JP2003238202A - 陽極接合用結晶化ガラス - Google Patents
陽極接合用結晶化ガラスInfo
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Abstract
陽極接合温度を250℃以下である陽極接合用結晶化ガ
ラスを提供すること。 【解決手段】 β−石英またはβ−石英固溶体を主結晶
とする陽極接合用結晶化ガラスにおいて、実質的にNa
2Oを含有せず、モル%表示でSiO2:60〜69%、
Al2O3:12〜18%、Li2O:6〜10%、Mg
O:1〜6%、ZnO:0〜4%、TiO2:1〜6
%、ZrO2:0〜3%、P2O5:0〜3%を含有し、
かつ結晶相の割合を10〜50体積%とした。
Description
材などとして使用され、シリコンと好適に陽極接合でき
る結晶化ガラスに関する。なお、本明細書中で使用する
単なる“%”表示は“モル%”を示すものとする。
加速度を計測する半導体センサが、自動車や計測機器の
分野において広く実用化されている。これらは、主にシ
リコンにかかる歪や、静電容量変化を検知するものであ
り、マイクロマシニング技術により、小形化、低コスト
化および高感度化が進められている。
を支持する台座として、シリコンに近い熱膨張係数を有
するガラスが用いられている。このガラスは、接着剤な
どを用いない陽極接合法によって、シリコンと接合がで
きる特徴も兼ね備えており、接合界面での残留歪が極力
抑えられることから、センサ特性の向上に寄与してき
た。
性陽イオンの動きやすい温度まで加熱し、シリコン側を
陽極とし、ガラス側を陰極にして直流電圧を印加して両
者を加熱接合する方法である。ガラス中の陽イオンが陰
極へ移動した結果、シリコンとの界面の非架橋酸素イオ
ンがシリコンと共有結合するため、強固な接合がなされ
るといわれている。
て、低膨張のアルミノケイ酸ガラスが発明され、特開平
4−83733号公報に開示されている。これらのガラ
スの熱膨張曲線はシリコンの熱膨張曲線に近似し、いず
れも陽極接合できるための易移動性陽イオンとしてナト
リウムを含有していることが特徴である。
張を急激に高める成分であるため、含有量に制限があ
り、その結果陽極接合中に移動しうるナトリウムイオン
の量も制限される。陽極接合を効率よく行なうために
は、より多くのナトリウムイオンを移動させることが不
可欠であり、そのため高温、高電圧が必要とされる。具
体的には、400℃、800V前後で行われているのが
実情である。
により、センサが高集積化および複雑構造化に移行して
おり、シリコン、ガラスの積層、サンドイッチ構造の素
子も開発され、1個の部材で複数回の陽極接合が行われ
るようになってきた。また、基板上に回路やパターン等
を形成後、陽極接合する工程も増加してきた。
求とともに、センサ素子の接合時の熱的なダメージの防
止に陽極接合時の温度の低温化が求められてきた。特開
平5−9039号公報では、ガラス中に結晶を析出させ
る結晶化ガラスを用いることにより、低温化が図られて
いる。
た特開平5−9039号公報の結晶化ガラス中には、リ
チウムとナトリウムの少なくとも2種類のアルカリが共
存するため、いわゆる混合アルカリ効果により、両者の
結晶化ガラス中での動きが抑制され、陽極接合のために
高電圧を印加すると絶縁破壊を引き起こす課題があっ
た。
ために、単一のアルカリのみを含有する結晶化ガラスを
用いることによってアルカリの動きをより促進し、陽極
接合温度250℃以下である陽極接合用結晶化ガラスを
提供することを目的とする。
またはβ−石英固溶体を主結晶とする結晶化ガラスの陽
極接合時の加熱温度を低温に維持しつつ熱膨張係数をシ
リコンのものと近似させるために、SiO2、Al
2O3、R2O(RはLi、Na、K)、MgO、Zn
O、B2O3、BaO、TiO2、P2O5、ZrO2等のβ
−石英またはβ−石英固溶体の生成や熱膨張係数に影響
を与える成分の結晶化ガラス中の含有量を研究した結
果、アルカリ成分としてLi2Oのみを含有し、かつ結
晶相の割合を限定することによって、加熱温度を低温に
維持しつつ結晶化ガラスの熱膨張係数を調整できること
を見出した。
明は、β−石英またはβ−石英固溶体を主結晶とする陽
極接合用結晶化ガラスにおいて、実質的にNa2Oを含
有せず、かつモル%表示でLi2O:6〜10%を含有
し、かつ結晶相の割合が10〜50体積%とした。
i2Oはβ−石英固溶体の結晶成分として作用し、この
結晶析出によってシリコンの熱膨張に近似させるための
低膨張化に寄与する。また、ガラス相にも残存させるこ
とにより、陽極接合時に易移動性陽イオンとして作用
し、250℃以下の低温度で陽極接合を可能とする。さ
らに、結晶化前の母ガラスの粘性を低くし、溶融性を改
善する成分でもある。
合は、母ガラスの溶融が困難となるとともに、陽極接合
の低温化を阻害する。一方、10%を超える場合には、
母ガラスの熱膨張係数がシリコンよりもかなり高くなる
ため、熱膨張の調整が困難になるとともに化学的耐久性
を悪化する傾向がある。
て、結晶相の割合が10体積%より少ない場合は、ガラ
ス中に析出する結晶相の熱膨張係数を小さくする影響が
小さくなり、結果として結晶化ガラスとシリコンとの熱
膨張係数の差が広がってしまい、陽極接合後に熱歪が生
じてしまう。一方、結晶相の割合が50%よりも多い場
合は、ガラス中に析出する結晶相の熱膨張係数を小さく
する影響が大きくなり、結果として結晶化ガラスとシリ
コンとの熱膨張係数の差が広がってしまい、陽極接合後
に熱歪が生じ、センサの感度及び精度の向上が図れな
い。
合アルカリ効果により、結晶化ガラスの体積抵抗率を高
め、陽極接合温度の低温化を阻害する虞があるので実質
的には含有しない。ただし、原料などからの不純物とし
て混入する場合、本発明の目的を損なわない範囲で許容
されるが、0.5%未満とすることが好ましく、より好
ましくは0.2%未満、さらに好ましくは0.1%未満
である。
項1記載の陽極接合用結晶化ガラスにおいて、室温から
300℃における平均熱膨張係数が25×10-7〜40
×10-7/℃であり、陽極接合温度を250℃以下とし
た。
項1または2記載の陽極接合用結晶化ガラスにおいて、
モル%表示で、SiO2:60〜69%、Al2O3:1
2〜18%、Li2O:6〜10%、MgO:1〜6
%、ZnO:0〜4%、TiO2:1〜6%、ZrO2:
0〜3%、P2O5:0〜3%を含有するようにした。
組成の限定理由を以下に示す。SiO2は母ガラスを熱
処理したときに生じるβ−石英またはβ−石英固溶体を
構成する必須成分であり、また、ガラス骨格となるもの
である。その含有量が60%より少ないと、結晶の析出
量を調整するのが困難になるとともに、化学的耐久性が
悪化する傾向があり、69%を超えると母ガラスの粘性
が増大し溶融性が著しく悪化する。好ましくは62〜6
7%の範囲である。
であるとともに、母ガラスの安定性と化学的耐久性を向
上させる成分である。その含有量が12%より少ない
と、結晶の析出量を調整するのが困難になるとともに分
相化傾向が大きくなり、18%を超えると、母ガラスを
均質に溶融することが困難となる。好ましくは13〜1
6%の範囲である。
とともに、母ガラスを安定にし、溶融性を向上させる成
分であり、熱膨張係数の微調整に有効な成分でもある。
その含有量が1%より少ないと、溶融性の向上および熱
膨張係数の微調整できるという効果がなく、6%を越え
ると、異種結晶が析出しやすくなるとともに体積抵抗率
が大きくなる。好ましくは2〜5%の範囲である。
有することにより、MgOと同様な効果を得られる成分
である。しかし、その含有量が4%を越えると、異種結
晶が析出しやすくなる。好ましくは3%までである。
り、微細で均一な結晶を析出させる役割を果たす。その
含有量が1%より少ないと、結晶核が少なくなり主結晶
が粗大化する。6%を越えても、これ以上の結晶核とし
ての効果は得られないとともに、母ガラスの失透化傾向
が強くなる。好ましくは1〜4%の範囲である。
含有することにより、TiO2と同様な効果を得られる
成分である。しかし、その含有量が3%を超えると、未
溶融物として母ガラスに残存する可能性が高くなる。好
ましくは2%までである。
融性を改善する目的で3%まで含有することが可能であ
る。しかし、その含有量が3%を超えると主結晶の粒径
を増大させ、体積抵抗率を増大させる傾向がある。
たが、その他の任意成分として、B 2O3、CaO、Sr
O、BaO、Sb2O3、SO3、塩化物、フッ化物等を
適宜含有してもよい。
果のある成分であるが、主結晶の粒径を増大させ、体積
抵抗率を増大させる傾向があるので、含有するとしても
3%以下が望ましい。
ラスの溶融性向上のために含有することができるが、各
成分が2%を超えると、結晶化ガラスの体積抵抗率が大
きくなり、陽極接合温度の低温化を阻害する。
は母ガラスの溶融の際の清澄剤として、少なくとも一種
の成分を1%まで含有してもよい。
コンを接合する台座において、請求項1ないし3のいず
れかに記載された結晶化ガラスを使用した。また、本発
明の請求項5に対応する発明は、シリコン基体からなる
圧力検出部と、この圧力検出部に接合された台座とを備
えた半導体センサにおいて、前記台座に請求項4記載の
台座を使用した。このように、上記した結晶化ガラスを
半導体センサに使用することにより、圧力検出部として
使用されるシリコンとの接合性および接合強度も良好な
ものが得られる。
化ガラスは、酸化物組成でSiO2:60〜69%、A
l2O3:12〜18%、Li2O:6〜10%、Mg
O:1〜6%、ZnO:0〜4%、TiO2:1〜6
%、ZrO2:0〜3%、P2O5:0〜3%を含有した
ものを母ガラスとする。または、この組成の他にB
2O3:0〜3%、CaO:0〜2、BaO:0〜2%の
少なくとも1種を加えたものを母ガラスとする。そし
て、この母ガラスを1550〜1650℃で加熱溶融し
た後、型材等に流し込み成形、徐冷してガラスブロック
を作製する。その後、ガラスブロックを650〜850
℃まで加熱し、1〜24時間保持して所定量の主結晶
(β−石英またはβ−石英固溶体)を析出、成長させ冷
却後、所定サイズに加工する。なお、結晶核を効率よく
析出させるために、上記加熱の前に、1次熱処理として
600〜750℃で1〜5時間の熱処理工程を加えても
構わない。また、清澄剤として、Sb2O3、SO3、塩
化物、フッ化物を少なくとも一種添加してもよい。
用結晶化ガラスは、易移動性陽イオンとしてリチウムを
多く含み結晶相の割合が10〜50体積%の範囲内にあ
るので、室温〜300℃の平均熱膨張係数が25×10
-7〜40×10-7/℃となり、シリコンの熱膨張曲線に
極めて近似している。したがって、本発明の結晶化ガラ
スを使用することによって、陽極接合後の接合体の熱的
なダメージが極めて軽微に抑えられ、センサ特性の向上
を図ることができた。
iO2:64%、Al2O3:16%、Li2O:8%、M
gO:6%、ZnO:2%、TiO2:2%、ZrO2:
1%、B2O3:1%を含有したものを母ガラスとする。
この母ガラスは酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の
原料を調合して得ている。そして、調合した原料を16
30℃の抵抗加熱式電気炉に投入し、10時間溶融し、
脱泡、均質化した後、型材に流し込み、所定温度で徐冷
し、ガラスブロックを作製した。次に、このガラスブロ
ックを電気炉で760℃で3時間保持し、結晶を析出さ
せ、徐冷後結晶化ガラスブロックを形成した。この結晶
化ガラスは透明なものとなっていた。
により分析したところ回折パターンからβ−石英または
β−石英固溶体が主結晶として析出していた。また、β
−石英およびβ−石英固溶体の結晶相の割合を走査型電
子顕微鏡により、観察したところ30体積%であり、析
出した結晶の最大粒径のものでも100nmを超えなか
った。
張を測定する試験片と陽極接合用に表面を鏡面研磨した
板材(φ100mm)を加工した。この試験片を用いて
示差熱膨張計により、熱膨張率を測定し室温〜300℃
の平均熱膨張係数を計算したところ、34×10-7/℃
であった。
ボンからなる一対のヒーター3、4とプラス電極5と前
記ヒーター3が兼ねるマイナス電極とを備えた装置内で
行われる。具体的には、マイナス電極兼ヒーター3上に
少なくとも陽極接合部を鏡面研磨した結晶化ガラス板材
2を配置し、この結晶化ガラス板材2上にシリコンウェ
ハー1を重ね合せ、このシリコンウェハー1にプラス電
極5を取り付け、装置内を真空にしヒーター3、4によ
り所定温度まで昇温後、シリコンウェハー1および結晶
化ガラス板材2に800Vの直流電圧を10分間印加す
ることで陽極接合をおこなっている。なお、加熱温度を
190℃、220℃、250℃とし、接合サンプルの外
観観察の結果、それぞれの温度で93%、92%、98
%接合領域が形成され、剥れも生じることなく良好な接
合が得られた。この外観観察では、陽極接合後結晶化ガ
ラス側からの接合部を目視で確認するとともに、画像処
理によって接合領域を割り出した。この接合領域が90
%未満であると、半導体センサとして充分な強度が得ら
れない虞がある。
iO2:67%、Al2O3:13%、Li2O:7%、M
gO:4%、ZnO:2%、TiO2:1%、ZrO2:
2%、P2O5:2%、B2O3:1%、BaO:1%とな
るように、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の原料
を調合する。そして調合した原料を1640℃の抵抗加
熱式電気炉に投入し、12時間溶融し、実施例1と同様
にガラスブロックを作製した。次に、このガラスブロッ
クを電気炉で680℃で3時間熱処理を行ない、ガラス
中に結晶核の生成を行ない、次いで、720℃で5時間
熱処理を行ない、ガラス中に結晶を析出させ、結晶化ガ
ラスブロックを形成した。この結晶化ガラスブロックも
透明なものとなっていた。
により分析したところ回折パターンからβ−石英または
β−石英固溶体が主結晶として析出されていた。また、
β−石英およびβ−石英固溶体の結晶相の割合を走査型
電子顕微鏡により、観察したところ10体積%であり、
析出した結晶の最大粒径のものでも100nmを超えな
かった。
℃までの平均熱膨張係数を示差熱膨張計により測定した
ところ、36×10-7/℃であった。また、実施例1と
同様に、シリコンと結晶化ガラス板材との接合試験を行
なったところ、190℃では78%と未接合部が比較的
多く残ったが、220℃では94%、250℃では96
%と接合領域が90%以上形成され、良好な接合が得ら
れた。
ガラスはSiO2:66%、Al2O 3:15%、Li
2O:8%、MgO:4%、ZnO:3%、TiO2:2
%、ZrO2:1%、P2O5:1%となるように、酸化
物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の原料を調合する。そ
して調合した原料を1620℃の抵抗加熱式電気炉に投
入し、11時間溶融し、実施例1と同様にガラスブロッ
クを作製した。次に、このガラスブロックを電気炉で7
40℃で10時間熱処理を行ない、ガラス中に結晶を析
出させ、結晶化ガラスブロックを形成した。
により分析したところ回折パターンからβ−石英または
β−石英固溶体が主結晶として析出されていた。また、
β−石英およびβ−石英固溶体の結晶相の割合を走査型
電子顕微鏡により、観察したところ30体積%であり、
析出した結晶の最大粒径のものでも130nmを超えな
かった。
℃までの平均熱膨張係数を示差熱膨張計により測定した
ところ、33×10-7/℃であった。また、実施例1と
同様に、シリコンと結晶化ガラス板材との接合試験を行
なったところ、190℃では91%、220℃では97
%、250℃では96%で、いずれの加熱温度でも接合
領域が90%以上形成され、良好な接合が得られた。
ガラスはSiO2:61%、Al2O 3:17%、Li
2O:7%、MgO:4%、ZnO:4%、TiO2:5
%、CaO:1%、BaO:1%となるように、酸化
物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の原料を調合する。そ
して調合した原料を1650℃の抵抗加熱式電気炉に投
入し、12時間溶融し、実施例1と同様にガラスブロッ
クを作製した。次に、このガラスブロックを電気炉で7
10℃で1時間熱処理を行ない、ガラス中に結晶核の生
成を行ない、次いで、770℃で1時間熱処理を行な
い、ガラス中に結晶を析出させ、結晶化ガラスブロック
を形成した。
により分析したところ回折パターンからβ−石英または
β−石英固溶体が主結晶として析出されていた。また、
β−石英およびβ−石英固溶体の結晶相の割合を走査型
電子顕微鏡により、観察したところ20体積%であり、
析出した結晶の最大粒径のものでも160nmを超えな
かった。
℃までの平均熱膨張係数を示差熱膨張計により測定した
ところ、37×10-7/℃であった。また、実施例1と
同様に、シリコンと結晶化ガラス板材との接合試験を行
なったところ、190℃では83%と未接合部が比較的
多く残ったが、220℃では90%、250℃では92
%と接合領域が90%以上形成され、良好な接合が得ら
れた。
ガラスはSiO2:62%、Al2O 3:18%、Li
2O:9%、MgO:5%、ZnO:2%、TiO2:3
%、ZrO2:1%となるように、酸化物、水酸化物、
炭酸塩、硝酸塩等の原料を調合する。そして調合した原
料を1600℃の抵抗加熱式電気炉に投入し、10時間
溶融し、実施例1と同様にガラスブロックを作製した。
次に、780℃で6時間熱処理を行ない、ガラス中に結
晶を析出させ、結晶化ガラスブロックを形成した。
により分析したところ回折パターンからβ−石英または
β−石英固溶体が主結晶として析出されていた。また、
β−石英およびβ−石英固溶体の結晶相の割合を走査型
電子顕微鏡により、観察したところ50体積%であり、
析出した結晶の最大粒径のものでも120nmを超えな
かった。
℃までの平均熱膨張係数を示差熱膨張計により測定した
ところ、29×10-7/℃であった。また、実施例1と
同様に、シリコンと結晶化ガラス板材との接合試験を行
なったところ、190℃では95%、220℃では93
%、250℃では95%となり、いずれの加熱温度でも
接合領域が90%以上形成され、良好な接合が得られ
た。
ガラスはSiO2:63%、Al2O 3:16%、Li
2O:10%、MgO:2%、ZnO:3%、TiO2:
2%、ZrO2:2%、P2O5:2%となるように、酸
化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の原料を調合する。
そして調合した原料を1580℃の抵抗加熱式電気炉に
投入し、12時間溶融し、実施例1と同様にガラスブロ
ックを作製した。次に、このガラスブロックを電気炉で
660℃で3時間熱処理を行ない、ガラス中に結晶核の
生成を行ない、次いで、720℃で8時間熱処理を行な
い、ガラス中に結晶を析出させ、結晶化ガラスブロック
を形成した。
により分析したところ回折パターンからβ−石英または
β−石英固溶体が主結晶として析出されていた。また、
β−石英およびβ−石英固溶体の結晶相の割合を走査型
電子顕微鏡により、観察したところ40体積%であり、
析出した結晶の最大粒径のものでも150nmを超えな
かった。
℃までの平均熱膨張係数を示差熱膨張計により測定した
ところ、30×10-7/℃であった。また、実施例1と
同様に、シリコンと結晶化ガラス板材との接合試験を行
なったところ、190℃では97%、220℃では95
%、250℃では95%となり、いずれの加熱温度でも
接合領域が90%以上形成され、良好な接合が得られ
た。
とし、印加時間を10分としたが、印加電圧を500V
としても印加時間を30分にするようにすれば、良好な
接合領域および接合強度が得られる。
にホウケイ酸ガラスを用いた例である。このガラスは平
均熱膨張係数が32×10-7/℃で接合するシリコンと
近く接合後の歪による不具合が生じるおそれはないが、
シリコンとの接合時の加熱温度を350℃まで上昇させ
なければ接合できなかった。
母ガラスを熱処理して、結晶を析出させた結晶化ガラス
を用いた例である。この結晶化ガラスは、平均熱膨張係
数が28×10-7/℃とシリコンの熱膨張係数に近似さ
せることはできたが、Li2Oが少ないため、シリコン
との接合時の加熱温度を300℃まで上昇させなければ
接合できなかった。
母ガラスを加熱処理して、結晶を析出させた結晶化ガラ
スを用いた例である。この結晶化ガラスも、平均熱膨張
係数が34×10-7/℃とシリコンの熱膨張係数に近似
させることはできたが、Li 2Oの一部およびNa2Oが
ガラス相に共存するため、シリコンとの接合時の加熱温
度を320℃まで上昇させなければ接合できないだけで
なく、接合後の結晶化ガラス表面の一部に微小なクラッ
クも存在した。
オンとしてリチウムイオンのみを多く含有しているた
め、250℃以下の温度で陽極接合ができ、かつ熱膨張
係数が25×10−7〜40×10−7/℃とシリコン
と近い値を示す。本発明の結晶化ガラスは、シリコンと
熱膨張係数が近いのみならず、低温でシリコンと陽極接
合できるため、冷却後のシリコン−結晶化ガラス接合体
の熱歪みが極めて小さく、優れたセンサ特性を有するシ
リコン−結晶化ガラス接合体が得られる。さらに、陽極
接合の歩留向上、タクト短縮の効果も有する。また、セ
ンサ回路保護だけでなく、比較的熱に弱い部材の使用範
囲を広げる効果を有する。したがって、本発明の結晶化
ガラスは、シリコンと陽極接合する結晶化ガラスとして
好適である。
ナス電極兼陰極側ヒータ、4…陽極側ヒータ、5…プラ
ス電極
Claims (5)
- 【請求項1】 β−石英またはβ−石英固溶体を主結晶
とする結晶化ガラスにおいて、実質的にNa2Oを含有
せず、モル%表示でLi2O:6〜10%を含有し、か
つ結晶相の割合が10〜50体積%であることを特徴と
する陽極接合用結晶化ガラス。 - 【請求項2】 室温から300℃における平均熱膨張係
数が25×10-7〜40×10-7/℃であり、陽極接合
温度が250℃以下であることを特徴とする請求項1記
載の陽極接合用結晶化ガラス。 - 【請求項3】 モル%表示で、SiO2:60〜69
%、Al2O3:12〜18%、Li2O:6〜10%、
MgO:1〜6%、ZnO:0〜4%、TiO2:1〜
6%、ZrO2:0〜3%、P2O3:0〜3%を含有す
ることを特徴とする請求項1または2記載の陽極接合用
結晶化ガラス。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載され
た結晶化ガラスからなることを特徴とするシリコン接合
用台座。 - 【請求項5】 シリコン基体からなる圧力検出部と、こ
の圧力検出部に接合された台座とを備えた半導体センサ
において、前記台座が請求項4記載の台座であることを
特徴とする半導体センサ。
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---|---|---|---|
JP2002036464A JP2003238202A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | 陽極接合用結晶化ガラス |
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JP2002036464A JP2003238202A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | 陽極接合用結晶化ガラス |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2002
- 2002-02-14 JP JP2002036464A patent/JP2003238202A/ja active Pending
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