JP2003235241A - 電源装置及び電源装置の放電電流制御方法 - Google Patents
電源装置及び電源装置の放電電流制御方法Info
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- JP2003235241A JP2003235241A JP2002025998A JP2002025998A JP2003235241A JP 2003235241 A JP2003235241 A JP 2003235241A JP 2002025998 A JP2002025998 A JP 2002025998A JP 2002025998 A JP2002025998 A JP 2002025998A JP 2003235241 A JP2003235241 A JP 2003235241A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 不要な放電電流を発生させずに、放電電流を
正確に規定でき、また残留電圧を生じない適切な放電特
性を備えた効率の良い電源装置及び電源装置の放電電流
制御方法を提供する。 【解決手段】 DCDC変換部CNVの入力端子Inに
接続された入力電圧検出部IDは、入力電圧に応じた検
出結果を入力検出信号として出力し、放電制御部DCの
オンオフ制御を行う。放電制御部DCは、DCDC変換
部CNVの出力端子Outに接続された電荷蓄積部CS
から、電荷蓄積部出力端CSTを介して制御部用電源電
圧を供給され、入力電圧検出部IDからの入力検出信号
及び電荷蓄積部CSからの制御部用電源電圧に応じて、
出力端子Outに接続され、放電電流を制御する放電電
流制御部DLを制御するものとする。
正確に規定でき、また残留電圧を生じない適切な放電特
性を備えた効率の良い電源装置及び電源装置の放電電流
制御方法を提供する。 【解決手段】 DCDC変換部CNVの入力端子Inに
接続された入力電圧検出部IDは、入力電圧に応じた検
出結果を入力検出信号として出力し、放電制御部DCの
オンオフ制御を行う。放電制御部DCは、DCDC変換
部CNVの出力端子Outに接続された電荷蓄積部CS
から、電荷蓄積部出力端CSTを介して制御部用電源電
圧を供給され、入力電圧検出部IDからの入力検出信号
及び電荷蓄積部CSからの制御部用電源電圧に応じて、
出力端子Outに接続され、放電電流を制御する放電電
流制御部DLを制御するものとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流の入力電圧を
これとは異なる電圧である直流の出力電圧に変換するD
CDC変換部(直流直流変換器、DC/DCコンバータ
等を含めて本願では、DCDC変換部という)を備えた
電源装置及び電源装置の放電電流制御方法に関する。
これとは異なる電圧である直流の出力電圧に変換するD
CDC変換部(直流直流変換器、DC/DCコンバータ
等を含めて本願では、DCDC変換部という)を備えた
電源装置及び電源装置の放電電流制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路等の高度化、複雑化に伴い電源
電圧も複数の電圧値を要求されるようになり、一つの電
源装置に複数のDCDC変換部を含み、各DCDC変換
部により相互に異なる電源電圧を供給する電源装置が利
用されるようになっている。このような電源装置におい
ては、電源電圧の供給先である電子回路、例えばLSI
等の集積回路の確実な動作を実現する為に正確な電圧の
制御が要求される。定常時の電源電圧の制御は当然であ
るが、電源装置のオン時、オフ時における制御も重要で
ある。例えば、電源装置のオン時においては、異なる出
力電圧の立上り順(立上りシーケンス)が正確でない場
合、電子回路内部における論理演算が正確に行われなく
なる等の問題が生じる。また、電源装置のオフ時におい
ては、異なる出力電圧の立下り順(立下りシーケンス)
が正確でない場合、電子回路内部における均衡が崩れ、
電子回路が破壊する等の問題が生じる。特に、集積回路
のように素子相互間の絶縁がPN接合により実現されて
いる場合、出力電圧の立下り時の残留電圧の状態によっ
て、異常現象である予想外のラッチアップ現象が発生
し、集積回路素子内部に暴走電流が流れることにより内
部素子が破壊され集積回路が動作しなくなることがある
等、出力電圧の立下りシーケンスの制御は大きな課題で
ある。
電圧も複数の電圧値を要求されるようになり、一つの電
源装置に複数のDCDC変換部を含み、各DCDC変換
部により相互に異なる電源電圧を供給する電源装置が利
用されるようになっている。このような電源装置におい
ては、電源電圧の供給先である電子回路、例えばLSI
等の集積回路の確実な動作を実現する為に正確な電圧の
制御が要求される。定常時の電源電圧の制御は当然であ
るが、電源装置のオン時、オフ時における制御も重要で
ある。例えば、電源装置のオン時においては、異なる出
力電圧の立上り順(立上りシーケンス)が正確でない場
合、電子回路内部における論理演算が正確に行われなく
なる等の問題が生じる。また、電源装置のオフ時におい
ては、異なる出力電圧の立下り順(立下りシーケンス)
が正確でない場合、電子回路内部における均衡が崩れ、
電子回路が破壊する等の問題が生じる。特に、集積回路
のように素子相互間の絶縁がPN接合により実現されて
いる場合、出力電圧の立下り時の残留電圧の状態によっ
て、異常現象である予想外のラッチアップ現象が発生
し、集積回路素子内部に暴走電流が流れることにより内
部素子が破壊され集積回路が動作しなくなることがある
等、出力電圧の立下りシーケンスの制御は大きな課題で
ある。
【0003】従来、出力電圧の立下りを制御する方法と
して、図8、図9に示す2つの方法が知られている。図
8は、第1従来例に係る電源装置の説明図であり、図9
は、第2従来例に係る電源装置の説明図である。
して、図8、図9に示す2つの方法が知られている。図
8は、第1従来例に係る電源装置の説明図であり、図9
は、第2従来例に係る電源装置の説明図である。
【0004】図8において、(a)は第1従来例に係る
電源装置のブロック図を示し、(b)は第1従来例に係
る電源装置の出力電圧特性グラフを示す。(a)におい
て、DCDC変換部CNV1乃至DCDC変換部CNV
Nは、各々の入力端子を単一の入力端子Inに共通接続
され同一の入力電圧を供給される。DCDC変換部CN
V1乃至DCDC変換部CNVNは、供給された同一の
入力電圧を適宜変換して相互に異なる出力電圧を出力端
子Out1乃至出力端子OutNから出力する。この電
源装置においては、出力端子Out1乃至出力端子Ou
tNの各々に存在している出力コンデンサ(図示しな
い)等の状況を参酌して規定された抵抗値を有する放電
抵抗R1乃至放電抵抗RNが出力端子Out1乃至出力
端子OutNの各々に接続され、電源装置の立下り順を
規定している。
電源装置のブロック図を示し、(b)は第1従来例に係
る電源装置の出力電圧特性グラフを示す。(a)におい
て、DCDC変換部CNV1乃至DCDC変換部CNV
Nは、各々の入力端子を単一の入力端子Inに共通接続
され同一の入力電圧を供給される。DCDC変換部CN
V1乃至DCDC変換部CNVNは、供給された同一の
入力電圧を適宜変換して相互に異なる出力電圧を出力端
子Out1乃至出力端子OutNから出力する。この電
源装置においては、出力端子Out1乃至出力端子Ou
tNの各々に存在している出力コンデンサ(図示しな
い)等の状況を参酌して規定された抵抗値を有する放電
抵抗R1乃至放電抵抗RNが出力端子Out1乃至出力
端子OutNの各々に接続され、電源装置の立下り順を
規定している。
【0005】図8(b)において、横軸は時間、縦軸は
出力電圧である。定常時は、出力端子Out1乃至出力
端子OutNには、図中Out1乃至OutNとして時
間軸に平行な直線で示す各定格電圧が出力される。入力
電圧が時間Tcにおいて遮断されると、それに従い出力
電圧も徐々に低下する。出力端子Out1乃至出力端子
OutNにおける出力電圧の立下り順の制御は、電源装
置から出力電圧を供給する負荷において必要とされる立
下り時間を満たすように出力コンデンサの静電容量に対
して放電抵抗R1乃至放電抵抗RNを適宜設定すること
により実現している。
出力電圧である。定常時は、出力端子Out1乃至出力
端子OutNには、図中Out1乃至OutNとして時
間軸に平行な直線で示す各定格電圧が出力される。入力
電圧が時間Tcにおいて遮断されると、それに従い出力
電圧も徐々に低下する。出力端子Out1乃至出力端子
OutNにおける出力電圧の立下り順の制御は、電源装
置から出力電圧を供給する負荷において必要とされる立
下り時間を満たすように出力コンデンサの静電容量に対
して放電抵抗R1乃至放電抵抗RNを適宜設定すること
により実現している。
【0006】第1従来例に係る電源装置においては、出
力端子Out1乃至出力端子OutNに放電抵抗R1乃
至放電抵抗RNが切替手段等を介さずに接地点との間に
直接接続されていることから、定常時においても各放電
抵抗R1乃至放電抵抗RNを介して図中矢印で示す電流
がDCDC変換部CNV1乃至DCDC変換部CNVN
から接地点に流れ、出力電圧の立下り時に限らず、電力
消費が常時行われる。また、立下りシーケンス確保の観
点から、急速放電が必要な出力端子においては、定格電
流以上の放電電流を必要とする場合があるが、定格電流
と放電電流にこのようなアンバランスを持たせることは
現実的でないことから必要な立下りシーケンスを実現で
きないことがある。
力端子Out1乃至出力端子OutNに放電抵抗R1乃
至放電抵抗RNが切替手段等を介さずに接地点との間に
直接接続されていることから、定常時においても各放電
抵抗R1乃至放電抵抗RNを介して図中矢印で示す電流
がDCDC変換部CNV1乃至DCDC変換部CNVN
から接地点に流れ、出力電圧の立下り時に限らず、電力
消費が常時行われる。また、立下りシーケンス確保の観
点から、急速放電が必要な出力端子においては、定格電
流以上の放電電流を必要とする場合があるが、定格電流
と放電電流にこのようなアンバランスを持たせることは
現実的でないことから必要な立下りシーケンスを実現で
きないことがある。
【0007】図9において、(a)は第2従来例に係る
電源装置の放電回路図を示し、(b)は第2従来例に係
る電源装置の出力電圧特性グラフを示す。(a)におい
て、DCDC変換部CNV1は、入力端子Inに入力電
圧を印加され、出力端子Out1からDCDC変換部C
NV1の定格電圧を出力する。この電源装置において
も、第1従来例に係る電源装置と同様に、複数のDCD
C変換部が入力端子を共通接続され、各DCDC変換部
から各々の定格電圧を各出力端子から出力することがで
きるが、ここでは簡単の為にDCDC変換部CNV1の
みを示す。
電源装置の放電回路図を示し、(b)は第2従来例に係
る電源装置の出力電圧特性グラフを示す。(a)におい
て、DCDC変換部CNV1は、入力端子Inに入力電
圧を印加され、出力端子Out1からDCDC変換部C
NV1の定格電圧を出力する。この電源装置において
も、第1従来例に係る電源装置と同様に、複数のDCD
C変換部が入力端子を共通接続され、各DCDC変換部
から各々の定格電圧を各出力端子から出力することがで
きるが、ここでは簡単の為にDCDC変換部CNV1の
みを示す。
【0008】出力端子Out1と接地点の間に放電回路
が接続される。放電回路は、放電抵抗R1、スイッチン
グ素子Q1、抵抗R11、R12、R13、R14、R
15、ツェナダイオードZD11、トランジスタQ11
により構成される。出力端子Out1と接地点の間に、
放電抵抗R1及びスイッチング素子Q1の直列回路、抵
抗R11、R12、R13の直列回路、ツェナダイオー
ドZD11と抵抗R14、R15の直列回路が各々並列
に接続される。トランジスタにより構成されるスイッチ
ング素子Q1の入力端(ここではベース電極)に、抵抗
R12と抵抗R13の接続点からバイアス電圧が印加さ
れる。抵抗R14と抵抗R15の接続点にトランジスタ
Q11の入力端(ここではベース電極)が、抵抗R11
と抵抗R12の接続点にトランジスタQ11の出力端
(ここではコレクタ電極)が、各々接続される。
が接続される。放電回路は、放電抵抗R1、スイッチン
グ素子Q1、抵抗R11、R12、R13、R14、R
15、ツェナダイオードZD11、トランジスタQ11
により構成される。出力端子Out1と接地点の間に、
放電抵抗R1及びスイッチング素子Q1の直列回路、抵
抗R11、R12、R13の直列回路、ツェナダイオー
ドZD11と抵抗R14、R15の直列回路が各々並列
に接続される。トランジスタにより構成されるスイッチ
ング素子Q1の入力端(ここではベース電極)に、抵抗
R12と抵抗R13の接続点からバイアス電圧が印加さ
れる。抵抗R14と抵抗R15の接続点にトランジスタ
Q11の入力端(ここではベース電極)が、抵抗R11
と抵抗R12の接続点にトランジスタQ11の出力端
(ここではコレクタ電極)が、各々接続される。
【0009】この放電回路は、出力電圧を弁別すること
により放電抵抗R1に流れる放電電流をスイッチング素
子Q1によりオンオフ制御して、必要時に強制的に放電
電流を流すものである。この放電回路において、定常時
は、ツェナダイオードZD11はオンとされるので、抵
抗R14、R15の直列回路に電流が流れ、トランジス
タQ11の入力端にバイアス電圧が印加されるので、ト
ランジスタQ11はオンとなる。トランジスタQ11が
オンであるので、スイッチング素子Q1の入力端は低電
位のバイアスとなることから、スイッチング素子Q1
は、オフとなる。スイッチング素子Q1がオフであるの
で、放電抵抗R1には電流が流れず、放電電流は生じな
い。なお、ツェナダイオードZD11、抵抗R14、R
15の直列回路に流れる電流は、比較的低電流であるこ
とから、第1従来例に係る電源装置における放電抵抗に
放電電流が流れる場合のように効率を低下させることは
ない。
により放電抵抗R1に流れる放電電流をスイッチング素
子Q1によりオンオフ制御して、必要時に強制的に放電
電流を流すものである。この放電回路において、定常時
は、ツェナダイオードZD11はオンとされるので、抵
抗R14、R15の直列回路に電流が流れ、トランジス
タQ11の入力端にバイアス電圧が印加されるので、ト
ランジスタQ11はオンとなる。トランジスタQ11が
オンであるので、スイッチング素子Q1の入力端は低電
位のバイアスとなることから、スイッチング素子Q1
は、オフとなる。スイッチング素子Q1がオフであるの
で、放電抵抗R1には電流が流れず、放電電流は生じな
い。なお、ツェナダイオードZD11、抵抗R14、R
15の直列回路に流れる電流は、比較的低電流であるこ
とから、第1従来例に係る電源装置における放電抵抗に
放電電流が流れる場合のように効率を低下させることは
ない。
【0010】入力電圧が時間Tc1において遮断される
と、それに従い出力電圧も徐々に低下する。時間Tc1
の直後では、ツェナダイオードZD11は定常時のオン
を維持するので、スイッチング素子Q1もオフを維持
し、出力端子Out1に接続されている負荷による自然
放電が時間Tc2まで持続する。この自然放電の期間
(時間Tc1〜時間Tc2)は、出力端子Out1に接
続される負荷の状態により決まるので放電回路において
制御することは基本的には困難であり、出力電圧の立下
りシーケンスの制御は困難となる。出力電圧が更に低下
し、時間Tc2において、ツェナダイオードZD11が
オフになると、これに従い、トランジスタQ11はオ
フ、スイッチング素子Q1はオンとなる。スイッチング
素子Q1のオンに従い、放電抵抗R1にはその抵抗値に
より定まる放電電流が流れ、放電を行う。出力電圧が更
に低下し、時間Tc3において、スイッチング素子Q1
の入力端の電位がスイッチング素子Q1のオンを維持す
る電圧Vbe(ON)以下になると、スイッチング素子
Q1はオフになる。スイッチング素子Q1がオフになる
と、出力端子Out1には、その時の出力電圧が残留電
圧として残り、そのまま維持される。この時の残留電圧
は、出力電圧をV(Out1)とし、抵抗R11、R1
2、R13の抵抗値をそのままR11、R12、R13
として表記すると、Vbe(ON)=V(Out1)×
R13/(R11+R12+R13)であるから、V
(Out1)=Vbe(ON)×(R11+R12+R
13)/R13として求まる。つまり、この放電回路に
おいては、出力電圧をそのままスイッチング素子Q1の
駆動電源として利用することから、出力電圧が所定の電
圧(Vbe(ON)×(R11+R12+R13)/R
13)以下になると、スイッチング素子Q1がオフし、
その後はスイッチング素子Q1がオフした際の出力電圧
(V(Out1))が残留電圧として残ることになる。
と、それに従い出力電圧も徐々に低下する。時間Tc1
の直後では、ツェナダイオードZD11は定常時のオン
を維持するので、スイッチング素子Q1もオフを維持
し、出力端子Out1に接続されている負荷による自然
放電が時間Tc2まで持続する。この自然放電の期間
(時間Tc1〜時間Tc2)は、出力端子Out1に接
続される負荷の状態により決まるので放電回路において
制御することは基本的には困難であり、出力電圧の立下
りシーケンスの制御は困難となる。出力電圧が更に低下
し、時間Tc2において、ツェナダイオードZD11が
オフになると、これに従い、トランジスタQ11はオ
フ、スイッチング素子Q1はオンとなる。スイッチング
素子Q1のオンに従い、放電抵抗R1にはその抵抗値に
より定まる放電電流が流れ、放電を行う。出力電圧が更
に低下し、時間Tc3において、スイッチング素子Q1
の入力端の電位がスイッチング素子Q1のオンを維持す
る電圧Vbe(ON)以下になると、スイッチング素子
Q1はオフになる。スイッチング素子Q1がオフになる
と、出力端子Out1には、その時の出力電圧が残留電
圧として残り、そのまま維持される。この時の残留電圧
は、出力電圧をV(Out1)とし、抵抗R11、R1
2、R13の抵抗値をそのままR11、R12、R13
として表記すると、Vbe(ON)=V(Out1)×
R13/(R11+R12+R13)であるから、V
(Out1)=Vbe(ON)×(R11+R12+R
13)/R13として求まる。つまり、この放電回路に
おいては、出力電圧をそのままスイッチング素子Q1の
駆動電源として利用することから、出力電圧が所定の電
圧(Vbe(ON)×(R11+R12+R13)/R
13)以下になると、スイッチング素子Q1がオフし、
その後はスイッチング素子Q1がオフした際の出力電圧
(V(Out1))が残留電圧として残ることになる。
【0011】更に、この放電回路においては、出力電圧
の立上りにおいても放電電流を生じるという問題があ
る。出力電圧の立上りにおける放電回路の動作を次に説
明する。時間Ts1から時間Ts2の間は、出力端子O
ut1における出力電圧は低いことから、スイッチング
素子Q1の入力端の電位は低く維持されるので、スイッ
チング素子Q1はオフであり、放電抵抗R1には放電電
流は流れない。時間Ts2になると、出力電圧は更に上
昇していることから、スイッチング素子Q1の入力端の
電位はスイッチング素子Q1をオンする電位になり、ス
イッチング素子Q1はオンとなり、放電抵抗R1に放電
電流が流れる。出力電圧が更に上昇し、時間Ts3にな
ると、ツェナダイオードZD11がオンし、これに従い
トランジスタQ11がオンし、スイッチング素子Q1が
オフとなり、放電抵抗R1には放電電流が流れなくな
り、定常時と同様な状態になる。なお、このような放電
回路が他のDCDC変換部にも同様に接続され、各々の
放電回路における放電抵抗を制御することにより、電源
回路の出力電圧の立下りシーケンスを規定している。
の立上りにおいても放電電流を生じるという問題があ
る。出力電圧の立上りにおける放電回路の動作を次に説
明する。時間Ts1から時間Ts2の間は、出力端子O
ut1における出力電圧は低いことから、スイッチング
素子Q1の入力端の電位は低く維持されるので、スイッ
チング素子Q1はオフであり、放電抵抗R1には放電電
流は流れない。時間Ts2になると、出力電圧は更に上
昇していることから、スイッチング素子Q1の入力端の
電位はスイッチング素子Q1をオンする電位になり、ス
イッチング素子Q1はオンとなり、放電抵抗R1に放電
電流が流れる。出力電圧が更に上昇し、時間Ts3にな
ると、ツェナダイオードZD11がオンし、これに従い
トランジスタQ11がオンし、スイッチング素子Q1が
オフとなり、放電抵抗R1には放電電流が流れなくな
り、定常時と同様な状態になる。なお、このような放電
回路が他のDCDC変換部にも同様に接続され、各々の
放電回路における放電抵抗を制御することにより、電源
回路の出力電圧の立下りシーケンスを規定している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電源装
置においては、次のような問題がある。即ち、第1従来
例に係る電源装置においては、放電抵抗が常時接続さ
れ、その結果、本来不必要な電力消費が放電抵抗におい
て常時行われ電源装置の利用効率が低いという問題があ
る。また、定格電流と放電電流のアンバランスによる必
要なシーケンスを実現できないという問題がある。第2
従来例に係る電源装置においては、出力電圧の立上りに
おいても放電電流を生じ、負担が生じることから、この
放電回路を動作させない回路が別途必要になるという問
題がある。出力電圧の立下り時においては、自然放電の
期間があり、この自然放電の期間は、出力端子に接続さ
れる負荷の状態(負荷量)により決まることから、負荷
量に応じて変動するので、放電時間の正確な制御は困難
となり、出力電圧の立下りシーケンスの制御は困難であ
るという問題がある。また、出力電圧をそのまま、スイ
ッチング素子の駆動電源として利用することから、出力
電圧が所定の電圧以下になると、スイッチング素子がオ
フし、その際の出力電圧が残留電圧として残るという問
題がある。
置においては、次のような問題がある。即ち、第1従来
例に係る電源装置においては、放電抵抗が常時接続さ
れ、その結果、本来不必要な電力消費が放電抵抗におい
て常時行われ電源装置の利用効率が低いという問題があ
る。また、定格電流と放電電流のアンバランスによる必
要なシーケンスを実現できないという問題がある。第2
従来例に係る電源装置においては、出力電圧の立上りに
おいても放電電流を生じ、負担が生じることから、この
放電回路を動作させない回路が別途必要になるという問
題がある。出力電圧の立下り時においては、自然放電の
期間があり、この自然放電の期間は、出力端子に接続さ
れる負荷の状態(負荷量)により決まることから、負荷
量に応じて変動するので、放電時間の正確な制御は困難
となり、出力電圧の立下りシーケンスの制御は困難であ
るという問題がある。また、出力電圧をそのまま、スイ
ッチング素子の駆動電源として利用することから、出力
電圧が所定の電圧以下になると、スイッチング素子がオ
フし、その際の出力電圧が残留電圧として残るという問
題がある。
【0013】本発明は斯かる事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところはDCDC変換部を備えた
電源装置において、定常時又は出力電圧の立上り時にお
いて不要な放電電流を発生させずに、出力電圧の立下り
時の自然放電を除去して正確に放電電流を規定でき、ま
た出力電圧における残留電圧を生じない適切な放電特性
を備えた効率の良い電源装置を提供することにある。
あり、その目的とするところはDCDC変換部を備えた
電源装置において、定常時又は出力電圧の立上り時にお
いて不要な放電電流を発生させずに、出力電圧の立下り
時の自然放電を除去して正確に放電電流を規定でき、ま
た出力電圧における残留電圧を生じない適切な放電特性
を備えた効率の良い電源装置を提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、複数のDCD
C変換部を備えた電源装置において、放電時の立下りシ
ーケンス制御が正確かつ容易にでき、適切な放電特性を
備えた効率の良い電源装置を提供することにある。
C変換部を備えた電源装置において、放電時の立下りシ
ーケンス制御が正確かつ容易にでき、適切な放電特性を
備えた効率の良い電源装置を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、正極性のDC
DC変換部と負極性のDCDC変換部を備えた電源装置
において、放電時の立下りシーケンス制御が正確かつ容
易にでき、適切な放電特性を備えた効率の良い電源装置
を提供することにある。
DC変換部と負極性のDCDC変換部を備えた電源装置
において、放電時の立下りシーケンス制御が正確かつ容
易にでき、適切な放電特性を備えた効率の良い電源装置
を提供することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、DCDC変換
部を備えた電源装置の放電電流制御方法において、定常
時又は出力電圧の立上り時において不要な放電電流を発
生させずに、出力電圧の立下り時の自然放電を除去して
正確に放電電流を規定でき、また出力電圧における残留
電圧を生じない適切な放電特性を備えた効率の良い電源
装置を実現できる電源装置の放電電流制御方法を提供す
ることにある。
部を備えた電源装置の放電電流制御方法において、定常
時又は出力電圧の立上り時において不要な放電電流を発
生させずに、出力電圧の立下り時の自然放電を除去して
正確に放電電流を規定でき、また出力電圧における残留
電圧を生じない適切な放電特性を備えた効率の良い電源
装置を実現できる電源装置の放電電流制御方法を提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る電源装置
は、入力端子及び出力端子を有するDCDC変換部と、
前記出力端子に接続された放電抵抗及び該放電抵抗に接
続されたスイッチング素子を有して前記DCDC変換部
からの放電電流を制御する放電電流制御部と、前記スイ
ッチング素子のオンオフ制御をする放電制御部と、前記
出力端子に接続され前記放電制御部に制御部用電源電圧
を供給する電荷蓄積部と、前記入力端子に印加される入
力電圧に応じた入力検出信号を前記放電制御部へ出力す
る入力電圧検出部とを備え、前記放電制御部は、前記制
御部用電源電圧及び前記入力検出信号に基づいて前記ス
イッチング素子のオンオフ制御をすることを特徴とす
る。
は、入力端子及び出力端子を有するDCDC変換部と、
前記出力端子に接続された放電抵抗及び該放電抵抗に接
続されたスイッチング素子を有して前記DCDC変換部
からの放電電流を制御する放電電流制御部と、前記スイ
ッチング素子のオンオフ制御をする放電制御部と、前記
出力端子に接続され前記放電制御部に制御部用電源電圧
を供給する電荷蓄積部と、前記入力端子に印加される入
力電圧に応じた入力検出信号を前記放電制御部へ出力す
る入力電圧検出部とを備え、前記放電制御部は、前記制
御部用電源電圧及び前記入力検出信号に基づいて前記ス
イッチング素子のオンオフ制御をすることを特徴とす
る。
【0018】第2発明に係る電源装置は、入力端子を共
通接続され出力端子を各々有する複数のDCDC変換部
と、スイッチング素子、逆流防止素子及び放電抵抗から
なる直列回路を有する放電電流制御部と、前記スイッチ
ング素子のオンオフ制御をする放電制御部と、該放電制
御部に制御部用電源電圧を供給する電荷蓄積部と、前記
入力端子に印加される入力電圧に応じた入力検出信号を
前記放電制御部へ出力する入力電圧検出部とを備え、前
記放電電流制御部及び電荷蓄積部は、前記複数のDCD
C変換部の中で最長の放電時間を有するDCDC変換部
の出力端子に接続され、該最長の放電時間を有するDC
DC変換部以外のDCDC変換部の出力端子と前記スイ
ッチング素子との間に逆流防止素子及び放電抵抗からな
る直列回路が接続され、前記放電制御部は前記制御部用
電源電圧及び入力検出信号に基づいて前記スイッチング
素子のオンオフ制御をすることを特徴とする。
通接続され出力端子を各々有する複数のDCDC変換部
と、スイッチング素子、逆流防止素子及び放電抵抗から
なる直列回路を有する放電電流制御部と、前記スイッチ
ング素子のオンオフ制御をする放電制御部と、該放電制
御部に制御部用電源電圧を供給する電荷蓄積部と、前記
入力端子に印加される入力電圧に応じた入力検出信号を
前記放電制御部へ出力する入力電圧検出部とを備え、前
記放電電流制御部及び電荷蓄積部は、前記複数のDCD
C変換部の中で最長の放電時間を有するDCDC変換部
の出力端子に接続され、該最長の放電時間を有するDC
DC変換部以外のDCDC変換部の出力端子と前記スイ
ッチング素子との間に逆流防止素子及び放電抵抗からな
る直列回路が接続され、前記放電制御部は前記制御部用
電源電圧及び入力検出信号に基づいて前記スイッチング
素子のオンオフ制御をすることを特徴とする。
【0019】第3発明に係る電源装置は、入力端子を共
通接続され出力端子からの出力電圧が、正極性であるD
CDC変換部と、負極性であるDCDC変換部とを備え
た電源装置において、スイッチング素子、逆流防止素子
及び放電抵抗からなる直列回路を有する放電電流制御部
と、前記スイッチング素子のオンオフ制御をする放電制
御部と、該放電制御部に制御部用電源電圧を供給する電
荷蓄積部と、前記入力端子に印加される入力電圧に応じ
た入力検出信号を前記放電制御部へ出力する入力電圧検
出部とを備え、前記放電電流制御部の高電位端及び電荷
蓄積部は、前記出力電圧が正極性であるDCDC変換部
の中で最長の放電時間を有するDCDC変換部の出力端
子に接続され、前記放電電流制御部の低電位端は、前記
出力電圧が負極性であるDCDC変換部の出力端子に接
続され、該最長の放電時間を有するDCDC変換部及び
前記放電電流制御部の低電位端が接続されるDCDC変
換部とは異なる他のDCDC変換部の出力端子と前記ス
イッチング素子との間に逆流防止素子及び放電抵抗から
なる直列回路が接続され、前記スイッチング素子と接地
点の間に逆流防止素子及び放電抵抗からなる直列回路が
接続され、前記放電制御部は前記制御部用電源電圧及び
入力検出信号に基づいて前記スイッチング素子のオンオ
フ制御をすることを特徴とする。
通接続され出力端子からの出力電圧が、正極性であるD
CDC変換部と、負極性であるDCDC変換部とを備え
た電源装置において、スイッチング素子、逆流防止素子
及び放電抵抗からなる直列回路を有する放電電流制御部
と、前記スイッチング素子のオンオフ制御をする放電制
御部と、該放電制御部に制御部用電源電圧を供給する電
荷蓄積部と、前記入力端子に印加される入力電圧に応じ
た入力検出信号を前記放電制御部へ出力する入力電圧検
出部とを備え、前記放電電流制御部の高電位端及び電荷
蓄積部は、前記出力電圧が正極性であるDCDC変換部
の中で最長の放電時間を有するDCDC変換部の出力端
子に接続され、前記放電電流制御部の低電位端は、前記
出力電圧が負極性であるDCDC変換部の出力端子に接
続され、該最長の放電時間を有するDCDC変換部及び
前記放電電流制御部の低電位端が接続されるDCDC変
換部とは異なる他のDCDC変換部の出力端子と前記ス
イッチング素子との間に逆流防止素子及び放電抵抗から
なる直列回路が接続され、前記スイッチング素子と接地
点の間に逆流防止素子及び放電抵抗からなる直列回路が
接続され、前記放電制御部は前記制御部用電源電圧及び
入力検出信号に基づいて前記スイッチング素子のオンオ
フ制御をすることを特徴とする。
【0020】第4発明に係る電源装置は、第1発明乃至
第3発明のいずれかにおいて、前記電荷蓄積部は、整流
素子及びコンデンサを備えることを特徴とする。
第3発明のいずれかにおいて、前記電荷蓄積部は、整流
素子及びコンデンサを備えることを特徴とする。
【0021】第5発明に係る電源装置は、第2発明乃至
第4発明のいずれかにおいて、前記逆流防止素子は、シ
ョットキダイオードであることを特徴とする。
第4発明のいずれかにおいて、前記逆流防止素子は、シ
ョットキダイオードであることを特徴とする。
【0022】第6発明に係る電源装置の放電電流制御方
法は、入力端子と出力端子を有するDCDC変換部と、
放電抵抗及びスイッチング素子を有して前記出力端子に
接続され前記DCDC変換部からの放電電流を制御する
放電電流制御部と、前記スイッチング素子のオンオフ制
御をする放電制御部とを備えた電源装置の放電電流制御
方法において、前記出力端子に接続された電荷蓄積部に
より前記放電制御部へ制御部用電源電圧を供給し、前記
入力端子に接続された入力電圧検出部により前記入力端
子に印加される入力電圧を検出して該入力電圧に応じた
入力検出信号を前記放電制御部へ出力することにより、
前記放電制御部は、前記制御部用電源電圧及び入力検出
信号に基いて前記スイッチング素子のオンオフ制御をす
ることを特徴とする。
法は、入力端子と出力端子を有するDCDC変換部と、
放電抵抗及びスイッチング素子を有して前記出力端子に
接続され前記DCDC変換部からの放電電流を制御する
放電電流制御部と、前記スイッチング素子のオンオフ制
御をする放電制御部とを備えた電源装置の放電電流制御
方法において、前記出力端子に接続された電荷蓄積部に
より前記放電制御部へ制御部用電源電圧を供給し、前記
入力端子に接続された入力電圧検出部により前記入力端
子に印加される入力電圧を検出して該入力電圧に応じた
入力検出信号を前記放電制御部へ出力することにより、
前記放電制御部は、前記制御部用電源電圧及び入力検出
信号に基いて前記スイッチング素子のオンオフ制御をす
ることを特徴とする。
【0023】第1発明においては、出力端子に接続され
放電制御部に制御部用電源電圧を供給する電荷蓄積部
と、入力端子に印加される入力電圧に応じた入力検出信
号を放電制御部へ出力する入力電圧検出部とを備える構
成とし、放電制御部は、制御部用電源電圧及び入力検出
信号に基づいて放電抵抗に接続されたスイッチング素子
のオンオフ制御をすることとしたので、定常時又は出力
電圧の立上り時において不要な放電電流を発生させず
に、出力電圧の立下り時の自然放電を除去して正確に放
電電流を規定でき、また出力電圧における残留電圧を生
じない適切な放電特性を備えた効率の良い電源装置を提
供することが可能となる。
放電制御部に制御部用電源電圧を供給する電荷蓄積部
と、入力端子に印加される入力電圧に応じた入力検出信
号を放電制御部へ出力する入力電圧検出部とを備える構
成とし、放電制御部は、制御部用電源電圧及び入力検出
信号に基づいて放電抵抗に接続されたスイッチング素子
のオンオフ制御をすることとしたので、定常時又は出力
電圧の立上り時において不要な放電電流を発生させず
に、出力電圧の立下り時の自然放電を除去して正確に放
電電流を規定でき、また出力電圧における残留電圧を生
じない適切な放電特性を備えた効率の良い電源装置を提
供することが可能となる。
【0024】第2発明、第3発明においては、スイッチ
ング素子のオンオフ制御により放電電流の制御をする放
電電流制御部及び放電制御部に制御部用電源電圧を供給
する電荷蓄積部を、複数のDCDC変換部の中で最長の
放電時間を有するDCDC変換部の出力端子に接続し、
その他のDCDC変換部の出力端子とスイッチング素子
との間に放電抵抗を接続し、放電制御部は制御部用電源
電圧及び入力電圧検出部から入力電圧に応じて出力され
る入力検出信号に基づいてスイッチング素子のオンオフ
制御をすることとしたので、複数のDCDC変換部を備
えた電源装置において、放電時の立下りシーケンス制御
が正確かつ容易にでき、適切な放電特性を備えた効率の
良い電源装置を提供することが可能となる。
ング素子のオンオフ制御により放電電流の制御をする放
電電流制御部及び放電制御部に制御部用電源電圧を供給
する電荷蓄積部を、複数のDCDC変換部の中で最長の
放電時間を有するDCDC変換部の出力端子に接続し、
その他のDCDC変換部の出力端子とスイッチング素子
との間に放電抵抗を接続し、放電制御部は制御部用電源
電圧及び入力電圧検出部から入力電圧に応じて出力され
る入力検出信号に基づいてスイッチング素子のオンオフ
制御をすることとしたので、複数のDCDC変換部を備
えた電源装置において、放電時の立下りシーケンス制御
が正確かつ容易にでき、適切な放電特性を備えた効率の
良い電源装置を提供することが可能となる。
【0025】第4発明においては、電荷蓄積部は、整流
素子及びコンデンサを備えることとしたので、簡単な回
路構成で電荷蓄積部を構成した適切な放電特性を備えた
効率の良い電源装置を提供することが可能となる。
素子及びコンデンサを備えることとしたので、簡単な回
路構成で電荷蓄積部を構成した適切な放電特性を備えた
効率の良い電源装置を提供することが可能となる。
【0026】第5発明においては、逆流防止素子は、シ
ョットキダイオードで構成することとしたので、残留電
圧の小さい適切な放電特性を備えた効率の良い電源装置
を提供することが可能となる。
ョットキダイオードで構成することとしたので、残留電
圧の小さい適切な放電特性を備えた効率の良い電源装置
を提供することが可能となる。
【0027】第6発明においては、出力端子に接続され
た電荷蓄積部により放電制御部へ制御部用電源電圧を供
給し、入力端子に接続された入力電圧検出部により入力
電圧を検出して入力検出信号を放電制御部へ出力し、放
電制御部は、制御部用電源電圧及び入力検出信号に基い
てスイッチング素子のオンオフ制御をすることとしたの
で、定常時又は出力電圧の立上り時において不要な放電
電流を発生させずに、出力電圧の立下り時の自然放電を
除去して正確に放電電流を規定でき、また出力電圧にお
ける残留電圧を生じない適切な放電特性を備えた効率の
良い電源装置を実現できる放電電流制御方法を提供する
ことが可能となる。
た電荷蓄積部により放電制御部へ制御部用電源電圧を供
給し、入力端子に接続された入力電圧検出部により入力
電圧を検出して入力検出信号を放電制御部へ出力し、放
電制御部は、制御部用電源電圧及び入力検出信号に基い
てスイッチング素子のオンオフ制御をすることとしたの
で、定常時又は出力電圧の立上り時において不要な放電
電流を発生させずに、出力電圧の立下り時の自然放電を
除去して正確に放電電流を規定でき、また出力電圧にお
ける残留電圧を生じない適切な放電特性を備えた効率の
良い電源装置を実現できる放電電流制御方法を提供する
ことが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。 <実施の形態1>図1は、本発明の実施の形態1に係る
電源装置のブロック図である。図2は、本発明の実施の
形態1に係る電源装置の回路図である。図3は、本発明
の実施の形態1に係る電源装置の電圧特性グラフであ
る。図4は、本発明の実施の形態1に係る電源装置にお
ける入力電圧検出部の回路図である。なお、各図におい
て、同一部分には同一符号を付して、重複する説明は省
略する。また、従来例と同一の部分についても同様に同
一符号を付して、重複する説明は省略する。
す図面に基づいて詳述する。 <実施の形態1>図1は、本発明の実施の形態1に係る
電源装置のブロック図である。図2は、本発明の実施の
形態1に係る電源装置の回路図である。図3は、本発明
の実施の形態1に係る電源装置の電圧特性グラフであ
る。図4は、本発明の実施の形態1に係る電源装置にお
ける入力電圧検出部の回路図である。なお、各図におい
て、同一部分には同一符号を付して、重複する説明は省
略する。また、従来例と同一の部分についても同様に同
一符号を付して、重複する説明は省略する。
【0029】図1において、DCDC変換部CNVは、
入力端子In及び出力端子Outを備え、入力端子In
に印加された直流の入力電圧をこれとは異なる直流の出
力電圧に変換し、出力端子Outから出力する。図にお
いては、DCDC変換部CNVが1個のみの場合を示す
が、通常は多出力形式として使用するため、出力数に応
じた複数のDCDC変換部CNVが、入力端子Inを共
通に接続され、出力端子Outには相互に異なる出力電
圧を出力する。本発明の効果は、DCDC変換部CNV
が1個の場合、複数の場合いずれにおいて得られるもの
であることは言うまでも無い。また、DCDC変換部C
NVにおける電圧変換形式は、スイッチング式であって
も良いし、シリーズレギュレータ方式であって良いし、
その他の方式であっても良い。入力端子Inには、入力
電圧検出部IDが接続される。入力電圧検出部IDは、
入力電圧を検出し、入力電圧に応じた検出結果を入力検
出信号として放電制御部DCに論理LOW又は論理HI
GHからなる論理形式あるいはオン、オフ信号形式等に
より出力し、放電制御部DCのオンオフ制御を行う。放
電制御部DCは、出力端子Outに接続された電荷蓄積
部CSから、電荷蓄積部出力端CSTを介して制御部用
電源電圧を供給される。出力端子Outには、放電電流
制御部DLが接続され、DCDC変換部CNVからの放
電電流を制御する。放電制御部DCは、入力電圧検出部
IDからの入力検出信号及び電荷蓄積部CSからの制御
部用電源電圧に応じて、放電電流制御部DLを制御す
る。通常、放電電流制御部DLは、以下に述べるように
放電抵抗と放電抵抗の放電経路のオンオフを制御するス
イッチング素子とから構成され、放電制御部DCは、ス
イッチング素子のオンオフを制御する。これら各部の詳
細な動作は、図2等において更に説明する。
入力端子In及び出力端子Outを備え、入力端子In
に印加された直流の入力電圧をこれとは異なる直流の出
力電圧に変換し、出力端子Outから出力する。図にお
いては、DCDC変換部CNVが1個のみの場合を示す
が、通常は多出力形式として使用するため、出力数に応
じた複数のDCDC変換部CNVが、入力端子Inを共
通に接続され、出力端子Outには相互に異なる出力電
圧を出力する。本発明の効果は、DCDC変換部CNV
が1個の場合、複数の場合いずれにおいて得られるもの
であることは言うまでも無い。また、DCDC変換部C
NVにおける電圧変換形式は、スイッチング式であって
も良いし、シリーズレギュレータ方式であって良いし、
その他の方式であっても良い。入力端子Inには、入力
電圧検出部IDが接続される。入力電圧検出部IDは、
入力電圧を検出し、入力電圧に応じた検出結果を入力検
出信号として放電制御部DCに論理LOW又は論理HI
GHからなる論理形式あるいはオン、オフ信号形式等に
より出力し、放電制御部DCのオンオフ制御を行う。放
電制御部DCは、出力端子Outに接続された電荷蓄積
部CSから、電荷蓄積部出力端CSTを介して制御部用
電源電圧を供給される。出力端子Outには、放電電流
制御部DLが接続され、DCDC変換部CNVからの放
電電流を制御する。放電制御部DCは、入力電圧検出部
IDからの入力検出信号及び電荷蓄積部CSからの制御
部用電源電圧に応じて、放電電流制御部DLを制御す
る。通常、放電電流制御部DLは、以下に述べるように
放電抵抗と放電抵抗の放電経路のオンオフを制御するス
イッチング素子とから構成され、放電制御部DCは、ス
イッチング素子のオンオフを制御する。これら各部の詳
細な動作は、図2等において更に説明する。
【0030】図2において、放電電流制御部DLは、放
電抵抗R1とスイッチング素子Q1の直列回路で構成さ
れる。スイッチング素子Q1をオンオフすることによ
り、出力端子Outと接地点の間の電流路をオンオフ制
御し、放電抵抗R1に流れる電流をオンオフ制御するこ
とが可能となる。電荷蓄積部CSは、整流素子であるダ
イオードD11と電荷蓄積手段としてのコンデンサC1
1により構成される。ダイオードD11の陽極を出力端
子Outに、ダイオードD11の陰極をコンデンサC1
1の一方の電極に各々接続し、コンデンサC11の他方
の電極は接地点に接続される。ダイオードD11とコン
デンサC11の接続点は、電荷蓄積部出力端CSTとし
て放電制御部DCに接続される。この回路構成により、
コンデンサC11の一方の端子でもある電荷蓄積部出力
端CSTには、出力電圧とほぼ同じ電圧が維持できるの
で、制御部用電源電圧として放電制御部DCに供給され
る。放電制御部DCは、電荷蓄積部出力端CSTと接地
点との間に接続されたトランジスタQ12、抵抗R1
6、R17の直列回路と、トランジスタQ12の入力端
(ここではベース電極)へのバイアスを印加して、トラ
ンジスタQ12のオンオフ制御をするための抵抗R1
8、R19により構成される。抵抗R18の一端は、電
荷蓄積部出力端CSTに接続され、抵抗R18と抵抗R
19の接続点がトランジスタQ12の入力端に接続され
る。抵抗R19は、入力電圧検出部IDに接続され、入
力電圧検出部IDからの入力検出信号を入力信号として
トランジスタQ12の入力端に印加する。
電抵抗R1とスイッチング素子Q1の直列回路で構成さ
れる。スイッチング素子Q1をオンオフすることによ
り、出力端子Outと接地点の間の電流路をオンオフ制
御し、放電抵抗R1に流れる電流をオンオフ制御するこ
とが可能となる。電荷蓄積部CSは、整流素子であるダ
イオードD11と電荷蓄積手段としてのコンデンサC1
1により構成される。ダイオードD11の陽極を出力端
子Outに、ダイオードD11の陰極をコンデンサC1
1の一方の電極に各々接続し、コンデンサC11の他方
の電極は接地点に接続される。ダイオードD11とコン
デンサC11の接続点は、電荷蓄積部出力端CSTとし
て放電制御部DCに接続される。この回路構成により、
コンデンサC11の一方の端子でもある電荷蓄積部出力
端CSTには、出力電圧とほぼ同じ電圧が維持できるの
で、制御部用電源電圧として放電制御部DCに供給され
る。放電制御部DCは、電荷蓄積部出力端CSTと接地
点との間に接続されたトランジスタQ12、抵抗R1
6、R17の直列回路と、トランジスタQ12の入力端
(ここではベース電極)へのバイアスを印加して、トラ
ンジスタQ12のオンオフ制御をするための抵抗R1
8、R19により構成される。抵抗R18の一端は、電
荷蓄積部出力端CSTに接続され、抵抗R18と抵抗R
19の接続点がトランジスタQ12の入力端に接続され
る。抵抗R19は、入力電圧検出部IDに接続され、入
力電圧検出部IDからの入力検出信号を入力信号として
トランジスタQ12の入力端に印加する。
【0031】出力端子Outにおける出力電圧が定格電
圧を維持している定常時においては、入力端子Inへの
入力電圧もほぼ定格電圧であるから、入力電圧検出部I
Dは、入力検出信号として論理HIGH(あるいは、オ
フ信号。以下論理により表現する)を放電制御部DCの
入力端である抵抗R19の一端に出力する。放電制御部
DCへの論理HIGHの入力により、トランジスタQ1
2はオフとなるから、放電制御部DCからの出力は論理
LOW(接地電位又は無信号)となる。従って、スイッ
チング素子Q1の入力端は接地電位となり、スイッチン
グ素子Q1はオフとなるから、放電抵抗R1には放電電
流は流れない。つまり、定常時においては、放電電流を
流さない放電電流制御部DLとなる。
圧を維持している定常時においては、入力端子Inへの
入力電圧もほぼ定格電圧であるから、入力電圧検出部I
Dは、入力検出信号として論理HIGH(あるいは、オ
フ信号。以下論理により表現する)を放電制御部DCの
入力端である抵抗R19の一端に出力する。放電制御部
DCへの論理HIGHの入力により、トランジスタQ1
2はオフとなるから、放電制御部DCからの出力は論理
LOW(接地電位又は無信号)となる。従って、スイッ
チング素子Q1の入力端は接地電位となり、スイッチン
グ素子Q1はオフとなるから、放電抵抗R1には放電電
流は流れない。つまり、定常時においては、放電電流を
流さない放電電流制御部DLとなる。
【0032】図3において、横軸は時間、縦軸は入力電
圧あるいは出力電圧である。時間Tciにおいて、入力
端子Inへの入力電圧(図上Inの符号で示す特性曲
線)が遮断されると、出力電圧(図上Outの符号で示
す特性曲線)もそれに追随し、所定の放電時間Tcoで
放電を終了する。また、立上りにおいては、入力電圧が
時間Tsiにおいて立上りを開始すると、出力電圧もそ
れに追随し、時間Tsoにおいて立上りを開始する。ま
た、図上符号CSTで示す破線の特性曲線は電荷蓄積部
出力端CSTにおける電圧、つまり制御部用電源電圧を
示す。
圧あるいは出力電圧である。時間Tciにおいて、入力
端子Inへの入力電圧(図上Inの符号で示す特性曲
線)が遮断されると、出力電圧(図上Outの符号で示
す特性曲線)もそれに追随し、所定の放電時間Tcoで
放電を終了する。また、立上りにおいては、入力電圧が
時間Tsiにおいて立上りを開始すると、出力電圧もそ
れに追随し、時間Tsoにおいて立上りを開始する。ま
た、図上符号CSTで示す破線の特性曲線は電荷蓄積部
出力端CSTにおける電圧、つまり制御部用電源電圧を
示す。
【0033】図2、図3を参照して、遮断時の動作を説
明する。時間Tciにおいて示すように入力電圧が遮断
されると、入力電圧検出部IDは入力電圧の低下を検出
し、入力検出信号として論理LOWを、放電制御部DC
の入力端である抵抗R19の一端に出力する。入力検出
信号が論理LOWであるから、抵抗R18、R19に電
流が流れ、これによりトランジスタQ12はオン動作
し、抵抗R16、R17にも電流が流れる。従って、抵
抗R16、R17はスイッチング素子Q1にバイアス電
位を与えることになり、スイッチング素子Q1はオンと
なる。スイッチング素子Q1がオンすることにより、出
力端子Outから放電抵抗R1を介して、接地点へ放電
電流が流れ、時間Tcoにおいて放電を終了する。他
方、コンデンサC11に蓄積された電荷は、電荷蓄積部
出力端CSTから放電制御部DCに供給され、電荷蓄積
部出力端CSTは徐々に電位を低下させるが、放電制御
部DCに流れる電流は小さく設定されることから、グラ
フ上の破線CSTにより示されるように、その低下の傾
きは小さく緩やかにできる。
明する。時間Tciにおいて示すように入力電圧が遮断
されると、入力電圧検出部IDは入力電圧の低下を検出
し、入力検出信号として論理LOWを、放電制御部DC
の入力端である抵抗R19の一端に出力する。入力検出
信号が論理LOWであるから、抵抗R18、R19に電
流が流れ、これによりトランジスタQ12はオン動作
し、抵抗R16、R17にも電流が流れる。従って、抵
抗R16、R17はスイッチング素子Q1にバイアス電
位を与えることになり、スイッチング素子Q1はオンと
なる。スイッチング素子Q1がオンすることにより、出
力端子Outから放電抵抗R1を介して、接地点へ放電
電流が流れ、時間Tcoにおいて放電を終了する。他
方、コンデンサC11に蓄積された電荷は、電荷蓄積部
出力端CSTから放電制御部DCに供給され、電荷蓄積
部出力端CSTは徐々に電位を低下させるが、放電制御
部DCに流れる電流は小さく設定されることから、グラ
フ上の破線CSTにより示されるように、その低下の傾
きは小さく緩やかにできる。
【0034】電荷蓄積部出力端CSTは、出力端子Ou
tにおける放電が終了した時間Tcoにおいても、放電
制御部DC及びスイッチング素子Q1を動作させる所定
の電位を維持する。つまり、出力端子Outからの放電
が終了した時間Tcoにおいても、放電制御部DC及び
スイッチング素子Q1は動作することから、スイッチン
グ素子Q1の出力端(コレクタ電極)の電位をトランジ
スタとしてのオン電圧Vce(sat)にまで低下させ
ることができる。トランジスタのオン電圧Vce(sa
t)は、通常極めて低く、0.05V〜0.1V程度で
あり、これは、第2従来例における残留電圧0.6V〜
1.2Vに比較して非常に小さい値である。例えば、出
力電圧が3.3Vの場合においては、残留電圧は約1V
もあるが、トランジスタのオン電圧Vce(sat)を
確保したとすれば、残留電圧を約1割以下に低減でき
る。以上の通り、放電時に自然放電の生じない、また、
残留電圧の小さい電源装置とすることができる。
tにおける放電が終了した時間Tcoにおいても、放電
制御部DC及びスイッチング素子Q1を動作させる所定
の電位を維持する。つまり、出力端子Outからの放電
が終了した時間Tcoにおいても、放電制御部DC及び
スイッチング素子Q1は動作することから、スイッチン
グ素子Q1の出力端(コレクタ電極)の電位をトランジ
スタとしてのオン電圧Vce(sat)にまで低下させ
ることができる。トランジスタのオン電圧Vce(sa
t)は、通常極めて低く、0.05V〜0.1V程度で
あり、これは、第2従来例における残留電圧0.6V〜
1.2Vに比較して非常に小さい値である。例えば、出
力電圧が3.3Vの場合においては、残留電圧は約1V
もあるが、トランジスタのオン電圧Vce(sat)を
確保したとすれば、残留電圧を約1割以下に低減でき
る。以上の通り、放電時に自然放電の生じない、また、
残留電圧の小さい電源装置とすることができる。
【0035】次に、立上り時の動作を説明する。時間T
siにおいて入力電圧が供給され立上りを開始し、比較
的短時間で定常状態になる。入力電圧が定常状態になる
と、それに追随して出力電圧が時間Tsoにおいて立上
りを開始する。つまり、入力電圧の立上り後に出力電圧
が立上る。入力電圧の立上り時において、入力電圧検出
部IDは入力電圧を検出し入力検出信号を出力する。し
かし、この時の出力電圧の立上りはまだ開始していない
ことから、電荷蓄積部CSのコンデンサC11における
充電電圧は低く、電荷蓄積部出力端CSTから放電制御
部DCに供給される制御部用電源電圧は低い状態であ
る。放電制御部DCに供給される制御部用電源電圧が低
いことから、放電制御部DCからスイッチング素子Q1
の入力端に供給される電圧も低く、スイッチング素子Q
1をオンにすることは無い。つまり、放電電流が流れる
ことは無い。出力電圧が十分に立上り、制御部用電源電
圧が十分な値になった時には、既に入力電圧は定常時の
状態となっており、入力電圧検出部IDからの入力検出
信号は、論理HIGHであり、定常時と同様に、放電制
御部DCからの出力は論理LOWとなり、スイッチング
素子Q1の入力端は接地電位となり、スイッチング素子
Q1はオフとなる。従って、入力電圧、出力電圧の立上
り時に、放電電流が流れることは無い。
siにおいて入力電圧が供給され立上りを開始し、比較
的短時間で定常状態になる。入力電圧が定常状態になる
と、それに追随して出力電圧が時間Tsoにおいて立上
りを開始する。つまり、入力電圧の立上り後に出力電圧
が立上る。入力電圧の立上り時において、入力電圧検出
部IDは入力電圧を検出し入力検出信号を出力する。し
かし、この時の出力電圧の立上りはまだ開始していない
ことから、電荷蓄積部CSのコンデンサC11における
充電電圧は低く、電荷蓄積部出力端CSTから放電制御
部DCに供給される制御部用電源電圧は低い状態であ
る。放電制御部DCに供給される制御部用電源電圧が低
いことから、放電制御部DCからスイッチング素子Q1
の入力端に供給される電圧も低く、スイッチング素子Q
1をオンにすることは無い。つまり、放電電流が流れる
ことは無い。出力電圧が十分に立上り、制御部用電源電
圧が十分な値になった時には、既に入力電圧は定常時の
状態となっており、入力電圧検出部IDからの入力検出
信号は、論理HIGHであり、定常時と同様に、放電制
御部DCからの出力は論理LOWとなり、スイッチング
素子Q1の入力端は接地電位となり、スイッチング素子
Q1はオフとなる。従って、入力電圧、出力電圧の立上
り時に、放電電流が流れることは無い。
【0036】図4に示す入力電圧検出部IDの回路にお
いて、入力端子Inと接地点の間に、抵抗R21と抵抗
R22の直列回路、抵抗R23とツェナダイオードZD
21の直列回路、演算増幅器AMPの電源端子、抵抗R
25とトランジスタQ21の直列回路が各々接続され、
更にトランジスタQ21の入力端には演算増幅器AMP
の出力端子と入力端子Inに他端を接続された抵抗R2
4が接続される。また、抵抗R21と抵抗R22の接続
点と演算増幅器AMPのマイナス入力端子、抵抗R23
とツェナダイオードZD21の接続点と演算増幅器AM
Pのプラス入力端子が各々接続される。
いて、入力端子Inと接地点の間に、抵抗R21と抵抗
R22の直列回路、抵抗R23とツェナダイオードZD
21の直列回路、演算増幅器AMPの電源端子、抵抗R
25とトランジスタQ21の直列回路が各々接続され、
更にトランジスタQ21の入力端には演算増幅器AMP
の出力端子と入力端子Inに他端を接続された抵抗R2
4が接続される。また、抵抗R21と抵抗R22の接続
点と演算増幅器AMPのマイナス入力端子、抵抗R23
とツェナダイオードZD21の接続点と演算増幅器AM
Pのプラス入力端子が各々接続される。
【0037】定常時においては、入力端子Inの電圧
は、入力電圧そのものであり、論理HIGHである。こ
の時、ツェナダイオードZD21は、オンとなり、演算
増幅器AMPのプラス入力端子は、ツェナダイオードZ
D21のツェナ電圧となる。他方、演算増幅器AMPの
マイナス入力端子は、入力電圧を抵抗R21と抵抗R2
2により入力電圧を分圧した電圧が印加されるが、この
電圧はツェナ電圧より高く設定される。演算増幅器AM
Pにおいて、マイナス入力端子の電位がプラス入力端子
の電位より高い場合には、演算増幅器AMPの出力は論
理LOWとなり、トランジスタQ21はオフとなる。ト
ランジスタQ21がオフであるから、抵抗R25には電
流が流れず、入力電圧検出部IDからは、放電制御部D
Cへ、入力検出信号として論理HIGHが出力される。
つまり、定常時には、入力電圧検出部IDからは論理H
IGHが出力される。
は、入力電圧そのものであり、論理HIGHである。こ
の時、ツェナダイオードZD21は、オンとなり、演算
増幅器AMPのプラス入力端子は、ツェナダイオードZ
D21のツェナ電圧となる。他方、演算増幅器AMPの
マイナス入力端子は、入力電圧を抵抗R21と抵抗R2
2により入力電圧を分圧した電圧が印加されるが、この
電圧はツェナ電圧より高く設定される。演算増幅器AM
Pにおいて、マイナス入力端子の電位がプラス入力端子
の電位より高い場合には、演算増幅器AMPの出力は論
理LOWとなり、トランジスタQ21はオフとなる。ト
ランジスタQ21がオフであるから、抵抗R25には電
流が流れず、入力電圧検出部IDからは、放電制御部D
Cへ、入力検出信号として論理HIGHが出力される。
つまり、定常時には、入力電圧検出部IDからは論理H
IGHが出力される。
【0038】立下り時においては、入力端子Inの電圧
が、ツェナダイオードZD21のツェナ電圧以下に低下
すると、演算増幅器AMPのプラス入力端子の電位は入
力端子Inの電圧となる。これに対し、演算増幅器AM
Pのマイナス入力端子の電位は、入力端子Inの電圧を
抵抗R21と抵抗R22により分圧するので、入力端子
Inの電圧より低くなる。演算増幅器AMPにおいて、
プラス入力端子の電位がマイナス入力端子の電位より高
い場合には、演算増幅器AMPの出力は論理HIGHと
なり、トランジスタQ21はオンとなる。トランジスタ
Q21がオンであるから、抵抗R25には電流が流れ、
入力電圧検出部IDからは、放電制御部DCへ、入力検
出信号として論理LOWが出力される。つまり、立下り
時には、入力電圧検出部IDからは論理LOWが出力さ
れる。
が、ツェナダイオードZD21のツェナ電圧以下に低下
すると、演算増幅器AMPのプラス入力端子の電位は入
力端子Inの電圧となる。これに対し、演算増幅器AM
Pのマイナス入力端子の電位は、入力端子Inの電圧を
抵抗R21と抵抗R22により分圧するので、入力端子
Inの電圧より低くなる。演算増幅器AMPにおいて、
プラス入力端子の電位がマイナス入力端子の電位より高
い場合には、演算増幅器AMPの出力は論理HIGHと
なり、トランジスタQ21はオンとなる。トランジスタ
Q21がオンであるから、抵抗R25には電流が流れ、
入力電圧検出部IDからは、放電制御部DCへ、入力検
出信号として論理LOWが出力される。つまり、立下り
時には、入力電圧検出部IDからは論理LOWが出力さ
れる。
【0039】<実施の形態2>図5は、本発明の実施の
形態2に係る電源装置の回路図である。図1乃至図4と
同一の部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略
する。実施の形態2に係る電源装置は、複数(ここでは
N個)のDCDC変換部CNV1乃至CNVNを備え
た、いわゆる多チャンネル出力方式の電源装置である。
DCDC変換部CNV1乃至CNVNの各入力端子は共
通の入力端子Inに接続され、各出力端子Out1乃至
OutNには、各々異なる負荷への電圧を供給するため
に負荷に応じた出力電圧が出力される。なお、ここで
は、各出力電圧は同一極性(例えば、プラス極性)を想
定している。
形態2に係る電源装置の回路図である。図1乃至図4と
同一の部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略
する。実施の形態2に係る電源装置は、複数(ここでは
N個)のDCDC変換部CNV1乃至CNVNを備え
た、いわゆる多チャンネル出力方式の電源装置である。
DCDC変換部CNV1乃至CNVNの各入力端子は共
通の入力端子Inに接続され、各出力端子Out1乃至
OutNには、各々異なる負荷への電圧を供給するため
に負荷に応じた出力電圧が出力される。なお、ここで
は、各出力電圧は同一極性(例えば、プラス極性)を想
定している。
【0040】各出力電圧の中で、入力電圧の遮断時に最
も放電時間を長く規定する必要がある出力端子(ここで
は、DCDC変換部CNV1の出力端子Out1)に、
放電電流制御部DL、電荷蓄積部CS、及び放電制御部
DCを接続する。また、入力端子Inと放電制御部DC
との間に入力電圧検出部IDが接続される。電荷蓄積部
CS、放電制御部DC、入力電圧検出部IDは、実施の
形態1と同様に構成されるので、詳細な説明は省略す
る。放電電流制御部DLは、放電抵抗R1とスイッチン
グ素子Q1の直列回路に加え、逆流防止ダイオードD1
が更に直列に接続される。逆流防止ダイオードD1は、
後に説明する追加放電電流制御部DLAを介して出力端
子Out1乃至OutN相互間に逆流電流が流れること
を防止するためのものである。ここでは、出力電圧をプ
ラス極性としているので、出力端子Out1の側に陽極
側を、スイッチング素子Q1の側に陰極側を配置して接
続される。入力電圧の遮断時に最も放電時間を長くする
出力端子出力端子Out1に、放電電流制御部DL、電
荷蓄積部CS、及び放電制御部DCを接続するので、他
のDCDC変換部においても、確実に放電電流の制御が
可能となる。従って、放電時の立下りシーケンス制御が
正確かつ容易にできる電源装置となる。
も放電時間を長く規定する必要がある出力端子(ここで
は、DCDC変換部CNV1の出力端子Out1)に、
放電電流制御部DL、電荷蓄積部CS、及び放電制御部
DCを接続する。また、入力端子Inと放電制御部DC
との間に入力電圧検出部IDが接続される。電荷蓄積部
CS、放電制御部DC、入力電圧検出部IDは、実施の
形態1と同様に構成されるので、詳細な説明は省略す
る。放電電流制御部DLは、放電抵抗R1とスイッチン
グ素子Q1の直列回路に加え、逆流防止ダイオードD1
が更に直列に接続される。逆流防止ダイオードD1は、
後に説明する追加放電電流制御部DLAを介して出力端
子Out1乃至OutN相互間に逆流電流が流れること
を防止するためのものである。ここでは、出力電圧をプ
ラス極性としているので、出力端子Out1の側に陽極
側を、スイッチング素子Q1の側に陰極側を配置して接
続される。入力電圧の遮断時に最も放電時間を長くする
出力端子出力端子Out1に、放電電流制御部DL、電
荷蓄積部CS、及び放電制御部DCを接続するので、他
のDCDC変換部においても、確実に放電電流の制御が
可能となる。従って、放電時の立下りシーケンス制御が
正確かつ容易にできる電源装置となる。
【0041】追加放電電流制御部DLAが、その他の出
力端子Out2乃至OutNとスイッチング素子Q1と
の間に接続される。追加放電電流制御部DLAは、各出
力端子Out2乃至OutNに対して各々接続された、
放電抵抗(R2、・・・RN)と逆流防止ダイオード
(D2、・・・DN)の直列回路により構成される。放
電抵抗R1、R2、・・・RNの抵抗値を適宜設定する
ことにより、放電時における各出力電圧の立下りシーケ
ンス制御が正確かつ容易にできる。逆流防止ダイオード
(D2、・・・DN)は、逆流防止ダイオードD1と同
様に陽極側を出力端子(Out2、・・・OutN)の
側に、陰極側をスイッチング素子Q1の側に接続され
る。逆流防止ダイオードD1、D2、・・・DNとして
は、順方向降下電圧の小さいショットキダイオードを用
いることにより、残留電圧を低く維持することができ
る。
力端子Out2乃至OutNとスイッチング素子Q1と
の間に接続される。追加放電電流制御部DLAは、各出
力端子Out2乃至OutNに対して各々接続された、
放電抵抗(R2、・・・RN)と逆流防止ダイオード
(D2、・・・DN)の直列回路により構成される。放
電抵抗R1、R2、・・・RNの抵抗値を適宜設定する
ことにより、放電時における各出力電圧の立下りシーケ
ンス制御が正確かつ容易にできる。逆流防止ダイオード
(D2、・・・DN)は、逆流防止ダイオードD1と同
様に陽極側を出力端子(Out2、・・・OutN)の
側に、陰極側をスイッチング素子Q1の側に接続され
る。逆流防止ダイオードD1、D2、・・・DNとして
は、順方向降下電圧の小さいショットキダイオードを用
いることにより、残留電圧を低く維持することができ
る。
【0042】なお、実施の形態2においては、スイッチ
ング素子Q1を1個のみとして、各出力端子Out1乃
至OutNの放電電流をスイッチング素子Q1に共通に
流す構成としたが、出力端子Out1に加えて、残りの
各出力端子Out2乃至OutNにも個別にスイッチン
グ素子を設けて個別に放電電流を流す構成とすれば、逆
流防止ダイオードD1、D2、・・・DNは、不要にな
ることは言うまでも無い。また、このように、個別にス
イッチング素子を設ければ、残留電圧を更に低減するこ
とが可能となる。なお、この場合は、実施の形態1を複
数個、並列に接続した形態となるが、入力電圧検出部I
Dは、共通にして1個のみとすることが可能である。
ング素子Q1を1個のみとして、各出力端子Out1乃
至OutNの放電電流をスイッチング素子Q1に共通に
流す構成としたが、出力端子Out1に加えて、残りの
各出力端子Out2乃至OutNにも個別にスイッチン
グ素子を設けて個別に放電電流を流す構成とすれば、逆
流防止ダイオードD1、D2、・・・DNは、不要にな
ることは言うまでも無い。また、このように、個別にス
イッチング素子を設ければ、残留電圧を更に低減するこ
とが可能となる。なお、この場合は、実施の形態1を複
数個、並列に接続した形態となるが、入力電圧検出部I
Dは、共通にして1個のみとすることが可能である。
【0043】実施の形態2においては、プラス極性のみ
の出力電圧としたが、逆にマイナス極性のみの出力電圧
の場合も同様な構成で、各部の極性を適宜変更等するこ
とにより、実現できることは言うまでも無い。また、実
施の形態1において得られる効果は、実施の形態2にお
いても、同様に得られることは言うまでも無い。
の出力電圧としたが、逆にマイナス極性のみの出力電圧
の場合も同様な構成で、各部の極性を適宜変更等するこ
とにより、実現できることは言うまでも無い。また、実
施の形態1において得られる効果は、実施の形態2にお
いても、同様に得られることは言うまでも無い。
【0044】<実施の形態3>図6は、本発明の実施の
形態3に係る電源装置の回路図であり、図7は、本発明
の実施の形態3に係る電源装置の電圧特性グラフであ
る。図1乃至図5と同一の部分には同一の符号を付し
て、詳細な説明を省略する。実施の形態3に係る電源装
置は、複数(ここではN個)のDCDC変換部CNV
1、・・・CNVM、CNVNを備えた、いわゆる多チ
ャンネル出力方式の電源装置である。DCDC変換部C
NV1乃至CNVNの各入力端子は共通の入力端子In
に接続され、各出力端子Out1乃至OutNには、各
々異なる負荷への電圧を供給するために負荷に応じた出
力電圧が出力される。なお、ここでは、各出力端子Ou
t1乃至OutNにおける出力電圧はプラス、マイナス
の両極性が混在し、DCDC変換部CNVMがマイナス
極性の出力電圧、DCDC変換部CNV1その他がプラ
ス極性の出力電圧の場合を示している。
形態3に係る電源装置の回路図であり、図7は、本発明
の実施の形態3に係る電源装置の電圧特性グラフであ
る。図1乃至図5と同一の部分には同一の符号を付し
て、詳細な説明を省略する。実施の形態3に係る電源装
置は、複数(ここではN個)のDCDC変換部CNV
1、・・・CNVM、CNVNを備えた、いわゆる多チ
ャンネル出力方式の電源装置である。DCDC変換部C
NV1乃至CNVNの各入力端子は共通の入力端子In
に接続され、各出力端子Out1乃至OutNには、各
々異なる負荷への電圧を供給するために負荷に応じた出
力電圧が出力される。なお、ここでは、各出力端子Ou
t1乃至OutNにおける出力電圧はプラス、マイナス
の両極性が混在し、DCDC変換部CNVMがマイナス
極性の出力電圧、DCDC変換部CNV1その他がプラ
ス極性の出力電圧の場合を示している。
【0045】各出力電圧の中で、入力電圧の遮断時に最
も放電時間を長く規定する必要がある出力端子(ここで
は、DCDC変換部CNV1の出力端子Out1)に、
放電電流制御部DL、電荷蓄積部CS、及び放電制御部
DCを接続する。また、入力端子Inと放電制御部DC
との間に入力電圧検出部IDが接続される。電荷蓄積部
CS、放電制御部DC、入力電圧検出部IDは、実施の
形態1、実施の形態2と同様に構成されるので、詳細な
説明は省略する。放電電流制御部DLは、放電抵抗R1
とスイッチング素子Q1の直列回路に加え、逆流防止ダ
イオードD1が更に直列に接続される。逆流防止ダイオ
ードD1は、追加放電電流制御部DLAを介して出力端
子Out1乃至OutN相互間に逆流電流が流れること
を防止するためのものである。ここでは、DCDC変換
部CNV1の出力端子Out1の出力電圧をプラス極性
としているので、出力端子Out1の側に陽極側を、ス
イッチング素子Q1の側に陰極側を配置して接続され
る。
も放電時間を長く規定する必要がある出力端子(ここで
は、DCDC変換部CNV1の出力端子Out1)に、
放電電流制御部DL、電荷蓄積部CS、及び放電制御部
DCを接続する。また、入力端子Inと放電制御部DC
との間に入力電圧検出部IDが接続される。電荷蓄積部
CS、放電制御部DC、入力電圧検出部IDは、実施の
形態1、実施の形態2と同様に構成されるので、詳細な
説明は省略する。放電電流制御部DLは、放電抵抗R1
とスイッチング素子Q1の直列回路に加え、逆流防止ダ
イオードD1が更に直列に接続される。逆流防止ダイオ
ードD1は、追加放電電流制御部DLAを介して出力端
子Out1乃至OutN相互間に逆流電流が流れること
を防止するためのものである。ここでは、DCDC変換
部CNV1の出力端子Out1の出力電圧をプラス極性
としているので、出力端子Out1の側に陽極側を、ス
イッチング素子Q1の側に陰極側を配置して接続され
る。
【0046】図7において、横軸は時間、縦軸は入力電
圧あるいは出力電圧である。入力端子Inへの入力電圧
(図上Inの符号で示す特性曲線)が遮断されると、出
力電圧(図上Out1乃至OutM、OutNの符号で
示す特性曲線)もそれに追随し、所定の放電時間で放電
を終了する。ここでは、出力端子Out1の出力電圧の
放電時間が最も長いことを示している。また、図上符号
CSTで示す破線の特性曲線は出力端子Out1に接続
された電荷蓄積部出力端CSTにおける電圧、つまり制
御部用電源電圧を示す。
圧あるいは出力電圧である。入力端子Inへの入力電圧
(図上Inの符号で示す特性曲線)が遮断されると、出
力電圧(図上Out1乃至OutM、OutNの符号で
示す特性曲線)もそれに追随し、所定の放電時間で放電
を終了する。ここでは、出力端子Out1の出力電圧の
放電時間が最も長いことを示している。また、図上符号
CSTで示す破線の特性曲線は出力端子Out1に接続
された電荷蓄積部出力端CSTにおける電圧、つまり制
御部用電源電圧を示す。
【0047】入力電圧の遮断時に最も放電時間を長くす
る出力端子Out1に、放電電流制御部DL、電荷蓄積
部CS、及び放電制御部DCを接続するので、他のDC
DC変換部においても、確実に放電電流の制御が可能と
なる。従って、放電時の立下りシーケンス制御が正確か
つ容易にできる電源装置となる。
る出力端子Out1に、放電電流制御部DL、電荷蓄積
部CS、及び放電制御部DCを接続するので、他のDC
DC変換部においても、確実に放電電流の制御が可能と
なる。従って、放電時の立下りシーケンス制御が正確か
つ容易にできる電源装置となる。
【0048】放電電流制御部DLの低電位側(実施の形
態2において接地点に接続した側)は、電源装置におけ
る最も低電位である出力端子OutMに接続される。つ
まり、トランジスタであるスイッチング素子Q1のエミ
ッタ電極が出力端子OutMに接続される。放電制御部
DCの低電位側である抵抗R17も同様に、出力端子O
utMに接続され、スイッチング素子Q1の通常動作が
可能となるように構成される。出力端子OutMに放電
電流制御部DLの低電位側を接続することから、通常
は、出力端子OutMに追加放電電流制御部DLAを接
続することができない。この対策として、接地点と逆流
防止ダイオードD1等が接続されるスイッチング素子Q
1の端子との間に、逆流防止ダイオードDMと放電抵抗
RMとの直列回路が接続される。放電抵抗RMにより、
DCDC変換部CNVMの放電電流を制御することがで
きる。なお、実施の形態1、実施の形態2において得ら
れる効果は、実施の形態3においても、同様に得られる
ことは言うまでも無い。
態2において接地点に接続した側)は、電源装置におけ
る最も低電位である出力端子OutMに接続される。つ
まり、トランジスタであるスイッチング素子Q1のエミ
ッタ電極が出力端子OutMに接続される。放電制御部
DCの低電位側である抵抗R17も同様に、出力端子O
utMに接続され、スイッチング素子Q1の通常動作が
可能となるように構成される。出力端子OutMに放電
電流制御部DLの低電位側を接続することから、通常
は、出力端子OutMに追加放電電流制御部DLAを接
続することができない。この対策として、接地点と逆流
防止ダイオードD1等が接続されるスイッチング素子Q
1の端子との間に、逆流防止ダイオードDMと放電抵抗
RMとの直列回路が接続される。放電抵抗RMにより、
DCDC変換部CNVMの放電電流を制御することがで
きる。なお、実施の形態1、実施の形態2において得ら
れる効果は、実施の形態3においても、同様に得られる
ことは言うまでも無い。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、第1発明にあって
は、DCDC変換部を備えた電源装置において、不要な
放電電流を発生させずに、放電電流を正確に規定でき、
また残留電圧を生じない適切な放電特性を備えた効率の
良い電源装置を提供することが可能となる。
は、DCDC変換部を備えた電源装置において、不要な
放電電流を発生させずに、放電電流を正確に規定でき、
また残留電圧を生じない適切な放電特性を備えた効率の
良い電源装置を提供することが可能となる。
【0050】第2発明にあっては、複数のDCDC変換
部を備えた電源装置において、不要な放電電流を発生さ
せずに、放電電流を正確に規定でき、また残留電圧を生
じない放電時の立下りシーケンス制御が正確かつ容易に
でき、適切な放電特性を備えた効率の良い電源装置を提
供することが可能となる。
部を備えた電源装置において、不要な放電電流を発生さ
せずに、放電電流を正確に規定でき、また残留電圧を生
じない放電時の立下りシーケンス制御が正確かつ容易に
でき、適切な放電特性を備えた効率の良い電源装置を提
供することが可能となる。
【0051】第3発明にあっては、正極性のDCDC変
換部と負極性のDCDC変換部を備えた電源装置におい
て、不要な放電電流を発生させずに、放電電流を正確に
規定でき、また残留電圧を生じない放電時の立下りシー
ケンス制御が正確かつ容易にでき、適切な放電特性を備
えた効率の良い電源装置を提供することが可能となる。
換部と負極性のDCDC変換部を備えた電源装置におい
て、不要な放電電流を発生させずに、放電電流を正確に
規定でき、また残留電圧を生じない放電時の立下りシー
ケンス制御が正確かつ容易にでき、適切な放電特性を備
えた効率の良い電源装置を提供することが可能となる。
【0052】第4発明にあっては、簡単な回路構成で電
荷蓄積部を構成でき、適切な放電特性を備えた効率の良
い電源装置を提供することが可能となる。
荷蓄積部を構成でき、適切な放電特性を備えた効率の良
い電源装置を提供することが可能となる。
【0053】第5発明にあっては、残留電圧の小さい適
切な放電特性を備えた効率の良い電源装置を提供するこ
とが可能となる。
切な放電特性を備えた効率の良い電源装置を提供するこ
とが可能となる。
【0054】第6発明にあっては、DCDC変換部を備
えた電源装置の放電電流制御方法において、不要な放電
電流を発生させずに、放電電流を正確に規定でき、また
残留電圧を生じない適切な放電特性を備えた効率の良い
電源装置を実現できる電源装置の放電電流制御方法を提
供することが可能となる。
えた電源装置の放電電流制御方法において、不要な放電
電流を発生させずに、放電電流を正確に規定でき、また
残留電圧を生じない適切な放電特性を備えた効率の良い
電源装置を実現できる電源装置の放電電流制御方法を提
供することが可能となる。
【図1】本発明の実施の形態1に係る電源装置のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る電源装置の回路図
である。
である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る電源装置の電圧特
性グラフである。
性グラフである。
【図4】本発明の実施の形態1に係る電源装置における
入力電圧検出部の回路図である。
入力電圧検出部の回路図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る電源装置の回路図
である。
である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る電源装置の回路図
である。
である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る電源装置の電圧特
性グラフである。
性グラフである。
【図8】第1従来例に係る電源装置の説明図である。
【図9】第2従来例に係る電源装置の説明図である。
In 入力端子
Out 出力端子
CNV、CNV1〜CNVN DCDC変換部
ID 入力電圧検出部
DL 放電電流制御部
DC 放電制御部
CS 電荷蓄積部
CST 電荷蓄積部出力端
R1〜RN 放電抵抗
Q1 スイッチング素子
D11 ダイオード
C11 コンデンサ
D1〜DN 逆流防止ダイオード
Claims (6)
- 【請求項1】 入力端子及び出力端子を有するDCDC
変換部と、前記出力端子に接続された放電抵抗及び該放
電抵抗に接続されたスイッチング素子を有して前記DC
DC変換部からの放電電流を制御する放電電流制御部
と、前記スイッチング素子のオンオフ制御をする放電制
御部と、前記出力端子に接続され前記放電制御部に制御
部用電源電圧を供給する電荷蓄積部と、前記入力端子に
印加される入力電圧に応じた入力検出信号を前記放電制
御部へ出力する入力電圧検出部とを備え、前記放電制御
部は、前記制御部用電源電圧及び前記入力検出信号に基
づいて前記スイッチング素子のオンオフ制御をすること
を特徴とする電源装置。 - 【請求項2】 入力端子を共通接続され出力端子を各々
有する複数のDCDC変換部と、スイッチング素子、逆
流防止素子及び放電抵抗からなる直列回路を有する放電
電流制御部と、前記スイッチング素子のオンオフ制御を
する放電制御部と、該放電制御部に制御部用電源電圧を
供給する電荷蓄積部と、前記入力端子に印加される入力
電圧に応じた入力検出信号を前記放電制御部へ出力する
入力電圧検出部とを備え、前記放電電流制御部及び電荷
蓄積部は、前記複数のDCDC変換部の中で最長の放電
時間を有するDCDC変換部の出力端子に接続され、該
最長の放電時間を有するDCDC変換部以外のDCDC
変換部の出力端子と前記スイッチング素子との間に逆流
防止素子及び放電抵抗からなる直列回路が接続され、前
記放電制御部は前記制御部用電源電圧及び入力検出信号
に基づいて前記スイッチング素子のオンオフ制御をする
ことを特徴とする電源装置。 - 【請求項3】 入力端子を共通接続され出力端子からの
出力電圧が、正極性であるDCDC変換部と、負極性で
あるDCDC変換部とを備えた電源装置において、スイ
ッチング素子、逆流防止素子及び放電抵抗からなる直列
回路を有する放電電流制御部と、前記スイッチング素子
のオンオフ制御をする放電制御部と、該放電制御部に制
御部用電源電圧を供給する電荷蓄積部と、前記入力端子
に印加される入力電圧に応じた入力検出信号を前記放電
制御部へ出力する入力電圧検出部とを備え、前記放電電
流制御部の高電位端及び電荷蓄積部は、前記出力電圧が
正極性であるDCDC変換部の中で最長の放電時間を有
するDCDC変換部の出力端子に接続され、前記放電電
流制御部の低電位端は、前記出力電圧が負極性であるD
CDC変換部の出力端子に接続され、該最長の放電時間
を有するDCDC変換部及び前記放電電流制御部の低電
位端が接続されるDCDC変換部とは異なる他のDCD
C変換部の出力端子と前記スイッチング素子との間に逆
流防止素子及び放電抵抗からなる直列回路が接続され、
前記スイッチング素子と接地点の間に逆流防止素子及び
放電抵抗からなる直列回路が接続され、前記放電制御部
は前記制御部用電源電圧及び入力検出信号に基づいて前
記スイッチング素子のオンオフ制御をすることを特徴と
する電源装置。 - 【請求項4】 前記電荷蓄積部は、整流素子及びコンデ
ンサを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
かに記載の電源装置。 - 【請求項5】 前記逆流防止素子は、ショットキダイオ
ードであることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか
に記載の電源装置。 - 【請求項6】 入力端子と出力端子を有するDCDC変
換部と、放電抵抗及びスイッチング素子を有して前記出
力端子に接続され前記DCDC変換部からの放電電流を
制御する放電電流制御部と、前記スイッチング素子のオ
ンオフ制御をする放電制御部とを備えた電源装置の放電
電流制御方法において、前記出力端子に接続された電荷
蓄積部により前記放電制御部へ制御部用電源電圧を供給
し、前記入力端子に接続された入力電圧検出部により前
記入力端子に印加される入力電圧を検出して該入力電圧
に応じた入力検出信号を前記放電制御部へ出力すること
により、前記放電制御部は、前記制御部用電源電圧及び
入力検出信号に基いて前記スイッチング素子のオンオフ
制御をすることを特徴とする電源装置の放電電流制御方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002025998A JP2003235241A (ja) | 2002-02-01 | 2002-02-01 | 電源装置及び電源装置の放電電流制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002025998A JP2003235241A (ja) | 2002-02-01 | 2002-02-01 | 電源装置及び電源装置の放電電流制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003235241A true JP2003235241A (ja) | 2003-08-22 |
Family
ID=27773330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002025998A Pending JP2003235241A (ja) | 2002-02-01 | 2002-02-01 | 電源装置及び電源装置の放電電流制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003235241A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010002102A1 (de) | 2009-02-20 | 2010-08-26 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki, Kitakyushu | Wechselrichtervorrichtung für Elektrofahrzeuge und Schutzverfahren dafür |
-
2002
- 2002-02-01 JP JP2002025998A patent/JP2003235241A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010002102A1 (de) | 2009-02-20 | 2010-08-26 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki, Kitakyushu | Wechselrichtervorrichtung für Elektrofahrzeuge und Schutzverfahren dafür |
US8612073B2 (en) | 2009-02-20 | 2013-12-17 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Electric vehicle inverter apparatus and protection method therefor |
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