主軸82を回転駆動すること
により、シェービング加工を行っていた。また、主軸8
2はチャック部85を有し、このチャック部85に、被
削歯車84が取付けられた治具86がチャックされる。
すなわち、治具86は、基端側の大径部86aと、先端
側の小径部86aとからなり、大径部86aが上記チャ
ック部85にチャックされ、小径部86aに被削歯車8
4が取付けられる。
【0006】この場合、被削歯車84にシェービングカ
ッタ83にてその径方向の押圧力が付与されることにな
る。しかしながら、被削歯車84を支持している治具8
6はいわゆる片持ち状とされ、このシェービング加工中
に、この押圧力にて治具86の小径部86aが撓むおそ
れがあり、撓めば、精度の高いシェービング加工を行う
ことができなかった。
【0007】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その一の目的は、高精度の
シェービング加工を行うことができ、形成される歯に、
クラウニング等を容易につけることが可能な歯車シェー
ビング加工方法を提供することにある。また、他の目的
は、上記歯車シェービング加工方法の実施に好適なシェ
ービングツールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び効果】そこで請求項1
の歯車シェービング加工方法は、被削歯車の取付けが可
能な主軸と、この主軸に対して相対的に移動可能な工具
軸とを備え、上記主軸の開放端側を支持する芯押しが可
能なNC旋盤等の複合工作機械において、シェービング
カッタをその回転軸が上記工具軸の軸心に対して略直交
するように、この工具軸に取付けた後、上記シェービン
グカッタを、被削歯車が取付けられた主軸に対して交差
角をもたせて配置し、その後、上記シェービングカッタ
と被削歯車とを噛み合わせ、その噛み合わせた状態で、
上記芯押しを行いつつ、上記主軸の軸心方向に沿ってシ
ェービングカッタと被削歯車とを相対的に移動させなが
ら、このシェービングカッタと被削歯車との少なくとも
一方を回転駆動することにより、シェービング加工を行
うことを特徴としている。
【0009】上記請求項1の歯車シェービング加工方法
では、汎用性を有するNC旋盤等の複合工作機械を用
い、主軸に被削歯車を取付ける一方、工具軸にシェービ
ングカッタを取付けて、被削歯車が取付けられた主軸に
対して交差角をもたせて配置し、その後、上記シェービ
ングカッタと被削歯車とを噛み合わせ、その噛み合わせ
た状態で、上記主軸の軸心方向に沿ってシェービングカ
ッタと被削歯車とを相対的に移動させながら、このシェ
ービングカッタと被削歯車との少なくとも一方を回転駆
動することにより、シェービング加工を行うことができ
る。このため、このシェービング加工方法によれば、汎
用性を有するNC旋盤等の複合工作機械を用いるので、
歯車シェービング加工と、他の加工(旋削、歯切り)と
を行うことができ、歯車シェービング加工工程と他の加
工工程との集約を図ることが可能となり、設備投資の抑
制、加工時間の低減、工程間移動時間の低減等により、
製造コストの低減を図ることができる。特に近年では、
冷間鍛造技術の向上により、歯出し鍛造された歯車素材
が高精度に成形されるようになっており、旋削加工と歯
車シェービング加工のみで歯車を完成することが可能と
なっていることから、上記加工方法により一段と大きな
コスト低減効果が得られる。しかも、シェービング加工
中においては、主軸の開放端側を支持する芯押しが可能
であり、このシェービング加工中に主軸が撓むのを防止
することができる。これによって、精度の高いシェービ
ング加工を行うことができ、高精度の歯車を製造するこ
とができる。
【0010】また請求項2の歯車シェービング加工方法
は、上記主軸を回転駆動させると共に、工具軸を回転自
在としてシェービング加工を行うことを特徴としてい
る。
【0011】上記請求項2の歯車シェービング加工方法
では、上記主軸のみを回転駆動させればよいので、工具
軸をシェービングカッタに同期するように回転駆動させ
る必要がなく、加工中の制御が容易となり、シェービン
グ加工を安定して行うことができる。
【0012】請求項3の歯車シェービング加工方法は、
上記工具軸側の角度調整機能にて、上記交差角の調整が
可能な複合工作機械を用いることを特徴としている。
【0013】上記請求項3の歯車シェービング加工方法
では、交差角の調整を工具軸側の角度調整機能にて行う
ことができ、角度変更の調整(微調整)が可能となっ
て、高精度のシェービング加工が可能となる。
【0014】請求項4の歯車シェービング加工方法は、
工具軸が、相互に直交する3軸方向の移動が可能なヘッ
ドに支持されると共に、主軸が、上記3軸方向のうちの
1軸方向と平行に配置され、さらに、上記工具軸は、こ
の工具軸の軸心と略直交する軸心廻りの揺動が可能な複
合工作機械を用いることを特徴としている。
【0015】上記請求項4の歯車シェービング加工方法
では、工具軸が、相互に直交する3軸方向の移動が可能
なヘッドに支持されると共に、主軸が、上記3軸方向の
うちの1軸方向と平行に配置され、上記工具軸は、この
工具軸の軸心と略直交する軸心廻りの揺動が可能とされ
ているので、例えば、主軸の軸心方向に沿ってシェービ
ングカッタをトラバースさせる場合、このトラバース中
に、カッタ側を、工具軸の軸心と略直交する軸心廻りに
揺動させると共に、主軸の軸心方向と直交する一軸方向
に移動させることによって、簡単にクラウニングをつけ
ることができる。
【0016】請求項5のシェービングツールは、被削歯
車をシェービング加工するのに使用するシェービングツ
ールであって、その基端部がNC旋盤等の複合工作機械
に取付けられるホルダと、このホルダの先端側に設けら
れてホルダの軸心と略直交する軸心廻りに回転自在なシ
ェービングカッタとを備えたことを特徴としている。
【0017】上記請求項5のシェービングツールでは、
シェービングカッタは、ホルダの軸心と直交する軸心廻
りに回転自在とされるので、ホルダの軸心と、シェービ
ングカッタの軸心とが略直交することになり、シェービ
ングカッタと被削歯車とを噛み合わせた際に、ホルダの
軸心が主軸の軸心に対して、略直交することになる。こ
れにより、主軸の開放端面側にシェービングツールが対
向するのを回避することができ、シェービング加工中の
芯押しが可能となる。この芯押しを行うことによって、
このシェービング加工中に主軸が撓むのを防止すること
ができ、精度の高いシェービング加工を行うことができ
て、高精度の歯車を製造することができる。
【0018】請求項6のシェービングツールは、被削歯
車の取付けが可能な主軸と、この主軸に対して相対的に
移動可能な工具軸とを備え、上記主軸の開放端側を支持
する芯押しが可能なNC旋盤等の複合工作機械におい
て、被削歯車をシェービング加工するのに使用するシェ
ービングツールであって、その基端部が上記工具軸に取
付けられるホルダと、このホルダの先端側に設けられて
工具軸の軸心と略直交する軸心廻りに回転自在なシェー
ビングカッタとを有し、さらに、シェービングカッタ
は、被削歯車が取付けられる上記主軸に対して交差角を
もたせた配置が可能であり、かつ上記主軸の軸心方向に
沿ってシェービングカッタと被削歯車とを相対的に移動
させつつ、シェービングカッタと被削歯車との少なくと
も一方を回転駆動するシェービング加工中に、上記複合
工作機械の上記芯押しを許容することを特徴としてい
る。
【0019】上記請求項6のシェービングツールでは、
汎用性を有するNC旋盤等の複合工作機械を用い、主軸
に被削歯車を取付ける一方、工具軸にホルダを取付け
て、被削歯車が取付けられた主軸に対して交差角をもた
せて配置し、その後、上記シェービングカッタと被削歯
車とを噛み合わせ、その噛み合わせた状態で、上記主軸
の軸心方向に沿ってシェービングカッタと被削歯車とを
相対的に移動させながら、このシェービングカッタと被
削歯車との少なくとも一方を回転駆動することにより、
シェービング加工を行うことができる。このため、この
シェービングツールによれば、歯車シェービング加工工
程と他の加工工程との集約を図ることが可能となり、設
備投資の抑制、加工時間の低減、工程間移動時間の低減
等により、製造コストの低減を図ることができる。しか
も、シェービング加工中においては、このシェービング
ツールは、芯押しを許容するので、このシェービング加
工中に主軸が撓むのを防止することができる。これによ
って、精度の高いシェービング加工を行うことができ
る。
【0020】請求項7のシェービングツールは、シェー
ビング加工時以外において、このホルダと上記シェービ
ングカッタとの相対回転を規制する回転規制手段を設け
たことを特徴としている。
【0021】上記請求項7のシェービングツールでは、
シェービング加工時以外において、回転規制手段によ
り、ホルダとシェービングカッタとの相対回転を一定の
関係に維持することができる。これにより、シェービン
グ加工開始時に、シェービングカッタと被削歯車との位
相合わせ作業を容易、かつ正確に行うことができ、加工
精度向上という利点が確実に得られる。
【0022】請求項8のシェービングツールは、回転規
制手段が、上記ホルダ側に設けられてその軸心方向に沿
った前後動が可能な押圧ピンと、この押圧ピンを前進さ
せて上記シェービングカッタ側のカッタ支持部にこの押
圧ピンを押し付けてこのシェービングカッタの回転を規
制する押圧機構と、この押圧機構の前進付与力に抗して
上記押圧ピンを後退させて上記規制を解除する回転規制
解除機構とを備えたことを特徴としている。
【0023】上記請求項8のシェービングツールでは、
押圧機構にて、押圧ピンを前進させてシェービングカッ
タ側のカッタ支持部にこの押圧ピンを押し付ければ、シ
ェービングカッタの回転が規制され、これにより、ホル
ダとシェービングカッタとの相対回転を一定の関係に維
持することができる。また、回転規制解除機構にて、押
圧機構の前進付与力に抗して押圧ピンを後退させれば、
回転規制が解除され、シェービングカッタは回転自在と
なる。この回転自在の状態でシェービング加工が可能と
なる。すなわち、このシェービングツールでは、シェー
ビングカッタの回転規制状態と、回転可能状態との切換
えを簡単に行うことができ、シェービング加工時の歯合
わせを正確かつ迅速に行うことができ、高精度の加工を
能率よく行うことができる。
【0024】請求項9のシェービングツールは、上記ホ
ルダの基端部が、テーパシャンク部等を有する自動交換
可能構造に構成されていることを特徴としている。
【0025】上記請求項9のシェービングツールでは、
ホルダの基端部が、テーパシャンク部等を有する自動交
換可能構造に構成されているので、シェービングツール
を使用しない場合には、複合工作機械からシェービング
ツールを取り外すことができる。これにより、他の工具
(ツール)を複合工作機械に取付けることが可能とな
り、複合工作機械の有効利用を図ることができる。さら
に、シェービングツールを取り外している状態におい
て、このシェービングツールの修理点検を行うことがで
き、次回のシェービング加工を精度良く行うことができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】次にこの発明の歯車シェービング
加工方法の実施の形態について、その際に用いられる歯
車シェービング加工装置、及びその際に使用するシェー
ビングツールと共に、図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0027】この実施の形態において歯車シェービング
加工装置は汎用的な複合工作機械であるNC旋盤を用い
ており、図6に示すように、歯車シェービング加工装置
は、基台1と、この基台1に付設される主軸台2と、こ
の基台1に配置される移動台3と、この基台1にスライ
ド自在に配置される芯押し台4とを備える。
【0028】すなわち、移動台3は、Z軸台5と、Y軸
台6と、X軸台7とを備える。この場合、基台1にはZ
軸台5をZ軸方向(基台1の長手方向)のスライドをガ
イドするガイドレールGが設けられ、Z軸台5には、Y
軸台6を基台1の幅方向のスライドをガイドするガイド
レールGが設けられ、Y軸台6には、その傾斜面8(鉛
直面に対して所定角度で傾斜している)にX軸台7のX
軸方向(傾斜面8に沿う方向であって、Z軸方向と直交
する方向)のスライドをガイドするガイドレールGが設
けられている。この場合、Y軸台6は、X軸とZ軸とに
直交するY軸方向に移動することになり、このY軸方向
の移動は、Y軸台6の基台1の幅方向のスライドと、X
軸台7のX軸方向のスライドとの組み合わせにて行うこ
とができる。
【0029】また、移動台3には、X軸台7をX軸方向
にスライド(往復動)させるための駆動機構10が設け
られている。この場合、駆動機構10は、X軸台7に設
けられる図示省略のナット部材と、Y軸台6側に設けら
れるねじ軸11と、このねじ軸11をその軸心廻りに回
転させるモータ12とを備える。すなわち、モータ12
の駆動にてねじ軸11がその軸心廻り回転して、このね
じ軸11に螺合しているナット部材10がこのねじ軸1
1の軸心に沿って移動し、これによってX軸台7がX軸
方向にスライドする。そして、他のY軸台6及びZ軸台
5も図示省略しているが、上記駆動機構10と同様の駆
動機構にて、それぞれスライドすることができる。
【0030】X軸台7にはヘッド(タレットヘッド)1
4が付設されている。このヘッド14は、X軸台7に固
定される基部15と、この基部15に揺動可能に枢着さ
れる揺動部16とを備え、この揺動部16に工具軸17
が支持されている。この場合、工具軸17は、揺動部1
6の揺動により、この工具軸17の軸心と略直交する軸
心を中心に矢印B方向に揺動する。なお、揺動部16の
揺動は、一般工作機械の旋回テーブル等に使用される公
知の揺動機構が使用される。
【0031】また、主軸台2は主軸18を有し、この主
軸18には、図1に示すように、シェービング加工が行
われる被削歯車20が取付けられる。この場合、被削歯
車20は、治具21を介して主軸18に取付けられる。
すなわち、治具21は、基端側の大径部22と、先端側
の小径部23とを有し、また、主軸18はチャック部2
4を有し、このチャック部24に治具21の大径部22
がチャックされ、治具21の小径部23に被削歯車20
が取付けられる。そして、主軸18は回転角度制御可能
とされる。ここで、回転角度制御可能とは、主軸18を
任意の回転角度の位置に固定することができ、かつ、回
転角速度も任意に設定することができることをいう。ま
た、この主軸台2には、主軸18を回転駆動させる回転
駆動モータ(図示省略)が搭載されている。なお、後述
するように、主軸18の開放端とは治具21の小径部2
3の開放端をいうものとする。
【0032】次に、芯押し台4は、図6に示すように、
主軸台2に相対面するように、Z軸方向に沿ったスライ
ドを可能として基台1に付設されている。すなわち、基
台1にZ軸方向に沿ったガイドレール25が設けられ、
芯押し台4はこのガイドレール25に沿ってスライドす
る。また、芯押し台4には、主軸18の軸心線の延長線
上に配置される芯押し軸26を有し、この芯押し軸26
の先端にセンタ27が設けられている。従って、主軸1
8に被削歯車20が取付けられた状態で、芯押し台4を
主軸18に接近させれば、芯押し台4のセンタ27が主
軸18の開放端を支持することになる。具体的には、図
1に示すように、センタ27の先端円錐部が治具21の
端面を押圧支持する。
【0033】ところで、上記工具軸17は回転角度制御
機構(機能)にて、回転角度を調整することができる。
また、タレットヘッド14には、工具軸17を回転駆動
させる回転駆動モータ(図示省略)が搭載されている。
そして、上記工具軸17には、図3〜図5に示すような
シェービングツールAが取付けられる。このシェービン
グツールAは、ベースホルダ30とアーバホルダ31と
を有するホルダ28と、このホルダ28の軸心(ベース
ホルダ30軸心)と略直交する軸心廻りに回転自在なカ
ッタアーバ41等を備える。
【0034】ホルダ28のベースホルダ30は、基端側
のテーパシャンク部33と、大径部34と、先端側の円
筒部35とからなり、テーパシャンク部33から大径部
34までに至る孔部36が設けられ、この孔部36と、
円筒部35の内部とは、連通孔37を介して連通されて
いる。また、アーバホルダ31は、軸心孔38を有する
本体部39と、この本体部39から突設される突出軸部
40とを備え、突出軸部40がベースホルダ30の円筒
部35に嵌入固定され、ベースホルダ30と一体化され
る。
【0035】また、シェービングカッタ32は、中心孔
32aを有する円盤体からなり、その外周面に凹凸歯3
2bが形成されている。その歯面に複数の溝が形成され
ており、この溝と歯面の交線が切れ刃の働きをする。す
なわち、一般にシェービング加工する際には、このカッ
タ32を、仕上げようとする被削歯車20に押し当てて
軸心方向に移動させながら、カッタ32と被削歯車20
のねじれ角の差(交差角)によって生じる力よって、被
削歯車20の歯面を仕上げるものである。この際、カッ
タ32と被削歯車20とを相対的に回転させる。そし
て、アーバホルダ31には回転自在に上記カッタアーバ
41が取付けられる。カッタアーバ41は、アーバホル
ダ31の軸心孔38に軸受42a、42bを介して回転
自在に挿入される軸部43と、大径の鍔部44と、シェ
ービングカッタ32が嵌合されるカッタ嵌合部45と、
このカッタ嵌合部45から突出されるねじ軸46とを備
える。また、軸部43の端部にはねじ部47が形成され
ている。
【0036】従って、カッタアーバ41の軸部43をア
ーバホルダ31の軸心孔38に挿入して、軸心孔38か
ら突出したねじ部47にナット部材48を螺着すると共
に、円盤状のクランパ49を介してナット部材50をね
じ軸46を螺着することによって、カッタアーバ41
に、カッタ嵌合部45に嵌合されているシェービングカ
ッタ32を取付けることができる。この場合、鍔部44
側の軸受42bと、鍔部44との間において、軸部43
にカラー51が外嵌され、ナット部材48、50を締付
けた際、鍔部44の一方の端面44aの内径側の突出部
29とカラー51とが当接して、鍔部44とアーバホル
ダ31の本体部39との間に隙間S(図7参照)が形成
される。これによって、カッタアーバ41はその軸心廻
りに回転自在となっている。
【0037】また、カッタ嵌合部45の外周面にキー溝
52が設けられると共に、シェービングカッタ32の内
周面にキー溝52に対向するキー溝53が設けられ、こ
のキー溝52、53のキー54が嵌合され、シェービン
グカッタ32がカッタアーバ41に対して回転するのを
防止している。さらに、クランパ49はねじ軸46が挿
通される貫孔55を有し、カッタ側の端面の外周側に突
周部56が設けられ、この突周部56がシェービングカ
ッタ32を押圧している。すなわち、クランパ49はシ
ェービングカッタ32のみを押圧することになって、シ
ェービングカッタ32のカッタアーバ41に対する固定
が安定する。このため、シェービングカッタ32は、ホ
ルダ28の軸心と略直交する軸心廻りにカッタアーバ4
1と一体に回転する。なお、アーバホルダ31の軸心孔
38の両端部には、シール材57、58が装着されてい
る。この場合、軸受42aの軸心方向外方側において、
軸部43にカラー59を外嵌し、このカラー59の外周
側にシール材57を配置し、上記カラー51の外周側に
シール材58を配置している。また、カラー59とナッ
ト部材(菊ナット)48との間にワッシャ(菊ワッシ
ャ)60が介在される。
【0038】ところで、このシェービングツールAに
は、シェービングカッタ32の回転を規制する回転規制
手段61が設けられている。回転規制手段61は、上記
ホルダ28側に設けられてその軸心方向に沿った前後動
が可能な押圧ピン62と、この押圧ピン62を前進させ
て上記シェービングカッタ32側のカッタ支持部63
(この場合、カッタ嵌合部45と、鍔部44とからな
る)にこの押圧ピン62を押し付けてこのシェービング
カッタ32の回転を規制する押圧機構64と、この押圧
機構64の前進付与力に抗して上記押圧ピン62を後退
させて上記規制を解除する回転規制解除機構65とを備
える。
【0039】すなわち、図7に示すように、アーバホル
ダ31の本体部39に、カッタアーバ41の軸心と平行
な貫通孔66が設けられ、この貫通孔66に上記押圧ピ
ン62が前後動自在に嵌合されている。この貫通孔66
は、大径部66aと小径部66bとを有し、大径部66
aに、押圧ピン62の大径基部62aが嵌合され、小径
部66bに、押圧ピン62の軸部62bが嵌合されてい
る。また、押圧機構64はこの場合コイルスプリング等
の弾性体68からなり、貫通孔66の大径部66aに収
納され、大径部66aの開口部に栓部材67が螺着され
ている。これによって、この弾性体68の弾性力にて押
圧ピン62を矢印Cのように前方(カッタ側)へ押し出
して、この押圧ピン62の先端面62cを鍔部44の端
面44aを押圧する。このため、カッタアーバ41の回
転が規制され、カッタ32の回転が規制される。なお、
押圧ピン62の先端面62cに、摩擦抵抗を大きくし
て、回転規制力を確実に発揮させるために、ライニング
を施すのが好ましい。
【0040】また、回転規制解除機構65は、図3に示
すように、ベースホルダ30の孔部36と、連通孔37
と、軸部40に設けられた貫通孔70等を介して、貫通
孔66の大径部66aに供給される作動油あるいは切削
油にて構成することができる。このため、貫通孔70
は、一方の開口部70a(貫通孔66側の開口部)が、
押圧ピン62の大径部62aよりも先端面62c側に開
口し、他方の開口部70bが突出軸部40の連結孔71
に開口している。また、ベースホルダ30の連通孔37
はこの連結孔71に連通されている。従って、ベースホ
ルダ30の孔部36に作動油が供給されれば、この孔部
36から連通孔37、連結孔71、貫通孔70を介して
貫通孔66の大径部66aに供給され、この作動油の圧
力にて、押圧ピン62を弾性体68の弾性力に抗して図
7の矢印Dのように後退させ、押圧ピン62の先端面6
2cを鍔部44の端面44aから離間させる。これによ
って、カッタアーバ41の押圧ピン62による回転規制
が解除され、カッタ32が回転自在となる。
【0041】ところで、ホルダ28の基端部、つまりベ
ースホルダ30の基部はテーパシャンク部33であり、
これによって、自動交換可能構造に構成されている。す
なわち、工具軸17にはこのテーパシャンク部33が嵌
入される被取付部としての被取付孔部(図示省略)が形
成されており、被取付孔部にテーパシャンク部33が挿
入された状態で、プルボルト(図示省略)により取付け
られる。
【0042】次に上記したシェービングツールAを使用
して、被削歯車20にシェービング加工を行う方法を説
明する。まず、被削歯車20を主軸18に取付けると共
に、シェービングツールAを工具軸17に取付ける。す
なわち、図1に示すように、被削歯車20が取付けられ
た治具21をチャック部24を介して主軸18に取付
け、また、シェービングツールAのテーパシャンク部3
3を工具軸17の被取付孔部に挿入して、プルボルトを
介して工具軸17に取付ける。この場合、被削歯車20
とシェービングツールAとはどちらを先に取付けてもよ
い。
【0043】そして、被削歯車20とシェービングツー
ルAとがこの複合工作機に取付けられた状態では、シェ
ービングカッタ32の回転軸が工具軸17の軸心に対し
て略直交することになり、主軸18の開放端側に、シェ
ービングカッタ32等の邪魔ものがない。そこで、芯押
し台4をZ軸に沿って主軸18に接近させ、シェービン
グ加工中に芯押しを行うために、この芯押し台4のセン
タ27の先端円錐部を、被削歯車20を保持している治
具21の小径部23の開放端面に押し当てる。
【0044】次に、工具軸17の回転角度制御機構(機
能)にて、シェービングツールAを工具軸17の軸心廻
りに回転させて、図2に示すように、シェービングカッ
タ32を、被削歯車20が取付けられた主軸18に対し
て交差角Qをもたせて配置する。この状態で、タレット
ヘッド14をX軸(図6参照)に沿って、被削歯車20
側にスライドさせ、シェービングカッタ32と被削歯車
20との歯合わせを行う。この際、主軸18の回転角度
制御機構(機能)にて、主軸18をその軸心廻りに回転
させて歯合わせを行う。この場合、回転規制手段61の
押圧ピン62がカッタアーバ41の鍔部44を押圧し
て、シェービングカッタ32の回転を規制しているの
で、この歯合わせを正確かつ迅速に行うことができる。
【0045】歯合わせ完了後、回転規制手段61による
シェービングカッタ32の回転規制を解除する。すなわ
ち、作動油を、アーバホルダ31の貫通孔66の大径部
66aに供給することによって、押圧ピン62を後退さ
せる。これにより、シェービングカッタ32をその軸心
廻りに回転自在とする。この状態で、主軸18をその軸
心廻りに回転させ、上記芯押しを行いつつ、上記工具軸
17をZ軸方向(主軸18の軸心方向)に沿ってトラバ
ースさせ、シェービング加工を行う。この際、切り込み
量はX軸方向の移動量で設定することができ、トラバー
ス量はZ軸方向の移動量で設定することができる。
【0046】このように、上記シェービングツールAを
使用することによって、図6で示すような汎用の複合工
作機械を用いても、芯押しを行うことができる。このた
め、シェービング加工時の治具21の撓みを回避(防
止)でき、加工精度の向上を図って、高精度の製品(歯
車)を製造することができる。また、タレットヘッド1
4を矢印Bのように揺動(旋回)させることができ、Z
軸方向のトラバースの際に、矢印B方向の揺動と、X軸
方向の移動とで、図8で示すようなクラウニングを簡単
に行うことができる。ここで、クラウニングとは、実線
で示すように、歯75の中央部から歯75の両側端に向
かって歯厚を順次減少させ、歯すじ方向に適度な膨らみ
を付けることをいう。これに対して、カッタ側が固定さ
れた従来のシェービング専用機では、ワーク(被削歯
車)側で、クラウニングを行うための動きを行わなけれ
ばならず、複雑な設備機構となっている。
【0047】また、主軸18のみを回転駆動させればよ
いので、工具軸17をシェービングカッタに同期するよ
うに回転駆動させる必要がなく、加工中の制御が容易と
なり、シェービング加工を安定して行うことができる。
さらに、交差角Qの調整を工具軸17側の角度調整機能
にて行うことができ、角度変更の調整(微調整)が可能
となって、高精度のシェービング加工が可能となる。し
かも、シェービング加工時以外においては、回転規制手
段61にてシェービングカッタ32の回転を規制してい
るので、シェービングカッタ32と被削歯車20との位
相合わせ作業を容易、かつ正確に行うことができ、加工
精度向上という利点が確実に得られる。特に、回転規制
手段61が、その軸心方向に沿った前後動が可能な押圧
ピン62と、シェービングカッタ32側のカッタ支持部
45にこの押圧ピン62を押し付けてこのシェービング
カッタ32の回転を規制する押圧機構64と、この押圧
機構64の前進付与力に抗して上記押圧ピン62を後退
させて回転規制解除機構65とを備えたものであれば、
シェービングカッタの回転規制状態と、回転可能状態と
の切換えを簡単に行うことができ、シェービング加工時
の歯合わせを正確かつ迅速に行うことができ、高精度の
加工を能率よく行うことができる。
【0048】さらに、このシェービングツールAは工具
軸17に着脱自在であるので、シェービング加工を行う
時にのみシェービングツールAを取付け、他の加工を行
う時にはシェービングツールAを取り外して、その被取
付部を用いて他の加工工具を取付けることができる。す
なわち、シェービング加工工程と、他の加工工程(旋
削、歯切り)との集約を図ることが可能となり、設備投
資の抑制、加工時間の低減、工程間移動時間の低減等に
製造コストの低減を図ることができる。特に近年では、
冷間鍛造技術の向上により、歯出し鍛造された歯車素材
が高精度に成形されるようになっており、旋削加工と歯
車シェービング加工のみで歯車を完成することが可能と
なっていることから、上記加工方法により一段と大きな
コスト低減効果が得られる。しかも、シェービングツー
ルAを取り外している状態において、このシェービング
ツールAの修理点検を行うことができ、次回のシェービ
ング加工を精度良く行うことができる。
【0049】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。例えば、シェービングカッタ32の回
転駆動を可能とし、シェービング加工に際して、このシ
ェービングカッタ32と被削歯車20とを同期回転させ
るようにしてもよい。この場合、シェービングツールA
に工具軸17の回転駆動力を伝達する伝達機構等を設け
ればよい。また、逆に、主軸18側を回転自在として、
シェービングカッタ32側を回転駆動させるものであっ
てもよい。さらに、複合工作機械としては、回転駆動さ
れる主軸18と、位置制御可能な移動台3とを有し、こ
の移動台3が、主軸18に平行なZ軸と、このZ軸に直
交するX軸との2軸方向に対してだけ移動可能なもので
あってもよい。すなわち、移動軸としてY軸を持たない
2軸制御される複合工作機械においても上記同様にシェ
ービング加工を行うことが可能である。また、複合工作
機械としては、主軸18側がZ軸方向に移動できるもの
であってもよく、この場合、Z軸方向に被削歯車20を
トラバースすることによって、シェービング加工するこ
とができる。さらに、複合工作機械としては、実施の形
態のような横型NC旋盤のものに限るものではなく、縦
型NC旋盤等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の歯車シェービング加工装置の実施形
態を示す要部斜視図である。
【図2】歯車シェービング加工装置における被削歯車と
シェービングカッタとの関係を示す説明図である。
【図3】この発明のシェービングツールの実施形態を示
す断面図である。
【図4】上記シェービングツールの側面図である。
【図5】上記シェービングツールの斜視図である。
【図6】上記歯車シェービング加工装置の全体斜視図で
ある。
【図7】上記シェービングツールの要部拡大断面図であ
る。
【図8】クラウニングを示す斜視図である。
【図9】従来の歯車シェービング加工装置の要部斜視図
である。
【符号の説明】
14 ヘッド 17 工具軸 18 主軸 20 被削歯車 28 ホルダ 32 シェービングカッタ 33 テーパシャンク部 61 回転規制手段 62 押圧ピン 63 カッタ支持部 64 押圧機構 65 回転規制解除機構 Q 交差角

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被削歯車の取付けが可能な主軸と、この
    主軸に対して相対的に移動可能な工具軸とを備え、上記
    主軸の開放端側を支持する芯押しが可能なNC旋盤等の
    複合工作機械において、シェービングカッタをその回転
    軸が上記工具軸の軸心に対して略直交するように、この
    工具軸に取付けた後、上記シェービングカッタを、被削
    歯車が取付けられた主軸に対して交差角をもたせて配置
    し、その後、上記シェービングカッタと被削歯車とを噛
    み合わせ、その噛み合わせた状態で、上記芯押しを行い
    つつ、上記主軸の軸心方向に沿ってシェービングカッタ
    と被削歯車とを相対的に移動させながら、このシェービ
    ングカッタと被削歯車との少なくとも一方を回転駆動す
    ることにより、シェービング加工を行うことを特徴とす
    る歯車シェービング加工方法。
  2. 【請求項2】 上記主軸を回転駆動させると共に、工具
    軸を回転自在としてシェービング加工を行うことを特徴
    とする請求項1の歯車シェービング加工方法。
  3. 【請求項3】 上記工具軸側の角度調整機能にて、上記
    交差角の調整が可能な複合工作機械を用いることを特徴
    とする請求項1又は請求項2の歯車シェービング加工方
    法。
  4. 【請求項4】 工具軸が、相互に直交する3軸方向の移
    動が可能なヘッドに支持されると共に、主軸が、上記3
    軸方向のうちの1軸方向と平行に配置され、さらに、上
    記工具軸は、この工具軸の軸心と略直交する軸心廻りの
    揺動が可能な複合工作機械を用いることを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれかの歯車シェービング加工方
    法。
  5. 【請求項5】 被削歯車をシェービング加工するのに使
    用するシェービングツールであって、その基端部がNC
    旋盤等の複合工作機械に取付けられるホルダと、このホ
    ルダの先端側に設けられてホルダの軸心と略直交する軸
    心廻りに回転自在なシェービングカッタとを備えたこと
    を特徴とするシェービングツール。
  6. 【請求項6】 被削歯車の取付けが可能な主軸と、この
    主軸に対して相対的に移動可能な工具軸とを備え、上記
    主軸の開放端側を支持する芯押しが可能なNC旋盤等の
    複合工作機械において、被削歯車をシェービング加工す
    るのに使用するシェービングツールであって、その基端
    部が上記工具軸に取付けられるホルダと、このホルダの
    先端側に設けられて工具軸の軸心と略直交する軸心廻り
    に回転自在なシェービングカッタとを有し、さらに、シ
    ェービングカッタは、被削歯車が取付けられる上記主軸
    に対して交差角をもたせた配置が可能であり、かつ上記
    主軸の軸心方向に沿ってシェービングカッタと被削歯車
    とを相対的に移動させつつ、シェービングカッタと被削
    歯車との少なくとも一方を回転駆動するシェービング加
    工中に、上記複合工作機械の上記芯押しを許容すること
    を特徴とするシェービングツール。
  7. 【請求項7】 シェービング加工時以外において、この
    ホルダと上記シェービングカッタとの相対回転を規制す
    る回転規制手段を設けたことを特徴とする請求項5又は
    請求項6のシェービングツール。
  8. 【請求項8】 回転規制手段が、上記ホルダ側に設けら
    れてその軸心方向に沿った前後動が可能な押圧ピンと、
    この押圧ピンを前進させて上記シェービングカッタ側の
    カッタ支持部にこの押圧ピンを押し付けてこのシェービ
    ングカッタの回転を規制する押圧機構と、この押圧機構
    の前進付与力に抗して上記押圧ピンを後退させて上記規
    制を解除する回転規制解除機構とを備えたことを特徴と
    する請求項7のシェービングツール。
  9. 【請求項9】 上記ホルダの基端部が、テーパシャンク
    部等を有する自動交換可能構造に構成されていることを
    特徴とする請求項7又は請求項8のシェービングツー
    ル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103737121A (zh) * 2013-12-30 2014-04-23 成都大学 多功能剃齿机示教仪
CN110153508A (zh) * 2019-05-29 2019-08-23 浙江陀曼精密机械有限公司 一种剃齿机

Cited By (3)

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CN103737121A (zh) * 2013-12-30 2014-04-23 成都大学 多功能剃齿机示教仪
CN103737121B (zh) * 2013-12-30 2016-04-06 成都大学 多功能剃齿机示教仪
CN110153508A (zh) * 2019-05-29 2019-08-23 浙江陀曼精密机械有限公司 一种剃齿机

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