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JP2003234543A - 半導体レーザ素子及び製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子及び製造方法

Info

Publication number
JP2003234543A
JP2003234543A JP2002029373A JP2002029373A JP2003234543A JP 2003234543 A JP2003234543 A JP 2003234543A JP 2002029373 A JP2002029373 A JP 2002029373A JP 2002029373 A JP2002029373 A JP 2002029373A JP 2003234543 A JP2003234543 A JP 2003234543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ridge
groove
substrate
laminated structure
semiconductor laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002029373A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironobu Narui
啓修 成井
Yoshiyuki Tanaka
嘉幸 田中
Masataka Shiosaki
政貴 汐先
Jugo Otomo
重吾 御友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002029373A priority Critical patent/JP2003234543A/ja
Publication of JP2003234543A publication Critical patent/JP2003234543A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱性が良く、閾値電流が低く、静電容量が
小さい構成の半導体レーザ素子を提供する。 【解決手段】 本半導体レーザ素子60は、AlGaA
s系SDH型半導体レーザ素子であって、{100}面
を基板面とし、基板面と平行な上面14aを有するスト
ライプ状リッジ14を有するp型GaAs基板12上
に、三角形断面のストライプ状積層構造21としてリッ
ジ64上に形成されたレーザ共振器構造と、リッジ14
及びリッジ14上のストライプ状積層構造21を埋め込
む埋め込み積層構造と、レーザ共振器構造の両側の埋め
込み積層構造にそれぞれレーザ共振器構造と同じ方向に
設けられた2本の分離溝62A、Bとを備えている。分
離溝62は、p型GaAs基板12の基板面を溝底と
し、{111}B面を両溝壁とする、リッジ14及び積
層構造21に平行なストライプ状溝であって、埋め込み
積層構造を堀り込むようにして設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ素子
及びその製造方法に関し、更に詳細には、閾値電流が低
く、静電容量が小さい半導体レーザ素子、及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】SDH(Separated Double Heterostruc
ture)型の埋め込みヘテロ接合型半導体レーザ素子は、
レーザ共振器構造及びレーザ共振器構造の埋め込み積層
構造を1回のエピタキシャル成長工程で同時に形成する
ことができるので、生産性が高く、しかも閾値電流が低
い半導体レーザ素子として注目されている。SDH型の
埋め込みヘテロ接合型半導体レーザ素子は、ストライプ
状のリッジを基板面に有するリッジ基板を予め作製し、
エピタキシャル成長速度の結晶面方位依存性を利用する
ことにより、リッジ基板上にレーザ共振器構造と埋め込
み埋め込む積層構造とを一回のエピタキシャル成長によ
り作製した半導体レーザ素子である。
【0003】ここで、図7を参照して、上述のSDH型
の埋め込みヘテロ接合型半導体レーザ素子(以下、簡単
にSDH型半導体レーザ素子と言う)の構成を説明す
る。図7はSDH型半導体レーザ素子の構成を示す断面
図である。SDH型半導体レーザ素子(以下、簡単に半
導体レーザ素子と言う)10は、図7に示すように、
{100}結晶面を上面14aとし、図7の紙面に直交
する[011]軸方向に延びるストライプ状順メサ型の
リッジ14を有する、主面が{100}結晶面の、例え
ばp型GaAs基板12を基板としている。
【0004】半導体レーザ素子10は、リッジ14の上
面14a({100}面)上に、p型AlGaAsクラ
ッド層16、GaAs等の活性層18、及び第1n型A
lGaAsクラッド層20からなる、三角形断面の積層
構造21を備えている。三角形断面の積層構造21は、
主面({100}結晶面)に対して約55°の傾きを有
する{111}B結晶面21a、21bを側斜面として
いる。
【0005】また、半導体レーザ素子10は、p型Ga
As基板12上に、順次、p型AlGaAsクラッド層
16a、活性層18a、第1n型AlGaAsクラッド
層20a、pnp電流ブロック層28、第2n型AlG
aAsクラッド層30、及びn型GaAsキャップ層3
2を有する積層構造を備え、積層構造21を埋め込んで
いる。pnp電流ブロック層28は、第1p型AlGa
As電流ブロック層22と、n型AlGaAs電流ブロ
ック層24と、第2p型AlGaAs電流ブロック層2
6とから構成されている。
【0006】リッジ14の両脇のp型GaAs基板12
上に積層されたp型AlGaAsクラッド層16a、活
性層18a、及び第1n型AlGaAsクラッド層20
aは、それぞれ、リッジ14上のp型AlGaAsクラ
ッド層16、活性層18、及び第1n型AlGaAsク
ラッド層20と同時に成膜された、実質的に同じ組成の
層である。p型AlGaAsクラッド層16、第1n型
AlGaAsクラッド層20、及びpnp電流ブロック
層28は、GaAs等の活性層18に比して、バンドギ
ャップ・エネルギーが大、すなわち屈折率が小なる材料
で形成されている。
【0007】リッジ14上のp型AlGaAsクラッド
層16及び活性層18は、それぞれ、台形断面の層とし
て形成されている。p型AlGaAsクラッド層16は
電流ブロック構造28の下部に接し、活性層18は、両
側面の全面にわたり、pnp電流ブロック層28に接し
ている。活性層18上の第1n型AlGaAsクラッド
層20は、三角形断面に形成されて、両側面で電流ブロ
ック層28の上部に接し、頂部を第2n型AlGaAs
クラッド層30内に突出させている。n型キャップ層3
2上にはオーミック接合するn側電極34が、GaAs
基板12の裏面にはオーミック接合するp側電極36が
形成されている。
【0008】p型AlGaAsクラッド層16、16
a、活性層18、18a、第1n型AlGaAsクラッ
ド層20、20a、pnp電流ブロック層28、第2n
型AlGaAsクラッド層30、及びn型GaAsキャ
ップ層32は、それぞれ、通常のMOCVD(有機金属
による化学的気相成長)法、例えばメチル系MOCVD
法によって1回のエピタキシャル成長作業によって順次
に連続的にエピタキシャル成長した層である。
【0009】エピタキシャル成長に際し、リッジ14の
上面14a及びリッジ14の延在する方位を上述したよ
うに選定し、更にリッジ14のリッジ幅及びp型GaA
s基板12からの高さ、p型AlGaAsクラッド層1
6、活性層18、第1n型AlGaAsクラッド層20
等の厚さを適切に選定することによって、リッジ14上
の各層16、18、20と、リッジ14脇のp型GaA
s基板12上の各層16a、18b、20bとは、相互
に分断する斜面21a、21bからなる断層を形成しつ
つエピタキシャル成長する。つまり、斜面21a及び2
1bによって分断された断面三角形状で、かつ図7の紙
面に直交する方向に延在し、p型AlGaAsクラッド
層16、活性層18、及びn型AlGaAs第1クラッ
ド層20のエピタキシャル成長層からなる積層構造21
が、リッジ14上に形成される。
【0010】これは、通常のMOCVD法を適用して、
例えばメチル系の有機金属を原料ガスとして使用したM
OCVD法を適用してエピタキシャル成長させる際、
{111}B結晶面が、一旦、生じると、この{11
1}B結晶面上には、更なるエピタキシャル成長が生じ
難いことを利用して、エピタキシャル成長層の断面三角
形状の積層構造21を形成するものである。そして、p
np電流ブロック層28は、積層構造21の両側に分断
され、それぞれ、ストライプ状積層構造21の斜面21
a及び21bに臨む活性層18の両端面に衝合する。
【0011】リッジ14上の積層構造21中の活性層1
8は、屈折率が活性層18より小さいpnp電流ブロッ
ク層28によって挟まれ、横方向に光閉じ込めされて、
発光動作領域となる。また、積層構造21の両側では、
pnp電流ブロック層28よって積層構造21の両側の
領域への電流流入が阻止され、電流の流入がリッジ14
上の積層構造21内の活性層18に集中するので、ま
た、活性層18の活性層幅を1μm程度に狭くすること
ができ、活性層を挟むように電流ブロック層を形成して
いるので、電流狭窄効果が高く、低閾値電流化を図るこ
とができる。以上のように、SDH型半導体レーザ素子
は、低閾値電流であって、しかも電流対光出力の高効率
を実現していて、これらの優れた特性により光通信用レ
ーザとして期待されている。
【0012】ところで、光通信用レーザとしてSDH型
半導体レーザ素子の用途を更に拡大するためには、半導
体レーザ素子の電気容量を低減して、高速動作性を高め
ることが必要である。そこで、以下に説明するような静
電容量の低減化が提案されている。ここで、図8を参照
して、静電容量の低減化を図った従来のSDH型半導体
レーザ素子の構成を説明する。図8は本SDH型半導体
レーザ素子の構成を示す斜視図、及び図9は図8の矢視
I−Iの断面図である。尚、図8及び図9中、図7と同
じ部位には同じ符号を付し、その説明を省略している。
従来の静電容量低減化SDH型半導体レーザ素子40
は、図8に示すように、基本的には、上述のSDH型半
導体レーザ素子10と同じ共振器構造と埋め込み構造と
を備え、埋め込み構造をp型GaAs基板12まで除去
して設けられた幅2μm程度の2本の分離溝42A、B
をリッジ14の両側にリッジ14に沿って有する。
【0013】絶縁膜44が分離溝42の両溝壁及び溝底
に沿って設けられ、更に溝壁に連続して分離溝42A、
Bのそれぞれの外側のn型GaAsキャップ層32上に
延在している。また、分離溝42A、Bは、絶縁膜44
を介してポリイミド層46で埋め込まれている。そし
て、分離溝42A、B間のn型GaAsキャップ層32
上に設けられたn側電極34は、分離溝42Aの外側の
絶縁膜44上に設けられた引き出し電極48に接続され
ている。
【0014】ここで、図10及び図11を参照して、本
半導体レーザ素子40の作製方法を説明する。図10
(a)から(c)、及び図11(d)と(e)は、それ
ぞれ、本半導体レーザ素子40を作製する際の各工程の
基板断面図である。先ず、リッジ14を有するp型Ga
As基板12上に、p側電極34及びn側電極36を除
いて前述の半導体レーザ素子10と同じ構成の積層構造
50を形成する。つまり、リッジ14を有するp型Ga
As基板12上に、MOCVD法等により、順次、p型
AlGaAsクラッド層16、GaAs等からなる活性
層18、第1n型AlGaAsクラッド層20、pnp
電流ブロック層28、第2n型AlGaAsクラッド層
30、及びn型GaAsキャップ層32をエピタキシャ
ル成長させる。
【0015】これにより、図10(a)に示すように、
リッジ14の上面14a上に、p型AlGaAsクラッ
ド層16、GaAs等の活性層18、及び第1n型Al
GaAsクラッド層20からなり、{111}B結晶面
を側斜面とする三角形断面の積層構造21を形成するこ
とができる。また、積層構造21の形成と同時に、p型
GaAs基板12上に、順次、p型AlGaAsクラッ
ド層16a、活性層18a、第1n型AlGaAsクラ
ッド層20a、pnp電流ブロック層28、第2n型A
lGaAsクラッド層30、及びn型GaAsキャップ
層32を有する積層構造が形成され、リッジ14及び積
層構造21を埋め込むことができる。
【0016】次いで、n型GaAsキャップ層32上に
フォトレジスト膜(図示せず)を成膜し、フォトレジス
ト膜をフォトリソグラフィ処理してレジストマスク(図
示せず)を形成した後、レジストマスクを使ったRIE
により、図10(b)に示すように、リッジ14上の積
層構造21の両側に沿って埋め込み構造をp型GaAs
基板12までエッチング除去して、つまりn型GaAs
キャップ層32、第2n型AlGaAsクラッド層3
0、pnp電流ブロック層28、第1n型AlGaAs
クラッド層20a、活性層18a、及びp型AlGaA
sクラッド層16aをエッチングして、分離溝42A、
Bを形成する。次いで、図10(c)に示すように、分
離溝42A、Bの両溝壁及び溝底に沿って、更に分離溝
42A、Bのそれぞれの外側のn型GaAsキャップ層
32上に延在するように絶縁膜44を成膜する。
【0017】続いて、図11(d)に示すように、絶縁
膜44を介して分離溝42A、Bをポリイミドで埋め込
み、ポリイミド層46を形成する。次に、図11(e)
に示すように、分離溝42A、B間のn型GaAsキャ
ップ層32上にn側電極34を、分離溝42を介してn
側電極34に接続する引出し電極48を分離溝42Aの
外側の絶縁膜44上に形成する。更に、p型GaAs基
板12の裏面にp側電極36を形成する。
【0018】尚、上述の方法の別法として、以下の方法
を適用することもできる。即ち、p型GaAs基板12
上に積層構造50を形成した後、図12(a)に示すよ
うに、n型GaAsキャップ層32上にフォトレジスト
膜(図示せず)を成膜し、フォトリソグラフィ処理によ
りレジストマスク52を形成する。続いて、レジストマ
スク52を使ったRIEにより、リッジ14上の積層構
造21の両側に沿って埋め込み構造をp型GaAs基板
12までエッチング除去して分離溝42A、Bを形成
し、更に、図12(b)に示すように、分離溝42A、
Bをポリイミドで埋め込み、ポリイミド層46を形成す
る。次に、レジストマスク52を除去した後、図12
(c)に示すように、分離溝42A、Bの外側のn型G
aAsキャップ層32上に絶縁膜54を成膜し、続いて
分離溝42A、B間のn型GaAsキャップ層32上に
n側電極34を、分離溝42A、Bを介してn側電極3
4に接続する引出し電極48を分離溝42A、Bの外側
の絶縁膜54上に形成する。更に、p型GaAs基板1
2の裏面にp側電極36を形成する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のポリ
イミド埋め込み型分離溝を有するSDH型半導体レーザ
素子では、電流が流れる領域を分離溝間に限定すること
により、SDH型半導体レーザ素子の電気容量の低減を
図ることができるものの、分離溝が熱伝導度の低い樹
脂、例えばポリイミドなどで埋め込まれているために、
熱伝導が悪くなり、発光領域で発生した熱を外部に放熱
することが難しいという問題があった。また、分離溝を
形成する際、RIE法に代えて、ウェットエッチング法
を適用すると、SDH型半導体レーザ素子のストライプ
方向が、[011]方向、すなわち逆メサ方向なので、
逆メサ状にエッチングされた分離溝が形成され、ポリイ
ミドの埋め込みが難しくなったり、また、n型電極のメ
タル引き出しの際、メタルの段切れが生じ易くなったり
するという問題もあった。
【0020】よって、本発明の目的は、放熱性が良く、
閾値電流が低く、静電容量が小さい構成の半導体レーザ
素子及びその製造方法を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体レーザ素子(以下、第1の発明
という)は、{100}面を基板面とし、基板面と平行
な上面を有するストライプ状リッジを備える基板上に、
リッジの上面を底辺とし、{111}B面を傾斜面とす
る三角形断面のストライプ状積層構造としてリッジ上に
形成されたレーザ共振器構造と、リッジ及びリッジ上の
レーザ共振器構造を埋め込む埋め込み積層構造とを備え
る半導体レーザ素子において、基板面を溝底とし、{1
11}B面を両溝壁とする分離溝が、レーザ共振器構造
の両側の埋め込み積層構造にそれぞれレーザ共振器構造
と同じ方向に設けてあることを特徴としている。
【0022】第1の発明は、GaAs基板上に形成され
るGaAs系、AlGaAs系半導体レーザ素子に好適
に適用される。
【0023】本発明の好適な実施態様では、絶縁膜が、
分離溝の溝底及び両溝壁に沿って、更に少なくとも一方
の分離溝の外側にあって溝壁に連続する埋め込み積層構
造上に延在し、かつ一方の電極が分離溝間のレーザ共振
器構造上に、他方の電極が基板の裏面に設けられ、分離
溝を介して一方の電極と接続する引出し電極が少なくと
も一方の分離溝の外側の絶縁膜上に設けられている。
【0024】本発明に係る半導体レーザ素子(以下、第
2の発明という)は、ストライプ状のレーザ共振器構造
と、レーザ共振器構造を埋め込む埋め込み積層構造とを
備える埋め込み型半導体レーザ素子において、レーザ共
振器構造の両側の埋め込み積層構造にそれぞれレーザ共
振器構造と同じ方向に設けられ、溝底を基板面に有し、
両溝壁が順メサ状に形成された分離溝と、分離溝の溝底
の基板領域、及び分離溝の両溝壁に沿った埋め込み層積
層構造の領域、更に少なくとも一方の分離溝の外側にあ
って溝壁に沿った埋め込み層積層構造の領域に連続する
埋め込み積層構造の上部領域に設けられた、電気抵抗の
高い高電気抵抗領域とを備え、一方の電極が分離溝間の
レーザ共振器構造上に、他方の電極が基板の裏面にそれ
ぞれ設けられ、かつ、分離溝を介して一方の電極と接続
する引出し電極が少なくとも一方の分離溝の外側の高電
気抵抗領域上に設けられていることを特徴としている。
【0025】第2の発明において、好適には、高電気抵
抗領域は、水素(H)又はホウ素(B)がイオン注入さ
れた不純物濃度の高い、例えば1013cm-2以上1016
cm -2以下のドーズ量でイオン注入された領域である。
【0026】第2の発明は、基板及び基板上に形成する
化合物半導体層の積層構造の組成に制約なく適用でき、
例えばGaAs基板上に形成されるGaAs系、AlG
aAs系SDH型半導体レーザ素子に好適に適用でき
る。つまり、第2の発明を好適に適用できる埋め込み型
半導体レーザ素子は、埋め込み型半導体レーザ素子が、
{100}面を基板面とし、基板面と平行な上面を有す
るストライプ状リッジを備える基板上に、リッジの上面
を底辺とし、{111}B面を傾斜面とする三角形断面
のストライプ状積層構造としてリッジ上に形成されたレ
ーザ共振器構造と、リッジ及びリッジ上のレーザ共振器
構造を埋め込む埋め込み積層構造とを備えるSDH型半
導体レーザ素子である。
【0027】本発明に係る半導体レーザ素子の製造方法
(以下、第1の発明方法と言う)は、第1の発明に係る
半導体レーザ素子を製造する方法であって、{100}
面を基板面とし、基板面と平行な上面を有するストライ
プ状リッジを備える基板上に、リッジに沿ってリッジの
両側に帯状の絶縁膜を形成する工程と、選択領域成長法
によって絶縁膜上を除く領域に化合物半導体層をエピタ
キシャル成長させ、リッジの上面を底辺とし、{11
1}B面を傾斜面とする三角形断面のストライプ状積層
構造からなるレーザ共振器構造をリッジ上に、リッジ及
びリッジ上のレーザ共振器構造を埋め込む埋め込み積層
構造を基板面上に、かつ埋め込み積層構造と同じ構成の
外側積層構造を絶縁膜の外側の基板面上にそれぞれ形成
して、基板面を溝底とし、{111}B面を両溝壁とす
る分離溝をレーザ共振器構造と同じ方向に埋め込み積層
構造と外側積層構造との間に形成する、1回の連続的な
エピタキシャル成長工程と、少なくとも一方の分離溝の
両溝壁及び溝底に沿って、更に分離溝の外側にあって溝
壁に連続する外側積層構造上に、絶縁膜を成膜する工程
と、分離溝間のレーザ共振器構造上に一方の電極を、他
方の電極を基板の裏面にそれぞれ形成し、かつ分離溝を
介して一方の電極と接続する引出し電極を外側積層構造
の絶縁膜上に形成する工程とを有することを特徴として
いる。
【0028】本発明に係る別の半導体レーザ素子の製造
方法(以下、第2の発明方法と言う)は、第2の発明に
係る半導体レーザ素子を製造する方法であって、ストラ
イプ状のレーザ共振器構造と、レーザ共振器構造を埋め
込む埋め込み積層構造とを基板上に形成する工程と、レ
ーザ共振器構造の両側の埋め込み積層構造をエッチング
して、レーザ共振器構造と同じ方向に延在し、かつ基板
面を溝底とする2本の分離溝を形成する工程と、少なく
とも一方の分離溝の両溝壁に沿った埋め込み積層構造の
領域及び溝底の基板領域に、更に分離溝の外側にあって
溝壁に沿った埋め込み積層構造の領域に連続する積層構
造の上部領域にイオン注入して、不純物濃度の高い高電
気抵抗領域を形成する工程と、分離溝間のレーザ共振器
構造上に一方の電極を、他方の電極を基板の裏面に形成
し、かつ分離溝を介して一方の電極と接続する引出し電
極を分離溝の外側の高電気抵抗領域上に形成する工程と
を有することを特徴としている。
【0029】高電気抵抗領域を形成する際に注入するイ
オンは、例えば水素(H)、ホウ素(B)等であって、
ドーズ量が1013cm-2以上1016cm-2以下である。
【0030】第2の発明方法は、基板及び基板上に形成
する化合物半導体層の積層構造の組成に制約なく適用で
き、例えばGaAs基板上に形成されるGaAs系、A
lGaAs系SDH型半導体レーザ素子の製造に好適に
適用できる。その際には、ストライプ状のレーザ共振器
構造と、レーザ共振器構造を埋め込む埋め込み積層構造
とを基板上に形成する工程では、{100}面を基板面
とし、基板面と平行な上面を有するストライプ状リッジ
を備えるGaAs基板上に化合物半導体をエピタキシャ
ル成長させ、リッジの上面を底辺とし、{111}B面
を傾斜面とする三角形断面のストライプ状積層構造から
なるレーザ共振器構造をリッジ上に、リッジ及びリッジ
上のレーザ共振器構造を埋め込む埋め込み積層構造を基
板上にそれぞれ形成する。
【0031】第2の発明方法の分離溝の形成工程では、
クエン酸、H2 2 、及びH2 Oの混合液をエッチャン
トとするウエットエッチング法を適用して埋め込み積層
構造をエッチングすることにより、{111}B面を両
溝壁とする順メサ形状の分離溝を形成することができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、実施
形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に
説明する。尚、以下の実施形態例で示した膜種、膜厚、
成膜方法、その他寸法等は、本発明の理解を容易にする
ための例示であって、本発明はこれら例示に限定される
ものではない。また、図1から図6中、図7から図12
と同じ部品、部位には同じ符号を附して、特に必要なも
のを除いて、説明を省略している。
【0033】半導体レーザ素子の実施形態例1 本実施形態例は第1の発明に係る半導体レーザ素子の実
施形態の一例であって、図1は本実施形態例の半導体レ
ーザ素子の構成を示す模式的断面図である。本実施形態
例の半導体レーザ素子60は、AlGaAs系SDH型
半導体レーザ素子であって、図1に示すように、{10
0}面を基板面12aとし、かつ基板面12aと平行な
上面14aを有するストライプ状リッジ14を有するp
型GaAs基板12上に、三角形断面のストライプ状積
層構造21としてリッジ14上に形成されたレーザ共振
器構造と、リッジ14及びリッジ14上の積層構造21
を埋め込む埋め込み積層構造と、レーザ共振器構造の両
側の埋め込み積層構造にそれぞれレーザ共振器構造と同
じ方向に設けられた2本の分離溝62A、Bとを備えて
いる。
【0034】積層構造21は、従来のSDH型半導体レ
ーザ素子10と同様に、p型AlGaAsクラッド層1
6、GaAs等の活性層18、及び第1n型AlGaA
sクラッド層20のストライプ状積層構造であって、リ
ッジ14の上面14aを底辺とし、基板面12aである
{100}面に対して約55°の傾きを有する{11
1}B面を両傾斜面とする三角形断面である。また、埋
め込み積層構造も、従来のSDH型半導体レーザ素子1
0と同様に、p型GaAs基板12上に順次設けられ
た、p型AlGaAsクラッド層16a、活性層18
a、第1n型AlGaAsクラッド層20a、pnp電
流ブロック層28、第2n型AlGaAsクラッド層3
0、及びn型GaAsキャップ層32からなる積層構造
であって、積層構造21を埋め込んでいる。pnp電流
ブロック層28は、従来のSDH型半導体レーザ素子1
0と同様に、図7に示すように、第1p型AlGaAs
電流ブロック層22と、n型AlGaAs電流ブロック
層24と、第2p型AlGaAs電流ブロック層26と
から構成されている。
【0035】分離溝62は、p型GaAs基板12の基
板面を溝底とし、{111}B面を両溝壁とする、リッ
ジ14に平行なストライプ状溝であって、埋め込み積層
構造を堀り込むような形態で設けられている。また、絶
縁膜64が、分離溝62A、Bの溝底及び両溝壁に、更
に溝壁に連続して分離溝62A、Bの外側のn型GaA
sキャップ層32上に設けられている。また、n側電極
66が分離溝62A、B間の露出したn型GaAsキャ
ップ層32上に、p側電極36がp型GaAs基板12
の裏面にそれぞれ設けられ、かつ、分離溝62Aを介し
てn側電極66と接続された引出し電極68が分離溝6
2Aの外側の絶縁膜64上に設けてある。
【0036】本実施形態例では、分離溝62A、Bで電
流注入領域を限定することにより、閾値電流を低減し、
かつ、半導体レーザ素子の静電容量を低減することがで
きる。また、分離溝62が、{111}B面を両溝壁と
する順メサ状の溝として形成されているので、ポリイミ
ド等の熱伝導度の低い樹脂で埋め込むことなく、電流注
入領域をその外側の埋め込み積層構造から電気的、物理
的に確実に分離できる。よって、従来の半導体レーザ素
子に比べて、放熱性が良好である。
【0037】半導体レーザ素子の製造方法の実施形態例
本実施形態例は第1の発明方法に係る半導体レーザ素子
の製造方法を実施形態例1の半導体レーザ素子60の製
造に適用した実施形態の一例であって、図2(a)から
(c)は、本実施形態例の方法に従って半導体レーザ素
子を製造する際の各工程の基板断面図である。本実施形
態例の方法では、先ず、{100}面を基板面12aと
するp型GaAs基板12上に、基板面と平行な上面1
4aを有するストライプ状リッジ14をウエットエッチ
ング法等により形成する。次いで、p側GaAs基板1
2全域にCVD法や蒸着法などにより絶縁膜(図示せ
ず)を成膜し、RIE等のエッチングによりパターニン
グして、図2(a)に示すように、リッジ14に沿って
リッジ14の両側に帯状の絶縁膜69、例えばSiO2
膜、又はSiN膜を形成する。例えば、絶縁膜69の間
隔Sは10μmであり、絶縁膜69の幅Wは2μmであ
る。
【0038】選択領域成長法を適用した減圧MOCVD
法によって、絶縁膜69上を除く領域のリッジ14上及
びp型GaAs基板12上に、p型AlGaAsクラッ
ド層16、活性層18、第1n型AlGaAsクラッド
層20、pnp電流ブロック層28、第2n型AlGa
Asクラッド層30、及びn型GaAsキャップ層32
をエピタキシャル成長させる。
【0039】これにより、図2(b)に示すように、リ
ッジ14の上面14a({100}面)上に、p型Al
GaAsクラッド層16、GaAs等の活性層18、及
び第1n型AlGaAsクラッド層20からなり、主面
12aに対して約55°の傾きを有する{111}B結
晶面を側斜面とする三角形断面の積層構造21を形成す
ることができる。また、リッジ14上の積層構造21の
形成に際し、{111}B面の非成長面が現れ、リッジ
14上とリッジ14上を除く領域のエピタキシャル成長
層が分離されるので、積層構造21の形成と同時に、絶
縁膜69上を除くp型GaAs基板12上に、順次、p
型AlGaAsクラッド層16a、活性層18a、第1
n型AlGaAsクラッド層20a、pnp電流ブロッ
ク層28、第2n型AlGaAsクラッド層30、及び
n型GaAsキャップ層32がエピタキシャル成長し
て、リッジ14及び積層構造21を埋め込む埋め込み積
層構造を形成することができる。
【0040】更に、絶縁膜69上でエピタキシャル成長
することなく進行した埋め込み積層構造の形成により、
絶縁膜69の両側で{111}B面が出現し、図2
(b)に示すように、基板面を溝底とし、{111}B
面を両溝壁とする2本の分離溝62A、Bが自然に形成
される。
【0041】次いで、図2(c)に示すように、分離溝
62A、Bの両溝壁及び溝底に沿って、更に溝壁に連続
して分離溝62A、Bの外側のn型GaAsキャップ層
32上に絶縁膜64、例えばSiO2 膜を成膜する。続
いて、図1に示すように、分離溝62A、B間の露出し
たn型GaAsキャップ層32上にn側電極66を、p
側電極36をp型GaAs基板12の裏面にそれぞれ形
成し、更に分離溝62Aの外側の絶縁膜64上に分離溝
62Aを介してn側電極66と接続された引出し電極6
8を形成する。
【0042】本実施形態例の方法では、リッジ14の両
脇にストライプ状の絶縁膜69を形成して選択領域成長
法を適用することにより、1回のエピタキシャル成長だ
けで、従来のエッチング法と同様に、分離溝62を形成
することができ、半導体レーザ素子の低閾値電流化及び
低静電容量化を図ることができる。また、分離溝62で
挟まれた電流注入領域の大きさは、ストライプ状絶縁膜
64間の間隔S(図2(a)参照)で決定されるため、
エッチングによる従来の電流注入領域の形成に比べて、
加工精度が高い。しかも、順メサ状の分離溝によりレー
ザ共振器構造を外側の埋め込み積層構造から物理的、電
気的に確実に分離できるので、ポリイミドなどによる分
離溝の埋め込みが必要でない。よって、放熱性の良好な
半導体レーザ素子を作製することができる。また、ウェ
ットエッチング法を適用して積層構造をエッチングして
分離溝を形成しようとすると、分離溝が逆メサ状に形成
され、n側電極の引き出し時にメタルの段切れなどが生
じるおそれがあるが、本実施形態例の方法によれば、順
メサ状の分離溝62を形成することができるので、n側
電極の引き出し電極を形成する際にメタルの段切れなど
が生じる心配がない。
【0043】半導体レーザ素子の実施形態例2 本実施形態例は第2の発明に係る半導体レーザ素子の実
施形態の一例であって、図3は本実施形態例の半導体レ
ーザ素子の構成を示す断面図である。本実施形態例の半
導体レーザ素子70は、AlGaAs系SDH型半導体
レーザ素子であって、実施形態例1の半導体レーザ素子
60の絶縁膜64に代えて高電気抵抗領域を備えている
こと、及び引出し電極の構成が異なることを除いて、実
施形態例1の半導体レーザ素子60と同じ構成を備えて
いる。
【0044】即ち、半導体レーザ素子70は、図3に示
すように、{100}面を基板面12aとし、かつ、基
板面と平行な上面14aを有するストライプ状リッジ1
4を有するp型GaAs基板12上に、三角形断面のス
トライプ状積層構造21としてリッジ14上に形成され
たレーザ共振器構造と、リッジ14及びリッジ14上の
ストライプ状積層構造21を埋め込む埋め込み積層構造
とを備えている。更に、半導体レーザ素子70は、、レ
ーザ共振器構造の両側の埋め込み積層構造にそれぞれレ
ーザ共振器構造と同じ方向に設けられた2本の分離溝7
2A、Bと、分離溝72の両溝壁及び溝底、更に溝壁に
連続して分離溝72A、Bの外側のn型GaAsキャッ
プ層32の上層部に設けられた高電気抵抗領域74とを
備えている。
【0045】分離溝72A、Bは、それぞれ、実施形態
例1の半導体レーザ素子60の分離溝62A、Bと同様
に、p型GaAs基板12の基板面を溝底とし、{11
1}B面を両溝壁とするストライプ状溝であって、リッ
ジ14及び積層構造21に平行に埋め込み積層構造を堀
り込むようにして設けられている。高電気抵抗領域74
は、ドーズ量10×14cm-2でボロン(ホウ素、B)を
イオン注入して形成した電気抵抗の高い領域であって、
埋め込み積層構造の分離溝72A、Bの両溝壁領域及び
GaAs基板12の溝底領域、更に分離溝72A、Bの
外側にあって、埋め込み積層構造の溝壁領域に連続する
n型GaAsキャップ層32の上層部に設けてある。高
電気抵抗領域74の厚さは、0.1μmから1.0μm
である。また、n側電極66が分離溝62A、B間の露
出したn型GaAsキャップ層32上に、p側電極36
がp型GaAs基板12の裏面にそれぞれ設けられ、か
つ、分離溝72A、Bを介してn側電極66と接続する
引出し電極68が、分離溝72A、Bの外側の高電気抵
抗領域74上にそれぞれ設けてある。
【0046】本実施形態例の半導体レーザ素子70で
は、電流注入領域以外の領域がイオン注入によって高抵
抗化されているので、電流注入領域のみに電流を注入す
ることができるので、閾値電流及び静電容量の低減化を
図ることができる。しかも、順メサ状の分離溝を形成し
て、レーザ共振器構造を外側の埋め込み積層構造と確実
に電気的、物理的に分離できるので、ポリイミドなどに
よる分離溝の埋め込みが必要でない。よって、分離溝6
2をポリイミド等の熱伝導度の低い樹脂で埋め込み必要
がないので、放熱性が良好である。
【0047】半導体レーザ素子の製造方法の実施形態例
本実施形態例は第1の発明方法に係る半導体レーザ素子
の製造方法を実施形態例1の半導体レーザ素子60の製
造に適用した実施形態の一例である。図4(a)から
(c)、及び図5(d)と(e)は、それぞれ、本実施
形態例の方法に従って半導体レーザ素子を製造する際の
各工程の基板断面図である。本実施形態例の方法では、
先ず、実施形態例1の方法と同様に、図4(a)に示す
ように、{100}面を基板面12aとするp型GaA
s基板12上に基板面12aと平行な上面14aを有す
るストライプ状リッジ14をウエットエッチング法等に
より形成する。次いで、MOCVD法によって、図4
(a)に示すように、リッジ14上及びp型GaAs基
板12上に、p型AlGaAsクラッド層16、活性層
18、第1n型AlGaAsクラッド層20、pnp電
流ブロック層28、第2n型AlGaAsクラッド層3
0、及びn型GaAsキャップ層32をエピタキシャル
成長させる。
【0048】これにより、図4(a)に示すように、リ
ッジ14の上面14a({100}面)上に、p型Al
GaAsクラッド層16、GaAs等の活性層18、及
び第1n型AlGaAsクラッド層20からなり、基板
面12aに対して約55°の傾きを有する{111}B
結晶面を側斜面とする三角形断面の積層構造21を形成
することができる。また、積層構造21の形成と同時
に、p型GaAs基板12上に、順次、p型AlGaA
sクラッド層16a、活性層18a、第1n型AlGa
Asクラッド層20a、pnp電流ブロック層28、第
2n型AlGaAsクラッド層30、及びn型GaAs
キャップ層32を有する積層構造を形成し、リッジ14
及び積層構造21を埋め込むことができる。
【0049】次いで、n型GaAsキャップ層32上に
フォトレジスト膜(図示せず)を成膜し、図4(b)に
示すように、フォトリソグラフィ処理によりレジストマ
スク76を形成する。続いて、レジストマスク76を使
い、クエン酸、H2 2 、及びH2 Oの混合液をエッチ
ャントとするウエットエッチング法を適用して、埋め込
み積層構造をp型GaAs基板12までエッチング除去
して、図4(c)に示すように、リッジ14の両側に分
離溝72A、Bを形成する。
【0050】クエン酸、H2 2 、及びH2 Oの混合液
をエッチャントとするウエットエッチング法を適用する
ことにより、図4(c)に示すように、順メサ形状の分
離溝72A、Bを形成することができる。SDH型半導
体レーザ素子のレーザストライプ方向は、[011]方
向であるため、H2 SO4 、H2 2 、及びH2 Oの混
合液等をエッチャントとする通常のウエットエッチング
を行うと、逆メサ状にエッチングされるが、クエン酸系
エッチャントを使うことにより、{111}B面が出現
するようにエッチングされるので、図4(c)のよう
に、順メサ形状にエッチングすることができる。
【0051】次に、レジストマスク76を除去した後、
図5(d)に示すように、分離溝72A、B間のn型G
aAsキャップ層32上にレジスト膜又はAl膜のマス
ク78を形成し、マスク78上から1014cm-2のドー
ズ量でボロンをイオン注入して、高電気抵抗領域74を
分離溝72の溝壁に沿った埋め込み積層構造の斜面領
域、溝底のGaAs基板12領域、及び分離溝72の外
側のn型GaAsキャップ層32に形成する。次いで、
マスク78を除去し、図3に示すように、分離溝72
A、B間のn型GaAsキャップ層32上にn側電極6
6を、p型GaAs基板12の裏面にp側電極36をそ
れぞれ形成する。更に、分離溝72を介してn側電極6
6に接続する引出し電極68を分離溝72A、Bの外側
の高電気抵抗領域74上に形成する。これにより、図3
に示す半導体レーザ素子70を作製することができる。
【0052】上述のように、本実施形態例の方法では、
クエン酸系エッチャントを使用したウエットエッチング
法によって埋め込み積層構造をエッチングすることによ
り、分離溝を順メサ状に形成することができる。これに
より、本実施形態例の方法は、実施形態例1の方法と同
じ効果を奏することができる。
【0053】半導体レーザ素子の実施形態例3 本実施形態例は第2の発明に係る半導体レーザ素子の実
施形態の別の例であって、図6は本実施形態例の半導体
レーザ素子の構成を示す断面図である。本実施形態例の
半導体レーザ素子80は、ストライプ状のレーザ共振器
構造と、レーザ共振器構造を埋め込む埋め込み積層構造
とを備える、AlGaAs系埋め込み型半導体レーザ素
子である。半導体レーザ素子80は、図6に示すよう
に、p型GaAs基板82上に、p型AlGaAsクラ
ッド層84、ノンドープあるいは低不純物濃度のGaA
s等の活性層86、及びn型第1AlGaAsクラッド
層88で構成され、ストライプ状リッジ90として形成
された積層構造をレーザ共振器構造として備えている。
【0054】リッジ90は、n型AlGaAs層92及
びp型AlGaAs層94からなるpn接合分離を適用
して注入電流を狭窄する電流狭窄型の埋め込み積層構造
によって埋め込まれている。埋め込み積層構造は、実施
形態例1及び2と同様に、pnp電流ブロック層としも
良い。n型第1AlGaAsクラッド層88上及びp型
AlGaAs層94上には、n型第2AlGaAsクラ
ッド層96、次いでn型GaAsキャップ層98が設け
られている。
【0055】更に、半導体レーザ素子80は、リッジ9
0に沿ってリッジ90の両側に設けられた分離溝100
A、Bと、積層構造の分離溝72の両溝壁領域及びp型
GaAs基板82の溝底領域、更に溝壁領域に連続して
分離溝100A、Bの外側のn型GaAsキャップ層9
8の上層部に設けられた高電気抵抗領域102とを備え
ている。分離溝100は、クエン酸、H2 2 、及びH
2 Oの混合液をエッチャントとするウエットエッチング
法を適用して、n型GaAsキャップ層98、n型第2
AlGaAsクラッド層96、p型AlGaAs層9
4、及びn型AlGaAs層92をエッチングして、p
型GaAs基板12を露出させた、順メサ状の溝であ
る。
【0056】高電気抵抗領域102は、1014cm-2
ドーズ量でボロンをイオン注入して形成した電気抵抗の
高い領域であって、分離溝100A、Bの両溝壁に沿っ
た積層構造の斜面領域及び溝底のp型GaAs基板12
領域、更に分離溝100A、Bの外側にあって、積層構
造の斜面領域に連続するn型GaAsキャップ層98の
上層に形成されている。高電気抵抗領域102の厚さ
は、0.1μmから1.0μmである。n側電極104
が分離溝100A、B間のn型GaAsキャップ層98
上に、p側電極106がp型GaAs基板12の裏面に
それぞれ形成されている。更に、分離溝100を介して
n側電極104に接続する引出し電極108が分離溝1
00A、Bの外側の高電気抵抗領域102上に形成され
ている。
【0057】以上の構成により、本実施形態例の半導体
レーザ素子80では、実施形態例2の半導体レーザ素子
70と同じ効果を奏することができる。
【0058】
【発明の効果】第1の発明によれば、基板面を溝底と
し、{111}B面を両溝壁とする順メサ状の分離溝を
レーザ共振器構造の両側の埋め込み積層構造にそれぞれ
レーザ共振器構造と同じ方向に設けることにより、分離
溝をポリイミド等の熱伝導度の低い樹脂で埋め込むこと
なく、分離溝によりレーザ共振器構造を外部から分離し
て、閾値電流が低く、静電容量が小さく、放熱性の良好
な半導体レーザ素子を実現することができる。第1の発
明方法によれば、リッジ両脇の基板面上にストライプ状
絶縁膜を形成し、選択領域成長法を適用することによ
り、順メサ状の分離溝を形成することができるので、レ
ーザ共振器構造を外側の埋め込み積層構造から電気的、
物理的に確実に分離でき、ポリイミドなどで分離溝を埋
め込む必要が無い。また、分離溝で挟まれた電流注入領
域の大きさは、ストライプ状絶縁膜間の間隔で決定され
るので、エッチングによる従来の半導体レーザ素子に比
べて電流注入領域の大きさの加工精度が高い。更には、
ウェットエッチング法による分離溝の形成では、逆メサ
状の分離溝が形成されるところ、第1の発明方法によれ
ば、順メサ状の分離溝を形成することができるので、メ
タル電極の引き出しが容易となり、メタル段切れ等が生
じなくなる。
【0059】第2の発明によれば、レーザ共振器構造の
両側の埋め込み積層構造にそれぞれレーザ共振器構造と
同じ方向に設けられ、基板面を溝底とし、両溝壁が順メ
サ状に形成された分離溝と、分離溝に沿って電気抵抗の
高い高電気抵抗領域とを備えることにより、分離溝をポ
リイミド等の熱伝導度の低い樹脂で埋め込むことなく、
分離溝によりレーザ共振器構造を外部から電気的、物理
的に確実に分離して、閾値電流が低く、静電容量が小さ
く、放熱性の良好な半導体レーザ素子を実現することが
できる。第2の発明方法によれば、クエン酸系のエッチ
ャントを用いたウエットエッチング法を適用することに
より、順メサ状の分離溝を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の半導体レーザ素子の構成を示す
模式的断面図である。
【図2】図2(a)から(c)は、それぞれ、実施形態
例1の方法に従って半導体レーザ素子を製造する際の各
工程の基板断面図である。
【図3】実施形態例2の半導体レーザ素子の構成を示す
模式的断面図である。
【図4】図4(a)から(c)は、それぞれ、実施形態
例2の方法に従って半導体レーザ素子を製造する際の各
工程の基板断面図である。
【図5】図5(d)と(e)は、それぞれ、図4(c)
に続いて、実施形態例2の方法に従って半導体レーザ素
子を製造する際の各工程の基板断面図である。
【図6】実施形態例3の半導体レーザ素子の構成を示す
模式的断面図である。
【図7】SDH型半導体レーザ素子の構成を示す断面図
である。
【図8】静電容量の低減化を図った従来のSDH型半導
体レーザ素子の構成を示す斜視図である。
【図9】図8の矢視I−Iの断面図である。
【図10】図10(a)から(c)は、それぞれ、図8
に示すSDH型半導体レーザ素子を作製する際の各工程
の基板断面図である。
【図11】図11(d)と(e)は、それぞれ、図10
(c)に続いて、図8に示すSDH型半導体レーザ素子
を作製する際の各工程の基板断面図である。
【図12】図12(a)から(c)は、それぞれ、静電
容量の低減化を図った従来のSDH型半導体レーザ素子
を作製する際の各工程の基板断面図である。
【符号の説明】
10……SDH型半導体レーザ素子、12……p型Ga
As基板、14……リッジ、16、16a……p型Al
GaAsクラッド層、18、18a……活性層、20、
20a……第1n型AlGaAsクラッド層、21……
三角形断面の積層構造、22……第1p型AlGaAs
電流ブロック層、24……n型AlGaAs電流ブロッ
ク層、26……第2p型AlGaAs電流ブロック層、
28……pnp電流ブロック層、30……第2n型Al
GaAsクラッド層、32……n型GaAsキャップ
層、34……n側電極、36……p側電極、40……従
来のSDH型半導体レーザ素子、42……分離溝、44
……絶縁膜、46……ポリイミド層、48……引出し電
極、50……積層構造、60……実施形態例1の半導体
レーザ素子、62……分離溝、64……絶縁膜、66…
…n側電極、68……引出し電極、70……実施形態例
2の半導体レーザ素子、72……分離溝、74……高電
気抵抗領域、76……レジストマスク、78……マス
ク、80……実施形態例3の半導体レーザ素子、82…
…p型GaAs基板、84……p型AlGaAsクラッ
ド層、86……活性層、88……n型第1AlGaAs
クラッド層、90……リッジ、92……n型AlGaA
s層、94……p型AlGaAs層、96……n型第2
AlGaAsクラッド層、98……n型GaAsキャッ
プ層、100……分離溝、102……高電気抵抗領域、
104……n側電極、106……p側電極、108……
引出し電極。
フロントページの続き (72)発明者 汐先 政貴 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 御友 重吾 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AA09 AA11 AA14 AA22 BA01 CA05 CB02 DA14 DA23 EA14 EA23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 {100}面を基板面とし、基板面と平
    行な上面を有するストライプ状リッジを備える基板上
    に、リッジの上面を底辺とし、{111}B面を傾斜面
    とする三角形断面のストライプ状積層構造としてリッジ
    上に形成されたレーザ共振器構造と、リッジ及びリッジ
    上のレーザ共振器構造を埋め込む埋め込み積層構造とを
    備える半導体レーザ素子において、 基板面を溝底とし、{111}B面を両溝壁とする分離
    溝が、レーザ共振器構造の両側の埋め込み積層構造にそ
    れぞれレーザ共振器構造と同じ方向に設けてあることを
    特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 絶縁膜が、分離溝の溝底及び両溝壁に沿
    って、更に少なくとも一方の分離溝の外側にあって溝壁
    に連続する埋め込み積層構造上に延在し、かつ一方の電
    極が分離溝間のレーザ共振器構造上に、他方の電極が基
    板の裏面に設けられ、分離溝を介して一方の電極と接続
    する引出し電極が少なくとも一方の分離溝の外側の絶縁
    膜上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 ストライプ状のレーザ共振器構造と、レ
    ーザ共振器構造を埋め込む埋め込み積層構造とを備える
    埋め込み型半導体レーザ素子において、 レーザ共振器構造の両側の埋め込み積層構造にそれぞれ
    レーザ共振器構造と同じ方向に設けられ、溝底を基板面
    に有し、両溝壁が順メサ状に形成された分離溝と、 分離溝の溝底の基板領域、及び分離溝の両溝壁に沿った
    埋め込み層積層構造の領域、更に少なくとも一方の分離
    溝の外側にあって溝壁に沿った埋め込み層積層構造の領
    域に連続する埋め込み積層構造の上部領域に設けられ
    た、電気抵抗の高い高電気抵抗領域とを備え、 一方の電極が分離溝間のレーザ共振器構造上に、他方の
    電極が基板の裏面にそれぞれ設けられ、かつ、分離溝を
    介して一方の電極と接続する引出し電極が少なくとも一
    方の分離溝の外側の高電気抵抗領域上に設けられている
    ことを特徴とする半導体レーザ素子。
  4. 【請求項4】 高電気抵抗領域は、水素(H)又はホウ
    素(B)がイオン注入された不純物濃度の高い領域であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の半導体レーザ素
    子。
  5. 【請求項5】 埋め込み型半導体レーザ素子が、{10
    0}面を基板面とし、基板面と平行な上面を有するスト
    ライプ状リッジを備える基板上に、リッジの上面を底辺
    とし、{111}B面を傾斜面とする三角形断面のスト
    ライプ状積層構造としてリッジ上に形成されたレーザ共
    振器構造と、リッジ及びリッジ上のレーザ共振器構造を
    埋め込む埋め込み積層構造とを備えるSDH型半導体レ
    ーザ素子であることを特徴とする請求項3又は4に記載
    の半導体レーザ素子。
  6. 【請求項6】 {100}面を基板面とし、基板面と平
    行な上面を有するストライプ状リッジを備える基板上
    に、リッジに沿ってリッジの両側に帯状の絶縁膜を形成
    する工程と、 選択領域成長法によって絶縁膜上を除く領域に化合物半
    導体層をエピタキシャル成長させ、リッジの上面を底辺
    とし、{111}B面を傾斜面とする三角形断面のスト
    ライプ状積層構造からなるレーザ共振器構造をリッジ上
    に、リッジ及びリッジ上のレーザ共振器構造を埋め込む
    埋め込み積層構造を基板面上に、かつ埋め込み積層構造
    と同じ構成の外側積層構造を絶縁膜の外側の基板面上に
    それぞれ形成して、基板面を溝底とし、{111}B面
    を両溝壁とする分離溝をレーザ共振器構造と同じ方向に
    埋め込み積層構造と外側積層構造との間に形成する、1
    回の連続的なエピタキシャル成長工程と、 少なくとも一方の分離溝の両溝壁及び溝底に沿って、更
    に分離溝の外側にあって溝壁に連続する外側積層構造上
    に、絶縁膜を成膜する工程と、 分離溝間のレーザ共振器構造上に一方の電極を、他方の
    電極を基板の裏面にそれぞれ形成し、かつ分離溝を介し
    て一方の電極と接続する引出し電極を外側積層構造の絶
    縁膜上に形成する工程とを有することを特徴とする半導
    体レーザ素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 ストライプ状のレーザ共振器構造と、レ
    ーザ共振器構造を埋め込む埋め込み積層構造とを基板上
    に形成する工程と、 レーザ共振器構造の両側の埋め込み積層構造をエッチン
    グして、レーザ共振器構造と同じ方向に延在し、かつ基
    板面を溝底とする2本の分離溝を形成する工程と、 少なくとも一方の分離溝の両溝壁に沿った埋め込み積層
    構造の領域及び溝底の基板領域に、更に分離溝の外側に
    あって溝壁に沿った埋め込み積層構造の領域に連続する
    積層構造の上部領域にイオン注入して、不純物濃度の高
    い高電気抵抗領域を形成する工程と、 分離溝間のレーザ共振器構造上に一方の電極を、他方の
    電極を基板の裏面に形成し、かつ分離溝を介して一方の
    電極と接続する引出し電極を分離溝の外側の高電気抵抗
    領域上に形成する工程とを有することを特徴とする半導
    体レーザ素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 ストライプ状のレーザ共振器構造と、レ
    ーザ共振器構造を埋め込む埋め込み積層構造とを基板上
    に形成する工程では、{100}面を基板面とし、基板
    面と平行な上面を有するストライプ状リッジを備えるG
    aAs基板上に化合物半導体をエピタキシャル成長さ
    せ、リッジの上面を底辺とし、{111}B面を傾斜面
    とする三角形断面のストライプ状積層構造からなるレー
    ザ共振器構造をリッジ上に、リッジ及びリッジ上のレー
    ザ共振器構造を埋め込む埋め込み積層構造を基板上にそ
    れぞれ形成することを特徴とする請求項7に記載の半導
    体レーザ素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 分離溝の形成工程では、クエン酸、H2
    2 、及びH2 Oの混合液をエッチャントとするウエッ
    トエッチング法を適用して埋め込み積層構造をエッチン
    グし、{111}B面を両溝壁とする順メサ形状の分離
    溝を形成することを特徴とする請求項7又は8に記載の
    半導体レーザ素子の製造方法。
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