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JP2003233287A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法

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Publication number
JP2003233287A
JP2003233287A JP2002322502A JP2002322502A JP2003233287A JP 2003233287 A JP2003233287 A JP 2003233287A JP 2002322502 A JP2002322502 A JP 2002322502A JP 2002322502 A JP2002322502 A JP 2002322502A JP 2003233287 A JP2003233287 A JP 2003233287A
Authority
JP
Japan
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image
image carrier
belt
intermediate transfer
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002322502A
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English (en)
Inventor
Yasukuni Komata
安国 小俣
Hideaki Mochimaru
英明 持丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Priority to US10/310,892 priority patent/US6898408B2/en
Publication of JP2003233287A publication Critical patent/JP2003233287A/ja
Priority to US10/861,407 priority patent/US7027762B2/en
Priority to US11/334,427 priority patent/US7206540B2/en
Priority to US11/687,220 priority patent/US7526240B2/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フルカラーでの両面印刷時の生産性を低下さ
せることのない画像形成装置を提供する。 【解決手段】 第1の像担持体1からの第1面画像の第
2の像担持体10への転写が終了したら、第2の像担持
体10を第1の像担持体1から離間させ、所定位置まで
逆転させる。次いで、第2面画像を第1の像担持体1か
ら用紙上面へ、第1面画像を第2の像担持体10から用
紙下面へ転写する。第2の像担持体逆転時の速度を2倍
に設定する走行条件変化により、両面記録時の生産性を
向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の両面に
画像を形成する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置において、記録媒体(以下、用紙という)の
両面に画像を形成できるように構成されたものがある。
従来の両面記録可能な画像形成装置では、像担持体上に
形成した一方の面の画像(顕画像)を用紙に転写して定
着し、その用紙を反転路等により反転させ、再度給送し
て用紙の裏面にもう一方の面の画像(顕画像)を転写し
て定着させる方式が一般に使用されている。
【0003】この方式による両面記録の場合、用紙の搬
送方向切り換えや、片面画像の定着による用紙カールな
どにより、用紙搬送の信頼性確保に多くの課題を有して
いる。これに対し、特開平1−209470号公報に
は、第1の像担持体と第2の像担持体とを用いて用紙の
両面にトナー像を転写した後、1回で定着を行うものが
開示されている。
【0004】上記公報に記載のものは、感光体上に形成
した第1画像を第1の転写手段で転写ベルトに転写し、
次に感光体上に形成した第2画像を第1の転写手段で用
紙の一面に転写する。その後、転写ベルト上の第1画像
を第2の転写手段で用紙の他面に転写することで、用紙
の両面に画像を転写し、その用紙を定着装置に搬送して
定着するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のものは、上述したような画像の転写方法を採
るため、用紙両面への記録には転写ベルトを2回転させ
ている。このような方式の場合、第2の画像の作像に際
し、転写ベルトが1回転してくるのを待って作像が開始
されるため、両面印刷時の生産性が低下するという問題
がある。特に、複数色の画像を重ねるカラー画像での両
面記録においては像形成に時間がかかるため、両面記録
の生産性が低い場合にはプリント時間が増大してしまう
という問題が生じていた。
【0006】本発明は、従来の画像形成装置及び方法に
おける上述の問題を解決し、カラー画像での両面印刷時
の生産性を低下させることのない画像形成装置及び方法
を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、少なくとも一つの像担持体からなる第1の像担持
体と、第2の像担持体とを有し、前記第1の像担持体か
ら第2の像担持体へ一旦転写した顕像を第2の像担持体
から記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1
の像担持体から顕像を記録媒体の他方の面に転写するこ
とにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像形成装
置において、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ
顕像を転写した後に、第2の像担持体の走行条件を変化
させることにより解決される。
【0008】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第2の像担持体の走行条件変化が、第2の像担
持体の走行方向の変化であることを提案する。また、前
記の課題を解決するため、本発明は、前記第2の像担持
体の走行条件変化が、第2の像担持体の走行速度の変化
であることを提案する。
【0009】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第2の像担持体の走行方向を変化させたときに
第2の像担持体の走行速度を変化させることを提案す
る。また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記
第2の像担持体の走行速度の変化が増速であることを提
案する。
【0010】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記走行速度を変化させたときの第2の像担持体の
走行速度が前記第1の像担持体の走行速度よりも大きい
ことを提案する。また、前記の課題を解決するため、本
発明は、前記第1の像担持体が一つの像担持体からな
り、該一つの像担持体上に複数色の画像からなるフルカ
ラー画像の形成を可能に構成することを提案する。
【0011】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第1の像担持体が複数の像担持体からなり、該
複数の像担持体から前記第2の像担持体あるいは記録媒
体上に画像を重ね転写することにより、フルカラー画像
の形成を可能に構成することを提案する。
【0012】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第1の像担持体に担持された顕像を前記第2の
像担持体あるいは記録媒体の一方の面に転写する第1の
転写手段と、前記第2の像担持体に担持された顕像を記
録媒体の他方の面に転写する第2の転写手段とを備える
ことを提案する。
【0013】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第2の像担持体が担持する顕像の帯電極性を変
換させる極性変換手段と、前記第1の像担持体に担持さ
れた顕像を前記第2の像担持体あるいは記録媒体の一方
の面に転写可能かつ前記第2の像担持体に担持された顕
像を記録媒体の他方の面に転写可能な転写手段とを備え
ることを提案する。
【0014】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第1の像担持体の駆動手段とは別に前記第2の
像担持体の駆動手段を備えることを提案する。また、前
記の課題を解決するため、本発明は、前記第2の像担持
体の駆動手段がステッピングモータであることを提案す
る。
【0015】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第2の像担持体の移動がステッピングモータの
ステップ数により制御されることを提案する。また、前
記の課題を解決するため、本発明は、前記第2の像担持
体が前記第1の像担持体に接離可能に構成されることを
提案する。
【0016】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第2の像担持体の走行方向を変化させる際に、
前記第2の像担持体を前記第1の像担持体から離間させ
ることを提案する。
【0017】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第2の像担持体の走行速度を変化させる際に、
前記第2の像担持体を前記第1の像担持体から離間させ
ることを提案する。
【0018】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第2の像担持体表面にマークを設け、該マーク
を検出するマーク検出手段を備え、該マーク検出手段に
より検出したマーク位置を基準として前記第2の像担持
体の走行を制御することを提案する。
【0019】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第2の像担持体に転写する画像のサイズが所定
サイズより大きい場合に、前記第2の像担持体の走行条
件の変化を禁止することを提案する。
【0020】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第2の像担持体と記録媒体を重ねた状態で記録
媒体に転写した顕像の定着を行うことを提案する。ま
た、前記の課題を解決するため、本発明は、前記第2の
像担持体への像転写手段と、前記第2の像担持体をクリ
ーニングするクリーニング手段とを備え、少なくとも前
記第2の像担持体、第2の像担持体の支持部材、前記像
転写手段および前記クリーニング手段を含むユニットを
装置本体から開放可能に設けることを提案する。
【0021】また、前記の課題は、本発明により、第1
の像担持体から第2の像担持体へ一旦転写した顕像を第
2の像担持体から記録媒体の一方の面に転写するととも
に、第1の像担持体から顕像を記録媒体の他方の面に転
写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画
像形成方法において、第1の像担持体から第2の像担持
体へ顕像を転写した後に、第2の像担持体の走行条件を
変化させることにより解決する。
【0022】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記画像形成方法において、前記第2の像担持体の
走行条件変化が、第2の像担持体の走行方向の変化であ
ることを提案する。
【0023】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記画像形成方法において、前記第2の像担持体の
走行条件変化が、第2の像担持体の走行速度の変化であ
ることを提案する。
【0024】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記画像形成方法において、前記第2の像担持体の
走行方向を変化させたときに第2の像担持体の走行速度
を変化させることを提案する。
【0025】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記画像形成方法において、前記第2の像担持体の
走行速度の変化が増速であることを提案する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明が適用される画像
形成装置の一例であるプリンタの概略を示す断面構成図
である。
【0027】この図に示すプリンタ100は、装置本体
のほぼ中央に第1像担持体である感光体ドラム1を配置
している。感光体ドラム1の周囲には、クリーニング装
置2,除電装置3,帯電装置4,リボルバー式現像装置
5R等が配設されている。そして、感光体1の上方には
露光装置7が設けられ、露光装置7より発せられるレー
ザ光Lが、帯電装置4と現像装置5Rの間の書き込み位
置にて感光体1に照射される。
【0028】感光体ドラム1の下方にはベルトユニット
20が設けられている。ベルトユニット20は第2像担
持体としての中間転写ベルト10を中心とするもので、
本実施形態では、中間転写ベルト10が矢印Kの如く揺
動可能に構成され、感光体1に対して接離可能に設けら
れている。この中間転写ベルト10は、画像形成しない
休止時には感光体1から離間され、ベルトに癖がつくこ
とや、感光体1への影響を防ぐようにしている。また、
ジャム処理時には感光体1からベルト10が離間するよ
うに構成されると好適である。
【0029】中間転写ベルト10はローラ11,12,
13に張架され、走行可能に支持されている。本実施形
態ではローラ11を軸として両矢印Kの如く揺動可能に
構成され、後述する接離機構により感光体ドラム1に接
離される。中間転写ベルト10は、耐熱性で表面にPF
A(パーフルオロアルコキシ)のコーティングが施さ
れ、且つトナーを転写可能とする抵抗値(10〜10
12Ω・cm)を備えるベルトである。また、本実施形
態では、ベルト10の表面にシステムを制御するための
マーク(図示せず)が印刷されており、本体の電源投入
時に上記マークを光学的に検出することにより中間転写
ベルト10が定位置にイニシャライズされ、これを基準
に中間転写ベルト10の駆動制御を行なう。
【0030】中間転写ベルト10のループの内側には、
裏当てローラ14,15、冷却手段16,16、定着ロ
ーラ18、第1転写手段21等が配備されている。定着
ローラ18はヒータ等の熱源を内蔵し、用紙に転写され
たトナー像を用紙上に定着させるものである。第1転写
手段21は、ベルト10を挟んで感光体1と対向する位
置に設けられ、感光体1上に形成したトナー像を中間転
写ベルト10又は用紙上に転写させるものである。な
お、中間転写ベルト10は、本体とは別に(感光体ドラ
ム1等を駆動するモータとは別に)設けられたステッピ
ングモータ53(図11)により駆動ローラ11を介し
て駆動される。
【0031】中間転写ベルト10の外周部には、第2転
写手段22、定着装置30、ベルト用クリーニング装置
25が配備されている。定着装置30は、ヒータ等の熱
源を内蔵する定着ローラ19を有しており、用紙に転写
されたトナー像を用紙上に定着させるものである。この
定着装置30は、支点30aを中心として回動可能に支
持されている。そして、図示しない機構により矢印Gの
如く回動され、ベルト10(及び用紙)を挟んで定着ロ
ーラ18に圧接及び離間できるように構成されている。
【0032】中間転写ベルト10用のクリーニング装置
25は、内部にクリーニングローラ25a,ブレード2
5b,トナー搬送手段25c等を備え、中間転写ベルト
10の表面に残留する不要トナーを拭い去る機能を有し
ている。クリーニング装置25内に溜まったトナーは、
トナー搬送手段25cにより図示しない回収容器に搬送
される。このクリーニング装置25は、回動支点25d
を中心として矢印Hの如く回動可能に構成されている。
図示しない機構によりクリーニング装置25全体を回動
させることで、クリーニングローラ25aは中間転写ベ
ルト10に対し接離することができる。
【0033】感光体ドラム(第1像担持体)1,クリー
ニング装置2,除電装置3,帯電装置4,現像装置5R
などを一体にユニット化し、プロセスカートリッジとし
て寿命到来時に交換できるように構成することができ
る。
【0034】また、装置本体の下部には給紙カセット2
6が設けられている。この給紙カセット26は本体の手
前側(図面に垂直な方向)に引き出し可能に構成されて
いる。カセット26内には記録材としての転写紙Pが収
納される。カセット26の給紙方向先端側(図の右側)
の上部位置に給紙ローラ27が設けられている。また、
装置本体の側面(図において右側面)には手差し給紙装
置35が設けられている。
【0035】手差し給紙装置35では、底板37が用紙
Pを載せて給紙ローラ36方向に付勢されるよう設けら
れている。感光体ドラム1の右側にレジストローラ対2
8が設けられ、各給紙部からレジストローラへ用紙を案
内するガイド部材29が設けられている。カセット26
の上部に電装部E1及び制御装置E2が配置されてい
る。
【0036】定着装置30の左側位置には切換爪42が
設けられている。この切換爪42は支点43を中心に揺
動可能に構成され、ベルトユニット20から送り出され
た用紙の搬送方向を、装置本体の上面に設けられた排紙
スタック部40または装置側面の排紙トレイ44に切り
換える。切換爪42は、図示しないアクチュエータ(例
えばソレノイド等)により作動される。切換爪42が図
の位置にあるとき、用紙は排紙スタック部40に送ら
れ、切換爪42を矢印Jの方向に切り替えると、用紙は
排紙トレイ44に送られる。
【0037】切換爪42の上方には、用紙を搬送するた
めの搬送ローラ対33が配設されている。また、さらに
上方には用紙を排紙スタック部40に排出するための排
紙ローラ対34が配設されている。搬送ローラ対33と
排紙ローラ対34間はガイド部材31a,bによってガ
イドされる。一方、切換爪42の左方には、用紙を排紙
トレイ44に排出するための排紙ローラ対32が配設さ
れている。
【0038】リボルバー式現像装置5Rは4つの現像器
5a〜dを搭載しており、矢印の如く図中反時計回りに
回転駆動され、各現像器を切り換えて現像位置に移動さ
せることができる。4つの現像器5a〜dにはフルカラ
ー現像を可能にする各色トナーが収納されている。例え
ば、現像器5aにはイエロー、現像器5bにはマゼン
タ、現像器5cにはシアン、現像器5dにはブラックの
トナーが収納される。モノクロプリントの場合はブラッ
クトナーを収納する現像器5dを現像位置に移動させて
現像を行う。
【0039】上記のように構成された本実施形態におけ
る画像形成動作について説明する。まず、用紙の両面に
画像を得る場合の動作から説明する。なお、用紙両面に
画像を得る場合、先に形成する画像を第1面画像、後か
ら形成する画像を第2面画像と呼び、第1面画像が転写
される用紙面を用紙第1面、第2面画像が転写される用
紙面を用紙第2面と呼ぶことにする。
【0040】プリンタ100の電源投入時、第2の像担
持体である中間転写ベルト10は、その表面上に設けら
れたマークにより定位置にイニシャライズされる。本実
施形態の画像形成装置はいわゆるプリンタであり、書き
込みのための信号はホストマシーン、例えばコンピュー
タから送られてくる。受信した画像信号に基づいて露光
装置7が駆動され、露光装置のレーザ光源(図示せず)
からの光は、モータにより回転駆動されるポリゴンミラ
ー7aによって走査され、ミラー7b,fθレンズ7c
等を経て、帯電装置4により一様に帯電された感光体ド
ラム1に照射され、感光体1上に書き込み情報に対応し
た潜像を形成する。
【0041】モノクロ画像の場合、感光体1上の静電潜
像は現像装置5Rのブラック現像器によって現像され、
ブラックトナーによる顕像が感光体表面に形成・保持さ
れる。フルカラー画像を形成する場合は、感光体ドラム
1と中間転写ベルト10が離間した状態で、帯電された
感光体1表面にまずイエロートナーで現像されるべき光
情報が露光装置7より書き込まれる。その静電潜像に対
し、現像位置に移動されたイエロー現像器5aよりイエ
ロートナーが付与されて現像される。同様にして感光体
1表面にマゼンタの画像が形成され、イエロー像に重ね
られる。さらに、シアン像が形成され先の画像に感光体
上で重ねられる。最後にブラックトナーによる画像が重
ねられ、4色のカラー像が感光体表面に形成され担持さ
れる。4色のカラー像作成に際し、感光体ドラム1は4
回転する。なお、各色画像の形成順は、上記順番に限る
ものではない。
【0042】感光体表面に形成されたトナー像(モノク
ロ画像またはカラー画像)は、第2の像担持体である中
間転写ベルト10の裏側にある第1転写手段21によ
り、感光体1と同期して走行する中間転写ベルト10の
表面に転写される。
【0043】トナー像を中間転写ベルト10に転写した
後の感光体1の表面は、残存するトナーがクリーニング
装置2でクリーニングされ、除電装置3で除電され次の
作像サイクルに備える。
【0044】中間転写ベルト10は、表面に転写された
トナー像(用紙第1面に転写される画像)を担持して図
中反時計回りに走行する。このとき、トナー像が乱され
ないよう第2転写手段22、定着装置30及びクリーニ
ング装置25は非作動状態(電気入力断或いは中間転写
ベルト10から離間)を保持するように制御される。
【0045】中間転写ベルト10は1ページ分の画像転
写が終ると逆方向(図中時計回り)に回転されて定位置
まで移動する。ベルト10の移動距離は駆動手段である
ステッピングモータのステップ数で制御される。本実施
例では、逆転時のベルト速度を正転時の2倍に設定して
いる。なお、中間転写ベルト10の逆転時はベルト10
が感光体1から離間される。そして、ベルト10が所定
位置まで戻ると、再びベルト10が感光体1に接触さ
れ、正転(図中反時計回り)を始める。
【0046】一方、用紙の第2面に転写されるべきトナ
ー像(第2面画像)が感光体1上に前述したような工程
で形成され、指定された給紙部から用紙の給送が開始さ
れる。給紙カセット26あるいは手差しトレイ35の最
上位の用紙が給紙ローラ27あるいは36により引き出
され、レジストローラ対28のニップ部に搬送される。
【0047】レジストローラ対28を経て中間転写ベル
ト10と感光体1の間に送られる用紙に対し、まず感光
体1表面のトナー像(第2面画像)が第1転写手段21
の作用により転写される。この転写に際して、用紙と画
像の位置が正規のものとなるよう、レジストローラ対2
8によりタイミングがとられて用紙が送り出される。
【0048】感光体1から用紙にトナー(第2面画像)
が転写されている間、用紙の他面は中間転写ベルト10
の上に乗っているトナーと共に(用紙の第1面がベルト
10上に転写された第1面画像に密着されて)移動す
る。用紙が第2転写手段22の作用領域を通過すると
き、この転写手段22に電圧が印加され、中間転写ベル
ト10上のトナーが用紙に転写される。
【0049】第1転写手段21及び第2転写手段22の
作用で、その両面にトナー像が転写された用紙は、ベル
ト10の走行により定着領域に送られる。ここで、定着
ローラ19がベルト10を挟んで定着ローラ18に圧接
されるように定着装置30が回動され、定着ローラ19
と定着ローラ18との協働で用紙上のトナー像(両面)
が一度に定着される。トナー像転写後、用紙を中間転写
ベルト10から離さずに用紙と中間転写ベルト10を重
ねた状態で定着するので、トナー像が乱れることがな
く、画像ブレの発生が防止される。定着後の用紙は、ロ
ーラ11部にて中間転写ベルト10から分離され、切換
爪42により排紙スタック部40又は排紙トレイ44方
向に搬送方向が切換えられる。
【0050】図1に示すように切換爪42を切り換えた
(排紙スタック部40に用紙を排出する)場合、両面画
像のうち後から用紙に転写される面(頁)、すなわち感
光体1から用紙に直接転写される面が下面となって、排
紙スタック部40に載置されるから、頁揃えをしておく
には2頁目の画像を先に作成し中間転写ベルト10上に
そのトナー像を保持し、1頁目の画像を後から作成し、
感光体1表面から用紙に直接転写するようにすればよ
い。したがって、上記の説明では、第1面画像が2頁目
の画像であり、第2面画像が1頁目の画像である。3頁
以降の画像についても同様であり、遇数頁に画像がある
場合は、その遇数頁の画像を先に形成して中間転写ベル
ト10上に転写・保持し、その遇数頁の1つ手前の奇数
頁を後から作成し、感光体1表面から用紙に直接転写す
る。
【0051】一方、装置側面の排紙トレイ44に用紙を
排出する場合は、両面画像のうちの第2面、すなわち感
光体から用紙に直接転写される面が上面となって排紙ト
レイ44に載置される。したがって、排紙トレイ44に
用紙を排出するときに頁を揃える場合には、第1面画像
が1頁目の画像であり、第2面画像が2頁目の画像であ
る。3頁以降の画像についても同様であり、奇数頁に画
像がある場合は、その奇数頁の画像を先に形成して中間
転写ベルト10上に転写・保持し、その奇数頁の1つ後
の偶数頁を後から作成し、感光体1表面から用紙に直接
転写する。
【0052】ところで、通常は、感光体1上に逆像(鏡
像)を形成し、これを用紙に直接転写すると正像が得ら
れるわけであるが、中間転写ベルト10上に転写した画
像を用紙に転写する場合、感光体1上で鏡像に形成した
場合には用紙転写時に鏡像となってしまう。そこで、本
実施形態では、中間転写ベルト10から用紙に転写され
る画像は感光体1表面で正像に形成し、感光体1から用
紙に直接転写されるトナー像は、感光体表面で鏡像にな
るよう、露光される。このような頁揃えのための作像順
は画像データをメモリーに貯蔵する公知の技術で、また
正、逆像に切り換える露光も、公知の画像処理技術によ
り、実現できている。
【0053】中間転写ベルト10から離れていたクリー
ニング装置25は、中間転写ベルト10から用紙に画像
が転写された後に、クリーニングローラ25aがベルト
10に接触するようクリーニング装置25が回動され、
用紙に転写した後の残留トナーをクリーニングローラ2
5aの表面に移し、ブレード25bで掻き取る。掻き取
られたトナーはトナー搬送手段25cにより、不図示の
収納部に集められる。
【0054】上記クリーニング領域を通過した中間転写
ベルト10は、冷却手段16,16の作動により冷却さ
れる。冷却手段16としては、各種放熱方式が採用でき
る。空気を流通させる方式では、中間転写ベルト10表
面に保持されたトナー像を乱すことがないよう、記録媒
体(用紙)に転写した後に空気を流通させると好都合で
ある。中間転写ベルト10のループ内面に直接接触させ
て熱を奪う、ヒートパイプによる冷却手段も採用でき
る。いずれも中間転写ベルト10から奪った熱は、画像
形成装置の外部に排出する。図1において、定着装置3
0の左上方には装置内部の熱を排出するためのファンF
1が設けてある。
【0055】次に、用紙の片面に画像を得る場合の動作
について説明する。片面記録時の動作については装置上
面の排紙スタック部40に排紙する場合と、装置側面の
排紙トレイ44に排紙する場合とで分けて説明する。
【0056】まず、装置上面の排紙スタック部40に排
紙する場合の片面記録動作について説明する。この場合
には、中間転写ベルト10にトナーを転写する工程を省
くことができ、感光体1の表面に形成されたトナー像
(モノクロ画像またはカラー画像)を用紙に直接転写す
る。片面画像の場合に感光体1上でのトナー像は鏡像で
あり、用紙に転写されると正像となる。
【0057】図1において、感光体1上に形成されたト
ナー像との位置合わせのため同期をとって、用紙Pは感
光体1と中間転写ベルト10の間に送られ、第1転写手
段21により用紙上(用紙上面:感光体1側の面)にト
ナー像が感光体1から転写される。
【0058】第2転写手段22は作動することなく、用
紙は中間転写ベルト10とともに移動し、トナーが定着
される。その後、用紙は中間転写ベルト10から離間さ
れ、ガイド部材31、排紙ローラ対32を経て矢印A1
の方向に排出され、画像面が下になった状態(フェース
ダウン)で排紙スタック部40に載置される。このよう
な構成により、数頁にわたる原稿を1頁から順に処理し
ても、排紙スタック部40から取り出したとき、プリン
ト物は頁順になっている。
【0059】次に、装置側面の排紙トレイ44に排紙す
る場合の片面記録動作について説明する。この場合、感
光体1上に作成したトナー像(モノクロ画像またはカラ
ー画像)を中間転写ベルト10に一旦転写する(第1転
写手段21の作用)。1ページ分の画像の転写が終わる
と、そのトナー像を担持して中間転写ベルト10が逆方
向(図中時計回り)に回転されて定位置まで移動する。
ベルト10の移動距離は駆動手段であるステッピングモ
ータのステップ数で制御される。本実施例では、逆転時
のベルト速度を正転時の2倍に設定している。なお、中
間転写ベルト10の逆転時はベルト10を感光体1から
離間させている。そして、ベルト10が所定位置まで戻
ると、再びベルト10が感光体1に接触され、正転(図
中反時計回り)を始め、中間転写ベルト10上のトナー
像との位置合わせのため同期をとって、用紙Pが感光体
1と中間転写ベルト10の間に送られ、第2転写手段2
2により用紙上(用紙下面:ベルト10側の面)にトナ
ー像が中間転写ベルト10から転写される。このような
構成により、数頁にわたる原稿を1頁から順に処理して
も、排紙トレイ44から取り出したとき、プリント物は
頁順になっている。
【0060】片面印刷の場合には、装置上面の排紙スタ
ック部40に排紙する場合も装置側面の排紙トレイ44
に排紙する場合も、作像順は同じであるが、画像を転写
する用紙の面が異なっている。すなわち、前者では用紙
上面=感光体1側の面にトナー像が感光体1から転写さ
れるのに対し、後者では用紙下面=ベルト10側の面に
トナー像が中間転写ベルト10から転写される。
【0061】片面印刷においても、腰の強い用紙、例え
ば厚紙やOHPフィルムなどに記録する場合には、手差
しトレイ35を用いて排紙トレイ44を指定することに
よって、用紙がほぼ直線状に搬送され、厚く剛性が高い
記録媒体の場合でも、搬送性を損なうことなく、頁揃え
された片面印刷を得ることができる。
【0062】このように、本実施形態においては、第2
の像担持体である中間転写ベルト10へのトナー像の転
写が完了したら、中間転写ベルト10を所定位置まで逆
転させるので、中間転写ベルト10が1回転してくるの
を待つ必要が無く、画像形成にかかる時間を短縮するこ
とができる。両面記録時はもちろん片面記録時において
も、中間転写ベルト10を逆転させることによる効果は
発生する。特に、中間転写ベルト10を所定位置まで戻
す際の逆転時の速度を正転時よりも速くする(実施形態
では2倍の速度)ことにより、生産性の向上に大きな効
果がある。すなわち、本実施形態では、第2の像担持体
(中間転写ベルト10)の走行条件を変えることにより
生産性を向上させている。
【0063】図2は、定着装置の構成が異なる別実施例
を示す、作像部付近の構成図である。この図に示す実施
例は、定着装置30Bが非接触型に構成されている。そ
れ以外は図1のものと同様である。非接触型の定着装置
30Bは、赤外ランプやキセノンランプ等の発光により
トナー像を定着するもので、非接触型であるから定着装
置30Bを回動可能に構成する必要もなく、固定して設
けられている。もちろん、中間転写ベルト10への接離
動作も無い。
【0064】図3は、定着装置30Cをベルト10のル
ープ外に配置した更に別の実施例を示す、作像部付近の
構成図である。この図に示す実施例は、それぞれ定着ヒ
ータを内蔵する定着ローラ18,19を有する定着装置
30Cを、中間転写ベルト10のループ外に配置したも
のである。それ以外は図1のものと同様である。この定
着装置30Cも固定して設けられており、もちろん、中
間転写ベルト10への接離動作も無い。
【0065】図4は、現像装置の構成が異なる別実施例
である。リボルバー式現像装置5Rに替えて、4つの現
像器5a〜5dを感光体ドラム1の周囲に配設したこと
以外は、図1の実施例と同様である。4つの現像器5a
〜5dには、フルカラー現像を可能にする各色トナーが
収納されている。例えば、現像器5aにはイエロー、現
像器5bにはマゼンタ、現像器5cにはシアン、現像器
5dにはブラックのトナーが収納される。なお、図2ま
たは図3の実施例においても、リボルバー式現像装置5
Rに替えて4つの現像器5a〜5dを感光体ドラム1の
周囲に配設することもできる。
【0066】図5は、本実施形態における両面記録時の
作像工程を概念的に示す模式図である。なお、図5で
は、図2の実施例で説明している。また、図面スペース
の都合から、中間転写ベルト10を縦方向に図示してい
る。
【0067】図5では、両面記録時の作像工程を(ア)
現像と一次転写、(イ)ベルト停止、(ウ)ベルト離間
と逆転、(エ)ベルト正転及び二次現像(第2面現
像)、(オ)二次転写、(カ)三次転写、定着及びベル
トクリーニングの6工程に分けて示している。なお、便
宜上、図5の(ア)及び(オ)では感光体1と中間転写
ベルト10が離れているように図示されているが、これ
らでは感光体1と中間転写ベルト10は接触しているも
のである。
【0068】図5(ア)では、帯電手段4により感光体
1を帯電(−)させ、露光装置よりの書き込み光Lによ
って形成された静電潜像に対して現像装置5より(−)
帯電のトナー(図に黒丸印で示されている)が付与さ
れ、さらに、第1転写手段21の作用(+電圧を印加)
によって中間転写ベルト10にトナーが一次転写される
様子が示されている。
【0069】図5(イ)で中間転写ベルト10が停止さ
れる。図5(ウ)では、中間転写ベルト10が矢印K1
方向に回動されて感光体1から離間される。そして、逆
方向(図中時計回り)に回転されて所定の位置まで走行
する。このときのベルト速度は正転時の2倍である。
【0070】図5(エ)では、感光体1上に第2面のト
ナー像(−帯電)が形成されるとともに、中間転写ベル
ト10が矢印K2方向に回動されて再び感光体1に接触
され、正転(図中反時計回り)を始める。そして、第1
面及び第2面のトナー像との位置が正規になるようにタ
イミングを取って用紙Pがレジストローラ28により送
出される様子が示されている。
【0071】図5(オ)では、第1転写手段21の作用
(+電圧を印加)によって感光体1上の第2面画像(−
帯電)が用紙P上に転写(二次転写)される様子が示さ
れている。このとき、用紙の第1面はベルト10上の第
1面画像に重ねられる。
【0072】図5(カ)では、第2転写手段22がON
(+電圧を印加)され、その作用によってベルト10上
の第1面トナー像(−帯電)が用紙P上に転写(三次転
写)され、さらに、ベルト10に用紙Pが保持されたま
ま定着領域に搬送され、両側の定着手段18,30Bが
加熱(ON)されることによって用紙両面にトナー像が
定着される様子が示されている。また、ベルト用クリー
ニング装置25がベルト10に押圧され、ベルト10上
の残留トナーを除去している。なお、図3の実施例で
は、ベルト10から分離された用紙が定着領域に搬送さ
れる。
【0073】次に、第2の像担持体(中間転写ベルト1
0)上のトナー像と、第1の像担持体(感光体ドラム
1)上に形成したトナー像とを、一つの転写手段によっ
て同時に用紙の両面に転写するよう構成した実施例につ
いて図6及び図7を参照して説明する。
【0074】この実施例は、両面記録時に、中間転写ベ
ルト10に転写したトナー像の極性を帯電装置(極性切
替装置)によって変換し、この中間転写ベルト10上の
トナー像と、感光体ドラム1上に形成したトナー像と
を、一つの転写手段によって同時に用紙の両面に転写す
るものである。したがって、トナー像を用紙上に転写さ
せる転写手段としては1つのみを備えている。それに加
えて、中間転写ベルト10に転写したトナー像の極性を
変換するための帯電装置(極性切替装置)を備えてい
る。それ以外の基本的な構成は図1〜4に示した前記実
施形態のものと同様であるので、重複する説明は省略し
て異なる部分のみ説明する。
【0075】なお、本実施例においては、第2の像担持
体に転写したトナー像の極性をいつ切り替えるか(中間
転写ベルト10の逆転時または正転時)によって制御の
形態が異なる2つの方式がある。
【0076】まず、中間転写ベルト10の逆転時に中間
転写ベルト10上のトナー像の極性を変換する方式から
説明する。ここでの説明では、図2と同様、非接触型の
定着装置30Bを備える実施例で説明する。
【0077】図6に示すように、本実施例では、転写手
段21の下流側(ベルト10の正転方向の下流側)で定
着装置30Bの上流側に極性切替装置50が設けられて
いる。本実施例においても中間転写ベルト10は矢印K
(図1〜4参照)の如く揺動可能に設けられ、感光体ド
ラム1に対して接離できるように構成されている。この
中間転写ベルト10の揺動に対応して、極性切替装置5
0も移動可能に構成されている。これにより、中間転写
ベルト10と極性切替装置50の相対位置が変わらない
ようになっている。
【0078】なお、帯電装置である極性切替装置50の
実質的な構成は、前記実施例における第2の転写手段2
2と同様であり、これを極性切替装置50として用いる
ことが可能である(ただし、上記のように、中間転写ベ
ルト10と極性切替装置50の相対位置が変わらないよ
うに構成される)。
【0079】本実施例における両面記録時の作像工程を
図6を参照して説明する。図6では、両面記録時の作像
工程を(ア)現像と一次転写、(イ)ベルト停止、
(ウ)ベルト離間と逆転及びトナー極性変換(エ)ベル
ト正転及び二次現像(第2面現像)、(オ)二次転写、
(カ)定着及びベルトクリーニングの6工程に分けて示
している。図5の作像工程と比較すると、両面画像を転
写手段21により一度に転写するので、転写工程は二次
までである。なお、便宜上、図6の(ア)及び(オ)で
感光体1と中間転写ベルト10が離れているように図示
されているが、これらでは感光体1と中間転写ベルト1
0は接触しているものである。また、図面スペースの都
合上、中間転写ベルト10を縦方向に図示している。
【0080】さて、図6(ア)に示すように、帯電手段
4により感光体1を帯電(−)させ、露光装置よりの書
き込み光Lによって形成された静電潜像に対して現像装
置5より(−)帯電のトナー(図に黒丸印で示されてい
る)が付与され、さらに、転写手段21の作用(+電圧
を印加)によって中間転写ベルト10にトナーが一次転
写される。
【0081】次に、図6(イ)に示すように、ベルト1
0への1ページ分の画像転写が終了すると、ベルト10
が停止される。そして、図6(ウ)に示すように、中間
転写ベルト10が感光体1から離間され、逆方向(図中
時計回り)に回転されて所定の位置まで走行する。逆転
時のベルト速度は正転時の2倍である。このとき、極性
切替装置50がON(+電圧を印加)され、ベルト10
上のトナー像の極性が−から+に変換される。
【0082】次いで、図6(エ)に示すように、感光体
1上に第2面のトナー像(−帯電)が形成されるととも
に、再び中間転写ベルト10が感光体1に接触され、正
転(図中反時計回り)を始める。そして、第1面及び第
2面のトナー像との位置が正規になるようにタイミング
を取って用紙Pがレジストローラ28により送出され
る。
【0083】さらに、図6(オ)に示すように、転写手
段21の作用(+電圧を印加)により、中間転写ベルト
10上のトナー像(+帯電)と感光体1上の第2面画像
(−帯電)が同時に用紙Pに転写される。
【0084】そして、図6(カ)に示すように、両面に
トナー像を転写された用紙Pがベルト10に保持された
まま定着領域に搬送され、両側の定着手段18,30B
が加熱(ON)されることによって用紙両面にトナー像
が定着される。また、ベルト用クリーニング装置25が
ベルト10に押圧され、ベルト10上の残留トナーを除
去する。なお、図3のように定着装置をベルトループ外
に配置する構成の場合は、ベルト10から分離された用
紙が定着領域に搬送される。
【0085】次に、中間転写ベルト10の正転時に中間
転写ベルト10上のトナー像の極性を変換する方式を図
7を参照して説明する。ここでの説明では、図6と同
様、非接触型の定着装置30Bを備える実施例で説明す
る。なお、転写手段21の下流側(ベルト10の正転方
向の下流側)で定着装置30Bの上流側に極性切替装置
50が設けられていることは図6の場合と同様である。
ただし本方式では、極性切替装置50は固定配置でかま
わない。
【0086】図7では、両面記録時の作像工程を(ア)
現像と一次転写及びトナー極性変換、(イ)ベルト停
止、(ウ)ベルト離間と逆転(エ)ベルト正転及び二次
現像(第2面現像)、(オ)二次転写、(カ)定着及び
ベルトクリーニングの6工程に分けて示している。この
方式においても転写工程は二次までである。なお、便宜
上、図7の(ア)及び(オ)で感光体1と中間転写ベル
ト10が離れているように図示されているが、これらで
は感光体1と中間転写ベルト10は接触しているもので
ある。また、図面スペースの都合上、中間転写ベルト1
0を縦方向に図示している。
【0087】さて、図7(ア)に示すように、帯電手段
4により感光体1を帯電(−)させ、露光装置よりの書
き込み光Lによって形成された静電潜像に対して現像装
置5より(−)帯電のトナー(図に黒丸印で示されてい
る)が付与され、さらに、転写手段21の作用(+電圧
を印加)によって中間転写ベルト10にトナーが一次転
写される。ベルト10上に転写されたトナーはベルトの
回転により搬送され、極性切替装置50がON(+電圧
を印加)されることでトナー像の極性が−から+に変換
される。
【0088】次に、図7(イ)に示すように、画像後端
部が極性切替装置50の位置を通過したところでベルト
10が停止される。これによりベルト10上に転写され
たトナー像は全て極性が変換される。
【0089】そして、図7(ウ)に示すように、中間転
写ベルト10が感光体1から離間され、逆方向(図中時
計回り)に回転されて所定の位置まで走行する。逆転時
のベルト速度は正転時の2倍である。本方式ではすでに
ベルト10上のトナー像の極性が変換されているので、
極性切替装置50をベルト10とともに(相対位置が変
らないように)移動させる必要がない。
【0090】次いで、図7(エ)に示すように、感光体
1上に第2面のトナー像(−帯電)が形成されるととも
に、再び中間転写ベルト10が感光体1に接触され正転
(図中反時計回り)を始める。そして、第1面及び第2
面のトナー像との位置が正規になるようにタイミングを
取って用紙Pがレジストローラ28により送出される。
【0091】さらに、図7(オ)に示すように、転写手
段21の作用(+電圧を印加)により、中間転写ベルト
10上のトナー像(+帯電)と感光体1上の第2面画像
(−帯電)が同時に用紙Pに転写される。
【0092】そして、図7(カ)に示すように、両面に
トナー像を転写された用紙Pがベルト10に保持された
まま定着領域に搬送され、両側の定着手段18,30B
が加熱(ON)されることによって用紙両面にトナー像
が定着される。また、ベルト用クリーニング装置25が
ベルト10に押圧され、ベルト10上の残留トナーを除
去する。なお、図3のように定着装置をベルトループ外
に配置する構成の場合は、ベルト10から分離された用
紙が定着領域に搬送される。
【0093】なお、図6、図7の両方式において、片面
記録時に感光体1から直接用紙にトナー像を転写する場
合は極性切替装置50は作動されず、その場合の片面記
録の動作は転写手段が2つある実施例の場合と同様であ
る。
【0094】また、図6、図7の両方式において、中間
転写ベルト10に一旦トナー像を転写して中間転写ベル
ト10から用紙にトナー像を転写する片面記録の場合
は、極性切替装置50によるトナー極性の変換が行われ
る。この場合の動作は、図6、図7の(エ)において感
光体1への第2面画像の形成が行われない(もちろん、
その現像や転写も行われない)こと以外は、両面記録の
場合と同様である。
【0095】このように、第2の像担持体上のトナー像
と、第1の像担持体上に形成したトナー像とを、一つの
転写手段によって同時に用紙の両面に転写するよう構成
した実施例においても、第2の像担持体である中間転写
ベルト10へのトナー像の転写が完了したら、中間転写
ベルト10を所定位置まで逆転させるので、中間転写ベ
ルト10が1回転してくるのを待つ必要が無く、画像形
成にかかる時間を短縮することができる。両面記録時は
もちろん片面記録時においても、中間転写ベルト10を
逆転させることによる効果は発生する。特に、中間転写
ベルト10を所定位置まで戻す際の逆転時の速度を正転
時よりも速くする(実施形態では2倍の速度)ことによ
り、生産性の向上に大きな効果がある。
【0096】ところで、上記各実施例において、第2の
像担持体である中間転写ベルト10に転写される画像サ
イズ(ベルト回動方向の長さ)が大きい場合は、ベルト
を逆転させると却って生産性が低下する場合がある。例
えば、画像サイズ(ベルト回動方向の長さ)がベルト周
長に近いような場合、ベルトを逆転させるよりもベルト
を1周させて用紙に転写させたほうが有利である。
【0097】そこで、上記各実施例において、画像サイ
ズ(ベルト回動方向の長さ)に応じて中間転写ベルト1
0を逆転または逆転させずに正転のまま1周させるよう
に構成すると好適である。すなわち、画像サイズ(ベル
ト回動方向の長さ)が所定サイズより大きい場合は中間
転写ベルト10を逆転させずに正転のまま1周させるよ
うに構成する。
【0098】仮に、中間転写ベルト10に転写可能な最
大サイズをA3縦サイズ(ベルト回動方向の長さ420
mm)とした場合、A4横サイズ(ベルト回動方向の長
さ210mm)までの画像であれば中間転写ベルト10
を逆転させ、A4横サイズ以上の大きさ(ベルト回動方
向の長さ)の画像であればベルト10を逆転させずに1
周させるように制御する。ここで、ベルト10を逆転ま
たは逆転させずに正転のまま1周させるときに、2つの
転写手段を備える実施例の場合は何ら問題が無いが、転
写手段が1つの実施例(ベルト10上でトナー像の極性
変換を行うもの)の場合も、ベルト10を正転させなが
らトナー像の極性変換を行うことにより対応できる。
【0099】このような画像サイズ(ベルト回動方向の
長さ)に応じて中間転写ベルト10を逆転または逆転さ
せずに正転のまま1周させるような制御を行なうことに
より、画像サイズが大きい場合の生産性の低下を防ぎ、
且つ、画像サイズが小さい場合の生産性向上をはかるこ
とができる。
【0100】図8は、本実施形態において第2の像担持
体の走行条件を変化させた(中間転写ベルト10の逆転
および逆転時の増速)場合のプリント時間と従来装置
(中間転写ベルトを逆転させないもの)におけるプリン
ト時間を比較するグラフである。両者とも、ベルトサイ
ズ(ベルトに転写可能な最大サイズ)をA3縦サイズ、
ベルト搬送速度を100mm/secで比較している。
【0101】図8(a)は従来例を示し、中間転写ベル
トの1回転で1枚プリントを得るため、用紙(画像)サ
イズにかかわらずプリント時間は一定である。したがっ
て、A4サイズの画像で両面記録する場合は8秒(A4
画像の2枚目転写が終了するまででも6秒(ベルトの1
周に4秒+第2面形成に2秒))かかることになる。
【0102】図8(b)は本実施形態のもので、ベルト
10を逆転させてA4サイズの画像で両面記録する場合
は、第1面形成に2秒、逆転に1秒、第2面形成に2
秒、合せて約5秒で済むことが分る。また、ベルト10
を逆転させてA6サイズの画像で両面記録する場合は、
第1面形成に1秒、逆転に0.5秒、第2面形成に1
秒、合せて約2.5秒である(従来方式では画像転写終
了までが5秒である(ベルトの1周に4秒+第2面形成
に1秒))。
【0103】このように、本発明による上記各実施形態
においては、最大サイズ(ベルト10に転写可能な画像
の最大サイズ)をA3縦サイズとした場合には、A4横
サイズ以下の場合にプリント時間短縮の効果が現れる。
A4横サイズより大きい場合には、上述したように、用
紙サイズに応じた制御により、中間転写ベルト10を逆
転させずに画像形成を行えばよい。
【0104】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。この実施形態では、第2の像担持体の走行条件
変化として、第1の像担持体から第2の像担持体へ顕像
を転写した後に、第2の像担持体を正転のまま増速させ
るものである。
【0105】装置構成としては、図1〜4で説明した前
記実施形態のものと同様であるので、異なる制御につい
て説明する。図9に示す実施例は、第一及び第二の2つ
の転写手段21,22を備えるもので、前記実施形態の
図5の実施例に対応するものである。
【0106】図9では、両面記録時の作像工程を(ア)
現像と一次転写、(イ)一次転写終了、(ウ)ベルト離
間と増速、(エ)ベルト減速(元に戻す)とベルト接触
及び二次現像(第2面現像)、(オ)二次転写、(カ)
三次転写、定着及びベルトクリーニングの6工程に分け
て示している。なお、便宜上、図9の(ア)及び(オ)
では感光体1と中間転写ベルト10が離れているように
図示されているが、これらでは感光体1と中間転写ベル
ト10は接触しているものである。
【0107】図9(ア)では、帯電手段4により感光体
1を帯電(−)させ、露光装置よりの書き込み光Lによ
って形成された静電潜像に対して現像装置5Rより
(−)帯電のトナー(図に黒丸印で示されている)が付
与され、さらに、第1転写手段21の作用(+電圧を印
加)によって中間転写ベルト10にトナーが一次転写さ
れる様子が示されている。
【0108】図9(イ)で、第1面画像の一次転写が終
了すると、図9(ウ)に示すように、中間転写ベルト1
0が矢印K1方向に移動されて感光体1から離間され、
ベルト速度がそれまで(通常速度)の2倍に増速され
る。
【0109】図9(エ)に示すように、中間転写ベルト
10が所定の位置まで走行すると、ベルト速度を通常に
戻し、矢印K2の如く中間転写ベルト10を移動させて
感光体ドラム1と接触させる。一方、感光体1上に第2
面のトナー像(−帯電)が形成され始める。そして、第
1面及び第2面のトナー像との位置が正規になるように
タイミングを取って用紙Pがレジストローラ28により
送出される。
【0110】中間転写ベルト10の所定位置までの走行
は、第1面画像の露光終了後の時間、あるいは、中間転
写ベルト10上に設けたタイミングマークの検出等、適
切な方法にて検知することができ、これらにより、ベル
ト速度の変更及びベルト回動の制御を行なうことができ
る。ステッピングモータの場合はステップ数で制御して
も良い。
【0111】図9(オ)では、第1転写手段21の作用
(+電圧を印加)によって感光体1上の第2面画像(−
帯電)が用紙P上に転写(二次転写)される様子が示さ
れている。このとき、用紙の第1面はベルト10上の第
1面画像に重ねられる。
【0112】図9(カ)では、第2転写手段22がON
(+電圧を印加)され、その作用によってベルト10上
の第1面トナー像(−帯電)が用紙P上に転写(三次転
写)され、さらに、ベルト10に用紙Pが保持されたま
ま定着領域に搬送され、両側の定着手段18,30Bが
加熱(ON)されることによって用紙両面にトナー像が
定着される様子が示されている。また、ベルト用クリー
ニング装置25がベルト10に押圧され、ベルト10上
の残留トナーを除去している。なお、図3の実施例のよ
うに定着装置がベルトループ外にある構成では、ベルト
10から分離された用紙が定着領域に搬送される。
【0113】図10は、一つの転写手段によって両面画
像を同時に用紙上に転写するように構成した実施例の動
作を説明するものである。この実施例は、前記実施形態
の図7の実施例に対応するもので、中間転写ベルト10
に転写したトナー像の極性を変換するための帯電装置
(極性切替装置)を固定配置して設けたものである。
【0114】図10では、両面記録時の作像工程を
(ア)現像と一次転写及びトナー極性変換、(イ)トナ
ー極性変換終了、(ウ)ベルト離間と増速、(エ)ベル
ト減速(元に戻す)とベルト接触及び二次現像(第2面
現像)、(オ)二次転写、(カ)定着及びベルトクリー
ニングの6工程に分けて示している。なお、便宜上、図
10の(ア)及び(オ)では感光体1と中間転写ベルト
10が離れているように図示されているが、これらでは
感光体1と中間転写ベルト10は接触しているものであ
る。
【0115】図10(ア)に示すように、帯電手段4に
より感光体1を帯電(−)させ、露光装置よりの書き込
み光Lによって形成された静電潜像に対して現像装置5
Rより(−)帯電のトナー(図に黒丸印で示されてい
る)が付与され、さらに、転写手段21の作用(+電圧
を印加)によって中間転写ベルト10にトナーが一次転
写される。ベルト10上に転写されたトナーはベルトの
回転により搬送され、極性切替装置50がON(+電圧
を印加)されることでトナー像の極性が−から+に変換
される。
【0116】次に、図10(イ)に示すように、画像後
端部が極性切替装置50の位置を通過するとベルト10
上に転写されたトナー像は全て極性が変換される。そし
て、図10(ウ)に示すように、中間転写ベルト10が
矢印K1方向に回動されて感光体1から離間され、ベル
ト速度がそれまで(通常速度)の2倍に増速される。
【0117】図10(エ)に示すように、中間転写ベル
ト10が所定の位置まで走行すると、ベルト速度を通常
に戻し、矢印K2の如く中間転写ベルト10を移動させ
て感光体ドラム1と接触させる。一方、感光体1上に第
2面のトナー像(−帯電)が形成され始める。そして、
第1面及び第2面のトナー像との位置が正規になるよう
にタイミングを取って用紙Pがレジストローラ28によ
り送出される。
【0118】さらに、図10(オ)に示すように、転写
手段21の作用(+電圧を印加)により、中間転写ベル
ト10上のトナー像(+帯電)と感光体1上の第2面画
像(−帯電)が同時に用紙Pに転写される。
【0119】そして、図10(カ)に示すように、両面
にトナー像を転写された用紙Pがベルト10に保持され
たまま定着領域に搬送され、両側の定着手段18,30
Bが加熱(ON)されることによって用紙両面にトナー
像が定着される。また、ベルト用クリーニング装置25
がベルト10に押圧され、ベルト10上の残留トナーを
除去する。なお、図3のように定着装置をベルトループ
外に配置する構成の場合は、ベルト10から分離された
用紙が定着領域に搬送される。
【0120】なお、図10の実施例において、片面記録
時に感光体1から直接用紙にトナー像を転写する場合は
極性切替装置50は作動されず、その場合の片面記録の
動作は転写手段が2つある実施例の場合と同様である。
【0121】また、図10の実施例において、中間転写
ベルト10に一旦トナー像を転写して中間転写ベルト1
0から用紙にトナー像を転写する片面記録の場合は、極
性切替装置50によるトナー極性の変換が行われる。こ
の場合の動作は、図10の(エ)において感光体1への
第2面画像の形成が行われない(もちろん、その現像や
転写も行われない)こと以外は、両面記録の場合と同様
である。
【0122】このように、本実施形態においては、第2
の像担持体である中間転写ベルト10へのトナー像の転
写が完了したら、中間転写ベルト10の速度を上げて
(実施例では2倍の速度)所定位置まで回転させるの
で、中間転写ベルト10が1回転する時間が短縮され、
画像形成にかかる時間を短くすることができる。両面記
録時はもちろん片面記録時においても、中間転写ベルト
10を増速させることによる効果は発生する。すなわ
ち、本実施形態では、第2の像担持体(中間転写ベルト
10)の走行条件を変えることにより生産性を向上させ
ている。
【0123】本実施形態においては、最大サイズの画像
を中間転写ベルト10に転写する場合はベルト10の増
速を行わない。その理由は、最大サイズの画像をベルト
10に転写する場合、画像最後尾が感光体ドラム1から
ベルト10に転写された時点あるいは画像最後尾が極性
変換装置50位置を通過した時点で、画像先端が1周し
て2次転写位置に近いところまで来ているためである。
【0124】しかし、最大サイズ(ここでは中間転写ベ
ルト10に転写可能な最大サイズをA3縦サイズ(ベル
ト回動方向の長さ420mm)とする)以下の画像を中
間転写ベルト10に転写する場合は全て、ベルトの増速
制御を行なうことにより、生産性を高めることができ
る。従来装置との比較では、例えば、A4縦サイズでプ
リント時間を85%に、B5縦サイズで80%に、A4
横サイズで75%に、A6横サイズで65%に短縮する
ことができる。
【0125】ここで、上記各実施例における、中間転写
ベルト10を感光体ドラム1に接離させる構成の一例に
ついて説明する。図11に示すように、ベルトユニット
20は箱型のフレーム51の内部にベルト10を支持す
る構成になっている。フレーム51には、ローラ11,
12,13が軸支され、この3本のローラに中間転写ベ
ルト10が張架される。フレーム51の上部両側を補強
部材51bで連結している。なお、定着ローラ18や転
写ローラ21等、ここでの説明に必要ないものは図示を
省略する。
【0126】ローラ11の一方側の軸端にはプーリ52
が固設され、このプーリ52とステッピングモータ53
の出力軸に固設されたプーリとの間に駆動ベルト54が
掛け渡されている。ステッピングモータ53が正または
逆方向に駆動されることで、中間転写ベルト10が正ま
たは逆方向に走行する。ステッピングモータ53は、第
1の像担持体である感光体ドラム1を駆動するモータと
は別に設けられたものである。
【0127】ローラ11の軸は図示しない本体フレーム
(画像形成装置の本体)に回動可能に支持されており、
ローラ11の軸を中心にベルトユニット20が揺動可能
となっている。ベルトユニットのフレーム51は、ロー
ラ13側の端部の下方から、スプリング56により上方
(感光体1方向)に押し上げられている。このスプリン
グ56の加圧により中間転写ベルト10が感光体1に所
定の圧力で当接される。なお、フレーム51に設けられ
た図示しない部材が感光体1の支持部材と当接すること
で、ベルト10と感光体1との位置関係が適正に確保さ
れる。
【0128】さらに、フレーム51のローラ13側の端
部両側の側面から突出してボス55が設けられている。
このボス55にはコの字形をしたヨーク部材57の先端
に設けられたU字形のボス受部58が嵌装される。ヨー
ク部材57は、コの字の対向面の中心付近を貫通する軸
59によって、図示しない本体フレーム(画像形成装置
の本体)に回動可能に支持されている。そして、ヨーク
部材57のコの字の側面部に突出軸60が設けられてい
る。この突出軸60の上方には、ソレノイド61が図示
しない本体フレーム(画像形成装置の本体)に取り付け
られており、そのプランジャ62と突出軸60の間がス
プリング63によって連結されている。
【0129】ソレノイド61がオンされるとプランジャ
62が引き込まれ、これによりヨーク部材57が矢印M
の如く図中反時計回りに回動する。すると、ベルトユニ
ットのフレーム51は、スプリング56の加圧に抗して
ボス55が下方に押し下げられ、ベルトユニット20が
矢印Nの如く図中時計回りに回動する。すなわち、中間
転写ベルト10が感光体1から離間される。そして、ソ
レノイド61がオフされるとプランジャ62の引き込み
が解除され、スプリング56の加圧によりベルトユニッ
ト20が矢印Nと反対方向に回動して当初位置に戻る。
すなわち、中間転写ベルト10が感光体1に当接され
る。このとき、ヨーク部材57も矢印Mと反対方向に回
動することはいうまでもない。
【0130】次に、図12,13を参照して中間転写ベ
ルト10の片寄り防止機構について説明する。なお、図
12においては、図11と重複する部分については符号
を省略する。
【0131】図13に示すように、ベルト10が掛渡さ
れるローラのうちのローラ12は、水平から僅かに傾動
可能に構成されている。すなわち、ローラ12の一方側
の軸12aが貫通するフレーム51には、ローラ12の
傾動を許容する切欠き51aが形成されている。ローラ
12の反対側の軸12bは、軸受64を介してフレーム
51に支持される。軸12aには軸受65を介してレバ
ー66が装着される。このレバー66は、図12に示す
ように、フレーム51から突設された軸67に回動可能
に支持されている。
【0132】そして、レバー66のローラ12と反対側
の端部には、一方の面にピン68が、反対側の面にピン
69が植設されている。このうち、ピン69とフレーム
51間には引張りスプリング70が掛け渡され、ピン6
9部を下方に(レバー66を図12において反時計回り
に回動させるように)付勢している。一方、フレーム5
1にはブラケット71を介してソレノイド72が取り付
けられている。このソレノイド72のプランジャ73の
下端にはフック74が装着され、そのフック74が上記
ピン69に掛けられている。
【0133】したがって、ソレノイド72がオフされる
と、引張りスプリング70によってレバー66のピン6
9部が下方に引張られ、プランジャ73が引き出され、
レバー66が図12において反時計回りに回動して軸1
2aを上方に持ち上げる。すなわち、図13(a)の状
態であり、このとき、ローラ12が水平より僅かに傾い
た(軸12a側で高くなった)状態となる。この状態で
ベルト10が走行すると、ベルト10は矢印のようにロ
ーラの高い側(ここでは右側:軸12a側)に寄ってい
く習性が与えられる。図13(b)は、ベルト10が軸
12aの側に寄った状態を表している。
【0134】そして、ソレノイド72がオンされると、
図13(c)に示すように、プランジャ73が引き込ま
れることによって、引張りスプリング70に抗してピン
68部を上方に引き上げ、レバー66を図12において
時計回りに回動させる。これによりローラ12が水平よ
り僅かに傾いた(軸12a側で低くなった)状態とな
る。この状態でベルト10が走行すると、ベルト10は
矢印のようにローラの高い側(ここでは左側:軸12b
側)に寄っていく習性が与えられる。
【0135】本例では、ローラ12の一方側(軸12a
側)の端部に検知スポット75が設けてあり、この検知
スポット75に対して、フレーム51の内側に取り付け
てあるセンサ76から検知用の光線を発している。ベル
ト10が軸12a側に片寄った場合、ベルトが検知スポ
ット75を隠すことによりセンサ76の出力によりベル
ト10が軸12a側に片寄ったことを検知し、ソレノイ
ド72をオンしてローラ12を水平より僅かに傾ける
(軸12a側を低くする)ことでベルトの片寄りを修正
する。
【0136】軸12b側にも検知スポットとセンサを設
け、両側の検知信号によりソレノイド72のオン/オフ
を制御するように構成することもできる。なお、ベルト
10が掛渡されるローラを傾動させる機構を設けなくと
も、ベルトの片寄りはベルトを逆転させることで元に戻
す(寄りを直す)ことができる。したがって、定められ
たタイミングでベルトを所定時間だけ逆転させること
で、ベルト10の片寄りを修正することも可能である。
【0137】このような方法で、中間転写ベルト10の
片寄りは適宜コントロールすることができる。
【0138】以下に、上述した2つの実施形態(中間転
写ベルト10の逆転+増速、正転のまま増速)を適用で
きる実施例として、構成の異なるものをいくつか説明す
る。図14に示す実施例においては、フルカラー画像の
形成が可能な画像形成部PUを装置本体のほぼ中央部に
配設している。その画像形成部PUは、斜めに傾斜して
配置した中間転写ベルト60の下辺に沿って4つの作像
ユニットSUをベルト60に接触させて並設している。
その下方には露光装置7が配設されている。各作像ユニ
ットSUの構成は同じであり、扱うトナーの色が異なる
のみであるので、1つを代表として図15により説明す
る。
【0139】図15に示すように、作像ユニットSUに
おいては、感光体ドラム1の周囲にクリーニング装置
2,除電装置3,帯電装置4,現像装置5が配設されて
いる。各作像ユニットSUの現像装置5は、シアン、マ
ゼンタ、イエロー、ブラックのトナーをそれぞれ収納し
ており、感光体ドラム1上に形成された静電潜像に各色
トナーを付与する。帯電装置4と現像装置5の間は書き
込み位置となっており、露光装置7より発せられるレー
ザ光Lが感光体1に照射される。なお、露光装置7は公
知のレーザ方式であり、本実施例では、色分解され、現
像するトナーの色に対応した光情報を、一様に帯電され
た感光体1表面に潜像として照射する。LEDアレイと
結像手段から成る露光装置も採用できる。また、中間転
写ベルト60を挟んで感光体ドラム1と対向するよう
に、転写ローラ65が配設されている。符号66は裏当
てローラである。感光体ドラム1上に形成されたトナー
像は、転写ローラ65の作用により中間転写ベルト60
に転写される。
【0140】中間転写ベルト60は駆動ローラ61と従
動ローラ62に張架され、図示矢印の如く図中反時計回
りに回動する。なお、ベルト60のループ内の各機器
は、転写手段以外は、適宜、装置フレームに接地されて
いる。従動ローラ62の位置で、ベルトクリーニング装
置25が設けられている。中間転写ベルト60の上方に
は、補給用のトナーを収納するトナーカートリッジTC
を有するトナー収納部TSが設けられている。a〜dの
各トナーカートリッジにはシアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの各色トナーが収められており、不図示の
粉体ポンプによって対応する色の現像装置に補給され
る。
【0141】フルカラー画像の形成にあたり、4つの作
像ユニットSUにて感光体ドラム1上に形成されたシア
ン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色トナー像は順
次中間転写ベルト60上に重ね転写され、ベルト60上
にフルカラー画像が形成される。モノクロ画像を形成す
る場合は、ブラックトナーを扱う作像ユニットSUのみ
でトナー像を形成し、中間転写ベルト60上にモノクロ
画像を転写する。本例では、4つの作像ユニットSUの
うち最も下流側のdユニットをブラックトナーを扱う作
像ユニットとしており、これによりモノクロ画像形成時
の生産性を低下させないようにしている。
【0142】画像形成部PUの右方にはベルト状の中間
転写体110が配置されている。中間転写体110は回
転ローラ111,112,113,115に張架され、
走行可能に支持されている。回転ローラ111は駆動ロ
ーラであり、感光体ドラム1及び中間転写ベルト60等
を駆動するモータとは別に設けられた専用のステッピン
グモータにより駆動ローラ11を回転駆動することで、
中間転写体110が走行される。本例では、中間転写体
110は駆動ローラ111を軸として両矢印Kの如く揺
動可能に構成され、後述する接離機構により中間転写ベ
ルト60に接離される。
【0143】本例の中間転写体110は耐熱性を有し、
且つトナーを転写可能な抵抗値を備えるベルト体として
構成されたものである。また、中間転写体110のベル
ト表面には図示しないマークが印刷されており、本体の
電源投入時に上記マークを光学的に検出することにより
中間転写体110が定位置にイニシャライズされ、これ
を基準に中間転写体110の駆動制御を行なう。
【0144】中間転写体110のベルトループ内におい
て、第1転写手段である転写ローラ21が画像形成部P
Uの中間転写ベルト60を支持するローラ61の近傍に
配置されている。他に加熱ローラ18、裏当てローラ1
14,115、裏当て板BPが配置されている。回転ロ
ーラ112は冷却手段も兼ねている。なお、中間転写体
110のベルトループ内の各機器は、転写手段以外は、
適宜、装置フレームに接地されている。ベルトループの
外側に、ベルトクリーニング装置250、第2転写手段
であるチャージャ22などが配置されている。クリーニ
ング装置250は、内部にローラ250A、ブレード2
50B、トナー搬送手段250Cなどを備え、用紙にト
ナーを転写した後、中間転写体110表面に残留する不
要のトナーや紙粉を拭い去る。図ではローラ250Aが
中間転写体110表面から離れた状態にある。支点25
0Dを中心として回動可能で、中間転写体110表面に
接離可能な構造になっている。用紙に画像を転写する以
前で中間転写体110がトナー像を担持しているときに
は離し、クリーニングが必要なとき、図で反時計方向に
回動し接触する。
【0145】前記転写ローラ21、裏当てローラ11
5、中間転写ベルト60を支持するローラ61により、
中間転写ベルト60と中間転写体110は接触し、あら
かじめ定められた転写ニップを形成する。転写ローラ2
1の上方にある裏当て板BPに対向して、中間転写体1
10のベルトループの外側に、チャージャ22が設けら
れている。
【0146】画像形成部PUの下方の装置下部位置に
は、2段の給紙装置(給紙カセット)26-1,26-2
が配設されている。各カセット内に収納された用紙の最
上位の用紙が、給紙ローラ27により1枚ずつ給紙さ
れ、各ガイド板29により案内されてレジストローラ対
28に送られる。
【0147】中間転写体110のベルトループ内に設け
られた加熱ローラ18に対向するよう、定着装置30が
設けられている。この定着装置30は図1の実施例にお
ける定着装置30と同様、図示しない接離機構により定
着ローラ19を中間転写体110に接離できるよう設け
られている。図では定着装置30の定着ローラが中間転
写体110に接触した状態が描かれている。
【0148】本実施例においては、プリンタの電源投入
時に、中間転写体110はその表面上に設けられたマー
クにより定位置にイニシャライズされる。用紙両面に画
像を得る場合は、まず画像形成部PUで作成した第1面
画像を中間転写ベルト60から中間転写体110に転写
し、続いて画像形成部PUで第2面画像を作成する。
【0149】中間転写体110は図中時計回りに走行
(正転)しながらベルト表面にトナー像(用紙第1面に
転写される画像)が中間転写ベルト60から転写され
る。このとき、トナー像が乱されないよう第2転写手段
22、定着装置30及びクリーニング装置25は非作動
状態(電気入力断或いは中間転写体110から離間)を
保持するように制御される。
【0150】中間転写体110は1ページ分の画像転写
が終ると逆方向(図中反時計回り)に回転されて定位置
まで移動する。中間転写体110の移動距離は駆動手段
であるステッピングモータのステップ数で制御される。
本例では、逆転時のベルト速度を正転時の2倍に設定し
ている。なお、中間転写体110の逆転時は中間転写体
110が中間転写ベルト60から離間される。そして、
中間転写体110が所定位置まで戻ると、再び中間転写
体110が中間転写ベルト60に接触され、正転(図中
時計回り)を始める。
【0151】一方、用紙の第2面に転写されるべきトナ
ー像(第2面画像)が画像形成部PUにて形成され、指
定された給紙部から用紙の給送が開始される。給紙カセ
ット26−1,2の最上位の用紙が給紙ローラ27によ
り引き出され、レジストローラ対28のニップ部に搬送
される。
【0152】レジストローラ対28よりタイミングを取
って送出した用紙の第2面に対して中間転写ベルト60
から第2面画像を転写する。この第2面画像の転写は中
間転写体110のベルトループ内に配置した第1転写手
段である転写ローラ21の作用による。このとき、中間
転写体110に転写された第1面画像は中間転写体11
0に担持されて所定位置に戻ってきており、用紙の第1
面と重ねられる。第2面画像を片面に転写され、他面に
第1面画像が重ねられた用紙は中間転写体110によっ
て上方に搬送され、チャージャ22の位置で中間転写体
110上のトナー像(第1面画像)が第2転写手段であ
るチャージャ22の作用により用紙第1面に転写され
る。
【0153】このようにして用紙両面に画像を転写され
た用紙は定着領域に搬送され、ベルトループ外の定着装
置30の定着ローラ19とベルトループ内の加熱ローラ
18によって、トナー像が用紙上に定着される。定着作
動時は、定着装置30の定着ローラ19が中間転写体1
10を挟んでベルトループ内の加熱ローラ18に圧接さ
れるよう移動される。トナー像定着後の用紙はローラ1
11の位置にて曲率分離され、排紙ローラ対34により
装置上面の排紙スタック部40に排出される。用紙分離
後、中間転写体110は正転を続け、クリーニング装置
250によりベルトの清掃が行われる。
【0154】一方、本実施例において用紙片面に画像を
得る場合は、中間転写体110に画像を転写する必要は
なく、画像形成部PUで形成した画像を中間転写ベルト
60から直接用紙上に転写する。この片面記録動作にお
いては、中間転写体110を逆転させる必要は無く、中
間転写ベルト60に同期して正転させればよい。
【0155】このように、本実施例においては、画像形
成部PUで作成したトナー像を、中間転写ベルト60か
ら用紙または中間転写体110に転写している。したが
って、本実施例では、画像形成部PUの中間転写ベルト
60が第1の像担持体に、中間転写体110が第2の像
担持体に相当する。
【0156】本実施例においても、第2の像担持体であ
る中間転写体110へのトナー像の転写が完了したら、
中間転写体110を所定位置まで逆転させることによ
り、中間転写体110が1回転してくるのを待つ必要が
無く、画像形成にかかる時間を短縮することができる。
特に、中間転写体110を所定位置まで戻す際の逆転時
の速度を正転時よりも速くすることにより、生産性の向
上に大きな効果がある。
【0157】なお、本実施例において、中間転写体11
0に転写可能な最大サイズをA3縦サイズ(ベルト回動
方向の長さ420mm)とした場合、A4横サイズ(ベ
ルト回動方向の長さ210mm)までの画像であれば中
間転写体110を逆転させ、A4横サイズ以上の大きさ
(ベルト回動方向の長さ)の画像であれば中間転写体1
10を逆転させずに1周させるように制御する。これに
より、画像サイズが大きい場合の生産性の低下を防ぎ、
且つ、画像サイズが小さい場合の生産性向上をはかるこ
とができる。
【0158】本実施例では、第1転写手段を転写ローラ
21として中間転写体110のベルト内に配置し、転写
ローラ21にはトナーの帯電極性と逆極性の電荷が付与
される吸引転写方式としたが、第1転写手段を中間転写
ベルト60内に配置し(例えば、ローラ61を転写ロー
ラとする)、その転写手段にトナーの帯電極性と同極性
の電荷を付与する反発転写(押し出し転写)方式とする
こともできる。その場合、中間転写体110内のローラ
21は裏当てローラ(アースローラ)とすればよい。
【0159】図16は、本実施例における、第2の像担
持体(中間転写体110)の接離機構を示すものであ
る。この図に示すように、中間転写体110を張架する
各ローラはフレーム120に装着・支持されている。こ
のフレーム120がローラ111の軸を中心に揺動可能
となっている。そして、フレーム120と装置筐体の間
にスプリング122が配設され、スプリング122はフ
レーム120を図中時計回り方向に付勢している。一
方、フレーム120の上部位置において、装置筐体に固
定されたソレノイド121のプランジャの先端がフレー
ム120に枢着されている。
【0160】図16(a)ではソレノイド121がOF
Fされており、スプリング122の付勢力によって中間
転写体110(第2の像担持体)は中間転写ベルト60
(第1の像担持体)に圧接されている。
【0161】図16(b)に示すように、ソレノイド1
21がONされると、スプリング122の付勢力に抗し
てフレーム120を図中反時計方向に回動させ、中間転
写体110を中間転写ベルト60から離間させる。中間
転写体110の逆転時は、この図16(b)に示すよう
に中間転写体110がベルト60から離間した状態で逆
転・増速が行われる。
【0162】なお、中間転写体110の接離機構として
は、中間転写体110が搭載されるフレーム全体を揺動
させるのではなく、図17に示すように、ベルト支持ロ
ーラ115をソレノイド等で移動させることにより、中
間転写体110を中間転写ベルト60に接離させるよう
に構成することもできる。ベルト支持ローラ115と転
写ローラ21とを一体的に移動させるようにしても良
い。これらの構成の場合、ベルト離間時に中間転写体1
10のテンションを維持する構成を設けると好適であ
る。
【0163】図18は、中間転写体110の位置検出機
構を示すもので、(a)は上面図、(b)は側面図、
(c)は正面図である。この図に示すように、中間転写
体110表面の幅方向の一方側端部付近にタイミングマ
ーク123aが、他方側端部付近にもう一つのタイミン
グマーク123bが設けられている。各タイミングマー
ク123aと123bのベルト周方向の位置関係は、ベ
ルト周長の1/2の位置にそれぞれ設けられている。一
方、タイミングマーク123a,bを検出するためのセ
ンサ124a,bは、いずれも転写ローラ21側側面
で、転写ローラ21のやや上方(ベルト正転方向の下流
側近傍)に、それぞれベルト幅方向の両端部付近に設け
られている。タイミングマーク123a,bは中間転写
体110の表面とは異なる色に形成され、そのマークを
光センサ、例えば反射型フォトセンサとして構成される
センサ124a,bにより検出する。
【0164】これらのタイミングマーク123a,bと
センサ124a,bとで、電源投入時の中間転写体11
0の定位置へのイニシャライズや、ベルト走行条件変更
時の位置制御等のベルト位置の制御が行われる。なお、
1つのタイミングマークとセンサとで、中間転写体11
0の位置制御は可能であるが、本例ではタイミングマー
クとセンサを2組設けることで、ベルト(中間転写体1
10)の長寿命化を図っている。特に、ベルトを逆転さ
せる実施形態において、小サイズ画像の形成頻度が多い
場合、ベルト周長を2分する位置に設けたタイミングマ
ークによって、ベルトの同じ領域だけが繰り返し使用さ
れないように制御することで、ベルトの劣化を防ぐよう
にしている。
【0165】図19は、本実施例における両面プリント
時の作像制御を示すタイミングチャートである。この図
において、センサ124a又は124bによるタイミン
グマーク123a又は123bの検出から所定の時間t
1a,t1b,t1c,t1d後に、各作像ユニットS
Uのイエロー現像器5a,マゼンタ現像器5b,シアン
現像器5c,ブラック現像器5dでそれぞれ現像動作が
開始される。マーク検出から時間t2後に、各作像ユニ
ットSUの感光体ドラム1から第1の像担持体である中
間転写ベルト60上に、一次転写(転写手段65によ
る)が行われる。また、マーク検出から時間t3後に、
第1の像担持体である中間転写ベルト60から第2の像
担持体である中間転写体110へ二次転写(転写手段2
1による)が行われる。
【0166】二次転写終了後、中間転写体110が中間
転写ベルト60から離間され(接離機構のソレノイド1
21ON)、同時に中間転写体110を駆動するモータ
の停止・逆転および増速が行われる。中間転写体110
が所定位置まで逆転されたことをタイミングマーク12
3a又は123bの検出によって検知すると、中間転写
体110を駆動するモータの停止・正転への変更および
減速(通常速度へ)が行われる。以下、次画像がある場
合は同様にして後続画像の現像が行われている。また、
中間転写体110が所定位置まで逆転されてから時間t
4後に、レジストローラ28がONされて用紙が送出さ
れ、時間t5後に、三次転写(転写手段22による)が
開始される。
【0167】本実施例では、中間転写体110を駆動す
るモータとしてステッピングモータを使用しており、中
間転写体110の逆転時は、正転時と同じパルス数を1
/2の時間に送ることでベルト速度を2倍にしている。
図20に、ステッピングモータのパルス制御の概念を示
す。
【0168】図14の実施例では上述のように中間転写
体110を逆転させる第1の実施形態で説明したが、中
間転写体110を正転のまま増速させる第2の実施形態
も適用可能である。また、第1の実施形態においては、
図6,7で説明した実施例のように、1つの転写手段及
びトナー極性変換装置により、両面画像を同時に用紙両
面に転写するように構成することもできる。また、第2
の実施形態においては、図10で説明した実施例のよう
に、1つの転写手段及びトナー極性変換装置により、両
面画像を同時に用紙両面に転写するように構成すること
もできる。さらに、定着装置を図2又は図3の実施例の
ように構成することもできる。
【0169】ところで、本実施例においては、図21に
示すように、中間転写体110を含むユニットが装置本
体から開放できるように構成されている。この開放でき
るユニットには、中間転写体110とそのベルトループ
内に配置された部材・機器およびベルトクリーニング装
置250等がある。排紙ローラ対34は、上部のローラ
34aが開放可能な側に設けられ、下部のローラ34b
が本体側に設けられている。図21に示すように、中間
転写体110を含むユニットを装置本体から開放した場
合、装置下部の給紙部から装置上部の排紙ローラ対34
までの用紙搬送経路が開放され、用紙ジャムが発生した
場合の処理を容易にしている。
【0170】図22は、図14に示した実施例に対し
て、定着装置(30C)を中間転写体110のベルトル
ープの外に配置したものである。また、中間転写体11
0をクリーニングするクリーニング手段250の構成と
位置が図14に示した実施例とは異なっている。これ以
外の構成は図14に示した実施例と同様である。
【0171】図23に示すように、この実施例において
も、中間転写体110を含むユニットが装置本体から開
放できるように構成されている。この開放できるユニッ
トには、中間転写体110とそのベルトループ内に配置
された部材・機器およびベルトクリーニング装置250
等がある。排紙ローラ対34は、上部のローラ34aが
開放可能な側に設けられ、下部のローラ34bが本体側
に設けられている。なお、この実施例においては、図2
3に示すように、定着装置30Bは本体装置側に固定配
置されており、中間転写体110を含むユニットを開放
した場合も本体装置側に支持されている。
【0172】図24は、画像形成部PUの構成が図1
4,22の実施例と異なる別実施例を示す断面構成図で
ある。この実施例では、画像形成部PUにおいて中間転
写ベルト60が3つのローラ61,62,63に三角形
状に張架され、その下辺部に沿って4つの作像ユニット
SUが水平方向に並設されている。また、その下方にあ
る露光装置7が水平方向に配設されている。これ以外の
構成は図22の実施例と同様である。中間転写体110
を含むユニットが装置本体から開放できるように構成さ
れていることも、図22の実施例と同様である。
【0173】図25は、図14,図22又は図24に示
した実施例のプリンタ2台がネットワークによりホスト
コンピュータHCに接続された様子を示すものである。
ケーブルを介さず、無線で繋がれたシステムでも良い。
符号OPは操作パネルである。
【0174】図14,図22又は図24に示した実施例
のプリンタにおいては、図14に詳しく示したように、
排紙スタック部40の底面がトナー収納部TSのカバー
40Aとなっており、このカバー40Aは回動軸40B
を支点として開閉可能に構成されている。図25に示す
ように、カバー40Aを開放することでトナーカートリ
ッジの扱いが可能になる。回動軸40Bは排紙ローラ3
2の側にあるので、排紙スタック部40に記録済み用紙
が存在しているときにカバー40Aを開放しても、記録
済み用紙が落下し、ページ順が狂うような不具合が生じ
ない。
【0175】図25に示すように、装置前面に設けられ
たドア67は左辺を支点として手前側に開くことがで
き、このドア67を開くことで、画像形成部PUにアク
セスして作像部の保守を行うことができる。画像形成部
PUは、中間転写ベルト60と4つの作像ユニットSU
及びそれら周囲の構成部品が、露光装置7を本体に残し
た状態で、装置手前側に引き出すことが可能である。引
き出した状態で中間転写ベルト60及び各作像ユニット
SUの取り出しが可能にしてある。引き出しが容易で確
実にできるよう、不図示のガイドレールによって案内さ
れる。ドア67は垂直方向のヒンジで支持されているの
で、ドアを開いたときでも、その下方の保守部品に対す
る視認性がよい。また、ドア67を開いた状態でも給紙
トレイ26-1,26-2への用紙補給作業がやり易い。
図示していないが、露光装置7の構成部品がトナー等に
より汚染されないように、シール部材が設けられてい
る。なお、露光装置7による露光は、鏡像、正像の両方
を実行する必要があるが、書き込みを制御するコントロ
ーラ(不図示)で対応している。
【0176】また、2段の給紙トレイ26-1,26-2
は、装置手前側に引き出し可能に構成され、引き出した
状態で記録用紙の補給・交換が行われる。図25の右側
に示した装置では、ドア67を開き給紙トレイ26-2
を引き出した状態で示してある。
【0177】最後に、第1の像担持体を複数の像担持体
(像担持体群)で構成し、これに第2の像担持体を接離
させるようにした実施例について説明する。この実施例
は、前記第一の実施形態あるいは第二の実施形態のいず
れをも適用することが可能である。
【0178】図26に示す実施例においては、フルカラ
ー画像の形成が可能な画像形成部PUを装置本体のほぼ
中央部に配設している。その画像形成部PUは、斜めに
傾斜して配置した中間転写ベルト110の上辺に沿って
4つの作像ユニットSUを並設している。その上方には
露光装置7が配設されている。各作像ユニットSUの構
成は同じであり、扱うトナーの色が異なるのみである。
本実施例の作像ユニットSUは、図15で説明したもの
と同様であり、各機器の位置関係が異なるだけである。
本実施例においては、a〜dの4つの作像ユニットSU
からなる像担持体群が第1の像担持体を構成している。
なお、第1の像担持体(像担持体群)としては、4つの
作像ユニット(像担持体)に限らず、任意の個数の作像
ユニットで構成することも可能である。例えば、ブラッ
クを省略した3個の作像ユニットでフルカラー装置とす
ることも、ブラックと青や赤など任意のカラートナーを
扱う作像ユニット2〜3個のカラー装置とすることも可
能である。
【0179】本実施例では各作像ユニットSUの現像装
置5(図27)は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックのトナーをそれぞれ収納しており、感光体ドラム1
上に形成された静電潜像に各色トナーを付与する。モノ
クロプリント時には、ブラックトナーを扱う作像ユニッ
トだけで作像を行う。本実施例では、最上部(最下流)
の作像ユニットSU−dを、ブラックトナーを扱う作像
ユニットとし、モノクロプリント時に他のユニットによ
り画像を乱されないようにしている。
【0180】図27に詳しく示すように、各作像ユニッ
トSUの感光体ドラム1から中間転写ベルト110にト
ナー像を転写させる、あるいは各作像ユニットSUの感
光体ドラム1から記録紙上面に直接トナー像を転写させ
るための第1の転写手段21が中間転写ベルト110の
ループ内に設けられている。中間転写ベルト110上に
転写したトナー像を記録紙下面に転写させるための第2
の転写手段は、チャージャ22としてdユニットの下流
位置に設けてある。
【0181】第2の像担持体である中間転写ベルト11
0は回転ローラ111,112,113,114に張架
され、図中反時計回りに回動する。なお、ベルト110
のループ内の各機器は、転写手段以外は、適宜、装置フ
レームに接地されている。従動ローラ113の位置で、
ベルトクリーニング装置250が設けられている。この
中間転写ベルト110は、ローラ111の軸を中心とし
て揺動可能に設けられており、後述する接離機構により
図27の矢印Kの如く移動することにより、第1の像担
持体である各作像ユニットSUに接離可能となってい
る。
【0182】装置本体の下部位置には2段の給紙カセッ
ト26−1,26−2が備えられており、給紙ローラ2
7により最上位の用紙が呼び出されて給紙される。カセ
ット上部に位置するE1及びE2は電装部である。装置
本体の右上隅にはトナー収納容器70が配置され、不図
示の粉体ポンプによって対応する色の現像装置にトナー
が補給される。装置上面は排紙トレイ40として構成さ
れている。また、ブラックトナーを扱う作像ユニットS
U−dの直下流に配置された定着装置30Dは、本例で
はベルト定着装置として構成されている。
【0183】図27に示すように、4つのローラに張架
された中間転写ベルト110は、ユニットフレーム67
に搭載されている。このユニットフレーム67はローラ
111の軸を支点として揺動可能に構成されている。フ
レーム67の下部には軸69に固定されたカム68が当
接されており、このカム68が回動することにより、図
示矢印Kの如くユニットフレーム67を移動させ、中間
転写ベルト110を各作像ユニットSUに接離させるこ
とができる。ローラ111ではなく、上部のローラ11
2を揺動支点として構成することも可能である。
【0184】図28は、第2の像担持体の接離機構を示
す斜視図である。図28では、図の上側が装置本体の手
前側、図の下側が装置本体の奥側となっている。したが
って、図26,27は、図28に示す矢印Sの方向から
見た状態である。
【0185】図28に示すように、軸69の両側に偏心
カム68が固定的に装着されている。装置奥側の偏心カ
ム68の外側にはジョイント71が固定されている。こ
のジョイント71に嵌まり込むような凸部を持った中継
軸72があり、この中継軸72にギヤ73が固定的に装
着されている。ギヤ73にはクラッチ74が付設され、
図示しないモータからの駆動力をギヤ73に伝達又は伝
達解除する。ジョイント71にはフィラー部75が設け
られ、そのフィラー部75を検知できるようにフォトイ
ンタラプタ76が設けられている。
【0186】図28において、図示しないモータにより
ギヤ73を回転させると、中継軸72からジョイント7
1を介して軸69及び偏心カム68,68が回転され、
上述したユニットフレーム67を上昇又は下降させる。
このとき、フィラー部75をフォトインタラプタ76で
検出することによって偏心カム68の状態を検知し、中
間転写ベルト110の姿勢を制御する。
【0187】このような構成において、図27を参照す
ると、偏心カム68の回動により、ユニットフレーム6
7がローラ111を中心に矢印Kのように揺動される。
したがって、偏心カム68が回転して図に破線で示す位
置を取ると、偏心カム68がユニットフレーム67を押
し上げることによって中間転写ベルト110が上昇し、
これにより、中間転写ベルト110の上部走行辺が2点
鎖線で示すように上昇され、4個の作像ユニットa〜d
(の感光体ドラム1)に接触する。
【0188】また、偏心カム68が回転して図に実線で
示す位置を取ると、ユニットフレーム67が下降し、中
間転写ベルト110は図に実線で示す状態となり、中間
転写ベルト110が各作像ユニットSUから離間する。
【0189】ところで、本実施形態においても、中間転
写ベルト110上には図示しないマークが印刷等任意の
方法により形成されており、このマークをセンサで検出
することによりベルトを所定の位置に制御することがで
きるようになっている。装置の電源投入時あるいは画像
形成時の所定のタイミングにおいて、上記マークに基づ
いて中間転写ベルト110が定位置にイニシャライズさ
れる。
【0190】フルカラー画像の形成にあたり、4つの作
像ユニットSUにて感光体ドラム1上に形成されたシア
ン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色トナー像は順
次中間転写ベルト110上に重ね転写され、ベルト11
0上にフルカラー画像が形成される。モノクロ画像を形
成する場合は、ブラックトナーを扱うdユニットからト
ナー像が中間転写ベルト110上に転写される。これら
の転写は第1転写手段である転写ローラ21の作用によ
る。もちろん、画像転写時には、第2の像担持体である
中間転写ベルト110は第1の像担持体である各作像ユ
ニットSUに接触された状態である。
【0191】用紙両面に画像を得る場合は、中間転写ベ
ルト110に1ページ分の画像転写が終わると、中間転
写ベルト110が第1の像担持体である各作像ユニット
SUから離間され、所定位置まで逆転される。その移動
距離は、中間転写ベルト110を駆動するステッピング
モータのステップ数で制御される。また、本例では、逆
転時のベルト速度を正転時の2倍に設定している。そし
て、中間転写ベルト110が所定位置まで戻ると、再び
中間転写ベルト110が像担持体である各作像ユニット
SUに接触され、正転(図26において反時計回り)を
始める。このときのベルト速度は通常速度である。
【0192】一方、用紙の第2面に転写されるべきトナ
ー像(第2面画像)が各作像ユニットSUにて形成さ
れ、指定された給紙部から用紙の給送が開始される。給
紙カセット26−1,2の最上位の用紙が給紙ローラ2
7により引き出され、レジストローラ対28のニップ部
に搬送される。
【0193】レジストローラ対28よりタイミングを取
って送出した用紙の第2面に対して各作像ユニットSU
から第2面画像を転写する。モノクロ画像の場合はdユ
ニットから画像を転写する。この第2面画像の転写は中
間転写ベルト110のループ内に配置した各転写ローラ
21の作用による。このとき、中間転写ベルト110に
転写された第1面画像は中間転写ベルト110に担持さ
れて所定位置に戻ってきており、用紙の第1面と重ねら
れる。第2面画像を片面(上面)に転写され、他面(下
面)に第1面画像が重ねられた用紙は中間転写ベルト1
10によって上方に搬送され、チャージャ22の位置で
中間転写ベルト110上のトナー像(第1面画像)が第
2転写手段であるチャージャ22の作用により用紙第1
面に転写される。
【0194】このように、本実施例においても、両面プ
リント時の中間転写ベルト110に1ページ分の画像転
写が終わったら中間転写ベルト110を逆転させ、その
逆転時の速度を上げることにより、両面記録における生
産性を高めることができる。
【0195】片面画像を得る場合は、中間転写ベルト1
10によって搬送される記録紙上に、第1の像担持体で
ある各作像ユニットSUから直接トナー像を転写する。
ただし、記録紙の下面に片面プリントする場合には、第
1の像担持体である各作像ユニットSUから一旦中間転
写ベルト110に転写したトナー像を、中間転写ベルト
110から記録紙の下面に転写(第2転写手段22によ
り)してやればよい。この場合には、中間転写ベルト1
10の逆転・増速により、生産性を高めることができ
る。
【0196】本例においても、画像サイズによっては、
中間転写ベルト110の逆転を行なわないほうが有利な
場合もある。中間転写ベルト110に転写可能な最大サ
イズをA3縦サイズとした場合、A4横サイズまでの画
像であれば中間転写ベルト110を逆転させ、A4横サ
イズ以上の大きさ(ベルト回動方向の長さ)の画像であ
れば中間転写ベルト110を逆転させずに1周させるよ
うに制御する。これにより、画像サイズが大きい場合の
生産性の低下を防ぎ、且つ、画像サイズが小さい場合の
生産性向上をはかることができる。
【0197】本例の装置において第2の実施形態を実施
する場合には、両面記録において、第1の像担持体であ
る各作像ユニットSUから第2の像担持体である中間転
写ベルト110に画像を転写した後、中間転写ベルト1
10を各作像ユニットSUから離間させ、正転のまま速
度を2倍にして1周させ、所定位置で通常速度に戻して
中間転写ベルト110を各作像ユニットSUに再接触さ
せ、記録紙両面への画像転写を行うことで、両面記録に
おける生産性を高めることができる。
【0198】片面画像を得る場合は、中間転写ベルト1
10によって搬送される記録紙上に、第1の像担持体で
ある各作像ユニットSUから直接トナー像を転写する。
この場合は中間転写ベルト110の増速は行われない。
【0199】ただし、記録紙の下面に片面プリントする
場合には、第1の像担持体である各作像ユニットSUか
ら一旦中間転写ベルト110に転写したトナー像を、中
間転写ベルト110から記録紙の下面に転写(第2転写
手段22により)してやればよい。この場合には、中間
転写ベルト110の増速(正転のまま)により、生産性
を高めることができる。
【0200】ところで、本実施例の構成は、4つの作像
ユニットを並設して設け、該4つの作像ユニットから各
色画像を中間転写体110あるいは記録用紙上に重ね転
写することによりフルカラー画像を形成する方式である
ので、1つの感光体を4回転させる方式に比べて、フル
カラー画像の形成に要する時間が短く、これと上記第1
実施形態あるいは第2実施形態により中間転写ベルト1
10の走行条件を変えることによる生産性向上と合わせ
て、フルカラー画像の両面記録における生産性を大きく
向上させた装置を実現することができる。
【0201】なお、本例の装置における第1の実施形態
および第2の実施形態の何れにおいても、図6,7ある
いは図10の実施例のように、トナー極性変換装置50
を設けることによって、ただ1つの転写手段21(ただ
し、各作像ユニット毎に備えられる)によって、記録紙
の両面に画像を転写することが可能である。
【0202】また、定着装置は、図3に示したようなヒ
ートローラタイプを中間転写ベルト110のループ外に
配置することも、あるは図1又は図2のような構成のも
のを中間転写ベルト110のループ内に配置することも
可能である。また、第1転写手段21をチャージャタイ
プとすることもできる。
【0203】以上、本発明を図示の各実施例により説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々
の変形が可能である。ベルト逆転時の速度、あるいは正
転時の増加させたベルト速度は、通常速度の2倍に限ら
ず、適宜な速度に設定できるものである。
【0204】また、第2の像担持体の移動距離(位置制
御)は、駆動手段であるステッピングモータのステップ
数で制御する他、サーボモータを使用し、モータ軸等適
宜な個所にエンコーダを付設して制御することも可能で
ある。
【0205】ベルト逆転の可/不可を分ける用紙サイズ
は上記例のA4サイズに限らず、ベルト周長と搬送速度
及び逆転時の速度等、各装置の構成によって適宜設定さ
れるものである。第1と第2の像担持体の接離機構の構
成も任意の構成を用いることができる。ベルトの寄り修
正機構についても同様である。なお、図14,22,2
4又は図26に示した実施例における第2の像担持体で
ある中間転写体・中間転写ベルト110にベルトの寄り
修正機構を設けることもできる。
【0206】また、図1,2,3,4あるいは図26の
実施例において、第1の像担持体を感光体ドラムではな
くベルト式の像担持体とすることもできる。また、感光
体・トナーの帯電極性、転写電圧・トナー極性変換電圧
の極性等は一例であり、実施形態と逆極性にすることも
可能である。
【0207】さらに、実施例における露光装置7はレー
ザ方式であるが、LEDによる露光方式でもよい。ある
いは、アナログ露光(アナログ複写機)においても本発
明を実施することが可能である。アナログ露光で感光体
上に正像を得る場合は、ミラーを利用することによって
可能である。
【0208】また、感光体に対する帯電手段、現像装
置、さらには、第1及び第2転写手段、トナー極性変換
装置、あるいは定着装置の構成なども上記実施例の構成
に限らず、適宜の方式を採用し得るものである。
【0209】もちろん、画像形成装置としてはプリンタ
に限らず、複写機やファクシミリでもよいことは言うま
でもない。
【0210】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の画像形
成装置または請求項21の画像形成方法によれば、第1
の像担持体から第2の像担持体へ顕像を転写した後に、
第2の像担持体の走行条件を変化させるので、両面記録
の生産性を向上させることができる。また、第2の像担
持体を用いた片面記録の場合も生産性を向上させること
ができる。
【0211】請求項2の構成または請求項22の画像形
成方法によれば、第2の像担持体の走行条件変化が、第
2の像担持体の走行方向の変化であるので、第1の像担
持体から第2の像担持体へ顕像を転写した後に、第2の
像担持体を所定の位置まで逆方向に移動させることによ
り、両面記録時に最初の面の記録終了後速やかに次の面
の記録を行うことができ、両面記録の生産性を向上させ
ることができる。
【0212】請求項3の構成または請求項23の画像形
成方法によれば、第2の像担持体の走行条件変化が、第
2の像担持体の走行速度の変化であるので、両面記録時
の生産性向上が可能である。
【0213】請求項4の構成または請求項24の画像形
成方法によれば、第2の像担持体の走行方向を変化させ
たときに第2の像担持体の走行速度を変化させるので、
第1の像担持体から第2の像担持体へ顕像を転写した後
に第2の像担持体を素早く逆転させることができ、生産
性を向上させることができる。
【0214】請求項5の構成または請求項25の画像形
成方法によれば、第2の像担持体の走行速度の変化が増
速であるので、第1の像担持体から第2の像担持体へ顕
像を転写した後に第2の像担持体を素早く回転させるこ
とができ、生産性を向上させることができる。
【0215】請求項6の構成により、走行速度を変化さ
せたときの第2の像担持体の走行速度が前記第1の像担
持体の走行速度よりも大きいので、顕像転写後に第2の
像担持体を素早く回転させることができ、生産性を向上
させることができる。
【0216】請求項7の構成により、第1の像担持体が
一つの像担持体からなり、該一つの像担持体上に複数色
の画像からなるフルカラー画像の形成を可能に構成した
ので、少ない数の像担持体で第1の像担持体を構成し、
フルカラー画像での両面記録における生産性向上を低コ
ストに実現することができる。
【0217】請求項8の構成により、第1の像担持体が
複数の像担持体からなり、該複数の像担持体から第2の
像担持体あるいは記録媒体上に画像を重ね転写すること
により、フルカラー画像の形成を可能に構成したので、
フルカラー画像での両面記録における更なる生産性向上
を達成することができる。
【0218】請求項9の構成により、第1の像担持体に
担持された顕像を第2の像担持体あるいは記録媒体の一
方の面に転写する第1の転写手段と、第2の像担持体に
担持された顕像を記録媒体の他方の面に転写する第2の
転写手段とを備えるので、各画像の転写を確実に行うこ
とができる。
【0219】請求項10の構成により、第2の像担持体
が担持する顕像の帯電極性を変換させる極性変換手段
と、第1の像担持体に担持された顕像を第2の像担持体
あるいは記録媒体の一方の面に転写可能かつ第2の像担
持体に担持された顕像を記録媒体の他方の面に転写可能
な転写手段とを備えるので、両面画像を同時に用紙両面
に転写することが可能となる。
【0220】請求項11の構成により、第1の像担持体
の駆動手段とは別に第2の像担持体の駆動手段を備える
ので、第2の像担持体の走行条件の変更を容易に行うこ
とができる。
【0221】請求項12の構成により、第2の像担持体
の駆動手段がステッピングモータであるので、第2の像
担持体の走行条件の変化を容易に制御することができ
る。請求項13の構成により、第2の像担持体の移動が
ステッピングモータのステップ数により制御されるの
で、第2の像担持体の走行条件の変更に際して第2の像
担持体を正確に制御することができる。
【0222】請求項14の構成により、第2の像担持体
が第1の像担持体に接離可能に構成されるので、第1の
像担持体及び第2の像担持体の劣化を抑えることができ
る。請求項15の構成により、第2の像担持体の走行方
向を変化させる際に、第2の像担持体を第1の像担持体
から離間させるので、第2の像担持体の走行方向変化に
伴う第1及び第2の像担持体の損傷を防止することがで
きる。
【0223】請求項16の構成により、第2の像担持体
の走行速度を変化させる際に、第2の像担持体を第1の
像担持体から離間させるので、第2の像担持体の走行速
度変化に伴う第1及び第2の像担持体の損傷を防止する
ことができる。
【0224】請求項17の構成により、第2の像担持体
表面にマークを設け、該マークを検出するマーク検出手
段を備え、該マーク検出手段により検出したマーク位置
を基準として第2の像担持体の走行を制御するので、第
2の像担持体の走行を正確に制御することができ、画像
品質を高めることができる。
【0225】請求項18の構成により、第2の像担持体
に転写する画像のサイズが所定サイズより大きい場合に
第2の像担持体の走行条件の変化を禁止するので、画像
サイズが大きい場合の生産性の低下を防ぐことができ
る。
【0226】請求項19の構成により、第2の像担持体
と記録媒体を重ねた状態で記録媒体に転写した顕像の定
着を行うので、定着に伴う画像ブレを防ぎ、高品質な画
像を得ることができる。
【0227】請求項20の構成により、第2の像担持体
への像転写手段と、前記第2の像担持体をクリーニング
するクリーニング手段とを備え、少なくとも前記第2の
像担持体、第2の像担持体の支持部材、前記像転写手段
および前記クリーニング手段を含むユニットを装置本体
から開放可能に設けたので、第2の像担持体回りで用紙
ジャムが発生した場合のジャム処理を容易に行うことが
できる。また、第2の像担持体および付設される各部材
・機器に対するメンテナンスを容易にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の一例である
プリンタの概略を示す断面構成図である。
【図2】定着装置の構成が異なる別実施例の作像部付近
を示す部分構成図である。
【図3】中間転写ベルトのベルトループ外に定着装置を
配置したさらに別の実施例の作像部付近を示す部分構成
図である。
【図4】第1の像担持体の周囲に4つの現像装置を配し
た実施例の部分構成図である。
【図5】本実施形態における両面記録時の作像工程を概
念的に示す模式図である。
【図6】中間転写ベルトの逆転時にトナー像の極性を変
換する方式での両面記録時の作像工程を概念的に示す模
式図である。
【図7】中間転写ベルトの正転時にトナー像の極性を変
換する方式での両面記録時の作像工程を概念的に示す模
式図である。
【図8】本発明にかかる装置のプリント時間と従来装置
におけるプリント時間を比較するグラフである。
【図9】本発明の第2の実施形態における両面記録時の
作像工程を概念的に示す模式図である。
【図10】本発明の第2の実施形態におけるトナー像の
極性を変換する方式での両面記録時の作像工程を概念的
に示す模式図である。
【図11】中間転写ベルトを感光体ドラムに接離させる
構成を説明するための斜視図である。
【図12】中間転写ベルトの片寄り防止機構を説明する
ための斜視図である。
【図13】中間転写ベルトの片寄り防止機構の作用を説
明するための側面図である。
【図14】ベルト状の第1の像担持体を備える実施例を
示す断面構成図である。
【図15】その実施例における作像ユニットの構成を示
す断面図である。
【図16】その実施例において、第2の像担持体の接離
機構とその作用を示す断面図である。
【図17】第2の像担持体の接離機構の別例を示す部分
断面図である。
【図18】図14の実施例において、第2の像担持体上
に形成されたマークと検出手段を示す模式図である。
【図19】図14の実施例における制御タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図20】第2の像担持体を駆動するステッピングモー
タの速度変更制御を説明する模式図である。
【図21】図14の実施例において、第2の像担持体を
含むユニットを開放した様子を示す部分断面図である。
【図22】定着装置の構成が異なる別実施例を示す断面
構成図である。
【図23】その実施例において、第2の像担持体を含む
ユニットを開放した様子を示す部分断面図である。
【図24】作像部の構成が異なる別実施例を示す断面構
成図である。
【図25】図14、図22又は図24に示した実施例の
プリンタがネットワーク接続された様子を示す斜視図で
ある。
【図26】複数の像担持体からなる第1の像担持体を有
する実施例を示す断面構成図である。
【図27】その実施例における第2の像担持体の構成を
示す断面図である。
【図28】その実施例における第2の像担持体の接離機
構を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(第1の像担持体) 10 中間転写ベルト(第2の像担持体) 18,19 定着ローラ 20 ベルトユニット 21 転写ローラ(第1転写手段) 22 転写チャージャ(第2転写手段) 25,250 ベルトクリーニング装置 30,30B,30C,30D 定着装置 50 極性変換装置 53 ステッピングモータ 60 中間転写ベルト(第1の像担持体) 100 プリンタ 110 中間転写体又は中間転写ベルト(第2の
像担持体) PU 画像形成部 SU 作像ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA32 DE02 DE07 DE09 EC06 ED06 ED17 ED24 ED25 ED27 EE01 EE03 EE04 EE05 EE07 EF10 FA13 ZA07 2H200 FA20 GA02 GA10 GA12 GA14 GA23 GA34 GA47 GA50 GA51 GB12 GB22 GB30 HA02 HA28 HB12 HB22 JA02 JA29 JB06 JB49 JB50 JC03 JC19 JC20 LA23 LA24 LB39 PA05 PA10 PA11 PA14 PA18 PB13 PB15 PB25 2H300 EB02 EB04 EB07 EB08 EB09 EB12 EC02 EC05 EC12 EC13 EC15 EC16 ED07 EF02 EF03 EF06 EF15 EF16 EF17 EG02 EH16 EJ09 EJ27 EJ47 EK03 EK10 GG01 GG02 GG03 GG08 GG31 HH15 HH16 HH19 HH23 HH24 HH33 QQ04 QQ10 QQ13 QQ17 QQ18 QQ20 QQ28 RR12 RR15 RR20 RR50

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの像担持体からなる第1
    の像担持体と、第2の像担持体とを有し、 前記第1の像担持体から第2の像担持体へ一旦転写した
    顕像を第2の像担持体から記録媒体の一方の面に転写す
    るとともに、前記第1の像担持体から顕像を記録媒体の
    他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を
    転写可能な画像形成装置において、 前記第1の像担持体から第2の像担持体へ顕像を転写し
    た後に、第2の像担持体の走行条件を変化させることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の像担持体の走行条件変化が、
    第2の像担持体の走行方向の変化であることを特徴とす
    る、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の像担持体の走行条件変化が、
    第2の像担持体の走行速度の変化であることを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の像担持体の走行方向を変化さ
    せたときに第2の像担持体の走行速度を変化させること
    を特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の像担持体の走行速度の変化が
    増速であることを特徴とする、請求項3または4に記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記走行速度を変化させたときの第2の
    像担持体の走行速度が前記第1の像担持体の走行速度よ
    りも大きいことを特徴とする、請求項3〜5のいずれか
    1項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の像担持体が一つの像担持体か
    らなり、該一つの像担持体上に複数色の画像からなるフ
    ルカラー画像の形成を可能に構成したことを特徴とす
    る、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第1の像担持体が複数の像担持体か
    らなり、該複数の像担持体から前記第2の像担持体ある
    いは記録媒体上に画像を重ね転写することにより、フル
    カラー画像の形成を可能に構成したことを特徴とする、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の像担持体に担持された顕像を
    前記第2の像担持体あるいは記録媒体の一方の面に転写
    する第1の転写手段と、 前記第2の像担持体に担持された顕像を記録媒体の他方
    の面に転写する第2の転写手段とを備えることを特徴と
    する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第2の像担持体が担持する顕像の
    帯電極性を変換させる極性変換手段と、 前記第1の像担持体に担持された顕像を前記第2の像担
    持体あるいは記録媒体の一方の面に転写可能かつ前記第
    2の像担持体に担持された顕像を記録媒体の他方の面に
    転写可能な転写手段とを備えることを特徴とする、請求
    項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の像担持体の駆動手段とは別
    に前記第2の像担持体の駆動手段を備えることを特徴と
    する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成
    装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の像担持体の駆動手段がステ
    ッピングモータであることを特徴とする、請求項11に
    記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の像担持体の移動がステッピ
    ングモータのステップ数により制御されることを特徴と
    する、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の像担持体が前記第1の像担
    持体に接離可能に構成されることを特徴とする、請求項
    1〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の像担持体の走行方向を変化
    させる際に、前記第2の像担持体を前記第1の像担持体
    から離間させることを特徴とする、請求項14に記載の
    画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の像担持体の走行速度を変化
    させる際に、前記第2の像担持体を前記第1の像担持体
    から離間させることを特徴とする、請求項14に記載の
    画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記第2の像担持体表面にマークを設
    け、該マークを検出するマーク検出手段を備え、該マー
    ク検出手段により検出したマーク位置を基準として前記
    第2の像担持体の走行を制御することを特徴とする、請
    求項1〜16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記第2の像担持体に転写する画像の
    サイズが所定サイズより大きい場合に、前記第2の像担
    持体の走行条件の変化を禁止することを特徴とする、請
    求項1に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記第2の像担持体と記録媒体を重ね
    た状態で記録媒体に転写した顕像の定着を行うことを特
    徴とする、請求項1〜18のいずれか1項に記載の画像
    形成装置。
  20. 【請求項20】 前記第2の像担持体への像転写手段
    と、前記第2の像担持体をクリーニングするクリーニン
    グ手段とを備え、 少なくとも前記第2の像担持体、第2の像担持体の支持
    部材、前記像転写手段および前記クリーニング手段を含
    むユニットを装置本体から開放可能に設けたことを特徴
    とする、請求項1〜19のいずれか1項に記載の画像形
    成装置。
  21. 【請求項21】 第1の像担持体から第2の像担持体へ
    一旦転写した顕像を第2の像担持体から記録媒体の一方
    の面に転写するとともに、第1の像担持体から顕像を記
    録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面
    に顕像を転写可能な画像形成方法において、 第1の像担持体から第2の像担持体へ顕像を転写した後
    に、第2の像担持体の走行条件を変化させることを特徴
    とする画像形成方法。
  22. 【請求項22】 前記第2の像担持体の走行条件変化
    が、第2の像担持体の走行方向の変化であることを特徴
    とする、請求項21に記載の画像形成方法。
  23. 【請求項23】 前記第2の像担持体の走行条件変化
    が、第2の像担持体の走行速度の変化であることを特徴
    とする、請求項21または22に記載の画像形成方法。
  24. 【請求項24】 前記第2の像担持体の走行方向を変化
    させたときに第2の像担持体の走行速度を変化させるこ
    とを特徴とする、請求項23に記載の画像形成方法。
  25. 【請求項25】 前記第2の像担持体の走行速度の変化
    が増速であることを特徴とする、請求項23または24
    に記載の画像形成方法。
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