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JP2003245594A - 塗布方法 - Google Patents

塗布方法

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Publication number
JP2003245594A
JP2003245594A JP2002050756A JP2002050756A JP2003245594A JP 2003245594 A JP2003245594 A JP 2003245594A JP 2002050756 A JP2002050756 A JP 2002050756A JP 2002050756 A JP2002050756 A JP 2002050756A JP 2003245594 A JP2003245594 A JP 2003245594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web
coating
joining
tape
coating method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002050756A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Kashiwabara
豊 柏原
Yasuto Naruse
康人 成瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2002050756A priority Critical patent/JP2003245594A/ja
Publication of JP2003245594A publication Critical patent/JP2003245594A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェブと他のウェブとが接合された接合部にも
塗布膜を形成する塗布方法において、塗布ムラ等の欠点
を生じずに安定した塗布膜を得る。 【解決手段】 接合部80を、ウェブ12と他のウェブ
12の端部同士を突き合わせるとともに、ウェブ12と
他のウェブ12の表裏面に接合テープ74を貼着するこ
とにより形成し、接合テープ74の端部位置をウェブ1
2の表裏面で異ならせることにより塗布膜面を均一化さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布膜の塗布方法
に係り、特に、連続走行するウェブ(帯状可撓性支持
体)に各種液状組成物を塗布して長尺で広幅な塗布膜面
を形成する塗布方法に関する。
【0002】この技術は、光学補償シート等の光学的機
能性フイルムシート、感光材料用のフイルムの溶剤下塗
り、熱現像感光材料、ナノ粒子等の微細構造粒子を含む
機能性フイルム、写真用フイルム、写真用印画紙、磁気
記録テープ、接着テープ、感圧記録紙、オフセット版
材、電池、等の製造、等に使用される。
【0003】
【従来の技術】従来より、連続走行するウェブに各種液
状組成物を塗布して長尺で広幅な塗布膜面を形成する塗
布方法及び装置については各種の提案がなされている。
一般的に、塗布工程は、ウェブに塗布液を転移せしめる
部分(以下、「アプリケーション系」という)と、ウェ
ブに転移された塗布液を所望の塗布量に計量する部分
(以下、「計量系」という)とに分けて考えられてい
る。そのため、塗布方法は、アプリケーション系、計量
系の相違により分類されていた( 以上、原崎勇次著、
『コーテイング方式』、槇書店、1979年、参照) 。
【0004】アプリケーション系では、ローラ塗布方
法、デイップ塗布方法、ファウンテン塗布方法等が、計
量系では、エアーナイフ塗布方法、ブレード塗布方法、
バー塗布方法等が知られている。また、アプリケーショ
ン系と計量系とを同一の部分で担当するものとして、エ
クストルージョン塗布方法、スライドビード塗布方法、
カーテン塗布方法等が知られている。
【0005】このうち、スリットより塗布液を吐出さ
せ、バックアップローラに巻回させて走行するウェブに
ビードを介して塗布するビード塗布方法として、エクス
トルージョン塗布方法、及びスライドビード塗布方法が
ある。これらの方法は、塗布ヘッドとウェブとが直接接
触しない精密な塗布方法として使用されており、各種の
出願がなされている。
【0006】上記先行技術のうち、図2、図3に示され
るエクストルージョン塗布装置10において、塗布ヘッ
ド16に対向してバックアップローラ18が設けられて
おり、バックアップローラ18に巻回されてウェブ12
が走行できるようになっている。
【0007】塗布ヘッド16は、バックアップローラ1
8に近接して配置されており、図4に示されるように、
その内部にはポケット部16Bが形成されている。ポケ
ット部16Bは図示しない流入管に接続されており、流
入管から塗布液が流し込まれる。ポケット部16Bに流
し込まれた塗布液は、スリット16Aを介して押し出さ
れ、塗布ヘッド16の先端(リップ部)とウェブ12と
の間に液溜りであるビード22(塗布液架橋)を形成
し、このビード22を介して塗布液がウェブ12に塗布
される。
【0008】また、塗布液吐出位置に対しウェブ12の
搬送方向の上流側には減圧室20が設けられ、吸引配管
20Aを介して減圧されることにより、ビードが最適状
態にコントロールされる。
【0009】このような塗布装置において、ロール状に
巻回されたウェブ(帯状可撓性支持体)12は、送り出
し装置(図示略)から供給され、バックアップローラ1
8に巻回されて走行させられながら、塗布ヘッド16に
より塗布液が塗布され、塗布により製造された製品(塗
布後のウェブ14)を巻き取る巻き取り装置(図示略)
によりロール状に巻き取られる。
【0010】ところで、ウェブ12のロールを交換する
たびに塗布装置を立ち上げるのでは、装置の稼働率が低
下するうえ、塗布装置の立ち上げには微妙な操作を要求
されるという問題点がある。したがって、通常はウェブ
12のロールを交換する際には、ウェブ12は新たなロ
ールのウェブ12と自動的に接合されることが多い。こ
の技術については、たとえば、本願出願人により特開平
9−323848号の先行例が開示されている。
【0011】この場合、従来の例では図9に示されるよ
うに、接合部80において、ウェブ12と新たなロール
のウェブ12とが接合テープ74を介して接合される。
接合テープ74としては、基体74A上に接着層74B
が形成されたものが使用されている。同図のように、接
合部80の両面(表裏面)の同一位置に同一幅の接合テ
ープ74が貼着されているのが一般的である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このウ
ェブ12の接合部80が塗布ヘッド16とバックアップ
ローラ18との間隙を通過するとき、接合部80の段差
部80Aの分だけ塗布ヘッド16の先端(リップ部)と
ウェブ12との間のクリアランスが変化し、液溜りであ
るビード22の形状が図5に示されるように変動する。
【0013】これにより、塗布液がウェブ12に塗布さ
れないトラブル、塗布液が厚塗りされるトラブル、塗布
膜にスジを生じるトラブル、等が発生しやすいという問
題がある。特にウェブ12が高速で搬送される場合に
は、上記欠点は瞬時に発生し、その後も欠点が連続する
ことが多く、この問題は深刻である。
【0014】これらの問題を防止するために、接合部8
0が塗布ヘッド16とバックアップローラ18との間隙
を通過するとき、一時的に塗布ヘッド16の先端(リッ
プ部)とウェブ12との間のクリアランスを変化させる
方法が提案されている。しかし、接合部80の段差部8
0Aは僅少であり、装置面での高精度の対応は困難なこ
とが多い。また、高速応答性、等の点でも問題が多い。
【0015】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、塗布ヘッドより塗布液を供給し、該塗布
ヘッドと走行するウェブとの間にビードを形成すること
によりウェブ上に塗布膜を形成する塗布方法において、
ウェブ同士の接合部が塗布ヘッドを通過する際にも、ビ
ードの形状が変動せず、塗布ムラ等の欠点を生じずに安
定した塗布膜が得られる塗布膜の塗布方法を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、塗布ヘッドより塗布液を供給し、該塗布
ヘッドと走行するウェブとの間にビードを形成すること
によりウェブ上に塗布膜を形成する塗布方法であって、
ウェブと他のウェブとが接合された接合部にも塗布膜を
形成する塗布方法において、前記接合部を、ウェブと他
のウェブの端部同士を突き合わせるとともに、ウェブと
他のウェブの表裏面に接合テープを貼着することにより
形成し、該接合テープの端部位置をウェブの表裏面で異
ならせることにより塗布膜面を均一化させることを特徴
とする。
【0017】本発明によれば、塗布ヘッドとウェブとの
間にビードを形成することによりウェブ上に塗布膜を形
成する塗布方法において、ウェブ同士の接合部で、接合
テープの端部位置をウェブの表裏面で異ならせた。これ
により、ビードの形状変化を抑制し塗布膜面を均一化さ
せることができ、その結果、安定した塗布膜が得られ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る塗布方法の好ましい実施の形態について詳説する。
【0019】図2、図3は、本発明に使用される塗布装
置10の一例を示す概念図である。図示されるように、
塗布装置10は、主として、ロール状に巻回されたウェ
ブ(帯状可撓性支持体)12を送り出す送り出し装置
(図示略)、塗布ヘッド16に対向して設けられ、ウェ
ブ12を巻回して走行させるバックアップローラ18、
ウェブ12に塗布液を塗布する塗布ヘッド16、及び塗
布により製造された製品(塗布後のウェブ14)を巻き
取る巻き取り装置(図示略)、等とで構成される。
【0020】ウェブ12としては、樹脂フイルム、紙
(レジンコーテイッド紙、合成紙、等)、金属箔(アル
ミニウムウェブ等)等を使用できる。樹脂フイルムの材
質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフイン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリスチ
レン等のビニル重合体、ポリアミド、PET(ポリエチ
レンテレフタレート)、ポリエチレン等のポリエステ
ル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート、セ
ルロースダイアセテート等のセルロースアセテート等が
使用できる。
【0021】図4に示されるように、塗布ヘッド16
は、バックアップローラ18に近接して配置されてお
り、その内部にはポケット部16Bが形成されている。
ポケット部16Bは図示しない流入管に接続されてお
り、流入管から塗布液が流し込まれる。ポケット部16
Bに流し込まれた塗布液は、スリット16Aを介して押
し出され、塗布ヘッド16の先端(リップ部)とウェブ
12との間に液溜りであるビード22を形成し、このビ
ード22を介して塗布液がウェブ12に塗布される。ビ
ード22は、減圧室20(図2、図3参照)を減圧にす
ることによって減圧室20側(ウェブ12の搬送方向の
上流側)に引張られ、安定化が図られる。
【0022】次に、図6〜図8に示される、ウェブ12
と他のウェブ12とが接合された接合部80の構成につ
いて説明する。上記各図において、接合部80は、ウェ
ブ12と他のウェブ12の端部同士が突き合わされると
ともに、ウェブ12と他のウェブ12の表裏面に接合テ
ープ74が貼着されることにより形成される。
【0023】接合テープ74は、基体74A上に接着層
74Bが形成された構成とする。基体74A及び接着層
74Bとしては、ウェブ12の材質、厚さ、ウェブ12
に加えられる引張り力(テンション)、等を考慮し、適
宜のものを選択すればよい。
【0024】接合テープ74の基体74Aの厚さは60
μm以下であることが好ましい。後述するように、接合
テープ74の端部位置をウェブ12の表裏面で異なら
せ、ウェブ12の接合テープ74で形成される段差部8
0Aの高さを実質的に約半分としても、接合テープ74
の基体74Aの厚さが大きければ、上記の効果は得られ
ないからである。
【0025】また、接合テープ74の基体74Aをウェ
ブ12と同一の材質で形成することが好ましい。接合テ
ープ74の基体74Aがウェブ12と同一の材質であれ
ば、塗布液の濡れ性が同一となり、塗布膜の均一な塗布
には好ましいからである。
【0026】ウェブ12と他のウェブ12(新たなロー
ルのウェブ)との接合方法は、自動的な接合手段により
行われることが好ましく、たとえば、本願出願人による
特開平9−323848号の先行例等の公知技術を使用
すればよい。
【0027】本発明の特徴となる接合部80の構成は、
接合テープ74の端部位置をウェブの表裏面で異ならせ
ることにある。これにより、接合テープ74とウェブ1
2との段差部80Aが表裏面で異なった位置となる。
【0028】このような構成の接合部80を有するウェ
ブ12を使用して塗布膜の塗布を行った場合、接合部8
0が塗布ヘッド16を通過する際には、塗布ヘッド16
の先端(リップ部)とウェブ12とのクリアランスが二
段階で変化することとなり、ビード形状の乱れを抑える
ことができる。その結果、塗布膜面を均一化させること
ができ、安定した塗布膜が得られる。この詳細について
は、図1等に基づいて後述する。
【0029】図6に示される接合部80は、同一幅の接
合テープ74、74を使用し、ウェブ12の表裏面(図
では上下面)で接合テープ74、74同士を左右方向に
ずらして接着した例である。すなわち、ウェブ12の上
面側の接合テープ74は、ウェブ12の下面側の接合テ
ープ74より左方にL1だけ突出しており、また、ウェ
ブ12の下面側の接合テープ74は、ウェブ12の上面
側の接合テープ74より右方にL2だけ突出している。
【0030】本構成において、同一幅の接合テープ7
4、74を使用した場合には、L1とL2は同じ値とな
る。図示は省略したが、相互に異なる幅の接合テープ7
4、74を使用した場合には、L1とL2が異なる値と
なるのは自明である。
【0031】図7に示される接合部80は、相互に異な
る幅の接合テープ74、74を使用し、ウェブ12の表
裏面(図では上下面)に接着した例である。すなわち、
ウェブ12の下面側の接合テープ74は、ウェブ12の
上面側の接合テープ74より左方にL1だけ突出してお
り、また、ウェブ12の下面側の接合テープ74は、ウ
ェブ12の上面側の接合テープ74より右方にL2だけ
突出している。
【0032】図8に示される接合部80は、相互に異な
る幅の接合テープ74、74を使用し、ウェブ12の表
裏面(図では上下面)に接着した例である。すなわち、
ウェブ12の下面側の接合テープ74は、ウェブ12の
上面側の接合テープ74より左方にL1だけ突出してお
り、また、ウェブ12の下面側の接合テープ74とウェ
ブ12の上面側の接合テープ74の右方向の端部は左右
方向で同一位置にある。したがって、右方向への突出は
ない。
【0033】このような、接合部80の片側のみ端部位
置を異なることとしたウェブ12であっても、塗布液の
組成、ウェブ12の材質、ウェブ12の走行速度、等の
諸条件次第では、十分な効果が得られることも確認され
ている。
【0034】なお、ウェブ12の幅方向における、ウェ
ブ12と他のウェブ12の端部同士の突き合わせ位置
は、必ずしもウェブ12の搬送方向に対し垂直線上に設
ける必要はない。たとえば、ウェブ12の幅方向におけ
る、上記端部同士の突き合わせ位置を、ウェブ12の搬
送方向に対する垂直線から所定角度傾けて設けることが
できる。このような構成であれば、接合部80が塗布ヘ
ッド16を通過するタイミングをウェブ12の幅方向で
異ならせることができる。
【0035】次に、塗布装置10を使用した本発明に係
る塗布液の塗布方法について説明する。図3、 図4の塗
布装置10において、送り出し装置(図示略)よりウェ
ブ12を送り出し、バックアップローラ18に巻回して
走行させるとともに、塗布ヘッド16より塗布液を供給
する。
【0036】これにより、塗布ヘッド16の先端(リッ
プ部)とウェブ12との間に適正なビード22が形成さ
れ(図4参照)、ウェブ12に塗布液が塗布される。塗
布により製造された製品(塗布後のウェブ14)は、巻
き取り装置(図示略)により巻き取られる。
【0037】図1は、ウェブ12の接合部80が塗布ヘ
ッド16の先端を通過するときの概念図である。同図に
おいて、ウェブ12の裏面(図では右側)の接合テープ
74で形成される段差部80Aが、塗布ヘッド16の先
端を通過して所定距離走行した後に、ウェブ12の表面
(図では左側)の接合テープ74で形成される段差部8
0Aが、塗布ヘッド16の先端を通過する。
【0038】すなわち、図5に示される従来例のウェブ
12の、表裏面の段差部80Aの合計高さの約半分の高
さの段差部80Aが、2回に分けられて、所定距離をお
いて通過することになる。したがって段差部80Aによ
って影響を受けるビード形状の乱れは少なく、ビード形
状は図示のように通常のウェブ12が通過する状態(図
4参照)とそれほど異ならない。その結果、塗布膜面を
均一化させることができ、安定した塗布膜が得られる。
【0039】本発明において、接合テープ74の、表面
及び/又は裏面における端部位置でのずらし量L(図6
の下面ではL1、上面ではL2)とウェブの走行速度V
との関係が、Vが0〜50m/分の範囲ではL(m)/
V(m/分)≧0.0002(分)、Vが50m/分超
の範囲ではL≧0.01mであることが好ましいことが
経験的に確認されている。
【0040】また、同構成において、L1及び/又はL
2は、10mm以上であることがより好ましい。この程
度の距離が離れていれば、諸条件により左右されるもの
の、所定の効果が得られることが経験的に確認されてい
るからである。
【0041】L1及び/又はL2と、塗布後の塗布膜に
発生したスジの外観(目視による官能検査)との関係
は、一例ではあるが、ウェブ12の走行速度を50m/
minとした場合、L1及び/又はL2=0mmの場合
が×、L1及び/又はL2=5mmの場合が△、L1及
び/又はL2=10mm以上(10、15、20mm)
の場合が○であった。
【0042】本発明において、接合テープ74の基体の
表面に濡れ性向上の表面処理を施したことが好ましい。
このような表面処理による濡れ性向上により、ウェブ1
2と同一基材のテープを用いるよりも、一層接合部の塗
布安定性が高まる。
【0043】表面処理の手段としては、ゼラチン、PV
A、アクリル系樹脂等の高分子材料の下塗りや、コロナ
放電処理等が採用できる。
【0044】以上に説明した構成は、本発明の実施形態
の一例であるが、本発明の構成はこれらに限定されるも
のではなく、各種の構成が採り得る。
【0045】
【実施例】以下、実施例と比較例とを対比して説明す
る。
【0046】[実施例1]図2〜図4に示されるエクス
トルージョン型塗布装置10を用いて、粘度が3mPa
・s、表面張力が25mN/mの塗布液を、厚さ100
μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)製のウェ
ブ12に塗布した。
【0047】ウェブ12の走行速度を30m/min、
塗布ヘッド16の先端(リップ部)とウェブ12とのク
リアランスを300μmとし、塗布量がウェブ12の単
位面積(1平方m)あたり50ミリリットルになるよう
に塗布液を供給した。
【0048】ウェブ12の接合部80は、図6に示され
る構成であり、接合テープ74としては、厚さ60μ
m、幅60mmのPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)製の基体74Aにアクリル系の接着層74Bが形成
されたものが使用された。
【0049】ウェブ12上の接合テープ74の接合位置
は、図6に示されるように、ウェブ12の端部突き合わ
せ位置を中心として、両側に略均等に振り分ける構成と
した。図6に示されるL1、L2は、L1=L2=6m
mとした。
【0050】以上の工程において、塗布後のウェブ14
の品質を検査したところ、塗布ムラ等の欠点を生じずに
安定した塗布膜が得られたことが確認された。
【0051】[比較例1]上記実施例と同一の条件で塗
布液をウェブ12に塗布した。ただし、図6に示される
L1、L2は、L1=L2=5mmとした。
【0052】以上の工程において、塗布後のウェブ14
の品質を検査したところ、接合部80が塗布ヘッド16
を通過した直後の部分から塗布スジが発生しており、以
降の部分には塗布スジが消えずに継続していることが確
認された。
【0053】[実施例2]図2〜図4に示されるエクス
トルージョン型塗布装置10を用いて、粘度が20mP
a・s、表面張力が35mN/mの塗布液を、厚さ10
0μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)製のウ
ェブ12に塗布した。
【0054】ウェブ12の走行速度を50m/min、
塗布ヘッド16の先端(リップ部)とウェブ12とのク
リアランスを200μmとし、塗布量がウェブ12の単
位面積(1平方m)あたり60ミリリットルになるよう
に塗布液を供給した。
【0055】ウェブ12の接合部80は、図6に示され
る構成であり、接合テープ74としては、厚さ50μ
m、幅50mmのPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)製の基体74Aにアクリル系の接着層74Bが形成
されたものが使用された。
【0056】ウェブ12上の接合テープ74の接合位置
は、図6に示されるように、ウェブ12の端部突き合わ
せ位置を中心として、両側に略均等に振り分ける構成と
した。図6に示されるL1、L2は、L1=L2=10
mmとした。
【0057】以上の工程において、塗布後のウェブ14
の品質を検査したところ、塗布ムラ等の欠点を生じずに
安定した塗布膜が得られたことが確認された。
【0058】[比較例2]上記実施例と同一の条件で塗
布液をウェブ12に塗布した。ただし、図6に示される
L1、L2は、L1=L2=9mmとした。
【0059】以上の工程において、塗布後のウェブ14
の品質を検査したところ、接合部80が塗布ヘッド16
を通過した直後の部分から塗布スジが発生しており、以
降の部分には塗布スジが消えずに継続していることが確
認された。
【0060】[実施例3]図2〜図4に示されるエクス
トルージョン型塗布装置10を用いて、粘度が5mPa
・s、表面張力が30mN/mの塗布液を、厚さ100
μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)製のウェ
ブ12に塗布した。
【0061】ウェブ12の走行速度を60m/min、
塗布ヘッド16の先端(リップ部)とウェブ12とのク
リアランスを250μmとし、塗布量がウェブ12の単
位面積(1平方m)あたり50ミリリットルになるよう
に塗布液を供給した。
【0062】ウェブ12の接合部80は、図6に示され
る構成であり、接合テープ74としては、厚さ60μ
m、幅60mmのPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)製の基体74Aにアクリル系の接着層74Bが形成
されたものが使用された。
【0063】ウェブ12上の接合テープ74の接合位置
は、図6に示されるように、ウェブ12の端部突き合わ
せ位置を中心として、両側に略均等に振り分ける構成と
した。図6に示されるL1、L2は、L1=L2=10
mmとした。
【0064】以上の工程において、塗布後のウェブ14
の品質を検査したところ、塗布ムラ等の欠点を生じずに
安定した塗布膜が得られたことが確認された。
【0065】[実施例4]上記実施例と同一の条件で塗
布液をウェブ12に塗布した。ただし、接合テープ74
としては、厚さ70μm、幅60mmのPET(ポリエ
チレンテレフタレート)製の基体74Aにアクリル系の
接着層74Bが形成されたものが使用された。
【0066】以上の工程において、塗布後のウェブ14
の品質を検査したところ、実施例3より劣るものの、塗
布ムラ等の欠点を生じずに安定した塗布膜が得られたこ
とが確認された。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、塗布ヘッドとウェブと
の間にビードを形成することによりウェブ上に塗布膜を
形成する塗布方法において、ウェブ同士の接合部で、接
合テープの端部位置をウェブの表裏面で異ならせた。こ
れにより、ビードの形状変化を抑制し、塗布膜面を均一
化させることができ、その結果、安定した塗布膜が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布方法の一実施例を示す概念図
【図2】塗布装置の概念図
【図3】同斜視図
【図4】塗布方法の例を示す概念図
【図5】従来の塗布方法の例を示す概念図
【図6】ウェブ同士を接合テープで接合した状態を示す
側面図
【図7】ウェブ同士を接合テープで接合した他の状態を
示す側面図
【図8】ウェブ同士を接合テープで接合した更に他の状
態を示す側面図
【図9】従来例である、ウェブ同士を接合テープで接合
した状態を示す側面図
【符号の説明】
10…塗布装置、12…ウェブ、14…塗布後のウェ
ブ、16…塗布ヘッド、16A…スリット、16B…ポ
ケット部、18…バックアップローラ、20…減圧室、
22…ビード、74…接合テープ、74A…基体、80
…接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AC02 AC72 AC92 AC94 CA13 CA24 CA48 CB08 DA04 DA33 DB07 DB18 DB36 DB38 DB40 DB48 DB53 DC24 DC27 EA05 EA10 EA45

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗布ヘッドより塗布液を供給し、該塗布ヘ
    ッドと走行するウェブとの間にビードを形成することに
    よりウェブ上に塗布膜を形成する塗布方法であって、 ウェブと他のウェブとが接合された接合部にも塗布膜を
    形成する塗布方法において、 前記接合部を、ウェブと他のウェブの端部同士を突き合
    わせるとともに、ウェブと他のウェブの表裏面に接合テ
    ープを貼着することにより形成し、 該接合テープの端部位置をウェブの表裏面で異ならせる
    ことにより塗布膜面を均一化させることを特徴とする塗
    布方法。
  2. 【請求項2】前記接合テープの、表面及び/又は裏面に
    おける端部位置でのずらし量Lとウェブの走行速度Vと
    の関係が、 Vが0〜50m/分の範囲ではL(m)/V(m/分)
    ≧0.0002(分) Vが50m/分超の範囲ではL≧0.01m である請求項1に記載の塗布方法。
  3. 【請求項3】前記接合テープの基体の厚さが60μm以
    下である請求項1又は2に記載の塗布方法。
  4. 【請求項4】前記接合テープの基体をウェブと同一の材
    質で形成する請求項1、2又は3のうちいずれか1項に
    記載の塗布方法。
  5. 【請求項5】前記接合テープの基体の表面に濡れ性向上
    の表面処理を施した請求項1、2、3又は4のうちいず
    れか1項に記載の塗布方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011008275A (ja) * 2010-07-30 2011-01-13 Fujifilm Corp 反射防止フィルム、偏光板及び液晶表示装置

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