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JP2003224983A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

Info

Publication number
JP2003224983A
JP2003224983A JP2002016834A JP2002016834A JP2003224983A JP 2003224983 A JP2003224983 A JP 2003224983A JP 2002016834 A JP2002016834 A JP 2002016834A JP 2002016834 A JP2002016834 A JP 2002016834A JP 2003224983 A JP2003224983 A JP 2003224983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
drive
overcurrent
side switching
current
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002016834A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Miyazaki
拓 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2002016834A priority Critical patent/JP2003224983A/ja
Publication of JP2003224983A publication Critical patent/JP2003224983A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電流検出によるスイッチ素子の動作停止制
御を行ったとしても、高電位側スイッチ素子、低電位側
スイッチ素子の短絡を確実に防止することができるイン
バータ回路を提供すること。 【解決手段】 直流母線P−N間に、各々駆動回路1
1、12、13、15によって動作し、交流出力を生成
する上アームのトランジスタTr11、13、15、下
アームのトランジスタTr12、14、16と、前記駆
動回路11、12、13、15へ電力を供給する1つの
直流電源E1と、上アームに、充電した電力を駆動回路
13乃至15に供給する電解コンデンサCu1、Cv
1、Cw1とを備えたインバータ装置であって、各トラ
ンジスタの電流を検出するための電流検出回路3と、該
検出回路3の検出値と予め設定した閾値V1と比較し、
過電流の判定を行う電流リミッタ回路5と、該リミッタ
回路5の過電流発生判定結果に基づいて、全ての上アー
ムの駆動回路11、13、15に対して駆動停止信号を
出力する制御信号出力演算部2を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流母線間に、各
々駆動回路によって動作し、交流出力を生成する高電位
側スイッチ素子、低電位側スイッチ素子と、前記駆動回
路へ電力を供給する1つの電源と、高電位側に、低電位
側スイッチ素子の動作により前記電源から供給される電
力を充電し、充電した電力を高電位側スイッチ素子の駆
動回路に供給する充電素子とを備えたインバータ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】モータ等の駆動対象物の電力供給に用い
られるモータ駆動回路として、該対象物の運転状況に応
じてモータの周波数を制御するインバータが広く用いら
れる。ここで、従来のインバータ装置の方式の一つに、
直流母線間に、各々駆動回路によって動作し、交流出力
を生成する高電位側(上アーム)スイッチ素子、低電位
側(下アーム)スイッチ素子と、前記駆動回路へ電力を
供給する1つの直流電源と、上アームに、下アームのス
イッチ素子の動作により前記電源から供給される電力を
充電し、充電した電力を高電位側スイッチ素子の駆動回
路に供給する充電素子たる電解コンデンサを備えた、所
謂ブートストラップ方式なるものが知られている。
【0003】これは、下アームのスイッチ素子の導通動
作により、直流電源と電解コンデンサとを含む閉回路が
形成され、この時上アームの電解コンデンサが充電され
て、該充電された電力を使用して上アームの駆動回路に
電力を供給し、上アームのスイッチ素子を駆動させるよ
うになっている。
【0004】又、インバータ装置においては、スイッチ
素子に過電流が発生すると、該過電流を検出した後、適
宜スイッチ素子の動作を停止するよう制御することが行
われるものが知られている。例えば、特開平10−27
1837号公報によれば、スイッチ素子毎に過電流検出
用抵抗が設けられ、過電流を検出すると、そのスイッチ
素子のみ所定時間動作が停止さることが開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ブートストラップ
方式では、スイッチ素子に過電流が発生し、該過電流を
検出した後、適宜スイッチ素子の動作を停止するよう制
御し、再びスイッチ素子に対して動作再開制御を行う場
合、以下のことを考慮する必要がある。
【0006】インバータ装置では、下アームのスイッチ
素子がONして両母線間が短絡するのを防止するため、
いずれかのアームのスイッチ素子を必ず交互にONする
必要がある。
【0007】ここで、例えば、下アームのスイッチ素子
の動作を停止させてしまうと、上アームの駆動回路に電
力が供給されない状態となってしまうため、電解コンデ
ンサに充電された電力は消費され、上アームのスイッチ
素子を駆動させるための電力供給が途絶えることによ
り、該駆動回路は制御不能の状態となる。そこで、過電
流が検出されなくなり、下アームのスイッチ素子の動作
を再開(ON)させた時、該駆動回路に誤動作が生じ、
上アームがONしてしまう可能性があり、上アームの駆
動回路が誤動作を起こしてONすると、上記短絡の状態
となって大電流が発生し、各素子を破損にいたらしめる
可能性がある。
【0008】尚、特開平10−271837号公報に開
示された過電流検出の技術は、ブートストラップ方式を
採用したものではなく、上記問題点には何ら言及してい
ない。
【0009】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、過電流検出によるスイッチ素子の動作停止制御を行
ったとしても、高電位側スイッチ素子、低電位側スイッ
チ素子の短絡を確実に防止することができるインバータ
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、直流母線間に、各々駆動回
路によって動作し、交流出力を生成する高電位側スイッ
チ素子、低電位側スイッチ素子と、前記駆動回路へ電力
を供給する1つの電源と、高電位側に、低電位側スイッ
チ素子の動作により前記電源から供給される電力を充電
し、充電した電力を高電位側スイッチ素子の駆動回路に
供給する充電素子とを備えたインバータ装置であって、
スイッチ素子の電流を検出するための電流検出回路と、
該検出回路の検出値と予め設定した閾値と比較し、過電
流の判定を行う電流リミッタ回路と、該リミッタ回路の
過電流発生判定結果に基づいて、高圧側スイッチ素子の
全ての駆動回路に対して駆動停止信号を出力する駆動制
御信号出力手段を設けたことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、上記電流検出回路
は、直流母線の低電位側に、全スイッチ素子に対して共
通に設けられていることを特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、上記電流リミッタ
回路は、電流検出回路による検出値と閾値との比較に基
づいて過電流の判定を行った後、再び検出値が閾値を下
回ると、上記駆動制御信号出力手段に対して、該駆動制
御信号出力手段が全ての高電位側スイッチ素子の駆動回
路に対する駆動を再開させるための信号を出力すること
を特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何
ら本実施の形態に限定されるものではない。
【0014】図1は本発明実施形態に係るインバータ回
路1の制御系統を示す回路図である。図2は、図1のイ
ンバータ回路1の詳細を示す回路図であり、図3は、図
2のインバータ回路1のうち、モータMのU相への出力
に係る部分のみを示す回路図である。図4は、図1の中
央処理装置6、リミッタ回路5、ORゲート2u、2
v、2wから出力される制御信号の変化を示すタイムチ
ャートである。
【0015】図2の駆動対象物は3相モータMであっ
て、Lu、Lv、LwはモータM内における励磁コイル
である。電源出力は直流母線を構成する高電位側母線P
と低電位側母線N(以降は単に母線P、母線Nと称す
る)との間のインバータ回路1を介して供給される。
尚、該3相モータMの端子に対応して、インバータ回路
1は3本の端子を有しており、各端子相を各々U相、V
相、W相と称する。
【0016】インバータ回路1は、高電位側(上アー
ム)と低電位側(下アーム)とでそれぞれ3個ずつ合計
6個のスイッチングトランジスタTr11乃至Tr16
を設け、コレクタ、エミッタ間にはエミッタ側がアノー
ドとなるようにダイオードD11乃至D16が接続され
ている。各上下アームのトランジスタTr11とTr1
2との間からU相端子が、Tr13とTr14との間か
らV相端子が、Tr15とTr16との間からW相端子
が各々分岐している。
【0017】下アームの3個のトランジスタTr12、
Tr14、Tr16を各々スイッチON/OFF制御す
るための、電源共通の駆動回路12が上記トランジスタ
Tr12、Tr14、Tr16のベースに抵抗R12、
R14、R16を介して接続されており、駆動回路12
にはスイッチ信号線SW12、14、16が設けられて
いる。
【0018】一方、上アームのトランジスタTr11、
Tr13、Tr15のベースには抵抗R11、R13、
R15を介して各々上記トランジスタTr11、Tr1
3、Tr15のスイッチON/OFF制御を行うための
各々電源を別々とする駆動回路11、13、15が接続
されており、各駆動回路11、13、15にはそれぞれ
スイッチング信号線SW11、13、15が設けられて
いる。母線Nと駆動回路12との間には母線N側がマイ
ナス端子となるよう直流電源E1が接続されており、該
直流電源E1と駆動回路11、13、15との間には抵
抗R17、ダイオードDu1、Dv1、Dw1がそれぞ
れ接続されており、該ダイオードDu1、Dv1、Dw
1は直流電源E1から駆動回路11、13、15への電
流のみを許容している。
【0019】更に、ダイオードDu1、Dv1、Dw1
のカソードとトランジスタTr11、Tr13、Tr1
5のエミッタとの間には上記駆動回路11、13、15
の電源として作用する電解コンデンサCu1、Cv1、
Cw1が接続されている。他に、高周波ノイズ等を除去
したり、トランジスタTr11、Tr13、Tr15の
スイッチング抵抗による駆動回路11、13、15の電
圧降下を抑制するための電圧安定用コンデンサCu2、
Cv2、Cw2と並列に接続されている。上述したイン
バータ回路1にて構成されたトランジスタTr11乃至
Tr16の駆動電源方式はブートストラップ方式と呼ば
れている。
【0020】インバータ回路1のうちU相のみを示した
図3において、(但し、以降の説明は他相においても同
様である)モータMのU相の出力端子に母線Nの電圧を
供給するためには、先ずスイッチ信号線SW11への信
号の入力で駆動回路11を作動させ、上アームのトラン
ジスタTr11をスイッチOFF制御する。一方、単一
の直流電源E1により駆動回路12には電力が供給され
ているため、スイッチ信号線SW12への信号入力でト
ランジスタTr12をスイッチON制御する。この状態
において、トランジスタTr12のベースにトランジス
タTr12をONするのに十分なベース電流を流すとト
ランジスタTr12がONし、コレクタ−エミッタ間が
導通する。従って、この時U相の電位が母線Nの電位と
なる。
【0021】更に、ブートストラップ方式においては、
直流電源E1−抵抗R17−ダイオードDu1−電解コ
ンデンサCu1(電圧安定用コンデンサCu2)−トラ
ンジスタTr12で形成された閉回路A2により、直流
電源E1から電解コンデンサCu1、電圧安定用コンデ
ンサCu2へ電荷が供給され、充電がなされる。
【0022】そして、上アームトランジスタTr11が
ONし、下アームトランジスタTr12がOFFする
と、駆動回路11がトランジスタTr11のON制御に
より、トランジスタTr11のエミッタ−電解コンデン
サCu1−抵抗R11−トランジスタTr11のベース
を通る閉回路Bが形成され、この時電解コンデンサCu
1が上記充電された電荷を放電することにより上アーム
の駆動回路11への電力供給がなされる。そして、この
上記電解コンデンサCu1の放電により駆動回路11に
電力を供給することで、トランジスタTr11がON状
態を持続するのに十分なベース電流を流すことができる
ため、トランジスタTr11のコレクタ−エミッタ間が
導通してU相の出力端子に母線Pの電圧が供給される。
【0023】この時、ダイオードDu1は電解コンデン
サCu1から放電される電荷(電流)が逆流するのを防
止し、前記電解コンデンサCu1からの放電電流が閉回
路Bに確実に流れるようにしている。従って、ブートス
トラップ電源方式では、図2の駆動回路11、13、1
5専用の直流電源をそれぞれに設けたフローティング電
源方式と称される電源方式に比べて、各駆動回路11、
13、15の電源をそれぞれ電解コンデンサCu1、C
v1、Cw1で代替することによりコストダウンを実現
させている。
【0024】以上のように、トランジスタTr11とT
r12とが交互にスイッチON/OFFをすることによ
ってモータMのU相に母線P、母線Nの電圧が、図2に
おいて、Tr13とTr14とが交互にスイッチON/
OFFをすることによってモータMのV相に母線P、母
線Nの電圧が、Tr15とTr16とが交互にスイッチ
ON/OFFをすることによってモータMのW相に母線
P、母線Nの電圧が交互に出力されるようになってお
り、上記スイッチのON/OFFのタイミングによって
モータMへの出力が可変となる。
【0025】次に、図1を用いて上記Tr11乃至Tr
16の駆動制御について説明する。
【0026】図1において、中央処理装置6が、駆動制
御信号出力手段たる制御信号出力演算部2に接続されて
おり、中央処理装置6からは、制御信号出力演算部2を
介して、図2のTr11、13、15により構成される
上アーム側の各駆動回路11、13、15のスイッチ信
号線SW11、13、15に接続されるべく、各々対応
して制御信号としてのPWM信号UP、VP、WP用の
信号線が出ている。更に、図2のTr12、14、16
により構成される下アーム側の駆動回路12のスイッチ
信号線SW12、14、16に接続されるべく、対応し
てPWM信号UN、VN、WN用の信号線が出ている。
中央処理装置6は、各PWM信号UP、VP、WP、U
N、VN、WNを適宜出力し、U、V、W各相の上下ア
ームのトランジスタが両方ONしないように設定してい
る。
【0027】上記制御信号出力演算部2は、ORゲート
2u、2v、2wにより構成され、各ORゲート2u、
2v、2wは、上記中央処理装置6からのPWM信号U
P、VP、WPと、後述する電流リミッタ回路5からの
信号状態とに基いて、スイッチ信号線SW11、13、
15へトランジスタTr11、13、15のON、OF
F切換えのための信号を出力するようになっている。
【0028】図2において、下アームのトランジスタT
r12、Tr14、Tr16と母線Nとの間には、抵抗
R1が設けられ、しかもU、V、W相の各相、即ちトラ
ンジスタTr11乃至Tr16に共通に設けられてい
る。この抵抗R1は、図1において抵抗R2と共に電流
検出回路3を構成しており(一点鎖線で囲んだ部分)、
抵抗R2は直流定電圧(+Eボルト)源に接続されてい
る。電流検出回路3では、抵抗R1の端子間電圧を検出
することによって抵抗R1に流れる電流を検出し、間接
的に各トランジスタTr11乃至Tr16に流れる電流
を検出可能としている。
【0029】更に、電流検出回路3の検出値と予め設定
した閾値V1と比較し、過電流の判定を行う電流リミッ
タ回路5が設けられており、上記電流検出回路3で検出
された検出値を前記電流リミッタ回路5に増幅して出力
する増幅回路4が介在している。これは、抵抗R1がイ
ンバータ回路1と低電圧側直流母線Nとの間に接続され
ており、電圧検出値が約数ミリボルト程度の値が検出さ
れるため、これを増幅することで、リミッタ回路5によ
る比較がより確実に行われるようにするためである。
【0030】電流リミッタ回路5は、上記制御信号出力
演算部2の各ORゲート2u、2v、2wの一入力線に
接続されている。
【0031】本発明実施形態において、モータMの急激
な加減速駆動時等により回路に過電流が発生した場合、
図1、図2に示す抵抗R1の端子間電圧も、それに伴い
上昇する。ここで、電流リミッタ回路5では、常時抵抗
R1の端子間電圧の検出値に基いて、各トランジスタT
r11乃至Tr16に流れる電流値を監視しつつ、上記
予め設定された電圧閾値V1と検出値を比較しており、
この場合、例えば、図4に示すように、電流検出回路3
にて電流値の急激な上昇が抵抗R1の端子間電圧の検出
で間接的に検出され、増幅器4にて増幅された電圧検出
値が電圧閾値V1を超えると(図4のT1)、電流リミ
ッタ回路5は過電流検出の判定を行い、ORゲート2
u、2v、2wに対してトランジスタをOFF制御する
ための信号を出力するようになっている。
【0032】本発明実施形態では、例えば、各スイッチ
信号線SW11乃至16にPWM信号のLが入力される
とそのトランジスタはON制御され、PWM信号のHが
入力されるとトランジスタはOFF制御されるようにな
っており、上記リミッタ回路5による過電流検出の判定
により、リミッタ回路5からORゲート2u、2v、2
wに対してPWM信号のHを出力する。従って、ORゲ
ート2u、2v、2wによる処理により上アームのスイ
ッチ信号線SW11、13、15に信号Hが入力される
ため、上アームのトランジスタTr11、13、15は
各々駆動回路11、13、15を介して全てOFF制御
されるようになっている。
【0033】上アームの駆動回路11、13、15を介
してのOFF制御により、トランジスタTr11、1
3、15の駆動を停止し、電流値上昇に制限をかけるよ
うになっている。ここで、電流値が下降し始め、回路の
電流値が低減される。リミッタ回路5に入力される抵抗
R1の端子間電圧値からの検出値が閾値V1を下回ると
(図4の時間T2)、リミッタ回路5はORゲート2
u、2v、2wへ、制御信号出力演算部2が全ての上ア
ームトランジスタTr11、13、15の駆動回路1
1、13、15に対する駆動を再開させるための信号、
即ちPWM信号Lを出力して、上アームのトランジスタ
Tr11、13、15の駆動を再開可能の状態に戻す。
【0034】これにより、モータMの加減速等による過
電流が発生しても、閾値V1を設けて電流値に制限をか
けるようになっているため、回路の各素子やモータM等
を過電流から保護することができる。しかも、リミッタ
回路5の出力が上アームの全てのトランジスタTr1
1、13、15の制御信号に関連するORゲート2u、
2v、2wの一端子側に出力されるようになっているた
め、過電流発生時、上アーム側の全てのトランジスタT
r11、13、15を確実にOFF制御することができ
る。従って、過電流が発生しても、下アームのトランジ
スタTr12、14、16の駆動を停止させることがな
いので、上アームのトランジスタTr11、13、15
の各駆動回路11、13、15へ電力供給を行う電解コ
ンデンサCu1、Cv1、Cw1の端子間電圧(充電状
態)を維持し、駆動回路11、13、15への電力供給
状態を維持しつつ、過電流に制限をかけることができ
る。即ち、上アームの駆動回路11、13、15への電
力供給が途絶えることにより、上アームトランジスタT
r11、13、15のON、OFF制御不能状態(不定
状態)による誤動作が発生するのを防止し、トランジス
タTr11と12、トランジスタTr13と14、トラ
ンジスタTr15と16にける短絡、両母線PN間の短
絡を防止することができる。
【0035】又、リミッタ回路5による過電流検出判
定、駆動回路11、13、15の駆動停止制御信号の出
力により回路に流れる電流値に制限がかかり、後に検出
値が閾値V1を下回った時、トランジスタTr11、1
3、15の駆動を再開させることで、電流の上昇に制限
を加えて素子やモータMを保護しつつ、モータMの駆動
を継続させることができ、生産性の向上を図ることがで
きる。
【0036】尚、本発明実施形態では、低電圧側の直流
母線N側に抵抗R1を設けているが、これは、抵抗R1
の端子間電圧の値(回路の電流値)が小さく検出される
位置に設けれられており、リミッタ回路5等の演算回路
の耐圧を考慮した場合、このように、検出値は小さい方
がより好ましいといえる。従って、本発明実施形態の場
合、抵抗R1とリミッタ回路5との間に複雑な構成を介
在させることなく、容易に電流検出回路3とリミッタ回
路5とを接続することが可能になる。但し、これに限ら
れるものではなく、例えば、高電圧側の母線P側に電流
検出回路3(抵抗R1)を設け、フォトカプラ等で絶縁
することによって、リミッタ回路5が自身の耐圧の範囲
内で稼動できるようにし、電圧検出手段3の検出値をリ
ミッタ回路5が出力可能にすることによって構成しても
よい。又、スイッチ素子として、トランジスタTr11
乃至16を使用したが、他にIGBT等のスイッチ素子
を使用したものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるので、
以下のような効果を奏する。
【0038】請求項1記載の発明によれば、確実に電流
値を低減させることができると共に、スイッチ素子の誤
動作を確実に防止し、過電流検出によるスイッチ素子の
動作停止制御を行ったとしても、高電位側スイッチ素
子、低電位側スイッチ素子の短絡を確実に防止すること
ができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、より簡単な
構成で、電流検出回路とリミッタ回路とを接続すること
ができる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、電流の上昇
に制限を加えて回路を保護しつつ、回路の駆動を継続さ
せることができ、生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態に係るインバータ回路の制御系
統を示す回路図である。
【図2】図1のインバータ回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図3】図2のインバータ回路のうち、モータのU相へ
の出力に係る部分のみを示す回路図である。
【図4】図1の中央処理装置、リミッタ回路、ORゲー
トからの制御信号の出力状態を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 インバータ回路 2 制御信号出力演算部 3 電流検出回路 5 電流リミッタ回路 6 中央処理装置 11、12、13、15 駆動回路 Cu1、Cv1、Cw1 電解コンデンサ E、E1 直流電源 M 3相モータ N、P 母線 Tr11、12、13、14、15、16 トランジス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流母線間に、各々駆動回路によって動作
    し、交流出力を生成する高電位側スイッチ素子、低電位
    側スイッチ素子と、前記駆動回路へ電力を供給する1つ
    の電源と、高電位側に、低電位側スイッチ素子の動作に
    より前記電源から供給される電力を充電し、充電した電
    力を高電位側スイッチ素子の駆動回路に供給する充電素
    子とを備えたインバータ装置であって、スイッチ素子の
    電流を検出するための電流検出回路と、該検出回路の検
    出値と予め設定した閾値と比較し、過電流の判定を行う
    電流リミッタ回路と、該リミッタ回路の過電流発生判定
    結果に基づいて、高圧側スイッチ素子の全ての駆動回路
    に対して駆動停止信号を出力する駆動制御信号出力手段
    を設けたことを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】上記電流検出回路は、直流母線の低電位側
    に、全スイッチ素子に対して共通に設けられている請求
    項1記載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】上記電流リミッタ回路は、電流検出回路に
    よる検出値と閾値との比較に基づいて過電流の判定を行
    った後、再び検出値が閾値を下回ると、上記駆動制御信
    号出力手段に対して、該駆動制御信号出力手段が全ての
    高電位側スイッチ素子の駆動回路に対する駆動を再開さ
    せるための信号を出力する請求項1又は2記載のインバ
    ータ装置。
JP2002016834A 2002-01-25 2002-01-25 インバータ装置 Pending JP2003224983A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005151722A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Toyota Industries Corp ドライブ回路
JP2009278789A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Panasonic Corp モータ駆動用インバータ制御装置
JP2014121913A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Advics Co Ltd 故障診断機能を備えた負荷駆動装置

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