JP2003214454A - 摺動シャフトの抜止め具 - Google Patents
摺動シャフトの抜止め具Info
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- JP2003214454A JP2003214454A JP2002014891A JP2002014891A JP2003214454A JP 2003214454 A JP2003214454 A JP 2003214454A JP 2002014891 A JP2002014891 A JP 2002014891A JP 2002014891 A JP2002014891 A JP 2002014891A JP 2003214454 A JP2003214454 A JP 2003214454A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 摺動シャフトにおいて相互に摺動するアウタ
ーシャフトとインナーシャフトとを仮固定し、アウター
シャフトからインナーシャフトとが軸方向に相互に移動
してがたついたり、或いは抜け出したりすることを防止
するとともに瞬時に装着することができ、さらに繰り返
し利用すること。 【解決手段】 アウターシャフト10とインナーシャフ
ト11とからなり相互に摺動する伸縮自在な摺動シャフ
トBにおける抜止めを防止するものであって、前記摺動
シャフトBの縮み状態における前記アウターシャフト1
0の外周部を挟持固定する左右一対の挟持片1a,1a
からなるアウターシャフト支持部A1 と、前記インナー
シャフト11の軸端部付近に係止するインナーシャフト
支持部3とからなること。
ーシャフトとインナーシャフトとを仮固定し、アウター
シャフトからインナーシャフトとが軸方向に相互に移動
してがたついたり、或いは抜け出したりすることを防止
するとともに瞬時に装着することができ、さらに繰り返
し利用すること。 【解決手段】 アウターシャフト10とインナーシャフ
ト11とからなり相互に摺動する伸縮自在な摺動シャフ
トBにおける抜止めを防止するものであって、前記摺動
シャフトBの縮み状態における前記アウターシャフト1
0の外周部を挟持固定する左右一対の挟持片1a,1a
からなるアウターシャフト支持部A1 と、前記インナー
シャフト11の軸端部付近に係止するインナーシャフト
支持部3とからなること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動シャフトにお
いて相互に摺動するアウターシャフトとインナーシャフ
トとを仮固定し、アウターシャフトからインナーシャフ
トとが軸方向に相互に移動してがたついたり、或いは抜
け出したりすることを防止するとともに瞬時に装着する
ことができ、さらに繰り返し利用することができる摺動
シャフトの抜止め具に関する。
いて相互に摺動するアウターシャフトとインナーシャフ
トとを仮固定し、アウターシャフトからインナーシャフ
トとが軸方向に相互に移動してがたついたり、或いは抜
け出したりすることを防止するとともに瞬時に装着する
ことができ、さらに繰り返し利用することができる摺動
シャフトの抜止め具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のテレスコピック等の
動作を行うことができるステアリングシャフトを構成す
る部品等のように、二つのシャフトが相互に摺動して伸
縮自在なる摺動シャフトが存在している。この摺動シャ
フトは、アウターシャフトとインナーシャフトとからな
り、そのアウターシャフトとインナーシャフトとがスプ
ライン構造により連結されるものが多い。また、この摺
動シャフトは、部品専門工場で製造され、この摺動シャ
フトを使用する自動車等の機械を組み立てる最終工場に
搬送される。この部品工場と最終組立工場とは、普通は
遠距離をおいて離れていることがあり、交通手段を利用
して大量に搬送する。
動作を行うことができるステアリングシャフトを構成す
る部品等のように、二つのシャフトが相互に摺動して伸
縮自在なる摺動シャフトが存在している。この摺動シャ
フトは、アウターシャフトとインナーシャフトとからな
り、そのアウターシャフトとインナーシャフトとがスプ
ライン構造により連結されるものが多い。また、この摺
動シャフトは、部品専門工場で製造され、この摺動シャ
フトを使用する自動車等の機械を組み立てる最終工場に
搬送される。この部品工場と最終組立工場とは、普通は
遠距離をおいて離れていることがあり、交通手段を利用
して大量に搬送する。
【0003】この搬送するためのトラック等への荷積み
作業の際や、搬送中の振動等で摺動シャフトは、そのア
ウターシャフトとインナーシャフトとが軸方向に摺動し
てしまい、最悪の場合には抜け出てしまうことがありう
る。また、その摺動シャフトを装置への組付け作業時に
アウターシャフトから摺動シャフトが抜け出てしまうこ
ともありうる。
作業の際や、搬送中の振動等で摺動シャフトは、そのア
ウターシャフトとインナーシャフトとが軸方向に摺動し
てしまい、最悪の場合には抜け出てしまうことがありう
る。また、その摺動シャフトを装置への組付け作業時に
アウターシャフトから摺動シャフトが抜け出てしまうこ
ともありうる。
【0004】そのために、この種の摺動シャフトのアウ
ターシャフト開口部に抜止めを装着することが一般的で
ある。このようなものには、特開平11−230184
号に示されているように、そのスプライン結合するアウ
ターシャフトとインナーシャフトの前記アウターシャフ
トの軸端部と抜止めとを当接させて、摺動シャフトの抜
止めを行っているものが存在する。
ターシャフト開口部に抜止めを装着することが一般的で
ある。このようなものには、特開平11−230184
号に示されているように、そのスプライン結合するアウ
ターシャフトとインナーシャフトの前記アウターシャフ
トの軸端部と抜止めとを当接させて、摺動シャフトの抜
止めを行っているものが存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
開平11−230184号のように、抜止めによりアウ
ターシャフトからインナーシャフトが抜け出ることは防
止できる。しかし、その抜止めは、インナーシャフトの
スプライン形成部とのみ係合するものであり、したがっ
てインナーシャフトのスプライン形成部がアウターシャ
フトから表れるまでの移動ストロークの範囲内、すなわ
ちスプラインの非形成部の長さ分だけ、自由に伸縮可能
である。
開平11−230184号のように、抜止めによりアウ
ターシャフトからインナーシャフトが抜け出ることは防
止できる。しかし、その抜止めは、インナーシャフトの
スプライン形成部とのみ係合するものであり、したがっ
てインナーシャフトのスプライン形成部がアウターシャ
フトから表れるまでの移動ストロークの範囲内、すなわ
ちスプラインの非形成部の長さ分だけ、自由に伸縮可能
である。
【0006】このストロークは意外に長く、そのために
この摺動シャフトの搬送時においてその軸方向が種々の
方向に傾いた際に、インナーシャフトがアウターシャフ
トに対して移動し、そのときの勢いによっては前記抜止
め具にインナーシャフトが衝撃的に当接し、そのときに
インナーシャフト又は抜止めの少なくとも一方側の品質
を損なうおそれがある。また、このインナーシャフトと
抜止め具との衝撃的な当接は、実車組付け作業中におけ
るステアリング装置の中間シャフトに摺動シャフトを設
けようとする際にも発生するおそれが十分にある。
この摺動シャフトの搬送時においてその軸方向が種々の
方向に傾いた際に、インナーシャフトがアウターシャフ
トに対して移動し、そのときの勢いによっては前記抜止
め具にインナーシャフトが衝撃的に当接し、そのときに
インナーシャフト又は抜止めの少なくとも一方側の品質
を損なうおそれがある。また、このインナーシャフトと
抜止め具との衝撃的な当接は、実車組付け作業中におけ
るステアリング装置の中間シャフトに摺動シャフトを設
けようとする際にも発生するおそれが十分にある。
【0007】さらに、上記特開平11−230184号
は、その抜止めを摺動シャフト搬送、実車組付け時にお
いて、アウターシャフトとインナーシャフトとの分離を
防ぐものであるが、その摺動シャフトが自動車等のステ
アリング装置の中間シャフトとして使用される場合は、
実車組付け後に前記抜止めを取り外さずにそのまま装着
された状態としている。すなわち、抜止めは摺動シャフ
トから外しにくい構造なので装着されたままであるが、
摺動シャフトは、実車に装着されてしまえば、通常はア
ウターシャフトからインナーシャフトが抜け出してしま
うことはなく、また中間シャフトの軸方向移動ストロー
ク長さの範囲内で伸縮可能に重合連結していて前述した
ように分離することはない。そのために、結果として抜
止めの実車への組付け後においては何の機能をも果たさ
ない状態となる。
は、その抜止めを摺動シャフト搬送、実車組付け時にお
いて、アウターシャフトとインナーシャフトとの分離を
防ぐものであるが、その摺動シャフトが自動車等のステ
アリング装置の中間シャフトとして使用される場合は、
実車組付け後に前記抜止めを取り外さずにそのまま装着
された状態としている。すなわち、抜止めは摺動シャフ
トから外しにくい構造なので装着されたままであるが、
摺動シャフトは、実車に装着されてしまえば、通常はア
ウターシャフトからインナーシャフトが抜け出してしま
うことはなく、また中間シャフトの軸方向移動ストロー
ク長さの範囲内で伸縮可能に重合連結していて前述した
ように分離することはない。そのために、結果として抜
止めの実車への組付け後においては何の機能をも果たさ
ない状態となる。
【0008】このように、抜止めは、その摺動シャフト
を実車組付け時までは、抜止め機能として必要である
が、実車組付け後は抜止めは、何の機能を果たすもので
はない。その抜止めは、実車組付け時までのアウターシ
ャフトとインナーシャフトとが分離することを防ぐ機能
を満足させる程度のために装着されるものである。その
ために実車組付け後の抜止めは、摺動シャフトに発生す
る振動などによりガタ音を発生させ、ひいては種々の不
良発生の要因につながるおそれがある。
を実車組付け時までは、抜止め機能として必要である
が、実車組付け後は抜止めは、何の機能を果たすもので
はない。その抜止めは、実車組付け時までのアウターシ
ャフトとインナーシャフトとが分離することを防ぐ機能
を満足させる程度のために装着されるものである。その
ために実車組付け後の抜止めは、摺動シャフトに発生す
る振動などによりガタ音を発生させ、ひいては種々の不
良発生の要因につながるおそれがある。
【0009】また、その抜止めの当接面部の開口径とイ
ンナーシャフトの外径との隙間を小さくして、抜止めの
当接端面をインナーシャフトの外スプラインの最基端部
に当接させるような構造にすると、車輪側からの衝撃荷
重(一次側衝撃荷重)が作用した場合、軸方向以外から
も作用することから抜止め具とインナーシャフトとが干
渉して一次側衝撃吸収時の荷重を高めるおそれがある。
本発明の目的は、摺動シャフトにおける抜止めが、その
摺動シャフトにおけるストロークの範囲においてインナ
ーシャフトが抜止めと衝撃的に当接したり、実車組付け
後に摺動シャフトの動作不良やガタ音発生の要因を排除
することにある。
ンナーシャフトの外径との隙間を小さくして、抜止めの
当接端面をインナーシャフトの外スプラインの最基端部
に当接させるような構造にすると、車輪側からの衝撃荷
重(一次側衝撃荷重)が作用した場合、軸方向以外から
も作用することから抜止め具とインナーシャフトとが干
渉して一次側衝撃吸収時の荷重を高めるおそれがある。
本発明の目的は、摺動シャフトにおける抜止めが、その
摺動シャフトにおけるストロークの範囲においてインナ
ーシャフトが抜止めと衝撃的に当接したり、実車組付け
後に摺動シャフトの動作不良やガタ音発生の要因を排除
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は上記課
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、
アウターシャフトとインナーシャフトとからなり相互に
摺動する摺動シャフトにおける抜止めを防止するもので
あって、前記アウターシャフトの外周部を挟持固定する
左右一対の挟持片からなるアウターシャフト支持部と、
前記インナーシャフトの軸端部付近に係止するインナー
シャフト支持部とからなる摺動シャフトの抜止め具とし
たことにより、摺動シャフトにおいて相互に摺動するア
ウターシャフトとインナーシャフトとを仮固定し、アウ
ターシャフトからインナーシャフトとが軸方向に相互に
移動してがたついたり、或いは抜け出したりすることを
防止するとともに、その着脱が簡単且つ瞬時に行うこと
ができ、さらには繰り返し利用することができ上記課題
を解決したものである。
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、
アウターシャフトとインナーシャフトとからなり相互に
摺動する摺動シャフトにおける抜止めを防止するもので
あって、前記アウターシャフトの外周部を挟持固定する
左右一対の挟持片からなるアウターシャフト支持部と、
前記インナーシャフトの軸端部付近に係止するインナー
シャフト支持部とからなる摺動シャフトの抜止め具とし
たことにより、摺動シャフトにおいて相互に摺動するア
ウターシャフトとインナーシャフトとを仮固定し、アウ
ターシャフトからインナーシャフトとが軸方向に相互に
移動してがたついたり、或いは抜け出したりすることを
防止するとともに、その着脱が簡単且つ瞬時に行うこと
ができ、さらには繰り返し利用することができ上記課題
を解決したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず、本発明における摺動シャフト
Bは、図5(A),(B)に示すように、アウターシャ
フト10とインナーシャフト11とから構成されたもの
であり、軸方向に伸縮自在に重合されたものである。そ
の重合箇所は、スプラインによる結合構造となってい
る。前記アウターシャフト10のスプライン嵌合部の開
口側付近の外周には、図1,図5等に示すように、環状
溝10aが形成されている。そのアウターシャフト10
にスプライン結合しているインナーシャフト11の軸端
部には、ヨーク11d(自在継手)が装着されているこ
とが多い。
基づいて説明する。まず、本発明における摺動シャフト
Bは、図5(A),(B)に示すように、アウターシャ
フト10とインナーシャフト11とから構成されたもの
であり、軸方向に伸縮自在に重合されたものである。そ
の重合箇所は、スプラインによる結合構造となってい
る。前記アウターシャフト10のスプライン嵌合部の開
口側付近の外周には、図1,図5等に示すように、環状
溝10aが形成されている。そのアウターシャフト10
にスプライン結合しているインナーシャフト11の軸端
部には、ヨーク11d(自在継手)が装着されているこ
とが多い。
【0012】具体的には、インナーシャフト11の軸端
に形成されたフランジ部11cに前記ヨーク11dがボ
ルト等の固着具にて装着されている。ここで、前記イン
ナーシャフト11の軸端部には、前記ヨーク11dが装
着されている場合はヨーク11dの部分が軸端部の概念
として含まれ、また前記ヨーク11dが装着されていな
い場合には、前記フランジ部11cの部分が軸端部とな
る。またフランジ部11cが形成されていない場合に
は、その軸端が軸端部と称される。
に形成されたフランジ部11cに前記ヨーク11dがボ
ルト等の固着具にて装着されている。ここで、前記イン
ナーシャフト11の軸端部には、前記ヨーク11dが装
着されている場合はヨーク11dの部分が軸端部の概念
として含まれ、また前記ヨーク11dが装着されていな
い場合には、前記フランジ部11cの部分が軸端部とな
る。またフランジ部11cが形成されていない場合に
は、その軸端が軸端部と称される。
【0013】前記インナーシャフト11は、段差部11
aが形成されている。該段差部11aは、軸径が異なる
段差状の部位であり、具体的には前記インナーシャフト
11の本体軸部(図5,図6において太径側)と連結軸
部(図5,図6において細径側)とがカシメ固定等の手
段により連結固定されることにより形成される。前記イ
ンナーシャフト11とヨーク11dとの間には、ラバー
カップリング11eが設けられることもあり、該ラバー
カップリング11eとの連結箇所を構成するヨーク11
dの基部と抜止め具Aとを係止状態に当接可能としたも
のもある。また、ラバーカップリング11eのインナー
シャフト11のフランジ部11cに抜止め具Aが当接可
能に設けられているものもある。
aが形成されている。該段差部11aは、軸径が異なる
段差状の部位であり、具体的には前記インナーシャフト
11の本体軸部(図5,図6において太径側)と連結軸
部(図5,図6において細径側)とがカシメ固定等の手
段により連結固定されることにより形成される。前記イ
ンナーシャフト11とヨーク11dとの間には、ラバー
カップリング11eが設けられることもあり、該ラバー
カップリング11eとの連結箇所を構成するヨーク11
dの基部と抜止め具Aとを係止状態に当接可能としたも
のもある。また、ラバーカップリング11eのインナー
シャフト11のフランジ部11cに抜止め具Aが当接可
能に設けられているものもある。
【0014】次に、抜止め具Aは、図1,図3(A),
(B)等に示すように、アウターシャフト支持部A1 と
インナーシャフト支持部3とから構成されている。前記
アウターシャフト支持部A1 は、前記アウターシャフト
10の外周を挟持固定する部位であり、またインナーシ
ャフト支持部3は、前記インナーシャフト11の軸端付
近を係止状態で固定するものである。その抜止め具A
は、合成樹脂,金属材,ゴム材等から形成されており、
前記金属材は、薄板金属材又は鋼線材等から形成され
る。特に、抜止め具Aのアウターシャフト支持部A
1 は、弾性を有する材質であることが好ましい。
(B)等に示すように、アウターシャフト支持部A1 と
インナーシャフト支持部3とから構成されている。前記
アウターシャフト支持部A1 は、前記アウターシャフト
10の外周を挟持固定する部位であり、またインナーシ
ャフト支持部3は、前記インナーシャフト11の軸端付
近を係止状態で固定するものである。その抜止め具A
は、合成樹脂,金属材,ゴム材等から形成されており、
前記金属材は、薄板金属材又は鋼線材等から形成され
る。特に、抜止め具Aのアウターシャフト支持部A
1 は、弾性を有する材質であることが好ましい。
【0015】この抜止め具Aには、主に2つの複数の実
施形態が存在する。その第1実施形態としては、前記イ
ンナーシャフト11の端部にヨーク11dが結合固定さ
れている場合に使用することができるものである。前記
ヨーク11dには、二つの基部11d1 と継手部11d
2 とがボールジョイント11d3 で連結されている(図
1,図2参照)。その基部11d1 及び継手部11d2
のいずれかを利用して抜止め具Aのインナーシャフト支
持部3にて係止状態にして固定しようとするものであ
る。
施形態が存在する。その第1実施形態としては、前記イ
ンナーシャフト11の端部にヨーク11dが結合固定さ
れている場合に使用することができるものである。前記
ヨーク11dには、二つの基部11d1 と継手部11d
2 とがボールジョイント11d3 で連結されている(図
1,図2参照)。その基部11d1 及び継手部11d2
のいずれかを利用して抜止め具Aのインナーシャフト支
持部3にて係止状態にして固定しようとするものであ
る。
【0016】そのアウターシャフト支持部A1 は、図
1,図3等に示すように、主に挟持部1と係止凸条2と
から構成されている。そして、前記挟持部1は、左右一
対の挟持片1a,1aからなり、両挟持片1a,1a
は、図1,図3(A)に示すように、互いに外方に向か
って膨出するように形成されている。そして、それぞれ
の挟持片1a,1aは、ほぼ円弧状に彎曲形成されてい
る。両挟持片1a,1aの頂部箇所には、両挟持片1
a,1aが一体的に連結する挟持基部1bが形成されて
いる。該挟持基部1bから前記両挟持片1a,1aがほ
ぼ二股形状となるように形成されている。
1,図3等に示すように、主に挟持部1と係止凸条2と
から構成されている。そして、前記挟持部1は、左右一
対の挟持片1a,1aからなり、両挟持片1a,1a
は、図1,図3(A)に示すように、互いに外方に向か
って膨出するように形成されている。そして、それぞれ
の挟持片1a,1aは、ほぼ円弧状に彎曲形成されてい
る。両挟持片1a,1aの頂部箇所には、両挟持片1
a,1aが一体的に連結する挟持基部1bが形成されて
いる。該挟持基部1bから前記両挟持片1a,1aがほ
ぼ二股形状となるように形成されている。
【0017】両挟持片1a,1aのそれぞれの下端に
は、図1,図3等に示すように、外方に向かって開くよ
うに案内片1c,1cが形成されている。該案内片1
c,1cは、内方に向かって膨出する円弧状に形成され
たもので、該案内片1c,1cによって、アウターシャ
フト10が前記挟持片1a,1a箇所まで入り込みやす
いようになっている(図4参照)。このように前記挟持
部1は、クリップ形状として使用されるものであり、前
記摺動シャフトBのアウターシャフト10にその軸方向
に直交する方向から装着することができるものである。
は、図1,図3等に示すように、外方に向かって開くよ
うに案内片1c,1cが形成されている。該案内片1
c,1cは、内方に向かって膨出する円弧状に形成され
たもので、該案内片1c,1cによって、アウターシャ
フト10が前記挟持片1a,1a箇所まで入り込みやす
いようになっている(図4参照)。このように前記挟持
部1は、クリップ形状として使用されるものであり、前
記摺動シャフトBのアウターシャフト10にその軸方向
に直交する方向から装着することができるものである。
【0018】また、前記挟持基部1bには、図3(A)
に示すように、門形状又は二股状となるように小弾性片
1b1 ,1b1 が形成され、該両小弾性片1b1 ,1b
1 に前記挟持片1a,1aが連続形成されている。そし
て、挟持片1a,1aの弾性は、前記小弾性片1b1 ,
1b1 により、さらに一層良好なる弾性力を生じさせ、
復元性に優れたものにできる。前記アウターシャフト支
持部A1 は、上述したように、左右対称の一対の挟持片
1a,1aにより前記アウターシャフト10の外周を挟
持するようにして支持するものである。
に示すように、門形状又は二股状となるように小弾性片
1b1 ,1b1 が形成され、該両小弾性片1b1 ,1b
1 に前記挟持片1a,1aが連続形成されている。そし
て、挟持片1a,1aの弾性は、前記小弾性片1b1 ,
1b1 により、さらに一層良好なる弾性力を生じさせ、
復元性に優れたものにできる。前記アウターシャフト支
持部A1 は、上述したように、左右対称の一対の挟持片
1a,1aにより前記アウターシャフト10の外周を挟
持するようにして支持するものである。
【0019】前記挟持片1a,1aには、その長手方向
に沿って係止凸条2,2が形成されている。該係止凸条
2は、図3に示すように、前記挟持片1a,1aの内側
面に突起する帯状に形成されたものである。該係止凸条
2は、前記アウターシャフト10の外周に環状溝10a
が形成されているタイプに使用されるものである。すな
わち、図6(B),(C)に示すように、両挟持片1
a,1aにてアウターシャフト10の外周を挟持した状
態で、係止凸条2,2がアウターシャフト10の環状溝
10aに係止するようにしたものである。その係止凸条
2は、前述したように挟持片1a,1aの内側面に形成
されるものであるが前記案内片1c,1cにも形成され
ることもある。
に沿って係止凸条2,2が形成されている。該係止凸条
2は、図3に示すように、前記挟持片1a,1aの内側
面に突起する帯状に形成されたものである。該係止凸条
2は、前記アウターシャフト10の外周に環状溝10a
が形成されているタイプに使用されるものである。すな
わち、図6(B),(C)に示すように、両挟持片1
a,1aにてアウターシャフト10の外周を挟持した状
態で、係止凸条2,2がアウターシャフト10の環状溝
10aに係止するようにしたものである。その係止凸条
2は、前述したように挟持片1a,1aの内側面に形成
されるものであるが前記案内片1c,1cにも形成され
ることもある。
【0020】また、特に図示しないが前記挟持片1a,
1aの幅寸法が前記環状溝10aの幅寸法に等しく形成
されることもあり、この場合には挟持片1a,1a全体
が環状溝10aに嵌め込まれることができる。このよう
に挟持片1aに係止凸条2が形成されたり、或いは挟持
片1aが環状溝10aに納まるように寸法が設定されて
いる場合には、両挟持片1a,1aは、前記アウターシ
ャフト10の外周を圧力を有して当接することなく、単
に接触するのみでアウターシャフト10に固定させるこ
とができる。
1aの幅寸法が前記環状溝10aの幅寸法に等しく形成
されることもあり、この場合には挟持片1a,1a全体
が環状溝10aに嵌め込まれることができる。このよう
に挟持片1aに係止凸条2が形成されたり、或いは挟持
片1aが環状溝10aに納まるように寸法が設定されて
いる場合には、両挟持片1a,1aは、前記アウターシ
ャフト10の外周を圧力を有して当接することなく、単
に接触するのみでアウターシャフト10に固定させるこ
とができる。
【0021】次に、第1実施形態の第2タイプとして、
図7(A)に示すように、両挟持片1a,1aには係止
凸条2,2は形成されていないものであり、このタイプ
は、前記アウターシャフト10に前記環状溝10aが形
成されていない場合に対応するものである。この第2タ
イプは、前記アウターシャフト10に対して適宜の圧力
を有して挟持することができるように設定される。この
場合には、両挟持片1a,1aの無荷重状態における間
隔は、前記アウターシャフト10の外径よりも小さくな
るように設定される。そして両挟持片1a,1aにてア
ウターシャフト10を挟持した状態では、両挟持片1
a,1aは常時,アウターシャフト10に外周に所定の
圧力を介して固定することができるようにしている。
図7(A)に示すように、両挟持片1a,1aには係止
凸条2,2は形成されていないものであり、このタイプ
は、前記アウターシャフト10に前記環状溝10aが形
成されていない場合に対応するものである。この第2タ
イプは、前記アウターシャフト10に対して適宜の圧力
を有して挟持することができるように設定される。この
場合には、両挟持片1a,1aの無荷重状態における間
隔は、前記アウターシャフト10の外径よりも小さくな
るように設定される。そして両挟持片1a,1aにてア
ウターシャフト10を挟持した状態では、両挟持片1
a,1aは常時,アウターシャフト10に外周に所定の
圧力を介して固定することができるようにしている。
【0022】また、この第2タイプには、図7(B),
(C),(D)に示すように、両挟持片1a,1aの内
側面に、摩擦係数の高い材質からなる滑止め材6が装着
されることもある。該滑止め材6は、ゴム材等の滑りに
くい材質のものが使用され、前記挟持片1a,1aの内
側面に貼着されている。これによって、両挟持片1a,
1aにてアウターシャフト10を挟持したときに、挟持
片1a,1aがアウターシャフト10の軸方向に滑るこ
とを防止できる。
(C),(D)に示すように、両挟持片1a,1aの内
側面に、摩擦係数の高い材質からなる滑止め材6が装着
されることもある。該滑止め材6は、ゴム材等の滑りに
くい材質のものが使用され、前記挟持片1a,1aの内
側面に貼着されている。これによって、両挟持片1a,
1aにてアウターシャフト10を挟持したときに、挟持
片1a,1aがアウターシャフト10の軸方向に滑るこ
とを防止できる。
【0023】次に、図1,図3(B)等に示すように、
前記アウターシャフト支持部A1 から該アウターシャフ
ト支持部A1 にて固定される前記摺動シャフトBの軸方
向に沿って突出するようにしてインナーシャフト支持部
3が形成されている。該インナーシャフト支持部3は、
前記アウターシャフト支持部A1 から該アウターシャフ
ト支持部A1 にて挟持される前記摺動シャフトBの軸方
向に沿って延設された腕状片3aと,該腕状片3aの端
部から前記軸方向にほぼ直角に形成された押え片3bと
から構成される。その腕状片3aは、前述したように、
前記アウターシャフト支持部A1 の挟持基部1b箇所か
ら挟持された摺動シャフトBの軸方向に沿って延出され
たものである。該腕状片3aは、ほぼ帯板状に形成され
たもので前記挟持基部1bから離れるに従い次第に幅が
広くなるように形成されることもある(図1参照)。
前記アウターシャフト支持部A1 から該アウターシャフ
ト支持部A1 にて固定される前記摺動シャフトBの軸方
向に沿って突出するようにしてインナーシャフト支持部
3が形成されている。該インナーシャフト支持部3は、
前記アウターシャフト支持部A1 から該アウターシャフ
ト支持部A1 にて挟持される前記摺動シャフトBの軸方
向に沿って延設された腕状片3aと,該腕状片3aの端
部から前記軸方向にほぼ直角に形成された押え片3bと
から構成される。その腕状片3aは、前述したように、
前記アウターシャフト支持部A1 の挟持基部1b箇所か
ら挟持された摺動シャフトBの軸方向に沿って延出され
たものである。該腕状片3aは、ほぼ帯板状に形成され
たもので前記挟持基部1bから離れるに従い次第に幅が
広くなるように形成されることもある(図1参照)。
【0024】これは、その腕状片3aの先端箇所に該腕
状片3aと略直角方向,すなわち挟持部1(挟持片1
a,1a)にて挟持されたアウターシャフト10の軸方
向に直交する方向に押え片3bが形成されたものであ
る。そして、該押え片3bが縮み状態における摺動シャ
フトBのインナーシャフト11の軸端部付近を係止する
ことができる。その押え片3bは、前記腕状片3aに連
続形成されたものであり、帯板状に形成されたものであ
る。
状片3aと略直角方向,すなわち挟持部1(挟持片1
a,1a)にて挟持されたアウターシャフト10の軸方
向に直交する方向に押え片3bが形成されたものであ
る。そして、該押え片3bが縮み状態における摺動シャ
フトBのインナーシャフト11の軸端部付近を係止する
ことができる。その押え片3bは、前記腕状片3aに連
続形成されたものであり、帯板状に形成されたものであ
る。
【0025】その押え片3bのインナーシャフト11の
軸端部付近の係止状態は、腕状片3aの長さにより決定
される。たとえば、インナーシャフト11の軸端部とヨ
ーク11dとの間にラバーカップリング11eが設けら
れている場合には、該ラバーカップリング11eのサイ
ズの分だけ腕状片3aが比較的長く形成されることが必
要である〔図6(A)参照〕。また該ラバーカップリン
グ11eが使用されない場合は、当然前記腕状片3aは
短く形成される。いずれの場合にも、インナーシャフト
11本体端面との当接係合に好適となるように、前記押
え片3bは、前記ヨーク11dのインナーシャフト11
側におけるヨーク11dの基部11d1に挿入片状態で
当接可能とするように設定される〔図2,図5(B),
図6(A)等参照〕。
軸端部付近の係止状態は、腕状片3aの長さにより決定
される。たとえば、インナーシャフト11の軸端部とヨ
ーク11dとの間にラバーカップリング11eが設けら
れている場合には、該ラバーカップリング11eのサイ
ズの分だけ腕状片3aが比較的長く形成されることが必
要である〔図6(A)参照〕。また該ラバーカップリン
グ11eが使用されない場合は、当然前記腕状片3aは
短く形成される。いずれの場合にも、インナーシャフト
11本体端面との当接係合に好適となるように、前記押
え片3bは、前記ヨーク11dのインナーシャフト11
側におけるヨーク11dの基部11d1に挿入片状態で
当接可能とするように設定される〔図2,図5(B),
図6(A)等参照〕。
【0026】前記腕状片3aの上方には、図1等に示す
ように、補強リブ4が形成されている。該補強リブ4
は、前記腕状片3aに対して略垂直状の板片状に形成さ
れたものである。さらに、前記アウターシャフト支持部
A1 の挟持部1の挟持基部1bの上端には、把手5が形
成されることもある。該把手5は、特に抜止め具Aを摺
動シャフトBから外すときに、外しやすいようにするた
めに形成されたものであり、具体的には略水平状の板片
状に形成されたものである。
ように、補強リブ4が形成されている。該補強リブ4
は、前記腕状片3aに対して略垂直状の板片状に形成さ
れたものである。さらに、前記アウターシャフト支持部
A1 の挟持部1の挟持基部1bの上端には、把手5が形
成されることもある。該把手5は、特に抜止め具Aを摺
動シャフトBから外すときに、外しやすいようにするた
めに形成されたものであり、具体的には略水平状の板片
状に形成されたものである。
【0027】図8は、第1実施形態における抜止め具A
の変形例を示すものであり、その第1変形例として、図
8(A),(B)は、アウターシャフト支持部A1 及び
インナーシャフト支持部3がそれぞれ薄板金属材にて形
成されたものである。この第1変形例では、挟持片1
a,1aに形成される係止凸条2は、プレス加工等によ
り段差が出来るようにして形成されたものである。さら
にアウターシャフト支持部A1 とインナーシャフト支持
部3とはリベット,ビス,或いはスポット溶接等の固着
手段にて固着される。図8(C),(D)は、図8
(A)において、係止凸条2が形成されないタイプであ
る。また、図8(E),(F)は、鋼線が適宜に屈曲さ
れて一体的に形成されたものである。
の変形例を示すものであり、その第1変形例として、図
8(A),(B)は、アウターシャフト支持部A1 及び
インナーシャフト支持部3がそれぞれ薄板金属材にて形
成されたものである。この第1変形例では、挟持片1
a,1aに形成される係止凸条2は、プレス加工等によ
り段差が出来るようにして形成されたものである。さら
にアウターシャフト支持部A1 とインナーシャフト支持
部3とはリベット,ビス,或いはスポット溶接等の固着
手段にて固着される。図8(C),(D)は、図8
(A)において、係止凸条2が形成されないタイプであ
る。また、図8(E),(F)は、鋼線が適宜に屈曲さ
れて一体的に形成されたものである。
【0028】次に、抜止め具Aの第2実施形態として
は、摺動シャフトBに装着された状態において、前記イ
ンナーシャフト支持部3が前記ヨーク11dを押さえる
ものではなく、インナーシャフト11の前記段差部11
aに係止するようにしたものである。具体的には、図
9,図11等に示すように、前記両挟持片1a,1aか
ら突出片3d,3dが形成され、該突出片3d,3dの
先端にストッパー片3c,3cが形成されたものであ
る。該ストッパー片3c,3cは、前記挟持片1a,1
aに近接して形成されている。そのストッパー片3c,
3cは、挟持されるインナーシャフト11の軸心を中心
にして互いに対向するように形成されており、それぞれ
には、図9,図11(A)等に示すように、円弧状のス
トッパー端縁3c1 ,3c1 が形成され、両ストッパー
片3c,3cが前記インナーシャフト11を軸周方向に
包囲するように構成される〔図10,図12(B),
(C)等参照〕。
は、摺動シャフトBに装着された状態において、前記イ
ンナーシャフト支持部3が前記ヨーク11dを押さえる
ものではなく、インナーシャフト11の前記段差部11
aに係止するようにしたものである。具体的には、図
9,図11等に示すように、前記両挟持片1a,1aか
ら突出片3d,3dが形成され、該突出片3d,3dの
先端にストッパー片3c,3cが形成されたものであ
る。該ストッパー片3c,3cは、前記挟持片1a,1
aに近接して形成されている。そのストッパー片3c,
3cは、挟持されるインナーシャフト11の軸心を中心
にして互いに対向するように形成されており、それぞれ
には、図9,図11(A)等に示すように、円弧状のス
トッパー端縁3c1 ,3c1 が形成され、両ストッパー
片3c,3cが前記インナーシャフト11を軸周方向に
包囲するように構成される〔図10,図12(B),
(C)等参照〕。
【0029】この第2実施形態では、図13,図14に
示すような変形例が存在しており、図13(A),
(B),(C)の第1変形例では、前述した第1実施形
態の形状に略等しいものであって、前記アウターシャフ
ト支持部A1 の挟持部1の上端より前記腕状片3aにほ
ぼ等しく且つ短い形状とした突出片3dが形成されたも
のである。さらに、図示しないが、前記挟持片1a,1
aの内側面に前記係止凸条2,2が形成されないタイプ
も存在し、さらにその挟持片1a,1aの内側面に前記
滑止め材6,6が設けられることもある。
示すような変形例が存在しており、図13(A),
(B),(C)の第1変形例では、前述した第1実施形
態の形状に略等しいものであって、前記アウターシャフ
ト支持部A1 の挟持部1の上端より前記腕状片3aにほ
ぼ等しく且つ短い形状とした突出片3dが形成されたも
のである。さらに、図示しないが、前記挟持片1a,1
aの内側面に前記係止凸条2,2が形成されないタイプ
も存在し、さらにその挟持片1a,1aの内側面に前記
滑止め材6,6が設けられることもある。
【0030】また、第2実施形態の第2変形例では図1
4(A)に示すように、前記アウターシャフト支持部A
1 及びインナーシャフト支持部3がそれぞれ薄板金属材
にて形成されたものである。この第1変形例では、挟持
片1a,1aに形成される係止凸条2は、プレス加工等
により段差が出来るようにして形成されたものである。
さらに、第3変形例では図14(B)に示すように、鋼
線が適宜に屈曲されて一体的に形成されたものである。
4(A)に示すように、前記アウターシャフト支持部A
1 及びインナーシャフト支持部3がそれぞれ薄板金属材
にて形成されたものである。この第1変形例では、挟持
片1a,1aに形成される係止凸条2は、プレス加工等
により段差が出来るようにして形成されたものである。
さらに、第3変形例では図14(B)に示すように、鋼
線が適宜に屈曲されて一体的に形成されたものである。
【0031】なお、図中の符号10bはアウターシャフ
ト10側に形成された内スプラインであり、符号11b
はインナーシャフト11側に形成された外スプラインで
あり、その内スプライン10bと外スプライン11bと
が噛み合ってアウターシャフト10とインナーシャフト
11とが軸方向に相互に摺動自在な摺動シャフトBが構
成される。
ト10側に形成された内スプラインであり、符号11b
はインナーシャフト11側に形成された外スプラインで
あり、その内スプライン10bと外スプライン11bと
が噛み合ってアウターシャフト10とインナーシャフト
11とが軸方向に相互に摺動自在な摺動シャフトBが構
成される。
【0032】
【作用】まず、第1実施形態及び第2実施形態の抜止め
具Aは、図4(A),図5等に示すように、その摺動シ
ャフトBにおいてアウターシャフト10にインナーシャ
フト11がほぼ納まった状態,すなわち摺動シャフトB
を縮み状態とし、抜止め具Aのアウターシャフト支持部
A1 の挟持部1を摺動シャフトBのアウターシャフト1
0の軸方向に直交する方向から両挟持片1a,1aを嵌
め込むようにして装着するものである(図1参照)。
具Aは、図4(A),図5等に示すように、その摺動シ
ャフトBにおいてアウターシャフト10にインナーシャ
フト11がほぼ納まった状態,すなわち摺動シャフトB
を縮み状態とし、抜止め具Aのアウターシャフト支持部
A1 の挟持部1を摺動シャフトBのアウターシャフト1
0の軸方向に直交する方向から両挟持片1a,1aを嵌
め込むようにして装着するものである(図1参照)。
【0033】このとき、前記アウターシャフト10の外
周には、図4(B),(C)に示すように、最初に案内
片1c,1cが当接し、さらに押し込むようにすること
で、該案内片1c,1cが拡開し、両案内片1c,1c
によって両挟持片1a,1aがアウターシャフト10の
外周面に案内され、挟持部1によるアウターシャフト1
0への挟持が完了する〔図5(B),図6(C)等参
照〕。また、アウターシャフト10の外周に環状溝10
aが形成されている場合には、両挟持片1a,1a内側
面に形成された係止凸条2,2が前記環状溝10aに係
止するように装着される〔図2,図6(B),(C)参
照〕。
周には、図4(B),(C)に示すように、最初に案内
片1c,1cが当接し、さらに押し込むようにすること
で、該案内片1c,1cが拡開し、両案内片1c,1c
によって両挟持片1a,1aがアウターシャフト10の
外周面に案内され、挟持部1によるアウターシャフト1
0への挟持が完了する〔図5(B),図6(C)等参
照〕。また、アウターシャフト10の外周に環状溝10
aが形成されている場合には、両挟持片1a,1a内側
面に形成された係止凸条2,2が前記環状溝10aに係
止するように装着される〔図2,図6(B),(C)参
照〕。
【0034】そのアウターシャフト支持部A1 の挟持部
1がアウターシャフト10を挟持すると同時に、インナ
ーシャフト支持部3の押え片3bがインナーシャフト1
1の軸端部付近に係止する。該インナーシャフト11の
軸端部付近には、ヨーク11dも含まれ、図2,図5
(B),図6(A)等に示すように、そのインナーシャ
フト11側におけるヨーク11dの基部11d1 と継手
部11d2 との間に前記押え片3bがほぼ挿入状態で係
止するものである。
1がアウターシャフト10を挟持すると同時に、インナ
ーシャフト支持部3の押え片3bがインナーシャフト1
1の軸端部付近に係止する。該インナーシャフト11の
軸端部付近には、ヨーク11dも含まれ、図2,図5
(B),図6(A)等に示すように、そのインナーシャ
フト11側におけるヨーク11dの基部11d1 と継手
部11d2 との間に前記押え片3bがほぼ挿入状態で係
止するものである。
【0035】また、前記アウターシャフト10に環状溝
10aが形成されていない場合には、挟持片1a,1a
はそのアウターシャフト10の外周を挟持するのみであ
る。この場合には、両挟持片1a,1a内側面に滑止め
材6,6が設けられ、軸方向への滑りを防止することが
できる。
10aが形成されていない場合には、挟持片1a,1a
はそのアウターシャフト10の外周を挟持するのみであ
る。この場合には、両挟持片1a,1a内側面に滑止め
材6,6が設けられ、軸方向への滑りを防止することが
できる。
【0036】次に、第2実施形態の抜止め具Aの場合に
は、アウターシャフト支持部A1 のアウターシャフト1
0への装着は、第1実施形態と同様であるが、インナー
シャフト支持部3によるインナーシャフト11への係止
は、図10,図12(B),(C)等に示すように、前
記インナーシャフト11の段差部11aを介して行われ
る。この場合に前記インナーシャフト11の両挟持片1
a,1aに形成されたストッパー片3c,3cが、前記
両案内片1c,1cの拡開動作とともに両ストッパー片
3c,3cも開き、該両ストッパー片3c,3cがイン
ナーシャフト11の軸周方向に位置する。
は、アウターシャフト支持部A1 のアウターシャフト1
0への装着は、第1実施形態と同様であるが、インナー
シャフト支持部3によるインナーシャフト11への係止
は、図10,図12(B),(C)等に示すように、前
記インナーシャフト11の段差部11aを介して行われ
る。この場合に前記インナーシャフト11の両挟持片1
a,1aに形成されたストッパー片3c,3cが、前記
両案内片1c,1cの拡開動作とともに両ストッパー片
3c,3cも開き、該両ストッパー片3c,3cがイン
ナーシャフト11の軸周方向に位置する。
【0037】そして、挟持片1a,1aが前記アウター
シャフト10の外周の挟持を完了するとともに前記両ス
トッパー片3c,3cもインナーシャフト11に係止
し、その係止状態が段差部11aを押さえるように作用
するものである〔図12(A),(B),(C)参
照〕。なお、第2実施形態の変形例のように、ストッパ
ー片3cが腕状片3aから垂直状に形成された場合で
は、第1実施形態とほぼ同様の構成でインナーシャフト
11の段差部11aに係止する〔図13(A),(B)
参照〕。図15は、本発明における抜止め具Aを繰り返
し利用することができるサイクルの一例を示す図であ
る。具体的には、部品工場で製造された摺動シャフトB
に抜止め具Aを装着して車体工場へ搬送した後、その摺
動シャフトBから外された抜止め具Aが部品工場に返却
されるサイクルである。
シャフト10の外周の挟持を完了するとともに前記両ス
トッパー片3c,3cもインナーシャフト11に係止
し、その係止状態が段差部11aを押さえるように作用
するものである〔図12(A),(B),(C)参
照〕。なお、第2実施形態の変形例のように、ストッパ
ー片3cが腕状片3aから垂直状に形成された場合で
は、第1実施形態とほぼ同様の構成でインナーシャフト
11の段差部11aに係止する〔図13(A),(B)
参照〕。図15は、本発明における抜止め具Aを繰り返
し利用することができるサイクルの一例を示す図であ
る。具体的には、部品工場で製造された摺動シャフトB
に抜止め具Aを装着して車体工場へ搬送した後、その摺
動シャフトBから外された抜止め具Aが部品工場に返却
されるサイクルである。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、アウターシャフト1
0とインナーシャフト11とからなり相互に摺動する伸
縮自在な摺動シャフトBにおける抜止めを防止するもの
であって、前記摺動シャフトBの縮み状態における前記
アウターシャフト10の外周部を挟持固定する左右一対
の挟持片1a,1aからなるアウターシャフト支持部A
1 と、前記インナーシャフト11の軸端部付近に係止す
るインナーシャフト支持部3とからなる摺動シャフトの
抜止め具としたことにより、前記摺動シャフトBにおい
て相互に摺動するアウターシャフト10とインナーシャ
フト11とを仮固定し、そのアウターシャフト10から
インナーシャフト11が軸方向に移動してがたついた
り、或いは抜け出したりすることを防止するとともに、
その抜止め具Aの着脱を簡単且つ瞬時に行うことがで
き、さらにはその抜止め具Aを繰り返し利用することが
できるものである。
0とインナーシャフト11とからなり相互に摺動する伸
縮自在な摺動シャフトBにおける抜止めを防止するもの
であって、前記摺動シャフトBの縮み状態における前記
アウターシャフト10の外周部を挟持固定する左右一対
の挟持片1a,1aからなるアウターシャフト支持部A
1 と、前記インナーシャフト11の軸端部付近に係止す
るインナーシャフト支持部3とからなる摺動シャフトの
抜止め具としたことにより、前記摺動シャフトBにおい
て相互に摺動するアウターシャフト10とインナーシャ
フト11とを仮固定し、そのアウターシャフト10から
インナーシャフト11が軸方向に移動してがたついた
り、或いは抜け出したりすることを防止するとともに、
その抜止め具Aの着脱を簡単且つ瞬時に行うことがで
き、さらにはその抜止め具Aを繰り返し利用することが
できるものである。
【0039】上記効果を詳述すると、抜止め具Aは、前
記摺動シャフトBの縮み状態におけるアウターシャフト
10とインナーシャフト11との抜止めを防止するもの
であり、前記摺動シャフトBの軸方向の長さを短い状態
を維持するようにして保持することができる。これによ
って、従来の抜止めのように、摺動シャフトBのストロ
ーク長間の移動を許容するタイプのものとは異なり、極
小さい伸縮量の範囲で抜止めを行うことができる。
記摺動シャフトBの縮み状態におけるアウターシャフト
10とインナーシャフト11との抜止めを防止するもの
であり、前記摺動シャフトBの軸方向の長さを短い状態
を維持するようにして保持することができる。これによ
って、従来の抜止めのように、摺動シャフトBのストロ
ーク長間の移動を許容するタイプのものとは異なり、極
小さい伸縮量の範囲で抜止めを行うことができる。
【0040】そのため、搬送時の摺動シャフトBのコン
パクト化を維持しつつ、その状態を安定させることがで
きるので、搬送時において摺動シャフトBのアウターシ
ャフト10とインナーシャフト11とが衝撃的に伸縮動
しようとしても、本発明の抜止め具Aは、そのほぼ初期
状態の位置にて摺動シャフトBが伸長方向に伸びること
を防止できる。これによって、たとえインナーシャフト
11と抜止め具Aとが衝撃的に当接したとしてもそのと
きの衝撃力は大きなものには至ることはない。すなわち
大きな衝撃力による当接を防ぐことができるものであ
る。
パクト化を維持しつつ、その状態を安定させることがで
きるので、搬送時において摺動シャフトBのアウターシ
ャフト10とインナーシャフト11とが衝撃的に伸縮動
しようとしても、本発明の抜止め具Aは、そのほぼ初期
状態の位置にて摺動シャフトBが伸長方向に伸びること
を防止できる。これによって、たとえインナーシャフト
11と抜止め具Aとが衝撃的に当接したとしてもそのと
きの衝撃力は大きなものには至ることはない。すなわち
大きな衝撃力による当接を防ぐことができるものであ
る。
【0041】また、搬送時、実車組付け時の取り扱いや
作業性を容易にすることができる。本発明の抜止め具A
は、実車組付け後に、容易に取り外すことができ、図1
5に示すように、これを繰り返し使用することで、何度
でもリサイクル化が可能であるため、その抜止め具Aが
取り付けられる装置の構成部品の点数を低減することが
できる。これに対して従来タイプの取り付けたままのク
リップは、単にシャフトが抜け出ないように取り付けら
れていれば、その機能を満足することからみれば、それ
ほど寸法管理の必要はないといえるが、その反面、それ
による振動によってガタ発生の要因となる可能性がある
し、また実車取付後においては特に機能を有さないもの
であってもガタ発生要因を防ぐために厳しい寸法管理に
よってきちんと取り付けなければならないことになる。
このようなことに対して本発明では、従来の抜止め(ク
リップ)における取付管理を削減することができるとと
もにガタ発生の要因を低減することができる。
作業性を容易にすることができる。本発明の抜止め具A
は、実車組付け後に、容易に取り外すことができ、図1
5に示すように、これを繰り返し使用することで、何度
でもリサイクル化が可能であるため、その抜止め具Aが
取り付けられる装置の構成部品の点数を低減することが
できる。これに対して従来タイプの取り付けたままのク
リップは、単にシャフトが抜け出ないように取り付けら
れていれば、その機能を満足することからみれば、それ
ほど寸法管理の必要はないといえるが、その反面、それ
による振動によってガタ発生の要因となる可能性がある
し、また実車取付後においては特に機能を有さないもの
であってもガタ発生要因を防ぐために厳しい寸法管理に
よってきちんと取り付けなければならないことになる。
このようなことに対して本発明では、従来の抜止め(ク
リップ)における取付管理を削減することができるとと
もにガタ発生の要因を低減することができる。
【0042】、このように、本発明における抜止め具A
においては、前記摺動シャフトBのインナーシャフト1
1との干渉のおそれがなくなり、一次側衝撃吸収時の荷
重を高めるおそれもなく、安定した動作を得ることがで
きる。さらに、実車取付後は、取り外して使用可能にな
ることから、搬送単位の数量により繰り返し使用するこ
とができ、実車組付け装置の構成部品によるものに比べ
て、クリップ(本発明における抜止め具A)の数量を大
幅に削減することができる。
においては、前記摺動シャフトBのインナーシャフト1
1との干渉のおそれがなくなり、一次側衝撃吸収時の荷
重を高めるおそれもなく、安定した動作を得ることがで
きる。さらに、実車取付後は、取り外して使用可能にな
ることから、搬送単位の数量により繰り返し使用するこ
とができ、実車組付け装置の構成部品によるものに比べ
て、クリップ(本発明における抜止め具A)の数量を大
幅に削減することができる。
【0043】請求項2の発明は、アウターシャフト10
とインナーシャフト11とからなり相互に摺動する摺動
シャフトBにおける抜止めを防止するものであって、前
記アウターシャフト10の外周部に周方向に形成された
環状溝10aに嵌合しつつ前記アウターシャフト10の
外周部を挟持する左右一対の挟持片1a,1aからなる
アウターシャフト支持部A1 と、前記インナーシャフト
11の軸端部箇所に係止するインナーシャフト支持部3
とからなる摺動シャフトの抜止め具としたことにより、
アウターシャフト支持部A1 によるアウターシャフト1
0の固定状態を極めて安定させることができる。上記効
果を詳述すると、前記挟持片1a,1aがアウターシャ
フト10に形成された環状溝10aに嵌合するように設
定しているので、挟持片1a,1aはアウターシャフト
10の外周面を単に挟持するのみでなく、アウターシャ
フト10の軸方向への固定を行うことができ、極めて強
固なる装着状態にすることができる。
とインナーシャフト11とからなり相互に摺動する摺動
シャフトBにおける抜止めを防止するものであって、前
記アウターシャフト10の外周部に周方向に形成された
環状溝10aに嵌合しつつ前記アウターシャフト10の
外周部を挟持する左右一対の挟持片1a,1aからなる
アウターシャフト支持部A1 と、前記インナーシャフト
11の軸端部箇所に係止するインナーシャフト支持部3
とからなる摺動シャフトの抜止め具としたことにより、
アウターシャフト支持部A1 によるアウターシャフト1
0の固定状態を極めて安定させることができる。上記効
果を詳述すると、前記挟持片1a,1aがアウターシャ
フト10に形成された環状溝10aに嵌合するように設
定しているので、挟持片1a,1aはアウターシャフト
10の外周面を単に挟持するのみでなく、アウターシャ
フト10の軸方向への固定を行うことができ、極めて強
固なる装着状態にすることができる。
【0044】請求項3の発明は、請求項2において、前
記アウターシャフト支持部A1 の挟持片1a,1aに
は、前記アウターシャフト10の環状溝10aに係止す
る係止凸条2が形成されてなる摺動シャフトの抜止め具
としたことにより、抜止め具Aの摺動シャフトBへの装
着状態をより一層安定させることができる。すなわち、
前記両挟持片1a,1aにアウターシャフト10の環状
溝10aへの係止ができる係止凸条2,2が形成され、
挟持片1a,1aにてアウターシャフト10の外周面を
挟持したときに、挟持片1a,1aがアウターシャフト
10に対して面接触することになり、また係止凸条2,
2が前記環状溝10aに係止する役目をなし、ガタツキ
を減少させて安定した装着状態にすることができるもの
である。
記アウターシャフト支持部A1 の挟持片1a,1aに
は、前記アウターシャフト10の環状溝10aに係止す
る係止凸条2が形成されてなる摺動シャフトの抜止め具
としたことにより、抜止め具Aの摺動シャフトBへの装
着状態をより一層安定させることができる。すなわち、
前記両挟持片1a,1aにアウターシャフト10の環状
溝10aへの係止ができる係止凸条2,2が形成され、
挟持片1a,1aにてアウターシャフト10の外周面を
挟持したときに、挟持片1a,1aがアウターシャフト
10に対して面接触することになり、また係止凸条2,
2が前記環状溝10aに係止する役目をなし、ガタツキ
を減少させて安定した装着状態にすることができるもの
である。
【0045】請求項4の発明は、請求項1,2又は3に
おいて、前記インナーシャフト支持部3は、前記アウタ
ーシャフト支持部A1 から該アウターシャフト支持部A
1 にて挟持される前記摺動シャフトBの軸方向に沿って
延設された腕状片3aと,該腕状片3aの端部から前記
軸方向にほぼ直角に形成された押え片3bとから摺動シ
ャフトの抜止め具としたことにより、抜止め具Aの摺動
シャフトBへの装着をより一層簡易且つ迅速に行うこと
ができる。
おいて、前記インナーシャフト支持部3は、前記アウタ
ーシャフト支持部A1 から該アウターシャフト支持部A
1 にて挟持される前記摺動シャフトBの軸方向に沿って
延設された腕状片3aと,該腕状片3aの端部から前記
軸方向にほぼ直角に形成された押え片3bとから摺動シ
ャフトの抜止め具としたことにより、抜止め具Aの摺動
シャフトBへの装着をより一層簡易且つ迅速に行うこと
ができる。
【0046】上記効果を詳述すると、アウターシャフト
支持部A1 は、その挟持部1の両挟持片1a,1aにて
前記アウターシャフト10の外周面を挟持するもので、
アウターシャフト支持部A1 をアウターシャフト10の
軸方向に直交する方向から押し込むようにするのみで、
両挟持片1a,1aがアウターシャフト10を挟持する
ことができる。また、インナーシャフト支持部3は、腕
状片3aの先端に押え片3bが形成されたものであっ
て、前記アウターシャフト支持部A1 の両挟持片1a,
1aでアウターシャフト10を挟持すると同時に押え片
3bがインナーシャフト11の軸端部付近に位置させる
ことができ、その装着作業は、ほぼ瞬時に行われるもの
である。
支持部A1 は、その挟持部1の両挟持片1a,1aにて
前記アウターシャフト10の外周面を挟持するもので、
アウターシャフト支持部A1 をアウターシャフト10の
軸方向に直交する方向から押し込むようにするのみで、
両挟持片1a,1aがアウターシャフト10を挟持する
ことができる。また、インナーシャフト支持部3は、腕
状片3aの先端に押え片3bが形成されたものであっ
て、前記アウターシャフト支持部A1 の両挟持片1a,
1aでアウターシャフト10を挟持すると同時に押え片
3bがインナーシャフト11の軸端部付近に位置させる
ことができ、その装着作業は、ほぼ瞬時に行われるもの
である。
【0047】請求項5の発明は、請求項1,2又は3に
おいて、前記インナーシャフト支持部3は、前記インナ
ーシャフト11の太径から小径となる段差部11aに係
止するストッパー片3cを有してなる摺動シャフトの抜
止め具としたことにより、抜止め具Aを比較的小型形状
にすることができる。これは、抜止め具Aの装着におい
て、インナーシャフト11の軸端部付近としてインナー
シャフト11に形成された段差部11aが利用されるこ
とにより、ヨーク11d又は該ヨーク11dとともに装
着されるラバーカップリング11e等のサイズを考慮す
ることなく、その抜止め具Aのインナーシャフト支持部
3を形成することができる。
おいて、前記インナーシャフト支持部3は、前記インナ
ーシャフト11の太径から小径となる段差部11aに係
止するストッパー片3cを有してなる摺動シャフトの抜
止め具としたことにより、抜止め具Aを比較的小型形状
にすることができる。これは、抜止め具Aの装着におい
て、インナーシャフト11の軸端部付近としてインナー
シャフト11に形成された段差部11aが利用されるこ
とにより、ヨーク11d又は該ヨーク11dとともに装
着されるラバーカップリング11e等のサイズを考慮す
ることなく、その抜止め具Aのインナーシャフト支持部
3を形成することができる。
【0048】すなわち、前記段差部11aがインナーシ
ャフト11の軸本体に形成されたものであり、前記アウ
ターシャフト10に対して摺動するインナーシャフト1
1の段差部11aはアウターシャフト10の開口部付近
に位置させることができ、これによって、図10,図1
2及び図13等に示すように、アウターシャフト支持部
A1 から極めて近接した位置にストッパー片3c,3c
を形成することができ、よってインナーシャフト支持部
3を小型化することが可能となり、ひいては抜止め具A
をコンパクトにまとめることができるものである。
ャフト11の軸本体に形成されたものであり、前記アウ
ターシャフト10に対して摺動するインナーシャフト1
1の段差部11aはアウターシャフト10の開口部付近
に位置させることができ、これによって、図10,図1
2及び図13等に示すように、アウターシャフト支持部
A1 から極めて近接した位置にストッパー片3c,3c
を形成することができ、よってインナーシャフト支持部
3を小型化することが可能となり、ひいては抜止め具A
をコンパクトにまとめることができるものである。
【0049】請求項6の発明は、請求項5において、前
記ストッパー片3cは、前記アウターシャフト支持部A
1 の両挟持片1a,1aのそれぞれに形成されてなる摺
動シャフトの抜止め具としたことにより、該抜止め具A
の摺動シャフトBへの装着状態を安定したものにでき
る。すなわち、前記ストッパー片3c,3cは、両挟持
片1a,1aにそれぞれ形成されたものであり、図1
0,図12に示すように、両ストッパー片3c,3cは
前記インナーシャフト11を挟持しつつ前記段差部11
aに係止することができる。このような装着状態により
抜止め具Aは、極めて安定した状態となり、その搬送中
にたとえ大きな衝撃や振動が生じても、簡単に摺動シャ
フトBから脱落することがない。
記ストッパー片3cは、前記アウターシャフト支持部A
1 の両挟持片1a,1aのそれぞれに形成されてなる摺
動シャフトの抜止め具としたことにより、該抜止め具A
の摺動シャフトBへの装着状態を安定したものにでき
る。すなわち、前記ストッパー片3c,3cは、両挟持
片1a,1aにそれぞれ形成されたものであり、図1
0,図12に示すように、両ストッパー片3c,3cは
前記インナーシャフト11を挟持しつつ前記段差部11
aに係止することができる。このような装着状態により
抜止め具Aは、極めて安定した状態となり、その搬送中
にたとえ大きな衝撃や振動が生じても、簡単に摺動シャ
フトBから脱落することがない。
【0050】請求項7の発明は、請求項1,2,3,
4,5又は6において、前記アウターシャフト支持部A
1 には把手5が形成されてなる摺動シャフトの抜止め具
としたことにより、抜止め具Aの摺動シャフトBへの着
脱をより簡単に行うことができ、その抜止め具Aの着脱
作業の効率化をより一層向上させることができる。
4,5又は6において、前記アウターシャフト支持部A
1 には把手5が形成されてなる摺動シャフトの抜止め具
としたことにより、抜止め具Aの摺動シャフトBへの着
脱をより簡単に行うことができ、その抜止め具Aの着脱
作業の効率化をより一層向上させることができる。
【0051】請求項8の発明は、請求項1,2,3,
4,5,6又は7において、合成樹脂からなる抜止め具
としたことにより、抜止め具Aの一体成形が容易にであ
り、大量生産に好適である。また、抜止め具Aが合成樹
脂から形成されたことにより、合成樹脂にはそれ自体に
弾性を有しているので、アウターシャフト支持部A1 の
挟持片1a,1a等には弾性が具備されたものとなり、
良好な装着状態を得ることができる。さらに、抜止め具
Aが合成樹脂にて形成されることにより、合成樹脂が金
属よりも軟質であるために、金属材からなる摺動シャフ
トBに装着したときに、該摺動シャフトB自体に傷が生
じにくいものにできる。また、搬送中の振動によるガタ
ツキに対しても、合成樹脂からなる抜止め具Aとすれ
ば、摺動シャフトB側には傷が付かないのみならず、合
成樹脂から形成されているので抜止め具Aにより衝撃が
吸収され、摺動シャフトBが良好な状態のままで搬送さ
れるものである。
4,5,6又は7において、合成樹脂からなる抜止め具
としたことにより、抜止め具Aの一体成形が容易にであ
り、大量生産に好適である。また、抜止め具Aが合成樹
脂から形成されたことにより、合成樹脂にはそれ自体に
弾性を有しているので、アウターシャフト支持部A1 の
挟持片1a,1a等には弾性が具備されたものとなり、
良好な装着状態を得ることができる。さらに、抜止め具
Aが合成樹脂にて形成されることにより、合成樹脂が金
属よりも軟質であるために、金属材からなる摺動シャフ
トBに装着したときに、該摺動シャフトB自体に傷が生
じにくいものにできる。また、搬送中の振動によるガタ
ツキに対しても、合成樹脂からなる抜止め具Aとすれ
ば、摺動シャフトB側には傷が付かないのみならず、合
成樹脂から形成されているので抜止め具Aにより衝撃が
吸収され、摺動シャフトBが良好な状態のままで搬送さ
れるものである。
【図1】第1実施形態における抜止め具が摺動シャフト
の要部から分離した状態の斜視図
の要部から分離した状態の斜視図
【図2】第1実施形態における抜止め具が摺動シャフト
の要部に装着された状態の斜視図
の要部に装着された状態の斜視図
【図3】(A)は抜止め具のアウターシャフト支持部側
より見た図 (B)は抜止め具の一部断面にした側面図 (C)は(B)のX1 −X1 矢視端面図
より見た図 (B)は抜止め具の一部断面にした側面図 (C)は(B)のX1 −X1 矢視端面図
【図4】(A)は抜止め具をアウターシャフトに装着し
ようとする工程図 (B)は抜止め具の案内片がアウターシャフトに当接し
て挟持部が拡開しはじめた状態の工程図 (C)は挟持部がアウターシャフトに挟持固定を完了し
た状態の工程図
ようとする工程図 (B)は抜止め具の案内片がアウターシャフトに当接し
て挟持部が拡開しはじめた状態の工程図 (C)は挟持部がアウターシャフトに挟持固定を完了し
た状態の工程図
【図5】(A)は伸び状態の摺動シャフトの一部断面に
した側面図 (B)は縮み状態の摺動シャフトに抜止め具が装着され
た状態の一部断面にした側面図
した側面図 (B)は縮み状態の摺動シャフトに抜止め具が装着され
た状態の一部断面にした側面図
【図6】(A)は摺動シャフトのヨーク箇所にインナー
シャフト支持部が係止状態となった一部断面とした拡大
縦断側面図 (B)は(A)のX2 −X2 矢視断面図 (C)は(A)のX3 −X3 矢視断面図
シャフト支持部が係止状態となった一部断面とした拡大
縦断側面図 (B)は(A)のX2 −X2 矢視断面図 (C)は(A)のX3 −X3 矢視断面図
【図7】(A)は第1実施形態の抜止め具の第2タイプ
を示す斜視図 (B)は滑止め材を設けた第2タイプの抜止め具の斜視
図 (C)は摺動シャフトを固定した状態における要部断面
図 (D)は(C)のQ−Q矢視断面図
を示す斜視図 (B)は滑止め材を設けた第2タイプの抜止め具の斜視
図 (C)は摺動シャフトを固定した状態における要部断面
図 (D)は(C)のQ−Q矢視断面図
【図8】(A)は第1実施形態の第1変形例を示す斜視
図 (B)は(A)のX4 −X4 矢視端面図 (C)は第1実施形態の第2変形例を示す斜視図 (D)は(B)のX5 −X5 矢視端面図 (E)は第1実施形態の第3変形例を示す斜視図 (F)は(B)のX6 −X6 矢視端面図
図 (B)は(A)のX4 −X4 矢視端面図 (C)は第1実施形態の第2変形例を示す斜視図 (D)は(B)のX5 −X5 矢視端面図 (E)は第1実施形態の第3変形例を示す斜視図 (F)は(B)のX6 −X6 矢視端面図
【図9】第2実施形態の抜止め具と摺動シャフトと分離
した状態の斜視図
した状態の斜視図
【図10】第2実施形態の抜止め具が摺動シャフトに装
着された状態の斜視図
着された状態の斜視図
【図11】(A)は抜止め具のインナーシャフト支持部
側より見た図 (B)は抜止め具の側面図 (C)は(B)のX7 −X7 矢視端面図
側より見た図 (B)は抜止め具の側面図 (C)は(B)のX7 −X7 矢視端面図
【図12】(A)は摺動シャフトのヨーク箇所にインナ
ーシャフト支持部が係止状態となった一部断面とした拡
大縦断側面図 (B)は(A)のX8 −X8 矢視断面図 (C)は(A)のX9 −X9 矢視断面図
ーシャフト支持部が係止状態となった一部断面とした拡
大縦断側面図 (B)は(A)のX8 −X8 矢視断面図 (C)は(A)のX9 −X9 矢視断面図
【図13】(A)は第2実施形態の第1変形例における
抜止め具を摺動シャフトに装着した状態の斜視図 (B)は抜止め具を摺動シャフトに装着した状態の一部
断面とした要部側面図 (C)は第2実施形態の第1変形例の抜止め具の斜視図
抜止め具を摺動シャフトに装着した状態の斜視図 (B)は抜止め具を摺動シャフトに装着した状態の一部
断面とした要部側面図 (C)は第2実施形態の第1変形例の抜止め具の斜視図
【図14】(A)は第2実施形態の第2変形例の抜止め
具の斜視図 (B)は第2実施形態の第3変形例の抜止め具の斜視図
具の斜視図 (B)は第2実施形態の第3変形例の抜止め具の斜視図
【図15】本発明の抜止め具が繰り返し使用することが
できることを示すサイクル図
できることを示すサイクル図
A1 …アウターシャフト支持部
B…摺動シャフト
1a…挟持片
3…インナーシャフト支持部
3a…腕状片
3b…押え片
3c…ストッパー片
10…アウターシャフト
10a…環状溝
11…インナーシャフト
11a…段差部
Claims (8)
- 【請求項1】 アウターシャフトとインナーシャフトと
からなり相互に摺動する伸縮自在な摺動シャフトにおけ
る抜止めを防止するものであって、前記摺動シャフトの
縮み状態における前記アウターシャフトの外周部を挟持
固定する左右一対の挟持片からなるアウターシャフト支
持部と、前記インナーシャフトの軸端部付近に係止する
インナーシャフト支持部とからなることを特徴とする摺
動シャフトの抜止め具。 - 【請求項2】 アウターシャフトとインナーシャフトと
からなり相互に摺動する伸縮自在な摺動シャフトにおけ
る抜止めを防止するものであって、前記摺動シャフトの
縮み状態における、前記アウターシャフトの外周部に周
方向に形成された環状溝に嵌合しつつ前記アウターシャ
フトの外周部を挟持する左右一対の挟持片からなるアウ
ターシャフト支持部と、前記インナーシャフトの軸端部
箇所に係止するインナーシャフト支持部とからなること
を特徴とする摺動シャフトの抜止め具。 - 【請求項3】 請求項2において、前記アウターシャフ
ト支持部の挟持片には、前記アウターシャフトの環状溝
に係止する係止凸条が形成されてなることを特徴とする
摺動シャフトの抜止め具。 - 【請求項4】 請求項1,2又は3において、前記イン
ナーシャフト支持部は、前記アウターシャフト支持部か
ら該アウターシャフト支持部にて挟持される前記摺動シ
ャフトの軸方向に沿って延設された腕状片と,該腕状片
の端部から前記軸方向にほぼ直角に形成された押え片と
からなることを特徴とする摺動シャフトの抜止め具。 - 【請求項5】 請求項1,2又は3において、前記イン
ナーシャフト支持部は、前記インナーシャフトの太径か
ら小径となる段差部に係止するストッパー片を有してな
ることを特徴とする摺動シャフトの抜止め具。 - 【請求項6】 請求項5において、前記ストッパー片
は、前記アウターシャフト支持部の両挟持片のそれぞれ
に形成されてなることを特徴とする摺動シャフトの抜止
め具。 - 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6におい
て、前記アウターシャフト支持部には把手が具備されて
なることを特徴とする摺動シャフトの抜止め具。 - 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6又は7に
おいて、合成樹脂からなることを特徴とする摺動シャフ
トの抜止め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002014891A JP2003214454A (ja) | 2002-01-23 | 2002-01-23 | 摺動シャフトの抜止め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002014891A JP2003214454A (ja) | 2002-01-23 | 2002-01-23 | 摺動シャフトの抜止め具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003214454A true JP2003214454A (ja) | 2003-07-30 |
Family
ID=27651439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002014891A Pending JP2003214454A (ja) | 2002-01-23 | 2002-01-23 | 摺動シャフトの抜止め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003214454A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007118815A (ja) * | 2005-10-28 | 2007-05-17 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
CN113212537A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-08-06 | 神龙汽车有限公司 | 一种新型转向柱下节叉和转向机输入轴连接机构 |
-
2002
- 2002-01-23 JP JP2002014891A patent/JP2003214454A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007118815A (ja) * | 2005-10-28 | 2007-05-17 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
CN113212537A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-08-06 | 神龙汽车有限公司 | 一种新型转向柱下节叉和转向机输入轴连接机构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050823 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060220 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060418 |