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JP2003232219A - 排気管 - Google Patents

排気管

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Publication number
JP2003232219A
JP2003232219A JP2002032339A JP2002032339A JP2003232219A JP 2003232219 A JP2003232219 A JP 2003232219A JP 2002032339 A JP2002032339 A JP 2002032339A JP 2002032339 A JP2002032339 A JP 2002032339A JP 2003232219 A JP2003232219 A JP 2003232219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
pipe
exhaust gas
exhaust
emissivity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002032339A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Kitagawa
和寿 北川
Hiroyuki Hara
浩之 原
Norikazu Shimazaki
則和 島崎
Masanori Senda
正典 仙田
Kenji Yano
賢司 矢野
Misao Iwata
美佐男 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Noritake Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Noritake Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd, Noritake Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP2002032339A priority Critical patent/JP2003232219A/ja
Publication of JP2003232219A publication Critical patent/JP2003232219A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
    • C23C28/30Coatings combining at least one metallic layer and at least one inorganic non-metallic layer
    • C23C28/32Coatings combining at least one metallic layer and at least one inorganic non-metallic layer including at least one pure metallic layer
    • C23C28/322Coatings combining at least one metallic layer and at least one inorganic non-metallic layer including at least one pure metallic layer only coatings of metal elements only
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン始動時に排気管を流れる排気ガスの
温度を高めにするとともに、排気管の温度が安定した状
態では、その温度を低くめにすることができる排気管を
提供する。 【解決手段】 排気管16には、内面に輻射率を低くす
るコーティング21が施されている。排気管の内面に輻
射率を低くするコーティングを施すと、排気管を流れる
高温ガスから排気管内面に輻射によって伝わる熱量が少
なくなる。このため、エンジン始動時のように排気管の
温度が低い状態であっても、排気ガスの温度を高めにす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、排気管に関する
ものである。特に、排気管の表面に低輻射のコーティン
グや高輻射のコーティングを施すことにより、排気管を
流れる排気ガスや排気管自体の温度を調整する技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】 自動車等のエンジンで燃焼した高温の
排気ガスは、排気管(エキゾーストマニホールド、フロ
ントパイプ、触媒筒等)を経由して外部に排出される。
エンジンが始動する前には、排気管は冷えている。エン
ジンが始動すると、高温の排気ガスが排気管に流れ込
む。この状態では、排気ガスと排気管の温度差が大きい
ので、多くの熱量が排気ガスから排気管に伝わり、排気
ガスの温度は低下し、排気管の温度は上昇する。この熱
の伝わりは、輻射と対流伝熱(流体と固体が接触するこ
とによる伝熱)によって行われる。排気管の温度が上昇
すると、排気ガスと排気管との温度差が次第に小さくな
るので、排気ガスから排気管に伝わる熱量は徐々に減少
する。そして、排気ガスから排気管に伝わる熱量と、排
気管の外面から外部の空気中に伝わる熱量がバランスし
たときに、排気管の温度は安定する。一方、排気管の温
度が上昇して排気ガスから排気管に伝わる熱量が減少す
るのにしたがって排気ガスの温度は上昇する。排気管の
温度が安定すると、排気ガスの温度も安定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 排気管の途中には、
触媒コンバータが設けられていることが多い。この場
合、エンジン始動時には、排気ガスの温度をできるだけ
高くして触媒コンバータを早く暖め、その浄化性能を早
くフルに発揮させたいという要請がある。また、排気管
の温度が安定した状態では、その温度をできるだけ低く
して、排気管が高温にさらされることによる腐食の促進
を抑制したいという要請がある。
【0004】本発明は、かかる要請に対応するためにな
されたものであり、エンジン始動時に排気管を流れる排
気ガスの温度を高めにするとともに、排気管の温度が安
定した状態では、その温度を低くめにすることができる
排気管を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用と効果】 請求
項1に記載の排気管は、内面に輻射率を低くするコーテ
ィングが施されている。排気管の内面に輻射率を低くす
るコーティングを施すと、排気管を流れる高温ガスから
排気管内面に輻射によって伝わる熱量が少なくなる。こ
のため、エンジン始動時のように排気管の温度が低い状
態であっても、排気ガスの温度を高めにすることができ
る。なお、ここで排気管とは、中空のものに限られず、
内部に部材が装着されているものを含んでいる(例え
ば、触媒コンバータの外筒)。
【0006】請求項1に記載の排気管において、コーテ
ィングはアルミメッキまたはクロムメッキまたは金メッ
キであることが好ましい(請求項2)。排気管の内面に
アルミメッキまたはクロムメッキまたは金メッキのコー
ティングを施すと、そのコーティング自体の輻射率が低
く、また内面がより平滑になる(内面の表面粗さを向上
させることができる)ので、管内面の輻射率を低く保つ
ことができる。
【0007】請求項1または2に記載の排気管におい
て、コーティング前に研磨加工が施されていることが好
ましい(請求項3)。コーティング前に研磨加工を施す
と、排気管の内面はより平滑になる。このため、排気管
内面の輻射率をより低くすることができる。
【0008】請求項1または2または3に記載の排気管
において、コーティングの上に透過率が良好な二酸化珪
素(SiO)を含むコーティングがさらに施されてい
ることが好ましい(請求項4)。二酸化珪素を含むコー
ティングは耐高温酸化性に優れているので、高温の排気
にさらされても劣化しにくい。このため、二酸化珪素を
含むコーティングを施すことにより、その下のコーティ
ングを保護することができる。
【0009】請求項5に記載の排気管は、外面に輻射率
を高くするコーティングが施されている。排気ガスから
排気管の内面に伝わった熱は、外面から外部の空気中に
放熱される。上記の排気管は、外面に輻射率を高くする
コーティングが施されているので、輻射による外部への
放熱量が多くなる。このため、排気管の温度を低くする
ことができる。排気管の温度を低くすることができる
と、排気管が高温にさらされることによる腐食の促進を
抑制することができる。
【0010】請求項5に記載の排気管において、コーテ
ィングは四硼化珪素(SiB)を含むことが好ましい
(請求項6)。四硼化珪素は高い輻射率を有している。
このため、四硼化珪素を含ませることにより高い輻射率
のコーティングを得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】 本発明を自動車のエンジンの排
気系統に適用した実施形態を、図面を参照しながら説明
する。図1に示されているように、エンジン12で燃焼
した高温の排気ガスは、エキゾーストマニホールド14
とフロントパイプ16を流れ、触媒コンバータ15で浄
化されてから外部に排出される。これら、エキゾースト
マニホールド14、フロントパイプ16、触媒コンバー
タ15が、請求項に記載の排気管に相当する。なお、エ
キゾーストマニホールド14、フロントパイプ16、触
媒コンバータ15の管壁に係る構成は同様なので、これ
らをフロントパイプ16で代表して、以下の説明を行
う。
【0012】図2に示されているように、フロントパイ
プ16の内面には、輻射率が低いクロムメッキ層21が
形成されている。クロムメッキ層21の素地表面はエク
ストルードホーニングにより、表面粗さRaが10μm
程度になるまで鏡面化されている。このように、フロン
トパイプ16の内面にクロムメッキ層21が形成され、
さらに前加工のエクストルードホーニングにより鏡面化
されているので、フロントパイプ16内面の輻射率はよ
り低くなる。なお、クロムメッキ層21の代わりに、他
のメッキ(例えば、アルミメッキ、金メッキ)を形成し
てもよい。クロムメッキ層21の上には、さらに厚さ
0.1〜15μm程度の透過率が大きいSiO薄膜2
2が形成されている。SiO薄膜22が形成されてい
ると、クロムメッキ層21の変色を防止することができ
る。
【0013】フロントパイプ16の外面には、高輻射コ
ーティング層25が形成されている。高輻射コーティン
グ層25の厚さは、10〜100μm程度であり、ガラ
ス組織と、そのガラス組織中にほぼ均一に分散した顔料
粒子とから構成されている。ガラス組織は、反応硬化ガ
ラスであり、全体がボロシリケートガラスから成り、後
述する高純度シリカガラスに由来してガラス組織の核を
成す純度96wt%程度の高純度シリカ含有ボロシリケ
ートガラスから成る多孔質部と、その高純度シリカガラ
スと酸化硼素とから生成されてシリカ含有率が82wt
%程度の緻密質部とから構成されている。
【0014】顔料粒子は、平均粒径が2μm程度の四硼
化珪素(SiB)であり、高輻射コーティング層25
全体に対して2.5wt%程度の割合で含まれている。
この顔料粒子の周囲、すなわちガラス組織との界面に
は、0.1〜数μm程度の厚さのシリカガラス層が備え
られている。このシリカガラス層は、純度99wt%程
度の高純度シリカガラスから成るものである。シリカガ
ラス層は、ガラス組織のうち顔料粒子との界面近傍に位
置する緻密質部よりも高いシリカ含有率となっている。
そのため、顔料粒子とガラス組織との界面反応が抑制さ
れて、例えば1400℃程度の高温下においても、高輻
射コーティング層25は0.8以上の高い輻射率を有し
ている。また、高輻射コーティング層25の表面には、
凹凸(エンボス)が形成されている。エンボスが形成さ
れていると、表面積が大きく、かつ輻射率が高い高輻射
コーティング層25が得られる。
【0015】フロントパイプ16が冷えた状態でエンジ
ン12が始動すると、高温の排気ガスがフロントパイプ
16に流れ込む。排気ガスからは、輻射と対流伝熱によ
って熱がフロントパイプ16の内面に伝わる。排気ガス
からフロントパイプ16に熱が伝わると、フロントパイ
プ16を流れている間に排気ガスの温度が低下する。こ
のため、フロントパイプ16の出口(触媒コンバータ1
5との接合部)の排気ガス温度は、フロントパイプ16
の入口の排気ガス温度よりも低下する。
【0016】排気ガスから熱を伝えられると、フロント
パイプ16の温度は上昇する。フロントパイプ16の温
度が上昇すると、その外面から輻射と対流伝熱によって
熱が外部に伝わる(放熱される)。そして、排気ガスか
らフロントパイプ16に伝わる熱量と、フロントパイプ
16から外部に伝わる熱量がバランスすると、フロント
パイプ16の温度は安定する。また、フロントパイプ1
6の温度が上昇するのにつれて、排気ガスとフロントパ
イプ16との温度差は小さくなり、排気ガスからフロン
トパイプ16に伝わる熱量は減少する。このため、フロ
ントパイプ16の出口の排気ガス温度は上昇する。フロ
ントパイプ16の温度が安定すると、フロントパイプ1
6の出口の排気ガス温度も安定する。
【0017】上述したように、フロントパイプ16の内
面は輻射率が低く、外面は輻射率が高い。フロントパイ
プ16の内面の輻射率が低いと、排気ガスから輻射によ
ってフロントパイプ16の内面に伝わる熱量は少ない
(言い換えると、内面から反射される熱量が多い)。こ
のため、エンジン始動時にフロントパイプ16が冷えて
いても、フロントパイプ16の出口の排気ガス温度を高
めにすることができる。従って、触媒コンバータ15が
早く暖められ、その浄化性能が早期にフルに発揮され
る。なお、フロントパイプ16内面に形成されているク
ロムメッキ層21の上に、SiO薄膜22が形成され
ているので、クロムメッキ層21の変色や劣化を防止す
ることができる。また、SiO薄膜22は低表面エネ
ルギ特性を有しているので、フロントパイプ16内面に
排気ガス中のスス等の微粒子が付着するのを防止するこ
とができる。
【0018】フロントパイプ16の外面の輻射率が高い
と、フロントパイプ16の外面から外部の空気中に輻射
によって伝わる熱量が多くなる。このため、排気ガスか
らフロントパイプ16の管壁を通過して外部に放熱され
る熱量が多くなる。従って、エンジン始動後に温度が上
昇し、その後に安定するフロントパイプ16の温度を低
めにすることができる。フロントパイプ16の温度を低
めにすることができると、フロントパイプ16が高温環
境にさらされて腐食が促進されてしまう(高温腐食)の
を抑制することができる。さらには、フロントパイプ1
6の内面にクロムメッキ層21とSiO薄膜22が、
外面に高輻射コーティング層25が形成されているの
で、フロントパイプ16の腐食(凝縮水腐食、塩害腐
食)を防止することができる。なお、フロントパイプ1
6の内面の輻射率を低くすることは、上述したように排
気ガスからフロントパイプ16に伝わる熱量を少なくす
ることができるので、フロントパイプ16の安定温度を
低くする効果もある。
【0019】また、フロントパイプ16の外面から輻射
によって多くの熱量が外部に伝わると、フロントパイプ
16の温度が安定した状態で、その出口から流出する排
気ガス温度を低めにすることができる。フロントパイプ
16の出口から流出する排気ガス温度を低めにすること
ができると、触媒コンバータ15を通過する排気ガスの
温度が低めになるので、触媒が高温で劣化してしまう
(高温劣化)を防止することができる。
【0020】フロントパイプ16の外面に凹凸を形成し
て放熱面積が大きくなるように構成することもできる。
放熱面積を大きくすると、輻射と対流伝熱による放熱量
を多くすることができる。フロントパイプ16の外面に
形成する凹凸を図3〜図5に例示する。図3は、外面に
溝36が形成されている例を示す。図4は、外面が粗く
形成されている例を示す。図5は、外面に孔が形成され
ている例を示す。
【0021】上述したフロントパイプ16のように、管
内面の輻射率を低くした場合の効果をシミュレーション
計算した。以下、その結果を説明する。シミュレーショ
ン計算は、有限要素法解析の機能を組み込んだCAEを用
いて行った。計算モデルは、図6に示されているよう
に、真っ直ぐな管42の四分の一断面である。管42の
管径は50mm、管長は1000mmである。有限要素
法解析のためのメッシュ分割は、図7と図8に示されて
いるように行った。メッシュの総数は5250である。
図7と図8に示されている外側の2層のメッシュ43が
管42に相当し、その他の部分は排気ガスに相当する。
なお、図8は、フロントパイプ16の出口部分の長さ1
00mmのみを図示している。
【0022】シミュレーション計算は、管42の内面の
輻射率が大きい場合と、小さい場合とで行った。輻射率
が大きい場合の輻射率は0.86、反射率は0.14、
透過率は0とした。輻射率が小さい場合の輻射率は0、
反射率は0、透過率は1とした。また、管42内の排気
ガスの流速は10m/sec、流入温度は、700℃と
100℃の2つとした。排気ガスと管壁との熱伝達に関
する熱抵抗は0.2、管壁と外部との間は断熱されてい
るとした。
【0023】図9、図10は、管42内面の輻射率が大
きく、排気ガスの流入温度700℃の場合の管42出口
部分の温度のシミュレーション計算結果を示している。
なお、図示の都合上、外側から2番目の層には6つの温
度をまとめて記載している。これらの6つの温度は、半
径方向にほぼ同じ厚さの層として分布している。なお、
これらの計算結果は、排気ガスと管42の温度が安定し
た状態のものである。管42内面の輻射率が大きく、流
入温度100℃の場合のシミュレーション計算結果を図
11、図12に示す。図9〜図12から明らかなよう
に、輻射率が大きい場合のシミュレーション計算結果で
は、管42内部の温度は、中央部が高く、管壁に近づく
にしたがって次第に低下する傾向を示している。
【0024】管42内面の輻射率が小さく、流入温度7
00℃の場合のシミュレーション計算結果を図13に示
す。また、管42内面の輻射率が小さく、流入温度10
0℃の場合のシミュレーション計算結果を図14に示
す。図13、図14から明らかなように、輻射率が小さ
い場合のシミュレーション計算結果では、管42内部の
温度は、均一に分布している。
【0025】冷えた状態の管42に高温の排気ガスが流
入した場合の排気ガスと配管42の温度変化を、輻射率
が高いケースと低いケースについてシミュレーション計
算した。その結果を図15、図16に示す。図15は、
管42の中央部の排気ガス温度である。図16は、管4
2の管壁の温度である。なお、シミュレーション計算し
たのは、管42の出口部分であり、管42に流入する排
気ガスの温度は700℃とした。図15に示されている
ように、管42の中央部の排気ガス温度は、輻射率が低
いケースでは早く上昇し、約10秒でほぼ安定する。こ
れに対して、輻射率が高いケースでは、管42中央部の
排気ガス温度が安定するのには時間がかかる。図15で
はスケールアウトして示されていないが、シミュレーシ
ョン計算結果によれば、輻射率が高いケースでは、管4
2中央部の排気ガス温度が安定して輻射率が低いケース
と同じ値になるのには、約120秒を要する。以上のシ
ミュレーション計算から、管42内面の輻射率を低くす
ると、排気ガス温度が早く上昇することが確認できた。
【0026】図16に示されているように、管42の管
壁の温度は、輻射率が低い方が早く安定する。安定した
後の管壁の温度は、輻射率が高い方が700℃、低い方
が370℃である。以上のシミュレーション結果から、
管42内面の輻射率を低くすると、安定後の管壁の温度
が低くなることが確認できた。
【0027】以上、本発明の具体例を詳細に説明した
が、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定する
ものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上
に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれ
る。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、
単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性
を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組み合わ
せに限定されるものではない。また、本明細書または図
面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであ
り、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的
有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のエンジンと排気系統の模式
図。
【図2】本発明の実施形態のフロントパイプの断面図。
【図3】本発明の実施形態のフロントパイプ外面に形成
した溝の拡大断面図。
【図4】本発明の実施形態のフロントパイプ外面を粗く
形成した拡大断面図。
【図5】本発明の実施形態のフロントパイプ外面に形成
した孔の拡大断面図。
【図6】本発明の実施形態で実施したシミュレーション
計算の計算モデルの斜視図。
【図7】図6のVII−VII線矢視図(シミュレーシ
ョン計算の計算モデルのメッシュ分割を示す)。
【図8】図6のVIII−VIII線矢視図(シミュレ
ーション計算の計算モデルのメッシュ分割を示す)。
【図9】排気ガスとフロントパイプの温度分布(輻射率
−大、排気ガス温度700℃)(フロントパイプ軸に対
して直角視)。
【図10】排気ガスとフロントパイプの温度分布(輻射
率−大、排気ガス温度700℃)(フロントパイプ軸に
対して平行視)。
【図11】排気ガスとフロントパイプの温度分布(輻射
率−大、排気ガス温度100℃)(フロントパイプ軸に
対して直角視)。
【図12】排気ガスとフロントパイプの温度分布(輻射
率−大、排気ガス温度100℃)(フロントパイプ軸に
対して平行視)
【図13】排気ガスとフロントパイプの温度分布(輻射
率−小、排気ガス温度700℃)(フロントパイプ軸に
対して直角視)。
【図14】排気ガスとフロントパイプの温度分布(輻射
率−小、排気ガス温度100℃)(フロントパイプ軸に
対して直角視)。
【図15】エンジンが始動してからのフロントパイプ中
央部の排気ガス温度の変化を示すグラフ。
【図16】エンジンが始動してからのフロントパイプの
管壁の温度変化を示すグラフ。
【符号の説明】
12:エンジン 14:エキゾーストマニホールド 15:触媒コンバータ 16:フロントパイプ 21:クロムメッキ層 22:SiO薄膜 25:高輻射コーティング層 42:管 43:メッシュの管相当部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 浩之 愛知県大府市共和町1丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)発明者 島崎 則和 愛知県大府市共和町1丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)発明者 仙田 正典 愛知県大府市共和町1丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)発明者 矢野 賢司 名古屋市西区則武新町3丁目1番36号 株 式会社ノリタケカンパニーリミテド内 (72)発明者 岩田 美佐男 名古屋市西区則武新町3丁目1番36号 株 式会社ノリタケカンパニーリミテド内 Fターム(参考) 3G004 BA06 BA07 DA02 DA15 EA05 FA04 FA07 GA06 4K044 AB03 BA02 BA08 BA10 BA11 BA14 BB11 BC11 BC12 CA21 CA24 CA27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に輻射率を低くするコーティングが
    施されていることを特徴とする排気管。
  2. 【請求項2】 コーティングはアルミメッキまたはクロ
    ムメッキまたは金メッキであることを特徴とする請求項
    1に記載の排気管。
  3. 【請求項3】 コーティング前に研磨加工が施されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の排気管。
  4. 【請求項4】 コーティングの上に透過率が良好な二酸
    化珪素(SiO)を含むコーティングがさらに施され
    ていることを特徴とする請求項1または2または3に記
    載の排気管。
  5. 【請求項5】 外面に輻射率を高くするコーティングが
    施されていることを特徴とする排気管。
  6. 【請求項6】 コーティングは四硼化珪素(SiB
    を含むことを特徴とする請求項5に記載の排気管。
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