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JP2003227753A - 赤外線検出回路及び赤外線検出装置 - Google Patents

赤外線検出回路及び赤外線検出装置

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Publication number
JP2003227753A
JP2003227753A JP2002342069A JP2002342069A JP2003227753A JP 2003227753 A JP2003227753 A JP 2003227753A JP 2002342069 A JP2002342069 A JP 2002342069A JP 2002342069 A JP2002342069 A JP 2002342069A JP 2003227753 A JP2003227753 A JP 2003227753A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
infrared detection
voltage
pass filter
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002342069A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuteru Hataya
光輝 畑谷
Taku Fukui
卓 福井
Yuji Takada
裕司 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2002342069A priority Critical patent/JP2003227753A/ja
Publication of JP2003227753A publication Critical patent/JP2003227753A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線検出回路及びこの回路を含む赤外線検
出装置の小型にすることを目的とする。 【解決手段】 演算増幅器21の反転入力端子と出力端
子との間にコンデンサCfを接続するとともに、コンデ
ンサCfに対して、抵抗回路素子Zが並列接続された電
流電圧変換回路2と、電流電圧変換回路2の出力側に接
続された反転増幅回路からなる電圧増幅回路3と、電圧
増幅回路3の出力側に接続されたバンドパスフィルタ回
路4と、バンドパスフィルタ回路4の出力側に接続され
た出力回路5とから赤外線検出回路を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線検出回路及
び赤外線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の赤外線検出装置は、図15に示す
ように、人体から輻射される赤外線を検出する焦電素子
100と、焦電素子100の検出電流信号を電圧信号に
変換する電流電圧変換回路200と、電流電圧変換回路
200にカップリングコンデンサC30を備えるととも
に、その出力側に順次、電圧増幅回路300、ローパス
フィルタ400、ハイパスフィルタ500、増幅回路6
00及び出力回路700が接続されて構成されている。
【0003】電流電圧変換回路200は、焦電素子10
0がゲートに接続されたFET(field effect transist
or)と、焦電素子100の両端に並列接続された抵抗R
gと、FETのソースとグラウンドとの間に介設された
抵抗Rsとから構成されている。ローパスフィルタ40
0及びハイパスフィルタ500はスイッチトキャパシタ
により構成されている。
【0004】このように構成された赤外線検出装置は次
のように動作する。焦電素子100から出力された検出
電流信号は、抵抗Rgにより電圧信号に変換されて、F
ETのゲートに印加され、これによりソースからドレイ
ンに向けてドレイン電流が流れる。ドレイン電流が流れ
ることによって、抵抗Rs間にソース電圧が発生する。
このソース電圧は、カップリングコンデンサC30によ
り直流成分がカットされ、次いで、電圧増幅回路300
により増幅率(1+R20/R10)で増幅された後、ロ
ーパスフィルタ400及びハイパスフィルタ500によ
り高周波成分及び低周波成分がカットされた所定の周波
数帯域成分の電圧信号として取り扱われる。そして、こ
の電圧信号は、増幅回路600により設定ゲインで増幅
され、出力回路700で、所定のレベルと大小比較され
て、検出信号として出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記カ
ップリングコンデンサC30は、人体などの動きを表わ
す1.0Hz近辺の周波数成分を通過させるためにも容
量の大きなものが必要となるため、大型のコンデンサを
使用しなければならない。大型のコンデンサは集積化が
困難であるため、別途外付けせざるを得なかった。この
ような外付けのカップリングコンデンサC30は、赤外
線検出装置を小型化し乃至は集積化する上で大きな障壁
となっていた。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、外付け部品を無くして小型化を可能と
する赤外線検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
焦電素子に接続された第1の演算増幅器の出力端子と反
転入力端子との間に、直流成分を帰還させる回路とコン
デンサとを並列接続した電流電圧変換回路と、前記電流
電圧変換回路から出力される電圧信号を増幅する第1の
増幅回路と、スイッチトキャパシタフィルタで構成さ
れ、前記第1の増幅回路からの電圧信号のうち所定の周
波数帯域成分を通過させるバンドパスフィルタ回路と、
前記スイッチトキャパシタフィルタに所定周波数の基準
クロック信号を出力する基準クロック生成回路と、前記
バンドパスフィルタ回路から出力される電圧信号が閾値
レベル以上のとき検出信号として出力する出力回路とを
備えたことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、焦電素子から出力され
る検出電流信号は、コンデンサによって電圧信号に変換
されて第1の演算増幅器の出力端子より出力される。出
力された電圧信号の直流波成分は、直流成分を帰還させ
る回路によって反転入力端子に帰還される。そのため、
出力される電圧信号の直流成分の変動が抑制され、動作
点が安定化される。その結果、電流電圧変換回路の出力
側に、動作点の変動分をカットするためのカップリング
コンデンサが不要となり、回路が小型化される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の赤
外線検出回路において、前記バンドパスフィルタ回路と
前記出力回路との間に第2の増幅回路を接続したことを
特徴とする。この発明によれば、バンドパスフィルタ回
路から出力される電圧信号は、第2の増幅回路により所
定の振幅レベルに増幅されて出力回路に導かれ、出力回
路の閾値レベルを相応する値に設定することにより、検
出精度を高めることができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の赤
外線検出回路において、前記バンドパスフィルタ回路と
前記出力回路との間に所定の利得を有するハイパスフィ
ルタを接続したことを特徴とする。この発明によれば、
バンドパスフィルタ回路から出力される電圧信号は、ハ
イパスフィルタにより低周波成分がカットされて出力回
路に導かれるため、バンドパスフィルタ回路による動作
点の変動分がカットされる。そして、ハイパスフィルタ
は所定の利得を有しているため、所望する周波数帯域に
利得を有する電圧信号が後段の出力回路に導かれるの
で、出力回路の検出精度をより高めることができる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の赤外線検出回路において、前記バンドパ
スフィルタ回路は、少なくとも3個以上のフィルタが多
段接続された構造を有し、ハイパスフィルタとローパス
フィルタとが交互に接続されてなることを特徴とする。
この発明によれば、第1の増幅回路から出力される電圧
信号は、初段のハイパスフィルタにより、動作点の変動
分がカットされ、2段目以降に接続されたローパスフィ
ルタにより高周波成分がカットされる。そして、3段目
以降に接続したハイパスフィルタにより、スイッチトキ
ャパシタのスイッチングの際に生じるフィードスルーノ
イズによる動作点の変動分がカットされる。そのため、
動作点の変動分がカットされ、かつ、折り返しノイズが
カットされた電圧信号が出力回路に導かれる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の赤
外線検出回路において、前記ローパスフィルタは所定の
利得を有するものであることを特徴とする。この構成に
よれば、複数のローパスフィルタを接続し、利得を各ロ
ーパスフィルタに分散して持たせることにより、ローパ
スフィルタでの動作点の大幅な変動を抑制しつつ、バン
ドパスフィルタ回路として大きな利得が得られる。その
結果、バンドパスフィルタ回路の後段に増幅回路等を接
続することが不要となり、回路の小型化を図ることがで
きる。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の赤外線検出回路において、前記バンドパ
スフィルタ回路は、前段にローパスフィルタ、後段にハ
イパスフィルタを配置したことを特徴とする。この発明
によれば、前段に接続されたローパスフィルタによっ
て、第1の増幅回路から出力される電圧信号に含まれる
高周波成分が集中的にカットされるため、折返しノイズ
の発生が抑制される。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかに記載の赤外線検出回路において、前記電流電圧
変換回路は、スイッチトキャパシタを有することを特徴
とする。この発明によれば、電流電圧変換回路を小型の
コンデンサをクロック信号で切り替えることで等価的に
高抵抗の抵抗材を作ることが可能となり、小型で、か
つ、優れた温度特性を有する電流電圧変換回路が得られ
る。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれかに記載の赤外線検出回路において、前記スイッチ
トキャパシタと前記基準クロック発生回路との間に接続
され、前記基準クロック信号よりも高い周波数の外部ク
ロック信号を生成する外部クロック生成回路と接続可能
であり、前記基準クロック信号と前記外部クロック信号
とを切り換えるクロック信号制御回路を備えることを特
徴とする。この発明によれば、バンドパスフィルタ回路
のスイッチトキャパシタフィルタに通常動作時とは異な
る周波数を有するクロック信号が供給可能となる。例え
ば、外部クロック信号として、通常動作時のクロック信
号より高い周波数のクロック信号が供給されることで、
回路の周波数特性が高周波側にスライドする。このた
め、スイッチトキャパシタフィルタに高周波のクロック
信号を供給するようにして、周波数特性を迅速に検査で
きるので検査時間が短縮される。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれかに記載の赤外線検出回路において、前記直流成分
を帰還させる回路は、抵抗素子からなることを特徴とす
る。この発明によれば、直流成分を帰還させる回路を抵
抗素子により構成したため、簡易な構成でありながら、
第1の演算増幅器から出力される電圧信号の動作点を安
定化することができる。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項1〜8の
いずれかに記載の赤外線検出回路において、前記直流成
分を帰還させる回路は、積分回路であることを特徴とす
る。この発明によれば、直流成分を帰還させる回路を積
分回路で構成したため、直流以外の信号成分が大きく減
衰して帰還されることとなり、出力される電圧信号の動
作点をより安定化することができる。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項1〜10
のいずれかに記載の赤外線検出回路において、前記第1
の増幅回路は、第2の演算増幅器から構成され、前記第
1の演算増幅器の出力端子を増幅用の抵抗を介して前記
第2の演算増幅器の反転入力端子に接続するとともに、
前記出力端子と前記第2の演算増幅器の非反転入力端子
との間にローパスフィルタを接続することを特徴する。
【0019】この発明によれば、第1の演算増幅器の出
力端子から出力された電圧信号は、2分岐され、一方は
増幅用の抵抗を通って第2の演算増幅器の反転入力端子
に入力され、他方はローパスフィルタ通り、高周波成分
が除去されて第2の演算増幅器の非反転入力端子に入力
される。したがって、電流電圧変換回路から出力された
電圧信号のうち、ローパスフィルタのカットオフ周波数
よりも低い周波数成分の電圧信号は、第2の演算増幅器
の反転入力端子と非反転入力端子に同位相で入力される
ため、第1の増幅回路からの出力は増幅されない。一
方、ローパスフィルタのカットオフ周波数よりも高い周
波数成分の電圧信号は、第2の演算増幅器の非反転入力
端子の入力されないため、非反転入力端子の電位を変動
させず、その結果、第1の増幅回路により増幅されて出
力される。したがって、第1の増幅回路を飽和させる低
周波帯域の電圧信号が、第1の増幅回路で増幅されない
ため、電源投入後の所定期間に、第1の演算増幅器の反
転入力端子で発生するリーク電流の影響により、電流電
圧変換回路から出力される電圧信号の動作点が変動する
ことに起因して生じる第2の増幅回路の飽和が防止され
る。
【0020】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の赤外線検出回路において、前記ローパスフィルタは、
前記第1の演算増幅器の出力端子と前記第2の演算増幅
器の非反転入力端子との間に接続された第1の抵抗部
と、前記非反転入力端子の接地側に接続されたコンデン
サとを備えることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、コンデンサ及び抵抗部
という簡素な構成で、ローパスフィルタを構成すること
ができる。
【0022】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の赤外線検出回路において、第1のスイッチ制御部を備
え、前記ローパスフィルタ回路は、前記第1の抵抗部に
並列接続された第1のスイッチ回路とを備え、前記第1
のスイッチ制御部は、前記第1のスイッチ回路を制御す
ることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、電源投入直後は、第1
のスイッチ回路は第1のスイッチ制御部の指示にしたが
ってオン状態とされ、この第1のスイッチ回路と並列接
続された第1の抵抗部を短絡状態とする。そのため、電
源投入直後において、ローパスフィルタは、時定数が小
さくなり、カットオフ周波数が増大される。その結果、
電流電圧回路から出力された電圧信号は、第1の増幅回
路を飽和させる低周波帯域の成分が、確実にカットされ
て第1の増幅回路に導かれるため、電源投入後所定期
間、動作点が変動することによる第1の増幅回路の飽和
がより確実に防止される。
【0024】請求項14記載の発明は、請求項12又は
13記載の赤外線検出回路において、前記第1の抵抗部
は、不純物不拡散ポリシリ抵抗素子であることを特徴と
する。
【0025】この発明によれば、ローパスフィルタを構
成する第1の抵抗部を不純物不拡散ポリシリ抵抗素子で
構成したため、ローパスフィルタが集積化可能となる。
そのため、赤外線検出回路を外付け部品を0として構成
することができる。
【0026】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の赤外線検出回路において、第2のスイッチ制御部を備
え、前記ローパスフィルタは、直列接続された不純物不
拡散ポリシリ抵抗素子からなる第2の抵抗部と第2のス
イッチ回路とを前記第1の抵抗部に対して並列に接続
し、前記第2のスイッチ制御部は、雰囲気が低温のとき
前記第2のスイッチ回路をオンにすることを特徴とす
る。
【0027】この発明によれば、第2の抵抗部は、不純
物不拡散ポリシリ抵抗素子により構成されているため、
第2の抵抗部が低温状態になると抵抗値が増大する。そ
して、抵抗値がある一定の値以上となると、第2のスイ
ッチ制御部によって、第2のスイッチ回路がオンされ
て、第2の抵抗部が通電状態となる。すなわち、ローパ
スフィルタは、低温時において、第1及び第2の抵抗部
とが並列接続された構成となり、時定数が小さくなるた
め、カットオフ周波数が増大する。そのため、低温時に
おいて、第1の増幅回路を飽和させる低周波帯域の成分
が確実にカットされて第1の増幅回路に導かれ、低温時
の第1の増幅回路の飽和が防止される。
【0028】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の赤外線検出回路において、前記第2のスイッチ制御部
は、スイッチトキャパシタにより構成される等価抵抗と
前記不純物不拡散ポリシリ抵抗素子の抵抗との分圧電圧
を用いて、前記第2のスイッチを制御することを特徴と
する。
【0029】この発明によれば、雰囲気が低温のとき、
不純物不拡散ポリシリ抵抗素子の抵抗が増大し、抵抗分
圧が第2のスイッチをオンするように作用させて、第2
のスイッチ回路はオンされる。すなわち、不純物不拡散
ポリシリ抵抗の抵抗値の変化を不純物不拡散ポリシリ抵
抗を用いて検出しているため、不純物不拡散ポリシリ抵
抗の温度特性による抵抗値の変化が正確に検出される。
加えて、不純物不拡散ポリシリ抵抗素子により構成した
ため、回路の集積化が可能となる。
【0030】請求項17記載の発明は、請求項11〜1
6のいずれかに記載の赤外線検出回路において、前記焦
電素子及び前記第1,第2の演算増幅器の非反転入力端
子に、基準電圧を発生する一つの基準電圧回路を接続し
たことを特徴とする。この発明によれば、焦電素子に供
給する基準電圧、第1及び第2の演算増幅器の非反転入
力端子に供給する基準電圧とを1つの基準電圧回路で構
成したため、第1の増幅回路の出力に影響を及ぼすノイ
ズ成分が増幅されることを相殺することができ、ノイズ
を減らすことができる。
【0031】請求項18記載の発明は、前記請求項1〜
17のいずれかに記載の赤外線検出回路が、1つの半導
体チップに集積されてなることを特徴とする。この発明
によれば、赤外線検出回路が小型となる。
【0032】請求項19記載の発明は、請求項1〜18
のいずれかに記載の赤外線検出回路に焦電素子を接続し
てなる赤外線検出装置である。この発明によれば、小型
化された赤外線検出回路を備えているため、赤外線検出
装置が小型化される。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、赤外線検出装置の構成を
示す分解斜視図である。赤外線検出装置は、下面に3本
のリード線12が接続された円盤状のベース11と、ベ
ース11の上面に2本の桟17を介して実装された、円
板状のプリント配線板16と、プリント配線板16の略
中央に実装された四角形の受光面を有する焦電素子1と
を備えるとともに、上底部に光学的フィルタ窓14を有
し、プリント配線板16を覆うための有底円筒状のキャ
ン13と、ドーム形状を有し、キャン13の上底部に実
装される大径の集光用のレンズ(マルチレンズ)15とを
備えて構成されている。
【0034】人体から輻射された赤外線であって、レン
ズ15及び光学的フィルタ窓14を通過した赤外線は、
焦電素子1に入射される。プリント配線板16の裏面に
は、この検出電流信号に対する信号処理を行う赤外線検
出回路が集積化等されて実装されている。
【0035】(第1実施形態)図2は、第1実施形態に示
す赤外線検出回路の回路図である。本赤外線検出回路
は、焦電素子1からの電流信号を電圧信号に変換する電
流電圧変換回路2と、電流電圧変換回路2の出力側に接
続された電圧増幅回路3(第1の増幅回路)と、電圧増
幅回路3の出力側に接続されたバンドパスフィルタ回路
4と、バンドパスフィルタ回路4の出力側に接続された
出力回路5とから構成されている。
【0036】焦電素子1は、輻射された熱線により温度
が上昇すると、温度上昇分に応じて分極電荷が発生し、
この分極電荷を検出電流信号として出力するものであ
る。
【0037】電流電圧変換回路2は、反転入力端子に焦
電素子1の一端が接続される演算増幅器21と、演算増
幅器21の出力端子と反転入力端子との間に接続された
帰還用のコンデンサCfと、帰還用のコンデンサCfに
並列接続された抵抗回路素子Zを備えるとともに、演算
増幅器21の非反転入力端子とグランド間に、出力され
る電圧信号の動作点を設定するための基準電圧Vrを出
力する電源部Eが接続されている。電流電圧変換回路2
は、演算増幅器21により構成され、抵抗回路素子Zを
用いて負帰還をかけているため、動作点の変動が抑制さ
れている。このため、動作点の変動分をカットするため
のカップリングコンデンサが不用となり、回路の小型化
が可能となる。
【0038】また、電流電圧変換回路2には、コンデン
サCfが接続されており、焦電素子1から出力された電
流信号のうち、人体の検出に重要となる0.1Hz〜
1.0Hz付近の周波数成分の電流信号は、このコンデ
ンサCfによって電圧信号に変換される。従来の電流電
圧変換回路では、抵抗素子を用いて焦電素子から出力さ
れた電流信号を電圧信号に変換していた。抵抗素子は熱
雑音を発生するため、抵抗素子を用いて電流電圧変換を
行うと、変換された電圧信号には多くのノイズが含まれ
ることとなる。一方、コンデンサは、抵抗素子とは異な
り、理論上熱雑音が発生しない。そのため、本電流電圧
変換回路2により変換された電圧信号は、ノイズ成分が
大幅に減少されることとなる。
【0039】電圧増幅回路3は、反転増幅回路であり、
反転入力端子が電流電圧変換回路2の出力端子に抵抗R
1を介して接続された演算増幅器31と、演算増幅器3
1の出力端子と反転入力端子との間に介設された抵抗R
2とを備えるとともに、演算増幅器31の非反転入力端
子に、出力される電圧信号の動作点を設定するための基
準電圧Vrを出力する電源部Eが接続されて構成されて
いる。
【0040】演算増幅器21は、出力インピーダンスが
極めて低いため、演算増幅器21の出力端子に接続され
る回路の入力インピーダンスを考慮する必要がない。し
たがって、演算増幅器21の出力端子に入力インピーダ
ンスの低い反転増幅回路を電圧増幅回路3として構成
し、接続している。
【0041】電圧増幅回路3として本実施形態では反転
増幅回路を用いているが、逆に、非反転増幅回路を用い
た場合、動作点を設定するために、演算増幅器31の反
転入力端子に接続される利得抵抗とグランドとの間に電
源部を接続する必要があり、このように電源部を接続す
ると、電源部に電流が流れて、電源部の内部抵抗によっ
て生じる電圧降下により、電源部が不安定となる。この
ため、焦電素子1及び電流電圧変換回路2に接続された
電源部Eとは別に、電源部を接続しなければならない。
一方、本実施形態のように、電圧増幅回路3を反転増幅
回路で構成した場合には直接、演算増幅器31の非反転
入力端子に電源部Eを接続することができ、しかも、非
反転入力端子は高入力インピーダンスであるため、電源
部Eに電流が流れず、電源部Eの内部抵抗による電圧降
下も生じない。したがって、反転増幅回路の基準電位を
安定にすることができる。このため、電源部Eを電流電
圧変換回路2及び電圧増幅回路3に対して共用すること
ができ、その分、回路が小型となる。加えて、電流電圧
変換回路2及び電圧増幅回路3に基準電位を与える電圧
源を1個の電圧源Eで構成することにより、電流電圧変
換回路2に与える基準電位と電圧増幅回路3に与える基
準電位とが全く同じ電位となるため、両回路の動作点が
全く同じものとなり、両回路間にカップリングコンデン
サを設けなくとも動作点の変動を十分抑制することがで
きる。
【0042】バンドパスフィルタ回路4は、回路の小型
化を図るべくスイッチトキャパシタフィルタで構成され
ており、人体を検知するうえで重要となる0.1〜1.
0Hzの周波数帯域の電圧信号に所定の利得を持たせて
出力する。スイッチトキャパシタフィルタは、その抵抗
部が、例えば、コンデンサとMOSFETなどのスイッ
チング素子とから構成されている(図4参照)。スイッ
チング素子には、スイッチング素子を駆動するためのク
ロック発生回路4aが接続されている。スイッチング素
子はクロック発生回路4aからのクロック信号を受けて
オン・オフされる。これによりコンデンサの充放電が繰
り返され、コンデンサは等価的に抵抗素子として機能す
る。以下に示す実施形態においても、スイッチトキャパ
シタはこのクロック発生回路4aからのクロック信号に
よって動作する。スイッチング素子に与えるクロック信
号の周波数(サンプリング周波数)をf、コンデンサの容
量をCとすると、スイッチトキャパシタによる等価抵抗
値Rは、R=1/f・Cで表わされる。
【0043】このように、バンドパスフィルタ回路4
を、スイッチトキャパシタフィルタで構成すると、入力
される電圧信号に高周波成分が多く含まれている場合、
折返しノイズが発生することがある。ここで、電流電圧
変換回路2は、コンデンサCfにより電流電圧変換を行
っており、コンデンサCfのインピーダンスは、1/
(2π・f・Cf)により表されるため、高周波になる
ほど、その値が小さくなる特性を有している。したがっ
て、変換された電圧信号は、高周波成分は大きく減衰さ
れており、バンドパスフィルタ回路4に入力される電圧
信号の高周波成分は小さくなる。その結果、バンドパス
フィルタ回路4での折返しノイズが抑制される。
【0044】出力回路5は、例えば、コンパレータから
構成されており、バンドパスフィルタ回路4から出力さ
れる電圧信号を所定の閾値レベルと大小比較し、閾値レ
ベル以上のとき検出信号を出力するようになっているも
のである。
【0045】本赤外線検出装置は、次のように動作す
る。焦電素子1から出力された検出電流信号は、電流電
圧変換回路2に入力され、人体検出にとって重要となる
0.1〜1.0Hz付近の周波数成分の電流信号は、コ
ンデンサCfのインピーダンス成分1/(2π・f・C
f)により電圧信号に変換される。そのため、高周波成
分がカットされるとともに、S/N比が改善される。次
いで、電流電圧変換回路2により変換された電圧信号
は、電圧増幅回路3により、R2/R1倍に増幅された
後、バンドパスフィルタ回路4により、0.1〜1.0
Hzの周波数帯域の成分が取り出される。ここで、電流
電圧変換回路2で高周波成分をカットしているため、バ
ンドパスフィルタ回路4で生じる折り返しノイズが抑制
される。次いで、出力回路5により、閾値レベルと大小
比較されて、検出信号の出力を行う。
【0046】このように、第1実施形態の赤外線検出回
路によれば、従来の赤外線検出回路に用いられていたカ
ップリングコンデンサを省くことができ、かつ、焦電素
子1、電流電圧変換回路2、電圧増幅回路3に接続する
電源部Eを共用化することができるため、回路を小型化
することができる。また、電流電圧変換回路2により、
高周波成分をカットするため、バンドパスフィルタ回路
4で生じる折返しノイズが抑制される。
【0047】(第2実施形態)図3は、第2実施形態に示
す赤外線検出回路の回路図である。本赤外線検出回路
は、上記バンドパスフィルタ回路4と出力回路5との間
に増幅回路6(第2の増幅回路)を介設したことを特徴
としている。この増幅回路6は、非反転増幅回路であ
り、非反転入力端子がバンドパスフィルタ回路4の出力
端子と接続された演算増幅器61と、演算増幅器61の
出力端子と反転入力端子との間に接続された抵抗R3
と、反転入力端子に接続された抵抗R4とから構成され
るとともに、抵抗R4とグランドの間には、動作点を所
定レベルに設定するための電源部Eが接続されている。
【0048】人体及び生体の検出においては、0.1〜
1.0Hzの周波数帯域の信号成分が重要であるため、
バンドパスフィルタ回路4は、ピーク周波数が1.0H
z付近となるように周波数特性が設定されている。した
がって、バンドパスフィルタ回路4によって、0.1H
z付近の周波数帯域の信号成分が減衰されてしまう。そ
のため、減衰された0.1Hz付近の信号成分を検出し
ようとすると、出力回路5の閾値レベルを低いレベルに
設定しなければならない。そうすると、ノイズなどの影
響が無視できなくなって、誤検出するおそれが高くな
る。0.1Hz付近の周波数帯域の電圧信号が、バンド
パスフィルタ回路4により、例えば、20dB減衰する
とすれば(出力される信号の振幅は入力される信号に対
して1/10となる)、出力回路5が電圧信号と閾値レ
ベルを正確に比較して検出信号を出力するためには、バ
ンドパスフィルタ回路4の20dBの減衰を見越して、
電圧増幅回路3から出力される電圧信号の振幅レベル
を、10×閾値レベル倍としなければならない。10×
閾値レベルの振幅レベルを有する出力電圧を確保するた
めには、演算増幅器31の電源電圧レベルを、少なくと
も、10×閾値レベルにする必要があるが、この電源電
圧レベルは、使用する演算増幅器31の特性にもよる
が、通常15V程度であり、演算増幅器31の電源電圧
レベルには、一定の限界がある。一方、出力回路5の閾
値レベルを小さく設定することにより、演算増幅器31
の電源電圧レベルを小さいままとすることも考えられる
が、閾値レベルを小さく設定すると、出力回路5は、振
幅の小さなノイズ信号に対しても検出信号を出力する可
能性があり、閾値レベルを小さく設定するにも一定の限
界がある。このため、通常、閾値レベルは、演算増幅器
31の電源電圧レベルの1/2程度に設定されている。
しかし、この場合、0.1Hz付近の周波数帯域の電圧
信号の振幅が、バンドパスフィルタ回路4により1/2
以下に減衰すると、出力回路5は、検出信号を出力でき
なくなる。
【0049】そこで、第2実施形態に係る電流電圧変換
回路においては、バンドパスフィルタ回路4と出力回路
5との間に増幅回路6を接続し、バンドパスフィルタ回
路4で減衰した電圧信号の振幅レベルを、閾値レベル相
当にまで増幅することにより上記問題を解決している。
【0050】このように、第2実施形態に係る赤外線検
出回路によれば、バンドパスフィルタ回路4と出力回路
5との間に増幅回路6を接続し、バンドパスフィルタ回
路4から出力された電圧信号の振幅レベルの減衰分を閾
値レベル相当まで増幅することにより、出力回路5によ
る検出精度を高めている。
【0051】(第3実施形態)図4は、第3実施形態を示
す赤外線検出回路の回路図である。本赤外線検出回路
は、バンドパスフィルタ回路4と出力回路5との間にハ
イパスフィルタ7を接続したものである。ハイパスフィ
ルタ7は、反転入力端子がバンドパスフィルタ回路4の
出力側とコンデンサC1を介して接続された演算増幅器
71と、演算増幅器71の出力端子と反転入力端子との
間に接続されたコンデンサC2と、コンデンサC2に並
列接続されたスイッチトキャパシタSCとから構成され
ている。スイッチトキャパシタSCを採用することによ
り、第1実施形態で説明したように回路の小型化を図っ
ている。また、演算増幅器71の非反転入力端子及びス
イッチトキャパシタSCのそれぞれには、電源部Eが接
続されている。ハイパスフィルタの通過帯域における利
得は、容量比C1/C2で表わされるため、C1及びC
2の容量比を設定することにより、所望する利得を得る
ことができる。
【0052】第2実施形態において、バンドパスフィル
タ回路4と出力回路5との間に増幅回路6を設ける有効
性について述べたが、増幅回路6の増幅率(利得)を大き
く設定すると、バンドパスフィルタ回路4の出力におけ
る動作点のオフセット成分をこの増幅率で増幅してしま
うため、出力される電圧信号の動作点が大きく変動する
可能性がある。
【0053】そこで、バンドパスフィルタ回路4と出力
回路5との間に利得を有するハイパスフィルタ7を接続
して、バンドパスフィルタ回路4から出力される電圧信
号の低周波成分をカットすることで、動作点の変動を抑
制している。また、0.1〜1.0Hzの周波数成分の
電圧信号は、閾値レベル相当にまで増幅されて出力され
るため、出力回路5による検出精度が向上する。
【0054】このように、第3実施形態の赤外線検出回
路によれば、ハイパスフィルタ7から出力される電圧信
号の動作点の変動を抑制するとともに、0.1〜1.0
Hzの周波数成分は、閾値レベル相当にまで増幅されて
出力されるため、出力回路5による検出精度が向上す
る。また、ハイパスフィルタ7の抵抗部としてスイッチ
トキャパシタSCを用いたため、回路の小型化と温度特
性の安定化を図ることができる。
【0055】(第4実施形態)図5は、第4実施形態を示
す赤外線検出回路の回路図である。本赤外線検出回路
は、人体検出において重要な周波数帯域である0.1H
z〜1.0Hz付近の信号成分をより正確に取り出すこ
とを主目的として、バンドパスフィルタ回路として、ス
イッチトキャパシタフィルタから構成されるハイパスフ
ィルタとローパスフィルタとが所定段数交互に接続され
たバンドパスフィルタ回路41を採用したものである。
すなわち、電圧増幅回路3の出力側から順番に、ハイパ
スフィルタ411、ローパスフィルタ412、ハイパス
フィルタ413、ローパスフィルタ414及びハイパス
フィルタ415の計5個が接続されている。これらのフ
ィルタは人体検出に必要な信号成分を取り出すためのフ
ィルタを構成すると同時に以下の機能を合わせ持つ。
【0056】1段目のハイパスフィルタ411は、電圧
増幅回路3から出力される電圧信号に含まれる低周波成
分をカットすることにより、動作点の変動を抑制するも
のである。2段目のローパスフィルタ412は、1.0
Hz以下の周波数帯域の電圧信号を所定の利得を持たせ
て出力するものである。
【0057】3段目及び5段目に接続されたハイパスフ
ィルタ413、415は、2段目及び4段目に接続され
たローパスフィルタ412及び414から出力される電
圧信号の低周波成分をカットすることにより、動作点の
変動を抑制するものである。バンドパスフィルタ回路4
1を構成する抵抗の値を大きくし、かつ、集積化を行う
ためには、スイッチトキャパシタフィルタに用いられる
コンデンサの容量を小さくする必要があるが、コンデン
サの容量を小さくすると、パルス信号によるスイッチン
グ動作時に生じるフィードスルーノイズの影響が無視で
きなくなる。すなわち、コンデンサの容量を小さくした
場合、フィードスルーノイズによって、演算増幅器のオ
フセット成分が増大されることとなり、その結果、ロー
パスフィルタ412及び414から出力される電圧信号
の動作点が大きく変動することとなる。そこで、3段目
及び5段目に接続されたハイパスフィルタ413及び4
15により、低周波成分をカットすることにより、動作
点の変動を抑制している。
【0058】バンドパスフィルタ回路41を、例えばロ
ーパスフィルタを1個にして構成し、このローパスフィ
ルタに大きな利得を持たせた場合(この場合、バンドパ
スフィルタ回路41は、ハイパスフィルタ411、ロー
パスフィルタ412及びハイパスフィルタ413で構成
される。)、直流成分が大きく増幅され、ローパスフィ
ルタ412から出力される電圧信号が飽和する可能性が
ある。そこで、バンドパスフィルタ回路41は、各ロー
パスフィルタ412及び414に利得を分散化して持た
せ、ローパスフィルタ412及び414から出力される
電圧信号の飽和を防止するとともに、3段目及び5段目
に接続されたハイパスフィルタ413及び415で、2
段目及び4段目のローパスフィルタ412及び414で
生じた動作点の変動分を確実にカットすることにより、
動作点の変動を大幅に抑制している。また、ローパスフ
ィルタ412及び414に利得を分散化して持たせる
と、ローパスフィルタ412及び414のスイッチトキ
ャパシタを小容量のコンデンサで構成することができ、
回路を小型化することができる。
【0059】このように第4実施形態に係る赤外線検出
回路によれば、ローパスフィルタを多段接続して、利得
を分散化させたため、ローパスフィルタの飽和の防止を
図りつつ、出力される電圧信号に高い利得を持たせるこ
とができる。そのため、バンドパスフィルタ回路41か
ら出力された電圧信号を増幅することなく出力回路5に
導くことが可能となる。その結果、後段に増幅回路など
を設ける必要がなくなり、回路の小型化を図ることがで
きる。さらに、各ローパスの前後にハイパスフィルタを
接続しているため、フィードスルーノイズに起因して生
じる動作点の変動をより確実に抑制することができる。
【0060】(第5実施形態)図6は、第5実施形態を示
す赤外線検出回路の回路図である。本赤外線検出回路
は、バンドパスフィルタ回路42が、1段目に接続され
たローパスフィルタ421と、2段目に接続されたハイ
パスフィルタ422とから構成されたものである。第1
実施形態で述べたように、電流電圧変換回路2は、コン
デンサCfを用いて電流電圧変換を行っているため、バ
ンドパスフィルタ回路4で生じる折り返しノイズが低減
されている。しかし、これだけでは、折返しノイズの発
生を完全に抑制することは困難である。そこで、第6実
施形態では、バンドパスフィルタ回路42の1段目にロ
ーパスフィルタ421を配設し、このローパスフィルタ
421により電圧信号の高周波成分をカットして、ハイ
パスフィルタ422へ導くことによりスイッチトキャパ
シタに起因する折返しノイズの発生を抑制している。ま
た、後段に接続されたハイパスフィルタ422により、
動作点の変動分がカットされるため、動作点の変動は抑
制される。
【0061】このように第5実施形態によれば、より確
実に折返しノイズの発生を抑制することができる。
【0062】(第6実施形態)図7は、第6実施形態を示
す赤外線検出回路の回路図である。本赤外線検出回路
は、電流電圧変換回路22に特徴を有している。すなわ
ち、電流電圧変換回路22は、反転入力端子に焦電素子
1が接続された演算増幅器221と、演算増幅器221
の出力端子と反転入力端子との間に接続されたコンデン
サCfに対して、抵抗Ri及び直流帰還回路(積分回
路)DFを並列に接続したものである。直流帰還回路D
Fは、非反転入力端子に演算増幅器221の出力端子が
接続された演算増幅器223と、演算増幅器223の反
転入力端子と出力端子との間に接続されたコンデンサC
3と、コンデンサC3に接続された抵抗R5とから構成
されている。また、抵抗R5とグランドとの間には、動
作点を所定レベルに設定するための電源部Eが接続され
ている。本電流電圧変換回路22によれば、直流帰還回
路DFを用いて演算増幅器221からの出力を帰還させ
ているため、交流成分が減衰して帰還されることとな
り、出力される電圧信号の動作点をより安定化すること
ができる。その結果、カップリングコンデンサを省いて
も、動作点を安定させることができる。
【0063】このように第6実施形態に係る赤外線検出
回路によれば、電流電圧変換回路22に直流帰還回路D
Fを接続したため、出力される電圧信号の動作点の変動
が小さくされ、安定した電流電圧変換が可能となる。
【0064】図8は、本発明の一の実施形態に係る赤外
線検出装置の焦電素子1000、電流電圧変換回路10
01及び電圧増幅回路1002の部分を示した回路図で
ある。図8の赤外線検出回路では、焦電素子1000、
電流電圧変換回路1001及び電圧増幅回路1002の
動作点を設定するための基準電圧を印加する基準電圧回
路として、2個の基準電圧回路1003、1004を用
いている。基準電圧回路1003は焦電素子1000の
一端に接続されている。基準電圧回路1004は、演算
増幅器1011の非反転入力端子と演算増幅器1012
の非反転入力端子とに接続されている。
【0065】IC化された赤外線検出回路に対して焦電
素子1000は外付けされているため、焦電素子100
0と電流電圧変換回路1001との接点からノイズが混
入するおそれがある。したがって、焦電素子1000と
電流電圧変換回路1001及び電圧増幅回路1002と
に基準電圧を印加するための基準電圧回路を1個の基準
電圧回路で構成すると、接点から混入したノイズの影響
によって、電流電圧変換回路1001、電圧増幅回路1
002の動作が不安定となる。そこで、図8の赤外線検
出装置では、焦電素子1000と電流電圧変換回路10
01及び電圧増幅回路1002に基準電圧を印加する基
準電圧回路を別回路としていた。しかし、この構成で
は、以下に示す問題が生じてしまう。
【0066】基準電圧回路1003が定常的に出力する
雑音電圧をVn1、基準電圧回路1004が定常的に出
力する雑音電圧をVn2とすると、演算増幅器1012
が出力する電圧信号に対して、雑音電圧Vn1、Vn2
が寄与する値は、式(1)で示される。
【0067】 Vn1×{(Cs+Cf10)/Cf10}×(−R300/R200)+Vn 1×(R200+R300)/R200+Vn2×(−Cs/Cf10)×(− R300/R200)=Vn1−(R300/R200)×(Cs/Cf10) ×(Vn1−Vn2)・・・(1) ここで、Csは焦電素子のキャパシタンス成分を示して
いる。ここで、電圧増幅回路3は数十倍の利得を有する
ため、R300/R200は非常に大きいな値となる。
また、キャパシタンス成分Csが十分に大きくなるとさ
らに雑音電圧が増幅されることとなる。
【0068】一方、基準電圧回路1003、1004を
共通化すると、Vn1=Vn2となるため、式(1)の
右辺の第2項が消去され、Vn1のみが残ることとな
る。そのため、第6実施形態の赤外線検出装置のよう
に、焦電素子1と、電流電圧変換回路22及び電圧増幅
回路3に基準電圧を印加する基準電圧回路を1個の回路
(電源部E)により構成すると、電圧増幅回路3の利
得、焦電素子1のキャパシタンス成分の大きさ如何にか
かわらず、電圧増幅回路3から出力される電圧信号に対
する、電源部Eの雑音電圧の寄与が抑制されることとな
る。加えて、本発明では、カップリングコンデンサを取
り除いたことにより、電流電圧変換回路2から出力回路
5までをワンチップで構成することが可能となるため、
外部ノイズの影響が緩和されることとなり、基準電圧回
路を1個の電源部Eを用いて構成しても、外部ノイズの
影響は低減されることとなる。
【0069】(第7実施形態)図9は、第7実施形態を示
す赤外線検出回路の回路図である。本赤外線検出回路
は、第6実施形態に示した電流電圧変換回路22におい
て、抵抗Ri及び抵抗R5をスイッチトキャパシタSC
により構成したものである。人体及び生体の検知におい
ては0.1〜1.0Hz付近の周波数成分が重要があ
り、このような低周波信号を取り扱うためには、電流電
圧変換回路の抵抗Ri及び抵抗R5を高抵抗素子で構成
しなければならない。高抵抗素子は、温度特性が大きい
ため、多少の温度変化によっても抵抗値が大きく変動
し、安定した電流電圧変換を行ううえで障壁となる。
【0070】そこで、第7実施形態に係る赤外線検出回
路では、電流電圧変換回路2の抵抗Ri及び抵抗R5と
して、高抵抗でありながら優れた温度特性を有するスイ
ッチトキャパシタSCを用いることにより、上記問題を
解決している。
【0071】このように第7実施形態の赤外線検出回路
は、電流電圧変換回路23の抵抗材として、高抵抗であ
りながら優れた温度特性を有するスイッチトキャパシタ
SCを用いた、安定した電流電圧変換が可能となる。
【0072】(第8実施形態)図10は、第8実施形態を
示す赤外線検出回路の回路図である。第8実施形態の赤
外線検出回路は、バンドパスフィルタ回路4にクロック
制御回路8及びクロック制御回路8を介してクロック発
生回路4aを接続したものである。クロック制御回路8
には、外部入力端子P1を介して外部クロック発生部1
0aが接続されるとともに、クロック切替端子P2を介
して制御部10bが接続されている。
【0073】クロック制御回路8は、制御部10bから
入力されるクロック切替信号に応じて、バンドパスフィ
ルタ回路4に対して、クロック発生回路4aからのクロ
ック信号と外部クロック発生部10aからのクロック信
号を選択的に切り替えて出力するものである。
【0074】クロック発生回路4aは、赤外線検出回路
のスイッチトキャパシタのスイッチング素子に供給す
る、赤外線検出回路の通常動作時における周波数のクロ
ック信号を生成するものである。外部クロック発生部1
0aは、出荷検査時等におけるスイッチトキャパシタの
スイッチング素子に供給するクロック信号を生成するも
のである。このクロック信号の周波数は、クロック発生
回路4aで生成されるクロック信号の周波数に対して例
えば、100倍に設定されている。
【0075】これは、人体の検出においては1.0Hz
付近の周波数成分が重要であるため、1.0Hz付近に
周波数特性を持つようにスイッチトキャパシタの等価抵
抗値Rを決定するように、クロック発生回路4aが生成
するクロック信号の周波数を設定し、このクロック信号
を用いて、スイッチトキャパシタを動作させていること
による。すなわち、赤外線検出回路が1.0Hz付近の
周波数特性に設定されていることから、その特性検査に
は最低1秒の時間が必要となり、出荷検査に長時間を要
してしまう。
【0076】一方、スイッチトキャパシタを、外部クロ
ック発生部10aで生じた100倍の周波数を有するク
ロック信号により動作させることにより、その周波数特
性が100Hz付近にスライドするため、特性検査に費
やされる時間を1/100秒に短縮することができるの
である。
【0077】次に動作について説明する。制御部10b
よりクロック切替信号が出力されると、クロック制御回
路8は、外部クロック発生部10aに接続を切り替え、
外部クロック発生部10aのクロック信号をバンドパス
フィルタ回路4へ供給し、外部クロック信号によりスイ
ッチトキャパシタを動作させる。次いで、制御部10b
よりクロック切替信号が出力されると、クロック制御回
路8は、クロック発生回路4aに接続を切り替え、クロ
ック発生回路4aのクロック信号をバンドパスフィルタ
回路4へ供給し、クロック発生回路4aで生じたクロッ
ク信号、すなわち、通常動作時のクロック信号によりス
イッチトキャパシタを動作させる。
【0078】このように、第8実施形態の赤外線検出回
路によれば、クロック制御回路8を設け、出荷検査時に
は、外部クロック発生部10aで生成した高周波のクロ
ック信号により、スイッチトキャパシタを動作させるた
め、特性検査の時間を短縮することができる。
【0079】(第9実施形態)図11は、第9実施形態
の赤外線検出回路の電流電圧変換回路22と電圧増幅回
路3とを含む主要部分を示している。本赤外線検出回路
は、第6実施形態の赤外線検出回路に対して、演算増幅
器221の出力端子と演算増幅器31の非反転入力端子
との間にローパスフィルタ80を接続したものである。
【0080】電源投入時に、演算増幅器221の反転入
力端子には、微小なリーク電流が発生するが、反転入力
端子の入力インピーダンスは非常に高いため、このリー
ク電流によって、電流電圧変換回路22から出力される
電圧信号の動作点が定常状態時の動作点から大きく変動
してしまう。変動した動作点は、ゆらぎながら、やがて
定常状態時の動作点となって安定する。この動作点のゆ
らぎは、電圧増幅回路3の飽和を招来する。人体検知に
おいては、0.1Hz〜1.0Hz付近の信号成分が重
要であるため、電流電圧変換回路2は、この帯域の電流
信号をコンデンサCfを用いて電圧信号に変換してい
る。そのためには、図11の抵抗Riや抵抗R5は高抵
抗にする必要があるが、一般に高抵抗を集積化しようと
すると、製造のばらつきや温度特性が大きくなる場合が
多い。その場合、抵抗値のばらつきや温度特性を考慮し
たうえでも0.1Hz〜1.0Hzの周波数帯をコンデ
ンサCfによって電圧信号に変換するためには、電流電
圧変換回路2における変換インピーダンスの周波数特性
のピーク周波数が0.1Hzよりもかなり小さな値、例
えば数mHzとなるように電流電圧変換回路2の周波数
特性を設定しなければならない。したがって、電流電圧
変換回路22の時定数は、非常に大きくなるため、動作
点が安定するまでの期間が長くなり、その結果、電源投
入後、しばらくの期間(数分間)電圧増幅回路3が飽和
して回路が応答しないという問題が発生する。そこで、
第9実施形態では、ローパスフィルタ80を用いて上記
問題を解決している。
【0081】ローパスフィルタ80は、抵抗R6(第1
の抵抗素子)及びコンデンサC4を備えている。抵抗R
6は、演算増幅器221の出力端子と演算増幅器31の
非反転入力端子との間に接続されている。抵抗R6は、
不純物不拡散ポリシリ抵抗素子である。コンデンサC4
は、一端が演算増幅器31の非反転入力端子に接続さ
れ、他端が電源部Eを介して接地されている。演算増幅
器221から出力された電圧信号は、2分岐され、一方
は、そのまま抵抗R1を通って、演算増幅器31の反転
入力端子に入力され、他方は、ローパスフィルタ80を
通って、演算増幅器31の非反転入力端子に入力され
る。
【0082】ローパスフィルタ80を通った電圧信号
は、カットオフ周波数よりも高い周波数成分が除去され
て演算増幅器31の非反転入力端子に入力される。その
ため、非反転入力端子の電位は、この高周波成分によっ
て変化されない。
【0083】演算増幅器221から出力された電圧信号
のうち、ローパスフィルタ80のカットオフ周波数より
も低い周波数成分の電圧信号は、演算増幅器31の反転
入力端子と非反転入力端子に対して同位相で入力される
ため、電圧増幅回路3によって増幅されない。一方、演
算増幅器221から出力された電圧信号のうちローパス
フィルタ80のカットオフ周波数成分よりも高い電圧信
号は、反転入力端子のみに入力されるため、電圧増幅回
路3により増幅される。したがって、電圧増幅回路3の
飽和を招来するカットオフ周波数よりも低周波の信号
は、電圧増幅回路3によって増幅されないため、電圧増
幅回路3は飽和されないこととなる。
【0084】このように、第9実施形態の赤外線検出回
路によれば、演算増幅器31の非反転入力端子にローパ
スフィルタ80を接続したため、電源投入後所定時間、
電流電圧変換回路22から出力される電圧信号の動作点
がゆらぐことによって生じる電圧増幅回路3の飽和を防
止することができる。
【0085】(第10実施形態)図12は、第10実施
形態を示す赤外線検出回路の電流電圧変換回路22と電
圧増幅回路3とを含む主要部分を示す回路図である。本
赤外線検出回路は、電流電圧変換回路22と電圧増幅回
路3との間にローパスフィルタ81を接続している。ロ
ーパスフィルタ81は、抵抗R8、抵抗R9、スイッチ
S81及びスイッチ制御回路90が接続されている。抵
抗R8及びR9は演算増幅器221の出力端子と演算増
幅器31の非反転増幅端子との間に接続されている。ス
イッチS81は、抵抗R8に並列接続されている。ここ
で、抵抗R8及びR9のそれぞれの抵抗値は、図11に
示す抵抗R6の抵抗値よりも小さい値が設定されてい
る。また、抵抗R8及びR9は、不純物不拡散ポリシリ
抵抗素子が用いられている。
【0086】スイッチ制御回路90は、電源投入後の所
定時間スイッチS81をオンさせ、所定時間経過後スイ
ッチS81をオフさせるようにスイッチS81を制御す
る。スイッチ制御回路90は、時間を計測することがで
きる回路、例えばカウンタから構成され、電源が投入さ
れると、スイッチS81をオンとしてカウント動作を開
始する。そして、このカウンタのカウント値が予め設定
された値に達すると、スイッチS81をオフにする。ス
イッチS81は、回路の集積化を図るために、半導体に
よるスイッチング素子を用いることが好ましい。
【0087】電源が投入されると、スイッチ制御回路9
0は、スイッチS81をオンさせる。これにより、抵抗
R8が短絡される。したがって、ローパスフィルタ81
の時定数は、コンデンサC4と抵抗R9によって決定さ
れる。その結果、ローパスフィルタ81の時定数は、ス
イッチS81がオフされているときに比べて小さくな
り、ローパスフィルタ81のカットオフ周波数が高くな
る。
【0088】抵抗R8及びR9は、回路の集積化を図る
ために不純物不拡散ポリシリ抵抗素子が用いられている
が、この不純物不拡散ポリシリ抵抗素子は、非常に大き
な温度特性を有しており、この温度特性による抵抗値の
変化に対応できるように図11に示すローパスフィルタ
80は、カットオフ周波数が小さめに設定されている。
そのため、電源投入後所定時間において、電圧増幅回路
3の飽和を引き起こす低周波数帯域の電圧信号が十分に
カットされて電圧増幅回路3に導くことができない可能
性がある。
【0089】そこで、第10実施形態の赤外線検出回路
では、電源投入後所定時間に時定数を小さくすることが
できるローパスフィルタ81を用いることで、電圧信号
の飽和を防止している。
【0090】(第11実施形態)図13は、第11実施形
態の赤外線検出回路の電流電圧変換回路22と電圧増幅
回路3とを含む主要部分を示す回路図である。この赤外
線検出回路は、電流電圧変換回路22と電圧増幅回路3
との間にローパスフィルタ82を接続したものである。
ローパスフィルタ82は、第10実施形態のローパスフ
ィルタ81に対して、スイッチS82及び抵抗R10を
更に備えている。また、スイッチS82には、スイッチ
S82を制御するためのスイッチ制御回路91が接続さ
れている。スイッチS82と抵抗R10とは直列に接続
され、抵抗R8及びR9に対して並列に接続されてい
る。抵抗R8、R9、R10は不純物不拡散ポリシリ抵
抗素子が用いられている。スイッチS82は半導体によ
るスイッチング素子が用いられている。
【0091】スイッチ制御回路91は、雰囲気温度が所
定の温度以下になるとスイッチS82をオンするように
スイッチS82を制御する。これにより、抵抗R10は
通電状態となり、ローパスフィルタ82の時定数は、抵
抗R8、R9及びR10の合成抵抗値とコンデンサC4
のキャパシタンスにより決定される。抵抗R10は、直
列に接続された抵抗R8と抵抗R9とに対して並列に接
続されている。そのため、抵抗R8、R9及びR10の
合成抵抗値は、抵抗R8の抵抗値と抵抗R9の抵抗値と
の和に比べて小さくなる。したがって、スイッチS82
がオンされると、ローパスフィルタ82の時定数が小さ
くなる。
【0092】不純物不拡散ポリシリ抵抗は、低温になる
につれて、抵抗値が増大する特性を有しているため、雰
囲気が低温になると、抵抗R8及びR9の抵抗値が増大
し、その結果、ローパスフィルタ81の時定数が増大
し、カットオフ周波数が小さくなる。そのため、電圧増
幅回路3の飽和を招来する低周波数帯域の電圧信号が十
分にカットされずに電圧増幅回路3に導かれるおそれが
ある。
【0093】そこで、第11実施形態の赤外線検出回路
では、低温時において時定数を小さくすることができる
ローパスフィルタ82を用いることで、低温に起因する
電圧増幅回路3の飽和を防止している。
【0094】図14は、スイッチS82及びスイッチ制
御回路91の回路図を示している。スイッチS82は、
p(positive)型のMOSFET(metal oxide semicond
uctor field effect transistor)から構成されるスイ
ッチ821及びn(negative)型のMOSFETから構成
されるスイッチ822を備えている。スイッチ制御回路
91は、スイッチ821を制御する制御回路911及び
スイッチ822を制御する制御回路912を備えてい
る。
【0095】制御回路911は、抵抗R11、スイッチ
トキャパシタSC1及びスイッチトキャパシタSC2を
備える。抵抗R11は、不純物不拡散ポリシリ抵抗素子
であり、一端が電圧源VCCに接続され、他端が分圧端
子GPに接続されている。分圧端子GPには、スイッチ
トキャパシタSC1とスイッチトキャパシタSC2とが
順番に接続されている。スイッチトキャパシタSC1
は、スイッチング素子SC11、SC12及びコンデン
サC5から構成されている。スイッチトキャパシタSC
2は、スイッチング素子SC12、SC13及びコンデ
ンサC6から構成されている。
【0096】コンデンサC5の一端は接地され、他端は
スイッチング素子SC11とSC12との間に接続され
ている。また、コンデンサC6の一端は接地され、他端
はスイッチング素子SC12とSC13との間に接続さ
れている。
【0097】スイッチング素子SC11及びSC13
は、端子CAを介してクロック信号が入力される。スイ
ッチング素子SC12には、端子CBを介して端子CA
に入力されるクロック信号とは逆位相のクロック信号が
入力される。これによって、スイッチング素子SC11
とSC12とは交互にオン・オフされとともに、スイッ
チング素子SC12とSC13とは交互にオン・オフさ
れるため、スイッチントキャパシタSC1及びSC2
は、スイッチトキャパシタとして機能する。スイッチト
キャパシタによる等価抵抗は、スイッチング素子に入力
されるクロック信号の周波数をfとするとR=1/fC
で表される。本実施形態では、C5=C6=0.5p
F、端子CA及びCBに入力するクロック信号の周波数
をf=100Hzと設定するため、スイッチトキャパシ
タSC1、SC2のそれぞれの等価抵抗は20GΩとな
る。分圧端子GPはスイッチ821のゲートに接続され
ている。
【0098】制御回路912は、スイッチトキャパシタ
SC3、SC4及び抵抗R12を備えている。スイッチ
トキャパシタSC3は一端が電圧源VCCに接続され、
他端がスイッチトキャパシタSC4に接続されている。
抵抗R12は不純物不拡散ポリシリ抵抗であり、一端が
スイッチトキャパシタSC4と分圧端子GNとの間に接
続され、他端が接地されている。スイッチトキャパシタ
SC3は、スイッチング素子SC31、SC32及びコ
ンデンサC7から構成されている。スイッチトキャパシ
タSC4は、スイッチング素子SC32、SC33及び
コンデンサC8から構成されている。スイッチング素子
SC31及びSC33は端子CAを介してクロック信号
が入力される。スイッチング素子SC32は、端子CB
を介して端子CAに入力されるクロック信号とは逆位相
のクロック信号が入力される。
【0099】スイッチトキャパシタSC3、SC4の等
価抵抗は、スイッチトキャパシタSC1、SC2と同様
に、それぞれ20GΩに設定されている。本制御回路9
11は、スイッチトキャパシタSC1による等価抵抗と
スイッチトキャパシタSC2による等価抵抗とが直列に
接続されているため、スイッチトキャパシタSC1とス
イッチトキャパシタSC2との等価抵抗は40GΩとな
る。また、同様にして、スイッチトキャパシタSC3と
スイッチトキャパシタSC4とによる等価抵抗は、40
GΩとなる。したがって、抵抗R11=R12=40G
Ωとすれば、分圧端子GP、GNの電位は、通常の雰囲
気温度下で、それぞれ1/2VCCとなる。そして、低
温になると抵抗R11、R12の抵抗値が増大するの
で、分圧端子GPの電位は低くなり、分圧端子GNの電
位は高くなる。これにより、スイッチ821及びスイッ
チ822はオンされ、抵抗R10が導通状態となる。
【0100】このように第11実施形態の赤外線検出回
路によれば、抵抗R8、R9に対してスイッチS82と
抵抗R10とを並列に接続するとともに、低温時にスイ
ッチS82をオンにするスイッチ制御回路91とを備え
たため、低温時において、電圧増幅回路3の飽和を招来
する低周波帯域の電圧信号が電圧増幅回路3で増幅され
ないため、電圧増幅回路3の飽和を防止することができ
る。
【0101】なお、上記図2〜図6、図10において、
電流電圧変換回路の直流成分を帰還させる回路として、
抵抗回路素子Zを用いたが、これに限定されず、抵抗回
路素子Zに代えて積分回路(直流帰還回路)を用いても
よい。この場合、直流以外の信号成分が大きく減衰して
帰還されることとなり、出力される電圧信号の動作点が
より安定化される。
【0102】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、直流成分
を帰還させるための回路を接続したため、カップリング
コンデンサが不要となり回路を小型にすることができ
る。
【0103】請求項2記載の発明によれば、出力回路の
検出精度を高めることができる。
【0104】請求項3記載の発明によれば、バンドパス
フィルタ回路による動作点の変動分をカットすることが
できる。
【0105】請求項4記載の発明によれば、動作点の変
動分がカットされ、かつ、折り返しノイズがカットされ
た電圧信号を出力回路に導くことができる。
【0106】請求項5記載の発明によれば、出力回路の
検出精度をより高めることができる。
【0107】請求項6記載の発明によれば、動作点の変
動を抑制しつつ、バンドパスフィルタとして大きな利得
を得ることができる。その結果、回路の小型化を図るこ
とができる。
【0108】請求項7記載の発明によれば、折返しノイ
ズの発生を抑制することができる。
【0109】請求項8記載の発明によれば、電流電圧変
換回路をスイッチトキャパシタにより構成したため、安
定した電流電圧変換を行うことができる。
【0110】請求項9記載の発明によれば、スイッチト
キャパシタフィルタに通常動作時とは異なる周波数を有
するクロック信号を供給することができる。
【0111】請求項10記載の発明によれば、赤外線検
出回路を小型にすることができる。
【0112】請求項11記載の発明によれば、赤外線検
出装置を小型にすることができる。
【0113】請求項12記載の発明によれば、簡易な構
成でありながら、第1の演算増幅器から出力される電圧
信号の動作点を安定化することができる。
【0114】請求項13記載の発明によれば、直流以外
の信号成分が大きく減衰して帰還されることとなり、出
力される電圧信号の動作点をより安定化することができ
る。
【0115】請求項14記載の発明によれば、電源投入
時における第1の増幅回路の飽和を防止することができ
る。
【0116】請求項15記載の発明によれば、動作点の
変動が小さく、かつ、折り返しノイズがカットされた電
圧信号を出力回路に導くことができるとともに、電源投
入後の所定期間に発生する第1の増幅回路の飽和を防止
することができる。
【0117】請求項16記載の発明によれば、外付け部
品を0として赤外線検出回路を構成することができる。
【0118】請求項17記載の発明によれば、電源投入
後の所定期間、第1の増幅回路が飽和することをより確
実に防止することができる。
【0119】請求項18記載の発明によれば、低温動作
時の動作点の変動に起因する第1の増幅回路の飽和を防
止することができる。
【0120】請求項19記載の発明によれば、温度特性
による抵抗値の変動を確実に検出することができるとと
もに、第2のスイッチ制御部を小型にすることができ
る。
【0121】請求項20記載の発明によれば、第1の増
幅回路から出力される電圧信号に対する基準電圧回路の
雑音電圧が及ぼす影響をより小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る赤外線検出装置の分解斜視図で
ある。
【図2】 第1実施形態を示す赤外線検出回路の回路図
である。
【図3】 第2実施形態を示す赤外線検出回路の回路図
である。
【図4】 第3実施形態を示す赤外線検出回路の回路図
である。
【図5】 第4実施形態を示す赤外線検出回路の回路図
である。
【図6】 第5実施形態を示す赤外線検出回路の回路図
である。
【図7】 第6実施形態を示す赤外線検出回路の回路図
である。
【図8】 本発明に係る一の赤外線検出回路を示した図
である。
【図9】 第7実施形態を示す赤外線検出回路の回路図
である。
【図10】 第8実施形態を示す赤外線検出回路の回路
図である。
【図11】 第9実施形態の赤外線検出回路の電流電圧
変換回路と電圧増幅回路とを含む主要部分を示す回路図
である。
【図12】 第10実施形態の赤外線検出回路の電流電
圧変換回路と電圧増幅回路とを含む主要部分を示す回路
図である。
【図13】 第11実施形態の赤外線検出回路の電流電
圧変換回路と電圧増幅回路とを含む主要部分を示す回路
図である。
【図14】 スイッチ制御回路の回路図である。
【図15】 従来の赤外線検出回路を示した図である。
【符号の説明】 Cf C1 C2 C3 コンデンサ Z 抵抗回路素子 SC SC1 SC2 SC3 SC4 スイッチトキ
ャパシタ SC11 SC12 SC31 SC32 スイッチ
ング素子 E 電源部 R1〜R12 Ri 抵抗 1 焦電素子 2 22 23 電流電圧変換回路 3 電圧増幅回路(第1の増幅回路) 4 41 42 バンドパスフィルタ回路 4a クロック発生回路 5 出力回路 6 増幅回路(第2の増幅回路) 8 クロック制御回路 412 414 ローパスフィルタ 411 413 415 ハイパスフィルタ 421 ローパスフィルタ 422 ハイパスフィルタ 80 81 82 ローパスフィルタ 90 91 スイッチ制御回路 SC11 SC12 SC13 スイッチング素子 SC31 SC32 SC33 スイッチング素子 9 発振回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 裕司 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 2G065 AA04 AB02 BA13 BC03 BC40

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦電素子に接続された第1の演算増幅器
    の出力端子と反転入力端子との間に、直流成分を帰還さ
    せる回路とコンデンサとを並列接続した電流電圧変換回
    路と、 前記電流電圧変換回路から出力される電圧信号を増幅す
    る第1の増幅回路と、 スイッチトキャパシタフィルタで構成され、前記第1の
    増幅回路からの電圧信号のうち所定の周波数帯域成分を
    通過させるバンドパスフィルタ回路と、 前記スイッチトキャパシタフィルタに所定周波数の基準
    クロック信号を出力する基準クロック生成回路と、 前記バンドパスフィルタ回路から出力される電圧信号が
    閾値レベル以上のとき検出信号として出力する出力回路
    とを備えたことを特徴とする赤外線検出回路。
  2. 【請求項2】 前記バンドパスフィルタ回路と前記出力
    回路との間に第2の増幅回路を接続したことを特徴とす
    る請求項1記載の赤外線検出回路。
  3. 【請求項3】 前記バンドパスフィルタ回路と前記出力
    回路との間に所定の利得を有するハイパスフィルタを接
    続したことを特徴とする請求項1記載の赤外線検出回
    路。
  4. 【請求項4】 前記バンドパスフィルタ回路は、少なく
    とも3個以上のフィルタが多段接続された構造を有し、
    ハイパスフィルタとローパスフィルタとが交互に接続さ
    れてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の赤外線検出回路。
  5. 【請求項5】 前記ローパスフィルタは所定の利得を有
    するものであることを特徴とする請求項4記載の赤外線
    検出回路。
  6. 【請求項6】 前記バンドパスフィルタ回路は、前段に
    ローパスフィルタ、後段にハイパスフィルタを配置した
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の赤外
    線検出回路。
  7. 【請求項7】 前記電流電圧変換回路は、前記基準クロ
    ック信号によって動作するスイッチトキャパシタを有す
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の赤
    外線検出回路。
  8. 【請求項8】 前記スイッチトキャパシタと前記基準ク
    ロック発生回路との間に接続され、前記基準クロック信
    号よりも高い周波数の外部クロック信号を生成する外部
    クロック生成回路と接続可能であり、前記基準クロック
    信号と前記外部クロック信号とを切り換えるクロック信
    号制御回路を備えることを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれかに記載の赤外線検出回路。
  9. 【請求項9】 前記直流成分を帰還させる回路は、抵抗
    素子からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    に記載の赤外線検出回路。
  10. 【請求項10】 前記直流成分を帰還させる回路は、積
    分回路であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    に記載の赤外線検出回路。
  11. 【請求項11】 前記第1の増幅回路は、第2の演算増
    幅器から構成され、前記第1の演算増幅器の出力端子を
    増幅用の抵抗を介して前記第2の演算増幅器の反転入力
    端子に接続するとともに、前記出力端子と前記第2の演
    算増幅器の非反転入力端子との間にローパスフィルタを
    接続することを特徴する請求項1〜10のいずれかに記
    載の赤外線検出回路。
  12. 【請求項12】 前記ローパスフィルタは、前記第1の
    演算増幅器の出力端子と前記第2の演算増幅器の非反転
    入力端子との間に接続された第1の抵抗部と、 前記非反転入力端子の接地側に接続されたコンデンサと
    を備えることを特徴とする請求項11記載の赤外線検出
    回路。
  13. 【請求項13】 第1のスイッチ制御部を備え、 前記ローパスフィルタ回路は、前記第1の抵抗部に並列
    接続された第1のスイッチ回路とを備え、 前記第1のスイッチ制御部は、前記第1のスイッチ回路
    を制御することを特徴とする請求項12記載の赤外線検
    出回路。
  14. 【請求項14】 前記第1の抵抗部は、不純物不拡散ポ
    リシリ抵抗素子であることを特徴とする12又は13記
    載の赤外線検出回路。
  15. 【請求項15】 第2のスイッチ制御部を備え、 前記ローパスフィルタは、直列接続された不純物不拡散
    ポリシリ抵抗素子からなる第2の抵抗部と第2のスイッ
    チ回路とを前記第1の抵抗部に対して並列に接続し、 前記第2のスイッチ制御部は、雰囲気が低温のとき前記
    第2のスイッチ回路をオンにすることを特徴とする請求
    項14記載の赤外線検出回路。
  16. 【請求項16】 前記第2のスイッチ制御部は、スイッ
    チトキャパシタにより構成される等価抵抗と前記不純物
    不拡散ポリシリ抵抗素子の抵抗との分圧電圧を用いて、
    前記第2のスイッチを制御することを特徴とする請求項
    15記載の赤外線検出回路。
  17. 【請求項17】 前記焦電素子及び前記第1、第2の演
    算増幅器の非反転入力端子に、基準電圧を発生する一つ
    の基準電圧回路を接続したことを特徴とする請求項11
    〜16のいずれかに記載の赤外線検出回路。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれかに記載の赤
    外線検出回路が、1つの半導体チップに集積されてなる
    ことを特徴とする赤外線検出回路。
  19. 【請求項19】 請求項1〜18のいずれかに記載の赤
    外線検出回路に焦電素子を接続してなる赤外線検出装
    置。
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