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JP2003251098A - ドラム式乾燥機 - Google Patents

ドラム式乾燥機

Info

Publication number
JP2003251098A
JP2003251098A JP2002059786A JP2002059786A JP2003251098A JP 2003251098 A JP2003251098 A JP 2003251098A JP 2002059786 A JP2002059786 A JP 2002059786A JP 2002059786 A JP2002059786 A JP 2002059786A JP 2003251098 A JP2003251098 A JP 2003251098A
Authority
JP
Japan
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drum
drying
air
laundry
outer tub
Prior art date
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Granted
Application number
JP2002059786A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3851190B2 (ja
Inventor
Tamotsu Kawamura
保 川村
Kiyokazu Fujikawa
清和 藤川
Kenji Nakagawa
謙治 中川
Yorihisa Funada
順久 船田
Harumi Takeuchi
晴美 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2002059786A priority Critical patent/JP3851190B2/ja
Publication of JP2003251098A publication Critical patent/JP2003251098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3851190B2 publication Critical patent/JP3851190B2/ja
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  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯物の乾き具合の判断の正確性を高める。 【解決手段】 乾燥運転の当初は、洗濯物の絡みを防止
するために、ドラムを所定時間毎に反転回転させる(S
1)。このとき、ドラム出口温度はドラムの回転方向に
応じて上下変動する。除湿後の冷却水温度は乾燥の初期
には徐々に上昇し、その後ほぼ一定になり、洗濯物が乾
いてくると下がり始める。そこで、この温度変化から乾
燥状態を検知し(S3,S4)、或る程度乾きが進行し
ならばドラムを一方向のみの回転に変更する(S5)。
それにより、ドラム出口温度を安定して正確に検出する
ことができるから、両温度の差から乾燥の終了時を的確
に判断する(S6〜S8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濡れた洗濯物を乾
燥するためのドラム式乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】乾燥機能を有するドラム式洗濯機では、
ドラム内に収容した洗濯物を乾燥させるために、該ドラ
ムを内装する外槽を一部に含む乾燥循環風路を設け、該
乾燥循環風路内に配置したヒータにより空気を加熱して
外槽内へと送り込むとともに、洗濯物から吐出された水
蒸気を含む空気を外槽から取り出して除湿した後に再び
上記ヒータへと戻すような構成となっている。除湿方法
としては空冷式と水冷式とがあるが、ドラム式洗濯乾燥
機では、そもそも洗濯のために水を利用する必要がある
こと、除湿性能が高いこと、該洗濯機が設置された室内
に暖気を排出しないこと、などの利点から、一般には水
冷式が採用されており、上記乾燥循環風路内の一部に直
接冷却水を流すことによって該乾燥循環風路内を通過す
る空気との熱交換を行うようにしている。
【0003】こうしたドラム式洗濯機では、乾燥運転時
にドラムを通過した空気の温度や除湿後の冷却水の温度
を検出し、それら検出温度に基づいて洗濯物の乾き具合
を判断する運転制御が行われている(例えば特開200
1−218994号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ドラム出口温
度を検出するための温度センサは外槽からの排気出口近
傍に設けられていることが多いが、排気出口の設置部位
によっては、そこに流れ込む空気流の状態はドラムの回
転方向の影響を強く受ける。乾燥運転時には、ドラム内
に収容された洗濯物の乾燥むらを少なくするためや、布
絡みを少なくするために、ドラムは正転方向と逆転方向
とに交互に繰り返し回転される。そのため、ドラム出口
温度は回転方向によって変動し、乾き具合の判断の正確
性を欠くことがある。そして、乾燥を終了したときにも
洗濯物が充分に乾燥されていなかったり、逆に乾燥し過
ぎで衣類等に損傷を与えるおそれがある。
【0005】また、この種のドラム式洗濯乾燥機では、
加熱空気を用いた乾燥運転の後には洗濯物の温度を下げ
るために冷風をドラム内に供給するクールダウン運転を
実行しているが、運転時間を短縮化するため、及び節電
のためには、クールダウンを出来る限り効率的に行う必
要がある。
【0006】本発明は上記のような点に鑑みて成された
ものであり、その第1の目的は、洗濯物の乾き具合の判
断の正確性を増すことにより、洗濯物の乾燥不足や過剰
乾燥を防止することができるドラム式乾燥機に関する。
また、第2の目的は、クールダウンを効率良く行うこと
によりクールダウン運転に要する時間を短縮することが
できるドラム式乾燥機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、及び効果】第1の目的を
達成するために成された第1発明は、外槽内に配置され
た多数の通気穴を有するドラムと、該ドラムに収容され
た洗濯物を撹拌するために該ドラムを回転駆動する駆動
手段と、前記外槽に加熱空気供給口と排気出口とで接続
され、該排気出口から外槽の外部に取り出した空気を除
湿した後に加熱して前記加熱空気供給口から外槽内へ送
り込むための循環風路と、前記ドラムを通過した後の空
気の温度を検出するドラム出口温度検出手段と、を具備
し、前記外槽内に加熱空気を供給しつつドラム内に収容
した洗濯物を撹拌することにより該洗濯物を乾燥させる
ドラム式乾燥機であって、且つ、前記洗濯物の撹拌方向
によって前記排気出口への空気の入り方が異なるような
ドラム式乾燥機において、乾燥運転に際し、恒率乾燥時
には前記ドラムを正逆両方向に回転駆動させるように、
また減率乾燥時には該ドラムを一方向にのみ回転駆動さ
せるように前記駆動手段を制御するとともに、恒率乾燥
から減率乾燥に移行した後、少なくとも前記ドラム出口
温度検出手段による検出温度を用いて洗濯物の乾き具合
を判断する運転制御手段を備えることを特徴としてい
る。
【0008】第1発明に係るドラム式乾燥機では、乾燥
運転の当初、運転制御手段は、洗濯物を内部に収容した
ドラムの回転方向を例えば所定時間毎に反転させるべく
制御を行う。ドラムを正逆両方向に回転させることで、
洗濯物を満遍なく撹拌して乾燥むらを少なくすることが
できるとともに、或る一方向にドラムを回転したときに
ねじれて絡み合った洗濯物が、回転が反転したときにほ
ぐれるため、洗濯物が絡み合って皺になることを防止す
ることができる。乾燥運転の開始から暫くの間は、外槽
に供給された加熱空気が有する熱量のうちのほぼ一定量
が洗濯物から水分を蒸発させるために消費されるため、
ドラムを通過した後の空気の温度はほぼ一定に保たれ
る。また、ドラムから排出される空気中の水蒸気量はほ
ぼ一定であるため、除湿に冷却水を使用する場合、冷却
水と凝縮した水とを合わせた水の温度もほぼ一定に維持
される。すなわち、恒率乾燥の状態が続く。但し、ドラ
ム出口温度検出手段による検出温度は理想的には一定に
なるはずであるが、排気出口への空気の入り方は洗濯物
の撹拌方向、つまりドラムの回転方向の影響を受けるた
め、その回転方向によって検出温度は変動してしまう。
【0009】そして、洗濯物の乾きが進行してきて発生
する水蒸気量が減少すると、外槽に供給された加熱空気
が有する熱量のうち、洗濯物から水分を蒸発させるため
に消費される熱量が徐々に減少してゆく。そのため、ド
ラム出口温度は徐々に上昇し始める。また、ドラムから
排出される空気中の水蒸気量も徐々に減少するため、熱
交換に寄与する水の割合が減少してゆき、その結果、冷
却水の水温は下がり始める。すなわち、恒率乾燥から減
率乾燥に移行する。上述のように、運転制御手段は恒率
乾燥時にはドラムを正逆両方向に回転させるが、乾きが
或る程度進行した減率乾燥では、ドラムを所定の一方向
にのみ回転させる。すると、外槽内での加熱空気の流れ
方や排気出口への空気の入り方が一定になるから、ドラ
ム出口温度検出手段による検出温度は細かい上下変動を
しなくなる。したがって、ドラム出口温度検出手段によ
る検出温度を用いた洗濯物の乾き具合の判断の正確性が
向上し、乾燥不足や過剰乾燥を防止することができる。
【0010】上記第1発明に係るドラム式乾燥機の一実
施態様としては、乾燥運転時に恒率乾燥から減率乾燥に
移行する時点を検知する又は推測する移行検知手段を更
に備え、前記運転制御手段は、前記ドラムを正転方向及
び逆転方向に交互に回転させながら乾燥運転を開始し、
前記移行検知手段により減率乾燥への移行が検知又は推
測されると、前記ドラムの回転方向を一方向に変更する
べく前記駆動手段を制御する構成とすることができる。
また、この移行検知手段は、ドラムを通過した後の空気
の温度を検出するドラム出口温度検出手段による検出温
度の変化に基づいて、減率乾燥への移行を検知する構成
とすることができる。
【0011】また第1発明に係るドラム式乾燥機が、循
環風路の一部に供給する冷却水との熱交換によって除湿
を行うものである場合には、上記移行検知手段は、除湿
後の冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段による
検出温度の変化に基づいて、又は、該冷却水温度検出手
段による検出温度と前記ドラム出口温度検出手段による
検出温度との差に基づいて、減率乾燥への移行を検知す
る構成とすることができる。
【0012】こうした構成のドラム式乾燥機では、恒率
乾燥から減率乾燥への移行を移行検知手段により検知す
ると、運転制御手段はドラムの回転方向を正逆両方向か
ら所定の一方向のみにするべく制御を切り替える。する
と、外槽内での加熱空気の流れ方が一定になるから、ド
ラム出口温度検出手段による検出温度はドラム回転方向
の影響を受けることがなく細かい上下変動がなくなる。
したがって、ドラム出口温度検出手段による検出温度を
用いた洗濯物の乾き具合の判断の正確性が向上し、乾燥
不足や過剰乾燥を防止することができる。
【0013】なお、減率乾燥に移行するときには、洗濯
物は或る程度乾き、ドラム内で膨らんでいて移動しにく
いため、ドラム回転方向を一方向に限定しても洗濯物の
絡みはあまり問題とならない。
【0014】第2の目的を達成するために成された第2
発明は、外槽内に回転自在に配設された、洗濯物を内部
に収容するドラムと、該外槽に加熱空気供給口と排気出
口とで接続され、該排気出口から取り出した空気を冷却
する冷却手段、及び該冷却された空気を加熱する加熱手
段を有する循環風路と、を具備し、前記循環風路により
外槽内に加熱空気を送り込んで乾燥運転を行った後、該
循環風路により外槽内に加熱していない冷却空気を送り
込むクールダウン運転を行うドラム式乾燥機において、 a)前記循環風路内に空気を流通させるための送風手段
と、 b)前記クールダウン運転時には前記乾燥運転時に比べ
て、前記循環風路内における送風量を増加させるべく前
記送風手段を制御するとともに、前記ドラムの回転速度
を低下させる運転制御手段と、 を備えることを特徴としている。
【0015】第2発明に係るドラム式乾燥機では、クー
ルダウン運転時にドラムの回転速度が遅くなる一方、単
位時間当たりに外槽内に供給される冷却空気の流量が増
加するため、単位時間当たりに洗濯物から奪われる熱量
が増加するとともに、洗濯物が満遍なく冷却空気に晒さ
れる。そのため、洗濯物の冷却を従来よりも効率良く行
うことができ、その分だけ、クールダウン運転時間を短
縮化することができる。また、それによって冷却のため
に用いる冷却水の使用量が少なくてすみ、節水が図れ
る。
【0016】また第2の目的を達成するために成された
第3発明は、外槽内に回転自在に配設された、洗濯物を
内部に収容するドラムと、該外槽に加熱空気供給口と排
気出口とで接続され、その内部の一部に冷却水を供給し
て前記排気出口から取り出した空気を冷却する冷却手段
と、該冷却された空気を加熱する加熱手段とを有する循
環風路と、を具備し、前記循環風路により外槽内に加熱
空気を送り込んで乾燥運転を行った後、該循環風路によ
り外槽内に加熱していない冷却空気を送り込むクールダ
ウン運転を行うドラム式乾燥機において、 a)前記外槽に貯留された水を機外に排出するための排水
手段と、b)前記クールダウン運転時に外槽底部に前記冷
却水を貯留するべく、該外槽内 から機外への排水を一時的に禁止するように前記排水手
段を制御する運転制御手段と、 を備えることを特徴としている。
【0017】この第3発明に係るドラム式乾燥機では、
クールダウン運転時に排水動作を禁止することによっ
て、除湿のために利用した冷却水を外槽底部に貯留させ
る。この貯留水は、洗濯物から奪った熱を有してドラム
から吐き出される空気と熱交換を行うので、循環風路中
を循環する空気をより効率よく冷却し、その分だけ温度
の低い冷却空気を外槽内へと送り込むことができる。そ
れによって、クールダウン運転を効率良く行い、クール
ダウン運転時間を短縮化することができる。また、それ
によって冷却のために用いる冷却水の使用量が少なくて
すみ、節水が図れる。
【0018】なお、第3発明に係るドラム式乾燥機で
は、ドラム内の洗濯物が外槽底部に貯留した水に浸漬し
ないようにする必要があるから、前記運転制御手段は、
前記排水手段による排水動作を禁止した後、外槽底部に
貯留した水の水位が予め定めた水位に達するか、又はそ
れに相当する程度の時間が経過したときに、前記排水手
段による排水を開始させ、外槽内に貯留していた水を一
旦機外に排出するとよい。また、こうした排水動作とそ
の動作の禁止とをクールダウン運転中に繰り返し行うよ
うにすると一層好ましい。これにより、乾燥した洗濯物
が冷却水に触れて濡れてしまうことがなく、しかもクー
ルダウン運転を一層効率良く行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】〔第1実施例〕以下、本発明に係
るドラム式乾燥機の第1実施例であるドラム式洗濯乾燥
機について図面を参照して説明する。
【0020】図1は本実施例のドラム式洗濯乾燥機の外
観斜視図、図2は上部の側面縦断面図である。このドラ
ム式洗濯乾燥機において、外箱1は、上面部1aと前面
部1bとの間の角部がやや丸みをもちつつ前下がりにな
った傾斜状(以下「傾斜部1c」という)を有し、この
傾斜部1cからその後方の上面部1aにかけて大きな洗
濯物投入口3が開口し、この洗濯物投入口3を開閉する
ための上蓋2は、図2に示すように、横方向に水平に延
伸する軸2a,2bにより、洗濯物投入口3の後方に二
つ折り状態で起立可能である。
【0021】上蓋2の左側には前方に引き出し自在の洗
剤容器4が、右側には前後方向に延伸して操作パネル5
が設けられている。操作パネル5には、運転コースや予
約時間等を設定するためなどの各種の操作キーと、これ
ら設定に応じて点灯したり、洗濯行程の進捗状況を報知
したり、或いは予約や運転の残り時間などを表示するた
めの各種の表示器が適宜に分散して配置されている。操
作パネル5はそのほぼ全体が斜め上方を指向しているた
め、使用者が本洗濯乾燥機の前方に立った姿勢で斜め下
方を見下ろしたとき、操作パネル5面はその視線に対し
て垂直に近い状態となり、表示が見易く且つ操作キーも
押し易いという配慮がなされている。
【0022】次に、図3〜図7に基づき、本ドラム式洗
濯乾燥機の内部構成について概略的に説明する。図3は
本洗濯乾燥機内部の要部の正面縦断面図、図4は同じく
内部の左側面図、図5は内部の右側面縦断面図、図6は
内部の右側面図、図7は内部の乾燥循環風路を中心に描
いた正面縦断面図である。
【0023】外箱1の内部にあっては、周面が略円筒形
状で両端面がほぼ閉塞された外槽10が、外箱1の左右
側面にそれぞれ端面が対向する状態で、左右両側上方か
ら吊下げ支持する二本のばね11と、前後方向に外槽1
0の下部を支持するダンパ12とにより適度に揺動自在
に保持されている。この外槽10の内部には、洗濯物を
内部に収容するための内槽として、多数の通水穴13b
が穿孔された略円筒形状の周面の両端面がほぼ閉塞され
ている横型のドラム13が、左右方向に延伸する水平軸
線Cを中心に回転自在に設けられている。
【0024】ドラム13の左端面中央に固着された主軸
14は、外槽10の左端面に固定されている第1軸受ケ
ース16に保持された軸受17により支承されている。
他方、ドラム13の右端面中央に軸固定部材25を介し
て固着された補助軸15は、外槽10の右端面に固定さ
れている第2軸受ケース18に保持された第2軸受19
により支承されている。この主軸14及び補助軸15に
より上記水平軸線Cが形成される。外槽10の左端面か
ら側方へと突出した主軸14の先端には、アウタロータ
型のモータ20のロータ20bが固定され、一方、モー
タ台を兼ねる第1軸受ケース16にはモータ20のステ
ータ20aが固定されている。図示しない制御回路から
ステータ20aに駆動電流が供給されるとそれによって
ロータ20bが回転し、主軸14を介してロータ20b
と同一の回転速度でドラム13が回転駆動される。
【0025】外槽10の周面の上部から斜め前方にかけ
て、外箱の洗濯物投入口3と一致する位置に、洗濯物を
出し入れするための外槽開口100aが設けられ、外槽
開口100aは左右水平方向に延伸する軸を中心に回動
自在に設けられた外槽扉102により開閉自在となって
いる。また、ドラム13の周面(胴部)にも洗濯物を出
し入れするためのドラム開口13aが設けられ、ドラム
開口13aは、前後方向に観音開き構造を有する二枚の
扉体130a,130bから成るドラム扉130により
開閉自在となっている。但し、ドラム13は回転可能で
あるため、ドラム開口13aが外槽開口100aと径方
向に一致した位置でドラム13が停止状態を維持するよ
うに、ステータ20aの下方にはドラム位置固定装置2
1が設けられており、ドラム13停止時にはドラム位置
固定装置21から突出する係合凸部とロータ20bに形
成されている係合凹部とが噛み合い、ドラム13の停止
位置が決まる。
【0026】また、外槽10の右側底部には排水口10
0dが設けられ、排水口100dはトルクモータ23の
動作により開閉する排水バルブ22を介し、図示しない
排水ホースを通して外部の排水溝へと接続されている。
また、外槽10の底部には一段窪んだ凹陥部が形成され
ており、そこにはほぼ水平に延在する水加熱ヒータ24
が配設されており、外槽10内に貯留された水を加熱す
ることができるようになっている。
【0027】更にまた、ドラム13を挟んでモータ20
と反対側の、外槽10の端面及び第2軸受ケース18の
外側及び後方には、乾燥運転の際に加熱空気を外槽10
内に循環供給するための乾燥循環風路が設けられている
が、この点については、更に図8及び図9を参照して詳
細に説明する。図8は外槽を構成する外槽胴部材100
の正面縦断面図(A)及びその一部拡大図(B)、図9
は外槽胴部材100に端面カバー101を装着した状態
での図8(B)と同一部位の拡大図である。
【0028】外槽10は、略筒状体の一端面がほぼ閉塞
した外槽胴部材100と、該外槽胴部材100の開放端
面をほぼ閉塞するように装着される端面カバー101と
から成る。外槽胴部材100はプラスチック製の一体成
型品であって、水平軸線C方向の略中央下部に外槽10
の内側に連通する下部開口100bを有し、該下部開口
100bから水平軸線C方向に延伸して右側開放端面ま
で至る筒状管路100cが一体に形成されている。この
下部開口100bが乾燥運転時に外槽10から湿った空
気が排出される出口になり(そのため、以下の説明では
この開口を排気出口100bと呼ぶこととする)、筒状
管路100cは乾燥循環風路の一部となるとともに、除
湿後の冷却水を外槽10内部に案内するための冷却水主
排水路として機能する。
【0029】図8及び図9に示すように、上記筒状管路
100cは右側開放端面に近い位置では管路断面が広が
って端部はリブ100eとなっており、外槽胴部材10
0に端面カバー101が装着されたときに、リブ100
eが端面カバー101に当接することにより筒状管路1
00cと外槽10内部とが隔てられる。また、端面カバ
ー101にあって、上記筒状管路100cの開放端面に
対応する箇所には円形状の開口101aが形成されてお
り、その開口101aを覆うように除湿パイプ30が取
り付けられる。
【0030】除湿パイプ30の内部は、空気流路の一部
として、外槽10の右端面に沿ってほぼ真上に延伸する
後部縦通気路31となっている。この後部縦通気路31
の上部には冷却水供給口32が設けられるとともに、そ
の下方には管路の断面を内側に絞った冷却水跳ね返し部
33が設けられている。冷却水供給口32には図示しな
い給水バルブから冷却水管が接続されており、この冷却
水供給口32から後部縦通気路31内に冷却水が供給さ
れると、落下した水の多くは冷却水跳ね返し部33に当
たって細かく分裂しながら跳ね返るため、その上部空間
には水滴による冷却層が形成される。主として、この冷
却層が外槽10から排出された空気を除湿するための除
湿手段として機能する。図6ではこの除湿部を符号34
で示しているが、必ずしもこの部位のみが除湿に寄与し
ているわけではない。
【0031】図6及び図7に示すように、後部縦通気路
31は外槽10の後方上部で、水平やや斜め上方に延伸
する後部横通気路35に接続され、後部横通気路35は
ファン37が内装されたファン室36の後方に接続され
ている。ファン室36の前方で、且つ外槽10の上部後
方には、ファン37を回転駆動するファンモータ38が
配置されている。ファン室36の右側方には、ほぼ水平
に延伸し外槽10の端面外側において前方に屈曲し、更
に下方向に屈曲した横通気路39を内部に有するヒータ
カバー40が取り付けられており、横通気路39の末端
は第2軸受ケース18に形成された開口18aに連通し
ている。ヒータカバー40内にはシーズヒータである乾
燥用ヒータ41が加熱手段として配設されている。
【0032】上記構成において、ファンモータ38によ
りファン37が回転駆動されると、ファン37は後部横
通気路35側から吸い込んだ空気を横通気路39に向け
て吐き出す。そのため、ファン室36から横通気路39
を通って開口18aへと向かう空気流が形成され、その
途中で乾燥用ヒータ41との熱交換によって加熱された
空気が、開口18aを通して外槽10内へと送り込まれ
る。ドラム13の端面に固定されている軸固定部材25
には、補助軸15の周囲に複数の開口25aを放射状に
有しており、主としてその開口25aからドラム13内
へと加熱空気が流れ込む。ドラム13内に濡れた洗濯物
が収容されている場合、加熱空気は洗濯物同士の隙間や
洗濯物の繊維の隙間を通過し、その際に洗濯物から水分
を奪う。水分を含む空気は主として通水穴13bを通っ
てドラム13の外側へ出て、ドラム13と外槽10との
隙間を通って排気出口100bへと向かう。
【0033】そして、排気出口100bから外槽10の
外側へ取り出された、水蒸気を多量に含む空気は、筒状
管路100cを通って除湿部34に達し、冷却水との熱
交換によって急激に冷却される。その結果、空気に含ま
れる水蒸気は凝縮して水となり、除湿された乾いた空気
がファン室36へと戻り、再び乾燥用ヒータ41で加熱
されるように循環される。除湿部34で凝縮・液化(結
露)した水は冷却水とと一緒になって除湿パイプ30の
内壁を流下し、開口101aから外槽10側へと流れ込
む。
【0034】上述したように、外槽胴部材100に形成
されているリブ100eが筒状管路100cと外槽10
内部と隔てる隔壁として機能しているが、そのリブ10
0eの下端は内側に切り欠かれて欠損部100fとなっ
ている。そのため、図10に示すように外槽胴部材10
0に端面カバー101を装着すると、上記欠損部100
fに相当する部分では、筒状管路100cと外槽10内
部とを隔てる隔壁が存在せず、筒状管路100cを通ら
ずに開口101a直近と外槽10内部とを連通する冷却
水流路となっている。すなわち、筒状管路100cは、
上述したように、開口101a側から排気出口100b
に向かって下傾斜の勾配100c1を有する冷却水主排
水路であるのに対し、上記欠損部100fは開口101
a側から外槽10内に至る副排水路である。そして、こ
の冷却水の流れ方向でみて欠損部100fの手前に突出
するように、端面カバー101の外側から冷却水温度セ
ンサ27が取り付けられる。
【0035】この欠損部100fを通して流れる水量は
乾燥運転時に供給される冷却水の流量に比べると僅かで
あり、しかも、ファン37の動作によって乾燥循環風路
内に空気流が生起されるとき、この筒状管路100cに
おける欠損部100fの内側は負圧になるため、欠損部
100fから外槽10内へと流出しようとする冷却水に
は吸い上げようとする力が作用する。そのため、ファン
37が作動している期間中は、この欠損部100fの手
前には冷却水が滞留し、滞留した冷却水の水位は負圧に
よる吸い上げ作用によって相対的に上昇する(図10中
の点線Lの位置)。そのため、ファン37が作動してい
るときには冷却水温度センサ27は確実に除湿後の冷却
水の中に水没し、除湿後の冷却水の温度が検出されるこ
とになる。
【0036】なお、冷却水温度センサ27とともに、後
述のように乾燥行程時の制御に利用されるドラム出口温
度センサ55は、図示しないものの排気出口100b付
近に設けられ、洗いやすすぎ時には外槽10内に貯留さ
れた水に没する。そのため、ドラム出口温度センサ55
は、洗いやすすぎ行程時には外槽10内に貯留された水
の温度を検出する手段として利用される。
【0037】次いで、上記構成を有するドラム式洗濯乾
燥機の電気系の構成について説明する。図10は本ドラ
ム式洗濯乾燥機の電気系ブロック構成図である。制御部
50はCPU、ROM、RAM、タイマなどを含むマイ
クロコンピュータを中心に構成されており、ROMに格
納されている制御プログラムに基づいて、洗い、すす
ぎ、脱水及び乾燥の各行程の運転動作を行うための各種
の制御を実行する。制御部50には、使用者が各種設定
や指示を与えるために操作パネル5に設けられた各種操
作キー52からキー入力信号が与えられるとともに、外
槽10内に貯留された水の水位を検知する水位センサ5
4、洗いやすすぎ行程時には水温を、乾燥行程時にはド
ラム出口側の温度を検出するドラム出口温度センサ5
5、乾燥行程時に冷却水の温度を検出する冷却水温度セ
ンサ27からそれぞれ検出信号が入力される。また、制
御部50には負荷駆動部51が接続されており、この負
荷駆動部51を介してドラムモータ20、ファンモータ
38、水加熱ヒータ24、乾燥用ヒータ41、給水バル
ブ56、排水バルブ22等の動作を制御する。
【0038】本実施例のドラム式洗濯乾燥機では、操作
キー52からの設定により、洗濯及び乾燥の全ての行程
を連続的に行わせることができ、またいずれかの行程の
みを選択的に行わせることもできる。そのうち、乾燥行
程における制御動作を図11のフローチャートを参照し
ながら説明する。
【0039】乾燥行程においては、まず、ドラムモータ
20を所定時間毎に正逆回転させてドラム13を正逆回
転させる。具体的に、ドラム13は図12に示すよう
に、60秒正転方向回転−5秒停止−60秒逆転方向回
転−5秒停止、を1周期とするパターンで、且つ回転速
度は60rpmに設定されて駆動される。なお、ここで
は、図5に示すように見たときにドラム13が時計回り
方向に回転する状態を正転方向と定める。また、給水バ
ルブ56において冷却水供給用のバルブを開放し、冷却
水供給口32から除湿パイプ30内に冷却水を供給し始
める。これにより、除湿部34が機能し始める。更にま
た、ファンモータ38を作動させる。なお、このときの
ファン37の回転速度は4500rpmに設定される
(ステップS1)。
【0040】ファンモータ38を作動し始めてから5秒
が経過した後に、乾燥用ヒータ41に加熱電流を供給し
始める(ステップS2)。制御部50はこの5秒の間に
ファンモータ38が回転したことを検出し、ファンモー
タ38が確実に作動して上記乾燥循環風路に空気流が生
起してから加熱を開始することができる。上記制御動作
により、外槽10内に乾燥用ヒータ41で加熱された加
熱空気が送給され、その大部分はドラム13内に直接送
給され、一部はドラム13の外周側に回り込んでドラム
13を包み込むように流れる。ドラム13はゆっくりし
た回転速度で回転駆動されているため、ドラム13内の
洗濯物は適度に撹拌され、ドラム13内に入り込んだ加
熱空気に満遍なく晒される。なお、洗濯物が濡れた状態
ではドラム13の回転に伴って洗濯物の上下の入れ替わ
りが頻繁に発生し、それによって洗濯物同士がねじれて
絡み合うことも多いが、正逆反転させることにより、絡
みがほぐれ易くなる。
【0041】濡れた洗濯物から蒸発した水分を含む湿っ
た空気は外槽10から出て除湿部34に達し、除湿部3
4で冷却されて水蒸気は凝縮液化する。そして、除湿に
より乾いた空気となった後に再び乾燥用ヒータ41で加
熱される。流れ落ちた冷却水と結露により生成された水
は一緒になって開口101aから端面カバー101の内
側に流入し、上記のように、大部分は筒状管路100c
を通って外槽10内へと流れ込み、残りの一部は欠損部
100fを通って外槽10内へと流れ込む。そして、い
ずれも外槽10の排水口100dから機外へと排出され
る。
【0042】上記のような乾燥運転が開始された後、制
御部50はドラム出口温度センサ55により、ドラム1
3を通過して洗濯物との熱交換により温度の下がった空
気の温度を検出するとともに、冷却水温度センサ27に
より、欠損部100f手前に滞留する除湿後の冷却水の
温度を検出する(ステップS3)。このときのドラム出
口温度T1及び冷却水温度T2は例えば図13に示すよ
うに乾燥運転の時間経過に伴い変化する。図13に示す
ように、ドラム出口温度T1は、乾燥運転の初期には徐
々に上昇してゆき、或る所定温度付近に達すると、乾燥
用ヒータ41により加えられる熱量と洗濯物に奪われる
熱量とがほぼ平衡する状態となり、暫くほぼ一定の温度
を維持する。つまり、この状態が恒率乾燥である。
【0043】但し、恒率乾燥時であってもドラム出口温
度T1はドラム13の回転方向の影響を受ける。具体的
には、ドラム13が正転方向に回転するときには逆転方
向に回転するときよりも、ドラム出口温度T1は相対的
に高くなる。これは次のような理由によると考えられ
る。すなわち、ドラム13が回転するとき、ドラム13
の周面と外槽10の周面との間の間隙には、ドラム13
の回転方向と同方向に流れる空気流が発生する。したが
って、ドラム13が正転方向に回転しているときには、
図5中に矢印W1に示すように空気流が生じ、排気出口
100bに対し上方向から空気が流れ込む。一方、ドラ
ム13が逆転方向に回転しているときにはこれとは逆
に、図5中に矢印W2に示すように空気流が生じ、排気
出口100bに対し下方向から空気が流れ込む。乾燥運
転時には、外槽10内には除湿後の冷却水が少しずつで
はあるが連続的に流れ込んで来ており、上記のように下
方向から排気出口100bに流れ込む空気は、この冷却
水(又は冷却水により相対的に低い温度になっている外
槽10面)との間で熱交換を行う機会を与えられるのに
対し、上方向から排気出口100bに流れ込む空気は、
こうした熱交換の機会を持たない。こうしたことから、
ドラム13の回転方向、換言すれば排気出口100bへ
の空気の入り方に応じて、ドラム出口温度T1は図14
中に示すように上下に変動する。
【0044】一方、除湿後の冷却水は除湿の際の熱交換
によって熱量を与えられるから、冷却水温度T2も乾燥
運転の初期には徐々に上昇してゆき、或る所定温度付近
に達した後に暫く一定温度を維持する。そして、洗濯物
の乾燥が進行し洗濯物から発生する水蒸気の量が減少し
てくると、冷却水に与えられる熱量が徐々に減少するた
め、冷却水温度T2は徐々に下がり始める。このとき、
外槽10内に供給された加熱空気から奪われる熱量が減
少するため、ドラム出口温度T1は徐々に上昇する傾向
にある。つまり、この状態が減率乾燥である。
【0045】そこで、制御部50は冷却水温度T2の降
下変化量ΔT2を監視し、その降下変化量ΔT2が所定
以上大きくなる時点t1を検知する(ステップS4)。
すなわち、これは洗濯物に湿り気が残っている程度の乾
き具合になった時点である。なお、ここでは洗濯物が生
乾き程度になったことを検知できればよいから、冷却水
温度T2の降下変化量ΔT2ではなく、ドラム出口温度
T1を用いてもよいし、ドラム出口温度T1と冷却水温
度T2との両者を用いてもよい。
【0046】制御部50は洗濯物が或る程度乾いた時点
t1を検知すると、ドラムモータ20を正転方向の一方
向のみに回転駆動するように制御を変更する(ステップ
S5)。そのため、ドラム出口温度T1は上記のような
回転方向に依存する上下変動を呈することがなくなる。
この時点では洗濯物がかなり乾いた状態にあるため、ド
ラム13内で洗濯物が膨らんでおり、ドラム13を回転
させても洗濯物の位置の入れ替わりは殆ど生じない。そ
のため、上記のように一方向にのみドラム13を回転さ
せても、洗濯物の絡みは発生しにくい。なお、ドラム1
3を一方向のみの回転に切り替える場合に、正転方向で
なく逆転方向にしても同様の効果を奏する。
【0047】その後、ドラム出口温度T1は徐々に上昇
し続け、一方、冷却水温度T2は下がり続けるから、制
御部50はこのように変化する2つの温度センサ27,
55による検出温度T1,T2の差ΔTに基づいて洗濯
物の乾き具合を判断し(ステップS6,S7,S8)、
温度差ΔTが所定値を越えると充分に乾燥したと判断し
て乾燥運転を終了し、次のクールダウン運転に移行する
(ステップS9)。
【0048】クールダウン運転への移行時時には、まず
乾燥用ヒータ41への通電を停止する(ステップS1
0)。また、ファンモータ38の回転速度を4700〜
5000rpmに上昇させるとともに、ドラムモータ2
0の回転速度は35〜40rpmに落とす(ステップS
11)。ファン37の回転速度が上がったことにより乾
燥循環風路内の送風量は増加する一方、ドラム13は一
層ゆっくりと回転する。但し、ファン37の回転速度の
上昇はたかだか10%程度であるため、これによる騒音
の増加は小さくて済む。
【0049】上記のように送風量が増す一方ドラム13
の回転が遅くなることにより、乾燥によりドラム13内
で膨らんだ洗濯物に冷風が満遍なく当たり易くなる。そ
のため、洗濯物を短時間で冷やすことができ、クールダ
ウン運転の所要時間を予め短く設定しておくことができ
る。
【0050】所定のクールダウン運転時間が経過すると
(ステップS12)、ファンモータ38、ドラムモータ
20の動作を停止するとともに、冷却水供給バルブを閉
鎖し、全運転を終了する。運転終了時には、表示やブザ
ーの鳴動などによって運転終了を使用者に報知する。
【0051】なお、次のような理由により、乾燥運転と
クールダウン運転との間に結露水飛散運転を実行するよ
うにしてもよい。すなわち、乾燥運転時には外槽10と
ドラム13との空隙には水蒸気を多量に含む高温の空気
が流通する。外槽10の内壁面はこの空気によって加熱
された状態となっているが、外槽10の外側の温度は室
温又はそれに近い低い温度であるため、外槽10は外側
から冷却された状態となり、外槽10自体が熱交換器と
なって外槽10の内壁面には結露した水が付着する。外
槽扉102の下面にこうした水滴が付着していると、運
転終了後に使用者が扉を開けたときに振動などによって
水滴がドラム13内に滴下し、せっかく乾燥した洗濯物
を湿らせてしまう恐れがある。そこで、結露水飛散運転
としてドラム13を600〜800rpm程度の高速回
転速度で回転させる。
【0052】このようにドラム13を高速で回転させる
と、ドラム13と外槽10との空隙には非常に高速の空
気流が生起される。そのため、外槽10の内壁面に付着
している水滴はこの空気流に巻き込まれて微細水滴とな
って運び去られるか、或いは空気流によって水滴が外槽
10内壁面を伝って移動しつつ、集まって大きな水滴を
形成して流出する。通常、こうした結露水飛散運転は例
えば1〜3分程度行えば充分な効果が得られる。
【0053】〔第2実施例〕次に、クールダウン運転時
の制御方法が上記第1実施例とは異なる第2実施例のド
ラム式洗濯乾燥機について図14を参照して説明する。
この第2実施例によるドラム式洗濯乾燥機では、クール
ダウン運転が開始されるまでの制御動作は第1実施例と
同じである。
【0054】クールダウン運転が開始されると、制御部
50は乾燥用ヒータ41をオフするとともに(ステップ
S10)排水バルブ22を閉鎖する(ステップS2
0)。これにより、冷却水供給口32から除湿パイプ3
0内に供給された冷却水は除湿に利用された後、外槽1
0の底部に溜まる。この貯留した冷却水は、ドラム13
内で洗濯物との熱交換によって暖められた空気と熱交換
を行い、該空気を或る程度冷却させて筒状管路100c
へと送る。したがって、循環空気の冷却効率が高まり、
その分だけ温度の低い空気を外槽10内へと循環させる
ことができる。
【0055】但し、外槽10底部に貯留された冷却水に
ドラム13の底部が接触する状態にならないようにする
必要がある。そこで、排水バルブ22の閉鎖から所定時
間が経過したならば(ステップS21で「Y」)排水バ
ルブ22を開放し(ステップS22)、貯留していた冷
却水を一旦機外へと排出する。そして、排水が終了する
に充分な時間が経過したならば(ステップS23で
「Y」)、所定のクールダウン運転時間が経過したか否
かを判定し(ステップS12)、経過していなければス
テップS20へと戻る。したがって、再び排水バルブ2
2を閉鎖し冷却水を外槽10の底部に貯留し始める。排
水バルブ22を閉鎖している時間は冷却水供給流量やド
ラム13底部と外槽10底部との間隙の大きさなどに応
じて適宜に決めればよいが、例えば冷却水の供給流量が
400mL/分であると想定したとき1〜4分程度とする
とよい。
【0056】上記のように排水バルブ22の開閉動作を
繰り返しながら、所定の運転時間が経過するまでクール
ダウン運転を実行する。以上のように第2実施例による
ドラム式洗濯乾燥機では、一時的に外槽10底部に貯留
された冷却水により、循環風路内を循環する空気がより
効率良く冷却されるため、第1実施例と同様に、クール
ダウン運転の所要時間の短縮化が図れ、その間に使用す
る冷却水も少なくて済むので節水に有効である。
【0057】なお、上記実施例は本発明をドラム式洗濯
乾燥機に適用したものであるが、上記説明より、洗濯機
能の有無は問わないことは明らかである。したがって、
洗濯機能を持たない、ドラム式衣類乾燥機にも適用でき
ることは当然である。また、上記実施例は乾燥時に水冷
式の除湿を行うものであったが、第1発明に関しては除
湿が空冷式であってもよいことは明白である。また、そ
れ以外にも、本発明の趣旨の範囲で適宜変形や修正を行
えることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例によるドラム式洗濯乾燥
機の外観斜視図。
【図2】 第1実施例のドラム式洗濯乾燥機の上部の右
側面図。
【図3】 第1実施例のドラム式洗濯乾燥機の内部の要
部の正面縦断面図。
【図4】 第1実施例のドラム式洗濯乾燥機の内部の左
側面図。
【図5】 第1実施例のドラム式洗濯乾燥機の内部の右
側面縦断面図。
【図6】 第1実施例のドラム式洗濯乾燥機の内部の右
側面図。
【図7】 第1実施例のドラム式洗濯乾燥機における乾
燥循環風路を中心に描出した正面縦断面図。
【図8】 第1実施例のドラム式洗濯乾燥機において外
槽を構成する外槽胴部材の正面縦断面図(A)及びその
一部拡大図(B)。
【図9】 外槽胴部材の右側面の一部を拡大した図。
【図10】 外槽胴部材に端面カバーを装着した状態で
の図8(B)と同一部位の拡大図。
【図11】 第1実施例によるドラム式洗濯乾燥機の電
気系ブロック構成図。
【図12】 第1実施例のドラム式洗濯乾燥機の乾燥行
程における制御動作を示すフローチャート。
【図13】 乾燥運転初期のドラムモータの駆動パター
ンを示す図。
【図14】 乾燥運転時のドラム出口温度と除湿後の冷
却水温度との変化を示す図。
【図15】 本発明の第2実施例によるドラム式洗濯乾
燥機のクールダウン運転時の制御動作を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…外箱 10…外槽 100…外槽胴部材 100b…排気出口 100c…筒状管路 100d…排水口 100e…リブ 100f…欠損部 101…端面カバー 101a…開口 13…ドラム 13b…通水穴 18…第2軸受ケース 18a…開口 25…軸固定部材 25a…開口 27…冷却水温度センサ 30…除湿パイプ 31…後部縦通気路 32…冷却水供給口 34…除湿部 35…後部横通気路 36…ファン室 37…ファン 38…ファンモータ 39…横通気路 40…ヒータカバー 41…乾燥用ヒータ 50…制御部 51…負荷駆動部 55…ドラム出口温度センサ 56…給水バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 謙治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 船田 順久 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 竹内 晴美 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4L019 EA02 EA03 EB04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽内に配置された多数の通気穴を有す
    るドラムと、該ドラムに収容された洗濯物を撹拌するた
    めに該ドラムを回転駆動する駆動手段と、前記外槽に加
    熱空気供給口と排気出口とで接続され、該排気出口から
    外槽の外部に取り出した空気を除湿した後に加熱して前
    記加熱空気供給口から外槽内へ送り込むための循環風路
    と、前記ドラムを通過した後の空気の温度を検出するド
    ラム出口温度検出手段と、を具備し、前記外槽内に加熱
    空気を供給しつつドラム内に収容した洗濯物を撹拌する
    ことにより該洗濯物を乾燥させるドラム式乾燥機であっ
    て、且つ、前記洗濯物の撹拌方向によって前記排気出口
    への空気の入り方が異なるようなドラム式乾燥機におい
    て、 乾燥運転に際し、恒率乾燥時には前記ドラムを正逆両方
    向に回転駆動させるように、また減率乾燥時には該ドラ
    ムを一方向にのみ回転駆動させるように前記駆動手段を
    制御するとともに、恒率乾燥から減率乾燥に移行した
    後、少なくとも前記ドラム出口温度検出手段による検出
    温度を用いて洗濯物の乾き具合を判断する運転制御手段
    を備えることを特徴とするドラム式乾燥機。
  2. 【請求項2】 乾燥運転時に恒率乾燥から減率乾燥に移
    行する時点を検知する又は推測する移行検知手段を更に
    備え、前記運転制御手段は、前記ドラムを正転方向及び
    逆転方向に交互に回転させながら乾燥運転を開始し、前
    記移行検知手段により減率乾燥への移行が検知又は推測
    されると、前記ドラムの回転方向を一方向に変更するべ
    く前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に
    記載のドラム式乾燥機。
  3. 【請求項3】 前記移行検知手段は、前記ドラム出口温
    度検出手段による検出温度の変化に基づいて減率乾燥へ
    の移行を検知することを特徴とする請求項2に記載のド
    ラム式乾燥機。
  4. 【請求項4】 前記循環風路の一部に供給する冷却水と
    の熱交換によって除湿を行うものであり、前記移行検知
    手段は、前記除湿後の冷却水の温度を検出する冷却水温
    度検出手段による検出温度の変化に基づいて、又は、該
    冷却水温度検出手段による検出温度と前記ドラム出口温
    度検出手段による検出温度との差に基づいて、減率乾燥
    への移行を検知することを特徴とする請求項2に記載の
    ドラム式乾燥機。
  5. 【請求項5】 外槽内に回転自在に配設された、洗濯物
    を内部に収容するドラムと、該外槽に加熱空気供給口と
    排気出口とで接続され、該排気出口から取り出した空気
    を冷却する冷却手段、及び該冷却された空気を加熱する
    加熱手段を有する循環風路と、を具備し、前記循環風路
    により外槽内に加熱空気を送り込んで乾燥運転を行った
    後、該循環風路により外槽内に加熱していない冷却空気
    を送り込むクールダウン運転を行うドラム式乾燥機にお
    いて、 a)前記循環風路内に空気を流通させるための送風手段
    と、 b)前記クールダウン運転時には前記乾燥運転時に比べ
    て、前記循環風路内における送風量を増加させるべく前
    記送風手段を制御するとともに、前記ドラムの回転速度
    を低下させる運転制御手段と、 を備えることを特徴とするドラム式乾燥機。
  6. 【請求項6】 外槽内に回転自在に配設された、洗濯物
    を内部に収容するドラムと、該外槽に加熱空気供給口と
    排気出口とで接続され、その内部の一部に冷却水を供給
    して前記排気出口から取り出した空気を冷却する冷却手
    段、及び該冷却された空気を加熱する加熱手段を有する
    循環風路と、を具備し、前記循環風路により外槽内に加
    熱空気を送り込んで乾燥運転を行った後、該循環風路に
    より外槽内に加熱していない冷却空気を送り込むクール
    ダウン運転を行うドラム式乾燥機において、 a)前記外槽に貯留された水を機外に排出するための排水
    手段と、 b)前記クールダウン運転時に外槽底部に前記冷却水を貯
    留するべく、該外槽内から機外への排水を一時的に禁止
    するように前記排水手段を制御する運転制御手段と、 を備えることを特徴とするドラム式乾燥機。
  7. 【請求項7】 前記運転制御手段は、前記排水手段によ
    る排水動作を禁止した後、外槽底部に貯留した水の水位
    が予め定めた水位に達するか、又はそれに相当する程度
    の時間が経過したときに、前記排水手段による排水を開
    始させることを特徴とする請求項6に記載のドラム式乾
    燥機。
  8. 【請求項8】 前記運転制御手段は、前記排水手段によ
    る排水動作とその動作の禁止とをクールダウン運転中に
    繰り返し行うことを特徴とする請求項7に記載のドラム
    式乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008259549A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Sharp Corp ドラム式洗濯乾燥機
JP2010264306A (ja) * 2010-08-30 2010-11-25 Sanyo Electric Co Ltd 洗濯乾燥機

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